(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】樹脂製ケースの製造方法
(51)【国際特許分類】
B29C 45/06 20060101AFI20231113BHJP
B29C 33/34 20060101ALI20231113BHJP
B29C 45/14 20060101ALI20231113BHJP
B29C 45/16 20060101ALI20231113BHJP
B29C 45/26 20060101ALI20231113BHJP
H02K 15/14 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
B29C45/06
B29C33/34
B29C45/14
B29C45/16
B29C45/26
H02K15/14 Z
(21)【出願番号】P 2020070781
(22)【出願日】2020-04-10
【審査請求日】2022-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤生 勝
【審査官】小山 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-158339(JP,A)
【文献】特開平11-346461(JP,A)
【文献】特開2014-143899(JP,A)
【文献】特開2016-117221(JP,A)
【文献】特開2017-94503(JP,A)
【文献】特開2009-23248(JP,A)
【文献】国際公開第2020/100920(WO,A1)
【文献】特開2020-78910(JP,A)
【文献】特開2020-121457(JP,A)
【文献】特開2020-121458(JP,A)
【文献】特開2021-84381(JP,A)
【文献】特開2021-112875(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00-45/84
B29C 33/00-33/76
H02K 15/00-15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)複数の端子部を有し、かつ、導電性材料からなるターミナル部材を金型内にセットする工程と、
(b)前記ターミナル部材の一部に第1の樹脂材料を射出して前記ターミナル部材の一部と一体となる第1の成形部を成形する工程と、
(c)前記ターミナル部材の他部に前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料を射出して第2の成形部を成形することで、前記第1および第2の成形部を備えたターミナルユニットを成形する工程と、
(d)前記ターミナルユニットに第3の樹脂材料を射出して、露出する前記複数の端子部を囲む外部接続部を含み、かつ、前記ターミナル部材に電気的に接続されるモータを収容可能なケース部を成形する工程と、
を有し、
前記(a)工程~前記(d)工程を1サイクルとし、これを複数回繰り返す樹脂製ケースの製造方法であって、
複数回繰り返される前記1サイクルには、少なくとも前記(b)工程と前記(d)工程とを同一の金型を用いて同時に実施する前記1サイクルが含まれることを特徴とする樹脂製ケースの製造方法。
【請求項2】
前記(d)工程では、前記第3の樹脂材料として前記第1の樹脂材料と同一の樹脂材料を射出することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【請求項3】
前記(b)工程では、前記ターミナル部材の一部が前記第1の成形部にインサートされるように射出成形することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【請求項4】
前記(d)工程では、前記ターミナルユニットの一部が前記ケース部にインサートされるように射出成形することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【請求項5】
前記第1または第2の成形部を、前記(d)工程を実施している間に強制冷却することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【請求項6】
前記ケース部を、前記(c)工程を実施している間に強制冷却することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【請求項7】
前記(a)工程と前記(b)工程と前記(c)工程と前記(d)工程とを同時に実施する前記1サイクルを含むことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ケースの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製ケースの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に組付けられる燃料ポンプ用のケースの一例として、樹脂製ケースが知られている。この樹脂製ケースには、内部に収容されるモータの外部接続用の端子としてターミナル部材が埋め込まれており、該ターミナル部材が樹脂製ケースの内部と外部とに跨って配置されている。上記樹脂製ケースの構造の一例が特許文献1および2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-33208号公報
【文献】特開2005-300410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような樹脂製ケースでは、ターミナル部材を埋め込む射出成形部の肉厚が厚いため、ターミナル部材のインサート成形が1回で出来ない場合がある。このような場合、ターミナル部材が部分的にインサートされたインサート成形品を成形した後、当該インサート成形品を一度取出し、別の成形機を使用して2回目のインサート成形を実施するか、もしくは1回目のインサート成形で用いた成形機で金型を段取りし直して2回目のインサート成形を行っており、肉厚が厚い射出成形部を成形する際の生産の効率が悪い。
