(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、送金方法。
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/08 20120101AFI20231113BHJP
G06Q 20/06 20120101ALI20231113BHJP
【FI】
G06Q20/08 300
G06Q20/06 300
(21)【出願番号】P 2021106435
(22)【出願日】2021-06-28
【審査請求日】2021-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】522301924
【氏名又は名称】グーグル・インターナショナル・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】荻原 充彦
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 祐介
(72)【発明者】
【氏名】富田 浩平
(72)【発明者】
【氏名】井戸 隆太
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-177453(JP,A)
【文献】国際公開第2021/065282(WO,A1)
【文献】特開2020-151542(JP,A)
【文献】特開2011-221730(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0354979(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0012218(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送金元の端末より、前記送金元から送金先への送金情報及び前記送金先の宛先情報を少なくとも含む送金依頼情報を取得する依頼情報取得部と、
前記宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力フォームを送金先の端末に表示させる処理を実行する選択処理部と、
前記送金先の端末で電子マネーが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、当該回答情報に基づいて前記送金先に電子マネーの送金処理を実行する送金処理部と、
を備え
、
前記送金依頼情報は、複数の前記送金情報及び前記宛先情報を含む、
情報処理装置。
【請求項2】
前記送金処理部は、前記依頼情報取得部が前記送金依頼情報を取得した時に、前記情報処理装置にて管理される前記送金元の残高情報の示す残高から送金依頼情報に含まれる送金額を差し引く残高処理を実行する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送金処理部は、前記残高処理により前記残高情報の示す残高がマイナスとなる場合、前記電子マネーを送信する処理の代わりに所定の通知情報を出力する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送金処理部は、銀行振り込みが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、前記回答情報に基づいて前記送金先に指定された口座に銀行振り込みを行う振込処理を実行する請求項1から3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送金処理部は、振込処理時に銀行側のシステムから送金ができないことによるエラー情報を受信した場合、エラー通知を出力する請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記依頼情報取得部によって前記送金依頼情報が取得されてから前記送金先への送金が完了するまでの一連の処理のうち最後に実行された処理の結果に基づいた情報であるステータス情報を取得し、取得した前記ステータス情報を記憶装置に出力する情報管理部を備え、
前記情報管理部は、前記ステータス情報の出力要求を取得した場合、前記記憶装置から記憶させた前記ステータス情報を取得して出力する処理を実行する請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置に、
送金元の端末より、前記送金元から送金先への送金情報及び前記送金先の宛先情報を少なくとも含む送金依頼情報を取得する依頼情報取得機能と、
前記宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力フォームを送金先の端末に表示させる処理を実行する選択処理機能と、
前記送金先の端末で電子マネーが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、当該回答情報に基づいて前記送金先に電子マネーの送金処理を実行する送金処理機能と、
を実行させるプログラム
であって、
前記送金依頼情報は、複数の前記送金情報及び前記宛先情報を含む、
プログラム。
【請求項8】
情報処理装置が実行する送金方法であって、
