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特許7383144周波数帯域の状態を示す方法及び装置、周波数帯域の状態を決定する方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-09
(45)【発行日】2023-11-17
(54)【発明の名称】周波数帯域の状態を示す方法及び装置、周波数帯域の状態を決定する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/54 20230101AFI20231110BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20231110BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231110BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W16/14
H04W72/0453
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022526294
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2019116708
(87)【国際公開番号】W WO2021087984
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】522059933
【氏名又は名称】小米通訊技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】XIAOMI COMMUNICATIONS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.19,Floor 9,Building 6,Yard 33,Middle Xierqi Road,Haidian District,Beijing 100085(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】朱 亜軍
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】MediaTek Inc.,DL Signals and Channels for NR-U Operation[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #98bis R1-1911050,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911050.zip>,2019年10月08日
【文献】Panasonic,DL signals and channels for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #98bis R1-1911243,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1911243.zip>,2019年10月07日
【文献】Ericsson,UL signals and channels for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #98bis R1-1910946,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910946.zip>,2019年10月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用される、周波数帯域の状態を示す方法であって、
アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出するステップと、
前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するステップと
前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて前記n個の状態指示情報を更新するステップと、
前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置において、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信するステップと、を含む、ことを特徴とする周波数帯域の状態を示す方法。
【請求項2】
前記n個の状態指示情報は、前記n個のサブ周波数帯域に関連付けられた所定の順序に従って配列される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するステップは、
前記n個の状態指示情報が含まれる物理ダウンリンク制御チャネルの情報を前記端末に送信するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態を示すi番目の指示情報(1≦i≦n)は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報には位置指示情報がさらに含まれ、前記位置指示情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報のスクランブル情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記物理ダウンリンク制御チャネルは、グループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域と他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応している、ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
端末に適用される、周波数帯域の状態を決定する方法であって、
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信するステップと、
前記n個の状態指示情報に基づいて前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップと
前記基地局から送信された、前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて更新されたn個の状態指示情報を受信するステップと、
前記更新されたn個の状態指示情報に基づいて、前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップと、を含む、ことを特徴とする周波数帯域の状態を決定する方法。
【請求項11】
前記n個の状態指示情報は所定の順序に従って配列され、前記n個の状態指示情報に基づいて前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップは、
前記所定の順序と前記n個のサブ周波数帯域との関連付けに基づいて、前記n個の状態指示情報のうちi番目に位置するi番目の指示情報を決定するステップであって、前記i番目の指示情報は、前記i番目に対応する前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態を示す(1≦i≦n)ステップを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個の状態指示情報を受信するステップは、
前記アンライセンス周波数帯域で、前記基地局から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの情報を受信するステップと、
前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から前記n個の状態指示情報を抽出するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態を示すi番目の指示情報(1≦i≦n)は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記n個の状態指示情報に基づいて前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップは、
前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定するステップと、
前記位置と前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、前記位置に対応する前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態を検索するステップと、
検索された前記n個の状態指示情報に基づいて前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定するステップは、
前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から位置指示情報を抽出するステップと、
前記位置指示情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定するステップは、
デスクランブル情報を用いて前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報をデスクランブルするステップと、
前記デスクランブル情報に対応するスクランブル情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記物理ダウンリンク制御チャネルは、グループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域と他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応している、ことを特徴とする請求項1018のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするステップ、及び/又は、予め設定された期間内に、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域の状態を検出せずに前記i番目のサブ周波数帯域を占有するか、又は予め設定された検出方式以外の他の検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップをさらに含み、前記予め設定された検出方式は、前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするステップ、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域が非アイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域のリスニングを停止するステップ、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドル又はおそらくアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするステップ、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項24】
前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップは、
予め設定された検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップを含み、前記予め設定された検出方式は、前記予め設定された検出方式以外の前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である、ことを特徴とする請求項2123のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
基地局に適用される、周波数帯域の状態を示す装置であって、
アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出するように構成される状態検出モジュールと、
前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するように構成される情報送信モジュールと
