(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】施錠装置付きシャッター装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/80 20060101AFI20231108BHJP
E05B 65/02 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
E06B9/80 D
E05B65/02 E
(21)【出願番号】P 2023030965
(22)【出願日】2023-03-01
(62)【分割の表示】P 2019124486の分割
【原出願日】2019-07-03
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100153006
【氏名又は名称】小池 勇三
(74)【代理人】
【識別番号】100095212
【氏名又は名称】安藤 武
(72)【発明者】
【氏名】重村 正和
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-129777(JP,A)
【文献】実開昭57-52959(JP,U)
【文献】特開2005-273323(JP,A)
【文献】特開2005-256326(JP,A)
【文献】実公昭39-18173(JP,Y1)
【文献】実開昭55-170393(JP,U)
【文献】実開昭58-37358(JP,U)
【文献】実開昭59-157066(JP,U)
【文献】実開昭59-160791(JP,U)
【文献】特開2019-60197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00-9/92
E05B 65/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドレールに案内されて上下に開閉移動自在となっているシャッターカーテンに係止部材が前記ガイドレールに向かって進退自在に配置され、前記係止部材が前進することにより、全閉となっている前記シャッターカーテンが施錠されて開き移動不能となる施錠装置付きシャッター装置において、
前記ガイドレールに開口部が形成され、この開口部に孔用部材が圧入されることによって前記ガイドレールに前記孔用部材が固定されているとともに、前記孔用部材に、前進した前記係止部材の先部が挿入することにより、全閉となっている前記シャッターカーテンが施錠されて開き移動不能となる孔が設けられていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項2】
請求項1に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記孔は、前記係止部材の前進方向に貫通した孔となっていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記ガイドレールは金属製であり、前記孔用部材は合成樹脂製であることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記孔用部材は、前記開口部から突出している両端部を有していることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記開口部への前記孔用部材の圧入は、前記係止部材の前進方向からの圧入であり、前記孔用部材は、前記係止部材の前進方向から前記ガイドレールに当接するフランジ部を備えたものになっていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記孔は、前記係止部材の前進方向に対して斜め下方へ傾斜している上側の傾斜内面部と、前記係止部材の前進方向に対して斜め上方へ傾斜している下側の傾斜内面部とのうち、少なくとも一方を備えたものとなっていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項7】
請求項6に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記孔は、前記上側の傾斜内面部と前記下側の傾斜内面部との両方を備えたものとなっていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項8】
請求項7に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記孔は、前記係止部材の前進方向の前側部分において、前記上側の傾斜内面部と前記下側の傾斜内面部とについての前記係止部材の前進方向の前端と接続された水平又は略水平の孔本体部を備えたものとなっていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記シャッターカーテンの座板には、前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに操作される手掛けバーが配設されていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項10】
