(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】プロファイル遠隔管理権限設定方法、その装置及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20231113BHJP
H04M 1/675 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
H04M11/00 301
H04M1/675
(21)【出願番号】P 2021506552
(86)(22)【出願日】2019-08-07
(86)【国際出願番号】 KR2019009906
(87)【国際公開番号】W WO2020032589
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0092058
(32)【優先日】2018-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0068808
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヘウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ドッキ
(72)【発明者】
【氏名】ク,ジョンフェ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,カンジン
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-195455(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0110035(US,A1)
【文献】国際公開第2017/082966(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03337206(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00-11/00
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末のプロファイル制御方法において、
プロファイルサーバから
ターゲットプロファイルを活性化させる遠隔プロファイル管理命令を受信する段階と、
前記遠隔プロファイル管理命令の受信に応じて、活性化されたプロファイルが存在するか否かということを判断する段階と、
前記活性化されたプロファイルが存在する場合、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、
前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報とが対応するか否かということを確認する段階と、
前記活性化されたプロファイルが存在する場合、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルの副所有者情報とが対応するか否かということを確認する段階と、
前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報または副所有者情報とが対応する場合、前記活性化されたプロファイルを非活性化させ、前記ターゲットプロファイルを活性化させる段階と、
を含み、
前記副所有者情報は、前記活性化されたプロファイルを内在的に非活性化させることができるプロファイル保有者の情報を含む、方法。
【請求項2】
前記活性化されたプロファイルと対応する副所有者情報が存在せず、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報とが異なる場合、前記活性化されたプロファイルは、内在的に非活性化されるものではない、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記活性化されたプロファイルを非活性化させる段階は、
前記活性化されたプロファイルを即座に非活性化させる
段階、あるいは所定動作を遂行した後、前記活性化されたプロファイルを非活性化させるために、
前記活性化されたプロファイルを非活性化予定状態に表示する
段階を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットプロファイルを活性化させる段階は、
前記ターゲットプロファイルを即座に活性化させる
段階、あるいは所定動作を遂行した後、前記ターゲットプロファイルを活性化させるために、
前記ターゲットプロファイルを活性化予定状態に表示する、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記所定動作は、
リフレッシュまたは
リセットを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
前記
方法は、
前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報また
は副所有者情報とが対応しない場合、前記遠隔プロファイル管理命令を拒否する
段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
プロファイル保有者情報不一致を示すエラーコードを生成する段階をさらに含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
プロファイルを制御する端末において、前記端末は、
送受信部と、
前記送受信部と結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
プロファイルサーバからターゲットプロファイル
を活性化させる遠隔プロファイル管理命令を受信し、
前記遠隔プロファイル管理命令の受信に応じて、活性化されたプロファイルが存在するか否かということを判断し、
前記活性化されたプロファイルが存在する場合、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、
前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報とが対応するか否かということを確認し、
前記活性化されたプロファイルが存在する場合、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルの副所有者情報とが対応するか否かということを確認し、
前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報または副所有者情報とが対応する場合、前記活性化されたプロファイルを非活性化させ、前記ターゲットプロファイルを活性化させるよう設定され、
前記副所有者情報は、前記活性化されたプロファイルを内在的に非活性化させることができるプロファイル保有者の情報を含む、
端末。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報または副所有者情報とが対応しない場合、前記遠隔プロファイル管理命令を拒否する、請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記活性化されたプロファイルと対応する副所有者情報が存在せず、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報とが異なる場合、前記活性化されたプロファイルは、内在的に非活性化されるものではない、請求項
8に記載の端末。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ターゲットプロファイルを即座に活性化させるか、あるいは所定の動作を遂行した後、前記ターゲットプロファイルを活性化させるために、前記ターゲットプロファイルを活性化予定状態に表示する、請求項8に記載の端末。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記活性化されたプロファイルを即座に非活性化させるか、あるいは所定動作を遂行した後、前記活性化されたプロファイルを非活性化させるために、
前記活性化されたプロファイルを非活性化予定状態に表示する、請求項
8に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて、プロファイルを管理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th-generation)通信システム商用化以後、増加勢にある無線データトラフィック需要を充足するために、改善された5G(5th-generation)通信システムまたはpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。そのような理由により、5G通信システムまたはpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後(beyond 4G network)通信システムまたはLTEシステム以後(post LTE)のシステムと呼ばれている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域である)における具現が考慮されている。超高周波帯域における電波の経路損失緩和、及び電波の伝達距離を延長させるために、5G通信システムにおいては、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO、)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beamforming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)の技術が論議されている。また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムにおいては、進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN(radio access network))、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D:device to device communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)及び受信干渉除去(interference cancellation)のような技術開発がなされている。それ以外にも、5Gシステムにおいては、進歩されたコーディング変調(ACM:advanced coding modulation)方式であるFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)、並びに進歩された接続技術であるFBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0003】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網において、事物のような分散された構成要素間に情報をやり取り処理する物のインターネット(IoT:internet of things)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介するビッグデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も出てきている。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、並びに保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間連結のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(MeM:machine to machine、M2M)、MTC(machine type communication)のような技術が研究されている。IoT環境においては、連結された事物において生成されたデータを収集、分析し、人間の生活に新たな価値を新たに創出する知能型IT(internet technology)サービスが提供されうる。IoTは、既存のIT(information technology)技術と、多様な産業との融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーあるいはコネックティッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野にも応用される。
【0004】
そのために、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みがなされている。例えば、センサネットワーク、事物通信(M2M)、MTCのような5G通信技術が、ビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。前述のビッグデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も、5G技術とIoT技術との融合一例と言えるのである。
【0005】
前述のように、移動通信システムの発展により、多様なサービスを提供することができるようになることにより、そのようなサービスを効果的に提供するための方案が要求されている。
【0006】
前述の情報は、本開示内容の理解の一助とするためにのみ、背景情報として提示される。本開示と係わり、前述のところのいずれも、先行技術として適用されうるか否かということについて、いかなる決定も主張もなされていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態は、無線通信システムにおいて、プロファイル管理方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
開示された実施形態は、移動通信システムにおいて、サービスを効果的に提供することができる装置及びその方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の特定の実施形態の前述のところ、並びに他の態様、特徴および利点は、添付図面と共になされる以下の説明からさらに明らかになるであろう。
【
図1】本開示の一部実施形態による、端末が、固定されたプロファイルが搭載されたUICC(universal integrated circuit card)を利用し、移動通信ネットワークに連結する方法を図示する図面である。
【
図2】本開示の一部実施形態による、端末にいかなるプロファイルも活性化されていないとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの例を図示する図面である。
【
図3A】本開示の一部実施形態による、端末に活性化されたプロファイルがあるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの例を図示する図面である。
【
図3B】本開示の一部実施形態による、端末に活性化されたプロファイルがあるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの例を図示する図面である。
【
図3C】本開示の一部実施形態による、端末に活性化されたプロファイルがあるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの例を図示する図面である。
【
図4】本開示の一部実施形態による、端末に活性化されたプロファイルがあるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの他の例を図示する図面である。
【
