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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】保守管理装置および実装装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/00 20060101AFI20231110BHJP
   H05K 13/08 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
H05K13/00 G
H05K13/08 Q
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020513031
(86)(22)【出願日】2018-04-13
(86)【国際出願番号】 JP2018015461
(87)【国際公開番号】W WO2019198220
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2020-09-07
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中井 健二
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】久島 弘太郎
【審判官】吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-273519(JP,A)
【文献】特開2013-74064(JP,A)
【文献】特開2011-211088(JP,A)
【文献】特開2017-191888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00- 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を基板に実装する実装装置に設けられた基準パターン及び前記基準パターンを撮像する撮像部の少なくとも一方の保守作業を管理する保守管理装置であって、
前記実装装置の実装精度を保つために定期的に実装処理と別のタイミングで繰り返し行われる較正処理時に前記撮像部により撮像される撮像結果から得られた複数の評価値を用いて演算し、前記基準パターン及び前記撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する判定部
前記判定部によって撮像関連部材に対して保守作業が必要であると判定された際に、前記撮像結果に基づいて保守作業が必要となった要因を推定する保守要因推定部と、
を備えた保守管理装置。
【請求項2】
部品を基板に実装する実装装置に設けられた基準パターン及び前記基準パターンを撮像する撮像部の少なくとも一方の保守作業を管理する保守管理装置であって、
前記実装装置の実装精度を保つために定期的に実装処理と別のタイミングで繰り返し行われる較正処理時に前記撮像部により撮像される撮像結果から得られた複数の評価値を用いて演算し、前記基準パターン及び前記撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する判定部、を備え
前記判定部は、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに前記保守作業が必要と判定し、
前記判定部は、所定期間内に得られた複数の前記評価値又は2以上の所定数の前記評価値に基づいて前記基準範囲を設定する、保守管理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の保守管理装置であって、
前記判定部による前記保守作業の要否の判定結果に基づき、前記撮像関連部材に対して保守作業を実行する旨の保守情報を報知する報知処理を実行する報知処理部、を備える保守管理装置。
【請求項4】
部品を基板に実装する実装装置に設けられた基準パターン及び前記基準パターンを撮像する撮像部の少なくとも一方の保守作業を管理する保守管理装置であって、
前記実装装置の実装精度を保つために定期的に実装処理と別のタイミングで繰り返し行われる較正処理時に前記撮像部により撮像される撮像結果から得られた複数の評価値を用いて演算し、前記基準パターン及び前記撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する判定部
前記判定部による前記保守作業の要否の判定結果に基づき、前記撮像関連部材に対して保守作業を実行する旨の保守情報を報知する報知処理を実行する報知処理部と、を備え
前記報知処理部は、前記報知処理を実行する際に、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに該外れ値を示す撮像画像と基準画像とを出力し、
前記判定部は、所定期間内に得られた複数の前記評価値又は2以上の所定数の前記評価値に基づいて前記基準範囲を設定する、保守管理装置。
【請求項5】
前記報知処理部は、前記基準パターン及び/又は前記撮像部のガラス面の清掃保守作業の前記報知処理を実行する、請求項3又は4に記載の保守管理装置。
