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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】電子装置、および電子装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/00 20060101AFI20231109BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20231109BHJP
   H05K 3/34 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
H01L25/00 B
H01L21/60 311R
H05K3/34 501D
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019136653
(22)【出願日】2019-07-25
(65)【公開番号】P2021022604
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 弘規
【審査官】金田 孝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-026927(JP,A)
【文献】特開2016-018928(JP,A)
【文献】特開2004-335657(JP,A)
【文献】特開2012-216658(JP,A)
【文献】特開2001-077519(JP,A)
【文献】特開2009-027103(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0042112(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 25/00
H01L 21/60
H05K 1/18
H05K 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ方向を向く搭載面を有する配線層と、
前記搭載面に配置された接合層と、
前記厚さ方向に対して直交する第1方向において互いに離間した一対の電極を有するとともに、前記一対の電極のいずれかが前記接合層を介して前記搭載面に接合された電子部品と、を備え、
前記搭載面に接合された前記一対の電極のいずれかは、前記搭載面に対向し、かつ前記接合層が接する底面を有し、
前記接合層は、前記搭載面と前記底面とにつながる側面を有し、
前記搭載面と前記底面との間には、前記接合層が存在しない非存在部が形成されており
前記非存在部は、少なくとも前記底面および前記側面を含む要素により規定されており、
前記接合層は、各々が前記側面を有する一対の接合部を含み、
前記一対の接合部は、前記厚さ方向および前記第1方向の双方に対して直交する第2方向において互いに離間しており、
前記厚さ方向に視て、前記一対の接合部の各々の前記側面は、前記搭載面との境界をなす端縁を含み、
前記厚さ方向に視て、前記一対の接合部の各々の前記端縁は、前記第2方向において互いに離れる側に凹んでいる、電子装置。
【請求項2】
前記一対の接合部の少なくともいずれかは、前記搭載面の周縁に接する部分を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記一対の接合部の各々は、前記底面に接し、かつ錫を含む第1金属層と、前記搭載面と前記第1金属層との間に介在する第2金属層と、を有し、
前記第1金属層は、前記一対の接合部の各々の前記端縁を含む、請求項1または2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第2金属層は、ニッケルを含む、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記配線層は、前記搭載面を有するランド部と、前記ランド部につながる基部と、を有し、
前記搭載面は、前記厚さ方向において前記基部から前記底面に近づく側に位置する、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置。
【請求項6】
絶縁層をさらに備え、
前記絶縁層は、前記厚さ方向において前記配線層に対して前記電子部品とは反対側に位置しており、
前記配線層は、前記絶縁層から露出する複数の露出面を有し、
前記複数の露出面の各々は、前記厚さ方向において前記底面と同じ側を向く第1領域を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子装置。
【請求項7】
前記複数の露出面の各々は、前記厚さ方向に対して直交する方向を向く第2領域を含む、請求項に記載の電子装置。
【請求項8】
複数の端子をさらに備え、
前記複数の端子は、前記複数の露出面に対して個別に配置されている、請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
封止樹脂をさらに備え、
前記封止樹脂は、前記配線層および前記絶縁層の各々に接するとともに、前記電子部品を覆っている、請求項6ないし8のいずれかに記載の電子装置。
【請求項10】
半導体素子をさらに備え、
前記半導体素子は、前記配線層に対向する複数のパッドを有し、
前記複数のパッドの各々は、前記配線層に導電接合されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の電子装置。
【請求項11】
厚さ方向を向く搭載面を有する配線層を形成する工程と、
前記搭載面に接合体を形成する工程と、
前記接合体を介して電子部品を前記搭載面に接合する工程と、を備え、
前記電子部品は、互いに離間した一対の電極を有し、
前記接合体は、互いに離間した複数の接合部を含み、
前記接合体を形成する工程では、前記複数の接合部のうち4つの接合部を前記搭載面の四隅に形成し、
前記電子部品を前記搭載面に接合する工程では、前記一対の電極のいずれかを前記4つの接合部に仮付けした後、前記4つの接合部をリフローにより溶融した上で、溶融した前記4つの接合部を冷却により固化する、電子装置の製造方法。
【請求項12】
前記配線層を形成する工程では、下地層を形成する工程と、前記下地層の上にめっき層を形成する工程と、を含み、
前記接合体を形成する工程では、前記下地層および前記めっき層を導電経路とした電解めっきにより前記接合体が形成される、請求項11に記載の電子装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面実装型の電子部品が搭載された電子装置、およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体素子(特許文献1では集積回路素子)と、複数の電子部品とが搭載された樹脂パッケージ形式の電子装置の一例が開示されている。このような構成とすることにより、集積回路素子に入力される電気信号の電圧降下などを当該電子装置の内部で担えるため、当該電子装置とともに配線基板に実装される複数の電子部品の数を削減することができる。
【0003】
当該電子装置において、配線に対する複数の電子部品の接合は、以下の工程で行われることが一般的である。まず、複数の電子部品の一対の電極の各々を、固体状態のハンダに仮付けする。次いで、ハンダをリフローにより溶融させる。最後に、溶融したハンダを冷却により固化させることにより接合が完了する。これらの工程のうち、複数の電子部品の一対の電極の各々をハンダに仮付けする工程では、当該一対の電極の少なくともいずれかの底面が平坦ではない場合、ハンダに対して当該一対の電極の位置がずれることがある。
【0004】
