(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】端末、通信方法、及び無線通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20231110BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231110BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W72/0453 110
(21)【出願番号】P 2021543904
(86)(22)【出願日】2019-09-05
(86)【国際出願番号】 JP2019035050
(87)【国際公開番号】W WO2021044598
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】佐野 洋介
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson, ZTE Corporation,Channel Bandwidth validation upon SIB1 acquisition,3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1910706,2019年08月26日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On wideband operation in NR-U,3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906657,2019年05月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定する制御部と、
を備え
前記制御部は、前記最大の帯域幅の設定であって、initial uplink Bandwidth Part(BWP)のサブキャリア間隔に対してSupplementary Uplinkにおいて指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつ前記initial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅である、最大送信帯域幅の設定、によって設定される上りリンクチャネル帯域幅をサポートする場合、前記Supplementary Uplinkがサービングセルにおいて設定されると想定する、
端末。
【請求項2】
前記carrierBandwidthは、物理リソースブロックの数により指定される、
請求項
1に記載の端末。
【請求項3】
システム情報を受信するステップと、
前記受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定するステップと、
を備え
、
前記最大の帯域幅の設定であって、initial uplink Bandwidth Part(BWP)のサブキャリア間隔に対してSupplementary Uplinkにおいて指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつ前記initial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅である、最大送信帯域幅の設定、によって設定される上りリンクチャネル帯域幅をサポートする場合、前記Supplementary Uplinkがサービングセルにおいて設定されると想定する、
端末による通信方法。
【請求項4】
基地局及び端末を備える無線通信システムであって、
前記基地局は、システム情報を端末に送信する送信部を備え、
前記端末は、
前記システム情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定する制御部と、
を備え
、
前記制御部は、前記最大の帯域幅の設定であって、initial uplink Bandwidth Part(BWP)のサブキャリア間隔に対してSupplementary Uplinkにおいて指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつ前記initial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅である、最大送信帯域幅の設定、によって設定される上りリンクチャネル帯域幅をサポートする場合、前記Supplementary Uplinkがサービングセルにおいて設定されると想定する、
無線通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおける端末及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化等を実現するために、NR(New Radio)あるいは5Gと呼ばれる無線通信方式の検討が進んでいる。NRでは、10Gbps以上のスループットを実現しつつ無線区間の遅延を1ms以下にするという要求条件を満たすために、様々な無線技術の検討が行われている。
【0003】
現在、3GPPの会合では、SIB1でブロードキャストされるチャネルの帯域幅を端末(ユーザ装置)がどのように用いるかについて議論が行われている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #106、R2-1908301、Reno、USA、13-17 May 2019
【文献】3GPP TS38.101-1 V15.5.0(2019-03)
【文献】3GPP TS38.331 V15.5.1(2019-04)
【文献】3GPP TS38.213 V15.5.0(2019-03)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
端末がSIB1で通知されるSupplementary Uplinkに対する帯域幅に対応している場合、実際にサポートしているチャネル帯域幅が設定されるまでの間に、端末が通信を行うための周波数帯域幅を明確に規定することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、システム情報を受信する受信部と、前記受信部が受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記最大の帯域幅の設定であって、initial uplink Bandwidth Part(BWP)のサブキャリア間隔に対してSupplementary Uplinkにおいて指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつ前記initial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅である、最大送信帯域幅の設定、によって設定される上りリンクチャネル帯域幅をサポートする場合、前記Supplementary Uplinkがサービングセルにおいて設定されると想定する、端末、が提供される。
【発明の効果】
【0007】
実施例によれば、端末がSIB1で通知されるSupplementary Uplinkに対する帯域幅に対応している場合、実際にサポートしているチャネル帯域幅が設定されるまでの間に、端末が通信を行うための周波数帯域幅を明確に規定する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施の形態における通信システムの構成図である。
【
図2】Master Information Blockの例を示す図である。
【
図3】controlResourceSetZeroにより端末に対して設定可能な情報の例を示す図である。
【
