(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】部品実装装置
(51)【国際特許分類】
H05K 13/00 20060101AFI20231110BHJP
H05K 13/04 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
H05K13/00 Y
H05K13/04 Z
(21)【出願番号】P 2019012638
(22)【出願日】2019-01-29
【審査請求日】2021-11-09
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】中西 智昭
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-086083(JP,A)
【文献】特開2004-343023(JP,A)
【文献】特開2017-163005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と基台の上方を覆って設けられたカバー部との間に形成された開口部を介してパーツフィーダの部品取り出し口から部品を取り出し、前記基台の上面に設けた基板保持部に保持された基板に前記部品を装着する装着ヘッドとを備えた部品実装装置であって、
前記パーツフィーダが装着され、前記部品取り出し口を前記開口部の下方に位置させた状態で前記基台に連結される台車と、
前記パーツフィーダと前記基板保持部の間に形成される収納空間に収納され、前記開口部を開閉する屈曲自在なシャッタと、
前記収納空間から前記開口部へ移動する前記シャッタを屈曲させながら案内するガイド部と、
前記シャッタを前記ガイド部に沿って移動させることにより前記シャッタによって前記開口部を開閉させるシャッタ開閉手段とを有し、
前記シャッタが前記開口部を覆った状態では、前記シャッタの一部は前記パーツフィーダと前記基板保持部の間で立ち姿勢となっている、部品実装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は台車に装着されたパーツフィーダから部品を取り出して基板に実装する部品実装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
部品実装装置において、部品を部品実装機構の装着ヘッドに供給する部品供給ステージの構成として、複数のパーツフィーダが装着された台車を装置本体部の基台に着脱自在にセットする方式が知られている。部品供給ステージには、台車がセットされた状態においてその上方を覆って作業者の安全を確保するカバー部が設けられており、基台とカバー部との間に形成される開口部を介して装着ヘッドによる部品の取り出しが行われる。この構成において、台車を基台から分離させると上述の開口部は開放状態となることから、作業者が不用意にこの開口部から手先を装置内部に侵入させると、ヘッド駆動機構などの可動機構に手先が触れる不安全状態が生じる。
【0003】
このような不安全状態を防ぐため、従来より装着ヘッドによる部品取り出し用の開口部を必要時にのみ開放し、台車が基台から分離した状態において開口部を閉塞する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献例に示す先行技術では、開口部を閉塞するためのシャッタおよびシャッタを移動させる駆動機構を備え、台車が基台から離脱する際にシャッタを開口部を開放する開放位置から開口部を閉止する閉止位置に移動させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述の特許文献に示す先行技術においては、シャッタを移動させる駆動機構の構成に起因して、以下のような課題があった。先行技術では、シャッタを移動させる駆動機構として、シリンダを駆動源とするリンク機構を用い、開口部よりも下方のレベルの収納位置からシャッタを上方に移動させるようにしていた。このような構成においては、シャッタをパーツフィーダ、基台、台車等と干渉しないように移動させる必要があるのでリンク機構が複雑になるという欠点があった。
【0006】
さらに従来技術においては、シャッタの移動動作時に部品供給ステージに配置された安全確保用の物品検出センサの検出光軸をシャッタが遮光する事態が避けられなかった。このため、部品供給ステージにおいて台車の交換に際してシャッタを移動しようとする場合には、設備を停止させる必要があった。このように従来技術においては、部品供給ステージに配置された台車を設備を停止させることなく安全に交換することができなかった。
【0007】
