(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】電子装置および情報提供方法、情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20231109BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20231109BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
G01C21/36
G09B29/10 A
G09B29/00 C
(21)【出願番号】P 2019213133
(22)【出願日】2019-11-26
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 隼人
【審査官】秋山 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-140748(JP,A)
【文献】特開2004-251738(JP,A)
【文献】特開2015-004693(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/36
G09B 29/10
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の現在位置から目的地までの走行経路を案内する電子装置であって、
前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出する検出手段と、
前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出手段により検出した走行予定道路の
道路種別およびリンク種別を含む道路情報を取得する取得手段と、
前記取得手段より取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を出力する出力手段と、
前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御する出力制御手段と
を有し、
前記出力手段は、前記案内情報を画面に表示する表示手段を含み、
前記判定手段は、現在位置における前記道路種別および前記リンク種別と前記走行予定道路における前記道路種別および前記リンク種別が異なるとき、前記走行予定道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路に進入する前に当該走行予定道路の前記道路種別に対応した案内情報を前記表示手段に表示させる電子装置。
【請求項2】
前記道路種別は、一般道路および高速道路の情報を含み、前記リンク種別は、本線およびランプ道の情報を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記案内情報は、一般道路に関する情報と高速道路に関する情報を含む、請求項
1および2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記案内情報は、前記一般道路に関する情報として詳細地図を含み、前記高速道路に関する情報として高速道路略図を含む、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記判定手段は、現在位置における道路の道路種別が高速道路でリンク種別がランプ道であり、前記走行予定道路の道路種別が一般道路でリンク種別が本線であるとき、一般道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路
である一般道路に進入する前に一般道路に関する案内情報を
前記表示手段に表示させる、請求項
3および4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記判定手段は、現在位置における道路の道路種別が高速道路でリンク種別がランプ道であり、前記走行予定道路の道路種別が高速道路でリンク種別が本線であるとき、高速道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、
前記表示手段に表示させている高速道路に関する案内情報の出力を継続させる、請求項
3ないし5いずれか1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記取得手段は、当該移動体が走行してきた現在位置が存在する道路の直前に存在する直前道路における前記道路情報を取得し、前記判定手段は、前記直前道路から前記走行予定道路にかけての前記道路種別および前記リンク種別の遷移状態に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定する、請求項1ないし
4いずれか1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記取得した道路情報から当該移動体が高速道路のランプ道を走行して一般道路に出る前記遷移状態のとき、一般道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路
である一般道路に進入する前に一般道路に関する案内情報を
前記表示手段に表示させる、請求項
