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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】組成物
(51)【国際特許分類】
   A23L 2/60 20060101AFI20231109BHJP
   A23L 2/52 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
A23L2/60
A23L2/00 C
A23L2/00 F
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021112859
(22)【出願日】2021-07-07
(62)【分割の表示】P 2020533039の分割
【原出願日】2019-12-06
(65)【公開番号】P2021182916
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2021-10-19
(31)【優先権主張番号】P 2018230148
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019036285
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100176094
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 満
(72)【発明者】
【氏名】糸山 彰徳
(72)【発明者】
【氏名】朝見 陽次
(72)【発明者】
【氏名】藤江 彬子
(72)【発明者】
【氏名】皿田 成
【審査官】戸来 幸男
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-518143(JP,A)
【文献】特表2016-521974(JP,A)
【文献】国際公開第2017/189994(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0271996(US,A1)
【文献】国際公開第2017/171023(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 2/00-2/84
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
100~500ppmの濃度のRebMと、20~70mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2~4である、口渇軽減の実現および/または維持における使用のための飲料組成物。
【請求項2】
スポーツドリンクである、請求項1に記載の飲料組成物。
【請求項3】
前記ナトリウムが35~55mg/100mLの量で存在する、請求項1または2に記載の飲料組成物。
【請求項4】
100mL当たり50kcal未満である、請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項5】
pHがpH2.5~3.5である、請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項6】
RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、ステビオシド、モグロシドV、スクロース、HCFS、アスパルテーム、サッカリン、アセスルファムK、エリスリトールおよびそれらの組合せからなる群から選択される甘味料をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項7】
RebMが、前記組成物中に存在する唯一の甘味料である、請求項1から5のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項8】
カフェイン、シンナムアルデヒド、リン酸またはカラメル色素をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項9】
前記飲料の総甘味度が5~15ブリックス度である、請求項1から8のいずれか一項に記載の飲料組成物。
【請求項10】
前記口渇軽減が、30分~150分維持される、請求項1に記載の使用のための飲料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改善された止渇効果(thirst-quenching effect)を提供する、甘味を付与さ
れた飲料組成物に関する。本組成物は、ステビオール配糖体であるレバウジオシドM(R
ebM)を含む。本発明は、飲料組成物の止渇効果を改善する方法も提供する。
【背景技術】
【0002】
甘味料は、飲料に快い甘い味を付与するのに使用される。しかし、スクロース、グルコ
ース、フルクトース等などの高カロリー甘味料の使用は、多様な健康上の問題に関連付け
られてきた。特に、肥満、糖尿病、高コレステロール、虫歯等は糖の消費が高いことに関
連付けられてきた。このような炭水化物ベースの甘味料はカロリーを供給するが満腹効果
を有さないので、ソフトドリンクにおいてこれらの甘味料を使用することが、肥満の蔓延
に対する主たる寄与因子とみなされてきた。
【0003】
本発明者らはまた、炭水化物ベースの甘味料を含有する飲料は、消費した場合、ある止
渇効果を提供するが、口渇のレベルはその後速やかに上昇することを見いだした。口渇の
レベルは、高糖のドリンクを消費して2時間以内に、最初のベースライン口渇レベルを超
えて実際に上昇する。
【0004】
口渇の感覚は、身体機能が適切に機能するように保つために、身体に水分補給するため
の水または他の流体の消費において重要な役割を果たしている。身体が水分を吸収するよ
り前でも、唾液分泌の増加を引き起こすことや液体の摂取によって口を湿らすことによっ
て、口渇の感覚を緩和することができる。しかし、上述のとおり、炭水化物ベースの甘味
料が飲料に存在すると、止渇効果の劣ったドリンクがもたらされることになり、この場合
、渇きのレベルが飲用後に速やかに上昇する。したがって、消費者は初回のドリンク後に
高糖の別のドリンクを飲用する可能性が高まり、これは、肥満および糖尿病などの健康へ
の悪影響の原因となる恐れがある。したがって、止渇能力が高い飲料組成物を開発する必
要がある。
【0005】
代替の甘味料を使用していっそう止渇効果のある飲料が提供可能かどうか調査を行った
。いくつかのレバウジオシドをそれらの止渇効果について評価した。レバウジオシド類は
ステビオール配糖体の一種であり、これらの化合物は植物体ステビア・レバウディアナ(
Stevia rebaudiana)の葉に見いだされる。この植物は、南アメリカのある特定の地域に
原産であるキク科(Asteraceae(Compositae))の草高の低い多年生草本である。この植
物の葉は、茶に甘味を付与するのにおよび伝統医薬において数百年間使用されてきた。ス
テビアの粗抽出物は、1970年代初頭に日本で甘味料として先ず商業化され、ステビア
植物体はアジアおよび南アメリカの一部で商業的に栽培されている。
【0006】
現在まで、甘い味がするステビオール配糖体が多数同定され、特性決定されてきた。そ
れらの化合物は全て、図1に示す共通のアグリコンであるステビオール(ent-13-
ヒドロキシカウラ-16-エン-19-酸)を含有する。ステビオール配糖体は、C13
(R)およびC19(R)の位置で結合している糖の数および種類が異なる。
【0007】
【表1】
【0008】
レバウジオシド類のうち、RebAは豊富に見つかり、かつスクロースの200倍超の
甘味を有する。さらに、マイナー成分であるレバウジオシドM(RebM)は、すっきり
した甘い味を有し後味が極めて少ない高甘味度甘味料として最近同定された。
【0009】
身体の水分は電解質と呼ばれる溶解したミネラルを含有する。これらとしては、ナトリ
ウム、カリウム、およびカルシウムなどが挙げられる。身体はまた、電解質のレベルをバ
ランス良くかつ比較的一定に保つ必要がある。電解質のバランスは身体中の水のバランス
に密接にかかわっている。もし、一方が変化すれば、他方も通常は変化する。特に、電解
質の正確な浸透勾配の維持が重要である。そのような勾配は、身体の水分補給ならびに血
液のpHに影響を及ぼしかつこれらを調節し、神経および筋肉機能にとって極めて重要で
ある。異なる電解質の濃度を厳密な制御下に維持している生物種には、さまざまなメカニ
ズムが存在する。筋肉組織およびニューロンの両方が身体の電気組織とみなされる。筋肉
およびニューロンは、細胞外液または間質液と細胞内液との間の電解質活性によって活性
化される。電解質は、イオンチャネルと呼ばれる原形質膜に組み込まれた特殊なタンパク
質構造を通して細胞膜に出入りすることができる。例えば、筋肉収縮はカルシウム(Ca
2+)、ナトリウム(Na)、およびカリウム(K)の存在に依存している。十分な
レベルのこれらの重要な電解質がないと、筋力低下または激しい筋肉収縮が起こる場合も
ある。
【発明の概要】
【0010】
RebAおよびRebM両方を、HFCSと比較して、口渇(喉の渇き(thirst))への
効果について調査した。飲料の成分は、もたらされる止渇効果のレベルに影響を及ぼし得
ることが見いだされた。驚くべきことに、RebMを含む飲料は高フルクトースコーンシ
ロップ(HFCS)またはRebAなどの他のレバウジオシド甘味料と比較して、有意に
止渇効果が高かった。
