(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】ディスプレイパネル及びその製造方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20231113BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20231113BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20231113BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20231113BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20231113BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20231113BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09G3/3233
G09G3/20 624B
G09G3/20 611H
G09F9/30 365
G09F9/302 C
G09F9/30 349Z
G09F9/30 330
G09F9/00 338
H10K59/10
(21)【出願番号】P 2020562188
(86)(22)【出願日】2019-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2019098704
(87)【国際公開番号】W WO2020155593
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2022-07-29
(31)【優先権主張番号】201910085404.8
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 庭良
(72)【発明者】
【氏名】青 ▲海▼▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 慧娟
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼ ▲躍▼
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-141402(JP,A)
【文献】特開2005-100724(JP,A)
【文献】特開2016-075868(JP,A)
【文献】特開2018-198198(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0317150(US,A1)
【文献】中国実用新案第207781608(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G09G 1/00-5/42
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルであって、
ベース基板と、前記ベース基板に設置された複数のサブ画素と、を含み、前記複数のサブ画素は複数の繰り返しユニットを構成し、各前記繰り返しユニットは、1つの第1色サブ画素、2つの第2色サブ画素、及び1つの第3色サブ画素を含み、
各前記サブ画素は、駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに電気的に接続された発光素子と、を含み、前記発光素子は、第1電極層、発光層、及び第2電極層を含み、
各前記第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、各前記第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なり、
各前記サブ画素は前記駆動トランジスタを含む画素回路を含み、
前記2つの第2色サブ画素のうち第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、前記2つの第2色サブ画素のうち第2の第2色サブ画素における画素回路の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なり、
前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、前記第1の第2色サブ画素における画素回路の、前記ベース基板での正投影とは重ならない、ディスプレイパネル。
【請求項2】
各前記第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影が、各前記第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影内にある、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の形状と前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の形状が異なる、請求項1又は2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第1駆動電極ブロックと、前記第1駆動電極ブロックに接続された補助電極ブロックと、を含み、
前記第1駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは重ならず、
前記補助電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なる、請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
前記補助電極ブロックの第1投影重なり領域の面積と、前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の第2投影重なり領域の面積との比率が、比率範囲内にあり、
前記第1投影重なり領域は、前記補助電極ブロックの前記ベース基板での正投影と、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とのオーバーラップ領域であり、前記第2投影重なり領域は、前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影と、前記第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とのオーバーラップ領域であり、前記比率範囲は90%~110%である、請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は第2駆動電極ブロックを含み、
前記第2駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なる、請求項4又は5に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
前記第1駆動電極ブロックの形状と前記補助電極ブロックの形状とが異なり、前記第1駆動電極ブロックの形状と前記第2駆動電極ブロックの形状とが同じであり、前記第1駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積と、前記第2駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積とが同じである、請求項6に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の中心と前記第1駆動電極ブロックの中心との間の距離が、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の中心と前記第2駆動電極ブロックの中心との間の距離よりも大きい、請求項6又は7に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極は、前記ベース基板の表面に平行する第1方向に沿って配列されており、
前記第1方向において、前記第1駆動電極ブロックは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極に近い側に位置する、請求項6~8のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
前記画素回路は寄生サブ回路をさらに含み、前記第1の第2色サブ画素における画素回路の寄生サブ回路は第1コンデンサを含み、前記第1コンデンサは第1電極と第2電極とを含み、
前記補助電極ブロックは前記第1コンデンサの第1電極として機能し、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極は前記第1コンデンサの第2電極として兼用され、
前記画素回路は寄生サブ回路をさらに含み、前記第2の第2色サブ画素における画素回路の寄生サブ回路は第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサは第1電極と第2電極とを含み、
前記第2駆動電極ブロックは前記第2コンデンサの第1電極として兼用され、前記第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極は前記第2コンデンサの第2電極として兼用される、請求項9に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
各前記繰り返しユニットでは、前記第1の第2色サブ画素と前記第2の第2色サブ画素とが前記第1方向に沿って配列され、前記第1方向において、前記補助電極ブロックが前記第1駆動電極ブロックの、前記第2の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置し、
各前記繰り返しユニットでは、前記第1色サブ画素と前記第3色サブ画素とが第2方向に沿って配列され、且つ、前記第2方向において、前記第1の第2色サブ画素及び前記第2の第2色サブ画素が、前記第1色サブ画素と前記第3色サブ画素との間に位置し、
前記第2方向は前記ベース基板の表面に平行し、且つ、前記第1方向と前記第2方向とは互いに垂直している、請求項9または10に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
前記画素回路の前記ベース基板から離れた側に設置された平坦層をさらに含み、
前記第1電極層は、前記平坦層の前記駆動トランジスタから離れた側に設置され、
前記発光層は、前記第1電極層の前記平坦層から離れた側に設置され、
前記第2電極層は、前記発光層の前記第1電極層から離れた側に設置され、
前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第1接続電極ブロックをさらに含み、前記第1接続電極ブロックは、前記第1駆動電極ブロックに電気的に接続され、前記第1方向において前記第1駆動電極ブロックの、前記第2の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置し、
前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第2接続電極ブロックをさらに含み、前記第2接続電極ブロックは、前記第2駆動電極ブロックに電気的に接続され、前記第1方向において前記第2駆動電極ブロックの、前記第1の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置し、
前記平坦層は第1ビアと第2ビアとを含み、
前記第1接続電極ブロックは、前記第1ビアを介して前記第1の第2色サブ画素の画素回路に電気的に接続され、前記第2接続電極ブロックは、前記第2ビアを介して前記第2の第2色サブ画素の画素回路に電気的に接続される、請求項11に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
前記第1方向において、前記第1接続電極ブロックは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極との間に位置し、
前記第1方向において、前記第1接続電極ブロックは、前記第1駆動電極ブロックと前記補助電極ブロックとの間に位置する、請求項12に記載のディスプレイパネル。
【請求項14】
前記第1接続電極ブロックの形状と前記第2接続電極ブロックの形状とが同じであり、前記第1接続電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積と前記第2接続電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積とが同じである、請求項12または13に記載のディスプレイパネル。
【請求項15】
前記第1色サブ画素の発光素子の第1電極層は、互いに電気的に接続された第3駆動電極ブロック及び第3接続電極ブロックを含み、前記第3色サブ画素の発光素子の第1電極層は、互いに電気的に接続された第4駆動電極ブロック及び第4接続電極ブロックを含み、
前記平坦層は第3ビアと第4ビアとを含み、前記第3接続電極ブロックは、前記第3ビアまで延びて、前記第3ビアを介して前記第1色サブ画素の画素回路に電気的に接続され、前記第4接続電極ブロックは、前記第4ビアまで延びて、前記第4ビアを介して前記第3色サブ画素の画素回路に電気的に接続され、
各前記繰り返しユニットでは、
前記第1方向において、前記第3接続電極ブロックは前記第3駆動電極ブロックの前記補助電極ブロックから離れた側に位置し、前記第2方向において、前記第3接続電極ブロックは前記第3駆動電極ブロックの前記第4駆動電極ブロックに近い側に位置し、
前記第1方向において、前記第4接続電極
ブロックは前記第4駆動電極ブロックの前記補助電極ブロックから離れた側に位置し、前記第2方向において、前記第4接続電極ブロックは前記第4駆動電極ブロックの前記第3駆動電極ブロックに近い側に位置する、請求項12~14のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
【請求項16】
前記画素回路は、アクティブ半導体層、ゲート金属層、及びソース・ドレイン金属層を含み、前記ベース基板に垂直な方向において、前記アクティブ半導体層が前記ベース基板と前記ゲート金属層との間に介在し、前記ゲート金属層が前記アクティブ半導体層と前記ソース・ドレイン金属層との間に介在し、
前記第1接続電極ブロックは、前記第1ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第2接続電極ブロックは、前記第2ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第3接続電極ブロックは、前記第3ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第4接続電極ブロックは、前記第4ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びている、請求項15に記載のディスプレイパネル。
【請求項17】
複数の前記繰り返しユニットが第2方向に沿って配列されて複数の繰り返しユニット群を構成し、前記複数の繰り返しユニット群は、前記第1方向に沿って配列されており、
前記第1方向において、前記第1接続電極ブロック、前記第2接続電極ブロック、前記第3接続電極ブロック、及び前記第4接続電極ブロックは、隣接する2つの繰り返しユニット群の間に位置し、
前記第1方向において、前記補助電極ブロックの少なくとも一部は、前記補助電極ブロックの前記第1駆動電極ブロックから離れた側にあって、前記補助電極ブロックが位置する繰り返しユニット群に隣接する繰り返しユニット群における隣接する2つの繰り返しユニットの間に位置する、請求項15又は16に記載のディスプレイパネル。
【請求項18】
前記第1色サブ画素は赤色のサブ画素であり、前記2つの第2色サブ画素はいずれも緑色のサブ画素であり、前記第3色サブ画素は青色のサブ画素である、請求項1~17のいずれか一項に記載のディスプレイパネル。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか一項に記載のディスプレイパネルを備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年01月29日に提出された中国特許出願第201910085404.8号の優先権を主張し、上記中国特許出願で開示された全内容が本願の一部として引用されている。
【0002】
本開示の実施例は、ディスプレイパネル及びその製造方法、表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active matrix organic light emitting diode、AMOLED)は、自己発光が可能な電流型発光デバイスであり、高い応答速度、高いリフレッシュ頻度や低消費電力などの特徴を有するため、ますます高性能ディスプレイパネルに広く適用されている。
【0004】
AMOLEDディスプレイパネルは、ベース基板と、ベース基板にアレイ状に配列された複数のサブ画素と、を備え、各サブ画素は、1つの駆動トランジスタと、該駆動トランジスタに接続された発光素子とを含み、且つ該駆動トランジスタのドレイン電極は発光素子の陽極に接続され、発光素子を発光するように駆動し得る。しかし、ディスプレイパネルでは、各サブ画素の発光輝度に差があるので、ディスプレイパネルの輝度均一性が劣る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の少なくともいくつかの実施例は、
ベース基板と、前記ベース基板に設置された複数のサブ画素と、を含み、前記複数のサブ画素は複数の繰り返しユニットを構成し、各前記繰り返しユニットは、1つの第1色サブ画素、2つの第2色サブ画素、及び1つの第3色サブ画素を含み、
各前記サブ画素は、駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに電気的に接続された発光素子と、を含み、前記発光素子は、第1電極層、発光層、及び第2電極層を含み、
各前記第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、各前記第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なるディスプレイパネルを提供する。
【0006】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影が、各前記第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影内にある。
【0007】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記サブ画素は前記駆動トランジスタを含む画素回路を含み、
前記2つの第2色サブ画素のうち第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、前記2つの第2色サブ画素のうち第2の第2色サブ画素における画素回路の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なり、
前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、前記第1の第2色サブ画素における画素回路の、前記ベース基板での正投影とは重ならない。
【0008】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の形状と前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の形状が異なる。
【0009】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第1駆動電極ブロックと、前記第1駆動電極ブロックに接続された補助電極ブロックと、を含み、
前記第1駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは重ならず、
前記補助電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0010】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記補助電極ブロックの第1投影重なり領域の面積と、前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の第2投影重なり領域の面積との比率が、比率範囲内にあり、
