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特許7383005デッキボードと金属製ブラケットを組み合わせた木製パレット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】デッキボードと金属製ブラケットを組み合わせた木製パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/31 20060101AFI20231110BHJP
   B65D 19/40 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
B65D19/31
B65D19/40 A
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021503758
(86)(22)【出願日】2019-07-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 US2019042755
(87)【国際公開番号】W WO2020023342
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】62/702,430
(32)【優先日】2018-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/515,164
(32)【優先日】2019-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509270351
【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ジェイ ランツ
(72)【発明者】
【氏名】バート デ リーンデール
(72)【発明者】
【氏名】モニカ ミレフスカ
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第202012009242(DE,U1)
【文献】独国実用新案第202012005056(DE,U1)
【文献】欧州特許出願公開第02671815(EP,A1)
【文献】実開昭58-017334(JP,U)
【文献】国際公開第97/043186(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03093250(EP,A1)
【文献】独国実用新案第09411879(DE,U1)
【文献】中国特許出願公開第1833958(CN,A)
【文献】実公昭48-012939(JP,Y1)
【文献】実開昭50-150959(JP,U)
【文献】特開平11-049165(JP,A)
【文献】特開2008-174292(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0030304(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/00-19/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース層と;
積荷層であって、
一対の離隔外側コネクタボードと、
前記一対の外側コネクタボードの間に少なくとも1つの中央コネクタボードと、
前記一対の外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとの上の一対の離隔端部デッキボードであって、前記外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとに直交している、一対の離隔端部デッキボードと、
前記一対のコネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとの上の一対の離隔中間デッキボードであって、前記外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとに直交して、それぞれの端部デッキボードに突き当てられる、一対の中間デッキボードと、を備える積荷層と;
リフト部材を受け入れるためにそれらの間にギャップを形成し、前記ベース層と積荷層との間に結合される、複数の離隔サポートであって、
前記外側コネクタボードの1つに接触する上部フランジと、前記ベース層に接触する底部フランジと、C字型ブラケットとして構成される外側サポートと、
前記少なくとも1つの中央コネクタボードに接触する上面と、前記ベース層に接触する底面とを有する円筒形シリンダとして構成される中央サポートであって前記中央サポートのそれぞれは、
間隔をあけて配置される複数の排水ノッチを含む対向する端部を有する、外壁と、
対向する端部を有し、そこを貫通して延びる開口部を含む、中央ハブと、
前記中央ハブから前記外壁まで半径方向に延びる複数のリブと、を備える中央サポートと、 を備える複数の離隔サポートと、 を備えることを特徴とするパレット。
【請求項2】
