(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-08
(45)【発行日】2023-11-16
(54)【発明の名称】最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定する方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20230101AFI20231109BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231109BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20231109BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W72/0453
H04W72/0457 110
(21)【出願番号】P 2022526494
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(86)【国際出願番号】 EP2020081398
(87)【国際公開番号】W WO2021089858
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-07-04
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュビ, イルミアワン
(72)【発明者】
【氏名】ニンバルカー, アジト
(72)【発明者】
【氏名】ノーリー, ラビキラン
(72)【発明者】
【氏名】マルキ, シナ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,Cross-slot scheduling technique,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1911010,フランス,3GPP,2019年10月05日
【文献】Samsung,Cross-slot scheduling power saving techniques,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910498,フランス,3GPP,2019年10月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Procedure of cross-slot scheduling for UE power saving,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910077,フランス,3GPP,2019年10月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のヌメロロジが適用される、
現在適用されている最小スケジューリングオフセットである第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するための、無線デバイス(22)によって実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノード(16)から
、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延のインジケーションを受信すること(S144)であって
、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)
と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSは異なっており、前記アプリケーション遅延は、変更インジケーションが前記無線デバイス(22)によって受信された後に前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用をいつ開始するかを示し、前記変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示し、前記アプリケーション遅延は、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSと、前記現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zとに基づいている、ことと、
前記受信されたアプリケーション遅延
に基づいて、前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始すること(S146)と、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項
1に記載の方法であって
、関連付けられたPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)のモニタリング機会が、スロット内の特定のシンボルの後に来ると、前記最小の実現可能なアプリケーション遅延は特定の量だけ増加される、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、前記アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、前記第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記第2のスケジューリングモードは、前記最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、前記第1のスケジューリングモードは、前記最小スケジューリングオフセットがゼロに等しい同一スロットモードである、方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって
、前記アプリケーション遅延は、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSに対する、前記被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの前記第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値に更
に基づいている、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記正規化された値minK'は、
によって決定され、
minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、前記第1のSCSと関連付けられており、前記第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、前記第2のSCSと関連付けられており、前記第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている、方法。
【請求項7】
請求項
1乃至6のいずれか1項に記載の方法であって、更に、
DCI(ダウンリンク制御情報)メッセージを介して前記変更インジケーションを受信することを含む、方法。
【請求項8】
複数のヌメロロジが適用される、
現在適用されている最小スケジューリングオフセットである第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するための、ネットワークノード(16)によって実行される方法であって、前記方法は、
混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延を決定すること(S142)
であって、
スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSは異なっており、前記アプリケーション遅延は、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSと、前記現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zとに基づいており、前記アプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイス(22)へ送信された後に前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用をいつ開始するかを示し、前記変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す、ことと、
前記決定されたアプリケーション遅延のインジケーションを前記無線デバイス(22)へ送信することと、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の方法であって、前記アプリケーション遅延を決定することは、
PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)モニタリングケースのタイプに更に基づいて、前記アプリケーション遅延を決定することを含む、方法。
【請求項10】
請求項
8又は
9に記載の方法であって
、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSに対する、前記被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの前記第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値を決定することを
更に含む、方法。
【請求項11】
請求項
10に記載の方法であって、前記正規化された値minK'は、
によって決定され、
minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、前記第1のSCSと関連付けられており、前記第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、前記第2のSCSと関連付けられており、前記第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている、方法。
【請求項12】
複数のヌメロロジが適用される、
現在適用されている最小スケジューリングオフセットである第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するための無線デバイス(22)であって、前記無線デバイス(22)は、処理回路(84)を備え、前記処理回路(84)は前記無線デバイス(22)に、
ネットワークノード(16)から
、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延のインジケーションを受信することであって
、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)
と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSは異なっており、前記アプリケーション遅延は、変更インジケーションが前記無線デバイス(22)によって受信された後に前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用をいつ開始するかを示し、前記変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示し、前記アプリケーション遅延は、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSと、前記現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zとに基づいている、ことと、
前記受信されたアプリケーション遅延
に基づいて、前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始することと、
を行わせるように構成される、無線デバイス。
【請求項13】
請求項
12に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、請求項2乃至
7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、無線デバイス。
【請求項14】
複数のヌメロロジが適用される、
現在適用されている最小スケジューリングオフセットである第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するためのネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノード(16)は、処理回路(68)を備え、前記処理回路(68)は前記ネットワークノード(16)に、
混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延を決定すること
であって、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSは異なっており、前記アプリケーション遅延は、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた前記第1のSCSと、前記現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、前記スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zとに基づいており、前記アプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイス(22)へ送信された後に前記第2の最小スケジューリングオフセットの適用をいつ開始するかを示し、前記変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す、ことと、
前記決定されたアプリケーション遅延のインジケーションを前記無線デバイス(22)へ送信することと、
を行わせるように構成され
る、ネットワークノード。
【請求項15】
請求項
14に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、請求項
9乃至
11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、特に、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
RRC_CONNECTEDモードにおける無線デバイスの電力消費アクティビティの1つは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングすることである。このことを考慮すると、PDCCHモニタリングは効率的に行われるべきである。効果的なPDCCHモニタリングを行う方法の1つは、スケジューリングをクロススロットモードに設定することによる。クロススロットスケジューリングが使用される場合、無線デバイスは、PDCCHの最後のシンボルの後に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)バッファリングを実行する必要がなく、それぞれのスロットにおいてより早くマイクロスリープに進みうる。
【0003】
