IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ファナック株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-加工情報表示装置 図1
  • 特許-加工情報表示装置 図2
  • 特許-加工情報表示装置 図3
  • 特許-加工情報表示装置 図4
  • 特許-加工情報表示装置 図5
  • 特許-加工情報表示装置 図6
  • 特許-加工情報表示装置 図7
  • 特許-加工情報表示装置 図8
  • 特許-加工情報表示装置 図9
  • 特許-加工情報表示装置 図10
  • 特許-加工情報表示装置 図11
  • 特許-加工情報表示装置 図12
  • 特許-加工情報表示装置 図13
  • 特許-加工情報表示装置 図14
  • 特許-加工情報表示装置 図15
  • 特許-加工情報表示装置 図16
  • 特許-加工情報表示装置 図17
  • 特許-加工情報表示装置 図18
  • 特許-加工情報表示装置 図19
  • 特許-加工情報表示装置 図20
  • 特許-加工情報表示装置 図21
  • 特許-加工情報表示装置 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-07
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】加工情報表示装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/409 20060101AFI20231108BHJP
【FI】
G05B19/409
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023555680
(86)(22)【出願日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 JP2023017481
【審査請求日】2023-09-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】上西 大輔
(72)【発明者】
【氏名】小山 泰明
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 高弘
(72)【発明者】
【氏名】山本 泰之
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-140715(JP,A)
【文献】特開2016-213396(JP,A)
【文献】特開2011-150648(JP,A)
【文献】特開2002-172543(JP,A)
【文献】特開2004-86311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/409
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工状態を示す少なくとも2つの加工モードと、
加工対象に合わせて分類された加工品種と、
前記加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された前記加工モードを示す画像に遷移する表示制御部と、
を備える加工情報表示装置
【請求項2】
前記表示制御部は、工作機械による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つの前記加工モードを有し、前記加工モードに関する情報を表示装置に表示し、
前記加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、
前記表示制御部は、
前記1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、
前記1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された前記加工モードを示す画像を表示する、
請求項1に記載の加工情報表示装置。
【請求項3】
前記加工品種は、部品、形状/金型、IT、及び4軸又は5軸を含む、
請求項1又は2に記載の加工情報表示装置。
【請求項4】
前記1以上の加工品種画像は、加工物の写真又は加工手法に関する図を含む、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【請求項5】
前記1以上の加工品種画像は、前記加工品種を判別するための英数字及び/記号、アイコン、及び色のうちの1以上を割り付ける、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【請求項6】
前記加工品種を判別するために割り付けられる色は、色覚異常者が判別可能な色である、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【請求項7】
前記加工モードの名称は、各加工品種において一貫性のある名称である、
請求項1又は2に記載の加工情報表示装置。
【請求項8】
前記加工モードの名称は、加工内容を示す名称である、