図5】本開示の一部実施形態より、プロファイルにプロファイル保有者(profile owner)とプロファイル副所有者(profile sub-owner)との情報を定義して使用する方法の一例を図示した図面である。
【
図6】本開示の一部実施形態による、端末に活性化されたプロファイルがあるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きのさらに他の例を図示する図面である。
【
図7A】本開示の一部実施形態より、端末がプロファイル保有者とプロファイル副所有者との情報を確認し、遠隔管理命令を処理する方法の一例を図示する図面である。
【
図7B】本開示の一部実施形態による、端末が2以上のプロファイルを活性化させることができ、遠隔管理命令を受信したとき、目標プロファイル(target profile)のプロファイル保有者と、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較する手続きを示す図面である。
【
図8】本開示の一部実施形態による、端末の構成を図示する図面である。
【
図9】本開示の一部実施形態による、プロファイルサーバの構成を図示する図面である。
【0010】
図面全体にわたり、類似した参照番号は、類似した部品、構成要素及び構造を称すると理解されるものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態は、少なくとも前述の問題点及び/または短所を解決し、少なくとも以下で説明される利点を提供するものである。従って、本開示の目的は、移動通信システムにおいて、サービスを効果的に提供するための方法及びその装置を提供するものである。
【0012】
さらなる側面は、以下の説明で部分的に説明されるが、部分的な説明から明白であり、提示された実施例の実行によっても学習されるであろう。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、端末のプロファイル制御方法において、前記方法は、プロファイルサーバからターゲットプロファイルに係わる遠隔プロファイル管理(RPM(remote profile management))命令を受信する段階と、活性化された(enabled)プロファイルが存在するか否かということを判断する段階と、前記判断結果に基づき、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応するか否かということを確認(verifying)する段階と、前記確認結果に基づき、選択的に、前記遠隔プロファイル管理命令を実行する段階と、を含んでもよい。
【0014】
本開示の一実施形態によれば、前記副所有者情報は、前記活性化されたプロファイルを内在的に非活性化させる(implicit disable)ことができるプロファイル保有者の情報を含んでもよい。
【0015】
本開示の一実施形態によれば、前記活性化されたプロファイルと対応する副所有者情報が存在せず、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報とが異なる場合、前記活性化されたプロファイルは、内在的に非活性化されることがないのである。
【0016】
本開示の一実施形態によれば、前記確認結果に基づき、選択的に、前記遠隔プロファイル管理命令を実行する段階は、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応する場合、前記活性化されたプロファイルを非活性化させる段階を含んでもよい。
【0017】
前記非活性化させる段階は、前記活性化されたプロファイルを即座に非活性化させる(disable)か、あるいは所定動作を遂行した後、前記活性化されたプロファイルを非活性化させるために、非活性化予定状態に表示することができる。
【0018】
前記方法は、前記ターゲットプロファイルを活性化させる(enable)段階をさらに含んでもよい。
【0019】
前記活性化させる段階は、前記ターゲットプロファイルを即座に活性化させるか、あるいは所定動作を遂行した後、前記ターゲットプロファイルを活性化させるために、活性化予定状態に表示することができる。
【0020】
前記所定動作は、リフレッシュ(refresh)または初期化(reset)を含んでもよい。
【0021】
前記確認結果に基づき、選択的に、前記遠隔プロファイル管理命令を実行する段階は、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応しない場合、前記遠隔プロファイル管理命令を拒否することができる。
【0022】
前記方法は、プロファイル保有者情報不一致を示すエラーコードを生成する段階をさらに含んでもよい。
【0023】
本開示の他の実施形態によれば、プロファイルを制御する端末において、前記端末は、送受信部と、プロファイルサーバからターゲットプロファイルに係わる遠隔プロファイル管理命令を受信し、活性化されたプロファイルが存在するか否かということを判断し、前記判断結果に基づき、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応するか否かということを確認し、前記確認結果に基づき、選択的に、前記遠隔プロファイル管理命令を実行するように設定された、前記送受信部と結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含んでもよい。
【0024】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応する場合、前記活性化されたプロファイルを非活性化させることもできる。
【0025】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記活性化されたプロファイルを即座に非活性化させるか、あるいは所定動作を遂行した後、前記活性化されたプロファイルを非活性化させるために、非活性化予定状態に表示することができる。
【0026】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ターゲットプロファイルを活性化させることができる。
【0027】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ターゲットプロファイルを即座に活性化させるか、あるいは所定動作を遂行した後、前記ターゲットプロファイルを活性化させるために、活性化予定状態に表示することができる。
【0028】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ターゲットプロファイルのプロファイル保有者情報と、前記活性化されたプロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報とが対応しない場合、前記遠隔プロファイル管理命令を拒否することができる。
【0029】
前記少なくとも1つのプロセッサは、プロファイル保有者情報不一致を示すエラーコードを生成することができる。
【0030】
本開示の他の実施形態、利点及び顕著な特徴は、添付図面と共に、本開示の多様な実施形態を開示する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0031】
添付された図面を参照した後の説明は、請求範囲及びその均等物によって定義された本開示の多様な実施形態の包括的な理解の一助とするために提供される。理解の一助とするために、多様な特定細部事項が含まれているが、それは、ただ、例示的なものであると見なされなければならない。従って、当業者は、本明細書において説明された多様な実施形態の多様な変更及び修正が、本開示の範囲及び思想を外れずにもなされるということを認識するであろう。また、周知の機能及び構成に係わる説明は、明確性及び簡潔性のためにも省略される。
【0032】
以下の説明、及び請求範囲で使用される用語及び単語は、書誌的意味に制限されるものではなく、本発明の明確であって一貫された理解を可能にするために、発明者によって使用されたものである。従って、本開示の多様な実施形態に係わる以下の説明は、添付された請求範囲及びその均等物によって定義された開示を制限する目的ではなく、ただ、例示目的に提供されるということは、当業者に明白であろう。
【0033】
単数形態である「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明白に異なって指示されない限り、複数の指示対象を含むと理解されなければならない。従って、例えば、「構成要素表面」に係わる言及は、そのような表面のうち1以上に係わる参照を含む。
【0034】
同じ理由により、添付図面において、一部構成要素は、誇張されたり省略されたりし、あるいは概略的にも図示される。また、各構成要素の大きさは、実際サイズを全面的に反映させるものではない。各図面において、同一であるか、あるいは対応する構成要素には、同一参照番号を付した。
【0035】
本開示の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本開示は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態にも具現され、本開示が属する技術分野で当業者に、開示の範疇を知らせるために提供されるものである。本開示は、請求項の範疇によって定義されるのみである。
【0036】
明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を称する。
【0037】
このとき、フローチャートの各ブロックと、フローチャートの組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行されうるということを理解することができるであろう。それらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサにも搭載されるので、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を遂行する手段を生成することになる。それらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するために、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピュータ利用可能またはコンピュータ判読可能なメモリに保存されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ判読可能なメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。該コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータ上、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上において、一連の動作段階が遂行され、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータ、またはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0038】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行形態においては、ブロックで言及された機能が、順序を外れて発生することも可能であるということに注目しなければならない。例えば、続けて図示されている2つのブロックは、実は、実質的に同時に遂行されることも可能であり、あるいはそのブロックが時折当該機能により、逆順に遂行されることも可能である。
【0039】
このとき、本実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェアまたはFPGA(field programmable gate array)またはASIC(application specific integrated circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を遂行する。しかしながら、「~部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレッシングすることができる記録媒体にあるようにも構成され、1またはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。従って、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、及びプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「~部」とのうちで提供される機能は、さらに小数の構成要素及び「~部」に結合されるか、あるいはさらなる構成要素と「~部」とにもさらに分離される。それだけでなく、構成要素及び「~部」は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の1またはそれ以上のCPU(central processing unit)を再生させるようにも具現される。
【0040】
以下の説明において使用される特定用語は、本開示の理解の一助とするために提供されたものであり、そのような特定用語の使用は、本開示の技術的思想を外れない範囲において、他の形態にも変更される。
【0041】
UICC(universal integrated circuit card)は、移動通信端末機などに挿入して使用するスマートカード(smart card)であり、UICCカードとも呼ぶ。UICCに、移動通信事業者網に接続するための接続制御モジュールが含まれるのである。該接続制御モジュールの例としては、USIM(universal subscriber identity module)、SIM(subscriber identity module)、ISIM(IP multimedia service identity module)などがある。USIMが含まれたUICCを、一般的に、USIMカードとも呼ぶ。同様に、SIMモジュールが含まれたUICCを、一般的に、SIMカードとも呼ぶ。
【0042】
本開示に開示された用語である「SIMカード」、「UICCカード」、「USIMカード」、「ISIMが含まれたUICC」は、以下において、同じ意味にも使用される。また、SIMカードに対する技術的適用が、USIMカード、ISIMカード、または一般的なUICCカードにも、同一に適用される。
【0043】
SIMカードは、移動通信加入者の個人情報を保存し、移動通信ネットワークに接続するとき、加入者認証及びトラフィック(traffic)保安キー生成を行い、安全な移動通信利用を可能にする。
【0044】
SIMカードは、本開示を提案する時点において、一般的に、カード製造時、特定移動通信事業者の要請により、当該事業者のための専用カードとして製造され、当該事業者のネットワーク接続のための認証情報、例えば、USIMアプリケーション及びIMSI(international mobile subscriber identity)、K値、OPc値などが事前にカードに搭載されて出庫される。製造されたSIMカードは、当該移動通信事業者が納品されて加入者に提供され、その後、必要時には、OTA(over the air)のような技術を活用し、UICC内アプリケーションのインストール、修正、削除などの管理も行うことができる。加入者は、所有している移動通信端末機にUICCカードを挿入し、当該移動通信事業者のネットワーク及び応用サービスの利用が可能であり、端末機交換時、UICCカードを、既存端末機から新たな端末機に移動挿入することにより、UICCカードに保存された認証情報、移動通信電話番号、個人電話帳などを、新たな端末機でそのまま使用が可能である。