第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)のリリース(Rel.)16において、この特徴は、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)ごとの無線リソース制御(RRC)において設定されるminimumSchedulingOffsetパラメータの導入によってサポートされる。ダウンリンク(DL)において、minimumSchedulingOffsetは、スケジューリングPDCCH及びその被スケジューリング(スケジューリングされた)PDSCH又は非周期的チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)の最小オフセットを表す。アップリンクでは、minimumSchedulingOffsetは、スケジューリングPDCCH及びその被スケジューリング物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)又は非周期的サウンディングリファレンス信号(SRS)の最小オフセットを表す。この構成により、無線デバイスは、当該無線デバイスが常にクロススロットスケジューリングを使用してスケジューリングされるか否かを事前に知ることができる。
【0004】
これは電力消費の観点からは有益であるが、クロススロットスケジューリングを常に使用することはデータバーストが到着した際には有益ではない。ネットワークノードの観点からは、0より大きいminimumSchedulingOffset値を有することは、スケジューリングの柔軟性を制限することになる。無線デバイスの観点からは、これは追加の遅延をもたらしうる。したがって、無線デバイス及びネットワークノードが、クロススロットモード(即ち、minimumSchedulingOffset>0)と同一スロットモード(即ち、minimumSchedulingOffset=0又は無効)との間で切り替えることができる場合に有益でありうる。
【0005】
3GPPリリース16では、ダウンリンク制御情報(DCI)上に追加のビットフィールドが導入される。このビットフィールドを使用して、無線デバイスは、クロススロットモードと同一スロットモードとの間で切り替えることができ、それにより、電力消費と遅延との最適なトレードオフを得ることができる。
【0006】
しかしながら、既存の構成は不足している。
【発明の概要】
【0007】
いくつかの実施形態は、有利には、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法、ネットワークノード、及び無線デバイスを提供する。
【0008】
本開示の態様によれば、ネットワークノードによって実行される方法が提供される。本方法は、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するためのものである。本方法は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定することを含み、当該アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられている。
【0009】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延を決定することは、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいてアプリケーション遅延を決定することを含み、第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。この態様のいくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0010】
この態様のいくつかの実施形態では、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延を決定することは、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)とが異なる場合、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値を決定することを含む。
【0011】
この態様のいくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている。
【0012】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延を決定することは、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zを決定することと、関連付けられたPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)のモニタリング機会が、スロット内の特定のシンボルの後に来ると、特定の量だけ最小の実現可能なアプリケーション遅延を増加させることと、を含む。この態様のいくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延を決定することは、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)とに少なくとも部分的に基づいて、現在適用されている最小スケジューリングオフセットをアプリケーション遅延として決定することを含む。
【0013】
この態様のいくつかの実施形態では、本方法は、決定されたアプリケーション遅延のインジケーションを無線デバイスへ送信することを含む。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延を決定することは、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおいて現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)と、に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定することを含む。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【0014】
本開示の他の態様によれば、無線デバイスによって実行される方法が提供される。本方法は、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するためのものである。本方法は、ネットワークノードからアプリケーション遅延のインジケーションを受信することであって、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)に少なくとも部分的に基づいており、アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられている、ことと、受信されたアプリケーション遅延に少なくとも部分的に基づいて、第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始することと、を含む。
【0015】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいており、当該第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。この態様のいくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0016】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのものであり、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のサブキャリア間隔SCSとが異なる場合、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値に更に少なくとも部分的に基づいている。
【0017】
この態様のいくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている。
【0018】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zに少なくとも部分的に基づいており、関連付けられたPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)のモニタリング機会が、スロット内の特定のシンボルの後に来ると、最小の実現可能なアプリケーション遅延は特定の量だけ増加される。この態様のいくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとに少なくとも部分的に基づく、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。
【0019】
この態様のいくつかの実施形態では、本方法は、DCI(ダウンリンク制御情報)メッセージを介して変更インジケーションを受信することを更に含む。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおいて現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)と、に少なくとも部分的に基づいている。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【0020】
本開示の更に他の態様によれば、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するためのネットワークノードが提供される。ネットワークノードは処理回路を備える。処理回路は、ネットワークノードに、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定することを行わせるように構成され、アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられている。
【0021】
この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードに、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいてアプリケーション遅延を決定させるように構成されることによって、当該アプリケーション遅延を決定するように構成され、当該第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。この態様のいくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0022】
この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のサブキャリア間隔(SCS)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとが異なる場合に、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値を、ネットワークノードに決定させるように構成されることによって、混合ヌメロロジを用いたクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延を決定するように構成される。
【0023】
この態様のいくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている。
【0024】
この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zを決定することと、関連する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング機会がスロット内の特定のシンボルの後に来た場合に、最小の実現可能なアプリケーション遅延を特定の量だけ増加させることと、をネットワークノードに行わせるよう構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。この態様のいくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードに、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとに少なくとも部分的に基づいて、現在適用されている最小スケジューリングオフセットをアプリケーション遅延として決定させるように構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。
【0025】
この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードに、決定されたアプリケーション遅延のインジケーションを無線デバイスへ送信させるように構成される。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。
【0026】
この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は、ネットワークノードに、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおいて現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)と、に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定することを行われるように構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【0027】
本開示の他の態様によれば、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するための無線デバイスが提供される。無線デバイスは処理回路を備える。処理回路は、無線デバイスに、ネットワークノードからアプリケーション遅延のインジケーションを受信することであって、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWP(帯域幅部分)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)に少なくとも部分的に基づいており、アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられている、ことと、受信されたアプリケーション遅延に少なくとも部分的に基づいて、第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始することと、を行わせるように構成される。
【0028】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいており、当該第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。この態様のいくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0029】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのものであり、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のサブキャリア間隔SCSとが異なる場合、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値に更に少なくとも部分的に基づいている。
【0030】
この態様のいくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリングPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリングPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)と関連付けられている。
【0031】
