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特許7383409複数チャンバが折り畳まれた内部ダクト構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】複数チャンバが折り畳まれた内部ダクト構造
(51)【国際特許分類】
   H02G 9/06 20060101AFI20231113BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20231113BHJP
   D03D 1/00 20060101ALI20231113BHJP
   D03D 11/02 20060101ALI20231113BHJP
   G02B 6/46 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
H02G9/06
H02G3/04
D03D1/00 Z
D03D11/02
D03D1/00 C
G02B6/46
【請求項の数】 27
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019119781
(22)【出願日】2019-06-27
(65)【公開番号】P2020103022
(43)【公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】62/782,437
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599060788
【氏名又は名称】ミリケン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Milliken & Company
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・エル.・ベディングフィールド
(72)【発明者】
【氏名】クウィー・シー.・リー
(72)【発明者】
【氏名】カイ・チェン
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2010/015872(WO,A1)
【文献】特表2014-503699(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0145603(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0264669(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0105215(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0183291(US,A1)
【文献】特表2014-512315(JP,A)
【文献】特表2003-503000(JP,A)
【文献】特表2003-510632(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 9/06
H02G 3/04
D03D 1/00
D03D 11/02
G02B 6/46
H01B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、少なくとも2つの可撓性のある長手方向チャンバを備え、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計されており、前記可撓性のある内部ダクト構造は、
少なくとも1つの帯片形状の織物を備え、ここにおいて、各帯片形状の織物は、第1の縁部および第2の縁部を備え、また長手方向に延び、
ここにおいて、前記帯片形状の織物のすべての第1の縁部および第2の縁部は、前記中間領域に位置し、各帯片形状の織物は、前記中間領域から外方向に延び、前記第1の縁領域、または前記第2の縁領域のいずれかに位置する折り畳み軸に関して折り畳まれ、前記中間領域に戻って長手方向チャンバを形成し、少なくとも1つの帯片形状の織物は、前記第1の縁領域から前記第2の縁領域へと延び、前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、少なくとも1つの帯片形状の織物に少なくとも1つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、少なくとも1つの帯片形状の織物に少なくとも1つの折り畳み部を備え、前記帯片形状の織物は、前記中間領域で共に取り付けられ、前記帯片形状の織物は、縫うことによって中間領域で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項2】
すべての前記チャンバは、単一の連続する帯片形状の織物から形成される、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項3】
前記内部ダクト構造は、2つの帯片形状の織物を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項4】
前記内部ダクト構造は、3つの帯片形状の織物を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項5】
前記内部ダクト構造は、少なくとも2つの帯片形状の織物を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項6】
前記内部ダクト構造は、少なくとも3つのチャンバを備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項7】
前記内部ダクト構造は、少なくとも4つのチャンバを備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項8】
なくとも前記第1の縁部は、前記中間領域で、前記帯片形状の織物自体に折り畳まれる、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項9】