前記外側サポートが金属を含み、前記中央サポートがプラスチックを含むことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項3】
前記外側および中央コネクタボードが木材を含み、前記端部および中間デッキボードが木材を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項4】
前記中間デッキボードおよび前記端部デッキボードは、同じ幅を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項5】
前記積荷層は、前記一対の中間デッキボードの間に少なくとも1つの追加の中間デッキボードをさらに含み、前記少なくとも1つの追加の中間デッキボードは、前記一対の中間デッキボードから離隔されている、ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項6】
前記ベース層は、一対の離隔底端部デッキボードと、前記一対の底端部デッキボードとの間の少なくとも1つの底部中央デッキボードとを含み、各外側サポートの前記底部フランジが前記底端部デッキボードまたは前記少なくとも1つの底部中央デッキボードの1つに接触する、ことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
【請求項7】
前記底端部デッキボードおよび前記少なくとも1つの底部中央デッキボードは、前記積荷層内に前記端部デッキボードと前記中間デッキボードと整列している、ことを特徴とする請求項6に記載のパレット。
【請求項8】
前記ベース層および前記積荷層は、前記中央サポートに前記中央ハブの開口部と整列するファスナ開口部を含み、前記ベース層および前記積荷層を前記中央サポートに結合するための複数のファスナをさらに備える、ことを特徴とする請求項に記載のパレット。
【請求項9】
前記複数のリブは、前記中央ハブと前記外壁と対向する端部から凹んでいる、ことを特徴とする請求項に記載のパレット。
【請求項10】
各外側サポートの前記上部フランジは、それを通って延びる単一のファスナ開口部を含み、各外側サポートの前記底部フランジは、それを通って延びる一対のファスナ開口部を含み、
前記ベース層と前記積荷層は、前記外側サポートの開口部と整列したファスナ開口部を含み、前記ベース層と前記積荷層を前記外側サポートに固定するための複数のファスナをさらに備える、ことを特徴とする請求項に記載のパレット。
【請求項11】
ベース層を提供するステップと;
積荷層を提供するステップであって、
一対の離隔外側コネクタボードと、
前記一対の外側コネクタボードの間に少なくとも1つの中央コネクタボードと、
前記一対の外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとの上の一対の離隔端部デッキボードであって、前記外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとに直交している、一対の離隔端部デッキボードと、
前記一対の離隔外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとの上の一対の離隔中間デッキボードであって、前記外側コネクタボードと前記少なくとも1つの中央コネクタボードとに直交して、それぞれの端部デッキボードに突き当てられる、一対の中間デッキボードと、を備える積荷層を提供するステップと;
リフト部材を受け入れるためにそれらの間にギャップを形成し、前記ベース層と積荷層との間に複数の離隔サポートを結合するステップであって、前記離隔サポートは、
前記外側コネクタボードの1つに接触する上部フランジと、前記ベース層に接触する底部フランジと、を有する、C字型ブラケットとして構成される外側サポートと、
前記少なくとも1つの中央コネクタボードに接触する上面と、前記ベース層に接触する底面とを有する円筒形シリンダとして構成される中央サポートであって前記中央サポートのそれぞれは、
間隔をあけて配置される複数の排水ノッチを含む対向する端部を有する、外壁と、
対向する端部を有し、そこを貫通して延びる開口部を含む、中央ハブと、
前記中央ハブから前記外壁まで半径方向に延びる複数のリブと、を備える、中央サポートと、
を備える複数の離隔サポートを結合するステップと、
を備えることを特徴とするパレットを製造するための方法。
【請求項12】
