(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】不揮発性メモリ・セル、不揮発性メモリ・セル・アレイ、及びこれらの製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 63/00 20230101AFI20231113BHJP
H10N 70/20 20230101ALI20231113BHJP
【FI】
H10B63/00
H10N70/20
(21)【出願番号】P 2021575030
(86)(22)【出願日】2020-06-09
(86)【国際出願番号】 US2020036832
(87)【国際公開番号】W WO2020257005
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2022-01-06
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519253111
【氏名又は名称】ヘフェイ リライアンス メモリー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】チーチアン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チーチャオ ルー
【審査官】柴山 将隆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/208050(WO,A1)
【文献】特開2009-076596(JP,A)
【文献】特開2014-056941(JP,A)
【文献】特開2007-088349(JP,A)
【文献】国際公開第2013/073187(WO,A1)
【文献】特開2012-151514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 63/00
H10N 70/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部電極と、
導電材料を含んでいる上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極の間に挿入された抵抗層と、
前記下部電極、前記上部電極及び前記抵抗層の側面を覆う
絶縁性の側部であって、前記導電材料の酸化物を含んでいる、側部と、
前記上部電極の上に配置された接触ワイヤと、を備えている不揮発性メモリ・セルであって、
前記接触ワイヤの幅が、前記側部の外側面間の幅より小さい、不揮発性メモリ・セル。
【請求項2】
前記側部の上に配置された絶縁層と、
前記側部及び前記絶縁層の外面を覆う側壁と、をさらに備え、
前記接触ワイヤの側面が、前記絶縁層及び前記側壁と接触する、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項3】
前記接触ワイヤの底面の一部及び前記接触ワイヤの側面の一部が前記側部と接触する、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項4】
前記接触ワイヤの前記幅が前記上部電極の幅より大きい、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項5】
前記下部電極が、TiN、TaN、又はWのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項6】
前記上部電極が、TiN、TaN、Ru、Pt、Ir、又はWのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項7】
前記抵抗層が金属酸化物を含む、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項8】
前記抵抗層が、第1の膜及び前記第1の膜の上に配置された第2の膜を含み、前記第2の膜が第1の膜と異なっている、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項9】
前記第1の膜が第1の金属酸化物を含み、
前記第2の膜が第2の金属酸化物を含む、請求項8に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項10】
前記側部が前記抵抗層の酸化物をさらに含む、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項11】
前記下部電極がビア・ホール内に配置され、金属線に接続される、請求項1に記載の不揮発性メモリ・セル。
【請求項12】
不揮発性メモリ・セルを形成するための方法であって、
第1の誘電体層を第1の金属線の上に形成することと、
第1のビア・ホールをエッチングして、前記第1の金属線に達することと、
前記第1のビア・ホール内に下部電極を形成することと、
抵抗層、上部電極、及び第2の誘電体層を、前記下部電極及び前記第1の誘電体層の上に形成することと、
前記抵抗層及び前記上部電極を酸化して、
前記下部電極、前記上部電極及び前記抵抗層の側面を覆う
絶縁性の側部を形成することと、
前記第2の誘電体層及び前記側部を覆う側壁層を形成することと、
前記上部電極に達するために、前記側壁層及び前記第2の誘電体層を貫通する第2のビア・ホールを形成することと、