請求項9に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記手掛けバーは、前記座板に、この座板に対して中心軸を中心に上下方向に揺動自在となっている保持部材を介して配設され、前記ガイドレールには、前記手掛けバーが当接することにより、全閉位置に達している前記シャッターカーテンを上方へ開き移動させずに全閉状態を維持させるためのストップ部材が結合されていることを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項11】
請求項10に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記手掛けバーには、前記中心軸を中心に前記保持部材を常時揺動付勢するための弾性部材による弾性力が作用しており、この弾性力により前記手掛けバーは前記ストップ部材に当接することを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【請求項12】
請求項11に記載の施錠装置付きシャッター装置において、前記ストップ部材には、凹部が設けられ、この凹部に前記手掛けバーが嵌合することにより、前記手掛けバーは前記ストップ部材に当接することを特徴とする施錠装置付きシャッター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全閉となっているシャッターカーテンの開き移動を不能とする施錠装置を備えた施錠装置付きシャッター装置に係り、例えば、消防車等の車両の荷台に設置される車載用シャッター装置等に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1及び特許文献2には、全閉となっているシャッターカーテンの開き移動を不能とする施錠装置を備えた施錠装置付きシャッター装置が示されている。これらのシャッター装置では、ガイドレールに案内されて上下に開閉移動自在となっているシャッターカーテンに係止部材がガイドレールに向かって進退自在に配置されており、前進した係止部材の先部がガイドレールに配置されている被係止部材に係止することにより、全閉となっているシャッターカーテンが施錠されて開き移動不能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの施錠装置付きシャッター装置では、全閉となっているシャッターカーテンを施錠して開き移動不能とするためには、前進した係止部材の先部が係止する被係止部材を用意し、この被係止部材をシャッターカーテンの開閉移動を案内するためのガイドレールに配置するための作業を行わなければならない。
【0006】
本発明の目的は、ガイドレールに被係止部材を配置しなくても、係止部材を前進させることにより、全閉となっているシャッターカーテンを施錠して開き移動不能とすることができる施錠装置付きシャッター装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る施錠装置付きシャッター装置は、ガイドレールに案内されて上下に開閉移動自在となっているシャッターカーテンに係止部材が前記ガイドレールに向かって進退自在に配置され、前記係止部材が前進することにより、全閉となっている前記シャッターカーテンが施錠されて開き移動不能となる施錠装置付きシャッター装置において、前記ガイドレールに開口部が形成され、この開口部に孔用部材が圧入されることによって前記ガイドレールに前記孔用部材が固定されているとともに、前記孔用部材に、前進した前記係止部材の先部が挿入することにより、全閉となっている前記シャッターカーテンが施錠されて開き移動不能となる孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
このため、本発明に係る施錠装置付きシャッター装置によると、ガイドレールに被係止部材を配置しなくても、前進した係止部材の先部を孔用部材に設けられている孔に挿入させることにより、全閉となっているシャッターカーテンを施錠して開き移動不能とすることができる
【0009】
本発明に係る施錠装置付きシャッター装置において、孔用部材に設ける孔を、係止部材の前進方向に貫通した孔とすることができる。
【0010】
また、本発明に係る施錠装置付きシャッター装置において、ガイドレールを金属製とし、孔用部材を合成樹脂製とすることができる。
【0011】
これによると、ガイドレールは金属製となり、孔用部材は合成樹脂製となるため、係止部材の先部が孔用部材に設けられている孔に挿入することによって施錠装置でシャッターカーテンを施錠するときに、異音の発生等を防止できることになる。
【0012】
また、本発明に係る施錠装置付きシャッター装置において、ガイドレールに形成されている開口部への圧入によってガイドレールに固定された孔用部材を、開口部から突出している両端部を有しているものとすることができる。
【0013】
さらに、ガイドレールに形成されている前記開口部への孔用部材の圧入を、係止部材の前進方向からの圧入とするとともに、孔用部材を、係止部材の前進方向からガイドレールに当接するフランジ部を備えたものにしてもよい。