【請求項6】
請求項のいずれか1項に記載の保守管理装置であって、
前記判定部によって撮像関連部材に対して保守作業が必要であると判定された際に、前記撮像結果に基づいて保守作業が必要となった要因を推定する保守要因推定部、を備えた保守管理装置。
【請求項7】
基板を処理する基板処理部と、
部品を採取する採取部材を有し採取した部品を前記基板へ配置する実装部と、
基準パターンを撮像する撮像部と、
請求項1~のいずれか1項に記載の保守管理装置と、
を備えた実装装置。
【請求項8】
請求項に記載の実装装置であって、
前記撮像関連部材を清掃部材により清掃する清掃部、を備え、
前記保守管理装置は、前記撮像関連部材に対して前記保守作業が必要と判定したあと、前記清掃部に前記撮像関連部材を清掃させる、実装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、保守管理装置、実装装置及び保守管理方法を開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、実装装置としては、例えば、吸着ノズルに保持された部品をLED、ミラー及びカメラにより撮像し、撮像データより画像処理を経てミラーの汚れを認識し、コントラストや塵の量に応じてクリーニングの要否を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この実装装置では、クリーニングが必要であると判定されると、エアーブローノズルからエアーを供給しミラー面を自動的にクリーニングする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-330799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した実装装置では、クリーニングを適正に行うことができるとしているが、まだ十分でなく、例えば、撮像カメラによる基準パターンの撮像などについては考慮されていなかった。特に、基準パターンは、精度を高める原点であることから、これを撮像処理する構成については、特にメンテナンスを適切に行うことが求められていた。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、撮像部に関連する保守作業をより適切に実行することができる保守管理装置、実装装置及び保守管理方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で開示する保守管理装置、実装装置及び保守管理方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の保守管理装置は、
部品を基板に実装する実装装置に設けられた基準パターン及び前記基準パターンを撮像する撮像部の少なくとも一方の保守作業を管理する保守管理装置であって、
前記実装装置の実装精度を保つために定期的に行われる較正処理時に前記撮像部により撮像される撮像結果から得られた評価値に基づいて、前記基準パターン及び前記撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する判定部、
、を備えたものである。
【0008】
この保守管理装置では、部品及び基準パターンのうち少なくとも一方を撮像する撮像部による較正処理時の撮像結果から得られた評価値に基づいて、基準パターン及び撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する。この保守管理装置では、定期的に同じ条件で繰り返し行われる較正処理において、安定した評価値を得ることができるため、撮像部に関連する部材の保守作業をより適切に実行することができる。ここで、基準パターンとは、基準となる部位、形状及び構造などを含み、例えば、図形や文字などの基準マークとしてもよい。また、評価値は、実装処理にて用いられる補正値としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実装システム10の一例を表す概略説明図。
図2】清掃部36の清掃部材37による基準マークMの清掃処理の説明図。
図3】清掃部36の清掃治具38による部品撮像部15の清掃処理の説明図。
図4】実装処理ルーチンの一例を表すフローチャート。
図5】評価値(補正値)の変化を示す説明図。
図6】評価値(補正値)の外れ値を検出する一例を示す説明図。
図7】基準マークMの位相ずれ時の撮像画像表示画面60の一例を表す説明図。
図8】基準マークMの汚染時の撮像画像表示画面60の一例を表す説明図。
図9】マーク撮像部25の汚染時の撮像画像表示画面60の一例を表す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示の一例である実装システム10の概略説明図である。図2は、清掃部36の清掃部材37による基準マークMの清掃処理の説明図である。図3は、清掃部36の清掃治具38による部品撮像部15の清掃処理の説明図である。実装システム10は、例えば部品Pを基板Sに実装するシステムである。この実装システム10は、実装装置11と、管理コンピュータ(PC)40とを備えている。実装システム10は、部品Pを基板Sに実装する実装処理を実施する複数の実装装置11が上流から下流に配置された実装ラインとして構成されている。図1では、説明の便宜のため実装装置11を1台のみ示している。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1~3に示した通りとする。