この状態でハンダをリフローにより溶融させた後、溶融したハンダを冷却により固化させると、当該一対の電極を有する電子部品が、配線に対して位置がずれたまま接合されることとなる。溶融したハンダには、この位置ずれを修復させるセルフアライメント効果を有するものの、位置ずれが比較的大であるとセルフアライメント効果によっても修復しきれなくなる。配線に対する電子部品の位置ずれが比較的大であると、当該電子部品が搭載された電子装置の機能に影響を及ぼすおそれがある。したがって、配線に対する電子部品の位置ずれをできるだけ抑制する対策が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2012-146815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の事情に鑑み、配線層に対する電子部品の位置ずれを抑制することが可能な電子装置、およびその製造方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によって提供される電子装置は、厚さ方向を向く搭載面を有する配線層と、前記搭載面に配置された接合層と、互いに離間した一対の電極を有するとともに、前記一対の電極のいずれかが前記接合層を介して前記搭載面に接合された電子部品と、を備え、前記搭載面に接合された前記一対の電極のいずれかは、前記搭載面とは反対側を向き、かつ前記接合層が接する底面を有し、前記接合層は、前記搭載面と前記底面とにつながる側面を有し、前記搭載面と前記底面との間には、前記接合層が存在しない非存在部が形成され、前記非存在部は、少なくとも前記底面および前記側面を含む要素により規定されていることを特徴としている。
【0008】
本発明の実施において好ましくは、前記接合層は、互いに離間した複数の接合部を含む。
【0009】
本発明の実施において好ましくは、前記複数の接合部には、一対の接合部が含まれ、前記一対の接合部は、前記厚さ方向、および前記一対の電極が互いに離間する方向の双方に対して直交する方向に互いに離間している。
【0010】
本発明の実施において好ましくは、前記一対の接合部の少なくともいずれかは、前記搭載面の周縁に接する部分を含む。
【0011】
本発明の実施において好ましくは、前記複数の接合部には、4つの接合部が含まれ、4つの接合部は、前記搭載面の四隅に配置されている。
【0012】
本発明の実施において好ましくは、前記搭載面を覆う被覆層をさらに備え、前記被覆層は、前記厚さ方向に貫通した4つの開口を有し、前記4つの接合部は、前記4つの開口に対して個別に収容された部分を含む。
【0013】
本発明の実施において好ましくは、前記厚さ方向に沿って視て、前記4つの開口は、前記搭載面の周縁よりも内方に位置する。
【0014】
本発明の実施において好ましくは、前記厚さ方向に沿って視て、前記4つの接合部は、いずれも前記搭載面の周縁から離間している。
【0015】
本発明の実施において好ましくは、前記接合層は、前記底面に接し、かつ錫を含む第1金属層と、前記搭載面と前記第1金属層との間に介在する第2金属層と、を有する。
【0016】
本発明の実施において好ましくは、前記第2金属層は、ニッケルを含む。
【0017】
本発明の実施において好ましくは、前記配線層は、前記搭載面を有するランド部と、前記ランド部につながる基部と、を有し、前記搭載面は、前記厚さ方向において前記基部から前記底面に近づく側に位置する。
【0018】
本発明の実施において好ましくは、絶縁層をさらに備え、前記絶縁層は、前記厚さ方向において前記配線層に対して前記電子部品とは反対側に位置し、前記配線層は、前記絶縁層から露出する複数の露出面を有し、前記複数の露出面の各々は、前記底面と同じ側を向く第1領域を含む。
【0019】
本発明の実施において好ましくは、前記複数の露出面の各々は、前記厚さ方向に対して直交する方向を向く第2領域を含む。
【0020】
本発明の実施において好ましくは、複数の端子をさらに備え、前記複数の端子は、前記複数の露出面に対して個別に配置されている。
【0021】
本発明の実施において好ましくは、封止樹脂をさらに備え、前記封止樹脂は、前記配線層および前記絶縁層の双方に接し、かつ前記電子部品を覆っている。
【0022】
本発明の実施において好ましくは、半導体素子をさらに備え、前記半導体素子は、前記配線層に対向する複数のパッドを有し、前記複数のパッドは、前記配線層との導通が確保された状態で前記配線層に接合されている。
【0023】
本発明の第2の側面によって提供される電子装置の製造方法は、厚さ方向を向く搭載面を有する配線層を形成する工程と、前記搭載面に接合体を形成する工程と、前記接合体を介して電子部品を前記搭載面に接合する工程と、を備え、前記電子部品は、互いに離間した一対の電極を有し、前記接合体は、互いに離間した複数の接合部を含み、前記接合体を形成する工程では、前記複数の接合部のうち4つの当該接合部を前記搭載面の四隅に形成し、前記電子部品を前記搭載面に接合する工程では、前記一対の電極のいずれかを前記4つの接合部に仮付けした後に、前記4つの接合部をリフローにより溶融させて、溶融した前記4つの接合部を冷却により固化させることを特徴としている。
【0024】
本発明の実施において好ましくは、前記配線層を形成する工程では、下地層を形成する工程と、前記下地層の上にめっき層を形成する工程と、を含み、前記接合体を形成する工程では、前記下地層および前記めっき層を導電経路とした電解めっきにより前記接合体が形成される。
【発明の効果】
【0025】
本発明にかかる電子装置、およびその製造方法によれば、配線層に対する電子部品の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0026】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1実施形態にかかる電子装置の平面図であり、封止樹脂を透過している。
図2図1に対応する平面図であり、複数の接合層、複数の電子部品、半導体素子および封止樹脂を透過している。
図3図1に示す電子装置の底面図である。
図4図2のIV-IV線に沿う断面図である。
図5図2のV-V線に沿う断面図である。
図6図4の部分拡大図である。
図7図5の部分拡大図である。
図8図1の部分拡大図である。
図9図8のIX-IX線に沿う断面図である。
図10図8のX-X線に沿う断面図である。
図11図1の部分拡大図である。
図12図11のXII-XII線に沿う断面図である。
図13図11のXIII-XIII線に沿う断面図である。
図14図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図15図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図16図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図17図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図18図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図19図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図20図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図21図20に対応する部分拡大平面図である。
図22図21のXXII-XXII線に沿う断面図である。
図23図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図24図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図25図24に対応する部分拡大断面図である。
図26図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図27図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図28図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図29図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図30図1に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図31】本発明の第2実施形態にかかる電子装置の平面図であり、複数の接合層、複数の電子部品、半導体素子および封止樹脂を透過している。