【0014】
これによると、施錠装置でシャッターカーテンを施錠するために、前進した係止部材の先部が、孔用部材に設けられている孔の内面に当接しても、孔用部材がガイドレールの開口部から押し出されることをフランジ部によって防止できる。
【0015】
また、孔用部材に設ける孔を、係止部材の前進方向に対して斜め下方へ傾斜している上側の傾斜内面部と、係止部材の前進方向に対して斜め上方へ傾斜している下側の傾斜内面部とのうち、少なくとも一方を備えたものにすることができる。
【0016】
また、孔用部材に設ける孔を、前記上側の傾斜内面部と前記下側の傾斜内面部との両方を備えたものにすることができる。
【0017】
さらに、このように孔用部材に設ける孔を、前記上側の傾斜内面部と前記下側の傾斜内面部との両方を備えたものにする場合には、この孔を、係止部材の前進方向の前側部分において、前記上側の傾斜内面部と前記下側の傾斜内面部とについての係止部材の前進方向の前端と接続された水平又は略水平の孔本体部を備えたものにすることができる。
【0018】
また、本発明に係る施錠装置付きシャッター装置を、シャッターカーテンの座板に、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに操作される手掛けバーが配設されたものにすることができる。
【0019】
このようにシャッターカーテンの座板に、シャッターカーテンを上方へ開き移動させるときに操作される手掛けバーが配設されたものにする場合には、手掛けバーを、座板に、この座板に対して中心軸を中心に上下方向に揺動自在となっている保持部材を介して配設し、ガイドレールに、手掛けバーが当接することにより、全閉位置に達しているシャッターカーテンを上方へ開き移動させずに全閉状態を維持させるためのストップ部材を結合することができる。
【0020】
そして、手掛けバーに、中心軸を中心に保持部材を常時揺動付勢するための弾性部材による弾性力を作用させ、この弾性力により手掛けバーを前記ストップ部材に当接するようにすることができる。
【0021】
また、ストップ部材に凹部を設け、この凹部に手掛けバーが嵌合することにより、掛けバーがストップ部材に当接するようにすることができる。
【0022】
以上説明した本発明は、任意の用途のためのシャッター装置に適用することができる。このため、本発明が適用されるシャッター装置は、消防車等の車両の荷台に設置される車載用シャッター装置でもよく、店舗や倉庫等の建物の出入口に設置される出入口用シャッター装置でもよく、窓に設置される窓用シャッター装置等でもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、ガイドレールに被係止部材を配置しなくても、係止部材を前進させることにより、全閉となっているシャッターカーテンを施錠して開き移動不能とすることができるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る施錠装置付きシャッター装置を示す正面図である。
【
図2】
図2は、座板の部分を含むシャッターカーテンの一部を示す側面図である。
【
図3】
図3は、
図1の施錠装置付きシャッター装置の背面側の構造を示す図である。
【
図4】
図4は、シャッターカーテンの座板の部分の拡大図であって、(A)はガイドレールを断面で示した平面図、(B)は正面図である。
【
図8】
図8は、シャッターカーテンの全閉時に、座板に配設されている手掛けバーがガイドレールに取り付けられているストップ部材に係止することでシャッターカーテンが全閉状態を維持することを示す側面図である。
【
図9】
図9は、手掛けバーをストップ部材から離脱させたときを示す側面図である。
【
図10】
図10は、シャッターカーテンが全閉位置に向かって閉じ移動しているときに、手掛けバーがストップ部材の傾斜面で案内されることを示す側面図である。
【
図11】
図11は、シャッターカーテンのうち、座板の内部構造を示す図であって、座板の内部に施錠装置で作動する係止部材が進退自在に収納されていることを示す正面図である。
【
図12】
図12は、前進した係止部材の先部がガイドレールに設けられた孔に挿入されて、全閉となっているシャッターカーテンが開き移動不能になったときを示す
図11と同様の図である。
【
図15】
図15は、ガイドレールに設けられる孔についての別実施形態を示す
図11と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る施錠装置付きシャッター装置は、消防車の荷台に設置された車載用シャッター装置であり、
図1は、この車載用シャッター装置のシャッターカーテン1が全閉位置となっているときの状態を示す正面図である。シャッターカーテン1は、最下段の座板2と、この座板2の上側に連結された多数のスラット3とにより形成され、左右方向であるシャッターカーテン1の幅方向の両側には、左右の側枠部材4に結合された左右一対のガイドレール5が配置され、これらのガイドレール5の内部にシャッターカーテン1の幅方向の両端部となっている座板2及びスラット3の長さ方向の両端部が上下にスライド自在に挿入されることにより、シャッターカーテン1は左右一対のガイドレール5に案内されて、後述する巻取軸の巻き取り、繰り出し作用により上下に開閉移動し、座板2の下端部が下枠部材6に当接することにより、シャッターカーテン1は全閉となる。