【0011】
実装装置11は、図1に示すように、基板処理部12と、部品供給部14と、部品撮像部15と、操作パネル16と、実装部20と、制御部31とを備えている。基板処理部12は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板処理部12は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。
【0012】
部品供給部14は、実装部20へ部品Pを供給するユニットである。この部品供給部14は、部品を保持したテープを巻き付けたリールを装着したフィーダを複数備えている。この部品供給部14は、部品を複数配列して載置する保持部材としてのトレイを有するトレイユニットを備えていてもよい。
【0013】
部品撮像部15は、実装ヘッド22に採取され保持された1以上の部品Pの画像を撮像する装置である。この部品撮像部15は、部品供給部14と基板処理部12との間に配置されている。この部品撮像部15の撮像範囲は、部品撮像部15の上方である。部品撮像部15は、部品Pを保持した実装ヘッド22が部品撮像部15の上方を通過する際、部品Pの画像を撮像し、撮像画像を制御部31へ出力する。また、部品撮像部15は、実装ヘッド22に配設された基準マークMを部品Pと共に撮像する。制御部31は、この撮像画像によって、部品Pの形状及び部位が正常であるか否かの検査や、部品Pの採取時の位置ずれ量の検出などを実行することができる。
【0014】
操作パネル16は、作業者と情報をやりとりするユニットであり、画面を表示する表示部17と作業者が操作する操作部18とを有している。
【0015】
実装部20は、部品Pを部品供給部14から採取し、基板処理部12に固定された基板Sへ配置するユニットである。実装部20は、ヘッド移動部21と、実装ヘッド22と、ノズル23とを備えている。ヘッド移動部21は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、1以上の部品Pを採取してヘッド移動部21によりXY方向へ移動するものである。この実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されている。実装ヘッド22の下面には、1以上のノズル23が取り外し可能に装着されている。ノズル23は、負圧を利用して部品を採取するものである。なお、部品Pを採取する採取部材は、ノズル23のほか部品Pを機械的に保持するメカニカルチャックなどとしてもよい。実装ヘッド22の下面側には、ノズル23の基準位置となる基準マークMが配設されている(図2参照)。また、実装ヘッド22が装着されたスライダの下面側には、マーク撮像部25が配設されている。マーク撮像部25は、実装ヘッド22の移動に伴い、XY方向に移動し、基板Sに形成されたマークなどを撮像する。
【0016】
制御部31は、CPU32を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部33などを備えている。この制御部31は、基板処理部12、部品供給部14、部品撮像部15、操作パネル16及び実装部20へ制御信号を出力し、実装部20や部品供給部14、部品撮像部15、操作パネル16からの信号を入力する。記憶部33には、実装条件情報34や較正関連情報35などが記憶されている。実装条件情報34は、部品Pの情報や部品Pを基板Sへ実装する配置順、配置位置などを含む情報である。較正関連情報35は、実装装置11の各ユニットの較正結果や判定に用いる基準範囲などを含む情報である。較正結果としては、例えば、熱膨張などによるXY方向のずれや組付誤差を補正する補正値などが含まれる。基準範囲は、例えば実装装置11に突発的な事象が起き、較正処理における補正値(評価値)が大きく変動したことがわかる範囲に経験的に定められるものとしてもよい。突発的な事象としては、例えば、基準マークMが変位するような物体の衝突や、基準マークM及び/又は部品撮像部15の汚染などが含まれる。
【0017】
清掃部36は、基準マークMや部品撮像部15、マーク撮像部25のガラス面などを含む撮像関連部材に対して保守作業としての清掃処理を実行するユニットである。清掃部36は、清掃部材37と、清掃治具38とを備えている。清掃部材37は、基準マークMやマーク撮像部25のガラス面を清掃するブラシであり、上下動可能に実装装置11の基部に配設されている。清掃部材37は、図2に示すように、その上方に清掃対象(基準マークMなど)を移動したあと上昇されてこれを清掃する。清掃治具38は、部品撮像部15などを清掃するブラシであり、ノズル23の代わりに実装ヘッド22に装着される。清掃治具38は、図3に示すように、その下方に清掃対象(部品撮像部15など)が配置される位置に実装ヘッド22を移動したあと、下降されてこれを清掃する。
