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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/18 20060101AFI20231113BHJP
   H02K 3/52 20060101ALI20231113BHJP
   H02K 3/04 20060101ALI20231113BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
H02K3/18 J
H02K3/52 E
H02K3/04 J
H02K5/22
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021537424
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 KR2019011807
(87)【国際公開番号】W WO2020055150
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0108451
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソンジン
【審査官】服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/151133(WO,A1)
【文献】特開2016-101035(JP,A)
【文献】特開2007-104812(JP,A)
【文献】国際公開第2015/060058(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/18
H02K 3/52
H02K 3/04
H02K 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルを含むステータ、
前記ステータ内に配置されるロータ、および
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータは第1単位ステータコアと第2単位ステータコアを含み、
前記コイルは第1単位コイルと第2単位コイルを含み、
前記バスバーは胴体および前記ステータの前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、
前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、
前記第1単位コイルは前記第1単位ステータコアに巻線され、
前記第2単位コイルは前記第2単位ステータコアに巻線され、
前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、
前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結され、
前記第2ターミナルは中性ターミナルと複数個の相ターミナルを含み、
前記第1ターミナルは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする折り曲げ領域を含む、モータ。
【請求項2】
前記第1単位コイルおよび前記第2単位コイルの間には二つの単位コイルが配置される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記第1単位コイルの他端は前記中性ターミナルに連結され、前記第2単位コイルの他端は前記複数個の相ターミナルのうちの一つに連結される、請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
コイルを含むステータ、
前記ステータ内に配置されるロータ、および
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータは第1単位ステータコアと第2単位ステータコアを含み、
前記コイルは第1単位コイルと第2単位コイルを含み、
前記バスバーは胴体および前記ステータの前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、
前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、
前記第1単位コイルは前記第1単位ステータコアに巻線され、
前記第2単位コイルは前記第2単位ステータコアに巻線され、
前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、
前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結され、
前記第1単位コイルの他端は中性ターミナルに連結され、
前記第2単位コイルの他端は前記複数個の相ターミナルのうち一つに連結され
前記第1ターミナルは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする折り曲げ領域を含む、モータ。
【請求項5】
コイルを含むステータ、
