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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】バス監視方法、記憶媒体及び電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/36 20060101AFI20231110BHJP
   G06F 11/30 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
G06F11/36 140
G06F11/30 140K
G06F11/36 196
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021569023
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2020096133
(87)【国際公開番号】W WO2020259339
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】201910578843.2
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516010548
【氏名又は名称】セインチップス テクノロジー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉念
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0026126(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0197002(US,A1)
【文献】国際公開第2014/083780(WO,A1)
【文献】国際公開第2006/109728(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108802601(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109617767(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/36
G06F 11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御モジュールに適用されるバス監視方法であって、
前記制御モジュールは、バスに設置された複数の監視ノードを制御し、各前記監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、
前記方法は、
前記制御モジュールが、テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送すること、
を含み、
前記テストメッセージは、前記テストメッセージを実行して前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられ
記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合に取得され前記テスト情報は、前記テストメッセージが実行された場合、前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる、
バス監視方法。
【請求項2】
前記制御モジュールが、前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することは、
前記制御モジュールが、前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルを解析して前記テストメッセージを得て、前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することを含む、
請求項1に記載のバス監視方法。
【請求項3】
前記制御モジュールが、前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することは、
前記制御モジュールが、前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルを解析して前記テストメッセージを得ることと、
前記制御モジュールが、前記テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成して、前記配置メッセージを前記バス上の複数の前記テスト対象サブシステムに送信し、前記配置メッセージは、前記配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数の前記テスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、
前記制御モジュールが、複数の前記テスト対象サブシステムが前記配置処理を完了した後、前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することと、を含む
請求項1又は2に記載のバス監視方法。
【請求項4】
前記テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各前記テストサブメッセージには、前記テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、
各テストサブメッセージは、前記各テストサブメッセージに付加された第1識別情報に基づいて、前記各テストサブメッセージを実行するように目標監視ノードに指示することに用いられ、前記目標監視ノードは、前記各テストサブメッセージに付加された第1識別情報により識別された前記テスト対象サブシステムに設置された前記監視ノードである、
請求項1に記載のバス監視方法。
【請求項5】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、第1監視実行ユニットを時分割多重化して前記テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、第2監視実行ユニットを時分割多重化して前記テスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することを、前記監視ノードに指示することに用いられることを含み、
前記第1監視実行ユニット及び前記第2監視実行ユニットはいずれも前記監視ノードに設置されている、
請求項1に記載のバス監視方法。
【請求項6】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たす場合、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含み、
前記アドレスチャネルは前記書き込みアドレスチャネル及び前記読み取りアドレスチャネルを含み、前記データチャネルは前記書き込みデータチャネル及び前記読み取りデータチャネルを含み、前記応答チャネルは前記書き込み応答チャネルを含み、
前記テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たすことは、
前記アドレスチャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記データチャネルが前記アドレスチャネルよりも優先してトリガーされることと、
前記データチャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記アドレスチャネルが前記データチャネルよりも優先してトリガーされることと、
前記応答チャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記アドレスチャネル及び前記データチャネルがいずれも前記応答チャネルよりも優先してトリガーされることとの少なくとも一つを含む、
請求項5に記載のバス監視方法。
【請求項7】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムのバスの前記書き込みアドレスチャネル、前記書き込みデータチャネル、前記書き込み応答チャネル、前記読み取りアドレスチャネル、及び前記読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含む、
請求項5に記載のバス監視方法。
【請求項8】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムのバスの前記書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と前記書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び前記読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含み、
前記差値がゼロではなく、前記差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、前記監視ノードは、さらに、サイレントタイムアウトによる中断を送信することに用いられる、
請求項5に記載のバス監視方法。
【請求項9】
前記テストメッセージが、前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムのバスの前記書き込みアドレスチャネル及び前記読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含み、前記予め設定された範囲内のアドレス情報は、現時点から計算するアウトスタンディング回のアドレス情報を指示することに用いられる、
請求項5に記載のバス監視方法。
【請求項10】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報を取得し、前記テスト情報を前記制御モジュールに送信するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含む、
請求項1に記載のバス監視方法。
【請求項11】
前記テストメッセージが前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられることは、
前記テストメッセージが、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいて前記テスト情報をカプセル化し、カプセル化された後の前記テスト情報を前記制御モジュールに送信するように前記監視ノードに指示することに用いられることを含む、
請求項1又は9に記載のバス監視方法。
【請求項12】
前記カプセル化された後の前記テスト情報には、前記制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている、
請求項11に記載のバス監視方法。
【請求項13】
監視ノードに適用されるバス監視方法であって、前記監視ノードは、バスに複数、設置され、各前記監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、
前記方法は、
前記監視ノードが、テストメッセージを受信して実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得すること、
を含み、
前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合に取得され前記テスト情報は、前記テストメッセージが実行された場合、前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられ
記テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信されて前記複数の監視ノードの間で伝送される、
バス監視方法。
【請求項14】
前記制御モジュールが、取得されたテストベクトルに基づいて前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で伝送することは、
前記制御モジュールが前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルを解析して前記テストメッセージを得て、前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することを含む、
請求項13に記載のバス監視方法。
【請求項15】
前記制御モジュールが、取得されたテストベクトルに基づいて前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して複数の監視ノードの間で伝送することは、
前記制御モジュールが前記テストベクトルを取得し、前記テストベクトルを解析して前記テストメッセージを得ることと、
前記制御モジュールが前記テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成して、前記配置メッセージを前記バス上の複数の前記テスト対象サブシステムに送信し、前記配置メッセージは前記配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数の前記テスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、
前記制御モジュールが、複数の前記テスト対象サブシステムが前記配置処理を完了した後、前記テストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することと、を含む、
請求項13又は14に記載のバス監視方法。
【請求項16】
前記テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各前記テストサブメッセージには、前記テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、