そこで本発明は、基台とカバー部との間に形成される開口部を簡単な機構で安全に閉止するとともに、部品供給ステージに配置された台車を設備を停止させることなく安全に交換することができる部品実装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の部品実装装置は、基台と基台の上方を覆って設けられたカバー部との間に形成された開口部を介してパーツフィーダの部品取り出し口から部品を取り出し、前記基台の上面に設けた基板保持部に保持された基板に前記部品を装着する装着ヘッドとを備えた部品実装装置であって、前記パーツフィーダが装着され、前記部品取り出し口を前記開口部の下方に位置させた状態で前記基台に連結される台車と、前記パーツフィーダと前記基板保持部の間に形成される収納空間に収納され、前記開口部を開閉する屈曲自在なシャッタと、前記収納空間から前記開口部へ移動する前記シャッタを屈曲させながら案内するガイド部と、前記シャッタを前記ガイド部に沿って移動させることにより前記シャッタによって前記開口部を開閉させるシャッタ開閉手段とを有し、前記シャッタが前記開口部を覆った状態では、前記シャッタの一部は前記パーツフィーダと前記基板保持部の間で立ち姿勢となっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、基台とカバー部との間に形成される開口部を簡単な機構で安全に閉止するとともに、部品供給ステージに配置された台車を設備を停止させることなく安全に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図
【
図2】本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図
【
図3】本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図
【
図4】本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分斜視図
【
図5】本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるシャッタ駆動部の構成および機能説明図
【
図6】本発明の一実施の形態の部品実装装置におけるシャッタ駆動部および台車連結機構の機能説明図
【
図7】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車連結機構、台車引抜き防止機構、分離手段および台車検出センサの機能説明図
【
図8】本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図
【
図9】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車連結処理のフロー図
【
図10】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車引抜き処理のフロー図
【
図11】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車連結処理の動作説明図
【
図12】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車連結処理の動作説明図
【
図13】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車引抜き処理の動作説明図
【
図14】本発明の一実施の形態の部品実装装置における台車引抜き処理の動作説明図
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、
図1を参照して、部品実装装置1の全体構成を説明する。部品実装装置1は平面視して矩形状の基台2を有しており、以下に説明する要素は基台2の中心の基台中央2cに関して点対称に配置されている。すなわち基台2の中央には基台中央2cを挟んで2条の基板搬送部3がX方向に配置されている。なお、本明細書では、
図1において横方向(基板搬送方向)をX方向とし、X方向に直交する縦方向をY方向と定義している。それぞれの基板搬送部3は、上流側装置から受け渡された基板4を搬送し、以下に説明する装着ヘッド5による部品装着作業位置に位置決めして保持する。したがって、基板搬送部3は基板4を保持する基板保持部2b(
図5参照)として機能する。
【0012】
図1において下側に位置する基板搬送部3の外側の基台2には、2つの部品供給ステージ6(1)、6(2)がX方向に並列して配置されている。また上側に位置する基板搬送部3の外側の基台2には、2つの部品供給ステージ6(3)、6(4)がX方向に並列して配置されている。なお、以下の記述では、これらの部品供給ステージ6(1)、(2)、(3)、(4)を個別に区別する必要がある場合にのみ付番して記載し、区別して記載する必要がない場合には付番を省略して単に部品供給ステージ6と総称する。またこれらの部品供給ステージ6の詳細構成については、部品供給ステージ6(1)、6(2)のみについて説明し、同一構成である部品供給ステージ6(3)、6(4)については適宜説明を省略している。
【0013】
それぞれの部品供給ステージ6には、台車7が着脱自在(
図3に示す部品供給ステージ6(2)参照)に挿入される。