前記外側サポートが金属を含み、前記中央サポートがプラスチックを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記外側および中央コネクタボードが木材を含み、前記端部および中間デッキボードが木材を含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記中間デッキボードおよび前記端部デッキボードは、同じ幅を有する、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記積荷層は、前記一対の中間デッキボードの間に少なくとも1つの追加の中間デッキボードをさらに含み、前記少なくとも1つの追加の中間デッキボードは、前記一対の中間デッキボードから離隔されている、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ベース層は、一対の離隔底端部デッキボードと、前記一対の底端部デッキボードとの間の少なくとも1つの底部中央デッキボードとを含み、各外側サポートの前記底部フランジが前記底端部デッキボードまたは前記少なくとも1つの底部中央デッキボードの1つに接触する、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記底端部デッキボードおよび前記少なくとも1つの底部中央デッキボードは、前記積荷層内に前記端部デッキボードと前記中間デッキボードと整列している、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ベース層および前記積荷層は、前記中央サポートに前記中央ハブの開口部と整列するファスナ開口部を含み、前記ベース層および前記積荷層を前記中央サポートに結合するための複数のファスナをさらに備える、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パレットの分野、より具体的には、マテリアルハンドリング機器からの衝撃に対する弾力性が改善された木製パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の木製パレットは、サポートブロックによって分離されたベース層と積荷層を含む。積荷層は、慣例上、パレットの全長または全幅を広がるコネクタボード上に組み立てられた端部デッキボードを有する。端部デッキボードは、パレットの一次構造を構築するために、コネクタボードを介してサポートブロックに釘付けされる。端部デッキボードは、リードボードとも知られている。中間デッキボードは、端部デッキボードの間に配置される。
【0003】
積荷を載せたパレットを移動するためには、ベース層と積荷層の間のギャップにフォークリフトのタインが挿入される。フォークリフトが時間内に停止しなければ、フォークリフトがパレットの端部デッキボードの1つに衝突するかもしれない。端部デッキボードは、時間の経過とともにそのような衝撃に耐えることができないかもしれない。このような事故により、パレットが弱くなり、パレットの寿命が大幅に短くなるため、予想されるライフサイクルに達するずっと前に、パレットの修理やサービスの停止が頻繁に発生する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
パレットは、ベース層と、積荷層と、ベース層と積荷層との間に結合され、リフト部材を受け入れるためにそれらの間にギャップを形成する複数の離隔サポートと、を含む。
【0005】
積荷層は、一対の離隔外側コネクタボードと、一対の外側コネクタボードの間に少なくとも1つの中央コネクタボードと、を含む。一対の離隔端部デッキボードは、一対の外側コネクタボードおよび少なくとも1つの中央コネクタボード上にあり、端部デッキボードは、外側コネクタボードおよび少なくとも1つの中央コネクタボードに直交している。一対の離隔中間デッキボードは、一対のコネクタボードおよび少なくとも1つの中央コネクタボード上にあり、中間デッキボードは、外側コネクタボードおよび少なくとも1つの中央コネクタボードに直交し、それぞれの端部デッキボードに突き当たっている。
【0006】
ベース層と積荷層の間に結合された離隔サポートは、外側サポートと、中央サポートとを含む。外側サポートは、外側コネクタボードの1つに接触する上部フランジと、ベース層に接触する底部フランジとを有するC字型ブラケットとして構成されてもよい。中央サポートは、上面が少なくとも1つの中央コネクタボードに接触し、底面がベース層に接触する円筒形シリンダとして構成されてもよい。
【0007】
外側サポートは金属を含み得、中央サポートはプラスチックを含み得る。外側および中央コネクタボードは木材を含み得、端部および中間デッキボードは木材を含み得る。中間デッキボードと端部デッキボードは同じ幅を有してもよい。
【0008】
積荷層は、中間デッキボードの対の間に少なくとも1つの追加の中間デッキボードをさらに含み得、少なくとも1つの追加の中間デッキボードは、中間デッキボードの対から離隔されている。
【0009】
ベース層は、一対の離隔底端部デッキボード、および一対の底端部デッキボード間の少なくとも1つの底部中央デッキボードを含み得、各外側サポートの底部フランジは、底端部デッキボードの1つ、または少なくとも1つの底部中央デッキボードに接触し得る。
【0010】
底端部デッキボードおよび少なくとも1つの底部中央デッキボードは、積荷層の端部デッキボードおよび中間デッキボードと整列させてもよい。
【0011】
各円筒形シリンダは、それを通って延びる開口部を備えた中央ハブと、外壁と、中央ハブと外壁との間に延びる複数のリブとを備えてもよい。複数のリブは、中央ハブおよび外壁の対向する端部から凹んでもよい。
【0012】