7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記判定手段は、前記取得した道路情報から当該移動体が高速道路のランプ道を走行して高速道路に出る前記遷移状態のとき、高速道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、
前記表示手段に表示させている高速道路に関する案内情報の出力を継続させる、請求項
7および8に記載の電子装置。
【請求項10】
前記出力制御手段はさらに、複数の異なる案内情報の画像を前記表示手段に表示することができ、前記判定手段より判定された優先的に出力する案内情報を他の案内情報とは異なる態様で当該表示手段に表示させる、請求項1ないし
9いずれか1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記出力制御手段はさらに、前記表示手段に表示する複数の案内情報の画像領域を制御することができ、前記判定手段より判定された優先的に出力する案内情報を他の案内情報よりも大きく当該表示手段に表示させる、請求項
10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記出力手段は、出力する案内情報が複数存在している場合に、当該案内情報それぞれの優先度を算出して当該優先度に基づいて当該案内情報を出力し、前記出力制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づき、当該優先度を変更して当該変更された優先度に基づいて当該案内情報を
前記表示手段に表示させる、請求項1ないし
11いずれか1に記載の電子装置。
【請求項13】
移動体の現在位置から目的地までの案内情報を出力手段を介して出力する電子装置における情報提供方法であって、
前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出するステップと、
前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出した走行予定道路の
道路種別およびリンク種別を含む道路情報を取得するステップと、
前記取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を前記出力手段に出力するステップと、
前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定するステップと、
前記判定するステップの判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御するステップと
を有し、
前記出力手段は、前記案内情報を画面に表示する表示手段を含み、
前記判定するステップにより、現在位置における前記道路種別および前記リンク種別と前記走行予定道路における前記道路種別および前記リンク種別が異なるとき、前記走行予定道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定された場合に、前記制御するステップはさらに、当該走行予定道路に進入する前に当該走行予定道路の前記道路種別に関する案内情報を前記表示手段に表示させるステップを有する情報提供方法。
【請求項14】
移動体の現在位置から目的地までの案内情報を出力手段を介して出力する電子装置における情報提供プログラムであって、
前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出するステップと、
前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出した走行予定道路の
道路種別およびリンク種別を含む道路情報を取得するステップと、
前記取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を前記出力手段に出力するステップと、
前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定するステップと、
前記判定するステップの判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御するステップと
を有し、
前記出力手段は、前記案内情報を画面に表示する表示手段を含み、
前記判定するステップにより、現在位置における前記道路種別および前記リンク種別と前記走行予定道路における前記道路種別および前記リンク種別が異なるとき、前記走行予定道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定された場合に、前記制御するステップはさらに、当該走行予定道路に進入する前に当該走行予定道路の前記道路種別に関する案内情報を前記表示手段に表示させるステップを有する情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション機能を備えた電子装置に関し、特に道路情報に応じた情報の案内に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用のナビゲーション装置は、現在位置を検出し、現在位置周辺の道路地図データをディスプレイに描画するとともに、地図上に車両マークを重ねて表示する。また、現在位置が変化すると、それに併せて地図をスクロールさせ道路地図を案内する。これにより、車両が現在何処を走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0003】