この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zに少なくとも部分的に基づいており、関連付けられたPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)のモニタリング機会が、スロット内の特定のシンボルの後に来ると、最小の実現可能なアプリケーション遅延は特定の量だけ増加される。この態様のいくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとに少なくとも部分的に基づく、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。
【0032】
この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。この態様のいくつかの実施形態では、処理回路は更に、ネットワークノードに、DCI(ダウンリンク制御情報)メッセージを介して変更インジケーションを受信させるように構成される。この態様のいくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおいて現在適用されている最小スケジューリングオフセットと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの最小の実現可能なアプリケーション遅延Zと、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCS(サブキャリア間隔)と、に少なくとも部分的に基づいている。この態様のいくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより、本実施形態、並びにその付随する利点及び特徴のより完全な理解がより容易に理解されるのであろう。
【0034】
【
図1】
図1は、本開示の原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線コネクション上で、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法についての、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図8】
図8は、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法についての、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図9】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法についての、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図10】
図10は、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法についての、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
上述のように、クロススロットモードと同一スロットモードとの間の切り替えは有益でありうるが、あるスロットにおいて無線デバイス及びネットワークノードによって使用されるモードは一般に合意されるべきである(即ち、ネットワークノードと無線デバイスとの間の不整合がない)。さもなければ、PDCCHの復号で誤りが発生する可能性がある。例えば、無線デバイスは、minimumSchedulingOffset(最小スケジューリングオフセット)未満のK0又はK2値を有するスケジューリングを受信しうる。
【0036】
整合を実現するために、無線デバイス及びネットワークノードは、送信中に特定のモード(即ち、クロススロットモード又は同一スロットモード)を適用するタイミングについて合意しうる。ネットワークノードは、次のスロットにおいてモードの変更を直接適用できる一方、無線デバイスは変更できないことがありうる。これは、無線デバイスがPDCCHモニタリング機会(MO:monitoring occasion)において受信したPDCCHを復号するのに時間を要することに起因しうる。この復号プロセスは、受信されたPDCCHの最後のシンボルから、当該PDCCHによってスケジューリングされるPDSCHの最初のシンボルまでの間のいつでも終了しうる。したがって、あるアプリケーション遅延は、ネットワークノード及び無線デバイスが、あるモード(クロススロットモード又は同一スロットモード、即ち、ゼロより大きい最小スケジューリングオフセット又はゼロに等しい最小スケジューリングオフセット)の適用をいつ開始するかについて合意するように定められうる。
【0037】
アプリケーション遅延は、例えばPDCCHモニタリングケース1-1を用いて、同一ヌメロロジ・スケジューリングケース(即ち、同一キャリアスケジューリング又は同一ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリング)を考慮してのみ定められうる。しかし、無線デバイスには、例えば、PDCCHモニタリングケース1-2又はPDCCHモニタリングケース2が設定されうる。追加的に又は代替的には、無線デバイスは、混合ヌメロロジ(mixed numerology)を用いるクロスキャリアスケジューリングを使用して、ネットワークノードによってスケジューリングされうる。
【0038】
本開示のいくつかの実施形態は、新たなminimumSchedulingOffsetのアプリケーション遅延(例えば、第1の最小スケジューリングオフセット値と第2の最小スケジューリングオフセット値との間の変更/切り替え)を決定するための方法及び構成を提供する。いくつかの実施形態は、クロスキャリアスケジューリング及び/又はPDCCHモニタリングケース1-2及びケース2に適応しうる。クロスキャリアスケジューリングでは、あるスロットにおけるスケジューリングPDCCHが、異なるスロットにおけるPxSCH(即ち、PUSCH、PDSCH)をスケジューリングしうる。
【0039】
minimumSchedulingOffsetが設定される無線デバイスについて、例えば、クロススロットスケジューリングから同一スロットスケジューリングの、及びその逆のアプリケーション遅延を決定することに関連する様々な態様が開示される。特に、以下の例を考慮して、アプリケーション遅延を決定するためのいくつかのメカニズムが開示される:
●クロスキャリア又は同一キャリアスケジューリング;
●複数のPDCCHモニタリングケースの可能性、即ち、PDCCH MOが1つのスロット内に含まれる場合;
●スケジューリングPDCCHと被スケジューリングPxSCH(即ち、PUSCH、PDSCH)との間に複数のSCSを有する可能性;及び
●最小の実現可能なアプリケーション遅延、即ち、クロススロットスケジューリングと同一スロットスケジューリングとの間で切り替えるために、又は代替として、2つの異なるminimumSchedulingOffset値(例えば、第1及び第2の最小スケジューリングオフセット値)の間で切り替えるために、無線デバイスによって必要とされる又は無線デバイスに割り当てられる、最小時間。
【0040】
例示的な実施形態について詳細に説明する前に、実施形態は、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定することに関連する装置コンポーネント処理ステップの組み合わせに主に存在することに留意されたい。
したがって、コンポーネントは、適切な場合には図面中の慣習的な記号によって表されており、本明細書における説明の恩恵を受ける当業者には容易に明らかになる詳細によって本開示を不明瞭にしないように、実施形態の理解に関連する特定の詳細のみを示す。同様の番号は説明全体にわたって同様のエレメントを参照する。
【0041】
本明細書で使用されるように、「第1の」及び「第2の」、「最上部」及び「最下部」等の関係を示す用語は、必ずしもそのようなエンティティ又はエレメント間の物理的又は論理的関係又は順序を必要とせずに又は暗示することなく、1つのエンティティ又はエレメントを別のエンティティ又はエレメントから区別するためにのみ使用されうる。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記載するためだけのものであり、本明細書に記載の概念を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈がそれ以外を明確に示さない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される場合、「comprises(備える/含む)」、「comprising(備える/含む)」、「includes(備える/含む)」及び/又は「including(備える/含む)」との用語は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しないものと更に理解されよう。
【0042】
本明細書に記載の実施形態において、「in communication with(と通信している)」等の結合用語は、例えば、物理的接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング、又は光シグナリングによって達成されうる、電気通信又はデータ通信を示すために使用されうる。当業者であれば複数のコンポーネントが相互動作しうること、並びに電気通信及びデータ通信を実現するための修正及び変形が可能であることを理解するであろう。
【0043】
本明細書に記載のいくつかの実施形態において、「結合された(coupled)」、「接続された(connected)」等の用語は、必ずしも直接ではないが、コネクションを示すために本明細書で使用されうるとともに、有線コネクション及び/又は無線コネクションを含みうる。
【0044】
本明細書で使用される「ネットワークノード」との用語は、無線ネットワークに含まれる任意の種類のネットワークノードでありうる。当該ネットワークノードは、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、進化型ノードB(eNB又はeノードB)、ノードB、MSR BR等のマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、統合アクセス及びバックホール(IAB)ノード、リレーノード、リレーを制御するドナーノード、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(例えば、モバイル管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、調整ノード、測位ノード、MDTノード等)、外部ノード(例えば、サードパーティノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)内のノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)等のうちのいずれかを更に含みうる。ネットワークノードはまた、試験装置を備えてもよい。本明細書で使用される「無線ノード」との用語は、無線デバイス又は無線ネットワークノード等の無線デバイスを示すためにも使用されうる。
【0045】
いくつかの実施形態では、無線デバイス又はユーザ装置(UE)という非限定的な用語が互いに代替可能に使用される。本明細書の無線デバイスは、無線デバイス等の、無線信号でネットワークノード又は別の無線デバイスと通信できる任意のタイプの無線デバイスでありうる。無線デバイスはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイス・ツー・デバイス(D2D)無線デバイス、マシン・ツー・マシン通信(M2M)が可能なマシンタイプ無線デバイス若しくは無線デバイス、低コスト及び/又は低複雑度無線デバイス、無線デバイスを備えるセンサ、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、laptop embedded equipped(LEE)、 laptop mounted equipment(LME)、USBドングル、カスタマ構内設備(CPE:Customer Premises Equipment)、Internet of Things(IoT)デバイス、又はなローバンドIoT(NB-IoT)デバイス等であってもよい。
【0046】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」との一般的な用語が使用される。これは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、進化型ノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備えうる任意の種類の無線ネットワークノードでありうる。
【0047】
例えば、3GPP LTE及び/又はNew Radio(NR)のような、1つの特定の無線システムからの用語が本開示において使用されうるが、これは本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではないことに留意されたい。Wide Band Code Division Multiple Access(WCDMA(登録商標))、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、及びGlobal System for Mobile Communications(GSM)を含むがこれらに限定されない他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを利用することから恩恵をうることができる。
【0048】
なお更には、無線デバイス又はネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明されている機能は、複数の無線デバイス及び/又はネットワークノード上に分散されてもよい。言い換えると、本明細書で説明されているネットワークノード及び無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実行に限定されず、実際にはいくつかの物理デバイス間で分散されうることが意図されている。
【0049】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。更に、本明細書において使用される用語は本明細書及び関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されるべきではないことが理解されるであろう。
【0050】
いくつかの実施形態は、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、minimumSchedulingOffsetのアプリケーション遅延は、PDCCHモニタリングケース2又はPDCCHモニタリングケース1-2、及び混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのケースを含めて、決定されうる。これにより、無線デバイス及びネットワークノードは、あるモード(即ち、クロススロットモード又は同一スロットモード)をいつ開始するか、あるいは、これらのケースについて新たなminimumSchedulingOffset値をいつ開始するかについて合意でき、それにより不整合を回避できる。
【0051】
同様のエレメントが同様の参照符号によって参照される図面を以下で参照すると、