前記ステータ内に配置されるロータ、および
前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、
前記ステータは第1単位ステータコアと第2単位ステータコアを含み、
前記コイルは第1単位コイルと第2単位コイルを含み、
前記バスバーは胴体および前記ステータの前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、
前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、
前記第1単位コイルは前記第1単位ステータコアに巻線され、
前記第2単位コイルは前記第2単位ステータコアに巻線され、
前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、
前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結され、
前記第2ターミナルは中性ターミナルと前記複数個の相ターミナルをそれぞれ含む二つのグループを含み、前記二つのグループは互いに電気的に分離され
前記第1ターミナルは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする折り曲げ領域を含む、モータ。
【請求項6】
コイルを含むステータ、
前記ステータ内に配置されるロータ、および
前記ステータの上側になるバスバーを含み、
前記バスバーは胴体および前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、
前記コイルは第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、
前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、
前記第1ターミナルと前記第2ターミナルは軸方向にオーバーラップ領域を含み、
前記オーバーラップ領域における前記第1ターミナルの厚さは前記第2ターミナルの厚さより小さく、
前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、
前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結され、
前記第1ターミナルは曲率を含む折り曲げ部、前記折り曲げ部の両端から延びる第3ボディ、および前記第3ボディの一部分から半径方向に延びる第3支持部を含み、前記第3ボディ、前記折り曲げ部、および前記第3支持部のうち少なくともいずれか一つは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする、モータ。
【請求項7】
コイルを含むステータ、
前記ステータ内に配置されるロータ、および
前記ステータの上側になるバスバーを含み、
前記バスバーは胴体および前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、
前記コイルは第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、
前記複数個のターミナルは第1ターミナルおよび第2ターミナルを含み、
前記第1ターミナルは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする折り曲げ領域を含み、
前記第1単位コイルと前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、
前記第1ターミナルは曲率を含む折り曲げ部、前記折り曲げ部の両端から延びる第3ボディ、および前記第3ボディの一部分から半径方向に延びる第3支持部を含み、前記第3ボディ、前記折り曲げ部、および前記第3支持部のうち少なくともいずれか一つは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする、モータ。
【請求項8】
前記第1ターミナルは曲率を含む第1ボディおよび前記第1ボディの一部分から半径方向に延びる第1支持部を含み、
前記第1ボディおよび前記第1支持部のうち少なくともいずれか一つは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップする、請求項6または請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記折り曲げ部は半径方向の幅が厚さより大きく、
前記第3ボディと前記第3支持部は前記半径方向の幅が垂直方向の厚さより小さい、請求項6または請求項7に記載のモータ。
【請求項10】
前記折り曲げ部は前記第3ボディと前記第3支持部より下側に配置される、請求項9に記載のモータ。
【請求項11】
前記第1ターミナルは複数個の連結ターミナルを含み、
前記複数個の連結ターミナルの前記第3ボディは軸方向にオーバーラップしない、請求項7に記載のモータ。
【請求項12】
前記複数個の連結ターミナルのうち一つの折り曲げ部は他の一つの前記第3ボディまたは第3支持部と軸方向に重なる、請求項11に記載のモータ。