図4】SCS-SpecificCarrier情報要素の仕様の変更例を示す図である。
【
図7】端末及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態には限定されない。
【0010】
また、以下で説明する実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR-SS、NR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、NR-PRACH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR-」と明記しない。
【0011】
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
【0012】
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局10又は端末20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、
図1に示されるように、基地局10及び端末20を含む。
図1には、基地局10及び端末20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
【0014】
基地局10は、1つ以上のセルを提供し、端末20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局10は、同期信号及びシステム情報を端末20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報の一部は、例えば、NR-PBCHにて送信され、報知情報ともいう。同期信号及び報知情報は、所定数のOFDMシンボルから構成されるSSブロック(SS/PBCH block)として周期的に送信されてもよい。例えば、基地局10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータを端末20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータを端末20から受信する。基地局10及び端末20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。例えば、
図1に示されるように、基地局10から送信される参照信号はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)を含み、基地局10から送信されるチャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を含む。
【0015】
端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。端末20は、ユーザ装置(User Equipment、UE)20と呼ばれてもよい。端末20は、DLで制御信号又はデータを基地局10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。例えば、
図1に示されるように、端末20から送信されるチャネルには、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が含まれる。
【0016】
(リリース15のNRにおけるPDCCH-ConfigSIB1)
リリース15のNRにおけるPDCCH-ConfigSIB1は、Master Information Block(MIB)の中に含まれるInformation Element(IE)である。
【0017】
図2に示されるように、PDCCH-ConfigSIB1には、controlResourceSetZero及びsearchSpaceZeroの2つのIEが含まれる。controlResourceSetZero及びsearchSpaceZeroは、それぞれ、0から15までの範囲に含まれる1つの整数値を通知するための4ビットのパラメータとなっている。
【0018】
セルサーチの際に、端末20は、MIBに基づき、Type0-PDCCH Common Search Space(CSS)のControl-resource set(CORESET)があると判定すると、当該CORESETのリソースブロック数及びシンボル数をPDCCH-ConfigSIB1の4つのmost significant bits(MSB)から導出する。ここで、PDCCH-ConfigSIB1の4つのMSBは、controlResourceSetZeroに対応する。さらに、端末20は、PDCCH monitoring occasionsをPDCCH-ConfigSIB1の4つのleast significant bits(LSB)から導出する。ここで、PDCCH-ConfigSIB1の4つのLSBは、searchSpaceZeroに対応する。
【0019】
(controlResourceSetZero、CORESET#0)
図3は、controlResourceSetZeroにより端末20に対して設定可能な情報の内容の例を示す図である(非特許文献3)。例えば、30kHzのサブキャリア間隔が適用され、最小のチャネル帯域幅が40MHzの場合、端末20は、
図3に示される表に基づき、controlResourceSetZeroの4ビットを解釈する。4ビットの値は、
図3の表のIndexに対応しており、Indexは、0から15までの範囲のいずれか1つの整数値をとる。端末20は、通知されたIndexの値に基づいて、
図3の表に示されるように、SS/PBCH block(SS/PBCHブロック、SSブロック、又はSSBと呼ばれてもよい)とControl-resource set(CORESET)の多重パターン、CORESETのリソースブロック(RB)数、CORESETのシンボル数、及びSS/PBCHブロックとCORESETとの間のリソースブロックレベルのオフセットを設定する。
【0020】
現在、3GPPの会合では、System Information Block 1(SIB1)で通知されるチャネルの帯域幅(channel bandwidth)を端末20(ユーザ装置)がどのように用いるかについて議論が行われている。
【0021】
端末20がSIB1で通知されるチャネル帯域幅に対応していない場合、現状の仕組みでは、端末20と基地局10との間でRRCコネクションのセットアップを行った後に、基地局10は、端末20から送信されるUE Capabilityを検出し、当該UE Capabilityに基づいて、端末20が実際にサポートするチャネル帯域幅をRRCリコンフィギュレーションメッセージ(Radio Resource Control(RRC)Reconfiguration message)を介して端末20に対して個別にシグナリングすることが想定されている。
【0022】
しかしながら、基地局10が端末20のUE Capabilityを検出して、RRCリコンフィギュレーションメッセージを送信する前の、端末20と基地局10との間のRRCコネクションのセットアップ時の端末20からの上りの信号送信、及び端末20での下りの信号受信に使用するチャネル帯域幅、及び端末20がUE Capabilityを送信する際に使用するチャネル帯域幅をどのように設定するのか不明となっている。
【0023】
SIB1の中には、SCS-SpecificCarrierという情報要素が含まれている。SCS-SpecificCarrierは、initial Bandwidth Part向けの、特定のnumerology(サブキャリア間隔、subcarrier spacing (SCS))に対するキャリアの情報を決定するためのパラメータとなっている。SCS-SpecificCarrierの中には、carrierBandwidthという情報要素が含まれている。このcarrierBandwidthという情報要素は、端末20が共通に用いるチャネル帯域幅を指定する。
