(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】CORESETグループ化
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20231113BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231113BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231113BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231113BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20231113BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20231113BHJP
【FI】
H04W72/0457
H04W72/20
H04W72/0453
H04W72/0446
H04W16/32
H04W74/08
(21)【出願番号】P 2022504255
(86)(22)【出願日】2020-07-08
(86)【国際出願番号】 EP2020069305
(87)【国際公開番号】W WO2021013554
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2022-03-28
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500242786
【氏名又は名称】フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・フェーレンバッハ
(72)【発明者】
【氏名】バリス・ゲクテペ
(72)【発明者】
【氏名】コルネリウス・ヘルゲ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ヴィルト
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シエル
(72)【発明者】
【氏名】カレド・シャウキー・ハッサン・フセイン
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・ライ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ハイン
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト・ニーマン
(72)【発明者】
【氏名】ユリアン・ポップ
(72)【発明者】
【氏名】ニティン・スリニヴァサン
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/145094(WO,A2)
【文献】特表2020-505874(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0324843(US,A1)
【文献】国際公開第2019/047156(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システム用のユーザデバイス(UE)であって、
前記UEは、基地局によってサービスされ
、前記無線通信システム内の
1つまたは複数のエンティティとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、
複数の制御リソースセット(CORESET)または複数の検索領域が前記
1つまたは複数の周波数帯域
において提供され、
前記複数のCORESETの各
々は、前記UEのための制御情
報を搬送する1つまたは複数の検索領域を含み、
前記UEは、
・ 前記複数のCORESETのいくつかもしくはすべてをそれぞれのCORESETグループにグループ化し、または
・ 前記複数の検索領域のうちのいくつかもしくはすべてをそれぞれの検索領域グループにグループ化し、
前記CORESETグループは、特定の時間枠内の
前記複数のCORESETのいくつかまたはすべ
てを含み、
前記検索領域グループは、前記特定の時間枠内の
前記複数の検索領域のいくつかまたはすべ
てを含み、
・
前記複数のCORESETまたは前記複数の検索領域は、前記UEが構成されている1つもしくは複数のグループID
に従ってグループ化され、各グループID
は前記CORESETグループもしくは
前記検索領域グループを指
し、もしくは示
し、および/または
・
前記特定の時間枠内の前記複数のCORESETもしくは
前記複数の検索領域が
グループ化され、
前記UEは、グループの前記複数のCORESETまたは前記複数の検索領域を組み合わせて仮想CORESETまたは仮想検索領域にし、
特定の数の制御パラメータが前記仮想CORESETまたは前記仮想検索領域の中で検出されると、前記UEはブラインド復号を停止する、ユーザデバイス(UE
)。
【請求項2】
前記UEは、前記通信のために1つの周波数帯域を使用し、
前記CORESETグループ
または前記検索領域グループは、
前記特定の時間枠内に提供される前記1つの周波数帯域の
前記複数のCORESET
または前記複数の検索領域
の一部またはすべてを含む、あるいは、
前記UEは、前記通信のために複数の周波数帯域を使用し、
前記CORESETグループ
または前記検索領域グループは、
前記特定の時間枠内に提供される前記複数の周波数帯域のうちの1つもしくは複数またはすべてにおける
