(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】調整可能な自動車用ゴミ箱
(51)【国際特許分類】
B60N 3/08 20060101AFI20231110BHJP
B65F 1/04 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
B60N3/08
B65F1/04
(21)【出願番号】P 2020505488
(86)(22)【出願日】2018-07-31
(86)【国際出願番号】 US2018044718
(87)【国際公開番号】W WO2019118006
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-08-02
(32)【優先日】2017-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520034783
【氏名又は名称】クレッシー,エディ,ローレンス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】クレッシー,エディ,ローレンス
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】米国意匠特許発明第00786175(US,S)
【文献】実開平06-067167(JP,U)
【文献】登録実用新案第3130569(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 3/08
B65F 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の乗員のためのゴミを受け取り収納する装置であって、前記装置が、外側容器(1)と、標準ライナ(2)と、前記外側容器(1)の車両の座席下構成要素への取付手段と、蓋(5)とを備え、
前記外側容器が、中空の長方形の形状であり、前部、後部、頂部、底部、左側及び右側を有し、
前記蓋(5)が、前記外側容器に取り付けられ、前記外側容器のアパーチャを開閉することができ、前記蓋は、前記蓋が閉鎖されると、前記アパーチャを部分的に又は完全に遮断し、
前記標準ライナ(2)が、前記外側容器の前記頂部の下方で且つ前記アパーチャの下方で、前記外側容器の内側に嵌まることができるような形状であり、それにより、前記アパーチャ内に落とされる物品が前記標準ライナ内に落下し、前記標準ライナがまた、
使用者が所望する場合、前記外側容器から取り除くことも可能であり、前記標準ライナが、前記標準ライナの頂部に開口部を有し、前記標準ライナの側面に壁を有し、前記標準ライナが底壁を有し、
前記装置が、前記蓋(5)に隣接する前記外側容器の前記頂部の一部が、凹状且つ丸く、それにより、
前記使用者が、前記丸い領域内に自身の指を伸ばして前記蓋(5)をつかむことにより前記蓋(5)をより容易に開放することができることをさらに含み、
前記装置が、シェル(22)と少なくとも2つのピンとをさらに備え、
前記シェルが、底部と、少なくとも2つの垂直壁であって、前記垂直壁の間に間隙がある垂直壁とを備え、
前記シェルが、各前記垂直壁にサイジング穴(21)の少なくとも1つの縦列をさらに備え、各前記サイジング穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記サイジング穴に嵌まるのに十分広く、
前記外側容器(1)が、前記外側容器の壁につまみ穴(35)の少なくとも2つの縦列をさらに備え、各前記つまみ穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記つまみ穴に嵌まるのに十分広く、
前記外側容器が、前記つまみ穴の各縦列が、前記外側容器の壁内の場所を占有し、前記外側容器が前記シェルの前記垂直壁の間に嵌められるとき、単一の前記ピンが、前記つまみ穴の前記縦列内のつまみ穴のうちの1つを貫通し、前記シェル内の前記サイジング穴のうちの1つも貫通することができることをさらに含み、
前記装置は、各前記ピンがサイジング穴及びつまみ穴を通して配置されると、前記ピンが前記外側容器を支持し、前記外側容器が前記シェル内でより低く沈下するのを防止するのに十分な強度を有することをさらに含む、装置。
【請求項2】
前記外側容器の前記車両の前記座席下構成要素への前記取付手段が、1つ又は複数のストラップ(3)であり、各前記ストラップがバックル(11)を含むことをさらに含み、
前記装置が、前記外側容器が、前記外側容器の左側におけるストラップを通すことができる少なくとも1つの手段であって、1つ又は複数の縦列で配置されている、ストラップを通すことができる手段、及び、前記外側容器の右側におけるストラップを通すことができる少なくとも1つの手段の縦列、及び、前記外側容器の後部におけるストラップを通すことができる少なくとも1つの手段の縦列、及び、前記外側容器の後部におけるストラップを通すことができる少なくとも1つの手段の縦列も含むことをさらに含み、
各前記ストラップを、ストラップを通すことができる前記手段に通して、前記ストラップを前記外側容器(1)に取り付けることができ、
次いで、各前記ストラップを使用して、前記ストラップがストラップを通すことができる前記手段に通される間、前記ストラップが前記座席下構成要素の周囲にループを作成することにより、前記外側容器(1)を前記座席下構成要素に取り付けることができ、
前記バックル(11)を操作して前記ループのサイズを変更することができる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
ストラップを通すことができる前記手段が、
前記外側容器の外側のタブ(45)であり、各タブが、凸状領域と、前記凸状領域と前記外側容器(1)との間の少なくとも2つの接続部とを含み、それにより、各タブが前記接続部を介して前記外側容器に取り付けられ、前記凸状領域と前記外側容器との間に、ストラップ(3)が通過するのに十分大きい間隙があり、前記間隙が前記接続部によって境界が定められることをさらに含み、
前記装置が、前記外側容器の左側の少なくとも1つのタブと、また前記外側容器の右側の少なくとも1つのタブと、また前記外側容器の前記後部の少なくとも2つのタブとをさらに備え、
各前記ストラップが、前記タブのうちの1つ又は複数と前記外側容器との間の前記間隙を通されて、前記ストラップを前記外側容器(1)に取り付けることができる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
車両の乗員のためのゴミを受け取り収納する装置であって、前記装置が、外側容器(1)と、標準ライナ(2)と、前記外側容器(1)の車両の座席下構成要素への取付手段と、蓋(5)と、トラップドア(32)とを備え、
前記外側容器が、中空の長方形の形状であり、前部、後部、頂部、底部、左側及び右側を有し、
前記蓋(5)が、前記外側容器に取り付けられ、前記外側容器のアパーチャを開閉することができ、前記蓋は、前記蓋が閉鎖されると、前記アパーチャを部分的に又は完全に遮断し、
前記標準ライナ(2)が、前記外側容器の前記頂部の下方で且つ前記アパーチャの下方で、前記外側容器の内側に嵌まることができるような形状であり、それにより、前記アパーチャ内に落とされる物品が前記標準ライナ内に落下し、前記標準ライナがまた、
使用者が所望する場合、前記外側容器から取り除くことも可能であり、前記標準ライナが、前記標準ライナの頂部に開口部を有し、前記標準ライナの側面に壁を有し、前記標準ライナが底壁を有し、
前記装置が、前記蓋(5)に隣接する前記外側容器の前記頂部の一部が、凹状且つ丸く、それにより、
前記使用者が、前記丸い領域内に自身の指を伸ばして前記蓋(5)をつかむことにより前記蓋(5)をより容易に開放することができることをさらに含み、
前記装置が、前記トラップドアが前記蓋に取り付けられ、開閉することができ、閉鎖されると、前記蓋の穴を完全に又は部分的に遮断することができ、前記蓋の前記穴を通って落下する物体が、前記外側容器(1)の内部内に落下することをさらに含み、
前記装置が、シェル(22)と少なくとも2つのピンとをさらに備え、
前記シェルが、底部と、少なくとも2つの垂直壁であって、前記垂直壁の間に間隙がある垂直壁とを備え、
前記シェルが、各前記垂直壁にサイジング穴(21)の少なくとも1つの縦列をさらに備え、各前記サイジング穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記サイジング穴に嵌まるのに十分広く、
前記外側容器(1)が、前記外側容器の壁につまみ穴(35)の少なくとも2つの縦列をさらに備え、各前記つまみ穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記つまみ穴に嵌まるのに十分広く、
前記外側容器が、前記つまみ穴の各縦列が、前記外側容器の壁内の場所を占有し、前記外側容器が前記シェルの前記垂直壁の間に嵌められるとき、単一の前記ピンが、前記つまみ穴の前記縦列内のつまみ穴のうちの1つを貫通し、前記シェル内の前記サイジング穴のうちの1つも貫通することができることをさらに含み、
前記装置は、各前記ピンがサイジング穴及びつまみ穴を通して配置されると、前記ピンが前記外側容器を支持し、前記外側容器が前記シェル内でより低く沈下するのを防止するのに十分な強度を有することをさらに含む、装置。
【請求項5】
車両の乗員のためのゴミを受け取り収納する装置であって、前記装置が、可撓性外側容器(8)と、標準ライナ(2)と、前記可撓性外側容器(8)の車両の座席下構成要素への取付手段と、蓋(5)とを備え、
前記可撓性外側容器(8)が、可撓性帆布又はゴム材料から作製されており、
前記可撓性外側容器が、中空の長方形の形状であり、前部、後部、頂部、底部、左側及び右側を有し、
前記蓋(5)が、前記可撓性外側容器に取り付けられ、前記可撓性外側容器のアパーチャを開閉することができ、前記蓋は、前記蓋が閉鎖されると、前記アパーチャを部分的に又は完全に遮断し、
前記標準ライナ(2)が、前記可撓性外側容器の前記頂部の下方で且つ前記アパーチャの下方で、前記可撓性外側容器の内側に嵌まることができるような形状であり、それにより、前記アパーチャ内に落とされる物品が前記標準ライナ内に落下し、前記標準ライナがまた、
使用者が所望する場合、前記可撓性外側容器から取り除くことも可能であり、前記
標準ライナが、前記標準ライナの頂部に開口部を有し、前記標準ライナの側面に壁を有し、前記標準ライナが底壁を有し、
前記装置が、シェル(22)と少なくとも2つのピンとをさらに備え、
前記シェルが、底部と、少なくとも2つの垂直壁であって、前記垂直壁の間に間隙がある垂直壁とを備え、
前記シェルが、各前記垂直壁にサイジング穴(21)の少なくとも1つの縦列をさらに備え、各前記サイジング穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記サイジング穴に嵌まるのに十分広く、
前記可撓性外側容器(8)が、前記可撓性外側容器の壁につまみ穴(35)の少なくとも2つの縦列をさらに備え、各前記つまみ穴が、前記ピンの最も狭い部分が前記つまみ穴に嵌まるのに十分広く、
前記可撓性外側容器が、前記つまみ穴の各縦列が、前記可撓性外側容器の壁内の場所を占有し、前記可撓性外側容器が前記シェルの前記垂直壁の間に嵌められるとき、単一の前記ピンが、前記つまみ穴の前記縦列内のつまみ穴のうちの1つを貫通し、前記シェル内の前記サイジング穴のうちの1つも貫通することができることをさらに含み、
前記装置は、各前記ピンがサイジング穴及びつまみ穴を通して配置されると、前記ピンが前記可撓性外側容器を支持し、前記可撓性外側容器が前記シェル内でより低く沈下するのを防止するのに十分な強度を有することをさらに含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