図7(a)に示すように、台車7の上部は作業床上を移動自在な基部7bに対して昇降可能な台車テーブル7a(テーブル)となっている。台車テーブル7aには、複数の部品供給フィーダ8が装着されている。すなわち基台2には部品供給フィーダ8(パーツフィーダ)が装着された昇降可能な台車テーブル7aを備えた台車7が取り付け可能となっている。そして部品供給ステージ6における基台2の端面は、台車7が着脱自在に装着される台車連結部22となっている。
【0014】
台車連結部22において台車7の外側には、台車連結機構28、バネ部材33および台車引抜き防止機構35が設けられるとともに台車検出センサ39が配置されている。台車連結機構28は、台車7を基台2に着脱可能に連結する機能を有する。バネ部材33は、台車連結機構28による台車7の連結状態を解除する際に、弾発力により台車7を基台2から分離する分離手段として機能を有する。また台車引抜き防止機構35は、台車7の着脱作業時に台車7の位置を固定して、台車7が基台2から不用意に引き抜かれるのを防止する機能を有している。そして台車検出センサ39は、部品供給ステージ6に台車7が挿入されて、基台2と連結可能な位置にあることを検出する機能を有している。
【0015】
図1において、部品実装装置1にはそれぞれの部品供給ステージ6に対応して装着ヘッド5が設けられている。装着ヘッド5はヘッド移動機構(図示省略)によってX方向、Y方向に移動し、対応する部品供給ステージ6に配置された部品供給フィーダ8にアクセスする。これにより、装着ヘッド5は部品供給フィーダ8から部品を取り出して、基板保持部2bに保持された基板4に装着する。
【0016】
装着ヘッド5がそれぞれの対応する部品供給ステージ6から基板保持部2bに移動する経路には、部品認識カメラ18およびノズルストッカ19が配置されている。部品認識カメラ18は、部品供給フィーダ8から取り出されて装着ヘッド5によって保持された状態の部品を下方から撮像して認識することにより、部品の正誤や位置ずれ状態を検出する。ノズルストッカ19は、装着ヘッド5に交換自在に装着される部品吸着ノズルを複数収納する。装着ヘッド5がノズルストッカ19にアクセスしてノズル交換動作を行うことにより、装着ヘッド5のノズル交換が行われる。
【0017】
それぞれの部品供給ステージ6において、取り付けられた台車7の所定範囲を覆う位置には、階段状の断面形状(
図4参照)を有するフィーダカバー9が設けられている。部品供給フィーダ8が装着された台車7が部品供給ステージ6に取り付けられた状態において、フィーダカバー9は部品供給フィーダ8の上方を覆う(
図4参照)。
【0018】
図5に示すように、フィーダカバー9の上端部に連接する位置には、部品実装装置1の本体部を覆う本体部カバー10が設けられている。フィーダカバー9および本体部カバー10は、基台2および台車7を含む作業領域10aを覆うカバー部11を形成している。そして前述の装着ヘッド5の作業動作においては、
図5に示すように、カバー部11のフィーダカバー9で覆われていない開口部21を介して装着ヘッド5が部品供給フィーダ8にアクセスする。
【0019】
これにより、装着ヘッド5は装着対象の部品を部品供給フィーダ8の部品取り出し口から取り出して保持し、基台2の上面に設けた基板保持部に保持された基板4に装着する。すなわち、部品供給フィーダ8が装着された台車7は、部品供給フィーダ8の部品取り出し口を開口部21の下方に位置させた状態で基台2に連結される。なお開口部21は、
図1においては破線枠(21)で示されている。より詳細には、
図5において基台2の端部2aと基台2の上方を覆って設けられたカバー部11の一部であるフィーダカバー9の縁部9bとの間に形成される。
【0020】
上述の開口部21は、部品供給ステージ6から台車7を取り出した状態では開放状態となる。この状態で作業者が下方から不用意に開口部21にアクセスすると、装着ヘッド5が移動する作業領域10a内に作業者の手先が無防備なまま侵入する不安全状態となる。このような不安全状態を防止するため、本実施の形態においては、開口部21をシャッタ駆動部14によって作動する開閉シャッタ13(以下、単に「シャッタ13」と略記する。)によって開閉するようにしている。
【0021】
以下、シャッタ13およびシャッタ駆動部14について、
図1、
図2、
図3、
図4、
図5を参照して説明する。
図1、
図2、
図3において、それぞれの部品供給ステージ6の内側(基板搬送部3と対向する側)には、シャッタ13およびシャッタ13を作動させるシャッタ駆動部14が配置されている。シャッタ13は、部品供給ステージ6において開口部21の両側方に配置されたガイド部16によって両端部がガイドされている。
【0022】
図5に示すように、シャッタ13は、台車7の幅と略同等の幅寸法を有する薄板ユニット部材であり、複数の短冊状のシャッタプレート13aをヒンジ部13bを介して相互に連結した構成となっている。ヒンジ部13bが折れ曲がることにより、シャッタ13は屈曲自在となっている。ここではヒンジ部13bとして隣接するシャッタプレート13aの水平な軸廻りの回動を許容しながら結合する蝶番部材を用いている。なおヒンジ部13bとしてはシャッタプレート13aの屈曲を許容するものであれば、可撓性に富む樹脂部材など蝶番部材以外のものを用いてもよい。さらに、シャッタ13の構成としては、屈曲性を有する形態であれば上記以外の構成、例えば複数のシャフト部材を簀の子状に連結して屈曲自在としたもの、屈曲性を有する単一のシート状素材などを用いるようにしてもよい。