図32図31のXXXII-XXXII線に沿う断面図である。
図33図31のXXXIII-XXXIII線に沿う断面図である。
図34図31に対応する部分拡大平面図であり、封止樹脂を透過している。
図35図34のXXXV-XXXV線に沿う断面図である。
図36図34のXXXVI-XXXVI線に沿う断面図である。
図37図31に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図38図31に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図39図38に対応する部分拡大平面図である。
図40図39のXL-XL線に沿う断面図である。
図41図31に示す電子装置の製造工程を説明する断面図である。
図42図41に対応する部分拡大断面図である。
図43】本発明の第3実施形態にかかる電子装置の部分拡大平面図であり、図8に対応している。
図44図43のXLIV-XLIV線に沿う断面図である。
図45図43のXLV-XLV線に沿う断面図である。
図46】本発明の第4実施形態にかかる電子装置の部分拡大平面図であり、図34に対応している。
図47図46のXLVII-XLVII線に沿う断面図である。
図48図46のXLVIII-XLVIII線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
【0029】
〔第1実施形態〕
図1図13に基づき、本発明の第1実施形態にかかる電子装置A10について説明する。電子装置A10は、絶縁層10、配線層20、複数の接合層28、複数の中間層29、複数の電子部品30、半導体素子40、封止樹脂50、および複数の端子60を備える。電子装置A10は、配線基板に表面実装される樹脂パッケージ形式によるものである。当該パッケージ形式は、封止樹脂50から複数のリードが突出していないことが特徴とされるQFN(quad flat non-leaded package)である。ここで、図1は、理解の便宜上、封止樹脂50を透過している。図2は、理解の便宜上、図1に対してさらに複数の接合層28、複数の電子部品30、および半導体素子40を透過している。図2において透過した複数の電子部品30、および半導体素子40を、それぞれ想像線(二点鎖線)で示している。図2に示すIV-IV線およびV-V線は、ともに一点鎖線で示している。図において、複数の電子部品30のいずれかがRと図示された当該電子部品30は、それが抵抗器であることを示している。複数の電子部品30のいずれかがCと図示された当該電子部品30は、それがコンデンサであることを示している。
【0030】
電子装置A10の説明においては、その便宜上、配線層20の厚さ方向を「厚さ方向z」と呼ぶ。厚さ方向zに対して直交する方向を「第1方向x」と呼ぶ。厚さ方向zおよび第1方向xの双方に対して直交する方向を「第2方向y」と呼ぶ。図1に示すように、電子装置A10は、厚さ方向zに沿って視て矩形状である。
【0031】
絶縁層10には、図1図5に示すように、配線層20が配置されている。絶縁層10は、厚さ方向zにおいて配線層20に対して複数の電子部品30、および半導体素子40とは反対側に位置する。絶縁層10は、ポリイミドを含む材料からなる。絶縁層10は、主面101、裏面102、および複数の開口11を有する。
【0032】
図4および図5に示すように、主面101は、厚さ方向zの一方側を向く。主面101は、複数の電子部品30、および半導体素子40に対向している。裏面102は、主面101とは反対側を向く。裏面102は、電子装置A10の外部に対して露出し、かつ電子装置A10を実装する際、対象となる配線基板に対向する。図7に示すように、複数の開口11(図示の都合上、図7に示す開口11は単数)は、主面101から裏面102に至って絶縁層10を厚さ方向zに貫通している。
【0033】
配線層20は、図2図4および図5に示すように、絶縁層10の主面101、および絶縁層10の複数の開口11に配置されている。配線層20は、複数の電子部品30、および半導体素子40と、電子装置A10が実装される配線基板との導電経路の一部を構成している。配線層20は、複数のランド部21、複数の連絡部22、および複数の基部23を有する。
【0034】
図1図5に示すように、複数のランド部21は、絶縁層10の主面101に配置されている。複数のランド部21は、複数の電子部品30を配線層20に接合するために利用される。複数のランド部21は、厚さ方向zに対して直交する方向において互いに離間している。複数のランド部21は、厚さ方向zに沿って視て矩形状である。複数のランド部21の各々は、搭載面211を有する。搭載面211は、絶縁層10の主面101と同じく厚さ方向zの一方側を向く。
【0035】
図2図3および図5に示すように、複数の連絡部22の各々は、絶縁層10の複数の開口11のいずれかに配置されている。複数の連絡部22は、配線層20を電子装置A10の外部に導通させるための経路となる。厚さ方向zに沿って視て、複数の連絡部22の各々の形状および大きさは、当該連絡部22が配置された複数の開口11のいずれかの形状および大きさに略等しい。複数の連絡部22の各々は、図7に示す絶縁層10の主面101から厚さ方向zに突出する部分を含む。複数の連絡部22の各々は、露出面221を有する。図7に示すように、露出面221は、第1領域221Aおよび第2領域221Bを含む。第1領域221Aは、複数の電子部品30の一対の電極31の底面311(詳細は後述)の各々と同じ側、すなわち、絶縁層10の裏面102と同じ側を向く。第2領域221Bは、厚さ方向zに対して直交する方向、すなわち、絶縁層10の側面(主面101と裏面102とにつながる面)と同じ側を向く。露出面221は、絶縁層10から露出している。
【0036】
図1図5(ただし、図3を除く。)に示すように、複数の基部23は、絶縁層10の主面101に配置されている。複数の基部23のいずれかは、複数のランド部21のうち2つの当該ランド部21をつないでいる。あわせて、複数の基部23のいずれかは、複数のランド部21のいずれかと、複数の連絡部22のいずれかとをつないでいる。さらに、複数の基部23のいずれかは、その一端が複数のランド部21、および複数の連絡部22のいずれかとつながり、かつ半導体素子40を配線層20に接合するために利用される。複数の基部23は、厚さ方向zに沿って視て帯状である。
【0037】
図6および図7に示すように、複数の連絡部22、および複数の基部23の各々は、下地層20Aおよび第1めっき層20Bから構成される。下地層20Aは、絶縁層10の主面101と、絶縁層10の複数の開口11に対して個別に囲む絶縁層10の複数の内側面とに接している。下地層20Aは、絶縁層10に接するバリア層と、当該バリア層に積層されたシード層とから構成される。バリア層は、たとえばチタン(Ti)からなる。シード層は、たとえば銅(Cu)からなる。第1めっき層20Bは、下地層20Aに積層されている。配線層20において、第1めっき層20Bが主たる導電経路となる。第1めっき層20Bは、たとえば銅からなる。
【0038】
図9図10図12および図13に示すように、複数のランド部21の各々は、下地層20A、第1めっき層20Bおよび第2めっき層20Cからなる。下地層20Aは、絶縁層10の主面101に接している。第1めっき層20Bは、下地層20Aに積層されている。第2めっき層20Cは、第1めっき層20Bに積層されている。第2めっき層20Cは、たとえば銅からなる。第2めっき層20Cの厚さは、第1めっき層20Bの厚さよりも小とされている。図9および図13に示すように、第2めっき層20Cの存在により、複数のランド部21の搭載面211の各々は、厚さ方向zにおいて当該ランド部21につながる複数の基部23のいずれかから、複数の電子部品30の一対の電極31の底面311(詳細は後述)のいずれかに近づく側に位置する。