この発明は、主に、動力車、船、飛行機、トラック及び他の車両の乗員のための廃棄物処理及び収納の分野に関する。本発明の実施形態は、使用者が所望する可能性がある他のいくつかの機能も有する。本発明の実施形態を使用して、ゴミを収納することができ、また他の物品も収納することができる。たとえば、本発明の特定の目的のための実施形態は、長旅の場合に玩具又は軽食を収納するために使用することができる。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
この特許出願は、米国仮特許出願第62053925号に対する優先権を主張した米国特許出願第14863434号(その後、特許許可)に対する優先権を主張し、これら出願のいずれも、Eddie Lawrence Cressyをそれらの発明者とし、いずれも、それらの全体が参照により本明細書に援用される。この本特許出願はまた、米国仮特許出願第62481661号に対する優先権も主張し、この出願はEddie Lawrence Cressyをその発明者とし、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0003】
この発明は、概して、自動車及び他の車両の乗員のための廃棄物処理の分野に関する。本発明の実施形態は他の目的にも使用することができる。本発明の技術分野の簡単な考察については後述する。
【0004】
本発明の一部である装置を、この明細書を通して「自動車用ゴミ箱」と呼ぶが、この装置は、トラック、飛行機、船及びバス等の他の車両におけるゴミ箱として使用することができることに留意することが重要である。
【0005】
背景技術
Cressyは、(限定されないが)船、トラック、バス及び飛行機等の車両に対しても使用することができ、ゴミ以外のものを収納するためにも使用することができ、米国特許出願第14863434号に記載されている、自動車用ゴミ箱群を発明した。米国特許出願第14863434号に記載されている発明は、それらの意図された目的に対して有効である。Cressyは、それ以来、米国特許出願第14863434号において考察された発明に対していくつかの改善を行った。これらの改善は、本発明の一部であり、この本出願において考察する。改善のうちのいくつかは、米国特許出願第62481661号においても考察している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
米国特許出願第14863434号の発明では、使用者が所望する場合、使用者は、ストラップを通すスロットの列を選ぶことにより、車両の床に対する自動車用ゴミ箱の高さを制御することができる。本発明は、使用者が車両の床に対して自動車用ゴミ箱の高さを制御する機能を向上させるいくつかの特徴を含む。
【0007】
スロットの複数の列は、使用者が、それらのスロットにストラップを通すことにより自動車用ゴミ箱を車両に適合させることができ、それらスロットにより、使用者は、座席下構成要素の周囲に最も好都合な方法でストラップを取り付けることも可能であることを意味する。
【0008】
本発明は、この設計を維持し、スロットを含まないが同じ効果を達成する他の実施形態も含む。
【0009】
本出願に開示する本発明の実施形態のうちのいくつかは、「サイズ変更する」機能を有し、それにより、異なる使用者のニーズに適合し、又は異なる車両で同じ使用者のニーズに適合する、使用者にとっての機能を向上させる。
【0010】
本発明は、安価で製造することができ、本発明が以前は設置されていなかった自動車又はトラックにおいて迅速に且つ容易に設置することができる。本発明はまた、使用者が自動車の車室の異なる部分に本発明のいくつかの例を設置することができるように十分小型且つ軽量でもある。
【0011】
本発明と同じ分野に幾分か関連する他の発明が特許を取得しているが、これらの他の発明は、本発明とは異なる原理で動作し、また、本発明の属性の組合せを所有していない。
【0012】
Krikorianらの米国特許出願公開第20160176356号は、展開することができる棚に漠然と類似する電子機器用の保持装置を開示している。これは、本発明と完全に異なる設計を有する。本発明は、電子機器以外の多くのものを収納するためにも使用することができる。
【0013】
Sharpらの米国特許出願公開第20160159484号は、ロッドとロッドを床に取り付ける結合構成要素とを有する取付システムを開示している。しかしながら、本発明は、ゴミが内部に配置された後にゴミを保持し、Sharpの発明は、同様のものを達成するようには設計されていない。
【0014】
Kalisによる米国特許第9580031号は、側面に取外し可能なポケットを備えたフォーム製の座席仕切りについて記載している。このフォーム製の座席仕切りは、本発明とは完全に異なる機能及び構造を有する。
【0015】
Fukumotoらによる米国特許第9517810号は、ヒンジ機構によって作動する小物入れについて記載している。これは、本発明とは大きく異なり、本発明は、いかなるヒンジ機構も不要であり、且つ、Fukumotoの発明とは異なる構成要素を備えた異なる形状を有するように設計されている。
【0016】
Roussoらによる米国特許第9493302号は、ゴミを保持するために使用することができ且つフットペダルによって作動する、丸い廃棄物処理容器について記載している。これは、本発明とは動作原理が異なり、Roussoの発明は、本発明が所有するストラップ及びスロット又はタブの構成を含まない。
【0017】
Sunderlandらによる米国特許第8651292号は、ゴミ箱を保持するために使用することができる開放棚について記載している。これは本発明とは異なり、本発明は、ゴミ箱を保持するために使用することができる棚とは対照的に、内部構成要素を備えた密閉したゴミ箱である。
【0018】
Whitmanによる米国特許第8596714号は、座席の下に配置され、自動車の座席内に組み込まなければならない、車両座席収納コンパートメントについて開示している。本発明は、Whitmanの発明とは実質的に異なり、それは、本発明が、トラック、船及び飛行機等の車両を含む任意の車両に設置することができるためである。
【0019】
Kimによる米国特許第8376200号は、自動車の一部にクリップ留めされ且つゴミ袋を保持する容器を含む。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態は、堅固なライナ及び堅固な蓋を含む。本発明の多くの実施形態は、追加のトラップドアを含む蓋を含む。本発明はまた、Kimの発明には存在しない、ストラップとストラップを保持するように設計された他の構成要素との構成も含む。
【0020】
従来技術の他の発明は、米国特許出願第14863434号の明細書に記載されている。本発明も同様に、これらの他の発明とは異なる。
【課題を解決するための手段】
【0021】
発明の開示
用語番号
以下の番号は、明細書、特許請求の範囲及び図面において、本発明の種々の構成要素を指すために使用する。(1)外側容器。(2)標準ライナ。(3)ストラップ。(4)スロット。(5)蓋。(6)バックパネル。(7)ばね。(8)可撓性外側容器。(9)クリップ。(10)足部。(11)バックル。(12)ねじ。(14)照明。(17)弾性コード。(20)ホルダリング。(21)サイジング穴。(22)シェル。(24)傾斜棚。(25)ライナ棚状突起。(26)ロールトップ蓋。(28)サイジングつまみ。(30)傾斜棚開放ボタン。(31)ランナ。(32)トラップドア。(34)調整可能ライナ。つまみ穴(35)。ディスペンサ(38)。タブ(45)。
【0022】
この特許出願に列挙した用語番号の多くは、米国特許出願第14863434号に列挙した用語番号と同じであり、そのため、使用者は構成要素の関係を容易に追うことができる。米国特許出願第14863434号における用語番号を有する大部分の構成要素は、本明細書で同じ用語番号を有する。本発明はまた、米国特許出願第14863434号の発明の一部ではない他の追加の構成要素も含む。これらの追加の構成要素のうちのいくつかは、米国特許出願第62481661号に列挙されている。
【0023】
本発明の装置は、ゴミ以外の他のものを収納するためにも使用することができる。たとえば、本装置は、スクールバスにおいて生徒用の玩具又は用紙を収納するために使用することができる。バス又は他の車両は、装置の2つ以上の例を含むことができる。すなわち、バス又は他の車両は、各座席に対して又は各乗客に対して装置の1つ又は複数の例を含むことができ、その結果、各乗客は、本発明の2つの例にアクセスすることができる。バス又は他の車両はまた、本発明の2つ以上のタイプを含むことも可能であり、たとえば、自動車は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態の例を含むことができる。
【0024】
大部分の自動車及び他の動力車は、運転席及び助手席の下方に且つ床の上方にさまざまな構成要素を有する。これらの構成要素は、ランナ、又は座席を後方に若しくは前方に移動させる機構を含むことができる。これらの構成要素は、この出願の目的で、まとめて「座席下構成要素」と呼ぶことにする。車両の運転席又は乗客の座席の下方の厳密な構成要素は異なる可能性があるが、この相違は本発明には重要ではない。この出願の目的で座席下構成要素に関する最も重要な点は、本発明のストラップ(3)は、外側容器(1)を座席下構成要素に取り付けるために使用することができ、又は、他の構成要素が外側容器を座席下構成要素に固定することができ、したがって、自動車用ゴミ箱を適所に固定することができる、ということである。
【0025】
座席を使用している間に人が上に座る、クッション、すなわち座席の一部は、下部クッションと呼ぶものとし、座席を使用している間に人が自身の背中又は頭部をもたせかけることができる構成要素は、上部座席構成要素と呼ぶものとする。
【0026】
本発明のいくつかの異なるバージョンの高さは、任意の車両で使用されるように調整することができる。
【0027】
米国特許出願第14863434号の発明の変形は、外側容器(1)が蓋(5)に隣接して丸い凸状リップを有する実施形態を含む。これは、使用者が、蓋をつかむために自身の指をリップの後方に伸ばすことができるため、使用者が蓋をより容易につかむのに役立つ。他の実施形態は、丸い凹状の蓋を有し、それもまた、使用者が蓋をつかむために自身の指をリップの後方に伸ばすことができるため、使用者が蓋をより容易につかむのに役立つ。このような変形は、明示的に本発明の一部である。すなわち、本発明のすべての実施形態が、蓋に隣接する凸状リップ又は凹状のリップのいずれかを含むことができ、凸状リップ又は凹状リップは丸い場合もあれば丸くない場合もある。
【0028】
本明細書で考察する本発明の実施形態は、すべて、ストラップを使用して自動車の座席下構成要素に取り付けることができるが、すべて、自動車の内部の他の部分にも取り付けることができる。たとえば、それらは、上部クッション又は下部クッションにストラップで結び付けることができる。それらは、さらに、飛行機、バス又は列車において座席の背もたれにストラップで結び付けることができる。それらはまた、自動車の座席の背もたれにストラップで結び付けるか又は背もたれを覆うことも可能である。本発明のいくつかのバージョンはまた、理論的には車椅子にも取り付けることができる。
【0029】
発明の基本的な構成要素
以下は、米国特許出願第14863434号において考察された発明に関する情報のうちの幾分かに基づくものであり、この出願において考察される本発明の実施形態を使用者が理解するのに役立つように本明細書に含まれる。外側容器、標準ライナ、及びストラップ、蓋、及びバックパネル、ばね、可撓性外側容器、クリップ、足部、バックル、ねじ、照明及び弾性コードの基本バージョンのより完全な説明については、米国特許出願第14863434号を参照されたい。本明細書におけるいずれも、米国特許出願第14863434号の発明の範囲を損なわない。
【0030】