請求項1又は2に記載の加工情報表示装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、ユーザによる操作に応じて、前記加工品種又は前記加工モードについての簡単な説明又は前記加工品種又は前記加工モードについての詳細な説明を表示する、
請求項1又は2に記載の加工情報表示装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記工作機械の状態に応じて、前記加工品種又は前記加工モードに関する画像の表示又は非表示を切り替える、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記加工モードの一覧と共に、パラメータの一覧、パラメータの比較表、及びパラメータに関するグラフのいずれかを表示する、
請求項1又は2に記載の加工情報表示装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記加工品種画像及び前記加工モードの一覧を同一画面上に表示する、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【請求項13】
前記加工モードの一覧は、前記加工に関する指標ごとにソート可能である、
請求項12に記載の加工情報表示装置。
【請求項14】
前記加工品種画像は、前記工作機械を示す画像、及び前記工作機械上の設定の変更を暗示する画像を含む、
請求項に記載の加工情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、加工情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工作機械を扱う上で、加工対象又は加工方法に応じて、最適な加減速パラメータを設定して、ワークを加工することがある。自動車部品等のようなワークをフライス加工する場合、輪郭精度が不要なため、高速な加減速パラメータが求められる。これに対して、電極加工等のような輪郭精度が必要な金型加工では、高い輪郭精度を発揮できる加減速パラメータが必要とされる。
【0003】
このように従来から加減速パラメータを任意に変更することによって、加工対象又は加工方法に合わせて効率の良い加工が行われている。しかしながら、加工対象に応じてパラメータを変えるためには、工作機械による加工及び数値制御装置の扱いに熟知した熟練者が必要となる。
【0004】
上記のような事情を考慮し、従来の数値制御装置は、加工モードを設定する機能として、工作機械の動作性能に基づいて定義付けられた加減速パラメータの組み合わせを予め記憶しておく。そして、数値制御装置は、数値制御装置の表示装置の画面上でパターンを任意に選択したり、Mコードで指令したりすることによって、熟練者でなくても加工対象ごとに加減速パラメータを一括して変更することができている。このような技術としては、例えば、特許文献1のような文献が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-172543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザの熟練度に関わらず、工作機械の加工モードを容易に選択することができ、効率の良い加工を簡単に行うことができる技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、工作機械による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つ加工モードを有し、前記加工モードに関する情報を表示装置に表示する表示制御部を備え、前記加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、前記表示制御部は、前記1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、前記1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された前記加工モードを示す画像を表示する、加工情報表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の一実施形態に係る加工情報表示装置としての数値制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る加工品種に関する表示画面を示す図である。
図3】加工品種について説明するための図である。
図4】加工品種画像について説明するための図である。
図5】加工品種画像について説明するための図である。
図6】加工品種画像に割り付けられる色の例を示す表である。
図7】加工モードの名称の例を示す図である。
図8】加工モードの名称の例を示す図である。
図9】加工品種又は加工モードについての説明の一例である表示画面を示す。
図10】加工品種又は加工モードについての詳細な説明の一例である表示画面を示す。
図11】加工品種の一部を表示しない場合の加工品種画像の例を示す。
図12】加工品種の一部を表示する場合の加工品種画像の例を示す。
図13】パラメータの一覧の例を示す。
図14】パラメータの比較表の例を示す。
図15】パラメータに関するグラフの例を示す。
図16】パラメータに関するグラフの例を示す。
図17】パラメータに関するグラフの例を示す。