接触ワイヤの幅が前記側部の外側面間の幅より小さくなるように、前記接触ワイヤを前記第2のビア・ホール内に形成することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記接触ワイヤの前記幅が前記上部電極の幅より大きい、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記接触ワイヤの側面が前記側壁層及び前記第2の誘電体層と接触する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記接触ワイヤの底面の一部及び前記接触ワイヤの側面の一部が前記側部と接触する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記下部電極が、TiN、TaN、又はWのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記上部電極が、TiN、TaN、Ru、Pt、Ir、又はWのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記抵抗層が金属酸化物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記抵抗層が、第1の膜及び前記第1の膜の上に配置された第2の膜を含み、前記第2の膜が前記第1の膜と異なっている、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の膜が第1の金属酸化物を含み、
前記第2の膜が第2の金属酸化物を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年10月30日に出願された米国特許出願第16/669,391号「NON-VOLATILE MEMORY CELL, NON-VOLATILE MEMORY CELL ARRAY, AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME」、及び2019年6月17日に出願された米国特許仮出願第62/862,307号「NON-VOLATILE MEMORY CELL, NON-VOLATILE MEMORY CELL ARRAY, AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME」に対する優先権を主張する。米国特許出願第16/669,391号は、米国特許仮出願第62/862,307号に対する優先権及びその恩恵を主張する。上記の出願は、参照によってそれらの全体が本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、一般にメモリ・セル及びメモリ・セルの製造方法に関連しており、より詳細には、不揮発性メモリ・セル、不揮発性メモリ・セル・アレイ、及びこれらの製造方法に関連している。
【背景技術】
【0003】
携帯電話、コンピュータ、自動車、ディスプレイ・デバイスなどの多くの電子デバイスには、メモリ・デバイスが含まれている。メモリ・デバイスは、さまざまな目的でデータを格納するために利用されてきた。一般にメモリ・デバイスは、電源が切られた後に、格納されているデータが保持されるのか、又は消去されるのかに応じて、2種類のメモリを含む。揮発性メモリ・デバイスでは、揮発性メモリ・デバイスの電源が切られるたびにデータが消去される。一方、不揮発性メモリ・デバイスに格納されたデータは、電源が切られた後も保持される。
【0004】
不揮発性メモリ・デバイスは、通常、数万個のメモリ・セルを含んでいるメモリ・アレイを含む。
図1は、不揮発性メモリ・デバイスの従来のメモリ・セル100を示す概略図である。メモリ・セル100は、下部電極102、上部電極104、下部電極102と上部電極104の間に挿入された誘電体層106、及び上部電極104に接続された金属線108を含んでいる。下部電極102及び上部電極104は、通常、導電材料を含み、一方、誘電体層106は、通常、酸化物を含む。従来のメモリ・セル100には、複数の欠点がある。例えば、構造に起因して、金属線108と誘電体層106の間、又は金属線108と下部電極102の間で、短絡が引き起こされることがある。この短絡は、メモリ・セル100に損傷を与えるか、又はメモリ・セルの正常な機能を妨げる。さらに、誘電体層106の酸素がメモリ・セル100の他の部分に漏れて、メモリ・セル100の機能を劣化させることがある。
【0005】
図2は、不揮発性メモリ・デバイスの従来の別のメモリ・セル200を示す概略図である。メモリ・セル200は、下部電極202、上部電極204、下部電極202と上部電極204の間に挿入された誘電体層206、上部電極204に接続された上部金属線208、下部電極202に接続された下部金属線210、及び下部金属線210と誘電体層206の間に配置された絶縁層212を含んでいる。絶縁層212は、下部電極202を絶縁し、上部金属線208と下部電極202の間の短絡の可能性を減らす。しかし、上部金属線208が誘電体層206と短絡する可能性がまだある。また、誘電体層206の酸素がメモリ・セル200の他の部分に漏れて、メモリ・セル200の信頼性を低下させることがある。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一つの態様は、不揮発性メモリ・セルを対象にする。不揮発性メモリ・セルは、下部電極、導電材料を含んでいる上部電極、下部電極と上部電極の間に挿入された抵抗層、並びに上部電極及び抵抗層の側面を覆う側部を含む。側部は、導電材料の酸化物を含む。不揮発性メモリ・セルは、上部電極の上に配置された接触ワイヤをさらに含む。接触ワイヤの幅は、側部の外側面間の幅より小さい。