本発明の大部分の実施形態は、外側容器(1)を含み、外側容器(1)は、堅固であり、自動車又は他の動力車における、運転席の下方又は助手席の下方にある構造に取り付けることができる。多くの実施形態における外側容器は、頂部、底部、後部及び前部と、左側及び右側とを備える中空容器である。外側容器の頂部は、外側容器の、蓋が取り付けられている側である。いくつかの実施形態では、外側容器の右側、左側及び後部はすべてスロット(4)を含む。外側容器(1)のバージョンはまた、下部クッション及び上部クッションを含む、動力車における他の構成要素にも取り付けることができる。外側容器(1)は蓋を有し、外側容器の内部にライナがある。本発明はまた、取付手段も含み、取付手段により、外側容器(1)は、座席下構造又は車両の別の構成要素に取り付けられる。取付手段の機能を果たす複数の構造及び方法については後述する。外側容器のいくつかの実施形態では、後部と頂部及び底部両方との間、前部と頂部及び底部両方との間、底部と左側及び右側両方との間、並びに頂部と左側及び右側との間の角部は、丸みを帯びている。これは、必須の特徴ではないが、本発明が自動車の床の上により容易に載るのに役立ち、本実施形態をより柔軟性が高いものとする。
【0031】
蓋(5)は、大部分の実施形態では外側容器の頂部にある。蓋(5)は、使用者が外側容器内にゴミを入れることができるように開放する。蓋は、閉鎖されると、ゴミが通過する開口部を閉鎖する。これはまた、ゴミからもたらされるいかなる臭気も低減させるのにも役立つ。ライナは蓋の下方にある。使用者が蓋を開放し、実施形態の中にゴミを入れると、ゴミはライナ内に落下する。そして、蓋は閉鎖する。これにより、ゴミがライナからこぼれるのが防止され、ゴミが実施形態からこぼれないため車両はより整然とする。それにより、廃棄されるゴミから来る可能性がある臭気も低減し、それは、臭気が、自動車の乗員に達する前に外側容器(1)の追加の障壁を通過しなければならないためである。
【0032】
これらの基本構成要素に対する多くの改善について本明細書で考察する。たとえば、本明細書で考察する本発明のいくつかの実施形態は、米国特許出願第14863434号において考察した標準ライナ(2)の代わりに調整可能ライナ(34)を含む。本明細書で考察する本発明の他の実施形態は、標準ライナを含む。
【0033】
いくつかの実施形態における標準ライナ
いくつかの実施形態におけるライナ(2)は、外側容器の内部と概して同じ形状であるが、内部よりわずかに小さい別個の容器であり、必要な場合に、外側容器の内部から取り除くことができる。本発明のこれらの実施形態におけるライナは、平坦な後部、平坦な前部、及び平坦な前部まで湾曲している2つの側部を有する。ライナはまた底部も有する。使用者が入れるゴミがライナ内に落下するため、使用者は、実施形態では、外側容器からライナを取り外して、それを通常のゴミ箱まで運んで空にすることにより、すべてのゴミを除去することができる。そして、使用者は、外側容器内にライナを戻して再度使用することができる。使用者は、バックルを緩めるか又は実施形態全体を車両から取り除く必要なしに、これを迅速に行うことができる。
【0034】
さらに、ゴミが外側容器とほとんど又は全く接触せず、したがって外側容器をしばしば洗浄する必要がないため、これらの実施形態は、より容易に空にして洗浄することができる。ライナは、空にして洗浄することが必要となる、実施形態の主な部分である。これらの特徴及び利点は、使用者にとってより好都合であり時間が節約される。
【0035】
これらの実施形態で使用されるライナ(2)は、食器洗浄機で洗える材料から作製され、そのため、家庭用食器洗浄機で食器とともに洗浄することができる。本発明の自動車用ゴミ箱のこれらの実施形態の、しばしば洗浄する必要のある可能性がある部分のみを、家庭用食器洗浄機で洗浄することができる。
【0036】
これは、使用者にとって非常に好都合である。
【0037】
いくつかの実施形態のライナは、その内部において、ライナの左側及び右側がライナの後部に達する角部に2つの溝を有する。これらの溝は、ライナの頂部に近く、使用者がこれらの溝に自身の指を配置することができるように位置決めされ、これは、使用者が、外側容器からライナを取り除くときにライナをつかむのに役立つ。これらの溝は、切り取られた溝又は凸状面(へこみ)とすることができ、ライナの両側で頂部の方に上方に向かっている。
【0038】
いくつかの実施形態のバックルは、図面に示すタイプのオス構成要素及びメス構成要素を備えたサイドリリースバックルである。このタイプのバックルは、車両の運転席又は助手席の下方の構成要素の周囲にストラップを固定するとき、使用者がバックルを締結するのがより容易であるため、これらの実施形態の一部である。しかしながら、座席の下方の構成要素の周囲にストラップを固定する別のタイプのバックルもまた、本発明の一部として機能する。これらの実施形態においてバックルの機能を果たす他の装置及び方法もまた、本発明の一部である。本発明は、サイドリリースバックルの役割で、ベルトタイプバックル、クラスプ、バックススライド、バックルトリム、ブリンプ(blimp)バックル、又はこれらのうちの2つ以上の任意の組合せのいずれかを代わりに用いる可能性を明示的に含む。
【0039】
ストラップは、幾分かの伸縮する能力を有し、且つ、締め付けられると、外側容器を座席の下方の自動車の構成要素に固定することができるように十分強固である、布又は別の材料等の材料から作製されるべきである。
【0040】
スロットに関する基本的な情報
外側容器の大部分の実施形態では、外側容器(1)の後部は、3つからなる2つの列で配置された6つのスロットを有する。これらの列は、容器の後部と容器の右側との間、及び容器の後部と容器の左側との間の角部に隣接している。
【0041】
3つのスロットの対応する列は各々、外側容器の左側及び右側にある。スロットは、ストラップが、図面に示すように、外側容器の後部のスロットのうちの1つを通って外側容器内に進み、その後、外側容器の左側又は右側のいずれかの対応するスロットを通って戻ることができるために十分大きい。この出願の目的で、スロットの「対応する対」は、外側容器の左側又は右側のいずれかにある1つのスロットと、第1スロットと同じ高さにある、外側容器の後部にある最も近いスロットとである。
【0042】
ストラップは、外側容器の後部の一部に沿って配置される。この方法により、1本の連続したストラップが、外側容器の後部の最左部分のスロットから出て、外側容器の後部の最右部分のスロットまで進み、そこでストラップがそれらのスロットに入る、ということが確実になる。そして、ストラップは、外側容器の右側のスロットから出る。ストラップは、自動車の運転席又は助手席のいずれかの下方の構造のうちの1つを包囲するのに十分大きいループを形成する。ループはまた、異なるサイズの自動車座席に適合するようにも調整することができる。
【0043】
この目的で、2本以上のストラップを使用することができ、それは、好ましい実施形態が、外側容器の左側に3つのスロット及び右側に3つのスロットを各々有するためである。ライナは、蓋の下方で外側容器の内側にある。使用者が、蓋を開放して外側容器内にゴミを入れると、このゴミは、蓋の真下にあるライナ内に落下する。ライナは、概して、外側容器の内部とおよそ等しい形状であるが、内部よりわずかに小さい、別個の容器であり、必要な場合、外側容器の内部からライナを取り除くことができる。標準ライナは、平坦な後部、平坦な前部、及び平坦な前部まで湾曲している2つの側部を有する。それはまた底部も有する。使用者によって入れられるゴミがライナ内に落下するため、実施形態では、使用者は、外側容器からライナを取り外して、標準的なゴミ箱まで運んで空にすることにより、ゴミのすべてを取り除くことができる。そして、使用者は、外側容器にライナを戻して再度使用することができる。使用者は、バックルを緩めるか又は車両から実施形態全体を取り除く必要なしに、これを迅速に行うことができる。さらに、ゴミが外側容器とほとんど又は全く接触せず、したがって外側容器をしばしば洗浄する必要がないため、この実施形態は、より容易に洗浄することができる。ライナは、洗浄することが必要となる、実施形態の主な部分である。これらの特徴及び利点は、使用者にとってより好都合であり時間が節約される。
【0044】
本発明の基本バージョンのライナは、その内部において、ライナの左側及び右側がライナの後部に達する角部に2つの溝を有する。これらの溝は、ライナの頂部に近く、使用者がこれらの溝に自身の指を配置することができるように位置決めされ、これは、使用者が、外側容器からライナを取り除くときにライナをつかむのに役立つ。
【0045】
調整可能ライナは、内側槽の左側及び右側が内側槽の後部に達する角部において同様の溝を有することができる。
【0046】
ライナ又は調整可能ライナはまた、蓋のヒンジの近くの調整可能ライナから突出する2つの握り補助部も含むことができる。使用者は、これらの握り補助部を使用して、外側容器からライナを持ち上げることができる。
【0047】
ストラップは、幾分かの伸縮する能力を有し、且つ、締め付けられると、外側容器を座席の下方の構造又は車両の他の構成要素に固定することができるように十分強固である、布又は別の材料等の材料から作製されるべきである。
【0048】
別の実施形態では、外側容器は、図に見ることができるように、小さい伸長可能な「足部」を有する。これらは、運転中に外側容器(1)を安定して維持して、使用者がゴミを外側容器に容易に入れることができるようにする。別法として、足部は伸長可能でない場合がある。
【0049】
さらに別の実施形態では、外側容器は、ばねによって開放される。
【0050】
本特許出願には、スロット及びライナ、並びにこれらの構成要素と同じ特徴を実現するさらなる構成要素に対する改善に関する他の情報が含まれる。
【0051】
この点から、この出願では、「ライナ」が言及されるとき、この用語は、一方又は他方が指定されない限り、標準ライナ(2)又は調整可能ライナ(34)のいずれをも指すものとする。
【0052】
本発明者は、幅の異なる2つのタイプの本発明の各実施形態があり得ることも留意したい。幅の広いバージョンは、パワーシートを備える車両に焦点が合わせられ、幅の狭いバージョンは、本発明が特定の領域に配置されるのを妨げるつまみ又はレバーを有する可能性があるマニュアルシートを備える車両に焦点が合わせられる。本発明者は、本発明の両バージョンが、任意の自動車又は関連する車両で有効であるが、上述したように、本発明のいくつかのタイプは、所定の車両でより快適に使用することができると考える。本発明者はまた、本発明の幅が本発明の高さとは別個のパラメータであることも留意したい。
【0053】
この特許出願において考察される本発明のバージョンは、1本又は複数本のストラップを有することができ、本発明者は、2本のストラップを有する本発明のバージョンが非常に有効であることが分かった。
【0054】
自動車の構成要素に取り付けるために1本又は複数本のストラップを使用するものを含む本発明のすべてのバージョンが、外側容器の後部にフォームパッドも含むことができる。フォームパッドは、本発明及び自動車構成要素が互いに押し合うことから発生する可能性がある損傷に対して、本発明及び自動車構成要素を保護するのに役立つ。
【0055】
本発明の大部分の実施形態では、蓋(5)の重量配分は、蓋が、開放され枢支点を越えて押される場合に、開放したままとなることを意味する。蓋が、完全閉鎖位置の近くで押されると、蓋の重量配分により、蓋は完全に閉鎖する。他の重量配分を有する蓋を設計することができ、蓋の重量配分を計算することは従来技術の一部である。
【0056】
第1実施形態
本発明の第1実施形態は、使用者が自動車用ゴミ箱の高さを変更する機能を向上させる。この機能は、使用者が任意のタイプの自動車に、且つ異なるサイズの自動車及び自動車の座席に、自動車用ゴミ箱を適合させるのに非常に有用である。自動車用ゴミ箱は「入れ子式」であり、それは、ゴミ箱が、必要に応じて本発明の高さを調整し本発明をより低く又はより高くするように、使用者がいくつかの箇所に配置することができる、サイジングつまみを含むためである。
【0057】
第1実施形態の大部分のバージョンでは、外側容器(1)は底部を有しておらず、シェルは底部を有し、外側容器がシェルの上に降ろされると、シェルは外側容器内に嵌まる。シェルは、外側容器と同じ形状となり、外側容器の蓋を通って落下するゴミは、シェル及び外側容器のアセンブリの内側となるライナ内に落下する。
【0058】