前記第1投影重なり領域は、前記補助電極ブロックの前記ベース基板での正投影と、前記第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とのオーバーラップ領域であり、前記第2投影重なり領域は、前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影と、前記第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とのオーバーラップ領域であり、前記比率範囲は90%~110%である
【0011】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は第2駆動電極ブロックを含み、
前記第2駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影は、前記第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0012】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1駆動電極ブロックの形状と前記補助電極ブロックの形状とが異なり、前記第1駆動電極ブロックの形状と前記第2駆動電極ブロックの形状とが同じであり、前記第1駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積と、前記第2駆動電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積とが同じである。
【0013】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の中心と前記第1駆動電極ブロックの中心との間の距離が、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の中心と前記第2駆動電極ブロックの中心との間の距離よりも大きい。
【0014】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極は、前記ベース基板の表面に平行する第1方向に沿って配列されており、
前記第1方向において、前記第1駆動電極ブロックは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極に近い側に位置する。
【0015】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1方向において、前記第1駆動電極ブロックは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と、前記第2の第2色サブ画素における画素回路の駆動トランジスタのゲート電極との間に位置する。
【0016】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記画素回路は寄生サブ回路をさらに含み、前記第1の第2色サブ画素における画素回路の寄生サブ回路は第1コンデンサを含み、前記第1コンデンサは第1電極と第2電極とを含み、
前記補助電極ブロックは前記第1コンデンサの第1電極として機能し、前記第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極は前記第1コンデンサの第2電極として兼用される。
【0017】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記画素回路は寄生サブ回路をさらに含み、前記第2の第2色サブ画素における画素回路の寄生サブ回路は第2コンデンサを含み、前記第2コンデンサは第1電極と第2電極とを含み、
前記第2駆動電極ブロックは前記第2コンデンサの第1電極として兼用され、前記第2の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極は前記第2コンデンサの第2電極として兼用される。
【0018】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記繰り返しユニットでは、前記第1の第2色サブ画素と前記第2の第2色サブ画素とが前記第1方向に沿って配列され、前記第1方向において、前記補助電極ブロックが前記第1駆動電極ブロックの、前記第2の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置する。
【0019】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記繰り返しユニットでは、前記第1色サブ画素と前記第3色サブ画素とが第2方向に沿って配列され、且つ、前記第2方向において、前記第1の第2色サブ画素及び前記第2の第2色サブ画素が、前記第1色サブ画素と前記第3色サブ画素との間に位置し、
前記第2方向は前記ベース基板の表面に平行し、且つ、前記第1方向と前記第2方向とは互いに垂直している。
【0020】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記繰り返しユニットでは、前記第1の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層の面積が、前記第2の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層の面積よりも大きい。
【0021】
たとえば、本開示のいくつかの実施例によるディスプレイパネルは、前記画素回路の前記ベース基板から離れた側に設置された平坦層をさらに含み、
前記第1電極層は、前記平坦層の前記駆動トランジスタから離れた側に設置され、
前記発光層は、前記第1電極層の前記平坦層から離れた側に設置され、
前記第2電極層は、前記発光層の前記第1電極層から離れた側に設置される。
【0022】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第1接続電極ブロックをさらに含み、前記第1接続電極ブロックは、前記第1駆動電極ブロックに電気的に接続され、前記第1方向において前記第1駆動電極ブロックの、前記第2の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置し、
前記第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層は、第2接続電極ブロックをさらに含み、前記第2接続電極ブロックは、前記第2駆動電極ブロックに電気的に接続され、前記第1方向において前記第2駆動電極ブロックの、前記第1の第2色サブ画素の発光素子から離れた側に位置する。
【0023】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記平坦層は第1ビアと第2ビアとを含み、
前記第1接続電極ブロックは、前記第1ビアを介して前記第1の第2色サブ画素の画素回路に電気的に接続され、前記第2接続電極ブロックは、前記第2ビアを介して前記第2の第2色サブ画素の画素回路に電気的に接続される。
【0024】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1方向において、前記第1接続電極ブロックは、前記第1駆動電極ブロックの、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極から離れた側に位置する。
【0025】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1方向において、前記第1接続電極ブロックは、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極との間に位置する。
【0026】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1方向において、前記第1接続電極ブロックは、前記第1駆動電極ブロックと前記補助電極ブロックとの間に位置する。
【0027】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1方向において、前記第2接続電極ブロックは、前記第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、前記第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極から離れた側に位置し、
前記第2駆動電極ブロックは、前記第2接続電極ブロックと前記第1駆動電極ブロックとの間に位置する。
【0028】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1接続電極ブロックの形状と前記第2接続電極ブロックの形状とが同じであり、前記第1接続電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積と前記第2接続電極ブロックの前記ベース基板での正投影の面積とが同じである。
【0029】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1色サブ画素の発光素子の第1電極層は、互いに電気的に接続された第3駆動電極ブロック及び第3接続電極ブロックを含み、前記第3色サブ画素の発光素子の第1電極層は、互いに電気的に接続された第4駆動電極ブロック及び第4接続電極ブロックを含み、
前記平坦層は第3ビアと第4ビアとを含み、前記第3接続電極ブロックは、前記第3ビアまで延びて、前記第3ビアを介して前記第1色サブ画素の画素回路に電気的に接続され、前記第4接続電極ブロックは、前記第4ビアまで延びて、前記第4ビアを介して前記第3色サブ画素の画素回路に電気的に接続される。
【0030】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、各前記繰り返しユニットでは、
前記第1方向において、前記第3接続電極は前記第3駆動電極ブロックの前記補助電極ブロックから離れた側に位置し、前記第2方向において、前記第3接続電極は前記第3駆動電極ブロックの前記第4駆動電極ブロックに近い側に位置し、
前記第1方向において、前記第4接続電極は前記第4駆動電極ブロックの前記補助電極ブロックから離れた側に位置し、前記第2方向において、前記第4接続電極は前記第4駆動電極ブロックの前記第3駆動電極ブロックに近い側に位置する。
【0031】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記画素回路は、アクティブ半導体層、ゲート金属層、及びソース・ドレイン金属層を含み、前記ベース基板に垂直な方向において、前記アクティブ半導体層が前記ベース基板と前記ゲート金属層との間に介在し、前記ゲート金属層が前記アクティブ半導体層と前記ソース・ドレイン金属層との間に介在し、
前記第1接続電極ブロックは、前記第1ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第2接続電極ブロックは、前記第2ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第3接続電極ブロックは、前記第3ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びており、
前記第4接続電極ブロックは、前記第4ビアを通して前記ソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0032】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、複数の前記繰り返しユニットが第2方向に沿って配列されて複数の繰り返しユニット群を構成し、前記複数の繰り返しユニット群は、前記第1方向に沿って配列されており、
前記第1方向において、前記第1接続電極ブロック、前記第2接続電極ブロック、前記第3接続電極ブロック、及び前記第4接続電極ブロックは、隣接する2つの繰り返しユニット群の間に位置し、
前記第1方向において、前記補助電極ブロックの少なくとも一部は、前記補助電極ブロックの前記第1駆動電極ブロックから離れた側にあって、前記補助電極ブロックが位置する繰り返しユニット群に隣接する繰り返しユニット群における隣接する2つの繰り返しユニットの間に位置する。
【0033】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1色サブ画素は赤色のサブ画素であり、前記2つの第2色サブ画素はいずれも緑色のサブ画素であり、前記第3色サブ画素は青色のサブ画素である。
【0034】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記第1色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影の面積が、各前記第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影の面積よりも大きく、且つ前記第3色サブ画素における発光素子の第1電極層の、前記ベース基板での正投影の面積よりも小さい。
【0035】
たとえば、本開示のいくつかの実施例に係るディスプレイパネルでは、前記画素回路は、発光制御サブ回路、データ書込みサブ回路、ストレージサブ回路、閾値補償サブ回路、基準電圧書込みサブ回路、第1リセットサブ回路、及び第2リセットサブ回路をさらに含み、
前記データ書込みサブ回路は、ゲート信号により制御されて、データ信号を前記ストレージサブ回路の第1端子に書き込むように構成され、
前記ストレージサブ回路は、前記データ信号を収納するように構成され、
前記駆動トランジスタは、前記ストレージサブ回路の第2端子の電圧に基づいて前記発光素子を駆動して発光するように構成され、
前記発光制御サブ回路は、前記駆動トランジスタ及び前記発光素子のそれぞれに電気的に接続され、前記駆動トランジスタと前記発光素子との接続を導通又は遮断するように構成され、
前記閾値補償サブ回路は、前記駆動トランジスタに電気的に接続され、且つ、閾値補償制御信号により制御されて前記駆動トランジスタに対して閾値補償を行うように構成され、
前記基準電圧書込みサブ回路は、前記ストレージサブ回路の第1端子に電気的に接続され、且つ、基準電圧補償制御信号により制御されて前記ストレージサブ回路の第1端子に基準電圧信号を書き込むように構成され、
前記第1リセットサブ回路は、前記ストレージサブ回路の第1端子に電気的に接続され、且つ、第1リセット制御信号により制御されて前記ストレージサブ回路の第1端子に第1リセット電圧を書き込むように構成され、
前記第2リセットサブ回路は、前記ストレージサブ回路の第2端子に電気的に接続され、且つ、第2リセット制御信号により制御されて前記ストレージサブ回路の第2端子に第2リセット電圧を書き込むように構成される。
【0036】
本開示の少なくともいくつかの実施例は、
ベース基板を得ることと、
複数のサブ画素を前記ベース基板に形成することと、を含み、
前記複数のサブ画素は、複数の繰り返しユニットを構成し、各繰り返しユニットは、1つの第1色サブ画素、2つの第2色サブ画素、及び1つの第3色サブ画素を含み、
各前記サブ画素は、駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに接続された発光素子と、を含み、前記発光素子は、第1電極層、発光層、及び第2電極層を含み、各前記第2色サブ画素における第1電極層の、前記ベース基板での正投影が、各前記第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、前記ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なるディスプレイパネルの製造方法をさらに提供する。
【0037】
本開示の少なくともいくつかの実施例は、上記のいずれかに記載のディスプレイパネルを備える表示装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明するが、明らかなように、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例に関するものに過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることができる。
【0039】
【
図1】
図1は本開示のいくつかの実施例によるディスプレイパネルの構造模式図である。
【
図2】
図2は本開示のいくつかの実施例による別のディスプレイパネルの構造模式図である。
【
図3】
図3は本開示のいくつかの実施例によるサブ画素の構造模式図である。
【
図4】
図4は本開示のいくつかの実施例による発光素子の構造模式図である。
【
図5】
図5は本開示のいくつかの実施例によるさらに別のディスプレイパネルの構造模式図である。
【
図6】
図6は本開示のいくつかの実施例によるサブ画素の画素回路における各信号端子のタイミング図である。
【
図7】
図7は本開示のいくつかの実施例による繰り返しユニットの構造模式図である。
【
図8A】
図8Aは本開示のいくつかの実施例による第1の第2色サブ画素の構造模式図である。
【
図8B】
図8Bは本開示のいくつかの実施例による第2の第2色サブ画素の構造模式図である。
【
図9A】
図9Aは本開示の別のいくつかの実施例による繰り返しユニットの平面構造図である。
【
図9E】
図9Eは本開示のいくつかの実施例によるまたさらに別のディスプレイパネルの平面模式図である。
【
図10】
図10は本開示のさらに別のいくつかの実施例によるディスプレイパネルの構造模式図である。
【
図11】
図11は本開示のいくつかの実施例によるディスプレイパネルの製造方法のフローチャートである。
【
図12A】
図12Aは本開示のいくつかの実施例による表示装置の模式的なブロック図である。
【
図12B】
図12Bは本開示のいくつかの実施例による表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な努力を必要とせずに想到しうるすべての他の実施例は、本開示の特許範囲に属する。
【0041】
特に定義されていない限り、本開示で使用される専門用語又は科学用語は当業者が理解できる通常の意味であるべきである。本開示において使用される「第1」、「第2」及び類似の用語は、いかなる順序、数又は重要性も示さず、異なる構成要素を区別するためにのみ使用される。「含む」又は「備える」等のような用語は、該用語の前に示される素子又は要素が該用語の後に挙げられた素子又は要素及びその同等物をカバーするが、その他の素子又は要素を除外しないことを意味する。「接続」又は「連結」などのような用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接か間接かを問わず電気的接続も含む。「上」、「下」、「左」、「右」などは相対的な位置関係を示すために過ぎず、説明対象の絶対位置が変わると、この相対的な位置関係もそれに応じて変わる。
【0042】
本開示のすべての実施例で使用されるトランジスタは薄膜トランジスタ、電界効果トランジスタ又はその他の同じ特性を有するデバイスであってもよく、回路での役割から、本開示の実施例で使用されるトランジスタは主にスイッチングトランジスタである。ここで使用されるスイッチングトランジスタのソース電極とドレイン電極とが構造的に対称的なものであるため、そのソース電極とドレイン電極は交換可能であり、ソース電極とドレイン電極とは物理的構造については区別がない。本開示の実施例では、スイッチングトランジスタのソース電極は第1電極、スイッチングトランジスタのドレイン電極は第2電極と呼ばれる。図中の形態に応じて、トランジスタの中間端子がゲート電極、信号入力端子がソース電極、信号出力端子がドレイン電極として規定されている。
【0043】
また、本開示の実施例で使用されるスイッチングトランジスタは、P型スイッチングトランジスタとN型スイッチングトランジスタのうちのいずれかを含んでもよい。P型スイッチングトランジスタは、ゲート電極が低レベルである場合に導通し、ゲート電極が高レベルである場合に遮断する。N型スイッチングトランジスタは、ゲート電極が高レベルである場合に導通し、ゲート電極が低レベルである場合に遮断する。さらに、本開示の各実施例では、複数の信号のそれぞれには第1電位と第2電位とが対応している。第1電位及び第2電位は該信号の電位には2つの状態量があることを示すに過ぎず、全文を通じて第1電位又は第2電位が特定の数値を有することを意図しない。
【0044】
表示技術の発展に伴い、コストを低減させるとともにディスプレイパネルの解像度を向上させるために、従来のディスプレイパネルに含まれる複数のサブ画素は、赤色のサブ画素、緑色のサブ画素、青色のサブ画素、及び緑色のサブ画素の順(すなわちRGBGの順)に配列される。該RGBG配列態様を用いたディスプレイパネルでは、各サブ画素の陽極は一般には
図1に示す態様で配列されることができる。
図1に示すように、領域12~82は各サブ画素の画素回路がベース基板に位置する領域であり、該画素回路は駆動トランジスタ(
図1に示されていない)を含んでもよい。符号11及び71はいずれも赤色のサブ画素における発光素子の陽極であり、符号21、41、61及び81は緑色のサブ画素における発光素子の陽極であり、符号31及び51は青色のサブ画素における発光素子の陽極である。