【0026】
図2には、座板2を含むシャッターカーテン1の一部の側面図が示されている。この
図2に示されているように、座板2の下端部には、弾性材料で形成された気密部材7が取り付けられ、この気密部材7が下枠部材6に当接したときにシャッターカーテン1は全閉位置に達している。また、座板2の上端部にはカール部2Aが形成されているとともに、それぞれのスラット3の上下両端部には、上側カール部3Aと下側カール部3Bが形成されている。それぞれのスラット3のうち、座板2の上側に配設されているスラット3の下側カール部3Bと座板2のカール部2Aとが、シャッターカーテン1の厚さ方向に回動自在に係合し、また、それぞれのスラット3において、上側のスラット3の下側カール部3Bと下側のスラット3の上側カール部3Aとが、シャッターカーテン1の厚さ方向に回動自在に係合することにより、座板2と多数のスラット3とが上下方向に連設されている。
【0027】
本実施形態では、
図2に示されているように、座板2の上部には、前方へ張り出している張り出し部2Bが形成され、この張り出し部2Bは、
図1に示されているように、座板2におけるシャッターカーテン1の幅方向の全長のうち、ガイドレール5に挿入されている端部及びこの端部の近傍を除く、略全長に渡って形成されており、張り出し部2Bの両端部にはエンド部材8が取り付けられている。また、
図2に示されているように、座板2におけるシャッターカーテン1の幅方向の両端部には、端部材9がビス10で取り付けられており、開口部9Aが形成されているこの端部材9は、座板2がシャッターカーテン1の幅方向にずれても、シャッターカーテン1の開閉移動を案内するためにガイドレール5に形成されているガイド溝5Aの奥壁部5B(
図5を参照)に座板2が直接接触することを防止等するためのものである。
【0028】
図3には、本実施形態に係る施錠装置付きシャッター装置の背面側の構造が、シャッターカーテン1が半開となっている状態で示されている。また、この
図3には、左右一対のガイドレール5が結合されている左右の側枠部材4の上側に配置された上枠部材11が示されており、この上枠部材11に、
図1に示されているように、左右一対のガイドレール5の上部に架け渡されているバー部材12が取り付けられている。
図3に示されているように、左右の側枠部材4の背面上部には、ブラケット13が取り付けられ、これらのブラケット13には、シャッターカーテン1を巻き取り、繰り出すための巻取軸14を支持する軸受け部13Aが設けられている。巻取軸14は、シャッターカーテン1の上端が図示しない吊元部材を介して連結されている本体15と、この本体15の内部に挿通されているとともに、長さ方向の両方の端部16Aが本体15から突出している中心軸16とからなり、この中心軸16の両方の端部16Aは、軸受け部13Aにボルト等の止着具17で回転不能に止着されて支持されている。また、それぞれのブラケット13には、バー部材12で隠れている箇所において、ガイドローラ18が取付部材19を介して取り付けられ、水平軸を中心に回転自在となっているこれらのガイドローラ18は、シャッターカーテン1をガイドレール5の上端から巻取軸14側へ導くためのものである。
【0029】
巻取軸14の本体15は、中心軸16の外周に軸受け部材で回転自在に配置され、これらの本体15と中心軸16との間にねじりコイルばねによる戻しばねが配置されている。このため、シャッターカーテン1が全開位置や半開位置に達しているときに、座板2の張り出し部2Bに押し下げ力を作用させてシャッターカーテン1を下方へ閉じ移動させると、本体15はシャッターカーテン1を繰り出すために回転して、この回転により戻しばねに戻しばね力が蓄圧される。また、後述するようにシャッターカーテン1を上方へ開き移動させる際には、戻しばねに蓄圧された戻しばね力によって本体15はシャッターカーテン1を巻き取る方向に回転し、シャッターカーテン1は、本体15の巻き取りにより全開位置に達する。
【0030】
座板2と、
図3で示した取付部材19には、シャッターカーテン1の全開位置を規定するための全開位置規定手段20が設けられており、この全開位置規定手段20は、
図3に示されているように、座板2の背面に設けられたシャッターカーテン1側の戸当り部材21と、開閉移動するシャッターカーテン1とは異なり、ガイドレール5やブラケット13等と同様に不動部材となっている取付部材19に設けられた不動部材側の戸当り部材22とからなる。シャッターカーテン1側の戸当り部材21はプレス加工された板金製のものであって、この戸当り部材21の一部21Aはビス等の止着具23で座板2の背面に止着され、残りの部分21Bは、ガイドレール5の背面を隙間をあけて覆うものとなっている。上述の戻しばねの戻しばね力によりシャッターカーテン1が上方へ開き移動して、座板2がガイドローラ18の近くに達すると、シャッターカーテン1側の戸当り部材21のうち、ガイドレール5の背面を覆っている部分21Bが不動部材側の戸当り部材22に当接し、これにより、シャッターカーテン1の上方への開き移動が停止して、このシャッターカーテン1は全開位置に達する。