第1実施形態の大部分のバージョンでは、シェル(22)の壁はサイジング穴(21)を含み、外側容器(1)はつまみ穴(35)を有し、サイジングつまみ(28)は本実施形態の一部となる。使用者は、外側容器内でつまみ穴を所望の高さに配置し、その後、サイジング穴(21)及びつまみ穴(35)を通して2つ以上のサイジングつまみ(28)を各々配置することにより、外側容器を使用者が所望するレベルで維持することができる。そして、これらのサイジングつまみは、シェルが外側容器内で降下するか又は上昇するのを防止する。
【0059】
これを行う好ましい方法に関するさらなる詳細については後述する。
【0060】
サイジングつまみは、各々、つまみ穴及びサイジング穴に嵌まることができるべきである。
【0061】
サイジングつまみ(28)は、「プランジャピン」とすることができ、それは、大部分の実施形態では、各々、外側容器(1)内でつまみ穴(35)の途中まで配置され、プランジャピンの一部は外側容器(1)の内側にあり、プランジャピンの一部は外側容器(1)の外側にある。すべてではないが大部分の種類のプランジャピンが、外側容器の外側の端部を除き、プランジャピンの大部分がつまみ穴(35)に嵌まることができるように、外側容器の外側の端部がつまみ穴の直径より大きいように設計される。
【0062】
特別に設計されたプランジャピンは、各プランジャピンがシェル(22)においてサイジング穴(21)内に配置され、プランジャピンの一部がシェルの内側にあり、プランジャピンの一部がシェルの外側にあるように設計することができる。
【0063】
プランジャピンは、ピンのタイプに応じて、使用者が引くか又は押すことができるタイプのピンである。何らかのタイプのプランジャピンは、ばね状機構を備えたピンであり、他のプランジャピンは、大きいねじによって包囲される。ばね状機構を備えたピンのうちのいくつかは、ばね式であるように設計される。他は、ばね式であり且つねじによって部分的に包囲される。これらのすべてが、本発明内のプランジャピンの意図された目的を達成するが、本発明者は、ばね式ピンが最も有効となると考える。
【0064】
第1実施形態のいくつかのバージョンでは、ばね式プランジャピンは、各々、外側容器内でつまみ穴(35)のうちの1つを通して配置される。プランジャピンの一部は、外側容器の内側になる。使用者は、これらのプランジャピンのうちの1つを引くことができ、外側容器の内側にあるピンの長さの一部が短くなる。ばねは、張力のために伸長する。そして、使用者は、プランジャピンを解除することができ、ばねはその通常の非伸長状態に跳ね返る。外側容器の内側にあるプランジャピンの部分の長さは、使用者がプランジャピンを引っ張る前に保持していた長さに戻るように長くなる。
【0065】
第1実施形態は、外側容器が部分的に包囲するシェル(22)を含む。シェル(22)は、底部と、底部から(通常、底部に対して90度の角度で)突出する少なくとも2つの壁とを有する。使用者は、外側容器とともにシェルを座席に隣接して車両の床の上に、又は使用者が本発明を設置したい別の場所に配置することにより、外側容器の高さを制御する。シェルは外側容器の底部に位置する。
【0066】
シェルは、少なくとも2列のサイジング穴(21)を有し、1つの列は、上述したシェル(22)のこれらの2つの壁の各々にある。図面に、サイジング穴のこれらの列の1つのあり得る位置を示す。シェルの両側にあり、且つシェル(22)において同じ高さにある2つのサイジング穴(21)が、一組のサイジング穴である。本発明の多くの実施形態では、シェル(22)は、プランジャピンであり得る一組の少なくとも2つのサイジングつまみを含む。本発明の他の実施形態では、サイジングつまみは外側容器(1)内に含まれる。
【0067】
シェルは、部分的に外側容器の内側にあり、外側容器内で上下に移動することができる。外側容器は、つまみ穴(35)と呼ぶ穴の2つ以上の縦列を有する。各つまみ穴は、単一のサイジングつまみを、つまみ穴を通して、且つ外側容器と使用されているシェルのサイジング穴を通して配置することができる、外側容器の場所にあるべきである。
【0068】
使用者は、最初にプランジャピンを引くことにより、第1実施形態の大部分のバージョンにおいて自動車用ゴミ箱の高さを設定する。これにより、外側容器の内側にある各プランジャピンの長さの一部が短くなり、その結果、このプランジャピンは、シェルが外側容器(1)の内側で上下に移動することをそれほど妨げない。使用者は、外側容器(1)内でシェルを使用者が所望する高さまで、又は可能な限りその高さに近づけて、上下に移動させる。そして、使用者は、一組又は複数組のつまみ穴(35)をサイジング穴(21)の組と位置合わせし、つまみ穴(35)のこれらの組の各々は一組のサイジング穴(21)と位置合わせされる。使用者は、次いで、プランジャピンを解除し、これにより、プランジャピンにおけるばねに対する張力が解除される。次いで、各プランジャピンにおけるばねは、その通常の形状に戻り、それにより、外側容器の内側にあるそのプランジャピンの長さの一部が長くなる。外側容器の内側のプランジャピンの長さが長くなることは、プランジャピンの一部が、プランジャピンがすでに貫通しているサイジング穴と位置合わせされるつまみ穴を通ることを意味する。これらのプランジャピンにより、シェルが外側容器内で上下に移動することに対する障害物がもたらされ、外側容器が所望の高さで維持される。シェルは外側容器の底部に位置し、シェルに対する外側容器の高さは固定される。
【0069】
異なるように設計されているプランジャピンもまた、この目的で使用することができる。プランジャピンが差し込まれると、使用者は、それらを回転させ、引くか又は押し、その結果、プランジャピンは各々、外側容器におけるつまみ穴のうちの1つとシェルにおけるサイジング穴(21)のうちの1つとを貫通する。
【0070】
シェルの一部であり、且つ、使用者が外側容器を使用者が所望する高さまで移動させる前に、すでにサイジング穴に挿入されている、プランジャピンもまた設計することができ、その結果、使用者は、プランジャピンを押し下げるか又は回転させて、外側容器のつまみ穴に押し通すことができる。そして、プランジャピンは、各々、つまみ穴及びサイジング穴の両方を貫通したままであり、各々、外側容器がシェル内で上下に移動することに対する障害物をもたらし、それにより、上述した方法と同様に、外側容器は所望の高さで維持される。
【0071】
本実施形態は、理論的には、二組以上のプランジャピンを有することができる。複数の組のプランジャピンが、複数の組の、各列内のつまみ穴及び各列内のサイジング穴に貫通するように設定されている場合、これにより、自動車用ゴミ箱はその選択された高さにおいてより確実にとどまることになる。理論上、本発明の例を操作する使用者は、本発明の例におけるプランジャピンのすべてよりは少ない組、例におけるプランジャピンの一組のみ、又はさらには例における1つのプランジャピンが、つまみ穴の各列におけるつまみ穴とサイジング穴の各列におけるサイジング穴とを貫通するように配置することができる。しかしながら、これは、本発明の例において利用可能なプランジャピンのすべてを使用するより効率的でなく、また、奇数のプランジャピンが使用される場合、本発明は、一方に傾く可能性がある。
【0072】
外側容器内でつまみ穴を通して普通に差し込まれるが、シェル内ではサイジング穴を通して内向きに跳ね返るプランジャピンもまた、使用することができる可能性がある。使用者は、プランジャピンが、プランジャピンの一部がつまみ穴の内側にあり、プランジャピンの一部がサイジング穴の内側にあり、プランジャピンが、使用者が設定した位置にとどまるまで、サイジング穴を通して途中までプランジャピンを押すか又は引くことができる。
【0073】
使用者がプランジャピンを引っ張り、次いでプランジャピンを解除すると、ばね機構によりプランジャピンの長さのより多くがシェルの内側に移動する、異なるタイプのばね状機構が備えられたプランジャピンを使用することができる。使用者は、各プランジャピンを、そのプランジャピンを引っ張り、外側容器を移動させることにより、任意のつまみ穴から取り出すことができる。使用者は、プランジャピンを引っ張り、次いで解除することにより、プランジャピンの一部がつまみ穴に入るようにすることができる。プランジャピンは、この例では、サイジング穴にすでに挿入されている。
【0074】
シェルにおけるサイジング穴の縦列と、外側容器におけるつまみ穴の縦列とは、それぞれ、シェル及び外側容器(1)における、つまみ穴及びサイジング穴を通して配置された任意のサイジングつまみによって生成される力が互いに補完する場所に、位置決めされるべきである。これの1つの例が図面にあり、別の適用可能なシナリオは、つまみ穴及びサイジング穴の列がそれぞれ外側容器(1)の両側及びシェルの両側にある場合である。
【0075】
理論上、外側容器は、つまみ穴の3つ以上の縦列を有することができ、及び/又は、シェルは、サイジング穴の3つ以上の縦列を(シェル又は外側容器にサイジング穴のこれらの縦列に対する空間があるとすれば)有することができる。そして、使用者は、3つ以上の縦列内でサイジング穴を通してサイジングつまみを配置し、3つ以上の縦列内の対応するつまみ穴にこれらのサイジングつまみを配置することができる。
【0076】
「サイジングつまみ」はまた、上述したサイジングつまみの機能を実施する他の構造も含み、このような他の構造を含む本発明の実施形態は、本発明の範囲に含まれる。サイジングつまみの最も重要な特徴は以下の通りである。A.使用者が所望する場合、各々、外側容器におけるつまみ穴とシェルにおけるサイジング穴とを通して同時に配置することができるべきであり、B.サイジングつまみは、シェル(22)が外側容器(1)内で上下に移動するのを妨げない位置に配置することができるべきであり、C.各サイジングつまみは、そのサイジングつまみが外側容器におけるつまみ穴とシェル内のサイジング穴とを通して配置されるとき、シェルが外側容器内で上下にさらに移動することに対する物理的障壁を形成するべきである。
【0077】
外側容器(1)及びその中の構成要素は、通常、約1.5ポンドの重量があり、そのため、プランジャピンは、使用者が外側容器を配置した位置に外側容器を維持するのに十分である。穴の各列に対して複数のプランジャピンを使用することがこれに役立つ。
【0078】
プランジャピンの1つの製造業者は、ウェブサイトKnobsource.comを有する「Innovative components」である。
【0079】
サイジングつまみが差し込まれると、つまみ穴及びサイジング穴もまた差し込むことができ、使用者が、サイジングつまみをつまみ穴及びサイジング穴に「ねじ込み」、必要でない場合はサイジングつまみを取り除くのに役立つ。
【0080】
製造業者は、外側容器とともに、シェルとともに、又はいずれもなしにサイジングつまみを含み、単に、必要な場合は、サイジングつまみを、外側容器又はシェルに設置されるように利用可能とすることができる。
【0081】
第2実施形態
本発明の第2実施形態は、使用者がゴミ又は他の物品を外側容器の内側に容易に入れることができるように、外側容器から外側に揺動する「傾斜棚」(24)を含む。傾斜棚は、通常、外側容器の前部を介して開放され、外側容器の内側にあり、使用者が傾斜棚を開放するように選択しない限り、閉鎖されたままとなる。傾斜棚の前部は、外側容器の残りの部分と略連続面を形成する。使用者は、傾斜棚を開放し、傾斜棚の底部が外側容器の残りの部分により近いままである間に、傾斜棚の頂部を、外側容器の前部に対して角度をなして外向きに且つ下向きに揺動させることができる。これは、大部分の自動車における小物入れが開放されるときに外向きに且つ下向きに揺動する方法と大まかに類似している。
【0082】
傾斜棚は、傾斜棚が外向きに揺動するとき、ライナもまた外向きに揺動し、使用者は、ライナの開口部内に直接ゴミ又は他の物品を入れることができるように、さまざまな方法でライナを保持するように設計することができる。ライナの位置決めは、使用者が、蓋(5)を開放し、蓋を通してライナ内にゴミを落とすことにより、依然としてライナ内にゴミを入れることができることを意味する。