送金元の端末より、前記送金元から送金先への送金情報及び前記送金先の宛先情報を少なくとも含む送金依頼情報を取得する依頼情報取得ステップと、
前記宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力フォームを送金先の端末に表示させる処理を実行する選択処理ステップと、
前記送金先の端末で電子マネーが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、当該回答情報に基づいて前記送金先に電子マネーの送金処理を実行する送金処理ステップと、
を含
み、
前記送金依頼情報は、複数の前記送金情報及び前記宛先情報を含む、
送金方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び送金方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、送金処理のための案内情報や当該案内情報への回答用ウェブページへのURLをメール等で配信してウェブページを通じて容易に送金ができるようにする技術が知られている。この種の技術として例えば特許文献1がある。特許文献1では、サーバにおいてデータベースに格納される個人情報に含まれるメールアドレスや電話番号から生成した督促メールを未納者に送信し、督促メールに含まれるURLからアクセス可能な回答用ページを通じて未納者が選択した支払方法でのオンライン決済処理を金融機関側コンピュータとの間で実行する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、送金方法は、銀行振り込みの他にATMでの受け取りや電子マネーによる送金等があり多様化しており、送金元と送金先との間の送金方法の調整が煩雑になっている。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡便に送金元と送金先との間の送金方法の調整を実行可能な情報処理装置、プログラム及び送金方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、送金元から送金先への送金情報及び送金先の宛先情報を少なくとも含む送金依頼情報を取得する依頼情報取得部と、前記宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力フォームを送金先の端末に表示させる処理を実行する選択処理部と、前記送金先の端末で電子マネーが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、当該回答情報に基づいて送金先に電子マネーの送金処理を実行する送金処理部と、を備える。
【0007】
(2)本発明の一態様の情報処理装置では、前記送金処理部は、前記依頼情報取得部が前記送金依頼情報を取得した時に送金元の原資の残高から送金依頼情報に含まれる送金額を差し引く残高処理を実行する。
【0008】
(3)本発明の一態様の情報処理装置では、前記送金処理部は、前記残高処理により原資の残高がマイナスとなる場合、前記電子マネーを送信する処理の代わりに所定の通知情報を出力する。
【0009】
(4)本発明の一態様の情報処理装置では、前記送金処理部は、銀行振り込みが送金方法として選択された前記回答情報を受信すると、前記回答情報に基づいて送信先に指定された口座に銀行振り込みを行う振込処理を実行する。
【0010】
(5)本発明の一態様の情報処理装置では、前記送金処理部は、振込処理時に銀行側のシステムから送金ができないことによるエラー情報を受信した場合、エラー通知を出力する。
【0011】
(6)本発明の一態様の情報処理装置では、前記依頼情報取得部によって前記送金依頼情報が取得されてから前記送金先への送金が完了するまでの一連の処理のうち最後に実行された処理の結果に基づいた情報であるステータス情報を取得し、取得した前記ステータス情報を記憶装置に出力する情報管理部を備え、前記情報管理部は、前記ステータス情報の出力要求を取得した場合、前記記憶装置から記憶させた前記ステータス情報を取得して出力する処理を実行する。
【0012】
(7)本発明の一態様の情報処理装置では、前記送金依頼情報は、複数の前記送金情報及び前記宛先情報を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より簡便に送金元と送金先との間の送金方法の調整を実行可能な情報処理装置、プログラム及び送金方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る管理サーバが適用される送金システムを示す模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る管理サーバの機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るSMS送金処理におけるSMSメールの文面の一例を示す模式図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る回答情報の入力画面の一例を示す模式図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るSMS送金処理のうちのSMS出力処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態に係るSMS送金処理のうちの送金処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る送金システムSについて、