【0045】
各サブ画素では、発光素子の陽極と駆動トランジスタのゲート電極との間に寄生容量ΔCがあり、該寄生容量ΔCは、発光素子の発光輝度に影響を与え、且つ寄生容量ΔCが大きいほど、発光輝度が低くなり、寄生容量ΔCが小さいほど、発光輝度が高くなる。さらに、該寄生容量ΔCの大きさは、発光素子の陽極のベース基板での正投影と駆動トランジスタのゲート電極のベース基板での正投影との重なり面積に正比例し、つまり、重なり面積が大きいほど、寄生容量ΔCが大きく、重なり面積が小さいほど、寄生容量ΔCが小さい。
【0046】
たとえば、RGBG配列態様を用いたディスプレイパネルでは、各サブ画素における発光素子の陽極は、ベース基板での正投影の面積が異なる。該サブ画素の配列態様、発光素子の陽極サイズやサブ画素のサイズなどの要素による影響のため、該ディスプレイパネルには輝度の均一性が悪くなりやすいことがある。たとえば、各赤色のサブ画素間の輝度均一性が良好であり、つまり、各赤色のサブ画素における発光素子の陽極の、ベース基板での正投影と各赤色のサブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積がすべて同じである。各青色のサブ画素間の輝度均一性も良好であり、つまり、各青色のサブ画素における発光素子の陽極のベース基板での正投影と各青色のサブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積もすべて同じである。一方、各緑色のサブ画素間の輝度均一性が悪く、つまり、各緑色のサブ画素における発光素子の陽極のベース基板での正投影と各緑色のサブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積には大きな差があり、この結果、各緑色のサブ画素における発光素子の発光輝度に差をもたらしやすい。
【0047】
たとえば、
図1に示すように、1つの赤色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、赤色のサブ画素の陽極11)の、ベース基板での正投影と、該赤色のサブ画素の画素回路(たとえば、領域12内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積は、別の赤色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、赤色のサブ画素の陽極71)の、ベース基板での正投影と、当該別の赤色のサブ画素の画素回路(たとえば、領域72内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影の重なり面積とは同じである。
【0048】
図1に示すように、1つの青色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、青色のサブ画素の陽極31)の、ベース基板での正投影と、該青色のサブ画素の画素回路(たとえば、領域32内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積は、別の青色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、青色のサブ画素の陽極51)の、ベース基板での正投影と、当該別の青色のサブ画素の画素回路(たとえば、領域52内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積とは同じである。
【0049】
しかし、
図1に示すように、隣接する2つの緑色のサブ画素のうち、一方の緑色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、緑色のサブ画素の陽極21)の、ベース基板での正投影と該緑色のサブ画素の画素回路(たとえば領域22内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積は、他方の緑色のサブ画素における発光素子の陽極(たとえば、緑色のサブ画素の陽極61)の、ベース基板での正投影と当該他方の緑色のサブ画素の画素回路(たとえば領域62内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影の重なり面積よりも大きく、たとえば、他方の緑色のサブ画素における発光素子の陽極61の、ベース基板での正投影は、当該他方の緑色のサブ画素の画素回路(たとえば領域62内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは重ならない。
【0050】
したがって、隣接する2つの緑色のサブ画素のうち、一方の緑色のサブ画素における発光素子の陽極21と該緑色のサブ画素における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量ΔC21が大きい一方、他方の緑色のサブ画素における発光素子の陽極61と該緑色のサブ画素における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量ΔC61が小さい(たとえば、ΔC61は0)。それにより、この隣接する2つの緑色のサブ画素における発光素子において、たとえば低グレースケール(たとえば、64グレースケール)の場合に表示輝度には大きな差が生じてしまって、該ディスプレイパネルの表示輝度の均一性が悪くなり、表示効果が劣る。
【0051】
本開示の実施例は、ディスプレイパネル及びその製造方法、表示装置を提供しており、該ディスプレイパネルは、ベース基板と、ベース基板に設置された複数のサブ画素と、を含み、複数のサブ画素は複数の繰り返しユニットを構成し、各繰り返しユニットは、1つの第1色サブ画素、2つの第2色サブ画素、及び1つの第3色サブ画素を含み、各サブ画素は、駆動トランジスタと、駆動トランジスタに電気的に接続された発光素子とを含み、発光素子は、第1電極層、発光層、及び第2電極層を含み、各第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、ベース基板での正投影は、各第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0052】
該ディスプレイパネルでは、各第2色サブ画素における間の発光素子の輝度には差が小さく、又は差がないため、該ディスプレイパネルの輝度均一性が良好であり、表示装置の表示効果が良好である。それにより、ディスプレイパネルの表示効果が劣るという問題を解決できる。
【0053】
図2は本開示の実施例による別のディスプレイパネルの構造模式図である。
図3は本開示のいくつかの実施例によるサブ画素の構造模式図である。
図4は本開示のいくつかの実施例による発光素子の構造模式図である。
図5は本開示のいくつかの実施例によるさらに別のディスプレイパネルの構造模式図である。
【0054】
たとえば、
図2に示すように、該ディスプレイパネルは、ベース基板00と、ベース基板00に設置された複数のサブ画素(
図2には、一例として8個のサブ画素だけが示されている)と、を含み、たとえば、複数のサブ画素のうち少なくとも一部のサブ画素は異なる色を有する。たとえば、複数のサブ画素は、複数の第1色サブ画素、第2色サブ画素、及び複数の第3色サブ画素を含み、該複数のサブ画素は、第1色サブ画素C1、第2色サブ画素C2、第3色サブ画素C3、及び第2色サブ画素C2の順に配列してもよい。
【0055】
たとえば、ベース基板00は、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板などの適切な基板であってもよい。
【0056】
たとえば、
図5に示すように、複数のサブ画素は複数の繰り返しユニット100を構成し、各繰り返しユニット100は、1つの第1色サブ画素C1、2つの第2色サブ画素C2、及び1つの第3色サブ画素C3を含む。2つの第2色サブ画素C2は、第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素を含んでもよい。
【0057】
たとえば、
図3に示すように、各サブ画素は、画素回路01と発光素子02を含み、該画素回路01は、発光素子02に電気的に接続された駆動トランジスタM1を含む。たとえば、該駆動トランジスタM1は、該発光素子02の第1端子(たとえば、該発光素子02の陽極)に接続され、該発光素子02を発光するように駆動することに用いられる。
【0058】
たとえば、該発光素子02は発光ダイオードであってもよく、発光ダイオードはたとえば有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)又は量子ドット発光ダイオード(QLED)などであり得るが、本開示の実施例はそれに限定されない。また、
図3から分かるように、該発光素子02の陽極と該駆動トランジスタM1のゲート電極N1との間には寄生容量ΔCが存在する。
【0059】
たとえば、
図4に示すように、各サブ画素における発光素子02は、第1電極層021、発光層022、及び第2電極層023を含む。発光層022は第1電極層021と第2電極層023との間に設置される。
【0060】
たとえば、各第2色サブ画素C2における第1電極層021の、ベース基板00での正投影は、該第2色サブ画素C2における駆動トランジスタM1のゲート電極N1の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。たとえば、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、第2の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。
【0061】
たとえば、いくつかの実施例では、各第2色サブ画素C2における駆動トランジスタM1のゲート電極N1の、ベース基板00での正投影は、各第2色サブ画素C2における第1電極層021の、ベース基板00での正投影内にある。すなわち、第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影内にあり、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影内にある。つまり、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影を完全にカバーし、第2の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板00での正投影を完全にカバーする。
【0062】
たとえば、第1電極層021は発光素子02の陽極、第2電極層023は発光素子02の陰極であり得る。たとえば、発光層022のベース基板00での正投影は、第2電極層023のベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。たとえば、第1の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022の、ベース基板10での正投影は、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022の、ベース基板00での正投影とは連続している。つまり、第1の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022と第2の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022とは、ファインメタルマスク(FMM)における1つの開口によって作製することができる。そのため、FMMプロセスの難しさを効果的に低減できる。たとえば、第1の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022と第2の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022とは一体のものである。
【0063】
たとえば、各サブ画素について、第1電極層021のベース基板00での正投影、発光層022のベース基板00での正投影、及び第2電極層023のベース基板00での正投影の重なり領域内においては、画素定義層の開口に対応する部分が発光に用いられる。
【0064】
たとえば、発光層022の材料は発光素子02が発光する光の色に応じて選択できる。発光層022の材料には、蛍光発光材料やリン光発光材料などが含まれる。たとえば、いくつかの実施例では、第1電極層021と第2電極層023とはいずれも導電材料を用いて製造される。
【0065】
たとえば、各繰り返しユニット100では、第1の第2色サブ画素C1の発光素子の第1電極層の面積は、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の第1電極層の面積よりも大きい。
【0066】
図5は、本開示の実施例による各サブ画素における発光ユニットの第1電極層と駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での平面構造模式図を示す。たとえば、
図5に示すように、領域10~80は、各サブ画素における画素回路01が位置する領域であり、Rは第1色サブ画素における発光素子の第1電極層(すなわち陽極)を示し、G1は第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層(すなわち陽極)を示し、G2は第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層(すなわち陽極)を示し、Bは第3色サブ画素における発光素子の第1電極層(すなわち陽極)を示す。
【0067】
なお、
図5に示すように、領域10及び領域50は第1列、領域20及び領域60は第2列、領域30及び領域70は第3列、領域40及び領域80は第4列に位置してもよい。領域10、領域20、領域30及び領域40は第1行、領域50、領域60、領域70及び領域80は第2行に位置してもよい。
【0068】
たとえば、
図5から分かるように、本開示の実施例では、繰り返しユニット100における2つの第2色サブ画素は、第2列に位置し且つ互いに隣接しており、第2の第2色サブ画素における発光素子02の陽極G2の、ベース基板00での正投影は、該第2の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域20内に位置する画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、第1の第2色サブ画素における発光素子02の陽極G1の、ベース基板00での正投影は、該第1の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域60内に位置する画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。
【0069】
図1に示すディスプレイパネルでは、第1の第2色サブ画素における発光素子の陽極61は、該第1の第2色サブ画素における画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とは重ならないのに対して、本開示の実施例によるディスプレイパネルでは、第1の第2色サブ画素における発光素子02の陽極G1の、ベース基板00での正投影は、該第1の第2色サブ画素における画素回路01(すなわち領域60内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。それにより、隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子02の陽極G1と該第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1aとの間の寄生容量と、第2の第2色サブ画素における発光素子02の陽極G2と該第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1bとの間の寄生容量との差が小さくなる。
【0070】
以上のように、本開示の実施例によるディスプレイパネルでは、該ディスプレイパネルの各第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影が、いずれも該第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは重なるので、2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層と該第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量と、第2の第2色サブ画素における第1電極層と第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量との差を小さくして、各第2色サブ画素の発光素子の輝度差を減少又はなくすることができる。それにより、該ディスプレイパネルの輝度均一性が良好になり、表示装置の表示効果が良好になる。
【0071】
たとえば、
図3に示すように、各サブ画素における画素回路01は、発光制御サブ回路101、データ書込みサブ回路102、ストレージサブ回路103、閾値補償サブ回路104、基準電圧書込みサブ回路105、第1リセットサブ回路106、及び第2リセットサブ回路107をさらに含む。
【0072】
たとえば、データ書込みサブ回路102は、走査信号により制御されて、データ信号をストレージサブ回路103の第1端子に書き込むように構成され、ストレージサブ回路103は、データ信号を収納するように構成され、駆動トランジスタM1は、ストレージサブ回路103の第2端子の電圧に基づいて発光素子02を駆動して発光するように構成され、発光制御サブ回路101は、駆動トランジスタM1及び発光素子02のそれぞれに電気的に接続され、且つ駆動トランジスタM1と発光素子02との接続を導通又は遮断するように構成され、閾値補償サブ回路104は駆動トランジスタM1に電気的に接続され、且つ閾値補償制御信号により制御されて駆動トランジスタM1に対して閾値補償を行うように構成され、基準電圧書込みサブ回路105は、ストレージサブ回路103の第1端子に電気的に接続され、且つ基準電圧補償制御信号により制御されてストレージサブ回路103の第1端子に基準電圧信号を書込むように構成され、第1リセットサブ回路106はストレージサブ回路103の第1端子に電気的に接続され、且つ第1リセット制御信号により制御されてストレージサブ回路103の第1端子に第1リセット電圧を書き込むように構成され、第2リセットサブ回路107はストレージサブ回路103の第2端子に電気的に接続され、且つ第2リセット制御信号により制御されてストレージサブ回路103の第2端子に第2リセット電圧を書き込むように構成される。
【0073】
たとえば、
図3に示すように、データ書込みサブ回路102はデータ書込みトランジスタM2を含んでもよく、閾値補償サブ回路104は閾値補償トランジスタM3を含んでもよく、発光制御サブ回路101は発光制御トランジスタM5を含んでもよく、基準電圧書込みサブ回路105は基準電圧書込みトランジスタM4を含んでもよく、第1リセットサブ回路106は第1リセットトランジスタM6を含んでもよく、第2リセットサブ回路107は第2リセットトランジスタM7を含んでもよく、ストレージサブ回路103は蓄積コンデンサCを含んでもよい。
【0074】
たとえば、駆動トランジスタM1のゲート電極は蓄積コンデンサCの第2電極に電気的に接続され、駆動トランジスタM1の第1電極は第1直流電源端子VDDに電気的に接続され、駆動トランジスタM1の第2電極は発光制御トランジスタM5の第1電極に電気的に接続される。
【0075】
たとえば、データ書込みトランジスタM2のゲート電極は第1ゲート信号端子GA1に電気的に接続されてゲート信号を受信し、データ書込みトランジスタM2の第1電極はデータ信号端子DAに電気的に接続され、データ書込みトランジスタM2の第2電極は制御ノードN2(すなわちストレージサブ回路103の第1端子)に電気的に接続される。データ書込みトランジスタM2は、第1ゲート信号端子GA1によるゲート信号により制御されて、データ信号端子DAによるデータ信号を制御ノードN2に入力することに用いられる。
【0076】
たとえば、閾値補償トランジスタM3のゲート電極は第2ゲート信号端子GA2に電気的に接続されて閾値補償制御信号を受信し、閾値補償トランジスタM3の第1電極は駆動トランジスタM1のゲート電極N1に接続され、閾値補償トランジスタM3の第2電極は駆動トランジスタM1の第2電極に接続される。閾値補償トランジスタM3は、閾値補償制御信号により制御されて、駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電圧に基づいて駆動トランジスタM1の第2電極(たとえば、ドレイン電極)の電圧を調整することにより、駆動トランジスタM1に対して閾値補償を行うことに用いられる。