【0011】
したがって、RebMは、日常生活においてならびに運動中などの速やかな水分補給が
必要な状況において、口渇を緩和する飲料製品において特に有用であり得る。さらに、R
ebMは、患者が水分制限を必要としている医療現場における飲料にとって有用であり得
る。このような現場では、高度に止渇効果がある飲料は、患者の生活の質にとって特に有
益である。
【0012】
本発明は、改善された止渇効果を有する飲料組成物および飲料の止渇効果を改善する方
法を提供することを目的とする。
【0013】
驚くべきことに、本明細書に提示のデータによって、RebMを含む飲料は、消費直後
に口渇を和らげる上でも、経時的にそのような和らげる効果を維持する上でも、双方で、
RebAおよびHFCSのいずれよりも効果的であることが示された。HFCSを含む飲
料にRebMを添加すると、RebM単独を含有する飲料と同じレベル近くに止渇効果を
改善することができることも実証された。したがって、RebMとHFCSとの組合せを
含むこのような飲料は口渇に関していっそう満足を与える。これが意味するところは、消
費者は、直後に、糖をベースとした別のドリンクを消費する可能性は低いということであ
る。また、RebMは低カロリー甘味料であるので、このような飲料は完全HFCSドリ
ンクと比較してカロリーの一部が低減しているという付加利益も有する。
【0014】
したがって、本発明の第1の態様は、150ppm~400ppmの濃度のRebMと
、飲料組成物の総重量に対して2.0~10.0wt%の量のHFCSとを含み、Reb
M:HFCSの重量比が1:50~1:660である、飲料組成物である。
【0015】
さらに、RebMは、卓越した止渇効果を有すると示されてきたので、卓越した止渇効
果および水分補給特性が高度に望ましいスポーツドリンクでの使用に理想的である。した
がって、本発明の第2の態様は、100~500ppmの濃度のRebMと、20~70
mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2.5~4.0である、飲料
組成物である。
【0016】
本発明の第3の態様は、口渇軽減の実現および/または維持における使用のための、第
1の態様または第2の態様による飲料である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】全てのレバウジオシド類の間で共通であるコアのアグリコンステビオール部位を示す図である。レバウジオシドは、C13およびC19で結合している糖部分がさまざまである。
図2】レバウジオシドM(RebM)の構造を示す図である。
図3】レバウジオシドD(RebD)の構造を示す図である。
図4】0.05%のRebM、0.05%のRebAおよび13.3%のHFCSの各飲料試料に対する消費者の口渇試験を示す図である。口渇のレベルは、飲料の飲用直後、飲用30分後、1時間後および2時間後について評価した。
図5】0.05%のRebA、13.3%のHFCS、5.3%のHFCS+0.02%のRebAおよび8.0%のHFCS+0.03%のRebAの各飲料試料に対する消費者の口渇試験を示す図である。口渇のレベルは、飲料の飲用直後、飲用30分後、1時間後および2時間後について評価した。
図6】0.05%のRebM、13.3%のHFCS、5.3%のHFCS+0.02%のRebMおよび8.0%のHFCS+0.03%のRebMの各飲料試料に対する消費者の口渇試験を示す図である。口渇のレベルは、飲料の飲用直後、飲用30分後、1時間後および2時間後について評価した。
図7】最初の全体的な嗜好および全体的な嗜好に関して各飲料試料の味について消費者の等級付けを示す図である。
図8】0.05%のRebM+50mg/100mLのナトリウム、0.05%のRebA+50mg/100mLのナトリウム、および13.3%のHFCS+50mg/100mLのナトリウムの各飲料試料に対する消費者の口渇試験を示す図である。口渇のレベルは、飲料の飲用直後、飲用30分後、1時間後および2時間後について評価した。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、飲料の止渇効果が改善されている、RebMを含む飲料組成物を提供する。
口渇は、体液バランスを維持するために個体が水およびナトリウムの一定の供給を求める
ように動機づけることによって、体液の恒常性の調節において重要な役割を果たしている
。本明細書で使用する場合、用語「止渇」とは、口渇を軽減するかまたは口渇感を停止す
る効果を指す。
【0019】
唯一の甘味料としてHFCSを含むドリンクは、RebMを有する飲料と同程度に効果
のある止渇効果をもたらさないことが、本明細書で示された。HFCS飲料はまた、消費
者が飲料を飲用前の状態よりも、飲料を飲用してから2時間後に口渇となってしまうとい
う結果となった。この効果は、消費者は高糖のドリンクをより多く飲用し、それ故、いっ
そうカロリーを摂取する結果となる恐れがある。高カロリーで高糖の食事は、体重増加お
よびII型糖尿病などの状態の原因となる恐れがある。しかし、驚くべきことに、HFC
SをRebMと組み合わせることによって、より止渇効果のある飲料を製造できることが
見いだされた。このような飲料は、口渇を和らげる上でおよび口渇を和らげる効果を維持
する上でより効果的である。
【0020】
したがって、本発明の第1の態様は、150ppm~400ppmの濃度のRebMと
、飲料組成物の総重量に対して2.0~10.0wt%の量のHFCSとを含み、Reb
M:HFCSの重量比が1:50~1:660である、飲料組成物である。一実施形態で
は、RebMは、150~400ppm、175~400ppm、200~400ppm
、225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、300~40
0ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400ppm、15
0~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225~375pp
m、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm、325~3
75ppm、350~375ppm、150~350ppm、175~350ppm、2
00~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、275~350p
pm、300~350ppm、325~350ppm、150~325ppm、175~
325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~325ppm、
275~325ppm、300~325ppm、150~300ppm、175~300
ppm、200~300ppm、225~300ppm、250~300ppm、275
~300ppm、150~275ppm、175~275ppm、200~275ppm
、225~275ppm、250~275ppm、150ppm~250ppm、175
~250ppm、200~250ppm、225~250ppm、150~225ppm
、175~225ppm、200~225ppm、150~200ppm、175~20
0ppm、または150~175ppmの濃度で存在する。特に記載のない限り、本明細
書に記載の全てのppmは重量によるものである。
【0021】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して、2.0~
10.0wt%、2.0~9.5wt%、2.0~9.0wt%、2.0~8.5wt%
、2.0~8.0wt%、2.0~7.5wt%、2.0~7.0wt%、2.0~6.
5wt%、2.0~6.0wt%、2.0~5.5wt%、2.0~5.0wt%、2.
0~4.5wt%、2.0~4.0wt%、2.0~3.5wt%、2.0~3.0wt
%、2.0~2.5wt%、2.5~10.0wt%、2.5~9.5wt%、2.5~
9.0wt%、2.5~8.5wt%、2.5~8.0wt%、2.5~7.5wt%、
2.5~7.0wt%、2.5~6.5wt%、2.5~6.0wt%、2.5~5.5
wt%、2.5~5.0wt%、2.5~4.5wt%、2.5~4.0wt%、2.5
~3.5wt%、2.5~3.0wt%、3.0~10.0wt%、3.0~9.5wt
%、3.0~9.0wt%、3.0~8.5wt%、3.0~8.0wt%、3.0~7
.5wt%、3.0~7.0wt%、3.0~6.5wt%、3.0~6.0wt%、3
.0~5.5wt%、3.0~5.0wt%、3.0~4.5wt%、3.0~4.0w
t%、3.0~3.5wt%、3.5~10.0wt%、3.5~9.5wt%、3.5
~9.0wt%、3.5~8.5wt%、3.5~8.0wt%、3.5~7.5wt%
、3.5~7.0wt%、3.5~6.5wt%、3.5~6.0wt%、3.5~5.
5wt%、3.5~5.0wt%、3.5~4.5wt%、3.5~4.0wt%、4.
0~10.0wt%、4.0~9.5wt%、4.0~9.0wt%、4.0~8.5w
t%、4.0~8.0wt%、4.0~7.5wt%、4.0~7.0wt%、4.0~
6.5wt%、4.0~6.0wt%、4.0~5.5wt%、4.0~5.0wt%、
4.0~4.5wt%、4.5~10.0wt%、4.5~9.5wt%、4.5~9.