図1を用いて説明する。
図1は、本発明に係る管理サーバ10が適用される送金システムSを示す模式図である。なお、本明細書の送金システムSによる送金処理における送金対象は、法定通貨だけではなく、電子マネー、暗号通貨等の貨幣又はポイント等の貨幣と同様の機能を有するもののことを指すものであり、その態様が特に限定されるわけではない。
【0016】
本実施形態に係る送金システムSは、送金元端末1と受取端末2と管理サーバ10と全国銀行データ通信システム(以下、全銀システムと称する)Gを含む。管理サーバ10は、インターネット等のネットワークNを介して送金元端末1と受取端末2と全銀システムGと接続される。
【0017】
送金元端末1は、本実施形態での送金を行う送金元としての送金者の操作するコンピュータである。送金元端末1は、例えば、デスクトップパソコン等の据え置き型のコンピュータや、スマートフォンやタブレット等の携帯可能なコンピュータである。送金元端末1は、送金者の操作により管理サーバ10にアクセスして各種の処理の指令を出力する。また、送金元端末1の台数には、特に制限はなく、n台(nは、任意の自然数)の送金元端末1が送金システムSに含まれていても良い。なお、以下の説明において、n台の送金元端末1を特に区別することなく符号の末尾のアルファベットを省略し、単に「送金元端末1」と称する。
【0018】
受取端末2は、送金者によって送金される送金対象を受け取る送金先としての受取者が操作するコンピュータである。受取端末2は、例えば、デスクトップパソコン等の据え置き型のコンピュータや、スマートフォンやタブレット等の携帯可能なコンピュータである。受取端末2は、受取者の操作により管理サーバ10にアクセスして各種の処理の指令を出力する。また、受取端末2の台数には、特に制限はなく、n台(nは、任意の自然数)の受取端末2が送金システムSに含まれていても良い。なお、以下の説明において、n台の受取端末2を特に区別することなく符号の末尾のアルファベットを省略し、単に「受取端末2」と称する。
【0019】
管理サーバ10は、SMS(Short Massage Service)を利用した送金処理であるSMS送金処理を実行する送金システムSを実現するコンピュータである。SMS送金処理とは、管理サーバ10は、SMSメールのメッセージを介して受取者に回答情報の問い合わせを行い、取得した回答情報を基に受取者への振込を行う処理である。
【0020】
管理サーバ10は、
図1に示すように入力用ウェブサイトと管理用ウェブサイトが設けられている。入力用ウェブサイトとは、送金処理に必要な情報を入力するためのウェブサイトである。例えば、入力用ウェブサイトには、後述する送金依頼情報の依頼入力画面や回答情報の回答入力画面を含む。管理用ウェブサイトとは、管理サーバ10の管理者によって送金システムSの管理に関する操作を行うためのウェブサイトである。また、管理サーバ10は、ユーザデータや口座情報、送金管理情報等の送金システムSに係る各種のデータを記憶するデータベースが設けられている。
【0021】
ユーザデータは、例えば管理サーバ10の提供する各種のサービスを受けるために登録されたユーザに関するデータであり、本人認証等で利用される。口座情報は、例えば管理サーバ10に登録されたユーザの口座の金融機関名や支店名、預金種別、口座番号、口座名義等である。管理サーバ10は、口座情報に基づいて送金先口座や送金元口座の選択を行うことができる。送金管理情報は、例えば送金処理が処理の各工程のうちの何れにあるかを示すステータス情報である。ステータス情報等の詳細は、後述する。
【0022】
全銀システムGは、通信技術を用いて異なる金融機関間での送金を行うシステムである。全銀システムGは、全国銀行資金決済ネットワーク(以下、全銀ネットワーク)により運営されている。本実施形態に係る全銀システムGは、送金を行うための処理を行う不図示の全銀ホストコンピュータの他、金融機関としての銀行のシステムにおける銀行APIや銀行口座を管理するシステムを含む。全銀システムGでは、全銀ホストコンピュータに振込元や振込先、振込金額等の情報の含まれる全銀データを送付することで、異なる金融機関間での送金を行うことができる。本実施形態に係る管理サーバ10は、後述する送金処理時に全銀データの生成と送付を行う。
【0023】
ネットワークNは、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)や、携帯電話網の何れか又はこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0024】
<管理サーバ>
次に、管理サーバ10の一例について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ10のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0025】