図18】加工品種画像及び加工モードの一覧の例を示す。
図19】ソート機能の例を示す。
図20】ソート機能によってソートされた加工モードの一覧の例を示す。
図21】加工品種画像の例を示す。
図22】加工品種画像の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態の一例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る加工情報表示装置としての数値制御装置1の構成を示すブロック図である。
【0010】
加工情報表示装置は、工具によるワークの加工の情報を表示する加工情報表示装置である。加工情報表示装置は、メモリ、プロセッサ、入出力インターフェイス等を有する1又は複数のコンピュータ装置に適切な制御プログラムを実行させることによって実現され得る。具体例として、加工情報表示装置は、以下に説明する工作機械2を制御する数値制御装置1以外では、工作機械の動作のシミュレーションを行う加工シミュレーター、複数の工作機械を管理する管理コンピュータ等に以下に説明する機能を付加したものであってもよい。
【0011】
数値制御装置1は、工作機械2を制御することにより、工作機械2に所定の機械加工等を行わせるための装置である。ここで、工作機械2は、例えば、複数の駆動軸を有する加工機であってもよい。
【0012】
数値制御装置1は、入力装置11と、入力受付部12と、パラメータ設定部13と、加工モード調整部14と、表示制御部15と、表示装置16と、記憶部17と、軸制御部18と、を備える。
【0013】
入力受付部12、パラメータ設定部13、加工モード調整部14、表示制御部15及び軸制御部18は、数値制御装置1の制御装置によって実現される各種機能である。すなわち、制御装置は、CPU(Central Processing Unit)等の1以上のプロセッサで構成され、記憶部17に記憶されたプログラムを実行することによって各種機能を実現する。
【0014】
記憶部17は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成され、各種の情報を記憶する。本実施形態では、記憶部17は、数値制御装置1内に設けられているが、記憶部17は、数値制御装置1の外部の電子機器や外部サーバー等に設けられてもよい。
【0015】
表示装置16は、表示制御部15から送信される信号に基づいて各種の情報を表示する。表示装置16は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(organic electro-luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成される。本実施形態では、表示装置16は、数値制御装置1内に設けられているが、表示装置16は、数値制御装置1と接続された外部の電子機器、外部の表示装置等であってもよい。
【0016】
入力装置11は、ボタン、キー、スイッチ、キーボード、マウス、ティーチペンダント等で構成され、ユーザからの各種入力操作を受け付ける。なお、入力装置11及び表示装置16は、一体化されたタッチパネル等を有するティーチペンダントであってもよい。また、ティーチペンダントは、タブレット端末によって構成されてもよい。
【0017】
入力受付部12は、入力装置11によって入力された入力操作を受け付け、当該入力操作に応じた情報を、パラメータ設定部13、加工モード調整部14、表示制御部15、軸制御部18及び記憶部17へ提供する。パラメータ設定部13は、入力受付部12によって受け付けた入力操作及び記憶部17に記憶された各種情報に基づいて、加工モードに関するパラメータを算出及び設定する。
【0018】
加工モード調整部14は、入力受付部12によって受け付けた入力操作及び記憶部17に記憶された各種情報に基づいて、加工モードに関する設定を調整する。表示制御部15は、加工モードに関する情報を表示装置16に表示させる。軸制御部18は、主軸、送り軸等のような工作機械2の駆動軸を制御する。
【0019】
本実施形態に係る数値制御装置1は、工作機械2による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つ加工モードを有し、表示制御部15は、加工モードに関する情報を表示装置16に表示する。
【0020】
加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、表示制御部15は、1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された加工モードを示す画像(レーダーチャート)を表示する。
【0021】
加工品種は、部品、形状/金型、IT、及び4軸又は5軸を含む。加工モードを示す画像は、レーダーチャート、円グラフ、ブロックゲージグラフ及びマップ形式のいずれか1つの表示態様で表される。加工モードとは、工作機械2による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義する。加工モードは、例えば、標準、高速、輪郭加工、及び低振動等である。
【0022】
