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特許7383021サイドリンクデータ伝送方法及び端末機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】サイドリンクデータ伝送方法及び端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/566 20230101AFI20231110BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20231110BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20231110BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231110BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W4/46
H04W72/40
H04W92/18
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021524990
(86)(22)【出願日】2019-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2019087421
(87)【国際公開番号】W WO2020093678
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/114657
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】チャオ チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー チャンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン フエイ-ミン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/057321(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/076301(WO,A1)
【文献】ZTE,SA and data transmission scheme for V2V[online],3GPP TSG-RAN WG1#84bis,R1-162414,3GPP,2016年04月15日,[検索日 2023.10.12],インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162414.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器が第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、且つ第2設定情報に基づいて、前記ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、前記端末機器が第1ルールに従って、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信するステップを含み、
前記第1ルールは、前記端末機器が前記第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報と前記第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信することであり、
前記第1パラメータ情報は前記受信すべきデータの優先度情報で、前記第2パラメータ情報は前記送信すべきデータの優先度情報である、ことを特徴とするサイドリンクデータ伝送方法。
【請求項2】
前記ターゲット伝送リソースは時間領域リソースである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記端末機器が前記第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報と前記第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信することは、
前記受信すべきデータの優先度が前記送信すべきデータの優先度より高い場合に、前記端末機器が前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信することと、
前記受信すべきデータの優先度が前記送信すべきデータの優先度より低い場合に、前記端末機器が前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信することとを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1サイドリンク伝送チャネルのタイプ又は前記第2サイドリンク伝送チャネルのタイプは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)及び物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)のうちのいずれかである、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)で、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHであり、又は、
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータを送信するためのチャネルであり、又は、
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータを受信するためのチャネルで、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHである、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
処理ユニットと、
前記処理ユニットが第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、且つ第2設定情報に基づいて、前記ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、第1ルールに従って、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信するための送受信ユニットとを含み、
前記第1ルールは、前記送受信ユニットが前記第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報と前記第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信することであり、
前記第1パラメータ情報は前記受信すべきデータの優先度情報で、前記第2パラメータ情報は前記送信すべきデータの優先度情報である、ことを特徴とする端末機器。
【請求項7】
前記ターゲット伝送リソースは時間領域リソースである、ことを特徴とする請求項に記載の端末機器。
【請求項8】
記送受信ユニットはまた、
前記受信すべきデータの優先度が前記送信すべきデータの優先度より高い場合に、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第1サイドリンク伝送チャネルを受信することと、
前記受信すべきデータの優先度が前記送信すべきデータの優先度より低い場合に、前記ターゲット伝送リソースにおいて前記第2サイドリンク伝送チャネルを送信することとに用いられる、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の端末機器。
【請求項9】
前記第1サイドリンク伝送チャネルのタイプ又は前記第2サイドリンク伝送チャネルのタイプは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)及び物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)のうちのいずれかである、ことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の端末機器。
【請求項10】
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)で、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHであり、又は、
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータを送信するためのチャネルであり、又は、
前記第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータを受信するためのチャネルで、前記第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHである、ことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の端末機器。
【請求項11】
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、前記メモリに記億されているコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、請求項1からのいずれか1項に記載のサイドリンクデータ伝送方法を実行するためのプロセッサとを含む、ことを特徴とする端末機器。
【請求項12】
チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、前記チップが取り付けられた機器に請求項1からのいずれか1項に記載のサイドリンクデータ伝送方法を実行させるためのプロセッサを含む、ことを特徴とするチップ。
【請求項13】
コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムはコンピュータに請求項1からのいずれか1項に記載のサイドリンクデータ伝送方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年11月8に中国国家知識産権局に提出された、出願番号がPCT/CN2018/114657で、出願名称が「サイドリンクデータ伝送方法及び端末機器」であるPCT特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に、サイドリンクデータ伝送方法及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0003】
車両のインターネットシステムはロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略称LTE)デバイスツーデバイス(Device to Device、略称D2D)に基づくサイドリンク(Sidelink、略称SL)伝送技術で、通信データが基地局によって送受信されるという従来のLTEシステムの方法と違い、車両のインターネットシステムでは端末間直接に通信する方法がとられるため、スペクトル効率がより高く伝送遅延がより小さい。
【0004】
NRシステムによる車両のインターネット技術(vehicle to everything、略称V2X)では、ユニキャスト伝送、グループキャスト伝送、ブロードキャスト伝送など様々な伝送方式があり得る。ユニキャスト伝送では、受信端は1つの特定の端末機器だけである。グループキャスト伝送では、通信グループが確立され、当該グループの1つの端末機器がデータを送信する場合、例えば、当該グループでリソース調整、管理、割り当て、制御などの機能を有するグループヘッド端末機器がデータを送信する場合、当該グループの残りの端末機器は受信端末である。ユニキャスト伝送はグループに2つの端末機器だけがあるという特殊なグループキャスト伝送と見なされてもよい。ブロードキャスト伝送の場合、1つの端末機器がデータを送信し、他の端末機器はいずれも受信端末である。