【0045】
しかし、SIMカードは、移動通信端末機ユーザが異なる移動通信社のサービスを提供されるにおいて、不都合な点がある。移動通信端末機ユーザは、移動通信事業者からサービスを受けるために、SIMカードを物理的に獲得しなければならない不都合がある。例えば、他国に旅行したとき、現地移動通信サービスを受けるためには、現地SIMカードを求めなければならない不都合がある。ローミングサービスの場合、その不都合さがある程度解決されるが、料金が相対的に高く、通信社間において契約されていない場合、サービスを受けることができないという問題もある。
【0046】
一方、UICCカードに、SIMモジュールを遠隔でダウンロードされてインストールする場合、そのような不都合を相当部分解決することができる。すなわち、ユーザが所望する時点において使用する移動通信サービスのSIMモジュールを、UICCカードにダウンロードすることができる。UICCカードは、また複数個のSIMモジュールをダウンロードしてインストールし、そのうちの1つのSIMモジュールのみを選択して使用することができる。また、UICCカードは、端末に固定させても固定させなくともよい。端末に固定させて使用するUICCを、eUICC(embedded UICC)と言うが、一般的に、eUICCは、端末に固定して使用され、遠隔でSIMモジュールをダウンロードして選択することができるUICCカードを意味するのである。以下の本開示においては、遠隔でSIMモジュールをダウンロードして選択することができるUICCカードを、eUICCと総称する。すなわち、遠隔でSIMモジュールをダウンロードして選択することができるUICCカードのうち、端末に固定させたり固定させなかったりするUICCカードを総称してeUICCとして使用する。また、ダウンロードするSIMモジュール情報を総称し、eUICCプロファイル、またはさらに簡単にプロファイルという用語でもって使用する。
【0047】
以下では、本明細書で使用される用語につき、さらに詳細に説明する。
【0048】
本開示においてUICCは、移動通信端末機に挿入して使用するスマートカードであり、移動通信加入者のネットワーク接続認証情報、電話帳、SMS(short messaging service)のような個人情報が保存され、GSM(global system for mobile communications)、WCDMA(登録商標)(wideband code division multiple access)、LTE(long term evolution)のような移動通信ネットワークに接続するとき、加入者認証及びトラフィック保安キー生成を行い、安全な移動通信利用を可能にするチップを意味するのである。UICCは、加入者が接続する移動通信ネットワークの種類により、SIM、USIM、ISIMのような通信アプリケーションが搭載され、また電子財布、チケッティング、電子パスポートのような多様な応用アプリケーションの搭載のための上位レベルの保安機能を提供することができる。
【0049】
本開示においてeUICCは、端末に/から挿入及び脱去が可能である脱着式ではない、端末に内蔵されたチップ形態の保安モジュールである。eUICCは、OTA技術を利用し、プロファイルをダウンロードされてインストールすることができる。言い替えれば、eUICCは、プロファイルダウンロード及びインストールが可能なUICCでもある。
【0050】
本開示において、eUICCにOTA技術を利用し、プロファイルをダウンロードされてインストールする方法は、端末に/から挿入及び脱去が可能な脱着式UICCにも適用される。本開示の実施形態は、OTA技術を利用し、プロファイルをダウンロードされてインストールすることができるUICCにも適用される。
【0051】
本開示において用語UICCは、SIMとも混用され、用語eUICCは、eSIMとも混用される。本開示においてプロファイルは、UICC内に保存されるアプリケーション、ファイルシステム、認証キー値などを、ソフトウェア形態にパッケージングしたものを意味するのである。また、本開示においてUSIMプロファイルは、プロファイルと同一意味、またはプロファイル内USIMアプリケーションに含まれた情報をソフトウェア形態にパッケージングしたものを意味するのである。
【0052】
本開示において、端末がプロファイルを活性化させる動作は、当該プロファイルの状態を活性化状態に変更し、端末が、当該プロファイルを提供した通信事業者を介し、通信サービスを受けることができるように設定する動作を意味するのである。活性化状態のプロファイルは、「活性化されたプロファイル」とも表現される。
【0053】
本開示において、端末に1以上のプロファイルがインストールされた場合、端末の特定時点において活性化状態にあるプロファイルの個数は、制限されうる。本開示の多様な実施形態において、活性化状態にあるプロファイルは、一つに制限されることを仮定しているが、複数のプロファイルが活性化状態にもあり、複数のプロファイルが活性化状態にある端末の場合、本開示の多様な実施形態は、それにより、拡張されても適用されることに留意しなければならない。
【0054】
本開示において、端末がプロファイルを非活性化させる動作は、当該プロファイルの状態を非活性化状態に変更し、端末が、当該プロファイルを提供した通信事業者を介し、通信サービスを受けることができないように設定する動作を意味するのである。非活性化状態のプロファイルは、「非活性化されたプロファイル」とも表現される。
【0055】
本開示において、端末がプロファイルを削除する(delete)動作は、当該プロファイルの状態を削除状態に変更し、端末が、それ以上当該プロファイルを活性化または非活性化させることができないように設定する動作を意味するのである。削除状態のプロファイルは、「削除されたプロファイル」とも表現される。
【0056】
本開示において、端末がプロファイルを活性化、非活性化または削除する動作は、各プロファイルの状態を活性化状態、非活性化状態または削除状態に即座に変更せず、各プロファイルを活性化予定(to be enabled)状態、非活性化予定(to be disabled)状態または削除予定(to be deleted)状態にまず表示だけしておき、端末、あるいは端末のUICCが特定動作を遂行した後、各プロファイルを活性化状態、非活性化状態または削除状態に変更する動作をも意味する。端末、あるいは端末のUICCが遂行する特定動作は、例えば、リフレッシュ命令または初期化命令の遂行でもある。そのように、特定プロファイルを、予定状態(例えば、活性化予定状態、非活性化予定状態または削除予定状態)に表示する動作は、必ずしも1つのプロファイルにつき、1つの予定状態を表示することに制限されるものではなく、1以上のプロファイルを特定予定状態にそれぞれ表示するか、1つのプロファイルを1以上の予定状態に表示するか、あるいは1以上のプロファイルを1以上の予定状態にそれぞれ表示することも可能である。また、端末は、任意のプロファイルにつき、1以上の予定状態を表示する場合、2つの表示は、一つにも統合される。例えば、任意のプロファイルが非活性化予定状態及び削除予定状態に表示された場合、当該プロファイルは、非活性化状態及び削除予定状態にも統合表示される。
【0057】
本開示においてプロファイル提供サーバは、プロファイルを生成するか、生成されたプロファイルを暗号化するか、プロファイル遠隔管理命令語を生成するか、あるいは生成されたプロファイル遠隔管理命令語を暗号化する機能を含んでもよい。プロファイル提供サーバは、SM-DP(subscription manager data preparation)、SM-DP+(subscription manager data preparation plus)、off-card entity of profile domain、プロファイル暗号化サーバ、プロファイル生成サーバ、プロファイル提供者(PP:profile provisioner)、プロファイル供給者(profile provider)、PPC holder(profile provisioning credentials holder)のうち少なくとも一つによっても表現される。
【0058】
本開示においてプロファイル管理サーバは、SM-SR(subscription manager secure routing)、SM-SR+(subscription manager secure routing plus)、off-card entity of eUICCprofile managerまたはPMC holder(profile management credentials holder)、EM(eUICC manager)のうち少なくとも一つによっても表現される。
【0059】
本開示において、プロファイル提供サーバを称するとき、プロファイル管理サーバの機能を合わせたものを総称するものでもある。従って、以下の本開示の多様な実施形態において、プロファイル提供サーバの動作は、プロファイル管理サーバにおいても遂行される。同様に、プロファイル管理サーバまたはSM-SRについて記述する動作は、プロファイル提供サーバにおいても遂行されるということは、言うまでもない。また、本開示の明細書において、プロファイル提供サーバまたはプロファイル管理サーバは、プロファイルサーバとも表現される。該プロファイルサーバは、プロファイル提供サーバまたはプロファイル管理サーバのうち一つでもあり、プロファイル提供サーバとプロファイル管理サーバとをいずれも含む装置でもある。
【0060】
本開示において開通仲介サーバは、SM-DS(subscription manager discovery service)、DS(discovery service)、根源開通仲介サーバ(root SM-DS)、代替開通仲介サーバ(alternative SM-DS)のうち少なくとも一つによっても表現される。該開通仲介サーバは、1以上のプロファイル提供サーバまたは開通仲介サーバから、イベント登録要請(register event request、event register request)を受信することができる。また、1以上の開通仲介サーバが複合的にも使用され、その場合、第1開通仲介サーバは、プロファイル提供サーバだけではなく、第2開通仲介サーバから、イベント登録要請を受信することもできる。該プロファイルサーバは、開通仲介サーバを含んでもよい。
【0061】
本開示において、プロファイル提供サーバと開通仲介サーバは、「RSP(remote SIM provisioning)サーバ」という名称によっても総称される。RSPサーバは、SM-XX(subscription manager XX)とも表現される。
【0062】
本開示で使用する用語「端末」は、移動局(MS)、ユーザ装備(UE:user equipment)、ユーザターミナル(UT:user terminal)、無線ターミナル、アクセスターミナル(AT)、ターミナル、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(SS:subscriber station)、無線機器(wireless device)、無線通信デバイス、無線送受信ユニット(WTRU:wireless transmit/receive unit)、移動ノード、モバイル、または他の用語でもっても称される。端末の多様な実施形態は、セルラ電話機、無線通信機能を有するスマートフォン、無線通信機能を有する個人携帯用端末機(PDA)、無線モデム、無線通信機能を有する携帯用コンピュータ、無線通信機能を有するデジタルカメラのような撮影装置、無線通信機能を有するゲーミング装置、無線通信機能を有する音楽の保存及び再生の家電製品、無線インターネット接続及びブラウジングが可能なインターネット家電製品だけではなく、そのような機能の組み合わせを統合している携帯型ユニットまたは端末機を含んでもよい。また、該端末は、M2M(machine to machine)端末、MTC(machine type communication)端末/デバイスを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。本開示において端末は、電子装置と称することもできる。
【0063】
本開示において電子装置は、プロファイルをダウンロードしてインストールすることができるUICCが内蔵されうる。UICCが電子装置に内蔵されていない場合、物理的に電子装置と分離されたUICCは、電子装置に挿入されて電子装置とも連結される。例えば、UICCは、カード形態で電子装置にも挿入される。該電子装置は、端末を含んでもよく、このとき、該端末は、プロファイルをダウンロードしてインストールすることができるUICCを含む端末でもある。該端末に、UICCは、内蔵されるものだけではなく、端末とUICCとが分離された場合、UICCは、端末にも挿入され、端末に挿入され、端末とも連結される。プロファイルをダウンロードしてインストールすることができるUICCは、例えば、eUICCとも称する。
【0064】
本開示において、端末または電子装置は、UICCまたはeUICCを制御するように、端末内または電子装置内にインストールされたソフトウェアまたはアプリケーションを含んでもよい。該ソフトウェアまたは該アプリケーションは、例えば、LAP(local profile assistant)とも称する。
【0065】
本開示においてプロファイル区分子は、プロファイル識別子(profile ID)、ICCID(integrated circuit card ID)、Matching ID、イベント識別子(event ID)、活性化コード(activation code)、活性化コードトークン(activation code token)、命令コード(command code)、命令コードトークン(command code token)、ISD-Pまたはプロファイルドメイン(PD:profile domain)とマッチングされる因子とも称される。プロファイル識別子(profile ID)は、各プロファイルの固有識別子を示すことができる。プロファイル区分子は、プロファイルを索引ことができるプロファイル提供サーバ(SM-DP+)のアドレスを含んでもよい。
【0066】
本開示においてeUICC識別子(eUICC ID)は、端末に内蔵されたeUICCの固有識別子でもあり、EIDとも称される。また、eUICCにプロビジョニングプロファイル(provisioning profile)が事前に搭載されている場合、当該プロビジョニングプロファイルの識別子(provisioning profile のprofile ID)でもある。また、本開示の実施形態のように、端末とeUICCチップとが分離されていない場合には、端末IDでもある。また、eUICCチップの特定保安ドメイン(secure domain)を称することもできる。
【0067】
本開示においてプロファイルコンテナ(profile container)は、プロファイルドメイン(profile domain)とも命名される。プロファイルコンテナ(profile container)は、保安ドメイン(security domain)でもある。
【0068】
本開示においてAPDU(application protocol data unit)は、端末がeUICCと連動するためのメッセージでもある。また、該APDUは、PP(profile provisioner)またはPM(profile manager)がeUICCと連動するためのメッセージでもある。
【0069】