【0023】
ガイド部16は、垂直な下部ガイド16bの上端部から水平に延出して開口部21の下方に延出する上部ガイド16cを有する屈曲形状部材である。下部ガイド16bと上部ガイド16cは屈曲ガイド部16dを介して連結されており、下部ガイド16bは基台2に固定されたシャッタ駆動部14によって保持されている。
【0024】
ガイド部16において部品供給フィーダ8と対向する側の側面には、シャッタ13の側端部が嵌入可能なガイド溝16aが、垂直な下部ガイド16bと水平な上部ガイド16cとを連通して形成されている。シャッタ13の側端部をガイド溝16aに嵌入させた状態でシャッタ13をガイド溝16aに沿ってスライドさせることにより、シャッタ13を姿勢を変更しながら移動させることができる。
【0025】
すなわちシャッタ13を下部ガイド16bに位置させた状態では、シャッタ13は少なくとも一部を立てた姿勢で収納空間である収納部12に収納される。本実施の形態では、収納部12は、
図5に示すように、部品供給ステージ6に挿入される台車7に装着される部品供給フィーダ8と、基板搬送部3によって基板4を保持する構成の基板保持部2bの間に形成される。
【0026】
収納部12に収納されたシャッタ13は、ガイド部16によって案内される過程で屈曲ガイド部16dを通過することにより、立てた姿勢から横倒し姿勢に屈曲されながら案内される。すなわち、ガイド部16は屈曲ガイド部16dを有しており、シャッタ13は下部ガイド16bから開口部21に接近するに伴い横倒しの姿勢となって開口部21を下方から覆う。したがって、シャッタ駆動部14を作動させてシャッタ13をガイド部16に沿って移動させることにより、シャッタ13によって開口部21を開閉可能となっている。すなわち、シャッタ駆動部14は、シャッタ13を移動させて開口部21を開閉させる開閉手段となっている。
【0027】
ここでシャッタ駆動部14が備えたシャッタ開閉手段の構成について説明する。シャッタ開閉手段は、下部ガイド16bと上部ガイド16cとの間でシャッタ13をガイド溝16aに沿ってスライド移動させる機能を有する。収納部12に隣接して配置された昇降シリンダ15の昇降ブロック15aは、伝達部15bおよび連結部材23を介してスライダ26と連結されている。スライダ26は、縦ブラケット24に上下方向に配列されたガイドレール25にスライド自在に装着されている。
【0028】
昇降シリンダ15を駆動することにより昇降ブロック15aが昇降し、これにより連結部材23、スライダ26に結合された係合部(図示省略)を介して、シャッタ13が昇降する。したがって、昇降シリンダ15、連結部材23、スライダ26は、シャッタ13をガイド部16に沿って移動させることにより、シャッタ13によって開口部21を開閉するシャッタ開閉手段を構成する。そしてシャッタ開閉手段の開閉動作に伴う前述の係合部の動作によって、シャッタ13をガイド部16に沿って移動させるようになっている。
【0029】
図6は、このシャッタ開閉手段によるシャッタ13の移動動作を示している。
図6(a)は、シャッタ13が収納部12に収納されて、シャッタ13が立ち姿勢にある状態を示している。開口部21をシャッタ13によって閉じるためにシャッタ13を進出させる動作が開始されると、
図6(b)に示すように、昇降シリンダ15を駆動して昇降ブロック15aを上昇させる(矢印b)。これにより、スライダ26がシャッタ13を押し上げ、シャッタ13はガイド溝16aに沿って上昇する。
【0030】
このとき、シャッタ13が屈曲ガイド部16dを通過することによりシャッタ13は屈曲し、先端部分が横倒しの姿勢となって上部ガイド16cに至る(矢印c)。次いで昇降シリンダ15の駆動を継続して昇降ブロック15aをさらに上昇させることにより(矢印d)、シャッタ13は屈曲しながらさらにガイド溝16aに沿って移動し、先端部分が上部ガイド16cの先端部まで到達する。この状態では、上部ガイド16cに保持されたシャッタ13は開口部21の直下に位置しており、開口部21を下方から覆って作業者が不注意で開口部21から手指などを進入させることによる不安全状態を有効に排除する。
【0031】
このように屈曲が可能なシャッタ13をガイド部16によって案内する構成を採用することにより、所望の移動軌跡でシャッタ13を移動させることができる。これにより、狭隘なスペースに配置された収納部12に収納されたシャッタ13を移動させて、開口部21の下面に形成される狭隘な空間S(
図13(c)参照)に挿入して、開口部21を下面側から覆うことが可能となっている。
【0032】
なお
図4における部品供給ステージ6(1)では、収納部12にシャッタ13が立ち姿勢で収納されている。これに対し
図4における部品供給ステージ6(2)では、収納部12から上昇したシャッタ13が横倒しの姿勢となって開口部21を覆った状態を示している。そして部品供給ステージ6から台車7を取り外す際には、