【0005】
1つの端末機器が複数のグループキャスト通信又はブロードキャスト通信に参与することができるため、当該端末機器が1つのグループキャスト通信の特定の時点でデータを受信すべきであるが、別のグループキャスト通信又はブロードキャスト通信で、当該端末機器がまた当該時点でデータを送信すべき場合に、競合の問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例は、端末機器のサイドリンク伝送における競合の問題を解決することができるサイドリンクデータ伝送方法及び端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様では、端末機器が第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、且つ第2設定情報に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、当該端末機器が第1ルールに従って、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するステップを含む、サイドリンクデータ伝送方法を提供する。
【0008】
第2態様では、前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行するための端末機器を提供する。具体的には、当該端末機器は前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0009】
第3態様では、プロセッサとメモリを含む端末機器を提供する。当該メモリはコンピュータプログラムを記憶するために用いられ、当該プロセッサは当該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行するために用いられる。
【0010】
第4態様では、前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実現するためのチップを提供する。具体的には、当該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、当該チップが取り付けられた機器に前記第1態様と第2態様のいずれかの態様又はその各実現形態に係る方法を実行させるためのプロセッサを含む。
【0011】
第5態様では、コンピュータに前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0012】
第6態様では、コンピュータに前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行させるためのコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0013】
第7態様では、コンピュータにおいて実行されると、コンピュータに前記第1態様又はその各実現形態に係る方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0014】
前記技術的解決手段によれば、任意の伝送リソースについて、端末機器がデータを送信し、且つデータを受信するように設定される場合に、送信すべきデータ及び受信すべきデータの優先度、又はサイドリンク伝送の伝送モード、又は当該リソースの割当方法、又はチャネルタイプなどに基づいて、当該伝送リソースを使用してデータを送信又は受信するように決定することで、端末機器のサイドリンク伝送における競合の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本願の実施例に係る通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本願の実施例に係るサイドリンクシステムの概略図である。
図3】本願の実施例に係る端末機器があるグループキャスト通信の概略図である。
図4】本願の実施例のサイドリンクデータ伝送方法のフローチャートである。
図5】本願の実施例の端末機器のブロック図である。
図6】本願の実施例に係る通信機器のブロック図である。
図7】本願の実施例に係るチップのブロック図である。
図8】本願の実施例の通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施例の図面と結び付けて、本願の実施例に係る技術的解決手段を説明する。なお、説明される実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が進歩性の作業をせず本願の実施例から得た他の実施例はいずれも本願の保護範囲に含まれる。
【0017】
本願の実施例に係る技術的解決手段は、グローバル移動体通信(Global System of Mobile communication、略称GSM(登録商標))システム、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、略称CDMA)システム、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、略称WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略称GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略称LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略称FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、略称TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、略称UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、略称WiMAX)通信システム、又は5Gシステムなどの様々な通信システムに適用される。
【0018】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示すようなものである。当該通信システム100はネットワーク機器110を含んでもよく、ネットワーク機器110は端末機器120(通信端末、端末とも呼ばれる)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地域に通信カバレッジを提供し、且つ当該カバレッジ区域に位置する端末機器と通信することができる。任意選択で、当該ネットワーク機器110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、略称BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、略称NB)であってもよいし、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional Node B、略称eNB又はeNodeB)であってもよいし、又はクラウドラジオアクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、略称CRAN)におけるワイヤレスコントローラであってもよいし、あるいは当該ネットワーク機器は移動交換センター、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、交換機、ブリッジ、ルーター、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来の進化型公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、略称PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0019】
当該通信システム100はネットワーク機器110のカバレッジ範囲に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに含む。ここで、「端末機器」というのは、有線回線を介して接続されたもの、例えば、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks、略称PSTN)、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、略称DSL)、デジタルケーブル、ダイレクトケーブルを介して接続されたもの、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インタフェース、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、略称WLAN)を経由したもの、例えば、DVB-Hネットワークのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送用送信機、及び/又は別の端末機器で通信信号を受信/送信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(Internet of Things、略称IoT)機器を含むが、これらに限定されない。無線インタフェースを介して通信するように設定される端末機器は「無線通信端末」、「無線端末」又は「移動端末」とも呼ばれる。移動端末の例として、衛星もしくはセルラーフォン、セルラー無線電話とデータ処理、ファックス、データ通信機能を組み合わせたパーソナル移動通信システム(Personal Communications System、略称PCS)端末、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス、ウェブブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又はグローバルポジショニングシステム(Global Positioning System、略称GPS)受信機を備えるPDA、通常のラップトップ型及び/又はパームトップ型受信機もしくは無線電話送受信機を備える他の電子装置が含まれるが、これらに限定されない。端末機器とは、アクセス端末、ユーザー機器(User Equipment、略称UE)、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルステーション、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザー端末、端末、無線通信機器、ユーザーエージェント又はユーザー装置であってもよい。アクセス端末とは、セルラーフォン、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(Session Initiation Protocol、略称SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、略称WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、略称PDA)、無線通信機能を備えるハンドヘルド機器、コンピューティング機器もしくは無線モデムに接続された他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークにおける端末機器、又は将来の進化型PLMNにおける端末機器などであってよい。
【0020】
任意選択で、端末機器120同士はデバイスツーデバイス(Device to Device、略称D2D)通信を行うことができる。