前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて前記n個の状態指示情報を更新するように構成される状態更新モジュールと、を含み、
前記情報送信モジュールはさらに、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置において、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信するように構成される、ことを特徴とする周波数帯域の状態を示す装置。
【請求項26】
端末に適用される、周波数帯域の状態を決定する装置であって、
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信するように構成される情報受信モジュールと、
前記n個の状態指示情報に基づいて、前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される状態決定モジュールと、を含み、
前記情報受信モジュールはさらに、前記基地局から送信された、前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて更新されたn個の状態指示情報を受信し、前記更新されたn個の状態指示情報に基づいて、前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される、ことを特徴とする周波数帯域の状態を決定する装置。
【請求項27】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~のいずれか一項に記載の周波数帯域の状態を示す方法を実現するように構成される、ことを特徴とする電子機器。
【請求項28】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
前記プロセッサは、請求項1024のいずれか一項に記載の周波数帯域の状態を決定する方法を実現するように構成される、ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に、周波数帯域の状態を示す方法、周波数帯域の状態を決定する方法、周波数帯域の状態を示す装置、周波数帯域の状態を決定する装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、ライセンス周波数帯域は、端末と基地局との通信のニーズを満たすことが困難になっており、例えば、5G通信システムでは、基地局と端末との通信をアンライセンス周波数帯域まで拡張する必要がある。しかしながら、アンライセンス周波数帯域を使用する前に、まずアンライセンス周波数帯域の検出を行ってアンライセンス周波数帯域の状態を決定する必要があり、アンライセンス周波数帯域がアイドル状態である場合のみ、アンライセンス周波数帯域を占有して通信することが可能である。
【0003】
5G通信システムでは、搬送波の帯域幅は4G通信システムの搬送波の帯域幅より広く、検出の精度を向上させるために、搬送波を複数のサブ周波数帯域(サブバンドともいう)に分割することができる。アンライセンス周波数帯域に対応する搬送波には複数のサブ周波数帯域が含まれる場合、アンライセンス周波数帯域の検出は、具体的には、アンライセンス周波数帯域内の各サブ周波数帯域についての検出であってもよい。
【0004】
基地局がアンライセンス周波数帯域を占有する必要がある場合、基地局はアンライセンス周波数帯域の各サブ周波数帯域の状態を検出し、且つ各サブ周波数帯域の状態に基づいて検出結果を生成した後、検出結果を端末に送信することができる。これにより、端末は、各サブ周波数帯域を検出する必要がなく、受信した検出結果に基づいて各サブ周波数帯域の状態を決定することができる。
【0005】
基地局は、アイドルであるサブ周波数帯域を決定した場合、直ちにアイドルであるサブ周波数帯域を占有して端末と通信するが、基地局が各サブ周波数帯域の状態に基づいて検出結果を生成するのに時間がかかるため、アイドルサブ周波数帯域を占有する時、直ちに検出結果を端末に送信することができず、これにより、端末は各サブ周波数帯域の状態をタイムリーに決定することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本開示の実施例は、関連技術における課題を解決するために、周波数帯域の状態を示す方法、周波数帯域の状態を決定する方法、周波数帯域の状態を示す装置、周波数帯域の状態を決定する装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の第1の態様によれば、基地局に適用される、周波数帯域の状態を示す方法であって、
アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出するステップと、
前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するステップと、を含む、周波数帯域の状態を示す方法が提供される。
【0008】
本開示の実施例の第2の態様によれば、端末に適用される、周波数帯域の状態を決定する方法であって、
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信するステップと、
前記n個の状態指示情報に基づいて、前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するステップと、を含む、周波数帯域の状態を決定する方法が提供される。
【0009】
本開示の実施例の第3の態様によれば、基地局に適用される、周波数帯域の状態を示す装置であって、
アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出するように構成される状態検出モジュールと、
前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するように構成される情報送信モジュール数帯域と、を含む、周波数帯域の状態を示す装置が提供される。
【0010】
本開示の実施例の第4の態様によれば、端末に適用される、周波数帯域の状態を決定する装置であって、
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信するように構成される情報受信モジュールと、
前記n個の状態指示情報に基づいて、前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される状態決定モジュールと、を含む、周波数帯域の状態を決定する装置が提供される。
【0011】
本開示の実施例の第5の態様によれば、電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載の周波数帯域の状態を示す方法を実現するように構成される、電子機器が提供される。
【0012】
本開示の実施例の第6の態様によれば、電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載の周波数帯域の状態を決定する方法を実現するように構成される、電子機器が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例によれば、基地局は、占有期間の開始位置において、当該アイドルサブ周波数帯域を介して、予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信することができ、これにより、このn個の状態指示情報によって、n個のサブ周波数帯域の状態を端末に示すことができる。
【0014】
予め設定されたn個の状態指示情報が予め設定されたものであり、基地局はアイドルサブ周波数帯域を占有する前にすでにこのn個の状態指示情報を記憶しているため、アイドルチャネルを占有する時、占有期間の開始位置で直ちにn個の状態指示情報を端末に送信することができ、これにより、端末は、n個の状態指示情報をタイムリーに受信してn個のサブ周波数帯域の状態を決定することができ、さらに決定した状態に基づいて、対応するサブ周波数帯域に対して適切な動作を直ちに取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要とされる図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は本開示の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創作的な尽力をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。
図2】本開示の実施例に係るサブ周波数帯域の概略図である。
図3】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。
図4】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。
図5】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図6】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図7】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図8】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図9】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図10】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図11】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図12】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図13】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図14】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図15】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。
図16】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を示す装置の概略ブロック図である。
図17】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す装置の概略ブロック図である。
図18】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。
図19】本開示の実施例に係る状態決定モジュールの概略ブロック図である。
図20】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。
図21】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。
図22】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。
図23】本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。
図24】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を示す装置の概略図である。
図25】本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を分かりやすく、完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創作的な尽力を払わずに得られた他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0017】
図1は本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。本実施例に係る方法は基地局に適用することができ、前記基地局は端末と通信することができ、例えば、4Gプロトコルに基づいて端末と通信してもよいし、5Gプロトコルに基づいて端末と通信してもよい。また、ライセンス周波数帯域(例えばオペレータネットワークに対応する周波数帯域)で端末と通信してもよいし、アンライセンス周波数帯域(例えばWi-Fi周波数帯域、ブルートゥース周波数帯域等)で端末と通信してもよい。前記端末は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイスなどの電子機器を含むが、これらに限定されない。