また、道路地図データの描画方法についても様々な工夫が施されており、特許文献1に記載のナビゲーション装置は、移動中の現在位置における道路種別や移動速度に応じて、出力する案内情報を自動的に変更する方法が記載されている。例えば、高速道路を走行している場合は、インターチェンジ(高速入口/出口)、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンクション(高速分岐)、料金所等を現在位置から近い順に並べたものを表示したり、一般道路を走行している場合は、詳細地図を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のナビゲーション装置では、上記のようにマップマッチングを行い、現在位置における道路情報に応じて、提供する案内情報を変更している。しかし、現在位置の道路情報に対応した情報を提供することが、常に利用者にとって有益になるとは限らない。
【0006】
これについて、
図1の高速道路から一般道路への接続状態を模式的に示した図を例に説明する。
図1における現在位置V1~V3は車両が高速道路からランプ道を通って、一般道路に移動する遷移状況を示しており、現在位置V4~V6は車両が一般道路からランプ道を通って、高速道路に移動する遷移状況を示している。
【0007】
現在位置V1は、高速道路上を走行していることを表しており、現在位置V1における道路種別は高速道路のため、画面には高速道路に関する情報が出力される。次に、現在位置V2の位置は、ランプ道を走行していることを表している。ここで、現在位置V2におけるランプ道は道路種別としては高速道路で登録されているため、高速道路に関する情報が出力されることになる。そして、現在位置V3は一般道路を走行していることを表しており、現在位置V3における道路種別は一般道路のため、一般道路に関する情報が出力される。
【0008】
上述のように、現在位置V2の位置に車両が存在している場合においては、高速道路をこれから退出するにもかかわらず、高速道路に関する情報が継続して出力されるため、利用者は高速道路を出た後の一般道路の情報を知ることができない。そして、高速道路の出口を出てマップマッチングが完了してから、一般道路に関する情報が出力されるようになる。このように、現在位置によるマップマッチングだけで出力する案内情報の内容を決めてしまうと、この先必要な情報を十分に提供することができず、利用者に対して情報の提供に遅れが生じてしまう。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、走行状況から現在位置において出力する必要がある案内情報を判別し、提供できる電子装置および情報提供方法、情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る電子装置は、移動体の現在位置から目的地までの走行経路を案内する電子装置であって、前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出する検出手段と、前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出手段により検出した走行予定道路の道路情報を取得する取得手段と、前記取得手段より取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を出力する出力手段と、前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御する出力制御手段とを備える。
【0011】
ある実施態様では、前記道路情報には、道路の道路種別およびリンク種別が含まれ、前記出力手段は前記道路種別に対応した案内情報を出力する。ある実施態様では、前記判定手段は、現在位置における前記道路種別と前記走行予定道路における前記道路種別が異なるとき、前記走行予定道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路に進入する前に当該走行予定道路の案内情報を前記出力手段より出力させる。ある実施態様では、前記判定手段は、現在位置における前記道路種別および前記リンク種別と前記走行予定道路における前記道路種別および前記リンク種別が異なるとき、前記走行予定道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路に進入する前に当該走行予定道路の前記道路情報に対応した案内情報を前記出力手段より出力させる。ある実施態様では、前記道路種別は、一般道路および高速道路の情報を含み、前記リンク種別は、本線およびランプ道の情報を含む。ある実施態様では、前記案内情報は、一般道路に関する情報と高速道路に関する情報を含む。
【0012】