また、加減速機能とは、主軸、送り軸などを加速及び減速するための制御に関する機能、又は、オーバラップ、タップ戻り速度等の制御に関する機能である。
サーボ機能とは、サーボモータの制御に関する機能である。例えば、指令に対するモータの追従性を高めるゲインなどがサーボ機能に該当する。
補正機能とは、加工プログラム、TCP等を補正するための制御に関する機能である。
【0023】
加工に関する指標は、工作機械2による加工について判断する又は評価するための目印となるものである。指標は、例えば、サイクルタイム短縮、制振、オーバラップ、なめらかさ、正確さ、タップ加工速度、プログラム補正、カッターマーク補正及びTCP(Tool Center Point Control)機能等である。
【0024】
加工モードは、加工に応じた加工品種に分類される。ここで、加工品種は、加工対象物に応じた加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせの種類である。加工品種は、例えば、部品、形状/金型、IT、4軸又は5軸等であり、表示制御部15は、加工品種ごとに加工モードを表示装置16に表示する。
【0025】
図2は、本実施形態に係る加工品種に関する表示画面A1を示す図である。図2に示すように、表示画面A1は、画面の左側に表示され、1以上の加工品種を選択するための画像A11(加工品種画像)と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A12と、を含む。また、表示画面A1は、画面の下側に表示される各種機能を選択するための画像を含む。
【0026】
より詳細には、画像A11は、加工品種として、部品、形状/金型、IT、及び5軸を示す。図2に示す例では、入力装置11によって操作されるカーソルが、加工品種「部品」の項目を選択している。
【0027】
同様に、入力装置11によって操作されるカーソルは、加工品種「形状/金型」、「IT」、及び「5軸」のいずれかの項目を選択可能である。また、画像A11は、加工品種「部品」、「形状/金型」、「IT」、及び「5軸」のそれぞれについて、加工時の状態を例示するアイコンを含む。
【0028】
画像A12は、入力装置11によって操作されるカーソルが、加工品種「部品」の項目を選択しており、かつ加工モードが、「標準」である場合におけるレーダーチャートを示す。画像A12に示されるレーダーチャートには、サイクルタイム短縮、オーバラップ、制振性、タップ加工速度、なめらかさ、及び正確さの各指標のスコアが示される。
【0029】
更に、表示制御部15は、画像A12において、各指標に関するアイコン及び各指標の名称をレーダーチャートの各頂点部分に表示する。
【0030】
なお、上述した加工品種及び加工モードは、ユーザが任意に設定、作成及び追加する事が可能であってもよい。例えば、加工モード調整部14は、入力受付部12によって受け付けた入力操作に基づいて、加工品種及び加工モードを任意に設定、作成及び追加し、表示制御部15は、設定、作成及び追加された加工品種及び加工モードを表示装置16に表示してもよい。
【0031】
図3は、加工品種について説明するための図である。図3に示すように、加工品種は、部品、形状/金型、IT、及び5軸(又は4軸等)に分類され、各加工品種は、加工に適した加減速機能、サーボ機能及び補正機能のパラメータが設定された加工モードを有する。具体的には、加工品種「部品」は、加工モード「標準」(部品L10)、加工モード「高速」(部品L11)、加工モード「輪郭加工」(部品L12)、及び加工モード「低振動」(部品L13)を有する。
【0032】
加工品種「形状/金型」は、加工モード「標準」(形状/金型L20)、加工モード「高速」(形状/金型L21)、加工モード「正確」(形状/金型L22)、加工モード「滑らか」(形状/金型L23)、及び加工モード「高速仕上げ」(形状/金型L24)を有する。
【0033】
加工品種「IT」は、加工モード「標準」(IT L30)、加工モード「高速」(IT L31)、加工モード「正確」(IT L32)、加工モード「滑らか」(IT L33)及び加工モード「高速正確」(IT L34)を有する。
【0034】
加工品種「5軸」は、加工モード「標準」(5軸 L40)、加工モード「高速」(5軸 L41)、及び加工モード「正確」(5軸 L42)を有する。
【0035】
また、1以上の加工品種画像は、加工物の写真又は加工手法に関する図を含んでもよい。図4は、加工品種画像について説明するための図である。図4に示す加工品種画像A111は、加工品種「部品」を示す画像A1111と、加工品種「形状/金型」を示す画像A1112と、加工品種「IT」を示す画像A1113と、加工品種「5軸」を示す画像A1114と、を含む。
【0036】
画像A1111から画像A1114は、それぞれ、加工品種に対応する加工物の写真によって構成される。また、画像A1111から画像A1114は、加工物の写真に代えて、加工手法に関する図(例えば、アイコン等)であってもよい。
【0037】
また、加工品種画像は、加工品種を判別するための英数字及び/又は記号、アイコン、及び色のうちの1以上を割り付けてもよい。図5は、加工品種画像について説明するための図である。図5に示す加工品種画像A112は、加工品種「部品」を示す画像A1121と、加工品種「形状/金型」を示す画像A1122と、加工品種「IT」を示す画像A1123と、加工品種「5軸」を示す画像A1124と、を含む。