図1には、無線アクセスネットワーク等のアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTE及び/又はNR(5G)等の規格をサポートしうる3GPPタイプのセルラネットワーク等の、一実施形態による通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNB又は他のタイプの無線アクセスポイント等の複数のネットワークノード16a,16b,16c(まとめてネットワークノード16と称する)を含み、それぞれが対応するカバレッジエリア18a,18b,18c(まとめてカバレッジエリア18と称する)を規定する。各ネットワークノード16a,16b,16cは、有線又は無線コネクション20を介してコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1の無線デバイス22aは、対応するネットワークノード16aに無線で接続する、又は当該ネットワークノードによってページングされるように構成される。カバレッジエリア18b内の第2の無線デバイス22bは、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。この例では、複数の無線デバイス22a,22b(まとめて無線デバイス22と称される)が示されているが、開示された実施形態は、単一の無線デバイスがカバレッジエリア内にある状況、又は単一の無線デバイスが対応するネットワークノード16に接続している状況にも同様に適用可能である。便宜上、2つの無線デバイス22及び3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くの無線デバイス22及びネットワークノード16を含みうることに留意されたい。
【0052】
また、無線デバイス22は、2つ以上のネットワークノード16及び2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時に通信すること、及び/又は別々に通信することを行うように構成されうると考えらえる。例えば、無線デバイス22は、LTEをサポートするネットワークノード16と、NRをサポートする同一又は異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することが可能である。一例として、無線デバイス22は、LTE/E-UTRAN用のeNB、及びNR/NG-RAN用のgNBと通信可能である。
【0053】
通信システム10は、それ自体、ホストコンピュータ24に接続されうる。当該ホストコンピュータは、独立型サーバ、クラウド実装型サーバ、分散型サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアで、又はサーバファーム内の処理リソースとして実施されうる。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有であっても制御下にあってもよく、又は、サービスプロバイダによって又はサービスプロバイダの代わりに操作されてもよい。通信システム10とホストコンピュータ24との間のコネクション26,28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24に直接延びていてもよいし、オプションの中間ネットワーク30を介して延びていてもよい。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、又はホストネットワークのうちの1つ、又は2つ以上の組み合わせであってもよい。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワーク又はインターネットであってもよい。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0054】
図1の通信システムは、全体として、接続された無線デバイス22a,22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間の接続性を与える。当該接続性は、オーバー・ザ・トップ(OTT:over-the-top)コネクションとして説明されうる。ホストコンピュータ24及び接続された無線デバイス22a,22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30、及び可能性のある更なるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクションを介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクションは、OTTコネクションが通過する参加通信デバイスの少なくとも一部が、アップリンク通信及びダウンリンク通信のルーティングに気付かないという意味で、トランスペアレントでありうる。例えば、ネットワークノード16は、接続された無線デバイス22aに転送される(例えば、ハンドオーバされる)ホストコンピュータ24から発信されたデータを有する、到着するダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されてなくてもよく、又は通知される必要がなくてもよい。同様に、ネットワークノード16は、無線デバイス22aからホストコンピュータ24へ向かう、発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを知っている必要はない。
【0055】
ネットワークノード16は、アプリケーション遅延決定器32を含むように構成され、当該アプリケーション遅延決定器は、スケジューリングコンポーネントキャリア帯域幅部分(BWP)と関連付けられた第1のサブキャリア間隔(SCS)に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定するように構成され、アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられる。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、アプリケーション遅延決定器32を含むように構成され、当該アプリケーション遅延決定器は、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定するように構成される。
【0056】
無線デバイス22は、モード決定ユニット34を含むように構成され、当該モード決定ユニットは、ネットワークノードからアプリケーション遅延のインジケーションを受信するように構成され、当該アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリア帯域幅部分(BWP)と関連付けられた第1のサブキャリア間隔(SCS)に少なくとも部分的に基づくものであり、かつ、当該アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられており、当該モード決定ユニットは、受信されたアプリケーション遅延に少なくとも部分的に基づいて、第2の最小スケジューリングオフセットを適用することを開始するように構成される。いくつかの実施形態では、無線デバイス22は、モード決定ユニット34を含むように構成され、当該モード決定ユニットは、アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに従って、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するように構成される。
【0057】
図2を参照して、これまでの段落で説明した無線デバイス22、ネットワークノード16及びホストコンピュータ24の実施形態による実装例について以下で説明する。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の、異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持するように構成された通信インタフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、ストレージ能力及び/又は処理能力を有しうる処理回路42を更に備える。処理回路42は、プロセッサ44及びメモリ46を含みうる。特に、中央演算処理装置等のプロセッサ及びメモリに加えて、又はその代わりに、処理回路42は、処理及び/又は制御のための集積回路、例えば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を備えうる。プロセッサ44は、メモリ46にアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されうる。当該メモリは、任意の種類の揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリ及び/又はバッファメモリ及び/又はRAM(ランダムアクセスメモリ)及び/又はROM(読み出し専用メモリ)及び/又は光メモリ及び/又はEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含みうる。
【0058】
処理回路42は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御するように、及び/又はそのような方法及び/又はプロセスを、例えばホストコンピュータ24によって実行させるように構成されうる。プロセッサ44は、本明細書に記載のホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、本明細書に記載の、データ、プログラムによるソフトウェアコード及び/又は他の情報を格納するように構成されたメモリ46を備える。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48及び/又はホストアプリケーション50は、プロセッサ44及び/又は処理回路42によって実行されるとプロセッサ44及び/又は処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書に記載のプロセスを実行させる命令を含みうる。命令は、ホストコンピュータ24と関連付けられたソフトウェアでありうる。
【0059】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能でありうる。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、無線デバイス22及びホストコンピュータ24で終端するOTTコネクション52を介して接続する無線デバイス22等のリモートユーザにサービスを提供するように動作可能でありうる。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTTコネクション52を使用して送信されるユーザデータを提供しうる。「ユーザデータ」は、記載された機能を実行するものとして本明細書に記載されるデータ及び情報でありうる。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御及び機能を提供するように構成されうるとともに、サービスプロバイダによって、又はサービスプロバイダの代わりに操作されうる。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24がネットワークノード16及び/又は無線デバイス22の監視、モニタリング、制御、それへの送信及び/又はそれからの受信を可能にしうる。
【0060】
通信システム10は更に、通信システム10内に設けられ、かつ、ホストコンピュータ24及び無線デバイス22と通信することを可能にするハードウェア58を備えるネットワークノード16を含む。ハードウェア58は、通信システム10の、異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線コネクションをセットアップ及び維持するための通信インタフェース60と、ネットワークノード16によってサービスが行われるカバレッジエリア18内に位置する無線デバイス22との少なくとも無線コネクション64をセットアップ及び維持するための無線インタフェース62とを含みうる。無線インタフェース62は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成されてもよく、又はそれらを含んでもよい。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24へのコネクション66を容易にするように構成されうる。コネクション66は、直接的であってもよいし、通信システム10のコアネットワーク14を通過、及び/又は通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過してもよい。
【0061】
図示された実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は処理回路68を更に備える。処理回路68は、プロセッサ70及びメモリ72を含みうる。特に、中央演算処理装置等のプロセッサ及びメモリに加えて、又はその代わりに、処理回路68は、処理及び/又は制御のための集積回路、例えば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を備えうる。プロセッサ70は、メモリ72にアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されうる。当該メモリは、任意の種類の揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリ及び/又はバッファメモリ及び/又はRAM(ランダムアクセスメモリ)及び/又はROM(読み出し専用メモリ)及び/又は光メモリ及び/又はEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含みうる。
【0062】
このように、ネットワークノード16は更に、例えばメモリ72に内部格納された、又は外部接続によってネットワークノード16からアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス等)に格納された、ソフトウェア74を有している。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能でありうる。処理回路68は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御するように、及び/又はそのような方法及び/又はプロセスを、例えばネットワークノード16によって実行させるように構成されうる。プロセッサ70は、本明細書に記載のネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、本明細書に記載の、データ、プログラムによるソフトウェアコード及び/又は他の情報を格納するように構成される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70及び/又は処理回路68によって実行されるとプロセッサ70及び/又は処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書に記載のプロセスを実行させる命令を含みうる。例えば、ネットワークノード16の処理回路68は、アプリケーション遅延決定器32を含みうる。当該アプリケーション遅延決定器は、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定するように構成される。
【0063】
通信システム10は、既に言及した無線デバイス22を更に含む。無線デバイス22は、無線デバイス22が現在位置しているカバレッジエリア18にサービスを行うネットワークノード16との無線コネクション64をセットアップ及び維持するように構成された無線インタフェース82を含みうるハードウェア80を有しうる。無線インタフェース82は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成されてもよく、又はそれらを含んでもよい。