ある実施態様では、前記判定手段は、現在位置における道路の道路種別が高速道路でリンク種別がランプ道であり、前記走行予定道路の道路種別が一般道路でリンク種別が本線であるとき、一般道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路に進入する前に一般道路に関する案内情報を前記出力手段に出力させる。ある実施態様では、前記判定手段は、現在位置における道路の道路種別が高速道路でリンク種別がランプ道であり、前記走行予定道路の道路種別が高速道路でリンク種別が本線であるとき、高速道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、前記出力手段による高速道路に関する案内情報の出力を継続させる。ある実施態様では、前記取得手段は、当該移動体が走行してきた現在位置が存在する道路の直前に存在する直前道路における前記道路情報を取得し、前記判定手段は、前記直前道路から前記走行予定道路にかけての前記道路種別および前記リンク種別の遷移状態に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定する。ある実施態様では、前記判定手段は、前記取得した道路情報から当該移動体が高速道路のランプ道を走行して一般道路に出る前記遷移状態のとき、一般道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、当該走行予定道路に進入する前に一般道路に関する案内情報を前記出力手段に出力させる。ある実施態様では、前記判定手段は、前記取得した道路情報から当該移動体が高速道路のランプ道を走行して高速道路に出る前記遷移状態のとき、高速道路に関する情報を優先的に出力する案内情報と判定し、前記出力制御手段は、前記出力手段による高速道路に関する案内情報の出力を継続させる。
【0013】
ある実施態様では、前記出力手段は、前記案内情報を画面に表示する表示手段を含み、前記出力制御手段はさらに、複数の異なる案内情報の画像を前記表示手段に表示することができ、前記判定手段より判定された優先的に出力する案内情報を他の案内情報とは異なる態様で当該表示手段に表示させる。ある実施態様では、前記出力制御手段はさらに、前記表示手段に表示する複数の案内情報の画像領域を制御することができ、前記判定手段より判定された優先的に出力する案内情報を他の案内情報よりも大きく当該表示手段に表示させる。ある実施態様では、前記出力手段は、出力する案内情報が複数存在している場合に、当該案内情報それぞれの優先度を算出して当該優先度に基づいて当該案内情報を出力し、前記出力制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づき、当該優先度を変更して当該変更された優先度に基づいて当該案内情報を出力する。
【0014】
本発明に係る情報提供方法は、移動体の現在位置から目的地までの案内情報を出力手段を介して出力する電子装置における情報提供方法であって、前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出するステップと、前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出した走行予定道路の道路情報を取得するステップと、前記取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を前記出力手段に出力するステップと、前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定するステップと、前記判定するステップの判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御するステップとを備える。
【0015】
本発明に係る情報提供プログラムは、移動体の現在位置から目的地までの案内情報を出力手段を介して出力する電子装置における情報提供プログラムであって、前記移動体の走行が予定される走行予定道路を検出するステップと、前記移動体の現在位置が存在する道路と前記検出した走行予定道路の道路情報を取得するステップと、前記取得した前記現在位置の道路情報に対応した案内情報を前記出力手段に出力するステップと、前記道路情報に基づいて、前記走行予定道路に関する案内情報を優先的に前記出力手段に出力させるか否かを判定するステップと、前記判定するステップの判定結果に基づき前記出力手段に出力させる案内情報を制御するステップとを備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、走行予定道路を考慮して出力する情報を制御するようにしたので、必要となる情報を遅延なく提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】高速道路から一般道路への接続状態を模式的に示した図である。
【
図2】本発明の実施例に係る車載装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】道路地図データのデータ構造を説明するための図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る表示制御プログラムの機能的な構成を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る判定条件を示す図である
【
図6】本発明の実施形態に係る車載装置の表示制御動作のフローを示す図である。
【
図7】本実施例における道走行状態を模式的に示した図である。
【
図8】本実施例における一般道路用の案内情報の例と高速道路用の案内情報の例を示す図である。
【
図9】本実施例における画面に案内情報を重ねて表示する例を示す図である。
【
図10】本実施例における複数の案内情報の表示領域を制御して表示する例を示す図である。
【
図11】本実施例における分割画面を制御して案内情報を表示する例を示す図である。
【
図12】本実施例における案内情報ごとの優先順位を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る電子装置は、自動車等の移動体上に固定的に搭載されるナビゲーション装置等の車載装置、あるいは持ち歩き可能なポータブルタイプのコンピュータ装置、タブレット型のコンピュータ装置であることができる。電子装置はさらに、これらの他に、例えばオーディオ・ビデオデータを再生する機能、テレビ・ラジオ放送を受信する機能、アプリケーションソフトウエアを実行する機能などを統合的に備えるものであってもよい。