本開示においてPPC(profile provisioning credentials)は、プロファイル提供サーバとeUICCとの相互認証、及びプロファイル暗号化、署名を行うのに利用される手段でもある。該PPCは、対称キー、RSA(Rivest Shamir Adleman)の認証書及び個人キー、ECC(elliptic curved cryptography)の認証書及び個人キー、最上位認証機関(root CA(certification authority))及び認証書連鎖(chain)のうち1以上を含んでもよい。また、プロファイル提供サーバが複数個である場合には、複数個のプロファイル提供サーバ別に異なるPPCを、eUICCに保存したり、使用したりすることができる。
【0070】
本開示においてPMC(profile management credentials)は、プロファイル管理サーバとeUICCとの相互認証、及び伝送データ暗号化、署名を行うのに利用される手段でもある。該PMCは、対称キー、RSAの認証書及び個人キー、ECCの認証書及び個人キー、root CA及び認証書連鎖のうち1以上を含んでもよい。また、プロファイル管理サーバが複数個である場合には、複数個のプロファイル管理サーバ別に異なるPMCを、eUICCに保存したり、使用したりすることができる。
【0071】
本開示においてAIDは、アプリケーション識別子(application identifier)でもある。この値は、eUICC内において、互いに異なるアプリケーションを区分する区分子でもある。
【0072】
本開示でイベント(Event)は、プロファイルダウンロードまたは遠隔プロファイル管理(RPM)、あるいはその他プロファイルやeUICCの管理/処理命令語を総称する用語でもある。該イベントは、遠隔SIM提供動作(remote SIM provisioning operationまたはRSP動作(RSP operation))またはイベント記録(event record)とも命名され、各イベントは、それに対応するイベント識別子(event identifier(event ID)またはマッチング識別子(matching identifier(matching ID))と、当該イベントが保存されたプロファイル提供サーバ(SM-DP+)または開通仲介サーバ(SM-DS)のアドレス(FQDN、IP addressまたはURL)とを少なくとも1以上含むデータとも称される。プロファイルダウンロードは、プロファイルインストール(profile installation)とも混用される。また、イベント種類(event type)は、特定イベントがプロファイルダウンロードであるか、遠隔プロファイル管理(例えば、削除、活性化、非活性化、交替、アップデートなど)であるか、あるいはまたはその他プロファイルやeUICCの管理/処理命令であるかということを示す用語としても使用され、動作種類(operation typeまたはOperationType)、動作分類(operation classまたはOperationClass)、イベント要請種類(event request type)、イベント分類(event class)、イベント要請分類(event request class)などとも命名される。
【0073】
本開示においてプロファイルパッケージ(profile package)は、プロファイルと混用されるか、あるいは特定プロファイルのデータ客体(data object)を示す用語としても使用され、profile TLV(tag/length/value)またはプロファイルパッケージTLV(profile package TLV)とも命名される。該プロファイルパッケージが、暗号化パラメータを利用して暗号化された場合、保護されたプロファイルパッケージ(PPP(protected profile package))または保護されたプロファイルパッケージTLV(PPP TLV)とも命名される。該プロファイルパッケージが、特定eUICCによってのみ復号可能な暗号化パラメータを利用して暗号化された場合、まとめられたプロファイルパッケージ(BPP(bound profile package))またはまとめられたプロファイルパッケージTLV(BPP TLV)とも命名される。該プロファイルパッケージTLVは、TLV形式でプロファイルを構成する情報を表現するデータセットでもある。
【0074】
本開示において遠隔プロファイル管理(RPM)は、プロファイル遠隔管理、遠隔管理(remote management)、遠隔管理命令(remote management command)、遠隔命令(remote command)、遠隔プロファイル管理パッケージ(RPM package)、プロファイル遠隔管理パッケージ(profile remote management package)、遠隔管理パッケージ(remote management package)、遠隔管理命令パッケージ(remote management command package)、遠隔命令パッケージ(remote command package)とも命名される。該遠隔プロファイル管理は、特定プロファイルの状態(enabled、disabled、deleted)を変更するか、あるいは特定プロファイルの内容(例えば、プロファイルの別称(profile nickname)またはプロファイル要約情報(profile metadata)など)を変更(update)する用途にも使用される。該遠隔プロファイル管理は、1以上の遠隔管理命令を含み、各遠隔管理命令の対象になるプロファイルは、遠隔管理命令ごとに互いに同じであっても、異なっていてもよい。
【0075】
本開示において認証書(certificate)またはデジタル認証書(digital certificate)は、公開キー(PK:public key)と秘密キー(SK:secret key)との対によって構成される非対称キー(asymmetric key)基盤の相互認証(mutual authentication)に使用されるデジタル認証書を示すことができる。各認証書は、1またはそれ以上の公開キー(PK)、各公開キーに対応する公開キー識別子(PKID:public key identifier)、当該認証書を発給した認証書発給者(CI:certificate issuer)のCI識別子(certificate issue rID)、及びデジタル署名(digital signature)を含んでもよい。また、認証書発給者(CI)は、認証発給者(Certification Issuer)、認証書発給機関(CA:certificate authority)、認証発給機関(Certification Authority)などとも命名される。本開示において、公開キー(PK)と公開キー識別子(PKID)は、特定公開キー、または当該公開キーが含まれた認証書、特定公開キーの一部分、または当該公開キーが含まれた認証書の一部分、特定公開キーの演算結果(例えば、ハッシュ(hash)値)、または当該公開キーが含まれた認証書の演算結果(例えば、ハッシュ値)、特定公開キーの一部分の演算結果(例えば、ハッシュ値)、または当該公開キーが含まれた認証書の一部分の演算結果(例えば、ハッシュ値)、あるいは前記データが保存された保存空間を称するところと同一意味にも混用される。
【0076】
本開示において、1人の認証書発給者が発給した認証書(一次認証書)が、他の認証書(二次認証書)発給に使用されるか、あるいは二次認証書が、三次以上の認証書を連繋的に発給するのに使用される場合、当該認証書の相関関係は、認証書連鎖(certificate chain)または認証書階層構造(certificate hierarchy)とも命名され、このとき、最初認証書発給に使用されたCI認証書は、認証書根源(root of certificate)、最上位認証書、根源CI(root CI)、根源CI認証書(root CI certificate)、根源CA(root CA)根源CA認証書(root CA certificate)などとも命名される。
【0077】
本開示において、通信事業者(mobile operator)は、端末に通信サービスを提供する事業体を示すことができ、通信事業者の事業支援システム(BSS:business supporting system)、運用支援システム(OSS:operational supporting system)、POS端末(point of sale terminal)、及びその他ITシステムをいずれも総称することができる。また、本開示において通信事業者は、通信サービスを提供する特定事業体を一つだけ表現するのに限定されるものではなく、1以上の事業体のグループまたは連合体(associationまたはconsortium)、あるいは当該グループまたは連合体を代表する代表者(representative)を称する用語としても使用される。また、本開示において通信事業者は、事業者(OP(operator)またはOp.)、モバイルネットワーク運用者(MNO:mobile network operator)、サービス提供者(SP:service provider)、プロファイル保有者(PO:profile owner)などとも命名され、各通信事業者は、通信事業者の名称及び/または固有識別子(OID:object identifier)を少なくとも1以上設定するか、あるいは割り当てられる。もし通信事業者が1以上の事業体のグループ、連合体または代表者を称する場合、任意のグループ、連合体または代表者の名称または固有識別子は、当該グループまたは連合体に所属した全ての事業体、または当該代表者と協力する全ての事業体が共有する名称または固有識別子でもある。
【0078】
本開示においてAKAは、認証及びキー合意(authentication and key agreement)を示すことができ、3GPP網及び3GPP2網に接続するための認証アルゴリズムを示すことができる。
【0079】
本明細書においてK(または、K値)は、AKA認証アルゴリズムに使用されるeUICCに保存される暗号キー値である。
【0080】
本開示においてOPcは、AKA認証アルゴリズムに使用されるeUICCに保存されうるパラメータ値である。
【0081】
本明細書においてNAAは、ネットワーク接続アプリケーション(network access application)であり、UICCに保存され、網に接続するためのUSIMまたはISIMのようなアプリケーションでもある。NAAは、網接続モジュールでもある。
【0082】
そして、本開示の説明において、関連公知の機能または構成に係わる具体的な説明が、本開示の要旨を必要以上に不明確にすると判断された場合、その詳細な説明は、省略する。
【0083】
以下では、プロファイルを遠隔で管理することができる通信事業者のリストを生成して管理する方法及びその装置、通信システムにおいて、端末に通信サービスをダウンロード及びインストールして通信連結を行うための方法、その装置及びその通信システムにおいて、オンラインでプロファイルをダウンロードしてインストールして管理する方法及びその装置に係わる多様な実施形態について説明する。
【0084】
図1は、本開示の一部実施形態による、端末に固定されたプロファイルが搭載されたUICCを利用した端末の移動通信ネットワーク連結方法を図示する図面である。
【0085】
図1で図示されているように、UICC 120は、端末110にも挿入される。例えば、UICC 120は、脱着型でもあり、端末110に事前に内蔵されたものでもある。
【0086】
固定されたプロファイルが搭載されたUICCの固定されたプロファイルは、特定通信社に接続することができる「接続情報」が固定されていることを意味する。例えば、該接続情報は、加入者区分子であるIMSI、及び加入者区分子と共に、網認証に必要なKまたはKi値でもある。
【0087】
端末110は、UICC 120を利用し、移動通信社の認証処理システム(例えば、HLR(home location register)やAuC(authentication center))と認証を行うことができる。例えば、該認証過程は、AKA過程でもある。端末110は、認証に成功すれば、移動通信システムの移動通信ネットワーク130を利用し、電話やモバイルデータの利用のような移動通信サービスを利用することができる。
【0088】
図2は、本開示の一部実施形態による、端末250内に、いかなるプロファイルも活性化状態にないとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理する手続きの例を図示する図面である。
【0089】
図2において端末250は、eSIMが装着された端末でもある。また、端末250には、1以上のプロファイルがインストールされてもいる。また、
図2を参照すれば、
図2は、第1プロファイル252、第2プロファイル254、第3プロファイル256が端末250にインストールされており、少なくとも1つのプロファイルが活性化状態にない場合を図示する。
【0090】
図2において通信事業者260,262は、1以上のプロファイルを所有する(own)ことができ、自身が所有しているプロファイルが活性化状態であるとき、当該プロファイルを介し、端末250に通信サービスを提供することができる。例えば、
図2において第1通信事業者260は、第1プロファイル252と第2プロファイル254とを、第2通信事業者262は、第3プロファイル256を所有することができる。そのようなプロファイル保有者(profile owner)情報は、プロファイル内部またはプロファイル要約情報(profile metadata)内に保存されており、当該通信事業者の名称や固有識別子(OID)によっても表現される。本開示の図面においては、便宜上、文字列で表記した名称(Op.1またはOp.2)により、プロファイル保有者が表現される場合を図示しているが、数字列によって表現された固有識別子(OID、例えば、「1.10.42.213.3」など)によっても表現されるということに留意しなければならない。さらには、プロファイルには、当該プロファイル保有者により、プロファイルが内在的に非活性化されうる許容回数を示す内在的非活性化カウンタがプロファイル保有者情報と共にも併記される。内在的非活性化及び許容回数については、
図5を介してさらに詳細に説明する。また、本開示の図面においては、各プロファイルに、プロファイル保有者が一人だけ図示されているが、各プロファイルには、プロファイル保有者が1以上定義されうるということに留意しなければならない。もしプロファイル保有者が複数に指定された場合、各プロファイル保有者の許容回数も、複数に指定されうるということは、言うまでもない。
【0091】
図2においてプロファイルサーバ270,272は、通信事業者260,262の要請を受け、プロファイル遠隔管理命令を生成し、それを端末250に伝達することができる。このとき、該プロファイルサーバは、特定通信事業者と排他的にも連結される。例えば、本図面において、第1通信事業者260は、第1プロファイルサーバ270とも連結されており、第2通信事業者262は、第2プロファイルサーバ272とも連結されている。
【0092】
図2を参照すれば、201動作において、第1通信事業者260は、自身が所有している第2プロファイル254の遠隔管理を、第1プロファイルサーバ270に要請することができる。例えば、201動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第2プロファイル254の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、201動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0093】