前記第1の縁部および前記第2の縁部は、前記中間領域において、前記帯片形状の織物自体に折り畳まれる、請求項8に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項10】
前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記帯片形状の織物に少なくとも2つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記帯片形状の織物に少なくとも1つの折り畳み部を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項11】
前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記帯片形状の織物に少なくとも1つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記帯片形状の織物に少なくとも2つの折り畳み部を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項12】
前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記帯片形状の織物に2つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記帯片形状の織物に2つの折り畳み部を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項13】
前記中間領域と前記第1の縁領域の間の距離は、前記中間領域と前記第2の縁領域の間の距離よりも大きい、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項14】
前記長手方向チャンバは、前記中間領域で共に接合されるだけである、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項15】
前記長手方向チャンバの少なくとも1つにケーブルをさらに含む、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項16】
前記長手方向チャンバの少なくとも1つにプルラインをさらに含む、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項17】
物材料は平織りを備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項18】
前記帯片形状の織物は、前記可撓性のある内部ダクト構造の長手方向にたて糸を、また前記可撓性のある内部ダクト構造の横方向によこ糸を備える、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項19】
前記たて糸は、単繊維糸を備える、請求項18に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項20】
前記たて糸は、ポリエステル糸を備える、請求項18に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項21】
前記よこ糸は、単繊維糸を備える、請求項18に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項22】
前記よこ糸は、ナイロン糸を備える、請求項21に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項23】
前記よこ糸は、多繊維糸をさらに備える、請求項22に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項24】
前記よこ糸は、ナイロン単繊維糸と、ポリエステルの多繊維糸とを備える、請求項23に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項25】
前記帯片形状の織物は、
(a)単繊維糸エンドからなるたて糸、および
(b)単繊維と多繊維糸ピックの組合せからなるよこ糸
を備える織られた布であり、ここにおいて、多繊維糸ピックの少なくとも一部が複数挿入される、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項26】
前記帯片形状の織物は、
たて糸のグループへと配置された複数のたて糸と、ここにおいて、各グループは、2本と10本の間のたて糸を含む、
よこ糸の複数のピックと
を備える織られた布であり、
ここにおいて、第1の織りゾーンのそれぞれにおいて、よこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸を備え、
部分的に浮いたゾーンのそれぞれにおいて、前記部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸を備え、
前記たて糸グループの少なくとも一部に含まれる前記たて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む、3本のよこ糸の上で浮き、そして、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸が、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る、請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
【請求項27】
請求項1に記載の可撓性のある内部ダクト構造の1つまたは複数のものを備える導管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般に、導管内にケーブルを配置するのに有用な内部ダクト構造に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]導管内で可撓性のある内部ダクト構造を使用することは、導管内に配置され得るケーブルの数を最大化するために、個々のケーブルを内部ダクト内の区画またはチャネルの中に分離すること、およびケーブル対ケーブルの摩擦を阻止することにより、ケーブルの導管内への挿入を容易にすること、およびケーブルを導管の中に引っ張るために、テープまたはロープを内部ダクトの各区画の内側に提供することを含む複数の機能を果たす。