【0018】
図1に示すように、前記周波数帯域の状態を示す方法は、以下のステップS1~S2を含むことができる。
【0019】
ステップS1では、アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出する。
【0020】
ステップS2では、前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信する。
【0021】
一実施例では、アンライセンス周波数帯域はn個のサブ周波数帯域を含むことができ、図2に示すように、アンライセンス周波数帯域は、サブ周波数帯域A、サブ周波数帯域B、サブ周波数帯域C及びサブ周波数帯域Dという4つのサブ周波数帯域を含むことができ、各サブ周波数帯域は、等しい帯域幅に対応することができる。
【0022】
基地局は、アンライセンス周波数帯域を占有して端末と通信する必要がある時、アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域を検出して、n個のサブ周波数帯域のそれぞれの状態を決定することができ、例えば、LBT(Listen Before Talk、リッスンビフォートーク)方式で各サブ周波数帯域を検出して、具体的に当該サブ周波数帯域が占有されているか否かを決定することができる。当該サブ周波数帯域が占有されていない場合、当該サブ周波数帯域がアイドルであると決定することができ、当該サブ周波数帯域が占有されている場合、当該サブ周波数帯域が非アイドルであると決定することができる。
【0023】
n個のサブ周波数帯域にアイドルサブ周波数帯域が存在すると決定された場合、当該アイドルサブ周波数帯域(例えば、アイドルであるサブ周波数帯域が複数存在する場合、その中から1つのサブ周波数帯域を選択して占有することができる)を占有してから、当該アイドルサブ周波数帯域を介して端末と通信することができる。
【0024】
しかしながら、基地局はアイドルサブ周波数帯域を永遠に占有するわけではなく、占有期間を決定する必要があり、当該占有期間はチャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COTと略す)と呼ぶことができ、基地局は当該占有期間内でサブ周波数帯域を占有する。
【0025】
本開示の実施例によれば、基地局は、占有期間の1つの時間領域単位(具体的にシンボル、タイムスロットなどであってもよい)などの占有期間の開始位置から、当該アイドルサブ周波数帯域を介して予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信することができ、このn個の状態指示情報によってn個のサブ周波数帯域の状態を端末に示すことができる。
【0026】
予め設定されたn個の状態指示情報が予め設定されたもの(例えば、n個のサブ周波数帯域の前回又は前の数回の検出結果に基づいて設定することができる)であるため、基地局はアイドルサブ周波数帯域を占有する前にすでにこのn個の状態指示情報を記憶しており、アイドルチャネルを占有する時、占有期間の開始位置で直ちにn個の状態指示情報を端末に送信し、これにより、端末は、n個の状態指示情報をタイムリーに受信してn個のサブ周波数帯域の状態を決定することができ、さらに決定された状態に基づいて、対応するサブ周波数帯域に対して適切な動作をタイムリーに取ることができる。
【0027】
図3は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。図3に示すように、前記方法は以下のステップS3~S4をさらに含む。
【0028】
ステップS3では、前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて前記n個の状態指示情報を更新する。
【0029】
ステップS4では、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置において、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信する。
【0030】
一実施例では、予め設定されたn個の状態情報は予め設定されたものであるため、基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果とは異なる場合がある。基地局は、予め設定されたn個の状態情報を端末に送信した後、検出したn個のサブ周波数帯域の状態に基づいてn個の状態指示情報を更新することができ、これにより、更新されたn個の状態指示情報は、基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果を正確に表すことができる。
【0031】
その後、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置(他の位置も占有期間に位置し、例えば、開始位置よりも後のいずれかの位置であってもよい)において、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信することができ、これにより、端末は更新されたn個の状態指示情報に基づいてn個のサブ周波数帯域の状態を正確に決定することができる。
【0032】
選択可能に、前記n個の状態指示情報は、前記n個のサブ周波数帯域に関連付けられた所定の順序に従って配列される。
【0033】
一実施例では、基地局から送信されたn個の状態指示情報は、所定の順序に従って配列することができ、所定の順序は、n個の周波数帯域に関連付けられ、端末は、当該関連付けを予め記憶することで、n個の状態指示情報を受信した後に、当該関連付けに基づいて、i番目に対応するi番目のサブ周波数帯域を決定し、さらにi番目のサブ周波数帯域の状態を示すための、i番目に位置するi番目の指示情報を決定することができる(1≦i≦n)。
【0034】
例えば、図2を例とすると、サブ周波数帯域A、サブ周波数帯域B、サブ周波数帯域C、サブ周波数帯域Dと所定の順序との対応関係は以下のとおりである。サブ周波数帯域Aが1番目に対応し、サブ周波数帯域Bが2番目に対応し、サブ周波数帯域Cが3番目に対応し、サブ周波数帯域Dが4番目に対応し、状態指示情報a、状態指示情報b、状態指示情報c、状態指示情報dという4つの状態指示情報は、1番目、2番目、3番目、4番目の順序に従って配列される。
【0035】
以上により、状態指示情報aがサブ周波数帯域Aの状態を示し、状態指示情報bがサブ周波数帯域Bの状態を示し、状態指示情報cがサブ周波数帯域Cの状態を示し、状態指示情報dがサブ周波数帯域Dの状態を示すことを決定することができる。
【0036】
図4は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す方法の概略フローチャートである。図4に示すように、予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信する前記ステップは以下のステップS21を含む。
【0037】
ステップS21では、前記n個の状態指示情報が含まれる物理ダウンリンク制御チャネルの情報を前記端末に送信する。
【0038】
一実施例では、基地局は、前記アンライセンス周波数帯域で物理ダウンリンク制御チャネルの情報を端末に送信することができ、前記n個の状態指示情報は物理ダウンリンク制御チャネルの情報に含まれてもよい。
【0039】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む。
【0040】
一実施例では、状態指示情報は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を示すことができ、予め設定されたn個の状態指示情報は、基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果とは異なる可能性があるため、状態指示情報によって、サブ周波数帯域がアイドルであるか、又は非アイドルであることを示すほか、サブ周波数帯域がおそらくアイドルであることをも示すことができる。
【0041】
なお、予め設定されたn個の状態情報は、n個のサブ周波数帯域の前の予め設定された回数の検出結果に基づいて設定することができる。
【0042】
例えば、予め設定された回数が1であり、且つi番目のサブ周波数帯域の前回の検出結果は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルである場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであることを表す。i番目のサブ周波数帯域の前回の検出結果は、i番目のサブ周波数帯域が非アイドルである場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域が非アイドルであることを表す。i番目のサブ周波数帯域について、過去に検出が行わなかった場合、即ち、i個のサブ周波数帯域の前回の検出結果が存在しない場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表すことができる。
【0043】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する。
【0044】
一実施例では、状態指示情報は1つのビットを占有してもよいし、複数のビットを占有してもよい。
【0045】
状態指示情報が複数のビットを占有する場合、2つのビットを占有する場合を例とすると、2つのビットが4つの場合を表すことができるため、各サブ周波数帯域について、上記のアイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表すことができる。例えば、状態指示情報で示される状態は表1に示すとおりである。
【0046】
【表1】
【0047】
状態指示情報の値が00である場合、サブ周波数帯域がアイドルであることを表し、状態指示情報の値が01である場合、サブ周波数帯域が非アイドルであることを表し、状態指示情報の値が10である場合、サブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表し、状態指示情報の値が11である場合は予約済みを表し、サブ周波数帯域の状態を当分表さず、後で使用する際にその表す意味を設定することに備える。
【0048】
状態指示情報が1つのビットを占有する場合、1つのビットが2つの場合しか表すことができないため、状態指示情報のみで、上記のアイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表すことができず、この場合、後の実施例で説明する。
【0049】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報には位置指示情報がさらに含まれ、前記位置指示情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す。
【0050】
一実施例では、状態指示情報が1つのビットを占有する場合、n個の状態指示情報の位置に合わせて端末に示すことができるため、同一の状態指示情報は、前記n個の状態指示情報が前記占有期間の異なる位置にある時、異なる意味を表す。
【0051】
位置と、n個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けを予め設定することができ、例えば以下のように設定することができる。n個の状態指示情報が前記占有期間の開始位置にある時、状態指示情報における1は、対応するサブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表し、0は、対応するサブ周波数帯域が非アイドルであることを表し、n個の状態指示情報が前記占有期間における開始位置以外の位置にある時、状態指示情報における1は、対応するサブ周波数帯域がアイドルであることを表し、0は、対応するサブ周波数帯域が非アイドルであることを表す。
【0052】
これにより、占有期間におけるn個の状態指示情報の位置に合わせて、1つのビットの状態情報によって、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表すことができる。
【0053】