【0039】
複数の中間層29の各々は、図2図4および図5に示すように、配線層20の複数の基部23のいずれかに配置されている。複数の中間層29は、導電性を有する。複数の中間層29の配置形態は、半導体素子40の複数のパッド41(詳細は後述)の配置形態に対応している。複数の中間層29の各々は、たとえば複数の金属層から構成される。当該複数の金属層の各々の組成は、複数の接合層28の各々を構成する第1金属層28Aおよび第2金属層28B(詳細は後述)の各々の組成と同一である。
【0040】
複数の接合層28は、図4および図5に示すように、配線層20の複数のランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。複数の接合層28は、導電性を有する。
【0041】
複数の電子部品30の各々は、図1図4および図5に示すように、配線層20の複数のランド部21のうち隣り合う2つの当該ランド部21に搭載されている。複数の電子部品30は、表面実装型、かつチップ型である。複数の電子部品30の各々は、抵抗器、コンデンサおよびインダクタなどの受動素子、並びにダイオードのいずれかに該当する。電子装置A10が示す例においては、複数の電子部品30のいずれかが抵抗器である場合は、厚膜(メタルグレーズ皮膜)型の抵抗器を想定している。あわせて、複数の電子部品30のいずれかがコンデンサである場合は、セラミックコンデンサを想定している。
【0042】
図1図4および図5に示すように、複数の電子部品30の各々は、一対の電極31、および本体部32を有する。一対の電極31は、互いに離間している。一対の電極31の各々は、複数の接合層28のいずれかを介して配線層20の複数のランド部21の搭載面211のいずれかに接合されている。複数の接合層28は、導電性を有する。これにより、複数の電子部品30は、配線層20に導通している。図9図10図12および図13に示すように、一対の電極31の各々は、底面311を有する。底面311は、搭載面211とは反対側を向き、かつ複数の接合層28のいずれかが接する。本体部32は、一対の電極31につながっている。本体部32が当該電子部品30の機能部分となる。
【0043】
複数の接合層28は、図4および図5に示すように、配線層20の複数のランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。図9図10図12および図13に示すように、複数の接合層28の各々は、側面282を有する。側面282は、複数のランド部21のいずれかの搭載面211と、当該搭載面211に対向する複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311とにつながっている。当該搭載面211と当該底面311との間には、非存在部39が形成されている。非存在部39は、複数の接合層28がいずれも存在しない領域である。図9図10図12および図13は、非存在部39の全体に封止樹脂50が行き渡っているケースを示している。このケース以外に、封止樹脂50が行き渡っていない空隙が非存在部39に存在するケースでもよい。非存在部39は、少なくとも当該底面311と、当該底面311につながる複数の接合層28のいずれかの側面282とを含む要素により規定されている。電子装置A10においては、非存在部39を規定する要素は、当該底面311および当該側面282に加え、当該底面311に対向し、かつ当該側面282につながる複数のランド部21の搭載面211を含む。
【0044】
図9および図12に示すように、複数の接合層28の各々は、第1金属層28Aおよび第2金属層28Bを有する。第1金属層28Aは、複数の電子部品30の一対の電極31の底面311のいずれかに接している。第1金属層28Aは、錫(Sn)を含む。第1金属層28Aは、たとえば、錫-銀(Ag)系合金、または錫-アンチモン(Sb)系合金からなる。第2金属層28Bは、配線層20の複数のランド部21のいずれかの搭載面211と、第1金属層28Aとの間に介在している。第2金属層28Bは、当該搭載面211に接している。第2金属層28Bは、ニッケル(Ni)を含む。
【0045】
図8図13に示すように、複数の接合層28の各々は、互いに離間した複数の接合部281を含む。電子装置A10においては、複数の接合部281には、一対の接合部281が含まれる。一対の接合部281は、厚さ方向z、および当該一対の接合部281が接合に関与する複数の電子部品30のいずれかの一対の電極31が互いに離間する方向の双方に対して直交する方向に互いに離間している。図8図10に示す場合においては、一対の接合部281は、第2方向yに互いに離間している。図11図13に示す場合においては、一対の接合部281は、第1方向xに互いに離間している。一対の接合部281の少なくともいずれかは、一対の接合部281が配置された配線層20の複数のランド部21のいずれかの搭載面211の周縁211Aに接する部分を含む。
【0046】
複数の接合層28の各々は、互いに離間した複数の接合部281を含まない構成、すなわち、一体化された構成でもよい。
【0047】
半導体素子40は、図1図4および図5に示すように、配線層20の複数の基部23に搭載されている。半導体素子40は、フリップチップ実装型の素子である。電子装置A10が示す例においては、半導体素子40は、LSIである。半導体素子40は、複数のパッド41を有する。複数のパッド41は、半導体素子40の内部に構成された回路に導通している。図6に示すように、複数のパッド41の各々は、配線層20の複数の基部23のいずれかに対向している。複数のパッド41の各々は、複数の中間層29のいずれかを介して複数の基部23のいずれかに接合されている。すなわち、複数のパッド41は、配線層20との導通が確保された状態で配線層20に接合されている。これにより、半導体素子40は、配線層20に導通している。
【0048】
封止樹脂50は、図4および図5に示すように、絶縁層10の主面101、および配線層20の双方に接している。封止樹脂50は、配線層20(ただし、複数の連絡部22の一部を除く。)、複数の電子部品30、および半導体素子40を覆っている。封止樹脂50は、たとえば黒色のエポキシ樹脂を含む絶縁材料からなる。
【0049】
複数の端子60は、図3および図5に示すように、配線層20の複数の連絡部22の露出面221に対して個別に配置されている。複数の端子60は、電子装置A10の外部に対して露出している。複数の端子60の各々が、ハンダを介して配線基板に接合されることによって、電子装置A10が当該配線基板に実装される。複数の端子60の各々は、たとえば、複数の連絡部22の露出面221のいずれかから近い順にニッケル層、パラジウム(Pd)層、金(Au)層の順に積層された複数の金属層から構成される。
【0050】
次に、図14図30に基づき、電子装置A10の製造方法の一例について説明する。図14図20図23図24、および図26図30の断面位置は、図5の断面位置と同一である。
【0051】
最初に、図14に示すように、基材80の厚さ方向zの一方側の表面に仮固定層811を塗布する。基材80は、ガラス板である。基材80は、ガラス板の他、シリコンウエハでもよい。仮固定層811は、有機化合物を含む材料からなる。
【0052】
次いで、図15に示すように、仮固定層811の全体を覆う剥離層812を形成する。剥離層812は、チタンを含む金属薄膜からなる。剥離層812は、スパッタリング法により当該金属薄膜を成膜することによって形成される。
【0053】
次いで、図16に示すように、剥離層812を覆う絶縁層82を形成する。絶縁層82は、厚さ方向zにそれを貫通する複数の開口821を有する。絶縁層82は、感光性ポリイミドを含む材料からなる。絶縁層82は、スピンコータなどを用いて当該材料を剥離層812の全体に塗布した後、当該材料に対してリソグラフィパターニングを施すことにより形成される。これにより、絶縁層82には、複数の開口821が形成された状態となる。複数の開口821の各々から、剥離層812の一部が露出する。
【0054】