図3に示すように、シャッタ13によって開口部21を閉じた状態で台車7を部品供給ステージ6から引き出す(矢印a)。
【0033】
次に、上述構成の部品実装装置1において、それぞれの部品供給ステージ6において開口部21から作業領域10aへ侵入する異物を検出するために設けられた光学式の物体検出センサ20について説明する。
図1、
図4に示すように、基台2において、部品供給ステージ6(1)、6(2)を両側から挟む位置には、発光部20a、受光部20bを対向させた構成の透過型光学センサである物体検出センサ20(
図8参照)が、2組配置されている。
【0034】
それぞれの物体検出センサ20において、発光部20aから発光された検査光は、X方向に設定された検出光軸20cに沿って投光されて受光部20bによって受光される。本実施の形態では、開口部21を下面側から覆うシャッタ13よりも上方に検出光軸20cが位置するように、物体検出センサ20とシャッタ13との位置関係が設定されている。検出光軸20cが設定された領域は物体検出センサ20による検出領域20d(
図5参照)であり、この検出領域20dに異物が存在すると発光部20aから発光された検査光が異物によって遮光される。
【0035】
この遮光状態を受光部20bが検出することにより、物体検出センサ20は検出領域20dに異物(例えば作業者の手指など)が存在することを検出する。これにより、開口部21から作業領域10aへ作業者の手指などが侵入した不安全状態を検出することができる。本実施の形態においては、物体検出センサ20による検出領域20dは、開口部21内に設定されている。なお、検出領域20dを開口部21から幾分外れた近傍の位置を含んで設定するようにしてもよい。
【0036】
検出領域20dの位置を適切に設定することにより、上述の異物検出とともに、台車7が部品供給ステージ6に装着された状態において、この台車7の上面に存在する物体(例えば部品供給フィーダ8の部品取り出し位置近傍に設けられたテープ押さえ部材の装着異常による位置ずれなど)を物体検出センサ20の検出対象とすることもできる。
【0037】
前述のように、シャッタ13は部品供給ステージ6においてフィーダカバー9で覆われていない開口部21を開閉する機能を有している。そして開口部21を開閉させるシャッタ開閉手段としてのシャッタ駆動部14を備えている。シャッタ駆動部14によるシャッタ13の開閉動作は、シャッタ13が開口部21と部品供給フィーダ8との間の隙間に進出して開口部21を下面側から覆うことによって行われる。
【0038】
すなわちシャッタ13は検出領域20dの下方において開口部21を閉じるようになっており、物体検出センサ20による検出領域20dに入ることなく開閉動作を行う。このような構成により、シャッタ13の開閉動作において物体検出センサ20の検出光軸20cがシャッタ13や他の機構部品によって遮光される状態が発生せず、したがって物体検出センサ20による検出機能が中断されることがない。
【0039】
これにより、台車7の交換の都度シャッタ13の開閉動作を実行した場合においても、物体検出センサ20を無効化して装置稼働を一時停止する必要がない。したがって一時停止が多発することによる生産性の低下を防止することができるとともに、物体検出センサ20による検出機能を常に維持して作業者の安全を確保することができる。
【0040】
次に
図7を参照して、部品供給ステージ6の台車連結部22に設けられた台車連結機構28、バネ部材33、台車引抜き防止機構35および台車検出センサ39の構成および機能について説明する。
図7(a)は、部品供給ステージ6の台車連結部22に備えられた台車連結機構28、バネ部材33および台車引抜き防止機構35を示している。
【0041】
台車連結機構28お構成および機能を説明する。台車7にはローラ状の係止部材31が固定されている。基台2には、係止部材31を係止可能な形状を有し、基台2に軸支部30aによって軸支された係合部材30と、係合部材30にロッド29aが結合された連結シリンダ29が設けられている。連結シリンダ29を作動させることにより、係合部材30を軸支部30a廻りに回動させて、係止部材31と係合部材30との係合、係合解除を行えるようになっている。
【0042】
基台2において台車7に設けられた係止部材31に対応する高さには、係止部材31が乗り上げ可能な形状のガイドブロック32が、台車7側に延出して設けられている。連結シリンダ29を作動させて係合部材30を係止部材31に係合させ、係止部材31を基台2側に引き寄せることにより、係止部材31はガイドブロック32の上面に乗り上げた状態となる。この状態では、係止部材31は台車テーブル7aとともに係止部材31の乗り上げ高さ分だけ上昇し(
図12(b)参照)、台車テーブル7aに装着された部品供給フィーダ8は開口部21の下面に接近する。
【0043】
基台2にはこの状態の係止部材31を台車7側に付勢するバネ部材33が装着されている。