【0083】
本発明のいくつかの実施形態では、傾斜棚は、1つ又は2つのライナ棚状突起によってライナを保持し、それにより、使用者は、傾斜棚を開放し、(使用者が傾斜棚を開放すると外側容器から旋回して出る)ライナにゴミを配置し、次いで、傾斜棚を、外側容器内に旋回して戻るように押すことができる。
【0084】
ライナ棚状突起は、ライナを把持する、傾斜棚の側部の小さいブラケットである。したがって、使用者が、傾斜棚を開放し、傾斜棚が外向きに揺動すると、ライナもまた外向きに揺動し、使用者は、ライナの開口部内にゴミ又は他の物品を直接入れることができる。そして、使用者は、傾斜棚及びライナを外側容器内に押し戻すことができる。
【0085】
同じ機能を達成する別の設計の構成要素もまた、ライナを保持する役割を果たすことができる。
【0086】
傾斜棚を有する多くの実施形態は、傾斜棚を外向きに揺動させるために使用者が押すことができるボタンも含む。このボタンのいくつかのバージョンにより、傾斜棚は、自動車の小物入れが、使用者がボタンを押して小物入れを開放するときに外向きに揺動するのと同様に、外向きに揺動する。
【0087】
本発明のこの実施形態はまた、調整可能ライナ(34)も含むことができ、調整可能ライナ(34)は、本発明の大部分の実施形態に含まれる標準ライナと同様に機能する。
【0088】
傾斜棚のラッチは、外側容器の主要部分から下方に突出する小さい段に引っかかるフックによって、傾斜棚を閉鎖された状態で維持する、機構を使用することができる。使用者が、傾斜棚の外面の2つのボタンを押すと、これによりフックが、段に引っ掛からなくなるように移動する。したがって、傾斜棚は外向きに且つ下方に開放する。
【0089】
傾斜棚はまた、外側容器に接続する、傾斜棚の頂部の小さいクリップによっても、閉鎖された状態で維持することができる。使用者は、傾斜棚を開放したいとき、クリップを開放し、傾斜棚は降下して開放する。使用者は、傾斜棚を閉鎖したいとき、クリップを閉鎖することができる箇所まで傾斜棚を押し、次いで、クリップを閉鎖する。
【0090】
従来技術の一部である他の任意の方法を使用して、傾斜棚が、大抵の場合は閉鎖したままであるが、使用者が傾斜棚の外側部分のボタン又はラッチを押すと開放し、又は使用者が傾斜棚を開放したいと所望するときに開放するようにすることができる。
【0091】
第3実施形態
第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態の特徴を組み合わせる。第3実施形態は、その高さを調整することができることと「傾斜棚」との両方を含む。シェルは、2つ以上の壁を含み、各壁がサイジング穴(21)の列を有するように設計されている。シェルが壁を有していない、外側容器の前部に隣接する大きい間隙がある。傾斜棚はここで妨げられず、そのため、傾斜棚を開閉することができる。使用者は、シェルの所望のサイジング穴と外側容器のつまみ穴とを通してサイジング穴を配置することにより、自動車用ゴミ箱の正確な高さを選択する。
【0092】
第4実施形態
第4実施形態は、外側容器の外側の外部タブ(45)を利用する。各外部タブは、理想的には、外側容器の、本発明の他の実施形態におけるスロットのうちの1つと略同じ位置にあるべきである。別法として、各外部タブは、外側容器の、本発明の他の実施形態における一対のスロットと略同じ位置にあり得る。各外部タブは、外側容器から外向きに突出する堅固な部分と、堅固な部分と外側容器との間の間隙とを含み、それにより、この間隙にストラップを通すことができる。各外部タブはまた、外側容器において、間隙の両側に物理的な接続部も含む。これは、ストラップがタブの堅固な部分と外側容器との間の間隙に通されると、ストラップを保持する。したがって、使用者は、外部タブにストラップを通し、車両構成要素の周囲にストラップを巻き付けることにより、使用者が所望する車両の任意の部分に本発明を取り付けることができる。いくつかの実施形態では、1つの外部タブ(45)が、互いに隣接する2つのタブ(4)に代わることができ、それは、スロットの場合、ストラップが入るために1つのスロットが必要であり、ストラップが出るために別のスロットが必要であるが、外部タブの場合、ストラップは同じ外部タブに入り且つそこから出ることができるためである。使用者はまた、自動車用ゴミ箱が、使用者が所望するレベルに配置されるのを可能にする高さに位置する外部タブに、ストラップを通すことにより、車両の床に対する自動車用ゴミ箱の高さを部分的に制御することも可能である。
【0093】
第5実施形態
第5実施形態は、蓋(5)の代わりに「ロールトップ」蓋(26)を含む。ロールトップ蓋は、互いに対して幾分か曲がりやすい複数の小セグメントに分割される。これらの小セグメントは、矩形であり、各々、蓋の全幅にわたって延在するべきである。小セグメントの間に曲がりやすい接続部があるべきである。ロールトップ蓋が巻き上げられるか又は巻き下げられると、小グメントの間の角度が変化し、その結果、1つの小セグメントの前部がそれに隣接する小セグメントの前部より先に下方を向くことができる。これにより、時に、使用者は、ロールトップ蓋をより容易に巻き上げるか又は巻き下げることができる。ロールトップ蓋を備える外側容器のいくつかのバージョンは、ロールトップ蓋に隣接する外側容器の内部に、使用者がロールトップ蓋を開放したいとき、ロールトップ蓋が内部に巻き上げられるか又は巻き下げられるランナを含む。図は、ロールトップ蓋を備えた本発明のバージョンの断面を示す。このように、ロールトップ蓋は、自動車用ゴミ箱を開放又は閉鎖するために、容易に「巻き」上がり又は下がることができる。
【0094】
第6実施形態
第6実施形態は、透明プラスチック等の透明な材料から作製される。このように、使用者は、自動車用ゴミ箱内部にあるものを見ることができる。別法として、本実施形態の一部のみをプラスチック等の透明な材料から作製することができる。たとえば、蓋(5)、又は他の構成要素のうちの1つを透明な材料から作製することができ、又は別法として、外側容器内のパネルを、プラスチック等の透明材料から作製することができる。そのように、使用者は、この透明プラスチックを通して自動車用ゴミ箱内部を見ることができる。
【0095】
第7実施形態
第7実施形態は、外側容器の側面に取り付けられるか、又はシェルの壁のうちの1つの側面に取り付けられる、少なくとも1つのディスペンサ(38)を含む。ディスペンサは、ティッシュ又は他の物品を保持することができる容器である。ディスペンサは、理論的には、本発明の別の部分に取り付けることができるが、外側容器の側面又はシェルの壁のうちの1つが恐らくは最適である。本発明の実施形態はまた、複数の場所に複数のディスペンサを有することも可能であり、たとえば、外側容器の側面における1つのディスペンサと、シェルの壁のうちの1つにおける1つ又は複数のディスペンサとである。ディスペンサは、常に開放している場合もあれば、常に閉鎖している場合もある。ディスペンサはまた、自動車用ゴミ箱に永久的に取り付けるか、又は着脱可能とすることも可能である。ディスペンサを着脱可能にする方法は、ディスペンサが取り付けられる構成要素に、Velcroを介して、自動車用ゴミ箱の別の構成要素の挿入物に嵌まる、ディスペンサに取り付けられるロッドを介して、又は従来技術の一部である任意の方法を介してディスペンサを接続することを含む。ディスペンサの存在により、自動車用ゴミ箱が多機能になる。
【0096】
第8実施形態
第8実施形態は、1つ又は複数のホルダリングを含む。自動車用ゴミ箱の大部分の実施形態では、外側容器(1)の頂部は、外側容器(1)の残りの部分から分離することができる。ホルダリングは、以下のように使用することができる。すなわち、使用者が、実施形態内部にゴミ袋を配置し、次いで、ホルダリングを使用してゴミ袋の外縁をつかんで実施形態の外側に保持することができる。これにより、ゴミ袋は、自動車用ゴミ箱内部で「束」にならず、ゴミ袋は開放して使用の準備ができた状態のままであることが確実になる。ホルダリングは、外側容器若しくはライナ(標準ライナ又は調整可能ライナのいずれか)に配置することができるリング(通常弾性)であり、又はホルダリングは、外側容器及びライナの両方の周囲に配置することができる。ホルダリングは、通常、これらの構成要素のうちの1つの周囲に巻き付けられるが、外側容器又はライナと保持リングとの間に何かを挿入することができるように、伸長させることができる。使用者は、ホルダリングを伸長させ、ホルダリングとライナ又は外側容器との間にゴミ袋の外縁の一部又はすべてを配置し、次いで、使用者は、ホルダリングを解放し、ホルダリングは、スナップ式に適所に戻る。次いで、使用者は、ホルダリングを再度伸長させ、ゴミ袋の全縁がホルダリングとライナ又は外側容器(ホルダリングが包囲する方)との間になるまで、ホルダリングとライナ又は外側容器との間にゴミ箱の縁の別の部分を配置することができる。ホルダリングは、再度、スナップ式に適所に戻る。したがって、ホルダリングはゴミ袋を、袋が完全に開いたままで、適所に保持することができる。袋の大部分は、ライナ又は外側容器の内側にあり、袋の内側に配置されたゴミは、ライナ又は外側容器を直接汚損しない。
【0097】
したがって、使用者は、ホルダリングを使用して、ゴミ袋がライナ内に延在し、ゴミ袋の大部分がライナの内側にある間、外側容器の外側にゴミ袋の縁を保持することができる。
【0098】
使用者はまた、ホルダリングを使用して、ゴミ袋の大部分がライナの内側にある間、ライナの外側にゴミ袋の縁を保持することも可能である。
【0099】
使用者は、所望する場合、ライナの内壁に袋を保持するように、ライナの内壁に接触している袋の一部に隣接して第2ホルダリングを置くか、又は別法として、ライナの内壁に袋を保持するように、外側容器の壁に接触している袋の一部に隣接して第2ホルダリングを置くことができる。
【0100】
これにより、自動車用ゴミ箱の内部のゴミが、ライナから容易に取り除くことができる袋、又は外側容器から容易に取り除くことができる袋内に落下する場合、洗浄がより容易となるため、本発明の機能が改善される。
【0101】
第9実施形態
本発明の第9実施形態は、ゴム又は帆布材料等の可撓性材料から作製される外側容器を含む。これは、可撓性外側容器(8)である。
【0102】
この実施形態のいくつかのバージョンは、他の実施形態のように剛性材料から作製された蓋を含む。
【0103】
この実施形態の他のバージョンは、可撓性材料から作製される蓋を含み、蓋を貫通するアパーチャを含む。使用者は、アパーチャを通してライナ内に物品を押し込むことができる。
【0104】
第9実施形態の大部分のバージョンでは、アパーチャは、ジッパを有し、ジッパを使用して開閉することができる。
【0105】
第9実施形態の他のバージョンでは、蓋は帆布材料から構成され、帆布材料内の(好ましくは蓋の中心における)細い開口部がアパーチャとなる。いくつかのバージョンでは、開口部は、図面に示す形状をとるが、アパーチャが異なる形状を有するこの実施形態のバージョンもまた、本発明の一部である。第9実施形態のこれらのバージョンは、幾分か可撓性があるが十分に剛性がある材料から作製され、その結果、使用者が自身の手を使用して物品をアパーチャに通す場合、材料は適所に戻るように曲がる。使用者は、物品をアパーチャに押し通すことにより、これらのバージョンを操作する。蓋は、使用者が物品をアパーチャに押し通す際に一時的に曲がる可能性があり、その後、適所に戻るように曲がり、アパーチャを蓋の細い開口部のままにする。
【0106】
この効果は、帆布又はゴムから構成された蓋を強く張った状態にすることによって達成することができる。
【0107】
第9実施形態の1つのバージョンは、外側容器と、加硫ゴムから構築することができる蓋とを含む。第2バージョンは、外側容器と帆布材料から作製された蓋とを利用する。
【0108】
理論上、蓋は、ゴム又は帆布材料から作製することができるが、外側容器は、プラスチック又は別の非可撓性材料から作製される。
【0109】
第10実施形態