各テストサブメッセージは、前記各テストサブメッセージに付加された第1識別情報に基づいて、前記各テストサブメッセージを実行するように目標監視ノードに指示することに用いられ、前記目標監視ノードは、前記各テストサブメッセージに付加された第1識別情報により識別された前記テスト対象サブシステムに設置された前記監視ノードである、
請求項13に記載のバス監視方法。
【請求項17】
前記監視ノードが、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、
前記監視ノードが、第1監視実行ユニットを時分割多重化して前記テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、
前記監視ノードが、第2監視実行ユニットを時分割多重化して前記テスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することと、を含み、
前記第1監視実行ユニット及び前記第2監視実行ユニットはいずれも前記監視ノードに設置されている、
請求項13に記載のバス監視方法。
【請求項18】
前記監視ノードが、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、
前記テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たす場合、前記監視ノードが、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することを含み、前記アドレスチャネルは前記書き込みアドレスチャネル及び前記読み取りアドレスチャネルを含み、前記データチャネルは前記書き込みデータチャネル及び前記読み取りデータチャネルを含み、前記応答チャネルは前記書き込み応答チャネルを含み、
前記テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たすことは、
前記アドレスチャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記データチャネルが前記アドレスチャネルよりも優先してトリガーされることと、
前記データチャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記アドレスチャネルが前記データチャネルよりも優先してトリガーされることと、
前記応答チャネルが前記監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、前記トリガー順序条件として、前記アドレスチャネル及び前記データチャネルがいずれも前記応答チャネルよりも優先してトリガーされることとの少なくとも一つを含む、
請求項17に記載のバス監視方法。
【請求項19】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、実行されるとき、請求項1~18のいずれか1項に記載の前記バス監視方法を実行するように構成される、
記憶媒体。
【請求項20】
メモリ及びプロセッサを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行して請求項1~18のいずれか1項に記載の前記バス監視方法を実行するように構成される、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年06月28日に中国特許庁に提出された出願番号201910578843.2の中国特許出願の優先権を主張しており、該出願の全内容は引用によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子分野に関し、例えば、バス監視装置及び方法、記憶媒体、電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
通信製品の応用ニーズが更新することにつれて、システムオンチップの集積度が高くなり、システムオンチップ内部のバスの複雑度も高くなっている。システム内のバスのデバッグ及び位置特定は、常にチップのフロントエンド設計、エレクトロニクス設計自動化(Electronics Design Automation、EDA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、ハードウェアアクセラレータの認証、チップソフトウェアの開発及びデバッグ等において悩みとなる主な問題である。
【0004】
関連技術では、業界で開発したバス監視技術の主な原理は、バスノードのすべての動作を記録し、そして、パケット化し、圧縮した後にデータストリームを形成し、システムオンチップ内部のキャッシュメモリに送って記憶するか、又は、システムオンチップのポートを介してオフチップメモリモジュールに送って記憶するということである。業界では、該機能は、一般的にトレース(Trace)方法と呼ばれ、オシロスコープが信号をサンプリングして記憶し、そして、その後に復元してデバッグ作業者の分析に用いることと類似する。業界の大手チップ企業は、通常、自社開発のツールチェーン等を含むバスデバッグシステムを用い、例えば、ARM(Advanced RISC Machines、ARM)社はバスのデバッグユニットCoresightについて定義した。上記ARM社のバスデバッグ技術(デバッグユニット)は依然として関連技術の監視方法と類似であり、原理的にはリアルタイムに位置特定することができず、事後の受動的デバッグ方法に属する。具体的には、システムオンチップの動作中に他の問題が発生した後、テスト作業者はバスの履歴記録をチェックすることで、事後に分析することができ、それにより、問題が発生した場所の位置を特定し、その分析及び位置特定の作業負荷及び要件は高い。
【0005】
また、上記ARM社のバスデバッグ技術はARM社のツールチェーンを使用する必要があるので、デバッグ当事者はARM社の製品を有料で購入する必要があり、新しいトレースコンテンツの位置を自動的に特定することができず、バス上の各ハードウェアユニットをそれぞれテストすることができず、柔軟性が悪く、バスにおいて問題が発生したノードの位置を迅速に特定することができず、作業効率を下げてしまう。
【0006】
関連技術ではシステムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視することができない技術的課題について、関連技術では解決手段が提出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の実施例は、バス監視装置及び方法、記憶媒体、電子装置を提供し、関連技術ではシステムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の一実施例によれば、
バスに設置された複数の監視モジュールであって、それぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、その間がリングトポロジで直列接続されるように構成される複数の監視モジュールと、
テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視モジュールのうちの1つの監視モジュールに送信して前記複数の監視モジュールの間で前記テストメッセージを伝送するように構成される制御モジュールと、を含み、
前記監視モジュールは、前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視モジュールが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示するように構成される、バス監視装置を提供する。
【0009】
本出願の別の実施例によれば、制御モジュールに適用されるバス監視方法であって、
バスに複数の監視ノードを設置することと、
テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送することと、を含み、
各前記監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士がリングトポロジで直列接続され、
前記テストベクトルは、前記テストメッセージを実行して前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示することに用いられ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる、バス監視方法をさらに提供する。
【0010】
本出願の別の実施例によれば、監視ノードに適用されるバス監視方法であって、
バスに複数の監視ノードを設置することと、
テストメッセージを受信して実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することと、を含み、
各前記監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられ、前記テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信されて複数の監視ノードの間で伝送される、バス監視方法をさらに提供する。
【0011】
本出願の別の実施例によれば、制御モジュールに適用されるバス監視装置であって、
バスに複数の監視ノードが設置され、各前記監視ノードがそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士がリングトポロジで直列接続されるように構成されるトポロジーユニットと、
テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードのうちの1つの監視ノードに送信して前記複数の監視ノードの間で前記テストメッセージを伝送するように構成される制御ユニットと、を含み、
前記テストベクトルは、前記テストメッセージを実行して前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように前記監視ノードに指示するように構成され、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる、バス監視装置をさらに提供する。
【0012】
本出願の別の実施例によれば、監視ノードに適用されるバス監視装置であって、
バスに複数の監視ノードが設置され、各前記監視ノードがそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の前記監視ノード同士がリングトポロジで直列接続されるように構成されるトポロジーユニットと、
テストメッセージを受信して実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報が、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示するように構成される監視ユニットと、を含み、
前記テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって前記複数の監視ノードの間に送信して伝送される、バス監視装置をさらに提供する。
【0013】
本出願のさらに別の実施例によれば、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが実行するときに、上記いずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される、記憶媒体をさらに提供する。
【0014】
本出願のさらに別の実施例によれば、メモリ及びプロセッサを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行して上記いずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される、電子装置をさらに提供する。
【0015】
ここで説明する図面は本出願の更なる理解のために提供し、本出願の一部として構成しており、本出願の例示的な実施例及びその説明は本出願を説明するために用いられ、本出願を不当に制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の実施例に係るバス監視装置の機能模式図(1)である。
図2】本出願の実施例に係る監視モジュールの構造ブロック図である。
図3】本出願の実施例に係る制御モジュールの構造ブロック図である。
図4】本出願の実施例に係るバス監視装置の機能模式図(2)である。
図5】本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(1)である。
図6】本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(2)である。
図7】本出願の実施例に係るシーン実施例1のフローチャートである。
図8】本出願の実施例に係るシーン実施例2のフローチャートである。
図9】本出願の実施例に係るシーン実施例3のフローチャートである。
図10】本出願の実施例に係るシーン実施例4のフローチャートである。
図11】本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(3)である。
図12】本出願の実施例に係るバス監視装置の構造ブロック図(1)である。
図13】本出願の実施例に係るバス監視方法の構造ブロック図(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら実施例を組み合わせて本出願を説明する。
【0018】
なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面の「第1」、「第2」のような用語等は類似する対象を区別するために使用されているものであり、必ずしも特定の順序又はシーケンスを示すわけではない。
【0019】