【0024】
ここで、端末20がSIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応していない場合において、当該SIB1でキャリア帯域幅が通知された後、基地局10が、端末20から受信したUE capabilityに基づいて、端末20が実際にサポートしているチャネル帯域幅を専用のシグナリングで端末20に対して設定するまでの間に、端末20が通信を行うための上りの帯域幅及び下りの帯域幅を明確に規定するために、carrierBandwidth情報要素を、例えば、
図4に示される内容に変更することを提案する。
【0025】
図4は、SCS-SpecificCarrier情報要素の仕様の変更例を示す図である。
図4の例では、SCS-SpecificCarrier情報要素に含まれるcarrierBandwidth情報要素の定義が変更されている。
【0026】
図4の例に示されるcarrierBandwidth情報要素の定義によれば、セル内の周波数帯域及びサブキャリア間隔に関して、端末20がDownlinkConfigCommon/DownlinkConfigCommonSIB内のcarrierBandwidthフィールドにより指定されるDLのチャネル帯域幅をサポートしない場合、端末20は、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信までの間、条件Xによって導出されるDLのチャネル帯域幅を適用してもよい。また、セル内の周波数帯域及びサブキャリア間隔に関して、端末20がUplinkConfigCommon/UplinkConfigCommonSIB内のcarrierBandwidthフィールドにより指定されるULのチャネル帯域幅をサポートしない場合、端末20は、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信までの間、条件Xによって導出されるULのチャネル帯域幅を適用してもよい。
【0027】
条件Xとして、具体的には、少なくとも以下のAlt.1~Alt.12の12通りの条件が考えられる。
【0028】
(Alt.1)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅をCORESET#0の帯域幅(BW:Bandwidth)に設定してもよい。
【0029】
(Alt.2)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの帯域幅及び/又は下りの帯域幅を、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0030】
(Alt.3)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、当該端末20のサポートする最小のチャネル帯域幅に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最小のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0031】
(Alt.4)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最小の周波数帯域幅のうちの最小の周波数帯域幅(すなわち、MIN{CORESET #0 BW、Minimum channel BW supported by the UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最小のチャネル周波数帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0032】
(Alt.5)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最大の周波数帯域幅のうちの最小の周波数帯域幅(すなわち、MIN{CORESET #0 BW、Maximum channel BW supported by the UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0033】
(Alt.6)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{CORESET #0 BW、Maximum channel BW supported by the UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0034】
(Alt.7)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最小の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{CORESET #0 BW、Minimum channel BW supported by the UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0035】
(Alt.8)
SIB1で通知されるキャリア帯域幅に端末20が対応することができない場合、周波数帯域毎に、端末20が想定する周波数帯域幅を仕様において一意に規定してもよい。
【0036】
(Alt.9)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅、端末20のサポートする最大の周波数帯域幅、及び周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅のうちの最小の周波数帯域幅(すなわち、MIN{CORESET #0 BW、Maximum channel BW supported by the UE、周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅})に設定してもよい。
【0037】
(Alt.10)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅、端末20のサポートする最小の周波数帯域幅、及び周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅のうちの最小の周波数帯域幅(すなわち、MIN{CORESET #0 BW、Minimum channel BW supported by the UE、周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅})に設定してもよい。
【0038】
(Alt.11)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅、端末20のサポートする最大の周波数帯域幅、及び周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{CORESET #0 BW、Maximum channel BW supported by the UE、周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅})に設定してもよい。
【0039】
(Alt.12)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅、端末20のサポートする最小の周波数帯域幅、及び周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{CORESET #0 BW、Minimum channel BW supported by the UE、周波数帯域に対して仕様において一意に規定される端末20が想定する周波数帯域幅})に設定してもよい。