【0021】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークはニューラジオ(New Radio、略称NR)システム、又はNRネットワークとも呼ばれる。
【0022】
図1は例示的に1つのネットワーク機器及び2つの端末機器を示す。任意選択で、当該通信システム100は複数のネットワーク機器を含んでもよく、且つ、各ネットワーク機器のカバレッジ範囲にその他数の端末機器が含まれてもよく、本願の実施例でこれに対して限定しない。
【0023】
任意選択で、当該通信システム100はネットワークコントローラ、移動管理実体などの他のネットワーク実体をさらに含んでもよく、本願の実施例でこれに対して限定しない。
【0024】
なお、本願の実施例で、ネットワーク/システムで通信機能を有する機器は通信機器と呼ばれてもよい。図1に示す通信システム100を例とすると、通信機器は通信機能を備えるネットワーク機器110及び端末機器120を含んでもよく、ネットワーク機器110及び端末機器120は前記具体的の機器であってもよく、ここで説明が省略される。通信機器は通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、移動管理実体などの他のネットワーク実体をさらに含んでもよく、本願の実施例でこれに対して限定しない。
【0025】
なお、本明細書で用語「システム」と「ネットワーク」は常に入れ替えて使用される。本明細書で用語「及び/又は」は、関係する対象の相関関係を説明するものに過ぎず、3種の関係がありえることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合の3種の状況を表すことができる。また、本明細書で符号「/」は、一般に前後の関連対象が「又は」の関係にあることを意味する。
【0026】
3GPPリリース14(Rel-14)ではV2Xを標準化し、モード3及びモード4の2つの伝送モードが定義されている。図2は、本願の実施例に係る車両のインターネットシステムにおける2つの伝送モードの概略図を示す。
【0027】
図2に示すように、左の方のモード3は、車載端末の伝送リソースは基地局によってダウンリンク(downlink、略称DL)により割り当てられ、車載端末が基地局によって割り当てられたリソースでサイドリンクにおいてデータ送信を行うことを表し、基地局は端末に1回の伝送用リソースを割り当ててもよいし、端末に準静的伝送用リソースを割り当ててもよい。
【0028】
図2に示すように、右の方のモード4は、車載端末がセンシング(sensing)及び予約(reservation)の伝送方法を用いることを表す。車載端末がセンシングによりリソースプールから利用可能な伝送リソースセットを取得すると、端末は当該セットから1つのリソースをランダムに選択してデータ伝送を行う。車両のインターネットシステムではサービスが周期的特徴を有するため、端末が一般に準静的伝送方法を用い、つまり端末が1つの伝送リソースを選択すると、複数の伝送周期にわたって当該リソースを使用することであり、リソース再選択やリソース競合が起きる確率が低減される。端末が今回に伝送する制御情報に次回の伝送リソースの予約情報をベアラするため、他の端末は当該ユーザーの制御情報を検出すれば当該リソースブロックが当該ユーザーによって予約又は使用されるかどうかを判断でき、リソース競合を緩和するという目的を達成する。
【0029】
NR-V2Xシステムで、前述したと同様に、様々な伝送モードが導入されている。例えば、モード1及びモード2を含んでもよい。モード1はネットワーク機器が端末に伝送リソースを割り当てることで、LTE-V2Xのモード3に類似し、端末機器がネットワーク機器によって割り当てられた伝送リソースを用いる。モード2は端末機器が伝送リソースを選択することで、モード2はいくつかのサブモード(Mode)に分けられ、例えば、具体的には次のいくつかを含む。
【0030】
1.モード2a:端末機器が自律的に伝送リソースを選択することで、前記LTE-V2Xのモード4に類似する。例えば、当該端末が事前に設定された又はネットワークによって設定されたリソースプールから自律的にリソースを選択することであり、ランダムにリソースを選択してもよいし、又はセンシングによりリソースを選択してもよい。
【0031】
2.モード2b:端末が他の端末のリソース選択を支援することである。例えば、第1端末が第2端末に支援情報を送信し、支援情報を受信した端末機器は当該支援情報に基づいて伝送リソースを決定することができ、ここで、当該支援情報は利用可能な時間周波数リソース情報、利用可能な伝送リソースセット情報、チャネル測定情報、チャネル品質情報などの情報の1つ以上を含んでもよい。例えば、チャネル状態情報(Channel State Information、略称CSI)、チャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator、略称CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(Precoding Matrix Indicator、略称PMI)、ランク表示(rank indication、略称RI)、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、略称RSRP)、受信信号品質(Reference Signal Receiving Quality、略称RSRQ)、受信信号強度インジケータ(Received Signal Strength Indicator、略称RSSI)、干渉情報、パス損失情報などである。
【0032】
3.モード2c:端末機器がそのために設定された伝送リソースからリソースを選択することである。例えば、ネットワーク機器は端末機器グループの各端末に伝送リソースを設定でき、各端末機器の伝送リソースは同じでもよいし異なってもよく、任意の1つの端末に伝送すべきサイドリンクデータがある場合、ネットワーク機器によって設定された伝送リソースを使用してデータ伝送を行うことができる。例えば、ネットワーク機器が端末機器グループの各端末機器に同じリソースを設定した場合、サイドリンクデータ伝送を行う端末機器はセンシングなどにより設定されたリソースから利用可能なリソースを選択してもよいし、又は、ネットワーク機器は端末機器グループの各端末機器に異なる伝送リソースを設定し、サイドリンクデータ伝送を行う端末機器はそのために設定されたリソースから利用可能なリソースを選択してもよい。
【0033】
4.モード2d:第1端末機器が第2端末機器に伝送リソースを割り当てることである。例えば、グループキャストリンクにおける複数の端末機器のうち、第1端末機器が当該グループリンクのグループヘッドで、第2端末機器が当該グループのグループメンバーである場合、第1端末機器は直接的に第2端末機器にサイドリンク伝送のための時間周波数リソースを割り当ててもよい。
【0034】
また、NR-V2Xで、ユニキャスト伝送(Unicast)、グループキャスト伝送(Groupcast)、ブロードキャスト伝送(Broadcast)など様々な伝送方式があり得る。ユニキャスト伝送では、受信端は1つの特定の端末機器だけである。グループキャスト伝送では、通信グループが確立され、当該グループの1つの端末機器がデータを送信する場合、例えば、当該グループでリソース調整、管理、割り当て、制御などの機能を有するグループヘッド端末機器がデータを送信する場合、当該グループの残りの端末はいずれもターゲット受信端末になり得る。ユニキャスト伝送は特殊なグループキャスト伝送と見なされてもよく、即ち、グループキャスト伝送で当該グループに2つの端末機器だけがある場合にユニキャスト伝送である。ブロードキャスト伝送の場合、1つの端末機器がデータを送信し、他の端末機器はいずれもターゲット受信端末である。
【0035】
グループキャスト(又はユニキャスト)伝送において、グループヘッドはグループメンバーに伝送リソースを割り当てることできる。例えば、端末機器は前記モード2dのリソース割当方法を用い、且つ1つの端末機器が1つ以上のグループキャスト通信に参与することができる。例えば、図3の例を挙げると、図3は本願の実施例に係る2つのグループキャスト伝送の概略図である。図3に示すように、UE1、UE2及びUE3が第1通信グループを構成し、UE1はグループヘッドである。UE3、UE4及びUE5が第2通信グループを構成し、UE5はグループヘッドである。UE3が2つの通信グループに含まれ、第1グループで、UE1はUE3に伝送リソースを割り当てることでき、第2グループで、UE5はUE3に伝送リソースを割り当てることでき、特定の時点で、UE1はUE3が当該時点でデータを受信するよう指示するが、UE5はUE3が当該時点でデータを送信するよう指示する場合、UE3はどう処理すべきか。
【0036】
あるいは、UE3は第1グループでグループキャスト伝送を行うと同時に、ブロードキャスト伝送を行う必要があり、グループキャスト伝送で、UE1がUE3に伝送リソースを割り当て、ブロードキャスト伝送では、UE3が自律的に伝送リソースを選択し、例えば、モード2aを用いる。ある時点で、UE1がUE3にデータを受信するよう指示するが、UE3は当該時点にデータを送信しようと選択する場合、UE3はどう処理すべきか。
【0037】
そのため、本願の実施例は端末機器がある時点でデータを送信し且つデータを受信することによる競合の問題を解決することができるサイドリンクデータ伝送方法を提供する。
【0038】
図4は本願の実施例に係るサイドリンクデータ伝送方法200のフローチャートを示し、当該方法200は任意の端末機器によって実行されてもよい。具体的には、当該端末機器は他の端末機器とサイドリンク通信を行うことできる。例えば、当該端末機器は図1図2又は図3に示す任意の端末機器であってもよい。図4に示すように、当該方法200は、端末機器が第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、且つ第2設定情報に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、当該端末機器が第1ルールに従って、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するステップS210を含む。
【0039】
なお、S210の前に、当該方法200は端末機器が第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定するステップをさらに含む。また、当該方法200は、端末機器が第2設定情報に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定するステップをさらに含む。つまり、同じターゲット伝送リソースにおいて、サイドリンクデータを受信するように設定され、且つデータを送信するように設定された場合に、リソース競合が起きる。
【0040】
本願の実施例で、当該第1サイドリンク伝送チャネル及び第2サイドリンク伝送チャネルとは当該端末機器と他の端末機器との間のサイドリンク通信を言う。具体的には、端末機器がターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するステップは、当該端末機器が当該ターゲット伝送リソースを使用して、第1サイドリンク伝送チャネルによって、他の端末機器によって送信されたデータを受信するステップを含み、端末機器がターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信するステップは、当該端末機器が当該第2サイドリンク伝送チャネルによって、他の端末機器にデータを送信するステップを含む。
【0041】