0wt%、4.5~8.5wt%、4.5~8.0wt%、4.5~7.5wt%、4.
5~7.0wt%、4.5~6.5wt%、4.5~6.0wt%、4.5~5.5wt
%、4.5~5.0wt%、5.0~10.0wt%、5.0~9.5wt%、5.0~
9.0wt%、5.0~8.5wt%、5.0~8.0wt%、5.0~7.5wt%、
5.0~7.0wt%、5.0~6.5wt%、5.0~6.0wt%、5.0~5.5
wt%、5.5~10.0wt%、5.5~9.5wt%、5.5~9.0wt%、5.
5~8.5wt%、5.5~8.0wt%、5.5~7.5wt%、5.5~7.0wt
%、5.5~6.5wt%、5.5~6.0wt%、6.0~10.0wt%、6.0~
9.5wt%、6.0~9.0wt%、6.0~8.5wt%、6.0~8.0wt%、
6.0~7.5wt%、6.0~7.0wt%、6.0~6.5wt%、6.5~10.
0wt%、6.5~9.5wt%、6.5~9.0wt%、6.5~8.5wt%、6.
5~8.0wt%、6.5~7.5wt%、6.5~7.0wt%、7.0~10.0w
t%、7.0~9.5wt%、7.0~9.0wt%、7.0~8.5wt%、7.0~
8.0wt%、7.0~7.5wt%、7.5~10.0wt%、7.5~9.5wt%
、7.5~9.0wt%、7.5~8.5wt%、7.5~8.0wt%、8.0~10
.0wt%、8.0~9.5wt%、8.0~9.0wt%、8.0~8.5wt%の量
のHFCSと、150~400ppm、175~400ppm、200~400ppm、
225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、300~400
ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400ppm、150
~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225~375ppm
、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm、325~37
5ppm、350~375ppm、150~350ppm、175~350ppm、20
0~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、275~350pp
m、300~350ppm、325~350ppm、150~325ppm、175~3
25ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~325ppm、2
75~325ppm、300~325ppm、150~300ppm、175~300p
pm、200~300ppm、225~300ppm、250~300ppm、275~
300ppm、150~275ppm、175~275ppm、200~275ppm、
225~275ppm、250~275ppm、150ppm~250ppm、175~
250ppm、200~250ppm、225~250ppm、150~225ppm、
175~225ppm、200~225ppm、150~200ppm、175~200
ppm、または150~175ppmの濃度のRebMとを含み、RebM:HFCSの
重量比は1:50~1:660である。
【0022】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して2.0~8
.0wt%の量のHFCSと、150~400ppm、175~400ppm、200~
400ppm、225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、
300~400ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400
ppm、150~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225
~375ppm、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm
、325~375ppm、350~375ppm、150~350ppm、175~35
0ppm、200~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、27
5~350ppm、300~350ppm、325~350ppm、150~325pp
m、175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~3
25ppm、275~325ppm、300~325ppm、150~300ppm、1
75~300ppm、200~300ppm、225~300ppm、250~300p
pm、275~300ppm、150~275ppm、175~275ppm、200~
275ppm、225~275ppm、250~275ppm、150ppm~250p
pm、175~250ppm、200~250ppm、225~250ppm、150~
225ppm、175~225ppm、200~225ppm、150~200ppm、
175~200ppm、または150~175ppmの濃度のRebMとを含み、Reb
M:HFCSの重量比は1:50~1:533である。
【0023】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して2.0~6
.0wt%の量のHFCSと、150~400ppm、175~400ppm、200~
400ppm、225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、
300~400ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400
ppm、150~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225
~375ppm、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm
、325~375ppm、350~375ppm、150~350ppm、175~35
0ppm、200~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、27
5~350ppm、300~350ppm、325~350ppm、150~325pp
m、175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~3
25ppm、275~325ppm、300~325ppm、150~300ppm、1
75~300ppm、200~300ppm、225~300ppm、250~300p
pm、275~300ppm、150~275ppm、175~275ppm、200~
275ppm、225~275ppm、250~275ppm、150ppm~250p
pm、175~250ppm、200~250ppm、225~250ppm、150~
225ppm、175~225ppm、200~225ppm、150~200ppm、
175~200ppm、または150~175ppmの濃度のRebMとを含み、Reb
M:HFCSの重量比は1:50~1:400である。
【0024】
第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、飲料組成物の総重量に対して6.5~8
.5wt%の量のHFCSと、150~400ppm、175~400ppm、200~
400ppm、225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、
300~400ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400
ppm、150~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225
~375ppm、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm
、325~375ppm、350~375ppm、150~350ppm、175~35
0ppm、200~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、27
5~350ppm、300~350ppm、325~350ppm、150~325pp
m、175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~3
25ppm、275~325ppm、300~325ppm、150~300ppm、1
75~300ppm、200~300ppm、225~300ppm、250~300p
pm、275~300ppm、150~275ppm、175~275ppm、200~
275ppm、225~275ppm、250~275ppm、150ppm~250p
pm、175~250ppm、200~250ppm、225~250ppm、150~
225ppm、175~225ppm、200~225ppm、150~200ppm、
175~200ppm、または150~175ppmの濃度のRebMとを含み、Reb
M:HFCSの重量比は1:162~1:566である。
【0025】
第1の態様の特定の一実施形態では、飲料組成物は150~250ppmの濃度のRe
bMと、飲料組成物の総重量に対して6.7~9.3wt%の量のHFCSとを含み、R
ebM:HFCSの重量比は1:268~1:620である。
【0026】
第1の態様の特定の一実施形態では、飲料組成物は250~350ppmの濃度のRe
bMと、飲料組成物の総重量に対して4.0~6.7wt%の量のHFCSとを含み、R
ebM:HFCSの重量比は1:114~1:268である。
【0027】
本発明の第1の態様の一実施形態では、RebM:HFCSの重量比は、1:50~1
:660、1:50~1:600、1:50~1:550、1:50~1:500、1:
50~1:450、1:50~1:400、1:50~1:350、1:50~1:30