通常、システムオンチップ内のバスプロトコルは一般的にはマルチチャネル処理に基づくものである。例えば、ARM社の高度拡張可能インターフェース(Advanced eXtensible Interface、AXI)バスには5つのチャネルがあり、それぞれ読み取りアドレスチャネル(AR)、読み取りデータチャネル(R)、書き込みアドレスチャネル(AW)、書き込みデータチャネル(W)、及び書き込み応答チャネル(B)である。本出願の実施例では、ARM社のAXIバスを例として説明する。
【0020】
実施例1
本実施例はバス監視装置を提供する。図1は、本出願の実施例に係るバス監視装置の機能模式図(1)であり、図1に示すように、バス監視装置は、
バスに設置され、それぞれバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、その間がリングトポロジで直列接続されるように構成される複数の監視モジュール102と、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視モジュール102の間に送信して伝送するように構成される制御モジュール104と、を含み、監視モジュール102は、テストメッセージを実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成され、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視モジュールがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。
【0021】
本実施例におけるバス監視装置によれば、バス監視装置がバスに設置される複数の監視モジュールを含むため、各前記監視モジュールはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、複数の前記監視モジュール同士はリングトポロジで直列接続される。バス監視装置は、制御モジュールを介してテストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視モジュールの間に送信して伝送する。前記監視モジュールは、前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することができ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視モジュールが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。従って、本実施例におけるバス監視装置は、システムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという関連技術の技術的課題を解決することができ、それにより、システムオンチップの動作中にノードをリアルタイムに監視できる効果を実現する。
【0022】
本実施例におけるバス監視装置は、バスの複数のテスト対象サブシステム動作中に、監視モジュールがテストメッセージを実行することによりテスト対象サブシステムのバスの情報を取得することで、複数のテスト対象サブシステムに対するリアルタイムな監視を実現する。それにより、一方、デバッグ作業者がバスの動作に問題が生じた場合に、該問題が発生したノード(すなわちテスト対象サブシステム)の位置を迅速に特定することができ、バス問題を位置特定して解決する効率を向上させる。他方、本実施例のバス装置は、関連技術のように、テスト対象サブシステムのすべての動作を記録するトレース監視方法を必要としないので、本実施例によれば、監視のために設定されるロジック処理リソース及び記憶リソースを効果的に減少させることができ、システムのコスト又は負担を低減する。
【0023】
本実施例の複数の監視モジュールは互いに独立して設置されるので、システムのうちの異なるテスト対象サブシステムを独立にテストする可能性を効果的に向上することができ、複数のテスト対象サブシステムの間のカップリングを低減させることができる。システム内のハードウェアユニットが変更される場合、本実施例におけるバス監視装置は、監視モジュールを追加し、追加した監視モジュールを既存のトポロジー構造に接続することにより、システム内のテスト対象サブシステムの自在配置を実現し、監視の柔軟性を向上させることもできる。
【0024】
本実施例の複数の監視モジュールで構成されるリングトポロジにより構成されるネットワークは、トークンリングネットワークと呼ばれてもよく、複数の監視モジュール同士の接続方法は複数の監視モジュール同士のエンドツーエンドの直列接続である。
【0025】
代替の実施形態では、制御モジュール104はテストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視モジュールの間に送信して伝送するように構成されることは、制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得て、テストメッセージを複数の監視モジュールの間に送信して伝送するように構成されることを含む。
【0026】
本実施例のテストメッセージは、指定されたフレームフォーマットのデータメッセージを用い、該データメッセージは、ヘッダ情報、命令識別番号(Identity、ID)情報、操作コマンド情報、命令アドレス情報、メッセージ長さ情報及び命令データ情報を含む。
【0027】
代替の実施形態では、制御モジュール104はテストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視モジュールの間に送信して伝送するように構成されることは、制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得ることと、テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成し、配置メッセージをバスの複数のテスト対象サブシステムに送信し、配置メッセージは、複数のテスト対象サブシステムが配置メッセージに基づいて配置処理を行うようを指示することに用いられることと、複数のテスト対象サブシステムが配置処理を完了した後、テストメッセージを複数の監視モジュールの間に送信して伝送するように構成されることをさらに含む。
【0028】
配置メッセージは、複数のテスト対象サブシステムがテストベクトルの要件に従って配置され、例えば、テスト対象サブシステムの対応するレジスタをオンにするか、又はテストベクトルの要件に基づいてレジスタ内に対応するマッチ値を設定する。
【0029】
代替の実施形態では、テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各テストサブメッセージには、テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、テストサブメッセージは、第1識別情報に基づいてテストサブメッセージを実行するように監視モジュールを指示することに用いられ、監視モジュールは、第1識別情報により識別されたテスト対象サブシステムに設置された監視モジュールである。
【0030】
テストメッセージに含まれる複数のテストサブメッセージは、それぞれ、異なるテスト対象サブシステムに設置された監視モジュールを、対応するテストサブメッセージを実行するように指示することに用いられ、上記テストサブメッセージの第1識別情報は、通常にテスト対象サブシステムのアドレス情報であってもよいが、これに限定されず、異なるテスト対象サブシステムを識別できる任意の識別情報、例えばテスト対象機器のIDは、いずれも第1識別情報として使用することができ、又は複数の識別情報を統合して使用することもでき、本出願はこれについて限定しない。
【0031】
制御モジュールが複数の監視モジュールにテストメッセージを伝送する過程に、書き込み又は読み取り操作はいずれも32bitsのデータメッセージであり、該データメッセージには第1識別情報が付加されている。書き込み操作の場合、制御モジュールは、設定されるフレームフォーマットに基づいてカプセル化されたテストメッセージを複数の監視モジュールの間に送信し、該テストメッセージは、ID番号、書き込み制御信号、テスト対象サブシステムのアドレス、テスト対象サブシステムのレジスタアドレス、及び書き込みを必要とするデータを含み、テスト対象サブシステムのアドレスは、テスト対象サブシステムのアドレスを識別するために、第1識別情報を指示できる。各監視モジュールが上記テストメッセージを受信すると、複数の監視モジュールで構成されるトークンリングネットワークの間で伝送することができる。各監視モジュールは、テストメッセージを受信すると、それぞれに対応するテスト対象サブシステムのアドレスとデータのテスト対象サブシステムのアドレスとがマッチングするか否かを検出し、マッチングしない場合、継続してシリアル形態で次の監視モジュールに伝送し、次の監視モジュールの処理に使用され、マッチングする場合、該アドレスに対応する書き込み操作を実行した後、継続して元のデータをシリアル形態で次の監視モジュールにそのまま伝送し、すべてのテスト対象サブシステムのアドレスがいずれもマッチングしない場合には、元のデータはテスト制御モジュールにそのまま伝送される。
【0032】
本実施例の監視モジュール102は、通常に監視接続ユニット1022と、監視実行ユニット1024とで構成され、監視接続ユニット1022は、監視モジュールとテスト対象サブシステムとの接続、及びテスト対象サブシステムのテスト情報に対する読み取り、カプセル化及び伝送等を実現するように構成される。監視実行ユニット1024は、テスト対象サブシステムに対する監視を実行するように構成される。上記監視モジュールによるテストメッセージの受信は監視接続ユニットによって実現でき、テスト対象サブシステムに対する監視、すなわち、それぞれ、対応するテスト対象サブシステムのアドレスとデータのテスト対象サブシステムのアドレスとがマッチングするか否かを検出することは、監視実行ユニット1024によって実現できる。図2は、本出願の実施例に係る監視モジュールの構造ブロック図であり、上記監視モジュール102の内部機能構造を図2に示す。
【0033】
代替の実施形態では、監視モジュールは第1監視実行ユニットと、第2監視実行ユニットとを含み、第1監視実行ユニットはテスト対象サブシステムの第1テスト情報を取得するように構成され、第2監視実行ユニットはテスト対象サブシステムの第2テスト情報を取得するように構成され、テスト対象サブシステムの第1テスト情報は、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を含み、テスト対象サブシステムの第2テスト情報は、テスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を含む。
【0034】
上記第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットを設置することにより、各テスト対象サブシステムのバス情報における書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルが第1監視実行ユニットを時分割多重化できるとともに、各テスト対象サブシステムのバス情報における読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報が第2監視実行ユニットを時分割多重化でき、それにより、監視モジュールが上記テスト対象サブシステムのバス情報を監視することを確保するとともに、3つのチャネルの実行ユニットを節約し、ロジック処理リソース及び記憶リソースを節約する。
【0035】
本実施例の監視モジュールは、通常に監視接続ユニットと、監視実行ユニットとで構成され、監視接続ユニットは、監視モジュールとテスト対象サブシステムとの接続、及びテスト対象サブシステムのテスト情報に対する読み取り、カプセル化及び伝送等を実現するように構成され、監視実行ユニットは、テスト対象サブシステムに対する監視を実行するように構成される。上記監視モジュールによるテストメッセージの受信は監視接続ユニットによって実現でき、テスト対象サブシステムに対する監視、すなわち、それぞれ、対応するテスト対象サブシステムのアドレスとデータのテスト対象サブシステムのアドレスとがマッチングするか否かを検出することは、監視実行ユニットによって実現できる。
【0036】
代替の実施形態では、監視モジュールは、テストメッセージを実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールは、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たす場合、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることを含み、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たすことは、アドレスチャネルが監視モジュールのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてデータチャネルがアドレスチャネルよりも優先してトリガーされること、データチャネルが監視モジュールのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてアドレスチャネルがデータチャネルよりも優先してトリガーされること、及び、応答チャネルが監視モジュールのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてアドレスチャネル及びデータチャネルがいずれも応答チャネルよりも優先してトリガーされることの少なくとも一つを含む。
【0037】
上記監視モジュールは、テスト対象サブシステムの対応するチャネルが予め設定されたトリガー順序を満たす場合に、テスト対象サブシステムが対応するチャネルにおいてハンドシェイクに成功した情報、すなわち、テスト情報を取得することができ、監視モジュールの監視対象、すなわち、マッチオブジェクトは、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0038】