これに対応して、端末は、n個の状態指示情報を受信した後、アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間におけるn個の状態指示情報の位置を決定することができ、その後、位置とn個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、前記位置に対応する前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態をクエリーし、クエリーされたn個の状態指示情報に基づいて、n個のサブ周波数帯域の状態を決定することができる。
【0054】
端末がアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間におけるn個の状態指示情報の位置を決定できるようにするために、基地局から送信される物理ダウンリンク制御チャネルの情報には位置指示情報がさらに含まれてもよく、位置指示情報によって、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、それともアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあるかを示す。
【0055】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報のスクランブル情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す。
【0056】
一実施例では、物理ダウンリンク制御チャネルの情報に位置指示情報を追加するほか、物理ダウンリンク制御チャネルの情報のスクランブル情報によって、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、それともアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあるかを示すことができる。
【0057】
なお、占有期間の開始位置にある物理ダウンリンク制御チャネルの情報に含まれるn個の状態指示情報は、上記実施例における予め設定されたn個の状態指示情報であってもよい。占有期間における開始位置以外の位置(開始位置以外の位置は同様に占有期間内にあり、例えば開始位置よりも後のいずれかの位置であってもよい)にある物理ダウンリンク制御チャネルの情報に含まれるn個の状態指示情報は、上記実施例における更新されたn個の状態指示情報であってもよい。
【0058】
ここで、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報は、無線ネットワーク一時ID(Radio Network Tempory Identity、RNTIと略す)を介してスクランブルされてもよく、スクランブル情報は無線ネットワーク一時ID自体を指してもよいし、無線ネットワーク一時IDをスクランブルするためのスクランブル情報を指してもよい。
【0059】
選択可能に、前記物理ダウンリンク制御チャネルはグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである。
【0060】
一実施例では、物理ダウンリンク制御チャネルは、具体的にグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネル(Group Common Physical Downlink Control Channel、GC-PDCCHと略す)であってもよく、基地局は、グループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルを介して、特定グループに属する端末に前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報を送信することができる。
【0061】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応する。
【0062】
一実施例では、基地局によって検出されるn個のサブ周波数帯域は、同じ搬送波に属してもよいし、異なる搬送波に属してもよい。例えば、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域と他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属する。サブ周波数帯域が予め設定された搬送波の周波数帯域に対応する場合もあり、即ちサブ周波数帯域と予め設定された搬送波の周波数帯域とが同じである場合もある。具体的には、サブ周波数帯域が上記どの場合に属するかは、実際の需要に応じて設定することができる。
【0063】
図5は本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。本実施例に係る方法は端末に適用することができ、前記端末は基地局(例えば上記任意の実施例に記載の基地局)と通信することができ、例えば、4Gプロトコルに基づいて基地局と通信してもよいし、5Gプロトコルに基づいて基地局と通信してもよい。さらにライセンス周波数帯域(例えばオペレータネットワークに対応する周波数帯域)で基地局と通信してもよいし、アンライセンス周波数帯域(例えばWi-Fi周波数帯域、ブルートゥース周波数帯域等)で基地局と通信してもよい。前記端末は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイスなどの電子機器を含むが、これらに限定されない。
【0064】
図5に示すように、前記周波数帯域の状態を決定する方法は以下のステップS1’~ステップS2’を含むことができる。
【0065】
ステップS1’では、アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信する。
【0066】
ステップS2’では、前記n個の状態指示情報に基づいて、前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定する。
【0067】
一実施例では、基地局は、アイドルであるサブ周波数帯域を占有して予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信することができる。予め設定されたn個の状態指示情報が予め設定されたものであるため(例えば、n個のサブ周波数帯域の前回又は前の数回の検出結果に基づいて設定することができる)、基地局がアイドルサブ周波数帯域を占有する前にこのn個の状態指示情報をすでに記憶しており、アイドルチャネルを占有する時、占有期間の開始位置で直ちにn個の状態指示情報を端末に送信することができ、これにより、端末は、n個の状態指示情報をタイムリーに受信してn個のサブ周波数帯域の状態を決定することができ、さらに決定された状態に基づいて、対応するサブ周波数帯域に対して適切な動作を直ちに取ることができる。
【0068】
図6は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図6に示すように、前記方法はさらに以下のステップS3’~ステップS4’を含む。
【0069】
ステップS3’では、前記基地局から送信された、前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて更新されたn個の状態指示情報を受信する。
【0070】
ステップS4’では、前記更新されたn個の状態指示情報に基づいて前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定する。
【0071】
一実施例では、予め設定されたn個の状態情報は予め設定されたものであるため、基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果とは異なる可能性があり、基地局は、予め設定されたn個の状態情報を端末に送信した後、n個のサブ周波数帯域の状態に基づいてn個の状態指示情報を更新することができ、これにより、更新されたn個の状態指示情報は、基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果を表すことができる。その後、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置(例えば、占有期間の開始位置よりも後のいずれかの位置)で、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信し、端末は、更新されたn個の状態指示情報を受信し、更新されたn個の状態指示情報に基づいてn個のサブ周波数帯域の状態を正確に決定することができる。
【0072】
図7は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図7に示すように、前記n個の状態指示情報は所定の順序に従って配列され、前記n個の状態指示情報に基づいて前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定する前記ステップは、以下のステップS21’を含む。
【0073】
ステップS21’では、前記所定の順序と前記n個のサブ周波数帯域との関連付けに基づいて、前記n個の状態指示情報のうちi番目に位置するi番目の指示情報を決定し、前記i番目の指示情報は、前記i番目に対応する前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態を示す(1≦i≦n)。
【0074】
一実施例では、基地局から送信されるn個の状態指示情報は所定の順序に従って配列することができ、所定の順序はn個の周波数帯域に関連付けられ、端末は、当該関連付を予め記憶することができ、n個の状態指示情報を受信した後、当該関連付けに基づいて、i番目に対応するi番目のサブ周波数帯域を決定することができ、さらにi番目に位置するi番目の指示情報がi番目のサブ周波数帯域の状態を示すことを決定する(1≦i≦n)。
【0075】
例えば、図2を例とすると、サブ周波数帯域A、サブ周波数帯域B、サブ周波数帯域C、サブ周波数帯域Dと所定の順序との対応関係は以下のとおりである。サブ周波数帯域Aは1番目に対応し、サブ周波数帯域Bは2番目に対応し、サブ周波数帯域Cは3番目に対応し、サブ周波数帯域Dは4番目に対応し、状態指示情報a、状態指示情報b、状態指示情報c、状態指示情報dという4つの状態指示情報は1番目、2番目、3番目、4番目の順序に従って配列される。
【0076】
以上により、状態指示情報aがサブ周波数帯域Aの状態を示し、状態指示情報bがサブ周波数帯域Bの状態を示し、状態指示情報cがサブ周波数帯域Cの状態を示し、状態指示情報dがサブ周波数帯域Dの状態を示すことを決定することができる。
【0077】
図8は、本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図8に示すように、アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個の状態指示情報を受信する前記ステップは、以下のステップS11’~ステップS12’を含むことができる。
【0078】
ステップS11’では、前記アンライセンス周波数帯域で、前記基地局から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの情報を受信する。
【0079】
ステップS12’では、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から前記n個の状態指示情報を抽出する。
【0080】
一実施例では、基地局は前記アンライセンス周波数帯域で物理ダウンリンク制御チャネルの情報を端末に送信することができ、前記n個の状態指示情報は物理ダウンリンク制御チャネルの情報に含まれてもよい。端末は基地局から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの情報を受信した後、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から前記n個の状態指示情報を抽出することができる。
【0081】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む。
【0082】
一実施例では、状態指示情報は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を示すことができる。予め設定されたn個の状態指示情報と基地局によるn個のサブ周波数帯域の実際の検出結果とが異なる可能性があるため、状態指示情報によって、サブ周波数帯域がアイドル又は非アイドルであることを示すほか、サブ周波数帯域がおそらくアイドルであることをも示すことができる。
【0083】
