(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】細長い器具のための安全シールド並びに関連のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/16 20060101AFI20231110BHJP
A61B 17/34 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
A61B17/16
A61B17/34
(21)【出願番号】P 2022172895
(22)【出願日】2022-10-28
(62)【分割の表示】P 2019549003の分割
【原出願日】2018-03-07
【審査請求日】2022-10-28
(32)【優先日】2017-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519140888
【氏名又は名称】パイパー・アクセス、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】ミューズ,ジェイ・エイ
(72)【発明者】
【氏名】バン・ダイク,ライアン・エス
【審査官】滝沢 和雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-509850(JP,A)
【文献】特表2006-522655(JP,A)
【文献】特表2001-514943(JP,A)
【文献】特表2014-517729(JP,A)
【文献】特表2012-525877(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0215056(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0165403(US,A1)
【文献】米国特許第09433400(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/16
A61B 17/34
A61B 10/00
A61B 17/00
A61M 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カニューレ組立体であって、
カニューレハブ、及び、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレであって、哺乳類の身体の中へ刺入されるように構成されているカニューレ、
を備えているカニューレ組立体と、
前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面
から、前記細長い器具の長手方向軸に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
前記カニューレハブと前記細長い器具のそれぞれと連結されているシールドであって、当該シールドは、前記細長い器具が当該シールドに対して
並進することを許容するロック解除状態から当該シールドが前記細長い器具の遠位端へ付着して前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限するロック状態へ移行するように構成されており、当該シールドは、前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから引き込まれる際に前記シールドを前記ロック解除状態に維持するべく前記細長い器具の前記接触表面に沿って
並進する接触領域を備える腕部を備えており、前記腕部の前記接触領域の少なくとも一部分は前記シールドを前記ロック状態へ移行させるべく前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入する、シールドと、
を備えており、
前記腕部は弾性的に変形可能であり、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには前記腕部は変形構成にあり、前記シールドが前記ロック状態へ移行してゆくと、前記腕部は弱変形配向又は非変形配向へ移行して前記腕部の前記接触領域を前記細長い器具の前記陥凹内に自動的に位置付ける、システム。
【請求項2】
前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入する前記接触領域の前記少なくとも一部分は、前記シールドの前記細長い器具に対する
並進運動を制限する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記シールドが前記ロック状態へ移行すると前記シールドは自動的に前記カニューレハブから係合解除される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記陥凹は前記細長い器具の前記遠位先端から近位方向に隔てられている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記陥凹は溝を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
哺乳類の身体の中へ挿入するための細長い医療器具であって、当該医療器具は、
遠位先端を備えている遠位端、
接触表面、及び、
前記接触表面に隣接していて前記遠位先端から近位方向に隔てられている陥凹、
を備えている、細長い医療器具と、
ロック解除状態からロック状態へ移行するように構成されているシールドであって、当該シールドは、前記ロック解除状態にあるときには前記細長い医療器具が当該シールドに対して近位方向に
並進するのを許容し、当該シールドは、更に、前記細長い器具の前記遠位端に付着して前記遠位先端へのアクセスを制限するように構成されており、当該シールドは、
前記細長い医療器具を包囲しているカラー、
当該シールドが前記ロック状態にあるときには前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限するべく前記細長い器具の前記遠位先端に対して遠位に位置付けられるように構成されている遠位先端、及び、
弾性腕部であって、当該弾性腕部の少なくとも一部分が前記カラーから離れて近位方向に延びるように前記カラーへ連結されており、当該
弾性腕部は、前記シールドが前記ロック解除状態にある間は前記細長い医療器具の前記接触表面に沿って滑動するように構成されていて且つ前記シールドを前記ロック状態へ移行させるために前記細長い医療器具の前記陥凹の中へ自動的に進入するように構成されている接触領域を備えている、弾性腕部、
を備えている、シールドと、
を備えているシステム。
【請求項7】
前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには、前記シールドの前記遠位先端は前記細長い医療器具を包囲している、請求項
6に記載のシステム。
【請求項8】
前記
弾性腕部は前記カラーの遠位端へ連結されている、請求項
6に記載のシステム。
【請求項9】
前記
弾性腕部は前記カラーの近位端へ連結されている、請求項
6に記載のシステム。
【請求項10】
前記カラーは、前記シールドがロック解除状態にあるときには前記細長い医療器具が通過する通路を画定しており、前記通路の大きさは前記シールドが前記ロック状態へ移行しても実質的に一定のままである、請求項
6に記載のシステム。
【請求項11】
前記カラーは前記シールドの前記遠位先端を画定している、請求項
6に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは前記カラーへ連結されている案内部を更に備えており、前記案内部は前記シールドの
、前記細長い医療器具の長手方向軸に対して横方向
の運動を制限する、請求項
6に記載のシステム。
【請求項13】
前記案内部は前記シールドの前記遠位先端を画定している、請求項
12に記載のシステム。
【請求項14】
カニューレ組立体であって、
接触表面を備えているカニューレハブ、及び、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレであって、哺乳類の身体の中へ刺入されるように構成されているカニューレ、
を備えているカニューレ組立体と、
前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面
から、前記細長い器具の長手方向軸に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
第1の接触領域と第2の接触領域を画定する腕部を備えているシールドであって、前記腕部は、偏向状態にあり、前記偏向状態にある間は縮小状態へ動かす継続的バイアスに曝されており、当該シールドは、前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面と接面して前記腕部を前記偏向状態に維持するように前記細長い器具を覆って位置付けられ、前記腕部が前記偏向状態にある間は前記腕部の前記第2の接触領域が前記カニューレハブの前記接触表面と接面して当該シールドを前記カニューレハブと連結する、シールドにおいて、
前記細長い器具の当該シールドに対する近位方向運動は、前記細長い器具の前記陥凹を位置変更させて、当該シールドの前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面との接面を中断し前記
継続的バイアスの影響下に前記偏向状態から前記縮小状態へ自動的に動くことを許容されるようにし、
前記腕部が前記縮小状態に入ると、前記腕部の一部分は前記細長い器具の前記陥凹に進入して当該シールドを、前記細長い器具の前記遠位先端を覆う位置に固定し、
前記腕部が前記縮小状態へ動かされると、前記腕部の前記第2の接触領域は、前記カニューレハブの前記接触表面との接面を中断して当該シールドを前記カニューレハブから連結解除する、
シールドと、
を備えているシステム。
【請求項15】
接触表面を画定しているハブと、
前記ハブを通って延びている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面
から、前記細長い器具の長手方向軸に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
第1の接触領域と第2の接触領域を画定する腕部を備えているシールドであって、前記腕部は、偏向状態にあり、前記偏向状態にある間は縮小状態へ動かす継続的バイアスに曝されており、当該シールドは、前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面と接面して前記腕部を前記偏向状態に維持するように前記細長い器具を覆って位置付けられ、前記腕部が前記偏向状態にある間は前記腕部の前記第2の接触領域が前記ハブの前記接触表面と接面して当該シールドを前記ハブと連結する、シールドにおいて、
前記細長い器具の当該シールドに対する近位方向運動は、前記細長い器具の前記陥凹を位置変更させて、当該シールドの前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面との接面を中断し前記
継続的バイアスの影響下に前記偏向状態から前記縮小状態へ自動的に動くことを許容されるようにし、
前記腕部が前記縮小状態に入ると、前記腕部の一部分が前記細長い器具の前記陥凹に進入して当該シールドを、前記細長い器具の前記遠位先端を覆う位置に固定し、
前記腕部が前記縮小状態へ動かされると、前記腕部の前記第2の接触領域は、前記ハブの前記接触表面との接面を中断して当該シールドを前記ハブから連結解除する、
シールドと、
を備えているシステム。
【請求項16】
前記腕部は弾性的に可撓性であり、前記腕部が前記偏向状態にあるせいで継続的バイアスが内部的に生じる、請求項
15に記載のシステム。
【請求項17】
前記継続的バイアスの少なくとも一部は前記腕部へ連結されている弾性部材によって供給される、請求項
15に記載のシステム。
【請求項18】
前記弾性部材はエラストマーリングを備えている、請求項
17に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001](関連出願の相互参照)
本願は、2017年3月7日出願の「針先端捕捉機構」(“NEEDLE TIP C
APTURE MECHANISM”)と題された米国仮特許出願第62/600,85
7号及び2017年6月27日出願の「細長い器具のための安全シールド並びに関連のシ
ステム及び方法」(“SAFETY SHIELDS FOR ELONGATED I
NSTRUMENTS AND RELATED SYSTEMS AND METHO
DS”)と題された米国仮特許出願第62/525,663号の、合衆国法典第35巻、
第119条(e)の下での恩典を主張し、それら仮出願各々の内容全体をこれにより参考
文献としてここに援用する。
【0002】
[0002]ここに記載されている特定の実施形態は、概して、細長い医療器具のための安全
シールドに関しており、更なる実施形態は、より具体的に、骨内アクセス処置で使用され
る器具の様な細長い器具の遠位先端を保護するための安全シールドに関している。
【背景技術】
【0003】
[0003]針の様な細長い医療器具が患者に使用された後にそれらの器具の遠位先端を覆う
ために多くの装置、システム、及び方法が開発されている。その様な装置、システム、及
び方法は、施術者を不注意による針刺しから護ることができ、別の見方をすれば血液によ
って感染する疾患の縮小をもたらすことになり得る。とはいえ、既知の装置、システム、
及び方法は、ここに記載されている特定の実施形態によって解決、是正、改善、又は回避
され得る1つ又はそれ以上の欠点に苦しんでいる。
【発明の概要】
【0004】
[0064]本開示は、概して、細長い医療器具のための安全シールドに関する。幾つかの実
施形態は、より具体的に、骨内アクセス処置で使用される細長い器具の遠位先端を保護す
るための安全シールドに関する。ここでの使用に際し、「細長い医療器具」という用語は
、それの通常の意味で使用される広義語であり、例えば、針、カニューレ、トロカール、
オブチュレータ、スタイレット、などを含む。特定の実施形態は、少なくともここに論じ
られている理由で、及び/又はそれ以外に本開示から自明である理由で、骨内アクセス用
途にとりわけ適しており、図面に描かれている実施形態は、その様な用途の文脈で論じら
れているが、本開示はその様に限定されるものではない。例えば、実施形態は、患者への
脈管アクセス又は他のアクセスの提供後にハブ(例えば、カテーテルハブ)から抜去され
る針を遮蔽するという様な他の文脈で使用されることもできる。ここでは、患者の脈管構
造が骨を介してアクセスされる又は骨を介して生検試料が取り出される骨内アクセスを実
現する、という文脈で幾つかの実施形態が開示されているが、その様な実施形態のうちの
幾つかは患者の中へ導入される他のシステムで使用されることもできるだろう。
【0005】
[0065]説明上、ここでの開示の多くは、軟質骨髄へのアクセスを得るために硬質緻密骨
組織を貫いて穿孔する又はそれ以外のやり方で穿通することによって骨構造の内部への導
管又は連絡通路を作成することに関わる。軟質骨髄へのアクセスが実現されたら、例えば
骨の骨髄又は他の成分の注入、吸引、又は摘出の様な、何れの種類にせよ適切な処置が遂
行されることができる。例えば、IV針で静脈にアクセスするという他の方法が困難であ
る場合や、心臓発作、火傷、薬物過量摂取、などの様な緊急事態において骨髄への早急ア
クセスが所望される場合など、数多くの状況が、ここに開示されている様なやり式で骨髄
へのアクセスを提供することから恩恵を受けることができるだろう。
【0006】
[0066]特定の実施形態は、特に、骨を穿通する装置、システム、及び方法に関して有用
である。具体的には、ここに開示されている特定の実施形態は、軟質骨髄へのアクセスを
得るべく、硬質緻密骨組織を貫いて穿孔する又はそれ以外のやり方で硬質緻密骨の中へ刺
入される又は硬質緻密骨を穿通するためのシステムと共に使用されることができる。
【0007】
[0067]骨へのアクセスを提供するための一部の先行技術のシステム及び方法は、骨髄へ
のアクセスを得るべく緻密骨を穿通するのに、ドリルによって動作可能な外側のペネトレ
ータと内側のトロカールを含むペネトレータ組立体に頼っている。骨へのアクセスが実現
されたら、トロカールは外側のペネトレータから抜去され、トロカールの遠位先端はむき
出しの状態で放置される。しかしながら、トロカールは、刺入中に、例えば血液媒介病原
体又は他の体液由来又は身体物質由来の病原体と接触し、それを保持していないとも限ら
ない。故に、トロカールのむき出しの遠位先端は、不注意による針刺しを引き起こして望
まれない感染症をもたらしかねないことから安全上問題である。
【0008】
[0068]ここに開示されている特定の実施形態は、少なくとも上記問題に対する解につい
てはその様な先行技術のシステム及び方法に勝って好都合であるだろう。例えば、シール
ドを含んでいる多部材刺入組立体を含むアクセスシステムの特定の実施形態が開示されて
いる。例えば、アクセスシステムは、針又はカニューレと、針又はカニューレのルーメン
の中へ挿入されるオブチュレータ又はトロカールの一方と、を含んでいてもよい。針又は
カニューレとオブチュレータ又はトロカールの前記一方は、皮膚及び下層の骨を貫いて穿
つために回転(例えば速い回転速度で一斉に回転)されるようになっていてもよい。刺入
が実現されたら、針又はカニューレは、骨の中へ流体チャネルを提供するべく骨内の所定
の場所に残され、オブチュレータ又はトロカールは針又はカニューレから抜去されること
ができる。オブチュレータ又はトロカールが針又はカニューレから抜去されてゆくと、シ
ールドがオブチュレータ又はトロカールの遠位端へ自動的にロックされるようになってい
る。ロックされたシールドは、オブチュレータ又はトロカールの遠位先端との不注意によ
る接触を制止又は防止することができる。ここに開示されている様々な実施形態のこれら
及び/又は他の利点は、下記の論考から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0005]自動ドライバを含んでいる骨内アクセスシステムの或る実施形態の分解立面図である。
【
図2】[0006]
図1の骨内アクセスシステムの自動ドライバの斜視図である。
【
図3】[0007]
図1の骨内アクセスシステムのオブチュレータ組立体部分の或る実施形態の斜視図である。
【
図4】[0008]
図3のオブチュレータ組立体の更なる斜視図である。
【
図5】[0009]
図3の5-5視線に沿って取られたオブチュレータ組立体の断面図である。
【
図6】[0010]
図1の骨内アクセスシステムのシールド部分の或る実施形態の斜視図である。
【
図7】[0011]
図6のシールドの別の斜視図である。
【
図8】[0012]シールドの腕部分の平面図である。
【
図9】[0013]
図7の9-9視線に沿って取られたシールドの別の腕部分の断面図である。
【
図12】[0016]
図1の骨内アクセスシステムの針組立体部分の或る実施形態の斜視図である。
【
図13】[0017]
図12の13-13視線に沿って取られた針組立体の断面図である。
【
図15】[0019]組立状態にある
図1の骨内アクセスシステムのアクセス組立体部分の断面図であり、アクセス組立体は、オブチュレータ組立体、シールド、及び針組立体を含んでいる。
【
図16】[0020]アクセス組立体を使用する或る例示としての方法の一段階での、患者の骨の内部へのアクセスを提供するために使用された後のアクセス組立体の断面図である。
【
図17A】[0021]例示としての方法の、
図16の段階の次の段階にあるアクセス組立体の一部分の拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック解除状態にあり且つ針ハブに対して連結状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から連結解除され引き出されてゆくところであり、アクセス組立体のオブチュレータハブ部分は明快さを期して示されていない。
【
図17B】[0022]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の
図17Aの様な別の拡大断面図であり、シールドがロック解除状態にあり且つ連結状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から更に引き出されてゆくところである。
【
図17C】[0023]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の
図17Aの様な別の拡大断面図であり、オブチュレータ組立体は針組立体から更に引き出されてゆくところであり、シールドは、オブチュレータに対してロック解除状態からロック状態へ移行し、針ハブに対して連結状態から連結解除状態へ移行するところである。
【
図17D】[0024]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の
図17Aの様な別の拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から完全に引き出されたところである。
【
図18】[0025]オブチュレータ及びシールドが針ハブから完全に抜去された後の、オブチュレータの遠位端へ付着されたシールドの断面斜視図である。
【
図19】[0026]例えばここに開示されている骨内アクセスシステムの実施形態、に適合するシールドの別の実施形態の斜視図である。
【
図20】[0027]
図19のシールドの更なる斜視図である。
【
図21】[0028]例えばここに開示されている骨内アクセスシステムの実施形態、に適合するシールドの別の実施形態の斜視図である。
【
図23】[0030]例えばここに開示されている骨内アクセスシステムの実施形態、に適合するシールドの別の実施形態の斜視図である。
【
図24】[0031]アクセス組立体の別の実施形態の斜視図である。
【
図25】[0032]
図24のアクセス組立体の分解立面図である。
【
図26】[0033]
図24のアクセス組立体のオブチュレータ組立体部分の斜視図である。
【
図27】[0034]シールドのキャッチ部分の斜視図である。
【
図28A】[0035]
図24のアクセス組立体のキャッチ部分の、
図27の28A視線に沿って取られた断面図である。
【
図28B】[0036]
図27の28B視線に沿って取られたキャッチの断面図である。
【
図29】[0037]キャッチがその中へ受け入れられるシールドのハウジング部分の斜視図である。
【
図30】[0038]
図29の30-30視線に沿って取られたハウジングの断面図である。
【
図31】[0039]
図24のアクセス組立体の針組立体部分の近位部分の斜視図である。
【
図32A】[0040]例示としての方法の一段階にある
図24のアクセス組立体の拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック解除状態にあり且つ針ハブに対して連結状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から連結解除され引き出されてゆくところであり、アクセス組立体のオブチュレータハブ部分は明快さを期して示されていない。
【