【0007】
一部の実施形態では、不揮発性メモリ・セルは、側部の上に配置された絶縁層、並びに側部及び絶縁層の外面を覆う側壁をさらに含む。接触ワイヤの側面は、絶縁層及び側壁と接触している。
【0008】
一部の実施形態では、接触ワイヤの底面の一部及び接触ワイヤの側面の一部が、側部と接触する。一部の実施形態では、接触ワイヤの幅が上部電極の幅より大きい。
【0009】
一部の実施形態では、下部電極は、TiN、TaN、又はWのうちの少なくとも一つを含む。一部の実施形態では、上部電極は、TiN、TaN、又はRuのうちの少なくとも一つを含む。一部の実施形態では、抵抗層は、金属酸化物を含む。一部の実施形態では、抵抗層は、第1の膜及び第1の膜の上に配置された第2の膜を含み、第2の膜は第1の膜と異なっている。第1の膜は、第1の金属酸化物を含む。第2の膜は、第2の金属酸化物を含む。一部の実施形態では、側部は、抵抗層の酸化物をさらに含む。一部の実施形態では、下部電極は、ビア・ホール内に配置され、金属線に接続される。
【0010】
本開示の別の態様は、不揮発性メモリ・セルを形成するための方法を対象にする。第1の誘電体層が、第1の金属線の上に形成される。第1の誘電体層は、エッチングされて、第1の金属線に達するための第1のビア・ホールを形成する。下部電極が、第1のビア・ホール内に形成される。抵抗層、上部電極、及び第2の誘電体層が、下部電極及び第1の誘電体層の上に形成される。抵抗層及び上部電極が酸化され、上部電極及び抵抗層の側面を覆う側部を形成する。第2の誘電体層及び側部を覆うために、側壁層が形成される。上部電極に達するために、側壁層及び第2の誘電体層を貫通する第2のビア・ホールが形成される。接触ワイヤの幅が側部の外側面間の幅より小さくなるように、接触ワイヤが第2のビア・ホール内に形成される。
【0011】
本明細書で開示された装置、システム、及び方法のこれら及びその他の特徴に加えて、構造の関連する要素の動作及び機能の方法が、添付の図面を参照して以下の説明及び添付の特許請求の範囲を検討したときに、さらに明らかになり、それらすべてが本明細書の一部を形成する。しかし、それらの図面が単に例示及び説明を目的としており、本開示の制限の定義として意図されていないということが、明確に理解されるべきである。前述の概要及び以下の詳細な説明が、単なる例示及び説明であり、請求される本開示の制限ではないということが、理解されるべきである。
【0012】
以下の図面を参照することによって、本開示の非限定的な実施形態をさらに容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】不揮発性メモリ・デバイスの従来のメモリ・セルを示す概略図である。
【
図2】不揮発性メモリ・デバイスの別の従来のメモリ・セルを示す概略図である。
【
図3A】一実施形態例に従った、X方向に沿ったメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図3B】一実施形態例に従った、Y方向に沿った、
図3Aに示されているメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図4A】一実施形態例に従った、X方向に沿った別のメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図4B】一実施形態例に従った、Y方向に沿った、
図4Aに示されているメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図5A】一実施形態例に従った、X方向に沿った別のメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図5B】一実施形態例に従った、Y方向に沿った、
図5Aに示されているメモリ・セルの断面図を示す概略図である。
【
図6】一実施形態例に従った、本開示と一致するメモリ・セルを含んでいるメモリ・アレイの一部を示す図である。
【
図7】一実施形態に従った、メモリ・セルを形成するための方法を示すフロー・チャートである。
【
図8A】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8B】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8C】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8D】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8E】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8F】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8G】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8H】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8I】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8J】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8K】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8L】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