前記複数のCORESET
または前記複数の検索領域
のいくつかまたはすべてを含む、請求項1に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項3】
前記特定の時間枠が、1つもしくは複数のスロット、または複数の連続するシンボルを含む、請求項1または2に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項4】
前記UEは、CORESETグループ情報要素で構成され、前記CORESETグループ情報要素は、前記グループ化のために考慮されるべきCORESET構成を示す、請求項1から
3のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項5】
前記UEは、検索領域グループ情報要素で構成され、前記検索領域グループ情報要素は、同じ検索領域グループの一部である前記複数の検索領域および
前記複数のCORESETを示す、請求項1から
4のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項6】
前記UEは
、1つまたは複数のCORESET情報要素(ControlResourceSet)および1つまたは複数の検索領域情報要素(SearchSpace)を用いて構成され、検索領域情報要素は、前記グループID(groupIndex)を含む検索領域グループ表示要素(searchSpaceGroup)を含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項7】
前記UEは、前記グループ化をアクティブ化または非アクティブ化するパラメータで構成される、請求項1から
6のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項8】
前記UEは、前記グループ化を使用して、前記検索領域からの前記UEの前記制御情報の復号を調整し、前記復号は、ブラインド復号を含み得る、請求項1から
7のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項9】
前記UEは、
前記CORESETグループのデフォルトのCORESET構成を受け取り、
前記UEは、前記デフォルトのCORESET構成に従って、前記
CORESETグループの
前記複数のCORESETを構成する、請求項1から
8のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項10】
前記1つまたは複数のCORESETを構成するために、前記UEは、前記デフォルトCORESETの検索領域構成の少なくとも一部を
前記CORESETグループの前記
複数のCORESETに適用する、請求項
9に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項11】
前記デフォルトのCORESET構成は、
・ 明示的に
、または
・ 暗黙的に
、
示されている、請求項
9または
10に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項12】
前記UEは、前記デフォルトのCORESET構成に関連するサブバンドとは異なる1つまたは複数のサブバンドにおけるさらなる周波数ドメイン監視場所のために、
前記デフォルトのCORESET構成を複製する、請求項
9から
11のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項13】
前記UEが、特定の集約レベル(AL)を有する現在のCORESETにおいて、制御情
報を正常に検出する場合、前記UEは、別のALを有する
さらなるCORESETにおい
て自身のための制御情報を期待せず、または、
前記UEが、特定の集約レベル(AL)を有する現在の検索領域において、制御情
報を正常に検出する場合、前記UEは、別のALを有する
さらなる検索領域におい
て自身のための制御情報を期待しない、
請求項1から
12のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)。
【請求項14】
前記周波数帯域の1つもしくは複数またはすべてが
アンライセンスサブバンドであり、
・
アンライセンスサブバンドの
1つまたは複数についてのListen-Before-Talk、すなわちLBTが成功した後、特定の送信時
間の間、
前記1つまたは複数のアンライセンスサブバンドでの通信が許可され、
・ 1つまたは複数の
アンライセンスサブバンド
についてのListen-Before-Talk、すなわちLBTが失敗した後、
前記1つまたは複数のアンライセンスサブバンドでの通信は許可されず、前記UEは前記
1つまたは複数のアンライセンスサブバンドで通信を実行しない、
請求項1から13のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項15】
前記UEは、
CORESETまたは検索領域の優先順位付けに従って、および/または
どのCORESETが、送信される、もしくは前記UEのための情報を含むと示されるかの指示に基づいて、
制御情報のためのブラインド復号を実行する、請求項1から13のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項16】
前記UEは、前記UEについて、制御情報を搬送する前記複数のCORESETのサブセットのみを監視する、請求項1から13のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項17】