【0077】
たとえば、ゲート信号と閾値補償制御信号は同じであってもよく、すなわち、データ書込みトランジスタM2のゲート電極と閾値補償トランジスタM3のゲート電極は、同一信号端子、たとえば第1ゲート信号端子GA1に電気的に接続されて、同じ信号(たとえば、ゲート信号)を受信してもよく、この場合、ディスプレイパネルには第2ゲート信号端子GA2が設置される必要がないため、信号端子の数が減少する。また、たとえば、データ書込みトランジスタM2のゲート電極と閾値補償トランジスタM3のゲート電極は、それぞれ異なる信号端子に電気的に接続されてもよく、すなわち、データ書込みトランジスタM2のゲート電極は第1ゲート信号端子GA1に電気的に接続され、閾値補償トランジスタM3のゲート電極は第2ゲート信号端子GA2に電気的に接続されるが、第1ゲート信号端子GA1及び第2ゲート信号端子GA2により伝送される信号が同じである。
【0078】
なお、データ書込みトランジスタM2のゲート電極と閾値補償トランジスタM3とが別々制御されて、画素回路への制御の柔軟性を向上させるように、ゲート信号と閾値補償制御信号は異なってもよい。
【0079】
たとえば、基準電圧書込みトランジスタM4のゲート電極は基準制御信号端子EM1に電気的に接続され、基準電圧書込みトランジスタM4の第1電極は基準電圧信号端子Vrefに電気的に接続され、基準電圧書込みトランジスタM4の第2電極は制御ノードN2に電気的に接続される。基準電圧書込みトランジスタM4は、基準制御信号端子EM1による基準電圧補償制御信号により制御されて、基準電圧信号端子Vrefによる基準電圧信号を制御ノードN2に入力することに用いられる。
【0080】
たとえば、発光制御トランジスタM5のゲート電極は発光制御信号端子EM2に電気的に接続され、発光制御トランジスタM5の第1電極は駆動トランジスタM1の第2電極に接続され、発光制御トランジスタM5の第2電極は発光素子02の陽極に電気的に接続される。発光制御トランジスタM5は、発光制御信号端子EM2による発光制御信号により制御されて、駆動トランジスタM1の第2電極と発光素子02の陽極とを導通して、駆動トランジスタM1の駆動電流を発光素子02へ出力して発光素子02を駆動して発光するようにすることに用いられる。発光制御トランジスタM5は、さらに、発光制御信号端子EM2による発光制御信号により制御されて、駆動トランジスタM1の第2電極と発光素子02の陽極を遮断して、発光素子02を発光させないことに用いられる。
【0081】
たとえば、基準電圧補償制御信号と発光制御信号は同じであってもよく、すなわち、基準電圧書込みトランジスタM4のゲート電極と発光制御トランジスタM5のゲート電極とは、同一信号端子、たとえば発光制御信号端子EM2に電気的に接続されて、同じ信号(たとえば、発光制御信号)を受信してもよく、この場合、ディスプレイパネルには基準制御信号端子EM1を設置する必要がないため、信号端子の数が減少する。また、たとえば、基準電圧書込みトランジスタM4のゲート電極と発光制御トランジスタM5のゲート電極は、それぞれ異なる信号端子に電気的に接続されてもよく、すなわち、基準電圧書込みトランジスタM4のゲート電極は基準制御信号端子EM1に電気的に接続され、発光制御トランジスタM5のゲート電極は発光制御信号端子EM2に電気的に接続されるが、基準制御信号端子EM1及び発光制御信号端子EM2により伝送される信号が同じである。
【0082】
なお、基準電圧書込みトランジスタM4と発光制御トランジスタM5は異なるタイプのトランジスタであり、たとえば、基準電圧書込みトランジスタM4がP型トランジスタであり、発光制御トランジスタM5がN型トランジスタである場合、基準電圧補償制御信号と発光制御信号は異なってもよく、本開示の実施例では、それについて限定しない。
【0083】
たとえば、第1リセットトランジスタM6のゲート電極は第1リセット信号端子RST1に電気的に接続され、第1リセットトランジスタM6の第1電極は制御ノードN2に電気的に接続され、第1リセットトランジスタM6の第2電極は第1直流電圧を第1リセット電圧として供給するための第1直流電源端子VDDに電気的に接続される。第1リセットトランジスタM6は、第1リセット信号端子RSTによる第1リセット制御信号により制御されて、第1直流電源端子VDDによる直流電圧である第1リセット電圧を制御ノードN2に入力することに用いられる。なお、第1リセットトランジスタM6の第2電極は、独立して設置されたリセット電源端子に電気的に接続されてもよい。
【0084】
たとえば、第2リセットトランジスタM7のゲート電極は第2リセット信号端子RST2に電気的に接続され、第2リセットトランジスタM7の第1電極は初期化信号端子Vintに電気的に接続され、第2リセットトランジスタM7の第2電極は初期化信号を第2リセット電圧として供給するための駆動トランジスタM1のゲート電極に接続される。第2リセットトランジスタM7は、第2リセット信号端子RST2による第2リセット制御信号により制御されて、初期化信号端子Vintによる初期化信号である第2リセット電圧を駆動トランジスタM1のゲート電極に入力することに用いられる。
【0085】
たとえば、第1リセット制御信号と第2リセット制御信号とは同じであってもよく、すなわち、第1リセットトランジスタM6のゲート電極と第2リセットトランジスタM7のゲート電極とは、同一信号端子、たとえば第1リセット信号端子RST1に電気的に接続されて、同じ信号(たとえば、第1リセット制御信号)を受信し、この場合、ディスプレイパネルには第2リセット信号端子RST2を設置する必要がないため、信号端子の数が減少する。また、たとえば、第1リセットトランジスタM6のゲート電極と第2リセットトランジスタM7のゲート電極とは、それぞれに異なる信号線に電気的に接続されてもよく、すなわち、第1リセットトランジスタM6のゲート電極は第1リセット信号端子RST1に電気的に接続され、第2リセットトランジスタM7のゲート電極は第2リセット信号端子RST2に電気的に接続されるが、第1リセット信号端子RST1及び第2リセット信号端子RST2により伝送される信号が同じである。なお、第1リセット制御信号と第2リセット制御信号は異なってもよい。
【0086】
たとえば、ストレージサブ回路103の第1端子は、蓄積コンデンサCの第1電極を含み、ストレージサブ回路103の第2端子は蓄積コンデンサCの第2電極を含む。蓄積コンデンサCの第1電極は制御ノードN2に接続され、蓄積コンデンサCの第2電極は駆動トランジスタM1のゲート電極N1に接続される。蓄積コンデンサCは、該駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電位を蓄えることに用いられる。
【0087】
たとえば、発光素子02の陰極は第2直流電源端子VSSに電気的に接続される。
【0088】
たとえば、第1直流電源端子VDDと第2直流電源端子VSSのうち、一方は高圧端子、他方は低圧端子である。たとえば、
図3に示す実施例では、第1直流電源端子VDDは電圧源として、正電圧となる固定の第1直流電圧を出力する一方、第2直流電源端子VSSは電圧源として、負電圧となる固定の第2直流電圧を出力するなどである。たとえば、いくつかの例では、第2直流電源端子VSSは接地してもよい。
【0089】
なお、本開示の実施例では、該サブ画素は、
図3に示す7T1C(すなわち7つのトランジスタ及び1つのコンデンサを含む)構造以外、他の数のトランジスタを含む構造、たとえば6T1C構造や9T1C構造であってもよく、本開示の実施例では、それについて限定しない。
【0090】
たとえば、
図3に示すように、画素回路01は寄生サブ回路108をさらに含み、寄生サブ回路108は寄生容量ΔCを含み、該寄生容量ΔCは、サブ画素における発光素子の陽極と駆動トランジスタのゲート電極との間に存在する寄生容量である。寄生容量ΔCの第1電極は駆動トランジスタM1のゲート電極に電気的に接続され、寄生容量ΔCの第2電極は発光素子02の陽極に電気的に接続される。
【0091】
なお、サブ画素における発光素子の陽極と駆動トランジスタのゲート電極との間に寄生容量ΔCが存在する場合、ΔCの相違によりディスプレイパネルにおける各発光素子の輝度に差が生じることがある。
【0092】
図6は、本開示の実施例による
図3に示すサブ画素の画素回路01における各信号端子のタイミング図である。なお、
図6に示す例では、第1リセット信号端子RST1と第2リセット信号端子RST2とによる信号は同じであり、第1ゲート信号端子GA1と第2ゲート信号端子GA2とによる信号は同じであり、基準制御信号端子EM1と発光制御信号端子EM2とによる信号は同じでる。画素回路01のすべてのトランジスタはP型トランジスタである。
【0093】
たとえば、
図3及び
図6に示すように、リセット段階t1では、第1リセット信号端子RST1による第1リセット制御信号の電位及び第2リセット信号端子RST2による第2リセット制御信号の電位がいずれも第1電位であり、第1直流電源端子VDDによる第1直流電圧(すなわち第1リセット電圧)が第2電位であり、初期化信号端子Vintによる初期化信号(すなわち第2リセット電圧)が第2電位である。第1リセットトランジスタM6及び第2リセットトランジスタM7はいずれもオンになり、初期化信号端子Vintは、該第2リセットトランジスタM7を通じて駆動トランジスタM1のゲート電極N1に第2電位の初期化信号を入力し、第1直流電源端子VDDは、該第1リセットトランジスタM6を通じて蓄積コンデンサCの第1電極に第2電位の第1直流電圧を入力する。それによって、駆動トランジスタM1のゲート電極N1と蓄積コンデンサCの第1電極はいずれもリセットされる。駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電位が第2電位であるため、駆動トランジスタM1は遮断される。
【0094】
たとえば、リセット段階t1では、第1ゲート信号端子GA1によるゲート信号の電位、第1ゲート信号端子GA1による閾値補償制御信号の電位、基準制御信号端子EM1による基準電圧補償制御信号の電位、及び発光制御信号端子EM2による発光制御信号の電位がいずれも第2電位である。これにより、データ書込みトランジスタM2、閾値補償トランジスタM3、基準電圧書込みトランジスタM4、及び発光制御トランジスタM5はいずれも遮断される。
【0095】
たとえば、
図3及び
図6に示すように、データ書込み段階t2では、データ信号端子DAによるデータ信号の電位が第1電位であり、第1ゲート信号端子GA1によるゲート信号の電位及び第1ゲート信号端子GA1による閾値補償制御信号の電位がいずれも第1電位であり、データ書込みトランジスタM2と閾値補償トランジスタM3はいずれもオンになる。データ信号端子DAが該データ書込みトランジスタM2を通じて制御ノードN2に第1電位のデータ信号Vdataを入力して、駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電位が蓄積コンデンサCの結合作用により第2電位から第1電位にジャンプすることで、駆動トランジスタM1はオンになる。
【0096】
たとえば、第1直流電源端子VDDは、該駆動トランジスタM1を通じて駆動トランジスタM1の第2電極(たとえば、ドレイン電極)に第1電位の第1直流電圧を出力する。データ書込みトランジスタM3は該駆動トランジスタM1のドレイン電極の電圧に基づいて駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電圧を引き上げて、駆動トランジスタM1は十分にオンになる。駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電圧Vg=V1+Vth(V1は第1直流電圧、Vthは駆動トランジスタM1の閾値電圧である。)である場合、駆動トランジスタM1の第1電極(駆動トランジスタM1の第1電極の電圧は第1直流電圧V1である)とゲート電極N1との電圧差VGSが駆動トランジスタM1の閾値電圧Vthと同じであり、すなわちVGS=Vthであると、駆動トランジスタM1は遮断される。このとき、データ書込み段階t2では、駆動トランジスタM1に対する閾値補償操作が可能になる。
【0097】
たとえば、
図3及び
図6に示すように、データ書込み段階t2では、第1リセット信号端子RST1による第1リセット制御信号の電位、第2リセット信号端子RST2による第2リセット制御信号の電位、基準制御信号端子EM1による基準電圧補償制御信号の電位、及び発光制御信号端子EM2による発光制御信号の電位がいずれも第2電位である。それによって、基準電圧書込みトランジスタM4、発光制御トランジスタM5、第1リセットトランジスタM6及び第2リセットトランジスタM7はいずれも遮断される。
【0098】
たとえば、
図3及び
図6に示すように、発光段階t3では、基準制御信号端子EM1による基準電圧補償制御信号の電位と発光制御信号端子EM2による発光制御信号の電位がいずれも第1電位である。基準電圧書込みトランジスタM4と発光制御トランジスタM5はいずれもオンになる。基準電圧書込みトランジスタM4が導通されて、基準電圧信号V
rが基準電圧書込みトランジスタM4を通じて制御ノードN2、すなわち蓄積コンデンサCの第1電極に書き込まれることにより、制御ノードN2での電圧が基準電圧信号V
rになる。蓄積コンデンサCのブートストラップ効果のため、蓄積コンデンサCの第2電極での電圧がV
r-Vdata+V1+Vthとなり、つまり、駆動トランジスタM1のゲート電極N1での電圧がV
r-Vdata+V1+Vthとなり、駆動トランジスタM1の第1電極(たとえば、ソース電極)での電圧が第1直流電圧V1となる。
【0099】
たとえば、発光制御トランジスタM5は該駆動トランジスタM1の第2電極と発光素子02の陽極とを導通して、駆動トランジスタM1が駆動電流を該発光素子02に書き込むようにすることで、発光素子02を発光するように駆動する。たとえば、このとき、駆動トランジスタM1は電圧Vr-Vdata+V1+Vthにより制御されて導通されて、発光素子02を発光するように駆動する。
【0100】
たとえば、発光段階t3では、駆動トランジスタM1は飽和状態であり、駆動トランジスタM1の飽和電流の式により、駆動トランジスタM1を流れる発光電流IELは、以下のように示される。
【0101】
IEL=K*(VGS-Vth)2
=K*[(Vr-Vdata+V1+Vth-V1)-Vth]2
=K*(Vr-Vdata)2
上記式から分かるように、発光電流IELは駆動トランジスタM1の閾値電圧Vthと第1直流電源端子VDDの出力する第1直流電圧V1による影響を受けなくなり、基準電圧信号端子Vrefの出力する基準電圧信号Vrとデータ信号Vdataだけに関連する。データ信号Vdataはデータ線DAを介して直接伝送され、駆動トランジスタM1の閾値電圧Vthとは無関係であるため、プロセスや長期間の操作に起因する駆動トランジスタM1の閾値電圧ドリフトという問題を解決できる。基準電圧信号Vrは基準電圧信号端子Vrefから供給されるものであり、第1直流電源端子VDDの電源電圧降下(IR drop)とは無関係であるため、ディスプレイパネルのIR dropという問題を解決できる。以上のように、画素回路は、発光電流IELの精度を確保し、発光電流IELに対する駆動トランジスタM1の閾値電圧及びIR dropの影響を解消して、発光素子02を正常に動作させることができる。
【0102】
たとえば、上記式では、Kは定数であり、且つKは以下のように示される。
K=0.5μnCox(W/L)
ここで、μnは駆動トランジスタM1の電子移動度、Coxは駆動トランジスタM1のゲート電極の単位容量、Wは駆動トランジスタM1のチャネル幅、Lは駆動トランジスタM1のチャネル長である。
【0103】
なお、リセット段階、データ書込み段階、及び発光段階の設置形態については、実際の応用ニーズに応じて設置することができ、本開示の実施例では、それについて特に限定しない。
【0104】
なお、本開示の実施例では、該第1電位が有効電位であってもよく、第2電位が無効電位であってもよい。トランジスタがP型トランジスタである場合、該有効電位は低電位、該無効電位は高電位であってもよく、トランジスタがN型トランジスタである場合、該有効電位は高電位、該無効電位は低電位であってもよい。
【0105】
たとえば、発光素子02の陽極の電圧が発光段階t3において徐々に増加するときに、寄生容量ΔCの存在により、駆動トランジスタM1のゲート電極N1の電圧も増加する。一方、駆動トランジスタM1については、そのゲート電極電圧が増加すると、そのドレイン電極電圧が減少し、これに対応して、発光素子02の発光輝度が変化する。従って、寄生容量ΔCが異なる場合、発光素子02の発光輝度も異なり、且つ寄生容量ΔCが大きいほど、発光輝度が低くなる。
【0106】
一方、寄生容量ΔCの大きさが、発光素子02の陽極の、ベース基板での正投影と駆動トランジスタM1のゲート電極の、ベース基板での正投影との重なり面積に正比例するため、各第2色サブ画素における発光素子の第1電極層(すなわち陽極)の、ベース基板での正投影がいずれも第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは重なるようにすることで、各第2色サブ画素における発光素子の陽極と駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量の差を小さくしたり、ゼロにしたりすることは保証できる。このようにすると、各第2色サブ画素における発光素子の発光輝度の均一性を良好にし、ディスプレイパネルの表示効果を向上させることは保証できる。
【0107】
たとえば、いくつかの実施例では、該第1色サブ画素C1は赤色のサブ画素Rであり、該2つの第2色サブ画素C2はいずれも緑色のサブ画素Gであり、該第3色サブ画素C3は青色のサブ画素Bである。つまり、該ディスプレイパネルの複数の異なる色のサブ画素は、赤色のサブ画素R、緑色のサブ画素G、青色のサブ画素B、及び緑色のサブ画素Gの順(すなわちRGBGの順)に配列できる。
【0108】
たとえば、各第1色サブ画素C1における発光素子の第1電極層の、ベース基板00での正投影は、該第1色サブ画素C1における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。すなわち、各第1色サブ画素C1における第1電極層と第1色サブ画素C1における駆動トランジスタのゲート電極との投影重なり面積はいずれも0よりも大きく、且つ、第1色サブ画素のそれぞれにおける投影重なり面積は同じである。たとえば、いくつかの例では、第1色サブ画素C1における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第1色サブ画素C1における発光素子の第1電極層の、ベース基板00での正投影内にある。
【0109】
たとえば、各第3色サブ画素C3における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、該第3色サブ画素C3における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。つまり、各第3色サブ画素C3における第1電極層とゲート電極との投影重なり面積はいずれも0よりも大きく、且つ、第3色サブ画素C3のぞれぞれの投影重なり面積は同じである。たとえば、いくつかの例では、第3色サブ画素C3の駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第3色サブ画素C3の発光素子の第1電極層の、ベース基板00での正投影内にある。
【0110】
それに対応して、ディスプレイパネルでは、第1色サブ画素C1のそれぞれにおける発光素子と第1色サブ画素C1のそれぞれにおける駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量はいずれも同じであり、第3色サブ画素C3のそれぞれにおける発光素子と第3色サブ画素C3のそれぞれにおける駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量はいずれも同じである。つまり、ディスプレイパネルでは、第1色サブ画素C1のそれぞれの発光素子02の発光輝度はいずれも同じであり、第3色サブ画素C3のそれぞれの発光素子02の発光輝度もいずれも同じである。
【0111】
たとえば、
図5に示すように、2つの第1色サブ画素のうち、第1の第1色サブ画素における発光素子の陽極R1の、ベース基板00での正投影は、該第1の第1色サブ画素の画素回路01(すなわち領域10内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、第2の第1色サブ画素における発光素子の陽極R2の、ベース基板00での正投影は、該第2の第1色サブ画素の画素回路01(すなわち領域70内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。たとえば、第1の第1色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第1の第1色サブ画素における発光素子の陽極R1の、ベース基板00での正投影内にあり、第2の第1色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第2の第1色サブ画素における発光素子の陽極R2の、ベース基板00での正投影内にある。