本発明の第10実施形態は、蓋(5)に「トラップドア」(32)を含む。これにより、使用者は、トラップドアを容易に突いて開き、外側容器内部に小さい物体を配置することができる。外側容器内部により大きい物体を配置するために、使用者は、依然として蓋自体を開放しなければならない。トラップドアは、本質的に、蓋の内部に位置するより小さい蓋である。トラップドアは、使用者が物体を実施形態内に落とすために、蓋から独立して押すか又は引いて開放することができ、物体は、内部の標準又は調整可能ライナ内に落下する。
【0110】
この実施形態のいくつかのバージョンでは、トラップドアはばね式ではない。
【0111】
この実施形態のいくつかのバージョンでは、蓋は、外側容器が、蓋の下端部に隣接する凸状且つ丸い、又は凹状且つ丸い部分を有するのと非常に略同様に、トラップドアに隣接する凸状且つ丸い、又は凹状且つ丸い部分を有する。
【0112】
トラップドアは、トラップドアの下側に取り付けられ、且つ蓋の下側又は外側容器の内側にも取り付けられた1つ又は複数の小さいばねを有するという点で、ばね式であり得る。大部分のバージョンでは、トラップドアは、通常閉鎖位置にある。使用者がトラップドアを押し下げると、これによりばねが圧縮される。使用者は、ゴミの物品をトラップドア内に落とし、トラップドアを解放することができる。次いで、ばねは、圧縮を解除し、伸長し、トラップドアを閉鎖位置に戻るように揺動させる。
【0113】
ばねはまた、トラップドアの頂部に且つ蓋又は外側容器にも取り付けることができる。使用者がトラップドアを押し下げるとばねが伸長し、その結果、使用者がトラップドアを解放すると、ばねは、その標準位置に戻るように圧縮され、トラップドアを引いて閉鎖する。
【0114】
トラップドアはまた、以下のようにばね式とすることも可能である。すなわち、使用者は、トラップドアを押し下げることによりトラップドアを開放する。これによりばねが圧縮され、ばねはその後、上向きに跳ね上がり、トラップドアを上方に向かわせ、したがって、トラップドアを開放する。トラップドアは、枢支点で旋回することにより開閉する。トラップドアは、枢支点を越えて揺動し、その結果、下がっていたトラップドアの部分が下がり続けなければならず、したがってトラップドアの開放部分が上方に揺動する。ばねは、蓋の下方に、好ましくはばねがトラップドアを通るゴミの流れを妨げない場所に配置される。
【0115】
ばね式トラップドアは、前部又は後部に向かって開放するように設計することができるが、本発明者は、ばね式トラップドアが後部に向かって開放される方が好ましいと考える。
【0116】
第11実施形態
第11実施形態は、「調整可能ライナ」(34)を使用する。この調整可能ライナは、外側槽及び内側槽を有し、大部分の実施形態では、調整可能ライナの外側槽は、内側槽の表面を上下に「摺動する」ことができ、それにより、使用者は、調整可能ライナの高さを増減させることができる。第11実施形態の別のバージョンでは、調整可能ライナの内側槽が、外側槽の表面を上下に摺動することができる。これらの2つの設計により、使用者は、調整可能ライナの高さを増減させ、調整可能ライナの高さを変化させて使用者の選好に適合させ、また使用者が自動車用ゴミ箱を採用したい自動車又は他の車両に適合させることができる。
【0117】
外側槽及び内側槽は、内側槽の長さ及び幅が、外側槽の壁の内側の領域の長さ及び幅それぞれに非常に近いように設計されなければならない。これにより、内側槽及び外側槽の壁が互いに接触する。
【0118】
内側槽は、ゴミ又は他の物品が内側槽内に落下することができるように、その頂部に開口部を有する。外側槽は、内側槽を包囲する4つの壁を有し、その頂部において、内側槽の開口部と同じ場所に同様に開口部を有する。したがって、穴内に投げ込まれるゴミは、外側槽の開口部及び内側槽の開口部両方を通って落下する。
【0119】
大部分の実施形態では、外側槽は、内側槽が外側槽の内側に適合することができるように十分幅が広く、外側槽が包囲する内側槽よりわずかに大きい長さ及び幅を有し、底部を有していない。外側槽及び内側槽の両方を構成する材料は、外側槽の壁が内側槽の壁の表面を摺動するのを可能にするタイプであり、したがって、使用者は、外側槽を、外側槽の頂部が所望の高さにある個所まで上向きに又は下向きに移動させることができる。
【0120】
平滑なプラスチックが、外側槽及び内側槽を作製するために使用することができる1つの材料である。
【0121】
外側槽の壁の頂部が、内側槽の壁の頂部より上方にある場合、外側槽の壁の頂部は、調整可能ライナにおける最高点となり、いくつかの実施形態では、内側槽の底部は外側容器の底部に位置する。内側槽の壁の頂部が外側槽の壁の頂部より上方にある場合、内側槽の壁の頂部は調整可能ライナにおける最高点となり、いくつかの実施形態では、外側槽の壁の底部は外側容器の底部に位置する。
【0122】
使用者が、外側槽及び内側槽を互いに対して所望の箇所に調整すると、外側槽及び内側槽は、いくつかの方法で、互いに対して所望の位置で又はその近くで維持することができる。
【0123】
他の実施形態では、内側槽の底部は、調整可能ライナの最下箇所となるが、外側槽の頂部は、蓋(5)によって通常覆われる外側容器(1)の頂部における開口部と並んで上昇するか又は下降する。
【0124】
これらの実施形態は、以下の変更を含むものとする。すなわち、蓋によって覆われた開口部の縁は、開口部内にわずかに外向きに突出する部分を含む。この部分は蓋の下方にあり、蓋を妨げない。外側槽の最も頂部はわずかにフレア状であり、そのため、この頂部は、縁の突出部分の上に「垂れ下がる」ことができる。これにより、外側容器の頂部が上下に移動する際、調整可能ライナが上下に移動することができる。
【0125】
外側槽の上方部分はまた、外側槽の内壁に沿って別の相対的に幅の広い領域も含む。この領域は、外側槽の内壁を完全に一周し、外側槽の内壁の残りの部分より約1/16インチ(0.15875cm)凸状になる。したがって、内側槽は、この領域を越えて上方に移動する空間がないため、そのようにすることができない。凸状領域は、内側槽がこれを行うのを阻止する。内側槽の外壁の底部の近くに、別の凸状領域があり、それは、内側槽の外壁を完全に一周して延在し、内側槽の外壁の残りの部分より約1/16インチ(0.15875cm)凸状になる。これにより、外側槽がこの凸状領域の下方で内側槽の壁の表面を下方に摺動することが阻止される。
【0126】
本発明のこのバージョンでは、外側槽及び内側槽は、外側槽の凸状領域と内側槽の凸状領域との間の領域において、互いに対して移動することができる。
【0127】
外側槽及び内側槽はまた、外側容器の開口部が上下に移動する際に上下に移動する。
【0128】
本発明のこのバージョンは、外側容器(1)内に落下するものは何でも調整可能ライナ(34)内に直接落下するため、さらなる利益を提供する。
【0129】
別のバージョンでは、調整可能ライナ(34)は、上方部分及び下方部分を有する。上方部分の頂部は、外向きに突出する小さい棚を含み、これは、開口部の縁の突出部分に引っ掛かることができる。上方部分の底部は、その内壁に少なくとも1つの小さい棚状突起(第2棚状突起)を含む。好ましくは、第2棚状突起は、調整可能ライナの両側において少なくとも2つの内壁に、且つ調整可能ライナ内の同じ高さに配置されるべきである。下方部分は、その外壁に、上方部分の一部である棚状突起(第2棚状突起)の上方にある小さい棚状突起(第1棚状突起)を含む。第1棚状突起及び第2棚状突起は、第2棚状突起が十分下方に移動すると、第1棚状突起を押し、第1棚状突起が十分上方に移動すると、第2棚状突起を押すように位置決めされる。理想的には、第1棚状突起及び第2棚状突起は、反対方向に突出するべきであり、第2棚状突起は第1棚状突起の上方にあるべきである。
【0130】
第1棚状突起はまた、上方部分の外壁にある場合もあり、この場合、第2棚状突起は、下方部分の内壁にあるべきである。
【0131】
上方部分及び下方部分は互いに接して摺動するように設計され、その結果、下方部分が、A)第2棚状突起及び第1棚状突起が互いを押して、下方部分がそれ以上落下することができなくなるか、又はB)調整可能ライナの底部が、外側容器の底部等、障害物にぶつかる箇所に達するまで、下方部分の壁は下方部分が下方に摺動するのを可能にする。一方、調整可能ライナの上方部分は、外側容器の開口部の縁から垂れ下がるため、落下しない。
【0132】
本発明者は、サイジングつまみ、外側ライナのつまみ穴、及び内側ライナのサイジング穴を含む調整可能ライナのバージョンが、強く求められるとは考えないが、外側容器が第1実施形態において作用する方法を誘導する原理と同様の原理に沿って作用する調整可能ライナのこのようなバージョンが可能である。サイジングつまみとして同じ機能を実施する別の構造を使用することができ、このような他の構造を含む調整可能ライナの実施形態は、本発明の範囲内に含まれる。サイジングつまみの最も重要な特徴は、以下の通りである。A.使用者が所望する場合、同時に内側槽のつまみ穴と外側槽のサイジング穴とを通して配置することができるべきであり、B.サイジングつまみは、外側槽及び内側槽が互いに対して上下に移動するのを阻止しない位置に配置することができるべきであり、C.各サイジングつまみは、そのサイジングつまみが外側槽のサイジング穴のうちの1つ及び内側槽のつまみ穴のうちの1つ内に配置されると、内側槽が外側槽内でさらに上下に移動することに対する物理的障壁を形成するべきである。
【0133】
調整可能ライナ(34)は、通常、1.5ポンドよりはるかに小さい重量であり、そのため、本明細書で考察する変更は、使用者が調整可能ライナ(34)を配置した位置に内側槽及び外側槽を維持するのに十分である。
【0134】
この実施形態のさらに別のバージョンでは、内側槽は、2つ以上のサイジング棚を含むことができ、これらのサイジング棚は、通常は内側槽の壁に対して押し込まれるが、外側槽の壁の頂部を越えてはじき出ることができ、内側槽が外側槽内に完全に降下するのを防止し、使用者が、所望する場合に、調整可能ライナの高さを増大させることができる。サイジング棚は、内側槽の壁に対して押し込まれると、内側槽が外側槽内に完全に降下するのを阻止しない。本実施形態のこのバージョンは、3つ以上のサイジング棚を有することができ、いくつかのサイジング棚は他のサイジング棚より低い。そして、使用者は、外側槽の壁内に押し込まれ且つその頂部に抵抗するサイジング棚をはじき出し、内側槽が外側槽内に使用者が所望するよりさらに降下するのを阻止する。使用者はまた、他のサイジング棚がはじき出ないようにすることも可能であり、その結果、これらは、内側槽が、使用者が所望するレベルまで降下するのを阻止しない。
【0135】
調整可能ライナのいくつかの実施形態では、使用者はまた、このように調整可能ライナの位置を選択することも可能である。すなわち、調整可能ライナの外側槽は、その外壁に沿っていくつかの小さい棚又は他の突起を有し、それらは、調整可能ライナから外側容器の内側の溝内に突き出ることができる。これらの棚は、通常、これらの溝内に突き刺さないように折り畳むことができるが、使用者が所望する所定の溝に沿って「引っ掛かる」ように、外向きにはじき出して、外側槽及び内側槽を外側容器内にそれ以上落下しないようにし、それらを使用者が所望するレベルで維持することも可能である。外側槽が他の突起を使用する場合、これらもまた、使用者が所望するときに外側容器(1)の内壁の溝内に嵌まるという点で、同じ原理が作用する。
【0136】
調整可能ライナの別の実施形態では、内側槽は外側槽よりわずかに広く且つ長く、内側槽は底部を有していないが、外側槽は有する。そして、使用者は、内側槽及び外側槽を互いに対して上下に移動させ、サイジングつまみ又は本明細書に記載する他の方法のうちの1つを使用して、内側槽及び外側槽を互いに対して所望の位置で維持する。
【0137】
別の方法は、摩擦を使用して、内側ライナ及び外側ライナが、使用者が所望する位置に配置されると、それらを適所に保持することである。
【0138】
調整可能ライナが、理論的には、内側槽を包囲する1つの外側槽、及び第1外側槽を包囲する第2外側槽等を有することができることに留意されたい。そして、これらの外側槽のうちの最も広いものがフレア状頂部を有することができ、その結果、蓋の下方の開口部の縁の突出部分で「垂れ下がる」。しかしながら、本発明者は、消費者が購入する本発明の大部分のバージョンが2つ以上の外側槽を有するとは考えない。
