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特許7382224液体噴射ヘッドおよび、液体噴射記録装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】液体噴射ヘッドおよび、液体噴射記録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20231109BHJP
【FI】
B41J2/01 307
B41J2/01 303
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019232299
(22)【出願日】2019-12-24
(65)【公開番号】P2021098344
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】501167725
【氏名又は名称】エスアイアイ・プリンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142837
【弁理士】
【氏名又は名称】内野 則彰
(74)【代理人】
【識別番号】100166305
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 徹
(72)【発明者】
【氏名】関 雅俊
【審査官】小野 郁磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-039292(JP,A)
【文献】特開2010-030228(JP,A)
【文献】特開2013-158858(JP,A)
【文献】特開2000-339805(JP,A)
【文献】特開2011-207053(JP,A)
【文献】特開2017-193124(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0019592(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置決め穴が設けられた、キャリッジに取り付けられる液体噴射ヘッドであって、
前記位置決め穴より径が大きく、前記位置決め穴に対して挿入すると径方向へ収縮することにより前記位置決め穴の内面に対して圧接する挿入部を有する位置決め部材と、
前記位置決め部材が取り付けられている中間部材と、
を備え、
前記中間部材は、前記位置決め穴に前記位置決め部材が挿入されたときの前記キャリッジと前記位置決め部材との位置関係を固定するように、前記キャリッジに取り付けられている、
液体噴射ヘッド。
【請求項2】
前記位置決め部材が、
前記位置決め穴に対して挿入すると、径方向における寸法が収縮するように、軸と平行な方向に延びている切欠きが形成されている挿入部と、
前記中間部材に取付け可能な取付け部と、
を有する、
請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項3】
前記中間部材が、
前記キャリッジに、所定の位置で取り付けるための第1の取付け部と、
前記液体噴射ヘッドを取り付けるための第2の取付け部と、
前記位置決め部材を取り付けるための第3の取付け部と、
を有する
請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項4】
前記中間部材が矩形であり、
前記中間部材が、
少なくとも四隅に、前記第1の取付け部と、
少なくとも両端部に、前記第2の取付け部と、
少なくとも両端部に、前記第3の取付け部と、
を有する、
請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項5】
前記位置決め部材が所定の方向に延在しており、
前記位置決め部材が、少なくとも前記所定の方向における前記中間部材の両端部に取付けられている、
請求項1~4のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドを備える、
液体噴射記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体噴射ヘッドおよび、液体噴射記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体噴射記録装置の1つとして、記録紙等の被記録媒体にインク(液体)を吐出(噴射)して画像や文字等の記録を行う、インクジェット方式の記録装置が提供されている。この方式のプリンタでは、インクタンクからインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)へインクを供給し、このインクジェットヘッドのノズル孔から被記録媒体に対してインクを吐出することで、画像や文字等の記録が行われるようになっている。
【0003】
インクジェットヘッドの設置には、例えば、高精度なノズル配列精度が確保されたままインクジェットヘッドを配置できる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-252724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような液体噴射記録装置におけるインクジェットヘッドには、高精度なノズル配列精度が確保されたままインクジェットヘッドを配置できるとともに、できるだけ簡便な方法で、高精度なノズル配列精度を保ちつつ、インクジェットヘッドを交換できることが望まれている。