【0112】
たとえば、いくつかの例では、第1の第1色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影と、第1の第1色サブ画素における発光素子の陽極R1の、ベース基板00での正投影との重なり領域の面積は、第2の第1色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影と、第2の第1色サブ画素における発光素子の陽極R2の、ベース基板00での正投影との重なり領域の面積とは同じである。
【0113】
たとえば、
図5に示すように、2つの第3色サブ画素のうち、第1の第3色サブ画素における発光素子の陽極B1の、ベース基板00での正投影は、該第1の第3色サブ画素の画素回路01(すなわち領域30内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、第2の第3色サブ画素における発光素子の陽極B2の、ベース基板00での正投影は、該第2の第3色サブ画素の画素回路01(すなわち領域50内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。たとえば、第1の第3色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第1の第3色サブ画素における発光素子の陽極B1の、ベース基板00での正投影内にあり、第2の第3色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第2の第3色サブ画素における発光素子の陽極B2の、ベース基板00での正投影内にある。
【0114】
たとえば、いくつかの例では、第1の第3色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影と、第1の第3色サブ画素における発光素子の陽極B1の、ベース基板00での正投影との重なり領域の面積は、第2の第3色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影と、第2の第3色サブ画素における発光素子の陽極B2の、ベース基板00での正投影との重なり領域の面積とは同じである。
【0115】
また、本開示の実施例では、隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路(すなわち領域20内の画素回路)の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素の画素回路(すなわち領域60内の画素回路)の、ベース基板00での正投影とは重ならない。
【0116】
なお、
図5に示すように、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素の画素回路(すなわち領域60内の画素回路)の、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。
【0117】
たとえば、
図5に示すように、第2列にある2つの隣接する第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の陽極G1の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域20とは少なくとも部分的に重なり、また、第1の第2色サブ画素における発光素子の陽極G1の、ベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域60とも少なくとも部分的に重なる。一方、第2の第2色サブ画素における発光素子の陽極G2の、ベース基板00での正投影は、該第2の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域20のみと重なるが、第1の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域60とは重ならない。
【0118】
図7は、本開示のいくつかの実施例による繰り返しユニットの構造模式図であり、
図8Aは、本開示の実施例による第1の第2色サブ画素の断面構造模式図であり、
図8Bは本開示の実施例による第2の第2色サブ画素の断面構造模式図である。
図8Aは、
図7における線L1-L1’に沿う断面構造模式図であり、
図8Bは、
図7における線L2-L2’に沿う断面構造模式図である。
【0119】
たとえば、
図7及び
図8Aから分かるように、隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層021a(たとえば、陽極G1)は、第1駆動電極ブロック0211と、該第1駆動電極ブロック0211に接続された補助電極ブロック0212と、を含み得る。
【0120】
たとえば、
図7に示すように、該第1駆動電極ブロック0211のベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域(たとえば、領域20)とは少なくとも部分的に重なり、且つ該第1の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域(たとえば、領域60)とは重ならない。
図7に示すように、補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影は、該第1の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域(たとえば、領域60)とは重なり、たとえば、補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路01が位置する領域(たとえば、領域20)とは重ならない。さらに、
図8Aに示すように、該補助電極ブロック0212は、該画素回路01(すなわち領域60内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1aのベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0121】
たとえば、
図7及び
図8Bから分かるように、第2の第2色サブ画素における第1電極層021b(たとえば、陽極G2)の、ベース基板00での正投影は、該第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域20内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とは重なる。たとえば、第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層021bは、第2駆動電極ブロック0213を含み、第2駆動電極ブロック0213のベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0122】
たとえば、本開示の実施例では、該第1の第2色サブ画素における補助電極ブロック0212の第1投影重なり領域A1の面積と、第2の第2色サブ画素における第1電極層021の第2投影重なり領域A2の面積との比率(すなわちA1/A2)が、比率範囲内にある。
【0123】
たとえば、
図8Aに示すように、該第1投影重なり領域A1は、補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影と、該第1の第2色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とのオーバーラップ領域である。
図8Bに示すように、該第2投影重なり領域A2は、第2の第2色サブ画素における第1電極層021b(たとえば、第2駆動電極ブロック0213)の、ベース基板00での正投影と、該第2の第2色サブ画素の画素回路01における駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とのオーバーラップ領域である。
【0124】
たとえば、該比率範囲は、90%~110%、すなわち90%≦A1/A2≦110%であってもよい。
【0125】
たとえば、該比率範囲は95%~105%であってもよい。この比率範囲で本開示の実施例によるディスプレイパネルを形成することにより、隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影と、該第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との間の重なり領域の面積と、第2の第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影と該第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影との間の重なり領域の面積との差を小さくすることができる(たとえば、10%未満)。さらに、この隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素の寄生容量と第2の第2色サブ画素の寄生容量との差を小さくすることもできる(たとえば、10%未満)。このようにして、ディスプレイパネルの表示効果が効果的に確保される。また、低グレースケール(たとえば、64グレースケール)、すなわち目の認識能力が高い場合としても、ユーザーが第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素との輝度差を視認できず、このため、ディスプレイパネルの表示効果が効果的に改善され、ユーザーエクスペリエンスが向上する。
【0126】
たとえば、表1は、それぞれ
図1に示す比較例及び本開示による実施例において、同一列にある隣接する2つの第2色サブ画素の寄生容量(該寄生容量は、第2色サブ画素における発光素子の第1電極層と駆動トランジスタのゲート電極との間の容量である)、当該2つの第2色サブ画素での発光素子の発光輝度、及び発光輝度の差の比率を示している。
【0127】
【0128】
表1から分かるように、
図1に示す比較例では、同一列にある隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の陽極21と該第1の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域20内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量はC11であり、該第1の第2色サブ画素における発光素子の発光輝度は120である。第2の第2色サブ画素における発光素子の陽極61と該第2の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域60内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量は0であり、該第2の第2色サブ画素における発光素子の発光輝度は80である。該2つの発光素子の発光輝度の差の比率は30%である。
【0129】
たとえば、表1から分かるように、本開示の実施例では、同一列にある隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第2の第2色サブ画素における発光素子の陽極G2と該第2の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域20内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1bとの間の寄生容量はC11であり、該第2の第2色サブ画素における発光素子の発光輝度は120である。第1の第2色サブ画素における発光素子の陽極G1と該第1の第2色サブ画素の画素回路01(すなわち領域60内の画素回路)における駆動トランジスタのゲート電極N1aとの間の寄生容量はC11であり、該第1の第2色サブ画素における発光素子の発光輝度は117.4である。該2つの発光素子の発光輝度の差の比率は2.17%である。つまり、本開示の実施例によるディスプレイパネルでは、隣接する2つの第2色サブ画素における発光素子の発光輝度の差が比較的に小さい。
【0130】
たとえば、本開示の実施例では、該各第2色サブ画素における寄生容量ΔCは、第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極と発光素子の陽極との間の容量であり、且つ該C11の値が2.5fF~4fFである。
【0131】
たとえば、第1の第2色サブ画素の画素回路の寄生サブ回路は、第1コンデンサを含み、第1コンデンサは第1電極と第2電極を含み、補助電極ブロック0212は第1コンデンサの第1電極として機能し、第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1aは第1コンデンサの第2電極として兼用される。つまり、補助電極ブロック0212は第1コンデンサの第1電極、第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1aは第1コンデンサの第2電極である。
【0132】
たとえば、第2の第2色サブ画素の画素回路の寄生サブ回路は第2コンデンサを含み、第2コンデンサは第1電極と第2電極を含み、第2駆動電極ブロック0213は第2コンデンサの第1電極として兼用され、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1bは第2コンデンサの第2電極として兼用される。つまり、第2駆動電極ブロック0213は第2コンデンサの第1電極、第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極N1bは第2コンデンサの第2電極である。
【0133】
なお、第1コンデンサは第1の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極と発光素子の陽極との間の寄生容量であり、第2コンデンサは第2の第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極と発光素子の陽極との間の寄生容量である。
【0134】
たとえば、第1コンデンサの容量値と第2コンデンサの容量値とが同じであってもよく、このようにすると、第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素との画素輝度を一致させて、表示均一性及び表示効果を向上させる。
【0135】
たとえば、
図8A及び
図8Bに示すように、該ディスプレイパネルは、画素回路の駆動トランジスタの、ベース基板00から離れた側に設置された平坦層024をさらに含んでもよい。このような場合、
図8Aに示すように、該第1の第2色サブ画素における第1電極層021aは、平坦層024の駆動トランジスタから離れた側に設置され得る。第1の第2色サブ画素における発光層022aは、第1電極層021aの平坦層024から離れた側に設置され得る。第1の第2色サブ画素における第2電極層023aは、発光層022aの第1電極層021aから離れた側に設置され得る。
図8Bに示すように、該第2の第2色サブ画素における第1電極層021bは、平坦層024の駆動トランジスタから離れた側に設置され得る。第2の第2色サブ画素における発光層022bは、第1電極層021bの平坦層024から離れた側に設置され得る。第2の第2色サブ画素における第2電極層023bは発光層022bの第1電極層021bから離れた側に設置され得る。
【0136】
たとえば、各サブ画素における第1電極層の面積は、発光材料の発光効率に応じて具体的に設定されてもよい。たとえば、発光材料の発光効率が高い場合、サブ画素における第1電極層の面積を小さくする一方、発光材料の発光効率が低い場合、サブ画素における第1電極層の面積を大きくしてもよい。
図5に示すように、本開示のいくつかの実施例では、該第1色サブ画素における第1電極層(たとえば、陽極R1)の、ベース基板00での正投影の面積は、第2色サブ画素における第1電極層(たとえば、陽極G1及び陽極G2のうちのいずれか)の、ベース基板00での正投影の面積よりも大きく、且つ第3色サブ画素における第1電極層(たとえば、陽極B1)の、ベース基板00での正投影の面積よりも小さい。
【0137】
たとえば、
図5に示すように、第1色サブ画素における第1電極層021(たとえば、陽極R1)の、ベース基板00での正投影の形状と、第3色サブ画素における第1電極層021(たとえば、陽極B1)の、ベース基板00での正投影の形状は、いずれも六角形である。なお、第1色サブ画素では、平面状の第2電極層と第1色サブ画素における発光素子の第1電極層とのオーバーラップ部分が、第1色サブ画素における発光素子の第2電極層として表され、第3色サブ画素では、平面状の第2電極層と第3色サブ画素における発光素子の第1電極層とのオーバーラップ部分が、第3色サブ画素における発光素子の第2電極層として表され得る。つまり、第1色サブ画素における発光素子の第2電極層、第1の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層、第2の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層、及び第3色サブ画素における発光素子の第2電極層は一体のものである。
【0138】
たとえば、
図7に示すように、隣接する2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層(たとえば陽極G1)の形状と、第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層(たとえば陽極G2)形状とが異なる。たとえば、第2の第2色サブ画素における第1電極層(たとえば、陽極G2)の、ベース基板00での正投影の形状は五角形であり、該五角形は1つの三角形と1つの長方形から構成されてもよい。第1の第2色サブ画素における第1電極層(たとえば、陽極G1)の、ベース基板00での正投影の形状は不規則な八角形であり、該八角形は1つの五角形と1つの長方形から構成されてもよい。
【0139】
たとえば、いくつかの実施例では、第1駆動電極ブロック0211の形状と第2駆動電極ブロック0213の形状は同じであり、第1駆動電極ブロック0211のベース基板00での正投影の面積と、第2駆動電極ブロック0213の、ベース基板00での正投影の面積は同じである。たとえば、
図7に示すように、第1駆動電極ブロック0211の形状と、第2駆動電極ブロック0213の形状はいずれも五角形であってもよく、且つ第1駆動電極ブロック0211の、ベース基板00での正投影の形状は、第1駆動電極ブロック0211の形状と同じであり、つまり、五角形であり、第2駆動電極ブロック0213の、ベース基板00での正投影の形状は、第2駆動電極ブロック0213の形状と同じであり、つまり、五角形である。
【0140】
なお、いくつかの実施例では、第1駆動電極ブロック0211の形状と、第2駆動電極ブロック0213の形状は、長方形や菱形などであってもよい。第1駆動電極ブロック0211の形状と第2駆動電極ブロック0213の形状は異なってもよく、本開示では、それについて限定しない。
【0141】
たとえば、
図7に示すように、補助電極ブロック0212の形状は長方形であってもよく、且つ補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影の形状は、補助電極ブロック0212の形状と同じであり、つまり長方形である。ただし、本開示ではそれに限定されず、補助電極ブロック0212の形状は、五角形、六角形、楕円形などであってもよい。
【0142】
たとえば、第1の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極と第2の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極とは、第1方向Xに配列される。第1方向Xはベース基板00の表面に平行する。
【0143】
たとえば、第1方向Xにおいて、第1駆動電極ブロック0211は、第1の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の、第2の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極に近い側に位置する。たとえば、第1方向Xにおいて、第1駆動電極ブロック0211は、第1の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極と、第2の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極との間に位置する。