【0003】
[0003]織物から作られた可撓性のある内部ダクト構造は、「共用壁構成」、「涙滴構成」および管などの様々な形状を有することができる。小さなダクト内で、使用可能な空間の量を最大化するために、継ぎ目によって占められる面積量を最小化することは、内部ダクト構造にとって望ましいはずである。
【発明の概要】
【0004】
[0004]第1の縁領域と、第2の縁領域と、中間領域とを有する可撓性のある内部ダクト構造、ここで、中間領域は、第1の縁領域と第2の縁領域の間に位置する。内部ダクト構造は、少なくとも2つの可撓性のある長手方向チャンバを含み、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計される。
【0005】
[0005]可撓性のある内部ダクト構造は、少なくとも1つの帯片形状の織物を含み、各帯片形状の織物は、第1の縁部と第2の縁部とを含み、また長手方向に延びる。帯片のすべての第1および第2の縁部は中間領域に位置し、また各帯片形状の織物は、中間領域から外方向に延び、第1の縁領域、または第2の縁領域のいずれかに位置する折り畳み軸に関して折り畳まれ、中間領域に戻って長手方向チャンバを形成する。少なくとも1つの帯片は、第1の縁領域から第2の縁領域へと延び、また内部ダクト構造は、第1の縁領域において、織物材料の少なくとも1つの帯片に少なくとも1つの折り畳み部と、第2の縁領域において、織物材料の少なくとも1つの帯片に少なくとも1つの折り畳み部とを備える。帯片は、中間領域で共に取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】[0006]2つの可撓性のある長手方向チャンバを含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図2】[0007]3つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図3】[0008]4つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図4】[0007]3つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図5】[0008]4つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図6】[0008]4つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の実施形態の横断面説明図。
図7】[0009]4つの可撓性のある長手方向管を含む可撓性のある内部ダクト構造の一実施形態の予想図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0010]可撓性のある内部ダクト構造は、チャンバを有し、また導管内で使用されて、内部ダクト内の区画またはチャネルの中への個々のケーブルを分離するのを助け、導管内に配置され得るケーブル数を最大化し、またケーブル対ケーブル摩擦を阻止して内部ダクトの各区画の内側にテープまたはロープを提供することにより、導管内へのケーブルの挿入を容易にする。
【0008】
[0011]内部ダクト構造が中で使用される導管は、任意の適切なサイズ(内径または外径)、材料、および長さのものとすることができる。導管はまた、ダクト、パイプ、細長い円筒形要素などと呼ばれ得る。
【0009】
[0012]内部ダクト構造内に複数のチャンバを形成するために、通常、レイヤを共に取り付けるための継ぎ目が使用される(これは、織物の複数の部分、それ自体に折り畳まれる織物、その両方の組合せであり得る)。この継ぎ目は、縫い付ける、接着する、または超音波を含む任意の適切な手段により形成され得る。チャンバが多くなると、通常、継ぎ目がかさばり、可撓性が少なくなる。より大きく、またはかさばる継ぎ目(または取付け)領域は、より大きい導管およびパイプの場合には大して問題ではないが、取付け部が、導管内で利用可能な空間の大きな部分を占める小さな導管においては、より重要なものとなる。
【0010】
[0013]図1を参照すると、内部ダクト構造10の一実施形態が示されている。内部ダクト構造10は、第1の縁領域100と、中間領域200と、第2の縁領域300との3つ領域を含む。図1の構造10では、構造10は、2つの可撓性のある長手方向チャンバ410、420を形成する1つの帯片形状の織物400を含む。チャンバのそれぞれは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計される。
【0011】
[0014]各帯片形状の織物400(500、600など)は、第1の縁部400aと第2の縁部400b(またはそれぞれ、500a、500b)とを有する。第1の縁部400aおよび第2の縁部400bは、可撓性のある内部ダクト構造10の中間領域200に位置する。各帯片400は、中間領域200から、第1の縁領域100または第2の縁領域300のいずれかに向かって外方向に延び、次いで、中間領域200に戻って、長手方向チャンバ410を形成する。内部ダクト構造10は、2もしくは3,またはさらに多くの帯片形状の織物400、500を含むことができ、またこれらの帯片形状の織物400、500の少なくとも1つは、第1の縁領域100から第2の縁領域300へと延びる。内部ダクト構造は、第1の縁領域100における折り畳みと、第2の縁領域200における折り畳みの両方を含む少なくとも1つの帯片形状の織物を含む。
【0012】
[0015]図1の内部ダクト構造では、構造10は、2つの可撓性のあるチャンバ410、420を形成する1つの帯片形状の織物400を含む。帯片形状の織物400の第1の縁部400aは、構造10の中間領域200にあり、次いで、第2の縁領域300へと外方向に延び、第2の縁領域300において折り畳まれ、第1の縁領域100へと延び(中間領域200を通過して)、第1の縁領域100において折り畳まれ、次いで、第2の縁部400bが位置する中間領域へと戻る。中間領域における取付け手段210は、帯片形状の織物を共に、定位置に保持する。