【0005】
また、射出成形部の肉厚が厚く、かつ、ターミナル部材に対して気密要件がある製品では、ターミナル部材が部分的にインサートされたインサート成形品を成形した後、当該インサート成形品を一度取出して気密用の別の樹脂をターミナル部材の所定箇所に塗布し、その後、2回目のインサート成形を行って気密要件を満足させており、上記同様に生産の効率が悪い。
【0006】
さらに、ターミナル部材のインサート成形を2回に分けて別工程(別の成形機、金型段取りし直し)で実施すると、中間在庫が発生する。また、静電気による異物付着や金型のセット時のガタツキ等により製品のバラツキが発生する。
【0007】
なお、特許文献1および2には、ターミナル部材と樹脂製ケースの製造手順については、記載されていない。
【0008】
本発明の目的は、生産の効率化が図られた樹脂製ケースの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、(a)複数の端子部を有し、かつ、導電性材料からなるターミナル部材を金型内にセットする工程と、(b)前記ターミナル部材の一部に第1の樹脂材料を射出して前記ターミナル部材の一部と一体となる第1の成形部を成形する工程と、(c)前記ターミナル部材の他部に前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料を射出して第2の成形部を成形することで、前記第1および第2の成形部を備えたターミナルユニットを成形する工程と、(d)前記ターミナルユニットに第3の樹脂材料を射出して、露出する前記複数の端子部を囲む外部接続部を含み、かつ、前記ターミナル部材に電気的に接続されるモータを収容可能なケース部を成形する工程と、を有し、前記(a)工程~前記(d)工程を1サイクルとし、これを複数回繰り返す樹脂製ケースの製造方法であって、複数回繰り返される前記1サイクルには、少なくとも前記(b)工程と前記(d)工程とを同一の金型を用いて同時に実施する前記1サイクルが含まれる。
【0010】
本発明の他の態様は、前記(d)工程では、前記第3の樹脂材料として前記第1の樹脂材料と同一の樹脂材料を射出する。
【0011】
本発明の他の態様は、前記(b)工程では、前記ターミナル部材の一部が前記第1の成形部にインサートされるように射出成形する。
【0012】
本発明の他の態様は、前記(d)工程では、前記ターミナルユニットの一部が前記ケース部にインサートされるように射出成形する。
【0013】
本発明の他の態様では、前記第1または第2の成形部を、前記(d)工程を実施している間に強制冷却する。
【0014】
本発明の他の態様では、前記ケース部を、前記(c)工程を実施している間に強制冷却する。
【0015】
本発明の他の態様は、前記(a)工程と前記(b)工程と前記(c)工程と前記(d)工程とを同時に実施する前記1サイクルを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、インサート成形を用いる樹脂製ケースの生産の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施の形態の射出成形装置の構成を示す概略図である。
【
図2】
図1に示す射出成形装置における下型の配置を示す概略図である。
【
図3】本発明の実施の形態の樹脂製ケースの外観構造を示す斜視図である。
【
図4】
図3に示す樹脂製ケースにおけるターミナル部材の埋め込み状態を示す部分断面図である。
【
図5】
図3に示す樹脂製ケースを含むポンプの内部構造を示す断面図である。
【
図6】
図3に示す樹脂製ケースの製造手順Aを示す工程図である。
【
図7】
図3に示す樹脂製ケースの製造手順Bを示す工程図である。
【
図8】
図7の製造手順に続く樹脂製ケースの製造手順Bを示す工程図である。
【
図9】本発明の樹脂製ケースに組み込まれるターミナル部材の構造を示す斜視図である。
【
図10】
図9に示すターミナル部材を含むターミナルユニットの構造を示す斜視図である。
【
図11】
図3に示す樹脂製ケースの製造における下型へのターミナルユニットの配置状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【
図12】
図3に示す樹脂製ケースのケース本体の外観構造を示す斜視図である。
【
図13】
図3に示す樹脂製ケースの製造における下型へのケース本体の配置状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1および
図2に示す本実施の形態の射出成形装置の構造について説明する。
図1に示す射出成形装置20は、例えば、二輪車などに装着される燃料ポンプを収容する樹脂製ケースを射出成形する装置である。
【0020】
射出成形装置20は、回転中心C(
図2参照)に対して回転自在に設けられたターンテーブル5を備えており、このターンテーブル5を所定の角度回転させて、設定されたターンテーブル5の周縁部上の複数の箇所で所望の処理を同時に行うことが可能な装置である。
【0021】
本実施の形態では、
図2に示すように、ターンテーブル5の周縁部において120°間隔で設定された3箇所(X位置、Y位置、Z位置)において処望の処理が実施される場合について説明する。例えば、X位置では、金型へのユニット部品のセットおよび完成品の取出しが実施される。また、Y位置では、インサート成形が実施され、さらに位置Zでは、気密確保用の射出成形が実施される。
【0022】
そして、
図1に示すように、射出成形装置20は、ターンテーブル5上に、このターンテーブル5の回転方向に沿って120°間隔で配置された第1金型6、第2金型7および第3金型8を備えている。つまり、第1金型6、第2金型7および第3金型8は、ターンテーブル5上にターンテーブル5の回転方向に沿って120°間隔で配置されており、第1金型6、第2金型7および第3金型8は、それぞれ下型である。なお、