代替の実施形態では、監視モジュールがテストメッセージを実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールがテスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル、読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得するように構成されることを含む。
【0039】
上記予め設定された範囲は、異なる時点のバスハンドシェイク情報、例えば、最後のバスハンドシェイク情報を指示することができる。
【0040】
代替の実施形態では、監視モジュールがテストメッセージを実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得するように構成され、差値がゼロではなく、差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、監視モジュールはさらにサイレントタイムアウトによる中断を送信するように構成されることを含む。
【0041】
代替の実施形態では、監視モジュールがテストメッセージを実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得するように構成され、予め設定された範囲内のアドレス情報は現時点から計算する乱れた順で伝送されるアウトスタンディング回のアドレス情報を指示することに用いられることを含む。
【0042】
代替の実施形態では、監視モジュールがテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト情報を制御モジュールに送信するように構成されることを含む。
【0043】
代替の実施形態では、監視モジュールがテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように構成されることは、監視モジュールは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいてテスト情報をカプセル化し、カプセル化された後のテスト情報を制御モジュールに送信することをさらに含む。
【0044】
代替の実施形態では、カプセル化された後のテスト情報には、制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている。
【0045】
上記第2識別情報は制御モジュールのID番号であってもよく、各制御モジュールは唯一のID番号を有するので、これに基づいて制御モジュールに対する識別を実現することができる。
【0046】
監視モジュールがテスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、カプセル化して制御モジュールに送信する場合、該カプセル化過程において上記制御モジュールのID番号を追加することができる。制御モジュールがテスト情報を受信すると、テスト情報に付加されたID番号を検出し、フィードバックされるデータのID番号がテスト情報の制御モジュールのID番号とマッチングする場合、該フィードバックされるデータを記憶し、マッチングしない場合、フィードバックされるデータをシリアル形態でそのまま伝送する。
【0047】
本実施例の制御モジュール104は、通常にテストベクトルの入力ユニット1042と、テストベクトルの解析実行ユニット1044と、テスト結果の出力ユニット1046とで構成され、テストベクトルの入力ユニットは、テストベクトルを受信し、該テストベクトルを専用RAM又はバスが相互接続された任意のアドレス空間に記憶するように構成され、テストベクトルの解析実行ユニットは、上記記憶空間からテストベクトルを読み取り、テストベクトルの解析を実行してテストメッセージを取得し、テストメッセージを送信し、フィードバックされるテスト情報を指定されたアドレス空間に書き込み又は読み取るように構成され、テスト結果の出力ユニットは、上記指定されたアドレス空間に保存されるテスト情報を外部、例えばテストホストに送信するように構成される。図3は、本出願の実施例に係る制御モジュールの構造ブロック図であり、上記制御モジュールの内部機能構造を図3に示す。
【0048】
また、制御モジュールは、複数の監視モジュールによって制御モジュールに書き込まれたデータを検出し、読み取り及び書き込み制御信号、及びフィードバック信号に基づき、自体から外部へデータを書き込むか、データを読み取るかを判断することができる必要があり、テスト対象サブシステムのアドレス及びテスト対象サブシステムのレジスタアドレスに基づき、この操作の正確性を判断することができ、データを正確に抽出することもでき、返されたフィードバック信号値に基づき、操作を正確に完了するか否かを判断する。
【0049】
読み取り操作:1回の読み取り操作を完了するために、通常に、2回の読み取り操作を必要とし、第1回に、対応するテスト対象サブシステムの機器番号、レジスタアドレス、及び読み取り制御信号等を監視モジュールに入力し、返されたフィードバック信号値が2’b10である場合、読み返された16bitsデータは無効である。第2回に、同一の32bits数値を入力し、返されたフィードバック信号値が2’b11である場合、1回の読み取り操作を完了し、読み返される16bits数値は、必要なデータ値である。第1回に読み返されたデータにおけるフィードバックが2’b01であると、記憶空間がいっぱいになったことを意味し、装置は、以下のように操作する必要がある。データを読み取ったが、対応する第2回の操作を完了していないか否かを判断し、そうである場合、読み取り操作を完了し、そうではない場合、他の装置がこのテスト対象サブシステムのレジスタデータを読み取っており、本装置は、待って読み取りデータを繰り返して送信する必要があり、返されたフィードバック信号が2’b10である場合、読み取り操作が実行されており、次回にデータを読み返すことができることを意味する。
【0050】
書き込み操作:読み取り操作とは異なり、1回の書き込み操作を完了するために、1回だけ実行すればよい。装置の非同期送受信モジュールによって、指定された32bitsデータフォーマットに基づいて対応する入力を書き込み、内部は、シリアルバスによって、対応するテスト対象サブシステムの機器番号、レジスタアドレス、及び書き込み制御信号等を監視モジュールに入力し、返されたフィードバック信号値は2’b11であり、書き込み操作時、フィードバック信号には2’b10及び2’b01がない。
【0051】
書き込み及び読み取り操作について、返されたフィードバック信号数値が2’b00である場合、入力された監視モジュールの機器番号とバスのすべてのテスト対象サブシステムの機器番号とがマッチングしないことを意味し、入力された監視モジュールの機器番号をチェックする必要がある。
【0052】
代替の実施形態では、図4は、本出願の実施例に係るバス監視装置の機能模式図(2)であり、図4に示すように、装置は、予め設定されたテストベクトルを生成するように構成されるテストホスト106と、テストベクトルを制御モジュールに送信し、制御モジュールから送信されたテスト情報を受信するように構成される非同期送受信機108と、をさらに含む。
【0053】
実施例2
本実施例は、制御モジュールに適用されるバス監視方法をさらに提供し、図5は、本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(1)であり、図5に示すように、該バス監視方法は、S202、及びS204を含む。
【0054】
S202では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
【0055】
S204では、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送し、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられ、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。
【0056】
本実施例におけるバス監視方法によれば、バス上の複数の監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、制御モジュールが、テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードの間に送信して伝送する場合、前記監視ノードは前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することができ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。従って、本実施例におけるバス監視方法は、システムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという関連技術の技術的課題を解決することができ、それにより、システムオンチップの動作中にノードをリアルタイムに監視できる効果を実現する。
【0057】
本実施例におけるバス監視方法は、バスの複数のテスト対象サブシステム動作中に、監視ノードがテストメッセージを実行することによりテスト対象サブシステムのバスの情報を取得することで、複数のテスト対象サブシステムに対するリアルタイムな監視を実現する。それにより、一方、デバッグ作業者がバスの動作に問題が生じた場合に、該問題が発生したノード、すなわち、テスト対象サブシステムの位置を迅速に特定することができ、バス問題を位置特定して解決する効率を向上させる。他方、本実施例のバス装置は、関連技術のように、テスト対象サブシステムのすべての動作を記録するトレース監視方法を必要としないので、本実施例によれば、監視のために設定されるロジック処理リソース及び記憶リソースを効果的に減少させることができ、システムのコスト又は負担を低減する。
【0058】
本実施例の複数の監視ノードの間は互いに独立して設置されるので、システムのうちの異なるテスト対象サブシステムを独立にテストする可能性を効果的に向上することができ、各テスト対象サブシステムの間のカップリングを低減させることができる。システム内のハードウェアユニットが変更される場合、本実施例におけるバス監視装置は、監視ノードを追加し、既存のトポロジー構造に接続することにより、システム内のテスト対象サブシステムの自在配置を実現し、監視の柔軟性を向上させる。
【0059】
本実施例の複数の監視ノードで構成されるリングトポロジにより構成されるネットワークは、トークンリングネットワークと呼ばれてもよく、複数の監視ノード同士の接続方法は複数の監視ノードの間のエンドツーエンドの直列接続である。
【0060】
一実施例では、上記S204において、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得て、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することを含む。
【0061】
本実施例のテストメッセージは、指定されたフレームフォーマットのデータメッセージを用い、該データメッセージは、ヘッダ情報、命令識別番号(Identity、ID)情報、操作コマンド情報、命令アドレス情報、メッセージ長さ情報及び命令データ情報を含む。
【0062】
一実施例では、上記S204において、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得ることと、テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成し、配置メッセージをバスの複数のテスト対象サブシステムに送信し、配置メッセージは配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数のテスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、複数のテスト対象サブシステムが配置処理を完了した後、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することとをさらに含む。
【0063】
配置メッセージは、複数のテスト対象サブシステムがテストベクトルにおける要件に従って配置され、例えば、テスト対象サブシステムにおける対応のレジスタをオンにし、又は、テストベクトルの要件に従ってレジスタ内に対応するマッチ値を設定する。
【0064】
代替の実施形態では、テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各テストサブメッセージには、テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、テストサブメッセージは、第1識別情報に基づいてテストサブメッセージを実行するように監視ノードに指示することに用いられ、監視ノードは、第1識別情報により識別されたテスト対象サブシステムに設置された監視ノードである。
【0065】
テストメッセージに含まれる複数のテストサブメッセージは、それぞれ、異なるテスト対象サブシステムに設置された監視ユニットが対応するテストサブメッセージを実行するように指示することに用いられ、上記テストサブメッセージにおける第1識別情報は、通常にテスト対象サブシステムのアドレス情報であってもよいが、これに限定されず、異なるテスト対象サブシステムを識別できる任意の識別情報は、いずれも第1識別情報として使用でき、本出願はこれについて限定しない。
【0066】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、第1監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、第2監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することと、を含み、第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットはいずれも監視ノードに設置されている。