【0019】
本発明の電子装置は、ナビゲーション機能を有するものであり、当該ナビゲーション機能を実行するために道路地図データを用いる。この地図情報はDVD-ROM等の記憶媒体に記憶されている道路地図データを用いるものであってもよいし、データ通信手段を介して配信サイトもしくは配信サーバなどから必要な道路地図データを取得するものであってもよい。以下の説明では、電子装置の一例として、車両に搭載されたナビゲーション装置を例示する。
【実施例】
【0020】
図2は、本発明の実施例に係る車載装置の構成を示すブロック図である。車載装置100は、入力部110、現在位置検出部120、ナビゲーション部130、表示部140、音声出力部150、通信部160、記憶部170、および制御部180を含んで構成される。但し、ここに示す構成は一例であり、車載装置100は、他の機能を包含するものであってもよい。
【0021】
入力部110は、ユーザが車載装置に対して各種情報を入力することを可能にする。入力部110は、例えば、入力キーデバイス、音声入力認識装置、タッチパネルなどにより、利用者からの指示を受け取り、これを制御部180へ提供する。利用者は、入力部110を介してメニュー選択操作、地図スクロール、目的地の設定、ルート探索の指示などを入力することができる。
【0022】
現在位置検出部120は、車両の現在位置を測定する。現在位置検出部120は、例えば、GPS測位による絶対位置検出、自律航法センサに基づく相対位置検出により現在位置を検出する。自律航法センサは、例えば、角速度センサや地磁気センサなどである方位センサや車速パルスセンサ等の車速センサなどを備える。なお、現在位置検出部120は、ネットワークを介して位置情報配信サイトや配信サーバにアクセスすることで、現在位置情報を取得するものであってもよい。その際のネットワークとの通信は通信部160を介して行われる。また、検出された現在位置は、道路地図データにマップマッチングされる。
【0023】
ナビゲーション部130は、例えば、現在位置検出部120によって算出された現在位置から目的地までの経路を道路地図データを参照して探索し、探索された経路を表示部140に表示させたり、経路案内の音声を音声出力部150から出力したりする。
【0024】
また、ナビゲーション部130は、道路種別に応じて出力する情報の態様を変更する。例えば、道路種別が一般道路の道路を走行していた場合には、例えば、詳細地図や広域地図などの現在位置の周囲状況や走行経路周囲の状況を把握させやすい表示態様の画像や、交差点案内図、細街路案内図、誘導経路上主要交差点案内図などの一般道路に関する画像が表示され、ナビゲーション部130は、上記の画像に連動した経路案内を行う。また、道路種別が高速道路の道路を走行していた場合には、インターチェンジ(高速入口/出口)、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンクション(高速分岐)、料金所等を現在位置から近い順に並べて、今後の状況を簡易的に表わした高速道路の行程ガイド画像(高速道路略図)などの高速道路に関する画像が表示され、ナビゲーション部130は、上記の画像に連動した経路案内を行う。
【0025】
表示部140は、液晶ディスプレイや有機EL等の表示装置を含み、例えば、ナビゲーション部130によって生成された道路地図を表示したり、現在位置における道路種別に応じた案内情報を表示する。なお、一般道路に関する案内情報を出力する場合は、例えば、現在位置周囲の状況を把握しやすいような詳細地図や広域地図、または、交差点案内図、細街路地図、誘導経路上主要交差点案内図などが表示される。また、高速道路に関する案内情報を出力する場合は、例えば、高速道路略図、ジャンクション案内図、高速道路網案内図、インターチェンジ案内図、広域地図などが表示される。音声出力部150は、表示部140により表示した内容に関する音声案内や、ナビゲーション部130による音声案内等を出力する。
【0026】
通信部160は、外部装置との間でデータ通信を可能にする。通信部160は、外部機器や外部ネットワーク等との間で有線または無線によるデータの送受信を可能にする。通信部130は、例えば、ナビゲーション装置100自身が通信機能を内蔵するものであってもよいし、そのような通信機能を有する端末をナビゲーション装置100に接続するものであってもよい。通信部130は、ネットワークを介して、現在位置情報や道路地図データ等に関する詳細な情報を配信サイト(または配信サーバ)にアクセスし、取得することができる。また、道路地図データ配信サイトから配信された道路地図データを記憶部170に格納し、これをナビゲーション部130で利用することができる。
【0027】
記憶部170は、ナビゲーション部130が必要とする道路地図データやその他のデータを記憶することができる。さらに記憶部170は、制御部180が実行するアプリケーションソフトウエア、あるいはプログラム等を記憶することができる。
【0028】
ここで、記憶されている道路地図データの内容について、
図3を用いて説明する。
図3は、道路地図データのデータ構造を説明するための図である。道路地図データは、道路(リンク)に関するリンクデータ172、交差点等のノードに関するノードデータ174を含む。