図32B】[0041]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の別の拡大断面図であり、オブチュレータ組立体は針組立体から更に引き出されてゆくところであり、シールドは針ハブに対して連結状態に留まったままオブチュレータに対してロック解除状態からロック状態へ移行するところである。
【
図32C】[0042]例示としての方法の
図32Bに描かれている段階と同じ段階にあるアクセス組立体の、
図32Bの視線に対して90度回転させた視線に沿って取られた拡大断面図である。
【
図32D】[0043]アクセス組立体の
図32Bに描かれている様な別の拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック状態に留まったままオブチュレータ組立体は針組立体から更に引き出されてゆくところであり、シールドは針ハブに対して連結状態から連結解除状態へ移行するところである。
【
図32E】[0044]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の
図32Bの様な別の拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から完全に取り出されたところである。
【
図33】[0045]シールドの別の実施形態の斜視図である。
【
図34】[0046]
図33のシールドが適合するアクセス組立体の別の実施形態であって
図15に描かれているものに似ているアクセス組立体の斜視図であるが、それのオブチュレータハブ部分は明快さを期して示されていない。
【
図35A】[0047]例示としての方法の一段階にある
図34のアクセス組立体の
図34の35A-35A視線に沿って取られた拡大断面図であり、シールドがオブチュレータに対してロック解除状態にあり且つ針ハブに対して連結状態にあるままオブチュレータ組立体が針組立体から連結解除され引き出されてゆくところである。
【
図35B】[0048]例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体の別の拡大断面図であり、オブチュレータ組立体は針組立体から更に引き出されてゆくところであり、シールドはオブチュレータに対してロック解除状態からロック状態へ移行し且つ針ハブに対して連結状態から連結解除状態へ移行するところである。
【
図36】[0049]
図33のシールドが適合するアクセス組立体の別の実施形態であって
図15に描かれているものに似ているアクセス組立体の斜視図であるが、アクセス組立体はシールドに対して90度回転されており、アクセス組立体のオブチュレータハブ部分は明快さを期して示されていない。
【
図37A】[0050]
図36のアクセス組立体の遠位端の、
図36の37A-37A視線に沿って取られた断面図であり、針の遠位面に対比して引っ込んでいるオブチュレータの遠位面を示している。
【
図37B】[0051]針内に位置付けられたトロカールを含んでいるアクセス組立体の別の実施形態の遠位端の断面図であり、針の遠位先端はトロカールの切削面に対比して近位方向に引っ込んでいる。
【
図37C】[0052]針内に位置付けられたトロカールを含んでいるアクセス組立体の別の実施形態の遠位端の断面図であり、針の遠位先端はトロカールの切削面に隣接している。
【
図38】[0053]手動ドライバを含んでいる骨内アクセスシステムの別の実施形態の分解立面図である。
【
図39】[0054]手動ドライバの斜視図である。
【
図40】[0055]手動ドライバの別の斜視図である。
【
図41】[0056]
図39の41-41視線に沿って取られた手動ドライバの断面図である。
【
図42】[0057]組立状態で描かれている
図38の骨内アクセスシステムの斜視図である。
【
図43】[0058]例えばここに開示されている骨内アクセスシステムの実施形態、に適合するシールドの別の実施形態の斜視図であり、シールドは複数の別々の構成要素を備えている。
【
図44】[0059]
図43のシールドの本体部分の斜視図である。
【
図45】[0060]
図43のシールドの保持器部分の斜視図である。
【
図46B】[0062]
図43のシールドの案内部分の別の斜視図である。
【
図47】[0063]例えばここに開示されている骨内アクセスシステムの実施形態、に適合するシールドの別の実施形態の遠位部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0004]ここでの書面による開示は、非限定的あり非網羅的である例示としての実施形態
を記載している。図に描かれているその様な例示としての実施形態の幾つかを参照する。
[0069]
図1は、或る実施形態の骨内アクセスシステム100の分解立面図である。様々
な実施形態では、システムは、ドライバ101とアクセス組立体109を含んでいる。ド
ライバ101はアクセス組立体109を患者の骨の中へと回転させるのに使用できる。様
々な実施形態では、ドライバ101は自動であってもよいし又は手動であってもよい。例
示されている実施形態では、ドライバ101は自動ドライバ108である。例えば、自動
ドライバ108は、高い回転速度を実現するドリルであってもよい。
【0011】
[0070]骨内アクセスシステム100は、更に、オブチュレータ組立体102とシールド
105と針組立体202を含んでおり、それらは集合的にアクセス組立体109と呼称さ
れてもよい。アクセス組立体109は更にアクセスシステムと呼称されることもある。こ
こでは便宜上、オブチュレータ組立体102がその様に呼称されている。例示されている
実施形態では、オブチュレータ組立体102はオブチュレータ104を含んでいる。但し
、様々な他の実施形態では、オブチュレータ104は、例えば、トロカール、針、又はス
タイレットの様な、異なる細長い医療器具と置き換えられてもよく、及び/又は上記の例
の1つ又はそれ以上の様な異なる名で呼称されてもよい。したがって、オブチュレータ組
立体102は、より一般的には、細長い医療器具組立体と呼称されることもある。同様に
、オブチュレータ104は、より一般的には、細長い医療器具と呼称されることもある。
【0012】
[0071]例示されている実施形態では、オブチュレータ組立体102は、何れかの適切な
やり方でオブチュレータ104へ付着され(換言すれば、取り付けられ)ている連結ハブ
103を含んでいる。連結ハブ103は、以下に更に論じられている様にドライバ101
と接面するように構成されることができる。連結ハブ103は、代わりに、オブチュレー
タハブ103と呼称されることもあり、より一般的には、細長い器具ハブ103と呼称さ
れることもある。
【0013】
[0072]例示されている実施形態では、シールド105はオブチュレータ104と連結す
るように構成されている。連結は、シールド105が第1の動作モードにあるときにはオ
ブチュレータ104とシールド105の間の、滑動、並進、又は他の軸方向運動の様な、
相対運動を許容することができ、シールド105が第2の動作モードへ移行されると上記
各種運動を防止することができる。例えば、以下に更に論じられている様に、オブチュレ
ータ104がシールド105をロック解除状態に維持しているときには、シールド105
は長手方向並進を許容するやり方でオブチュレータ104と連結していて、オブチュレー
タ104がもはやシールド105をロック解除状態に維持しない位置までオブチュレータ
104が動かされると、シールド105は、シールド105とオブチュレータ104の間
に並進運動が殆ど又は全く許容されないロック状態へ自動的に移行することができる。別
の言い方をすれば、シールド105は、以下に更に論じられている様に、オブチュレータ
104に対して長手方向に、シールド105がオブチュレータの遠位先端との不慮の接触
を制止又は防止する固定の又は実質的に固定の長手方向配向へロックされることができる
のである。
【0014】
[0073]引き続き
図1を参照して、針組立体202は、ここでは便宜上その様に呼称され
ている。例示されている実施形態では、針組立体202は針204を含んでいる。但し、
様々な他の実施形態では、針204は、例えば、カニューレ、管、又はシースの様な異な
る器具と置き換えられることもでき、及び/又は上記の例の1つ又はそれ以上の様な異な
る名で呼称されることもできる。したがって、針組立体202は、より一般的には、カニ
ューレ組立体又は管組立体と呼称されてもよい。同様に、針204は、より一般的には、
カニューレと呼称されてもよい。
【0015】
[0074]例示されている実施形態では、針組立体202は、何れかの適切なやり方で針2
04へ付着されている針ハブ203を含んでいる。針ハブ203は、以下に更に論じられ
ている様に、連結ハブ103と連結するように構成されることができ、それによりドライ
バ101と連結されるようになっていてもよい。針ハブ203は、代わりに、カニューレ
ハブ203と呼称されてもよい。
【0016】
[0075]例示されている実施形態では、シールド105は、針ハブ203と連結するよう
に構成されている。連結は、シールド105が第1の動作モードにあるときには、針ハブ
203とシールド105の間の、滑動、並進、などの様な、軸方向運動を防止することが
でき、シールド105が第2の動作モードへ移行されると、シールド105が針ハブ20
3から連結解除されることを許容することができる。例えば、以下に更に論じられている
様に、オブチュレータ104がシールド105をロック解除状態に維持しているときには
、シールド105は針ハブ203に対して実質的に固定の長手方向位置に維持されるよう
に針ハブ203と連結していて、オブチュレータ104がもはやシールドをロック解除状
態に維持しない位置までオブチュレータ104が動かされると、シールド105はオブチ
ュレータ104に対してロック状態へ自動的に移行し、シールド105は更に針ハブ20
3から連結解除されることになる。
【0017】
[0076]以下に更に論じられている様に、アクセス組立体109を組み立てるには、シー
ルド105がオブチュレータ104と連結され、オブチュレータ104が針204の中へ
挿入され、オブチュレータハブ103が針ハブ203へ連結されればよい。例示されてい
る実施形態では、アクセス組立体109の使用前には針204及びオブチュレータ103
の少なくとも遠位部分を覆うためにキャップ107が提供されていてもよい。例えば、以
下に更に論じられている様に、例示されている実施形態では、キャップ107の近位端が
オブチュレータハブ103へ連結されるようになっていてもよい。
【0018】
[0077]
図2を参照して、自動ドライバ108は何れかの適切な形態をしていてもよい。
ドライバ108は、使用者が片手で把持できるハンドル110を含んでいてもよい。ドラ
イバ108は、更に、連結インターフェース112の回転をもたらすべく使用者がドライ
バ108を選択的に作動させられる何れかの適切な種類のアクチュエータ111を含んで
いてもよい。例えば、アクチュエータ111は、ドライバ108を作動させるための、図
示の様なボタン、又はスイッチ、又は他の機械的又は電気的な要素を備えていてもよい。
例示されている実施形態では、連結インターフェース112は、空洞114を画定するソ
ケット113として形成されている。連結インターフェース112は連結ハブ103(図
1参照)と連結するように構成されることができる。
【0019】
[0078]自動ドライバ108は、連結インターフェース112の回転運動にエネルギー供
給するように構成されている何れかの適切な種類のエネルギー源115を含むことができ
る。例えば、幾つかの実施形態では、エネルギー源115は、自動ドライバ108に電気
パワーを提供する1つ又はそれ以上のバッテリーを備えていてもよい。他の実施形態では
、エネルギー源115は、アクチュエータ111の作動時に解放される位置エネルギーを
保存することのできるばね(例えばコイルばね)又は他のバイアス部材を備えることがで
きる。
【0020】
[0079]エネルギー源115は、何れの適切なやり方で連結インターフェース112と連
結されていてもよい。例えば、例示されている実施形態では、自動ドライバ108は、ギ
ヤ組立体117への電気的、機械的、又は電気機械的な連結116を含んでいる。幾つか
の実施形態では、連結116は、電気的エネルギー源116によって提供される電気エネ
ルギーから機械的運動を生成する電気モーターを含んでいてもよい。他の実施形態では、
連結116は、機械的(例えばばね式)エネルギー源115からの回転エネルギーをギヤ
組立体117へ機械的に伝達する機械的リンク仕掛けを含んでいてもよい。自動ドライバ
108は、ギヤ組立体117を連結インターフェース112と連結するために何れの適切
な種類の機械的連結118を含むこともできる。他の実施形態ではギヤ組立体117は省
略されていることもある。
【0021】
[0080]様々な実施形態では、自動ドライバ108は、連結インターフェース112を回
転させ、それによりアクセス組立体109を、アクセス組立体109の手動回転によって
実現され得るよりはるかに大きい回転速度で回転させることができる。例えば、様々な実
施形態では、自動ドライバ108は、アクセス組立体109を、300回転毎分以上、4
00回転毎分以上、500回転毎分以上、750回転毎分以上、1000回転毎分以上、
1250回転毎分以上、1500回転毎分以上、又は1750回転毎分以上の速度で回転
させることができる。
【0022】
[0081]
図3から
図5を参照すると、連結ハブ103とオブチュレータ104を含んでい
るオブチュレータ組立体102がより詳細に示されている。例示されている実施形態では
、オブチュレータハブ103は本体又はハウジング120を含んでいる。ハウジング12
0の近位端は、ドライバ101の連結インターフェース112との連結用の連結インター
フェース122と連結されることができる(例えば、連結インターフェース122へ付着
されていてもよいし、又は近位端自体が連結インターフェース122を画定していてもよ
い)。例示されている実施形態では、連結インターフェース122は、自動ドライバ10
8のソケット113の空洞114内に受け入れられる構成のシャフト123として形成さ
れている。具体的には、シャフト123はソケット113と接面してそれによって回転さ
せられるようになっていてもよい。例示されている実施形態では、シャフト123は、ソ
ケット113の六角形断面と相補である六角形断面を画定している。何れかの他の適切な
配設も考えられる。更なる実施形態では、ソケット113とシャフト123が入れ換わっ
て、ドライバ101がシャフトを含み、連結ハブ103がドライバ101のシャフトを受
け入れるためのソケットを画定していてもよい。
【0023】
[0082]連結ハブ103の連結インターフェース122は、更に、連結ハブ103とドラ
イバ101のそれぞれの連結インターフェース122と112の間の連結を容易にし、及
び/又は強固にする磁気部材124を含んでいてもよい。様々な実施形態では、磁気部材
124は、例えば強磁性材料と強磁性体の1つ又はそれ以上を含んでいてもよい。幾つか
の実施形態では、ソケット113は、磁気部材124と磁気的に連結する同様の磁気部材
を含んでいてもよい。他の実施形態では、ソケット113自体が磁気部材として形成され
ていてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、磁気部材124は磁石を備えていて、ソ
ケット113は空洞114の基底に相補的な磁気部材(図示せず)を含んでいてもよい。
他の実施形態では、磁気部材124は磁石を備えていて、ソケット113は磁気部材12
4が引き寄せられる磁気材料で形成されていてもよい。他の実施形態では磁気部材124
は省略されていることもある。
【0024】
[0083]ハウジング120の本体は、更に、連結ハブ103の扱いを容易にする把持部1
26を画定していてもよい。例えば、例示されている実施形態では、把持部126は、ハ
ウジング120の全周囲に及ぶ側壁128の凹領域として形成されている。
【0025】
[0084]例示されている連結ハブ103は、ハウジング120の中央部分から遠位方向に
延びるスカート部130を含んでいる。例示されている実施形態では、スカート部130
は側壁128の遠位部分によって画定されている。スカート部130は、連結ハブ103
を針ハブ203へ選択的に連結するように構成されている1つ又はそれ以上の機械的連結
部材131を含むことができる。例示されている実施形態では、スカート部130は対向
する側面に2つのその様な機械的連結部材131を含んでいる。具体的には、例示されて
いる実施形態は、横方向又は半径方向に弾性的に変形することのできる2つの弾性腕部又
は突出部132を含んでいる。各腕部は、その内面に、針ハブ203と接面して連結構成
を実現することのできるスナップインターフェース、内方突起、又はキャッチ134を含
むことができる。
【0026】
[0085]例示されている実施形態では、オブチュレータハブ103は、更に、キャップ1
07をオブチュレータハブ103へ連結するのを支援することのできる一対の外方突起1
36(同じく
図4参照)を含んでいる。例えば、幾つかの実施形態では、キャップ107
は、スカート部130の外径よりごく僅かに大きい内径を画定していてもよい。外方突起
136は、キャップ107の近位端を実質的に円筒状の形状からやや長円形の形状へ僅か
に変形させることができ、それがスカート部130に対するキャップ107の掴みを強化
することになる。キャップ107のための何れかの他の適切な接続配設も考えられる。
【0027】
[0086]
図4を参照して、側壁128は、更に、連結ハブ103を針ハブ203と共に一
斉に回転させるやり方で連結ハブ103を針ハブ203へ連結する構成の連結インターフ
ェース137を画定することができる。例示されている実施形態では、連結インターフェ
ース137は、針ハブ203のシャフト部分が中へ受け入れられることのできるソケット
138として形成されている。ソケット138は、連結ハブ103が針ハブ203へたっ
た1つの固有の回転配向又は角度配向でしか連結されることを許容しないキー形状を画定
していてもよい。具体的には、例示されている実施形態では、ソケット138は、細長い
正八角柱を画定していて、正八角柱の5つの連続した側面は実質的に同一の大きさであり
、それら5つの連続した側面の端から延びる2つの広い側面は5つの連続した側面に対比
して長く、また2つの広い側面の間に延びる8つ目の短い側面は、5つの連続した側面よ
り短くなっている。何れかの他の適切なキーイング構成も考えられる。以下に更に論じら
れている様に、まさに説明されている様なキー型インターフェースはオブチュレータ10
4と針204が互いへ所望されるやり方で連結されることを確約することができ、つまり
幾つかの実施形態では、確実に両構成要素の遠位面が実質的に互いに平行であるように及
び/又は確実にオブチュレータ104の遠位面が針204の遠位面に対して完全に引っ込
んでいるように、オブチュレータ104と針204が連結されることを確約する。
【0028】
[0087]
図4及び
図5を参照して、幾つかの実施形態では、オブチュレータ104は近位
端140と遠位端142の間を延びている。オブチュレータ104の近位端140は、そ
の末端に近位先端144を有しており、オブチュレータ104の遠位端142は、その末
端に遠位先端146を有している。例示されている実施形態では、連結ハブ103のハウ
ジング120は、オブチュレータ104の近位端140を実質的に包囲している。
【0029】
[0088]オブチュレータ104の遠位端142は、遠位面147を含んでいる。遠位面1
47は、実質的に平面状であってもよいし、又はオブチュレータ104の長手方向軸に対
して角度をなしていてもよい。幾つかの実施形態では、遠位面147は、バックベベルと
して形成されていてもよい。幾つかの実施形態では、オブチュレータ104の遠位端14
2は、針204の遠位面に対して引っ込んでいるように構成されていてもよい。
【0030】
[0089]例示されている実施形態では、オブチュレータ104は、更に、陥凹150を含
んでいてもよい。陥凹150は、オブチュレータの近位端140と遠位端142の間の位
置にあってもよい。別の言い方をすれば、陥凹150はオブチュレータ104の遠位先端
146よりも近位に配置されているとしてもよい。陥凹150は、何れの適切な種類であ
ってもよく、例えば、溝、軌道、又は他の何れかの適切な凹み領域若しくは例えばオブチ
ュレータ104の陥凹150の近傍の部分と比べて縮小された直径又は縮小された厚さの
領域などとすることができる。陥凹150は、オブチュレータ104の長手方向軸を一周
して延びていてもよいしそうでなくてもよい。
【0031】
[0090]
図5を参照して、例示されている実施形態では、陥凹150は、オブチュレータ
の長手方向軸を一周して延びている溝151として画定されている。溝151は、陥凹1
50に近位側及び遠位側で隣接して位置しているオブチュレータ104の部分に対比して
窪んでいる基底面152又は内側表面又は基底壁を含んでいる。溝151は、更に、側壁
とも呼称される近位面154と遠位面156を含んでいる。例示されている実施形態では
、近位面154と遠位面156のそれぞれは、実質的に平面状であり、オブチュレータ1
04の長手方向軸に対して実質的に直交に延びている。面154、156は、それぞれ、
実質的に環の形状をしているとしてもよい。以下に更に論じられている様に、面154、
156は、シールド105がロック状態へ移行された後のシールド105の運動の範囲を
限定することができる。
【0032】
[0091]
図6及び
図7は、例えば、安全シールド、ガード、クリップ、カバー、又は針刺
し防止要素とも呼称され得る或る例示としての実施形態のシールド105の異なる斜視図
を描いている。シールド105は、所望の形に形成され得る本体161を含んでいる。例
示されている実施形態では、本体161は、切られ折られた金属(例えばステンレス鋼)
の単一シートを備えている。例示されているシールド105は全体が材料の単一単体モノ
リシック部片で形成されているが、他の実施形態は、(例えば、以下に更なる例示として
の実施形態に関して論じられている様に)複数の別々の構成要素を含むこともできる。
【0033】
[0092]例示されている実施形態では、シールド105は、カラー160と一対の腕部1
62、163を含んでいる。腕部162、163は、カラー160の近位端から近位方向
に延びている。例示されている実施形態では、腕部162、163は、弾性的に可撓性の
部材である。腕部162、163は、
図6に描かれている薄型外形の配向にあるときには
、それらが、自然状態、静止状態、非偏向状態、非変位状態、非変形状態、無歪状態、無
撓み状態、又は弛緩状態にあるように、又は少なくとも、それらが
図10及び
図11に描
かれている様な外方変位状態へ動かされたときに比べてその様な低エネルギー状態に近く
なるように、形成されていてもよい。例えば、腕部162、163は
図10及び
図11に
描かれている様な配向を実現するためにシールド105の長手方向軸から離れて横方向又
は半径方向外方に変形され、変位され、撓められ、又は偏向されていて、それが内部バイ
アスを生じさせて腕部162、163をそれらの自然な状態へ戻るよう及び/又はより低