203動作において、第1プロファイルサーバ270は、まず第1通信事業者260が、第2プロファイル254のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。そのために、第1プロファイルサーバ270は、第1通信事業者260の識別子(OID)と、第1通信事業者260が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第1通信事業者260が、第2プロファイル254の保有者であると判断されれば、第1プロファイルサーバ270は、第2プロファイル254に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、遠隔管理命令は、第2プロファイル254を活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、203動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0094】
前述のように、任意の通信事業者が任意のプロファイルのプロファイル保有者であるか否かということを判断する動作を、プロファイル保有者判断(profile owner check)と命名することができる。プロファイル保有者判断は、必ずしもプロファイルサーバが行う必要はなく(例えば、前記203動作において)、当該動作は、端末250により、(例えば、下記205動作において)代わりにまたは併行しても遂行される。本開示の実施形態においては、プロファイル保有者判断をプロファイルサーバが行うと説明しているが、それは、それに相応する端末の動作で代替されたり、それと併行されたりもするということに留意しなければならない。端末が遂行するプロファイル保有者判断については、
図3Aないし
図3Cの305動作または311動作を介して詳細に説明する。また、任意のプロファイルのプロファイル保有者が1以上設定された場合、プロファイル保有者判断は、任意の通信事業者が、当該プロファイルのプロファイル保有者リストに含まれているか否かということを判断する動作でもある。
【0095】
205動作において、端末250は、第2プロファイル254を活性化させ、第1通信事業者を介し、通信サービスを受けることができる。
図2のように、端末250内において、いかなるプロファイルも活性化状態にない場合、端末は、205動作において、第2プロファイル254を即座に活性化させることができる。
【0096】
207動作において、第2通信事業者262は、自体が所有している第3プロファイル256の遠隔管理を、第2プロファイルサーバ272に要請することができる。例えば、207動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第3プロファイル256の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、207動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0097】
209動作において、第2プロファイルサーバ272は、まず第2通信事業者262が、第3プロファイル256のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第2プロファイルサーバ272は、第2通信事業者262の識別子(OID)と、第2通信事業者262が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイル保有者を識別、判断することができる。第2通信事業者262が、第3プロファイル256の保有者であると判断されれば、第2プロファイルサーバ272は、第3プロファイル256に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第3プロファイル256を活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、209動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0098】
211動作において、端末250は、第3プロファイル256を活性化させ、第2通信事業者を介し、通信サービスを受けることができる。
図2のように、端末250内において、いかなるプロファイルも活性化状態にない場合、端末は、211動作において、第2プロファイル254を即座に活性化させることができる。
【0099】
203動作または209動作において、プロファイルサーバ270,272は、特定プロファイルの遠隔管理を要請した通信事業者260,262が、当該プロファイルに対する遠隔管理権限があるか否かということを判断する。もし遠隔管理に係わる権限がない通信事業者がプロファイル遠隔管理を要請する場合、プロファイルサーバは、当該要請を拒絶することができる。例えば、213動作のように、第2通信事業者262が所有している第3プロファイル256に対する遠隔管理を、第1通信事業者260が、第1プロファイルサーバ270に要請する場合、第1プロファイルサーバ270は、第1通信事業者260の要請を拒絶することができる。また、プロファイル保有者判断を端末250が行う場合、当該遠隔管理に対する拒絶は、端末250においても行われる(図示せず)ということは、言うまでもない。
【0100】
図3A、
図3B及び
図3Cは、本開示の一部実施形態による、端末250内において、第1プロファイル252が活性化状態であるとき、通信事業者260,262がプロファイルサーバ270,272を介し、端末250内において、第2プロファイル254または第3プロファイル256を遠隔管理し、通信事業者を変更する手続きの一例を図示する図面である。
【0101】
図3Bと
図3Cは、第1プロファイル252、第2プロファイル254、第3プロファイル256が端末250にインストールされており、そのうち、第1プロファイル252が活性化状態にある場合を図示する。
図3Aは、
図3B及び
図3Cを1枚の図面に図示したものである。各プロファイルと、当該プロファイルを所有している通信事業者との設定は、
図2の説明を参照する。
【0102】
図3Bを参照すれば、301動作において、第1通信事業者260は、自体が所有している第2プロファイル254の遠隔管理を、第1プロファイルサーバ270に要請することができる。例えば、301動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第2プロファイル254の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、301動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0103】
303動作において、第1プロファイルサーバ270は、まず第1通信事業者260が、第2プロファイル254のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第1プロファイルサーバ270は、第1通信事業者260の識別子(OID)と、第1通信事業者260が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第1通信事業者260が、第2プロファイル254の保有者であると判断されれば、第1プロファイルサーバ270は、第2プロファイル254に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第2プロファイル254を活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、303動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0104】
305動作において、端末250は、第2プロファイル254の活性化を試みることができる。端末250内において、いかなるプロファイルも活性化状態にはなく、第2プロファイル254を即座に活性化させることができる
図2の205動作と異なり、端末250内において、第1プロファイル252が活性化状態にある場合、305動作において、端末250は、現在活性化された第1プロファイル252の少なくとも1人のプロファイル保有者と、活性化対象である第2プロファイル254の少なくとも1人のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較(確認)することができる。
図3Bは、第1プロファイル252のプロファイル保有者と、第2プロファイル254のプロファイル保有者とが第1通信事業者260と同一である場合を図示するので、端末250は、第1プロファイル252を非活性化させた直後、第2プロファイル254を即座に活性化させ、第1通信事業者を介し、通信サービスを受けることができる。そのように、第1プロファイル252に対する別途の非活性化遠隔管理命令なしに、同一プロファイル保有者の第2プロファイル254に対する活性化遠隔管理命令により、第1プロファイル252が非活性化される場合、第1プロファイル252の非活性化を「内在的非活性化」で命名することができる。
【0105】
図3Cを参照すれば、307動作において、第2通信事業者262は、自体が所有している第3プロファイル256の遠隔管理を、第2プロファイルサーバ272に要請することができる。例えば、307動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第3プロファイル256の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、307動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0106】
309動作において、第2プロファイルサーバ272は、まず第2通信事業者262が、第3プロファイル256のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第2プロファイルサーバ272は、第2通信事業者262の識別子(OID)と、第2通信事業者262が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第2通信事業者262が、第3プロファイル256の保有者であると判断されれば、第2プロファイルサーバ272は、第3プロファイル256に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第3プロファイル256を活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、309動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0107】
311動作において、端末250は、第3プロファイル256の活性化を試みることができる。端末のいかなるプロファイルも活性化状態にはなく、第3プロファイル256を即座に活性化させることができる
図2の211動作と異なり、端末250内において、第1プロファイル252が活性化状態にある場合、311動作において、端末250は、現在活性化された第1プロファイル252の少なくとも1人のプロファイル保有者、と活性化対象である第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。
図3Cは、第1プロファイル252のプロファイル保有者は、第1通信事業者260であるということに反し、第3プロファイル256のプロファイル保有者は、第2通信事業者262と、互いに異なる場合を図示し、端末250は、第3プロファイル256の活性化を拒否し、第1プロファイル252の活性化状態を維持し、第1通信事業者を介し、通信サービスを受けることができる。
【0108】
図3A、
図3B及び
図3Cを参照すれば、305動作または311動作のように、遠隔管理命令を介し、任意のプロファイルを活性化させるとき、端末は、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイル(target profile)の少なくとも1人のプロファイル保有者が、現在活性化されたプロファイルの少なくとも1人のプロファイル保有者と同じであるか否かということを比較することができる。そのような動作も(
図2の203動作のように)、プロファイル保有者確認(profile owner check)と命名することができる。端末250及び各プロファイル252,254,256の設定に係わる説明は、
図3Aないし
図3Cを参照する。
【0109】
図4は、本開示の一部実施形態による、端末250内において、第1プロファイル252が活性化状態であるとき、通信事業者260,262が、プロファイルサーバ270,272を介し、端末250内プロファイル254,256を遠隔管理し、通信事業者を変更する手続きの他の例を図示する図面である。端末250及び各プロファイル252,254,256の設定に係わる説明は、
図3を参照する。
【0110】
図4を参照すれば、401動作において、第1通信事業者260は、自体が所有している第1プロファイル252の遠隔管理を、第1プロファイルサーバ270に要請することができる。例えば、401動作は、端末250内において、現在活性化状態である第1プロファイル252の非活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、401動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0111】
403動作において、第1プロファイルサーバ270は、まず第1通信事業者260が、第1プロファイル252のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第1プロファイルサーバ270は、第1通信事業者260の識別子(OID)と、第1通信事業者260が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第1通信事業者260が、第1プロファイル252の保有者であると判断されれば、第1プロファイルサーバ270は、第1プロファイル252に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第1プロファイル252を非活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、403動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0112】
405動作において、端末250は、活性化状態である第1プロファイル252を非活性化させることができる。その後、もし端末250に、ネットワーク連結を提供するその他手段(例えば、Wi-Fiなど)がない場合、端末250は、ネットワーク連結を遺失する。
【0113】
407動作において、第2通信事業者262は、自体が所有している第3プロファイル256の遠隔管理を、第2プロファイルサーバ272に要請することができる。例えば、407動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第3プロファイル256の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、407動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0114】
409動作において、第2プロファイルサーバ272は、まず第2通信事業者262が、第3プロファイル256のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第2プロファイルサーバ272は、第2通信事業者262の識別子(OID)と、第2通信事業者262が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第2通信事業者262が、第3プロファイル256の保有者であると判断されれば、第2プロファイルサーバ272は、第3プロファイル256に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第3プロファイル256を活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、409動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0115】