【0067】
上記第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットを設置することにより、各テスト対象サブシステムのバス情報の書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルが第1監視実行ユニットを時分割多重化できるとともに、各テスト対象サブシステムのバス情報の読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報が第2監視実行ユニットを時分割多重化でき、それにより、監視ノードが上記テスト対象サブシステムのバス情報を監視することを確保するとともに、3つのチャネルの実行ユニットを節約し、ロジック処理リソース及び記憶リソースを節約する。
【0068】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たす場合、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することを含み、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネルとデータチャネルと応答チャネルとが予め設定されたトリガー順序条件を満たすことは、アドレスチャネルが監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてデータチャネルがアドレスチャネルよりも優先してトリガーされること、データチャネルが監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてアドレスチャネルがデータチャネルよりも優先してトリガーされること、及び、応答チャネルが監視ノードのマッチオブジェクトとなる場合、トリガー順序条件としてアドレスチャネル及びデータチャネルがいずれも応答チャネルよりも優先してトリガーされることの少なくとも一つを含む。
【0069】
上記監視モジュールは、テスト対象サブシステムの対応するチャネルが予め設定されたトリガー順序を満たす場合に、テスト対象サブシステムが対応するチャネルにおいてハンドシェイクに成功した情報、すなわち、テスト情報を取得することができ、監視モジュールの監視対象、すなわち、マッチオブジェクトは、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0070】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル、読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得するように監視ノードに指示することを含む。
【0071】
上記予め設定された範囲は、異なる時点のバスハンドシェイク情報、例えば、最後のバスハンドシェイク情報を指示することができる。
【0072】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得するように監視ノードを指示し、差値がゼロではなく、差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、監視ノードは、さらにサイレントタイムアウトによる中断を送信することに用いられることを含む。
【0073】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得するように監視ノードに指示することを含み、予め設定された範囲内のアドレス情報は、現時点から計算するアウトスタンディング回のアドレス情報を指示することに用いられる。
【0074】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テストベクトルは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト情報を制御モジュールに送信するように監視ノードに指示することに用いられることをさらに含む。
【0075】
代替の実施形態では、上記S204において、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テストベクトルは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいてテスト情報をカプセル化し、カプセル化された後のテスト情報を制御モジュールに送信することを指示することに用いられることをさらに含む。
【0076】
代替の実施形態では、カプセル化された後のテスト情報には、制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている。
【0077】
上記第2識別情報は制御モジュールのID番号であってもよく、各制御モジュールは唯一のID番号を有するので、これに基づいて制御モジュールに対する識別を実現することができる。
【0078】
以下、本実施例におけるバス監視方法をさらに説明するために、本実施例におけるバス監視方法を用いてバス監視を行う過程を説明し、図6は、本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(2)であり、図6に示すように、方法はS3010、S3020、S3030、S3040、及びS3050を含む。
【0079】
S3010では、テストホストから送信された予め配置されたテストベクトルを受信する。
【0080】
テストホストから送信された予め配置されたテストベクトルを受信し、予め配置されたテストベクトルはバスをテストするテストタスクを含み、すなわち、テストタスクによってバスのテスト状況及び状態をリアルタイムに取得することができ、バス状態を把握する目的を実現し、テストベクトルは、実際のテストタスクに基づいて事前に設定することができる。
【0081】
S3020では、予め配置されたテストベクトルを解析して、テストメッセージを得る。
【0082】
受信された予め配置されたテストベクトルを解析し、テストベクトルの配置過程を完了し、最終的にテストメッセージを得て、該テストメッセージは指定されたフレームフォーマットのデータメッセージであり、該テストメッセージは、ヘッダ情報、命令ID情報、操作コマンド情報、命令アドレス情報、メッセージ長さ情報及び命令データ情報を含む。
【0083】
S3030では、バスに監視ノードのトークンリングネットワークを設定する。
【0084】
バスに監視ノードのトークンリングネットワークを設定し、監視ノードのトークンリングネットワークは少なくとも2つの監視ノードを含み、各監視ノードのエンドツーエンドがリングトポロジに従って直列接続され、トークンリングネットワークを形成し、各監視ノードがバスの1つのテスト対象ノードに設置される。
【0085】
テストタスクにおけるバスのテスト対象ノードを選択し、各テスト対象ノードに対して1つの監視ノードを対応して設置し、すなわち監視ノードの数はテスト対象ノードの数と同じであり、各監視ノードはそのテスト対象ノードのテストタスクを担当する。
【0086】
S3040では、テストメッセージをトークンリングネットワークに送信し、テストメッセージはテストメッセージを実行するように各監視ノードに指示する。
【0087】
装置は、テストメッセージをトークンリングネットワークの各監視ノードに送信し、テストメッセージは、テスト対象ノードの機器アドレス情報に対応するテストメッセージの部分を実行する各監視ノードに指示する。
【0088】
例えば、装置における制御モジュールの書き込み又は読み取りはいずれも32ビット(bit)データであり、バス全体上のテスト対象ノードはいずれも、独立かつ唯一の機器番号を有し、制御モジュールは唯一のID番号を有する。
【0089】
書き込み操作を実行する場合、制御モジュールは、指定されたフォーマットに基づいて、ID番号、書き込み制御信号、テスト対象ノードのアドレス、テスト対象ノードのレジスタアドレス、及び書き込む必要があるデータを含む書き込み操作32bitsデータをトークンリングネットワークのシリアルバスに送信する。
【0090】
各監視ノードがデータを受信した後、それぞれ、対応するテスト対象ノードのアドレスと、データのテスト対象ノードのアドレスとがマッチングするか否かを検出し、マッチングしない場合、継続してシリアル形態で次の監視ノードに伝送し、次の監視ノードの処理に使用し、マッチングする場合、対応する書き込み操作を行った後、継続して元のデータをシリアル形態で次の監視ノードにそのまま伝送する必要があり、すべてのテスト対象ノードのアドレスがいずれもマッチングしない場合にも、元のデータはテスト制御モジュールにそのまま伝送される。
【0091】
制御モジュールは、フィードバックされるデータを受信すると、ID番号を検出し、フィードバックされるデータのID番号と制御モジュールのID番号とがマッチングする場合、該フィードバックされるデータを記憶し、マッチングしない場合、フィードバックされるデータをそのままシリアル形態で伝送する。
【0092】
S3050では、各監視ノードがテストメッセージを実行した場合、各テスト対象ノードにおけるバスの情報を取得する。
【0093】
装置は、各監視ノードがテストメッセージを実行した場合、各テスト対象ノードにおけるバスの情報を取得する。例えば、装置の制御モジュールは、各監視ノードによって装置に書き込まれたデータを検出できる必要があり、読み取り及び書き込み制御信号、及びフィードバック信号に基づき、自体から外部へデータを書き込むか、データを読み取るかを判断し、テスト対象ノードのアドレス及びテスト対象ノードのレジスタアドレスに基づき、この操作の正確性を判断することができ、データを正確に抽出することもでき、返されたフィードバック信号値に基づき、操作を正確に完了するか否かを判断する。
【0094】
読み取り操作:1回の読み取り操作を完了するために、通常に、2回の読み取り操作を必要とし、第1回に、対応する監視測定対象のノードの機器番号、レジスタアドレス、及び読み取り制御信号等を監視ノードに入力し、返されたフィードバック信号値が2’b10である場合、読み返された16bitsデータは無効である。第2回に、同一の32bits数値を入力し、返されたフィードバック信号値が2’b11である場合、1回の読み取り操作を完了し、読み返された16bits数値は、必要なデータ値である。第1回に読み返されるデータにおけるフィードバックが2’b01であると、記憶空間がいっぱいになったことを意味し、装置は、以下のように操作する必要がある。データを読み取ったが、対応する第2回の操作を完了していないか否かを判断し、そうである場合、読み取り操作を完了し、そうではない場合、他の装置がこの監視測定対象のノードのレジスタデータを読み取っており、本装置は、待って読み取りデータを繰り返して送信する必要があり、返されたフィードバック信号が2’b10である場合、読み取り操作が実行されており、次回にデータを読み返すことができることを意味する。
【0095】
書き込み操作:読み取り操作とは異なり、1回の書き込み操作を完了するために、1回だけ実行すればよい。装置の非同期送受信モジュールによって、指定された32bitsデータフォーマットに基づいて対応する入力を書き込み、内部は、シリアルバスによって、対応する監視測定対象のノードの機器番号、レジスタアドレス、書き込み制御信号等を監視ノードに入力し、返されたフィードバック信号値は2’b11であり、書き込み操作時、フィードバック信号には2’b10及び2’b01がない。
【0096】
書き込み及び読み取り操作について、返されたフィードバック信号数値が2’b00である場合、入力された監視ノードの機器番号とバスのすべての監視測定対象のノードの機器番号とがマッチングしないことを意味し、入力された監視ノードの機器番号をチェックする必要がある。
【0097】
また、各テスト対象ノードにおけるバスの情報を取得する場合、時分割多重化技術を利用して取得することができ、一実施例では、各監視ノードの第1監視実行ユニットを時分割多重化して各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得するとともに、各監視ノードの第2監視実行ユニットを時分割多重化して各テスト対象ノードにおけるバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得し、各チャネルがそれぞれ1つの監視実行ユニットを使用することに比べて、3つの監視実行ユニットのロジック処理リソース及び記憶リソースを節約し、時分割多重化技術を利用してハードウェアリソースを十分に節約し、ハードウェアリソースを高度に多重化することができ、ロジック処理リソース及び記憶リソースを高度に多重化することができる。
【0098】
テストタスクに応じて、取得される各テスト対象ノードにおけるバスの情報のコンテンツも異なり、以下のとおりである。
【0099】
第1の場合
予め設定されたトリガー条件を満たす場合、各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルがトリガー条件を満たす時点のバス情報を取得し、トリガー条件を取得することは、読み取り、書き込みチャネルの多重化を用い、アドレス、データ及び応答に分けられる3つのチャネルの間の組み合わせ順序の設定をサポートするトリガー条件を取得することを含み、アドレス、データ及び応答に分けられる3つのチャネルの間の組み合わせ順序の設定をサポートすることは、アドレスチャネルをトリガーする場合、データチャネルが優先してトリガーされる設定をサポートすることと、データチャネルをトリガーする場合、アドレスチャネルが優先してトリガーされる設定をサポートすることと、応答チャネルをトリガーする場合、アドレスチャネル及びデータチャネルが優先してトリガーされる設定をサポートすることと、を含む。
【0100】
第2の場合
各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの最後のハンドシェイク情報を取得する。
【0101】
第3の場合