図2に示すように、ターンテーブル5上の120°毎に設定された処理位置をそれぞれX位置、Y位置およびZ位置とすると、例えば、初期状態では、X位置に第1金型6が配置され、Y位置に第2金型7が配置され、Z位置に第3金型8が配置されている。
【0023】
そして、
図1に示すように、射出成形装置20は、下型に対して型開きおよび型締めをする第5金型10および第6金型11を備えている。第5金型10および第6金型11は、それぞれ上型である。さらに、射出成形装置20は、型締めされた金型内に樹脂を射出する第1射出装置12および第2射出装置13を備えている。第1射出装置12は、射出筒12aを有し、かつ、第5金型10の上部に配置され、第2射出装置13は、射出筒13aを有し、かつ、第6金型11の上部に配置されている。
【0024】
すなわち、射出成形装置20においては、第5金型10に第1射出装置12が取り付けられ、第6金型11に第2射出装置13が取り付けられている。そして、第1射出装置12は、射出口12bを有する射出筒12aを備えている。また、第2射出装置13は、射出口13bを有する射出筒13aを備えている。
【0025】
なお、射出成形装置20では、ターンテーブル5の回転(旋回)動作や金型の型開きおよび型締めの動作、さらに各射出装置からの射出動作等が図示しない制御部によって制御される。具体的には、下型である第1金型6、第2金型7および第3金型8の何れかに対して、上型である第5金型10および第6金型11を接近させたり、離反させたりする動作、使用する各射出装置、使用する樹脂および射出のタイミングなどの射出動作が上記制御部によって制御される。さらに、第1射出装置12および第2射出装置13に対して、必要なタイミングで必要な樹脂をそれぞれの射出筒の射出口から射出するようになっている。
【0026】
また、ターンテーブル5の位置制御として、上記制御部は、例えば、ターンテーブル5に対して第1の位置制御、第2の位置制御および第3の位置制御を実行する制御を行う。上記第1の位置制御が実行されると、第2金型7と第5金型10とが対向し、かつ、第3金型8と第6金型11とが対向する第1回転位置にターンテーブル5が回転する。また、上記第2の位置制御が実行されると、第1金型6と第5金型10とが対向し、かつ、第2金型7と第6金型11とが対向する第2回転位置にターンテーブル5が回転する。さらに、上記第3の位置制御が実行されると、第3金型8と第5金型10とが対向し、かつ、第1金型6と第6金型11とが対向する第3回転位置にターンテーブル5が回転する。
【0027】
また、
図2に示すように、射出成形装置20においては、ターンテーブル5のX位置の近傍に、金型に対してユニットのセットおよび完成品の取出しを行うハンドリング用のロボット14が設けられている。
【0028】
次に、本実施の形態の樹脂製ケースの構造について説明する。
【0029】
図3に示す樹脂製ケースは、
図4に示すような複数の端子部2bを有し、かつ、導電性材料からなるターミナル部材2aと、ターミナル部材2aに電気的に接続される
図5に示すモータ部(モータ)4を収容可能な円筒形のケース本体(ケース部)1aと、を備えている。そして、ターミナル部材2aは、第1の樹脂材料によりインサート成形された第1の成形部2cを有している。
【0030】
なお、ケース本体1aには、第1の成形部2c上またはターミナル部材2a上に成形され、かつ、第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料からなる第2の成形部2dを有した
図10に示すターミナルユニット2が埋め込まれている。言い換えると、ケース本体1aには、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dが埋設されている。
図4に示すように、第2の成形部2dは、ターミナル部材2aの幅広部2eを覆うように成形されている。ここで、第1の樹脂材料は、例えば、ポリアセタール樹脂である。したがって、第2の樹脂材料は、ポリアセタール樹脂とは異なる樹脂である。なお、本実施の形態では、第2の樹脂材料は、シール材でもあり、エラストマも含むものとする。そこで、上記第2の樹脂材料は、例えば、エラストマである。そして、ケース本体1aを成形する樹脂材料(後述する第3の樹脂材料)は、例えば、第1の樹脂材料と同様のポリアセタール樹脂である。
【0031】
また、ターミナル部材2aの複数の端子部2bは、ケース本体1aの内部と外部とに跨って配置されており、複数の端子部2bのそれぞれがケース本体1aの内部と外部に露出している。
【0032】
なお、
図3に示すように、ケース本体1aには、ケース本体1aの外周面に設けられた吸入管1cと、ケース本体1aの外周面に設けられた送出配管1dと、ケース本体1aの外周面に設けられたコネクタ接続部(外部接続部)1eと、が設けられている。そして、コネクタ接続部1eには、インサート成形によって形成されたターミナル部材2aが埋め込まれており、コネクタ接続部1eの外側と内側とにターミナル部材2aの端子部2bが露出している。
【0033】
また、
図5に示すように、ケース本体1aの内部の端には、モータ部4やフィルタ15を収容可能な収容部1bが設けられており、この収容部1bにモータ部4およびフィルタ15が配置されている。さらに、モータ部4の上部には、燃料の流路を形成する流路ブロック16が配置されている。
【0034】
本実施の形態の樹脂製ケースでは、