【0064】
無線デバイス22のハードウェア80は処理回路84を更に備える。処理回路84は、プロセッサ86及びメモリ88を含みうる。特に、中央演算処理装置等のプロセッサ及びメモリに加えて、又はその代わりに、処理回路84は、処理及び/又は制御のための集積回路、例えば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を備えうる。プロセッサ86は、メモリ88にアクセス(例えば、書き込み及び/又は読み出し)するように構成されうる。当該メモリは、任意の種類の揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリ及び/又はバッファメモリ及び/又はRAM(ランダムアクセスメモリ)及び/又はROM(読み出し専用メモリ)及び/又は光メモリ及び/又はEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を含みうる。
【0065】
このように、無線デバイス22は更に、例えば無線デバイス22内のメモリ88に格納された、又は無線デバイス22からアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス等)に格納された、ソフトウェア90を有しうる。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能でありうる。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含みうる。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートにより、無線デバイス22を介して人間の又は人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能でありうる。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、無線デバイス22及びホストコンピュータ24で終端するOTTコネクション52を介して、実行中のクライアントアプリケーション92と通信しうる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、当該要求データに応じてユーザデータを提供しうる。OTTコネクション52は、要求データ及びユーザデータの両方を転送しうる。クライアントアプリケーション92は、それが提供するユーザデータを生成するためにユーザとインタラクションしうる。
【0066】
処理回路84は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御するように、及び/又はそのような方法及び/又はプロセスを、例えば無線デバイス22によって実行させるように構成されうる。プロセッサ86は、本明細書に記載の無線デバイス22の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に対応する。無線デバイス22は、本明細書に記載の、データ、プログラムによるソフトウェアコード及び/又は他の情報を格納するように構成されたメモリ88を備える。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90及び/又はクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86及び/又は処理回路84によって実行されるとプロセッサ86及び/又は処理回路84に、無線デバイス22に関して本明細書に記載のプロセスを実行させる命令を含みうる。例えば、無線デバイス22の処理回路84は、モード決定ユニット34を含みうる。当該モード決定ユニットは、アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに従って、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するように構成される。
【0067】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、無線デバイス22、及びホストコンピュータ24の内部動作は、
図2に示されるようなものとされうるとともに、独立して、周囲のネットワークトポロジは
図1のものとされうる。
【0068】
図2では、あらゆる中間デバイス及びそれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングに明示的に言及することなく、OTTコネクション52が、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、無線デバイス22から若しくはホストコンピュータ24を操作するサービスプロバイダから、又はその両方から隠すように構成されうるルーティングを決定しうる。OTTコネクション52がアクティブである間に、ネットワークインフラストラクチャは、(例えば、負荷の考慮又はネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を更に行いうる。
【0069】
無線デバイス22とネットワークノード16との間の無線コネクション64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。種々の実施形態のうちの1つ以上は、無線コネクション64が最後のセグメントを形成しうるOTTコネクション52を使用して無線デバイス22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の一部の教示が、データレート、レイテンシ、及び/又は消費電力を改善することができ、それによって、ユーザの待ち時間の低減、ファイルサイズの緩和、応答性の向上、バッテリ寿命の延長等の利点を提供できる。
【0070】
いくつかの実施形態では、1つ又は以上の実施形態が改善するデータレート、レイテンシ及びその他の要因をモニタリングする目的で、測定手順が提供されうる。更に、測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ24と無線デバイス22との間のOTTコネクション52を再設定するためのオプションのネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション52を再設定するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48、又は無線デバイス22のソフトウェア90、又はその両方で実装されうる。いくつかの実施形態では、センサ(図示せず)が、OTTコネクション52が通過する通信デバイスに配置されうるか又はそれに関連して配置されうる。当該センサは、上記で例示された、モニタリングされた量の値を供給することによって、又はソフトウェア48,90が当該モニタリングされた量を他の物理量の値から計算又は推定しうる、当該他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与しうる。OTTコネクション52の再設定は、メッセージフォーマット、再送設定、好ましいルーティング等を含んでもよく、当該再設定は、ネットワークノード16に影響を与える必要はなく、ネットワークノード16には未知であるか又は感知できなくてもよい。いくつかのそのような手順及び機能は、当該分野では既知でありうるとともに実践されうる。特定の実施形態では、測定は、ホストコンピュータ24の、スループット、伝搬時間、レイテンシ等の測定を容易にする、独自の無線デバイスシグナリングを含みうる。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48,90が、伝搬時間、エラー等をモニタリングしながら、OTTコネクション52を使用して、メッセージ(特に、空のメッセージ又は「ダミー」メッセージ)を送信させることで実行されうる。
【0071】
このように、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように構成された処理回路42と、無線デバイス22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークに転送するように構成された通信インタフェース40とを備える。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは更に、無線インタフェース62を有するネットワークノード16を含む。いくつかの実施形態では、無線デバイス22への送信の準備/開始/維持/サポート/終了のため、及び/又は無線デバイス22からの送信の受信の準備/開始/維持/サポート/終了のための、本明細書に記載の機能及び/又は方法を実行するように、ネットワークノード16が構成される及び/又はネットワークノード16の処理回路68が構成される。
【0072】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、無線デバイス22からネットワークノード16への送信から生じるユーザデータを受信するように構成された通信インタフェース40とを備える。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16への送信の準備/開始/維持/サポート/終了のため、及び/又はネットワークノード16からの送信の受信の準備/開始/維持/サポート/終了のための、本明細書に記載の機能及び/又は方法を実行するように、無線デバイス22が構成される及び/又は構成される無線インタフェース82及び/又は処理回路84を無線デバイス22が備える。
【0073】
図1及び
図2は、アプリケーション遅延決定器32及びモード決定器34等の種々の「ユニット」がそれぞれのプロセッサ内にあることを示しているが、これらのユニットは当該ユニットの一部が処理回路内の対応するメモリに格納されるように実装されてもよいと考えられる。言い換えれば、上記ユニットは、処理回路内のハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されてもよい。
【0074】
図3は、一実施形態に係る、例えば、
図1及び
図2の通信システム等の通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図2参照して説明されるものでありうるホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及び無線デバイス22を含みうる。本方法の第1のステップで、ホストコンピュータ24がユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの、オプションであるサブステップで、ホストコンピュータ24が、例えばホストアプリケーション50のようなホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップで、ホストコンピュータ24が、無線デバイス22へのユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS104)。オプションである第3のステップ930で、ネットワークノード16が、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータを無線デバイス22へ送信する(ブロックS106)。オプションである第4のステップで、無線デバイス22が、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連付けられた、例えばクライアントアプリケーション92のようなクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0075】
図4は、一実施形態に係る、例えば、
図1の通信システム等の通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図1及び
図2参照して説明されうるホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及び無線デバイス22を含みうる。本方法の第1のステップで、ホストコンピュータ24がユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションであるサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータ24が、例えばホストアプリケーション50のようなホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップで、ホストコンピュータ24が、無線デバイス22へのユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS112)。当該送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を通過しうる。オプションである第3のステップで、無線デバイス22が、当該送信で搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0076】
図5は、一実施形態に係る、例えば、
図1の通信システム等の通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図1及び
図2を参照して説明されうるホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及び無線デバイス22を含みうる。本方法の、オプションである第1のステップで、無線デバイス22が、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの、オプションであるサブステップで、無線デバイス22が、ホストコンピュータ24によって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加的に又は代替的に、オプションである第2のステップで、無線デバイス22が、ユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの、オプションであるサブステップで、無線デバイスが、例えばクライアントアプリケーション92のようなクライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されるクライアントアプリケーション92は、ユーザから受け付けたユーザ入力を更に考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、無線デバイス22は、オプションである第3のサブステップで、ユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS124)。本方法の第4のステップで、ホストコンピュータ24が、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、無線デバイス22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0077】
図6は、一実施形態に係る、例えば、
図1の通信システム等の通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図1及び
図2を参照して説明されうるホストコンピュータ24、ネットワークノード16、及び無線デバイス22を含みうる。オプションである第1のステップで、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16が、無線デバイス22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションである第2のステップで、ネットワークノード16が、受信したユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS130)。第3のステップで、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16によって開始された送信で搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0078】