【0038】
画像A1121から画像A1124は、それぞれ、加工品種を判別するための色、名称及びアイコンによって構成される。画像A1121から画像A1124には、更に、加工品種を判別するための英数字及び/又は記号が割り当てられてもよい。また、英数字及び/又は記号は、例えば、加工のステータス表示等のような他の表示画面で使用されてもよい。
【0039】
また、加工品種を判別するために割り付けられる色は、色覚異常者が判別可能な色であることが好ましい。図6は、加工品種画像に割り付けられる色の例を示す表である。例えば、加工品種「部品」の場合の加工品種画像は、RGBの比が153:255:153で表される色で表示されてもよい。加工品種「形状/金型」の場合の加工品種画像は、RGBの比が0:255:255で表される色で表示されてもよい。加工品種「IT」の場合の加工品種画像は、RGBの比が255:153:204で表される色で表示されてもよい。加工品種「5軸」の場合の加工品種画像は、RGBの比が255:153:0で表される色で表示されてもよい。
【0040】
また、加工モードの名称は、各加工品種において一貫性のある名称であることが好ましくい。また、加工モードの名称は、加工内容を示す名称であることが好ましい。図7及び図8は、加工モードの名称の例を示す図である。図7に示すリストA2は、各加工品種において一貫性のある加工モードの名称を示す。具体的には、加工品種「部品」は、加工モード「標準」(部品L10)、加工モード「高速」(部品L11)、加工モード「輪郭加工」(部品L12)、及び加工モード「低振動」(部品L13)を有する。
【0041】
加工品種「形状/金型」は、加工モード「標準」(形状/金型L20)、加工モード「高速」(形状/金型L21)、加工モード「正確」(形状/金型L22)、及び加工モード「滑らか」(形状/金型L23)を有する。
【0042】
加工品種「IT」は、加工モード「標準」(IT L30)、加工モード「高速」(IT L31)、加工モード「正確」(IT L32)、及び加工モード「滑らか」(IT L33)を有する。
【0043】
加工品種「5軸」は、加工モード「標準」(5軸 L40)、加工モード「高速」(5軸 L41)、及び加工モード「正確」(5軸 L42)を有する。
【0044】
図8に示すリストA3は、加工内容を示す加工モードの名称を示す。具体的には、加工品種「部品」は、加工モード「穴あけタップ加工」(部品L10)、加工モード「フライス加工」(部品L11)、加工モード「形状加工」(部品L12)、及び加工モード「小径穴あけ」(部品L13)を有する。
【0045】
加工品種「形状/金型」は、加工モード「荒加工」(形状/金型L20)、加工モード「中仕上げ」(形状/金型L21)、及び加工モード「仕上げ」(形状/金型L22)を有する。
【0046】
加工品種「IT」は、加工モード「スマホ部品」(IT L30)、加工モード「PC筐体」(IT L31)、加工モード「ウェアラブルデバイス部品」(IT L32)、及び加工モード「タブレット部品」(IT L33)を有する。
【0047】
加工品種「5軸」は、加工モード「医療」(5軸 L40)、加工モード「インペラ」(5軸 L41)、及び加工モード「タービンブレード」(5軸 L42)を有する。
【0048】
また、入力受付部12がユーザからの入力操作を受け付けると、表示制御部15は、ユーザによる操作に応じて、加工品種又は加工モードについての簡単な説明又は加工品種又は加工モードについての詳細な説明を表示する。
【0049】
図9は、加工品種又は加工モードについての説明の一例である表示画面A4を示す。図10は、加工品種又は加工モードについての詳細な説明の一例である表示画面A5を示す。表示画面A4は、1以上の加工品種を選択するための画像A41(加工品種画像)と、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A42と、加工品種又は加工モードについての簡単な説明を示す画像A43と、スクリーンキーボードを示す画像A44と、スクリーンキーボード上においてヘルプ機能を示す画像A45と、を含む。そして、ユーザによる操作によってヘルプ機能を示す画像A45が選択されると、図10に示すように、表示制御部15は、加工モードについての詳細な説明を示す表示画面A5を表示する。
【0050】
また、表示制御部15は、工作機械2の状態に応じて、加工品種又は加工モードに関する画像の表示又は非表示を切り替えてもよい。図11は、加工品種の一部を表示しない場合の加工品種画像の例を示す。図11に示すように、加工モード「標準」の場合、表示画面A6は、画面の左側に表示され、1以上の加工品種を選択するための画像A61(加工品種画像)と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A62と、を含む。
【0051】
図12は、加工品種の一部を表示する場合の加工品種画像の例を示す。図12に示すように、表示画面A7は、画面の左側に表示され、1以上の加工品種を選択するための画像A71(加工品種画像)と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A72と、を含む。図11及び図12に示すように、表示制御部15は、工作機械2の5軸オプションの有り無しに応じて、加工品種「5軸」の表示の有り無しを切り替える。これにより、ユーザは、余分な情報を用いずに加工品種を選択することができる。
