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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】溝蓋
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/04 20060101AFI20231109BHJP
【FI】
E03F5/04 F
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020034760
(22)【出願日】2020-03-02
(65)【公開番号】P2021139105
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006910
【氏名又は名称】株式会社淀川製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100087653
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 正二
(74)【代理人】
【識別番号】100142376
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】大植 宏和
【審査官】彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】実公平4-2205(JP,Y2)
【文献】特開2010-31629(JP,A)
【文献】特開2006-161520(JP,A)
【文献】特開2005-299254(JP,A)
【文献】特開2005-42468(JP,A)
【文献】特開2016-11572(JP,A)
【文献】実開平3-29583(JP,U)
【文献】特開2004-324218(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周側面を備え開口を形成する溝渠の前記開口を覆うための本体と、
前記本体を前記溝渠に固定するための本体固定体とを備える溝蓋であって、
前記本体固定体が、
前記本体が前記溝渠の前記開口を覆うとき前記溝渠の前記内周側面にもたれることが可能な位置に配置される複数の接触体と、
共通する軸を中心にしかつ前記溝渠の差し渡し方向についての端部の位置が変動する揺動を互いに独立して可能とするよう前記複数の接触体を前記本体に接続する接触体接続部とを有していることを特徴とする溝蓋。
【請求項2】
前記接触体接続部が、
前記複数の接触体を貫通する軸材と、
前記軸材を両端支持する軸支持部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の溝蓋。
【請求項3】
前記軸支持部が、
前記本体から突出し、前記複数の接触体を挟んで対向し、かつ、前記軸材がそれぞれを貫通する突出体の対と、
前記軸材に沿うように前記突出体の対に一端と他端とが固定される連結固定体とを有していることを特徴とする請求項2に記載の溝蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溝蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、マンホール用外蓋のための施錠装置を開示する。このマンホール用外蓋のための施錠装置において、マンホール用の枠管内に嵌め込まれる外蓋の端部付近下面には接触体接続部が設けられる。この接触体接続部には接触体が取り付けられる。この接触体は枠管の内壁面に接したり離したりさせるために形成されるものである。この接触体は、自重による揺動動作可能で枠管の内壁面に対する揺動端が規定されるように取り付けられる。この接触体には操作部材が連なっている。この操作部材は、この接触体の揺動姿勢を変えるために設けられるものである。
【0003】
特許文献1に開示された発明によると、枠管への加工を排除することができる。特許文献1に開示された発明によると、外蓋の施錠状態を強化できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実公平4-2205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された発明には、マンホール用外蓋以外の蓋への適用が困難という問題点がある。そのような適用が困難なのは、蓋が嵌め込まれる物の形状上の精度がマンホール用の枠管ほど高いと限らないためである。その精度を高くすることが困難な物の例には土木工事によって設けられる溝渠がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するものである。その目的は、溝渠に固定でき、かつ、その固定を可能とするために溝渠に求められる形状上の精度を抑える溝蓋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図面を参照して本発明の溝蓋を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、溝蓋30は、本体40と、本体固定体42とを備える。本体40は、溝渠200の開口240を覆うためのものである。この溝渠200は、内周側面220を備える。この溝渠200は、開口240を形成する。本体固定体42は、本体40を溝渠200に固定するためのものである。本体固定体42が、複数の接触体60と、接触体接続部62とを有している。接触体60は、本体40が溝渠200の開口240を覆うとき溝渠200の内周側面220にもたれることが可能な位置に配置される。接触体接続部62は、次に述べられる揺動を互いに独立して可能とするよう複数の接触体60を本体40に接続する。その揺動は、共通する軸を中心にしかつ溝渠200の差し渡し方向についての端部の位置が変動するものである。