いエネルギー状態へ戻るよう自然に付勢し又はそれ以外のやり方で影響を及ぼすことにな
るわけであり、故にバイアスは横方向又は半径方向に内方へ長手方向軸に向かって方向付
けられているということになる。
【0034】
[0093]他の実施形態では、腕部162、163は、内方バイアスを殆ど又は全く提供せ
ず、外方にバイアスをかけられることすらある。その様な実施形態では、他の内方バイア
ス源が提供されていることもある。例示としての実施例が更に
図43に関して論じられて
いる。
【0035】
[0094]シールド105は遠位端164と近位端165を画定することができる。例示さ
れている実施形態では、カラー160はシールドの遠位端164に配置されている。例示
されているカラー160は、実質的に矩形の横断面を画定しているが、他の構成も考えら
れる。カラー160は、シールド105の遠位先端166又は遠位縁を画定することがで
きる。例示されている実施形態では、遠位先端166は、実質的に平面状の面を含んでい
る。
【0036】
[0095]カラー160はオブチュレータが通過することのできる遠位開口部167を画定
することができる。様々な実施形態では、遠位開口部167は、固定的に開いている構成
を画定していてもよい。別の言い方をすれば、幾つかの実施形態では、開口部167は、
オブチュレータ104の遠位先端146がシールド105の中へ引き入れられた後でさえ
開いたままであるように構成されている。他の言葉で言うと、カラー160は、実質的に
変形不能である又はシールド105の全動作を通して単一の形状を画定しているというこ
とになる。
【0037】
[0096]以下に更に論じられている様に、幾つかの実施形態では、カラー160は、シー
ルド105がオブチュレータ104側へロックされたときに遠位開口部167が開いたま
まであっても、オブチュレータ104の遠位先端146との望まれない接触を制止又は防
止する能力がある。例えば、遠位開口部167は、使用者又は他の個体の皮膚が、シール
ド105の空洞169の中へ、オブチュレータ104の遠位先端146と接触してしまう
ほどの距離まで進入するのを防ぐ大きさであってもよい。
【0038】
[0097]例示されている実施形態では、空洞169は、全体として、カラー160と腕部
162、163の遠位端と複数のパネル181、182、183とによって画定されてい
る。別の言い方をすれば、カラー160と腕部162、163とパネル181、182、
183によってケージ180が画定されているということになる。ケージ180は、オブ
チュレータ104の遠位先端146が空洞169の中へ引き入れられそこに保持されてい
るときに、遠位先端146との不注意による接触を防ぐことができる。例示されている実
施形態では、パネル183はパネル182の近位端の横突出部である。パネル183は、
オブチュレータ104が通過できる通路184を画定することができる。パネル183は
案内と呼称されることもある。
【0039】
[0098]例示されている実施形態では、シールド105の近位端165にて、腕部162
、163は対向方向に延びる横延長部172、173をそれぞれ画定している。横延長部
172、173は、オブチュレータ104が通過できる開口部174、175を画定する
ことができる。開口部174、175は以下に更に論じられている。
【0040】
[0099]幾つかの実施形態では、腕部162、163の1つ又はそれ以上は、以下に更に
論じられている様に、針ハブ203に係合できる1つ又はそれ以上の接続インターフェー
ス176、177をそれぞれ画定することができる。例示されている実施形態では、接続
インターフェース176、177は、腕部が外方に変形され又は歪められたときに針ハブ
203に係合するように外方に方向付けられ、更にはオブチュレータ104の大直径部分
によってこの外方配向に保持される。例示されている実施形態では、接続インターフェー
ス176、177は、外方に向いた突起178、179として形成されている。例えば、
例示されている実施形態では、突起178、179は、それぞれ、腕部162、163の
外方曲がりとして形成されている。接続インターフェース176、177は、以下に更に
説明されている様なやり方で針ハブ203の接触領域と接面することのできる接触領域を
画定していると言うことができる。例えば、突起178、179の近位表面は、シールド
105を針ハブ203と係合させるために、針ハブ203によって画定されている環状溝
の下面又は近位端に接触するように構成されることができる。
【0041】
[0100]様々な実施形態では、シールド105は、材料の単体モノリシック部片で形成さ
れていてもよく、又は別の言い方をすれば単一部片構造を有していてもよい。例えば、幾
つかの実施形態では、シールド105は、
図5及び
図6に描かれている構成へ折られ及び
/又は曲げられたシートメタルの単一片で形成されていてもよい。例えば、例示されてい
る実施形態では、シールド105は、カラー160の各角に1つの4つの主要曲がりにて
実質的に矩形の形へ折られている。3つの追加の曲がりが横延長部172、173、18
3のそれぞれを現出させている。幾つかの実施形態では、追加の曲がり(場合によっては
3つの曲がり各々)は外方突起178、179を現出させている。金属の単一シートを折
る又は曲げれば、シートの互いに反対側の縁を継目185に沿って互いに接触させ又に密
に近接させることができる。
【0042】
[0101]他の実施形態では、シールド105は、射出成形され、3D印刷され、又は何れ
かの他の適切なやり方で形成されることができる。他の又は更なる実施形態では、シール
ド105は、一体に接合されている複数の部片で形成されることもできる。
【0043】
[0102]
図8及び
図9は、腕部162、163の横延長部172、173の拡大図を描い
ている。横延長部172、173によって画定されている開口部174、175は、それ
ぞれ、オブチュレータ104の異なる部分が通って受け入れられる2つの別々の領域を含
むことができる。各開口部174、175は、陥凹150の近傍のオブチュレータ104
の相対的に広い部分の通過を許容するのに十分に広い通路又は通過領域186、187を
それぞれ含むことができる。各開口部174、175は、更に、通過領域186、187
より狭い受け口、絞り、又は絞り領域188、189をそれぞれ含むことができる。各受
け口又は絞り領域188、189は、オブチュレータ104の陥凹150(
図5参照)の
部分を受け入れることができる。例示されている実施形態では、各領域186、187、
188、189は、実質的に円形である。通過領域186、187は、互いに実質的に同
じ大きさであってもよく、絞り領域188、189も同じく互いに実質的に同じ大きさで
あってもよく、通過領域186、187の直径は絞り領域188、189の直径より大き
くてよい。通過領域186の直径は、近位部分140の通過を許容するためにオブチュレ
ータ104の近位端140の直径より僅かに大きければよい。開口部174、175は、
実質的に向きが反対の丸いキー穴に実質的に似ていてもよい。例示されている実施形態で
は、開口部174、175は、それぞれ、オブチュレータ104を完全に包囲する。
【0044】
[0103]各横延長部172、173は、開口部174、175の部分を境界する接触領域
190、191をそれぞれ画定することができる。各接触領域191、192は、複数の
接触表面を含むことができる。例示されている実施形態では、各接触領域190、191
は、太線によって描かれている内方に向いた(例えば半径方向に向いた)接触表面192
、193をそれぞれ含んでいる。接触表面192、193は、シールド105とオブチュ
レータ104の相対配向に依存して、オブチュレータ104の異なる大きさの外側表面に
接触又は当接するか或いは接触すること無しに密に接近するように配向されている。具体
的には、引き続き
図8及び
図9を参照すると共に、加えて
図17Bも参照して、シールド
105がオブチュレータ104の大外径を画定している近位部分を覆って位置付けられた
とき、接触表面192、193の通過領域186、187を境界している部分がオブチュ
レータ104の外側表面に接触する。また、
図8及び
図9を参照すると共に、加えて
図1
7Bも参照して、オブチュレータ104がシールド105に対し近位方向に、シールド1
05の横延長部172、173がオブチュレータの溝151と大凡同レベルになる位置ま
で動かされると、腕部162、163が内方に跳ね、接触表面192、193の絞り領域
188、189を境界している部分が、幾つかの実施形態では、溝151の基底面152
に接触することになる。他の実施形態では、表面192,193は代わりに溝151の基
底面152に密に近接するところまではいってもそれとの接触には至らないというように
なっていてもよい。この様に、幾つかの実施形態では、接触表面192、193がロック
解除条件とロック条件の各条件下にオブチュレータ104の一部分に接触するのに対し、
他の実施形態では、接触表面192、193は、シールド105がロック解除条件下にあ
るときにオブチュレータ104の外側表面に接触し――それによりシールド105をロッ
ク解除状況に維持する――が、接触表面192、193はシールド105がロック条件下
にあるときにはオブチュレータ104に接触しない(例えば溝151に接触しない)。
【0045】
[0104]別の言い方をすれば、接触表面192は、それぞれが通過領域186を境界して
いる2つの対向部分を含むことができる。接触表面192のこれらの対向する部分は、オ
ブチュレータ104がシールド105を完全に通って延びているとき、オブチュレータ1
04の相対的に大きい近位部分の外側表面に接触することができる。(
図5及び
図17A
参照)。オブチュレータ104がシールド105を通って引き込まれる(換言すれば、後
退する)際、接触表面192の対向する部分はオブチュレータ104の近位部分に沿って
滑動し腕部162を偏向された配向に維持することができる(
図17B参照)。オブチュ
レータ104のシールド105に対する更なる近位方向の引き出しは、接触表面192を
陥凹150に重なるように配向させることになる(
図5及び
図17Cを参照)。腕部16
2の内部バイアスのせいで、腕部162は自然に内方へ動くことになる。内方運動は、幾
つかの実施形態では、接触表面192の、上述の対向する部分を架橋している部分であっ
て絞り領域188を境界している部分を、陥凹150の基底面151との接触に至らせる
ことができる。他の実施形態では、接触表面192の架橋部分は代わりに陥凹150の基
底面151との密な近接にまでは至るが基底面151に触れない。接触表面193は、ま
さに説明されている接触表面192と同じやり方で、但し逆の方向に、機能することがで
きる。
【0046】
[0105]各接触領域190、191は、更に、オブチュレータ104の溝151の近位面
154又は遠位面156のうちの一方に接触又は当接するように構成されている接触表面
又は接触面194、195をそれぞれ含んでいてもよい(
図5及び
図17C参照)。接触
面194、195は、それぞれ、近位面194及び遠位面195と呼称されてもよい。特
定の実施形態では、接触表面192の架橋部分が陥凹150の基底面152との接触又は
密な近接に至ると、接触面194が陥凹150の近位面154と接触又は密に近接するこ
とになる(
図17C参照)。腕部162の接触面194と陥凹150の近位面154の間
の協働が、シールド105の、オブチュレータ104に対する近位方向の運動の範囲を限
定することになる。同じ様に、接触表面193の架橋部分が陥凹150の基底面152と
接触又は密な近接に至ると、接触面195が陥凹150の遠位面156と接触又は密に近
接することになる(
図17C参照)。腕部163の接触面195と陥凹150の遠位面1
56の間の協働が、シールド105の、オブチュレータ104に対する遠位方向の運動の
範囲を限定することになる。
【0047】
[0106]シールド105がロック解除状態にあるときには、通路186、187は実質的
に互いに整列しており、又は別の言い方をすれば、通路186、187は通路の内径とオ
ブチュレータ104の近位部分の外径の間の少量のクリアランスに因りほんの僅かだけ不
整列になる余地があるということであり、当該クリアランスは、通路186、187同士
がオブチュレータ104との接触を実現するべく少量だけ対向方向に動くのを許容するこ
とができる。逆に、シールド105がロック解除状態にあるとき絞り188、189同士
は不整列であるということになる。シールド105がロック状態へ移行したとき、絞り1
88、189は実質的に互いとの整列に至らせられるのであり、又は別の言い方をすれば
、絞り188、189の内径と陥凹150の基底面152の間の少量のクリアランスに因
り絞り188、189にはほんの僅かだけ不整列な配向へ動かされる余地がある。逆に、
シールド105がロック状態へ移行すると通路186、187同士は実質的な整列状態を
脱し、又は別の言い方をすれば不整列になる。
【0048】
[0107]
図10は、ロック解除状態にあるときのシールド105の平面図である。この画
は、シールド105がこの作動状態にあるときに横延長部172、173の通路186、
187同士が概ね整列していることを描いている。
【0049】
[0108]
図11は、ロック解除状態にあるときのシールド105の底面図である。
図10
及び
図11は、シールド105がロック解除状態にあるときには、通路186、187が
互いと概ね整列していることに加え、通路186、187が案内183の通路184と整
列され得ることを描いている。シールド105がロック状態へ移行すると、案内183の
通路184は絞り188、189と整列されることになり、というのもこれら後者の領域
が互いに整列するからである。案内183は、こうして、シールドがロック解除状態にあ
るとき、及びロック解除状態とロック状態の一方から他方へ移行されるときに、シールド
105をオブチュレータ104に対して安定させる手助けをすることができ、又は別の言
い方をすれば、オブチュレータ104の長手方向軸に直交する何れかの軸周りにシールド
105が回転することを制止又は防止することができる。別の言い方をすれば、案内18
3は、シールド105とオブチュレータ104の長手方向整列を維持する手助けをするこ
とができる。その様な長手方向の整列は、例えば、オブチュレータ104がシールド10
5を通って近位方向に引かれてゆく際に、シールド105の遠位先端166が溝151の
遠位壁156に引っかかるのを防ぐことができる。もっと別の言い方をするなら、案内1
83はシールド105の横方向運動を制限することができるのである。
【0050】
[0109]
図12から
図14を参照して、先に論じられている様に針組立体202は互いへ
しっかり固定されているハブ203と針204を含むことができる。また、先に論じられ
ている様に針ハブ203及び針204は、より一般的に、カニューレハブ及びカニューレ
とそれぞれ呼称されてもよい。
【0051】
[0110]例示されている実施形態では、針ハブ203は、ハウジング又は本体208を含
んでいる。本体208は、連結ハブ102の連結インターフェース137(
図4参照)と
連結するように構成されている連結インターフェース210を画定することができる。例
えば、連結インターフェース210は、連結ハブ102のソケット138(
図4参照)内
に受け入れられる構成のシャフト212として形成されていてもよい。
図14に示されて
いる様に、幾つかの実施形態では、シャフト212は、針ハブ203が連結ハブ103へ
たった1つの固有の回転配向又は角度配向でしか連結されることを許容しないキー形状を
画定することができる。具体的には、例示されている実施形態では、シャフト212は、
細長い正八角柱を画定していて、正八角柱の5つの連続した側面は実質的に同一の大きさ
であり、それら5つの連続した側面の端から延びる2つの広い側面は5つの連続した側面
に対比して長く、また2つの広い側面の間に延びる8つ目の短い側面は、5つの連続した
側面より短くなっている。何れかの他の適切なキーイング構成も考えられる。
【0052】
[0111]針ハブ202は、更に、何れかの適切な種類のコネクタ220、例えば医療用コ
ネクタ含むことができる。コネクタ220は、ハウジング208によって画定されていて
、シャフト212から近位方向に延びていてもよい。コネクタ220は、針204が骨の
中へ挿入された後に、流体を患者体内へ注入するための医療機器の様な何れかの適切な医
療機器と連結するように構成されていてもよい。例えば、例示されている実施形態では、
コネクタ220は、ルアーフィッティング221(即ち雌型ルアーフィッティング)とし
て形成されている。例示されているルアーフィッティング221は、空洞又はルーメン2
24を画定している側壁222を含んでいる。幾つかの実施形態では、針ハブ202の使
用時に雄型ルアーフィッティングの一部分がルーメン224内に受け入れられるようにな
っていてもよい。コネクタ220のルーメン224は、以下に更に論じられている針20
4のルーメン251と流体連通することができる。
【0053】
[0112]例示されている実施形態では、側壁222は、シールド105がロック解除状態
にあるときに針ハブ202をシールド105と連結させる構成の接続インターフェース2
26を画定している。例えば、例示されている実施形態では、接続インターフェース22
6は、シールド105の外方突起178、179(
図6、
図15、及び
図17Aを参照)
をその中に受け入れることのできる環状溝227として形成されている。接続インターフ
ェース226は、接触表面又は接触領域(例えば溝227の近位表面)を画定していると
言ってもよいだろう。後段で更に論じられている様に、シールド105を針ハブ202と
連結された状態に維持するために、シールド105の一部分は接続インターフェース22
6の接触表面又は接触領域に当接する、干渉する、又はそれ以外のやり方で接面(換言す
れば、接触)することができる。
【0054】
[0113]ハウジング208は、更に、シャフト212から遠位方向に延びるスカート部2
28を画定していてもよい。スカート部228は、更に、シャフト212に対して外方に
延びていてもよい。
図14に示されている様に、スカート部228はハブ202の最大横
断方向周囲230を画定していてもよい。例示されている実施形態では、最大横断方向周
囲230は実質的に円形である。最大横断方向周囲230は、針組立体202を上又は下
から見たときの又は別の言い方をすれば針組立体202の長手方向軸に沿って見たときの
針組立体202の輪郭を表している。
【0055】
[0114]引き続き
図14を参照して、側壁222の上側内部縁はルーメン224の最大横
断方向周囲232を画定することができる。例示されている実施形態では、最大横断方向
周囲232は実質的に円形である。例示されている実施形態では、最大横断方向周囲23
2は、針組立体202を上から見たときの又は別の言い方をすれば針組立体202の長手
方向軸に沿って見たときのルーメン224の輪郭を表している。他の実施形態では、最大
横断方向周囲232は、ルーメン224の中を更に下った位置にあって
図14の様な平面
図では見えない側壁222の部分によって画定されていることもある。
【0056】
[0115]再び
図12及び
図13を参照して、針204は近位端240と遠位端242を含
むことができる。近位端240は近位先端244に終端し、遠位端242は遠位先端24
6に終端している。近位端240は何れかの適切なやり方でハウジング208へしっかり
固定されることができる。
【0057】
[0116]針204の遠位端242は遠位面247を含むことができる。幾つかの実施形態
では、遠位面247は、針204の中心長手方向軸248に対して或る角度をなしている
ベベルとして形成されている。例えば、例示されている実施形態では、遠位面247は、
実質的に平面状のベベルを画定している。ベベル型遠位面247は、研削の様な何れかの
適切なやり方で形成されることができる。例えば、実質的に平面状である遠位面247は
、バイアスグラインド(シンプルバイアスグラインドと呼称されることもある)によって
形成されることができる。例示されている遠位面247は、中心長手方向軸248に対し
て或る角度249をなしている。任意の適切な値の角度249が考えられる。例えば、様
々な実施形態では、角度249は約8度から約20度の範囲内である;又は、角度249
は、約8度以上、約10度以上、約15度以上、又は約20以上である;又は角度249
は、約8度以下、約10度以下、約15度以下、又は約20度以下である。幾つかの実施
形態では、角度249は11度である。
【0058】
[0117]針204が遠位方向に進められると、遠位面247は組織を穿刺し又は切削して
ゆくことができる。針204が回転されるにつれ、遠位面247は組織を切削することが
できる。幾つかの事例では、骨材料を切削することは、遠位面247及び/又はその周辺
部周りに延びる傾斜領域、特に周辺部の下側又は遠位の部分を介して切削をもたらす針2
04の回転によって円滑化される。遠位面247及び/又はその傾斜周辺部は、針204
の切削部分、切削面、又は切削表面と呼称されることもできる。針204の遠位端242
も針204の切削部分と呼称されてもよい。
【0059】
[0118]針204は二方向に切削するように構成されることができる。別の言い方をすれ
ば、針024は、針が第1の方向に回転されようが第1の方向とは反対の第2の方向に回
転されようが組織及び/又は骨を切削するように構成されていてもよいということである
。例えば、
図12を参照して、例示されている針110が中心長手方向軸248周りに時
計回りの方向に回転された場合は、遠位面247の右側の部分及び/又は隣接する傾斜領
域が針204の回転につれて切削することになる。同様に、例示されている針204が中
心長手方向軸248周りに反時計回りの方向に回転された場合は、遠位面247の左側の
部分及び/又は隣接する傾斜領域が針204の回転につれて切削することになる。自動ド
ライバ108が使用される特定の穿孔処置時の様な一部の事例では、針204は、第1の
方向又は第2の方向の一方にしか回転されないようになっていることもあるだろう。特定
の手動操作による処置時の様な他の事例では、針204は前後に回転され、往復動作の各
ストローク全体を通じて切削できるようになっていることもあるだろう。
【0060】
[0119]特定の実施形態では、遠位面247は、複数の切子面を含むことができる。例え
ば、幾つかの実施形態では、ランセット尖先を現出させるためにランセット研削がバイア
スベベルへ適用されてもよい。その様な実施形態の幾つかでは、遠位面247が3つの切
子面を含んでいることもあり、それら3つの切子面は一部の事例では3つの相違する平面
を画定していることもある。遠位面247のための何れかの他の適切な配設も考えられる
。
【0061】
[0120]再び
図12を参照して、針204は近位端240と遠位端242の間に延びるシ
ャフト250を含むことができる。シャフト250は、針204のルーメン251を画定
している内部表面を含むことができる。シャフト250の外部表面は、何れかの適切な種
類の1つ又はそれ以上の深度マーカー252を含むことができる。
【0062】
[0121]
図15は、組立状態にあるアクセス組立体109を描いている。先に論じられて