【0052】
また、表示制御部15は、加工モードの一覧と共に、パラメータの一覧、パラメータの比較表、及びパラメータに関するグラフのいずれかを表示する。
図13は、パラメータの一覧の例を示す。図14は、パラメータの比較表の例を示す。図15から図17は、パラメータに関するグラフの例を示す。図13に示す表示画面A8は、画面の左側に表示され、加工モードの一覧を示す画像A81と、画面の右側に表示され、変動する加工モードのパラメータの一覧を示す画像A82とを含む。
【0053】
図13に示す画像A82は、パラメータの番号(例えば、1660)、現在選択中の加工モード「標準」のパラメータの値(例えば、2000)、加工モード「高速」のパラメータの値(例えば、3000)、加工モード「輪郭加工」のパラメータの値(例えば、1000)、及び加工モード「低振動」のパラメータの値(例えば、1000)を示す。
【0054】
図14に示す表示画面A9は、画面の左側に表示され、加工モードの一覧を示す画像A91と、画面の右側に表示され、変動する加工モードのパラメータの一覧及びパラメータの比較表を示す画像A92とを含む。
【0055】
図14に示す画像A92は、図13の画像A82と同様に、パラメータの番号及びパラメータの値を示すと共に、各パラメータを比較するための棒グラフを示す。
【0056】
図15に示す表示画面A10は、画面の左側に表示され、現在選択されている加工モードを示す画像A101と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A102と、を含む。
【0057】
図16に示す表示画面A110は、画面の左側に表示され、現在選択されている加工モードを示す画像A111と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴を円グラフで示す画像A112と、を含む。
【0058】
図17に示す表示画面A120は、画面の左側に表示され、現在選択されている加工モードを示す画像A121と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をブロックゲージグラフで示す画像A122と、を含む。
【0059】
また、表示制御部15は、加工品種画像及び加工モードの一覧を同一画面上に表示してもよい。図18は、加工品種画像及び加工モードの一覧の例を示す。図18に示す表示画面A13は、加工品種画像A131と、加工モードの一覧を示す画像A132と、を含む。具体的には、加工品種「部品」を示す加工品種画像A131と、当該加工品種「部品」に対応する加工モードの一覧を示す画像A132とが表示されている。
【0060】
同様に、加工品種「形状/金型」を示す加工品種画像と、当該加工品種「形状/金型」に対応する加工モードの一覧を示す画像とが表示され、加工品種「IT」を示す加工品種画像と、当該加工品種「IT」に対応する加工モードの一覧を示す画像とが表示され、加工品種「5軸」を示す加工品種画像と、当該加工品種「5軸」に対応する加工モードの一覧を示す画像とが表示される。
【0061】
また、加工モードの一覧は、指標ごとにソート可能である。図19は、ソート機能の例を示す。図20は、ソート機能によってソートされた加工モードの一覧の例を示す。図19に示す表示画面A14は、画面の左側に表示され、現在選択されている加工モードを示す画像A141と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A142と、画面の下側に表示され、加工モードの一覧をソートするソート機能のソフトウェアキーを示す画像A143と、を含む。
【0062】
図20に示す表示画面A15は、画面の左側に表示され、現在選択されている加工モードを示す画像A151と、画面の右側に表示され、加工モードの特徴をレーダーチャートで示す画像A152と、を含む。
【0063】
図19に示すように、画像A143が選択されると、表示制御部15は、ソート機能を示す画像A143に代えて、初期化機能を示す画像A144、指標「サイクルタイム短縮」についてのソート機能を示す画像A145、指標「高品位」についてのソート機能を示す画像A146、及び指標「正確さ」についてのソート機能を示す画像A147を表示する。そして、画像A146が選択されると、加工モード調整部14は、加工モードの一覧を、指標「サイクルタイム短縮」に適した順序でソートし、表示制御部15は、ソートされた加工モードの一覧を示す画像A151を表示する。
【0064】
また、加工品種画像は、工作機械2を示す画像、及び工作機械2上の設定の変更を暗示する画像を含んでもよい。図21及び図22は、加工品種画像の例を示す。図21に示す加工品種画像A16は、画面の左上に配置され、加工品種「部品」を示す画像A161と、画面の左下に配置され、加工品種「IT」を示す画像A162と、画面の右上に配置され、加工品種「形状/金型」を示す画像A163と、画面の右下に配置され、加工品種「5軸」を示す画像A164と、工作機械2の外形写真を示す画像A165と、を含む。