【0040】
(Alt.13)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び/又は下りの周波数帯域幅を、initial Bandwidth Part(BWP)の帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。なお、ここで、initial BWPとして、initial Downlink BWP及びinitial Uplink BWPのうちのいずれを用いてもよい。
【0041】
(Alt.14)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための下りの周波数帯域幅を、initial Downlink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Downlink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0042】
(Alt.15)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための下りの周波数帯域幅を、initial Uplink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Uplink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0043】
(Alt.16)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅を、initial Downlink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Downlink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0044】
(Alt.17)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅を、initial Uplink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Uplink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。例えば、当該端末20のサポートする最大のチャネル帯域幅は仕様により規定されていてもよい。
【0045】
なお、上述のAlt.13~Alt.17において、initial BWPを、initial Uplink BWPと読み替えてもよい。代替的に、initial BWPを、initial Downlink BWPと読み替えてもよい。代替的に、又は追加的に、initial Uplink BWP及びinitial Downlink BWPを総称して、initial BWPと称してもよい。
【0046】
上述のAlt.1~Alt.17によれば、端末20がSIB1で報知されるキャリア帯域幅に対応していない場合、当該SIB1でキャリア帯域幅が通知された後、基地局10が、端末20から受信したUE capabilityに基づいて、端末20が実際にサポートしているチャネル帯域幅を専用のシグナリングで端末20に対して設定するまでの間に、端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅及び下りの周波数帯域幅を明確に規定することが可能となる。
【0047】
(変形例)
端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅を、上記Alt.1~Alt.12、Alt.13、Alt.16及びAlt.17のうちのいずれか1つの周波数帯域幅に設定してもよく、かつ当該端末20が通信を行うための下りの周波数帯域幅を、上記Alt.1~Alt.12、Alt.13、Alt.14及びAlt.15のうち、当該上りの周波数帯域幅として設定した周波数帯域幅以外のいずれか1つの周波数帯域幅に設定してもよい。
【0048】
例えば、端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最小の周波数帯域幅のうちの最小の周波数帯域幅(すなわち、MIN{CORESET #0 BW、Minimum channel BW supported by the UE})に設定してもよく、かつ当該端末20が通信を行うための下りの周波数帯域幅を、CORESET#0の周波数帯域幅及び端末20のサポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{CORESET #0 BW、Maximum channel BW supported by the UE})に設定してもよい。
【0049】
例えば、端末20は、SIB1で通知されるキャリア帯域幅に対応することができない場合、当該端末20が通信を行うための上りの周波数帯域幅を、initial Uplink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Uplink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよく、かつ当該端末20が通信を行うための下りの周波数帯域幅を、initial Downlink BWPの帯域幅及び端末20サポートする最大の周波数帯域幅のうちの最大の周波数帯域幅(すなわち、MAX{initial Downlink BWP BW、Maximum channel BW supported by UE})に設定してもよい。
【0050】
(initial BWPについての補足説明)
なお、上記のinitial BWPとは、例えば、以下のように規定されてもよい。
【0051】
端末20に対して、情報要素であるinitialDownlinkBWPが設定されていない場合、initial DL BWPは、Type0-PDCCH CSS(Common Search Space)セットの複数の物理リソースブロック(physical resource block、PRB)のうちの連続する(隣接する)PRBの位置及び数、及びType0-PDCCH CSSセットにおけるPDCCH受信のサブキャリア間隔(Sub-Carrier Spacing、SCS)及びサイクリックプレフィックスにより定義されてもよい。ここで、当該連続するPRBは、Type0-PDCCH CSSセットのCORESETの複数のPRBのうち、最小のインデックスが付与されているPRBから最大のインデックスが付与されているPRBまでの間の(最小のインデックスが付与されているPRB及び最大のインデックスが付与されているPRBを含む)複数のPRBであってもよい。
【0052】
端末20に対して、initial DownlinkBWPが設定されていない場合、initial DL BWPは、情報要素であるinitialDownlinkBWPにより設定されてもよい。プライマリセル又はセカンダリセルでの動作に関して、端末20に対して、情報要素であるinitialUplinkBWPにより、initial UL BWPが設定されてもよい。
【0053】
端末20に対して、supplementary ULキャリアが設定されている場合、当該端末20に対して、情報要素であるinitialUplinkBWPにより、supplemental ULキャリアにおけるinitial UL BWPが設定されてもよい。
【0054】