1つまたは複数の、請求項1から
13のいずれか一項に記載の
ユーザデバイス(UE
)と、
1つまたは複数の
基地局(BS
)と
を備える、無線通信システム。
【請求項18】
無線通信システムを操作するための方法であって、
ユーザデバイス(UE
)は、基地局によってサービスされ、前記無線通信システム内
の1つまたは複数のエンティティとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、
複数の制御リソースセット(CORESET)または複数の検索領域が前記
1つまたは複数の周波数帯域
において提供され、
前記複数のCORESETの各
々は、前記UEのための制御情
報を搬送する1つまたは複数の検索領域を含み、
前記方法は、前記
複数のCORESETのいくつかもしくはすべてをそれぞれのCORESETグループにグループ化するステップ、または前記
複数の検索領域のいくつかもしくはすべてをそれぞれの検索領域グループにグループ化するステップを含み、
前記CORESETグループは、特定の時間枠内の
前記複数のCORESETのいくつかまたはすべ
てを含み、
前記検索領域グループは、前記特定の時間枠内の
前記複数の検索領域のいくつかまたはすべ
てを含み、
・
前記複数のCORESETまたは前記複数の検索領域は、前記UEが構成されている1つもしくは複数のグループID
に従ってグループ化され、各グループID
は前記CORESETグループもしくは
前記検索領域グループを指し、もしくは示
し、および/または
・
前記特定の時間枠内の前記複数のCORESETもしくは
前記複数の検索領域が
グループ化され、
前記UEは、グループの前記複数のCORESETまたは前記複数の検索領域を組み合わせて仮想CORESETまたは仮想検索領域にし、
特定の数の制御パラメータが前記仮想CORESETまたは前記仮想検索領域の中で検出されると、前記UEはブラインド復号を停止する、方法。
【請求項19】
コンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータに、請求項
18に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラ
ム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信システムまたはネットワークの分野、より詳細には、無線通信ネットワークのエンティティ間の通信における拡張または改善に関する。実施形態は、単一バンド動作またはマルチバンド動作、例えば、NR-U動作またはNRキャリア集約動作において、複数のCORESETから1つまたは複数のユーザデバイスのDCIまたはSCIなどの制御情報を取得するための拡張または改善に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、
図1aに示されるように、コアネットワーク102および1つまたは複数の無線アクセスネットワークRAN
1、RAN
2、...RAN
Nを含む地上無線ネットワーク100の例の概略図である。
図1bは、1つまたは複数の基地局gNB
1~gNB
5を含み得、それぞれがそれぞれのセル106
1~106
5によって概略的に表される基地局を取り巻く特定のエリアにサービスを提供し得る無線アクセスネットワークRAN
nの例の概略図である。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するために提供されている。1つまたは複数の基地局は、認可されたおよび/または認可されていない帯域のユーザにサービスを提供し得る。基地局、BSという用語は、5GネットワークのgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProのeNB、または他のモバイル通信規格のBSを指す。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスであり得る。無線通信システムは、基地局またはユーザに接続するモバイルまたは固定のIoTデバイスからもアクセスされ得る。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなど、およびこれらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャ全体でデータを収集および交換できるようにするネットワーク接続が組み込まれている物理デバイス、ロボットや自動車などの地上ベースの車両、有人航空機または無人航空機(UAV: unmanned aerial vehicles)など(後者はドローンとも呼ばれる)の航空機、建物、ならびにその他のアイテムまたはデバイスを含む。
図1bは、5つのセルの例示的な図を示しているが、RAN
nは多かれ少なかれそのようなセルを含み得、RAN
nは1つの基地局のみを含み得る。
図1bは、セル106
2内にあり、基地局gNB
2によってサービスが提供される2人のユーザUE
1およびUE
2(ユーザ機器UEとも呼ばれる)を示している。基地局gNB
4によってサービスされるセル106
4には別のユーザUE
3が示されている。矢印108
1、108
2および108
3は、ユーザUE
1、UE
2およびUE
3から基地局gNB
2、gNB
4にデータを送信するための、または基地局gNB