【0065】
図22に示す加工品種画像A17は、加工品種「部品」を示す画像A171と、加工品種「IT」を示す画像A172と、加工品種「形状/金型」を示す画像A173と、加工品種「5軸」を示す画像A174と、工作機械2の外形写真を示す画像A175と、を含む。図21及び図22に示す加工品種画像A16及び加工品種画像A17は、いずれも実際の工作機械2の写真を示す画像、及び加工品種によって加工される加工物の画像を含み、全体として工作機械2上の設定の変更を暗示する画像となっている。
【0066】
本実施形態によれば、数値制御装置1は、工作機械2による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つ加工モードを有し、加工モードに関する情報を表示装置16に表示する表示制御部15を備え、加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、表示制御部15は、1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された加工モードを示す画像を表示する。このような構成を備えることによって、数値制御装置1は、ユーザの熟練度に関わらず、工作機械2の加工モードを容易に選択することができ、効率の良い加工を簡単に行うことができる。また、数値制御装置1のユーザは、加工対象に応じた加工モードを容易に選択することができる。
【0067】
また、加工品種は、部品、形状/金型、IT、及び4軸又は5軸を含む。このような構成を備えることによって、数値制御装置1は、加工モードの特徴と加工品種と組み合わせることでユーザごとに簡単に加工モードを選択することができる。
【0068】
また、1以上の加工品種画像は、加工物の写真又は加工手法に関する図を含む。これにより、数値制御装置1のユーザは、加工に応じた加工品種を直感的に判断することができる。
【0069】
また、1以上の加工品種画像は、加工品種を判別するための英数字及び/記号、アイコン、及び色のうちの1以上を割り付ける。数値制御装置1は、加工品種の名称を読み込まなくても判別を容易にすることができ、ユーザは、加工に応じた加工品種を直感的に判断することができる。
【0070】
また、加工品種を判別するために割り付けられる色は、色覚異常者が判別可能な色である。これにより、数値制御装置1のユーザは、色覚異常者であっても加工品種の色を判別し、加工品種を容易に把握することができる。
【0071】
また、加工モードの名称は、各加工品種において一貫性のある名称であってもよい。これにより、数値制御装置1は、加工品種に分類された加工モードの名称を各加工品種で共通とし、一貫性を持たせることによって、ユーザの加工モードに関する理解を補助することができる。また、加工モードの名称は、加工内容を示す名称であってもよい。これにより、数値制御装置1は、ユーザの加工モードに関する理解を補助することができる。
【0072】
表示制御部15は、ユーザによる操作に応じて、加工品種又は加工モードについての簡単な説明又は加工品種又は加工モードについての詳細な説明を表示する。これにより、数値制御装置1は、加工品種及び加工モードについての説明をユーザに提供することができる。
【0073】
表示制御部15は、工作機械2の状態に応じて、加工品種又は加工モードに関する画像の表示又は非表示を切り替える。これにより、数値制御装置1のユーザは、余分な情報を用いずに加工品種を選択することができる。
【0074】
表示制御部15は、加工モードの一覧と共に、パラメータの一覧、パラメータの比較表、及びパラメータに関するグラフのいずれかを表示する。これにより、数値制御装置1のユーザは、加工モードの一覧と共に、パラメータの比較及び確認を行うことができる。
【0075】
表示制御部15は、加工品種画像及び加工モードの一覧を同一画面上に表示する。これにより、数値制御装置1のユーザは、加工品種及び加工モードの両方を同一画面上で確認及び選択することができる。
【0076】
加工モードの一覧は、指標ごとにソート可能である。これにより、数値制御装置1のユーザは、加工モードをサイクルタイム短縮、なめらかさ、正確さ等の指標ごとにソートすることができる。
【0077】
また、加工品種画像は、工作機械2を示す画像、及び工作機械2上の設定の変更を暗示する画像を含む。これにより、数値制御装置1のユーザは、加工に応じた加工品種を直感的に判断することができる。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の数値制御装置1は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の数値制御装置1により行なわれる制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0079】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて記憶され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
【0080】