図7は、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための方法についての、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つ以上のブロックは、ネットワークノード16の1つ以上の要素によって、例えば、処理回路68(アプリケーション遅延決定器32を含む)、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60のうちの1つ以上によって、実行されうる。ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定するように構成される(ブロックS134)。本プロセスは更に、オプションとして、決定されたアプリケーション遅延を無線デバイスへ送信することを含む(ブロックS136)。
【0079】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つ以上のブロックは、無線デバイス22の1つ以上の要素によって、例えば、処理回路84(モード決定ユニット34を含む)、プロセッサ86、無線インタフェース82、及び/又は通信インタフェース60のうちの1つ以上によって、実行されうる。無線デバイス22は、処理回路84及び/又はプロセッサ86及び/又は無線インタフェース82を介する等して、ネットワークノードからアプリケーション遅延を受信するように構成される(ブロックS138)。本プロセスは更に、アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに従って、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始することを含む(ブロックS140)。
【0080】
図9は、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するための、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つ以上のブロックは、ネットワークノード16の1つ以上の要素によって、例えば、処理回路68(アプリケーション遅延決定器32を含む)、プロセッサ70、無線インタフェース62、及び/又は通信インタフェース60のうちの1つ以上によって、実行されうる。ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、スケジューリングコンポーネントキャリア帯域幅部分(BWP)と関連付けられた第1のサブキャリア間隔(SCS)に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定する(ブロックS142)ように構成され、当該アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられる。
【0081】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、ネットワークノードに、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいてアプリケーション遅延を決定させるように構成されることによって、当該アプリケーション遅延を決定するように構成され、当該第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。いくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0082】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のサブキャリア間隔(SCS)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとが異なる場合に、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値を、ネットワークノードに決定させるように構成されることによって、混合ヌメロロジを用いたクロスキャリアスケジューリングのためのアプリケーション遅延を決定するように構成される。
【0083】
いくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリング物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリング物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と関連付けられている。
【0084】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zを決定することと、関連する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング機会がスロット内の特定のシンボルの後に来た場合に、第1の最小スケジューリングオフセットを特定の量だけ増加させることと、をネットワークノードに行わせるよう構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。
【0085】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、ネットワークノード16に、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとに少なくとも部分的に基づいて、現在適用されている最小スケジューリングオフセットをアプリケーション遅延として決定させるように構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。 いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、例えば、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、決定されたアプリケーション遅延のインジケーションを無線デバイス22へ送信するように構成される。
【0086】
いくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に、第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、処理回路68及び/又はプロセッサ70及び/又は無線インタフェース62及び/又は通信インタフェース60を介する等して、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおける現在適用されている最小スケジューリングオフセット、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPのアプリケーション遅延Z、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS、及び、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のサブキャリア間隔SCS、に少なくとも部分的に基づいて、アプリケーション遅延を決定することをネットワークノードに行わせるよう構成されることによって、アプリケーション遅延を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【0087】
図10は、複数のヌメロロジが適用される、第1の最小スケジューリングオフセットと第2の最小スケジューリングオフセットとの間で遷移するため等の、本開示のいくつかの実施形態による無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つ以上のブロックは、無線デバイス22の1つ以上の要素によって、例えば、処理回路84(モード決定ユニット34を含む)、プロセッサ86、無線インタフェース82、及び/又は通信インタフェース60のうちの1つ以上によって、実行されうる。無線デバイス22は、処理回路84及び/又はプロセッサ86及び/又は無線インタフェース82を介する等して、ネットワークノードからアプリケーション遅延のインジケーションを受信するように構成され(ブロックS144)、当該アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリア帯域幅部分(BWP)と関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)に少なくとも部分的に基づいており、当該アプリケーション遅延は、第1及び第2の最小スケジューリングオフセットのうちの少なくとも1つと関連付けられている。無線デバイス22は、処理回路84及び/又はプロセッサ86及び/又は無線インタフェース82を介する等して、受信されたアプリケーション遅延に少なくとも部分的に基づいて、第2の最小スケジューリングオフセットを適用することを開始するように構成される(ブロックS146)。
【0088】
いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第1の最小スケジューリングオフセットに更に少なくとも部分的に基づいており、当該第1の最小スケジューリングオフセットは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、第2のスケジューリングモードと第1のスケジューリングモードとの間の変換に対応し、当該第1及び第2のスケジューリングモードは、少なくともそれぞれの最小スケジューリングオフセットにおいて異なる。いくつかの実施形態では、第2のスケジューリングモードは、最小スケジューリングオフセットがゼロより大きいクロススロットモードであり、第1のスケジューリングモードは最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードである。
【0089】
いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、混合ヌメロロジを用いるクロスキャリアスケジューリングのためのものであり、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSと、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のサブキャリア間隔SCSとが異なる場合、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCSに対する、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPの第1の最小スケジューリングオフセットについての正規化された値に更に少なくとも部分的に基づいている。
【0090】
いくつかの実施形態では、正規化された値minK'は、次式によって決定される:
ここで、minKは、現在適用されている最小スケジューリングオフセットであり、
μ
PDCCHは、第1のSCSと関連付けられており、第1のSCSは、スケジューリング物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と関連付けられており、
μ
PDSCHは、第2のSCSと関連付けられており、第2のSCSは、被スケジューリング物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と関連付けられている。
【0091】
いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、最小の実現可能なアプリケーション遅延Zに少なくとも部分的に基づいており、関連する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング機会がスロット内の特定のシンボルの後に来る場合に、第1の最小スケジューリングオフセットは特定の量だけ増加される。いくつかの実施形態では、特定の量は1スロットである。いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS(サブキャリア間隔)と、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のSCSとに少なくとも部分的に基づく、現在適用されている最小スケジューリングオフセットである。
【0092】
いくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、変更インジケーションが無線デバイスによって受信された後に、第2の最小スケジューリングオフセットの適用を開始するタイミングを示し、当該変更インジケーションは、新たな最小スケジューリングオフセットを適用することを示す。いくつかの実施形態では、無線デバイス22は、処理回路84及び/又はプロセッサ86及び/又は無線インタフェース82を介する等して、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを介して変更インジケーションを受信するように構成される。いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPにおける現在適用されている最小スケジューリングオフセット、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPのアプリケーション遅延Z、スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第1のSCS、及び、被スケジューリングコンポーネントキャリアBWPと関連付けられた第2のサブキャリア間隔SCS、に少なくとも部分的に基づいている。いくつかの実施形態では、アプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。
【0093】
本開示の構成の全体的なプロセスフローを説明し、本開示のプロセス及び機能を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成の例を提供したので、以下のセクションでは、ネットワークノード16及び/又は無線デバイス22によって実装されうる、最小スケジューリングオフセットアプリケーション遅延を決定するための構成及び方法の詳細及び例を提供する。
【0094】
ネットワークノード16及び無線デバイス22が、現在、あるminimumSchedulingOffset1値を適用し、(例えば、ネットワークノード16からモードを変更するためのインジケーションを受信した後に)別のminimumSchedulingOffset2値に遷移することを望む場合のシナリオが検討される。ここで、現在適用されているminimumSchedulingOffsetをminKと表記する。以下では、モード(CSモード及びSSモード)間の遷移のアプリケーション遅延の決定、又は代替として、現在適用されているminKの適用から、新たなminK値の適用への遷移に関連する態様が開示される。
【0095】
アプリケーション遅延を決定する際に、ネットワークノード16及び/又は無線デバイス22によって、いくつかの態様のうちの1つ以上が考慮されうる:
【0096】
1)変更前のminimumSchedulingOffset値minK。
【0097】