任意選択で、当該第1サイドリンク伝送チャネル又は当該第2サイドリンク伝送チャネルは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、略称PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、略称PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast Channel、略称PSBCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、略称PSFCH)のいずれかのチャネルであってもよい。
【0042】
任意選択で、本願の方法200はサイドリンク伝送チャネルに適用され、サイドリンク信号の伝送にも適用される。例えば、当該第1サイドリンク伝送チャネル又は当該第2サイドリンク伝送チャネルはサイドリンク同期信号(Sidelink Synchronization Signal、略称SLSS)によって置き換えられてもよく、当該SLSSはサイドリンクプライマリ同期信号(Sidelink-Primary synchronization signal、略称S-PSS)及び/又はサイドリンクセカンダリ同期信号(Sidelink-Secondary synchronization signal、略称S-SSS)を含んでもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0043】
なお、本願の実施例でターゲット伝送リソースは時間領域リソースであってもよいし、又は時間周波数リソースであってもよい。具体的には、当該ターゲット伝送リソースが時間領域リソースである場合に、端末機器は第1設定情報に基づいて当該時間領域リソースを用いて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定すると同時に、第2サイドリンク伝送チャネルを送信し、当該第1サイドリンク伝送チャネル及び第2サイドリンク伝送チャネルに対応する周波数領域リソースは同じでもよいし又は異なってもよい。
【0044】
本願の実施例で、端末機器が第1設定情報及び第2設定情報に基づいて、同じターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信し且つ第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、端末機器は第1ルールに従って、当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルの受信を実行することを選択するか又は第2サイドリンク伝送チャネルの送信を実行することを選択してもよい。ここで、当該第1ルールは事前に設定されてもよく、例えば、プロトコルによって規定されてもよいし、又は、当該第1ルールはネットワーク機器によって当該端末機器に設定してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0045】
なお、当該第1ルールに関しては様々な実施例がある。以下、いくつかの具体的な実施例と結び付けて、例を挙げて当該第1ルールを詳細に説明する。
【0046】
実施例1
当該第1ルールは次のとおりである。当該端末機器は当該第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報と当該第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0047】
具体的には、端末機器は当該第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報を取得してもよいし、第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報を取得してもよい。当該第1パラメータ情報は当該端末機器によって他の端末機器が送信したものを受信してもよく、当該他の端末機器は当該端末機器に当該第1サイドリンク伝送チャネルを送信する端末機器である。
【0048】
端末機器が第1パラメータ情報と第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択する。ここで、当該第1パラメータ情報と第2パラメータ情報の比較結果はそれに含まれた具体的なパラメータに関連している。
【0049】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報が当該受信すべきデータの優先度情報で、当該第2パラメータ情報が当該送信すべきデータの優先度情報である場合に、端末機器は優先度の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。具体的には、当該受信すべきデータの優先度が当該送信すべきデータの優先度より高い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの優先度が当該送信すべきデータの優先度より低い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0050】
任意選択で、当該受信すべきデータ及び/又は送信すべきデータの優先度情報はサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、略称SCI)にベアラされてもよく、例えば、近隣サービスごとのサービスパケット優先度(ProSe Per-Packet Priority、略称PPPP)の数値で優先度レベルを示し、PPPPの数値が小さいほど、優先度レベルが高い。ただし本願の実施例はこれに限定されない。
【0051】
例えば、第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータのPPPPの値が1で、第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータのPPPPの値が3であり、PPPPの値が小さいほど優先度が高いことを表すため、受信すべきデータの優先度が送信すべきデータの優先度より高く、そのため、当該端末機器はターゲットリソースで当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信する。
【0052】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報が当該受信すべきデータの遅延情報で、当該第2パラメータ情報が当該送信すべきデータの遅延情報である場合に、端末機器は受信すべきデータ及び送信すべきデータの遅延要件に基づいて遅延の大きさを比較し、その上で当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。具体的には、当該受信すべきデータの遅延が当該送信すべきデータの遅延より小さい場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの遅延が当該送信すべきデータの遅延より大きい場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0053】
例えば、第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータに10ミリ秒の遅延が求められ、第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータに100ミリ秒の遅延が求められる場合に、受信すべきデータの遅延が送信すべきデータの遅延より小さく、遅延の小さいほどサービスの緊急性が高く、そのため、当該端末機器はターゲットリソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信する。
【0054】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報が当該受信すべきデータの信頼性情報で、当該第2パラメータ情報が当該送信すべきデータの信頼性情報である場合に、端末機器は受信すべきデータ及び送信すべきデータの信頼性要件に基づいて信頼性の大きさを比較し、その上で当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。具体的には、当該受信すべきデータの信頼性が当該送信すべきデータの信頼性より大きい場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの信頼性が当該送信すべきデータの信頼性より小さい場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0055】
例えば、第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータに90%の信頼性が求められ、第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータに99%の信頼性が求められる場合に、受信すべきデータは送信すべきデータより低い信頼性が求められ、そのため、当該端末機器はターゲットリソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0056】
任意選択で、当該第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報は他のパラメータ情報であってもよく、例えば、当該第1パラメータ情報は受信すべきデータのサービス品質(Quality of Service、略称QoS)情報で、第2パラメータは送信すべきデータのQoS情報であり、端末機器は受信すべきデータ及び送信すべきデータのQoSレベルに基づいて当該ターゲット伝送リソースにおいてデータを受信するか送信するかを選択する。簡素化のために、ここで詳細な説明は省略される。
【0057】
任意選択で、前記各実施例において、当該第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報がそれぞれ1つの情報を含むのを例に説明しているが、当該第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報が複数の情報を含み、複数の情報から総合的に判断してもよい。例えば、当該第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報がいずれも優先度情報及び遅延情報を含む場合に、まず優先度を比較し、第1パラメータ情報における優先度と第2パラメータ情報における優先度が等しくない場合に、優先度の比較結果に関する上記の説明に従って、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。第1パラメータ情報における優先度と第2パラメータ情報における優先度が等しい場合に、さらに第1パラメータ情報における遅延情報と第2パラメータ情報における遅延情報を比較し、遅延情報の比較結果に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。したがって、当該第1パラメータ情報及び第2パラメータ情報が複数のパラメータを含む場合に、これらを組み合わせて使用してもよい。本願の実施例はこれに限定されない。
【0058】
実施例2
当該第1ルールは次のとおりである。当該第1サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度が当該第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度より高い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度が当該第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度より低い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0059】