【請求項13】
前記第2ターミナルは曲率を含む第4ボディおよび前記第4ボディの一部分から半径方向に延びる第4支持部を含み、前記第4支持部は前記第1ターミナルと軸方向にオーバーラップする、請求項に記載のモータ。
【請求項14】
前記第2ターミナルは中性ターミナルおよび複数個の相ターミナルを含み、前記複数個の相ターミナルのうち少なくとも一つの前記第4支持部は前記第1ターミナルの前記第1ボディと軸方向にオーバーラップする、請求項13に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
電動式操向装置(EPS)は車両の旋回安定性を保障し、迅速な復原力を提供することによって、運転者にとって安全な走行を可能にする装置である。このような電動式操向装置は、車速センサ、トルクアングルセンサおよびトルクセンサなどで感知した運行条件に応じて電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を通じてモータを駆動して車両の操向軸の駆動を制御する。
【0003】
モータはロータとステータを含む。ステータはステータコアとコイルを含むことができる。コイルはステータコアに巻かれる。直列巻線の場合、離れて配置される複数のステータコアに一つのコイルを一度にワインディングして巻線作業が進行され得る。この時、コイルの連結部が他のステータコア上を通過せざるを得ない。この時、コイルの絶縁が問題となり得る。コイルの絶縁のために連結部に絶縁チューブなどを挿入できるが、組立が難しく、製造自動化が難しい問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動式操向装置(EPS)は車両の旋回安定性を保障し、迅速な復原力を提供することによって、運転者にとって安全な走行を可能にする装置である。このような電動式操向装置は、車速センサ、トルクアングルセンサおよびトルクセンサなどで感知した運行条件に応じて電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を通じてモータを駆動して車両の操向軸の駆動を制御する。
【0005】
モータはロータとステータを含む。ステータはステータコアとコイルを含むことができる。コイルはステータコアに巻かれる。直列巻線の場合、離れて配置される複数のステータコアに一つのコイルを一度にワインディングして巻線作業が進行され得る。この時、コイルの連結部が他のステータコア上を通過せざるを得ない。この時、コイルの絶縁が問題となり得る。コイルの絶縁のために連結部に絶縁チューブなどを挿入できるが、組立が難しく、製造自動化が難しい問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、コイルを含むステータ、前記ステータ内に配置されるロータ、および前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記ステータは第1単位ステータコアと第2単位ステータコアを含み、前記コイルは第1単位コイルと第2単位コイルを含み、前記バスバーは胴体および前記ステータの前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、前記第1単位コイルは前記第1単位ステータコアに巻線され、前記第2単位コイルは前記第2単位ステータコアに巻線され、前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結されるモータを提供することができる。
【0007】
好ましくは、前記第1単位コイルおよび前記第2単位コイルの間には二つの単位コイルが配置され得る。
【0008】
好ましくは、前記第2ターミナルは中性ターミナルと複数個の相ターミナルを含むことができる。
【0009】
好ましくは、前記第1単位コイルの他端は前記中性ターミナルに連結され、前記第2単位コイルの他端は前記複数個の相ターミナルのうち一つに連結され得る。
【0010】
好ましくは、前記第2ターミナルは前記中性ターミナルと前記複数個の相ターミナルをそれぞれ含む二つのグループを含み、前記二つのグループは互いに電気的に分離され得る。
【0011】
本開示は、コイルを含むステータ、前記ステータ内に配置されるロータ、および前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記バスバーは胴体および前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、前記コイルは第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、前記複数個のターミナルは第1ターミナルと第2ターミナルを含み、前記第1ターミナルと前記第2ターミナルは軸方向にオーバーラップ領域を含み、前記オーバーラップ領域における前記第1ターミナルの厚さは前記第2ターミナルの厚さより小さく、前記第1単位コイルの一端と前記第2単位コイルの一端は前記第1ターミナルに連結され、前記第1単位コイルの他端と前記第2単位コイルの他端は前記第2ターミナルに連結され得る。