【0006】
そこで、高精度なノズル配列精度を確保しつつ、簡便な方法でインクジェットヘッドを交換することが可能なインクジェットヘッドおよび液体噴射記録装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、位置決め穴が設けられた、キャリッジに取り付けられる液体噴射ヘッドであって、位置決め穴より径が大きく、位置決め穴に対して挿入すると径方向へ収縮することにより位置決め穴の内面に対して圧接する挿入部を有する位置決め部材と、位置決め部材が取り付けられている中間部材と、を有し、中間部材は、位置決め穴に位置決め部材が挿入されたときのキャリッジと位置決め部材との位置関係を固定するように、キャリッジに取り付けられている、液体噴射ヘッドが提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明によれば、上記本開示の一実施形態に係る液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、中間部材に取り付けられた位置決め部材がヘッドベースに空けられた位置決め穴と嵌合することにより、中間部材と液体噴射ヘッドの位置を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態におけるプリンタの構成を示す斜視図である。
図2】本開示の実施形態におけるインクジェットヘッドの配置を示す斜視図である。
図3】本開示の実施形態におけるインクジェットヘッド及び中間部材、位置決め部材の構成を示す斜視図である。
図4】本開示の実施形態におけるヘッドベース、中間部材および位置決め部材の構成を示す断面図である。
図5】本開示の実施形態における中間部材の構成を示す斜視図である。
図6】本開示の実施形態におけるインクジェットヘッドの構成を示す斜視図である。
図7】本開示の実施形態における位置決め部材の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態>
図1は、プリンタ1の構成を示す斜視図である。なお、以下の図では、説明を分かり易くするために各部材の縮尺を適宜変更している。
同図に示すように、プリンタ1は、記録紙等の被記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2,3と、被記録媒体Sに図示しないインクを噴射するインクジェットヘッド4と、インクジェットヘッド4にインクを供給するインク供給手段5と、インクジェットヘッド4を被記録媒体Sの搬送方向Yと直交する走査方向Xに走査させる走査手段6と、を備えている。
なお、本実施形態では、搬送方向Yおよび走査方向Xの2方向に直交する方向を上下方
向Zとする。
【0012】
一対の搬送手段2,3は、搬送方向Yに間隔をあけて配置されており、一方の搬送手段2が搬送方向Yの上流側に位置し、他方の搬送手段3が搬送方向Yの下流側に位置している。
これら搬送手段2,3は、走査方向Xに延設されたグリッドローラ2a,3aと、このグリッドローラ2a,3aに対して平行に配置されると共に、グリッドローラ2a,3aとの間で被記録媒体Sを挟み込むピンチローラ2b,3bと、グリッドローラ2a,3aをその軸回りに回転させるモータ等の図示しない駆動機構と、をそれぞれ備えている。
そして、一対の搬送手段2,3のグリッドローラ2a,3aを回転させることで、被記録媒体Sを搬送方向Yに沿った矢印B方向に搬送することが可能とされている。
【0013】
インク供給手段5は、インクが収容されたインクタンク10と、インクタンク10とインクジェットヘッド4とを接続するインク配管11と、を備えている。
図示の例では、インクタンク10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の四色のインクがそれぞれ収容されたインクタンク10Y、10M、10C、10Bが搬送方向Yに並んで配置されている。インク配管11は、例えば可撓性を有するフレキシブルホースであり、インクジェットヘッド4を支持するキャリッジ16の動作(移動)に追従可能とされている。
【0014】
走査手段6は、走査方向Xに延び、搬送方向Yに間隔をあけて互いに平行に配置された一対のガイドレール15と、これら一対のガイドレール15に沿って移動可能に配置されたキャリッジ16と、このキャリッジ16を走査方向Xに移動させる駆動機構17と、を備えている。
駆動機構17は、一対のガイドレール15の間に配置され、走査方向Xに間隔をあけて配置された一対のプーリ18と、これら一対のプーリ18の間に巻回されて走査方向Xに移動する無端ベルト19と、一方のプーリ18を回転駆動させる駆動モータ20と、を備えている。
【0015】
キャリッジ16は、無端ベルト19に連結されており、一方のプーリ18の回転駆動による無端ベルト19の移動に伴って走査方向Xに移動可能とされている。また、キャリッジ16には、複数のインクジェットヘッド4が走査方向Xに並んだ状態で搭載されている。
図示の例では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各インクをそれぞれ噴射する4つのインクジェットヘッド4、すなわちインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bが搭載されている。
【0016】