【0013】
[0016]好ましくは、構造10の幅(第1の縁部110と第2の縁部310の間の距離であるように定義される)は、約20と40mmの間であり、より好ましくは、約21と39mmの間である。幅はまた、特定の導管に適合するように、この範囲よりも大きく、または小さくすることができる。好ましくは、取付け手段210と第1の縁部110の間の距離は、約10と20mmの間であり、取付け手段210と第2の縁部310の間の距離は、約10と20mmの間である。
【0014】
[0017]好ましい一実施形態では、構造10の中間領域において、最も少ない数の帯片形状の織物縁部を用いて、望ましい数のチャンバを作ることができるので、チャンバのすべては、図1図4図6、および図7で示されるものなど、単一の帯片形状の織物から形成される。
【0015】
[0018]図3では、構造10は、4つの長手方向チャンバ410、420、430、および440を形成する1つの帯片形状の織物400を含む。帯片形状の織物400の第1の縁部400aは、中間領域200に位置し、次いで、帯片形状の織物は、第1、または第2の縁領域100、300へ、次いで、第1または第2の縁領域の他方へと外方向に移動し、4つのチャンバが形成されて、第2の縁部400bが中間領域に位置するまで、このパターンを繰り返す。図7は、図3の構造の説明図である。
【0016】
[0019]内部ダクト構造は、2から4、またはそれを超える任意の適切な数のチャンバを有することができる。図1の内部ダクト構造は、1つの帯片形状の織物400により形成された2つのチャンバ410、420を含む。図2および図4の内部ダクト構造は、3つのチャンバ410、420、430を含む。これらの実施形態では、構造10は、1つの帯片形状の織物400により形成されるが、チャンバのうちの2つのチャンバが第1の織物400で形成され、第3のものが第2の織物により形成される他の実施形態もまた企図される。図3図5、および図6の内部ダクト構造は、4つのチャンバを含む。図3および図6の構造10は、単一の帯片形状の織物400を用いて作られ(チャンバ410、420、430、440を作成する)、また図5の構造10は、2つの帯片形状の織物400、500を用いて作られる(チャンバ410、420、510、520を作成する)。図に示されていないが、構造10が、3またはそれを超える帯片形状の織物を含むことも企図される。
【0017】
[0020]第1および第2の縁領域における帯片形状の織物の折り畳み部の数は、取付け手段のその側面におけるチャンバの数に等しい。例えば、織物400が、第1の縁領域で1つの折り畳みを、また第2の縁領域で2つの折り畳みを有する場合、構造は、取付け手段の第1の縁側で1つのチャンバを、また第2の縁側で2つのチャンバを有することになる。これは、例えば、図2で示される。
【0018】
[0021]いくつかの実施形態では、帯片形状の織物の縁部は、重ねて折り畳まれる。こうすることは、製作中、取り付け中、および/または内部ダクト10の使用中に、布の縁部が他の材料に引っかからないようにし、また帯片形状の織物の縁部が取付け手段210から緩まないように助けるので好ましいものであり得る。例えば、取付け手段210は、1列の縫い目とすることができ、また帯片形状の織物の縁部に何らかのほつれが合った場合、織物の中には緩むものもあり、チャンバの1つまたは複数のものが、完全に閉じないこともあり得る。
【0019】
[0022]いくつかの取付け手段(超音波溶接など)においては、織物のほつれが生ずる可能性はほとんどないので、縁部を重ねて折り畳むことの重要性は低い。図6で示されるものなど、別の実施形態では、帯片形状の織物は、帯片形状の織物400の縁部400a、400bが、織物400の他の折り畳まれたレイヤの間に位置し、構造10の上部または底部表面に位置しないように方向付けられ得る。
【0020】
[0023]織物は、取付け手段210において、共に、またそれ自体に取り付けられるだけであり、第1の縁領域100、第2の縁領域300、第1の縁部110、または第2の縁部310において取り付けられないことが好ましい。こうすると、チャンバが広がり、導管を適切に満たすことが可能になる。図3、および図5図7で示される構造では、導管の中に取り付けられたとき、構造10のチャンバは、導管を満たすように広がり、断面において、トンボまたは蝶のような外観を有する。
【0021】
[0024]一実施形態では、取付け手段210は、中間領域の中心にあり、構造の2つの縁部からほぼ等距離にあるように画定される。これは、すべてほぼ同じサイズでチャンバを作成するので好ましい。別の実施形態では、取付け手段210はオフセンタであり、構造の中心にないことを意味する。これは、縁領域の一方におけるチャンバが、他方の縁領域におけるチャンバよりも大きくなるようにする。これは、様々なサイズのワイヤ、ケーブル、プルテープなどを収容するので好ましい可能性がある。これは、例えば、図4で示されている。別の実施形態では、内部ダクト10は、同じ縁領域における他のチャンバとは異なるサイズである少なくとも1つのチャンバを第1の縁領域および/または第2の縁領域に含む。例えば、図3のチャンバ420および430は、異なるサイズのものとすることができる。
【0022】
[0025]取付け手段210は、取付けの任意の適切な方法とすることができる。好ましい一実施形態では、取付け手段210は、織物のレイヤを共に縫うことによって作られた縫い目である。取付けを形成する他の方法は、長さに沿った間隔で織物をステープルもしくはリベットでとめること、超音波溶接、またはホットメルトもしくは溶剤ベースの接着剤で布を固定することを含む。織物はまた、比較的低温で溶融する繊維を備えることができ、それは溶融され、冷却させて、それにより、取付け部でその構造を共に溶融させることができる。
【0023】