本願の実施例で、第1サイドリンク伝送チャネル又は第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプはユニキャスト伝送、グループキャスト伝送又はブロードキャスト伝送であってもよく、ここで、ユニキャスト伝送は特殊なグループキャスト伝送として見なされてもよい。説明の便宜上、以下でユニキャスト伝送が言及される場合に2つの端末機器間のサイドリンク通信を言い、グループキャスト伝送とは3つ以上の端末機器間のサイドリンク通信を言う。
【0060】
本願の実施例で、サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度は実際の用途に応じて設定されてもよいし、又はプロトコルに基づいて規定されてもよいし、又はネットワークによって設定されてもよい。例えば、一般にはユニキャスト伝送及びグループキャスト伝送はブロードキャスト伝送より優先度が高いように設定され、ユニキャスト伝送の優先度とグループキャスト伝送の優先度は等しくてもよいし異なってもよく、又は他の条件に基づいてユニキャスト伝送の優先度とグループキャスト伝送の優先度の高さを判断してもよいし、又はユニキャスト伝送の優先度がグループキャスト伝送の優先度より高くもしくは低いように設定されてもよい。ただし本願の実施例はこれに限定されない。
【0061】
実施例3
当該第1ルールは次のとおりである。当該端末機器は当該第1設定情報及び当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースの割当方法に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0062】
なお、端末機器のターゲット伝送リソースの割当方法は様々である。例えば、前記NRシステムにおけるモード1及びモード2で、モード2はモード2a~2dなどのサブモードを含んでもよい。端末機器によって第1設定情報に基づいて決定されたターゲット伝送リソースの方法と第2設定情報に基づいて決定されたターゲット伝送リソースの方法が異なる可能性があるため、ターゲット伝送リソースの割当方法に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択してもよい。
【0063】
任意選択で、当該ターゲット伝送リソースを割り当てる主体によって、ターゲット伝送リソースの割当方法はネットワーク機器による割当、他の端末機器による割当及び当該端末機器自体による割当に分けられてもよい。したがって、当該第1設定情報又は第2設定情報で当該ターゲット伝送リソースの割当方法は、ネットワーク機器による割当、他の端末機器による割当及び当該端末機器による割当のうちのいずれかであってもよい。
【0064】
具体的には、当該第1設定情報又は第2設定情報で当該ターゲット伝送リソースの割当方法がネットワーク機器による割当である場合に、ネットワーク機器が当該端末機器に第1設定情報又は第2設定情報を送信することを表し、ここで、当該第1設定情報又は第2設定情報はネットワーク機器によって送信されたスケジュール情報又はリソースプール設定情報であってもよい。つまり、ネットワーク機器が、当該第1設定情報によって当該端末機器に第1サイドリンク伝送チャネルを受信するための当該ターゲット伝送リソースを割り当て、又は、ネットワーク機器が、当該第2設定情報によって当該端末機器に第2サイドリンク伝送チャネルを送信するための当該ターゲット伝送リソースを割り当てる。
【0065】
同様に、当該第1設定情報又は第2設定情報で当該ターゲット伝送リソースの割当方法が他の端末機器による割当である場合に、他の端末機器が当該端末機器に第1設定情報又は第2設定情報を送信することを表し、他の端末機器は端末機器と異なる端末機器で、当該他の端末機器とは当該端末機器以外の任意の1つの端末機器であってもよい。つまり、他の端末機器が、第1設定情報によって当該端末機器に第1サイドリンク伝送チャネルを受信するための当該ターゲット伝送リソースを割り当て、又は、他の端末機器が、当該第2設定情報によって当該端末機器に第2サイドリンク伝送チャネルを送信するための当該ターゲット伝送リソースを割り当てる。
【0066】
当該第1設定情報又は第2設定情報で当該ターゲット伝送リソースの割当方法が当該端末機器自体による割当である場合に、当該第1設定情報又は第2設定情報は当該端末機器自体によって決定されることを表し、つまり、端末機器が第1設定情報を決定し、ターゲット伝送リソースを用いて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、又は、当該端末機器が第2設定情報を決定し、ターゲット伝送リソースを用いて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定し、ここで、当該第1設定情報又は当該第2設定情報は当該端末機器の上位層(例えば、アプリケーション層、無線リンク制御層、メディアアクセス制御層)に由来してもよい。
【0067】
なお、リソース割当方法によって対応する優先度が異なってもよい。例えば、一般にはネットワーク機器によるリソース割当というリソース割当方法の優先度が最も高いように設定されてもよく、例えば、前記モード1の優先度がモード2の優先度より高く、端末機器がモード1を採用し、第1設定情報に基づいてターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、モード2(前記モード2のいずれかで、例えば、モード2のモード2a)を採用し、第2設定情報に基づいてターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定すると仮定すると、モード1の優先度がモード2の優先度より高いため、端末機器はターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを選択する。また、他の端末機器による割当と端末機器自体による割当の優先度は同じでもよいし又は異なってもよい。例えば、他の端末機器によるリソース割当というリソース割当方法の優先度が端末機器自体によるリソース割当というリソース割当方法の優先度より高いように設定されてもよい。例えば、前記モード2d又はモード2bの優先度がモード2aの優先度より高い。ただし本願の実施例はこれに限定されない。
【0068】
例えば、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該ネットワーク機器によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられるか又は当該端末機器自体によって割り当てられる場合に、当該端末機器は第1サイドリンク伝送チャネルを優先して受信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信してもよく、又は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられるか又は当該端末機器自体によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該ネットワーク機器によって割り当てられる場合に、当該端末機器は第2サイドリンク伝送チャネルを優先して送信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信してもよい。
【0069】
もう一例として、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該端末機器自体によって割り当てられる場合に、当該端末機器は第1サイドリンク伝送チャネルを優先して受信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信してもよく、又は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該端末機器自体によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられる場合に、当該端末機器は第2サイドリンク伝送チャネルを優先して送信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信してもよい。
【0070】
任意選択で、事前に設定し、プロトコルによって規定されるか又はネットワークによって設定することで、各種のリソース割当方法の優先度を決定してもよい。
【0071】
実施例4
当該第1ルールは次のとおりである。当該端末機器は当該第1サイドリンク伝送チャネル及び当該第2サイドリンク伝送チャネルのタイプに基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0072】
本願の実施例で、第1サイドリンク伝送チャネル又は第2サイドリンク伝送チャネルのタイプは、PSCCH、PSSCH、PSBCH及びPSFCHのうちのいずれかであってもよく、当該4つのチャネルの優先度の順番は、実際の用途に応じて設定されてもよいし、又は事前設定情報に基づいて設定されてもよいし、又はネットワーク設定情報に基づいて設定されてもよい。例えば、PSCCH及びPSSCHがPSBCH及びPSFCHより優先度が低いように設定されてもよい。
【0073】
具体的には、当該第1サイドリンク伝送チャネルがPSBCH又はPSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルがPSCCH又はPSSCHである場合に、当該端末機器は第1サイドリンク伝送チャネルを優先して受信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1サイドリンク伝送チャネルがPSCCH又はPSSCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルがPSBCH又はPSFCHである場合に、当該端末機器は第2サイドリンク伝送チャネルを優先して送信し、即ち当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0074】
実施例5
実施例4によれば、当該第1サイドリンク伝送チャネルと第2サイドリンク伝送チャネルとでタイプが異なってもよく、次のいくつかの特殊なパターンが考えられる。例えば、当該第1サイドリンク伝送チャネル及び/又は第2サイドリンク伝送チャネルがPSFCHである場合に、当該第1ルールは、PSFCHチャネルにベアラされたフィードバック情報についてのサイドリンクデータのパラメータ情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定することをさらに含んでもよい。
【0075】
具体的には、第1のパターンとしては、当該第1サイドリンク伝送チャネルが第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルが第2サイドリンクデータについての第2PSFCHであってもよい。第2のパターンとしては、当該第1サイドリンク伝送チャネルが第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルが第2サイドリンクデータを送信するためのチャネルであってもよい。又は、第3のパターンとして、当該第1サイドリンク伝送チャネルが第1サイドリンクデータを受信するためのチャネルで、当該第2サイドリンク伝送チャネルが第2サイドリンクデータについての第2PSFCHであってもよい。
【0076】
前記いずれかのパターンで、当該第1ルールは、当該端末機器が当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報と当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを含んでもよい。