2、gNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3にデータを送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。これは、認可されたバンドまたは認可されていないバンドで実現され得る。さらに、
図1bは、セル106
4内の2つのIoTデバイス110
1および110
2を示しており、これらは固定デバイスまたはモバイルデバイスであり得る。IoTデバイス110
1は、基地局gNB
4を介して無線通信システムにアクセスして、矢印112
1によって概略的に表されるようにデータを送受信する。IoTデバイス110
2は、矢印112
2によって概略的に表されるように、ユーザUE
3を介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1~gNB
5は、例えば、S1インターフェースを介して、
図1bに「コア」を指す矢印で概略的に表されているそれぞれのバックホールリンク114
1~114
5を介して、コアネットワーク102に接続され得る。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークに接続され得る。さらに、それぞれの基地局gNB
1~gNB
5のいくつかまたはすべてが、例えば、NRのS1もしくはX2インターフェースまたはXNインターフェースを介して、
図1bに「gNB」を指す矢印で概略的に示されているそれぞれのバックホールリンク116
1~116
5を介して、相互に接続され得る。
【0003】
データ送信には、物理リソースグリッドが使用され得る。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルと物理信号とがマッピングされるリソース要素のセットで構成され得る。例えば、物理チャネルは、ダウンリンクペイロードデータ、アップリンクペイロードデータ、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンク共有チャネル、物理アップリンク共有チャネル、および物理サイドリンク共有チャネル(PDSCH: physical downlink shared channels、PUSCH: physical uplink shared channels、PSSCH: physical sidelink shared channels)、例えば、マスター情報ブロック(MIB: master information block)とシステム情報ブロック(SIB: system information block)とを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH: physical broadcast channel)、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI: downlink control information)、アップリンク制御情報(UCI: uplink control information)、およびサイドリンク制御情報(SCI: sidelink control information)を搬送する物理ダウンリンク制御チャネル、物理アップリンク制御チャネル、および物理サイドリンク制御チャネル(PDCCH: physical downlink control channels、PUCCH: physical uplink control channels、PSCCH: physical sidelink control channels)を含み得る。アップリンクの場合、物理チャネルは、UEがMIBとSIBとを同期して取得した後、ネットワークにアクセスするためにUEが使用する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH: physical random access channel、またはRACH: random access channel)をさらに含み得る。物理信号は、基準信号または基準記号(RS: reference signals or symbols)、同期信号などを含み得る。リソースグリッドは、時間ドメインで特定の持続時間を持ち、周波数ドメインで所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを含み得る。フレームは、所定の長さ、例えば1msの特定の数のサブフレームを有し得る。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP: cyclic prefix)の長さに応じて、12個または14個のOFDM記号のスロットを1つまたは複数含み得る。フレームは、例えば、短縮された送信時間間隔(sTTI: shortened transmission time intervals)または少数のOFDM記号のみを含むミニスロット/非スロットベースのフレーム構造を利用する場合、より少ない数のOFDM記号で構成され得る。
【0004】