図4に示すように、ターミナル部材2a上にターミナル部材2aの一部を包むようにエラストマ(シール材)からなる第2の成形部2dが成形され、さらにケース本体1aの樹脂がターミナル部材2aの一部や第2の成形部2dを覆うように成形されている。これにより、ケース本体1aとターミナル部材2aとの間に隙間が形成された場合においても、ターミナル部材2aの一部がエラストマからなる第2の成形部2dによって包まれているため、ケース本体1aの内部と外部とで空気が漏れることを防止できる。言い換えれば、ケース本体1aとターミナル部材2aとの間の気密性を確保しつつ樹脂製ケースの生産性を高めることができる。
【0035】
次に、本実施の形態の樹脂製ケースに収容される
図3および
図5に示す燃料ポンプ1の動作について説明する。
【0036】
モータ部4の回転によってモータ部4に収容されたインペラ4aが回転し、吸入管1cから燃料を吸入して収容部1bに送り込む。収容部1bに送り込まれた燃料は、フィルタ15を通り、さらにモータ部4内の流路および燃料ポンプ1内の流路を通って流路ブロック16に送られる。その後、燃料は、流路ブロック16を通り、ケース本体1a内の流路を通って送出配管1dから図示しない外部のエンジンに送られる。
【0037】
次に、
図6を用いて本実施の形態の樹脂製ケースの製造手順を説明する。
図6に示す製造手順は、製造手順Aであり、ターンテーブル5のX位置、Y位置、Z位置それぞれの位置での処理を第1金型6に注目して120°旋回ごとに表した製造手順である。なお、
図6では、ターンテーブル5が1周(360°旋回)するごとに行われる工程をそれぞれA工程、B工程、C工程、D工程、E工程およびF工程と呼ぶ。
【0038】
また、本実施の形態では、ターミナルユニット2のインサート成形に際し、後述する
図11に示すように、1つの金型(ここでは第1金型6)で左側と右側とで2つのターミナルユニット2をインサート成形できる場合を説明する。
【0039】
まず、1週目のA工程のX位置において、
図9に示す複数の端子部2bを有するターミナル部材2aを第1金型6内の(左)にセットする。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(左)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料(例えば、エラストマ)を射出してターミナル部材2aの気密成形(左)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2aの幅広部(他部)2e上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えたターミナルユニット2が成形される。
【0040】
その後、型開きを行って、ターンテーブル5を120°旋回し、2週目のB工程のX位置において、
図9に示すターミナル部材2aを第1金型6内の(右)にセットする。さらに、第1金型6内の(左)では、成形されたターミナルユニット2の強制冷却を開始する。なお、以降、成形品の冷却を言う場合、全て強制冷却(例えば、金型近傍に配管を設けた水冷冷却等)のことである。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(右)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。その際、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの気密成形(右)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2a上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1金型6内において、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えた2つめのターミナルユニット2が成形される。この気密成形の間、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。
【0041】
その後、型開きを行って、ターンテーブル5を120°旋回し、3週目のC工程のX位置において、第1金型6内の(左)にセットされた冷却済みのターミナルユニット2を取出し、ケース型にセットする。ここでは、取出したターミナルユニット2を、
図11(a)に示すように第1金型6のケース型にセットする。つまり、ターミナルインサート品(ターミナルユニット2)をケース型にセットする。なお、ターミナルインサート品を第1金型6にセットする際には、
図11(b)に示すように、第1金型6に対してターミナル部材2aを下方に向け、さらに第1の成形部2cを上方に向けて配置することが好ましい。これにより、第1金型6に対向する上型の形状を容易な形状にすることができる。一方、新規なターミナル部材2aを第1金型6内の(左)にセットする。さらに、第1金型6内の(右)では、成形されたターミナルユニット2の冷却を開始する。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(左)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。また、第1金型6内の(右)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6および第5金型10内のケース型にセットされたターミナルユニット2に第3の樹脂材料(本実施の形態では第1の樹脂材料と同様の樹脂材料)を射出して、ターミナルユニット2のインサート成形を行って
図3および
図13に示すような樹脂製ケースを成形する。具体的には、ターミナルユニット2のインサート成形を行って、露出する複数の端子部2bを囲むコネクタ接続部1eを含み、かつ、ターミナル部材2aに電気的に接続されるモータ部4を収容可能な樹脂製ケースを成形する。したがって、このY位置では、ターミナル部材2aのインサート成形(左)とターミナルユニット2のインサート成形とが同時に実施される。さらに、Y位置では、ターミナルユニット2のインサート成形と第1の成形部2c(右)の冷却とが同時に実施される。さらに述べると、このY位置では、ターミナル部材2aのインサート成形(左)と、第1の成形部2c(右)の冷却と、樹脂製ケースを成形するインサート成形とが同時に実施される。なお、樹脂製ケースは、