例えば、予め設定されたn個の状態情報は、n個のサブ周波数帯域の前回の検出結果に基づいて設定され、例えばi番目のサブ周波数帯域の前回の検出結果は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルである場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであることを表す。例えば、i番目のサブ周波数帯域の前回の検出結果は、i番目のサブ周波数帯域が非アイドルである場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域が非アイドルであることを表す。例えば、i番目のサブ周波数帯域に対して、過去に検出が行わなかった場合、即ち、i個のサブ周波数帯域の前回の検出結果が存在しない場合、予め設定されたn個の状態情報のうち、i番目のサブ周波数帯域に対応する状態情報は、i番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表す。
【0084】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する。
【0085】
状態指示情報は1つのビットを占有してもよいし、複数のビットを占有してもよい。
【0086】
状態指示情報が複数のビットを占有する場合、2つのビットを占有する場合を例とすると、2つのビットが4つの場合を表すことができるため、各サブ周波数帯域について、上記のアイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表すことができる。例えば、状態指示情報で示される状態は表1に示すとおりであり、状態指示情報の値が00である場合、サブ周波数帯域がアイドルであることを表し、状態指示情報の値が01である場合、サブ周波数帯域が非アイドルであることを表し、状態指示情報の値が10である場合、サブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表し、状態指示情報の値が11である場合は予約済みを表し、サブ周波数帯域の状態を当分表さず、後で使用する際にその表す意味を設定することに備える。
【0087】
状態指示情報が1つのビットを占有する場合、1つのビットが2つの場合しか表すことができないため、状態指示情報のみで、上記のアイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表すことができず、この場合、後の実施例で説明する。
【0088】
図9は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図9に示すように、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記n個の状態指示情報に基づいて前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定する前記ステップは、以下のステップS22’~ステップS24’を含むことができる。
【0089】
ステップS22’では、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定する。
【0090】
ステップS23’では、前記位置と前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、前記位置に対応する前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態をクエリーする。
【0091】
ステップS24’では、クエリーされた前記n個の状態指示情報に基づいて、前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定する。
【0092】
一実施例では、状態指示情報が1つのビットを占有する場合、n個の状態指示情報の位置に合わせて端末に示すことができるため、同一の状態指示情報は、前記n個の状態指示情報が前記占有期間の異なる位置にある時、異なる意味を表す。
【0093】
位置とn個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けを予め設定することができ、例えば、位置とn個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けは以下のとおりである。n個の状態指示情報が前記占有期間の開始位置にある時、状態指示情報における1は、対応するサブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表し、0は、対応するサブ周波数帯域が非アイドルであることを表し、n個の状態指示情報が前記占有期間における開始位置以外の位置にある時、状態指示情報における1は、対応するサブ周波数帯域がアイドルであることを表し、0は、対応するサブ周波数帯域が非アイドルであることを表す。
【0094】
以上により、占有期間におけるn個の状態指示情報の位置に合わせて、1つのビットの状態情報によって、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルという3つの状態を全面的に表す。
【0095】
これに対応して、端末は、n個の状態指示情報を受信した後、アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間におけるn個の状態指示情報の位置を決定することができ、その後、位置とn個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、前記位置に対応する前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態をクエリーし、クエリーされたn個の状態指示情報に基づいて、n個のサブ周波数帯域の状態を決定することができる。
【0096】
例えば、端末は、n個の状態指示情報が、アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあると決定した場合、位置とn個の状態指示情報によって示されるn個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、n個の状態指示情報における、1は、対応するサブ周波数帯域がおそらくアイドルであることを表し、0は、対応するサブ周波数帯域が非アイドルであること表ことをクエリーすることができ、これにより、i番目の状態指示情報が1である場合、i番目のサブ周波数帯域の状態がおそらくアイドルであると決定することができ、i番目の状態指示情報が0である場合、i番目のサブ周波数帯域の状態が非アイドルであると決定することができる。
【0097】
図10は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図10に示すように、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定する前記ステップは、以下のステップS221’~ステップS222’を含む。
【0098】
ステップS221’では、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から位置指示情報を抽出する。
【0099】
ステップS222’では、前記位置指示情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定する。
【0100】
一実施例では、端末がアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間におけるn個の状態指示情報の位置を決定できるようにするために、基地局によって送信される物理ダウンリンク制御チャネルの情報には位置指示情報がさらに含まれてもよく、端末は位置指示情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報がアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又はアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定することができる。
【0101】
図11は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図11に示すように、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定する前記ステップは、以下のステップS223’~ステップS224’を含むことができる。
【0102】
ステップS223’では、デスクランブル情報を用いて前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報をデスクランブルする。
【0103】
ステップS224’では、前記デスクランブル情報に対応するスクランブル情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定する。
【0104】
一実施例では、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネルの情報に位置指示情報を追加するほか、物理ダウンリンク制御チャネルの情報のスクランブル情報によって、前記占有期間における端末物理ダウンリンク制御チャネルの情報の位置を示すこともできる。
【0105】
端末は、デスクランブル情報を用いて物理ダウンリンク制御チャネルの情報をデスクランブルすることができ、その後、デスクランブル情報に対応するスクランブル情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報がアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又はアイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定することができる。
【0106】
端末は、上記図10及び図11に示す実施例の方法により、前記占有期間における物理ダウンリンク制御チャネルの情報の位置を決定することに加えて、予め設定された時間帯内に基地局から受信したすべての物理ダウンリンク制御チャネルの情報がデフォルトで前記占有期間内の予め設定された位置(例えば開始位置)にあることについて基地局と事前に合意することができる。これにより、基地局から受信された物理ダウンリンク制御チャネルの情報の占有期間における位置ついては、さらに確認する必要がなく、デフォルトでそれが予め設定された位置にある。
【0107】
選択可能に、前記物理ダウンリンク制御チャネルは、グループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである。
【0108】
一実施例では、物理ダウンリンク制御チャネルは具体的にグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルであってもよく、基地局はグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルを介して、特定グループに属する端末に前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報を送信することができる。
【0109】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域はその他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応する。
【0110】
一実施例では、基地局によって検出されたn個のサブ周波数帯域は、同じ搬送波に属してもよいし、異なる搬送波に属してもよい。例えば、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域と他のサブ周波数帯域とが異なる搬送波に属する場合もあれば、サブ周波数帯域が予め設定された搬送波の周波数帯域に対応し、即ちサブ周波数帯域と予め設定された搬送波の周波数帯域とが同じである場合もある。サブ周波数帯域が具体的に上記どの場合に属するかは、実際の需要に応じて設定することができる。
【0111】
一実施例では、端末は決定された状態に基づいて、対応するサブ周波数帯域に対して適切な動作をタイムリーに取ることは、情報の受信という点から言うと、対応するサブ周波数帯域をリスニングすることを含んでもよく、情報の送信という点から言うと、対応するサブ周波数帯域を直接占有すること、予め設定された検出方式以外の検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有すること、及び予め設定された検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有することを含んでもよい。