[0026]継ぎ目のない管(例えば、円形に織る、または編むことを用いる)としてではなく、帯片形状の織物材料からチャンバを作成することは多くの利益がある。第1の利益は、接合に関するものである。平坦な帯片形状の織物材料を共に接合してより長い長さを作り、次いで、チャンバへと帯片を折り畳むことは、継ぎ目のない管を共に接合することよりもはるかに容易である。第2に、異なるサイズのチャンバおよび構造10が、機械の停止時間が少ない状態で、より容易に製作され得る。その構造へと折り畳む前に、帯片形状の織物材料を単に異なる幅へと細長く切ることが、異なる直径を備えた構造およびチャンバを作成することを可能にする。多くの継ぎ目のない管の製作工程の場合、製作される管の直径(したがってサイズ)を変更するために、たて糸および/またはよこ糸の設定をやり直す必要があるはずである。
【0024】
[0027]帯片形状の織物は、これだけに限らないが、織られたもの、編まれたもの、および不織布を含む任意の適切な布材料から作られ得る。複数の帯片形状の織物を用いる実施形態の場合、構造内の織物のすべては同じにすることができる、または異なる織物が共に、その構造で使用され得る。
【0025】
[0028]「ピック(pick)」、「ピック(picks)」、「インチ当たりのピック」、および「ppi」という用語は、(a)織り工程中に形成される隙間を通して搬送され、たて糸で織り合わされる1本のよこ糸と、(b)織り工程中に隙間を通して、別々に、または共に搬送され、またたて糸で織り合わされる2本以上のよこ糸とを指すように意図される。したがって、織られた布のインチ当たりのピックを決定するために、複数挿入のよこ糸が、単一のピックとしてカウントされる。
【0026】
[0029]「複数挿入」および「二重挿入」という用語は、以下のものを含むように意図されている、すなわち、(a)複数のよこ糸が織機の隙間に共に挿入されること、(b)複数のよこ糸が別々に挿入されるが、織機の隙間は同じままであること、および(c)複数のよこ糸が別々に挿入される、ただし、織機の隙間は実質的に同じままである、すなわち、たて糸の25%以下の位置が糸の挿入間に変化されることである。
【0027】
[0030]一実施形態では、帯片形状の織物は、平織りであることが好ましいが、綾織り、または朱子織りなど、他の構成も本発明の範囲に含まれる。個々のたて糸(「エンド(ends)」)は、ピーク引張荷重における高い引張り強さと、低い伸び率とを提供するように選択される。例として、たて糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン-プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロンおよび例えば、Kevlar(登録商標)であるアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。45%以下、好ましくは30%以下のピーク引張荷重でピーク伸び率を有する糸が使用され得る。2つおよび多数の構成要素の糸を含む単繊維糸は、内部ダクト用途において、特に有用であることが見出されてきた。多繊維糸はまた、たて糸で使用され得る。350から1200、好ましくは400から750のデニールを有するたて糸が使用され得る。エンド数(たて糸におけるインチ当たりの糸)は、インチ当たり25から75エンド、好ましくは、インチ当たり35から65エンドの範囲とすることができる。本発明の一実施形態では、400から750デニールの単繊維ポリエステルたて糸のインチ当たり35から65エンドを有する平織り布が提供される。たて糸は単繊維糸を備えることが好ましいが、たて糸のすべてが単繊維糸であることがより好ましい。好ましくは、たて糸は、ポリエステルを備えるが、ポリエステルは、良好なコストおよび性能の糸を生成することが示されている。
【0028】
[0031]ピーク引張荷重において、比較的低い伸び率を有するたて糸を選択することにより、導管内における内部ダクトの取り付け中に、内部ダクト構造の長さ方向の伸び率を最小化し、それにより、内部ダクトの「束になる(bunching)」を回避することが可能である。加えて、内部ダクトの中に組み込まれる織物のたて糸方向に伸張する可能性は、織り工程中のたて糸収縮(crimp)を低減することによって最小化され得る。例えば、たて糸収縮は、織り中にたて糸に対する引張力を増加することにより低減されて、5%未満のたて糸収縮を達成することができ、それは、ASTM D3883-織物における糸の捲縮および糸の巻取りのための標準試験法(Standard Test Method for Yarn Crimp and Yarn Take-Up in Woven Fabrics)によって測定される。布における、特に平織り布におけるたて糸収縮を低減することは、よこ糸の収縮を増加させることになり、それは、内部ダクトを構成するために使用される布のセクションの長手方向縁部に沿った継ぎ目強度を増加させるさらなる利点を有する。
【0029】
[0032]好ましくは、よこ糸は単繊維糸を備え、単繊維のナイロン糸が好ましい。一実施形態では、よこ糸の少なくとも一部が、織られた布における複数挿入の多繊維糸である。本発明の様々な実施形態では、織られた布は、少なくとも4分の1のピックが、複数挿入の多繊維糸、少なくとも3分の1のピックが、複数挿入の多繊維糸、またはさらに少なくとも半分のピックが複数挿入の多繊維糸で構成され得る。複数挿入の多繊維糸が二重挿入されるものである帯片形状の織物は、内部ダクト構造を作るために特に有用であることが見出されてきた。
【0030】
[0033]一実施形態では、よこ糸の少なくとも一部は、複数挿入の多繊維糸である。各多繊維糸は、合成ポリマーの連続する繊維から作られる。例として、糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン-プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロンおよびアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。各糸は、30から110の個々の繊維、通常50から90の個々の繊維を含むことができ、また糸のデニールは、200から1000、通常、500から800の範囲とすることができる。各多繊維糸は、1、2、またはそれを超える撚りから構成され得る。複数挿入の多繊維糸は、個々に、または共に、織機の隙間に挿入され得る。