管理サーバ10は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力部14と、出力部15と、記憶部16と、通信部17と、電源部18と、バス19と、入出力インターフェース20と、を備えている。
【0026】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部16からRAM13にロードされたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。RAM13には、かかるプログラム以外にも、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0027】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス19を介して相互に接続されている。このバス19にはまた、入出力インターフェース20も接続されている。入出力インターフェース20には、入力部14、出力部15、記憶部16、通信部17及び電源部18が接続されている。
【0028】
入力部14は、キーボードやマウス等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0029】
出力部15は、液晶ディスプレイ等で構成され、CPU11が出力する画像データや映像データに対応する画像や映像を出力する。
【0030】
記憶部16は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。本実施形態に係る送金システムSでは、記憶部16にユーザのアカウント情報や口座の残高情報等を記憶するデータベースが設けられている。
【0031】
通信部17は、CPU11がネットワークNを介して他の装置(例えば、送金元端末1や受取端末2や全銀システムG)との間で通信を行うための装置である。
【0032】
電源部18は、外部電源に接続されることによって管理サーバ10の各部に電力を供給可能に構成される。
【0033】
次に、管理サーバ10の機能的構成について
図3を用いて説明する。
図3は、
図2の管理サーバ10の機能的構成のうち、SMS送金処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0034】
まず、管理サーバ10のSMS送金処理を実行する各機能ブロックについて説明する。本実施形態の制御部30は、
図3に示すように、通信処理部31と、出力処理部32と、入力処理部33と、依頼情報取得部34と、選択処理部35と、送金処理部36と、情報管理部37と、を有する。
【0035】
通信処理部31は、外部の機器と通信を行うための処理を行う。例えば、送金元端末1からの入力用ウェブサイトへの入力データを通信部17が受信した場合に、通信処理部31は、受信した入力データを後述する依頼情報取得部34に伝達する。
【0036】
出力処理部32は、出力部15の画面に画像を表示する制御を行う。例えば、出力処理部32は、記憶部16に記憶されている管理ウェブサイトの画面を出力部15の画面に表示する制御を行う。これにより、管理ウェブサイトの画面は、管理サーバ10の出力部15の画面に表示され、管理サーバ10の管理者等により閲覧可能となる。
【0037】
入力処理部33は、入力部14に入力された管理サーバ10の管理者等による操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力処理部33は、管理者による入力部14への送金システムSの管理や後述のSMS送金処理を行うための入力操作を受け付ける。
【0038】
依頼情報取得部34は、送金依頼情報の入力のための依頼入力画面を出力する入力画面出力処理や送金依頼情報を取得する依頼情報取得処理を実行する。送金依頼情報とは、送金者の顧客番号や送金情報としての受取者の名前及び金額や宛先情報としての受取者の電話番号等がある。顧客番号は、送金者が送金システムSに登録する際に生成される番号であり、送金者に関連付けられた番号である。本実施形態に係る管理サーバ10は、取得した送金依頼情報に含まれる顧客番号に基づいて送金者の口座情報等をデータベースで検索可能である。
【0039】
本実施形態に係る送金システムSでは、管理サーバ10の記憶部16のデータベース上にユーザの口座に関する情報が記憶されており、顧客管理番号に基づきデータベースを参照することで送金者の振込元口座に関する情報を取得できる。これにより、本実施形態に係る送金システムSでは、必要最低限の情報の入力によって送金処理が行われる。
【0040】
本実施形態では、送金依頼情報は、依頼情報取得部34によって出力された依頼入力画面に基づいて送金者によって入力されることで生成され、依頼情報取得部34により取得される。なお、依頼情報取得部34による送金依頼情報の取得方法は、これに限らない。本実施形態に係る送金システムSの管理サーバ10は、専用API(Application Programing Interface)を有する。専用APIは、送金システムSが提供する申込情報の入力可能な管理サーバ10に設けられたインターフェースである。
【0041】
送金元端末1は、