【0009】
複数の接触体60は、共通する軸を中心にしかつ互いに独立した揺動が可能となるよう本体40に接続されている。これにより、複数の接触体60は、本体40が溝渠200の開口240を覆ったとき互いに独立して溝渠200の内周側面220にもたれることが可能になる。複数の接触体60が互いに独立して溝渠200の内周側面220にもたれると、溝渠200の内周側面220の形状精度が低くても、複数の接触体60の少なくとも一部がその溝渠200の内周側面220に接触できる。複数の接触体60の少なくとも一部がその溝渠200の内周側面220に接触していると、本体40を溝渠200の開口240から離す方向の力がかかったとき接触体60のうち溝渠200の内周側面220に接触している箇所が溝渠200の内周側面220から摩擦力を受ける。その箇所がその摩擦力を受けると、接触体60の揺動が生じる。これにより、接触体60が溝渠200の内周側面220に強く押付けられる。接触体60が溝渠200の内周側面220に強く押付けられると、本体40は溝渠200に固定される。その結果、本発明にかかる溝蓋30は、溝渠200へ固定を可能とするために溝渠200に求められる形状上の精度を抑え得る。
【0010】
また、上述した接触体接続部62が、軸材70と、軸支持部72とを有していることが望ましい。軸材70は、複数の接触体60を貫通する。軸支持部72は、軸材70を両端支持する。
【0011】
軸材70が複数の接触体60を貫通する。軸支持部72が軸材70を両端支持する。これにより、軸材70はこれが貫通する複数の接触体60から荷重を受け得る。複数の接触体60から荷重を受けた場合、それらの荷重の合計に等しい大きさの荷重を単一の接触体60から受けた場合に比べ、軸材70にかかり得る最大曲げモーメントは小さくなる。最大曲げモーメントが小さくなるので、最大曲げモーメントが小さくならない場合に比べて、本体固定体42として受け得る荷重の最大値は大きくなる。その最大値が大きくなるので、溝蓋30の溝渠200への固定は強固となる。
【0012】
もしくは、上述した軸支持部72が、突出体76,76の対と、連結固定体78とを有していることが望ましい。突出体76,76は、本体40から突出する。突出体76,76は、複数の接触体60を挟んで対向する。軸材70が突出体76,76それぞれを貫通する。連結固定体78は、軸材70に沿うように突出体76,76の対に一端と他端とが固定される。
【0013】
軸材70が複数の接触体60から荷重を受けるとその荷重の一部は突出体76,76の対に伝わる。連結固定体78が軸材70に沿うように突出体76,76の対に固定されるので、突出体76,76の対に伝わった荷重の一部は連結固定体78に伝わる。これにより、突出体76,76の対を貫通する軸材70が受ける荷重の一部を連結固定体78も受けることとなる。荷重の一部を連結固定体78も受けるので、連結固定体78が突出体76,76の対に固定されない場合に比べ、軸材70が受け得る荷重の合計の最大値は大きくなる。その最大値が大きくなるので、溝蓋30の溝渠200への固定は強固となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる溝蓋は、溝渠に固定でき、かつ、その固定を可能とするために溝渠に求められる形状上の精度を抑え得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明のある実施形態にかかるグレーチングが溝渠に固定されている状況を示す概念図である。
図2】本発明のある実施形態にかかるグレーチングの平面図である。
図3】本発明のある実施形態にかかる本体固定体の正面図である。
図4図3のA-A矢視図である。
図5】本発明のある実施形態にかかる接触体の動作を示す第1の概念図である。
図6】本発明のある実施形態にかかる接触体の動作を示す第2の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0017】
[溝蓋の構成]
図1は、本実施形態にかかるグレーチング30が溝渠200に固定されている状況を示す概念図である。図2は、本実施形態にかかるグレーチング30の平面図である。図1図2とに基づいて、本実施形態にかかるグレーチング30の構成が説明される。
【0018】
本実施形態にかかるグレーチング30は溝蓋の一種である。本実施形態にかかるグレーチング30は溝渠200に固定される。本実施形態にかかる溝渠200は内周側面220を備える。本実施形態にかかる溝渠200は開口240を形成する。本実施形態にかかるグレーチング30は、本体40と4個の本体固定体42とを備える。本体40は、溝渠200の開口240の縁に載せられる。本体40は、溝渠200の開口240を覆う。本体固定体42は、本体40を溝渠200に固定するためのものである。