【0018】
管理PC40は、実装システム10の各装置の情報を管理するコンピュータである。管理PC40は、図1に示すように、制御部41と、記憶部43と、表示部47と、入力装置48とを備えている。制御部41は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。記憶部43は、例えばHDDなど、処理プログラムなど各種データを記憶する装置である。記憶部43には、実装条件情報34と同様の実装条件情報44や、較正関連情報35と同様の較正関連情報45などが記憶されている。表示部47は、各種情報を表示する液晶画面である。入力装置48は、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等を含む。
【0019】
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、特に、較正処理を行うと共に実装処理を行う処理について説明する。図4は、制御部31のCPU32で実行される実装処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、記憶部33に記憶され、作業者の指示により実行される。このルーチンが実行されると、CPU32は、実装条件情報34を読み出して取得し(S100)、較正処理を実行するタイミングであるか否かを判定する(S110)。較正処理の実行タイミングは、実装装置11の実装処理開始直後や、所定時間(例えば、1時間や2時間など)経過後、所定基板数(例えば、100枚など)生産後などに設定されている。較正処理の実行タイミングでないときには、CPU32は、実装処理を実行する(S250)。実装処理では、CPU32は、基板Sを搬送及び固定させ、実装条件情報34の配置順に基づいて部品Pをノズル23で採取して基板Sに配置し、部品Pを配置し終わると、基板Sを排出する処理を実行する。次に、CPU32は、生産完了したか否かを判定し(S260)、生産完了していないときには、S110以降の処理を実行する。一方、S260で生産完了したときには、CPU32は、このルーチンを終了する。
【0020】
一方、S110で較正処理の実行タイミングであるときには、CPU32は、較正処理を実行し(S120)、評価値(補正値)を算出する(S130)。較正処理において、CPU32は、使用時間に応じた変化を補正する補正値を求める処理と、組付誤差の補正値を求める処理とを実行する。使用時間に応じた補正値としては、例えば、移動座標の較正、実装ヘッド22の中心位置較正、部品撮像部15の分解能較正などが挙げられる。組付誤差の補正値としては、ノズル23を保管する保管部の位置や、実装ヘッド22に装着されたノズル23の位置の補正値などが挙げられる。例えば、移動座標の較正処理では、CPU32は、前回の較正処理によって求められた補正値に基づき部品撮像部15の中心座標と基準マークMの中心座標が一致するように実装ヘッド22を移動させ、その位置で部品撮像部15により基準マークMを撮像する。CPU32は、撮像画像に基づいて部品撮像部15の中心座標に対する基準マークMの中心座標のずれ量を計測し、ずれ量に基づいて、適正な位置に実装ヘッド22が位置するように実装ヘッド22の移動量を調整する補正値を求める。なお、ずれ量そのものが評価値であってもよい。また、ノズル23の位置較正処理では、CPU32は、実装ヘッド22にノズル23を装着した状態で基準マークMとノズル23とを部品撮像部15により撮像し、ノズル23の先端が適正な位置からどの程度ずれているかを求めこれを矯正する補正値を求める。CPU32は、定期的に同じ条件でこのような較正処理を繰り返し実行し、実装装置11の動作精度をより高める。
【0021】
さて、評価値(補正値)を求めると、CPU32は、評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示しているか否かを判定する(S140)。図5は、評価値(補正値)の変化を示す説明図である。図6は、評価値(補正値)の外れ値を検出する一例を示す説明図である。求める補正値は、図5に示すように、使用時間に応じて変化することはあるものの、おおよそ一定値を示す。しかし、作業者によるユニットの取り扱いが不十分で変形した場合や、ユニットが劣化した場合、ユニットに何らかの汚れが付着した場合など、補正値は、突発的に大きな変化を示すことがある。このS140では、このようなユニットに対する突発的なアクシデントを検出するのである。外れ値の検出は、以下のように行うことができる。例えば、所定期間内(例えば1日や10日など)及び/又は所定数(例えば、100件や5000件など)得られた評価値を多数集積し、その第1四分位数Q1と第3四分位数Q3とを算出し、更にIQR=Q3-Q1を求める。このとき、外れ値とみなされた評価値は集積から除く。次に、下限値(Q1-n×IQR)と上限値(Q3+n×IQR)との間を基準範囲に設定し、この基準範囲を外れたものを外れ値とみなすものとする。nは、任意の数であり、検証によって適切な倍数に設定するものとする。このようにして、CPU32は、外れ値を検出する。また、CPU32は、上述した較正処理で得られた各々の補正値に対して、この判定を行うものとする。