8M】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8N】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8O】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8P】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8Q】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8R】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8S】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8T】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8U】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8V】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【
図8W】さまざまな実施形態例に従った、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、図面を参照して、本開示の非限定的な実施形態について説明する。本明細書で開示された任意の実施形態の特定の特徴及び態様が、本明細書で開示された任意の他の実施形態の特定の特徴及び態様と共に使用されてよく、かつ/又は組み合わせられてよいということが、理解されるべきである。そのような実施形態が、例として挙げられており、本開示の範囲内の実施形態のうちの少数の単なる例示であるということも、理解されるべきである。本開示が関連している、当業者にとって明らかなさまざまな変更及び修正が、添付の特許請求の範囲においてさらに定義されているような本開示の思想、範囲、及び企図に含まれると見なされる。
【0015】
本明細書で開示された技術は、従来のメモリ・セルの欠点を克服できるメモリ・セルを提供する。以下の実施形態によって提供される解決策は、製造手順を簡略化することができ、論理プロセスと互換性がある。開示されたメモリ・セルを採用するメモリ・デバイスは、デバイスの信頼性を向上させる安定したメモリ性能を維持する。
【0016】
ここで、添付の図を使用して実施形態が説明される。最初に、
図3A及び3Bを参照する。
図3Aは、一実施形態例に従った、X方向に沿ったメモリ・セル300の断面図を示す概略図である。
図3Bは、一実施形態例に従った、Y方向に沿ったメモリ・セル300の断面図を示す概略図である。メモリ・セル300は、下部電極302、上部電極304、下部電極302と上部電極304の間に挿入された誘電体層306、上部電極304に接続された上部接触ワイヤ308、及び下部電極302に接続された下部接触ワイヤ310を含んでいる。下部電極302、上部電極304、及び誘電体層306の側面を覆うために、側部312が提供されている。絶縁層314が、側部312の上に配置されている。側部312及び絶縁層314の外面を覆うために、側壁316が提供されている。下部絶縁層318が、下部電極302の下に配置され、下部接触ワイヤ310を絶縁するために提供されている。上部絶縁層320が、側壁316の上に配置され、上部接触ワイヤ308を絶縁するために提供されている。
図3Bに示されているように、下部電極302、上部電極304、及び誘電体層306の2つの隣接する積み重ねが、側壁316及び上部絶縁層320によってY方向に分離されている。
【0017】
一部の実施形態では、下部電極302は、TiN、TaN、W、又はその他の適切な導電材料のうちの少なくとも一つを含む。一部の実施形態では、上部電極304は、TiN、TaN、Ru、Pt、Ir、W、及びその他の適切な導電材料のうちの少なくとも一つを含む。誘電体層306は、抵抗材料を含んでいる抵抗層であってよい。例えば、誘電体層306は、Ta2O5、TaOx、WOx、TiOx、ZrOxなどの一つ又は複数の抵抗金属酸化物を含んでよい。一部の実施形態では、抵抗層306は、一つ又は複数の膜を含んでよい。例えば、抵抗層306は、第1の膜及び第1の膜の上に配置された第2の膜を含んでよい。第2の膜は、第1の膜と異なっている。一部の実施形態では、第1の膜は第1の金属酸化物を含み、第2の膜は第2の金属酸化物を含む。
【0018】
上部接触ワイヤ308及び下部接触ワイヤ310は、金属などの導電材料を含んでよい。例示的な接触ワイヤは、Cu、Al、Au、Pt、Wなどを含む。側部312は、上部電極304に含まれている導電材料の酸化物を少なくとも含む。一部の実施形態では、側部312は、抵抗層306の酸化物をさらに含んでよい。一部の実施形態では、側部312は、下部電極302の酸化物をさらに含んでよい。
【0019】
絶縁層314は、SiON、SiN、SiOx、CSiNH、CSiOH、又はその他の絶縁材料を含んでよい。側壁316は、SiO2、Si3N4、TEOS、CSiNHなどを含んでよい。側壁316は、絶縁層314の上面及び下部絶縁層318の上面を覆うように広がる。上部接触ワイヤ308は、側部312の外側面間の幅d2より小さい幅d1を有する。上部接触ワイヤ308の幅d1は、上部電極304の幅d3より大きい。上部接触ワイヤ308の底面の一部及び上部接触ワイヤ308の側面の一部が、側部312と接触している。さらに、上部接触ワイヤ308の側面が、絶縁層314及び側壁316と接触している。