【0031】
[0034]多繊維糸は、テクスチャ加工された糸、すなわち、表面模様、かさ、延び、および/または暖かさを提供するように処理された糸であってもよい。テクスチャ加工は、当業者には知られた任意の適切な方法によって達成され得る。特にテクスチャ加工されたポリエステル糸が対象となる。例として、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートとすることができる。繊維の作成で使用される適切なポリエステルポリマーの他の例は、米国特許第6,395,386B2号で見出され得る。
【0032】
[0035]本発明の一実施形態では、米国特許出願公開第2008/0264669号明細書に開示されるように、よこ糸は、単繊維糸および多繊維糸の交互配置で提供される。「交互配置」というフレーズは、多繊維糸に対する単繊維糸のピックの反復するパターンを指す。例として、多繊維糸に対する単繊維糸の配置は、1:1、1:2、1:3、2:3、3:4、または3:5とすることができる。多繊維糸ピックのいくつか、またはすべては、複数挿入の多繊維糸であり得ることを理解されたい。
【0033】
[0036]様々な構成の2つまたは多数の構成要素糸は、布のよこ糸方向において、交互パターンで使用される単繊維糸の定義内に含まれるように意図される。
【0034】
[0037]単繊維糸が、織物のよこ糸方向に含まれる場合、単繊維のよこ糸は、ポリエステルと、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン-プロピレンコポリマーなどのポリオレフィンと、ナイロン、特にナイロン6およびアラミドなどのポリアミドとから選択され得る。200から850、好ましくは300から750のデニールを有する単繊維よこ糸が使用され得る。本発明の一実施形態では、2つの異なるサイズの単繊維糸が、よこ糸方向で交互パターンへと組み込まれる。例えば、単繊維のよこ糸の一方は、435未満のデニールを有することができ、または他方の単繊維のよこ糸は、435を超えるデニールを有することができる。
【0035】
[0038]ピック数(よこ糸におけるインチ当たりのピック)は、インチ当たり12から28ピックの範囲とすることができる。本発明の利点の1つは、よこ糸の剛性を低減させ、また材料および製作コストを低下させるために、ピック数範囲の下端で布を提供することが可能なことである。したがって、インチ当たり12から22ピックの範囲のピック数を有する帯片形状の織物が好ましい。本発明の一実施形態では、ナイロン単繊維と、二重挿入のテクスチャ加工されたポリエステル単繊維の交互パターンとのインチ当たり14から22ピックを有する平織りが提供される。
【0036】
[0039]一実施形態では、帯片形状の織物は、平織り、複数の挿入を用いる織り、および浮いた糸を備えるゾーンなどの異なる織りパターンを有する様々な反復されるゾーンを含む織りパターンを有することができる。一実施形態では、帯片形状の織物は、第1の織りゾーンと部分的に浮いた織りゾーンとを含む交互パターンを含み、またたて糸のグループへと配置された複数のたて糸を含み、各グループは、2と10の間のたて糸、および複数ピックのよこ糸を含む。各第1の織りゾーンでは、よこ糸のピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第1のよこ糸パターンを備える。各部分的に浮いたゾーンでは、部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸のピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第2のよこ糸パターンを備える。たて糸グループの少なくとも一部に含まれるたて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む3本のよこ糸の上で浮き、ここで、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸は、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る。このような織物は、米国特許出願公開第2017/0145603号明細書に記載されており、それは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0037】
[0040]帯片形状の織物は、従来の織機、または円形織機で平坦なシートとして作られ、次いで、細長く切られる。従来の織機は、通常、高速の製作工程であり、また複数直径の帯片形状の織物が、1つの製作ラインから形成され得る(ただし、織物シートは異なる幅で細長く切られる必要がある)。
【0038】
[0041]内部ダクト構造を通して、光ファイバ、同軸、または他のケーブルを引っ張るために、このような目的のためのプルライン(pull line)を提供することが望ましい。プルラインは、好ましくは、導管内に内部ダクトを取り付ける前に、内部ダクトの区画内に配置される。例として、プルラインは、しっかりと織られた、比較的平坦な帯片材料とすることができる、またはねじられたロープ、もしくは実質的に丸い横断面を有する多層コードとすることができる。
【0039】
[0042]好ましくは、内部ダクトおよびプルラインは、所与の引張荷重に実質的に等しい伸張パーセンテージの各値を有する。内部ダクトの伸び率が、プルラインのものと実質的に異なる場合、それらの構造の1つは、取り付け中に導管を通して共に引っ張られたとき、他方に対して遅れて、内部ダクトが束になる可能性がある。プルラインは、しっかりと織られたポリエステル材料から形成され、それは、約400ポンドと約3000ポンドの間の引張強度を示すことができる。
【0040】