【0029】
リンクデータ172は、リンクを検出するリンクID、リンクの道路種別(例えば、一般道路、有料道路、高速道路、国道、県道、市道等の種別)、リンクのリンク種別(例えば、本線、ランプ道)、対応するリンクの一方の端点となるノードである第1ノードのノード番号を表す第1ノード番号、対応する他方の端点となるノードである第2ノードのノード番号を表す第2ノード番号などを含む。なお、リンクデータ172は、上記以外にも、道路の車線数、幅員、リンクの道なりの距離などを含むことができる。
【0030】
ノードデータ174は、ノードを検出するノードID、ノードの位置座標、当該ノードに進入する進入リンクID、当該ノードから脱出する脱出リンクID、交差点に関する交差点情報などを含む。なお、ノードデータ174は、上記に加えて、ノードに接続する進入リンクや脱出リンクの接続数や接続方位などの情報を含むことができる。
【0031】
次に、制御部180は、ROM/RAM等を備えたマイクロコントローラまたはマイクロプロセッサを含み、ROM、RAMに記憶された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、車載装置100の各部の動作を制御する。本実施形態に係る制御プログラムには、案内制御プログラム200が含まれる。
【0032】
制御部180は、案内制御プログラム200を実行する。
図4は、本発明の実施形態に係る案内制御プログラム200の機能的な構成を示す図である。案内制御プログラム200は、走行路検出部202、道路情報取得部204、条件判定部206、出力制御部208、を含む。
【0033】
まず、走行路検出部202は、道路情報を取得する必要のある道路を検出する。なお、ここで述べている道路とは、道路種別および/またはリンク種別の異なる道路区間のことを指す。本実施形態における道路情報を取得する必要のある道路とは、車両の現在位置が存在する走行中の道路区間と、今後走行が予定される道路である走行予定道路区間と、車両が走行してきた現在位置が存在する道路区間の一つ前である直前の道路区間(以下、直前道路区間と称す)の3つの道路区間を検出する。
【0034】
まず、走行中の道路区間の検出方法としては、例えば、従来のマップマッチングによる手法を用いることが可能である。次に、走行予定道路区間の検出方法としては、例えば、目的地設定により経路が生成されていれば当該経路に基づき、車両の走行予定の道路を検出する。なお、経路が設定されていない場合においては、ある実施態様では、車両の現在位置、進行方向や速度情報から今後進行する道路を推測するようにしてもよい。次に、車両が走行した道路を検出する方法としては、例えば、車両の経路情報や軌跡情報から車両が通過した道路を検出する。また、道路区間とは、リンクIDごとの道路のことである。
【0035】
道路情報取得部204は、道路の道路情報を取得する。本実施形態においては、走行中の道路区間および走行予定道路区間、直前道路区間における道路情報を取得する。また、本実施形態において取得する必要のある道路情報は、少なくとも道路種別およびリンク種別である。
【0036】
条件判定部206は、走行予定道路に関する案内情報を優先的に出力すべきか否かを判定する。本実施例においては、走行路検出部202により検出された道路の道路情報の遷移状態が所定条件を満たしているか否かにて判定を行う。
図5は、本発明の実施形態に係る判定条件を示す図である。
【0037】
図5に示す判定条件における道路情報の遷移状態は、高速道路を走行していた車両が一般道路に出ることを示している。本実施形態では条件判定部206は、それぞれの道路区間の道路情報から
図5に示す判定条件を満たすか否かを判定する。なお、ある実施態様では、直前道路区間は考慮せず、走行中の道路区間と走行予定道路区間の道路情報のみを判定条件に設定するものであってもよい。
【0038】
出力制御部208は、条件判定部206による判定結果に基づいて、出力する案内情報を制御する。また、判定結果により走行予定道路に関する案内情報が優先的に出力すべき情報であると判定された場合は、走行予定道路区間に車両が進入する前に当該走行予定道路に関する案内情報を表示部140や音声出力部150を介して出力させる。ここで、走行予定道路に関する案内情報を出力するタイミングは、車両の位置が走行予定道路に進入する前であればいつでもよく、実施態様によって変形可能である。
【0039】
ここで、表示部140と音声出力部150から出力されるデータは必ずしも連携している必要はない。例えば、高速道路走行時に、判定結果より一般道路に関する案内情報を前もって出力することが決定した場合は、表示部140からは一般道路に関する画像を表示し、音声出力部150からは、現在走行中の高速道路に関する音声案内を行うようにしてもよい。同様に、表示部140からは現在走行中の高速道路に関する画像を表示し、音声出力部150からは、一般道路に関する音声案内を行うようにしてもよい。
【0040】
次に、本実施例の車載装置の案内情報の出力制御動作について、
図6に示すフローを参照して説明する。また、フローチャートを説明するにあたり、
図7の本実施例における走行状態を模式的に示した図を参照して説明する。なお、一般道路と高速道路の接続状態は
図1と同様である。また、
図7(a)に示すように、車両が現在位置はランプ道であり、図示の案内ルートに沿って車両が移動するものとする。
【0041】