各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネル及び書き込み応答チャネルのハンドシェイクタイムアウトによる中断のアラーム情報を取得し、各テスト対象ノードにおけるバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルのハンドシェイクタイムアウトによる中断のアラーム情報を取得し、各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値情報を取得し、各テスト対象ノードにおけるバスの読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値情報を取得する。
【0102】
第4の場合
各テスト対象ノードにおけるバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの最新アウトスタンディング回のアドレス情報を取得する。
【0103】
以下、メーカーの実施例によって上記4つの場合の監視方法を説明する。
【0104】
S3060では、各テスト対象ノードにおけるバスの情報を特定のフレームフォーマットのメッセージにパケット化する。
【0105】
装置は各テスト対象ノードにおけるバスの情報を特定のフレームフォーマットのメッセージにパケット化する。
【0106】
S3070では、特定のフレームフォーマットのメッセージをテストホストに送信する。
【0107】
装置は、特定のフレームフォーマットのメッセージをテストホストに送信して、テストホストの分析及び記憶に用い、バス伝送が正常であるか否かをリアルタイムに監視する。
【0108】
本実施例の上記バス監視方法では、監視ノードによる各テスト対象サブシステムの監視過程を説明するために、以下、複数の監視シーンの実施例で説明する。
【0109】
シーン実施例1
図7は、本出願の実施例に係るシーン実施例1のフローチャートであり、図7に示すように、このシーン実施例の方法は、バスの書き込みアドレスチャネルデータを取得し、アドレスをマッチ項として設定し、単一のトリガーを行うことを例として、如何にしてバスを監視するかを説明し、ステップは以下のとおりである。
【0110】
S4010では、全体テストスイッチを配置し、テスト機能をオンにする。
S4020では、バスをイネーブルする書き込みチャネルを配置してレジスタを統計する。
S4030では、開けたアドレスチャネルを配置してイネーブルスイッチを単回トリガーする。
S4040では、データを記憶するように記憶レジスタを配置する。
S4050では、アドレスチャネルとマッチングすることに適用するIDを配置してレジスタを選択する。
S4060では、アドレスチャネルのサンプリング時間を記録するようにサンプリング時間レジスタを配置する。
S4070では、アドレスに対してマスクマッチングを行うようにアドレスマスクレジスタを配置する。
S4080では、マッチ値をサンプリングするようにマッチアドレスレジスタを配置する。
S4090では、マッチ値をサンプリングするようにマッチアドレスマスクレジスタを配置する。
S4100では、アドレスマッチングが成功したレジスタをリセットする。
S4110では、アドレスマッチングが成功したか否かを判断し、アドレスマッチングが成功しなかった場合、ステップS4120を実行し、アドレスマッチングが成功した場合、ステップS4130を実行する。
S4120では、アドレスマッチングが成功するまで、該レジスタを継続して読み取る。
S4130では、アドレスマッチングが成功したレジスタの値を読み取る。
S4140では、書き込みアドレスチャネルの関連するデータ情報を読み取り、該関連するデータ情報は、ハンドシェイク時間情報、書き込みアドレスID情報、書き込みアドレス情報、書き込みバースト長さ情報、バーストサイズ情報及びバーストタイプ情報を含む。
【0111】
シーン実施例2
図8は、本出願の実施例に係るシーン実施例2のフローチャートであり、図8に示すように、このシーン実施例の方法は、バスの5つのチャネルを監視することを例として、如何にしてバスを監視するかを説明し、ステップは以下のとおりである。
【0112】
S5010では、通電後にデフォルトで監視を開始し、いずれかのマッチ条件を設定しなくてバスのハンドシェイク情報をリアルタイムにキャプチャーする。
【0113】
書き込みアドレスチャネルのハンドシェイク情報は、ハンドシェイク時間情報、書き込みアドレスID情報、書き込みアドレス情報、書き込みバースト長さ情報、バーストサイズ情報及びバーストタイプ情報を含む。
【0114】
書き込みデータチャネルハンドシェイク情報は、書き込みデータID情報、書き込みデータスイッチ値情報及び書き込みデータ値情報を含む。
【0115】
書き込み応答チャネルのハンドシェイク情報は、書き込み応答ID値情報及び書き込み応答値情報を含む。
【0116】
読み取りアドレスチャネルのハンドシェイク情報は、ハンドシェイク時間情報、読み取りアドレスID値情報、読み取りアドレス情報、読み取りバースト長さ情報、バーストサイズ情報及びバーストタイプ情報を含む。
【0117】
読み取りデータチャネルのハンドシェイク情報は、読み取りデータID値情報、読み取りデータ値情報及び読み取り応答値情報を含む。
【0118】
S5020では、各チャネルでリアルタイムにキャプチャーされたハンドシェイク情報を特定のフレームフォーマットにパケット化した後、外部のテストホストに伝送する。
【0119】
S5030では、外部のテストホストは、データ分析を行い、バス伝送が正常であるか否かをリアルタイムに監視する。
【0120】
シーン実施例3
図9は、本出願の実施例に係るシーン実施例3のフローチャートであり、図9に示すように、このシーン実施例の方法はバスのアドレスチャネルを監視することを例として、如何にしてバスを監視するかを説明し、ステップは以下のとおりである。
【0121】
S6010では、通電後にデフォルトで監視を開始する。
S6020では、それぞれ書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を記録する。
S6030では、ハンドシェイク回数の差値がセロではなく且つ変わらず、時間(サイレント状態)が閾値を超えたと判断した場合、サイレントタイムアウトによる中断をトリガーする。
ステップ6040では、サイレントタイムアウトによる中断をトリガーした監視ノードの監視機能を一時停止し、レジスタをリセットしてそのまま維持し、バスの後のいずれかの動作を監視しない。
ステップ6050では、割り込みが常にプルアップされないことを確保するために、サイレントタイムアウトカウンタをリセットする。
ステップ6060では、バスが復元できないと判断した場合、バスは再リセットして起動する必要がある。
【0122】
シーン実施例4
図10は、本出願の実施例に係るシーン実施例4のフローチャートであり、図10に示すように、このシーン実施例の方法は、バスの書き込みアドレスチャネル及び/又は読み取りアドレスチャネルを監視することを例として、如何にしてバスを監視するかを説明し、ステップは以下のとおりである。
ステップ7010では、書き込みアドレスチャネル及び/又は読み取りアドレスチャネルの情報(情報は、アドレス情報、ID情報、バースト長さ情報、バーストサイズ情報及びバーストタイプ情報を含む)を、深さがアウトスタンディング値に等しい書き込みアドレス先入れ先出しキュー(first input first output、fifo)及び/又は読み取りアドレスfifoに記憶し、書き込みアドレスチャネルは書き込みアドレスfifoに対応し、読み取りアドレスチャネルは読み取りアドレスfifoに対応する。
ステップ7020では、書き込みアドレスチャネル及び/又は読み取りアドレスチャネル情報を読み取る前に、書き込みアドレスfifo及び/又は読み取りアドレスfifoの状態をチェックする。
ステップ7030では、fifoが空きではない場合、レジスタを書き込む操作によってレジスタの書き込みアドレスfifo及び/又は読み取りアドレスfifoの読み取りイネーブル信号をプルアップし、情報をfifoから取り出して5(3+1+1)個のキャッシュメモリレジスタに保存し、そして5つのキャッシュメモリレジスタの値を読み取る。
ステップ7040では、続いて、レジスタを書き込む操作によってレジスタの書き込みアドレスfifo及び/又は読み取りアドレスfifoの読み取りイネーブル信号をプルアップし、次の回の情報をfifoから取り出して5(3+1+1)個のキャッシュメモリレジスタに保存し、5つのキャッシュメモリレジスタの値を読み取る。
ステップ7050では、書き込みアドレスfifo及び/又は読み取りアドレスfifo内のすべての情報が読み出され、取り出されると、fifo状態が空きになる。
【0123】
上記5(3+1+1)は、アドレス情報、ID情報、バースト長さ情報、バーストサイズ情報及びバーストタイプ情報という5つの情報を指示するためである。
【0124】
以上の実施形態を説明することにより、当業者は、上記実施例に係る方法が、ソフトウェアと汎用のハードウェアプラットフォームとを結び合わせた形態によって実現されることができ、もちろん、ハードウェアによって実現されることもできると分かる。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、ソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体(例えば読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)/ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の複数の実施例に記載の方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0125】
実施例3
本実施例は、監視ノードに適用されるバス監視方法をさらに提供し、図11は、本出願の実施例に係るバス監視方法のフローチャート(3)であり、図11に示すように、該バス監視方法は、S802及びS804を含む。
S802では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはそれぞれバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
S804では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合の、テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられ、テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送される。
【0126】
本実施例におけるバス監視方法によれば、バス上の複数の監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、制御モジュールが、テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードの間に送信して伝送する場合、前記監視ノードは前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することができ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合の、前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。従って、本実施例におけるバス監視方法は、システムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという関連技術の技術的課題を解決することができ、それにより、システムオンチップの動作中にノードをリアルタイムに監視できる効果を実現する。
【0127】
本実施例におけるバス監視方法の他の技術案は、いずれも実施例2のバス監視方法の技術案に対応したので、詳細な説明は省略する。
【0128】
代替の実施形態では、S804において、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送されることは、
制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得て、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することを含む。
【0129】
代替の実施形態では、S804において、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送されることは、制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得ることと、テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成し、配置メッセージをバスの複数のテスト対象サブシステムに送信し、配置メッセージは配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数のテスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、複数のテスト対象サブシステムが配置処理を完了した後、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することと、をさらに含む。
【0130】
代替の実施形態では、テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各テストサブメッセージには、テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、テストサブメッセージは、第1識別情報に基づいてテストサブメッセージを実行するように監視ノードに指示することに用いられ、監視ノードは、第1識別情報により識別されたテスト対象サブシステムに設置された監視ノードである。