図12に示すケース本体1aに、
図10に示すターミナルユニット2が埋設されたものである。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの気密成形(左)を行って、
図10に示すように、ターミナル部材2a上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1金型6内において、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えたターミナルユニット2が成形される。この気密成形の間、第1金型6内の(右)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6のケース型では、樹脂製ケースの冷却が行われる。したがって、このZ位置において、樹脂製ケースのケース本体1aは、ターミナル部材2aのインサート成形(左)によって第2の成形部2dを気密成形している間に冷却される。つまり、このZ位置では、ターミナルユニット2の冷却(右)と、ターミナル部材2aのインサート成形(左)と、樹脂製ケースの冷却とが同時に実施される。
【0042】
その後、型開きを行って、ターンテーブル5を120°旋回し、4週目のD工程のX位置において、完成品取出しを行う。すなわち、第1金型6のケース型から冷却済みの完成品である樹脂製ケースを、例えば、
図2に示すロボット14によって取出す。一方、第1金型6内の(右)にセットされた冷却済みのターミナルユニット2をロボット14によって取出し、第1金型6のケース型にセットする。ここでは、
図11(a)に示すように、ターミナルインサート品(ターミナルユニット2)を第1金型6のケース型にセットする。さらに、新規なターミナル部材2aを第1金型6内の(右)にセットする。また、第1金型6内の(左)では、成形されたターミナルユニット2の冷却を開始する。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(右)を行って、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。また、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6および第5金型10内のケース型にセットされたターミナルユニット2に第3の樹脂材料を射出して、ターミナルユニット2のインサート成形を行って樹脂製ケースを成形する。したがって、このY位置では、樹脂製ケースの成形を行っている間に第2の成形部2dが冷却される。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの気密成形(右)を行って、ターミナル部材2a上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1金型6内において、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えたターミナルユニット2が成形される。この気密成形の間、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6のケース型では、樹脂製ケースの冷却が行われる。
【0043】
その後、型開きを行って、ターンテーブル5を120°旋回し、5週目のE工程のX位置において、完成品取出しを行う。すなわち、第1金型6のケース型から冷却済みの完成品である樹脂製ケースを取出す。一方、第1金型6内の(左)にセットされた冷却済みのターミナルユニット2を取出し、第1金型6のケース型にセットする。ここでは、
図11(a)に示すように、ターミナルインサート品(ターミナルユニット2)を第1金型6のケース型にセットする。さらに、新規なターミナル部材2aを第1金型6内の(左)にセットする。また、第1金型6内の(右)では、成形されたターミナルユニット2の冷却を開始する。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(左)を行って、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。また、第1金型6内の(右)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6および第5金型10内のケース型にセットされたターミナルユニット2に第3の樹脂材料を射出して、ターミナルユニット2のインサート成形を行って樹脂製ケースを成形する。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの気密成形(左)を行って、ターミナル部材2a上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1金型6内において、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えたターミナルユニット2が成形される。この気密成形の間、第1金型6内の(右)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6のケース型では、樹脂製ケースの冷却が行われる。
【0044】
その後、型開きを行って、ターンテーブル5を120°旋回し、6週目のF工程のX位置において、完成品取出しを行う。すなわち、第1金型6のケース型から冷却済みの完成品である樹脂製ケースを取出す。一方、第1金型6内の(右)にセットされた冷却済みのターミナルユニット2を取出し、第1金型6のケース型にセットする。ここでは、