0、1:50~1:250、1:50~1:200、1:50~1:150、1:50~
1:100、1:100~1:660、1:100~1:600、1:100~1:55
0、1:100~1:500、1:100~1:450、1:100~1:400、1:
100~1:350、1:100~1:300、1:100~1:250、1:100~
1:200、1:100~1:150、1:150~1:660、1:150~1:60
0、1:150~1:550、1:150~1:500、1:150~1:450、1:
150~1:400、1:150~1:350、1:150~1:300、1:150~
1:250、1:150~1:200、1:200~1:660、1:200~1:60
0、1:200~1:550、1:200~1:500、1:200~1:450、1:
200~1:400、1:200~1:350、1:200~1:300、1:200~
1:250、1:250~1:660、1:250~1:600、1:250~1:55
0、1:250~1:500、1:250~1:450、1:250~1:400、1:
250~1:350、1:250~1:300、1:300~1:660、1:300~
1:600、1:300~1:550、1:300~1:500、1:300~1:45
0、1:300~1:400、1:300~1:350、1:350~1:660、1:
350~1:600、1:350~1:550、1:350~1:500、1:350~
1:450、1:350~1:400、1:400~1:660、1:400~1:60
0、1:400~1:550、1:400~1:500、1:400~1:450、1:
450~1:660、1:450~1:600、1:450~1:550、1:450~
1:500、1:500~1:660、1:500~1:600、1:500~1:55
0、1:550~1:660、1:550~1:600、または1:600~1:660
である。
【0028】
本発明の第1の態様の一実施形態では、飲料組成物のpHは、pH2~5、pH2.2
~5、pH2.4~5、pH2.6~5、pH2.8~5、pH3.0~5、pH3.5
~5、pH2~4.5、pH2.2~4.5、pH2.4~4.5、pH2.6~4.5
、pH2.8~4.5、pH3~4.5、pH3.5~4.5、pH2~4、pH2.2
~4、pH2.4~4、pH2.6~4、pH2.8~4、pH3~4、pH3.5~4
、pH2~3.5、pH2.2~3.5、pH2.4~3.5、pH2.6~3.5、p
H2.8~3.5、pH3.0~3.5である。好ましくは、pHはpH2.5~3.5
の範囲内である。
【0029】
本明細書に提示のデータによれば、RebMを含む飲料は強化された止渇効果を有し、
飲用後2時間にわたってこの効果を維持することが実証された。したがって、驚くべきこ
とに、スポーツドリンクまたは患者が水分制限食事にある医療現場で使用される飲料など
の、止渇効果が望ましい飲料組成物でRebMを使用するのに明白な利点があることが、
見いだされた。
【0030】
したがって、本発明の第2の態様は、100~500ppmの濃度のRebMと、20
~70mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2~4である、飲料組
成物である。本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、100~500pp
m、125~500ppm、150~500ppm、175~500ppm、200~5
00ppm、225~500ppm、250~500ppm、275~500ppm、3
00~500ppm、325~500ppm、350~500ppm、375~500p
pm、400~500ppm、425~500ppm、450~500ppm、475~
500ppm、100~475ppm、125~475ppm、150~475ppm、
175~475ppm、200~475ppm、225~475ppm、250~475
ppm、275~475ppm、300~475ppm、325~475ppm、350
~475ppm、375~475ppm、400~475ppm、425~475ppm
、450~475ppm、100~450ppm、125~450ppm、150~45
0ppm、175~450ppm、200~450ppm、225~450ppm、25
0~450ppm、275~450ppm、300~450ppm、325~450pp
m、350~450ppm、375~450ppm、400~450ppm、425~4
50ppm、100~425ppm、125~425ppm、150~425ppm、1
75~425ppm、200~425ppm、225~425ppm、250~425p
pm、275~425ppm、300~425ppm、325~425ppm、350~
425ppm、375~425ppm、400~425ppm、100~400ppm、
125~400ppm 150~400ppm、175~400ppm、200~400
ppm、225~400ppm、250~400ppm、275~400ppm、300
~400ppm、325~400ppm、350~400ppm、375~400ppm
、100~365ppm、125~375ppm、150~375ppm、175~37
5ppm、200~375ppm、225~375ppm、250~375ppm、27
5~375ppm、300~375ppm、325~375ppm、350~375pp
m、100~350ppm、125~350ppm、150~350ppm、175~3
50ppm、200~350ppm、225~350ppm、250~350ppm、2
75~350ppm、300~350ppm、325~350ppm、100~325p
pm、125~325ppm、150~325ppm、175~325ppm、200~
325ppm、225~325ppm、250~325ppm、275~325ppm、
300~325ppm、100~300ppm、125~300ppm、150~300
ppm、175~300ppm、200~300ppm、225~300ppm、250
~300ppm、275~300ppm、100~275ppm、125~275ppm
、150~275ppm、175~275ppm、200~275ppm、225~27
5ppm、250~275ppm、100~250ppm、125~250ppm、15
0ppm~250ppm、175~250ppm、200~250ppm、225~25
0ppm、100~225ppm、125~225ppm、150~225ppm、17
5~225ppm、200~225ppm、100~200ppm、125~200pp
m、150~200ppm、175~200ppm、または150~175ppmの濃度
のRebMを含む。
【0031】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、30~60mg/100mLの濃度のナ
トリウムと、100~500ppm、125~500ppm、150~500ppm、1
75~500ppm、200~500ppm、225~500ppm、250~500p
pm、275~500ppm、300~500ppm、325~500ppm、350~
500ppm、375~500ppm、400~500ppm、425~500ppm、
450~500ppm、475~500ppm、100~475ppm、125~475
ppm、150~475ppm、175~475ppm、200~475ppm、225
~475ppm、250~475ppm、275~475ppm、300~475ppm
、325~475ppm、350~475ppm、375~475ppm、400~47
5ppm、425~475ppm、450~475ppm、100~450ppm、12
5~450ppm、150~450ppm、175~450ppm、200~450pp
m、225~450ppm、250~450ppm、275~450ppm、300~4
50ppm、325~450ppm、350~450ppm、375~450ppm、4
00~450ppm、425~450ppm、100~425ppm、125~425p
pm、150~425ppm、175~425ppm、200~425ppm、225~
425ppm、250~425ppm、275~425ppm、300~425ppm、
325~425ppm、350~425ppm、375~425ppm、400~425
ppm、100~400ppm、125~400ppm 150~400ppm、175
~400ppm、200~400ppm、225~400ppm、250~400ppm
、275~400ppm、300~400ppm、325~400ppm、350~40
0ppm、375~400ppm、100~365ppm、125~375ppm、15
0~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225~375pp
m、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm、325~3
75ppm、350~375ppm、100~350ppm、125~350ppm、1
50~350ppm、175~350ppm、200~350ppm、225~350p
pm、250~350ppm、275~350ppm、300~350ppm、325~
350ppm、100~325ppm、125~325ppm、150~325ppm、
175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~325
ppm、275~325ppm、300~325ppm、100~300ppm、125
~300ppm、150~300ppm、175~300ppm、200~300ppm
、225~300ppm、250~300ppm、275~300ppm、100~27
5ppm、125~275ppm、150~275ppm、175~275ppm、20
0~275ppm、225~275ppm、250~275ppm、100~250pp
m、125~250ppm、150ppm~250ppm、175~250ppm、20
0~250ppm、225~250ppm、100~225ppm、125~225pp