【0131】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、第1監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、第2監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することと、を含み、第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットはいずれも監視ノードに設置されている。
【0132】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序を取得することを含み、アドレスチャネルは書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルを含み、データチャネルは書き込みデータチャネル及び読み取りデータチャネルを含み、応答チャネルは書き込み応答チャネルを含み、アドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序は、アドレスチャネルをトリガーする場合、データチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、データチャネルをトリガーする場合、アドレスチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、応答チャネルをトリガーする場合、アドレスチャネル及びデータチャネルが優先してトリガーされることをサポートすることを含む。
【0133】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、
テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル、読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得することを含む。
【0134】
代替の実施形態では、S80にいて、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、
テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得し、差値がゼロではなく、差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、監視ノードは、さらにサイレントタイムアウトによる中断を送信することに用いられることを含む。
【0135】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得することを含み、予め設定された範囲は、現時点から計算するアウトスタンディング回を指示することに用いられる。
【0136】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト情報を制御モジュールに送信することをさらに含む。
【0137】
代替の実施形態では、S80において、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいてテスト情報をカプセル化し、カプセル化された後のテスト情報を制御モジュールに送信することをさらに含む。
【0138】
代替の実施形態では、カプセル化された後のテスト情報には、制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている。
【0139】
以上の実施形態を説明することにより、当業者は、上記実施例に係る方法が、ソフトウェアと汎用のハードウェアプラットフォームとを結び合わせた形態によって実現されることができ、もちろん、ハードウェアによって実現されることもできると分かる。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、ソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の複数の実施例に記載の方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0140】
実施例4
本実施例は、制御モジュールに適用されるバス監視装置をさらに提供し、該装置は、上記実施例及び実施形態を実現するためのものであり、既に説明した部分の説明は省略する。以下で使用されるように、「モジュール」という用語は、事前設定された機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例で説明する装置は、ソフトウェアで実現できるが、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現することも可能である。
【0141】
図12は、本出願の実施例によるバス監視装置の構造ブロック図(1)であり、図12に示すように、該装置は、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードがそれぞれバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士がリングトポロジで直列接続されるように構成される第1トポロジーユニット402と、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送するように構成される制御ユニット404と、を含み、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられ、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。
【0142】
本実施例におけるバス監視装置は、バス上の複数の監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、制御モジュールが、テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードの間に送信して伝送する場合、前記監視ノードは前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することができ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。従って、本実施例におけるバス監視装置は、システムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという関連技術の技術的課題を解決することができ、それにより、システムオンチップの動作中にノードをリアルタイムに監視できる効果を実現する。
【0143】
本実施例におけるバス監視装置の他の技術案は実施例2のバス監視方法に対応したので、詳細な説明は省略する。
【0144】
代替の実施形態では、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得て、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することを含む。
【0145】
代替の実施形態では、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得ることと、テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成し、配置メッセージをバスの複数のテスト対象サブシステムに送信し、配置メッセージは配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数のテスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、複数のテスト対象サブシステムが配置処理を完了した後、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することと、をさらに含む。
【0146】
代替の実施形態では、テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各テストサブメッセージには、テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、テストサブメッセージは、第1識別情報に基づいてテストサブメッセージを実行するように監視ノードに指示することに用いられる。
【0147】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、第1監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、第2監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することと、を含み、第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットはいずれも監視ノードに設置されている。
【0148】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序を取得するように監視ノードに指示することを含み、アドレスチャネルは書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルを含み、データチャネルは書き込みデータチャネル及び読み取りデータチャネルを含み、応答チャネルは書き込み応答チャネルを含み、アドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序は、アドレスチャネルをトリガーする場合、データチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、データチャネルをトリガーする場合、アドレスチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、応答チャネルをトリガーする場合、アドレスチャネル及びデータチャネルが優先してトリガーされることをサポートすることを含む。
【0149】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル、読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることを含む。
【0150】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得するように監視ノードを指示し、差値がゼロではなく、差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、監視ノードは、さらにサイレントタイムアウトによる中断を送信することに用いられることを含む。
【0151】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得するように監視ノードに指示することを含み、予め設定された範囲内のアドレス情報は、現時点から計算するアウトスタンディング回のアドレス情報を指示することに用いられる。
【0152】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テストベクトルは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト情報を制御モジュールに送信するように監視ノードに指示することに用いられることをさらに含む。
【0153】
代替の実施形態では、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられることは、テストベクトルは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいてテスト情報をカプセル化し、カプセル化された後のテスト情報を制御モジュールに送信することを指示することに用いられることをさらに含む。
【0154】
代替の実施形態では、カプセル化された後のテスト情報には、制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている。
【0155】
上記複数のモジュールはソフトウェア又はハードウェアによって実現でき、後者である場合、上記モジュールがいずれも同一のプロセッサに位置する方式、又は、上記複数のモジュールが任意の組み合わせでそれぞれ異なるプロセッサに位置する方式で実現することができるが、これらに限定されない。
【0156】
実施例5
本実施例は、監視ノードに適用されるバス監視装置をさらに提供し、該装置は、上記実施例及び代替実施形態を実現するためのものであり、既に説明した部分の説明は省略する。以下で使用されるように、「モジュール」という用語は、事前設定された機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例で説明する装置は、ソフトウェアで実現されるが、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現することも可能である。
【0157】
図13は、本出願の実施例によるバス監視装置の構造ブロック図(2)であり、図13に示すように、該装置は、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードがそれぞれバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノードの間がリングトポロジで直列接続されるように構成される第2トポロジーユニットと、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得しように構成され、テスト対象サブシステムのテスト情報が、監視ノードがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示するように構成される監視ユニットと、を含み、テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送される。