【0012】
本開示は、コイルを含むステータ、前記ステータ内に配置されるロータ、および前記ステータの上側に配置されるバスバーを含み、前記バスバーは胴体および前記コイルに連結される複数個のターミナルを含み、前記コイルは第1単位コイルおよび第2単位コイルを含み、前記複数個のターミナルは第1連結ターミナルおよび第2連結ターミナルを含み、前記第1連結ターミナルは前記第2連結ターミナルと軸方向にオーバーラップする折り曲げ領域を含み、前記第1単位コイルと前記第2単位コイルの一端は前記第1連結ターミナルに連結され得る。
【0013】
好ましくは、前記第1ターミナルは曲率を含む第1ボディおよび前記第1ボディの一部分から半径方向に延びる第1支持部を含み、前記第1ボディおよび前記第1支持部のうち少なくともいずれか一つは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップし得る。
【0014】
好ましくは、前記第1ボディと前記第1支持部は幅が厚さより大きくてもよい。
【0015】
好ましくは、前記第2ターミナルは曲率を含む第2ボディおよび前記第2ボディの一部分から半径方向に延びる第2支持部を含み、前記第2ボディは前記第1ターミナルと軸方向にオーバーラップし得る。
【0016】
好ましくは、前記第1ターミナルは複数個の連結ターミナルを含み、前記第2ターミナルは中性ターミナルおよび複数個の相ターミナルを含み、前記中性ターミナルの前記第2ボディは前記第1ターミナルの前記第1支持部と軸方向にオーバーラップし得る。
【0017】
好ましくは、前記複数個の相ターミナルそれぞれの第2支持部は、円周方向に前記複数個の連結ターミナルのうち一つの連結ターミナルの第1支持部の間に配置され得る。
【0018】
好ましくは、前記複数個の相ターミナルの前記第2ボディは前記第1ターミナルの前記第1ボディと軸方向にオーバーラップし得る。
【0019】
好ましくは、前記第1ターミナルは曲率を含む折り曲げ部、前記折り曲げ部の両端から延びる第3ボディおよび前記第3ボディの一部分から半径方向に延びる第3支持部を含み、前記第3ボディ、前記折り曲げ部および前記第3支持部のうち少なくともいずれか一つは前記第2ターミナルと軸方向にオーバーラップし得る。
【0020】
好ましくは、前記折り曲げ部は幅が厚さより大きくてもよい。
【0021】
好ましくは、前記第3ボディと前記第3支持部は前記幅が前記厚さより小さくてもよい。
【0022】
好ましくは、前記折り曲げ部は前記第3ボディと前記第3支持部より下側に配置され得る。
【0023】
好ましくは、前記第1ターミナルは複数個の連結ターミナルを含み、前記複数個の連結ターミナルの前記第3ボディは軸方向にオーバーラップされなくてもよい。
【0024】
好ましくは、前記複数個の連結ターミナルのうち一つの折り曲げ部は他の一つの前記第3ボディまたは第3支持部と軸方向にオーバーラップし得る。
【0025】
好ましくは、前記第2ターミナルは曲率を含む第4ボディおよび前記第4ボディの一部分から半径方向に延びる第4支持部を含み、前記第4支持部は前記第1ターミナルと軸方向にオーバーラップし得る。
【0026】
好ましくは、前記第2ターミナルは中性ターミナルおよび複数個の相ターミナルを含み、前記複数個の相ターミナルのうち少なくとも一つの前記第4支持部は前記第1ターミナルの前記第1ボディと軸方向にオーバーラップし得る。
【発明の効果】
【0027】
本開示によると、直列巻線で組立が容易であり、製造自動化が可能な有利な効果を提供する。
【0028】
本開示によると、直列巻線にもコイルの絶縁を容易に具現できる有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】実施例に係るモータの側断面である。
図2】第1実施例に係るモータのバスバーを図示した図面である。
図3】ターミナルを図示した図面である。
図4図3で図示した第1ターミナルを図示した図面である。
図5図3で図示した第1ターミナルの断面を図示した図面である。
図6】複数の第1ターミナルを図示した図面である。
図7】軸方向にオーバーラップする複数の第1ターミナルを図示した図面である。
図8】第2ターミナルを図示した図面である。
図9】第1ターミナルと第2ターミナルのオーバーラップ領域を図示した図面である。
図10】第2ターミナルの変形例を図示した図面である。
図11】第2実施例に係るモータのバスバーを図示した図面である。
図12図11で図示したターミナルを図示した図面である。
図13図12で図示した第1ターミナルの第1連結ターミナルを図示した図面である。
図14図12で図示した第1ターミナルの第2連結ターミナルを図示した図面である。
図15】第2ターミナルを図示した図面である。
図16】第1ターミナルと第2ターミナル(中性ターミナル)のオーバーラップ領域を図示した図面である。
図17】第1ターミナルと第2ターミナル(相ターミナル)のオーバーラップ領域を図示した図面である。