【0077】
任意選択で、当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報は、当該第1サイドリンクデータの優先度情報、信頼性情報及び遅延情報のうちの少なくとも1つの情報であってもよく、これに対応して、当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報は、当該第2サイドリンクデータの優先度情報、信頼性情報及び遅延情報のうちの少なくとも1つの情報であってもよい。
【0078】
例えば、当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報が当該第1サイドリンクデータの優先度情報で、当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報が当該第2サイドリンクデータの優先度情報である場合に、当該第1ルールは、当該第1サイドリンクデータの優先度が当該第2サイドリンクデータの優先度より高い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1サイドリンクデータの優先度が当該第2サイドリンクデータの優先度より低い場合に、当該端末機器は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信することであってもよい。
【0079】
任意選択で、端末機器によって受信される第1サイドリンク伝送チャネルが第1サイドリンクデータチャネルである場合に、当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報はSCIによってベアラされてもよく、つまり端末機器が受信した、別の端末機器によって送信された第1サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIには、当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報が含まれてもよい。
【0080】
同様に、端末機器によって送信される第2サイドリンク伝送チャネルが第2サイドリンクデータについての第2PSFCHである場合に、当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報もまたSCIによってベアラされてもよく、当該SCIは当該第2サイドリンクデータをスケジュールするためのものでる。即ち、端末機器が別の端末機器に第2サイドリンクデータについての第2PSFCHを送信する前に当該別の端末機器が当該端末機器に送信した、当該第2サイドリンクデータをスケジュールするためのSCIには、当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報が含まれてもよい。
【0081】
なお、前記第1ルールに関する5つの実施例はそれぞれ独立して用いてもよいし、そのうちの複数の実施例を組み合わせて用いてもよいし、又は1つ以上の実施例を他の方法と結び付けて用いてもよい。例えば、実施例1のように第1パラメータ情報と第2パラメータ情報の比較結果で選択する場合に、2つのパラメータ情報の比較結果が同じであると、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか第2サイドリンク伝送チャネルを送信するかを決定できず、この場合に、他の方法で再び判断してもよく、例えば、実施例2の方法を用いて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか第2サイドリンク伝送チャネルを送信するかのいずれかが決まるまで再び判断してもよい。
【0082】
本願の実施例で、端末機器がターゲット伝送リソースにおいて第1端末機器によって送信された第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、且つ第2端末機器に第2サイドリンク伝送チャネルを送信する必要があると仮定し、競合が起きるため、当該端末機器は第1ルールに基づいて、最終的に、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを選択する。これに対応して、当該端末機器の最終的な判断結果に対し、当該第1端末機器及び第2端末機器が当該判断結果を取得して、当該第1端末機器が当該ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを送信し、又は第2端末機器が当該ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定してもよい。ここで、当該第1端末機器及び第2端末機器は任意の端末機器であってもよく、しかも両者は同じ端末機器であってもよいし異なる端末機器であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0083】
したがって、本願の実施例のサイドリンクデータ伝送方法によれば、任意の伝送リソースについて、端末機器がデータを送信し、且つデータを受信するように設定される場合に、送信すべきデータ及び受信すべきデータの優先度、又はサイドリンク伝送の伝送モード、又は当該リソースの割当方法、又はチャネルタイプなどに基づいて、当該伝送リソースを使用してデータを送信又は受信するように決定することで、端末機器のサイドリンク伝送における競合の問題を解決できる。
【0084】
なお、本願の様々な実施例で、前記各プロセスの番号の大きさは実行時の順番を示すものではなく、各プロセスの実行順番はその機能及び内部の論理により決定されるべきであり、本願の実施例の実施にいかなる限定も構成しない。
【0085】
また、本明細書で用語「及び/又は」は、関連する対象の相関関係を説明するものに過ぎず、3種の関係があることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合の3種の状況を表すことができる。また、本明細書で符号「/」は、一般にその前後に記される対象が「又は」の関係にあることを意味する。
【0086】
上記で図1から図4を参照して、本願の実施例のサイドリンクデータ伝送方法を詳細に説明しており、次に図5から図8を参照して、本願の実施例の端末機器を説明する。
【0087】
図5に示すように、本願の実施例の端末機器300は、処理ユニット310と送受信ユニット320を含む。具体的には、当該送受信ユニット320は、当該処理ユニット310が第1設定情報に基づいて、ターゲット伝送リソースにおいて第1サイドリンク伝送チャネルを受信することを決定し、且つ第2設定情報に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて第2サイドリンク伝送チャネルを送信することを決定した場合に、第1ルールに従って、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するために用いられる。
【0088】
任意選択で、一実施例において、当該ターゲット伝送リソースは時間領域リソースである。
【0089】
任意選択で、一実施例において、当該第1ルールは次のとおりである。当該送受信ユニット320は当該第1サイドリンク伝送チャネルにおける受信すべきデータの第1パラメータ情報と当該第2サイドリンク伝送チャネルにおける送信すべきデータの第2パラメータ情報の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0090】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報は当該受信すべきデータの優先度情報で、当該第2パラメータ情報は当該送信すべきデータの優先度情報であり、当該送受信ユニット320は、当該受信すべきデータの優先度が当該送信すべきデータの優先度より高い場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの優先度が当該送信すべきデータの優先度より低い場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0091】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報は当該受信すべきデータの遅延情報で、当該第2パラメータ情報は当該送信すべきデータの遅延情報であり、当該送受信ユニット320は、当該受信すべきデータの遅延が当該送信すべきデータの遅延より小さい場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの遅延が当該送信すべきデータの遅延より大きい場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0092】
任意選択で、一実施例において、当該第1パラメータ情報は当該受信すべきデータの信頼性情報で、当該第2パラメータ情報は当該送信すべきデータの信頼性情報であり、当該送受信ユニット320は、当該受信すべきデータの信頼性が当該送信すべきデータの信頼性より大きい場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該受信すべきデータの信頼性が当該送信すべきデータの信頼性より小さい場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0093】
任意選択で、一実施例において、当該第1ルールは次のとおりである。当該第1サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度が当該第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度より高い場合に、当該送受信ユニット320は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度が当該第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプの優先度より低い場合に、当該送受信ユニット320は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0094】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプはユニキャスト伝送、グループキャスト伝送又はブロードキャスト伝送で、当該第2サイドリンク伝送チャネルの伝送タイプはユニキャスト伝送、グループキャスト伝送又はブロードキャスト伝送である。
【0095】
任意選択で、一実施例において、当該ユニキャスト伝送の優先度及び当該グループキャスト伝送の優先度はいずれも当該ブロードキャスト伝送の優先度より高い。
【0096】
任意選択で、一実施例において、当該ユニキャスト伝送の優先度は当該グループキャスト伝送の優先度より高く又は低い。
【0097】
任意選択で、一実施例において、当該第1ルールは次のとおりである。当該送受信ユニット320は当該第1設定情報及び当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースの割当方法に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0098】
任意選択で、一実施例において、当該ターゲット伝送リソースの割当方法は、ネットワーク機器による割当、他の端末機器による割当及び当該端末機器300による割当のうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