次いで、図17図19に示すように、絶縁層82と、絶縁層82の複数の開口821から露出する剥離層812の一部との上に、配線層83を形成する。配線層83は、厚さ方向zを向く複数の搭載面831を有する。配線層83を形成する工程は、図17に示す下地層83Aを形成する工程と、図18に示す複数の第1めっき層83Bを形成する工程と、図19に示す複数の第2めっき層83Cを形成する工程とを含む。
【0055】
まず、図17に示すように、絶縁層82と、絶縁層82の複数の開口821から露出する剥離層812の一部とを覆う下地層83Aを形成する。下地層83Aは、絶縁層82と、複数の開口821から露出する剥離層812の一部との全体にバリア層をスパッタリング法により成膜させた後、当該バリア層の全体にシード層をスパッタリング法により成膜させることにより形成される。当該バリア層は、厚さが100nm~300nmのチタンからなる。当該シード層は、厚さが200nm~600nmの銅からなる。
【0056】
次いで、図18に示すように、下地層83Aの上に複数の第1めっき層83Bを形成する。複数の第1めっき層83Bは、下地層83Aの上にリソグラフィパターニングを施した後、下地層83Aを導電経路とした電解めっきにより形成される。複数の第1めっき層83Bは、銅からなる。本工程を経ることにより、絶縁層82の複数の開口821の各々は、下地層83Aと、複数の第1めっき層83Bのいずれかとにより埋め尽くされた状態となる。
【0057】
次いで、図19に示すように、複数の第2めっき層83Cを形成する。配線層83の複数の搭載面831の各々は、複数の第2めっき層83Cのいずれかに含まれる。複数の第2めっき層83Cの各々は、複数の第1めっき層83Bのいずれかの上に形成される。複数の第2めっき層83Cは、下地層83A、および複数の第1めっき層83Bの上にリソグラフィパターニングを施した後、下地層83A、および複数の第1めっき層83Bを導電経路とした電解めっきにより形成される。他の手法として、複数の第2めっき層83Cは、当該リソグラフィパターニングを施した後、下地層83Aと同一の構成の金属薄膜をスパッタリング法により当該リソグラフィパターニングの上に成膜し、当該金属薄膜を導電経路とした電解めっきにより形成してもよい。当該金属薄膜は、複数の第2めっき層83Cと複数の第1めっき層83Bとの間に介在する部分を除き、リフトオフにより当該リソグラフィパターニングとともに除去される。複数の第2めっき層83Cは、銅からなる。本工程を経ることにより、配線層83の形成が完了する。
【0058】
次いで、図20図22に示すように、複数の接合体86、および複数の中間層29を形成する。複数の接合体86は、配線層83の複数の搭載面831に対して個別に形成される。図21および図22に示すように、複数の接合体86の各々は、互いに離間した複数の接合部861を含む。複数の接合体86の形成においては、複数の搭載面831のいずれかにおいて、複数の接合部861のうち4つの当該接合部861を当該搭載面831の四隅に形成する。複数の中間層29の各々は、複数の第1めっき層83Bのいずれかの上に形成する。本工程においては、まず、下地層83A、複数の第1めっき層83B、および複数の第2めっき層83Cの上にリソグラフィパターニングを施す。次いで、下地層83A、複数の第1めっき層83B、および複数の第2めっき層83Cを導電経路とした電解めっきを行うことにより、複数の接合体86が形成される。他の手法として、複数の接合体86は、当該リソグラフィパターニングを施した後、下地層83Aと同一の構成の金属薄膜をスパッタリング法により当該リソグラフィパターニングの上に成膜し、当該金属薄膜を導電経路とした電解めっきにより形成してもよい。当該金属薄膜は、複数の接合体86と複数の搭載面831との間に介在する部分を除き、リフトオフにより当該リソグラフィパターニングとともに除去される。さらに、複数の接合体86の形成においては、複数の接合部861の各々は、複数の搭載面831のいずれかを覆う第1金属層86Aを形成した後、第1金属層86Aに第2金属層86Bを積層させることにより形成される。第1金属層86Aは、ニッケルを含む。第2金属層86Bは、錫を含む合金である。電解めっきによる複数の接合体86の形成と同時に、下地層83A、および複数の第1めっき層83Bを導電経路とした電解めっきを行うことにより、複数の中間層29が形成される。
【0059】
次いで、図23に示すように、下地層83Aの一部を除去する。下地層83Aの除去対象は、複数の第1めっき層83Bが積層されていない部分である。下地層83Aは、硫酸(H2SO4)および過酸化水素(H22)の混合溶液を用いたウエットエッチングにより除去される。本工程を経ることにより、残存した下地層83Aと、これに積層された複数の第1めっき層83Bの一部とが、電子装置A10の配線層20の複数の連絡部22、および複数の基部23となる。あわせて、残存した下地層83Aと、これに積層された複数の第1めっき層83Bの一部と、さらにこの一部に積層された複数の第2めっき層83Cとが、電子装置A10の配線層20の複数のランド部21となる。これにより、配線層83の複数の搭載面831は、複数のランド部21の搭載面211となる。
【0060】
次いで、図24および図25に示すように、配線層20の複数のランド部21の搭載面211(配線層83の複数の搭載面831)に対して個別に形成された複数の接合体86を介して、複数の電子部品30(図示の都合上、図24に示す電子部品30は単数)を複数の搭載面211に接合する。あわせて、配線層20の複数の基部23の上に形成された複数の中間層29に、半導体素子40を接合する。半導体素子40は、フリップチップボンディングにより接合される。まず、複数の電子部品30の一対の電極31の各々を、複数の接合体86のいずれかに含まれる4つの接合部861(図21および図22参照)に仮付けする。次いで、コレットを用いて、半導体素子40の複数のパッド41を、複数の中間層29に対して個別に仮付けする。次いで、当該4つの接合部861を含む複数の接合体86の各々と、複数の中間層29とをリフローにより溶融させる。最後に、溶融した当該4つの接合部861を含む複数の接合体86の各々と、溶融した複数の中間層29とを冷却により固化させる。本工程を経ることにより、配線層20に対する複数の電子部品30と、半導体素子40との接合が完了する。さらに、本工程を経ることにより、複数の接合体86は、電子装置A10の複数の接合層28となる。図25に示すように、複数のランド部21の搭載面211の各々において、空隙である非存在部39が形成される。当該非存在部39は、当該搭載面211と、当該搭載面211に対向する複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311と、当該搭載面211と当該底面311につながる複数の接合層28のいずれかの側面282とを含む要素により規定される。
【0061】
次いで、図26に示すように、絶縁層82および配線層20に接する封止樹脂84を形成する。封止樹脂84は、黒色のエポキシ樹脂を含む材料からなる。封止樹脂84は、コンプレッション成型により形成される。本工程を経ることにより、配線層20、複数の電子部品30(図示の都合上、図26に示す電子部品30は単数)、および半導体素子40が封止樹脂84に覆われた状態となる。
【0062】
次いで、図27に示すように、厚さ方向zを向く封止樹脂84の表面にテープ85を貼り付けた後、基材80および仮固定層811を除去する。まず、封止樹脂84の当該表面にテープ85を貼り付ける。テープ85は、ダイシングテープである。テープ85は、厚さ方向zにおいて封止樹脂84に対して絶縁層82とは反対側に位置する。次いで、基材80にレーザを照射する。これにより、基材80と仮固定層811との接合が弱くなり、仮固定層811から基材80を剥がすことができる。最後に、仮固定層811にプラズマを照射することにより、剥離層812に付着した仮固定層811が除去される。
【0063】