図7(b)に示すように、バネ部材33は係止部材31に付勢力を作用させることにより、台車7を基台2から離す方向の力(矢印f)を及ぼす。したがってバネ部材33は、基台2に連結された状態にある台車7を基台2から離す分離手段となっている。
【0044】
台車引抜き防止機構35の構成および機能を説明する。台車7には、係止部材38が固定されている。基台2には、係止部材38を係止可能な形状を有し、基台2に軸支部37aによって軸支された係合部材37と、係合部材37にロッド36aが結合された引抜き防止シリンダ36が設けられている。引抜き防止シリンダ36を作動させることにより、係合部材37を軸支部37a廻りに回動させて、係止部材38と係合部材37との係合、係合解除を行えるようになっている。係合部材37が係止部材38と係合した状態では、台車7の基台2からの引き抜きが防止される。
【0045】
図7(c)は、台車検出センサ39の機能を示している。台車検出センサ39は機械式のリミットスイッチであり、検出対象物に当接するドグ39aの変位によってON-OFF信号を発出するようになっている。本実施の形態では、台車検出センサ39による台車7の検出位置においてドグ39aが台車7の側面に当接するように、台車検出センサ39の位置および姿勢が設定されている。
【0046】
すなわち台車7が検出位置に存在しない状態では、ドグ39aは台車7の側面に当接せず、これにより台車検出センサ39はOFF信号(台車7未検出)を発出する。そしてこの状態から台車7が検出位置に移動して(矢印g)、ドグ39aが台車7の側面に当接することにより、台車検出センサ39はON信号(台車7検出)を発出する。本実施の形態においては、台車検出センサ39により台車7を検出して部品供給ステージ6への挿入を確認することにより、開口部21の開放や台車連結機構28の駆動を実行するようにしている。
【0047】
次に
図8を参照して、部品実装装置1の制御系の構成を説明する。
図8において、部品実装装置1が備えた制御部40は、内部処理機能部としての部品装着作業実行部41、台車挿入監視部42、台車着脱作業実行部43、台車引抜き防止機構制御部44を備えている。また制御部40には、装着ヘッド5、部品供給フィーダ8、基板搬送部3、台車連結部22、物体検出センサ20、台車検出センサ39、シャッタ駆動部14が接続されている。さらに制御部40には、表示部45、操作部46、報知部47が付設されている。
【0048】
部品装着作業実行部41が装着ヘッド5、部品供給フィーダ8、基板搬送部3を制御することにより、基板搬送部3によって位置決めされて保持された基板4に、部品供給フィーダ8から取り出した部品を装着ヘッド5によって装着する部品装着動作が実行される。台車挿入監視部42は、台車検出センサ39による検出結果に基づいて、対象となる部品供給ステージ6において台車7が所定位置に挿入されているか否かを監視する。
【0049】
台車着脱作業実行部43は、台車連結部22に設けられた台車連結機構28を作動させて、部品供給ステージ6への台車7の着脱作業を実行させる。台車引抜き防止機構制御部44は、台車連結部22に設けられた台車引抜き防止機構35を制御して、不適切なタイミングにおける台車7の基台2からの引抜きを防止する。
【0050】
表示部45は液晶パネルなどの表示パネルであり、台車装着作業の作業指示を含む各種の項目を表示する。操作部46は表示部45に設けられたタッチパネルなどの入力手段であり、台車着脱作業の作業指示などの入力操作を行う。報知部47は警告灯やブザーなどの報知手段であり、部品実装装置1による各種作業実行時に発生する異常などを報知する。
【0051】
上記制御系の構成において、制御部40は、連結手段である台車連結機構28とシャッタ開閉手段であるシャッタ駆動部14の動作を制御する。これにより制御部40は、以下の動作を実現することが可能となっている。すなわち台車連結機構28による連結を解除することにより台車テーブル7aを下降させて、部品供給フィーダ8と開口部21との間に空間Sを形成する(
図13(c)参照)。そしてシャッタ駆動部14を動作させて上述の空間Sにシャッタ13を挿入して開口部21を下方から覆う(
図14(a)参照)。
【0052】
次に部品実装装置1において部品供給ステージ6に台車7を挿入して連結する台車連結処理について、
図9のフローおよび
図11、
図12を参照して説明する。
図11(a)は、台車連結処理が開始される際の状態を示している。この状態では、台車連結の対象となる部品供給ステージ6において、開口部21はシャッタ13によって閉じられた状態となっており、台車連結機構28、台車引抜き防止機構35はいずれも未作動の状態にある。そしてこの状態から以下に示す台車連結処理が開始される。
【0053】
まず開始に際して、台車連結の対象となる部品供給ステージ6の番号を指定する(ST1)。この指定は、作業者が操作部46を操作して該当する番号を入力することにより行われる。これにより、上記指定番号の台車7を挿入する旨のメッセージを表示部45に表示する(ST2)。
【0054】
次に、上記指定番号の台車7の挿入が作業車により実行される。すなわち