【0019】
本体40は、複数のメインバー50と、複数のクロスバー52と、枠体54の対とを備えている。
【0020】
メインバー50は金属製の部材である。複数のメインバー50は、グレーチング30の長手方向に対して直交する方向に延びるように配置されている。複数のメインバー50は、互いに隙間をあけて配置されている。
【0021】
クロスバー52は金属製の部材である。本実施形態にかかるクロスバー52は、角鋼棒を捩じって形成されたものである。複数のクロスバー52は、グレーチング30の長手方向に沿って延びるように配置されている。複数のクロスバー52は、互いに隙間をあけて配置されている。各クロスバー52は、複数のメインバー50の上端部に固定されている。こうして、複数のクロスバー52が、複数のメインバー50と格子状となるように組まれている。その結果、本実施形態の場合、本体40の形状は長方体状部分を有することとなる。
【0022】
枠体54は、金属製の部材である。本実施形態の場合、枠体54は周知の山形鋼から構成される。枠体54は、クロスバー52に沿うように本体40の両端に配置される。枠体54は、支持部96と、側面形成部98とを有する。支持部96は、枠体54のうち山形鋼の辺の一方からなる。支持部96が溝渠200の開口240の縁に載せられることで本体40は溝渠200の開口240を覆うこととなる。支持部96は、本体40を支持する。側面形成部98は、枠体54のうち山形鋼の辺の他方からなる。側面形成部98は、本体40のうち溝渠200の延びる方向に沿って配置されるための側面を形成する。この側面は上述された直方体状部分の側面でもある。上述されたように、枠体54は、クロスバー52に沿うように本体40の両端に配置される。これにより、本体40は溝渠200の延びる方向に沿って配置されるための側面を有することとなる。
【0023】
図3は、本実施形態にかかる本体固定体42の正面図である。図3に基づいて、本実施形態にかかるグレーチング30の構成が説明される。本体固定体42が、複数の接触体60と、接触体接続部62とを有している。
【0024】
本実施形態の場合、1個の本体固定体42は3枚の接触体60を有する。これらの接触体60は、本体40が溝渠200の開口240を覆うとき溝渠200の内周側面220にもたれることが可能な位置に配置される。このため、枠体54には、接触体60の一部が側面形成部98から出入りするための切欠部100が形成されている。
【0025】
接触体接続部62は、上述された3枚の接触体60を本体40に接続する。本実施形態の場合、接触体接続部62は、軸材70と、軸支持部72とを有している。本実施形態の場合、軸材70は周知のボルトとナットとから構成される。本実施形態の場合、軸材70は、枠体54の側面形成部98が延びる方向に沿って延びるように配置される。本実施形態の場合、軸材70は、上述された3枚の接触体60を貫通する。これにより、接触体接続部62は、次に述べられる揺動を互いに独立して可能とするよう上述された3枚の接触体60を本体40に接続することとなる。その揺動は、共通する軸を中心にしかつ溝渠200の差し渡し方向についての端部の位置が変動するものである。なお、本実施形態に言う「差し渡し方向」とは、溝渠200の縁の一方から他方へ向かう方向(図1におけるメインバー50が延びる方向)を意味する。軸支持部72は、軸材70を両端支持する。本実施形態の場合、軸支持部72は、突出体76の対と、連結固定体78とを有している。
【0026】
本実施形態の場合、突出体76は周知の山形鋼から構成される。本実施形態の場合、突出体76は、本体40のうち隣り合うメインバー50にまたがるように固定されている。突出体76の対は、上述された3枚の接触体60を挟んで対向する。その結果、突出体76は本体40から突出することとなる。突出体76は複数の接触体60を挟んで対向することとなる。本実施形態の場合、軸材70は、突出体76の対を貫通する。これにより、軸材70は本体40に接続されることとなる。
【0027】
本実施形態の場合、連結固定体78は板材から構成される。本実施形態の場合、連結固定体78は、軸材70に沿うように突出体76の対に一端と他端とが固定される。これにより、軸支持部72の強度が強化される。
【0028】
図4は、図3のA-A矢視図である。図3図4とに基づいて、本実施形態にかかる接触体60の具体的な構成が説明される。本実施形態の場合、接触体60が、軸材接続部80と、接触端部形成部82と、押下対象部84とを有している。
【0029】
軸材接続部80には図示されない貫通孔が形成されている。この貫通孔を軸材70が貫通する。その結果、軸材接続部80に軸材70が接続されることとなる。接触体60は、軸材70の中心を軸として図4における時計回り方向および反時計回り方向への揺動が可能である。その結果、接触体60は、本体40が溝渠200の開口240を覆うときのその溝渠200の差し渡し方向(図4においてはメインバー50が延びる方向)およびこれに直交する方向について接触体60の端部の位置が変動する揺動が可能となる。
【0030】
接触端部形成部82は、次に述べられる方向において軸材接続部80に連なる。その方向は、軸材70から見て本体40が溝渠200の開口240を覆うときの溝渠200の内周側面220の方向である。接触端部形成部82は、本体40が溝渠200の開口240を覆うとき溝渠200の内周側面220に接触するための端部を形成する。