次いで、図28に示すように、剥離層812を除去する。剥離層812は、硫酸および過酸化水素の混合溶液を用いたウエットエッチングにより除去される。本工程を経ることにより、配線層20の複数の連絡部22の露出面221の一部が、絶縁層82から視認できる。
【0064】
次いで、図29に示すように、絶縁層82および封止樹脂84を第1方向xおよび第2方向yの双方向に沿った格子状に切断することにより、複数の個片に分割する。切断には、ダイシングブレードなどが用いられる。ただし、本工程においては、テープ85は切断されない。このため、隣り合う2つの当該個片との間には、溝Gが形成される。本工程を経ることにより、当該個片となった絶縁層82が電子装置A10の絶縁層10となり、かつ当該個片となった封止樹脂84が電子装置A10の封止樹脂50となる。あわせて、配線層20の複数の連絡部22の露出面221の全部が、絶縁層10から視認できる。
【0065】
最後に、図30に示すように、配線層20の複数の連絡部22の露出面221に対して複数の端子60を個別に形成する。複数の端子60は、無電解めっきにより形成される。以上の工程を経ることにより、電子装置A10が製造される。
【0066】
次に、電子装置A10、およびその製造方法の作用効果について説明する。
【0067】
電子装置A10においては、配線層20の搭載面211と、接合層28により搭載面211に接合された電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311との間には、接合層28が存在しない非存在部39が形成されている。非存在部39は、少なくとも当該底面311と、当該底面311と搭載面211とにつながる接合層28の側面282とを含む要素により規定される。これにより、当該底面311を有する一対の電極31のいずれかは、当該底面311に対する接合層28の支持面積がより縮小された状態で接合層28に支持されることとなる。よって、当該底面311が平坦ではない場合であっても、搭載面211に対する当該底面311を有する一対の電極31のいずれかの位置ずれを抑制することができる。したがって、電子装置A10によれば、配線層20に対する電子部品30の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0068】
電子装置A10の製造方法においては、配線層83の搭載面831に形成される接合体86は、互いに離間した複数の接合部861を含む。接合体86を形成する工程では、複数の接合体86のうち4つの当該接合部861を搭載面831の四隅に形成する。その後工程である電子部品30を搭載面831に接合する工程では、電子部品30の一対の電極31のいずれかを当該4つの接合部861に仮付けする。次いで、当該4つの接合部861をリフローにより溶融させる。最後に溶融した当該4つの接合部861を冷却により固化させる。本工程をとることにより、一対の電極31のいずれかに対する接合体86の支持面積がより縮小された状態で、当該電極31が接合体86に仮付けされる。これにより、搭載面831に対する当該電極31の位置ずれが抑制されたまま、電子部品30が接合体86を介して搭載面831に接合される。したがって、電子装置A10の製造方法によれば、配線層83に対する電子部品30の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0069】
接合層28は、互いに離間した複数の接合部281を含む。電子装置A10においては、複数の接合部281には、一対の接合部281が含まれる。当該一対の接合部281は、厚さ方向z、および電子部品30の一対の電極31が互いに離間する方向の双方に対して直交する方向に互いに離間している。これにより、当該一対の接合部281の各々が、これらに支持される一対の電極31のいずれかの底面311および側面の双方を支持する構成とすることができるため、当該電極31が接合層28に対してより安定したものとなる。
【0070】
上述の当該一対の接合部281の少なくともいずれかは、配線層20の搭載面211の周縁211Aに接している。これにより、当該一対の接合部281に接合される電子部品30の一対の電極31のいずれかにおいて、当該電極31の側面に当該一対の接合部281の接触が促された状態となる。したがって、配線層20に対する電子部品30の実装強度を向上させることができる。
【0071】
接合層28は、電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311接する第1金属層28Aと、配線層20の搭載面211と第1金属層28Aとの間に介在する第2金属層28Bを有する。第1金属層28Aは、錫を含む。第2金属層28Bは、ニッケルを含む。電子装置A10の製造工程において、溶融した第1金属層28Aは、配線層20を侵食する作用がある。しかし、第2金属層28Bには、その侵食を抑制する効果がある。したがって、本構成をとることにより、第1金属層28Aによる配線層20の侵食を抑制することができる。
【0072】
配線層20は、搭載面211を有するランド部21と、ランド部21につながる基部23とを有する。搭載面211は、厚さ方向zにおいて基部23から電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311に近づく側に位置する。これにより、電子装置A10の製造工程において、溶融した接合層28の表面張力の反力が搭載面211の周縁211Aに作用する。したがって、溶融した接合層28が搭載面211から流出することを抑制できる。
【0073】
配線層20の複数の露出面221の各々は、第1領域221Aおよび第2領域221Bを含む。第1領域221Aは、電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311と同じ側を向く。第2領域221Bは、厚さ方向zに対して直交する方向を向く。電子装置A10は、複数の端子60をさらに備える。複数の端子60は、複数の露出面221に対して個別に配置されている。これにより、複数の端子60の各々は、第1領域221Aに接する底部と、第2領域221Bに接し、かつ当該底部から起立する側部を有する構成となる。本構成により電子装置A10を配線基板に実装させる際、当該側部へのハンダの接触が促されることとなる。したがって、配線基板に対する電子装置A10の実装強度を向上させることができる。
【0074】
〔第2実施形態〕
図31図36に基づき、本発明の第2実施形態にかかる電子装置A20について説明する。これらの図において、先述した電子装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。ここで、図31は、理解の便宜上、複数の接合層28、複数の電子部品30、半導体素子40および封止樹脂50を透過している。図31において透過した複数の電子部品30、および半導体素子40を、それぞれ想像線で示している。図31に示すXXXII-XXXII線およびXXXIII-XXXIII線は、ともに一点鎖線で示している。
【0075】
電子装置A20においては、複数の接合層28の構成が、先述した電子装置A10の複数の接合層28の構成と異なる。あわせて、電子装置A20は、電子装置A10に対して複数の被覆層27をさらに備える。
【0076】
図31図36に示すように、複数の被覆層27は、配線層20の複数のランド部21の搭載面211に対して個別に覆っている。複数の被覆層27は、ポリイミドを含む材料からなる。これの他に、複数の被覆層27は、主たる組成が酸化銅(CuO)である酸化金属膜でもよい。複数の被覆層27の導電性の有無は問わない。複数の被覆層27の材質は、溶融した複数の接合層28の第1金属層28Aに対して濡れ性が悪いことが好ましい。
【0077】
図34図36に示すように、複数の被覆層27の各々は、厚さ方向zに貫通した4つの開口271を有する。複数の被覆層27の各々において、4つの開口271は、当該被覆層27が覆う配線層20の複数のランド部21のいずれかの搭載面211の四隅に位置し、かつ厚さ方向zに沿って視て、当該搭載面211の周縁211Aよりも内方に位置する。
【0078】