まず、現在位置検出部120より車両の現在位置を検出する(S102)。なお、走行路検出部202による直前道路区間および走行予定道路区間の検出は、この時点で行ってもよいし、直前道路区間と走行予定道路区間それぞれの道路情報が必要になったタイミングで検出するものでもよい。
【0042】
そして、道路情報取得部204より、走行している道路区間における道路情報を道路情報取得部により取得する(S104)。
図7(b)は、実際の道路をリンクR1~R6、ノードN1~N4で示している。リンクR1~R6とノードN1~N4の接続関係は、
図3に示す道路地図データから得ることができる。本実施例では、現在位置はリンクR3に位置しているため、リンクR3の道路情報を取得する。つまり、本実施例では、リンクR3の道路情報を取得した場合、道路種別として高速道路、リンク種別としてランプ道の情報を取得する。
【0043】
次に、条件判定部208はまず、現在位置における道路種別が高速道路か否かを判定する(S106)。道路種別が高速道路ではなかった場合は、次に、道路種別が一般道路か否かを判定する(S108)。本発明においては、道路種別が高速道路と一般道路のどちらでもなかった場合は、処理を終了する。実施態様によっては、S102へ戻り再度現在位置によるマップマッチングを行ってもよい。S108において、道路種別が一般道路であった場合は、条件判定部208による判定条件を満たさないため、現在位置における道路種別である一般道路に関する案内情報を出力することを決定する(S110)。
【0044】
S106に戻り、道路種別が高速道路であった場合は、条件判定部208は、現在位置におけるリンク種別がランプ道であるか否かを判定する(S112)。ここで、リンク種別がランプ道ではなかった場合は、条件判定部208による判定条件を満たさないため、現在位置における道路種別である高速道路に関する案内情報を出力することを決定する(S114)。S112に戻り、リンク種別がランプ道であった場合には、S116へ移行する。
【0045】
次に、直前道路区間の道路情報を取得する(S116)。走行路検出部202により検出された直前道路区間の道路情報は、道路情報取得部204により取得される。本実施例においては、
図7(b)におけるリンクR2の道路情報を取得することになる。リンクR2は、高速道路本線のため道路種別は高速道路、リンク種別は本線となる。次に、走行予定道路区間の道路情報を取得する(S118)。走行路検出部202により検出された走行予定道路区間の道路情報は、道路情報取得部204により取得される。本実施例においては、
図7(b)におけるリンクR5の道路情報を取得することになる。リンクR5は、一般道路本線のため、道路種別は一般道路、リンク種別は本線となる。
【0046】
次に、条件判定部206により、直前道路区間、走行中の道路区間、走行予定道路区間、それぞれの道路情報から判定条件を満足するか否かを判定する(S120)。本実施例における判定条件は、
図5に示した道路種別とリンク種別の移り変わりである。道路情報の遷移が
図5に示した判定条件を満足しなかった場合は、現在位置における道路種別である高速道路に関する案内情報を出力することを決定する(S114)。ここで、
図5に示した判定条件を満足しなかった場合とは、例えば、高速道路からジャンクションを通過して別の高速道路へ遷移する場合などが挙げられる。S120に戻り、本実施例においては、
図5に示した判定条件を満足する場合は、走行予定道路である一般道路に関する案内情報を優先的に出力することを決定する(S122)。
【0047】
そして、出力制御部208は、条件判定部206の判定結果により決定された案内情報(S110、S114、S122)を表示部140や音声出力部150を介して出力する(S124)。なお、条件判定部206により、判定条件を満たすと判定されたS122における案内情報の出力においては、出力制御部208は、走行予定道路区間である一般道路区間に進入する前に、一般道路に関する案内情報を出力する。
【0048】
ここで、
図8は、本実施例における案内情報が一般道路のときの表示態様の例と、高速道路のときの表示画像の例を示す図である。一般道路の表示態様の例としては、詳細地図のような画像が表示部140より出力され、高速道路の表示態様の例としては、行程ガイド画像のような画像が表示部140より出力される。よって、S122のような判定条件を満たした場合の表示部140の画像の切り替わり方としては、高速道路本線を走行していたことにより表示されていた高速道路の表示態様の案内画像が、ランプ道走行時に一般道路の表示態様の案内画像に切り替わることになる。
【0049】
このように本実施例では、道路情報である道路種別およびリンク種別の遷移状態に基づき、案内情報を決定するようにしたので、今後必要がなくなる道路種別に関する情報の提供を停止し、この先必要となる道路種別に関する情報を前もって提供できるようになる。
【0050】
なお、本実施例では、ランプ道に現在位置が存在している場合を例に、案内情報を決定していたが、ある実施態様では、例えば、
図7(b)において、リンクR3に進入する前に、経路情報などから、リンクR2、リンクR3、リンクR5の道路情報を前もって取得し、道路種別およびリンク種別の遷移状態が条件を満足していることを予め検出しておき、ノードN2を通過に伴って一般道路に関する情報を出力するようにしてもよい。
【0051】
また、本実施形態では、決定した案内情報によって表示する画像を、一般道路に関するものと、高速道路に関するものとで切り替えていたが、