任意選択で、一実施例において、当該送受信ユニット320は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該ネットワーク機器によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられるか又は当該端末機器300によって割り当てられる場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられるか又は当該端末機器300によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該ネットワーク機器によって割り当てられる場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0100】
任意選択で、一実施例において、当該送受信ユニット320は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該端末機器300によって割り当てられる場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、又は、当該第1設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該端末機器300によって割り当てられ、当該第2設定情報における当該ターゲット伝送リソースが当該他の端末機器によって割り当てられる場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0101】
任意選択で、一実施例において、当該第1ルールは次のとおりである。当該送受信ユニット320は当該第1サイドリンク伝送チャネル及び当該第2サイドリンク伝送チャネルのタイプに基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0102】
任意選択で、一実施例において、当該送受信ユニット320は、当該第1サイドリンク伝送チャネルがPSBCH又はPSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルがPSCCH又はPSSCHである場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、当該第1サイドリンク伝送チャネルがPSCCH又はPSSCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルがPSBCH又はPSFCHである場合に、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信するためにも用いられる。
【0103】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンク伝送チャネルのタイプ又は当該第2サイドリンク伝送チャネルのタイプは、PSCCH、PSSCH、PSBCH及びPSFCHのうちのいずれかである。
【0104】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHである。
【0105】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータについての第1PSFCHで、当該第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータを送信するためのチャネルである。
【0106】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンク伝送チャネルは第1サイドリンクデータを受信するためのチャネルで、当該第2サイドリンク伝送チャネルは第2サイドリンクデータについての第2PSFCHである。
【0107】
任意選択で、一実施例において、当該第1ルールは次のとおりである。当該送受信ユニット320は当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報と当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報の比較結果に基づいて、当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信するか又は当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0108】
任意選択で、一実施例において、当該第1サイドリンクデータのパラメータ情報は当該第1サイドリンクデータの優先度情報で、当該第2サイドリンクデータのパラメータ情報は当該第2サイドリンクデータの優先度情報であり、当該第1ルールは次のとおりである。当該第1サイドリンクデータの優先度が当該第2サイドリンクデータの優先度より高い場合に、当該送受信ユニット320は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第1サイドリンク伝送チャネルを受信し、当該第1サイドリンクデータの優先度が当該第2サイドリンクデータの優先度より低い場合に、当該送受信ユニット320は当該ターゲット伝送リソースにおいて当該第2サイドリンク伝送チャネルを送信する。
【0109】
なお、本願の実施例に係る端末機器300は本願の実施例に係る方法200を実行するもので、且つ端末機器300の各ユニットの上記と他の動作及び/又は機能はそれぞれ図1から図4の各方法に係る端末機器の対応のプロセスを実現するためのもので、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0110】
したがって、本願の実施例の端末機器によれば、任意の伝送リソースについて、データを送信するように設定され、且つデータを受信するように設定された場合に、送信すべきデータ及び受信すべきデータの優先度、又はサイドリンク伝送の伝送モード、又は当該リソースの割当方法、又はチャネルタイプなどに基づいて、当該伝送リソースを使用してデータを送信又は受信するように決定することで、端末機器のサイドリンク伝送における競合の問題を解決することができる。
【0111】
図6は本願の実施例に係る通信機器400の構造概略図である。図6の通信機器400は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例に係る方法を実現できるプロセッサ410を含む。
【0112】
任意選択で、図6に示すように、通信機器400はメモリ420をさらに含んでもよい。プロセッサ410はメモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例に係る方法を実現できる。
【0113】
なお、メモリ420はプロセッサ410と独立して単独な素子であってもよいし、プロセッサ410に集積されてもよい。
【0114】
任意選択で、図6に示すように、通信機器400は送受信器430をさらに含んでもよく、プロセッサ410は当該送受信器430が他の機器と通信するよう制御でき、具体的には、他の機器に情報もしくはデータを送信し、又は他の機器によって送信された情報もしくはデータを受信するよう制御できる。
【0115】
なお、送受信器430は送信機と受信機を含んでもよい。送受信器430はアンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数量は1つ以上であってもよい。
【0116】
任意選択で、当該通信機器400は具体的には本願の実施例のネットワーク機器であってもよく、且つ当該通信機器400は本願の実施例の各方法でネットワーク機器によって実現される対応のプロセスを実現でき、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0117】
任意選択で、当該通信機器400は具体的には本願の実施例の移動端末/端末機器であってもよく、且つ当該通信機器400は本願の実施例の各方法で移動端末/端末機器によって実現される対応のプロセスを実現でき、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0118】
図7は本願の実施例のチップの構造概略図である。図7のチップ500は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例に係る方法を実現できるプロセッサ510を含む。
【0119】
任意選択で、図7に示すように、チップ500はメモリ520をさらに含んでもよい。プロセッサ510はメモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例に係る方法を実現できる。
【0120】
なお、メモリ520はプロセッサ510と独立して単独な素子であってもよいし、プロセッサ510に集積されてもよい。
【0121】
任意選択で、当該チップ500は入力インタフェース530をさらに含んでもよい。プロセッサ510は当該入力インタフェース530が他の機器又はチップと通信するよう制御でき、具体的には、他の機器又はチップによって送信された情報又はデータを取得するよう制御できる。
【0122】
任意選択で、当該チップ500は出力インタフェース540をさらに含んでもよい。プロセッサ510は当該出力インタフェース540が他の機器又はチップと通信するよう制御でき、具体的には、他の機器又はチップに情報又はデータを出力するよう制御できる。
【0123】
任意選択で、当該チップは本願の実施例に係るネットワーク機器に適用されることができ、且つ当該チップは本願の実施例の各方法でネットワーク機器によって実現される対応のプロセスを実現でき、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0124】
任意選択で、当該チップは本願の実施例に係る移動端末/端末機器に適用されることができ、且つ当該チップは本願の実施例の各方法で移動端末/端末機器によって実現される対応のプロセスを実現でき、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0125】
なお、本願の実施例でチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップなどとも呼ばれる。
【0126】
図8は本願の実施例に係る通信システム600のブロック図である。図8に示すように、当該通信システム600は端末機器610と、ネットワーク機器620を含む。
【0127】
なお、当該端末機器610は前記方法で端末機器によって実現される対応の機能を実現するために用いられてもよく、且つ当該ネットワーク機器620は前記方法でネットワーク機器によって実現される対応の機能を実現するために用いられてもよく、簡素化のために、ここで説明が省略される。
【0128】
なお、本願の実施例でプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程で、前記方法の実施例の各ステップはプロセッサ内のハードウェアである集積論理回路又はソフトウェアである命令によって完了できる。前記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、略称DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、略称ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、略称FPGA)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートトランジスタもしくはトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェア部品であってもよい。本願の実施例で開示される各方法、ステップ及びブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、又は当該プロセッサは任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例で開示される方法のステップは、ハードウェアであるデコードプロセッサが実行して完了されてもよいし、デコードプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブルな読み出し専用メモリ、又は電気的消去可能でプログラマブルなメモリ、レジスタなどの当該分野で定着している記憶媒体に配置されてもよい。当該記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアを利用して前記方法のステップを実行する。