図1に示すようにネットワークNを介して管理サーバ10と相互に通信可能であり、専用APIを介して管理サーバ10にアクセス可能である。即ち、管理サーバ10の依頼情報取得部34は、専用APIを介して送金依頼情報を取得しても良い。また、管理サーバ10の依頼情報取得部34は、振込情報が一括して入力されたCSVファイル等を取得して送金依頼情報を取得しても良い。
【0042】
選択処理部35は、問合せSMS処理やエラー通知SMS処理や回答画面出力処理や回答情報取得処理を実行する。問合せSMS処理とは、送金対象の受け取り方法を受取者に問い合わせるためのSMSメールを生成する処理である。例えば、選択処理部35は、
図4に示すようなSMSメールを生成する。
図4は、本発明の一実施形態に係るSMS送金処理におけるSMSメールの文面の一例を示す模式図である。当該処理により生成されるSMSメールには、送金の通知及び受け取り方法等の問い合わせメッセージと回答入力画面へのリンク先が記載されている。
【0043】
エラー通知SMS処理は、送金処理において送金エラーや未対応エラーが発生した場合に回答情報の再入力依頼のSMSメールを生成する処理である。送金エラーは、例えば振込元口座の残高が不足した場合に発生するエラーである。未対応エラーは、例えば送金する先に指定した金融機関が本実施形態に係る送金システムSに対応していない等で発生するエラーである。当該処理により生成されるSMSメールには、エラー内容及び再入力依頼の通知と回答入力画面へのリンク先が記載されている。また、本実施形態では、管理用ウェブサイトで予め定型文を設定可能であり、より簡便にSMSメールを生成可能である。
【0044】
回答画面出力処理は、問合せSMS処理により生成されたSMSメールに記載されたURLからアクセス可能な回答入力画面を出力する処理である。回答画面には、回答情報を入力させるための書式が表示される。即ち、選択処理部35は、宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力形式を送金先の端末に表示させる処理を実行する。入力形式は、送金依頼に必要な情報の入力が必要とするフォーマットとなっており、入力用ウェブサイト内の回答入力画面に
図5に示すように表示される。
図5は、本発明の一実施形態に係る回答情報の入力画面の一例を示す模式図である。
【0045】
図5の例では、回答入力画面には、例えば、上から受け取り方法選択、認証情報入力、口座名義(カナ)、銀行名、支店名、口座番号、送金実行ボタンが表示されている。受け取り方法は、選択肢が銀行口座、アプリ、ATM(Automated Teller Machine)での受け取りがある。銀行口座は、回答入力画面に入力する口座名義(カナ)、銀行名、支店名、口座番号から特定される。
【0046】
アプリとは、本実施形態に係る送金システムSが提供する電子マネーを管理可能なアプリケーションプログラムである。アプリでの送金の受け取りは、送金システムSが提供する電子マネーにより行われる。具体的な処理について、後述する。
【0047】
ここでいうATMは、送金システムSと連携した所定のATMである。所定のATMは、送金システムSで送金のために発行されたパスワード等が入力されることで、現金の引き出しが可能となっている。例えば、ATMを選択した場合は、管理サーバ10は、受取端末2にATMから引き出すためのパスワードを出力する。
【0048】
回答情報取得処理は、回答入力画面を介して受取端末2により入力される回答情報を取得して、取得した回答情報に基づいて送金方法を選択する処理である。即ち、管理サーバ10の選択処理部35は、回答入力画面において
図5に示す項目に対する回答情報が入力された状態で送金実行ボタンが押されることで、回答情報を取得して送金選択方法を選択する処理を実行する。
【0049】
送金処理部36は、残高処理や送金処理等の送金に関する処理を行う。残高処理は、送金依頼情報を取得した場合に、依頼内容に沿ってデータベース上で管理している残高情報を減ずる処理である。本実施形態に係る管理サーバ10は、送金システムSを利用するユーザの送金原資をユーザ毎に管理サーバ10の記憶部16のデータベース上で管理している。このため、管理サーバ10では、実際に送金処理を実行する前にデータベース上で残高情報を減ずるため、処理前に残高不足であるか否かが確認できる。また、送金処理部36は、残高処理実行時にデータベース上に管理されたユーザ毎の残高情報に反映させる。
【0050】
送金処理は、回答情報に基づいて銀行APIを介し全銀システムGを利用して送金を行う処理である。例えば、送金処理部36は、回答入力画面で受取者によって入力された回答情報を取得すると、送金処理実行時に回答情報に基づいて全銀データを生成し、通信処理部31に指令して通信部17を介して全銀システムGに全銀データを送信する処理を実行する。全銀データとは、全銀ホストコンピュータにおける異なる金融機関間での送金処理に必要な情報である。全銀データには、例えば振込名義人、振込日、金融機関コード、支店コード、科目、口座番号、口座名義人、金額等の情報が含まれる。
【0051】