情報要素であるinitialDownlinkBWPは、例えば、SpCell(MCG又はSCGのPCell)及びSCellのinitial downlink BWPの設定であってもよい。ネットワークは、周波数領域において、initial downlink BWPが、サービングセルのCORESET#0全体を含むように、情報要素であるlocationAndBandwidth(bandwidth partの周波数領域の位置及び帯域幅)を設定してもよい。ここで、端末20は、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentを受信した後においてのみ、locationAndBandwidthを適用してもよい。
【0055】
追加的に又は代替的に、情報要素であるinitialDownlinkBWPは、例えば、initial downlink bandwidth-part(すなわち、DL BWP#0)の専用の(UE-specific)設定であってもよい。当該initialDownlinkBWPにおいて、オプションの情報要素が設定される場合、端末20は、(UE capabilityの観点から)RRCで設定されたBWPを、BWP#0としてもよい。当該initialDownlinkBWPにおいて、オプションの情報要素が設定されない場合、端末20は、(UE capabilityの観点から)RRCで設定されたBWPを、BWP#0であるとは想定しない。initialDownlinkBWP以外に、BWPが設定されない場合には、ネットワークは、常に、initialDownlinkBWPを設定する。initial UL/DL BWP設定の専用の部分(dedicated part)が存在しない場合、initial BWPを使用することが可能であるが、いくつかの制限を伴う。例えば、DCIに基づくBWPの切り替えにDCI format 1_0を適用できないので、他のBWPに切り替えるには、RRCReconfigurationが必要となる。
【0056】
情報要素であるinitialDownlinkBWPは、例えば、SpCell(MCG又はSCGのPCell)のinitial uplink BWPの設定であってもよい。
【0057】
情報要素であるinitialUplinkBWPは、例えば、initial uplink bandwidth-part(すなわち、UL BWP#0)の専用の(UE-specific)設定であってもよい。当該initialUplinkBWPにおいて、オプションの情報要素が設定される場合、端末20は、(UE capabilityの観点から)RRCで設定されたBWPを、BWP#0としてもよい。当該initialUplinkBWPにおいて、オプションの情報要素が設定されない場合、端末20は、(UE capabilityの観点から)RRCで設定されたBWPを、BWP#0であるとは想定しない。initialUplinkBWP以外に、BWPが設定されない場合には、ネットワークは、常に、initialUplinkBWPを設定する。initial UL/DL BWP設定の専用の部分(dedicated part)が存在しない場合、initial BWPを使用することが可能であるが、いくつかの制限を伴う。例えば、DCIに基づくBWPの切り替えにDCI format 1_0を適用できないので、他のBWPに切り替えるには、RRCReconfigurationが必要となる。
【0058】
(supplementary Uplink)
通常、端末20の送信出力は、基地局10の送信出力よりも低い。このため、上りリンクのカバレッジは、下りリンクのカバレッジよりも弱い。端末20がセルエッジに置かれている場合、上りリンクのカバレッジが弱いことは、通信の品質を確保する上で問題となる可能性がある。このような問題を解決する方法として、例えば、上りリンクの通信に使用している周波数よりも低い周波数を上りリンクの通信に追加的に使用することが提案されている。例えば、チャネル状態が悪くなった場合に、基地局10は、端末20に対して、supplementary UL frequencyを使用するように要求してもよい。
【0059】
以下において、supplementary Uplinkに関する端末20の動作の例を説明する。基地局10により端末20に対して設定される情報要素であるservingCellConfigCommonにsupplementaryUplinkフィールドが含まれており、supplementary uplinkのfrequencyBandListにおいて示される1又は複数の周波数帯域を端末20がサポートしていると仮定する。
【0060】
この場合において、端末20が、最大送信帯域幅の設定(maximum transmission bandwidth configuration)であって、initial uplink BWPのサブキャリア間隔(SCS)に対してsupplementaryUplinkにおいて指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつinitial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅である、最大送信帯域幅の設定、により設定される、上りリンクのチャネル帯域幅をサポートする場合、端末20は、supplementary uplinkがサービングセルにおいて設定されていると想定してもよい。
【0061】
追加的に、端末20は、サポートする上りリンクのチャネル帯域幅であって、最大送信帯域幅がsupplementaryUplinkのcarrierBandwidth以下であり、かつsupplementaryUplinkのinitial uplink BWPの帯域幅以上の広さである、サポートする上りリンクのチャネル帯域幅、を適用してもよい。
【0062】
ここで、上述のcarrierBandwidthは、実際のキャリアの位置及び帯域幅、又はキャリア帯域幅を決定するパラメータを与える情報要素であるSCS-SpecificCarrierに含まれるフィールドであってもよい。carrierBandwidthによって、物理リソースブロック(PRB)の数が指定されてもよく、当該PRB数によりキャリアの幅が指定されてもよい。
【0063】
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理動作を実行する基地局10及び端末20の機能構成例を説明する。基地局10及び端末20は、本実施の形態で説明した全ての機能を備えている。ただし、基地局10及び端末20は、本実施の形態で説明した全ての機能のうちの一部のみの機能を備えてもよい。
【0064】
<基地局10>
図5は、基地局10の機能構成の一例を示す図である。
図5に示されるように、基地局10は、送信部110と、受信部120と、制御部130と、を有する。
図5に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0065】
送信部110は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部120は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部120は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
【0066】
制御部130は、基地局10の制御を行う。なお、送信に関わる制御部130の機能が送信部110に含まれ、受信に関わる制御部130の機能が受信部120に含まれてもよい。
【0067】
基地局10において、制御部130は、MIBに含まれる情報要素であるPDCCH-ConfigSIB1の中のcontrolResourceSetZeroの設定を行い、送信部110は、当該MIBを端末20に対して送信する。また、基地局10において、制御部130は、SIB1の中に含まれるSCS-SpecificCarrier情報要素の中のcarrierBandwidth情報要素において、端末20が共通に用いるチャネル帯域幅を設定し、送信部110は、当該carrierBandwidth情報要素を含むSIB1を端末20に対して送信する。