図11(a)に示すように、作業車の操作により台車7を対象となる部品供給ステージ6に挿入する(矢印h)。そして台車7がさらに基台2に接近して(矢印i)所定位置に到達すると、
図11(b)に示すように、台車検出センサ39によって台車7が検出され、台車7が基台2と連結可能な位置にあることが検出される。これにより台車7の挿入後、台車検出センサ39によって台車挿入完了が確認される(ST3)。
【0055】
次いで、
図11(c)に示すように、台車引抜き防止機構35を作動させて、台車引き抜き防止機能をONにする。すなわち引抜き防止シリンダ36を作動させて係合部材37を係止部材38を係止する位置に回動させる(矢印j)。これにより、台車7の部品供給ステージ6からの引き抜きが防止された状態となる。
【0056】
そしてこの後、
図12(a)に示すように、開口部21の開放が行われる。すなわち、シャッタ駆動部14を作動させることにより、シャッタ13を下降方向に移動させる(矢印k)。ここでは、下部ガイド16bにおいてシャッタ13を下降させることにより、上部ガイド16cからシャッタ13を退避させる。これにより、開口部21からシャッタ13が退き、開口部21が開く(ST4)。
【0057】
この後、
図12(b)に示すように、台車連結機構28を駆動する(ST5)。ここでは、連結シリンダ29を作動させて係合部材30を回動させ(矢印m)、係止部材31を基台2側に引き寄せる方向に移動させる。これにより、係止部材31はガイドブロック32の上面に乗り上げるように移動し、この結果、台車7において係止部材31が結合された台車テーブル7aが持ち上げられる(矢印n)。すなわち台車連結機構28を作動させることにより、台車7の台車テーブル7aが基台2に対して上昇して開口部21に近づき(ST6)、台車テーブル7aに装着された部品供給フィーダ8は所定の部品装着高さにセッティングされる。
【0058】
そしてこの後、台車連結機構28がさらに作動することにより、係合部材30によってバネ部材33の付勢力に抗して係止部材31をさらに引き寄せ、
図12(c)に示すように、台車7を所定の基台2への連結位置に位置させる。すなわち台車連結機構28は台車テーブル7aを基台2に対して上昇させることにより、部品供給フィーダ8と開口部21とを接近させるとともに、台車7を基台2に着脱可能に連結する連結手段として機能している。
【0059】
この後、取り付け状態は正常であるか否かが判断される(ST7)。すなわち台車連結機構28に設けられた動作確認センサなどによって、台車7の連結が正しく行われているか否かを判断する。ここで取り付け状態は正常であると判断されたならば、台車連結処理が完了し、生産開始可能な状態となる。ここで取り付け状態が異常であると判定された場合には、表示部45にエラー表示を行い(ST8)、そのまま処理を終了する。
【0060】
なお、上述のフローの(ST3)~(ST5)の処理ステップにおいて、(ST5)に示す台車連結機構28の動作開始タイミングは、以下に示す2通りのいずれであってもよい。すなわち、台車7が基台2と連結可能な位置にあることを台車検出センサ39が検出した場合において、制御部40はシャッタ駆動部14を動作させて開口部21を開放する制御処理を行う。このとき、制御部40は、開口部21を開放する開放動作の途中で台車連結機構28を動作させて台車7を基台2に連結するようにしてもよく、または開放動作が完了して開口部21が開放された後、台車連結機構28を動作させて台車7を基台2に連結するようにしてもよい。開口部21を開放する開放動作の途中で台車連結機構28を動作させることにより、作業時間を短縮できるという効果を得る。
【0061】
次に、上述の台車連結処理にて部品供給ステージ6に取り付けられた台車7の取り外しを可能にするための台車引抜き処理について、
図10のフローおよび
図13、
図14を参照して説明する。
図13(a)は、台車引抜き処理が開始される際の状態を示している。この状態では、台車連結の対象となる部品供給ステージ6において、シャッタ13が下降して開口部21は開放された状態となっている。そして台車連結機構28、台車引抜き防止機構35はいずれも作動状態にあって、台車7は基台2に連結された状態にある。そしてこの状態から以下に示す台車引抜き処理が開始される。
【0062】
まず開始に際して、台車引抜きの対象となる部品供給ステージ6の番号を指定する(ST11)。この指定は、作業者が操作部46を操作して該当する番号を入力することにより行われる。次いで(ST11)にて指定された指定番号の台車7の基台2との連結を解除する(ST12)。
【0063】
すなわち、
図13(b)に示すように、連結シリンダ29を作動させて係合部材30を係止部材31の係止を解除する方向に回動させる(矢印o)。これにより、係合部材30による係止部材31の引き寄せが解除されるとともに、係止部材31に作用するバネ部材33の押し出し方向の付勢力により、台車7が基台2から離れる方向に移動する。これにより、台車連結機構28による連結解除後において、係止部材31がガイドブロック32に乗った状態のまま停留することが防止される。したがってバネ部材33は、基台2に連結された状態にある台車7を基台2から離す分離手段として機能する。