いる様に、連結ハブ103と針ハブ203それぞれのキー型連結インターフェース137
と210は、オブチュレータ104と針204の間の所定の関係が実現されることを確約
するために協働することができる。別の言い方をすれば、キー型連結インターフェース1
37、210は、オブチュレータ104が針204に対する固定された角度配向を画定す
ることを確約することができる。連結インターフェース137、210は、同じく、刺入
事象時のアクセス組立体109の回転の間中、例えば自動ドライバ108を介してのアク
セス組立体109の回転の間中、固定された角度配向を維持することができる。
【0063】
[0122]例示されている実施形態では、オブチュレータ104の遠位面197は、針20
4の遠位面247に対比して僅かに引っ込んで(換言すれば、窪んで)いる。加えて、例
示されている実施形態では、オブチュレータ104と針204それぞれの遠位面197と
247は実質的に互いに平行である。幾つかの実施形態では、オブチュレータ104は、
刺入事象時に皮膚も骨もどちらも切削しない。他の実施形態では、遠位面197、247
は実質的に互いと面一になっていてもよい。オブチュレータ104は、針204のルーメ
ン251を実質的に充填するか又はそれ以外のやり方でルーメン251内への通り道を封
鎖することができる。例えば、例示されている実施形態では、オブチュレータ104の遠
位面197は、ルーメン251の遠位端の中への開口部と実質的に同じ大きさである。オ
ブチュレータ104は、組織及び/又は骨材料が針204のルーメン250の中へ進入及
び/又は進行するのを制止又は防止することができる。例示されている実施形態では、オ
ブチュレータ104と針204それぞれの遠位面197と247は、アクセス組立体10
9の長手方向軸260に対して実質的に同じ角度に配向されていてもよい。
【0064】
[0123]引き続き
図15を参照して、アクセス組立体109の組立中、腕部又は突出部1
32は針ハブ203のスカート部228の上を進められることができる。突出部132の
スナップインターフェース又は内方突起134は、スカート部228の下面を把持して連
結ハブ103と針ハブ203を連結状態に維持することができる。例示されている実施形
態では、スカート部228は実質的に外方突起の形状をしており、腕部132の内側表面
は実質的に突起が受け入れられる陥凹を画定している。他の実施形態では、突起/陥凹イ
ンターフェースは入れ換わっていてもよい。例えば、腕部132が突起を画定していて、
突起がオブチュレータハブ103を針ハブ203と連結するべくスカート部228によっ
て画定されている陥凹の中へ受け入れられるというのであってもよい。
【0065】
[0124]突出部132とハブ228は集合的に解放可能係合機構262と呼称されてもよ
い。解放可能係合機構262は、包装からの取り出し時及び/又は自動ドライバ108と
の連結時の様なアクセス組立体109の一般的な扱い中にオブチュレータハブ103と針
ハブ203を一体に連結させたまま保つように構成されていてもよい。但し、解放可能係
合機構262は、連結ハブ103へ針ハブ203に対して近位方向に十分な抜去力が加え
られれば解放され得る比較的弱い連結を提供するものであってもよい。例えば、解放可能
係合機構262は、連結ハブ103を針ハブ203と係合されたまま保とうとする連結力
を提供していてもよい。近位方向の向きの力が解放可能係合機構262の連結力を超える
と、解放可能係合機構262は連結ハブ103を係合解除して連結ハブ103の針ハブ2
03からの引き出しを許容することができる。様々な実施形態では、連結力(即ち、連結
ハブ103への近位方向の向きの力を打ち消す力)は、約0.25ポンド(113.39
8グラム)以下、約0.5ポンド(226.796グラム)以下、約0.75ポンド(3
40.194グラム)以下、約1.0ポンド(453.592グラム)以下、約1.5ポ
ンド(680.388グラム)以下、又は約2.0ポンド(907.184グラム)以下
であり得る。
【0066】
[0125]特定の実施形態では、解放可能係合機構262は、針204と針204が刺入さ
れる骨の間の包埋力より有意に低い連結力を提供している。別の言い方をすれば、解放可
能係合機構は、カニューレハブ203が骨の中へ導入された後、骨内に位置付けられたカ
ニューレ204を維持する骨によってカニューレ204側へ与えられる力より規模の小さ
い近位方向の向きの力を連結ハブ103へ与えることによって、連結ハブ103がカニュ
ーレハブ203から連結解除されることを許容するように構成されることができる。
【0067】
[0126]したがって、幾つかの実施形態では、アクセス組立体109を骨の中へ導入した
後、使用者が解放可能係合機構262の連結力を超える任意の量の力でオブチュレータハ
ブ103を後方へ又は近位方向に引きさえすれば、オブチュレータハブ103は針ハブ2
03から自動的に係合解除されるはずである。更に、オブチュレータハブ103は針ハブ
203及び患者から引き出され、針ハブ203は骨内に留まることができる。一部の事例
では、使用者は、アクセス組立体109が骨の中へ導入された後に片手を使ってハブ10
3を針ハブ203から抜去することができる。解放可能係合機構262の他の適切な配設
も考えられる。
【0068】
[0127]引き続き
図15を参照して、アクセス組立体109が組立状態にあるとき、シー
ルド105はオブチュレータ104と針ハブ204のそれぞれとロック解除状態で連結さ
れることができる。具体的には、陥凹150より大きい直径を画定し得るオブチュレータ
104の近位端140は、シールド105の全体を通って延びることができる。別の言い
方をすれば、オブチュレータ104の近位端140は、横延長部172、173と案内1
83とカラー160を通って延びている。以下に更に論じられている様に、使用者がオブ
チュレータハブ103を針ハブ203から抜去することを所望したときに、オブチュレー
タ104のこの大直径領域はシールド105をロック解除状態に維持してオブチュレータ
104がシールド105に対して近位方向に並進するのを許容することができる。
【0069】
[0128]シールド105がロック解除状態にあるとき、腕部は外方に偏向されていて、腕
部162、163それぞれの外方突起178、179を針ハブ203の溝178内に着座
させるか又はそれ以外のやり方で位置付けることができる。こうして外方突起178、1
79は、シールド105を通ってのオブチュレータ104の引き出しの初期段階の間はシ
ールド105を針ハブ203に対して固定された長手方向位置に維持するべく溝178と
協働することができる。他の実施形態では、溝178と外方突起178、179は入れ換
わっていてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、針ハブ203の内側表面が1つ又は
それ以上の内方突起を画定していて、シールド105が(オブチュレータ104に対して
)ロック解除状態にあり且つ針ハブ203に対して連結状態にあるときに内方突起が受け
入れられる内方陥凹を腕部162、163が画定しているというのであってもよい。
【0070】
[0129]引き続き
図15を参照して、使用前状態又は穿孔状態と呼称されもする組立状態
にあるとき、シールドは相対的にアクセス組立体109の長手方向軸260に近い薄型外
形構成を画定している。長手方向軸260は中心軸又は回転軸と呼称されもする。つまり
、アクセス組立体109の遠位端の患者の骨内への刺入中、アクセス組立体109は軸2
60周りに回転されることになる。多くの場合、例えばアクセス組立体109が自動ドラ
イバ108と連結されている場合などでは、回転は非常に速くなり得る。幾つかの事例で
は、シールド105は、回転軸に近い薄型外形構成を画定することによって低い回転慣性
モーメントを有することができ、低い回転慣性モーメントなら、シールド105は期待通
りの速度まで迅速に回転を付けることができ、及び/又はアクセス組立体109が骨の中
へ刺入されるやシールド105は迅速に回転を止めることができる。シールド105は比
較的軽量であり、そのこともまた比較的低い回転慣性モーメントに寄与することができる
。
【0071】
[0130]幾つかの事例では、刺入事象中、シールド105は針ハブ203及びオブチュレ
ータハブ103に対し回転に関して実質的に固定されることができる。例えば、腕部17
2、173とオブチュレータ104の間及び/又は腕部172、173と針ハブ203の
間の摩擦係合が、回転を付ける間は、及び/又は刺入事象中のアクセス組立体109の回
転中断があり次第、シールド105をオブチュレータ104及び針ハブ203に対して実
質的に固定された関係(例えば固定された角度位置)に維持するに足るものであってもよ
い。他の又は更なる実施形態では、1つ又はそれ以上の突起又は他のキーイング部材(図
示せず)が溝227から内方に延びていて、各突起178、179の向かい合う面と接面
して、シールド105を針ハブ203に対し回転に関して固定された配向にロックするよ
うになっていてもよい。他の実施形態では、シールド105は、回転を付ける間は少なく
とも一時的にオブチュレータ104及び/又は針ハブ203に対して回転するようになっ
ていてもよい。更なる実施形態では、シールド105は、刺入事象中に、期待通りの速度
に達したら、その後は少なくとも一時的には組立体109と共に一斉に回転するようにな
っていてもよい。
【0072】
[0131]先に言及されている様に、幾つかの実施形態では、シールド105は薄型半径方
向外形を画定することができ、そのことは好都合であるだろう。例えば、薄型半径方向外
形は、より急速に回転を付けることができ、刺入事象時のぐらつきを生じさせ難い、回転
に関してバランスのとれたシステムを現出させることができ、及び/又は、損傷又は機能
不良を生じさせ難くなる。例示されている実施形態では、シールド105の何れの部分も
、針ハブ203のルーメン224の最大横断方向周囲232を越えて横方向外方に延びて
いない。別の言い方をすれば、回転軸260に沿って見た際に、シールド105の何れの
部分も、回転軸260から離れてルーメン224の最大横断方向周囲232より大きい距
離を延びていない。
【0073】
[0132]例示されている実施形態では、シールド105の何れの部分も、針ハブ203の
最大横断方向周囲230を越えて横方向外方に延びていない。別の言い方をすれば、回転
軸260に沿って見た際に、シールド105の何れの部分も、回転軸260から離れて、
針ハブ203の最大横断方向周囲230より大きい距離を延びていない。
【0074】
[0133]引き続き
図15を参照して、幾つかの実施形態では、針204の遠位先端246
は、針204の中心長手方向軸260に密に近接して位置付けられている。例えば、例示
されている実施形態では、針先端246は、まっすぐ中心長手方向軸260上に位置付け
られている。他の実施形態では、針先端246は、長手方向軸260から横方向に、針2
04の最大横方向寸法(例えば最大外径)の5パーセント以下、10パーセント以下、2
0パーセント以下、又は25パーセント以下の距離だけ隔てられていることもある。
【0075】
[0134]特定の実施形態では、針204の遠位端は、チューイ(Tuohy)針、ヒュー
バー(Huber)針、又は曲がった先端を備える他の針の様な、一部の標準的な種類の
針とは異なっている。その様な針は、それらの遠位端に、上述のものに類似する丸みの付
けられた領域及び/又は1つ又はそれ以上のベベル縁を含んでいることもあるが、それら
の遠位先端は概して中心長手方向軸に密に近接していない。特定の実施形態では、針20
4の遠位端は、同じく、ランセット、シングルベベル、又は曲がり無し先端を備える他の
針を含む標準的なIV針の様な、他の標準的な種類の針とも異なっている。その様な針の
遠位先端は、同じく、概して中心長手方向軸に密に近接していない。したがって、この型
式の特定の針は回転中(例えば穿孔中)に表面に対してぐらつく可能性がある。その様な
ぐらつきは、例えば硬質骨構造を貫く中ぐりを複雑にしかねない。幾つかの実施形態では
、針204は骨への穿孔向けには標準的な針よりも適している。
【0076】
[0135]
図16は、患者52の骨50の内部へのアクセスを提供するために使用された後
のアクセス組立体109の断面図である。
図16は、アクセス組立体109を使用する或
る例示としての方法の一段階を表している。例えば、描かれている段階に先立って、アク
セス組立体109は自動ドライバ108と、先に開示されている様なやり方で連結される
ことができる。次いで使用者はドライバ108をそれのアクチュエータ111(
図2参照
)を介して作動させ、針204及びオブチュレータ104を下へ押しながら骨50の中へ
と穿孔してゆくことができる。自動ドライバ108は、その後、図示の様にアクセス組立
体109から取り外されることができる。
【0077】
[0136]
図16に描かれている段階の後に、オブチュレータ組立体102は針組立体20
2から抜去されることができる。例示されている実施形態では、オブチュレータ組立体1
02は、近位方向に引かれることによって抜去されることができる。オブチュレータ組立
体102の抜去は、以下に
図17Aから
図17Dに関して更に詳細に説明されている。
【0078】
[0137]
図17Aは、例示としての方法の
図16に描かれている段階の次の段階にあるア
クセス組立体109の一部分の拡大断面図である。明快さを期して、オブチュレータハブ
103は示されていないが、描かれている図にそのまま存在しているものとする。例示さ
れている段階では、オブチュレータ組立体102が針組立体202から連結解除され、上
向きの矢印によって描かれている様に針組立体202から引き出されてゆくところである
。
【0079】
[0138]シールド105は、
図15及び
図16に描かれ、それらの図に関して説明されて
いるのと実質的に同じ配向に留まることができる。具体的には、シールド105は、オブ
チュレータ104の相対的に大きい直径のせいでロック解除状態に留まることができる。
具体的には、以上に
図8及び
図9に関して説明されている様に、オブチュレータ104は
、接触領域190、191のそれぞれの接触表面192、193がオブチュレータ104
の外側表面に沿って並進することができる程度に大きいということになる。別の言い方を
すれば、オブチュレータ104は、通路186、187内で滑動するか又はそれ以外のや
り方で並進するには十分に小さいが
図8及び
図9に描かれている絞り188、189の中
に嵌るには大きすぎるということになる。したがって、接触表面192、193は、オブ
チュレータ104の外側表面に押し付けられ腕部162、163を外方偏向状態又は外方
変位状態に維持することができる。この外方偏向は、外方突起178、179を針ハブ2
03の溝227内に固定する。こうしてシールド105は針ハブ203へ連結されたまま
である。ロック解除状態は、展開状態、横方向変位状態、横方向偏向状態、又は解放状態
と呼称されることもできる。オブチュレータ104の近位部分の外側表面、又は別の言い
方をすれば陥凹150より近位にあるオブチュレータ104の外側表面は、オブチュレー
タの接触表面と呼称されてもよい。
【0080】
[0139]
図17Bは、例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体109の別の拡
大断面図である。例示されている段階では、オブチュレータ組立体102は、引き続き、
針組立体202から連結解除され、上向きの矢印によって描かれている様に針組立体20
2から引き出されてゆくところである。
【0081】
[0140]シールド105は、
図15、
図16、及び
図17Aに描かれ、それらの図に関し
て説明されているのと実質的に同じ配向に留まることができる。具体的には、シールド1
05は、オブチュレータ104の近位端全体に沿って実質的に一定であるオブチュレータ
104の相対的に大きい直径のせいで、ロック解除状態に留まることができる。接触領域
190、191それぞれの接触表面192、193はオブチュレータ104の外側表面に
沿って並進し続けることができ、腕部162、163を外方偏向状態又は外方変位状態に
維持し続けることができる。この外方偏向は、外方突起178、179を針ハブ203の
溝227内に固定し、又は、別の言い方をすれば強制的に突起178、189を溝227
と係合させ、それによりシールド105の針ハブ203に対する長手方向運動を制限し又
は防止する。こうしてシールド105は針ハブ203へ連結されたままである。
【0082】
[0141]
図17Cは、例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体109の別の拡
大断面図である。例示されている段階では、オブチュレータ組立体102は、引き続き、
針組立体202から連結解除され、上向きの矢印によって描かれている様に針組立体20
2から引き出されてゆくところである。
【0083】
[0142]オブチュレータ104は、陥凹150を腕部162、163の横延長部の近傍に
至らせるのに十分な距離だけ近位方向に引き出されてしまっている。陥凹150の縮小直
径のせいで、腕部162、163は、それぞれの偏向からもたされる継続的な内部バイア
スの影響下に、それぞれの非付勢状態、非偏向状態、自然状態、弛緩状態、又は非変形状
態へ、自動的に移行することを許容される(又は、他の実施形態では、腕部162、16
3は、溝151の基底壁152と接触してなお内方にバイアスをかけられることから、こ
れは弱バイアス状態、弱偏向状態、又は弱変形状態であるとしてもよい)。別の言い方を
すれば、腕部162、163は、内向きの矢印によって描かれている様に、曲がりの弱い
状態又は曲がっていない状態へ弾性的に戻ることができるのである。
【0084】
[0143]こうしてシールド105はオブチュレータ104に対して自動的にロック状態へ
移行することができる。先に論じられている様に、ロック状態に入ると、シールド105
の諸部分は陥凹150の中へ進入してシールド105をオブチュレータ104へ固定する
。シールド105がオブチュレータ104へロックされると、シールド105のオブチュ
レータ104に対する運動は、1つ又はそれ以上の方向又は次元(例えば長手方向及び/
又は回転)に関して防止され又は範囲が限定される。幾つかの実施形態では、腕部162
、163の接触表面192、193は、シールド105のオブチュレータ104に対する
長手方向運動及び/又は回転運動を防止するに足る力で陥凹150の基底面152を締め
付けることができる。例えば、接触表面192、193が基底面152に接触した後も内
方バイアスが残存していて、この内方バイアスがシールド105をオブチュレータ104
へきつく接続する締め付け力を生じさせることになる。他の実施形態では、接触表面19
2、193は、陥凹150の基底面152との密な近接又は軽い接触にしか至らされない
ので、シールド105はオブチュレータ104に対して滑動する又はそれ以外のやり方で
並進すること及び/又は回転することを許容される。幾つかの実施形態では、腕部162
、163の接触面194、195それぞれと陥凹150の近位面154及び遠位面156
との間の干渉がシールド105のオブチュレータ104に対する長手方向運動の範囲を限
定することになる。(
図18も参照のこと。)
[0144]例示されている実施形態では、腕部162、163がオブチュレータ104に対
してロック状態へ自動的に移行すると、腕部162、163は実質的に同時にシールドを
針ハブ203から連結解除する。具体的には、例示されている実施形態では、腕部162
、163の内方運動は外方突起178、179を針ハブ203の溝227から出させる。
これは、シールド105を、例えばルーメン224を出るための長手方向の近位運動など
について、針ハブ203に対して自由に動けるようにする。別の言い方をすれば、腕部1
62、163の接触表面と針ハブ203は、シールド105を針ハブ203から解放する
よう互いとの接面を中断する。
【0085】
[0145]
図17Dは、例示としての方法の次の段階にあるアクセス組立体109の別の拡
大断面図である。例示されている段階では、オブチュレータ組立体102は、針組立体2
02から完全に引き出されてしまっており、上向きの矢印により描かれている様に引き続
き針組立体202から離されてゆくところである。シールド105は自然にオブチュレー
タ104に対してロック状態に留まり、オブチュレータ104の遠位先端146へのアク
セスを制限する。例えば、例示されている構成では、シールド105の腕部は、先に論じ
られている様に、弛緩状態又は静止状態にあるか又は引き続き内方にバイアスがかかって
いる状態であろう。
【0086】
[0146]
図18は、オブチュレータ104とシールド105が針ハブ203から完全に抜
去された後の、オブチュレータ104の遠位端142へ付着されたシールド105の断面
斜視図である。先に論じられている様に、シールド105は、遠位先端146へのアクセ
スを制限するようオブチュレータ104の遠位先端146を実質的に包囲するケージ又は
エンクロージャ180を画定することができる。
【0087】
[0147]例示されている実施形態では、シールド105のカラー160はその遠位端に固
定された開口部169を画定している。つまり、シールド105がロック解除状態からロ
ック状態へ移行しても開口部169の形状は変化しない。限定された意味において、遠位
先端146が開口部169を通して覗けるという点で遠位先端166はオブチュレータ1
04の遠位先端146を覆ってはいない。とはいえ、シールド105は遠位先端146と
の不注意による接触を防ぐことができることから、それでもシールド105は遠位先端1
46を覆っていると言えるだろう。例えば、開口部169は、施術者又は他の個体が皮膚
のどこかの部分を開口部169から差し入れて先端146と接触させてしまうのを防ぐの
に十分に小さければよい。他の実施形態では、開口部169は、更に小さくてもよいし、
及び/又は、遠位先端146がシールド105の中へ引き入れられたとき及び/又はシー
ルド105がロック状態へ移行したときに閉じるように構成されていてもよい。例えば、
幾つかの実施形態では、遠位先端146のシールド105内への引き入れが開口部169
の自然的な閉鎖又は自動閉鎖をもたらすように、弁、エラストマー隔壁、又は他の自然閉
鎖装置がシールドの開口部169に配置されていてもよい。
【0088】
[0148]カラー160及び/又は腕部162、163の基底端が先端146の周りに位置
付けられていることを考えても、シールド105はオブチュレータ104の遠位先端14
6を覆って位置付けられていると言ってよいだろう。加えて又は代わりに、シールド10
5は先端146を包んでいる、包囲している、又は取り巻いていると言うこともできる。
【0089】
[0149]先に論じられている様に、案内183は、シールド105をオブチュレータ10
4に対して安定させることができる。案内183は、腕部162、163の近位接触点か
ら遠位方向に隔てられた位置にて、オブチュレータ104への追加の(単数又は複数の)
接触点を提供することができる。こうして、シールド105はオブチュレータ104の中
心長手方向に直交して延びる何れかの軸周りの何れかの激しい回転を制止又は防止される
ことから、シールド105はオブチュレータ104に対し回転に関して安定するわけであ