無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM: orthogonal frequency-division multiplexing)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA: orthogonal frequency-division multiple access)システム、またはCP、例えばDFT-s-OFDM、の有無にかかわらず他の任意のIFFTベースの信号のような、周波数分割多重化を使用する任意の単一トーンシステムまたはマルチキャリアシステムであり得る。多元接続、例えば、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC: filter-bank multicarrier)、一般化周波数分割多重(GFDM: generalized frequency division multiplexing)またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC: universal filtered multi carrier)、用の非直交波形など、他の波形も使用され得る。無線通信システムは、例えば、LTE-Advanced pro規格、または5GもしくはNR(New Radio)規格、またはNU-U(New Radio Unlicensed)規格、または802.11ax、もしくは802.11beに従って動作し得る。
【0005】
図1に示されているワイヤレスネットワークまたは通信システムは、別個のオーバーレイネットワーク、例えば、基地局gNB
1~gNB
5のようなマクロ基地局を含む各マクロセルを備えたマクロセルのネットワーク、およびフェムトまたはピコ基地局のようなスモールセル基地局のネットワーク(
図1には示されていない)を備えた異種ネットワークによるものであり得る。
【0006】
上記の地上無線ネットワークに加えて、衛星のような宇宙船搭載トランシーバ、および/または無人航空機システムのような航空機搭載トランシーバを含む非地上無線通信ネットワークも存在する。非地上無線通信ネットワークまたはシステムは、例えば、LTE-Advanced Pro規格または5GもしくはNR(new radio)規格に従って、
図1を参照して上記の地上システムと同様の方法で動作し得る。
【0007】
図1を参照して上で説明したような移動通信システムまたはネットワーク、例えばLTEまたは5G/NRネットワークでは、それぞれのエンティティは、1つまたは複数の周波数帯域の1つを使用して通信し得る。周波数帯域は、開始周波数、終了周波数、および開始周波数と終了周波数との間のすべての中間周波数を含む。言い換えると、開始周波数、終了周波数、および中間周波数は、特定の帯域幅、例えば20MHzを規定し得る。周波数帯域は、キャリア、帯域幅部分、BWP、サブバンドなどとも呼ばれ得る。
【0008】
単一周波数帯域を使用する場合、通信は単一帯域動作と呼ばれることがあり、例えば、UEは20MHz帯域内の周波数で別のネットワークエンティティとの間で無線信号を送受信する。
【0009】
2つ以上の周波数帯域を使用する場合、通信は、マルチバンド動作または広帯域動作またはキャリア集約動作と呼ばれ得る。周波数帯域は、異なる帯域幅または同じ帯域幅(20MHzなど)を有し得る。例えば、同じ帯域幅を有する周波数帯域の場合、UEは、無線通信の周波数範囲が20MHzの倍数であり得るように、20MHz帯域のうちの2つ以上内にある周波数で別のネットワークエンティティとの間で無線信号を送受信し得る。2つ以上の周波数帯域は、連続的/隣接する周波数帯域であり得るか、または周波数帯域の一部または全部が、周波数ドメインで分離され得る。
【0010】
マルチバンド動作は、認可されたスペクトルの周波数帯域、認可されていないスペクトルの周波数帯域、または認可されたスペクトルと認可されていないスペクトルの両方の周波数帯域を含み得る。
【0011】
キャリア集約(CA: Carrier aggregation)は、認可されたスペクトルおよび/または認可されていないスペクトルで2つ以上の周波数帯域を使用する例である。
【0012】
5G New Radio(NR)は、認可されていないスペクトルにおける動作をサポートし得るため、マルチバンド動作は、認可されていないスペクトル帯域の周波数帯域を含み得る。これは、認可されていないスペクトル、NR-UへのNRベースのアクセスであり得、周波数帯域はサブバンドと呼ばれ得る。認可されていないスペクトルは、5GHzおよび6GHz帯域など、潜在的なIEEE802.11が共存し得る帯域を含み得る。NR-Uは、例えば規制要件のために、20MHzの整数倍の帯域幅をサポートし得る。サブバンドへの分割は、20MHzチャネルなどの同じ公称帯域幅チャネルを有する同じ帯域の1つまたは複数で動作し得るIEE802.11システムなどの共存システムとの干渉を最小限に抑えるように実行される。共存するシステムの他の例は、上記のIEEE802.11システムとは異なるサブバンドサイズおよび公称周波数を有するサブバンドを使用し得る。例えば、認可されていないスペクトルは、5GHz帯域、6GHz帯域、24GHz帯域、または60GHz帯域を含み得る。このような認可されていない帯域の例は、電気通信以外の産業、科学、医療目的で無線周波数エネルギーを使用するために国際的に予約されている産業、科学、医療、ISM、無線帯域を含む。
【0013】
認可されていないサブバンドを使用する動作中は、サブバンドごとに個別にListen-before-talk(LBT)が実行される。これにより、例えば、他の公衆陸上移動体ネットワーク、PLMN、またはIEEE802.11仕様に従って動作するシステムなど、同じ帯域に共存する他の通信システムからの干渉により、サブバンドの1つまたは複数がビジーまたは占有される状況が発生し得る。このような状況では、送信機(送信gNBまたは送信UE)は、LBTアルゴリズムによって規定されるように、サブバンドが空きまたは占有されていないこととも呼ばれる、ビジーではないと検出されたサブバンドでのみ送信を許可される。例えば、5GHzの動作認可されていない帯域で20MHzを超える伝送の場合、gNBやUEなどの送信機は、各サブバンドで個別にリッスンビフォアトーク(LBT)を実行する。各サブバンドのLBT結果が利用可能になると、デバイス、例えば、ダウンリンク(DL)のgNB、またはアップリンク(UL)のUEは、空きまたは占有されていないと判断されたサブバンド、つまり、獲得したサブバンドで送信できる。占有されているサブバンド、ビジー状態のサブバンド、または獲得されていないサブバンドでの送信は許可されていない。