図11(a)に示すように、ターミナルインサート品(ターミナルユニット2)を第1金型6のケース型にセットする。さらに、新規なターミナル部材2aを第1金型6内の(右)にセットする。また、第1金型6内の(左)では、成形されたターミナルユニット2の冷却を開始する。その後、ターンテーブル5を120°旋回し、Y位置において、型締め後、第1金型6および第5金型10内に第1の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの一部のインサート成形(右)を行って、ターミナル部材2aの一部と一体となる第1の成形部2cを成形する。また、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6および第5金型10内のケース型にセットされたターミナルユニット2に第3の樹脂材料を射出して、ターミナルユニット2のインサート成形を行って樹脂製ケースを成形する。その後、型開きし、ターンテーブル5を120°旋回する。そして、Z位置において、型締め後、第1金型6および第6金型11内に第2の樹脂材料を射出してターミナル部材2aの気密成形(右)を行って、ターミナル部材2a上に第2の成形部2dを成形する。これにより、第1金型6内において、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを備えたターミナルユニット2が成形される。この気密成形の間、第1金型6内の(左)では、引き続きターミナルユニット2の冷却を行う。さらに、第1金型6のケース型では、樹脂製ケースの冷却が行われる。
【0045】
以降、工程Dから工程Fが繰り返して行われ、樹脂製ケースを連続的に生産することができる。なお、ターミナルユニット2の生産個数に応じて、樹脂製ケースの生産個数を適宜変更可能である。
【0046】
なお、
図6の説明では、下型として第1金型6に注目して説明したが、下型である第2金型7および第3金型8についても第1金型6と同じ金型構造であり、かつ、第1金型6と同じ動作を行う。また、生産開始時、ターミナル部材2aの下型へのセットは、該下型の(右)でも(左)でもよい。さらに、気密成形後のターミナルユニット2の冷却について、冷却時間が短くてもよい場合には、1回のみの冷却としてもよい。
【0047】
次に、
図7および
図8を用いて本実施の形態の樹脂製ケースの製造手順Bを説明する。
図7および
図8に示す製造手順Bは、ターンテーブル5のX位置、Y位置、Z位置それぞれの位置において同時進行で行われる処理を120°旋回ごとに表した製造手順である。なお、
図7では、ターンテーブル5が120°時計方向に旋回するごとに行われる工程をG工程、H工程、I工程と呼び、
図8では、ターンテーブル5が120°時計方向に旋回するごとに行われる工程をJ工程、K工程、L工程と呼ぶ。
【0048】
まず、
図7に示すように、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してG工程において、Y位置で第2金型7と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第3金型8と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(右)が行われ、Z位置では、例えば、エラストマからなる第2の成形部2dを成形する気密成形(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(左)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0049】
その後、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してH工程において、Y位置で第1金型6と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第2金型7と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Z位置では第2の成形部2dを成形する気密成形(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(左)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(左)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0050】
その後、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してI工程において、Y位置で第3金型8と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第1金型6と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(左)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(左)が行われ、Z位置では第2の成形部2dを成形する気密成形(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0051】
その後、
図8に示すように、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してJ工程において、Y位置で第2金型7と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第3金型8と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(右)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(左)が行われ、Z位置では第2の成形部2dを成形する気密成形(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0052】