【0068】
また、基地局10において、制御部130は、SIB1の中に含まれるSCS-SpecificCarrier情報要素の中のcarrierBandwidth情報要素において、セル内の周波数帯域及びサブキャリア間隔に関して、端末20がDownlinkConfigCommon/DownlinkConfigCommonSIB内のcarrierBandwidthフィールドにより指定されるDLのチャネル帯域幅をサポートしない場合、端末20は、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信までの間、条件Xによって導出されるDLのチャネル帯域幅を適用すること、及びセル内の周波数帯域及びサブキャリア間隔に関して、端末20がUplinkConfigCommon/UplinkConfigCommonSIB内のcarrierBandwidthフィールドにより指定されるULのチャネル帯域幅をサポートしない場合、端末20は、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信までの間、条件Xによって導出されるULのチャネル帯域幅を適用することを設定し、送信部110は、当該carrierBandwidth情報要素を含むSIB1を端末20に対して送信してもよい。
【0069】
<端末20>
図6は、端末20の機能構成の一例を示す図である。
図6に示されるように、端末20は、送信部210と、受信部220と、制御部230と、を有する。
図6に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0070】
送信部210は、基地局10側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部220は、基地局10から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えば、より上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、受信部220は受信する信号の測定を行って、受信電力等を取得する測定部を含む。
【0071】
制御部230は、端末20の制御を行う。なお、送信に関わる制御部230の機能が送信部210に含まれ、受信に関わる制御部230の機能が受信部220に含まれてもよい。
【0072】
例えば、端末20において、受信部220は、SS/PBCHブロックを受信することでMIBを受信し、制御部230は、MIBに含まれるPDCCH-ConfigSIB1に基づいて、controlResourceSetZero及びsearchSpaceZeroの設定を行う。
【0073】
また、端末20において、受信部220は、制御部230により設定されたcontrolResourceSetZero及びsearchSpaceZeroの設定に基づいて、PDCCHのモニタリングを行い、SIB1を受信する。また、端末20において、制御部230は、SIB1で通知されたチャネル帯域幅をサポートしていないことを検出した場合、RRCSetup/RRCResume/RRCReestablishmentの受信までの間、上述の条件Xによって導出されるDLのチャネル帯域幅を適用してもよく、かつ/又は上述の条件Xによって導出されるULのチャネル帯域幅を適用してもよい。
【0074】
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(
図5~
図6)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0075】
また、例えば、本発明の一実施の形態における基地局10と端末20はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図7は、本実施の形態に係る基地局10と端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10と端末20はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0076】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。基地局10と端末20のハードウェア構成は、図に示した1001~1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0077】
基地局10と端末20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0078】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
【0079】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、基地局10の制御部130は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0080】
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0081】
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。補助記憶装置1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0082】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0083】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0084】
また、プロセッサ1001、記憶装置1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0085】
また、基地局10と端末20はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0086】
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも下記の端末及び通信方法が開示されている。
【0087】
システム情報を受信する受信部と、前記受信部が受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定する制御部と、を備える端末。
【0088】
上記の構成によれば、端末がSIB1で通知されるSupplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートしている場合、当該SIB1でキャリア帯域幅が通知された後、基地局が、端末から受信したUE capabilityに基づいて、端末が実際にサポートしているチャネル帯域幅を専用のシグナリングで端末に対して設定するまでの間に、端末がSupplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅を明確に規定することが可能となる。
【0089】
前記最大の帯域幅の設定は、initial uplink Bandwidth Part(BWP)のサブキャリア間隔に対する前記Supplementary Uplinkに関する情報において指定されるcarrierBandwidth以下であり、かつ前記initial uplink BWPの帯域幅以上の広さの帯域幅であってもよい。
【0090】
前記carrierBandwidthは、物理リソースブロックの数により指定されてもよい。
【0091】
前記制御部は、前記最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記Supplementary Uplinkがサービングセルにおいて設定されると想定してもよい。
【0092】
システム情報を受信するステップと、前記受信したシステム情報にSupplementary Uplinkに関する情報が含まれており、前記Supplementary Uplinkに対する帯域幅のうち、最大の帯域幅の設定をサポートする場合、前記最大の帯域幅を前記Supplementary Uplinkを介して通信を行うための周波数帯域幅として設定するステップと、を備える、端末による通信方法。
【0093】
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局10と端末20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って端末20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0094】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0095】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0096】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0097】
本開示において基地局10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末20との通信のために行われる様々な動作は、基地局10及び基地局10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0098】
情報等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0099】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0100】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0101】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0102】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0103】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0104】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0105】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0106】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0107】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0108】
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0109】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0110】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0111】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0112】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
【0113】
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の端末20が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。
【0114】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0115】
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0116】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0117】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0118】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0119】
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。
時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0120】
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0121】
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0122】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0123】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0124】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0125】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0126】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0127】
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0128】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0129】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0130】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0131】
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0132】
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0133】
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0134】
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0135】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
【0136】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0137】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0138】
本開示において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0139】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0140】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0141】
10 基地局
110 送信部
120 受信部
130 制御部
20 端末
210 送信部
220 受信部
230 制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置