【0031】
図1に示されているように、シャッターカーテン1のうち、座板2の前方部分には、シャッターカーテン1を上方へ開き移動させるときに操作される手掛けバー25が配設されている。
図4は、座板2の部分を示す拡大図であって、
図4(A)は、ガイドレール5を断面図で示した平面図、
図4(B)は、正面図である。この
図4に示されているように、手掛けバー25は、左右一対のガイドレール5まで達する左右方向の長さを有するものとなっており、座板2の前方部分において左右方向に4個配設されている保持部材26の内部に手掛けバー25が挿通されて、それぞれの保持部材26の下面から螺入されたビス等による止着具27(
図7を参照)によって手掛けバー25がこれらの保持部材26に止着具されることにより、手掛けバー25はこれらの保持部材26により保持されている。なお、4個の保持部材26は、左右対称形状のものが2個ずつとなっている。
【0032】
図7は、
図1のS7-S7線断面図であり、この
図7に示されているように、座板2には、それぞれの保持部材26の配設箇所と一致する位置において、ベース部材30がボルト及びナットによる結合具31で結合されている。それぞれの保持部材26には、背面側から形成された窪み部26Aが設けられ、それぞれのベース部材30には、窪み部26Aの内部に挿入された突起部30Aが形成されており、この突起部30Aと保持部材26とに設けられた孔に、軸方向が水平方向となっている中心軸32が挿通されており、このため、保持部材26は、ベース部材30及び座板2に対して中心軸32を中心に上下方向に揺動自在となっている。なお、中心軸32は、
図4(B)のS6矢視図である
図6に示されているように、長寸ビス32Aと、この長寸ビス32Aの端部に螺合されたナット32Bとからなるものである。
【0033】
また、保持部材26とベース部材30との間には、保持部材26をベース部材30及び座板2に対して中心軸32を中心に常時下方へ揺動付勢して、手掛けバー25及び保持部材26をガイドレール5側へ押圧している弾性部材が配設されている。この弾性部材はねじりコイルばね33であり、このねじりコイルばね33は、
図6及び
図7に示されているように、ベース部材30の突起部30Aの上面に係止された両方の端部33Aと、突起部30Aの左右両側において、中心軸32の外周に巻回された2個のコイル部33Bと、これらのコイル部33Bの間の中間部分となっていて、保持部材26の窪み部26Aの下面先端部に係止された係止部33Cとからなる。
【0034】
図4に示されているように、左右一対のガイドレール5のそれぞれの前面には、ストップ部材35が、これらのガイドレール5の下端部に近い箇所において、
図4(A)の一部拡大図である
図5に示されているように、ボルト及びナットによる結合具36により結合されている。
図8に示されているように、これらのストップ部材35の前面には、下方へ延びるにしたがって斜め前方へ傾斜、突出している傾斜面35Aと、この傾斜面35Aの下端において、シャッターカーテン1の厚さ方向の後方へ窪んでいる凹部35Bとが設けられている。
【0035】
このため、シャッターカーテン1が前述した全閉位置に達していて、手掛けバー25の長さ方向の両方の端部がストップ部材35の凹部35Bに嵌合しているときには、この手掛けバー25を保持している保持部材26は、前述したようにねじりコイルばね33の弾性付勢力により中心軸32を中心にガイドレール5側へ押圧されているため、手掛けバー25の長さ方向の両方の端部が凹部35Bから脱出することはない。これにより、シャッターカーテン1は、前述の戻しばねの戻しばね力によって上方へ開き移動せず、ストップ部材35の停止作用で全閉状態を維持している。このため、後述する施錠装置によりシャッターカーテンが上方へ開き移動不能に施錠されていなくても、本実施形態に係る施錠装置付きシャッター装置が設置されている消防車が悪路を走行しているとき等において、シャッターカーテン1の開き移動を手掛けバー25とストップ部材35とにより阻止することができる。
【0036】
図5に示されているように、ガイドレール5は、前述したガイド溝5Aを形成するために、前述の奥壁部5Bからシャッターカーテンの幅方向の内側へ延出している2個の延出部5C,5Dと、シャッターカーテン1の厚さ方向に離間しているこれらの延出部5C,5Dと同じシャッターカーテン1の厚さ方向の位置において、奥壁部5Bからシャッターカーテン1の幅方向の外側へ突出している2個の突出部5E,5Fとを有するものとなっている。また、ガイドレール5には、奥壁部5Bから前側へ延長されている延長部5Gが設けられているとともに、この延長部5Gの先端に、延出部5C,5Dと平行の延出部5Hがシャッターカーテン1の幅方向の内側に延出して設けられ、この延出部5Hに前述したストップ部材35が結合具36で結合されている。また、延長部5Gには、突出部5E,5Fと平行の突出部5Iがシャッターカーテン1の幅方向の外側へ突出して設けられている。
【0037】