その後、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してK工程において、Y位置で第1金型6と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第2金型7と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(右)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(右)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Z位置では第2の成形部2dを成形する気密成形(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0053】
その後、ターンテーブル5を120°時計方向に旋回してL工程において、Y位置で第3金型8と第5金型10の型締め(型閉)を行い、かつZ位置で第1金型6と第6金型11の型締め(型閉)を行う。その後、X位置(右)ではターミナルユニット2の取出しおよびターミナル部材2aの下型へのセット(右)が行われ、Y位置では第1の成形部2cを成形するインサート成形(右)が行われ、Z位置では第2の成形部2dを成形する気密成形(右)が行われる。同時に、X位置(左)ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Y位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われ、Z位置ではターミナルユニット2の冷却(左)が行われる。さらに、同時に、X位置(ケース型)ではケース成形品(樹脂製ケース)の取出しおよびターミナルユニット2の下型へのセットが行われ、Y位置では樹脂製ケースを成形するインサート成形が行われ、Z位置では樹脂製ケースの冷却が行われる。続いて、Y位置およびZ位置において型開きが行われる。
【0054】
以降、工程Gから工程Lが繰り返して行われ、樹脂製ケースを連続的に生産することができる。
【0055】
本実施の形態の樹脂製ケースの製造方法では、上記工程Gから工程LのそれぞれのX位置、Y位置およびZ位置で実施される各処理を1サイクルとして、該1サイクルを上記工程Gから工程Lに亘って複数回繰り返す場合を説明した。さらに、本実施の形態では、上記工程Gから工程Lのそれぞれにおいて、1サイクル内の各処理が同時に実施される場合を説明した。しかしながら、本実施の形態の樹脂製ケースの製造方法では、上記1サイクル内の各処理のうち、少なくとも第1の成形部2cをインサート成形する処理と、ターミナルユニット2のインサート成形によって樹脂製ケースを成形する処理とが、同時に実施されればよい。
【0056】
本実施の形態の樹脂製ケースの製造では、インサート成形によってターミナル部材2a上に第1の成形部2cを成形し、さらに気密成形を行ってターミナル部材2aまたは第1の成形部2c上に第2の成形部2dを成形する。そして、第1の成形部2cおよび第2の成形部2dを有するターミナルユニット2を金型から取出すことなくさらにインサート成形することで、気密性を高めた樹脂製ケースを製造することができる。例えば、射出成形部が肉厚の製品やターミナル部材2aのレイアウト等により、インサート成形が複数回必要な成形品について、1台の射出成形装置20内で樹脂製ケースの製造を行うことが可能になる。
【0057】
その結果、インサート成形を用いた樹脂製ケースの生産の効率化を図ることができる。
【0058】
また、ターミナル部材2aのインサート成形から樹脂製ケースを成形するインサート成形まで、射出成形装置20内から成形品を取出すことなく、かつ、梱包せずに樹脂製ケースを製造するため、工程間在庫(中間在庫とも呼ぶ)を発生させることなく、樹脂製ケースを製造することができる。
【0059】
また、射出成形装置20内から部材を取出さずに樹脂製ケースを製造するため、部材に異物が付着することを低減できる。その結果、除電エアーブローなどの配慮を無くすことができるとともに、製品(樹脂製ケース)の出来栄えの安定化を図ることができる。
【0060】
また、1つの製品に対して2回実施されるインサート成形の間隔が一定の時間であるため、製品温度差による金型へのセット時のガタツキ等による製品の出来栄えのバラツキを低減することができる。
【0061】
さらに、成形に使用される金型の組み合わせが決まるため、製品の出来栄えのバラツキを低減することができる。
【0062】
また、製品の2個目からは、処理時間が長い工程の成形タクトで120°旋回ごとに完成品が形成されるため、製品の生産性を高めることができる。
【0063】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0064】
上記実施の形態では、ターンテーブル5における第1回転位置と第2回転位置と第1回転位置の成す角度、および第1金型6、第2金型7、第3金型8の配置間隔(回転中心Cの周上の角度)がそれぞれ120°の場合を説明したが、これらの角度は、120°に限らず120°以外の角度であってもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 燃料ポンプ
1a ケース本体(ケース部)
1b 収容部
1c 吸入管
1d 送出配管
1e コネクタ接続部(外部接続部)
2 ターミナルユニット
2a ターミナル部材
2b 端子部
2c 第1の成形部
2d 第2の成形部
2e 幅広部(他部)
4 モータ部(モータ)
4a インペラ
5 ターンテーブル
6 第1金型(下型)
7 第2金型(下型)
8 第3金型(下型)
10 第5金型(上型)
11 第6金型(上型)
12 第1射出装置
12a 射出筒
12b 射出口
13 第2射出装置
13a 射出筒
13b 射出口
14 ロボット
15 フィルタ
16 流路ブロック
20 射出成形装置