全銀システムGでは、上述のように全銀データが送付されることで、異なる金融機関間での送金が実行できる。このようにして、送金処理部36は、送金処理を完了させる。なお、全銀システムGは、管理サーバ10に対して送金が完了した場合は送金完了通知を送信し、残高不足等で送金ができなかった場合はエラー情報を送信する。この場合、選択処理部35は、通信処理部31が全銀システムGからの通知、情報の受信を受け付けた場合に、エラー通知と共に再入力画面を通信処理部31に指令し通信部17を介して受取端末2に出力する処理を実行し、受取者に再度の入力を促す。
【0052】
なお、送金方法が電子マネーによる場合は、送金処理部36は、回答情報に基づいて銀行APIを介し全銀システムGを利用して送金者の送金元口座から送金システムSの管理者の口座に資金を移動する処理を行う。管理サーバ10では、移動した資金に対応して電子マネーを生成し、受取端末2に送信する処理を実行する。
【0053】
また、管理サーバ10の情報管理部37は、ユーザの許可ID情報の管理処理やユーザの認証処理やユーザの利用状況の管理処理やステータス管理処理を実行する。ユーザの許可ID情報の管理処理では、情報管理部37は、入力用ウェブサイトや管理用ウェブサイト等の送金システムSの提供するサービスにアクセス可能なユーザの許可ID情報を記憶部16のデータベースに記憶可能である。
【0054】
また、ユーザの認証処理では、情報管理部37は、ユーザにより入力用ウェブサイトにアクセスがあった場合に、データベースに予め記憶した複数の許可ID情報とアクセスユーザのID情報を比較し、アクセスユーザのID情報と一致する許可ID情報がある場合に、アクセスユーザに入力用ウェブサイトへのアクセスを許可する。なお、本実施形態では、SMSメールに添付されたURLからのアクセスについては、アクセス時点ではアクセスユーザの認証を行わずに、回答入力画面に認証情報を入力して認証を行う設定としている。しかし、認証の方法はこれに限らない。
【0055】
また、ユーザの利用状況の管理処理では、情報管理部37は、ユーザの利用者情報を取得可能であり、取得した利用者情報であるID情報を記憶部16のデータベースに記憶させる。
【0056】
また、本実施形態に係る管理サーバ10の情報管理部37は、上述の認証処理の他に、SMSメール送信先の受取者の認証を行う本人認証処理を実行可能である。本人認証処理は、情報管理部37によって回答情報に入力された認証情報と予め送金者と受取者とで共有した認証情報とを比較することで認証する処理である。例えば、予め設定したキーワードを認証情報として送金者と受取者で予め定めて登録した場合、情報管理部37は、回答情報取得時に入力された認証情報と予め登録した認証情報を比較して認証を行う。これによって番号が誤って入力されて送金先とは異なる端末に送信された場合の誤送金を防止することができる。
【0057】
しかし、認証の方法は、これに限らない。例えば、管理サーバ10の情報管理部37は、SMSメールを介し、外部の認証サーバから通知した認証情報と、ユーザから受信した認証情報を照合することで認証を行っても良い。
【0058】
ステータス管理処理は、送金処理の進捗情報を示す上述のステータス情報の管理を行う。即ち、送金処理部36は、送金処理の状況に応じて記憶部16のデータベースに記憶されたステータス情報を更新して送金処理の進捗状況を管理している。ステータス情報には、例えばSMS済、SMS未着、URL期限切れ、送金済、送金エラーがある。
【0059】
SMS済とは、選択処理部35がSMSメールを出力したタイミングのステータスである。SMS未着とは、選択処理部35がSMSメールを出力してから所定の期間経過後にSMSメールの送達確認が取れていない場合のステータスである。URL期限切れとは、SMSメールに記載したURLに設定された期限を過ぎた場合のステータスである。本実施形態に係る管理サーバ10では、ステータス情報がURL期限切れの場合に、受取端末2に通知を出力する設定としている。
【0060】
送金済とは、送金処理部36が全銀システムGからの送金完了通知を受けたタイミングのステータスである。送金エラーとは、送金処理部36が全銀システムGからのエラー情報を受信したタイミングのステータスである。本実施形態に係る管理サーバ10では、ステータス情報が送金エラーの場合に、受取端末2に通知を出力する設定としている。また、ステータス情報は、上述したステータスに限らず目的に応じて設定可能である。
【0061】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、ステータス情報は、送金案件毎に管理されている。また、送金処理部36は、送金元端末1等の外部からの指令又は入力部14への入力操作による指令によってステータス情報を出力する処理を行う。例えば、送金処理部36は、送金元端末1の画面に送金者に関連付けられた送信案件を一覧にして出力する処理を実行する。また、送金処理部36は、送金元端末1の検索指令により検索条件に対応した送金案件を送金元端末1の画面に出力する処理を実行する。これにより、例えば送金元端末1で送金処理の進捗状況を確認することができる。
【0062】
次に、本実施形態に係る管理サーバ10によるSMS送金処理について
図1を用いて、説明する。SMS送金処理は、上述のようにSMSメールを介して行った送金先の受取者へ問い合わせの回答に基づいて行われる送金処理である。