しかし、405動作において、端末250は、ネットワーク連結を遺失したために、409動作において、第2プロファイルサーバ272の遠隔管理命令は、端末250に伝達されないのである。従って、端末250内において、現在活性化されたプロファイルのプロファイル保有者ではない通信事業者は、当該通信事業者が所有しているプロファイルを、遠隔管理命令を介して活性化させ難い短所がある。
【0116】
図5は、本開示の一部実施形態による、プロファイルにプロファイル保有者情報以外に、プロファイル副所有者(profile sub-owner)情報を追加して定義し、それを使用する方法の例を図示する図面である。
【0117】
図5を参照すれば、端末250には、第1通信事業者260が所有している第1プロファイル252、第2プロファイル254、及び第2通信事業者262が所有している第3プロファイル256がインストールされてもいる。各プロファイル内において、プロファイル保有者情報だけ保存されている
図2ないし
図4の実施形態と異なり、
図5は、各プロファイル内において、プロファイル副所有者情報が追加して記載されている場合を図示する。該プロファイル副所有者は、当該プロファイルを内在的非活性化させることができる他のプロファイルのプロファイル保有者を、少なくとも1以上示すことができる。例えば、第1プロファイル252のプロファイル副所有者は、第2通信事業者262であるので、第1プロファイル252が活性化状態であるとき、第2通信事業者262は、自身がプロファイル保有者である第3プロファイル256を、遠隔管理命令によって活性化させることができ、第1プロファイル252は、内在的非活性化されうる。
【0118】
該プロファイル副所有者は、代理プロファイル保有者(delegated profile owner)またはプロファイル代理保有者(profile delegated owner)、二次プロファイル保有者(secondary profile owner)またはプロファイル二次保有者(profile secondary owner)、あるいは許容されたプロファイル保有者(allowed profile owner)または認可されたプロファイル保有者(authorized profile owner)などとも命名される。さらには、プロファイル副所有者情報と共に、当該プロファイル副所有者により、プロファイルが内在的非活性化されうる回数が併記されうる。例えば、第2プロファイル254は、プロファイル副所有者が、第2通信事業者262であり、最大3回まで内在的非活性化を許容する場合を図示する。また、各プロファイルには、プロファイル副所有者が1以上定義されうることに留意しなければならない。もしプロファイル副所有者が複数指定された場合、各プロファイル副所有者の許容回数も、複数指定されうるということは、言うまでもない。また、
図5において、プロファイル副所有者情報は、任意のプロファイル内に記載されるように図示されているが、それは、遠隔管理命令に含まれてもよい。それについては、
図6の609動作を介して詳細に説明する。さらに具体的には、501動作は、第3プロファイル256が活性化状態であるとき、第1プロファイル252が、遠隔管理命令によって活性化されうるか否かということを判断する手続きを図示する。501動作において、端末250は、優先的に、第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者と、第1プロファイル252の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なるので、端末250は、副次的に、第3プロファイル256のプロファイル副所有者と、第1プロファイル252のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。第3プロファイル256は、プロファイル副所有者が定義されていないので、結論として、第3プロファイル256が活性化状態にあるとき、第1プロファイル252は、遠隔管理命令によって活性化されるものではない。
【0119】
503動作は、第3プロファイル256が活性化状態であるとき、第2プロファイル254が、遠隔管理命令によって活性化されうるか否かということを判断する手続きを図示する。503動作において、端末250は、優先的に、第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者と、第2プロファイル254の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なるので、端末250は、副次的に、第3プロファイル256のプロファイル副所有者と、第2プロファイル254のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。第3プロファイル256は、プロファイル副所有者が定義されていないので、結論として、第3プロファイル256が活性化状態にあるとき、第2プロファイル254は、遠隔管理命令によって活性化されるものではない。
【0120】
一方、503動作は、端末内において、ただ1つのプロファイルだけ活性化状態にある場合を仮定する。もし端末内において、2以上のプロファイルが活性化状態にある場合、プロファイル保有者またはプロファイル副所有者の確認は、端末内において、それ以上プロファイルが活性化されない場合に遂行されうる。例えば、端末250に、2つのプロファイルが活性化状態にあり、第1プロファイル252が活性化されているとき、第2プロファイル254に対する活性化遠隔管理命令を受信する場合、端末250は、プロファイル保有者またはプロファイル副所有者を確認せず、即座に第2プロファイル254を活性化させることができる。また、他の例として、端末250に2つのプロファイルが活性化状態にあり、第1プロファイル252及び第2プロファイル254が活性化されているとき、第3プロファイル256に対する活性化遠隔管理命令を受信する場合、端末250は、第1プロファイル252と第3プロファイル256とのプロファイル保有者またはプロファイル副所有者をまず確認し、第3プロファイル256を活性化させることができない場合、第2プロファイル254と第3プロファイル256とのプロファイル保有者またはプロファイル副所有者を確認し、第3プロファイルを依然として活性化させることができない場合、最終的に、第3プロファイル256を、遠隔管理命令によって活性化させることができないと判断することができる。そのようであり、端末に1以上のプロファイルが活性化状態にある場合に係わる詳細な説明は、
図7Bを参照する。
【0121】
505動作は、第1プロファイル252が活性化状態であるとき、第3プロファイル256が、遠隔管理命令によって活性化されうるか否かということを判断する手続きを図示する。505動作において、端末250は、優先的に、第1プロファイル252の少なくとも1人のプロファイル保有者と、第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なるので、端末250は、副次的に、第1プロファイル252のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。第1プロファイル252のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者は、第2通信事業者262であるので、結論として、第1プロファイル252が活性化状態にあるとき、第3プロファイル256は、遠隔管理命令によって活性化され、第1プロファイル252は、内在的非活性化されうる。また、第1プロファイル252のプロファイル副所有者は、内在的非活性化の許容回数に制限がないので、505動作は、制約なしに何回も反復されうる。
【0122】
507動作は、第2プロファイル254が活性化状態であるとき、第3プロファイル256が、遠隔管理命令によって活性化されうるか否かということを判断する手続きを図示する。507動作において、端末250は、優先的に、第2プロファイル254の少なくとも1人のプロファイル保有者と、第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なるので、端末250は、副次的に、第2プロファイル254のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。第2プロファイル254のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者は、第2通信事業者262であるので、結論として、第2プロファイル254が活性化状態にあるとき、第3プロファイル256は、遠隔管理命令によって活性化され、第2プロファイル254は、内在的非活性化されうる。また、第2プロファイル254のプロファイル副所有者は、内在的非活性化の許容回数が3回に制限されているので、507動作は、最大3回まで許容される。そのために、端末250は、507動作が遂行されるたびに、第2プロファイル254の内在的非活性化許容回数を1ずつ差し引き、507動作が3回反復された後、端末250は、第2プロファイル254のプロファイル副所有者情報を削除し、さらなる許容を防止することができる。また、図面には、説明の便宜上、プロファイルサーバが図示されていないが、通信事業者は、1以上のプロファイルサーバを介し、第1プロファイル252、第2プロファイル254、第3プロファイル256のプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報を設定したり更新したりすることができ、各プロファイルのプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報は、必ずしもプロファイル内にだけ保存されるのではなく、1以上のプロファイルサーバにも保存できる。
【0123】
図6は、本開示の一部実施形態による、端末250内において、第1プロファイル252が活性化状態であるとき、通信事業者が、プロファイルサーバを介し、端末内プロファイルを遠隔管理し、通信事業者を変更する手続きの他の例を図示する図面である。
【0124】
図6を参照すれば、端末250には、第1通信事業者260が所有している第1プロファイル252と、第2通信事業者262が所有している第3プロファイル256とがインストールされてもいる。また、プロファイル副所有者情報は、各プロファイル内に保存される場合を仮定する。また、第1プロファイル252のプロファイル副所有者は、第2通信事業者262であり、内在的非活性化の許容回数がなく、第3プロファイル256のプロファイル副所有者がない場合を仮定する。また、図面には、便宜上、第1プロファイルサーバ270と第2プロファイルサーバ272とが互いに異なるサーバであるように図示されているが、それに制限されるものではなく、第1プロファイルサーバ270と第2プロファイルサーバ272は、1つのサーバにも具現される。また、本開示の一実施形態によれば、第1プロファイル252及び/または第2プロファイル254のプロファイル保有者情報またはプロファイル副所有者情報は、各プロファイルだけではなく、プロファイルサーバにも保存される。
【0125】
601動作において、第1通信事業者260は、自身が所有している第1プロファイル252の遠隔管理を、第1プロファイルサーバ270に要請することができる。例えば、601動作は、端末250内において、現在活性化状態である第1プロファイル252のプロファイル要約情報(profile metadata)において、プロファイル副所有者情報の更新(update)を要請する動作でもある。一部実施形態によれば、601動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0126】
603動作において、第1プロファイルサーバ270は、まず第1通信事業者260が、第1プロファイル252のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。そのために、第1プロファイルサーバ270は、第1通信事業者260の識別子(OID)と、第1通信事業者260が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を識別、判断することができる。第1通信事業者260が、第1プロファイル252の保有者であると判断されれば、第1プロファイルサーバ270は、第1プロファイル252に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第1プロファイル252のプロファイル要約情報(profile metadata)を更新する命令でもある。一部実施形態によれば、603動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0127】
605動作において、端末250は、第1プロファイル252のプロファイル要約情報(profile metadata)を更新することができる。第1プロファイル252のプロファイル副所有者を第2通信事業者262に設定することができる。もし第1プロファイル252にプロファイル副所有者がすでに設定されている場合、601動作ないし605動作の遂行は、省略されうる。
【0128】
607動作において、第2通信事業者262は、自体が所有している第3プロファイル256の遠隔管理を、第2プロファイルサーバ272に要請することができる。例えば、607動作は、端末250内において、現在非活性化状態である第3プロファイル256の活性化を要請する動作でもある。一部実施形態に違えば、607動作は、「遠隔管理注文(RPM order)」メッセージを利用することができる。
【0129】
609動作において、第2プロファイルサーバ272は、まず第2通信事業者262が、第3プロファイル256のプロファイル保有者であるか否かということを確認することができる。第2プロファイルサーバ272は、第2通信事業者262の識別子(OID)と、第2通信事業者262が所有している全てのプロファイルの情報と、を管理することができ、プロファイルのプロファイル保有者を判断、識別することができる。第2通信事業者262が、第3プロファイル256の保有者であると判断されれば、第2プロファイルサーバ272は、第3プロファイル256に対する遠隔管理命令を生成し、端末250に伝送することができる。例えば、前記遠隔管理命令は、第3プロファイル256を活性化させる命令でもある。また、前記遠隔管理命令は、第3プロファイル256の活性化のために、端末250が参照するプロファイル副所有者情報をさらに含んでもよい。例えば、前記遠隔管理命令は、現在端末250内において、活性化状態にある第1プロファイル252のプロファイル保有者として、第1通信事業者260が設定されている場合に限り、第3プロファイル256を活性化させながら、第1プロファイル252を内在的非活性化させる命令でもある。一部実施形態によれば、609動作は、「認証開始(initiate authentication)」メッセージまたは「端末認証(authenticate client)」メッセージを少なくとも1以上利用することができる。
【0130】
611動作において、端末250は、優先的に、第1プロファイル252の少なくとも1人のプロファイル保有者と、第3プロファイル256の少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なるので、端末250は、副次的に、第1プロファイル252のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。第1プロファイル252のプロファイル副所有者と、第3プロファイル256のプロファイル保有者は、第2通信事業者262であるので、結論として、第1プロファイル252が活性化状態にあるとき、第3プロファイル256は、遠隔管理命令によって活性化され、第1プロファイル252は、内在的非活性化されうる。