次に、インクジェットヘッド4について詳細に説明する。
図2は、キャリッジ16に配置されたインクジェットヘッド4配置の一例を示している。
本実施形態では、同図に示すように、インクジェット4は複数個がキャリッジ16に対して千鳥状に配置されている。
【0017】
図3および図6は、図2のように配置されたインクジェットヘッド4の構成を示している。同図に示すように、インクジェットヘッド4は、外形が矩形である板状のベース部材4aと、ベース部材4a上に取り付けられている、インクを吐出する本体部4bと、から構成されている。さらに、インクジェットヘッド4は、キャリッジ16に取り付けられた中間部材40と、中間部材40に取り付けられた位置決め部材30と、を含む。ベース部材4aには、中間部材40を取り付けるための中間部材取付け部4aaと、位置決め部材30を挿入するための位置決め穴4abと、が設けられている。
【0018】
インクジェットヘッド4は、駆動電圧が印加されることで、各色のインクを所定の噴出量で吐出する。このとき、インクジェットヘッド4が走査手段6により走査方向Xに移動することにより、被記録媒体Sにおける所定範囲に記録を行うことができる。この走査を、搬送手段2,3により被記録媒体Sを搬送方向Yに搬送しながら繰り返し行うことで、被記録媒体Sの全体に記録を行うことが可能となる。
【0019】

図5に示すように、中間部材30は、薄板材にプレス加工や切削加工を施して形成されたものであって、例えば、矩形の外形をしている。本実施形態では、中間部材30は、中間部材30をキャリッジ16に取り付けるための4つのキャリッジ取付け部30aを四隅に有し、インクジェットヘッド4を中間部材30に取り付けるための2つのヘッド取付け部30bを両端部のそれぞれに有する。そして、中間部材30は、一方の端部に形成されている2つのヘッド取付け部30bの間に、位置決め部材40を取り付けるための位置決め部材取付け部30cを有する。
【0020】
(位置決め部材)
図7に示すように、位置決め部材40は、金属材料にプレス加工や切削加工を施して形成されたものであって、2段の筒状の形をしており、径の大きい上部40aと径の小さい下部40bを含む。上部40aは上部40aの外周が薄肉となるよう中空になっており、上部40aには、位置決め部材40の軸と平行な方向に延びるスリット40cが上部40aの外周を貫通するように形成されている。それにより、上部40aは、ヘッドベース4aの位置決め穴4abに対して挿入すると径方向に収縮することにより位置決め穴4abの内面に対して圧接する。その結果、図4に示すように、上部40abは位置決め穴4abに嵌合する。下部40bは、中間部材30の位置決め部材取付け部30cの穴に取り付けるため、本実施形態では、位置決め部材取付け部30cの穴の内径とほぼ同じ径を有する中実な円柱となっている。
【0021】
(発明の作用・効果)
図4に示すように、位置決め部材40は、位置決め部材取付け部30cの穴に下部40bを通して予め中間部材30に、本実施形態では圧入することで取り付けられている。まず、中間部材30を、位置決め部材40が取り付けられた状態で、キャリッジ取付け部30aの穴を通して、本実施形態では、中間部材30が動かせる程度のトルクをかけてねじS1で仮固定し、キャリッジ16の所定の位置に取付ける。次に、ヘッドベース4aに空けられた位置決め穴4abに位置決め部材の上部40aを嵌合しつつ、本実施形態ではねじS2で、中間部材30にインクジェットヘッド4を取り付けて固定する。そして、プリンタ1での印刷物を確認しながら、都度中間部材30の位置をずらして、中間部材30の位置を調整する。中間部材30の位置が決まったら、中間部材30が動かないようトルクをねじS2にかけて固定し、インクジェットヘッド4の取り付け位置を決定する。上述したように、上部40aは、外周の径が位置決め穴4abの径に対して大きくなっており、位置決め穴50bの径に沿って収縮することで、インクジェットヘッド4を取り付け直したり別のインクジェットヘッド4を取り付けたりしたとしても、中間部材30とインクジェットヘッド4の位置関係を常に一定に保つことができる。
【0022】
また、本実施形態では、位置決め部材40は、位置決め穴50bに対して挿入すると、径方向における寸法が収縮するように、軸と平行な方向に延びているスリット40cが形成されている上部40aと、中間部材30に取付け可能な下部40bと、を有する。その結果、スリット40cが形成されていることにより上部40aの剛性が減り、収縮する際に塑性変形を起こさずに弾性変形を起こすことができるため、繰り返しインクジェットヘッド4の位置決めが可能となる。
【0023】
また、本実施形態では、中間部材30が、キャリッジ16に所定の位置で取り付けるためのキャリッジ取付け部30aと、インクジェットヘッド4を取り付けるためのヘッド取付け部30bと、位置決め部材40を取り付けるための位置決め部材取付け部30cと、を有する。その結果、中間部材30に位置決めの機能が集約できるため、省スペースでインクジェットヘッド4の位置決めが可能となる。
【0024】
また、本実施形態では、中間部材30が、少なくとも四隅にキャリッジ取付け部30aと、少なくとも両端部にヘッド取付け部30bと、少なくとも両端部に位置決め部材取付け部30cと、を有すると好ましい。
【0025】