m、150~225ppm、175~225ppm、200~225ppm、100~2
00ppm、125~200ppm、150~200ppm、175~200ppm、ま
たは150~175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2~4である。
【0032】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、35~55mg/100mLの濃度のナ
トリウムと、100~500ppm、125~500ppm、150~500ppm、1
75~500ppm、200~500ppm、225~500ppm、250~500p
pm、275~500ppm、300~500ppm、325~500ppm、350~
500ppm、375~500ppm、400~500ppm、425~500ppm、
450~500ppm、475~500ppm、100~475ppm、125~475
ppm、150~475ppm、175~475ppm、200~475ppm、225
~475ppm、250~475ppm、275~475ppm、300~475ppm
、325~475ppm、350~475ppm、375~475ppm、400~47
5ppm、425~475ppm、450~475ppm、100~450ppm、12
5~450ppm、150~450ppm、175~450ppm、200~450pp
m、225~450ppm、250~450ppm、275~450ppm、300~4
50ppm、325~450ppm、350~450ppm、375~450ppm、4
00~450ppm、425~450ppm、100~425ppm、125~425p
pm、150~425ppm、175~425ppm、200~425ppm、225~
425ppm、250~425ppm、275~425ppm、300~425ppm、
325~425ppm、350~425ppm、375~425ppm、400~425
ppm、100~400ppm、125~400ppm 150~400ppm、175
~400ppm、200~400ppm、225~400ppm、250~400ppm
、275~400ppm、300~400ppm、325~400ppm、350~40
0ppm、375~400ppm、100~365ppm、125~375ppm、15
0~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225~375pp
m、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm、325~3
75ppm、350~375ppm、100~350ppm、125~350ppm、1
50~350ppm、175~350ppm、200~350ppm、225~350p
pm、250~350ppm、275~350ppm、300~350ppm、325~
350ppm、100~325ppm、125~325ppm、150~325ppm、
175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~325
ppm、275~325ppm、300~325ppm、100~300ppm、125
~300ppm、150~300ppm、175~300ppm、200~300ppm
、225~300ppm、250~300ppm、275~300ppm、100~27
5ppm、125~275ppm、150~275ppm、175~275ppm、20
0~275ppm、225~275ppm、250~275ppm、100~250pp
m、125~250ppm、150ppm~250ppm、175~250ppm、20
0~250ppm、225~250ppm、100~225ppm、125~225pp
m、150~225ppm、175~225ppm、200~225ppm、100~2
00ppm、125~200ppm、150~200ppm、175~200ppm、ま
たは150~175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2~4である。
【0033】
第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、35~45mg/100mLの濃度のナ
トリウムと、100~500ppm、125~500ppm、150~500ppm、1
75~500ppm、200~500ppm、225~500ppm、250~500p
pm、275~500ppm、300~500ppm、325~500ppm、350~
500ppm、375~500ppm、400~500ppm、425~500ppm、
450~500ppm、475~500ppm、100~475ppm、125~475
ppm、150~475ppm、175~475ppm、200~475ppm、225
~475ppm、250~475ppm、275~475ppm、300~475ppm
、325~475ppm、350~475ppm、375~475ppm、400~47
5ppm、425~475ppm、450~475ppm、100~450ppm、12
5~450ppm、150~450ppm、175~450ppm、200~450pp
m、225~450ppm、250~450ppm、275~450ppm、300~4
50ppm、325~450ppm、350~450ppm、375~450ppm、4
00~450ppm、425~450ppm、100~425ppm、125~425p
pm、150~425ppm、175~425ppm、200~425ppm、225~
425ppm、250~425ppm、275~425ppm、300~425ppm、
325~425ppm、350~425ppm、375~425ppm、400~425
ppm、100~400ppm、125~400ppm 150~400ppm、175
~400ppm、200~400ppm、225~400ppm、250~400ppm
、275~400ppm、300~400ppm、325~400ppm、350~40
0ppm、375~400ppm、100~365ppm、125~375ppm、15
0~375ppm、175~375ppm、200~375ppm、225~375pp
m、250~375ppm、275~375ppm、300~375ppm、325~3
75ppm、350~375ppm、100~350ppm、125~350ppm、1
50~350ppm、175~350ppm、200~350ppm、225~350p
pm、250~350ppm、275~350ppm、300~350ppm、325~
350ppm、100~325ppm、125~325ppm、150~325ppm、
175~325ppm、200~325ppm、225~325ppm、250~325
ppm、275~325ppm、300~325ppm、100~300ppm、125
~300ppm、150~300ppm、175~300ppm、200~300ppm
、225~300ppm、250~300ppm、275~300ppm、100~27
5ppm、125~275ppm、150~275ppm、175~275ppm、20
0~275ppm、225~275ppm、250~275ppm、100~250pp
m、125~250ppm、150ppm~250ppm、175~250ppm、20
0~250ppm、225~250ppm、100~225ppm、125~225pp
m、150~225ppm、175~225ppm、200~225ppm、100~2
00ppm、125~200ppm、150~200ppm、175~200ppm、ま
たは150~175ppmの濃度のRebMとを含み、pHはpH2~4である。
【0034】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、20~70mg/100mL、
30~70mg/100mL、40~70mg/100mL、20~65mg/100m
L、30~65mg/100mL、40~65mg/100mL、20~60mg/10
0mL、30~60mg/100mL、40~60mg/100mL、20~55mg/
100mL、30~55mg/100mL、40~55mg/100mL、20~50m
g/100mL、30~50mg/100mL、40~50mg/100mL、20~4
5mg/100mL、25~45mg/100mL、30~45mg/100mL、35
~45mg/100mLの濃度のナトリウムを含んでよい。
【0035】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物のpHは、pH2~4、pH2.2
~4、pH2.4~4、pH2.6~4、pH2.8~4、pH3.0~4、pH3.5
~4、pH2~3.8、pH2.2~3.8、pH2.4~3.8、pH2.6~3.8
、pH2.8~3.8、pH3~3.8、pH3.5~3.8、pH2~3.5、pH2
.2~3.5、pH2.4~3.5、pH2.6~3.5、pH2.8~3.5、pH3
~3.5、pH2~3.2、pH2.2~3.2、pH2.4~3.2、pH2.6~3
.2、pH2.8~3.2、pH3.0~3.2である。好ましくは、pHはpH2.5
~3.5の範囲内である。
【0036】
第2の態様による飲料はスポーツドリンクであってもよい。本明細書で使用する場合、
用語「スポーツドリンク」は、水分を補給するのに、エネルギーをブーストするのに、お
よび発汗によって失われる電解質を補充するのに、スポーツや関連する活動で使用される
止渇飲料を指すことができる。スポーツドリンクは、アイソトニックドリンク、炭水化物
ドリンクまたはタンパク質ドリンクと分類することができる。アイソトニックドリンクは
、運動中に失われた電解質を補う追加の電解質を含むことができる。炭水化物ドリンクは
、エネルギー貯蔵の補充の助けとなるグルコースなどの追加の糖類を含むことができる。
タンパク質ドリンクは、疲労した筋肉の回復の助けとなるアミノ酸を含むことができる。
【0037】
本発明の第2の態様で使用するナトリウムの給源は塩化ナトリウムであることが好まし
い。