【0129】
なお、本願の実施例でメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであり、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含む。このうち、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、略称ROM)、プログラマブルな読み出し専用メモリ(Programmable ROM、略称PROM)、消去可能でプログラマブルな読み出し専用メモリ(Erasable PROM、略称EPROM)、電気的消去可能でプログラマブルな読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、略称EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、略称RAM)であってもよい。非限定的で例示的なものとして、様々な形態のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、略称SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、略称DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、略称SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、略称DDR SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、略称ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、略称SLDRAM)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、略称DR RAM)を使用できる。なお、本明細書のシステム及び方法で使用されるメモリは、前記メモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含み、これらに限定されない。
【0130】
なお、前記メモリは例示的なもので限定されるものではなく、例えば、本願の実施例でメモリはスタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、略称SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、略称DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、略称SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、略称DDR SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、略称ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、略称SLDRAM)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、略称DR RAM)などであってよもよい。つまり、本願の実施例でメモリは、前記メモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含み、これらに限定されない。
【0131】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0132】
任意選択で、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本願の実施例に係るネットワーク機器に適用されることができ、且つ、当該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法でネットワーク機器によって実現される対応のプロセスを実行させ、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0133】
任意選択で、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本願の実施例に係る移動端末/端末機器に適用されることができ、且つ、当該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法で移動端末/端末機器によって実現される対応のプロセスを実行させ、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0134】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0135】
任意選択で、当該コンピュータプログラム製品は本願の実施例に係るネットワーク機器に適用されることができ、且つ、当該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法でネットワーク機器によって実現される対応のプロセスを実行させ、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0136】
任意選択で、当該コンピュータプログラム製品は本願の実施例に係る移動端末/端末機器に適用されることができ、且つ、当該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法で移動端末/端末機器によって実現される対応のプロセスを実行させ、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0137】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを提供する。
【0138】
任意選択で、当該コンピュータプログラムは本願の実施例に係るネットワーク機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは本願の実施例の各方法でネットワーク機器によって実現される対応のプロセスを実行し、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0139】
任意選択で、当該コンピュータプログラムは本願の実施例に係る移動端末/端末機器に適用されることができ、当該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されると、コンピュータは本願の実施例の各方法で移動端末/端末機器によって実現される対応のプロセスを実行し、ここで、簡素化のために説明が省略される。
【0140】
当業者にとって自明なように、本明細書で開示される実施例に係る各例示的なユニット、アルゴリズム及びステップは、電子ハードウェア、又は電子ハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせにより実現できる。これらの機能はハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制限条件によって決定される。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を用いて対応の機能を実現できるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされない。
【0141】
当業者にとって自明なように、上記で説明されるシステム、装置及びユニットの動作プロセスの詳細は、上記方法の実施例における対応のプロセスを参照することができ、説明の便宜上及び簡素化のために、ここで説明は省略される。
【0142】
なお、本願のいくつかの実施例で開示されるシステム、装置及び方法は、他の形態によっても実現できる。例えば、上記で説明される装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、上述したように各ユニットを設定しているが、これは論理上の機能区分に過ぎず、実現の際に別の設定方法も可能である。例えば、複数のユニットもしくは部品を組み合わせるか、別のシステムに集積させるか、又はいくつかの特徴を省略し、実行しないものであってもよい。また、上記で記載又は説明されている要素同士のカップリング、直接的なカップリング又は通信可能な接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介する間接的なカップリング又は通信可能な接続であってもよく、電気的な形態であってもよいし、機械的な形態又は他の形態であってもよい。
【0143】
分離されている部品として説明される前記各ユニットは、物理的に分離されてもよいしそうでなくてもよい。ユニットとして表示される各部品は、物理的なユニットであってもよいしそうでなくてもよい。即ち、同一の場所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の状況に応じて、その一部のユニットを選択するか、又は全てのユニットを用いて対応する実施例の目的を達成できる。
【0144】
また、本願の各実施例で各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、又は各ユニットは物理的な構造として単独に存在してもよいし、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0145】
前記各機能がソフトウェアの機能ユニットとして実現され、且つ独立する製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえれば、本願の技術的解決手段の趣旨、言い換えれば従来の技術にとって貢献がある部分、又は当該技術的解決手段の一部はソフトウェア製品として表現されてよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器など)が本願の各実施例に記載の方法の全てのステップ又はその一部を実行するためのいくつかの命令を含んで記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体は、USBフラッシュメモリ、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、略称ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、略称RAM)、磁気ディスク、光ディスクなどのプロクラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0146】
前述した内容は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲がこれに限定されない。当業者が本願で開示される技術範囲において容易に想到する変更、置換などは、いずれも本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準拠する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8