【0014】
上記のセクションの情報は、本発明の背景の理解を高めるためだけのものであり、したがって、当業者に既に知られている先行技術を形成しない情報を含み得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上記のような従来技術から始めて、NR-U広帯域動作のようなマルチバンド動作において1つまたは複数のユーザデバイスの制御情報を取得するための無線通信システムの改善が必要となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1a】無線通信システムの実施例の概略図である。
【
図1b】無線通信システムの実施例の概略図である。
【
図2】基地局のような送信機と、ユーザデバイス、UEのような1つまたは複数の受信機とを含む無線通信システムの概略図である。
【
図3a】受信UEのためのそれぞれの制御情報を含む単一バンド送信を概略的に示す図である。
【
図3b】受信UEのためのそれぞれの制御情報を含むマルチバンド送信を概略的に示す図である。
【
図4a】本発明のアプローチに従って検索領域グループ化を適用する実施形態を示す図であり、
図3aと同様の単一バンド通信を示す。
【
図4b】本発明のアプローチに従って検索領域グループ化を適用する実施形態を示す図であり、
図3bと同様のマルチバンド通信を示す。
【
図5a】本発明のアプローチに従ってCORESETグループ化を適用する実施形態を示す図であり、
図3aと同様の単一バンド通信を示す。
【
図5b】本発明のアプローチに従ってCORESETグループ化を適用する実施形態を示す図であり、
図3bと同様のマルチバンド通信を示す。
【
図6】CORESETグループ化に関して、特定の時間枠内にあるCORESETがさらに異なるグループに分離される一実施形態を示す図である。
【
図7】異なる検索領域構成を有するCORESETのグループ化の実施形態を示す図である。
【
図8】CORESETグループ化と検索領域グループ化とを組み合わせた実施形態を示す図である。
【
図9】グループ化を有効または無効にできるグループオン/オフアプローチの実施形態を示す図である。
【
図10】UEが仮想検索領域またはグループ検索領域を作成する実施形態を示す図である。
【
図11a】特定の構成を有するCORESETにブラインド復号を制限する実施形態を示す図である。
【
図11b】特定の構成を有するCORESETにブラインド復号を制限する実施形態を示す図である。
【
図12】CORESETまたは検索領域構成がgNB COT全体で一貫し得る実施形態を示す図である。
【
図13】グループのCORESET間の明示的な関係を提供する実施形態を示す図である。
【
図14】1つまたは複数の周波数帯域内で使用されるバックアップCORESETを提供するための実施形態を示す図である。
【
図15】検索領域を周波数帯域境界に制限する実施形態を概略的に示す図である。
【
図16】ユニットまたはモジュール、ならびに本発明のアプローチに従って説明された方法のステップが実行され得るコンピュータシステムの実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態は、同一のまたは類似の要素が割り当てられた同一の参照記号を有する添付の図面を参照して、より詳細に説明される。
【0019】
上記のような無線通信システムまたはネットワークでは、ユーザの制御情報は、いわゆる制御リソースセット(CORESET: control resource set)で提供され得る。CORESETは、制御情報、例えば、基地局、gNBの特定のセルまたはカバレッジエリア内にある、またはgNBによってサービスされているそれぞれのUEのダウンリンク制御情報(DCI: downlink control information)、またはスケジューリング情報を搬送するPDCCHの送信専用の時間/周波数リソースの集合である。CORESETは、セル内のすべてのUEに共通の共通検索領域(CSS: common search space)、および/またはセル内の特定のUEに固有のUE固有の検索領域(USS: UE specific search space)を含み得る。PDCCHを復号する特定の信頼性を維持するために、CORESET内において、UEとgNBとの間の距離、チャネル条件、または信頼性要件に基づいて、gNBは、UEごとのDCIごとに異なる集約レベル(AL: aggregation levels)を割り当て得る。その結果、ALがより高いUEは、CORESET内で時間/周波数リソースのより大きな割り当てを必要とし得る。
【0020】