ベース層と積荷層は、中央サポートの中央ハブの開口部と整列させたファスナ開口部を含んでもよく、パレットは、ベース層と積荷層を中央サポートに結合するための複数のファスナをさらに含んでもよい。
【0013】
各外側サポートの上部フランジは、それを通って延びる単一のファスナ開口部を含んでもよく、各外側サポートの底部フランジは、それを通って延びる一対のファスナ開口部を含んでもよい。ベース層および積荷層は、外側サポートの開口部と整列させたファスナ開口部を含んでもよく、パレットは、ベース層および積荷層を外側サポートに固定するための複数のファスナをさらに含んでもよい。
【0014】
別の態様は、上記のようなパレットを製造するための方法に向けられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本開示による、突き合わせたデッキボードを備えた木製パレットの上面斜視図である。
図2図2は、図1に示した木製パレットの底面斜視図である。
図3図3は、図1に示される木製パレットの上面図である。
図4図4は、図1に示した木製パレットの底面図である。
図5図5は、図1に示される木製パレットの側面図である。
図6図6は、図1に示した木製パレットの端面図である。
図7図7は、図1に示される金属ブラケット外側サポートのうちの1つの斜視図である。
図8図8は、図1に示されるプラスチックシリンダ中央サポートのうちの1つの斜視図である。
図9図9は、図1に示されるサポートの代替としての木製ブロックサポートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本説明は、例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して行われる。しかしながら、多くの異なる実施形態が使用されてもよく、したがって、説明は、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になるように提供される。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0017】
図を参照すると、図1~6を参照すると、図示された木製パレット10は、ベース層20、積荷層30、およびベース層と積荷層との間に結合された複数のサポート40、46とを含む。サポート40、46は、フォークリフトタインなどのリフト部材を受け入れるために、ベース層20、30との間にギャップ50を形成する。
【0018】
積荷層30は、一対の離隔木製端部デッキボード32と、端部デッキボード間の一対の木製中間デッキボード34とを含む。より具体的には、各端部デッキボード32および直接隣接する中間デッキボード34は、互いに突き合わされている。パレットの耐久性は、端部デッキボード32を直接隣接する中間デッキボード34に突き合わせることによって大幅に改善される。
【0019】
積荷層30内には、一対の離隔木製コネクタボード36および木製中間コネクタボード37も含まれる。コネクタボード36および中間コネクタボード37は、端部デッキボード32および中間デッキボード34に直交している。端部デッキボード32および中間デッキボード34は、コネクタボード36の上に配置されている。
【0020】
ベース層20は、積荷層30内の端部デッキボード32および中間デッキボード34と同じ方向に向けられた底部デッキボード22、26を含む。底部デッキボード22、26は、サポート40、46に直接結合されている。
【0021】
サポートは、外側サポート40と、外側サポート40との間の中央サポート46とを含む。外側サポート40は、図7に示されるように、C字形またはU字形を有する金属ブラケットとして構成される。中央サポート46は、図8に示されるように、円筒形のプラスチックシリンダとして構成される。
【0022】
ボルトは、サポート40、46をベース層および積荷層20、30の対応するボードに固定するために使用される。積荷層30に固定するとき、単一のそれぞれのボルト63は、各サポート40、46に使用される。ベース層20については、ベース層20に固定するとき、一対のそれぞれのボルト63が各外側サポート40に使用され、同じ単一のそれぞれのボルト63が各中央サポート46のために使用される。
【0023】
金属ブラケット外側サポート40について、単一のボルト開口部70が積荷層に面する側にあり、一対のボルト開口部72がベース層に面する側にある。プラスチックシリンダ中央サポート46について、単一のボルト開口部80が積荷およびベース層に面する側にある。プラスチックシリンダ中央サポート46は、ボルト開口部80を含む中央ハブ90と、中央ハブ90から外壁94まで径方向に延びるリブ92とを含む。リブ92は、中央ハブ90および外壁94の対向する端部47、49から凹んでいてもよい。ノッチまたは開口部95は、プラスチックシリンダ中央サポート46の内部に入る可能性のある液体を排出するために、対向する端部47、49に設けられている。
【0024】