【0038】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、カリウム、塩化物、カルシウム
、マグネシウム、重炭酸塩またはリン酸塩などの追加の電解質を含む。一部の実施形態で
は、電解質はそれらの相応する水溶性塩から得られる。特定の実施形態で使用する塩の非
制限的な例としては、塩化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、重炭酸塩、クエン酸塩、リン酸
塩、リン酸水素塩、酒石酸塩、ソルビン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、またはそれらの
組合せが挙げられる。
【0039】
本発明の第2の態様でカリウムも使用される場合は、その給源は塩化カリウムであるこ
とが好ましい。
【0040】
第2の態様による飲料組成物はまたアミノ酸を、例えば、アスパラギン酸、アルギニン
、グリシン、グルタミン酸、プロリン、トレオニン、テアニン、システイン、シスチン、
アラニン、バリン、チロシン、ロイシン、アラビノース、trans-4-ヒドロキシプ
ロリン、イソロイシン、アスパラギン、セリン、リシン、ヒスチジン、オルニチン、メチ
オニン、カルニチン、アミノ酪酸(α-、β-、および/またはδ-異性体)、グルタミ
ン、ヒドロキシプロリン、タウリン、ノルバリン、サルコシン、およびナトリウム塩もし
くはカリウム塩または酸性塩などのそれらの塩形態を含んでもよい。アミノ酸添加物はま
た、D-立体配置であってもL-立体配置であってもよく、同じアミノ酸または異なるア
ミノ酸のモノ形態であっても、ジ形態であっても、トリ形態であってもよい。さらに、ア
ミノ酸は、必要に応じて、α-、β-、γ-および/またはδ-異性体であってもよい。
前述のアミノ酸およびそれらの相応する塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩またはそれらの他のアルカリ金属塩もしくアルカリ土類金属塩、
あるいは酸性塩)の組合せも、一部の実施形態では適切な添加物である。アミノ酸は天然
であっても合成であってもよい。アミノ酸は修飾されていてもよい。修飾アミノ酸とは、
少なくとも1つの原子が付加されているか、取り除かれているか、置換されているか、ま
たはそれらの組合せである任意のアミノ酸を指す(例えば、N-アルキルアミノ酸、N-
アシルアミノ酸またはN-メチルアミノ酸)。修飾アミノ酸の非限定的な例としては、ト
リメチルグリシン、N-メチル-グリシン、およびN-メチル-アラニンなどの、アミノ
酸誘導体が挙げられる。本明細書で使用する場合、アミノ酸は、修飾アミノ酸および非修
飾アミノ酸の両方を包含する。本明細書で使用する場合、アミノ酸はまた、グルタチオン
およびL-アラニル-L-グルタミンなどの、ペプチドおよびポリペプチド(例えば、ジ
ペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、およびペンタペプチド)の両方を包含する。
適切なポリアミノ酸添加物としては、ポリ-L-アスパラギン酸、ポリ-L-リシン(例
えば、ポリ-L-α-リシンまたはポリ-L-ε-リシン)、ポリ-L-オルニチン、ポ
リ-L-アルギニン、アミノ酸の他のポリマー形態、およびそれらの塩形態(例えば、L
-グルタミン酸一ナトリウム塩などの、カルシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、また
はマグネシウム塩)が挙げられる。ポリアミノ酸添加物はまた、D-立体配置であっても
L-立体配置であってもよい。前述のポリアミノ酸およびそれらの相応する塩(例えば、
ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはそれらの他のアルカリ
金属塩もしくアルカリ土類金属塩、あるいは酸性塩)の組合せも、一部の実施形態では適
切な添加物である。本明細書に記載のポリアミノ酸は、異なるアミノ酸のコポリマーを含
んでもよい。ポリアミノ酸は、天然であっても合成であってもよい。ポリアミノ酸はまた
、修飾されていてもよく、その結果、少なくとも1つの原子が付加されているか、取り除
かれているか、置換されているか、またはそれらの組合せである(例えば、N-アルキル
ポリアミノ酸またはN-アシルポリアミノ酸)。特定の実施形態では、アミノ酸は、例え
ば飲料などの、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約10ppm~約50,00
0ppmの濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在する。別の実施形態では
、アミノ酸は、甘味を付与された組成物中に存在する場合、約1,000ppm~約10
,000ppmの、例えば、約2,500ppm~約5,000ppmまたは約250p
pm~約7,500ppmなどの、濃度を提供するのに有効な量で甘味料組成物中に存在
する。
【0041】
飲料では、緩衝系を使用するのが好ましい。本発明で使用の適切な緩衝系としては、単
なる例示として、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸および酢酸ならびに塩が挙げら
れる。好ましい緩衝系としては、クエン酸緩衝系およびリン酸緩衝系が挙げられる。最も
好ましい緩衝系は、クエン酸との組合せで、クエン酸ナトリウムを好ましくは含有するク
エン酸緩衝系である。好ましくは、約0.1~約10グラム/リットルのクエン酸ナトリ
ウム、および約0.05~約5グラム/リットルのクエン酸が存在する。典型的に適切な
緩衝系としては、本明細書の実施形態に記述の範囲内のpHを維持することが可能なもの
が挙げられる。
【0042】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は炭酸入りであってよい。
本明細書で使用する場合、「炭酸飲料」とは、二酸化炭素ガス(CO)を含有する飲料
である。COの存在によって飲料内に泡が生成する。
【0043】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、炭酸飲料は、1.0~3.5kg/m
のガス圧で二酸化炭素(CO)を含んでよい。好ましくは、COは1.5~3.0
kg/mのガス圧にあり、より好ましくは、COは2.0~3.0kg/mのガス
圧にある。
【0044】
第1の態様および第2の態様の一実施形態では、炭酸飲料は、1.0~3.5kgf/
cmのガス圧で二酸化炭素(CO)を含んでよい。好ましくは、COは1.5~3
.0kgf/cmのガス圧にあり、より好ましくは、COは2.0~3.0kgf/
cmのガス圧にある。
【0045】
本発明の第1の態様および第2の態様による飲料組成物は、主な甘味付与成分としてR
ebMを含んでよい。本発明の第1の態様および第2の態様による飲料組成物は、唯一の
低カロリー甘味料成分としてRebMを含んでよい。飲料組成物はまた、他のステビオー
ル甘味料などの他の甘味付与成分を含んでもよい。ステビオール甘味料の非限定的な例と
しては、RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、RebF、RebI、R
ebH、RebL、RebK、RebJ、RebM、RebN、RebO、ズルコシドA
、ズルコシドB、ステビオシド、ステビオールビオシド、ルブソシドが挙げられる。好ま
しくは、RebMだけが飲料中のステビオール甘味付与成分である。
【0046】
本発明の第1の態様の一実施形態では、RebMおよびHFCSだけが組成物中に存在
する甘味料とすることができる。
【0047】
本発明の第2の態様の一実施形態では、ナトリウム(好ましくは塩化ナトリウムの形態
で)が組成物中に存在する唯一の電解質である。
【0048】
第1の態様による飲料はまた、追加の炭水化物ベースの甘味料を含んでもよく、非限定
的な例としては、フルクトース、グルコース、スクロース、エリスリトール、マルチトー
ル、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロ
ース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラ
ビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、
ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース
またはイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロ
ース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコ
サミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ-
ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロ
ビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオ
テトラオース)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセト
ン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖(
ケストース、ニストース等)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖、マンナン
オリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオー
ス、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース)、デキストリン、ラクツロース、メリビ
オース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖、カップリングシュガー、大
豆オリゴ糖、グルコースシロップ、およびそれらの組合せが挙げられる。適用可能な場合
には、D-立体配置またはL-立体配置を使用することができる。