また、本実施形態では、位置決め部材40が、少なくとも中間部材30の両端部に取り付けられている。その結果、少なくともヘッドベース4aの両端部で、インクジェットヘッド4の位置が決められ、中間部材30とインクジェットヘッド4の位置関係を一定に保つことが可能となり、より精度の高いインクジェットヘッド4の位置決めが繰り返し可能になる。
【0026】
(その他の変形例)
以上、実施の形態をいくつか挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
【0027】
例えば、上記実施の形態では、プリンタおよびインクジェットヘッドにおける各部材の構成例(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。
【0028】
また、上記実施の形態では、ヘッドベース4aの長辺方向の両端部に位置決め穴4aaを設け、中間部材30の長手方向の両端部に位置決め部材取付け部30cを設ける場合について説明したが、ヘッドベース4aの長辺方向の一方の端部に位置決め穴4aaを設け、中間部材30の長辺方向の一方の端部に位置決め部材取付け部を設けるようにしてもよい。あるいは、位置決め穴4aaおよび位置決め部材取付け部30cは、ヘッドベース4aの内側および中間分部材30がヘッドべ―ス4aと当接する領域の内側に設けられていればよく、例えば、ヘッドベース4aの短辺方向の端部等に設けることも可能である。
【0029】
また、プリンタ1は、インクタンク3とインクジェットヘッド4との間でインクを循環させるインク循環機構を備えていてもよく、あるいは、インクが循環しない非循環型のインクジェットヘッド4を備えたものであってもよい。
【0030】
また、インクジェットヘッド4は、いわゆるエッジシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよく、あるいは、いわゆるサイドシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよい。
【0031】
さらに、上記実施の形態等では、本開示における「プリンタ」の一具体例として、プリンタ1(インクジェットプリンタ)を挙げて説明したが、この例には限られず、インクジェットプリンタ以外の他の装置にも、本開示を適用することが可能である。換言すると、本開示の「液体噴射ヘッド」(インクジェットヘッド4)を、インクジェットプリンタ以外の他の装置に適用するようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシミリやオンデマンド印刷機などの装置に、本開示の「液体噴射ヘッド」を適用するようにしてもよい。
【0032】
更に、これまで説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。
【0033】
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
【0034】
また、本開示は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
位置決め穴が設けられた、キャリッジに取り付けられる液体噴射ヘッドであって、
前記位置決め穴より径が大きく、前記位置決め穴に対して挿入すると径方向へ収縮することにより前記位置決め穴の内面に対して圧接する挿入部を有する位置決め部材と、
前記位置決め部材が取り付けられている中間部材と、
を備え、
前記中間部材は、前記位置決め穴に前記位置決め部材が挿入されたときの前記キャリッジと前記位置決め部材との位置関係を固定するように、前記キャリッジに取り付けられている、
液体噴射ヘッド。
(2)
前記位置決め部材が、
前記位置決め穴に対して挿入すると、径方向における寸法が収縮するように、軸と平行な方向に延びている切欠きが形成されている挿入部と、
前記中間部材に取付け可能な取付け部と、
を有する、
前記(1)に記載の液体噴射ヘッド。
(3)
前記中間部材が、
前記キャリッジに、所定の位置で取り付けるための第1の取付け部と、
前記液体噴射ヘッドを取り付けるための第2の取付け部と、
前記位置決め部材を取り付けるための第3の取付け部と、
を有する
前記(1)又は(2)に記載の液体噴射ヘッド。
(4)
前記中間部材が矩形であり、
前記中間部材が、
少なくとも四隅に、前記第1の取付け部と、
少なくとも両端部に、前記第2の取付け部と、
少なくとも両端部に、前記第3の取付け部と、
を有する、
前記(3)に記載の液体噴射ヘッド。
(5)
前記位置決め部材が所定の方向に延在しており、
前記位置決め部材が、少なくとも前記所定の方向における前記中間部材の両端部に取付
けられている、
前記(1)~(4)のいずれか1つに記載の液体噴射ヘッド。
(6)
前記(1)~(5)のいずれか1つに記載の液体噴射ヘッドを備える、
液体噴射記録装置。
【符号の説明】
【0035】
1…プリンタ(液体噴射記録装置)
4…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
4a…ヘッドベース
4aa…中間部材取付け部
4ab…位置決め穴
16…キャリッジ
30…中間部材
30a…キャリッジ取付け部(第1の取付け部)
30b…ヘッド取付け部(第2の取付け部)
30c…位置決め部材取付け部(第3の取付け部)
40…位置決め部材
40a…上部(挿入部)
40b…下部(取付け部)
40c…スリット(切欠き)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7