【0139】
第12実施形態
第12実施形態では、蓋はばね式とすることができ、蓋の下側に取り付けられ、外側容器の内側にも取り付けられた、1つ又は複数の小さいばねを有する。大部分のバージョンでは、蓋は、通常閉鎖位置にある。使用者が蓋を押し下げると、蓋はばねを圧縮する。蓋は開放する。使用者は、蓋を通してゴミの物品を落とし、トラップ蓋を解放することができる。次いで、ばねは圧縮を解除し、伸長し、蓋を閉鎖位置に戻るように揺動させる。
【0140】
他の実施形態
本明細書で考察する実施形態の特徴の異なる組合せを備える、本明細書で考察する自動車用ゴミ箱の他のバージョンは、明示的に本発明の一部である。本明細書で考察する実施形態のうちの2つ以上の特徴を含む自動車用ゴミ箱のバージョンもまた本発明の一部である。たとえば、本発明の第1、第10及び第11実施形態の特徴を組み合わせる本発明のバージョンは、明示的に本発明の範囲内にある。
【0141】
この特許に含まれる考察は、基本的な説明としての役割を果たすように意図される。読み手は、所定の考察があり得るすべての実施形態を明示的に説明していない場合があり、代替物が暗黙的であるか又は当業者には明らかであることに気づくべきである。また、この考察は、本発明の包括的な性質を完全には説明していない場合があり、各特徴又は要素が実際に均等な要素をいかに表すことができるかを明示的に示していない場合がある。この場合もまた、これらは、この開示に暗黙的に含まれる。本発明について、装置向けの用語で説明している場合、装置の各要素が暗黙的に機能を実施する。本発明の本質から逸脱することなく、説明した実施形態に対して種々の変更を行うことができることも理解されるべきである。このような変更は、本明細書に暗黙的に含まれる。これらの変更は、依然として本発明の範囲内にある。
【0142】
さらに、本発明及び特許請求の範囲のさまざまな要素の各々もまた、種々の方法で達成することができる。この開示は、装置実施形態の変形であるか、方法実施形態の変形であるか、又は実施形態の任意の要素の変形であるかに関わらず、このような変形の各々を包含するように理解されるべきである。本開示は本発明の要素に関連するため、各要素について説明する言い回しは、機能又は結果のみが同じであっても、均等な装置の用語に置き換えることができる。このような均等な、より広い又はさらにはより包括的な用語は、各要素又は行為の説明に包含されるとみなされるべきである。このような用語は、所望される場合、この発明に権利が与えられる暗黙的に広い範囲を明示的にするように置き換えることができる。すべての行為が、当該行為を行う手段として表すことができ、又は、当該行為をもたらす要素として表すことができることが理解されるべきである。同様に、開示する各物理的要素は、その物理的要素が容易にする行為の開示を包含するように理解されるべきである。このような変更及び用語は、本明細書に明示的に含まれているように理解されるべきである。
【0143】
本発明の実施形態の別の群は、構成要素のうちのいくつかが透明プラスチック又は別の透明材料から作製されていることを含む。蓋(5)、外側容器(1)及びシェル及びライナは、透明プラスチックから作製することができる構成要素の1つである。透明な蓋及び外側容器を備える本発明のバージョンは、使用者が、本発明の実施形態の内部を見ることができ、それが一杯になっているときを知るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0144】
図面の簡単な説明
【
図1】外側容器、シェル、ストラップ、調整可能ライナ及びトラップドアを備えた本発明の実施形態の斜視図を示す。蓋(5)は開放しており、トラップドア(32)の下側を見ることができる。シェル(22)は、部分的に外側容器(1)の内側にあり、部分的に外側容器(1)に包囲されている。外側容器及びシェルの両方にスロットを見ることができる。見る人はまた、シェルのサイジング穴(21)のうちのいくつか、及び外側容器のつまみ穴(35)のうちの1つも見ることができる。ストラップ(3)はスロット(4)のうちの2つに通され、ストラップはその端部にバックル(11)の一部を有する。調整可能ライナ(34)は外側容器の外側にあり、内側槽は、外側槽よりわずかに大きい長さ及び幅を有する。
【
図2】本発明の
図1と同じ実施形態の切取バージョンを示すが、この場合、調整可能ライナは外側容器及びシェルの内側にある。見る人は、調整可能ライナのこの特定の実施形態のフレア状頂部が、蓋の近くの外側容器の縁の上にいかに位置するかを見ることができる。
【
図3】外側容器及びシェルを含む、本発明の第1実施形態のいくつかの特徴を含む実施形態の鳥瞰図を示す。実施形態の内側にねじ(12)を見ることができる。それらは、本実施形態を合わせて維持する役割を果たす。この実施形態はまた、調整可能ライナ(34)も含む。
【
図4】本発明の第2実施形態のバージョンを示し、「傾斜棚」が外向きに揺動している。本発明のこのバージョンはまた、外側容器の頂部の蓋にトラップドアも含む。
【
図5】第2実施形態の「切取」バージョンを示し、使用者は、閉鎖された傾斜棚と、傾斜棚の内側の標準ライナと、ライナ棚状突起とを見ることができる。ここでは、傾斜棚はクリップによってもまた閉鎖して保持される。
【
図6】外側容器及びシェルを備えた第3実施形態のバージョンを示す。シェルの2つの壁の間の間隙を見ることができ、傾斜棚は、この間隙を通して開放することができる。
【
図7】外部タブを備え、ストラップが外部タブのうちのいくつかに通されている、本発明の第4実施形態を示す。見る人は、これらのタブ(45)にストラップを通すことは、恐らくはスロットにストラップを通すことより容易であろうと推断することができる。
【
図8】ロールトップ蓋を備えた本発明の第5実施形態の鳥瞰的バージョンを示す。
【
図9】ロールトップ蓋を備えた本発明の切取バージョンを示す。使用者は、ロールトップ蓋が上を転がるランナを見ることができる。
【
図10】透明材料から構成された外側容器及び蓋を備えた本発明の第6実施形態の特徴を含む実施形態を示す。
【
図11】透明材料から構成されたパネルを備える、本発明の第6実施形態のバージョンを示す。
【
図12】側面にティッシュを収容するディスペンサを備えた本発明の第7実施形態の特徴を含む実施形態を示す。
【
図13】外側容器とゴミ袋の縁とを包囲するホルダリングを備え、ゴミ袋がホルダリングの内側に押し込まれている、本発明の第8実施形態の特徴を含む実施形態を示す。
【
図14】上方から側面への本発明の第9実施形態のバージョンを示す。
【
図15】真上からの本発明の第9実施形態のバージョンを示す。
【
図16】本発明の第10実施形態のバージョンを示す。
【
図17】ばね式トラップドアを示す、本発明の第12実施形態の切取バージョンを示す。
【
図18】調整可能ライナの1つのバージョンのクローズアップ図を示す。
【
図19】調整可能ライナの1つのバージョンを備えた本発明の第11実施形態の1つのバージョンの切取図を示す。
【
図20】調整可能ライナの別のバージョンのクローズアップ図を示す。
【
図21】調整可能ライナの別のバージョンを備えた本発明の第11実施形態の切取図を示す。
【
図22】本発明の第12実施形態のバージョンの切取図を示す。
【
図23】正面及び上方からの本発明の第1実施形態及び第12実施形態の特徴を組み込んだ実施形態の図を示す。
【
図24】調整可能ライナの下方部分に配置された第1棚状突起と、調整可能ライナの上方部分に配置された第2棚状突起とを含む調整可能ライナのバージョンを含む、本発明の第11実施形態のバージョンの切取図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0145】
図面の詳細な説明
図1は、外側容器、シェル、ストラップ、調整可能ライナ及びトラップドアを備えた本発明の実施形態の斜視図を示す。蓋(5)は開放しており、トラップドア(32)の下側を見ることができる。シェル(22)は、部分的に外側容器(1)の内側にあり、部分的に外側容器(1)に包囲されている。外側容器及びシェルの両方にスロットを見ることができる。見る人はまた、シェルのサイジング穴(21)のうちのいくつか、及び外側容器のつまみ穴(35)のうちの1つも見ることができる。ストラップ(3)はスロット(4)のうちの2つに通され、ストラップはその端部にバックル(11)の一部を有する。調整可能ライナ(34)は外側容器の外側にあり、内側槽は、外側槽よりわずかに大きい長さ及び幅を有する。
【0146】
調整可能ライナは内側槽及び外側槽を含む。外側槽の上方部分はまた、外側槽の内壁の残りの部分より約1/16インチ(0.15875cm)凸状になっている、外側槽の内壁を完全に一周する相対的に幅の広い領域も含む。内側槽の外壁の底部の近くに、内側槽の外壁の周囲に延在し、内側槽の外壁の残りの部分より約1/16インチ(0.15875cm)凸状になっている、別の凸状領域がある。
【0147】
図2は、本発明の
図1と同じ実施形態の切取図を示すが、この場合、調整可能ライナは外側容器及びシェルの内側にある。見る人は、調整可能ライナのフレア状頂部が、蓋の近くの外側容器の縁の上にいかに位置するかを見ることができる。見る人はまた、外側ライナ及び内側ライナの凸状領域により、外側ライナが、いかに、内側ライナの底部の所定距離下方に落下することができるか(ただし、それ以上は落下することができない)も見ることができる。
【0148】
図3は、外側容器及びシェルを含む、本発明の第1実施形態のいくつかの特徴を含む実施形態の鳥瞰図を示す。蓋は可視であり且つ開放しており、標準ライナを見ることができる。実施形態の内側にねじ(12)を見ることができる。それらは、本実施形態を合わせて維持する役割を果たす。この実施形態はまた、外側容器の外側に示す調整可能ライナ(34)も含む。調整可能ライナをより低く又は高くすることができることを認識することができる。
【0149】
図4は、本発明の第2実施形態のバージョンを示し、「傾斜棚」(24)が外向きに揺動している。本発明のこのバージョンはまた、外側容器の頂部の蓋にトラップドア(32)も含む。傾斜棚の外側に傾斜棚開放ボタン(30)を見ることができる。傾斜棚開放ボタンは、傾斜棚の内側に見ることができるクラスプを開放する。
【0150】
図5は、第2実施形態のバージョンの「切取」図を示し、使用者は、閉鎖された傾斜棚と、傾斜棚の内側の標準ライナと、標準ライナを把持するライナ棚状突起(25)とを見ることができる。したがって、標準ライナは、所望されるときに傾斜棚とともに本実施形態から出るように傾斜し、また、蓋を通して落とされる物品を受け取ることができるように、蓋の下方にある。傾斜棚はまた、ここではクラスプによっても閉鎖して保持される。この特定の実施形態はまた、蓋(5)にトラップドア(32)も含む。
【0151】
図6は、外側容器及びシェルを備えた第3実施形態のバージョンの図を示す。シェルの2つの壁の間の間隙を見ることができ、傾斜棚は、この間隙を通して開放することができる。傾斜棚は閉鎖されている。
【0152】
図7は、外部タブを備え、ストラップが外部タブのうちのいくつかに通されている、本発明の第4実施形態の背面図を示す。見る人は、これらの外部タブ(45)にストラップを通すことは、恐らくはスロットにストラップを通すことより容易であろうと推断することができる。タブはバックパネル(6)に取り付けられている。
【0153】
図8は、ロールトップ蓋を備えた本発明の第5実施形態の鳥瞰的バージョンのバージョンを示す。見る人は、ロールトップ蓋(26)が複数の部分に分割されることを観察することができる。
【0154】
図9は、ロールトップ蓋を備えた本発明の切取バージョンのバージョンを示す。見る人は、ロールトップ蓋が上を転がるランナを見ることができる。見る人はまた、ロールトップ蓋が複数の部分に分割されるという事実により、ロールトップ蓋がランナ(31)に沿って摺動し、ロールトップ蓋を開閉することがより容易になることも見ることができる。
【0155】