【0131】
図6を参照すれば、611動作のように、遠隔管理命令を介し、任意のプロファイルを活性化させるとき、端末は、以下のような比較を、少なくとも1以上行うことができる。
【0132】
(A)遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者が、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と少なくとも1以上同じであるか否かということを比較
(B)遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル副所有者が、現在活性化されたプロファイルのプロファイル保有者と少なくとも1以上同じであるか否かということを比較(確認)
(C)遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルの少なくとも1つのプロファイル副所有者が、現在活性化されたプロファイルの少なくとも1つのプロファイル副所有者と同じであるか否かということを比較(確認)
そのような動作を、プロファイル副所有者確認(profile sub-owner check)と命名することができる。本開示において、プロファイル副所有者確認は、主に、(A)の意味で使用されているが、(B)または(C)のような動作をさらに含んでもよい。また、本開示において、プロファイル保有者確認(profile owner check)は、プロファイル副所有者確認(profile sub-owner check)とも統合され、同一意味としても使用される。
【0133】
図7Aは、本開示の一部実施形態による、端末250が遠隔管理命令を受信したとき、目標プロファイルのプロファイル保有者と、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較する手続きを示す図面である。
【0134】
図7を参照すれば、701動作において、端末250は、動作を開始することができる。
【0135】
703動作において、端末250は、遠隔管理命令を受信することができる。
【0136】
705動作において、端末250は、受信した遠隔管理命令の種類を判断することができる。
【0137】
707動作において、端末250は、遠隔管理命令の遂行のために、プロファイル保有者判断(profile owner check)が必要であるか否かということを確認することができる。もしプロファイル保有者判断(profile owner check)が必要ではない場合(例えば、遠隔管理命令がプロファイルの非活性化、削除、更新などである場合、または
図2のように、現在活性化されたプロファイルがないとき、特定プロファイルを活性化させる場合)、端末250は、721動作を遂行することができる。もしプロファイル保有者判断(profile owner check)が必要である場合(例えば、
図3Bないし
図4のように、現在活性化されたプロファイルがあるとき、他のプロファイルを活性化させる場合)、端末250は、709動作を遂行することができる。
【0138】
709動作において、端末250は、プロファイル保有者を判断することができる。端末250は、現在活性化されたプロファイルのプロファイル保有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。もし2つのプロファイルの少なくとも1人のプロファイル保有者が同じである場合、端末250は、721動作を遂行することができる。もし2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なる場合、端末250は、711動作を遂行することができる。
【0139】
711動作において、端末250は、プロファイル副所有者を判断することができる。端末250は、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。もし現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが異なる場合、端末250は、723動作を遂行することができる。もし現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じである場合、端末250は、713動作を遂行することができる。
【0140】
図7Aにおいては、709動作と711動作とが別途に図示されているが、709動作と711動作は、1つの動作でもっても遂行される。
【0141】
713動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者に対し、内在的非活性化の許容回数が設定または存在するか否かということを確認することができる。もし許容回数がない場合、端末250は、721動作を遂行することができる。もし許容回数がある場合、端末250は、715動作を遂行することができる。
【0142】
715動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルの内在的非活性化許容回数を1回差し引くことができる。
【0143】
717動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルの内在的非活性化許容回数が0であるか否かということを確認することができる。もし許容回数が0より多い場合、端末250は、721動作を遂行することができる。もし許容回数が0である場合、端末250は、719動作を遂行することができる。
【0144】
719動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、内在的非活性化許容回数との情報を削除することができる。
【0145】
721動作において、端末250は、遠隔管理命令を遂行することができる。遠隔管理命令が、プロファイルを非活性化、削除、更新する場合、端末250は、当該目標プロファイルを非活性化させるか、削除するか、あるいは更新することができる。他の例として、遠隔管理命令が、現在活性化されたプロファイルがないとき、特定プロファイルを活性化させる場合、端末250は、当該目標プロファイルを活性化させることができる。また、他の例として、遠隔管理命令が、現在活性化されたプロファイルがあるとき、他のプロファイルを活性化させる場合、端末250は、現在活性化されたプロファイルをまず非活性化させた直後、目標プロファイルを活性化させることができる。また、端末250は、遠隔管理命令の遂行結果として、遂行成功を示すメッセージを生成することができる。遂行成功を示すメッセージは、例えば、遠隔管理遂行結果(load RPM package result)メッセージを利用することができる。
【0146】
723動作において、端末250は、遠隔管理命令を拒否することができる。端末250は、プロファイル保有者情報不一致(profile owner mismatch)、プロファイル副所有者情報不一致(profile sub-owner mismatch)、またはその他遠隔管理命令を遂行することができない多様な原因を表現するエラーコードを生成することができる。一部実施形態によれば、該エラーコードは、文字列にも表現され、またはそれに対応する数字列にも表現される。また、端末250は、遠隔管理命令の遂行結果として、遂行失敗を示すメッセージを生成し、前記エラーコードを含め、必要な場合、遂行失敗を示すメッセージの一部または全体を、デジタル署名(digital signature)することができる。遂行失敗を示すメッセージは、例えば、遠隔管理遂行結果(load RPM package result)メッセージを利用することができる。
【0147】
725動作において、端末250は、動作を終了し、その後、さらなる遠隔管理命令の受信を待機することができる。
【0148】
本開示の多様な実施形態よれば、通信システムにおいて端末は、インストールされたプロファイルのプロファイル保有者及び/またはプロファイル副所有者情報を活用して遠隔管理命令を処理し、ネットワーク連結の遺失なしに通信事業者を変更することができる。また、本開示の多様な実施形態よれば、通信システムにおいてプロファイルサーバは、端末にインストールされたプロファイルのプロファイル副所有者情報を制御し、プロファイル遠隔管理遂行権限を設定し、端末の通信事業者変更を支援することができる。
【0149】
図7Bは、本開示の一部実施形態による、端末250が2以上のプロファイルを活性化させることができ、遠隔管理命令を受信したとき、目標プロファイルのプロファイル保有者と、現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較する手続きを示す図面である。
【0150】
図7Bを参照すれば、7001動作において、端末250は、動作を開始することができる。
【0151】
7003動作において、端末250は、遠隔管理命令を受信することができる。
【0152】
7005動作において、端末250は、受信した遠隔管理命令の種類を判断することができる。
【0153】
7007動作において、端末250は、遠隔管理命令の遂行のために、プロファイル保有者判断(profile owner check)が必要であるか否かということを確認することができる。もしプロファイル保有者判断(profile owner check)が必要ではない場合(例えば、遠隔管理命令がプロファイルの非活性化、削除、更新などである場合、または
図2のように、現在活性化されたプロファイルがないとき、特定プロファイルを活性化させる場合、または端末が活性化させることができるプロファイルの所定個数(例えば、端末が活性化させることができる最大個数または設定された個数)より少ないプロファイルが現在活性化されており、追加プロファイルを活性化させることができるとき、特定プロファイルを活性化させる場合)、端末250は、7025動作を遂行することができる。もしプロファイル保有者判断(profile owner check)が必要である場合(例えば、
図3Bないし
図4のように、現在活性化されたプロファイルがあるとき、他のプロファイルを活性化させる場合)、端末250は、7009動作を遂行することができる。
【0154】
7009動作において、端末250は、現在活性化された2以上のプロファイルのうち一つを選択することができる。端末250が現在活性化された2以上のプロファイルのうち一つを選択する優先順位は、以下の方式にもよるが、下記例示に制限されるものではない。
【0155】
・目標プロファイルのプロファイル保有者が所有しているプロファイルを優先的に選択(higher priority)
・目標プロファイルのプロファイル副所有者が所有しているプロファイルを優先的に選択(higher priority)
・最も最初にインストールされたプロファイルを優先的に選択(higher priority)
・目標プロファイルが支援する無線接続技術(radio access technology)と同一無線接続技術を支援するプロファイルを優先的に選択(higher priority)
・まだ選択されていないプロファイルを優先的に選択(higher priority)
・ランダム順序でプロファイルを選択
7011動作において、端末250は、プロファイル保有者を判断することができる。さらに具体的には、端末250は、現在活性化されたプロファイルのうち、7009動作において選択したプロファイルの少なくとも1人のプロファイル保有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルの少なくとも1人のプロファイル保有者とが同じであるか否かということを比較することができる。もし2つのプロファイルの少なくとも1人のプロファイル保有者が同じである場合、端末250は、7025動作を遂行することができる。もし2つのプロファイルのプロファイル保有者が異なる場合、端末250は、7013動作を遂行することができる。
【0156】
7013動作において、端末250は、プロファイル副所有者を判断することができる。端末250は、現在活性化されたプロファイルのうち、7009動作において選択したプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じであるか否かということを比較することができる。もし現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが異なる場合、端末250は、7015動作を遂行することができる。もし現在活性化されたプロファイルのプロファイル副所有者と、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルのプロファイル保有者とが少なくとも1以上同じである場合、端末250は、7017動作を遂行することができる。
【0157】
また、本開示の一実施形態によれば、
図7Bにおいては、7011動作と7013動作とが別途に図示されているが、7011動作と7013動作は、1つの動作としても遂行される。
【0158】
7015動作において、端末250は、現在活性化された2以上のプロファイルにおいて、7009動作を介して他のプロファイルを選択することができるか否かということを確認することができる。もし7011動作及び7013動作を介して現在活性化された2以上のプロファイルいずれのプロファイル保有者またはプロファイル副所有者を、目標プロファイルのプロファイル保有者とすでに比較した場合、端末250は、7027動作を遂行することができる。もし7011動作及び7013動作を介し、現在活性化された2以上のプロファイルにおいて、プロファイル保有者またはプロファイル副所有者を、目標プロファイルのプロファイル保有者とまだ比較していないプロファイルがある場合、端末250は、7009動作を遂行することができる。
【0159】
7017動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルにおいて、7009動作において選択されたプロファイルのプロファイル副所有者に対し、内在的非活性化の許容回数が設定または存在するか否かということを確認することができる。もし許容回数がない場合、端末250は、7025動作を遂行することができる。もし許容回数がある場合、端末250は、7019動作を遂行することができる。
【0160】
7019動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルにおいて、7009動作において選択されたプロファイルの内在的非活性化許容回数を1回差し引くことができる。
【0161】
7021動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルにおいて、7009動作において選択されたプロファイルの内在的非活性化許容回数が0であるか否かということを確認することができる。もし許容回数が0より多い場合、端末250は、7025動作を遂行することができる。もし許容回数が0である場合、端末250は、7023動作を遂行することができる。
【0162】
7023動作において、端末250は、現在活性化されたプロファイルにおいて、7009動作において選択されたプロファイルのプロファイル副所有者と、内在的非活性化許容回数との情報を削除することができる。
【0163】