本開示について詳述したが、本開示は上述した個々の実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、または、特許請求の範囲に記載された内容とその均等物から導き出される本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、置き換え、変更、部分的削除等が可能である。また、これらの実施形態は、組み合わせて実施することもできる。例えば、上述した実施形態において、各動作の順序や各処理の順序は、一例として示したものであり、これらに限定されるものではない。また、上述した実施形態の説明に数値又は数式が用いられている場合も同様である。
【0081】
上記実施形態及び変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
工作機械による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つ加工モードを有し、前記加工モードに関する情報を表示装置に表示する表示制御部(15)を備え、
前記加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、
前記表示制御部は、
前記1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、
前記1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された前記加工モードを示す画像を表示する、
加工情報表示装置(1)。
(付記2)
前記加工品種は、部品、形状/金型、IT、及び4軸又は5軸を含む、
付記1に記載の加工情報表示装置。
(付記3)
前記1以上の加工品種画像は、加工物の写真又は加工手法に関する図を含む、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記4)
前記1以上の加工品種画像は、前記加工品種を判別するための英数字及び/記号、アイコン、及び色のうちの1以上を割り付ける、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記5)
前記加工品種を判別するために割り付けられる色は、色覚異常者が判別可能な色である、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記6)
前記加工モードの名称は、各加工品種において一貫性のある名称である、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記7)
前記加工モードの名称は、加工内容を示す名称である、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記8)
前記表示制御部は、ユーザによる操作に応じて、前記加工品種又は前記加工モードについての簡単な説明又は前記加工品種又は前記加工モードについての詳細な説明を表示する、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記9)
前記表示制御部は、前記工作機械の状態に応じて、前記加工品種又は前記加工モードに関する画像の表示又は非表示を切り替える、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記10)
前記表示制御部は、前記加工モードの一覧と共に、パラメータの一覧、パラメータの比較表、及びパラメータに関するグラフのいずれかを表示する、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記11)
前記表示制御部は、前記加工品種画像及び前記加工モードの一覧を同一画面上に表示する、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記12)
前記加工モードの一覧は、前記加工に関する指標ごとにソート可能である、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
(付記13)
前記加工品種画像は、前記工作機械を示す画像、及び前記工作機械上の設定の変更を暗示する画像を含む、
付記1又は2に記載の加工情報表示装置。
【0082】
1 数値制御装置
2 工作機械
11 入力装置
12 入力受付部
13 パラメータ設定部
14 加工モード調整部
15 表示制御部
16 表示装置
【要約】
ユーザの熟練度に関わらず、工作機械の加工モードを容易に選択することができ、効率の良い加工を簡単に行うことができる加工情報表示装置を提供する。加工情報表示装置は、工作機械による加工に求められる加減速機能、サーボ機能及び補正機能のうちの少なくとも1つのパラメータの組み合わせを定義した少なくとも2つ加工モードを有し、前記加工モードに関する情報を表示装置に表示する表示制御部を備え、前記加工モードは、加工に応じた1以上の加工品種に分類され、前記表示制御部は、前記1以上の加工品種を選択するための1以上の加工品種画像を表示し、前記1以上の加工品種のうちの1つの加工品種が選択されると、当該加工品種に設定された前記加工モードを示す画像を表示する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22