【0144】
たとえば、第1の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の中心と第1駆動電極ブロック0211の中心との間の距離が、第2の第2色サブ画素の画素回路における駆動トランジスタのゲート電極の中心と第2駆動電極ブロック0213の中心との間の距離よりも大きい。
【0145】
なお、本開示では、「中心」は素子の物理的形状の幾何学的中心を意味することができる。画素の配列構造を設計する際に、駆動トランジスタのゲート電極、発光素子の陽極などの素子は、一般には、長方形、六角形、五角形、台形などの規則的な形状に設計される。設計するにあたって、素子(たとえば、駆動トランジスタのゲート電極又は発光素子の陽極など)の中心は上記規則的な形状の幾何学的中心であり得る。しかしながら、実際の製造プロセスでは、形成される駆動トランジスタのゲート電極、発光素子の陽極などの素子の形状は、通常、上記設計された規則的な形状からある程度ずれる。たとえば、上記規則的な形状の各角部がフィレットされる可能性があり、従って、駆動トランジスタのゲート電極、発光素子の陽極などの素子の形状はフィレット形状としてもよい。さらに、実際に製造された駆動トランジスタのゲート電極、発光素子の陽極などの素子の形状は、設計された形状から別の変化を加えられてもよい。たとえば、サブ画素の形状は六角形に設計されたが、実際に製造されるときに、略楕円形となる。従って、駆動トランジスタのゲート電極、発光素子の陽極などの素子の中心は、作製されたサブ画素の不規則な形状の厳密な幾何学的中心でなくても構わない。本開示の実施例では、素子の中心は、素子の形状の幾何学的中心から一定のズレ量を持っていてもよい。さらに、「中心」は素子の重心であってもよい。
【0146】
たとえば、第1色サブ画素における発光素子の第1電極層(たとえば、陽極R1)は、第3駆動電極ブロックを含んでもよく、第3色サブ画素における発光素子の第1電極層(たとえば、陽極B1)は第4駆動電極ブロックを含む。たとえば、第1色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第3駆動電極ブロックの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、第3色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板00での正投影は、第4駆動電極ブロックの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。
【0147】
たとえば、第1色サブ画素の画素回路の寄生サブ回路は第3コンデンサを含み、第3コンデンサは第1電極と第2電極を含み、第3駆動電極ブロックは第3コンデンサの第1電極として兼用され、第1色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極は第3コンデンサの第2電極として兼用される。
【0148】
たとえば、第3色サブ画素の画素回路の寄生サブ回路は第4コンデンサを含み、第4コンデンサは第1電極と第2電極を含み、第4駆動電極ブロックは第4コンデンサの第1電極として兼用され、第3色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極は第4コンデンサの第2電極として兼用される。
【0149】
たとえば、第3駆動電極ブロックの形状は規則的な六角形であってもよく、第4駆動電極ブロックの形状も規則的な六角形であってもよい。たとえば、いくつかの実施例では、第3駆動電極ブロック及び第4駆動電極ブロックの形状は長方形や長楕円形などであってもよい。本開示では、第3駆動電極ブロック及び第4駆動電極ブロックの形状については特に限定しない。
【0150】
なお、第1色サブ画素における第1電極層の形状と第1色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影の形状、第2色サブ画素における第1電極層の形状と第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影の形状、及び該第3色サブ画素における第1電極層の形状と該第3色サブ画素における第1電極層の、ベース基板00での正投影の形状は、ほかの形状(たとえば、円形)であってもよく、本開示の実施例では、それについて限定しない。
【0151】
たとえば、
図7に示す例では、第1駆動電極ブロック0211と補助電極ブロック0212は一体的に設置される。なお、別の例では、第1駆動電極ブロック0211と補助電極ブロック0212は、別々設置されてもよく、第1駆動電極ブロック0211と補助電極ブロック0212とは互いに電気的に接続できればよい。
【0152】
たとえば、第1駆動電極ブロック0211と補助電極ブロック0212とは、同一のパターニングプロセスにより同時に形成することができる。
【0153】
たとえば、第1駆動電極ブロック0211の形状と補助電極ブロック0212の形状とは異なる。
【0154】
たとえば、第1の第2色サブ画素C2の発光素子の第1電極層021aの、ベース基板00での正投影の面積と、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の第1電極層021bの、ベース基板00での正投影の面積は異なり、第1の第2色サブ画素C2の発光素子の第1電極層021aの、ベース基板00での正投影の面積は、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の第1電極層021bの、ベース基板00での正投影の面積よりも大きい。
【0155】
たとえば、
図8Aに示すように、第1駆動電極ブロック0211の、ベース基板00での正投影、第1の第2色サブ画素における発光素子の発光層022aの、ベース基板00での正投影、及び第1の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層023aの、ベース基板00での正投影は、少なくとも部分的に重なる。たとえば、第1駆動電極ブロック0211のベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素C1の発光素子の第2電極層023aの、ベース基板00での正投影内にあり、第1の第2色サブ画素C1の発光素子の発光層022aの、ベース基板00での正投影も、第1の第2色サブ画素C1の発光素子の第2電極層023aの、ベース基板00での正投影内にある。
【0156】
たとえば、
図8Bに示すように、第2駆動電極ブロック0213のベース基板00での正投影、第2の第2色サブ画素における発光素子の発光層022bの、ベース基板00での正投影、及び第2の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層023bの、ベース基板00での正投影は、少なくとも部分的に重なる。たとえば、第2駆動電極ブロック0213のベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層023bの、ベース基板10での正投影内にあり、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の発光層022bの、ベース基板00での正投影も、第2の第2色サブ画素C2の発光素子の第2電極層023bの、ベース基板00での正投影内にあってもよい。たとえば、
図5及び
図7に示すように、各繰り返しユニット100において、第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素とは、ベース基板00の表面に平行する第1方向Xに沿って配列される。たとえば、
図5及び
図7に示すように、各繰り返しユニット100において、第1色サブ画素及び第3色サブ画素は、ベース基板00の表面に平行し第1方向Xと直交している第2方向Yに沿って配列され、且つ第2方向Yにおいて、第1の第2色サブ画素及び第2の第2色サブ画素は第1色サブ画素と第3色サブ画素との間にある。
【0157】
たとえば、第1方向Xにおいて、補助電極ブロック0212は、第1駆動電極ブロック0211の、第2の第2色サブ画素における発光素子(たとえば陽極G2)から離れた側にある。つまり、
図7に示すように、第1方向Xにおいて、第1駆動電極ブロック0211は、補助電極ブロック0212と第2駆動電極ブロック0213との間にある。
【0158】
たとえば、
図5及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、各繰り返しユニット100において、第1の第2色サブ画素の中心と第2の第2色サブ画素の中心とを結ぶ線は第1中心線であり、第1色サブ画素R1の中心と第3色サブ画素B1の中心とを結ぶ線は第2中心線である。第1中心線の長さが第2中心線の長さよりも小さい。たとえば、第1中心線と第2中心線とは互いに直交して二等分し、且つ、第1中心線は第1方向Xに略平行し、第2中心線は第2方向Yに略平行する。
【0159】
図9Aは、本開示の別のいくつかの実施例による繰り返しユニットの平面構造図であり、
図9Bは
図9Aにおける線L3-L3’に沿う断面構造模式図であり、
図9Cは
図9Aにおける線L4-L4’に沿う断面構造模式図であり、
図9Dは
図9Aにおける線L5-L5’に沿う断面構造模式図である。
【0160】
たとえば、
図9A及び
図9Bに示すように、第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層021aは、第1接続電極ブロック0216をさらに含む。第1接続電極ブロック0216は、第1方向Xにおいて、第1駆動電極ブロック0211の、第2の第2色サブ画素における発光素子の陽極G2から離れた側に位置し、補助電極ブロック0212と第1駆動電極ブロック0211との間に位置し、且つ補助電極ブロック0212と第1駆動電極ブロック0211の両方に電気的に接続される。
【0161】
たとえば、第1方向Xにおいて、第1接続電極ブロック0216は、第1駆動電極ブロック0211の、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極から離れた側に位置する。たとえば、第1方向Xにおいて、第1接続電極ブロック0216は、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極と第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極との間に位置する。
【0162】
たとえば、いくつかの実施例では、第1接続電極ブロック0216、補助電極ブロック0212、及び第1駆動電極ブロック0211は一体的に設置される。なお、別の例では、第1接続電極ブロック0216、補助電極ブロック0212、及び第1駆動電極ブロック0211は、別々設置されてもよく、第1接続電極ブロック0216、補助電極ブロック0212、及び第1駆動電極ブロック0211は互いに電気的に接続できればよい。
【0163】
たとえば、第1接続電極ブロック0216は、第1駆動電極ブロック0211と第1の第2色サブ画素の画素回路を接続することに用いられる。
【0164】
たとえば、
図9Bに示すように、第1接続電極ブロック0216、補助電極ブロック0212、及び第1駆動電極ブロック0211は同一層に位置する。
【0165】
たとえば、第1接続電極ブロック0216の形状は、たとえば、長方形、菱形などの規則的な形状であってもよいし、不規則な形状であってもよい。
【0166】
たとえば、
図9Aに示すように、いくつかの例では、補助電極ブロック0212の形状と第1接続電極ブロック0216の形状はいずれも長方形であり、且つ第2方向Yにおいて、補助電極ブロック0212の幅が、第1接続電極ブロック0216の幅よりも小さく、つまり、補助電極ブロック0212と第1接続電極ブロック0216とが段差状に形成される。第2方向Yにおいて、第1接続電極ブロック0216の幅が、第1駆動電極ブロック0211の最大幅よりも小さい。
【0167】
たとえば、第1駆動電極ブロック0211は5つの内角を有し、5つの内角は、2つの直角、2つの鈍角及び1つの鋭角を含み、第1接続電極ブロック0216は、第1駆動電極ブロック0211の鋭角側から、第1駆動電極ブロック0211の、第2の第2色サブ画素における発光素子から離れた方向に延びている。
【0168】
たとえば、いくつかの実施例では、第1接続電極ブロック0216のベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素における発光素子の発光層022aの、ベース基板00での正投影とは重ならず、且つ、第1接続電極ブロック0216のベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とも重ならない。ただし、本開示では、それに限定されず、第1接続電極ブロック0216のベース基板00での正投影は、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とは部分的に重なってもよい。なお、第1接続電極ブロック0216のベース基板00での正投影が、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とは部分的に重なる場合、第1接続電極ブロック0216のベース基板00での正投影と、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影との重なり部分の面積が、補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影と、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影との重なり部分の面積よりも小さい。
【0169】
たとえば、
図9Bに示すように、平坦層024は第1ビアh1を含む。第1接続電極ブロック0216は、第1ビアh1まで延びており、第1ビアh1を介して第1の第2色サブ画素の画素回路の発光制御回路101aに電気的に接続される。たとえば、第1接続電極ブロック0216は第1ビアh1を被覆して充填し得る。
【0170】
たとえば、画素回路01はアクティブ半導体層、ゲート金属層、及びソース・ドレイン金属層を含んでもよく、ベース基板00に垂直な方向において、アクティブ半導体層はベース基板00とゲート金属層の間に位置し、ゲート金属層はアクティブ半導体層とソース・ドレイン金属層の間に位置する。
【0171】
たとえば、第1接続電極ブロック0216は、第1ビアh1を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0172】
たとえば、
図9A及び
図9Bに示すように、第2の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層021bは、第2駆動電極ブロック0213に電気的に接続される第2接続電極ブロック0217をさらに含む。たとえば、いくつかの実施例では、第2接続電極ブロック0217と第2駆動電極ブロック0213は一体的に設置される。なお、別の例では、第2接続電極ブロック0217と第2駆動電極ブロック0213は、別々設置されてもよく、第2接続電極ブロック0217と第2駆動電極ブロック0213は互いに電気的に接続できればよい。
【0173】
たとえば、第2接続電極ブロック0217は、第2駆動電極ブロック0213と第2の第2色サブ画素の画素回路を接続することに用いられる。
【0174】
たとえば、
図9Aに示すように、第2接続電極ブロック0217は、第1方向Xにおいて、第2駆動電極ブロック0213の、第1の第2色サブ画素における発光素子(たとえば陽極G1)から離れた側に位置する。つまり、第2駆動電極ブロック0213は、第1方向Xにおいて、第2接続電極ブロック0217と第1駆動電極ブロック0211との間に位置する。
【0175】
たとえば、第2接続電極ブロック0217は、第1方向Xにおいて、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極の、第1の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極から離れた側に位置する。
【0176】
たとえば、
図9Bに示すように、第2接続電極ブロック0217と第2駆動電極ブロック0213とは同一層に位置する。
【0177】
たとえば、第2接続電極ブロック0217の形状は、たとえば、長方形、菱形などの規則的な形状であってもよいし、不規則な形状であってもよい。
【0178】
たとえば、いくつかの例では、第2方向Yにおいて、第2接続電極ブロック0217の幅が、第2駆動電極ブロック0213の最大幅よりも小さい。たとえば、第2駆動電極ブロック0213は、5つの内角を有し、5つの内角は、2つの直角、2つの鈍角、及び1つの鋭角を含んでもよい。第2接続電極ブロック0217は、第2駆動電極ブロック0213の鋭角側から、第2駆動電極ブロック0213の、第1の第2色サブ画素における発光素子から離れた方向に延びている。
【0179】
たとえば、いくつかの例では、第1接続電極ブロック0216の形状と第2接続電極ブロック0217の形状は同じであってもよく、第1接続電極ブロック0216の、ベース基板00での正投影の面積と、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影の面積は同じである。
【0180】
たとえば、いくつかの実施例では、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素における発光素子の発光層022bの、ベース基板00での正投影とは重ならず、且つ、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とも重ならない。ただし、本開示では、それに限定されず、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影は、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とは部分的に重なってもよい。なお、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影が、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影とは部分的に重なる場合、第2接続電極ブロック0217の、ベース基板00での正投影と、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影との重なり部分の面積が、第2駆動電極ブロック0213の、ベース基板00での正投影と、第2の第2色サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1bの、ベース基板00での正投影との重なり部分の面積よりも小さい。
【0181】
たとえば、
図9Bに示すように、平坦層024は、第2ビアh2をさらに含み、第2接続電極ブロック0217は、第2ビアh2まで延びており、第2ビアh2を介して第2の第2色サブ画素の画素回路の発光制御回路101bに電気的に接続される。たとえば、第2接続電極ブロック0217は、第2ビアh2を被覆して充填し得る。
【0182】
たとえば、第2接続電極ブロック0217は、第2ビアh2を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0183】
たとえば、いくつかの実施例では、ディスプレイパネルにおいて、すべてのサブ画素の発光素子の第2電極層は一体的に設置される。つまり、第2電極層は、全体としてベース基板00の全体に被覆され、すなわち1つの平面状の電極であってもよい。たとえば、
図9Bに示すように、第1の第2色サブ画素及び第2の第2色サブ画素では、平面状の第2電極層と第1の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021aとのオーバーラップ部分は、第1の第2色サブ画素の発光素子の第2電極層023aとして表され、平面状の第2電極層と第2の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021bとのオーバーラップ部分は、第2の第2色サブ画素の発光素子の第2電極層023bとして表され得る。第1の第2色サブ画素の発光素子の第2電極層023aと第2の第2色サブ画素における発光素子の第2電極層023bとは一体的に設置される。
【0184】
たとえば、