図9に示すように、表示内容決定部208により決定した表示内容の画像を、もともと表示していた画像上に重畳表示するようにしてもよい。
【0052】
また、従来の車載装置では、
図10(a)に示すように、高速道路の案内情報や一般道路の案内情報を含む案内情報を画面の領域を分割して表示するものがある。ある実施態様において出力制御部208は、
図10(b)に示すように、条件判定部206により優先的に出力することが決定した案内情報を他の案内情報よりも大きい割合で表示するようにしてもよい。よって、
図10(b)では、優先的に出力することが決定した一般道路の案内情報を高速道路の案内情報よりも大きい割合で表示している。その他にも、実施態様によっては、優先的に出力することが決定した案内情報の画像の色を他の案内情報と変えたりするなど、優先的に出力することが決定した案内情報を強調して表示画面に表示することが好ましい。これにより、ユーザはどの案内情報の重要性が高いのかを感覚的に理解することができる。
【0053】
また、ある実施態様では、
図11(a)に示すような3分割などにおいて、1つの表示領域だけ他の表示領域より大きいものがあった場合に、
図11(b)に示すように、条件判定部206により優先的に出力することが決定した案内情報を表示領域の大きい領域に画像を表示するようにしてもよい。よって、
図11(b)では、優先的に出力することが決定した一般道路の案内情報を高速道路の案内情報よりも大きい表示領域に表示している。
【0054】
また、
図11(b)では、優先的に出力することが決定した案内情報を単純に他の案内情報よりも大きい領域に表示するようにしたが、出力する案内情報ごとに数値やランクなどの優先度を設け、その優先度に応じて、表示する位置や大きさを変更するようにしてもよい。これについての例を
図11および
図12の案内情報ごとの優先順位を示した図を参照して説明する。
【0055】
前述の例と同様に、車両がランプ道を通過して一般道路に進入する状態を例とした場合に、本発明を適応していない場合は、
図11(a)のような分割画面の表示が行われる。この案内情報ごとの優先順位を
図12の「元の優先順位」に示す。通常では、車両がランプ道を走行している場合は、道路種別としては高速道路であるため、“高速道路略図”が最も優先順位が高く、次点で高いのが“レーンガイド”で、最下位なのが“一般道路の詳細地図”となる。この「元の優先順位」に基づいて、
図11(a)のように優先順位の最も高い“高速道路略図”が大きい表示領域に出力される。
【0056】
次に、本発明を適応した場合は、
図11(c)のような分割画面の表示が行われる。この案内情報ごとの優先順位を
図12の「変更後の優先順位」に示す。条件判定部206により判定条件を満たすと判定された場合は、高速道路の案内情報の優先順位が下がり、一般道路の優先順位が上がる。出力制御部208は、この優先順位の変動に応じて、表示する位置や大きさを制御する。その実施態様の一例として、
図11(c)のように、最も優先順位の高い“レーンガイド”を一番大きい表示領域に表示し、それ以外の“一般道路の詳細地図”と“高速道路略図”は同じ大きさで表示してもよいし、
図11(c)のように、次に優先順位の高い“一般道路の詳細地図”を“高速道路略図”よりも大きく表示したりして、重要性の高い情報を優先度に応じて強調して出力する。
【0057】
上記のように優先度に応じて、表示領域の位置や大きさを制御することで、複数の案内情報を重要性が高いものを強調してユーザに認識させることができるようになる。また、上述の例では、“レーンガイド”がリアルタイムで必要なため優先度が高かったが、必要がなくなったタイミングで、次点で優先順位が高い“一般道路の詳細地図”を一番大きい表示領域に表示するようにしてもよい。
【0058】
本実施例では、
図5に示すような判定条件を満たすか否かを判定することによって、出力する案内情報を制御するようにした。これにより、
図1で示した課題のような、V1からV3の走行状態である、高速道路から一般道路へ進入する遷移において、走行予定道路を含む道路情報の遷移状態を考慮することで、前もって走行予定道路に関する案内情報を提供することができるようになった。ここで、
図1のV4からV6の走行状態である、一般道路から高速道路へ進入する遷移において、車両がランプ道を走行していた場合、本実施例の判定条件である
図5に示す判定条件を満たさないため、ランプ道走行時は高速道路に関する案内情報が出力されることになる。
【0059】
上述したように、本実施例では同じランプ道を走行していても、走行予定道路が一般道路なのか、高速道路なのかによって出力する案内情報を変更することができる。これにより、従来の現在位置のマップマッチングによる案内情報の提供だけでは成し得なかった、今後必要な情報の先取りと必要性の低い情報提供の抑制を両立して解決することができる。
【0060】
なお、上記実施例では、高速道路と一般道路の切り替わりを例に説明したが、これは一例であり、高速道路と一般道路の切り替わり以外の道路種別の切り替わりにも適応することが可能である。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0062】
100:車載装置 110:入力部
120:現在位置検出部 130:ナビゲーション部
140:表示部 150:音声出力部
160:通信部 170:記憶部
172:リンクデータ 174:ノードデータ
176:施設データ 180:制御部
V1~V6:現在位置
R1~R6:リンク
N1~N4:ノード