る。別の言い方をすれば、案内183はシールド105のオブチュレータ104に対する
横方向運動を制限し又は制止することができる。他の又は更なる実施形態では、シールド
105は、シールド105がオブチュレータ104の中心長手方向軸周りに回転するのを
防止するのに十分にきつくオブチュレータ104を把持するか、又はそれ以外のやり方で
(例えばキーイングにより)オブチュレータ104へ固定されるようになっていてもよい
。
【0090】
[0150]幾つかの実施形態では、シールド105は、腕部162、163のロック状態か
らロック解除状態への偶発的な開き又は外方変位を制止又は防止する機構を含んでいる。
例えば、例示されている実施形態では、横延長部172、173は、互いに密に近接して
いて大凡同じ長さである。結果として、横延長部172の末端の又は曲がりとは反対側の
端の縁272は、実質的に又は大凡、腕部163の外側表面と面一になっている。ゆえに
、不注意にも腕部163の外側表面及び縁272を握ったり下向きに踏んだりしたことに
よって縁272の近傍に偶発的接触が起こっても、力は概ね腕部163及び腕部163と
オブチュレータ104との接点によって吸収される。つまり、腕部163の外側表面と縁
272との密な近接に因り、力は、概ね腕部163にかかり、縁272と横延長部172
と腕部162をオブチュレータ104に対して横方向に動かして偏向配向、開配向、又は
ロック解除配向に入れるどころか腕部163をなおいっそうオブチュレータ104に当て
て閉配向に固定しようとする。
【0091】
[0151]同様に、一部の事例ではなおいっそう保護的なやり方で、腕部162は、腕部1
63のロック構成からロック解除構成への偶発的移行を防止することができる。例示され
ている実施形態では、腕部163は、横延長部173の末端縁273を完全に覆っている
。ゆえに、腕部163は、末端縁273と横延長部173と腕部163を偏向状態、開状
態、又はロック解除状態へ向けて横方向外向きの方向に動かしてしまいかねない横方向の
向きの力を持った接触(例えば不注意によるシールド105の握り又は踏みつけ)から末
端縁273を完全に遮蔽する。代わりに、その様な力は腕部162によって遮断され、オ
ブチュレータ104へ向けて方向付けられ、かくして腕部162とオブチュレータ104
の間の接触力を高め、なおいっそうしっかりと腕部162をロック状態に維持するのであ
る。
【0092】
[0152]
図19と
図20は、以上に説明されているシールド105に幾つかの点で似てい
る別の実施形態のシールド305の別々の斜視図である。したがって、同様の特徴は同様
の符号を用い符号の先頭の桁を「3」に増分して示されている。類似していると識別され
る特徴に関し以上に述べられている関連した開示は、したがって、以下では繰り返されな
い。また、シールド305の具体的な特徴は、図面中に符号によって図示又は識別されて
もいなければ下記の書面による説明の中で特に論じられてもいないかもしれない。しかし
ながら、その様な特徴は、他の実施形態に描かれている及び/又はその様な実施形態に関
して説明されている特徴と明らかに同じか又は実質的に同じということもある。したがっ
て、その様な特徴の関連する説明はシールド305の特徴に等しく適用される。シールド
105に関して説明されている特徴及び同特徴の変形型の何れかの適した組合せがシール
ド305と共に採用されることもでき、その逆もしかりである。開示のこのパターンは、
以降の図に描かれ以下に説明される更なる実施形態にも等しく適用され、先頭の桁は更に
増分されることになる。また、シールド305は、骨内アクセスシステム100と共に使
用されてもよいし、又は本明細書のどこか他の箇所で説明されている様な何れかの他の適
切なシステムと共に使用されてもよい。
【0093】
[0153]シールド305は、広くなったケージ又はエンクロージャ380を含んでいる点
がシールド105とは異なる。例えば、パネル381は上述のパネル181に比べ近位方
向により遠くまで延びていてもよい。幾つかの実施形態では、パネル382も同じく上述
のパネル182に比べ近位方向により遠くまで延びていてもよい。例示されている実施形
態では、シールド305は、横延長部を形成するべくパネル328の近位端を内方に曲げ
ることによって形成されたはずの案内を欠いている。
【0094】
[0154]
図21は、シールド105、305に多くの点で似ている別の実施形態のシール
ド405の斜視図を描いている。例示されている実施形態では、シールド405は、細長
いカラー460を含んでいる。具体的には、カラー460は、シールド405の長手方向
長さに沿って長手方向長さ全体(即ちその近位先端からその遠位先端までの距離)の大部
分より長く延びている。様々な実施形態では、カラー460は、シールド405の長手方
向長さに沿って長手方向長さ全体の5パーセント以上、10パーセント以上、20パーセ
ント以上、30パーセント以上、40パーセント以上、50パーセント以上、又は60パ
ーセント以上を延びていてもよい。例示されているカラー460は、角の丸められた矩形
断面の実質的に細長い管として形成されている。他の適切な配設も考えられる。カラー4
60は、より一般的には、ケージ又はエンクロージャ480と呼称されてもよいだろう。
例示されている実施形態では、カラー460は、それを貫く通路の大きさがシールド40
5のロック解除状態からロック状態への移行時に実質的に一定のままであるように固定さ
れた形状を維持することできる。
【0095】
[0155]例示されている実施形態では、シールド405は、カラー460の遠位先端、遠
位面、又は遠位縁466から遠位方向に延びている腕部462、463を含んでいる。各
腕部462、463は、そのかなりの長さが遠位近位方向に実質的にカラー460の外側
表面と平行に延びるように、少なくとも140度、少なくとも150度、少なくとも16
0度、少なくとも170度、又は少なくとも180度の曲がりを含んでいる。したがって
、各腕部462、463の近位部分は、カラー460の遠位縁466から離れて近位方向
に延びている。各腕部462、463はカラー460の近位開口部を覆ってそれぞれ延び
ている横延長部472、473を含むことができる。
【0096】
[0156]
図21及び
図22を参照して、各横延長部472、473はオブチュレータが通
って延びることのできる開口部474、475をそれぞれ画定していてもよい。開口部4
74、475は、実質的に同一の形状をしていて逆の方向に配向されている。
【0097】
[0157]
図22に更に詳細に示されている様に、開口部474は、実質的にキー穴の形状
をしていてもよい。キー穴形状は、半円形境界線を含んでいて第1の直径を画定している
第1の領域を含むことができ、更に、矩形境界線を含んでいて第1の直径より小さい第2
の直径を画定している第2の領域を含むことができる。以上に論じられている開口部17
4と同じく、開口部474は、通路486と絞り488を含むことができる。例示として
のオブチュレータの近位部分の外側表面404aは通路486内の破線で描かれており、
オブチュレータの陥凹部分の外側表面404bは絞り488内の破線で描かれている。以
上に論じられているオブチュレータ104と同じく、オブチュレータの近位部分の外側表
面404aは、開口部474の通路486内に位置決めされているときは腕部462をロ
ック解除状態に維持することができ、オブチュレータの陥凹部分404bが開口部474
内に至らせられると、腕部462は、オブチュレータの陥凹領域の少なくとも一部分が絞
り488の中へ進入することで自然にロック状態へ移行することができる。
【0098】
[0158]
図23は、シールド105、305、405に多くの点で似ている別の実施形態
のシールド505の斜視図を描いている。例示されている実施形態では、シールド505
はカラー460と同様の細長いカラー560を含んでいる。例示されているカラー560
は、実質的に、楕円形断面又は円形断面を有する細長い管として形成されている。他の適
切な配設も考えられる。
【0099】
[0159]
図24は、連結状態で描かれているオブチュレータ組立体602と針組立体70
2を含んでいる別の実施形態のアクセス組立体609の斜視図である。針組立体702は
針ハブ703を含んでおり、更に針ハブは外方に延びるフランジ705を含んでいる。例
示されている実施形態では、フランジ705は、オブチュレータ組立体602のオブチュ
レータハブ603の最大横方向周囲を越えて外方に延びている。別の言い方をすれば、針
ハブ703は、アクセス組立体609の中心長手方向軸に対して、オブチュレータハブ6
03より厚型の外形を画定している。比較して、再び
図15を参照すると、針ハブ203
は、アクセスシステム109の中心長手方向軸に対して、オブチュレータハブ103より
薄型の外形を画定している。
【0100】
[0160]
図25を参照して、オブチュレータ組立体602はオブチュレータ604へ永久
的に連結されているオブチュレータハブ603を含んでいる。ここに論じられている他の
実施形態と同じく、オブチュレータ604は、より一般的には、細長い医療器具と呼称さ
れてもよい。また、他の実施形態では、アクセス組立体の中に、例えば、トロカール、ス
チフナー、スタイレット、針、などの様な、異なる細長い医療器具が使用されていてもよ
い。
【0101】
[0161]アクセス組立体609は、更に、多構成要素装置のこともある安全シールド60
5を含んでいる。例示されている実施形態では、シールド605は、以下に更に説明され
ているキャッチ625とハウジング627を含んでいる。
【0102】
[0162]引き続き
図25を参照して、針組立体702は、針704へ永久的に連結されて
いる針ハブ703を含むことができる。ここに論じられている他の実施形態と同じく、針
704は、より一般的には、シース又はカニューレと呼称されてもよい。また、他の実施
形態では、異なる管状の装置、シース様の装置、又はそれ以外に外部に位置付けられる装
置が使用されていてもよい。
【0103】
[0163]
図26を参照して、オブチュレータ604は、基底壁652、近位壁654、及
び遠位壁656、を含んでいる溝651の様な陥凹領域650を含むことができる。幾つ
かの実施形態では、近位壁654と遠位壁656は、以上に論じられている近位壁154
と遠位壁156に比べて相対的により遠く互いから隔てられていてもよい。それ以外の点
ではオブチュレータ604はオブチュレータ104に似ているということになる。
【0104】
[0164]
図27、
図28A、及び
図28Bは、キャッチ625を更に詳細に描いている。
キャッチ625は、更に又は代わりに、ばね、クリップ、ラッチ、締結具、などと呼称さ
れてもよい。例示されている実施形態では、キャッチ625は本体629を含んでいて、
本体629からは複数の延長部又は腕部662a、662b、663a、663bが内方
に延びている。本体629は、図示の様に実質的に円筒形であってもよいし、又は何れか
の他の適切な形状を画定していてもよい。キャッチ625は、オブチュレータ604がそ
の中に受け入れられるルーメン631を画定することができる。
【0105】
[0165]例示されている実施形態では、2つの弾性的に可撓性の腕部662a、662b
が近位方向内方に延びている。腕部662a、662bは本体629の向かい合う側面に
ある。2つの追加の弾性的に可撓性の腕部663a、663bは、遠位方向に内方に延び
ていて、本体629の向かい合う側面にある。自然状態、静止状態、非偏向状態、又はロ
ック状態では、腕部662a、662b、663a、663b全てが内方に延びている。
腕部662a、662b、663a、663bは、実質的に本体629の外側表面との整
列に入るといった様に、又は別の言い方をすれば腕部の外側表面が実質的に本体629に
よって画定されている円筒形表面と一致するように、外方に偏向されて開状態又はロック
解除状態を画定することができる。キャッチ625がロック解除状態にあるときに、ルー
メン631は、その中にオブチュレータ604の近位部分を受け入れるのに十分に広くな
っている。オブチュレータ604の近位端の外側表面は、腕部662a、662b、66
3a、663bを内方に付勢しようとする内部バイアス(例えば、腕部が偏向配向にある
ときの継続的バイアス)に逆らって腕部662a、662b、663a、663bを外方
偏向状態に維持することができる。以下に更に論じられている様に、オブチュレータ60
4の陥凹部分がルーメン631の中へ引き入れられると、腕部662a、662b、66
3a、663bは自動的に内方に跳ねて、キャッチ629をオブチュレータ604に対し
て実質的に固定された長手方向位置にロックすることができる。
【0106】
[0166]
図29と
図30はハウジング627の斜視図と断面図をそれぞれ描いている。例
示されている実施形態では、ハウジング627は、キャッチ625がその中に受け入れら
れ保持されるルーメン633を画定している。具体的には、ルーメン633は、キャッチ
625が嵌る(例えばぴったり嵌る)ことのできるより広い近位部分を含んでおり、オブ
チュレータ604が通過できるより狭い遠位部分を含むことができる。ハウジング627
は、キャッチ625の遠位端が寄りかかることのできる肩部635を画定していてもよい
。
【0107】
[0167]幾つかの実施形態では、ハウジング627は、キャッチ625をルーメン633
内に維持するように再構成され得るリップ639を含むことができる。例えば、幾つかの
実施形態では、ハウジング627はポリマー材料で形成されている。キャッチ625がル
ーメン633の中へ挿入された後に、キャッチ625をハウジング627内に閉じ込め固
定させる(
図32A-32E参照)ように、リップ639が溶融され、変形され、又はそ
れ以外のやり方で再構成されればよい。
【0108】
[0168]ハウジング627は、弾性的に変形できる延長部又は腕部641を含むことがで
きる。例示されている実施形態では、腕部641は、ハウジング627の近位端から遠位
方向に延びている。腕部641は、その遠位端に内方突起643を含んでいる。以下に更
に論じられる様に、腕部641はシールド605を針ハブ703へ選択的に連結すること
ができる。
【0109】
[0169]
図31を参照して、針ハブ703は、以上に論じられているコネクタ120に似
ていてもよいコネクタ720を含むことができる。針ハブ703は、更に、以上に論じら
れているシャフト123の様なシャフト723を含むことができる。シャフト723は、
内方に突き出る陥凹725を画定することができる。例示されている実施形態では、陥凹
725はコネクタ720の遠位端から遠位方向に配置されている。例示されている実施形
態では、陥凹725は針ハブ703の外側表面によって画定されている。
【0110】
[0170]
図32Aは、例示としての使用方法内での一段階にあるアクセス組立体609の
拡大断面図である。
図32Aでは、明快さを期してオブチュレータハブ603は示されて
いないが、オブチュレータハブ603は当図に存在しているものとする。描かれている段
階は、以上に論じられている
図17Aの段階と同様である。例示されている段階では、オ
ブチュレータ組立体602が針組立体702から連結解除され、上向きの矢印によって描
かれている様に針組立体702から引き出されてゆくところである。
【0111】
[0171]例示されている段階の前及び間中、シールド605は腕部641を介して針ハブ
703へ連結されている。具体的には、腕部641の内方突起643が陥凹725内に受
け入れられていて、それにより針ハブ703に係合している。別の言い方をすれば、腕部
641が針ハブ703の外側表面を把持しているのである。係合又は把持の強さは、オブ
チュレータ604がキャッチ625に対して近位方向に滑動したときのシールド605の
近位方向運動を食い止めるのに十分であればよい。別の言い方をすれば、オブチュレータ
604が近位方向に引き出される際に、内方バイアスのかかった腕部663a、663b
(及び、
図32Cに示されている内方バイアスのかかった腕部662a、662b)が内
向きにオブチュレータ604の外側表面を押圧することになる。こうして生成される摩擦
力はシールド605を近位方向に付勢するものであって、腕部641の針ハブ703への
係合力によって打ち消されることになる。したがって様々な実施形態では、ハウジング6
27の弾性的に可撓性の腕部641によって提供される係合力は、静止摩擦力(例えばオ
ブチュレータ604の引き出し前に存在する摩擦力)と、キャッチ625(例えば、キャ
ッチ625の内方にバイアスのかけられた腕部662a、662b、663a、663b
のそれぞれの端)とオブチュレータ604の近位端の外側表面の間での滑動又は運動の摩
擦力(例えば引き出し中に存在する摩擦力)、のそれぞれを超えることができる。ゆえに
、この係合力は、オブチュレータ604の近位端の引き出しの間中、シールド605を針
ハブ703と連結された状態に維持することができる。
【0112】
[0172]オブチュレータ604の近位端は、シールド605、具体的にはキャッチ625
の内方バイアスのかかった腕部662a、662b、663a、663bをロック解除状
態に維持することができる。シールド605は、ロック解除状態にあるときは、オブチュ
レータ604のシールド605に対する近位方向運動を許容することができる。
【0113】
[0173]以上に鑑みて、例示されている実施形態では、シールド605の異なる腕部分が
、シールド605がオブチュレータ604に対してロック解除状態になるかロック状態に
なるかを、そしてシールド605が針ハブ702に対して連結されるか連結解除されるか
を、決定付ける。また、例示されている実施形態では、異なる腕部分は、互いから独立に
動作する。以下に更に論じられている様に、幾つかの実施形態では、シールド605は、
シールド605が針ハブ703に対して連結状態から連結解除状態へ移行されるのとは異
なる時期(例えばより早期)に又は異なる動作段階にて、オブチュレータ604に対して
ロック解除状態からロック状態へ移行されることができる。
【0114】
[0174]
図32B及び
図32Cは、例示としての方法の次の段階を描いている。これらの
図面に描かれている断面図は互いに直交する平面を通って取られている。
図32Bは、内
方バイアスのかかった腕部663a、663bのロック構成への運動を示している。
図3
2Cは、この図面に描かれている時期より前に実現されているロック構成にあるキャッチ
625の内方バイアスのかかった腕部662a、662bを示している。
【0115】
[0175]例示としての方法の描かれている段階では、オブチュレータ604は針ハブ70
3に対して、
図32Aのときよりも更にいっそう近位方向に動かされている。具体的には
、オブチュレータ604は、陥凹650をキャッチ625のルーメン631の中へ完全に
引き入れるのに十分な量だけ近位方向に動かされている。
図32Bに示されている様に、
遠位方向に向いた腕部663a、663bは内方に跳ねてオブチュレータ604の陥凹6
50に入り、それ以降は、腕部663a、663bの遠位面と陥凹650の遠位面656
の間の干渉又は当接に因り、シールド605のオブチュレータ604に対する近位方向運
動を制止することができる。腕部663a、663bはこのやり方でオブチュレータ60
4に対してロック状態へ移行されると言うこともできる。
【0116】
[0176]引き続き
図32B及び
図32Cを参照して、腕部663a、663bのロック状
態への運動は、同じく、シールド605をオブチュレータ604に対して完全ロック状態
へ移行させ、シールド605のオブチュレータ604に対する近位方向運動と遠位方向運
動の両方を防止又は制止することができる。例えば、
図32Cから認識される様に、シー
ルド605は、一部の事例では、近位方向に向いた腕部662a、662bが最初に内方
に跳ねて陥凹650に入るときには、完全ロック状態へ移行される前の部分ロック状態へ
移行されるようになっていてもよい。この内方運動は、それ以降、腕部662a、662
bの近位先端と陥凹650の近位面654の間の干渉又は当接に因り、シールド605が
オブチュレータ604に対して近位方向に動かされることを防止又は制止することができ
る。腕部662a、662bはこのより早期の局面にてロック段階へ移行するが、腕部6
63a、663bは、外方に偏向されたロック解除配向(例えば、
図32Aに描かれてい
る位置)に留まっている。部分的ロック配向(部分的ロック解除配向と呼称することもで
きる)にあるとき、外方に偏向した腕部663a、663bはシールド605がオブチュ
レータ604に対して遠位方向に動くのを許容することができる。別の言い方をすれば、
シールド605が部分的ロック状態にあるとき、腕部663a、663bはオブチュレー
タ604がシールド605に対して引き続き近位方向に引き出されるのを許容することが
できる。
【0117】
[0177]再び
図32Bを参照して、シールド605がオブチュレータ604に対してロッ
ク状態へ移行された後、シールド605は針ハブ703に対して引き続き連結状態に留ま
ることができる。具体的には、腕部641の突起643を陥凹725から係合解除するた
めに、使用者は、先にオブチュレータ604の陥凹650をシールド605の中へ引き出
した際に加えた力よりも大きい量の力をオブチュレータ604へ近位方向に加えることを
要求される。別の言い方をすれば、幾つかの実施形態では、第1の力の量は、シールド6
05をオブチュレータ604に対してロック解除状態からロック状態へ移行させるために
オブチュレータ604を近位方向に引き出すのに要求されるものであり、第1の力の量よ
り大きい第2の力の量は、その後にシールド605を針ハブ703に対して連結状態から
連結解除状態へ移行させるのに要求されるものである。
【0118】
[0178]
図32Dは、
図32B及び
図32Cの段階より後の段階を描いており、シールド
605を針ハブ703から連結解除するために、より大きな量の近位方向の向きの力がオ
ブチュレータ604へ加えられているところである。例示されている実施形態では、シー
ルド605がオブチュレータ604に対して(
図32B及び
図32Cに描かれている様に
)完全ロック状態へ移行された後、陥凹650の遠位面656は、腕部663a、663
bの遠位先端を上向きに押し、こうしてシールド605を上向きに付勢することができる
。この更なる力の印加が腕部641を外方に偏向させて針ハブ703から解放し、それに
よりシールド605が針ハブ703から引き出されることを可能にする。幾つかの実施形
態では、このやり方でシールド605を針ハブ703から連結解除するのに要求される力
の量は、針704(
図25)をそれが導入されている骨から抜くのに要求される力の量よ
り小さいということになろう。例えば、幾つかの実施形態では、使用者は、針ハブ703
へ遠位方向に一切の反力をもたらすこと無しに、シールド605を針ハブ703から完全
に引き出すことができる。別の言い方をすれば、幾つかの実施形態では、使用者は、シー
ルドを針ハブ703から片手で引き出すことができ、又はオブチュレータハブ603(図
24及び
図25参照)だけを引く又はそれ以外のやり方でオブチュレータハブ603だけ
に接触することによってシールドを針ハブ703から引き出すことができる。他の実施形
態では、使用者は、一方の手で針ハブ703を把持しておいて他方の手でオブチュレータ