[0043]概して、導管は、ケーブル、電気的なワイヤ、および同様のものを保護し、経路指定するための剛性または半剛性の配管もしくはダクトシステムである。「ケーブル」という用語は、光ファイバケーブル、電気的ワイヤ、同軸および3軸ケーブル、ならびに電気および/または電磁信号を送信するための他のラインを含むことが意図される。例として、導管は、金属、熱可塑性ポリマーなどの合成ポリマー、粘土、またはコンクリートから作られ得る。導管を通る通路は、丸い、楕円形、長方形、または多角形の横断面を有することができる。本発明は、実質的に任意の導管システムと組み合わせた利用を目的とする。通常、内径として計算される内部ダクトにおける通路の相対的なサイズに応じて、当業者は、導管の容量を最大化するために、内部ダクトの幅、各内部ダクトの区画の数、および個々の内部ダクトの数から選択することができる。
【0041】
[0044]本明細書で引用された公開物、特許出願、および特許を含むすべての参照は、各参照が参照により組み込まれることが個々にまた特に示され、本明細書にその全体が記載されている場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0042】
[0045]本発明を記述する文脈において(特に、添付の特許請求の範囲の文脈において)、用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その」、ならびに同様の指示対象の使用は、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈と明らかに矛盾していない限り、単数と複数の両方を含むように解釈される。用語「備える」、「有する」、「含む(including)」、および「含む(containing)」は、その他の形で示されない限り、開放端用語(すなわち、「含むがそれに限定されない」ことを意味する)として解釈されるべきである。本明細書で値の範囲を記載することは、本明細書でその他の形で示されない限り、その範囲に含まれるそれぞれ別の値を個々に参照する簡略な方法として働くように意図されるに過ぎず、各別の値は、個々に本明細書に記載された場合と同様に本明細書に組み込まれる。本明細書で述べられるすべての方法は、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈により明らかに矛盾していない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供される任意の、またすべての例、または例示的な文言(例えば、「など」)の使用は、単に、本発明をよりよく明らかにすることが意図されており、その他の形で請求されない限り、本発明の範囲に対して限定を加えるものではない。本明細書のいずれの文言も、任意の特許請求されない要素を、本発明の実施に必須のものであることを示すものとして解釈されるべきではない。
【0043】
[0046]本発明の好ましい実施形態が、発明を実行するための本発明者に知られた最良の形態を含めて本明細書で述べられる。当業者であれば、これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の記述を読めば明らかになるであろう。本発明者は、当業者が、必要に応じて、このような変形形態を使用するものと予想しており、本発明が、本明細書で具体的に述べられたものとは異なる形で実施されるように意図している。したがって、本発明は、適用可能な法律によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正形態および均等な形態を含む。さらに、本明細書でその他の形で示されない限り、または文脈によりその他の形で明らかに矛盾しない限り、本発明のすべての可能な変形形態における上記で述べられた要素の任意の組合せも、本発明によって包含される。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の縁領域、第2の縁領域、および中間領域を有する可撓性のある内部ダクト構造であって、前記中間領域は、前記第1の縁領域と前記第2の縁領域の間に位置し、前記内部ダクト構造は、少なくとも2つの可撓性のある長手方向チャンバを備え、各チャンバは、少なくとも1つのケーブルを包むように設計されており、前記可撓性のある内部ダクト構造は、
少なくとも1つの帯片形状の織物を備え、ここにおいて、各帯片形状の織物は、第1の縁部および第2の縁部を備え、また長手方向に延び、
ここにおいて、前記帯片のすべての第1の縁部および第2の縁部は、前記中間領域に位置し、各帯片形状の織物は、前記中間領域から外方向に延び、前記第1の縁領域、または前記第2の縁領域のいずれかに位置する折り畳み軸に関して折り畳まれ、前記中間領域に戻って長手方向チャンバを形成し、少なくとも1つの帯片は、前記第1の縁領域から前記第2の縁領域へと延び、前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、織物材料の少なくとも1つの帯片に少なくとも1つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記織物材料の少なくとも1つの帯片に少なくとも1つの折り畳み部を備え、前記帯片は、前記中間領域で共に取り付けられる、可撓性のある内部ダクト構造。
[2] すべての前記チャンバは、単一の連続する帯片形状の織物から形成される、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[3] 前記内部ダクト構造は、織物材料の2つの帯片を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[4] 前記内部ダクト構造は、織物材料の3つの帯片を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[5] 前記内部ダクト構造は、織物材料の少なくとも2つの帯片を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[6] 前記内部ダクト構造は、少なくとも3つのチャンバを備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[7] 前記内部ダクト構造は、少なくとも4つのチャンバを備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[8] 