【0022】
S140で、評価値が外れ値であるときには、外れ値を示す撮像画像と基準画像と共に保守情報を表示出力する(S150)。図7は、基準マークMが位相ずれを生じたときの撮像画像表示画面60の一例を表す説明図である。図8は、基準マークMに汚れが付着したときの撮像画像表示画面60の一例を表す説明図である。図9は、部品撮像部15に汚れが付着したときの撮像画像表示画面60の一例を表す説明図である。撮像画像表示画面60は、操作パネル16の表示部17に表示される。なお、撮像画像表示画面60は、管理PC40の表示部47に表示されるものとしてもよい。この撮像画像表示画面60には、カーソル61、撮像画像表示欄62、基準画像表示欄63、再較正指令キー64、撮像部清掃指令キー65、マーク清掃指令キー66、再開キー67及び保守情報表示欄68が配設されている。カーソル61は、操作部18の操作に基づいて動作し、表示欄やキーなどを選択する際に操作される。撮像画像表示欄62は、外れ値を示した撮像画像を表示する欄である。基準画像表示欄63は、基準画像としての正常時の撮像画像を表示する欄である。作業者は、撮像画像表示欄62及び基準画像表示欄63の画像を見比べることにより、撮像関連部材に生じている異常状態を把握することができる。再較正指令キー64は、較正処理を再度実行する際に押下されるキーである。このキーが押下されると、CPU32は、S120の処理を実行する。撮像部清掃指令キー65は、清掃部36により部品撮像部15を清掃する際に作業者によって押下されるキーである。マーク清掃指令キー66は、清掃部36により基準マークMを清掃する際に作業者によって押下されるキーである。再開キー67は、実装処理を再開する際に押下されるキーである。保守情報表示欄68は、撮像関連部材に対して保守作業を実行する旨の保守情報を表示する欄である。なお、CPU32は、撮像画像表示画面60を表示出力した時点において、実装処理ルーチンを一時停止してもよいし、そのまま継続してもよい。
【0023】
S150のあと、CPU32は、撮像結果に基づいて保守作業が必要となった要因の推定処理及びその解消処理を実行する(S160~S220)。まず、CPU32は、撮像画像と基準画像との一致度を算出し(S160)、一致度が所定の閾値以上であるか否かを判定することによって、保守要因の推定結果を求める(S170)。例えば、外れ値を示した撮像画像と基準画像との一致度が高いときには、基準マークMの形状は正常に撮像されていることから、撮像関連部材の物理的な変位を保守要因として推定することができる(図7参照)。また、この一致度が低いときには、基準マークMの形状が正常に撮像されていないことから、撮像関連部材に汚れが付着していることを保守要因として推定することができる。なお、所定の閾値は、撮像関連部材の変位や汚れの付着を判定可能な値として経験的に求めるものとすればよい。S170で、撮像関連部材の変位が保守要因として推定されたときには、CPU32は、エラーを操作パネル16から作業者に報知し(S180)、このルーチンを終了する。作業者は、このエラーを確認すると、撮像関連部材(基準マークM及び/又は部品撮像部15)の組付位置などを確認する。
【0024】
一方、S170で撮像関連部材の汚染が保守要因として推定されたときには、CPU32は、外れ値を示した撮像画像と基準画像との位相を合わせたときの輝度差を算出し(S190)、汚染対象の推定結果を求める(S200)。CPU32は、撮像画像の輝度を分析し、撮像画像と基準画像との輝度差の大きさと輝度差が生じている面積とに基づいて基準マークMの汚染か部品撮像部15の汚染かを推定する。例えば、基準マークMに汚れが付着した場合は、図8の撮像画像表示欄62Bに示すように、輝度差の絶対値は比較的大きいが輝度差を生じる面積は大きくない傾向を示す。一方、部品撮像部15のガラス面に汚れが付着した場合は、図9の撮像画像表示欄62Cに示すように、輝度差の絶対値は小さいが輝度差を生じる面積は大きくなる傾向がある。このような関係を用いて、CPU32は、保守作業を要する汚染対象(保守要因)を推定することができる。
【0025】
S200で汚染対象が基準マークMであるときには、基準マークMの保守作業(清掃処理)を清掃部36に実行させる(S210、図2参照)。この保守作業により、基準マークMが清掃され、正常な形状に認識されるようになる。一方、S200で汚染対象が部品撮像部15であるときには、部品撮像部15の保守作業(清掃処理)を清掃部36に実行させる(S220、図3参照)。この保守作業により、部品撮像部15のガラス面が清掃され、正常な撮像画像になる。S210、S220のあと、CPU32は、S120以降の処理を実行する。即ち、CPU32は、保守作業を行ったのち、再度、S120で較正処理を実行し、S140で評価値が外れ値であるか否かを判定する。撮像関連部材の汚染が解消されると、評価値は基準範囲を満たすものとなる。なお、複数回に亘って保守作業を行っても評価値が基準範囲を超える外れ値であるときには、CPU32は、エラーを報知してこのルーチンを終了するものとしてもよい。