図34図36に示すように、複数の被覆層27の各々は、上面27Aを有する。上面27Aは、絶縁層10の主面101と同じ側を向く。電子装置A20においては、非存在部39を規定する要素は、複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311と、当該底面311につながる複数の接合層28のいずれかの側面282とに加え、当該底面311に対向する複数の被覆層27のいずれかの上面27Aを含む。
【0079】
図34図36に示すように、電子装置A20においては、複数の接合層28の各々に含まれる複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、当該4つの接合部281が配置される配線層20の複数のランド部21のいずれかの搭載面211の四隅に配置されている。厚さ方向zに沿って視て、当該4つの接合部281は、当該搭載面211の周縁211Aから離間している。当該4つの接合部281は、当該搭載面211を覆う複数の被覆層27のいずれかの4つの開口271に対して個別に収容された部分を含む。当該4つの接合部281の各々は、柱状になっている。
【0080】
次に、図37図42に基づき、電子装置A20の製造方法の一例について説明する。ここでの説明は、先述した電子装置A10の製造方法の一例と異なる工程のみを説明し、その他の工程の説明を省略する。図37図38および図41の断面位置は、図33の断面位置と同一である。
【0081】
図14図19に示す工程を経て配線層83の形成を完了した後、図37に示すように、配線層83の複数の搭載面831に対して個別に覆う複数の被覆層27を形成する。複数の被覆層27は、感光性ポリイミドを含む材料からなる。複数の被覆層27は、スピンコータなどを用いて当該材料を配線層83の全体に塗布した後、当該材料に対してリソグラフィパターニングを施すことにより形成される。これにより、複数の被覆層27の各々には、4つの開口271が形成された状態となる。当該4つの開口271の各々から、複数の搭載面831のいずれかの一部が露出する。
【0082】
次いで、図38図40に示すように、複数の接合体86、および複数の中間層29を形成する。複数の接合体86は、配線層83の複数の搭載面831に対して個別に形成される。図38および図39に示すように、複数の接合体86の各々は、互いに離間した複数の接合部861を含む。複数の接合体86の形成においては、複数の搭載面831のいずれかにおいて、複数の接合部861のうち4つの当該接合部861を当該搭載面831の四隅に形成する。この際、4つの当該接合部861は、当該搭載面831を覆う複数の被覆層27のいずれかの4つの開口271に対して個別に配置されるようにする。複数の中間層29の各々は、複数の第1めっき層83Bのいずれかの上に形成する。本工程においては、まず、下地層83A、複数の第1めっき層83B、および複数の第2めっき層83Cの上にリソグラフィパターニングを施す。次いで、下地層83A、複数の第1めっき層83B、および複数の第2めっき層83Cを導電経路とした電解めっきを行うことにより、複数の接合体86が形成される。複数の接合体86の形成においては、複数の接合部861の各々は、複数の搭載面831のいずれかを覆う第1金属層86Aを形成した後、第1金属層86Aに第2金属層86Bを積層させることにより形成される。電解めっきによる複数の接合体86の形成と同時に、下地層83A、および複数の第1めっき層83Bを導電経路とした電解めっきを行うことにより、複数の中間層29が形成される。
【0083】
次いで、下地層83Aにおいて複数の第1めっき層83Bに覆われていない部分を除去する。本工程は、図23に示す電子装置A10の製造方法の一例の工程と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0084】
次いで、図41および図42に示すように、配線層20の複数のランド部21の搭載面211(配線層83の複数の搭載面831)に対して個別に形成された複数の接合体86を介して、複数の電子部品30(図示の都合上、図41に示す電子部品30は単数)を複数の搭載面211に接合する。あわせて、配線層20の複数の基部23の上に形成された複数の中間層29に、半導体素子40を接合する。半導体素子40は、フリップチップボンディングにより接合される。まず、複数の電子部品30の一対の電極31の各々を、複数の接合体86のいずれかに含まれる4つの接合部861(図39および図40参照)に仮付けする。次いで、コレットを用いて、半導体素子40の複数のパッド41を、複数の中間層29に対して個別に仮付けする。次いで、当該4つの接合部861を含む複数の接合体86の各々と、複数の中間層29とをリフローにより溶融させる。最後に、溶融した当該4つの接合部861を含む複数の接合体86の各々と、溶融した複数の中間層29とを冷却により固化させる。本工程を経ることにより、配線層20に対する複数の電子部品30と、半導体素子40との接合が完了する。さらに、本工程を経ることにより、複数の接合体86は、電子装置A20の複数の接合層28となる。図42に示すように、複数のランド部21の搭載面211の各々において、空隙である非存在部39が形成される。当該非存在部39は、当該搭載面211を覆う複数の被覆層27のいずれかの上面27Aと、当該搭載面211に対向する複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311と、当該搭載面211と当該底面311につながる複数の接合層28のいずれかの側面282とを含む要素により規定される。
【0085】
次に、電子装置A20の作用効果について説明する。
【0086】
電子装置A20においては、配線層20の搭載面211と、搭載面211に配置された接合層28により搭載面211に接合された電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311との間には、接合層28が存在しない非存在部39が形成されている。非存在部39は、少なくとも当該底面311と、当該底面311と搭載面211とにつながる接合層28の側面282とを含む要素により規定される。したがって、電子装置A20によっても、配線層20に対する電子部品30の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0087】
接合層28は、互いに離間した複数の接合部281を含む。電子装置A20においては、複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、配線層20の搭載面211の四隅に配置されている。これにより、当該4つの接合部281が接する電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311において、当該底面311に対する接合層28の支持点が増加されたものとなる。したがって、当該電極31が接合層28に対してより安定したものとなる。
【0088】
電子装置A20は、配線層20の搭載面211を覆う被覆層27を有する。被覆層27は、厚さ方向zに貫通した4つの開口271を有する。上述の当該4つの接合部281は、4つの開口271に対して個別に収容された部分を含む。これにより、非存在部39は、少なくとも当該4つの接合部281に接する電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311と、当該底面311につながる当該4つの接合部281の各々の側面282とを含む要素により規定される。したがって、電子装置A20における非存在部39の体積を、電子装置A10における非存在部39の体積よりも大にすることができる。この場合において、被覆層27の材質が、溶融した接合層28の第1金属層28Aに対して濡れ性が比較的悪いと、当該4つの接合部281は、より直立に近い柱状となる。
【0089】
〔第3実施形態〕