金属ブラケット外側サポート40およびプラスチックシリンダ中央サポート46の代替として、木製ブロックサポート100は、図9に示されるように使用されてもよい。他の実施形態では、木製ブロックサポート100は、中央サポート46が残っている間に外側サポート40を置き換えるために使用されてもよく、または外側サポート40が残っている間に中央サポート46を置き換えるために使用されてもよい。
【0025】
釘66は、積荷層30内で隣接するボードを一緒に結合するために使用される。釘66は、端部デッキボード32、中間デッキボード34、および追加の中間デッキボード 35をコネクタボード36および中間コネクタボード37に固定するために使用される。釘は、特に突き合わせられた中間デッキボード34において、締め付けられる釘であってもよい。
【0026】
各木製サポート100のエッジは、角度を付けられる、または面取りされてもよい。角度の付いたエッジ102は、例えば、衝撃が発生したような場合にフォークリフトタインの衝撃力を偏向させるために、約25から75度の範囲内であってもよい。示されているエッジは45度の角度になっている。
【0027】
図示された木製パレット10において、各端部デッキボード32およびそれに突き合わされた対応する中間デッキボード34のサイズは、同じ寸法を有する。例えば、端部デッキボード32とそれに突き合わされた中間デッキボード34の幅は、例えば、145mmであってもよい。別の例では、幅は78mmであってもよい。
【0028】
他の実施形態では、各端部デッキボード32および対応する中間デッキボード34のサイズは、異なる寸法を有する。例えば、端部デッキボード32の幅は78mmであってもよく、対応する中間デッキボード34の幅は98mmであってもよい。
【0029】
慣例上、木製パレットの中間デッキボードは、端部デッキボードの幅よりも狭い幅を有する。さらに、慣例上、端部デッキボードと隣接する中間デッキボードの間にギャップがある。図示される木製パレット10において、パレットの耐久性は、端部デッキボード32と隣接する中間デッキボード34との間にギャップがないとき、特に端部デッキボード32と隣接する中間デッキボード34との間が同じ幅を有するとき、大幅に改善される。
【0030】
積荷層30はまた、端部デッキボード32に突き当てられる中間デッキボード34の間に配置された少なくとも1つの追加の中間デッキボード35を含む。追加の中間デッキボード35は、隣接する中間デッキボード34の間にギャップが生じるように配置される。端部デッキボード32および中間デッキボード34、ならびに中間デッキボード34の間に配置された追加の中間デッキボード35の寸法は、ボード間にギャップがないとき、積荷層30の範囲が積荷層30の最大総面積の70~85パーセントの範囲内になるように選択され、間隔が空けられる。
【0031】
中間デッキボード35の幅は、端部デッキボード32に突き合わされた中間デッキボード34の幅と同じであってもよい。あるいは、他の実施形態では、中間デッキボード35は、異なる幅を有してもよい。さらに、中間デッキボード35を構成するボードは、異なる幅を有してもよい。例えば、中間デッキボード35の1つは、98mmの幅を有してもよく、中間デッキボード35の別の1つは、78mmの幅を有してもよい。
【0032】
別の態様は、上記のようなパレット10を製造するための方法に向けられる。この方法は、ベース層20を提供すること、および積荷層30を提供することを含む。積荷層30は、一対の離隔外側コネクタボード36と、一対の外側コネクタボード36の間に少なくとも1つの中央コネクタボード37と、を含む。一対の離隔端部デッキボード32は、一対の外側コネクタボード36と、少なくとも1つの中央コネクタボード37との上にあり、端部デッキボード32が、外側コネクタボード36と、少なくとも1つの中央コネクタボード37とに直交している。一対の離隔中間デッキボード34は、一対のコネクタボード36と、少なくとも1つの中央コネクタボード37との上にあり、中間デッキボード34は、外側コネクタボード36と、少なくとも1つの中央コネクタボード37と、それぞれの突き当てられた端部デッキボード32とに直交している。
【0033】
離隔サポートは、ベース層と積荷層20、30との間に結合されている。サポートは、外側サポート40と、中央サポート46とを含む。外側サポート40は、外側コネクタボード36の1つに接触する上部フランジ41と、ベース層20に接触する下部フランジ43とを有するC字型ブラケットとして構成される。中央サポート46は、少なくとも1つの中央コネクタボード37に接触する上面47と、ベース層20に接触する底面49と、を有する円筒形シリンダとして構成される 。
【0034】
本発明の多くの修正および他の実施形態は、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者の頭に浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正および実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9