【0031】
押下対象部84は、軸材70から見て接触端部形成部82とは反対側において軸材接続部80に連なる。押下対象部84は、本体40を貫通した図示されない部材などを介して力を受けるための部分である。
【0032】
[溝蓋の製造手順]
本実施形態にかかるグレーチング30は、本体40に対して本体固定体42を取り付けることにより製造される。本実施形態の場合、本体固定体42は、次に述べられる手順で本体40に取り付けられる。まず、作業者は、周知のL型鋼の対をメインバー50に溶接する。これらのL型鋼の対が突出体76の対となる。これらのL型鋼の対には、あらかじめ孔が形成されている。これらの孔は一直線上に並ぶように配置される。これらの孔を軸材70が貫通することとなる。次に、作業者は、周知の板材を突出体76の対の間に渡して溶接する。この板材が本実施形態にかかる連結固定体78となる。連結固定体78が溶接されると、作業者は、3枚の接触体60を突出体76の対の間に配置する。接触体60が配置されたら、作業者は、突出体76の孔と3枚の接触体60の貫通孔とを周知のボルトに貫通させる。作業者はそのボルトに周知のナットをねじ込む。このボルトとナットとが本実施形態にかかる軸材70となる。同様にして、作業者は、本体40に対して他の本体固定体42を取り付ける。それらの取り付けが完了すると、本実施形態にかかるグレーチング30が完成する。
【0033】
[使用方法の説明]
図5は、本実施形態にかかる接触体60の動作を示す第1の概念図である。図6は、本実施形態にかかる接触体60の動作を示す第2の概念図である。図5図6とに基づいて、本実施形態にかかるグレーチング30の使用時における動作が説明される。
【0034】
本実施形態にかかるグレーチング30は、周知の溝蓋と同様の方法により溝渠200に嵌め込まれる。グレーチング30が溝渠200に嵌め込まれる前、接触体60の接触端部形成部82は自重により下がっている。グレーチング30が溝渠200に嵌め込まれると、図5において二点鎖線で示されている方向を向いていた接触体60が実線で示されている方向を向くように、溝渠200の縁によって接触体60の接触端部形成部82は押し上げられる。そのまま接触体60の接触端部形成部82は溝渠200の内周側面220を滑る。枠体54の支持部96が溝渠200の開口240の縁に載せられると、本実施形態にかかるグレーチング30の嵌め込みは完了する。
【0035】
その後、グレーチング30に対してこれを引き抜こうとする力がかかるとする。これにより、軸材70にも引き抜こうとする力がかかる。一方、接触体60の接触端部形成部82は溝渠200の内周側面220に接触している。溝渠200の内周側面220に接触しているのでその接触端部形成部82は摩擦力を受ける。接触端部形成部82が摩擦力を受けるのでグレーチング30が溝渠200に嵌め込まれる際には押し上げられた接触体60に対してこれを引き下げようとする力がかかる。その力がかかると、3枚の接触体60はいずれも軸材70の中心軸ひいては揺動の中心軸を中心に揺動しようとする。3枚の接触体60が揺動しようとすると、接触体60の接触端部形成部82は溝渠200の内周側面220に食い込もうとする。その接触端部形成部82が溝渠200の内周側面220に食い込もうとするので、接触体60の動きが拘束される。その結果、本実施形態にかかるグレーチング30は固定されることとなる。
【0036】
本実施形態にかかるグレーチング30を取り外そうとする場合、作業者は、メインバー50とクロスバー52との隙間に任意の棒状の部材を貫通させて接触体60の押下対象部84を押し下げる。押下対象部84が押し下げられると、接触端部形成部82ははね上げられる。接触端部形成部82がはね上げられるので、接触体60が溝渠200の内周側面220から離れる。その状態のまま、作業者は本体40を引き上げる。これにより本実施形態にかかるグレーチング30は取り外される。
【0037】
[効果の説明]
以上のようにして、本実施形態にかかるグレーチング30は、溝渠200に固定でき、かつ、その固定を可能とするために溝渠200に求められる形状上の精度を抑え得る。また、本実施形態にかかるグレーチング30の溝渠200への固定は強固となる。
【0038】
[変形例の説明]
上述したグレーチング30は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。各部材の形状、構造、配置などをこれらの実施形態のものに限定するものではない。各部材の形状、構造、配置は、種々の変更を加え得るものである。
【0039】
例えば、本体40の具体的な構成は上述したものに限定されない。接触体接続部62の具体的な構成も上述したものに限定されない。1個の本体固定体42が有する接触体60の枚数は少なくとも2枚であればよい。
【符号の説明】
【0040】
30…グレーチング
40…本体
42…本体固定体
50…メインバー
52…クロスバー
54…枠体
60…接触体
62…接触体接続部
70…軸材
72…軸支持部
76…突出体
78…連結固定体
80…軸材接続部
82…接触端部形成部
84…押下対象部
90…貫通孔
96…支持部
98…側面形成部
100…開口
200…溝渠
図1
図2
図3
図4
図5
図6