UEはALに関する事前の知識を有していないため、CORESETの検索領域構成に示されているすべての可能な集約レベルを考慮する。現在、集約レベルは1、2、4、8、および16であり得、これは、特定のPDCCHが1、2、4、8、または16の制御チャネル要素(CCE: control channel elements)を割り当てたことを意味する。考えられるすべての集約レベルを考慮することは、UEが各ALに対してブラインド復号を実行することを意味する。より具体的には、CORESETのブラインド復号は、例えば、特定の無線リソース制御(RRC: radio resource control)構成によって指定されるように、CORESETに関連する適切な時間/周波数リソースを抽出することを最初に含む。次に、ALごとに、UEは抽出されたリソースに対して特定の数の復号を実行してCRCの結果を確認する。CRCの結果に基づいて、UEは、それ自体のために意図されたDCIを考慮し得、そしてUEは、後続のPDCCHチャネルを復号し続け得る。NR-Uでの広帯域動作のように、制御情報を取得するために複数のサブバンドを使用する通信を検討する場合、UEは、少なくとも制御情報を搬送するまたはCORESETを含むそのようなサブバンドで復号を実行する必要がある。
【0021】
上記の単一バンド動作の場合、周波数帯域は、周波数帯域内の異なる時間/周波数リソースで提供される複数のCORESETを含み得る。
【0022】
上記のマルチバンド動作の場合、1つもしくは複数またはすべての周波数帯域は、周波数帯域内の特定の時間/周波数リソースで提供される1つまたは複数のCORESETを含み得る。
【0023】
UEのような受信機は、このUEの制御情報を搬送する検索領域を含むCORESETを示すそれぞれのCORESET構成で構成され得る。
【0024】
認可されたスペクトルにおける動作を検討する場合、基地局またはgNBは、例えば、送信に使用できる制御情報がないか、より厳密な送信を送信する必要があるため、周波数帯域の1つまたは複数でCORESETを送信しないことを判定し得る。例えば、URLLCデバイスの優先度の高いパケットが到着し、gNBがCORESET送信よりも、優先度の高いパケットを優先することを判定し得る。これにより、UEのブラインド復号の労力が増加する。UEは、最初に、例えばDMRS相関を使用して、CORESETの存在をスキャンし得、または、CORESETがgNBによって送信されていないことを検出するために、gNBからの表示、例えばDL予約領域を監視し、次いで、gNBによって存在が検出または示されたCORESETに対してのみブラインド復号を実行する。したがって、認可されたスペクトルの1つまたは複数の周波数帯域で動作するシステムにおいて、消費電力の増加、ひいてはエネルギー効率の低下が発生し得る。より具体的には、認可されたスペクトルの1つまたは複数の周波数帯域で動作するシステムでは、UEは、使用される周波数帯域の1つまたは複数にあるすべてのCORESETでブラインド復号を実行する必要がある。単一バンド設定の場合、つまり1つの周波数帯域のみが使用されている場合でも、この1つの周波数帯域に2つ以上のCORESETが存在する可能性があり、この場合も、UEはすべてのCORESETに対して個別にブラインド復号を実行する必要があり、これにより消費電力が増加する。
【0025】
周波数帯域の一部またはすべてが認可されていないスペクトルにある上記のマルチバンド動作の場合、gNBに接続されたUEがすべての認可されていないサブバンドにわたって制御チャネルPDCCHのブラインド復号を実行するため、NR-U gNBのLBT手順の結果により、追加の不確実性が導入される。LBTサブバンドとも呼ばれる認可されていないサブバンドの一部は、UEによって復号する必要があるそれぞれのCORESETで構成でき、これにより、本質的に、UE側でのバッテリ寿命などのエネルギー/電力効率が低下する。言い換えると、サブバンドの一部またはすべてが認可されていない帯域(NR-U: unlicensed spectrum)広帯域動作シナリオでは、UEのスケジューリングまたは制御情報は、すべてまたは一部のサブバンドにまたがり得、その結果、UEは、サブバンドのそれぞれに対して独立してブラインド復号を実行し得る。これにより、UEでの消費電力が増加する。認可されていないすべてのサブバンドにわたるブラインド復号のオーバーヘッドに加えて、LBT手順の結果に依存する場合もある。例えば、UEは、最初にDMRS非相関などの参照信号非相関を使用してすべてのサブバンドをスキャンし、その結果、LBT手順の結果を確認してから、LBTが成功したサブバンド全体でPDCCHのブラインド復号を実行する。したがって、LBT手順の結果は確率的であるため、UEでのエネルギー効率がさらに低下する。
【0026】
LBT手順の結果に関する情報、すなわち、どのサブバンドが受信に利用可能であるかに関する情報は、CORESETのCCEの一部として、グループに共通の(GC: group-common)PDCCHで送信され得る。LBT手順はgNB COT中に数回適用される可能性があるため、UEは、COT内の対応する回数でCG-PDCCHのブラインド復号を実行し、これにより、消費電力が増加し、ひいてはエネルギー効率が低下する。
【0027】
したがって、NR-Uシステムでは、消費電力の増加、ひいてはエネルギー効率の低下も発生し得る。
【0028】
本発明の実施形態は、上記の問題に対処し、UEによって取得される制御情報を搬送する1つまたは複数の周波数帯域を介して通信するときの電力消費の増加およびエネルギー効率の低下を低減または回避する改善および強化を提供し、または、CORESET送信をプリエンプトし得る異なるサービスタイプが、同じサービングセルによって同時にサービスされ、または、gNBは、データ送信に使用可能な帯域幅を増やすために、可能であればCORESET送信を減らすように最適化されている。
【0029】
本発明の実施形態は、移動端末またはIoTデバイスのような基地局およびユーザを含む、