このような形状となっているガイドレール5は、アルミ又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品であり、このため、ガイドレール5は、
図5で示されている平断面形状がガイドレール5の長さ方向である上下方向に連続したものとなっている。
【0038】
また、
図5に示されているように、ガイドレール5と、このガイドレール5が結合されている側枠部材4との間には、これらのガイドレール5と側枠部材4との間の隙間を塞ぐための隙間カバー部材37が配置されている。この隙間カバー部材37は、側枠部材4の前面に溶接等で結合された前面部37Aと、この前面部37Aにおけるシャッターカーテン1の幅方向の内側の端部からシャッターカーテン1の厚さ方向へ屈曲し、ガイドレール5と側枠部材4との間に侵入している屈曲部37Bとからなるチャンネル形状のものであり、ガイドレール5は、延長部5Gと屈曲部37Bとを貫通して側枠部材4に達するビス等の結合具38により、隙間カバー部材37と側枠部材4とに結合されている。
【0039】
このようにガイドレール5が結合具38により隙間カバー部材37と側枠部材4とに結合されたときには、ガイドレール5に3個設けられている突出部5E,5F,5Iの先端部は、隙間カバー部材37の屈曲部37Bに接触している。このため、3個の突出部5E,5F,5Iのうち、2個の突出部5E,5Fの間の空間Sは、シャッターカーテン1の幅方向の外側が隙間カバー部材37の屈曲部37Bによって塞がれた空間となっている。
【0040】
図7には、座板2の縦断面形状が示されている。この
図7に示されているように、座板2は、前面側の本体40と、背面側の蓋部材41とからなり、これらの本体40と蓋部材41も、ガイドレール5と同じく、アルミ又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品によって形成されている。前述した張り出し部2Bが形成されている本体40の下部の背面には、立上り部40Aが形成され、この立上り部40Aに、蓋部材41の下端に設けられた二股部41Aが嵌合され、蓋部材41の上端部が、本体40の上部の背面に形成されている垂下部40Bにビス等の止着具42で止着されることにより、本体40と蓋部材41とが結合されて座板2が形成されている。
【0041】
なお、本体40には、
図2で示したビス10を螺入させるためのビスポケット部40Cと、下向きにL字状となっている第1案内部40Dと、この第1案内部40Dと上下に対向し、上向きにL字状となっている第2案内部40Eとが設けられている。また、前述したように、座板2の張り出し部2Bは、この座板2におけるシャッターカーテン1の幅方向の全長のうち、ガイドレール5に挿入されている端部及びこの端部の近傍を除く、略全長に渡って形成されているため、張り出し部2Bが設けられている本体40は、上述の押し出し成形又は引き抜き成形を行った後に、これらの押し出し成形又は引き抜き成形により形成されている張り出し部全体うち、不要部分を切除加工することによって形成されている。
【0042】
図1に示されているように、座板2には、この座板2の左右方向中央部において、全閉となったときのシャッターカーテン1を施錠して、このシャッターカーテン1の上方への開き移動を不能にするための施錠装置45が配置されている。
図11には、座板2と施錠装置45を二点鎖線で示した座板2の内部構造が示されている。施錠装置45は、座板2に固定された外筒部材45Aと、この外筒部材45Aに対してタンブラを介して通常時は連結されている内筒部材45Bとを有するシリンダ錠式のものであり、内筒部材45Bに形成されている鍵穴45Cに挿入した板キ-によりタンブラによる外筒部材45Aと内筒部材45Bとの連結を解除して、板キーを回動させると、内筒部材45Bも回動する。内筒部材45Bにはピニオンギヤ46が連結されており、座板2の内部に配置されているこのピニオンギヤ46は、板キーの回動操作により内筒部材45Bと一体に回動する。
【0043】
また、
図11に示されているように、座板2の内部には2個のラック部材50,51も配置されており、これらのラック部材50,51は、ピニオンギヤ46における互いに反対側の箇所となっている上下部に噛合しているラック部50A,51Aと、これらのラック部50A,51Aから座板2内における同一又は略同一高さ位置まで延びている延出部50B,51Bと、これらの延出部50B,51Bから座板2の長さ方向外側であるシャッターカーテン1の幅方向の外側へ延びている連結部50C,51Cとを有する。座板2の内部には、これらの連結部50C,51C側からシャッターカーテン1の幅方向の外側へ延びる長さ寸法を有する2本の係止部材52が配置されており、ガイドレール5に向かって延びていて、フラットバーで形成されているこれらの係止部材52のうち、一方の係止部材52の基端部は、ラック部材50の連結部50Cに連結部材53により連結され、他方の係止部材52の基端部は、ラック部材51の連結部51Cに連結部材54により連結されている。
【0044】
図7に示されているように、係止部材52は、座板2の本体40に設けられている第1案内部40Dと第2案内部40Eとの間において、シャッターカーテン1の幅方向にスライド自在に配置され、このため、第1案内部40Dと第2案内部40Eとにより、この係止部材52のスライド移動を案内するための案内部55が座板2の内部に形成されている。この案内部55が設けられている座板2における高さ位置は、