【0049】
第2の態様による飲料はまた、追加の炭水化物ベースの甘味料を含んでもよく、非限定
的な例としては、スクロース、フルクトース、グルコース、エリスリトール、マルチトー
ル、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、タガトース、トレハロ
ース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラ
ビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、
ラクトース、マルトース、転化糖、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース
またはイソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロ
ース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコ
サミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノ-
ラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロ
ビオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオ
テトラオース)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセト
ン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖(
ケストース、ニストース等)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖、マンナン
オリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオー
ス、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース)、デキストリン、ラクツロース、メリビ
オース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖、高フルクトースコーンシロ
ップ(HFCS、例えば、HFCS55、HFCS42、またはHFCS90)、カップ
リングシュガー、大豆オリゴ糖、グルコースシロップ、およびそれらの組合せが挙げられ
る。適用可能な場合には、D-立体配置またはL-立体配置を使用することができる。
【0050】
さらなる甘味付与成分は、天然の高甘味度甘味料から、例えば、モグロシドIV、モグ
ロシドV、羅漢果、シアメノシド、モナチンおよびその塩(モナチンSS、RR、RS、
SR)、クルクリン、グリチルリチン酸およびその塩、タウマチン、モネリン、マビンリ
ン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、ト
リロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロ
カリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、
ならびにシクロカリオシドIから選択してよい。
【0051】
さらなる甘味付与成分は合成甘味料であってよい。本明細書で使用する場合、語句「合
成甘味料」とは、天然には自然に見いだされず、スクロース、フルクトース、またはグル
コースよりも大きい甘味度(sweetness potency)を特徴的に有するが、カロリーがより
少ない任意の組成物を指す。本開示の実施形態に適した合成の高甘味度甘味料の非限定的
な例としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アセスルファム酸およびその塩
、アスパルテーム、アリテーム、サッカリンおよびその塩、ネオヘスペリジンジヒドロカ
ルコン、シクラメート、シクラム酸およびその塩、ネオテーム、アドバンテーム、グルコ
シル化ステビオールグリコシド(GSG)、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
【0052】
追加の甘味付与成分のいずれも、炭水化物甘味料、天然の高甘味度甘味料または合成甘
味料のどちらでも、約0.3ppm~約3,500ppmの濃度で飲料組成物中に存在し
てよい。
【0053】
参照溶液中のスクロースの量は、ブリックス度(°Bx)で記載することができる。1
ブリックス度は100グラムの水溶液中1グラムのスクロースであり、重量による百分率
(%wt)として溶液の強度を表す。
【0054】
本発明の第1の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存
在する場合、約0.5~15°Bx、例えば、約5~約11ブリックス度、約4~約7ブ
リックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすの
に有効な量で、RebMとHFCSとを含有する。別の実施形態では、RebMとHFC
Sとは約10°Bxと等価の甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0055】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存
在する場合、約0.5~15°Bx、例えば、約5~約11ブリックス度、約4~約7ブ
リックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすの
に有効な量で、RebMを含有する。別の実施形態では、RebMは約5°Bxと等価の
甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0056】
本発明の第2の態様の一実施形態では、飲料組成物は、甘味を付与された組成物中に存
在する場合、約0.5~15°Bx、例えば、約5~約11ブリックス度、約4~約7ブ
リックス度、または約5ブリックス度などの、スクロースと等価の総甘味度をもたらすの
に有効な量で、RebMとRebDとを含有する。別の実施形態では、RebMとReb
Dとは約10°Bxと等価の甘味を提供するのに有効な量で存在する。
【0057】
本発明のさまざまな実施形態では、飲料組成物の総甘味度は、0.5~15ブリックス
度、2~14ブリックス度、3~13ブリックス度、4~12ブリックス度、5~11ブ
リックス度、6~10ブリックス度、または9~10ブリックス度と等価である。最も好
ましくは、飲料組成物の総甘味度は約10ブリックス度と等価である。
【0058】
本明細書で使用する場合、用語「約」は、記述の値に+/-10%の余地が適用可能で
あることを示す。
【0059】
RebMに加えて、本発明の第1の態様および第2の態様の飲料組成物は、本明細書で
以下に詳述されるさらなる添加物を任意選択で含むことができる。一部の実施形態では、
甘味料組成物は、添加物、例えば、炭水化物、ポリオール、アミノ酸およびそれらの相応
する塩、ポリアミノ酸およびそれらの相応する塩、糖酸およびそれらの相応する塩、ヌク
レオチド、有機酸、無機酸、有機酸塩および有機塩基塩を含む有機塩、無機塩、苦味化合
物、香味料および香味成分、渋味化合物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、界面
活性剤、乳化剤、増量剤、ガム、酸化防止剤、着色剤、フラボノイド、アルコール、ポリ
マー、ならびにそれらの組合せを含有する。一部の実施形態では、添加物は、甘味料の時
間的および香味プロファイルを改善して、卓越した味覚性を有する飲料組成物を提供する
ように作用する。
【0060】
好ましい一実施形態では、飲料はまた、シンナムアルデヒド、カフェイン、カラメル色
素および/またはリン酸を含んでもよい。
【0061】
本発明に適した飲料組成物としては、レディトゥドリンク(ready-to-drink)飲料、飲
料濃縮物、飲料シロップ、または粉末飲料が挙げられる。適切なレディトゥドリンク飲料
としては、炭酸飲料および非炭酸飲料が挙げられる。炭酸飲料としては、それらに限定さ
れないが、強化発泡性飲料、コーラ、レモン-ライムフレーバーの発泡性飲料、オレンジ
フレーバーの発泡性飲料、ブドウフレーバーの発泡性飲料、イチゴフレーバーの発泡性飲
料、パイナップルフレーバーの発泡性飲料、ジンジャーエール、ソフトドリンクおよびル
ートビアが挙げられる。非炭酸飲料としては、それらに限定されないが、果実ジュース、
果実フレーバーのジュース、ジュースドリンク、ネクター、野菜ジュース、野菜フレーバ
ーのジュース、スポーツドリンク、エネルギードリンク、強化水ドリンク、ビタミン強化
水、ニアウォータードリンク(例えば、天然または合成香味料を含む水)、ココナッツ水
、茶タイプのドリンク(例えば、紅茶、緑茶、ルイボス茶(red tea)、ウーロン茶)、
コーヒー、ココアドリンク、乳飲料、乳成分を含有するコーヒー、カフェオレ、ミルクテ
ィ、フルーツミルク飲料、穀類抽出物を含有する飲料、スムージー、およびそれらの組合
せが挙げられる。
【0062】
本発明の飲料は飲料組成物濃縮物とすることができる。本明細書で使用する場合、用語
「飲料組成物濃縮物」はまた、「飲料シロップ」を指す。飲料組成物濃縮物および飲料シ
ロップは、最初の容量の液体(例えば水)と所望の飲料成分とで調製されている。このよ
うな製品はレディトゥドリンク飲料よりも濃縮されている。レディトゥドリンク飲料は、
さらなる容量の液体を添加することによって濃縮物またはシロップから調製することがで
きる。飲料濃縮物は、レディトゥドリンク飲料よりも3~15倍濃縮、または5~15倍
濃縮、または8~12倍濃縮、または9~11倍濃縮であってもよい。
【0063】
飲料組成物濃縮物からレディトゥドリンク飲料を生成するには、濃縮物を希釈するのに
追加の液体が必要である。適切な液体としては、水、炭酸水、脱イオン水、蒸留水、逆浸
透水、炭素処理水、精製水、脱塩水が挙げられる。炭酸水を使用する場合、水は、1.0
~3.5kg/mのガス圧でCOを含んでよい。好ましくは、COは1.5~3.