【0158】
本実施例におけるバス監視装置によれば、バス上の複数の監視ノードはそれぞれ前記バス上の1つのテスト対象サブシステムに設置されるように配置され、複数の前記監視ノード同士はリングトポロジで直列接続され、制御モジュールが、テストベクトルを取得し、前記テストベクトルに基づいてテストメッセージを前記複数の監視ノードの間に送信して伝送する場合、前記監視ノードは前記テストメッセージを実行し、前記テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することができ、前記テスト対象サブシステムの前記テスト情報は、前記監視ノードが前記テストメッセージを実行した場合における前記テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。従って、本実施例におけるバス監視装置は、システムオンチップが動作中にノードをリアルタイムに監視できないという関連技術の技術的課題を解決することができ、それにより、システムオンチップの動作中にノードをリアルタイムに監視できる効果を実現する。
【0159】
本実施例におけるバス監視装置の他の技術案は実施例2のバス監視方法に対応したので、詳細な説明は省略する。
【0160】
代替の実施形態では、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送されることは、制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得て、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することを含む。
【0161】
代替の実施形態では、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送されることは、制御モジュールは、テストベクトルを取得し、テストベクトルを解析してテストメッセージを得ることと、テストメッセージに基づいて配置メッセージを生成し、配置メッセージをバスの複数のテスト対象サブシステムに送信し、配置メッセージは配置メッセージに基づいて配置処理を行うように複数のテスト対象サブシステムに指示することに用いられることと、複数のテスト対象サブシステムが配置処理を完了した後、テストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送することと、をさらに含む。
【0162】
代替の実施形態では、テストメッセージは複数のテストサブメッセージを含み、各テストサブメッセージには、テスト対象サブシステムを識別するための第1識別情報が付加され、テストサブメッセージは、第1識別情報に基づいてテストサブメッセージを実行するように監視ノードに指示することに用いられ、監視ノードは、第1識別情報により識別されたテスト対象サブシステムに設置された監視ノードである。
【0163】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、第1監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル及び書き込み応答チャネルの情報を取得することと、第2監視実行ユニットを時分割多重化してテスト対象サブシステムのバスの読み取りアドレスチャネル及び読み取りデータチャネルの情報を取得することと、を含み、第1監視実行ユニット及び第2監視実行ユニットはいずれも監視ノードに設置されている。
【0164】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスのアドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序を取得することを含み、アドレスチャネルは書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルを含み、データチャネルは書き込みデータチャネル及び読み取りデータチャネルを含み、応答チャネルは書き込み応答チャネルを含み、アドレスチャネル、データチャネル、及び応答チャネルのトリガー順序は、アドレスチャネルをトリガーする場合、データチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、データチャネルをトリガーする場合、アドレスチャネルが優先してトリガーされることをサポートすること、又は、応答チャネルをトリガーする場合、アドレスチャネル及びデータチャネルが優先してトリガーされることをサポートすることを含む。
【0165】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル、書き込みデータチャネル、書き込み応答チャネル、読み取りアドレスチャネル、読み取りデータチャネルの予め設定された範囲内のバスハンドシェイク情報を取得することを含む。
【0166】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と書き込み応答チャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値、及び読み取りアドレスチャネルのハンドシェイクが成功した回数と読み取りデータチャネルのハンドシェイクが成功した回数との差値を取得し、差値がゼロではなく、差値の変わらない時間が予め設定された閾値を超えたという、予め設定された条件を満たす場合には、監視ノードは、さらにサイレントタイムアウトによる中断を送信することに用いられることを含む。
【0167】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのバスの書き込みアドレスチャネル及び読み取りアドレスチャネルの予め設定された範囲内のアドレス情報を取得することを含み、予め設定された範囲内のアドレス情報は、現時点から計算するアウトスタンディング回のアドレス情報を指示することに用いられる。
【0168】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト情報を制御モジュールに送信することをさらに含む。
【0169】
代替の実施形態では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得することは、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、予め設定されたフレームフォーマットに基づいてテスト情報をカプセル化し、カプセル化された後のテスト情報を制御モジュールに送信することをさらに含む。
【0170】
代替の実施形態では、カプセル化された後のテスト情報には、制御モジュールを識別するための第2識別情報が付加されている。
【0171】
実施例6
本出願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムが実行されるとき、上記のいずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される記憶媒体をさらに提供する。
【0172】
任意選択で、本実施例では、上記記憶媒体は、以下のステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶するように構成される。
【0173】
S10では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
S20では、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送し、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられ、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。
【0174】
任意選択で、本実施例では、上記記憶媒体は、USBフラッシュディスク、ROM、RAM、モバイルディスク、磁気ディスク又は光ディスク等の複数種のコンピュータプログラムを記憶できる媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0175】
実施例7
本出願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムが実行されるとき、上記のいずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される記憶媒体をさらに提供する。
【0176】
任意選択で、本実施例では、上記記憶媒体は、以下のステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶するように構成される。
【0177】
S10では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
S20では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合の、テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられ、テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送される。
【0178】
任意選択で、本実施例では、上記記憶媒体は、USBフラッシュディスク、ROM、RAM、モバイルディスク、磁気ディスク又は光ディスク等の複数種のコンピュータプログラムを記憶できる媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0179】
実施例8
本出願の実施例は、メモリ及びプロセッサを含み、該メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、該プロセッサがコンピュータプログラムを実行して上記のいずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される電子装置をさらに提供する。
【0180】
任意選択で、上記電子装置は伝送デバイス及び入出力デバイスをさらに含んでもよく、該伝送デバイスは上記プロセッサに接続され、該入出力デバイスは上記プロセッサに接続される。
【0181】
任意選択で、本実施例では、上記プロセッサはコンピュータプログラムによって以下のステップを実行するように構成されることができる。
【0182】
S10では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
S20では、テストベクトルを取得し、テストベクトルに基づいてテストメッセージを複数の監視ノードの間に送信して伝送し、テストベクトルは、テストメッセージを実行してテスト対象サブシステムのテスト情報を取得するように監視ノードに指示することに用いられ、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合におけるテスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられる。
【0183】
任意選択で、本実施例の具体例は、上記実施例及び代替実施形態に説明される例を参照してもよく、ここで本実施例の詳細な説明は省略する。
【0184】
実施例9
本出願の実施例は、メモリ及びプロセッサを含み、該メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、該プロセッサがコンピュータプログラムを実行して上記のいずれか一項の方法実施例におけるステップを実行するように構成される電子装置をさらに提供する。
【0185】
任意選択で、上記電子装置は伝送デバイス及び入出力デバイスをさらに含んでもよく、該伝送デバイスは上記プロセッサに接続され、該入出力デバイスは上記プロセッサに接続される。
【0186】
任意選択で、本実施例では、上記プロセッサはコンピュータプログラムによって以下のステップを実行するように構成されることができる。
【0187】
S10では、バスに複数の監視ノードを設置し、各監視ノードはバス上の1つのテスト対象サブシステムに設置され、複数の監視ノード同士はリングトポロジで直列接続される。
S20では、テストメッセージを受信して実行し、テスト対象サブシステムのテスト情報を取得し、テスト対象サブシステムのテスト情報は、監視ノードがテストメッセージを実行した場合の、テスト対象サブシステムのバスの情報を指示することに用いられ、テストメッセージは、取得されたテストベクトルに基づいて制御モジュールによって複数の監視ノードの間に送信して伝送される。
【0188】
任意選択で、本実施例の具体例は、上記実施例及び実施形態に説明される例を参照してもよく、ここで本実施例の詳細な説明は省略する。
【0189】
明らかに、当業者は、本出願における上記複数のモジュール又は複数のステップは、汎用の計算装置によって実現されてもよいと分かる。それらは、1つの計算装置に統合されてもよく、複数の計算装置からなるネットワークに分散されてもよい。任意選択で、上記複数のモジュール又は複数のステップは、計算装置によって実行することができるプログラムコードによって実現されてもよく、それにより、上記複数のモジュール又は複数のステップを記憶手段に記憶して計算装置によって実行する。いくつかの状況では、この順序と異なる順序で、示される又は説明されるステップを実行し、又は、上記複数のモジュール又は複数のステップをそれぞれ複数の集積回路モジュールとして作成し、又は、上記複数のモジュール又は複数のステップにおける複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールとして作成することによって実現されることができる。このように、本出願は、いずれかの特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されるものではない。
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