7025動作において、端末250は、遠隔管理命令を遂行することができる。一例として、遠隔管理命令がプロファイルを非活性化、削除、更新する場合、端末250は、当該目標プロファイルを非活性化させるか、削除するか、あるいは更新することができる。他の例として、遠隔管理命令が現在活性化されたプロファイルがないか、あるいは他のプロファイルの非活性化なしに、端末250に1以上のプロファイルを追加して活性化させることができるとき、特定プロファイルを活性化させる場合、端末250は、当該目標プロファイルを活性化させることができる。また、他の例として、遠隔管理命令が、現在活性化されたプロファイルがあるとき、他のプロファイルを活性化させる場合、端末250は、現在活性化されたプロファイルにおいて、7009動作において選択されたプロファイルをまず非活性化させた直後、目標プロファイルを活性化させることができる。また、端末250は、遠隔管理命令の遂行結果として、遂行成功を示すメッセージを生成することができる。遂行成功を示すメッセージは、例えば、遠隔管理遂行結果(load RPM package result)メッセージを利用することができる。
【0164】
7027動作において、端末250は、遠隔管理命令を拒否することができる。端末250は、プロファイル保有者情報不一致(profile owner mismatch)、プロファイル副所有者情報不一致(profile sub-owner mismatch)、またはその他遠隔管理命令を遂行することができない多様な原因を表現するエラーコードを生成することができる。一部実施形態によれば、該エラーコードは、文字列にも表現され、またはそれに対応する数字列にも表現される。また、端末250は、遠隔管理命令の遂行結果として、遂行失敗を示すメッセージを生成し、前記エラーコードを含め、必要な場合、遂行失敗を示すメッセージの一部または全体をデジタル署名(digital signature)することができる。遂行失敗を示すメッセージは、例えば、遠隔管理遂行結果(load RPM package result)メッセージを利用することができる。
【0165】
7029動作において、端末250は、動作を終了し、その後、さらなる遠隔管理命令の受信を待機することができる。
【0166】
本開示の多様な実施形態よれば、通信システムにおいて、2以上のプロファイルを活性化させることができる端末は、インストールされたプロファイルのプロファイル保有者情報及び/またはプロファイル副所有者情報を活用し、複数のプロファイルに対する遠隔管理命令を処理し、ネットワーク連結の遺失なしに通信事業者を変更することができる。また、本開示の多様な実施形態よれば、通信システムにおいてプロファイルサーバは、端末にインストールされたプロファイルのプロファイル副所有者情報を制御し、プロファイル遠隔管理遂行権限を設定し、端末の通信事業者変更を支援することができる。
【0167】
図8は、本開示の実施形態による端末の構成を図示する図面である。
【0168】
図8を参照すれば、端末は、送受信部810、及び少なくとも1以上のプロセッサ820を含んでもよい。また、端末は、UICC 830を含んでもよい。例えば、UICC 830は、端末にも挿入され、端末に内蔵されたeUICCでもある。前記少なくとも1以上のプロセッサ820は、制御部と命名することもできる。
【0169】
ただし、端末の構成は、
図8に制限されるものではなく、
図8に図示された構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。一部実施形態によれば、送受信部810、少なくとも1つのプロセッサ820、及びメモリ(図示せず)は、1つのチップ形態にも具現される。また、UICC 830が内蔵される場合、UICC 830を含み、1つのチップ形態にも具現される。一部実施形態によれば、送受信部810は、プロファイルサーバと、本開示の多様な実施形態による信号、情報、データなどを送信及び受信することができる。送受信部810は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信機と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信機とにもよって構成される。ただし、それは、送受信部810の一実施形態であるのみ、送受信部810の構成要素がRF送信機及びRF受信機に限定されるものではない。また、送受信部810は、無線チャンネルを介して信号を受信し、少なくとも1つのプロセッサ820に出力し、少なくとも1つのプロセッサ820から出力された信号を無線チャンネルを介して伝送することができる。
【0170】
一部実施形態によれば、送受信部810は、プロファイルサーバから、少なくとも遠隔管理命令を含むメッセージを受信することができる。また、送受信部810は、遠隔管理命令の遂行結果を、プロファイルサーバに回信することができる。
【0171】
少なくとも1以上のプロセッサ820は、端末を全般的に制御するための構成要素である。プロセッサ820は、前述のような本開示の多様な実施形態により、端末の全般的な動作を制御することができる。
【0172】
一部実施形態によれば、プロセッサ820は、受信した遠隔管理命令の種類を把握し、現在活性化されたプロファイルがあるか否かということを判断し、プロファイル保有者確認(profile owner check)が必要であるか否かということ判断し、プロファイル副所有者確認(profile sub-owner check)が必要であるか否かということ判断し、現在活性化されたプロファイルと、遠隔管理命令によって活性化される目標プロファイルとのプロファイル保有者またはプロファイル副所有者が少なくとも1以上同じであるか否かということを比較し、現在活性化されたプロファイルの内在的非活性化許容回数を調節し、遠隔管理命令遂行結果メッセージ(load RPM package result)を生成することができる。
【0173】
また、一部実施形態によれば、1以上のプロセッサ820は、送受信部810を制御し、プロファイルサーバから遠隔管理命令を受信することができ、遠隔管理命令を処理し、遠隔管理命令遂行結果メッセージをプロファイルサーバに送信することができる。
【0174】
多様な実施形態によるUICC 830は、プロファイルをダウンロードし、プロファイルをインストールすることができる。また、UICC 830は、プロファイルを管理することができる。
【0175】
また、一部実施形態によれば、UICC 830は、プロセッサ820の制御によって動作することもできる。または、UICC 830は、プロファイルをインストールするためのプロセッサまたはコントローラを含むか、あるいはアプリケーションがインストールされてもいる。アプリケーションの一部または全部は、プロセッサ820にインストールされてもいる。
【0176】
一方、端末は、メモリ(図示せず)をさらに含んでもよく、端末の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報のようなデータを保存することができる。また、該メモリは、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDメモリまたはXDメモリなど)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスク、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read only memory)、PROM(programmable read only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)のうち少なくとも1つの記録媒体を含んでもよい。また、プロセッサ820は、メモリに保存された各種のプログラム、コンテンツ、データなどを利用し、多様な動作を遂行することができる。
【0177】
図9は、本開示の実施形態によるプロファイルサーバの構成を図示する図面である。
【0178】
図9を参照すれば、プロファイルサーバは、送受信部910、及び少なくとも1以上のプロセッサ920を含んでもよい。ただし、プロファイルサーバの構成は、
図9に制限されるものではなく、
図9に図示された構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。一部実施形態によれば、送受信部910、少なくとも1つのプロセッサ920、及びメモリ(図示せず)は、1つのチップ形態にも具現される。
【0179】
一部実施形態によれば、送受信部910は、端末または通信事業者と、本開示の多様な実施形態による信号、情報、データなどを送信及び受信することができる。例えば、送受信部910は、通信事業者から遠隔管理要請を受信し、端末に遠隔管理命令を送信し、端末から、遠隔管理命令遂行結果を受信することができる。
【0180】
送受信部910は、送信される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信機と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信機とによっても構成される。ただし、それは、送受信部910の一実施形態にすぎず、送受信部910の構成要素が、RF送信機及びRF受信機に限定されるものではない。また、送受信部910は、無線チャンネルを介して信号を受信し、少なくとも1つのプロセッサ920に出力し、少なくとも1つのプロセッサ920から出力された信号を、無線チャンネルを介して伝送することができる。
【0181】
一方、少なくとも1以上のプロセッサ920は、プロファイルサーバを全般的に制御するための構成要素である。プロセッサ920は、前述のような本開示の多様な実施形態により、プロファイルサーバの全般的な動作を制御することができる。前記少なくとも1以上のプロセッサ920は、制御部と命名することができる。
【0182】
プロセッサ920は、通信事業者から遠隔管理要請を受信し、通信事業者が適するプロファイル保有者であるか否かということを判断し、遠隔管理命令を生成し、端末に遠隔管理命令を送信し、端末から、遠隔管理命令遂行結果を受信するように制御することができる。
【0183】
一方、事業者サーバは、メモリ(図示せず)をさらに含んでもよいし、事業者サーバの動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報のようなデータを保存することができる。また、該メモリは、フラッシュメモリタイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリ(例えば、SDメモリまたはXDメモリなど)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスク、RAM、SRAM、ROM、PROM、EEPROMのうち少なくとも1つの記録媒体を含んでもよい。また、プロセッサ920は、メモリに保存された各種のプログラム、コンテンツ、データなどを利用し、多様な動作を遂行することができる。
【0184】
前述の本開示の具体的な実施形態において、開示に含まれる構成要素は、提示された具体的な実施形態により、単数または複数に表現された。しかし、単数または複数の表現は、説明の便宜のために提示された状況に適して選択されたものであり、本開示は、単数または複数の構成要素に制限されるものではなく、複数に表現された構成要素であるとしても、単数にも構成されるか、あるいは単数に表現された構成要素であるとしても、複数にも構成される。
【0185】
なお、本開示の詳細な説明においては、具体的な実施形態について説明したが、本開示の範囲から外れない限度内において、さまざまな変形が可能であるということは、言うまでもない。従って、本開示の範囲は、説明された実施形態に限って決定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく、その特許請求の範囲と均等なものなどによっても定められるのである。
【0186】
本開示の多様な実施形態、及びそこに使用された用語は、本開示に記載された技術を特定の実施形態について限定するものではなく、当該実施形態の多様な変更、均等物、及び/または代替物を含むものであると理解されなければならない。図面の説明と係わり、類似した構成要素については、類似した参照符号が使用されうる。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含んでもよい。本開示において、「AまたはB」、「A及び/またはBのうち少なくとも一つ」、「A、BまたはC」または「A、B及び/またはCのうち少なくとも一つ」というような表現は、共に羅列された項目の全ての可能な組み合わせを含むのである。「第1」、「第2」、「最初」または「2番目」というような表現は、当該構成要素を、順序または重要度にかかわらず修飾することができ、1構成要素を他の構成要素と区分するために使用されるのみ、当該構成要素を限定するものではない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、「(機能的にまたは通信的に)連結されて」いるか、あるいは「接続されて」いると言及されたときには、前述のある構成要素が、前述の他の構成要素に直接連結されるか、あるいは他の構成要素(例:第3構成要素)を介しても連結される。
【0187】
本開示において使用された用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアによって構成されたユニットを含み、例えば、ロジック、論理ブロック、部品または回路などの用語と相互互換的にも使用される。モジュールは、一体に構成された部品、あるいは1またはそれ以上の機能を遂行する最小単位、またはその一部にもなる。例えば、モジュールは、ASIC(application specific integrated circuit)によっても構成される。
【0188】
本開示の多様な実施形態は、機器(machine)(例:コンピュータ)で読み取り可能な記録媒体(machine-readable storage media)(例:内蔵メモリまたは外蔵メモリに保存された命令語を含むソフトウェア(例:プログラム)によっても具現される。該機器は、記録媒体から保存された命令語を呼び出し、呼び出された命令語によって動作が可能な装置であり、多様な実施形態による端末250を含んでもよい。前記命令が、プロセッサ(例:
図8のプロセッサ820、または
図9のプロセッサ920)によって実行される場合、プロセッサが、直接、または前記プロセッサの制御下に他の構成要素を利用し、前記命令に該当する機能を遂行することができる。該命令は、コンパイラまたはインタープリタによって生成または実行されるコードを含んでもよい。
【0189】
該機器で読み取り可能な記録媒体は、非一時的(non-transitory)記録媒体の形態にも提供される。ここで、「非一時的」は、記録媒体が信号(signal)を含まず、実在する(tangible)ということを意味するのみ、データが記録媒体に半永久的または臨時的に保存されることを区分するものではない。
【0190】
本開示に開示された多様な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供される。該コンピュータプログラム製品は、商品として、販売者及び購入者の間に取り引きされうる。該コンピュータプログラム製品は、機器によって読み取り可能な記録媒体(例:CD-ROM(compact disc read only memory))の形態、またはアプリケーションストア(例:プレーストア(登録商標))を介してオンラインによっても配布される。オンライン配布の場合、該コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリのような記録媒体に、少なくとも一時保存されるか、あるいは臨時的にも生成される。
【0191】
本開示は、多様な実施形態を参照して図示されて説明されたが、当業者は、添付された特許請求の範囲及びその等価物によって定義される本開示の思想及び範囲を外れずに、形態及び細部事項の多様な変更がなされるということを理解するであろう。