【0020】
示されている実施形態では、下部電極302、上部電極304、及び抵抗層306の側面/サイド面が、絶縁性の側部312で覆われており、絶縁性の側部312は、上部接触ワイヤ308と抵抗層306の間、及び上部接触ワイヤ308と下部電極302の間の短絡の可能性を大幅に減らす。さらに、抵抗層306の側面/サイド面を覆う側部312は、抵抗層306からメモリ・セル300の他の部分への酸素の拡散を効果的に妨げる。これらの構造は、メモリ・セル300の性能及び信頼性を改善する。特に、メモリ・セル300の保持能力を改善することができる。
【0021】
図4Aは、一実施形態例に従った、X方向に沿った別のメモリ・セル400の断面図を示す概略図である。
図4Bは、一実施形態例に従った、Y方向に沿ったメモリ・セル400の断面図を示す概略図である。メモリ・セル400は、下部電極402、上部電極404、下部電極402と上部電極404の間に挿入された誘電体/抵抗層406、上部電極404に接続された上部接触ワイヤ408、及び下部電極402に接続された下部接触ワイヤ410を含んでいる。上部電極404及び誘電体層406の側面を覆うために、側部412が提供されている。絶縁層414が、側部412の上に配置されている。側部412及び絶縁層414の外面を覆うために、側壁416が提供されている。下部絶縁層418が、下部接触ワイヤ410の上に配置され、下部電極402を絶縁するために提供されている。上部絶縁層420が、側壁416の上に配置され、上部接触ワイヤ408を絶縁するために提供されている。
図4Bに示されているように、下部電極402、上部電極404、及び誘電体層406の2つの隣接する積み重ねが、側壁416及び上部絶縁層420によってY方向に分離されている。
【0022】
メモリ・セル400は、下部電極402が下部絶縁層418内のビア・ホール内に配置され、下部接触ワイヤ410に接続されていることを除いて、
図3A及び3Bに示されているメモリ・セル300に類似している。メモリ・セル400では、側部412は、上部電極404に含まれている導電材料の酸化物を少なくとも含む。一部の実施形態では、側部412は、抵抗層406の酸化物をさらに含んでよい。示されている実施形態では、側部412は、下部電極402の酸化物を含まなくてよい。
【0023】
上部接触ワイヤ408は、側部412の外側面間の幅d5より小さい幅d4を有する。上部接触ワイヤ408の幅d4は、上部電極404の幅d6より大きい。下部電極402は、上部電極404又は抵抗層406の幅d6より小さい幅d7を有する。
【0024】
上部電極404及び抵抗層406の側面/サイド面が、絶縁側部412で覆われており、絶縁側部412は、上部接触ワイヤ408と抵抗層406の間の短絡の可能性を減らす。さらに、下部電極402が下部絶縁層418のビア・ホールに埋め込まれており、下部絶縁層418は、上部接触ワイヤ408と下部電極402の間の短絡の可能性を減らす。さらに、抵抗層406の側面/サイド面を覆う側部412は、抵抗層406からメモリ・セル400の他の部分への酸素の拡散を効果的に妨げる。これらの構造は、メモリ・セル400の性能及び信頼性を改善する。
【0025】
図5Aは、一実施形態例に従って、X方向に沿った別のメモリ・セル500の断面図を示す概略図である。
図5Bは、一実施形態例に従って、Y方向に沿ったメモリ・セル500の断面図を示す概略図である。メモリ・セル500は、下部電極502、上部電極504、下部電極502と上部電極504の間に挿入された誘電体/抵抗層506、上部電極504に接続された上部接触ワイヤ508、及び下部電極502に接続された下部接触ワイヤ510を含んでいる。上部電極504及び誘電体層506の側面を覆うために、側部512が提供されている。絶縁層514が、側部512の上に配置されている。側部512及び絶縁層514の外面を覆うために、側壁516が提供されている。下部絶縁層518が、下部接触ワイヤ510の上に配置され、下部電極502を絶縁するために提供されている。上部絶縁層520が、側壁516の上に配置され、上部接触ワイヤ508を絶縁するために提供されている。
【0026】
図5Bに示されているように、抵抗層506及び上部電極504が、複数のメモリ・セル500を接続するY方向に沿った線構造として形成される。下部電極502の各々は、下部絶縁層518によって分離されている。
【0027】
図4A及び4Bのメモリ・セル400と同様に、X方向において、上部接触ワイヤ508は、側部512の外側面間の幅d9より小さい幅d8を有する。上部接触ワイヤ508の幅d8は、上部電極504の幅d10より大きい。下部電極502は、上部電極504又は抵抗層506の幅d8より小さい幅d11を有する。
【0028】
上部電極504及び抵抗層506の側面/サイド面が、絶縁側部512で覆われており、絶縁側部512は、上部接触ワイヤ508と抵抗層506の間の短絡の可能性を減らす。下部電極502が下部絶縁層518のビア・ホールに埋め込まれており、下部絶縁層518は、上部接触ワイヤ508と下部電極502の間の短絡の可能性を減らす。さらに、抵抗層506の側面/サイド面を覆う側部512は、抵抗層506からメモリ・セル500の他の部分への酸素の拡散を効果的に妨げる。これらの構造は、メモリ・セル500の性能及び信頼性を改善する。
【0029】
本明細書で開示されたメモリ・セルは、メモリ・デバイスのメモリ・アレイを形成するために使用されることができる。