【0026】
一方、S140で評価値が基準範囲内であるときには、CPU32は、基準範囲の更新設定処理を行い(S230)、較正結果を管理PC40や操作パネル16へ出力する(S240)。基準範囲の更新設定処理において、CPU32は、例えば、新たに得られた補正値を集積し、上述した所定期間及び所定数のデータに含めて基準範囲を設定する処理を行う。そして、S240のあと、CPU32は、S250以降の処理を実行し、このルーチンを終了する。
【0027】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の基準マークMが本開示の基準パターンに相当し、部品撮像部15が撮像部に相当し、CPU32が判定部、報知処理部及び保守要因推定部に相当し、制御部31が保守管理装置に相当する。また、実装装置11が実装装置に相当し、基板処理部12が基板処理部に相当し、実装部20が実装部に相当し、清掃部36が清掃部に相当する。なお、本実施形態では、制御部31の動作を説明することにより本開示の保守管理方法の一例も明らかにしている。
【0028】
以上説明した本実施形態の実装装置11は、設けられた基準マークM及び基準マークMを撮像する部品撮像部15の少なくとも一方を含む撮像関連部材の保守作業を管理する保守管理装置の機能を有する。この実装装置11は、実装精度を保つために定期的に行われる較正処理時に部品撮像部15により撮像される撮像結果から得られた評価値に基づいて、撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定する。この実装装置11では、定期的に同じ条件で繰り返し行われる較正処理において、安定した評価値を得ることができるため、撮像関連部材の保守作業をより適切に実行することができる。また、実装装置11では、保守作業を要することを操作パネル16から報知することにより、撮像関連部材の保守作業をより適切に実行することができる。更に、実装装置11は、基準マークM及び/又は部品撮像部15のガラス面の清掃保守作業を報知するため、基準マークMの汚れや部品撮像部15のガラス面の汚れなどに対して保守作業を適切に行うことができる。
【0029】
また、CPU32は、評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに保守作業が必要と判定する。評価値が外れ値を示す場合は、何らかの汚れが付着した場合や、強い衝撃などが撮像関連部材に与えられたことがあり得る。この実装装置11では、このような突発的な状態において、作業者は保守作業を実行することができる。更に、実装装置11は、報知処理を実行する際に、評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに、この外れ値を示す撮像画像と基準画像とを出力する。この実装装置11では、作業者は、外れ値を示す撮像画像と基準画像とを見比べることができるため、より正確に保守作業の要否判断を行うことができる。更にまた、CPU32は、所定期間内に得られた複数の評価値又は2以上の所定数の評価値に基づいて基準範囲を設定する。この実装装置11では、より適切な基準範囲を用いることによって、撮像関連部材の保守作業をより適切に実行することができる。
【0030】
更に、実装装置11は、撮像関連部材に対して保守作業が必要であると判定された際に、撮像結果に基づいて保守作業が必要となった要因を推定する処理を実行する。この実装装置11では、保守作業が必要となった要因を推定することによって、保守作業の対象を特定することができ、より適切な保守作業を実行することができる。また、CPU32は、評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示す基準マークMの撮像画像と、基準マークMの基準画像との画像の一致度が閾値以上であるときには撮像関連部材の変位を保守要因として推定する一方、画像の一致度が閾値よりも低いときには撮像関連部材の汚染を保守要因として推定する。また、CPU32は、撮像画像の輝度を分析し、撮像画像と基準画像との輝度差の大きさと輝度差が生じている面積とに基づいて基準マークMの汚染か部品撮像部15のガラス面の汚染かを推定する。CPU32は、画像の一致度や輝度差の傾向に基づいて保守作業の対象を推定することができる。
【0031】
更にまた、実装装置11は、撮像関連部材を清掃部材37及び又は清掃治具38により清掃する清掃部36を備え、撮像関連部材に対して保守作業が必要と判定したあと、清掃部36に撮像関連部材を清掃させる。この実装装置11では、清掃部36によって保守作業をより確実に実行することができる。
【0032】
なお、本開示の保守管理装置及び実装装置は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0033】