図10は、透明材料から構成された外側容器及び蓋を備える、本発明の第6実施形態のバージョンの側面図を示す。蓋は開放している。使用者は、外側容器の内部を見ることができ、その中の標準ライナを見ることができる。この特定の実施形態は、本実施形態を自動車の座席に保持するクリップ(9)を含む。
【0156】
図11は、透明材料から構成されたパネルを備える、本発明の第6実施形態の特徴を含む実施形態の鳥瞰図を示す。使用者は、このパネルを通して標準ライナを見ることができる。自動車の座席に外側容器を取り付けることができる。本実施形態のこのバージョンはまた、その頂部に照明(14)を含み、その座席下構成要素への取付方法として弾性コード(17)を含む。
【0157】
図12は、側面にティッシュを収容するディスペンサを備えた、本発明の第7実施形態の特徴を含む実施形態を示す。本実施形態のこのバージョンはまた、その頂部に照明(14)を含み、その座席下構成要素への取付方法として弾性コード(17)を含む。この実施形態における弾性コードは、合わせて結び付けることができる2つの端部を有する。
【0158】
図13は、外側容器と外側容器の内側にあるゴミ袋とを包囲するホルダリング(20)を備えた、本発明の第8実施形態の特徴を含む実施形態を示す。ゴミ袋の縁は、ホルダリングの内側に押し込まれている。
【0159】
図14は、上方から側面への本発明の第9実施形態のバージョンを示す。見る人は、可撓性の外側容器(8)と、蓋を閉鎖した状態で維持するジッパとを見ることができる。
【0160】
図15は、真上からの本発明の第9実施形態のバージョンを示す。見る人は、蓋のアパーチャと、アパーチャを開閉することができるジッパとを見ることができる。
【0161】
図16は、第10実施形態の特徴である、蓋(5)にトラップドア(32)を含む、本発明の実施形態の斜視図を示す。本発明のこのバージョンはまた、外側容器及びシェルも含み、使用者が、シェルの底部に対して外側容器の高さを変更することにより、本実施形態の高さを変更することができるようにする。
【0162】
図17は、本発明の第12実施形態のバージョンの切取図を示す。見る人は、蓋(5)を制御するばね(7)を見ることができる。第12実施形態のこのバージョンはまた、調整可能ライナ、及び外側容器の頂部の照明も含む。
【0163】
図18は、調整可能ライナの1つのバージョンのクローズアップ図を示す。見る人は、内側槽及び外側槽の凸状部分を見ることができ、この凸状部分は、内側槽が外側槽の凸状部分を越えて移動するのを防止するか、又は、外側槽が内側槽の凸状部分を越えて移動するのを防止する。
【0164】
図19は、調整可能ライナの別のバージョンを含む、本発明の第11実施形態の外側容器のバージョンの切取図を示す。見る人は、調整可能ライナの上方部分の一部が、外側容器の縁の突出部分に引っ掛かる小さい棚をいかに含むかを見ることができる。下方部分の第1棚状突起は、上方部分の第2棚状突起に対して上向きに押し込むことができる。これは、下方部分を上方部分内に上向きに完全に押し込むことができないため、調整可能ライナの深さを増大させるのに役立つ。
【0165】
図20は、外側槽のつまみ穴(35)と、内側槽のサイジング穴(21)とを備える、調整可能ライナ(34)の別のバージョンのクローズアップ図を示す。見る人は、内側槽及び外側槽が、通常互いに対していかに上下に移動することができるか、及び、サイジングつまみ(28)が、外側槽のつまみ穴(35)及び内側槽のサイジング穴(21)のうちの1つにいかに挿入されたか、及び、このサイジングつまみが内側槽及び外側槽が互いに対して上下に移動するのをいかに防止することができるかを見ることができる。
【0166】
図21は、調整可能ライナの第4バージョンの変形を備えた、本発明の第11実施形態のバージョンの切取図を示す。サイジング棚の1つの群は、調整可能ライナの内側槽から外向きにはじき出され、外側槽の頂部を押している。サイジング棚のこの群は、調整可能ライナの外側槽がそれ以上上昇するのを防止している。
【0167】
図22は、本発明の第12実施形態のバージョンの切取図を示す。使用者は蓋(5)を見ることができる。
【0168】
図23は、正面及び上方から見た、本発明の第1実施形態及び第12実施形態の特徴を組み込んだ実施形態の図を示す。
【0169】
図24は、調整可能ライナの下方部分に配置された第1棚状突起と、調整可能ライナの上方部分に配置された第2棚状突起とを含む調整可能ライナのバージョンを含む、本発明の第11実施形態のバージョンの切取図を示し、第2棚状突起は第1部分の下方にある。この第1棚状突起及び第2棚状突起は、下方部分及び上方部分が所定量を超えて互いに対して移動するのを防止する障壁を形成する。
【0170】
産業上の利用可能性
道端のポイ捨てのように、ポイ捨ては米国において深刻な問題である。多くの州が、道の端のポイ捨てに対して罰金を科している。たとえば、カリフォルニア州は、州道の端にポイ捨てすることに対して1000ドルの罰金を科してきた。
【0171】
多くの自動車乗員は、自動車の内部にいるとき、使用済みのジュースの缶等、ゴミの物品を廃棄する必要があることに気づく。このような場合、自動車の乗員には、運転している間にゴミを廃棄する適切な方法も、後に廃棄するために収納する適切な方法もない。乗員は、自動車のコンパートメントのうちのいくつかにゴミの物品を配置する可能性があるが、それにより、これらのコンパートメントが汚損されるか、又はゴミ物品からこぼれる何かによって自動車の電子機器が損傷を受ける可能性がもたらされる。運転手が停車し、最終的にゴミを廃棄するとき、自動車の構成要素が汚損しないように、自動車自体の構成要素からゴミを分離したままにする、自動車用のゴミ容器が必要とされる。このゴミ容器はまた、好ましくは、最小限の設置労力で、既存の自動車で使用することができるべきである。ゴミ容器は、自動車が停車したときに自動車から容易にゴミを取り除くことができるようにも設計されるべきである。
【0172】
トラック、スポーツ多目的車(sports utility vehicle)、船及び他の動力車の運転手及び乗員には、これに関して、自動車の乗員の問題と同様の問題がある。
【0173】
運転中に自動車又は他の動力車内で収納し使用することができ、運転手及び乗客が容易に開放することができ、運転手及び乗客を干渉するように空間を占めることがない、携帯型の軽量ゴミ箱が、長年にわたって必要とされている。
【0174】
このゴミ箱は、理想的には洗浄が容易であるべきであり、偶発的に移動して乗客を傷つけることを防止するように含まれる安全機能を有するべきである。
【0175】
さらに、飛行機の乗客は、時に、特に長距離飛行のとき、包装紙、ジュースの缶及びカップ等、ゴミが大量となる。飛行機の乗客はまた、このようなゴミが乗客の正面のトレーテーブルの上に残るために、自身の座席にとどまることが余儀なくされる場合もあり、そのため、乗客は、トレーテーブルを片付けて立ち上がることができない。飛行機の乗客がゴミを収納するために使用することができ、飛行の後に容易に洗浄することができる、携帯型の軽量のゴミ容器もまた必要とされる。このゴミ容器もまた、安全機能を含むべきであり、乗客を干渉するように空間を占めるべきではない。
【0176】
本発明の実施形態は、これらの目標のすべてを満たすことができる。
【0177】
本発明の変形は他の必要を満たす。たとえば、本発明の1つのバージョンは、部分的に又は完全に透明な外側容器を含む。このように、使用者は、外側容器内部に何があるかと、外側容器を洗浄する必要があるか又はライナを交換する必要があるかとをより容易に判断することができる。これは、大量の自動車用ゴミ箱を同時に配布するか又は検査するときに非常に有用であり得る。他のいくつかのバージョンは、使用者が自動車の床に対して外側容器の高さを設定することができるようにする「シェル」を含む。これは、1つの自動車用ゴミ箱をより多種多様の車両で使用することができることを意味する。自動車用ゴミ箱の別のバージョンは、その蓋に「トラップドア」を含み、それにより、使用者は、自動車用ゴミ箱内に小さいものをより容易に入れることができる。使用者は、自動車用ゴミ箱内により大きい物体を入れる必要がある場合、蓋全体を跳ね上げることができる。別のバージョンは、シェルと帆布製の外側容器との両方を含み、したがって使用者は、使用者に快適なレベルで外側容器の高さを設定することができる。
【0178】
目下、航空機の大部分の座席は、座席の背もたれに「ポケット」を有する。ポケットは、通常、雑誌と、座席の後ろの乗客が飛行機に酔った場合の「エチケット袋」とを収容する。乗客は、飛行機に酔った場合、エチケット袋を使用することができるが、その後、それを置く場所がない。乗客は、当然ながら、座席ポケットにそれを置く可能性があるが、これは、ポケットを汚損し、後にポケットを洗浄するコストを増大させる可能性がある。椅子はポケットに取り付けられており、同様に汚損され、後に洗浄する必要がある可能性がある。ポケット及び座席を汚損することなく、使用した後のエチケット袋を保持する手段が必要とされている。
【0179】
さらに、子供を含む人間は、時に航空飛行時に退屈する。特に乗客が子供である場合、乗客が退屈しないように、乗客からすぐ手の届くところにいくつかの玩具又は娯楽品を含む、機内用の手段が必要とされている。
【0180】
本発明の実施形態は、これらの必要のすべてを満足させる。本発明のいくつかの実施形態を使用して、機内の座席の後ろの乗客が有する空間の量を低減させることなく、これらの必要を満たすことができる。
【0181】
本発明の実施形態はまた、列車、遊覧船を含む船及びバス、並びに他の車両の座席に関連して使用することも可能である。これらの車両のすべて及び飛行機に関して、車両所有者は、座席の内部の物品が座席に座っている人又は座席の後方に座っている人にアクセス可能になるように、本発明のバージョンを座席の周囲に、そのストラップにより配置することができる。
【0182】
本発明の実施形態はまた、飛行機における廃棄物処理に使用することができる方法と略同様に、列車、遊覧船及びフェリーを含む船及びバス、並びに他の車両の座席に関連して、廃棄物処理に使用することも可能である。
【0183】
本発明の実施形態は、1つの車両から取り出し、別の車両の内部で機能するように調整することができる。
【0184】
本発明者はまた、本発明を、自動車の運転席又は助手席の後方にストラップで結び付けることができることも分かった。本発明の実施形態はまた、他の車両もあるが特に、飛行機、船、バス及びスクールバスに設置することも可能である。
【0185】
本発明の実施形態は、飛行機等の場所に設置することができる。航空会社は、たとえば、本発明の実施形態を使用して、乗客のための軽食を収納し、客室乗務員が乗客のために軽食を配る必要をなくすことができる。航空会社はまた、座席の背もたれに収納された本発明の実施形態を使用して、子供用のボードゲーム又は塗り絵の本を収納することも可能であり、それにより、子供が飛行時に退屈しない。航空会社はまた、座席の背もたれにおいて本発明のバージョンの内部に「エチケット袋」も収納することができる。そして、乗客は、「エチケット袋」のうちの1つを使用しなければならない場合、自身の正面の座席の背もたれにストラップで結び付けられた本発明の実施形態の内部にそれを収納することができる。そして、航空会社は、飛行機を清掃するとき、うまくいけば、座席全体ではなく、本発明の実施形態を洗浄するだけでよい。
【0186】
学区は、スクールバスの座席の近くに本発明の例を配置することができる。これらの例は、子供たち用の軽食、玩具、ペン及び鉛筆又は実質的に他の何でも収容することができる。これは、子供たちが、長い旅行(校外学習等)で退屈するのを回避するのに役立ち、子供たちが学習するのにも役立つことができる。
【0187】
自動車所有者は、理論的には、自身の自動車において本発明の複数の例を有することができる。所有者は、本発明の一例を使用して、ゴミに関してはゴミを収納し、自動車の座席の近くで別の例を使用して、玩具を収納し、別の例を使用して他のものを収納することができる。これらの例はすべて、同じ実施形態又は異なる実施形態の例であり得る。