図6は、一実施形態例に従って、本開示と一致するメモリ・セルを含んでいるメモリ・アレイ600の一部を示している。メモリ・アレイ600は、複数のメモリ・セル602を含んでいる。メモリ・セルの各々は、抵抗素子604及びトランジスタ606を含んでよい。メモリ・アレイ600は、ワード線610及びビット線620を含んでいる交差点構成で配置されている。ワード線610及びビット線620は、互いに直角に伸びている。抵抗メモリ・セル602が、ワード線610及びビット線620の各交点にある。ワード線610は、ワード線デコーダ615に結合され、ワード線デコーダ615は、抵抗メモリ・セル602の対応する行に接続されたワード線のうちの一つを選択する。ビット線620は、ビット線デコーダ625に結合され、ビット線デコーダ625は、抵抗メモリ・セル602の対応する列に接続されたビット線のうちの一つを選択する。メモリ・アレイ600は、ワード線610と並行して伸びる複数のソース線630をさらに含んでいる。一部の実施形態では、ソース線630は、代わりにビット線620と並行して伸びてよい。
【0030】
トランジスタ606のゲートが、ワード線610に接続されている。トランジスタ606のソース端子がソース線630に接続され、トランジスタ606のドレイン端子が、抵抗素子604の一つの端子に接続されている。抵抗素子604の別の端子が、ビット線620に接続されている。選択されたワード線及び選択されたビット線の交点にある抵抗メモリ・セル602は、選択されたワード線610及び選択されたビット線620を介して抵抗メモリ・セル602の両端に加えられる各電圧パルスの持続時間、大きさ、及び極性に応じて、読み取り操作、リセット操作、又は設定操作を受ける。
【0031】
上記の説明と一致するメモリ・セルを含んでいるメモリ・アレイは、さまざまな電子デバイス及びシステムに適用されてよい。例えば、メモリ・アレイは、マイクロコントローラ・ユニット、無線周波数識別システムなどの一部であってよい。
【0032】
ここで、上記の実施形態と一致するメモリ・セルを形成するための方法が、
図7を参照して説明される。
図7は、一実施形態に従った、メモリ・セルを形成するための方法700を示すフロー・チャートである。702で、第1の誘電体層が、第1の金属線の上に形成される。704で、第1の誘電体層が、エッチングされて、第1の金属線に達するための第1のビア・ホールを形成する。706で、下部電極が、第1のビア・ホール内に形成される。708で、抵抗層、上部電極、及び第2の誘電体層が、下部電極及び第1の誘電体層の上に形成される。710で、抵抗層及び上部電極が酸化され、上部電極及び抵抗層の側面を覆う側部を形成する。712で、第2の誘電体層及び側部を覆うために、側壁層が形成される。714で、上部電極に達するために、側壁層及び第2の誘電体層を貫通する第2のビア・ホールが形成される。716で、接触ワイヤの幅が側部の外側面間の幅より小さくなるように、接触ワイヤが第2のビア・ホール内に形成される。
【0033】
上記の実施形態と一致するメモリ・セルを形成するための別の方法が、
図8A~8Wを参照して説明される。
図8A~8Wは、さまざまな実施形態例に従って、メモリ・セルを形成するためのプロセス・フローを示す概略図である。最初に、
図8Aを参照する。金属線802a及び802bを含んでいる複数の下部金属線802が、基板800の上に形成される。
図8Aに示されていないが、基板800は、メモリ・セルを制御するための他の回路を含んでよい。次に、第1の誘電体層804が、下部金属線802及び基板800の上に成膜される。第1の誘電体層804は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はその他の絶縁材料を含んでよい。第1の誘電体層804は、物理蒸着法又は化学蒸着法を使用して成膜されてよい。
【0034】
図8Bを参照すると、フォトレジスト806が、第1の誘電体層804の上に成膜されている。フォトリソグラフィ・ステップがフォトレジスト806に対して実行され、フォトレジスト806内に、第1の誘電体層804の表面を露出する開口部810を形成する。
図8Cを参照すると、第1の誘電体層804が、下部金属線802の表面に達するように、開口部810でエッチングされる。フォトレジスト806が、第1の誘電体層804の上面から除去され、第1のビア・ホール810(
図8D)を形成する。次に、導電層812が、第1の誘電体層804の上及び第1のビア・ホール810内に成膜される(
図8E)。導電層812を第1のビア・ホール810内に残して、第1の誘電体層804の表面から導電層812を除去するために、化学機械研磨(CMP:chemical-mechanism polishing)法が採用される(
図8F)。ビア・ホール内の導電層812は、不揮発性メモリ・セルの下部電極814を形成する。
【0035】
次に、
図8Gを参照すると、一つ又は複数の金属酸化物(MO
x)を含んでいる抵抗層816が、
図8Fに示されている構造の上に成膜されている。一部の実施形態では、抵抗層816は、Ta
2O
5、TaO
xなどの一つ又は複数の抵抗金属酸化物を含んでよい。一部の実施形態では、抵抗層816は、一つ又は複数の膜を含んでよい。例えば、抵抗層816は、第1の膜及び第1の膜の上に配置された第2の膜を含んでよい。第2の膜は、第1の膜と異なっている。一部の実施形態では、第1の膜は第1の金属酸化物を含み、第2の膜は第2の金属酸化物を含む。例えば、最初に、Ta
2O
5の第1の膜が下部電極814及び第1の誘電体層804の上に成膜される。次に、TaO