図9Bに示すように、第1の第2色サブ画素の発光素子の発光層022aと第2の第2色サブ画素の発光素子の発光層022bとは一体的に設置される。第1の第2色サブ画素及び第2の第2色サブ画素では、一体的に設置された発光層と第1の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021aとのオーバーラップ部分は、第1の第2色サブ画素の発光素子の発光層022aとして表され、一体的に設置された発光層と第2の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021bとのオーバーラップ部分は、第2の第2色サブ画素の発光素子の発光層022bとして表され得る。
【0185】
たとえば、
図9Bに示すように、ディスプレイパネルは、画素定義層160をさらに含む。画素定義層160は、各サブ画素の発光素子の第1電極層の、ベース基板00から離れた側に位置し、第1開口を含む。第1開口は、第1の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021a及び第2の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層021bの一部を露出させる。第1の第2色サブ画素の発光素子の発光層022a及び第2の第2色サブ画素の発光素子の発光層022bの少なくとも一部は、第1開口内に位置し、第1電極層021a及び第1電極層021bの露出部分を被覆する。第1開口と第1電極層021aとがオーバーラップする領域の一部は、第1の第2色サブ画素の有効発光領域となり、第1開口と第1電極層021bとがオーバーラップする領域の一部は、第2の第2色サブ画素の有効発光領域となる。
【0186】
なお、本開示の実施例では、各発光素子の発光層は、電界発光層自体と、電界発光層の両側に位置する他の共通層、たとえば、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層や電子輸送層などとを含んでもよいが、本開示の図面には、発光層の電界発光層だけが示され、他の共通層が示されていない。
【0187】
たとえば、
図9Cに示すように、第1色サブ画素R1の発光素子は、第1電極層021c、第2電極層023c、及び発光層022cを含む。
図9Dに示すように、第3色サブ画素B1の発光素子は、第1電極層021d、第2電極層0232d、及び発光層022dを含む。
【0188】
たとえば、第1色サブ画素R1の発光素子の第1電極層021cの、ベース基板00での正投影は、第1色サブ画素R1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1cの、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。たとえば、
図9Cに示すように、第1色サブ画素R1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1cの、ベース基板00での正投影は、第1色サブ画素R1の発光素子の第1電極層021cの、ベース基板00での正投影内にある。
【0189】
たとえば、第3色サブ画素B1の発光素子の第1電極層021dの、ベース基板00での正投影は、第3色サブ画素B1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1dの、ベース基板00での正投影とも少なくとも部分的に重なる。たとえば、
図5Dに示すように、第3色サブ画素B1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1dの、ベース基板00での正投影は、第3色サブ画素B1の発光素子の第1電極層021dの、ベース基板00での正投影内にある。
【0190】
たとえば、
図9Aに示すように、第1色サブ画素R1の発光素子の第1電極層021cは、第3駆動電極ブロック0214に電気的に接続された第3接続電極ブロック0218をさらに含み、第3色サブ画素B1の発光素子の第1電極層021dは、第4駆動電極ブロック0215に電気的に接続された第4接続電極ブロック0219をさらに含む。たとえば、
図9Cに示すように、第1色サブ画素R1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1cの、ベース基板00での正投影は、第3駆動電極ブロック0214のベース基板00での正投影内にあり、
図9Dに示すように、第3色サブ画素B1の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極N1dの、ベース基板00での正投影は、第4駆動電極ブロック0215のベース基板00での正投影内にある。
【0191】
たとえば、第3接続電極ブロック0218は、第3駆動電極ブロック0214と第1色サブ画素R1の画素回路を接続することに用いられ、第4接続電極ブロック0219は、第4駆動電極ブロック0215と第3色サブ画素B1の画素回路を接続することに用いられる。
【0192】
たとえば、第3接続電極ブロック0218の形状は、不規則な六角形であってもよく、第4接続電極ブロック0219の形状も、不規則な六角形であってもよい。ただし、本開示では、それに限定されず、本開示では、第3接続電極ブロック0218及び第4接続電極ブロック0219の形状について特に限定しない。
【0193】
たとえば、第3接続電極ブロック0218は、六角形の第3駆動電極ブロック0214の一つの側辺(たとえば、六角形の左下側の側辺)から外へ突出した部分であってもよく、第4接続電極ブロック0219は、六角形の第4駆動電極ブロック0215の一つの側辺(たとえば、六角形の右下側の側辺)から外へ突出した部分であってもよい。
【0194】
たとえば、いくつかの実施例では、
図9A及び9Cに示すように、第3駆動電極ブロック0214と第3接続電極ブロック0218とは一体的に設置され、
図9A及び9Dに示すように、第4駆動電極ブロック0215と第4接続電極ブロック0219とも一体的に設置される。なお、別の例では、第3駆動電極ブロック0214と第3接続電極ブロック0218とは、別々設置されてもよく、第3駆動電極ブロック0214と第3接続電極ブロック0218とは互いに電気的に接続できればよい。同様に、第4駆動電極ブロック0215と第4接続電極ブロック0219とは、別々設置されてもよく、第4駆動電極ブロック0215と第4接続電極ブロック0219とは互いに電気的に接続できればよい。
【0195】
たとえば、第1の第2色サブ画素及び第2の第2色サブ画素と同様に、
図9Cに示すように、ベース基板00の表面に垂直な方向において、第1色サブ画素の発光素子の第1電極層021cは、第1色サブ画素の発光素子の発光層022cの、平坦層024に近い側に設置され、第1色サブ画素の発光素子の第2電極層023cは、第1色サブ画素の発光素子の発光層022cの、平坦層024から離れた側に設置される。
図9Dに示すように、ベース基板00の表面に垂直な方向において、第3色サブ画素の発光素子の第1電極層021dは、第3色サブ画素の発光素子の発光層022dの、平坦層024に近い側に設置され、第3色サブ画素における発光素子の第2電極層023dは、第3色サブ画素の発光素子の発光層022dの、平坦層024から離れた側に設置される。
【0196】
たとえば、
図9Cに示すように、平坦層024は第3ビアh3をさらに含む。第3接続電極ブロック0218は、第3ビアh3まで延び、第3ビアh3を介して第1色サブ画素の画素回路の発光制御回路101cに電気的に接続される。たとえば、第3接続電極ブロック0218は、第3ビアh3を被覆して充填し得る。
【0197】
たとえば、
図9Dに示すように、平坦層024は第4ビアh4をさらに含む。第4接続電極ブロック0219は、第4ビアh4まで延び、第4ビアh4を介して第3色サブ画素の画素回路の発光制御回路101dに電気的に接続される。たとえば、第4接続電極ブロック0219は、第4ビアh4を被覆して充填し得る。
【0198】
たとえば、第3接続電極ブロック0218は、第3ビアh3を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びており、第4接続電極ブロック0219は、第4ビアh4を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0199】
たとえば、
図9Aに示すように、各繰り返しユニット100では、第3接続電極0218は、第1方向Xにおいて第3駆動電極ブロック0214の、第1の第2色サブ画素の補助電極ブロック0212から離れた側に位置し、第2方向Yにおいて第3駆動電極ブロック0214の、第4駆動電極ブロック0215に近い側に位置する。つまり、
図9Aに示す例では、第3接続電極ブロック0218は、第3駆動電極ブロック0214の左上側に位置する。
【0200】
たとえば、
図9Aに示すように、各繰り返しユニット100では、第4接続電極0219は、第1方向Xにおいて第4駆動電極ブロック0215の、第1の第2色サブ画素の補助電極ブロック0212から離れた側に位置し、第2方向Yにおいて第4駆動電極ブロック0215の、第3駆動電極ブロック0214に近い側に位置する。つまり、
図9Aに示す例では、第4接続電極ブロック0219は、第4駆動電極ブロック0215の右上側に位置する。
【0201】
たとえば、
図9Cに示すように、画素定義層160は第1色サブ画素の発光素子の第1電極層021cの一部を露出させる第2開口をさらに含む。第1色サブ画素の発光素子の発光層022cの少なくとも一部は、第2開口に位置し、第1電極層021cの露出部分を被覆する。第2開口と第1電極層021cとがオーバーラップする領域の一部は、第1色サブ画素の有効発光領域となる。
図9Dに示すように、画素定義層160は第3色サブ画素における発光素子の第1電極層021dの一部を露出させる第3開口をさらに含む。第3色サブ画素における発光素子の発光層022dの少なくとも一部は、第3開口に位置し、第1電極層021dの露出部分を被覆する。第3開口と第1電極層021dとがオーバーラップする領域の一部は、第3色サブ画素の有効発光領域となる。
【0202】
図9Eは、本開示のいくつかの実施例によるまたさらに別のディスプレイパネルの平面模式図である。なお、
図9Eは各サブ画素における駆動電極ブロック、各第1の第2色サブ画素における補助電極ブロック、及び各サブ画素における接続電極ブロックを示す。
図9Eは、さらに、各接続電極ブロックに対応するビアを示す。なお、各サブ画素における接続電極ブロックは、対応するビアを被覆して充填することができ、たとえば、第1接続電極ブロックは、第1ビアh1を被覆して充填し、第2接続電極ブロックは、第2ビアh2を被覆して充填し、第3接続電極ブロックは、第3ビアh3を被覆して充填し、第4接続電極ブロックは、第4ビアh4を被覆して充填する。なお、各ビアの位置を示すために、
図9Eは、各ビアが対応する接続電極ブロックの上方に位置するように示される。
【0203】
たとえば、
図9Eに示すように、各ビアは第2方向Yに沿って複数行のビアとなるように配列され、各行のビアは、それぞれ、第1ビアh1、第3ビアh3、第2ビアh2、及び第4ビアh4の順に配列される。すなわち、第1ビアh1、第3ビアh3、第2ビアh2、及び第4ビアh4は、1つの配列周期HT1となり、この配列周期HT1においては、第1ビアh1は第1行にあり該第1ビアh1に隣接する第1の第2色サブ画素に対応し、第2ビアh2は第2行にあり該第2ビアh2に隣接する第2の第2色サブ画素に対応し、第3ビアh3は、第2行にあり該第3ビアh3に隣接する第1色サブ画素に対応し、第4ビアh4は、第2行にあり該第4ビアh4に隣接する第3色サブ画素に対応する。
【0204】
たとえば、第2方向Yにおいて、各行のビアのそれぞれは同一直線上にあり、つまり、各配列周期HT1における第1ビアh1、第3ビアh3、第2ビアh2、及び第4ビアh4は、同一直線上にあり、且つ各配列周期HT1も同一直線上にある。
【0205】
たとえば、第2方向Yにおいて、任意の隣接する2つのビア間の距離が第1固定距離d1であり、つまり、
図9Eに示すように、配列周期HT1において、第1ビアh1と第4ビアh4との距離が第1固定距離d1であり、第1ビアh1と第3ビアh3との距離も第1固定距離d1であり、第2ビアh2と第3ビアh3との距離も第1固定距離d1であり、第2ビアh2と第4ビアh4との距離も第1固定距離d1である。なお、「隣接する2つのビア」とは、該2つのビアの間にビアがないことを意味し、第1固定距離d1とは、第2方向Yにおいて隣接する2つのビアの中心間の距離を示すことができる。
【0206】
たとえば、
図9Eに示すように、第1方向Xにおいて、各第1ビアh1及び各第2ビアh2は複数の第1ビア列となるように配列され、各第3ビアh3及び各第4ビアh4は複数の第2ビア列となるように配列される。第2方向Yにおいて、第1ビア列と第2ビア列とは交互に配列される。つまり、複数の第1ビア列は奇数列であり、複数の第2ビア列は偶数列である。各第1ビア列では、各第1ビアh1と各第2ビアh2とは同一直線上にあり、各第2ビア列では、各第3ビアh3と各第4ビアh4とも同一直線上にある。
【0207】
たとえば、第1方向Xにおいて、任意の隣接する第1ビアh1と第2ビアh2との距離が第2固定距離d2であり、任意の隣接する第3ビアh3と第4ビアh4との距離が第3固定距離d3であり、第2固定距離d2と第3固定距離d3とが同じである。なお、第2固定距離d2とは、第1方向Xにおいて隣接する第1ビアh1の中心と第2ビアh2の中心との間の距離を示すことができ、第3固定距離d3とは、第1方向Xにおいて隣接する第3ビアh3の中心と第4ビアh4の中心との間の距離を示すことができる。
【0208】
たとえば、複数の繰り返しユニット100は、第2方向Yに配列されて、第1方向Xに配列された複数の繰り返しユニット群を構成する。
図9Eに示すように、第1接続電極ブロック、第2接続電極ブロック、第3接続電極ブロック、及び第4接続電極ブロックは、第1方向Xにおいて、隣接する2つの繰り返しユニット群の間に位置する。第1の第2色サブ画素の補助電極ブロックの少なくとも一部は、第1方向Xにおいて、補助電極ブロックの、第1駆動電極ブロックから離れた側にあって、補助電極ブロックが位置する繰り返しユニット群に隣接する繰り返しユニット群における、隣接する2つの繰り返しユニットの間に位置する。たとえば、いくつかの実施例では、P番目の繰り返しユニット群は第1行にあり、P+1番目の繰り返しユニット群は第2行にある。P番目の繰り返しユニット群における繰り返しユニットについては、補助電極ブロックの少なくとも一部は、補助電極ブロックの第1駆動電極ブロックから離れた側にあって、補助電極ブロックが位置する繰り返しユニット群(すなわち、第1行にあるP番目の繰り返しユニット群)に隣接する繰り返しユニット群(すなわち、第2行にあるP+1番目の繰り返しユニット群)における隣接する2つの繰り返しユニットの間に位置する。たとえば、
図9Eに示すように、第1行にある繰り返しユニットの補助電極ブロックの少なくとも一部は、第2行まで延び、第2行にある隣接する2つの繰り返しユニットの間に位置し、たとえば、第1行にある繰り返しユニットの補助電極ブロックの少なくとも一部は、第1行にある隣接する第1色サブ画素と第3色サブ画素Bとの間に位置する。
【0209】
たとえば、本開示では、各サブ画素の画素回路の各トランジスタ(たとえば、駆動トランジスタM1、データ書込みトランジスタM2、閾値補償トランジスタM3、基準電圧書込みトランジスタM4、発光制御トランジスタM5、第1リセットトランジスタM6、及び第2リセットトランジスタM7など)のアクティブ層はいずれもアクティブ半導体層内に位置し、画素回路の各トランジスタのゲート電極はいずれもゲート金属層内に位置し、画素回路の各トランジスタのソース電極とドレイン電極はいずれもソース・ドレイン金属層内に位置する。
【0210】
たとえば、
図9Bに示すように、第1の第2色サブ画素の発光制御回路101aの発光制御トランジスタは、第2電極1011a(たとえば、ドレイン電極)と、アクティブ層1012aと、を含む。第1の第2色サブ画素の駆動回路の駆動トランジスタは、ゲート電極N1aと、アクティブ層1222aと、を含む。なお、
図9Bには、第1の第2色サブ画素の発光制御トランジスタにおけるゲート電極及び第1電極、第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタにおける第1電極及び第2電極などが示されていない。
【0211】
たとえば、第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1aとアクティブ層1222aとの間にはゲート電極絶縁層131が設置される。ゲート電極絶縁層131がディスプレイパネル全体に被覆されているので、発光制御トランジスタのゲート電極とアクティブ層との間にもゲート電極絶縁層131が設置されるようになる。第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1aは、ゲート電極絶縁層131の、ベース基板00から離れた側に設置される。
【0212】
たとえば、
図9Bに示すように、第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1aには、層間絶縁層132がさらに設置されている。第1の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011aは、層間絶縁層132のベース基板00から離れた側に設置され、層間絶縁層132とゲート電極絶縁層131を貫通したビアを介して発光制御トランジスタのアクティブ層1012aに電気的に接続される。たとえば、層間絶縁層132もディスプレイパネル全体に被覆される。
【0213】
たとえば、第1の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011aは、画素回路のソース・ドレイン金属層内に位置し、第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1aは、画素回路のゲート金属層内に位置し、第1の第2色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012a及び駆動トランジスタのアクティブ層1222aは画素回路のアクティブ半導体層内に位置する。
【0214】
たとえば、第1接続電極ブロック0216は、画素回路のソース・ドレイン金属層内に位置する第1の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011aに電気的に接続されるように、第1ビアh1を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0215】
たとえば、
図9Bに示すように、第2の第2色サブ画素の発光制御回路101bの発光制御トランジスタは、第2電極1011b(たとえば、ドレイン電極)と、アクティブ層1012bと、を含む。第2の第2色サブ画素の駆動回路の駆動トランジスタは、ゲート電極N1bと、アクティブ層1222bと、を含む。なお、
図9Bには、第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタにおけるゲート電極及び第1電極、第2の第2色サブ画素の駆動トランジスタにおける第1電極及び第2電極などが示されていない。
【0216】
たとえば、第2の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1bとアクティブ層1222bとの間にも、ゲート電極絶縁層131が設置される。第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011bは、層間絶縁層132のベース基板00から離れた側に設置され、層間絶縁層132とゲート電極絶縁層131を貫通したビアを介して第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012bに電気的に接続される。
【0217】
たとえば、第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011bは、画素回路のソース・ドレイン金属層内に位置し、第2の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1bは、画素回路のゲート金属層内に位置し、第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012b及び駆動トランジスタのアクティブ層1222bは、画素回路のアクティブ半導体層内に位置する。
【0218】
たとえば、第2接続電極ブロック0217は、画素回路のソース・ドレイン金属層に位置する第2の第2色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011bに電気的に接続されるように、第2ビアh2を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0219】
たとえば、
図9Cに示すように、第1色サブ画素の発光制御回路101cの発光制御トランジスタは、第2電極1011c(たとえば、ドレイン電極)と、アクティブ層1012cと、を含む。第1色サブ画素の駆動回路の駆動トランジスタは、ゲート電極N1cと、アクティブ層1222cと、を含む。なお、