いくつかの実施形態では、minK値は、スケジューリングPDCCHと被スケジューリングPDSCHとの間の最小スロット距離を表す。一例では、minK値は、PDCCH受信及び復号を終えるために無線デバイス22によって使用されるスロットの最大個数、又はPDCCH処理時間を表しうる。minKは更に、特定のセル、BWP、又はSCSに基づいて決定されうる。
【0098】
更に別の例では、無線デバイス22は、ネットワークノード16が、異なるシナリオ(例えば、異なるBWP又は異なるSCSに対してminKがされるべきかどうか、及びどのようにされるべきか)についてminKを設定するのに役立つ支援情報を提供しうる。
【0099】
更に、minKは、省電力ゲインと無線デバイス22のスループットとのトレードオフに基づいて決定されうる。例えば、無線デバイス22がスロット内でPDCCHを処理でき、かつ、例えば、PDCCHモニタリングケース1-1が使用される場合、1スロットのminKは、良好な省電力ゲイン及び最小の無線デバイス22のスループット損失を提供しうる。
【0100】
別の例では、例えば、minKの値が、最小の実現可能なアプリケーション遅延より小さい、及び/又は、例えば、PDCCHモニタリングケース1-1が使用される、及び/又は、例えば、同一ヌメロロジスケジューリングが適用される場合、新たなminKアプリケーション遅延はminK(即ち、現在適用されている)値に等しくてもよい。しかし、例えば、他のPDCCHモニタリングケースが使用される場合、設定されたminKは、例えば、ネットワークノード16及び/又は無線デバイス22によって増加されてもよい。例えば、PDCCHモニタリングケース1-2又は2が使用される、及び/又は、PDCCHモニタリング機会(MO)が特定のシンボルの後に収まる場合、ネットワークノード16は、minKを1スロットずつ増加させうる等である。
【0101】
2)最小の実現可能なアプリケーション遅延Z。
【0102】
一例では、Zの値は、PDCCHを受信及び復号するために無線デバイス22によって必要とされる及び/又は無線デバイス22に割り当てられる最小時間を表す。Zの値は、例えば、スロット単位で決定されうる。Zの値は、特定のPDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)を仮定することによって更に決定されうる。追加的又は代替的には、Zの値は、スケジューリングコンポーネントキャリアの(CCの)BWPによって使用されるヌメロロジ(又はサブキャリア間隔(SCS))に依存しうる。例えば、小さなSCS(例えば、15及び30kHz)及びPDCCHモニタリングケース1-1でCCのBWPをスケジューリングすることは、Z=1を有しうる一方、より大きなSCS(例えば、60及び120kHz)でCCのBWPをスケジューリングすることは、Z=2等を有しうる。
【0103】
Zの値は、無線デバイス22がZより小さいminK値を現在適用することができるので有用でありうる。例えば、同一スロットモードが現在実行されている場合、minK値は、無効化されるか又は又は0に設定される。その場合、無線デバイス22は、minK値の変更インジケーションが受信された後、minK番目のスロットにおいて新たなminK値を適用しなくてもよい。むしろ、無線デバイス22は、minK値の変更インジケーションが受信された後、Z番目のスロットにおいて新たなminK値を適用するのみであってもよい。
【0104】
3)スケジューリングCCのBWPのSCS及び被スケジューリングCCのBWPのSCS。
【0105】
一例では、両方のCCのBWPのSCSが同じである場合、ネットワークノード16は、特に、例えばPDCCHモニタリングケース1-1が使用される場合、現在適用されているminKをアプリケーション遅延とみなしうる。しかし、省電力のために、又は不整合の機会を減らすために、又は任意の他の理由のために、ネットワークノード16は、より大きなアプリケーション遅延を考慮しうる。
【0106】
別の例では、例えば、混合ヌメロロジを用いたクロスキャリアスケジューリングが使用され、その場合、スケジューリングCCのBWPのSCSと、被スケジューリングCCのBWPとが異なる場合、ネットワークノード16は、スケジューリングCCのBWPのSCSに対して、被スケジューリングCCのBWPのminKの正規化された値を使用しうる。例えば、以下の正規化が使用されうる:
【0107】
ネットワークノード16は、他の理由のために(例えば、より多くの省電力の機会を無線デバイス22に提供するため、不整合の機会を減らすため等)、追加の重み付け係数を更に適用しうる。
【0108】
4)PDCCHモニタリングケース。
【0109】
いくつかの構成では、ネットワークノード16が、無線デバイス22に、PDCCHモニタリングケース1-2又はケース2を設定する、又は、PDCCH MOがスロットのいずれかにあることが期待できる他の任意のPDCCHモニタリングを設定する可能性がありうる。一方、ネットワークノード16は、minK値を無線デバイス22に設定しうるとともに、典型的なPDCCHモニタリングケースとしてPDCCHモニタリングケース1-1を想定することによってZ値について無線デバイス22と合意しうる。このため、ネットワークノード16及び無線デバイス22は、送信においてどのような種類のPDCCHモニタリングケースが使用されているかも認識しうる。
【0110】
一例では、例えば、PDCCHモニタリングケース1-2が採用される、及び/又は、関連するPDCCH MOがスロット内の特定のシンボルの後に来る場合に、ネットワークノード16は、特定の量(例えば、1追加スロット)だけminimumSchedulingOffsetを増加させることを決定しうる。
【0111】
同様に、例えば、PDCCHモニタリングケース2が採用される、及び/又は、スロット内の最後のPDCCH MOが当該スロット内の特定のシンボルの後に来る場合に、ネットワークノード16は、特定の量(例えば、1追加スロット)だけminimumSchedulingOffsetを増加させることを決定しうる。
【0112】
上記のファクタのうちの任意の1つ以上を考慮すると、新たなminKアプリケーション遅延を決定するために以下の方法の一部又は全部が使用されうる。
【0113】
一例では、同一キャリアスケジューリングが使用される、及び/又は、基準PDCCHモニタリングケースとは異なるPDCCHモニタリングケースが適用される場合に、新たなminKアプリケーション遅延を決定するための方法が使用されうる。本方法は、以下のうちの1つ以上を含むうる:
●現在のminK値を保存すること、ここで、現在のminK値は、現在のBWPと関連付けられている及び/又は基準PDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)に対するものである;
●Z値を保存すること、ここで、当該値は、BWPのSCSと関連付けられている及び/又は基準PDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)に対するものである;
●第2のPDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-2)のための新たなminKアプリケーション遅延を計算すること;
●ここで、導出される値は、以下のうちの少なくとも1つ以上に基づく:
a)現在のminK値;
b)適用されたZ値;
c)PDCCHモニタリングケースと基準PDCCHモニタリングケースの最後のシンボルとに依存する追加のファクタ(例えば、α)。αの値は、第2のPDCCHモニタリングケースの最後のシンボルに更に基づきうる。
d)別のオプションとして、αの値は、より高いSCSでCCをスケジューリングするためにスケジューリングCCによって必要とされる規格化された処理時間にも基づきうる。このオプションでは、αの値は、少なくとも、スケジューリングSCS及びPDCCHモニタリングケースに依存する。
●アプリケーション遅延を適用すること。例えば、ネットワークノード16は、アプリケーション遅延の後に、新たなminK値より小さくないK0、K2等の値で無線デバイス22をスケジューリングする。無線デバイス22は、minK値以下のK0、K2等の値を使用するスケジューリングの準備ができていてもよい。minK値はBWPごとであるので、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)のminK値は異なる(即ち、K0及びK2値を異なるように制限する)ことがあることに留意されたい。
【0114】
別の例では、クロスキャリアスケジューリングが使用される(特に、混合ヌメロロジの場合)、及び/又は、基準PDCCHモニタリングケースと同じPDCCHモニタリングケースが適用される場合に、新たなminKアプリケーション遅延を決定するための、以下で説明する方法が使用されうる。本方法は、以下のうちの1つ以上を含みうる:
●現在のminK値を保存すること、ここで、現在のminK値は、現在の被スケジューリングCCのBWPと関連付けられている及び/又は基準PDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)に対するものである;
●Z値を保存すること、ここで、当該値は、スケジューリングCCのBWPのSCSと関連付けられている及び/又は基準PDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)に対するものである;
●スケジューリングCCのための新たなminKアプリケーション遅延を計算すること。
●ここで、導出される値は、以下のうちの少なくとも1つ以上に基づく:
a)現在のminK値;
b)適用されたZ値;
c)スケジューリングCCのBWPのヌメロロジ(又はSCS);及び/又は
d)被スケジューリングCCのBWPのヌメロロジ(又はSCS)。
●アプリケーション遅延を適用すること。例えば、ネットワークノード16において、ネットワークノード16は、アプリケーション遅延の後に、新たなminK値より小さくないK0、K2等の値で無線デバイス22をスケジューリングする。無線デバイス22は、minK値以下のK0、K2等の値を使用するスケジューリングの準備ができていてもよい。minK値はBWPごとであるので、DL及びULのminK値は異なる(即ち、K0及びK2値を異なるように制限する)ことがあることに留意されたい。
【0115】
更に別の例では、クロスキャリアスケジューリングが使用される、及び/又は、基準PDCCHモニタリングケースとは異なるPDCCHモニタリングが適用される場合に、新たなminKアプリケーション遅延を決定するために上記の方法の組み合わせが使用されうる。一例では、これは、第1の方法例の第3及び第4の項目をファクタとして第2の方法例の第4の項目に挿入することによって行われうる。
【0116】
一例として、上記の方法を使用して、以下の式を使用して、スケジューリングCCのBWPにおいてヌメロロジμ_CC1を有する当該スケジューリングCCの新たなminKアプリケーション遅延が決定されてもよく、これは、CCのBWP設定においてヌメロロジμ_CC2を有する当該CCをスケジューリングする。なお、以下の式及びステップは一例にすぎない。上記方法に基づく導出、修正等は排除されない。
【0117】
具体的には、上式は、以下のように説明されうる。
●被スケジューリングCCのBWPにおいて設定されたminK 値を保存すること;
●被スケジューリングCCのBWPの適用されたZ値を保存すること;及び
●パラメータαの値を決定すること。
【0118】
一例では、αの値は、より高いSCSでCCをスケジューリングするためにスケジューリングCCによって必要とされる規格化された処理時間に基づきうる。このオプションでは、αの値は、少なくとも、スケジューリングSCS及びPDCCHモニタリングケースに依存する。
【0119】
別の例では、ネットワークノード16は、無線デバイス22のスループット損失を最小にするように決定し、そのようにして、この値をゼロと見なしうる。別の例では、ネットワークノード16は、例えば、より高い省電力機会を無線デバイス22に提供するために、又は不整合の可能性を低減するために、より高い数を考慮することを決定しうる。
【0120】
別の例では、PDCCHモニタリングケース1-2又はケース2が送信に使用される場合、PDCCHモニタリングケース1-1でモニタリングされるPDCCH受信の、可能性のある最後のシンボルとしての3番目のシンボルに対する、PDCCHモニタリングの最後のシンボルの位置から、αの値が更に導出されうる。
【0121】
更に別の例では、αの値は、0又は1のいずれかに設定されうる。0を使用するか1を使用するかの判定は、スケジューリングCCで使用されるPDCCHモニタリングケースに基づく。例:
1)PDCCHモニタリングケース1-1が使用される場合、αの値は0に設定されうる。
2)PDCCHモニタリングケース2が使用される場合、αの値は1に設定されうる。
3)PDCCHモニタリングケース1-2が使用される場合、ネットワークノード16は、スロット内のいずれのシンボルがPDCCHモニタリングを終了するかを更にチェックしうる。また、無線デバイス22は、この情報とスケジューリングCCのヌメロロジとに基づいて、αの値を決定しうる。例:
a)ヌメロロジ0及び1(SCS=15kHz及び30kHz)を用いるスケジューリングCCでは、PDCCHモニタリングが10番目以下のシンボルで終了する場合、αの値は0に設定されうる。それ以外の場合、αの値は1に設定されうる。
b)ヌメロロジ2(SCS=60kHz)を用いるスケジューリングCCでは、PDCCHモニタリングが7番目以下のシンボルで終了する場合、αの値は0に設定されうる。それ以外の場合、αの値は1に設定されうる。
c)ヌメロロジ3(SCS=120kHz)を用いるスケジューリングCCでは、PDCCHモニタリングが11番目以下のシンボルで終了する場合、αの値は0に設定されうる。それ以外の場合、αの値は1に設定されうる。
●ステップ3から得られた値は、正規化され、スケジューリングCCのBWPのヌメロロジに量子化されうることに留意されたい。
4)パラメータαをZ値に追加する。
5)ステップ4で得られた値がステップ5で得られた値より小さいかどうかをチェックする。ステップ4で得られた値が大きければ、ステップ4で得られた値が新たなminKアプリケーション遅延として使用される。それ以外の場合、ステップ5で得られた値がアプリケーション遅延として使用される。
【0122】
追加の態様:
【0123】
上記の例示的な実施形態では、ネットワークノード16が個別の無線デバイス22に対して関連パラメータ(特に、アプリケーション遅延)を設定するシナリオが考慮された。ネットワークノード16は更に、セル内の全ての基礎となる無線デバイス22、BWP等を考慮した後に、アプリケーション遅延、又はminK等の他のパラメータを調整することを考慮しうる。したがって、ネットワークノード16は、無線デバイス22又はそれらのサブセットの間でこれらのパラメータを整合させたい場合がある。ネットワークノード16は更に、スケジューリングの柔軟性を得るために、異なる無線デバイス22に対して異なる値を選択することを決定しうる。あるいは、異なる無線デバイス22が同時にネットワークノード16によるサービスを受けうる場合に、マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)等の特定のパラダイムが使用されるときに、ネットワークノード16は、異なる無線デバイス22間の可能性のある不整合を回避するために、関連するパラメータを整合させる必要がありうる。
【0124】
無線デバイス22は、アプリケーション遅延が経過した後、クロススロットから同一スロットモードに移行することが期待されうる。他の基礎となる条件に応じて、無線デバイス22は、適切な省電力モードを選択することを決定しうる。例えば、クロスキャリアスケジューリングが採用され、かつ、無線デバイス22が少なくともminKのPDSCHをバッファリングする必要がない場合、無線デバイス22は、アプリケーション遅延がminKよりも大きければ、より高い省電力機会を取得しうる。したがって、無線デバイス22は、それに応じてその省電力ストラテジを適応させることができ、より高いレベルの省電力を得るために、minKに基づいて決定されたものに関して追加のモジュールをオフにすることを考慮しうる。