図18】第1ターミナルであって、第1連結ターミナルと第2連結ターミナルのオーバーラップ領域を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0031】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0032】
また、本開示で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0033】
また、本開示で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。
【0034】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせ得るすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0035】
また、本開示の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0036】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0037】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0038】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0039】
図1は、実施例に係るモータの側断面図である。
【0040】
図1を参照すると、実施例に係るモータは、回転軸10、ロータ20、ステータ30およびバスバー100を含むことができる。
【0041】
回転軸10はロータ20に結合され得る。電流の供給を通じてロータ20とステータ30に電磁気的相互作用が発生するとロータ20が回転し、これに連動して回転軸10が回転する。回転軸10は車両の操向軸と連結されて操向軸に動力を伝達することができる。
【0042】
ロータ20はステータ30と電気的相互作用を通じて回転する。
【0043】
ロータ20はロータコアとマグネットを含むことができる。ロータコアは円形の薄い鋼板の形態の複数個のプレートが積層された形状で実施されるかまたは一つの筒の形態で実施され得る。ロータコアの中心には回転軸10が結合するホールが配置され得る。マグネットはロータコアの外周面または内部に配置され得る。
【0044】
ステータ30はステータコア31とインシュレータ32とコイル33を含むことができる。インシュレータ32はステータコア31に装着される。コイル33はインシュレータ32に巻線される。コイル33はロータ20と電気的相互作用を誘発する。
【0045】
ハウジング40は内部にロータ20とステータ30を収容することができる。
【0046】
センシングマグネット50はロータ20と連動するように回転軸10に結合される。センシングマグネット50はロータ20の位置を検出するための装置である。
【0047】
回路基板60にはセンシングマグネット50の磁力を感知するセンサが配置され得る。この時、センサはホールIC(Hall IC)であり得る。センサはセンシングマグネット50のN極とS極の変化を感知してセンシングシグナルを生成する。
【0048】
バスバー100はステータ20の上に配置される。
【0049】
図2は、第1実施例に係るモータのバスバーを図示した図面である。
【0050】
図1および図2を参照すると、バスバー100は環状の胴体110の内部にターミナル120を含むことができる。
【0051】
バスバー100は胴体110とターミナル120を含む。胴体110は射出成形を通じて形成されたモールド部材であり得る。
【0052】
胴体110は中心部にホール111を含む。ターミナル120は胴体110の内部に配置され、ターミナル120の端部の一部は胴体110から露出するように配置され得る。胴体110は全体的に環状であり得る。ターミナル120は相ターミナルと中性ターミナルを含むことができる。
【0053】
図3は、ターミナルを図示した図面である。
【0054】
図3を参照すると、ターミナル120は第1グループ120-1と第2グループ120-2に区分され得る。第1グループ120-1と第2グループ120-2は互いに電気的に分離され得る。第1グループ120-1と第2グループ120-2はそれぞれ第1ターミナル121と第2ターミナル122、123を含むことができる。第1ターミナル121はコイル33とコイル33を連結するターミナル120であり、第2ターミナル122、123は中性ターミナル122または相ターミナル123である。第1グループ120-1と第2グループ120-2はバスバー100の中心Cを通る基準線Lを基準として、空間的に区分されて配置され得る。
【0055】
図4は、図3で図示した第1ターミナルを図示した図面である。
【0056】
図4を参照すると、ステータコア31は第1単位ステータコア31Aと第2単位ステータコア31Bを含むことができる。コイル33は第1単位コイル33Aと第2単位コイル33Bを含むことができる。第1単位コイル33Aは第1単位ステータコア31Aに巻線される。第2単位コイル33Bは第2単位ステータコア31Bに巻線される。