xの第2の膜が第1の膜の上に成膜される。その後、導電層818が抵抗層816の上に成膜され(
図8H)、それに続いて、導電層818の上の第2の誘電体層820の成膜が実行される(
図8I)。さらに、フォトレジストが第2の誘電体層820にコーティングされ、フォトレジスト・パターン822を形成するようにパターン形成される(
図8J)。一部の実施形態では、フォトレジストをパターン形成することは、フォトレジスト・パターン822が幅方向に金属線802aに揃えられるように、金属線802aをマスクとして使用して実行されてよい。
【0036】
第2の誘電体層820が、フォトレジスト・パターン822でエッチングされて、残りの第2の誘電体層824を形成する(
図8K)。次に、フォトレジスト・パターン822がはぎ取られ、第2の誘電体層824を露出する(
図8L)。一部の実施形態では、フォトレジスト・パターン822は、フォトレジスト灰化法によってはぎ取られる。例えば、反応種(例えば、酸素又はフッ素)を生成するために、プラズマ源が採用されてよい。反応種は、フォトレジスト・パターン822と反応して灰を形成し、この灰は真空ポンプを使用して除去される。次に、導電層818が、第2の誘電体層824をマスクとして使用してエッチングされ、メモリ・セルの上部電極826を形成する(
図8M)。その後、抵抗層816も、第2の誘電体層824をマスクとして使用してエッチングされ、残りの抵抗層828を形成する(
図8N)。
【0037】
図8Oを参照すると、上部電極826及び抵抗層828が、酸化プロセスを受けて、上部電極830及び抵抗層828の側面を覆う側部830を形成する。側部830は、上部電極830の導電材料の酸化物を少なくとも含む。一部の実施形態では、側部830は、抵抗層828の酸化物をさらに含んでよい。
【0038】
酸化プロセスの後に、第2の誘電体層824、側部830、及び第1の誘電体層804を覆うために、側壁層832が基板800の上に成膜される(
図8P)。一部の実施形態では、側壁層832は酸化ケイ素を含む。例えば、側壁層832を形成するために、テトラエトキシシラン(TEOS)が採用されてよい。一部の実施形態では、次に、厚い絶縁層834が側壁層832の上に成膜される(
図8Q)。一部の実施形態では、絶縁層834は、TEOS又はその他の適切な絶縁材料を使用して形成されてよい。その後、絶縁層834の不均一な表面が、CMP法によって平坦化される(
図8R)。
【0039】
さらに、フォトレジスト836が絶縁層834の平面にコーティングされ、金属線802bに対応する絶縁層834内の穴838を開けるようにパターン形成される(
図8S)。絶縁層834、側壁層832、及び第1の誘電体層804が、フォトレジスト836の穴838に、金属線802bの表面を露出する溝840を形成するようにパターン形成され、その後、残りのフォトレジスト836がはぎ取られる(
図8T)。次に、別のフォトレジスト842が基板800にコーティングされ、上部電極826及び溝840にそれぞれ対応する2つの開口部844及び846を形成するようにパターン形成される(
図8U)。
【0040】
図8Vを参照すると、フォトレジスト842の開口部844を使用して第2のビア・ホール848が形成されている。第2のビア・ホールは、絶縁層834、第2の誘電体層824上の側壁層932、第2の誘電体層824を貫通し、上部電極826の表面に達する。さらに、フォトレジスト842の開口部846を使用して第3のビア・ホール850が形成される。第3のビア・ホール850は、溝840と一致し、溝840の幅より大きい幅を有する。次に、フォトレジスト842が基板800からはぎ取られる。ここで
図8Wを参照すると、その後、金属層が基板800の上に成膜され、第2のビア・ホール848、第3のビア・ホール850、及び溝840を埋める。CMPプロセスが実行され、余分な金属層を絶縁層834から除去し、メモリ・セル854の上部接触線852及び金属線802bへの接触配線856を形成する。
【0041】
図8Wに示されているように、上部接触線852の幅d20が、側部830の外側面間の幅d21より小さくなるように、上部接触線852が形成されている。上部接触線852の幅d20は、上部電極826の幅d22より大きくなるように形成される。上部電極826及び抵抗層828の側面/サイド面が、絶縁側部830で覆われており、絶縁側部830は、上部接触線852と抵抗層828の間の短絡の可能性を減らす。さらに、下部電極814が第1の誘電体層804の第1のビア・ホール810に埋め込まれており、第1の誘電体層804は、上部接触線852と下部電極814の間の短絡の可能性を減らす。さらに、抵抗層828の側面/サイド面を覆う側部830は、抵抗層828からメモリ・セル854の他の部分への酸素の拡散を効果的に妨げる。これらの構造は、メモリ・セル854の性能及び信頼性を改善する。
【0042】
図8A~8Wに示された実施形態が例であるということが、理解されるべきである。当業者は、方法、プロセス、及びステップが、本開示の思想から逸脱することなく、さまざまな程度に変更されてよいということを理解するであろう。
【0043】
開示された原理の例及び特徴が本明細書において説明されたが、開示された実施形態の思想及び範囲から逸脱することなく、変更、適応、及びその他の実装が可能である。また、単語「備えている」、「有している」、「包含している」、及び「含んでいる」、並びにその他の類似する形態は、意味において同等であるよう意図されており、これらの単語のうちのいずれか一つに従う一つ又は複数の項目が、そのような一つ又は複数の項目の網羅的リストになるように作られていない、又は、示された一つ又は複数の項目のみに限定されるように作られていないという点において、無制限であるよう意図されている。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」が、特に文脈によって明確に指示されない限り、複数の参照を含むということにも注意しなければならない。