【0112】
図12は、本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図12に示すように、前記方法は以下のステップS5’をさらに含む。
【0113】
ステップS5’では、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングし、及び/又は、予め設定された期間内に、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域の状態を検出せずに前記i番目のサブ周波数帯域を占有するか、又は予め設定された検出方式以外の検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有し、前記予め設定された検出方式は、前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である。
【0114】
一実施例では、端末は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定した場合、引き続きi番目のサブ周波数帯域をリスニングすることができる。また、端末は、予め設定された期間内に、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域の状態を検出せずに、i番目のサブ周波数帯域を直接占有して基地局と通信することでき、又は、予め設定された期間内に、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、予め設定された検出方式以外の検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信することができる。
【0115】
ここで、i番目のサブ周波数帯域に対するリスニングは、制御情報の受信とダウンリンクデータの受信とを含むが、これらに限定されず、端末がi番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信することは、基地局にアップリンクデータを送信することを含むが、これに限定されない。
【0116】
予め設定された検出方式は、前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出の結果がより正確であり、例えば、予め設定された検出方式はcat4検出方式であってもよく、他の検出方式はcat2検出方式であってもよい。
【0117】
本実施例では、端末は、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定した場合、基地局から送信された制御情報及びデータをタイムリーに受信するように、i番目のサブ周波数帯域をリスニングし続けることができる。
【0118】
さらに、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定した場合、他のデバイスがi番目のサブ周波数帯域を占有する確率は低く、i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信する必要がある場合、i番目のサブ周波数帯域を直接占有するか、又は比較的厳しくない他の検出方式でi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した際にi番目のサブ周波数帯域を占有することができる。他の検出方式の検出時間が比較的短いため、i番目のサブ周波数帯域を直接占有するか、又は他の検出方式でi番目のサブ周波数帯域を検出するのには、かかる時間がより短く、端末が速やかにデータを基地局に送信するのに役立つ。
【0119】
図13は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図13に示すように、前記方法は以下のステップS6’をさらに含む。
【0120】
ステップS6’では、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングし、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する。
【0121】
一実施例では、端末は、i番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定した場合、引き続きi番目のサブ周波数帯域をリスニングすることができる。また、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合(例えば予め設定された検出方式で検出)、前記i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信する。
【0122】
i番目のサブ周波数帯域は、制御情報の受信とダウンリンクデータの受信とを含むが、これらに限定されず、端末がi番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信することは、基地局にアップリンクデータを送信することを含むが、これに限定されない。予め設定された検出方式は、検出時間が長くて検出結果が正確である検出方式で、例えばcat4検出方式であってもよい。
【0123】
i番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定した場合、他のデバイスがi番目のサブ周波数帯域を占有する確率は高く、i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信する必要がある場合、比較的厳しい予め設定された検出方式でi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した際にi番目のサブ周波数帯域を占有し、予め設定された検出方式による検出結果がより正確であるため、予め設定された検出方式でi番目のサブ周波数帯域を検出することにより、端末が、i番目のサブ周波数帯域が占有されていない場合にi番目のサブ周波数帯域を占有して基地局にデータを送信することを確保することができる。
【0124】
本実施例では、端末は、i番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定した場合、基地局から送信された制御情報及びデータをタイムリーに受信するように、i番目のサブ周波数帯域をリスニングし続けることができる。また、i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信する必要がある場合、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した際にi番目のサブ周波数帯域を占有することにより、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると正確に決定した際にのみi番目のサブ周波数帯域を占有することを確保することができる。
【0125】
図14は、本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図14に示すように、前記方法は以下のステップS7’をさらに含む。
【0126】
ステップS7’では、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域が非アイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域のリスニングを停止し、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する。
【0127】
一実施例では、端末は、i番目のサブ周波数帯域が非アイドルであると決定した場合、i番目のサブ周波数帯域のリスニングを停止することができる。また、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合(例えば、予め設定された検出方式で検出)、前記i番目のサブ周波数帯域を占有して基地局と通信する。i番目のサブ周波数帯域のリスニングは、制御情報の受信とダウンリンクデータの受信とを含むが、これらに限定されない。
【0128】
これにより、端末によるi番目のサブ周波数帯域の不必要なリスニングを回避して、端末の電力を節約できるとともに、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると正確に決定した際にのみi番目のサブ周波数帯域を占有することを確保することができる
【0129】
図15は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する方法の概略フローチャートである。図15に示すように、前記方法は以下のステップS8’を含む。
【0130】
ステップS8’では、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドル又はおそらくアイドルであると決定した場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングし、及び/又は、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する。
【0131】
一実施例では、端末は、サブ周波数帯域がアイドルである場合、及びサブ周波数帯域がおそらくアイドルである場合、図12及び図13に示す実施例のように、それぞれ異なる動作を取ることができる。
【0132】
上記2つの場合について同じ動作を取ってもよい。例えば、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドル又はおそらくアイドルであると決定した場合、引き続き前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングすることができ、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有することができる。これにより、基地局から送信された制御情報及びデータをタイムリーに受信することができ、且つi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると正確に決定した際にのみi番目のサブ周波数帯域を占有することを確保する。また、端末が2つの場合について同じ動作を取ることにより、端末が動作を実行する煩雑さを下げることができる。
【0133】
選択可能に、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する前記ステップは、
予め設定された検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するステップを含み、前記予め設定された検出方式は、前記予め設定された検出方式以外の前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である。
【0134】
前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出した場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するという上記いずれかの実施例に記載されたステップでは、いずれも予め設定された検出方式で検出することができ、ここで、予め設定された検出方式は、サブ周波数帯域がアイドルであるかどうかを検出するための比較的厳しい検出方式で、例えばcat4検出方式であってもよく。比較的厳しい検出方式で検出することにより、検出結果がより正確になり、i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると正確に決定した際にのみi番目のサブ周波数帯域を占有することを確保するのに役立つ。
【0135】
上記の周波数帯域の状態を示す方法及び周波数帯域の状態を決定する方法の実施例に対応して、本開示は、周波数帯域の状態を示す装置及び周波数帯域の状態を決定する装置の実施例をさらに提供する。
【0136】