【0057】
第1単位コイル33Aは第2単位コイル33Bと断絶された別途の物である。第1単位コイル33Aは第1段A1と第2段A2を有する。巻線において、第1段A1と第2段A2のうちいずれか一つは第1単位コイル33Aの開始段であり得、他の一つは終了段であり得る。第2単位コイル33Bは第3段B1と第4段B2を有する。第3段B1と第4段B2のうちいずれか一つは第2単位コイル33Bの開始段であり得、他の一つは終了段であり得る。
【0058】
第1ターミナル121は連結ターミナルであり、第1単位コイル33Aの一端と第2単位コイル33Bの一端を連結する。ここで一端とは、第1段A1、第2段A2、第3段B1および第4段B2のうち第1ターミナル121と連結されるものを意味する。例えば、図4で一端は第1段A1と第3段B1であり得る。
【0059】
第2ターミナル122、123は第1単位コイル33Aの他端と第2単位コイル33Bの他端を連結する。ここで他端とは、第1段A1、第2段A2、第3段B1および第4段のうち第2ターミナル122、123と連結されるものを意味する。例えば、図4で他端は第2段A2と第4段B2であり得る。そして第2段A2が相ターミナル123に連結されると、第4段B2は中性ターミナル122に連結され得る。または第2段A2が中性ターミナル122に連結されると、第4段B2は相ターミナル123に連結され得る。
【0060】
円周方向に、第1単位ステータコア31Aと第2単位ステータコア31Bは離れて配置される。円周方向に、第1単位コイル33Aと第2単位コイル33Bの間には2個の単位コイル33C、33Dが配置され得る。
【0061】
図5は、図3で図示した第1ターミナルの断面を図示した図面である。以下、図面でzはモータの軸方向を示し、yはモータの半径方向を示す。
【0062】
図5を参照すると、第1ターミナル121は第1ボディ121aと第1支持部121bを含む。第1ボディ121aは曲率を有する。第1支持部121bは第1ボディ121aのいずれか一つの部分から半径方向に延びる。第1ボディ121aの断面は幅W1が厚さH1より大きい。幅W1は半経方向が基準となり、厚さH1は軸方向が基準となる。
【0063】
図6は複数の第1ターミナルを図示した図面であり、図7は軸方向にオーバーラップする複数の第1ターミナルを図示した図面である。
【0064】
図6を参照すると、第1ターミナル121は複数個であり得る。例えば、3個の第1ターミナル121が配置され得る。3個の第1ターミナル121の第1ボディ121aはその一部の領域が軸方向にオーバーラップし得る。3個の第1ターミナル121はその第1ボディ121aの少なくとも一部が軸方向にオーバーラップするように、円周方向に沿ってそれぞれR1、R2、R3の角度だけシフトされて配置され得る。
【0065】
図8は、第2ターミナルを図示した図面である。
【0066】
図8を参照すると、第2ターミナル122、123は第2ボディ122a、123aと第2支持部122b、123bを含む。第2ボディ122a、123aは曲率を有する。第2支持部122b、123bは第2ボディ122a、123aのいずれか一つの部分から半径方向に延びる。第2ボディ122a、123aの断面は幅W2、W3が厚さH2、H3より小さい。幅W2、W3は半経方向が基準となり、厚さH2、H3は軸方向が基準となる。
【0067】
図9は、第1ターミナルと第2ターミナルのオーバーラップ領域を図示した図面である。
【0068】
図9を参照すると、第2ターミナル122、123の第2ボディ122a、123aは第1ターミナル121と軸方向にオーバーラップする。
【0069】
一例として、オーバーラップ領域O1で、中性ターミナル122の第2ボディ122aは第1ターミナル121の第1支持部121bと軸方向にオーバーラップする。中性ターミナル122の第2ボディ122aの厚さH2より第1ボディ121aの厚さH1が小さい。第1ボディ121aの厚さH1が相対的に小さいため、中性ターミナル122と第1ターミナル121がなす全体の厚さT1を減らすことができる。
【0070】
一例として、オーバーラップ領域O2で、相ターミナル123の第2ボディ123aは第1ターミナル121の第1ボディ121aと軸方向にオーバーラップする。相ターミナル123の第2ボディ123aの厚さH3より第1ボディ121aの厚さH1が小さい。第1ボディ121aの厚さH1が相対的に小さいため、相ターミナル123と第1ターミナル121がなす全体の厚さT2を減らすことができる。
【0071】
第1支持部121bおよび第2支持部122b、123bはそれぞれ複数個が設けられる。第2支持部122b、123bは第1支持部121bの間に配置され得る。
【0072】
図10は、第2ターミナルの変形例を図示した図面である。
【0073】
図10を参照すると、第2ターミナル122、123は複数の相ターミナル123と中性ターミナル122を含むことができるが、互いに電気的に連結された一つのグループで実施されてもよい。
【0074】