0kg/mのガス圧にあり、より好ましくは、COは2.0~3.0kg/mのガ
ス圧にある。
【0064】
他の実施形態において、炭酸水を使用する場合、水は、1.0~3.5kgf/cm
のガス圧でCOを含んでよい。好ましくは、COは1.5~3.0kgf/cm
ガス圧にあり、より好ましくは、COは2.0~3.0kgf/cmのガス圧にある
【0065】
本発明の第1の態様または第2の態様の一実施形態では、飲料は、低カロリー飲料組成
物またはカロリーを抑えた飲料組成物である。低カロリー飲料組成物は、100mL当た
り75kcal未満、100mL当たり60kcal未満、100mL当たり50kca
l未満、100mL当たり40kcal未満、100mL当たり30kcal未満、10
0mL当たり20kcal未満を有し得る。飲料組成物が飲料組成物濃縮物である場合、
濃縮物を希釈すると生成するレディトゥドリンク飲料組成物は、低カロリー飲料とするこ
とができる。
【0066】
本発明者らは驚くべきことに、RebMを含む飲料組成物が、RebA単独またはHF
CS単独を含む飲料組成物よりも、この口渇軽減の軽減および維持において効果的である
ことを示した。本発明者らはまた、RebMをHFCSと組み合わせて、改善された止渇
特性を有する飲料を製造できることも示した。したがって、本発明の第3の態様は、口渇
軽減の維持における使用のための、第1の態様または第2の態様による飲料である。
【0067】
本発明の第3の態様の一実施形態では、30~150分、30~120分、30~90
分、30~60分、30~45分、45~150分、45~120分、45~90分、4
5~60分、60~150分、60~120分、60~90分、90~150分、90~
120分、または120~150分にわたって、口渇軽減が維持される。
【実施例
【0068】
[実施例1]
HFCS、RebAおよびRebMを含有する飲料の口渇への効果を評価するために、
消費者試験プロトコルを行った。99人の消費者を動員して試験を完了させた。33%が
男性、66%が女性であった。参加者は、18~45歳にわたって広い年齢幅で選択し、
全員、発泡性ソフトドリンクの普通の消費者であった。参加者は、食物アレルギー、健康
上の問題をまったく有さず、妊娠中または授乳中ではなかった。
【0069】
実験方法として、サンプルを無作為に均等化した順番で、連続的に単項提示した。参加
者には試験に訪れる前2時間の間飲食しないように求めた。参加者はセッションの開始時
にドリンクを飲用し、次いで、飲用前、飲用直後、30分後、1時間後および2時間後の
口渇レベルについての質問に答えた。回答者は書面で質問票を完成させた。
【0070】
参加者はまた、飲料、甘味レベルおよび苦みレベルをどれほど好んだかに関して当該飲
料を評価し、ANOVAソフトウエアを使用してこのデータを解析した。
【0071】
時点間での口渇レベルの変化を算出し、信頼区間を報告した。時点とベースラインとの
間の比較に対してP値を算出した。各時点の平均口渇および口渇の変化を表示した。
【0072】
解析した試料は;
13.3%(13.3g/100g)のHFCS
0.05%のRebA
5.3%(5.3g/100g)のHFCSと0.03%のRebA
8.0%(8.0g/100g)のHFCSと0.02%のRebA
0.05%のRebM
5.3%(5.3g/100g)のHFCSと0.03%のRebM
8.0%(8.0g/100g)のHFCSと0.02%のRebM
であった。
【0073】
pH2.52(+/-0.02)で水性リン酸緩衝液中に上記の成分を含む飲料を調製
した。全ての成分は食品グレードであった。HFCS55を使用した。飲料全てを使用前
に冷却した。飲料試料を10°Bxの等価の甘味レベルを有するように設計した。
【0074】
図4に示したデータによれば、0.05%のRebA試料および13.3%のHFCS
試料は飲用直後に消費者の口渇を癒したことが、実証されている。しかし、0.05%の
RebM試料は、RebA試料またはHFCS試料のいずれよりも、飲用直後に有意に口
渇を癒した。ANOVAソフトウエアを使用してデータを処理し、RebM試料とReb
A試料/HFCS試料との間の差はp値が<0.05であった。さらに、飲用2時間後、
試料を比較すると、13.3%のHFCSおよび0.05%のRebAの両方が、当初の
ベースラインを超える口渇をもたらしたことが示されている。これは、消費者が、実験の
はじめよりも喉が渇いていたことを示している。比較すると、0.05%のRebM試料
を飲用2時間後、口渇のレベルはベースラインに戻っていた。
【0075】
図5に示したデータによって、HFCSとRebAと両方を組み合わせる試料の、口渇
への効果が示されている。組合せ試料によって、RebA単独またはHFCS単独のいず
れかと比較して、止渇効果の微増がもたらされている。しかし、この改善は有意ではなく
、2時間後、口渇のレベルはベースラインを超えて上昇していた。図6に、HFCSとR
ebMとの組合せによって止渇のレベルを改善できることが示されている。驚くべきこと
に、8%のHFCSと0.02%のRebMとを有する飲料試料によると、飲用直後の口
渇の低下が有意に改善される。8%のHFCSと0.02%のRebMとを有する飲料試
料を飲用2時間後、口渇レベルはベースラインに戻った。
【0076】
図4図6に提示のデータは、0のベースライン値に正規化されている。
【0077】
このデータによって、RebM含有飲料は、RebAもしくはHFCSのいずれかまた
は組合せを含有する飲料よりも、飲用後長期にわたって維持される改善された止渇効果を
有することが、実証されている。消費者はまた、味に関して飲料を評価することも求めら
れた。これを図7に示すが、これは、RebMをHFCSとブレンドしても、飲料の全体
的な味に否定的な影響は与えなかったとことを示している。
【0078】
[実施例2]
RebMを含む飲料は、特に止渇効果があることが見いだされた。したがって、この甘
味料はスポーツドリンクにおいて特に有益であり得る。電解質などのスポーツドリンクの
通常の成分が止渇効果に影響することが可能かどうか判定するために、飲料が追加のナト
リウムを含有した場合で、さらなる実験のラウンドを実施した。
【0079】
実験プロトコルは実施例1に記載の通り行った。解析した試料は;
13.3%(13.3g/100g)のHFCS+50mg/100mLのナトリウム
0.05%のRebA+50mg/100mLのナトリウム
0.05%のRebM+50mg/100mLのナトリウム
であった。
【0080】
pH2.52(+/-0.02)で水性リン酸緩衝液中に上記の成分を含む飲料を調製
した。全ての成分は食品グレードであった。HFCS55を使用した。飲料全てを使用前
に冷却した。飲料試料を10°Bxの等価の甘味レベルを有するように設計した。
【0081】
図8に示したデータによって、ナトリウムと組合せでRebM、HFCSおよびRebAそれぞれを含有する試料の、口渇への効果が示されている。各飲料試料はナトリウム無しの試料と同じ傾向を示している。0.05%のRebA+ナトリウム試料および13.3%のHFCS+ナトリウム試料は、飲用直後に消費者の口渇を癒した。しかし、0.05%のRebM+ナトリウム試料は、RebA試料またはHFCS試料のいずれよりも飲用直後に有意に口渇を癒した。したがって、RebMの改善された止渇効果は、ナトリウムなどの電解質の存在によって否定的な影響を受けない。したがって、RebMはスポーツドリンクで使用するのに理想的な甘味料である。

本発明は、以下の態様を含む。
[1]
150ppm~400ppmの濃度のRebMと、飲料組成物の総重量に対して2.0~10.0wt%の量のHFCSとを含み、RebM:HFCSの重量比が1:50~1:660である、飲料組成物。
[2]
前記HFCSが2.0~8.0%の量で存在し、RebM:HFCSの重量比が1:50~1:533である、[1]に記載の飲料組成物。
[3]
前記HFCSが4.0~8.0%の量で存在し、RebM:HFCSの重量比が1:100~1:533である、[1]に記載の飲料組成物。
[4]
100~500ppmの濃度のRebMと、20~70mg/100mLの濃度のナトリウムとを含み、pHがpH2~4である、飲料組成物。
[5]
スポーツドリンクである、[4]に記載の飲料組成物。
[6]
前記ナトリウムが35~55mg/100mLの量で存在する、[4]または[5]に記載の飲料組成物。
[7]
100mL当たり50kcal未満である、[1]から[6]のいずれかに記載の飲料組成物。
[8]
pHがpH2.5~3.5である、[1]から[7]のいずれかに記載の飲料組成物。
[9]
RebA、RebB、RebC、RebD、RebE、ステビオシド、モグロシドV、スクロース、HCFS、アスパルテーム、サッカリン、アセスルファムK、エリスリトールおよびそれらの組合せからなる群から選択される甘味料をさらに含む、[1]から[8]のいずれかに記載の飲料組成物。
[10]
カフェイン、シンナムアルデヒド、リン酸またはカラメル色素をさらに含む、[1]から[9]のいずれかに記載の飲料組成物。
[11]
前記飲料の総甘味度が5~15ブリックス度である、[1]から[10]のいずれかに記載の飲料組成物。
[12]
RebMおよびHFCSが、前記組成物中に存在する唯一の甘味料である、[1]から[5]のいずれかに記載の飲料組成物。
[13]
RebMが、前記組成物中に存在する唯一の甘味料である、[4]または[5]に記載の飲料組成物。
[14]
口渇軽減の実現および/または維持における使用のための、[1]から[13]のいずれかに記載の飲料組成物。
[15]
前記口渇軽減が、30分~150分維持される、[14]に記載の使用のための飲料組成物。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8