図16は本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を示す装置の概略ブロック図である。本実施例に係る装置は基地局に適用することができ、前記基地局は端末と通信することができ、例えば、4Gプロトコルに基づいて端末と通信してもよいし、5Gプロトコルに基づいて端末と通信してもよい。また、ライセンス周波数帯域(例えばオペレータネットワークに対応する周波数帯域)で端末と通信してもよいし、アンライセンス周波数帯域(例えばWi-Fi周波数帯域、ブルートゥース周波数帯域など)で端末と通信することができる。前記端末は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイスなどの電子機器を含むが、これらに限定されない。
【0137】
図16に示すように、前記周波数帯域の状態を示す装置は、
アンライセンス周波数帯域のn個(n≧1)のサブ周波数帯域の状態を検出するように構成される状態検出モジュール1と、
前記n個のサブ周波数帯域にはアイドルサブ周波数帯域が存在する場合、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置において、前記アイドルサブ周波数帯域を介して、前記n個のサブ周波数帯域の状態を示すための予め設定されたn個の状態指示情報を端末に送信するように構成される情報送信モジュール2と、を含むことができる。
【0138】
図17は、本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を示す装置の概略ブロック図である。図17に示すように、前記装置は、
前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて前記n個の状態指示情報を更新するように構成される状態更新モジュール3をさらに含む。
【0139】
前記情報送信モジュール2はさらに、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置において、更新されたn個の状態指示情報を前記端末に送信するように構成される。
【0140】
選択可能に、前記n個の状態指示情報は、前記n個のサブ周波数帯域に関連付けられた所定の順序に従って配列される。
【0141】
選択可能に、前記情報送信モジュールは、前記n個の状態指示情報が含まれる物理ダウンリンク制御チャネルの情報を前記端末に送信するように構成される。
【0142】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域のうちi番目のサブ周波数帯域の状態は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む。
【0143】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する。
【0144】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報にはさらに位置指示情報が含まれており、前記位置指示情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す。
【0145】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報のスクランブル情報は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを示す。
【0146】
選択可能に、前記物理ダウンリンク制御チャネルはグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである。
【0147】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域と他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応する。
【0148】
図18は、本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。本実施例に係る装置は端末に適用することができ、前記端末は基地局(例えば上記いずれかの実施例に記載の基地局)と通信することができ、例えば、4Gプロトコルに基づいて基地局と通信してもよいし、5Gプロトコルに基づいて基地局と通信してもよい。また、ライセンス周波数帯域(例えばオペレータネットワークに対応する周波数帯域)で基地局と通信してもよいし、アンライセンス周波数帯域(例えばWi-Fi周波数帯域、ブルートゥース周波数帯域など)で基地局と通信してもよい。前記端末は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイスなどの電子機器を含むが、これらに限定されない。
【0149】
図18に示すように、前記周波数帯域の状態を決定する装置は、
アンライセンス周波数帯域のアイドルサブ周波数帯域で、基地局から送信された予め設定されたn個(n≧1)の状態指示情報を受信するように構成される情報受信モジュール1’と、
前記n個の状態指示情報に基づいて、前記アンライセンス周波数帯域のn個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される状態決定モジュール2’と、を含んでもよい。
【0150】
選択可能に、前記情報受信モジュールはさらに、前記基地局から送信された、前記n個のサブ周波数帯域の状態に基づいて更新されたn個の状態指示情報を受信し、前記更新されたn個の状態指示情報に基づいて、前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される。
【0151】
選択可能に、前記n個の状態指示情報は所定の順序に従って配列され、前記状態決定モジュールは、前記所定の順序と前記n個のサブ周波数帯域との関連付けに基づいて、前記n個の状態指示情報のうちi番目に位置するi番目の指示情報を決定するように構成され、前記i番目の指示情報は、前記i番目に対応する前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態を示す(1≦i≦n)。
【0152】
選択可能に、前記情報受信モジュールは、前記アンライセンス周波数帯域で、前記基地局から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの情報を受信し、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から前記n個の状態指示情報を抽出するように構成される。
【0153】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域の状態は、アイドル、非アイドル、及びおそらくアイドルのいずれか1つを含む。
【0154】
選択可能に、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つ又は複数のビットを占有する。
【0155】
図19は本開示の実施例に係る状態決定モジュールの概略ブロック図である。図19に示すように、前記n個の状態指示情報のそれぞれは1つのビットを占有し、前記状態決定モジュール2’は、
前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における前記n個の状態指示情報の位置を決定するように構成される位置決定サブモジュール21’と、
前記位置と前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態との関連付けに基づいて、前記位置に対応する前記n個の状態指示情報によって示される前記n個のサブ周波数帯域の状態をクエリーするように構成される状態クエリーサブモジュール22’と、
クエリーされた前記n個の状態指示情報に基づいて、前記n個のサブ周波数帯域の状態を決定するように構成される状態決定サブモジュール23’と、を含む。
【0156】
選択可能に、前記位置決定サブモジュールは、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報から位置指示情報を抽出し、前記位置指示情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定するように構成される。
【0157】
選択可能に、前記位置決定サブモジュールは、デスクランブル情報を用いて前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報をデスクランブルし、前記デスクランブル情報に対応するスクランブル情報に基づいて、前記物理ダウンリンク制御チャネルの情報が、前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間の開始位置にあるか、又は前記アイドルサブ周波数帯域を占有する占有期間における開始位置以外の位置にあることを決定するように構成される。
【0158】
選択可能に、前記物理ダウンリンク制御チャネルはグループ共通の物理ダウンリンク制御チャネルである。
【0159】
選択可能に、前記n個のサブ周波数帯域は同じ搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域とその他のサブ周波数帯域とは異なる搬送波に属し、或いは、そのうちの少なくとも1つのサブ周波数帯域は予め設定された搬送波の周波数帯域に対応する。
【0160】
図20は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。図20に示すように、前記装置は、
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドルであると決定された場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするように構成される第1のリスニングモジュール3’、及び/又は、
予め設定された期間内に、前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域の状態を検出せずに前記i番目のサブ周波数帯域を占有するか、又は予め設定された検出方式以外の検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出された場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するように構成される第1の占有モジュール4’であって、前記予め設定された検出方式は、前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である第1の占有モジュール4’、をさらに含む。
【0161】
図21は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。図21に示すように、前記装置は、
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がおそらくアイドルであると決定された場合、リスニング前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするように構成される第2のリスニングモジュール5’、及び/又は、
前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出された場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するように構成される第2の占有モジュール6’、をさらに含む。
【0162】
図22は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。図22に示すように、前記装置は、
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域が非アイドルであると決定された場合、前記i番目のサブ周波数帯域のリスニングを停止するように構成される第3のリスニングモジュール7’、及び/又は、
前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出された場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するように構成される第3の占有モジュール8’、をさらに含む。
【0163】
図23は本開示の実施例に係る別の周波数帯域の状態を決定する装置の概略ブロック図である。図23に示すように、前記装置は、
前記n個のサブ周波数帯域のi番目のサブ周波数帯域がアイドル又はおそらくアイドルであると決定された場合、前記i番目のサブ周波数帯域をリスニングするように構成される第4のリスニングモジュール9’、及び/又は、