図11は、第2実施例に係るモータのバスバーを図示した図面である。
【0075】
図11を参照すると、バスバー200は環状の胴体210の内部にターミナル220を含むことができる。
【0076】
図12は、図11で図示したターミナルを図示した図面である。
【0077】
図12を参照すると、ターミナル220は第1ターミナル221と第2ターミナル222、223を含むことができる。第1ターミナル221はコイル33とコイル33を連結する連結ターミナルであり、第2ターミナル222、223は中性ターミナル222または相ターミナル223である。第1ターミナル221と第2ターミナル222、223は複数個が設けられ得、互いに電気的に連結され得る。
【0078】
図13は、図12で図示した第1ターミナルの第1連結ターミナルを図示した図面である。図14は、図12で図示した第1ターミナルの第2連結ターミナルを図示した図面である。
【0079】
図13および図14を参照すると、第1ターミナル221は第1連結ターミナル221Aと第2連結ターミナル221Bを含むことができる。
【0080】
第1連結ターミナル221Aと第2連結ターミナル221Bはそれぞれ折り曲げ部221Aa、221Baと第3ボディ221Ab、221Bbと第3支持部221Ac、221Bcを含む。
【0081】
折り曲げ部221Aa、221Baは第3ボディ221Ab、221Bbで折り曲げられた形態である。折り曲げ部221Aa、221Baは曲率を含むことができる。第3ボディ221Ab、221Bは折り曲げ部221Aa、221Baの両端から延びる。第3支持部221Ac、221Bcは第3ボディ221Ab、221Bbの一部分から半径方向に延びて配置され得る。
【0082】
折り曲げ部221Aa、221Baの断面は幅W4a、W4bが厚さH4a、H4bより大きい。幅W4a、W4bは半経方向が基準となり、厚さH4a、H4bは軸方向が基準となる。
【0083】
第1連結ターミナル221Aの折り曲げ部221Aaは第3ボディ221Abの内側に拡張された形態である。第2連結ターミナル221Bの折り曲げ部221Baは第3ボディ221Bbの外側に拡張された形態である。
【0084】
図15は、第2ターミナルを図示した図面である。
【0085】
図15を参照すると、第2ターミナル222、223は第4ボディ222a、223aと第4支持部222b、223bを含む。第4ボディ222a、223aは曲率を有する。第4支持部222b、223bは第4ボディ222a、223aのいずれか一つの部分から半径方向に延びる。第4ボディ222a、223aの断面において、幅W5、W6が厚さH5、H6より小さい。幅W5、W6は半経方向が基準となり、厚さH5、H6は軸方向が基準となる。
【0086】
図16は、第1ターミナルと第2ターミナル(中性ターミナル)のオーバーラップ領域を図示した図面である。
【0087】
第2ターミナル222、223は第1ターミナル221の折り曲げ部221aと軸方向にオーバーラップする。
【0088】
図16を参照すると、一例として、オーバーラップ領域O3で、中性ターミナル222は折り曲げ部221aと軸方向にオーバーラップする。中性ターミナル222の厚さH5より折り曲げ部221aの厚さH4が小さい。折り曲げ部221aの厚さH4が相対的に小さいため、中性ターミナル222と第1ターミナル221がなす全体の厚さT3を減らすことができる。
【0089】
図17は、第1ターミナルと第2ターミナル(相ターミナル)のオーバーラップ領域を図示した図面である。
【0090】
一例として、オーバーラップ領域O4で、相ターミナル223の第4支持部223bは第1ターミナル221の折り曲げ部221aと軸方向にオーバーラップする。相ターミナル223の第4支持部223bの厚さH6より折り曲げ部221aの厚さH4が小さい。折り曲げ部221aの厚さH4が相対的に小さいため、相ターミナル223と第1ターミナル221がなす全体の厚さT4を減らすことができる。
【0091】
図18は、第1ターミナルであり、第1連結ターミナルと第2連結ターミナルのオーバーラップ領域を図示した図面である。
【0092】
図18を参照すると、第1ターミナル221は複数個の連結ターミナルを含むことができる。第1ターミナル221は第1連結ターミナル221Aと第2連結ターミナル221Bを含むことができる。第1連結ターミナル221Aと第2連結ターミナル221Bは軸方向にオーバーラップする。
【0093】
一例として、オーバーラップ領域O5で、第1連結ターミナル221Aの第3支持部221Acと第2連結ターミナル221Bの折り曲げ部221Baと軸方向にオーバーラップする。第3支持部221Acの厚さH7より折り曲げ部221Baの厚さH4が小さい。折り曲げ部221Baの厚さH4が相対的に小さいため、折り曲げ部221Baと第1ターミナル221Aがなす全体の厚さT5を減らすことができる。一方、複数個の連結ターミナルの第3ボディ221Ab、221Bbは軸方向に重ならなくてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図18