図2で示した端部材9に設けられている開口部9Aの高さ位置と一致している。
図11において、鍵穴45Cに挿入した板キーにより内筒部材45B及びピニオンギヤ46を右方向へ回動させると、2個の係止部材52は、座板2の内部の案内部55で案内されながらシャッターカーテン1の幅方向の外側へ前進して、係止部材52の先部52Aは開口部9Aから突出し、また、板キーにより内筒部材45B及びピニオンギヤ46を、
図11において左方向へ回動させると、2個の係止部材52は、座板2の内部の案内部55で案内されながらシャッターカーテン1の幅方向の内側へ後退する。
【0045】
なお、ラック部材50,51のラック部50A,51Aは、2個の係止部材52及び連結部材53,54よりも下側に配置されており、したがって、これらのラック部50A,51Aが噛合するピニオンギヤ46を備えている施錠装置45も、2個の係止部材52及び連結部材53,54よりも下側に配置されている。また、座板2の内部にラック部材50,51を配置できるようにするために、座板2の本体40に形成されている第1案内部40Dと第2案内部40Eは、座板2の左右方向中央部の箇所において、切除されている。
【0046】
また、鍵穴45Cに板キーを挿入する以前では、これを言い換えると、施錠装置45によるシャッターカーテン1の施錠が行われていないときには、2個の係止部材52の先部52Aは、
図11に示されているように、
図2で示した端部材9を含む座板2の左右方向の長さ寸法内にあるため、先部52Aは、端部材9の開口部9Aからシャッターカーテン1の幅方向の外側へ突出していない。また、
図11に示されているように、左右一対のガイドレール5の前述した奥壁部5Bには、シャッターカーテン1が前述した全閉位置に達しているときにおける係止部材52の高さ位置と対応する位置において、孔56が形成されており、この孔56は、係止部材52の前進方向に貫通した貫通孔であり、これを言い換えると、孔56は、係止部材52の進退方向に貫通した貫通孔である。
【0047】
このため、シャッターカーテン1が全閉となっているときに、施錠装置45の鍵穴45Cに挿入した板キーを右回動操作することによりそれぞれの係止部材52を前進させると、
図12に示されているように、これらの係止部材52の先部52Aが、端部材9の開口部9Aから突出して孔56に挿入貫通することになり、これにより、シャッターカーテン1は全閉状態において施錠されて、上方へ開き移動不能となる。
【0048】
したがって、本実施形態によると、全閉状態となったシャッターカーテン1を施錠して上方へ開き移動不能とするためには、ガイドレール5の奥壁部5Bに貫通孔となっている孔56を設ければよく、ガイドレール5の内部に係止部材52の先部52Aを係止させるための被係止部材を配置する必要はなく、この被係止部材を省略することができるため、ガイドレール5全体の構造の簡単化や製造作業の容易化を実現できる。
【0049】
また、ガイドレール5に向かって進退自在となっている係止部材52は、座板2の内部に収納されているため、係止部材52を外力等から座板2によって保護することができる。
【0050】
なお、本実施形態では、施錠装置45と係止部材52は、シャッターカーテン1を構成する部材のうち、座板2に配置したが、施錠装置45と係止部材52を、座板2の上側に上下に多数連設されるスラット3のうち、例えば、座板2の真上のスラット3等のように座板2に近い側に配置されているスラット3に配置してもよい。
【0051】
また、本実施形態では、係止部材52の先部52Aが、
図5の二点鎖線で示されているように、ガイドレール5の奥壁部5Bの孔56に挿入貫通すると、この先部52Aの先端部は、奥壁部5Bを越えて、係止部材52の前進側となっているシャッターカーテン1の幅方向の外側の位置に達するが、この位置には、奥壁部5Bから係止部材52の前進方向に突出し、かつ孔56からシャッターカーテン1の厚さ方向の両側にずれている2個の突出部5E,5Fが設けられており、これらの突出部5E,5Fについての奥壁部5Bからの突出量は、これを言い換えると、孔56からの突出部5E,5Fの突出量は、孔56からの先部52Aの突出量よりも大きいため、作用方向がシャッターカーテン1の厚さ方向となっている外力等がガイドレール5に作用しても、このような外力等から先部52Aを2個の突出部5E、5Fによって保護することができ、先部52Aの安全性を確保することができる。
【0052】
また、2個の突出部5E,5Fの間は、係止部材52の先部52Aが突出する空間Sとなっているが、この空間Sは、前述したように、2個の突出部5E,5Fの先端部に隙間カバー部材37の屈曲部37Bが接触していることにより、係止部材52の前進側がこの屈曲部37Bで塞がれた空間となっているため、作用方向が係止部材52の進退方向となっている荷重からも先部52Aを保護することができ、この先部52Aの保護を一層有効に行える。
【0053】