例えば、上述した実施形態では、保守情報表示欄68に保守情報を表示し、外れ値を示す撮像画像と基準画像とを表示出力するものとして説明したが、いずれか1以上を省略してもよい。実装装置11は、自動で保守作業を要する撮像関連部材の特定を行い、保守処理を実行するため、これらの表示出力を省略しても撮像関連部材の保守作業をより適切に実行することができる。
【0034】
上述した実施形態では、基準マークMを基準パターンとして説明したが、基準となる部位、形状及び構造などを含むものとすれば、特にこれに限定されず、例えば、図形や文字などとしてもよい。また、上述した実施形態では、保守作業の要否を判定する評価値は、実装処理に用いられる補正値としたが、これに限定されず、補正値以外に導出される値を用いるものとしてもよい。
【0035】
上述した実施形態では、保守情報の報知処理を実装装置11で行うものとしたが、実装システム10に含まれる装置であればよく、管理PC40で報知処理を実行してもよいし、他の装置(例えば、印刷装置や検査装置など)で報知処理を実行してもよい。また、上述した実施形態では、評価値の算出や外れ値の検出、保守要因の推定など、保守管理装置の機能を実装装置11が有するものとしたが、特にこれに限定されず、較正結果を実装装置11から取得するものとすれば、保守管理装置の機能を管理PC40が有するものとしてもよいし、他の装置が有するものとしてもよい。即ち、管理PC40や印刷装置、検査装置などの制御部が保守管理装置であるものとしてもよい。この場合においても、撮像関連部材の保守作業をより適切に実行することができる。
【0036】
上述した実施形態では、実装装置11は、保守要因の推定や保守作業などを実行するものとしたが、保守作業を要する旨を作業者へ報知するものとすれば、特にこれに限定されず、これらのいずれかを省略してもよい。また、実装装置11は、清掃部36を備えるものとしたが、これを省略するものとしてもよい。この場合、作業者は、報知された保守情報に基づいて、保守要因を特定し、保守作業を実行するものとする。例えば、実装装置11は、保守要因が撮像関連部材の変位であるか、汚染であるかを判定したがこれらのいずれかを省略してもよい。また、実装装置11は、基準マークMの汚染か部品撮像部15のガラス面の汚染かを特定するものとしたが、これらを特定しないものとしてもよい。この実装装置11においても撮像関連部材の保守作業を作業者がより適切に実行することができる。
【0037】
上述した実施形態では、実装ヘッド22に配設された基準マークMを部品撮像部15により撮像する場合を説明したが、特にこれに限定されず、実装装置11の筐体(基台部分)に配設された基準マークをマーク撮像部25により撮像するものとし、この基準マークとマーク撮像部25を撮像関連部材としてもよい。この場合、清掃部材37は、マーク撮像部25を清掃し、清掃治具38は、基準マークを清掃することができる。
【0038】
上述した実施形態では、本開示を実装装置11として説明したが保守管理装置としてもよいし、保守管理方法としてもよいし、この保守管理方法を実行するプログラムとしてもよい。
【0039】
ここで、本開示の実装装置及び実装方法は、以下のように構成してもよい。本開示の保守管理装置は、前記判定部による前記保守作業の要否の判定結果に基づき、前記撮像関連部材に対して保守作業を実行する旨の保守情報を報知する報知処理を実行する報知処理部、を備えるものとしてもよい。この保守管理装置では、保守作業を要することを報知することにより、撮像部に関連する部材の保守作業をより適切に実行することができる。ここで、報知処理を行う装置は、実装システムに含まれる装置であればよく、実装システムの管理装置で実行してもよいし、実装装置で実行してもよい。
【0040】
報知処理部を備える本開示の保守管理装置において、前記報知処理部は、前記基準パターン及び/又は前記撮像部のガラス面の清掃保守作業の前記報知処理を実行するものとしてもよい。この保守管理装置では、基準パターンの汚れや撮像部のガラス面の汚れなどに対して保守作業を適切に行うことができる。
【0041】
報知処理部を備える本開示の保守管理装置において、前記報知処理部は、前記報知処理を実行する際に、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに該外れ値を示す撮像画像と基準画像とを出力するものとしてもよい。この保守管理装置では、作業者は、外れ値を示す画像と基準画像とを見比べることができるため、より正確に保守作業の要否判断を行うことができる。この「所定の基準範囲」は、例えば、実装装置に突発的な事象が起き、評価値が大きく変動したことがわかる範囲に経験的に定められるものとしてもよい。
【0042】
本開示の保守管理装置において、前記判定部は、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示すときに前記保守作業が必要と判定するものとしてもよい。評価値が外れ値を示す場合は、何らかの汚れが付着した場合や、強い衝撃などが撮像関連部材に与えられたことがあり得る。この保守管理装置では、このような突発的な状態において、作業者は保守作業を実行することができる。
【0043】