ハブ603を抜去することもできる。
【0119】
[0179]
図32Eは、例示としての方法の次の段階を描いている、アクセス組立体609
の一部分の別の拡大断面図である。この段階では、シールドがオブチュレータ604に対
してロック状態に留まったままオブチュレータ組立体602は針組立体703から完全に
引き出されてしまっている。シールド605はオブチュレータ604の遠位先端との不注
意による接触を制止又は防止する。幾つかの実施形態では、シールド605のオブチュレ
ータ604に対する並進運動は、以上に論じられているやり方で範囲が限定され又は防止
される。更なる実施形態では、シールド605のオブチュレータ604に対する(例えば
長手方向軸周りの)回転は、以上に他の実施形態に関して論じられているやり方の様に範
囲が限定され又は防止される。
【0120】
[0180]
図33は、シールド105、305、405、505に多くの点で似ている別の
実施形態のシールド805の斜視図である。シールド805は、材料の単体部片(例えば
金属の単一シート)で形成されていて、カラー860及び一対の向かい合う腕部862、
863を含んでいる。腕部862は、カラー860から近位方向に延び、大凡90度で曲
げられて横延長部872を画定し、再び大凡90度に曲げられて、遠位方向に向いた枝部
819を含み、そして枝部819の端に連結突起821を含んでいる。
【0121】
[0181]
図34を参照して、シールド805は、以上に説明されているアクセス組立体の
様なアクセス組立体809の中へ組み入れられることができる。アクセス組立体809は
、ねじ部923をその外側表面に有するコネクタ920を含んでいる針ハブ903、を含
むことができる。アクセス組立体809は、更に、オブチュレータ804を含んでいる。
以下に更に論じられている様に、シールド805の連結突起821は、シールド805の
針ハブ903への連結/針ハブ903からの連結解除を選択的に行うために、ねじ部92
3に選択的に係合及び係合解除するように構成されることができる。
【0122】
[0182]
図35Aは、
図34の35A-35A視線に沿って取られたアクセス組立体80
9の断面図を描いている。図示されている様に、また以上に他の実施形態に関して説明さ
れている様に、オブチュレータ804の相対的に大きい直径の近位部分は、腕部862、
863を、それら腕部の内部バイアスに逆らって外方偏向状態に維持することができる。
腕部862、863のこの外方偏向は、連結突起821をコネクタ920へ向けて付勢し
、ねじ部923の下面又は遠位面との連結係合に入れることができる。ねじ部923のう
ち1つ又はそれ以上のねじ部923の下面は、連結突起821が受け入れられる陥凹であ
ると見なされることができる。
図34と
図35Aの両方に描かれている段階は、針ハブ9
03を含んでいる針組立体からのオブチュレータ組立体の引き込みの初期段階であって、
この段階ではシールド805はオブチュレータ804に対してロック解除状態にあり且つ
針ハブ903に対して連結状態にある。シールド805は、オブチュレータ804のシー
ルド805に対する近位方向運動を許容し、更に針ハブ903に対しては実質的に固定さ
れている。
【0123】
[0183]
図35Bは、シールド805がロック解除/連結状態からロック/連結解除状態
へ移行されてゆくところを描いている。具体的には、オブチュレータ804の陥凹850
はシールド805に対して、腕部862、863が弛緩状態へと内方へ自然に跳ねるのを
許容するように位置付けられる。一方の腕部862の部分のこの内方運動は、連結突起8
21の外方運動をもたらす。その結果、連結突起821は、針ハブ903から離され、針
ハブ903から連結解除される。例示されている実施形態では、シールドは、オブチュレ
ータ804に対するロック状態と針ハブ903に対する連結解除状態の両方へ実質的に同
時発生的に移行することができる。実質的に同時発生のオブチュレータに対するロックと
針ハブに対する連結解除は、ここに説明されている他の実施形態でも実現され得ることに
留意されたい。
【0124】
[0184]
図36は、シールド805が適合する別の実施形態のアクセス組立体1009の
斜視図である。アクセス組立体1009は、アクセス組立体809と似ているが、シール
ド805に対して90度回転されているということになる。その様な配向では、コネクタ
1120の1つ又はそれ以上のねじ部1123の異なる部分が、ロック解除/連結構成に
あるときのシールド805の連結突起821と連結されることになる。例示されている実
施形態では、連結突起821は、平らな領域の互いに反対側に位置する2つの隣接するね
じ部923の下面を把持する大きさ及び形状である。ねじ部923の下面はこの場合も同
じく連結突起821が受け入れられる陥凹であると見なされることができる。
【0125】
[0185]アクセス組立体1009は、以下に更に論じられている様に細長い医療装置10
04とシース1104を含むことができる。例示されている実施形態では、先に論じられ
ている実施形態の幾つかの様に、細長い医療装置1004はオブチュレータであり、シー
ス1104は針である。
【0126】
[0186]
図37Aは、アクセス組立体1009の遠位端の断面図を描いている。具体的に
は、オブチュレータ1004の遠位端と針1104の遠位端が示されている。アクセス組
立体1009は、ここに開示されている他のアクセス組立体がそうである様に、穿通組立
体又は穿通システムと呼称されてもよい。
【0127】
[0187]オブチュレータ1004は、先に論じられているのと同じやり方で機能する陥凹
1050を含むことができる。オブチュレータ1004の遠位面1047は、ここに論じ
られている他の実施形態と同様に、針1104の遠位面1147に対比して引っ込んでい
てもよい。オブチュレータ1004の遠位先端1046も同じく針1104の遠位面11
47に対比して引っ込んでいてもよい。様々な実施形態では、遠位先端1146及び/又
は遠位面1147は、刺入事象時に骨に接触し及び/又は骨を切削することができる。
【0128】
[0188]
図37Bは、別の実施形態の穿通組立体又はアクセス組立体1009aの遠位端
の断面図である。具体的には、細長い医療器具1004aの遠位端とシース1104aの
遠位端が示されている。例示されている実施形態では、細長い医療器具1004aは、遠
位先端1046aと1つ又はそれ以上の遠位面1047aとを有するトロカールである。
遠位先端1046a、遠位面1047aの1つ又はそれ以上、及び/又は隣接する遠位面
1047aの間に位置する1つ又はそれ以上の縁は、刺入事象中に骨を切削するように構
成されることができる。例示されている実施形態では、シース1104aは、遠位先端1
146aと1つ又はそれ以上の遠位面1147aとを有するカニューレである。例示され
ている実施形態では、カニューレ1104aの遠位先端1146aは、トロカール100
4aの単数又は複数の面1047aから近位方向に隔たっている又は引っ込んでいる。別
の言い方をすれば、カニューレ1104aは、トロカール1004aが通って延びるルー
メンを画定していて、トロカール1004aは遠位方向にルーメンの遠位端を過ぎて延び
ることができる。幾つかの実施形態では、カニューレ1104aの1つ又はそれ以上の遠
位面1147aは刺入事象時に骨を切削するように構成されていてもよい。
【0129】
[0189]
図37Cは、別の実施形態のアクセス組立体1009bの遠位端の断面図である
。具体的には、細長い医療器具1004bの遠位端とシース1104bの遠位端が示され
ている。例示されている実施形態では、細長い医療器具1004bは、遠位先端1046
bと1つ又はそれ以上の遠位面1047bとを有するトロカールである。遠位先端104
6b、遠位面1047bの1つ又はそれ以上、及び/又は隣接する遠位面1047bの間
に位置する1つ又はそれ以上の縁は、刺入時に骨を切削するように構成されることができ
る。例示されている実施形態では、シース1104bは、遠位先端1146bと1つ又は
それ以上の遠位面1147bとを有するカニューレである。例示されている実施形態では
、カニューレ1104bの遠位先端1146bは、トロカール1004bの1つ又はそれ
以上の遠位面1047bの近位端に隣接し又は実質的に近位端と面一である。幾つかの実
施形態では、カニューレ1104bの1つ又はそれ以上の遠位面1147bは、刺入象時
に骨を切削するように構成されていてもよい。
【0130】
[0190]
図38は、例えば以上に説明されているアクセス組立体109の様な何れかの適
切なアクセス組立体を含んでいる別の実施形態の骨内アクセスシステム1200の分解立
面図である。システム1200は、更に、アクセス組立体109を患者の骨の中へ駆動す
るべくアクセス組立体109と連結するためのドライバ1201を含んでいる。例示され
ている実施形態では、ドライバ1201は、施術者の一方又はそれ以上の手によって操作
されるように構成されている手動ドライバ1208である。
【0131】
[0191]
図39から
図41を参照して、手動ドライバ1208は、ハンドル1210とキ
ャップ1219を含むことができる。例示されている実施形態では、ハンドル1210と
キャップ1219は、互いに対し、手動ドライバ1208の長手方向軸周りに回転可能で
ある。その様な配設は一部の事例では刺入処置を容易にし得る。例えば、先に論じられて
いる様に、一部の事例では、針の遠位端は、長手方向軸周りにどちらかの方向に回転され
て骨を切削するように構成されていることがある。一部の事例では、施術者はキャップ1
219を下向きに押しハンドル1210をキャップ1219に対して前後に回転させて針
を骨の中へ刺入することができる。一部の事例では、施術者が片方の手だけでキャップ1
219を押しハンドル1210を回転させるようになっていることもある。他の事例では
、施術者が2つの別々の手でキャップ1219を押しハンドルを回転させるようになって
いることもある。他の実施形態では、ハンドル1210とキャップ1219は互いにしっ
かり固定されていることもある。例えば、幾つかの実施形態では、ハンドル1210とキ
ャップ1219は材料(例えば成形プラスチック)の単体部片で形成されていてもよい。
【0132】
[0192]
図40及び
図41を参照して、ハンドル1210は、連結ハブのシャフト123
を受け入れるための上述のソケット113(
図3参照)の様なソケット1213を画定す
ることができる。幾つかの実施形態では、磁気部材124(
図3参照)と強固に連結する
ために磁気部材1216(例えば磁石又は磁気金属)がソケット113内に配置されてい
てもよい。ハンドル1210は、更に、連結ハブ103の本体120(
図3参照)が受け
入れられる空洞1217を画定することができる。
【0133】
[0193]
図42は、組立状態で描かれている骨内アクセスシステム1200の斜視図であ
る。具体的には、ドライバ1201は、アクセス組立体109へ連結されている。
[0194]
図43は、ここに開示されている他のシールドに類似していて、ここに開示され
ているシステムの実施形態の多くと共に使用するのに適し得る別の実施形態のシールド1
405を描いている。シールド1405は、本体1461、保持器1480、及び案内1
490を含んでいる。
【0134】
[0195]
図44を参照して、本体1461は、先に論じられている他のシールド及びシー
ルド本体に似ていてもよい。本体1461は、ステンレス鋼などの様な材料の単体部片か
ら形成されることができる。本体1461は、示されている形へ折られていて、カラー1
460の角に継目1485を有していてもよい。本体1461は、その対向する側面に一
対の腕部1462、1463を含んでいる。本体1461は、更に、その別の対向する側
面に一対のパネル1481、1482を含んでいる。具体的には、パネル1481、14
82は、本体1461の長手方向軸周りに90度だけ腕部1462、1463からオフセ
ットされている。パネル1481、1482は、支持体、支柱、梁などと呼称されてもよ
い。
【0135】
[0196]各腕部1462、1463は、先に論じられている突起178、179に似てい
て突起178、179と同じやり方で機能することのできる外方突起1478、1479
を含むことができる。また、突起178、179は、例えばシールド1405がハブから
連結解除された後の、保持器1480の遠位方向運動を防止することができる遠位ストッ
パとして機能することができる。突起1478、1479は、遠位突起1478、147
9又は遠位ストッパと呼称されることもできる。
【0136】
[0197]各腕部1462は、更に、突起1478、1479と同様の形状をしている突起
1492、1493を含むことができる。突起1492、1493の上端はそのまま横延
長部1472、1473へつながっていてもよい。一部の事例では、突起1492、14
93は、シールド1405をオブチュレータに対しロック関係に保持している間に曲げら
れて形状が崩れることへの耐性の低いより堅固な横延長部1472、1473をもたらし
得るより強固な曲がりを提供することができる。他の又は更なる事例では、突起1492
、1493は、本体1461の製造を容易にすることができる。突起1492、1493
は、例えば、シールド1405がハブから連結解除された後の、保持器1480の本体1
461を外れる近位方向運動を防止することのできる近位ストッパとして機能することが
できる。突起1492、1493は、近位突起1492、1493又は近位ストッパと呼
称されてもよい。
【0137】
[0198]パネル1481、1482は、横延長部1472、1473に支持(例えば補完
的支持)を提供するように、横延長部1472、1473を下支えするように、強固にす
るように、又はそれ以外のやり方で支援するように、構成されることができる。パネル1
481、1482は、横延長部1473の遠位表面に隣接して、遠位表面の下に、又は遠
位表面と接触して、位置付けられる近位端を有することができる(同じく
図43参照)。
万一、上側の横延長部1472に大きな遠位方向の向きの力が加えられたなら、横延長部
1472は下方に動いて横延長部1473と接触し、すると横延長部1473が下方に動
いてパネル1481、1482の近位端と接触することになる。パネル1481、148
2は、横延長部1472、1473のそれ以上の遠位方向運動又は変位を防止することが
でき、例えば横延長部1472、1473によって画定されている開口部がオブチュレー
タを通り抜けてしまう位置へ再配向されるなどによって横延長部1472、1473をオ
ブチュレータから連結解除しかねない横延長部1472、1473の変形を防ぐことがで
きる。例えば、その様な変形又は再配向は横延長部1472、1473をオブチュレータ
の陥凹から連結解除しないとも限らない。
【0138】
[0199]例示としての実施例として、一部の事例では、横延長部1472、1473は、
近位側壁を含んでいるオブチュレータ陥凹内にしっかりとロックされることができる。万
一シールド1405の遠位端へ偶発的圧力が加えられたなら(例えば、シールド1405
が存在していなければ鋭利物傷害を生じさせかねない様な施術者の不注意によるオブチュ
レータ組立体の遠位端へのぶつかりが起こったなら)、オブチュレータ陥凹の近位側壁か
らの反力が上側の横延長部1472に作用し、それを遠位方向に押そうとするかもしれな
い。先に論じられている様に、パネル1481、1482は、その様な偶発的な力が、オ
ブチュレータの遠位先端を露出させかねないやり方でシールド1405をオブチュレータ
から連結解除してしまうのを防ぐことを支援することができる。
【0139】
[0200]例示されている実施形態では、支持体パネル1481、1482は、それらの近
位端が横延長部1473の下に位置付けられるように内方に角度を付けられている。具体
的には、各支持体パネル1481、1482は、支持体構造を内方に方向付ける曲がり1
495を含んでいる。この曲がりが更なる強度をシステムへ提供する。曲がり1495は
力を内方へ向け直し、こうして支持体パネル1481、1482の上端をオブチュレータ
に当てて押し、確実に上端を横延長部1472、1473の下に留まらせようとする。幾
つかの実施形態では、支持体パネル1481、1482の上端は、丸いオブチュレータと
のより良好な接触を実現するべく湾曲1497を画定している。
【0140】
[0201]
図43から
図45を参照して、幾つかの実施形態では、保持器1480が、腕部
1461、1462とパネル1481、1482への更なる支持を提供している。保持器
1480は、腕部1461、1462及びパネル1481、1482が外方に変位するの
を制止又は防止することができる。
図43に示されている様に、保持器1480は、腕部
1461、1462及びパネル1481、1482を包囲し又は取り巻くことができる。
【0141】
[0202]幾つかの実施形態では、保持器1480は弾性的に可撓性である。例えば、幾つ
かの実施形態では、保持器1480は、何れかの適切な種類のエラストマーリング(例え
ばOリング)を備えている。一部の事例では、保持器1480は、シールド1405を通
っている細長い器具(例えばオブチュレータ)に向かって内方に腕部1461、1462
を付勢しようとする内方の向きのバイアスの一部又は全てを提供することができる。例え
ば、幾つかの実施形態では、腕部1461、1462は、腕部1461、1462が外方
に偏向されてしまっているときに腕部を内方に付勢する内在性のバイアスを有しているこ
とになる。その様な実施形態の幾つかでは、その様な状況下にエラストマーリングは引き
伸ばされ又は外方に変形されて、同じく腕部1461、1462を内方に付勢しようとす
る内部バイアスをリング内に生じさせることになる。他の実施形態では、腕部1461、
1462は外方に偏向されているときには内在バイアス又は内部バイアスを有しておらず
、腕部1461、1462が外方に偏向されてロック解除状態に入っているときのロック
状態へ向けての内方の向きのバイアス(例えば継続的バイアス)の全部を保持器1480
が供給するようになっていてもよい。
【0142】
[0203]
図43、
図44、
図46A、及び
図46Bを参照して、特定の実施形態では、本
体1461は、腕部1463とパネル1481の間の様な、隣接して長手方向に延びてい
る要素間のギャップ1499を画定することができる。幾つかの実施形態では、案内14
90は、案内1490を本体1461へ固定するために又は固定を支援するためにギャッ
プ1499を通って延びるキャッチ1495を画定している。例示されている実施形態で
は、キャッチ1495は勾配の付けられた近位面と突き出た遠位面を含んでいる。勾配の
付けられた近位面は、案内1490が本体1461の中へ押し入れられるにつれ漸進的に
カラー1460を広げてゆくといった具合に、案内1490の本体内への挿入を容易くす
ることができる。キャッチ1495がカラー1460を通過するや、カラー1460は所
定の場所へ跳ね戻り、突き出た遠位面がカラーの近位端と干渉し合ってキャッチ1495
が本体1461から引き抜かれるのを防ぐことができる。キャッチ1490と本体146
1の間の他の接続配設も考えられる。
【0143】
[0204]案内1490は、シールド1405の横方向運動を制止又は防止して、シールド
1405の細長い器具(例えばオブチュレータ)からの偶発的連結解除を防ぐのを支援す
ることができる。また、他の又は更なる事例では、案内1490は、細長い器具がシール
ド1405を通って近位方向に動かされてゆく際に、本体1461の遠位先端が、陥凹の
側壁(例えば溝の遠位面)に引っ掛かったりそれ以外に陥凹の中へ動いてしまったりする
のを防止することができる。
【0144】
[0205]例示されている実施形態では、案内1490は、先に説明されている様にカラー
1460を通して挿入できる本体1491を含んでいる。キャップ1492が本体149
1の遠位端に配置されていてもよい。キャップ1492は、本体1491から横方向外方
に延びていて、本体1491の遠位頂部を覆っている又は実質的に覆っていてもよい(図
43参照)。
【0145】
[0206]案内1490は、更に、キャップ1492及び本体1493を貫いて延びるチャ
ネル1493を画定することができる。チャネル1492は、近位方向に狭くなってゆく
フレア状開口部又は口部1493を含むことができる。口部1493は陥凹の上を平滑に
通り越してシールド1405と陥凹(例えば溝)の間の引っ掛かりを防ぐことができる。
幾つかの実施形態では、案内1490の長さは陥凹の長さより長く、案内1490が陥凹
を通り越すのを容易にしているのが好都合である。他の実施形態では、案内1490は、
陥凹と同じ長さであるか又は陥凹より短いこともある。
【0146】
[0207]案内1490は、何れかの適切なやり方で形成されることができる。幾つかの実
施形態では、案内1490は超微細機械加工されている。他の実施形態では、案内149
0は成形されている。幾つかの実施形態では案内1490が本体1461内に接着されて
いるのに対し、他の実施形態では案内1490は接着剤無しに本体1461内に固定され
ている。
【0147】
[0208]
図47は、ここに開示されている他のシールドに類似していて、ここに開示され
ているシステムの実施形態の多くと共に使用するのに適し得る別の実施形態のシールド1
505を描いている。シールド1505は本体1561を含んでおり、本体1561はそ
の遠位端にカラー1560を含んでいる。シールド1505は、更に、カラー1560内
に位置付けられている案内1590を含んでいる。
【0148】
[0209]例示されている実施形態では、案内1590は、以上に名前の挙げられている要
素の様な、テーパ状の口部1592とチャネル1593を画定している本体1591を含
んでいる。例示されている実施形態では、案内1590はフレア状の端を有する管で形成
されている。管の近位端は、カラー1560の中へ挿入されていて、一部の事例では摩擦
嵌めによりそこに保持されることができる。
【0149】
[0210]先に論じられている様に、ここに開示されている実施形態の多くは、患者の脈管
構造にアクセスする及び/又は材料を骨から取り出すという様な骨内アクセス用途に特に
適しており、解り易くするためにこの文脈で論じてられている。しかしながら、この骨内
アクセスシステムへの着目を限定と考えられてはならない。ここに開示されている実施形
態は、様々な他の文脈で使用されることもできる。具体的には、数多くの処置が、針、ト
ロカール、スタイレット、オブチュレータ、又は患者の中へハブを通して挿入され患者か
らハブを通して抜去される多数の他の細長い器具を関与させる。更なる処置では、ハブは
、カニューレと連結されることもあれば、同じく患者の身体の中へ挿入される他の適切な
器具と連結されることもあるだろう。処置の或る時点で、細長い器具はこの追加の器具を
通って延びることもある。例えば、細長体と追加の器具が一斉に身体の中へ挿入され、そ
の後、細長体が抜去されるということもある。様々な他の技法論及びシステムも知られて
いる。
【0150】
[0211]本開示は、何れであれここに説明されている技術の適切な用途を企図している。
したがって、本開示の用途の追加の例示的で非限定的な実施例は、広範に様々な生検針、
チバ針、吸引針、カテーテル設置針、硬膜外針、各種トロカール用途、などを含む。