【0063】
具体的には、まず、管理サーバ10は、受取者の電話番号情報を含む送金依頼情報の入力を送金元端末1から受け付ける。次に、管理サーバ10は、送金依頼情報に含まれる電話番号を基にSMSメールを生成して受取端末2に送信する。次に、管理サーバ10は、送信したSMSメールに記載されたURLをクリックした受取端末2からアクセスされる。次に、管理サーバ10は、入力用ウェブサイトへ受取者によって入力された回答情報を取得する。次に、管理サーバ10は、取得した回答情報に基づいて送金処理を行う。
【0064】
以上のようにして管理サーバ10では、SMS送金処理が行われる。以下に、本実施形態に係る管理サーバ10によるSMS送金処理について、フローチャートを用いて、より詳しく説明する。
【0065】
<SMS送金処理>
本実施形態に係る送金システムSで実行されるSMS送金処理における動作について
図6、7を用いて説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係るSMS送金処理のうちのSMS出力処理の一例を示すフローチャートである。
図7は、本発明の一実施形態に係るSMS送金処理のうちの送金処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
本実施形態では、SMS送金処理は、SMS出力処理と送金処理を含む。まず、SMS出力処理から説明する。SMS出力処理は、送金者が操作する送金元端末1から管理サーバ10の入力用ウェブサイトの依頼入力画面にアクセスがあったタイミングで実行される。
【0067】
まず、依頼情報取得部34は、通信処理部31に指令して通信部17を介して送金元端末1に依頼入力画面を出力する(ステップS10)。次に、依頼情報取得部34は、通信処理部31が通信部17を介して送金に関する送金依頼情報の取得を受け付けた否かを確認する(ステップS11)。
【0068】
通信処理部31が送金依頼情報の取得を受け付けた場合(ステップS11:YES)、送金処理部36は、取得した送金依頼情報に基づいて記憶部16のデータベース上で管理している残高情報を減ずる処理を実行する(ステップS12)。次に、選択処理部35は、送金依頼情報に基づいてSMSメールの生成を行い、通信処理部31に指令して通信部17を介して受取端末2にSMSメールを送信させて(ステップS13)、処理を終了させる。
【0069】
受取端末2では、送信されたSMSメールを受信した受取者の操作によりSMSメールに記載されたURLをクリックすることで、管理サーバ10の入力ウェブサイトにアクセス可能となる。本実施形態に係る管理サーバ10では、受取端末2により管理サーバ10の入力ウェブサイトの回答入力画面にアクセスされたタイミングで、送金処理の動作が開始する。
【0070】
まず、選択処理部35は、通信処理部31に指令して通信部17を介して受取端末2に回答入力画面を出力する(ステップS20)。次に、送金処理部36は、通信処理部31が通信部17を介して回答情報の取得を受け付けたか否かを確認する(ステップS21)。
【0071】
通信処理部31が回答情報の取得を受け付けた場合(ステップS21:YES)、送金処理部36は、取得した送金依頼情報と回答情報に基づいて全銀データを生成し、通信処理部31に指令して通信部17を介して全銀システムGに全銀データを送信する処理を実行する。
図7の例では、受け取り方法として電子マネーが選択されたものとして説明する。送金処理部36は、送金額に対応した電子マネーを生成し、通信処理部31に指令して通信部17を介して受取端末2に電子マネーを送信する処理を実行する(ステップS22)。
【0072】
次に、送金処理部36は、通信処理部31が通信部17を介して全銀システムGより送金エラー通知等の受信を受け付けたか否かを確認する(ステップS23)。通信処理部31が送金エラー通知等の受信を受け付けた場合(ステップS23:YES)、送金処理部36は、通信処理部31に指令して通信部17を介して受取端末2に送金エラー通知と再入力画面のリンク先の記載されたSMSメールを生成し、送信して(ステップS24)、処理をステップS21に移行させる。一方、通信処理部31が送金エラー通知等の受信を受け付けていない場合(ステップS23:NO)、送金処理部36は、記憶部16のデータベースの送金明細に送金完了の記録を行い(ステップS25)、処理を終了させる。即ち、本実施形態に係る送金システムSでは、明細の履歴への送金完了の記録は、送金完了日ベースで行われる。
【0073】
以上から本実施形態に係る管理サーバ10は、送金者から受取者への送金情報及び受取者の宛先情報を少なくとも含む送金依頼情報を取得する依頼情報取得部34と、宛先情報に基づいて送金方法に関する回答情報を入力させる入力フォームを受取端末2に表示させる処理を実行する選択処理部35と、受取端末2で電子マネーが送金方法として選択された回答情報を受信すると、当該回答情報に基づいて受取者に電子マネーの送金処理を実行する送金処理部36と、を備える。
【0074】
これにより、より簡便に送金者と受取者との間の送金処理方法を調整できる。
【0075】