所定の基準範囲を用いる本開示の保守管理装置において、前記判定部は、所定期間内に得られた複数の前記評価値又は2以上の所定数の前記評価値に基づいて前記基準範囲を設定するものとしてもよい。この保守管理装置では、より適切な基準範囲を用いることによって、撮像部に関連する部材の保守作業をより適切に実行することができる。
【0044】
本開示の保守管理装置は、前記判定部によって撮像関連部材に対して保守作業が必要であると判定された際に、前記撮像結果に基づいて保守作業が必要となった要因を推定する保守要因推定部、を備えたものとしてもよい。この保守管理装置では、保守作業が必要となった要因を推定することによって、保守作業の対象を特定することができ、より適切な保守作業を実行することができる。この保守管理装置において、前記保守要因推定部は、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示す撮像画像と基準画像とを比較することによって保守要因を推定するものとしてもよい。このとき、前記保守要因推定部は、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示す基準パターンの撮像画像と、基準パターンの基準画像との画像の一致度が閾値以上であるときには前記撮像関連部材の変位を前記保守要因として推定するものとしてもよい。あるいは、前記保守要因推定部は、前記評価値が所定の基準範囲を超える外れ値を示す基準パターンの撮像画像と、基準パターンの基準画像との画像の一致度が閾値よりも低いときには前記撮像関連部材の汚染を前記保守要因として推定するものとしてもよい。また、前記保守要因推定部は、前記撮像画像の輝度を分析し、前記撮像画像と基準画像との輝度差の大きさと輝度差が生じている面積とに基づいて前記基準パターンの汚染か前記ガラス面の汚染かを推定するものとしてもよい。撮像部のガラス面に汚れが付着した場合は、撮像部の焦点位置では無いので、基準パターン側に汚れが付着した時と比べて輝度差は小さいが輝度差を有する面積は大きくなる傾向にある。保守要因推定部は、このような関係を用いて、保守作業の対象を推定することができる。
【0045】
本開示の実装装置は、
基板を処理する基板処理部と、
部品を採取する採取部材を有し採取した部品を前記基板へ配置する実装部と、
基準パターンを撮像する撮像部と、
上述したいずれかの保守管理装置と、
を備えたものである。
【0046】
この実装装置は、上述した保守管理装置と同様に、定期的に同じ条件で繰り返し行われる較正処理において、安定した評価値を得ることができるため、撮像部に関連する部材の保守作業をより適切に実行することができる。
【0047】
本開示の実装装置は、前記撮像関連部材を清掃部材により清掃する清掃部、を備え、前記保守管理装置は、前記撮像関連部材に対して前記保守作業が必要と判定したあと、前記清掃部に前記撮像関連部材を清掃させるものとしてもよい。この実装装置では、清掃部によって保守作業をより確実に実行することができる。
【0048】
本開示の保守管理方法は、
部品を基板に実装する実装装置に設けられた基準パターン及び前記基準パターンを撮像する撮像部の少なくとも一方の保守作業を管理する保守管理方法であって、
前記実装装置の実装精度を保つために定期的に行われる較正処理時に前記撮像部により撮像される撮像結果から得られた評価値に基づいて、前記基準パターン及び前記撮像部のいずれかである撮像関連部材に対して保守作業の要否を判定するステップ、
を含むものである。
【0049】
この保守管理方法は、上述した保守管理装置と同様に、定期的に同じ条件で繰り返し行われる較正処理において、安定した評価値を得ることができるため、撮像部に関連する部材の保守作業をより適切に実行することができる。この保守管理方法において、上述した保守管理装置及び実装装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した保守管理装置及び実装装置の各機能を実現するような構成を追加してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本開示は、部品を実装処理する装置の技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 実装システム、11 実装装置、12 基板処理部、14 部品供給部、15 部品撮像部、16 操作パネル、17 表示部、18 操作部、20 実装部、21 ヘッド移動部、22 実装ヘッド、23 ノズル、25 マーク撮像部 、31 制御部、32 CPU、33 記憶部、34 実装条件情報、35 較正関連情報、36 清掃部、37 清掃部材、38 清掃治具、40 管理PC、41 制御部、42 CPU、43 記憶部、44 実装条件情報、45 較正関連情報、47 表示部、48 入力装置、60 撮像画像表示画面、61 カーソル、62,62B,62C 撮像画像表示欄、63 基準画像表示欄、64 再較正指令キー、65 撮像部清掃指令キー、66 マーク清掃指令キー、67 再開キー、68 保守情報表示欄、M 基準マーク、P 部品、S 基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9