図9Cには、第1色サブ画素の発光制御トランジスタにおけるゲート電極及び第1電極、第1色サブ画素における駆動トランジスタにおける第1電極及び第2電極などが示されていない。
【0220】
たとえば、第1色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1cとアクティブ層1222cとの間には、ゲート電極絶縁層131が設置され、第1色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011cは、層間絶縁層132のベース基板00から離れた側に設置され、層間絶縁層132とゲート電極絶縁層131を貫通したビアを介して第1色サブ画素における発光制御トランジスタのアクティブ層1012cに電気的に接続される。
【0221】
たとえば、第1色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011cは、画素回路のソース・ドレイン金属層内に位置し、第1色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1cは、画素回路のゲート金属層内に位置し、第1色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012c及び駆動トランジスタのアクティブ層1222cは、画素回路のアクティブ半導体層内に位置する。
【0222】
たとえば、第3接続電極ブロック0218は、画素回路のソース・ドレイン金属層に位置する第1色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011cに電気的に接続されるように、第3ビアh3を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0223】
たとえば、
図9Dに示すように、第3色サブ画素の発光制御回路101dの発光制御トランジスタは、第2電極1011d(たとえば、ドレイン電極)と、アクティブ層1012cと、を含む。第1色サブ画素の駆動回路の駆動トランジスタは、ゲート電極N1dと、アクティブ層1222dと、を含む。なお、
図9Dには、第3色サブ画素の発光制御トランジスタにおけるゲート電極及び第1電極、第3色サブ画素の駆動トランジスタにおける第1電極及び第2電極などが示されていない。
【0224】
たとえば、第3色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1dとアクティブ層1222dとの間には、ゲート電極絶縁層131が設置され、第3色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011dは、層間絶縁層132のベース基板00から離れた側に設置され、層間絶縁層132とゲート電極絶縁層131を貫通したビアを介して第3色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012dに電気的に接続される。
【0225】
たとえば、第3色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011dは、画素回路のソース・ドレイン金属層内に位置し、第3色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極N1dは、第3色サブ画素の画素回路のゲート金属層内に位置し、第3色サブ画素の発光制御トランジスタのアクティブ層1012d及び駆動トランジスタのアクティブ層1222dは、画素回路のアクティブ半導体層内に位置する。
【0226】
なお、各トランジスタのアクティブ層は、ソース電極領域、ドレイン電極領域、及びソース電極領域とドレイン電極領域との間のチャネル領域を含み得る。たとえば、各トランジスタのアクティブ層は一体的に設置される。
【0227】
たとえば、第4接続電極ブロック0219は、画素回路のソース・ドレイン金属層に位置する第3色サブ画素の発光制御トランジスタの第2電極1011dに電気的に接続されるように、第4ビアh4を介して画素回路のソース・ドレイン金属層まで延びている。
【0228】
なお、
図9B~
図9Dは、模式的な図に過ぎず、サブ画素の画素回路の一部の層構造だけを示しており、各層には他の素子を含んだり、各層間には他の中間層などを含んだりしてもよい。本開示では、これについて特に限定しない。
【0229】
たとえば、
図3に示すように、各サブ画素の画素回路では、第1ゲート信号端子GA1は第1ゲート信号線に接続され、第2ゲート信号端子GA2は第2ゲート信号線に接続される。いくつかの実施例では、第1ゲート信号線と第2ゲート信号線とは同一信号線であってもよい。基準制御信号端子EM1は基準制御信号線に接続され、発光制御信号端子EM2は発光制御信号線に接続される。いくつかの実施例では、基準制御信号線と発光制御信号線とは同一信号線であってもよい。たとえば、第1リセット信号端子RST1は第1リセット信号線に接続され、第2リセット信号端子RST2は第2リセット信号線に接続される。いくつかの実施例では、第1リセット信号線と第2リセット信号線とは同一信号線であってもよい。初期化信号端子Vintは初期化信号線に接続され、基準電圧信号端子Vrefは基準電圧信号線に接続されてもよい。
【0230】
たとえば、ベース基板00において、第1ゲート信号線、第2ゲート信号線、基準制御信号線、発光制御信号線、第1リセット信号線、第2リセット信号線、初期化信号線、及び基準電圧信号線は、第1方向Xに沿って配列され、且つ、いずれも第2方向Yに沿って延びている。
【0231】
たとえば、第1ゲート信号線、第2ゲート信号線、基準制御信号線、発光制御信号線、第1リセット信号線、第2リセット信号線、初期化信号線、及び基準電圧信号線は略平行する。
【0232】
たとえば、第1直流電源端子VDDは第1電源線に接続され、データ信号端子DAはデータ線に接続され、第1電源線とデータ線とは互いに略平行する。
【0233】
たとえば、第1電源線及びデータ線は、第2方向Yに沿って配列され、且つ、いずれも第1方向Xに沿って延びている。
【0234】
なお、本開示では、「延びている」とは、各信号線(たとえば、第1ゲート信号線、第2ゲート信号線、基準制御信号線、発光制御信号線、第1リセット信号線、第2リセット信号線、初期化信号線、及び基準電圧信号線)の大体の配線方向を意味し、各信号線は、微視的には直線ではなく、波状で第2方向Yに延びていることがある。
【0235】
たとえば、各サブ画素の画素回路の駆動トランジスタのゲート電極は、第1方向Xにおいて、該画素回路に接続された第1ゲート信号線/第2ゲート信号線と発光制御信号線/基準制御信号線との間に位置する。
【0236】
たとえば、各繰り返しユニットでは、第1方向Xにおいて、第1の第2色サブ画素における第1電極層と第2の第2色サブ画素における第1電極層との間には、第1ゲート信号線/第2ゲート信号線が設置される。
【0237】
図10は、本開示のまたさらに別の実施例によるディスプレイパネルの構造模式図である。
【0238】
たとえば、
図5には、1つの完全な繰り返しユニット100が示されているが、本開示では、それに限定されず、複数のサブ画素は、複数の繰り返しユニット100を構成し、且つ複数の繰り返しユニット100はベース基板00にアレイ状に配列される。たとえば、
図10に示すように、複数の繰り返しユニット100は、第2方向Yに配列されて、複数の繰り返しユニット群を構成する。
図10は、それぞれP番目の繰り返しユニット群とP+1番目の繰り返しユニット群である2つの繰り返しユニット群を示し、P番目の繰り返しユニット群とP+1番目の繰り返しユニット群が隣接する2つの繰り返しユニット群である。たとえば、Pが1以上の正の整数である。複数の繰り返しユニット群は第1方向Xに配列される。つまり、複数の繰り返しユニット100は、第1方向Xと第2方向Yに沿ってアレイ状に配列されている。なお、上記
図9Eを参照するように、P番目の繰り返しユニット群が第1行、P+1番目の繰り返しユニット群が第2行にある。なお、
図10には、各サブ画素の発光素子の接続電極ブロックが示されていない。
【0239】
たとえば、P番目の繰り返しユニット群における繰り返しユニットの第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素の中心を結ぶ線の延長線が、P+1番目の繰り返しユニット群における繰り返しユニットの第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素の中心を結ぶ線の延長線とは重ならない。たとえば、P番目の繰り返しユニット群における繰り返しユニットの第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素の中心を結ぶ線の延長線が、P+1番目の繰り返しユニット群における隣接する2つの繰り返しユニット間の間隔の中心を通り、同様に、P+1番目の繰り返しユニット群における繰り返しユニットの第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素の中心を結ぶ線の延長線が、P番目の繰り返しユニット群における隣接する2つの繰り返しユニット間の間隔の中心を通る。
【0240】
たとえば、本開示の実施例によるディスプレイパネルは、液晶ディスプレイパネルや有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイパネルなどであってもよい。
【0241】
たとえば、ディスプレイパネルは、長方形パネル、円形パネル、楕円形パネルや多角形パネルなどであってもよい。また、ディスプレイパネルは、平面パネルだけでなく、曲面パネル、さらに球面パネルであってもよい。
【0242】
たとえば、ディスプレイパネルはタッチ機能をさらに備えてもよく、つまり、ディスプレイパネルはタッチディスプレイパネルであってもよい。
【0243】
たとえば、ディスプレイパネルは、携帯電話、タブレットPC、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲータなど、表示機能を備える任意の製品や部材に適用できる。
【0244】
以上のように、本開示の実施例は、ディスプレイパネルを提供する。該ディスプレイパネルに含まれる複数の異なる色のサブ画素は、第1色サブ画素、第2色サブ画素、第3色サブ画素、及び第2色サブ画素の順に配列される。該ディスプレイパネルでは、各第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影が、いずれも該第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは重なるため、各繰り返しユニットにおける2つの第2色サブ画素のうち第1の第2色サブ画素の発光素子の第1電極層と該第1の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量と、2つの第2色サブ画素のうち第2の第2色サブ画素の第1電極層と第2の第2色サブ画素の駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量との差を小さくして、各第2色サブ画素における発光素子の輝度差を減少又はなくすることができる。それにより、該ディスプレイパネルの輝度均一性が良好になり、表示装置の表示効果が良好になる。
【0245】
図11は、本開示のいくつかの実施例によるディスプレイパネルの製造方法のフローチャートである。該方法は、上記のいずれかの実施例に記載のディスプレイパネル、たとえば、
図2、
図5又は
図9Aに示すディスプレイパネルの製造に用いられ得る。
【0246】
たとえば、
図11に示すように、該製造方法は、以下のステップを含み得る。
ステップ901、ベース基板を得る。
ステップ902、複数のサブ画素をベース基板に形成する。
【0247】
本開示の実施例では、
図2に示すように、該複数の異なる色のサブ画素は、第1色サブ画素C1、第2色サブ画素C2、第3色サブ画素C3、及び第2色サブ画素C2の順に配列され得る。
【0248】
たとえば、
図5に示すように、複数のサブ画素は、複数の繰り返しユニット100を構成し、各繰り返しユニット100は、1つの第1色サブ画素C1、2つの第2色サブ画素C2、及び1つの第3色サブ画素C3を含む。
【0249】
たとえば、各サブ画素は、駆動トランジスタと、駆動トランジスタに接続された発光素子と、を含んでもよい。そして、
図4に示すように、該発光素子は、第1電極層021、発光層022、及び第2電極層023を含んでもよく、各第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影は、各第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とはいずれも、少なくとも部分的に重なる。
【0250】
以上のように、本開示の実施例は、ディスプレイパネルの製造方法を提供し、複数の異なる色のサブ画素をベース基板に形成することができ、該複数の異なる色のサブ画素は第1色サブ画素、第2色サブ画素、第3色サブ画素、及び第2色サブ画素の順に配列され得る。該ディスプレイパネルでは、各第2色サブ画素における第1電極層の、ベース基板での正投影が、いずれも該第2色サブ画素における駆動トランジスタのゲート電極の、ベース基板での正投影とは重なるので、各繰り返しユニットにおける2つの第2色サブ画素のうち、第1の第2色サブ画素における発光素子の第1電極層と駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量と、第2の第2色サブ画素における第1電極層と駆動トランジスタのゲート電極との間の寄生容量との差を小さくして、各第2色サブ画素における発光素子の輝度の差を減少又はなくすることができる。それにより、該ディスプレイパネルの輝度均一性が良好になり、表示装置の表示効果が良好になる。
【0251】
たとえば、本開示のいくつかの実施例では、まず、ベース基板00に駆動トランジスタを形成し、次に、該駆動トランジスタのベース基板00から離れた側に平坦層024を形成し、次に、該平坦層024の該駆動トランジスタから離れた側に、1回のパターニングプロセスにより第1電極層021を形成する。そのうち、該第1電極層021のベース基板00での正投影が、駆動トランジスタのゲート電極N1の、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なる。その後、複数回蒸着により、該第1電極層021の平坦層024から離れた側に発光層022を形成し、次に該発光層022の第1電極層021から離れた側に第2電極層023を形成する。この1回のパターニングプロセスには、フォトレジストコーティング、露光、現像、エッチング、及びフォトレジスト剥離が含まれる。本開示の実施例では、該パターニングプロセスの具体的な方法について詳しく説明しない。
【0252】
たとえば、
図8Aに示すように、第1の第2色サブ画素を例にすれば、まず、ベース基板00に駆動トランジスタを形成する(
図8Aには、駆動トランジスタのゲート電極N1aだけが示されている)。次に、該駆動トランジスタのベース基板00から離れた側に平坦層024を形成し、該平坦層024の、駆動トランジスタのゲート電極N1aから離れた側に第1電極層021aを形成し、続いて、第1電極層021aの平坦層024から離れた側に発光層022aを形成し、発光層022aの第1電極層021aから離れた側に第2電極層023aを形成する。さらに、
図8Aから分かるように、該第1電極層021aは、第1駆動電極ブロック0211と、該第1駆動電極ブロック0211に接続された補助電極ブロック0212とを含んでもよく、該補助電極ブロック0212のベース基板00での正投影が、駆動トランジスタのゲート電極N1aの、ベース基板00での正投影とは少なくとも部分的に重なり、且つ重なり領域がA1である。たとえば、該第1駆動電極ブロック0211と補助電極ブロック0212は、2回のパターニングプロセスによりそれぞれ形成されてもよく、本開示の実施例では、それについて限定しない。
【0253】
たとえば、
図9Bに示すように、第1電極層021aは第1接続電極ブロック0216をさらに含んでもよい。平坦層024を形成する際に、平坦層024に第1ビアh1を形成してもよく、第1接続電極ブロック0216は、第1ビアh1を介して第1の第2色サブ画素の画素回路の発光制御回路101aに電気的に接続される。
【0254】
なお、ディスプレイパネルに関する詳細な説明については、上記ディスプレイパネルの実施例の関連説明を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0255】
また、本開示の実施例は表示装置をさらに提供し、
図12Aは、本開示のいくつかの実施例による表示装置の模式的なブロック図であり、
図12Bは本開示のいくつかの実施例による表示装置の構造模式図である。
【0256】
たとえば、
図12Aに示すように、該表示装置800は、ディスプレイパネル801を含んでもよく、該ディスプレイパネル801は、上記のいずれかの実施例によるディスプレイパネルであってもよい。
【0257】
たとえば、
図12Aに示すように、該表示装置800は、駆動チップ802をさらに含んでもよく、駆動チップ802は、ディスプレイパネル801に電気的に接続される。
【0258】
たとえば、
図12Bに示すように、ディスプレイパネル801では、各繰り返しユニット100における第1の第2色サブ画素と第2の第2色サブ画素は第1方向Xに配列され、駆動チップ802は、第1方向Xにおいて、各繰り返しユニット100における第1の第2色サブ画素の、第2の第2色サブ画素から離れた側に位置する。たとえば、
図12Bに示すように、第1の第2色サブ画素の発光素子の陽極G1と第2の第2色サブ画素の発光素子の陽極G2は第1方向Xに配列され、駆動チップ802は、各繰り返しユニット100における第1の第2色サブ画素の発光素子の陽極G1の、第2の第2色サブ画素の発光素子の陽極G2から離れた側に位置する。つまり、第1方向Xにおいて、第1の第2色サブ画素の発光素子の陽極G1と駆動チップ802との間の距離が、第2の第2色サブ画素の発光素子の陽極G2と駆動チップ802との間の距離よりも小さい。たとえば、
図12Bに示す例では、第1の第2色サブ画素の発光素子の陽極G1は、第2の第2色サブ画素の発光素子の陽極G2よりもディスプレイパネル801の下側にあり、それによって駆動チップ802がディスプレイパネル801の下側に位置し得る。
【0259】
たとえば、駆動チップ802は、半導体チップとしてもよく、そして、データドライバを含み得る。駆動チップ802では、ディスプレイパネル801の複数のデータ線を駆動するための、たとえばデータドライバは、複数のデータ線にデータ信号を提供できる。
【0260】
該表示装置800は、LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)ディスプレイパネル、電子ペーパー、OLEDパネル、AMOLEDパネル、携帯電話、タブレットPC、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレームなど、表示機能を備える任意の製品や部材であってもよい。
【0261】
なお、該表示装置800の他の構成要素(たとえば制御装置、画像データ符号化/復号装置、ゲートドライバ、クロック回路など)については、いずれも当業者の知見に基づいて備えるべきであり、ここで詳しく説明せず、また本発明の限定にならない。
【0262】
以上は、本開示の好適な実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、本開示の趣旨及び原則を逸脱することなく行われる変更、同等置換や改良であれば、本開示の特許範囲に属する。
【0263】
なお、
(1)本開示の実施例の図面は本開示の実施例に関する構造のみに関し、他の構造は通常の設計を参照してもよい。
(2)明確にするために、本開示の実施例を説明するための図面では、層又は構造の厚さは拡大又は縮小されている。なお、層、フィルム、領域や基板などの素子が他の素子の「上」又は「下」に位置すると記載される場合、かかる素子は他の素子の「上」又は「下」に「直接」位置してもよく、又は中間素子が存在してもよい。
(3)矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせて新たな実施例を得ることができる。
【0264】
以上、本開示の特定の実施形態を説明したが、本開示の特許範囲はこれに限定されず、本開示の特許範囲は特許請求の範囲の特許範囲に準じるべきである。
【符号の説明】
【0265】
00 ベース基板
02 発光素子
021 第1電極層
022 発光層
023 第2電極層
100 繰り返しユニット
C1 第1色サブ画素
C2 第2色サブ画素
C3 第3色サブ画素
M1 駆動トランジスタ