【0044】
本明細書において示された実施形態は、当業者が開示された内容を実践できるようにするために、十分詳細に説明された。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的置換及び変更が行われるように、その他の実施形態が使用され、本開示から派生してよい。したがって、この「発明を実施するための形態」は、制限する意味で受け取られるべきではなく、さまざまな実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲に権利が与えられるあらゆる同等のものと共に、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
下部電極と、
導電材料を含んでいる上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極の間に挿入された抵抗層と、
前記上部電極及び前記抵抗層の側面を覆う側部であって、前記導電材料の酸化物を含んでいる、側部と、
前記上部電極の上に配置された接触ワイヤと、を備えている不揮発性メモリ・セルであって、
前記接触ワイヤの幅が、前記側部の外側面間の幅より小さい、不揮発性メモリ・セル。
[態様2]
前記側部の上に配置された絶縁層と、
前記側部及び前記絶縁層の外面を覆う側壁と、をさらに備え、
前記接触ワイヤの側面が、前記絶縁層及び前記側壁と接触する、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様3]
前記接触ワイヤの底面の一部及び前記接触ワイヤの側面の一部が前記側部と接触する、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様4]
前記接触ワイヤの前記幅が前記上部電極の幅より大きい、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様5]
前記下部電極が、TiN、TaN、又はWのうちの少なくとも一つを含む、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様6]
前記上部電極が、TiN、TaN、Ru、Pt、Ir、又はWのうちの少なくとも一つを含む、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様7]
前記抵抗層が金属酸化物を含む、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様8]
前記抵抗層が、第1の膜及び前記第1の膜の上に配置された第2の膜を含み、前記第2の膜が第1の膜と異なっている、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様9]
前記第1の膜が第1の金属酸化物を含み、
前記第2の膜が第2の金属酸化物を含む、態様8に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様10]
前記側部が前記抵抗層の酸化物をさらに含む、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様11]
前記下部電極がビア・ホール内に配置され、金属線に接続される、態様1に記載の不揮発性メモリ・セル。
[態様12]
不揮発性メモリ・セルを形成するための方法であって、
第1の誘電体層を第1の金属線の上に形成することと、
第1のビア・ホールをエッチングして、前記第1の金属線に達することと、
前記第1のビア・ホール内に下部電極を形成することと、
抵抗層、上部電極、及び第2の誘電体層を、前記下部電極及び前記第1の誘電体層の上に形成することと、
前記抵抗層及び前記上部電極を酸化して、前記上部電極及び前記抵抗層の側面を覆う側部を形成することと、
前記第2の誘電体層及び前記側部を覆う側壁層を形成することと、
前記上部電極に達するために、前記側壁層及び前記第2の誘電体層を貫通する第2のビア・ホールを形成することと、
接触ワイヤの幅が前記側部の外側面間の幅より小さくなるように、前記接触ワイヤを前記第2のビア・ホール内に形成することと、を含む、方法。
[態様13]
前記接触ワイヤの前記幅が前記上部電極の幅より大きい、態様12に記載の方法。
[態様14]
前記接触ワイヤの側面が前記側壁層及び前記第2の誘電体層と接触する、態様12に記載の方法。
[態様15]
前記接触ワイヤの底面の一部及び前記接触ワイヤの側面の一部が前記側部と接触する、態様12に記載の方法。
[態様16]
前記下部電極が、TiN、TaN、又はWのうちの少なくとも一つを含む、態様12に記載の方法。
[態様17]
前記上部電極が、TiN、TaN、Ru、Pt、Ir、又はWのうちの少なくとも一つを含む、態様12に記載の方法。
[態様18]
前記抵抗層が金属酸化物を含む、態様12に記載の方法。
[態様19]
前記抵抗層が、第1の膜及び前記第1の膜の上に配置された第2の膜を含み、前記第2の膜が前記第1の膜と異なっている、態様12に記載の方法。
[態様20]
前記第1の膜が第1の金属酸化物を含み、
前記第2の膜が第2の金属酸化物を含む、態様19に記載の方法。