【0151】
[0212]「患者」という用語は、ここでは広範的に用いられていて、限定的とされること
を意図していない。患者は、例えば、病院か応急処置現場か他の環境かを問わず、ここに
論じられている方法又は治療の何れかを受ける何れかの個体、とすることができる。「患
者」という用語は、ヒト、より一般的には哺乳類、又はここに説明されている実施形態に
適合する解剖学的構造を持つ何れかの他の動物を含む。したがって、一部の事例では、こ
こに説明されている様々なシステム及び処置は、ヒトの身体、より一般的には哺乳類の身
体、など、との使用に適している。
【0152】
[0213]上記詳細な説明は、例示を目的に多くの明細事項を包含しているが、当業者には
認識される様に、付随の詳細事項に対する多くの変形型及び修正型がなされる余地があり
、それらはここに含まれるものと考えられる。したがって、上記実施形態は、示されてい
る特許請求の範囲の何れの請求項に対しても一般性を失うこと無く、且つ限定を課すこと
無く示されている。更に理解しておくべきこととして、ここで使用されている用語法は、
専ら特定の実施形態を説明することが目的であり、限定的とされることを意図していない
。別途定義されていない限り、ここに使用されている全ての技術用語及び科学用語は、こ
の開示が属する分野の当業者によって普通に理解されているのと同じ意味を有する。
【0153】
[0214]ここに開示されている方法は何れも、説明されている方法を遂行するための1つ
又はそれ以上の工程又は行為を備えている。方法の工程及び/又は行為は互いに入れ替え
られてもよい。言い換えれば、実施形態の適正な運用について工程又は行為の特定の順序
が要求されていない限り、特定の工程及び/又は行為の順序及び/又は使用は修正され得
るということである。
【0154】
[0215]本明細書及び付随の特許請求の範囲での使用に際し、原文の単数を表す冠詞「a
」、「an」、及び「the」の対訳である「或る」、「一」、及び「当該」は、文脈上
明白に別段の指示のない限り、複数の言及対象物を含む。ゆえに、例えば「或る層」とい
う言い方は複数のその様な層を含む。
【0155】
[0216]本開示では、原文の「comprises」、「comprising」、「c
ontaining」、及び「having」などの対訳である「備える」、「備えてい
る」、「包含している」、及び「有している」などは、米国特許法においてそれらへ与え
られる意味を有し得るものとし、原文「include」、「including」など
の対訳である「含む」、「含んでいる」などを意味し得るものであり、概して開放型の用
語であると解釈される。原文の「consisting of」又は「consists
of」の対訳である「○○からなっている」又は「○○からなる」という用語は閉鎖型
の用語であり、その様な用語と関連付けて特定的に挙げられている構成要素構造、工程、
など、しか含まず、やはり同じく米国特許法に従う。「Consisting esse
ntially of」又は「consists essentially of」の対
訳である「本質的に○○からなっている」又は「本質的に○○からなる」は、概して米国
特許法によってそれらへ与えられる意味を有する。具体的には、その様な用語は、概して
閉鎖型の用語であるが、但し、それと関連して用いられている(単数又は複数の)品目の
基本的な又は新規性のある特性又は機能に実質的に影響を及ぼさない追加の品目、材料、
構成要素、工程、又は要素の包含を許容するという例外が付く。例えば、組成物中に存在
しているが組成物の性質又は特性に影響を及ぼさない極微量要素は、「本質的に○○から
なっている」という言葉の下に存在しているなら、その様な用語法に従った品目の一覧に
明確に記載されていなくても許容され得るということになる。「備えている」又は「含ん
でいる」の様な開放型の用語を明細書の中で使用するにあたり、「本質的に○○から成っ
ている」という言葉並びに「本質的に○○からなる」という言葉に対しても、明示的に表
明されているかの様に直接支援が与えられるべきあり、逆もまた然りである、と理解して
いる。
【0156】
[0217]説明の中に、及び特許請求の範囲の中に、「第1」、「第2」、「第3」、「第
4」、などの用語があれ場合、それらは、類似の要素同士を区別するために用いられてい
るのであって、必ずしも特定の配列的又は時系列的な順序を記述するために用いられてい
るとは限らない。その様に使用されている用語は、ここに説明されている実施形態が例え
ばここに例示されているか又は別のやり方で説明されている以外のシーケンスでの運用が
可能であるという様な、適切な状況下に入れ替え可能であるものと理解されたい。同じく
、ここで方法が一連の工程を備えていると記述されている場合、ここで提示されているそ
の様な工程の順序は、必ずしも、その様な工程が遂行される唯一の順序であるとは限らず
、述べられている工程の幾つかは場合により省略される余地があり、及び/又はここに説
明されていない幾つかの他の工程が場合により方法へ追加される余地がある。
【0157】
[0218]説明の中に、及び特許請求の範囲の中に、「左」、「右」、「前」、「後」、「
頂部」、「底部」、「上」、「下」、などの用語がある場合、それらは、説明目的で用い
られているのであって、必ずしも永久的相対位置を記述するために用いられているとは限
らない。その様に使用されている用語は、ここに説明されている実施形態が例えばここに
例示されているか又は別のやり方で説明されている以外の配向での運用が可能であるとい
う様な、適切な状況下に入れ替え可能であるものと理解されたい。「連結されている」と
いう用語は、ここでの使用に際し、何れかの適切なやり方で直接的又は間接的に接続され
ている、と定義される。ここで、互いに「隣接している」と記述されている物体は、当該
語句が用いられている文脈に応じて適宜に、互いに物理的に接触している、互いに密に近
接している、又は互いに同じ全体的領域又は区域にある、とされ得る。ここでの「1つの
実施形態では」又は「1つの態様では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形
態又は同じ態様を指しているとは限らない。
【0158】
[0219]ここでの使用に際し、「実質的に」という用語は、作用、特徴、特質、状態、構
造、品目、又は結果の完全又はほぼ完全な範囲又は程度をいう。例えば、「実質的に」取
り囲まれているとされる物体は、物体が完全に取り囲まれている又はほぼ完全に取り囲ま
れている、のどちらかを意味することになる。絶対完全からのずれの厳密な許容され得る
程度は、場合により、個々の文脈に依存し得る。しかしながら、一般的に言えば、完全に
近いということは、あたかも絶対的且つ全面的な完全が得られたのと同じ総体的結果を有
することになるであろう。「実質的に」の使用は、作用、特徴、特質、状態、構造、品目
、又は結果の完全又はほぼ完全な欠如をいうのに否定的な含意で用いられる場合も等しく
適用される。例えば、「実質的に」粒子が無いとされる組成物は、粒子を完全に欠いてい
るか、又はほぼ完全に欠いているので効果はあたかも粒子を完全に欠いた場合と同じにな
るはず、のどちらかということになる。言い換えれば、「実質的に」或る成分又は要素が
無いとされる組成物は、なおも実際にはその様な品目を、その測定可能な効果が何もない
限りにおいて、包含し得るのである。
【0159】
[0220]ここでの使用に際し、「約」という用語は、所与の値が数的範囲の終点よりも「
僅かに上」又は「僅かに下」であり得ることを前提として当該数的範囲の終点に対する柔
軟性を提供するのに用いられている。また、「約」又は「大凡」という用語又は他の用語
を使用するなどしての近似値への言及(本明細書全体を通してなされている)に関し、幾
つかの実施形態では、値、特徴、又特性は、近似値無しに特定されることもできるものと
理解されたい。例えば、「約」、「実質的に」、及び「概ね」の様な修飾語が使用されて
いる場合、これらの用語はそれらの範囲の内に、それぞれの修飾語を欠く場合の被修飾語
を含める。例えば「実質的に垂直」という用語が特徴に関して記載されている場合、更な
る実施形態では、特徴は厳密に垂直な配向を有し得るものと理解している。
【0160】
[0221]ここでの使用に際し、複数の品目、構造的要素、組成的要素、及び/又は材料は
、便宜上、共通の一覧に提示されているかもしれない。しかしながら、これらの一覧は、
一覧の各要素が別々で固有の要素として個別に識別されているかのごとくに解釈されるべ
きである。したがって、その様な一覧の個々の要素は何れも、それとは反対の示唆無しに
共通の群の中にそれらが表現されていることだけを根拠に、同じ一覧の何れかの他の要素
の事実上の等価物であると解釈されてはならない。
【0161】
[0222]ここには、濃度、数量、及び他の数的データが範囲形式で表され又は提示されて
いるかもしれない。理解しておくべきこととして、その様な範囲形式は、もっぱら便宜さ
と簡潔さために使用されており、したがって、範囲の限界として明示的に記載されている
数値を含むのみならず、当該範囲の内に網羅される個々の数値全て又は部分範囲をも、そ
れら各数値及び部分範囲が明示的に記載されているかのごとくに含むべく、柔軟に解釈さ
れるものとする。例示として、「約1から約5」の数的範囲は、明示的に記載されている
約1から約5までという値のみならず、指示されている範囲の内の個々の値及び部分範囲
をも含むものと解釈されるべきである。よって、この数的範囲の内には、2と3と4の様
な個別の値及び1から3、2から4、及び3から5などの様な部分範囲、並びに単独での
1、2、3、4、及び5が含まれる。
【0162】
[0223]この同じ原理は、たった1つの数値を最小値又は最大値として記載している範囲
に適用される。更に、その様な解釈は、記述されている範囲の広がり又は特性の広がりに
関係なく適用されるものとする。
【0163】
[0224]本明細書全体を通して、「或る実施例」という言及があれば、それは、実施例に
関連して説明されている特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含ま
れていることを意味する。ゆえに、本明細書全体を通して様々な場所に「或る実施例では
」という語句が登場しているからといって、必ずしもどれもが同じ実施形態を指している
とは限らない。
【0164】
[0225]本明細書全体を通しての「或る実施形態」又は「当該実施形態」への言及は、当
該の実施形態に関連して説明されている特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの
実施形態に含まれていることを意味する。ゆえに、本明細書全体を通して記載されている
引用句又はその変化形は、必ずしもどれもが同じ実施形態を指しているとは限らない。
【0165】
[0226]同様に、実施形態の以上の説明では、開示を合理化することを目的に、様々な特
徴がときには単一の実施形態、図、又はその説明の中で群にまとめられていることもある
ことを認識されたい。しかしながら、この開示方法は、特許請求の範囲の何れかの請求項
が当該請求項に明確に記載されているより多くの特徴を要求するとの意図を反映するもの
であると解釈されてはならない。むしろ、付随の特許請求の範囲が反映している様に、進
歩的な態様は、何れかの単一の上記の開示されている実施形態の全ての特徴より少数の特
徴の組合せに存する。
【0166】
[0227]この書面による開示の次に続く特許請求の範囲は、これにより、特許請求の範囲
の各請求項が別々の実施形態として自立しているものとして、明確に本開示書面の中へ組
み入れられる。この開示は、独立請求項とそれらの従属請求項との全ての並び替えを含む
。また、独立請求項及びそれに付随する従属請求項からの導出の可能な追加の実施形態も
明確に本記載書面に組み入れられる。これらの追加の実施形態は、所与の従属請求項の従
属性を「請求項[x]までの且つ請求項[x]を含む上記請求項の何れか一項」という語
句と置き換えることによって確定され、ここに、括弧でくくられた用語[x]は、直近に
記載されている独立請求項の番号と置き換えられる。例えば、独立請求項1で始まる第1
の請求項セットについて、請求項3は請求項1と請求項2のどちらかに従属し、これらの
別々の従属性は2通りの相異なる実施形態を現出させることができ、請求項4は請求項1
、請求項2、又は請求項3の何れか一項に従属し、これらの別々の従属性は3通りの相異
なる実施形態を現出させることができ、請求項5は請求項1、請求項2、請求項3、又は
請求項4の何れか一項に従属し、これらの別々の従属性は4通りの相異なる実施形態を現
出させ、以下同様である。
【0167】
[0228]特許請求の範囲の請求項での、特徴又は要素に関する「第1」という用語の記載は、必ずしも第2の又は追加のその様な特徴又は要素の存在を示唆しているとは限らない。特に手段プラス機能形式で記載されている要素があれば、それは合衆国法典第35巻、第112条(f)に従って解釈されるものとする。必須の手段プラス機能形式で提示されていない要素は、合衆国法典第35巻、第112条(f)に従って解釈されないものとする。独占的所有権又は特権が請求される発明の実施形態は付随の特許請求の範囲にある通りに定義される。
本発明は、以下の形態を含む。
形態1:
自動ドライバと連結されるように構成されているカニューレ組立体であって、当該カニューレ組立体は、
カニューレハブ、及び、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレであって、当該カニューレ組立体が前記自動ドライバによって駆動されるにつれて骨の中へ導入されるように構成されているカニューレ、
を備えている、カニューレ組立体と、
遠位先端を備えている細長い器具であって、前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具と、
ロック解除状態にある間は前記カニューレハブと前記細長い器具のそれぞれと連結されているシールドであって、当該シールドは、
前記カニューレ組立体が前記自動ドライバによって駆動され、前記カニューレが前記骨の中へ導入される際に、前記ロック解除状態で前記カニューレハブ及び前記細長い器具と連結されたままであるように、
前記ロック解除状態にある間は、前記カニューレと連結されたままにありながら、前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから引き込まれてゆく際に前記細長い器具が当該シールドに対して近位方向に移動するのを許容するように、及び、
前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから更に引き込まれてゆくと、前記ロック解除状態からロック状態へ自動的に移行するように、構成されていて、前記ロック状態へ移行されると当該シールドは前記細長い器具の遠位端へ付着して前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限する、
シールドと、
を備えているシステム。
形態2:
前記自動ドライバ、を更に備えている形態1のシステム。
形態3:
前記自動ドライバは回転ドリルを備えている、形態2のシステム。
形態4:
前記ドリルは、前記カニューレの前記骨の中への導入中は前記カニューレ組立体を300回転毎分以上の速度で回転させるように構成されている、形態3のシステム。
形態5:
前記ドリルは電気的にパワー供給される、形態3のシステム。
形態6:
前記ドリルはばねによってパワー供給される、形態3のシステム。
形態7:
前記細長い器具へ付着されていて前記カニューレハブと連結されている連結ハブであって、前記ドライバを当該連結ハブへ連結させるインターフェースを画定している連結ハブ、を更に備えている形態2のシステム。
形態8:
前記連結ハブは、前記インターフェースを画定するシャフト又はソケットの一方を備えている、形態7のシステム。
形態9:
前記シールドは、前記カニューレの前記骨の中への導入中は前記細長い器具に対し回転に関して固定されるように構成されている、形態1のシステム。
形態10:
前記シールドは、前記カニューレの前記骨の中への導入中は前記細長い器具が前記シールドに対して回転するのを許容するように構成されている、形態1のシステム。
形態11:
前記カニューレハブはルアーフィッティングを備えている、形態1のシステム。
形態12:
前記ルアーフィッティングは、内部空洞を画定している雌型ルアーフィッティングであり、前記シールドが前記カニューレハブと連結されているときには、前記シールドの少なくとも一部分は前記空洞内に位置付けられている、形態11のシステム。
形態13:
前記シールドが前記カニューレハブと連結されているときには、前記シールドの遠位端全体が前記空洞内に位置付けられている、形態12のシステム。
形態14:
前記カニューレハブは接続インターフェースを画定しており、前記シールドは、当該シールドを前記カニューレハブへ連結された状態に維持するべく前記カニューレハブの前記接続インターフェースと協働するように構成されている接続インターフェースを画定しており、前記カニューレハブの前記接続インターフェースと前記シールドの前記接続インターフェースは前記シールドが前記ロック状態へ移行すると互いから連結解除されるように構成されている、形態1のシステム。
形態15:
前記カニューレハブは突起又は陥凹の一方を画定し、前記シールドは前記突起又は前記陥凹の他方を画定しており、前記突起と前記陥凹は、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには互いに係合しており、前記シールドが前記カニューレハブから抜去されることを許容するために互いから係合解除される、形態1のシステム。
形態16:
前記シールドは、前記突起と前記陥凹の前記他方を画定している弾性的に可撓性の腕部を備えている、形態15のシステム。
形態17:
前記カニューレハブは、前記シールドの少なくとも一部分がその中に位置付けられるルアーフィッティングを備えている、形態16のシステム。
形態18:
前記突起と前記陥凹のそれぞれは前記ルアーフィッティングの内部にある、形態17のシステム。
形態19:
前記突起と前記陥凹のそれぞれは前記ルアーフィッティングの外部にある、形態17のシステム。
形態20:
前記突起と前記陥凹は、前記シールドの前記ロック状態への移行中に互いから係合解除される、形態16のシステム。
形態21:
前記突起と前記陥凹は、前記シールドが前記細長い器具の更なる引き込みに際して前記ロック状態へ移行した後に互いから係合解除される、形態16のシステム。
形態22:
前記シールドの少なくとも一部分は前記カニューレハブ内に位置付けられている、形態1のシステム。
形態23:
前記シールドは、当該シールドを前記ロック解除状態から前記ロック状態へ移行させる弾性腕部を備えており、前記腕部は、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには前記カニューレハブに係合していて、前記シールドが前記ロック状態へ移行すると前記カニューレハブから係合解除される、形態1のシステム。
形態24:
前記弾性腕部は、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには内部バイアスに逆らって前記カニューレハブとの係合状態に維持され、前記腕部は、前記シールドが前記ロック状態へ移行すると前記内部バイアスに因り自動的に前記カニューレハブから係合を脱する、形態23のシステム。
形態25:
前記システムは長手方向軸を画定しており、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには前記細長い器具は前記腕部を外方に撓んだ配向に維持し、前記シールドが前記ロック状態へ移行すると前記腕部は前記長手方向軸に向かって自動的に内方に動く、形態24のシステム。
形態26:
前記細長い器具は、接触表面と、前記接触表面に対して横方向に窪んでいる陥凹と、を備え、前記腕部は、前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから引き込まれてゆく際に前記シールドを前記ロック解除状態に維持するために前記細長い器具の前記接触表面に沿って並進する接触領域を備え、前記シールドが前記ロック状態へ移行してゆくと、前記腕部の前記接触領域の少なくとも一部分が前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入して前記シールドの前記細長い器具に対する並進運動を制限する、形態23のシステム。
形態27:
前記シールドは、当該シールドを前記ロック解除状態から前記ロック状態へ移行させる弾性腕部を備え、前記細長い器具は、接触表面と、前記接触表面に対して横方向に窪んでいる陥凹と、を備え、前記腕部は、前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから引き出されてゆく際に前記シールドを前記ロック解除状態に維持するために前記細長い器具の前記接触表面に沿って並進する接触領域を備え、前記シールドが前記ロック状態へ移行してゆくと、前記腕部の前記接触領域の少なくとも一部分が前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入して前記シールドの前記細長い器具に対する並進運動を制限する、形態1のシステム。
形態28:
前記接触表面は前記細長い器具の外側表面を備え、前記陥凹は溝を備えている、形態27のシステム。
形態29:
前記陥凹は近位側壁と遠位側壁を備え、前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入する前記腕部の前記接触領域の前記少なくとも一部分は、前記シールドが前記ロック状態へ移行した後には、前記近位側壁と前記遠位側壁の間に拘束される、形態27のシステム。
形態30:
前記腕部の前記接触領域は、前記腕部が前記ロック解除状態にあるときには前記細長い器具の前記接触表面に沿って滑動する表面を備えていて、前記腕部が前記ロック状態に入ると前記陥凹の近位面又は遠位面にそれぞれ当接して前記シールドの前記細長い器具に対する並進運動の範囲を限定するように構成されている近位面又は遠位面の少なくとも一方を更に備えている、形態27のシステム。
形態31:
前記陥凹は前記細長い器具の前記遠位先端から近位方向に隔てられている、形態27のシステム。
形態32:
前記細長い器具へ付着されている連結ハブであって、前記カニューレハブと連結される連結ハブ、を更に備えている形態1のシステム。
形態33:
前記連結ハブは、前記ドライバが前記カニューレを前記骨の中へ駆動するのを許容するために前記ドライバと接面するように構成されている、形態32のシステム。
形態34:
前記連結ハブは、解放可能な係合機構を介して前記カニューレハブへ連結されている、形態32のシステム。
形態35:
前記解放可能な係合機構は、前記カニューレハブが前記骨の中へ導入された後、前記骨内に位置付けられた前記カニューレを維持する前記骨によって前記カニューレ側へ与えられる力より規模の小さい近位方向の向きの力を前記連結ハブへ与えることによって、前記連結ハブが前記カニューレハブから連結解除されることを許容するように構成されている、形態34のシステム。
形態36:
前記解放可能な係合機構は弾性突出部を備えている、形態34のシステム。
形態37:
前記弾性突出部は突起又は陥凹の一方を備えており、前記突起又は前記陥凹の前記一方は、前記連結ハブを前記カニューレハブとの連結係合に維持するために前記突起又は前記陥凹の他方と接面する、形態36のシステム。
形態38:
前記連結ハブは前記弾性突出部を備えている、形態36のシステム。
形態39:
前記細長い器具は前記遠位先端から近位方向に隔てられている陥凹を備えており、
前記シールドは、
遠位先端、及び、
接触領域を備えている腕部、
を備えており、
前記シールドが前記ロック状態に入ると、前記腕部の前記接触領域の少なくとも一部分は前記細長い器具の前記陥凹内に位置付けられ、前記シールドの前記遠位先端は、前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限するべく前記細長い器具の前記遠位先端より遠位に位置付けられる、形態1のシステム。
形態40:
前記シールドはカラーを更に備え、前記腕部は前記カラーの前記遠位先端へ連結されている、形態39のシステム。
形態41:
前記シールドはカラーを更に備え、前記腕部は前記カラーの近位端へ連結されている、形態39のシステム。
形態42:
前記シールドは前記細長い器具が通過する案内部を更に備えている、形態39のシステム。
形態43:
前記案内部は、前記シールドの前記遠位先端から近位方向に隔てられていて、前記腕部の前記接触領域から遠位方向に隔てられている、形態42のシステム。
形態44:
前記細長い器具の前記遠位先端と前記細長い器具の前記陥凹の間にある前記細長い器具の部分は、前記シールドが前記ロック状態に入ると前記案内の中に位置付けられる、形態42のシステム。
形態45:
前記案内部は前記シールドの前記遠位先端を画定している、形態42のシステム。
形態46:
前記案内部は、前記細長い器具が前記シールドに対して近位方向に動かされる際に前記シールドの前記遠位先端が前記細長い器具の前記陥凹に進入するのを防止するように構成されている、形態45のシステム。
形態47:
前記案内部は、近位方向に狭まってゆくフレア状遠位端を画定するチャネルを備えている、形態46のシステム。
形態48:
前記案内部の長さは前記細長い器具の前記陥凹の長さより大きいか又は前記陥凹の長さに等しい、形態46のシステム。
形態49:
前記システムは前記腕部へ連結されているバイアス部材を更に備えており、前記バイアス部材は内方の向きのバイアスを前記腕部へ提供する、形態39のシステム。
形態50:
前記バイアス部材は、前記腕部を取り巻く弾性的に可撓性のリングを備えている、形態49のシステム。
形態51:
前記腕部は、弾性的に可撓性であって、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには撓んでおり、前記腕部は、前記シールドを前記ロック状態へ移行させるべく撓みの弱い状態へ自動的に弛緩する、形態39のシステム。
形態52:
前記シールドの前記遠位先端は、前記シールドが前記ロック状態へ移行されても開いたままである開口部を画定している、形態39のシステム。
形態53:
前記細長い器具は、前記遠位先端から近位方向に隔てられている陥凹を備えており、前記シールドは、当該シールドを前記ロック解除状態から前記ロック状態へ移行させるために前記陥凹に進入するように構成されている腕部を備えている、形態1のシステム。
形態54:
前記腕部は弾性的に可撓性であり、前記腕部は、前記ロック解除状態にあるときには、前記腕部を前記ロック状態に向けて付勢しようとする内在バイアスを備えている、形態53のシステム。
形態55:
前記シールドは、前記腕部と連結されているバイアス部材を更に備えており、前記バイアス部材は、前記腕部に前記ロック状態へ向けて継続的にバイアスをかける、形態53のシステム。
形態56:
前記バイアス部材は弾性リングを備えている、形態55のシステム。
形態57:
前記細長い器具の、前記陥凹に隣接している近位部分は第1の直径を画定しており、前記陥凹は前記第1の直径より小さい第2の直径を画定している溝状領域を備えている、形態53のシステム。
形態58:
前記腕部は開口部を画定しており、前記開口部は、
前記細長い器具の前記近位部分の通過を許容するように前記第1の直径より大きい第3の直径を画定している通路部分、及び、
前記溝が受け入れられる受口部分であって、当該入り口は、前記第1の直径より小さく前記第2の直径より大きい第4の直径を画定している、受口部分、
を備えている、形態57のシステム。
形態59:
前記弾性腕部は、前記細長い器具を完全に包囲している横延長部を備えている、形態53のシステム。
形態60:
前記システムは、前記シールドが前記ロック状態にあるときに前記横延長部の一部分を覆う追加の腕部を更に備えており、前記追加の腕部は、前記横延長部の覆われている前記部分への、前記腕部を前記陥凹から出すことになる方向の力の印加を制止することによって、前記シールドを前記ロック状態に維持する、形態59のシステム。
形態61:
前記シールドは、材料の単一単体部片で形成されている、形態1のシステム。
形態62:
前記材料は金属を備えている、形態61のシステム。
形態63:
前記材料の単体部片は金属の折られたシートを備えている、形態62のシステム。
形態64:
前記カニューレは遠位先端を備えており、前記カニューレの前記遠位先端又は前記細長い器具の前記遠位先端の1つ又はそれ以上は、前記カニューレが前記骨の中へ導入されるにつれて骨材料を切削するように構成されている、形態1のシステム。
形態65:
前記カニューレは針を備えており、前記針の前記遠位先端は骨材料を切削するように構成されている、形態64のシステム。
形態66:
前記針の前記遠位先端は前記システムの回転軸と整列している、形態65のシステム。
形態67:
前記細長い器具はオブチュレータを備えている、形態65のシステム。
形態68:
前記オブチュレータが前記針の前記ルーメンの中へ完全に挿入されたときに前記オブチュレータの遠位面は前記針の遠位面から引っ込んでいる、形態67のシステム。
形態69:
前記カニューレが前記骨の中へ回転式に刺入されるときに前記オブチュレータの前記遠位先端は骨材料を切削しないように位置付けられている、形態67のシステム。
形態70:
前記細長い器具はトロカールを備えており、前記トロカールの前記遠位先端は骨材料を切削するように構成されている、形態64のシステム。
形態71:
前記カニューレの前記遠位先端は前記骨材料を切削するように構成されている、形態70のシステム。
形態72:
前記細長い器具は、前記カニューレの前記骨の中への導入中に骨材料が前記カニューレの前記ルーメンに進入するのを防止するように構成されている、形態1のシステム。
形態73:
前記細長い器具は前記カニューレの遠位端を通って遠位方向に延びている、形態1のシステム。
形態74:
前記シールドの遠位端は、前記シールドが前記ロック状態へ向けて移行されるにつれ又は前記ロック状態に入るにつれ閉じるように構成されている、形態1のシステム。
形態75:
前記シールドは、当該シールドが前記ロック状態にあるときに開いたままである遠位開口部を画定している、形態1のシステム。
形態76:
前記シールドは、更に、前記ロック解除状態から前記ロック状態への移行時に前記カニューレハブから自動的に連結解除されるように構成されている、形態1のシステム。
形態77:
前記カニューレハブは、前記カニューレの前記ルーメンと流体連通するルーメンを画定しているコネクタを備えており、前記シールドの少なくとも一部分は前記コネクタの前記ルーメン内に位置付けられている、形態1のシステム。
形態78:
前記コネクタの前記ルーメンは、前記システムの長手方向軸に対する最大横断方向周囲を画定しており、前記シールドが前記ロック状態にあるときには、前記長手方向軸に沿って見て、前記シールドの何れの部分も横方向外方に前記最大横断方向周囲を越えて延びていない、形態77のシステム。
形態79:
前記カニューレハブは、前記システムの長手方向軸に対する最大横断方向周囲を画定しており、前記長手方向軸に沿って見て、前記シールドの何れの部分も横方向外方に前記最大横断方向周囲を越えて延びていない、形態1のシステム。
形態80:
穿通システムを自動ドライバへ連結する段階であって、当該穿通システムは、
カニューレハブ、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレ、
前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具であって、
遠位先端を画定している細長い器具、及び、
前記カニューレハブと前記細長い器具のそれぞれへ連結されているシールド、
を備えている、穿通システムを自動ドライバへ連結する段階と、
前記穿通システムを前記自動ドライバを介して骨の中へ駆動して前記カニューレを前記骨内に位置付ける段階と、
前記カニューレが前記骨内に位置付けられたままで且つ前記シールドが前記カニューレハブと前記細長い器具のそれぞれへ連結されたままで、前記細長い器具を前記カニューレに対して近位方向に引き込む段階と、
前記細長い器具の更なる引き込みがあり次第、前記シールドを前記細長い器具へ自動的にロックする段階と、
を備えている方法。
形態81:
前記シールドを前記カニューレハブから自動的に係合解除する段階、を更に備えている形態80の方法。
形態82:
前記シールドを前記カニューレハブから自動的に係合解除する前記段階と前記シールドを前記細長い器具へ自動的にロックする前記段階は実質的に同時に起こる、形態81の方法。
形態83:
前記穿通システムは、前記カニューレハブへ連結されている連結ハブを更に備えており、前記穿通システムを前記自動ドライバへ連結する前記段階は、前記連結ハブを前記ドライバへ連結する段階を備えている、形態80の方法。
形態84:
前記穿通システムを前記自動ドライバを介して前記骨の中へ駆動する前記段階は、前記穿通システムを300回転毎分以上の速度で回転させる段階を備えている、形態80の方法。
形態85:
前記細長い器具は陥凹を備えており、前記シールドを前記細長い器具へ自動的にロックする前記段階は、前記シールドの一部分が前記細長い器具の前記陥凹の中へ自動的に進入することを許容する段階を備えている、形態80の方法。
形態86:
カニューレ組立体であって、
カニューレハブ、及び、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレであって、哺乳類の身体の中へ刺入されるように構成されているカニューレ、
を備えているカニューレ組立体と、
前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
前記カニューレハブと前記細長い器具のそれぞれと連結されているシールドであって、当該シールドは、前記細長い器具が当該シールドに対して並進することを許容するロック解除状態から当該シールドが前記細長い器具の遠位端へ付着して前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限するロック状態へ移行するように構成されており、当該シールドは、前記細長い器具が前記カニューレの前記ルーメンから引き込まれる際に前記シールドを前記ロック解除状態に維持するべく前記細長い器具の前記接触表面に沿って並進する接触領域を備える腕部を備えており、前記腕部の前記接触領域の少なくとも一部分は前記シールドを前記ロック状態へ移行させるべく前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入する、シールドと、
を備えているシステム。
形態87:
前記細長い器具の前記陥凹の中へ進入する前記接触領域の前記少なくとも一部分は、前記シールドの前記細長い器具に対する並進運動を制限する、形態86のシステム。
形態88:
前記腕部は弾性的に変形可能であり、前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには前記腕部は変形構成にあり、前記シールドが前記ロック状態へ移行してゆくと、前記腕部は弱変形配向又は非変形配向へ自然に移行して前記腕部の前記接触領域を前記細長い器具の前記陥凹内に自動的に位置付ける、形態86のシステム。
形態89:
前記シールドが前記ロック状態へ移行すると前記シールドは自動的に前記カニューレハブから係合解除される、形態86のシステム。
形態90:
前記陥凹は前記細長い器具の前記遠位先端から近位方向に隔てられている、形態86のシステム。
形態91:
前記陥凹は溝を備えている、形態86のシステム。
形態92:
哺乳類の身体の中へ挿入するための細長い医療器具であって、当該医療器具は、
遠位先端を備えている遠位端、
接触表面、及び、
前記接触表面に隣接していて前記遠位先端から近位方向に隔てられている陥凹、
を備えている、細長い医療器具と、
ロック解除状態からロック状態へ移行するように構成されているシールドであって、当該シールドは、前記ロック解除状態にあるときには前記細長い医療器具が当該シールドに対して近位方向に並進するのを許容し、当該シールドは、更に、前記細長い器具の前記遠位端に付着して前記遠位先端へのアクセスを制限するように構成されており、当該シールドは、
前記細長い医療器具を包囲しているカラー、
当該シールドが前記ロック状態にあるときには前記細長い器具の前記遠位先端へのアクセスを制限するべく前記細長い器具の前記遠位先端に対して遠位に位置付けられるように構成されている遠位先端、及び、
弾性腕部であって、当該弾性腕部の少なくとも一部分が前記カラーから離れて近位方向に延びるように前記カラーへ連結されており、当該腕部は、前記シールドが前記ロック解除状態にある間は前記細長い医療器具の前記接触表面に沿って滑動するように構成されていて且つ前記シールドを前記ロック状態へ移行させるために前記細長い医療器具の前記陥凹の中へ自動的に進入するように構成されている接触領域を備えている、弾性腕部、
を備えている、シールドと、
を備えているシステム。
形態93:
前記シールドが前記ロック解除状態にあるときには、前記シールドの前記遠位先端は前記細長い医療器具を包囲している、形態92のシステム。
形態94:
前記腕部は前記カラーの遠位端へ連結されている、形態92のシステム。
形態95:
前記腕部は前記カラーの近位端へ連結されている、形態92のシステム。
形態96:
前記カラーは、前記シールドがロック解除状態にあるときには前記細長い医療器具が通過する通路を画定しており、前記通路の大きさは前記シールドが前記ロック状態へ移行しても実質的に一定のままである、形態92のシステム。
形態97:
前記カラーは前記シールドの前記遠位先端を画定している、形態92のシステム。
形態98:
前記システムは前記カラーへ連結されている案内部を更に備えており、前記案内部は前記シールドの横方向運動を制限する、形態92のシステム。
形態99:
前記案内部は前記シールドの前記遠位先端を画定している、形態98のシステム。
形態100:
カニューレ組立体であって、
接触表面を備えているカニューレハブ、及び、
前記カニューレハブへ付着されていてルーメンを画定しているカニューレであって、哺乳類の身体の中へ刺入されるように構成されているカニューレ、
を備えているカニューレ組立体と、
前記カニューレの前記ルーメン内に位置付けられている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
第1の接触領域と第2の接触領域を画定する腕部を備えているシールドであって、前記腕部は、偏向状態にあり、前記偏向状態にある間は縮小状態へ動かす継続的バイアスに曝されており、当該シールドは、前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面と接面して前記腕部を前記偏向状態に維持するように前記細長い器具を覆って位置付けられ、前記腕部が前記偏向状態にある間は前記腕部の前記第2の接触領域が前記カニューレハブの前記接触表面と接面して当該シールドを前記カニューレハブと連結する、シールドにおいて、
前記細長い器具の当該シールドに対する近位方向運動は、前記細長い器具の前記陥凹を位置変更させて、当該シールドの前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面との接面を中断し前記バイアスの影響下に前記偏向状態から前記縮小状態へ自動的に動くことを許容されるようにし、
前記腕部が前記縮小状態に入ると、前記腕部の一部分は前記細長い器具の前記陥凹に進入して当該シールドを、前記細長い器具の前記遠位先端を覆う位置に固定し、
前記腕部が前記縮小状態へ動かされると、前記腕部の前記第2の接触領域は、前記カニューレハブの前記接触表面との接面を中断して当該シールドを前記カニューレハブから連結解除する、
シールドと、
を備えているシステム。
形態101:
接触表面を画定しているハブと、
前記ハブを通って延びている細長い器具であって、遠位先端、接触表面を画定している近位部分、及び前記接触表面に対して横方向に窪んでいる陥凹、を備えている細長い器具と、
第1の接触領域と第2の接触領域を画定する腕部を備えているシールドであって、前記腕部は、偏向状態にあり、前記偏向状態にある間は縮小状態へ動かす継続的バイアスに曝されており、当該シールドは、前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面と接面して前記腕部を前記偏向状態に維持するように前記細長い器具を覆って位置付けられ、前記腕部が前記偏向状態にある間は前記腕部の前記第2の接触領域が前記ハブの前記接触表面と接面して当該シールドを前記ハブと連結する、シールドにおいて、
前記細長い器具の当該シールドに対する近位方向運動は、前記細長い器具の前記陥凹を位置変更させて、当該シールドの前記第1の接触領域が前記細長い器具の前記接触表面との接面を中断し前記バイアスの影響下に前記偏向状態から前記縮小状態へ自動的に動くことを許容されるようにし、
前記腕部が前記縮小状態に入ると、前記腕部の一部分が前記細長い器具の前記陥凹に進入して当該シールドを、前記細長い器具の前記遠位先端を覆う位置に固定し、
前記腕部が前記縮小状態へ動かされると、前記腕部の前記第2の接触領域は、前記ハブの前記接触表面との接面を中断して当該シールドを前記ハブから連結解除する、
シールドと、
を備えているシステム。
形態102:
前記腕部は弾性的に可撓性であり、前記腕部が前記偏向状態にあるせいで継続的バイアスが内部的に生じる、形態101のシステム。
形態103:
前記継続的バイアスの少なくとも一部は前記腕部へ連結されている弾性部材によって供給される、形態101のシステム。
形態104:
前記弾性部材はエラストマーリングを備えている、形態103のシステム。
【符号の説明】
【0168】
50 骨
52 患者
100 骨内アクセスシステム
101 ドライバ
102 オブチュレータ組立体
103 連結ハブ、オブチュレータハブ、細長い器具ハブ
104 オブチュレータ
105 シールド
107 キャップ
108 自動ドライバ
109 アクセス組立体
110 ハンドル
111 アクチュエータ
112 連結インターフェース
113 ソケット
114 空洞
115 エネルギー源
116 電気的、機械的、又は電気機械的な連結
117 ギヤ組立体
118 機械的連結
120 ハウジング
122 連結インターフェース
123 シャフト
124 磁気部材
126 把持部
128 側壁
130 スカート部
131 機械的連結部材
132 弾性腕部又は突出部
134 スナップインターフェース、内方突起、又はキャッチ
136 外方突起
137 連結インターフェース
138 ソケット
140 近位端
142 遠位端
144 近位先端
146 遠位先端
147 遠位面
150 陥凹
151 溝
152 基底面
154 近位面
156 遠位面
160 カラー
161 本体
162、163 腕部
164 遠位端
165 近位端
166 遠位先端
167 遠位開口部
169 空洞
172、173 横延長部
174、175 開口部
176、177 接続インターフェース
178、179 外方突起
180 ケージ
181、182 パネル
183 パネル、案内
184 通路
185 継目
186、187 通過領域
188、189 絞り領域
190、191 接触領域
192、193 接触表面
194 接触表面、近位面
195 接触表面、遠位面
197 遠位面
202 針組立体
203 針ハブ、カニューレハブ
204 針
208 ハウジング又は本体
210 連結インターフェース
212 シャフト
220 コネクタ
221 ルアーフィッティング
222 側壁
224 ルーメン
226 接続インターフェース
227 環状溝
228 スカート部
230 最大横断方向周囲
232 最大横断方向周囲
240 近位端
242 遠位端
244 近位先端
246 遠位先端
247 遠位面
248 中心長手方向軸
249 角度
250 シャフト
251 ルーメン
252 深度マーカー
260 長手方向軸、回転軸
262 解放可能係合機構
272 横延長部172の縁
273 横延長部173の末端縁
305 シールド
380 ケージ又はエンクロージャ
381 パネル
382 パネル
404a オブチュレータの近位部分の外側表面
404b オブチュレータの陥凹部分の外側表面
405 シールド
460 細長いカラー
462、463 腕部
466 遠位先端、遠位面、遠位縁
472、473 横延長部
474、475 開口部
480 ケージ、エンクロージャ
486 通路
488 絞り
505 シールド
560 細長いカラー
602 オブチュレータ組立体
603 オブチュレータハブ
604 オブチュレータ
605 安全シールド
609 アクセス組立体
625 キャッチ
627 ハウジング
629 本体
631 ルーメン
633 ルーメン
635 肩部
639 リップ
641 腕部
643 内方突起
650 陥凹
651 溝
652 基底壁
654 近位壁
656 遠位壁
662a、662b、663a、663b 腕部
702 針組立体
703 針ハブ
704 針
705 フランジ
720 コネクタ
723 シャフト
725 陥凹
804 オブチュレータ
805 シールド
809 アクセス組立体
819 枝部
821 連結突起
850 陥凹
860 カラー
862、863 腕部
872 横延長部
903 針ハブ
920 コネクタ
923 ねじ部
1004、1004a、1004b 細長い医療装置
1009、1009a、1009b アクセス組立体
1046、1046a、1046b 遠位先端
1047、1047a、1047b 遠位面
1050 陥凹
1104、1104a、1104b シース
1146、1146a、1146b 遠位先端
1147、1147a、1147b 遠位面
1120 コネクタ
1123 ねじ部
1200 骨内アクセスシステム
1201 ドライバ
1208 手動ドライバ
1210 ハンドル
1213 ソケット
1216 磁気部材
1217 空洞
1219 キャップ
1405 シールド
1460 カラー
1461 本体
1462、1463 腕部
1472、1473 横延長部
1478、1479 突起、遠位突起、遠位ストッパ
1480 保持器
1481、1482
1485 継目
1490 案内
1491 本体
1492、1493 突起、近位突起、近位ストッパ
1492 キャップ(
図46A、
図46B)
1493 チャネル
1495 曲がり
1495 キャッチ(
図46A、
図46B)
1497 湾曲
1499 ギャップ
1505 シールド
1560 カラー
1561 本体
1590 案内
1591 本体
1592 口部
1593 チャネル