前記i番目のサブ周波数帯域を占有する必要がある時、前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出された場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するように構成される第4の占有モジュール10’をさらに含む。
【0164】
選択可能に、前記第2の占有モジュール、及び/又は前記第3の占有モジュール、及び/又は前記第4の占有モジュールは、予め設定された検出方式で前記i番目のサブ周波数帯域がアイドルであると検出された場合、前記i番目のサブ周波数帯域を占有するように構成され、前記予め設定された検出方式は、前記予め設定された検出方式以外の前記他の検出方式よりも検出時間がより長く、且つ検出結果がより正確である。
【0165】
上記実施例における装置に関して、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、関連する方法の実施例で詳しく説明されており、ここで詳しい説明を省略する。
【0166】
装置の実施例について、ほぼ方法の実施例に対応しているため、関連する部分は方法の実施例の部分を参照されたい。上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、前記独立した部品として説明されたモジュールは、物理的に独立したものであってもよく、モジュールとして表示された部品は物理モジュールであってもよいし、物理モジュールでなくてもよく、即ち、1つの箇所に位置してもよいし、複数のネットワークモジュールに配置されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部又はすべてのモジュールを選択して本実施例の解決案の目的を実現することができる。当業者であれば、創作的な尽力を払わずに理解及び実施することができる。
【0167】
本開示は電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載の周波数帯域の状態を示す方法を実現するように構成される。
【0168】
本開示は電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは上記いずれかの実施例に記載の周波数帯域の状態を決定する方法を実現するように構成される。
【0169】
図24は本開示の実施例に係る周波数帯域状態指示用装置2400の概略図である。図24に示すように、装置2400は基地局として提供されてもよい。図24を参照すると、装置2400は処理コンポーネント2422、無線送信/受信コンポーネント2424、アンテナコンポーネント2426、及び無線インターフェース独自の信号処理部分を含み、処理コンポーネント2422はさらに1つ又は複数のプロセッサを含むことができる。処理コンポーネント2422のうちの1つのプロセッサは、上記任意の実施例に記載の周波数帯域の状態を示す方法を実現するように構成することができる。
【0170】
図25は本開示の実施例に係る周波数帯域の状態を決定する装置2500の概略図である。例えば、装置2500は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0171】
図25を参照すると、装置2500は、処理コンポーネント2502、メモリ2504、電源コンポーネント2506、マルチメディアコンポーネント2508、オーディオコンポーネント2510、入力/出力(I/O)インターフェース2512、センサコンポーネント2514、及び通信コンポーネント2516、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0172】
処理コンポーネント2502は通常、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作および記録操作に関連する操作などの装置2500全般の操作を制御する。処理コンポーネント2502は、上記方法のすべて又は一部のステップを完成させるように、命令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ2520を含む。また、処理コンポーネント2502は、処理コンポーネント2502と他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つ又は複数のモジュールを含んでも良い。例えば、処理コンポーネント2502は、マルチメディアコンポーネント2508と処理コンポーネント2502とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含んでも良い。
【0173】
メモリ2504は、装置2500上の操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置2500において操作される如何なるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ2504は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクのような任意タイプの揮発性または不揮発性の記憶装置又はそれらの組み合わせで実現することができる。
【0174】
電源コンポーネント2506は装置2500の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電源コンポーネント2506は電源管理システム、1つ又は複数の電源、および装置2500のために電力を生成、管理、配分することに関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0175】
マルチメディアコンポーネント2508は、前記装置2500とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルにおけるジェスチャを検出するために、1つ又は複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界だけではなく、前記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間および圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント2508は1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。装置2500は撮影モード又はビデオモードなどの操作モードである場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは固定した光学レンズシステムであってもよいし、或いは焦点距離と光学ズーム能力を備えるものであってもよい。
【0176】
オーディオコンポーネント2510はオーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント2510は1つのマイク(MIC)を含み、装置2500が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクは外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ2504に記憶するか、又は通信コンポーネント2516を介して送信する。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント2510はオーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0177】
I/Oインターフェース2512は、処理コンポーネント2502と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0178】
センサコンポーネント2514は各側面の状態評価を装置2500に提供するために、1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント2514は装置2500のオン/オフ状態、装置2500のモニタやキーパッドのようなコンポーネントの相対的な位置を検出することができ、センサコンポーネント2514は装置2500、又は装置2500の1つのコンポーネント位置の変化、ユーザと装置2500とが接触しているか否か、装置2500の方位又は加速/減速、および装置2500の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント2514は如何なる物理的接触もない時に周辺で物体が存在するか否かを検出するように構成される近接センサを含むことができる。センサコンポーネント2514はイメージングアプリケーションで使用されるCMOS又はCCD画像センサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント2514は加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサをさらに含むことができる。
【0179】
通信コンポーネント2516は、装置2500と他の装置との間の有線又は無線方式の通信を容易にするように構成される。装置2500は通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント2516はブロードキャストチャネルを介して外部放送管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、前記通信コンポーネント2516は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術および他の技術で実現することができる。
【0180】
例示的な実施例では、装置2500は上記方法を実行するために、1つ又は複数の専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0181】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、例えば命令を含むメモリ2504であり、上記命令は上記方法を完成させるために、装置2500のプロセッサ2520によって実行することができる。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0182】
当業者は明細書を考慮し及びここで開示された内容を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示の如何なる変形、用途又は適応的な変化をカバーしようとしており、これらの変形、用途又は適応的な変化は本開示の一般的な原理に従い、且つ本開示で開示されていない本技術分野の技術常識又は慣用されている技術的手段を含む。明細書及び実施例は単なる例示的なものとして見なされ、本開示の真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0183】
なお、本開示は、上記説明され且つ図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【0184】
なお、本明細書では、第1や第2のような関係用語は、1つの実体又は操作を別の1つの実体又は操作から区別するために使用され、必ずしもこれらの実体又は操作の間にこういう実際の関係又は順序が存在することを求めたり暗示したりするとは限らない。「含む」、「含まれる」という用語又は他の如何なる変形は、非排他的な包含をカバーしようとしており、従って、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に示されていない他の要素も含み、或いは、このプロセス、方法、物品又は装置の固有の要素を含む。これ以上限定がない限り、「1つの……を含む」によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に他の同様の要素が存在することを除外しない。
【0185】
以上、本開示の実施例によって提供される方法及び装置を詳しく説明し、本明細書では、具体的な例を用いて本開示の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例の説明は、本開示の方法及び中心的な思想に対する理解を助けるためのものに過ぎない。同時に、当業者は、本開示の思想に従って、具体的な実施軽形態及び適用範囲に変更があり、以上により、本明細書の内容は本開示への限定として理解すべきではない。
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