前記織物材料の少なくとも前記第1の縁部は、前記中間領域で、それ自体に折り畳まれる、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[9] 前記第1の縁部および前記第2の縁部は、前記中間領域において、それ自体に折り畳まれる、[8]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[10] 前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記織物材料に少なくとも2つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記織物材料に少なくとも1つの折り畳み部を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[11] 前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記織物材料に少なくとも1つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記織物材料に少なくとも2つの折り畳み部を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[12] 前記内部ダクト構造は、前記第1の縁領域において、前記織物材料に2つの折り畳み部を、また前記第2の縁領域において、前記織物材料に2つの折り畳み部を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[13] 前記中間領域と前記第1の縁領域の間の距離は、前記中間領域と前記第2の縁領域の間の距離よりも大きい、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[14] 前記帯片は、縫うことによって中間セクションで共に取り付けられる、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[15] 前記帯片は、超音波溶接によって、中間セクションで共に取り付けられる、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[16] 内部ダクトチャンバは、前記中間領域で共に接合されるだけである、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[17] 内部ダクトチャンバの少なくとも1つにケーブルをさらに含む、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[18] 内部ダクトチャンバの少なくとも1つにプルラインをさらに含む、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[19] 前記織物材料は平織りを備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[20] 前記織物材料は、前記可撓性のある内部ダクトの長手方向にたて糸を、また前記可撓性のある内部ダクトの横方向によこ糸を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[21] 前記たて糸は、単繊維糸を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[22] 前記たて糸は、ポリエステル糸を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[23] 前記よこ糸は、単繊維糸を備える、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[24] 前記よこ糸は、ナイロン糸を備える、[23]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[25] 前記よこ糸は、多繊維糸をさらに備える、[24]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[26] 前記よこ糸は、ナイロン単繊維糸と、ポリエステルの多繊維糸とを備える、[25]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[27] 前記織物材料は、
(a)単繊維糸エンドからなるたて糸、および
(b)単繊維と多繊維糸ピックの組合せからなるよこ糸
を備える織られた布であり、ここにおいて、多繊維糸ピックの少なくとも一部が複数挿入される、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[28] 前記織物材料は、
たて糸のグループへと配置された複数のたて糸と、ここにおいて、各グループは、2本と10本の間のたて糸を含む、
よこ糸の複数のピックと
を備える織られた布であり、
ここにおいて、第1の織りゾーンのそれぞれにおいて、よこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第1のよこ糸パターンを備え、
部分的に浮いたゾーンのそれぞれにおいて、前記部分的に浮いた織りゾーン内のよこ糸の前記ピックは、少なくとも1つの単繊維糸、少なくとも1つの複数挿入の多繊維糸、および任意選択で、少なくとも1つの単一挿入の多繊維糸の反復する第2のよこ糸パターンを備え、
前記たて糸グループの少なくとも一部に含まれる前記たて糸の一部だけが、よこ糸パターン反復の少なくとも一部における少なくとも1つの複数挿入の多繊維よこ糸の上で浮くことを含む、3本のよこ糸の上で浮き、そして、浮いた部分の外側で、浮いていないたて糸が、よこ糸の交互のピックの上および下を連続的に通る、[1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造。
[29] [1]に記載の可撓性のある内部ダクト構造の1つまたは複数のものを備える導管。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7