【0064】
上述の連結解除によって係止部材31がバネ部材33によって押し出されることにより、係止部材31はガイドブロック32から外れて下降する。これにより、
図13(c)に示すように、台車テーブル7aが下降して(矢印p)開口部21から離れ、台車テーブル7aに装着された部品供給フィーダ8と開口部21との間に空間Sが形成される(ST13)。このとき、台車引抜き防止機構35は作動状態にあって係止部材38は係合部材37によって係止された状態にある。これにより、(ST13)において下降した後においても台車7の引抜きが防止され、作業途中において不用意に台車7を引き抜くことによる不安全状態が排除される。
【0065】
そしてこの後、(ST13)にて形成された空間Sにシャッタ13を挿入し、開口部21を閉じる(ST14)。すなわち、
図14(a)に示すように、シャッタ駆動部14を駆動して、下降した状態にあったシャッタ13を上昇させる。これにより、シャッタ13はガイド溝16aに沿って屈曲しながら移動し、先端部が開口部21の下面に進出して開口部21を下面から覆う。
【0066】
次いで、台車引抜き防止機構35を解除する(ST15)。すなわち
図14(b)に示すように、引抜き防止シリンダ36を作動させて係合部材37を回動させ(矢印r)、係止部材38の係止を解除する。これにより、台車7の位置拘束が解除され、これを承けて台車引抜きを許可する旨のメッセージを表示部45に表示する。これにより、台車取り外しを可能にするための処理が終了する。そしてこの後、
図14(c)に示すように、台車7を基台2から離す方向に移動させる(矢印s)ことにより、台車7の引抜きが完了する。
【0067】
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装装置1は、基台2と基台2の上方を覆って設けられたカバー部11との間に形成された開口部21を介して部品供給フィーダ8の部品取り出し口から部品を取り出し、基台2の上面に設けた基板保持部に保持された基板4に部品を装着する装着ヘッド5とを備えた部品実装装置1において、部品供給フィーダ8が装着され、部品取り出し口を開口部21の下方に位置させた状態で基台2に連結される台車7と、部品供給フィーダ8と基板保持部2bの間に形成される収納空間である収納部12に収納され、開口部21を開閉する屈曲自在なシャッタ13と、収納部12から開口部21へ移動するシャッタ13を屈曲させながら案内するガイド部16と、シャッタ13をガイド部16に沿って移動させることによりシャッタ13によって開口部21を開閉させるシャッタ開閉手段としてのシャッタ駆動部14とを有する構成を用いている。
【0068】
これにより、基台2とカバー部11との間に形成される開口部21を簡単な機構で安全に閉止するとともに、部品供給ステージ6に配置された台車7を設備を停止させることなく安全に交換することができる。
【0069】
また本実施の形態に示す部品実装装置1は、部品供給フィーダ8が装着された昇降可能な台車テーブル7aを備えた台車7を取り付け可能な基台2と、基台2と基台2の上方を覆って設けられたカバー部11との間に形成された開口部21を介して部品供給フィーダ8から部品を取り出して基板4に装着する装着ヘッド5とを備えた部品実装装置1を、開口部21を開閉可能なシャッタ13と、シャッタ13を移動させて開口部21を開閉させるシャッタ開閉手段としてのシャッタ駆動部14と、台車テーブル7aを基台2に対して上昇させることにより部品供給フィーダ8と開口部21とを接近させるとともに台車7を基台2に着脱可能に連結する連結手段としての台車連結機構28と、少なくとも台車連結機構28の動作とシャッタ駆動部14の動作を制御する制御部40とを有する構成とし、制御部40は、台車連結機構28による連結を解除することにより台車テーブル7aを下降させて部品供給フィーダ8と開口部21との間に空間Sを形成し、シャッタ駆動部14を動作させ空間Sにシャッタ13を挿入して開口部21を覆うように各部を制御するようにしている。
【0070】
これにより、台車7の上方で部品取り出しのために移動する装着ヘッド5の可動域とシャッタ13との干渉を避けることが可能となり、部品供給ステージ6に配置された台車7を設備を停止させることなく安全に交換することができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明の部品実装装置は、基台とカバー部との間に形成される開口部を簡単な機構で安全に閉止するとともに、部品供給ステージに配置された台車を設備を停止させることなく安全に交換することができるという効果を有し、パーツフィーダから部品を取り出して基板に装着する分野において有用である。
【符号の説明】
【0072】
1 部品実装装置
2 基台
3 基板搬送部
4 基板
5 装着ヘッド
6 部品供給ステージ
7 台車
7a 台車テーブル
8 部品供給フィーダ
11 カバー部
12 収納部
13 シャッタ
14 シャッタ駆動部
16 ガイド部
21 開口部
28 台車連結機構