図43図45に基づき、本発明の第3実施形態にかかる電子装置A30について説明する。これらの図において、先述した電子装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。図43は、先述した電子装置A10の説明にかかる図8に対応している。
【0090】
電子装置A30においては、配線層20の構成と、複数の接合層28の構成とが、先述した電子装置A10におけるこれらの構成と異なる。
【0091】
図43図45に示すように、電子装置A30においては、配線層20の複数のランド部21は、4つのランド部21を一組として複数の基部23のいずれかの上に配置されている。複数のランド部21は、第2めっき層20Cからなる。当該一組のランド部21は、複数の電子部品30の一対の電極31の底面311のいずれかに対向している。厚さ方向zに沿って視て、当該一組のランド部21は、複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの四隅に位置する。
【0092】
図43図45に示すように、電子装置A30においては、複数の接合層28の各々に含まれる複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、配線層20の当該一組のランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。厚さ方向zに沿って視て、複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかに対して、当該4つの接合部281の各々は、当該電極31よりも外方に位置する部分を含む。当該4つの接合部281の各々の下縁は、当該接合部281が配置された当該一組のランド部21のいずれかの周縁211Aと一致している。
【0093】
次に、電子装置A30の作用効果について説明する。
【0094】
電子装置A30においては、配線層20の搭載面211と、搭載面211に配置された接合層28により搭載面211に接合された電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311との間には、接合層28が存在しない非存在部39が形成されている。非存在部39は、少なくとも当該底面311と、当該底面311と搭載面211とにつながる接合層28の側面282とを含む要素により規定される。したがって、電子装置A30によっても、配線層20に対する電子部品30の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0095】
接合層28は、互いに離間した複数の接合部281を含む。電子装置A30においては、複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、配線層20の複数のランド部21のうち、電子部品30の一対の電極31のいずれかに対向する4つのランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。これにより、当該4つの接合部281が接する当該電極31の底面311において、当該底面311に対する接合層28の支持点が増加されたものとなる。したがって、当該電極31が接合層28に対してより安定したものとなる。
【0096】
〔第4実施形態〕
図46図48に基づき、本発明の第4実施形態にかかる電子装置A40について説明する。これらの図において、先述した電子装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。図46は、先述した電子装置A20の説明にかかる図34に対応している。
【0097】
電子装置A40においては、配線層20の構成と、複数の被覆層27の構成と、複数の接合層28の構成とが、先述した電子装置A20におけるこれらの構成と異なる。
【0098】
図46図48に示すように、電子装置A40においては、複数のランド部21は、4つのランド部21を一組として複数の基部23のいずれかの上に配置されている。複数のランド部21は、第2めっき層20Cからなる。当該一組のランド部21は、複数の電子部品30の一対の電極31の底面311のいずれかに対向している。厚さ方向zに沿って視て、当該一組のランド部21は、複数の電子部品30の一対の電極31のいずれかの四隅に位置する。
【0099】
図47および図48に示すように、電子装置A40においては、複数の被覆層27は、配線層20の当該一組のランド部21の周囲を個別に囲んでいる。複数の被覆層27の各々は、当該一組のランド部21が位置する複数の基部23のいずれかの上に位置する。複数の被覆層27の各々は、当該一組のランド部21と、当該基部23との双方に接している。当該一組のランド部21は、当該一組のランド部21の周囲を囲む複数の被覆層27のいずれかの4つの開口271に対して個別に収容された部分を含む。
【0100】
図46図48に示すように、電子装置A40においては、複数の接合層28の各々に含まれる複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、当該一組のランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。
【0101】
次に、電子装置A40の作用効果について説明する。
【0102】
電子装置A40においては、配線層20の搭載面211と、搭載面211に配置された接合層28により搭載面211に接合された電子部品30の一対の電極31のいずれかの底面311との間には、接合層28が存在しない非存在部39が形成されている。非存在部39は、少なくとも当該底面311と、当該底面311と搭載面211とにつながる接合層28の側面282とを含む要素により規定される。したがって、電子装置A40によっても、配線層20に対する電子部品30の位置ずれを抑制することが可能となる。
【0103】
接合層28は、互いに離間した複数の接合部281を含む。電子装置A40においては、複数の接合部281には、4つの接合部281が含まれる。当該4つの接合部281は、配線層20の複数のランド部21のうち、電子部品30の一対の電極31のいずれかに対向する4つのランド部21の搭載面211に対して個別に配置されている。これにより、当該4つの接合部281が接する当該電極31の底面311において、当該底面311に対する接合層28の支持点が増加されたものとなる。したがって、当該電極31が接合層28に対してより安定したものとなる。
【0104】
先述した電子装置A10~電子装置A40は、複数の電子部品30とともに、半導体素子40を備える構成となっている。しかし、本発明は、半導体素子40を備えない構成でもよい。すなわち、機能部分が複数の電子部品30のみにより構成された電子装置にも、本発明を適用することができる。
【0105】
本発明は、先述した電子装置A10~電子装置A40に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0106】
A10,A20,A30,A40:電子装置
10:絶縁層
101:主面
102:裏面
11:開口
20:配線層
20A:下地層
20B:第1めっき層
20C:第2めっき層
21:ランド部
211:搭載面
211A:周縁
22:連絡部
221:露出面
221A:第1領域
221B:第2領域
23:基部
27:被覆層
27A:上面
271:開口
28:接合層
28A:第1金属層
28B:第2金属層
281:接合部
282:側面
29:中間層
30:電子部品
31:電極
311:底面
32:本体部
39:非存在部
40:半導体素子
41:パッド
50:封止樹脂
60:端子
80:基材
811:仮固定層
812:剥離層
82:絶縁層
821:開口
83:配線層
83A:下地層
83B:第1めっき層
83C:第2めっき層
831:搭載面
84:封止樹脂
85:テープ
86:接合体
86A:第1金属層
86B:第2金属層
861:接合部
G:溝
z:厚さ方向
x:第1方向
y:第2方向
図1
図2
図3
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