図13は、係止部材52の先部52Aについての別実施形態を示す。この実施形態では、先部52Aには、係止部材52の前進方向に対して斜め下方へ傾斜している傾斜上面部60と、係止部材52前進方向に対して斜め上方へ傾斜している傾斜下面部61とが設けられており、このため、先部52Aは先細り形状となっている。この実施形態によると、座板2における係止部材52についての上下方向の配置位置や、ガイドレール5における孔56についての上下方向の位置に関する誤差があっても、このような誤差を傾斜上面部60や傾斜下面部61による案内作用により吸収して、係止部材52の先部52Aを孔56に一層確実に挿入させることができる。
【0054】
図14の実施形態では、係止部材52の先部を小突部と、この小突部にカバー部材57を被せ、このカバー部材57に、係止部材52の前進方向に対して斜め下方へ傾斜している傾斜上面部60と、係止部材52前進方向に対して斜め上方へ傾斜している傾斜下面部61とが設けている。このため、この実施形態でも、座板2における係止部材52についての上下方向の配置位置や、ガイドレール5における孔56についての上下方向の位置に関する誤差があっても、このような誤差を傾斜上面部60や傾斜下面部61による案内作用により吸収して、係止部材52の先部52Aを孔56に一層確実に挿入できるとともに、アルミ又はアルミ合金による金属製のガイドレール5に対して、カバー部材57を、例えば、硬質の合成樹脂とすることにより、金属同士の接触をなくすることができるため、施錠装置45でシャッターカーテン1を施錠するときの異音の発生等を防止できる。
【0055】
図15は、ガイドレール5に設ける孔についての別実施形態を示す。この実施形態では、ガイドレール5の奥壁部5Bに係止部材52の前進方向に貫通した開口部58を形成し、この開口部58に孔用部材59を係止部材52の前進方向から圧入し、この孔用部材59を開口部58に固定している。
図16は、孔用部材59の部分を拡大した
図15の一部拡大図である。孔用部材59には、ガイドレール5の奥壁部5Bに設ける孔となっていて、係止部材52の前進方向に貫通した貫通孔となっている孔62が形成され、この孔62は、奥壁部5Bよりも係止部材52の前進方向の後側の部分が、係止部材52の前進方向に対して斜め下方へ傾斜して形成されている上側の傾斜内面部63と、係止部材52の前進方向に対して斜め上方へ傾斜して形成されている下側の傾斜内面部64と、を有する先細り状の孔部65となっている。また、孔62のうち、係止部材52の前進方向の前側の部分は、これらの上側の傾斜内面部63と下側の傾斜内面部64とについての係止部材52の前進方向の前端と接続された水平又は略水平の孔本体部66となっている
【0056】
この実施形態によっても、座板2における係止部材52についての上下方向の配置位置や、ガイドレール5における孔56についての上下方向の位置に関する誤差があっても、このような誤差を上側の傾斜内面部63や下側の傾斜内面部64による案内作用により吸収して、係止部材52の先部52Aを孔62に一層確実に挿入でき、また、アルミ又はアルミ合金による金属製のガイドレール5に対して、孔用部材59を、例えば、硬質の合成樹脂とすることにより、金属同士の接触をなくして、施錠装置45でシャッターカーテン1を施錠するときの異音の発生等を防止できる。
【0057】
また、この実施形態によると、孔用部材59は、係止部材52の前進方向からガイドレール5の奥壁部5Bに当接するフランジ部59Aを備えたものとなっているため、孔用部材59が、奥壁部5Bの開口部58に係止部材52の前進方向から単に圧入されることでガイドレール5に固定されたものとなっていても、全閉となったシャッターカーテン1を施錠するために係止部材52をガイドレール5に向かって前進させ、この前進時において、係止部材52の先部52Aが孔用部材59の上側の傾斜内面部63や下側の傾斜内面部64に当接しても、この当接力により孔用部材59が奥壁部5Bの開口部58から押し出されることを防止できる。
【0058】
なお、
図15及び
図16で示した実施形態では、係止部材52の先部52Aの上下両面は、
図11及び
図12で示した実施形態と同様に、係止部材52の前進方向に平行となった水平面又は略水平面となっているが、
図13で示した実施形態と、
図15及び
図16で示した実施形態とを組み合わせてもよく、また、
図14で示した実施形態と、
図15及び
図16で示した実施形態とを組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、例えば、消防車等の車両の荷台に設置される車載用シャッター装置や、店舗や倉庫等の建物の出入口に設置される出入口用シャッター装置、さらには、窓に設置される窓用シャッター装置等に利用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 シャッターカーテン
5 ガイドレール
5A ガイド溝
5B 奥壁部
25 手掛けバー
26 保持部材
35 ストップ部材
32 中心軸
33 弾性部材であるコイルばね
45 施錠装置
52 係止部材
52A 先部
58 開口部
62 貫通孔となっている孔
59 孔用部材
63 上側の傾斜内面部
64 下側の傾斜内面部
66 孔本体部