【0125】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、特に、より大きなminK値からより小さなminK値に遷移する場合(あるいは、minKが有効化されるCSモードから、minKが無効化される同一スロットモードに遷移する場合)、不整合を回避するために、新たなminKアプリケーション遅延を増加させうる。追加遅延は、例えば、cXとすることができ、ここで、cは整数であり、Xは上述の方法のいずれかによって得られるアプリケーション遅延である。追加遅延が実行されるか否かの決定は、例えば、チャネル品質に基づきうる。例えば、チャネル品質がある閾値を下回る場合、追加遅延が実行される。逆に、チャネル品質がある閾値を上回る場合、追加遅延は実行されない。
【0126】
上述の方法では、新たなminKアプリケーション遅延がスケジューリングCCのBWPのヌメロロジにおいて計算される。別のオプションでは、被スケジューリングCCのBWPのヌメロロジにおける新たなminK値アプリケーション遅延を計算することも可能である。これは、上記の方法から得られたアプリケーション遅延に、被スケジューリングCCのBWPのヌメロロジとスケジューリングCCのBWPのヌメロロジとの間の比を乗算することによって行われうる。
【0127】
上述の方法では、ネットワークノード16と無線デバイス22とが、基準PDCCHモニタリングケース(例えば、PDCCHモニタリングケース1-1)の下でZ値に合意することが想定されうる。無線デバイス22とネットワークノード16とが、他のPDCCHモニタリングケースが送信全体を通して使用されることを相互に理解できる場合、無線デバイス22とネットワークノード16とは、Z値(PDCCHモニタリングケース1-1が使用される場合、Z値とは異なる可能性がある)を事前に合意しうる。この場合、パラメータαは、上記の方法及び/又は式から省略されうる。
【0128】
一態様によれば、いくつかの実施形態は、以下の1つ以上等のファクタを含む新たなminKアプリケーション遅延を決定する方法を含む:
●被スケジューリングCCのBWPに設定されたminimumSchedulingOffset;
●スケジューリングCCのBWPと被スケジューリングCCのBWPのヌメロロジ;
●PDCCHモニタリングケースに関連する追加ファクタ;及び/又は
●最小の実現可能なアプリケーション遅延。
【0129】
一態様によれば、ネットワークノード16は、無線デバイス22と通信するように構成される。ネットワークノード16は、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロよりも大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定し、オプションとして、決定されたアプリケーション遅延を無線デバイス22に送信するように構成された無線インタフェース62及び/又は処理回路68を備える。
【0130】
この態様によれば、いくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。いくつかの実施形態では、送信することは、クロススロットモード又は同一スロットモードのうちの1つを開始するタイミングを送信することを更に含む。
【0131】
別の態様によれば、ネットワークノード16において実行される方法は、アプリケーション遅延決定器32を介して、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定することと、オプションとして、決定されたアプリケーション遅延を無線デバイス22に送信することとを含む。
【0132】
この態様によれば、いくつかの実施形態では、決定されたアプリケーション遅延は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている。いくつかの実施形態では、送信することは、クロススロットモード又は同一スロットモードのうちの1つを開始するタイミングを送信することを更に含む。
【0133】
更に別の態様によれば、無線デバイス(無線デバイス22)は、ネットワークノード16と通信するように構成される。無線デバイス22は、ネットワークノード16からアプリケーション遅延を受信し、アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに従って同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するように構成された無線インタフェース82及び/又は処理回路84を備える。この態様によれば、無線デバイス22、無線インタフェース、及び処理回路は、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するタイミングのインジケーションを受信するように更に構成される。
【0134】
別の態様によれば、無線デバイス(無線デバイス22)において実行される方法は、無線インタフェース82を介して、ネットワークノード16からアプリケーション遅延を受信することと、アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに従って、処理回路84を介して、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始することとを含む。この態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するタイミングのインジケーションを受信することを更に含む。
【0135】
いくつかの実施形態は、以下のうちの1つ以上を含みうる:
【0136】
例A1. 無線デバイスと通信するように構成されたネットワークノードであって、前記ネットワークノードは、以下のように構成される、及び/又は、以下のように構成される無線インタフェース及び/又は処理回路を備え、
最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定し、
オプションとして、前記決定されたアプリケーション遅延を前記無線デバイスへ送信する、
ように構成される、ネットワークノード。
【0137】
例A2. 例A1のネットワークノードであって、前記決定されたアプリケーション遅延は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている、ネットワークノード。
【0138】
例A3. 例A1のネットワークノードであって、前記送信することは、前記クロススロットモード又は前記同一スロットモードのうちの1つを開始するタイミングを送信することを更に含む、ネットワークノード。
【0139】
例B1. ネットワークノードに実行される方法であって、前記方法は、
最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロより大きいクロススロットモードと、最小スケジューリングオフセットパラメータがゼロに等しい同一スロットモードとの間の変換に対応するアプリケーション遅延を決定することと、
オプションとして、前記決定されたアプリケーション遅延を前記無線デバイスへ送信することと、
を含む、方法。
【0140】
例B2. 例B1の方法であって、前記決定されたアプリケーション遅延は、PDCCH物理ダウンリンク制御チャネル)モニタリングケースのタイプに少なくとも部分的に基づいている、方法。
【0141】
例B3. 例B1の方法であって、前記送信することは、前記クロススロットモード又は前記同一スロットモードのうちの1つを開始するタイミングを送信することを更に含む、ネットワークノード。
【0142】
例C1. ネットワークノードと通信するように構成された無線デバイスであって、前記無線デバイスは、以下のように構成される、及び/又は、以下のように構成される無線インタフェース及び/又は処理回路を備え、
前記ネットワークノードからアプリケーション遅延を受信し、
前記アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに応じて、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始する、
ように構成される、無線デバイス。
【0143】
例C2. 例C1の無線デバイスであって、前記無線デバイス、無線インタフェース、及び処理回路は、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するタイミングのインジケーションを受信するように更に構成される、無線デバイス。
【0144】
例D1. 無線デバイスにおいて実行される方法であって、前記方法は、
ネットワークノードからのアプリケーション遅延を受信することと、
前記アプリケーション遅延がゼロであるかゼロより大きいかに応じて、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始することと、
を含む、方法。
【0145】
例D2. 例D1の方法であって、同一スロットモード又はクロススロットモードを開始するタイミングのインジケーションを受信することを更に含む、方法。
【0146】
当業者によって理解されるように、本明細書に記載の概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラムプロダクト、及び/又は、実行可能なコンピュータプログラムを格納したコンピュータ記憶媒体として実施されうる。したがって、本明細書に記載の概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又は本明細書で一般的に「回路」若しくは「モジュール」と称されるあらゆるソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形式を取りうる。本明細書に記載の任意のプロセス、ステップ、アクション及び/又は機能は、ソフトウェア及び/又はファームウェア及び/又はハードウェアで実装されうる対応するモジュールによって実行されうる、及び/又は関連付けられうる。更に、本開示は、コンピュータによって実行可能な、媒体内に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する、有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラムプログラムの形式を取りうる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、又は磁気記憶デバイスを含む、任意の適切な有形のコンピュータ読取可能媒体が利用されうる。
【0147】
いくつかの実施形態は、本明細書において、方法、システム、及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート図及び/又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために、汎用コンピュータ(それによって、専用コンピュータを作成するために)、専用コンピュータ、又は他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサに提供されてもよく、その結果、コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで特定された機能/アクションを実装するための手段を作り出す。
【0148】
これらのコンピュータプログラム命令は更に、コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置に特定の方法で機能するように指示できる、コンピュータ読取可能メモリ又は記憶媒体に格納されてもよく、その結果、コンピュータ読取可能メモリに格納された命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで特定された機能/アクションを実装する命令手段を含む製品を生み出す。
【0149】
コンピュータプログラム命令は更に、コンピュータ実装プロセスを生成するために、コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置にロードされて、当該コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置上で、一連の動作ステップを実行させてもよく、その結果、当該コンピュータ又は他のプログラマブル・データ処理装置上で実行される当該命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで特定された機能/アクションを実装するためのステップを提供する。
【0150】
ブロックに記載された機能/動作は、動作図に記載された順序とは異なる順序で行われてもよいことを理解されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行されてもよく、又は、ブロックに含まれる機能/動作に応じて、場合によっては逆の順序で実行されてもよい。図のいくつかは通信の主方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は描かれた矢印と反対の方向に生じることがあることが理解されるべきである。
【0151】
本明細書に記載の概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Python、Java(登録商標)又はC++等のオブジェクト指向プログラミング言語で記述されてもよい。しかし、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語で記述されてもよい。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で全体が実行されてもよく、ユーザのコンピュータ上で一部が実行されてもよく、スタンドアロン・ソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、ユーザのコンピュータ上で一部が実行され、かつ、リモートコンピュータ上で一部が実行されてもよく、又は、リモートコンピュータ上で全体が実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを介して)外部コンピュータに接続されてもよい。
【0152】
多くの種々の実施形態が、上記の説明及び図面に関連して本明細書に開示されている。これらの実施形態のあらゆる組み合わせ及びサブコンビネーションを文字通りに説明及び例示することは、過度な繰り返し及び難読化になることが理解されよう。したがって、全ての実施形態は、任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わされることができ、図面を含む本明細書は、本明細書に記載の実施形態の全ての組み合わせ及びサブコンビネーションの、並びにそれらを作成及び使用する方法及びプロセスの、完全な書面による説明を構成すると解釈されるべきであり、そのような任意の組み合わせ又はサブコンビネーションに対する請求項群をサポートすべきである。
【0153】
当業者であれば、本明細書に記載の実施形態が、本明細書において具体的に示され、上記で記載されたものに限定されないことを理解しよう。加えて、上記に反対の言及がなされていない限り、添付の図面の全てが縮尺どおりではないことに留意すべきである。上記の教示に照らして、以下の請求項群の範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変形が可能である。