また、送金処理部36は、依頼情報取得部34が送金依頼情報を取得した時に送金者の原資の残高から送金依頼情報に含まれる送金額を差し引く残高処理を実行する。
【0076】
これにより、管理サーバ10は、一度に残高を超えるような送金処理の依頼情報が入力された場合でも、送金処理前に原資が残高不足となることに気づくことができ、送金者はより余裕をもって対応することができる。
【0077】
また、送金処理部36は、残高処理により原資の残高がマイナスとなる場合、電子マネーを送信する処理の代わりに所定の通知情報を出力する。
【0078】
これにより、送信者は、より早いタイミングで原資が残高不足となることに気づくことができ、余裕をもって対応することができる。
【0079】
また、送金処理部36は、銀行振り込みが送金方法として選択された回答情報を受信すると、回答情報に基づいて受取者に指定された口座に銀行振り込みを行う振込処理を実行する。
【0080】
これにより、送金者は、管理サーバ10に宛先情報を送信するだけで銀行振り込みをすることができ、送金作業がより容易になる。また、送金者は、少なくとも電子マネーによる送金と銀行振り込みを選択できるようになり、受取者への送金の対応がより柔軟にできる。
【0081】
また、送金処理部36は、振込処理時に銀行側のシステムから送金ができないことによるエラー情報を受信した場合、エラー通知を出力する。
【0082】
これにより、送信者は、より早いタイミングで送金処理が完了していないことに気づくことができ、余裕をもって対応することができる。
【0083】
また、依頼情報取得部34によって送金依頼情報が取得されてから受取者への送金が完了するまでの一連の処理のうち最後に実行された処理の結果に基づいた情報であるステータス情報を取得し、取得したステータス情報をデータベースに出力する情報管理部37を備え、情報管理部37は、ステータス情報の出力要求を取得した場合、データベースから記憶させたステータス情報を取得して出力する処理を実行する。
【0084】
これにより、送信者は、送金処理の進捗状況を確認できる。
【0085】
また、本発明の一実施形態に係る管理サーバ10では、送金依頼情報は、複数の送金情報及び宛先情報を含む。
【0086】
これにより、管理サーバ10は、1つの送金依頼情報に複数の送金処理に関する送金情報と宛先情報とを含めることができ、送金依頼に要する時間を削減できる。
【0087】
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、上述の実施形態を変形し、以下に例示するような変形例とすることができる。
【0088】
なお、本実施形態に係る管理サーバ10は、
図6のSMS出力処理において送金依頼情報を取得確認後に残高処理が開始されるが、これに限らない。例えば、管理サーバ10では、送金依頼情報の取得後に予め登録された承認者の操作する承認者端末に送金依頼に対する承認処理画面の出力が行われる承認処理が行われても良い。この場合、管理サーバ10は、承認処理画面に基づいて判断され承認者端末から送信される処理結果が承認である場合に、残高処理を開始しても良い。また、管理サーバ10の承認処理おける承認者の数は、一人に限らず複数人設定可能である。
【0089】
また、本実施形態に係る送金処理では、送金依頼情報を取得した後に、宛先情報としての電話番号にSMSメールにURLを添付して送信しているが、これに限らない。例えば、URLを添付して送信する手段は、電子メールでも良いし、MMS(Multimedia Messaging Service)メールでも良いし、SNSのメッセージでも良い。なお、URLを添付して送信する手段が電子メールの場合、宛先情報は、電話番号ではなく電子メールアドレスとなる。
【0090】
また、本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐ProgrammableGate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
【0091】
例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、
図3の機能的構成及びその説明は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がシステムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図2、3に特に限定されず、任意でよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0092】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0093】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。
【0094】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0095】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【符号の説明】
【0096】
2 受取端末
10 管理サーバ
34 依頼情報取得部
35 選択処理部
36 送金処理部