図1に示されるような無線通信システムに実装され得る。
図2は、基地局のような送信機300、およびユーザデバイス(UE: user devices)のような1つまたは複数の受信機302
1~302
nを含む無線通信システムの概略図である。送信機300および受信機302は、無線リンクのように、1つまたは複数の無線通信リンクまたはチャネル304a、304b、304cを介して通信し得る。送信機300は、互いに結合された1つまたは複数のアンテナANT
Tまたは複数のアンテナ要素を有するアンテナアレイ、信号プロセッサ300aおよびトランシーバ300bを含み得る。受信機302は、1つもしくは複数のアンテナANT
Rまたは複数のアンテナを有するアンテナアレイ、信号プロセッサ302a
1、302a
n、および互いに結合されたトランシーバ302b
1、302b
nを含む。基地局300およびUE302は、Uuインターフェースを使用する無線リンクのように、それぞれの第1の無線通信リンク304aおよび304bを介して通信し得る。一方、UE302は、PC5インターフェースを使用する無線リンクのように、第2の無線通信リンク304cを介して互いに通信し得る。UEが基地局によってサービスされていない場合、例えば、UEがRRC接続状態にない場合、UEは基地局に接続されていない。または、より一般的には、基地局によってSLリソース割り当て構成または支援が提供されない場合、UEは、サイドリンクを介して互いに通信し得る。システム、1つまたは複数のUE302および基地局300は、本明細書に記載の本発明の教示に従って動作し得る。
【0030】
[ユーザデバイス]
本発明は、無線通信システム用のユーザデバイス(UE: user device)を提供し(例えば、請求項1を参照)、UEは、基地局によってサービスされ、1つまたは複数のエンティティ、例えば、無線通信システム内の他のUEまたは他のgNBとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、1つまたは複数のCORESETを含み、各CORESETは、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数の検索領域を含み、
UEは、
・ CORESETの一部またはすべてをそれぞれのCORESETグループにグループ化し、または
・ 検索領域の一部またはすべてをそれぞれの検索領域グループにグループ化し、
CORESETグループは、特定の時間枠(time window)内のいくつかまたはすべてのCORESETを含み、検索領域グループは、特定の時間枠内のいくつかまたはすべての検索領域を含み、
グループ化は、
・ UEが構成されている1つもしくは複数のグループIDであって、各グループIDがCORESETグループもしくは検索領域グループを指している(pointing)、もしくは示している(indicating)、1つもしくは複数のグループID、および/または
・ CORESETもしくは検索領域が同じ時間枠内にあるとの判定、
に応答する。
【0031】
実施形態(例えば、請求項2を参照)によれば、UEは、通信のために1つの周波数帯域を使用し、CORESETグループ/検索領域グループは、特定の時間枠内に提供される1つの周波数帯域の一部もしくはすべてのCORESET/検索領域を含む、または、UEは、通信のために複数の周波数帯域を使用し、CORESETグループ/検索領域グループは、特定の時間枠内に提供される複数の周波数帯域のうちの1つもしくは複数もしくはすべてにおけるいくつかもしくはすべてのCORESET/検索領域を含む。
【0032】
実施形態(例えば、請求項3を参照)によれば、特定の時間枠は、1つもしくは複数のスロットまたは複数の連続する記号を含む。
【0033】
実施形態(例えば、請求項4を参照)によれば、UEは、検索領域情報要素(SearchSpace)内の以下のパラメータ、すなわち、
・ searchSpaceId
・ monitoringSlotPeriodicityAndOffset
・ duration
・ monitoringSymbolsWithinSlot
・ searchSpaceType
・ dciFormats
のうちの1つまたは複数に基づいて、検索領域をさらにグループ化する。
【0034】
実施形態(例えば、請求項5を参照)によれば、UEは、CORESETグループ情報要素で構成され、CORESETグループ情報要素は、グループ化のために考慮されるべきCORESET構成を示す。
【0035】
実施形態(例えば、請求項6を参照)によれば、UEは、例えばRRCシグナリングを使用して、1つまたは複数のCORESET情報要素(ControlResourceSet)で構成され、CORESET情報要素は、グループ化のために考慮するCORESET構成を示すためのグループID(groupIndex)を含む。
【0036】
実施形態(例えば、請求項7を参照)によれば、UEは、検索領域グループ情報要素で構成され、検索領域グループ情報要素は、同じ検索領域グループの一部である検索領域および関連するCORESETを示す。
【0037】
実施形態(例えば、請求項8を参照)によれば、UEは、例えば、RRCシグナリングを使用して、1つまたは複数のCORESET情報要素(ControlResourceSet)および1つまたは複数の検索領域情報要素(SearchSpace)を用いて構成されるべきであり、検索領域情報要素は、グループID(groupIndex)を含む検索領域グループ表示要素(searchSpaceGroup)を含む。
【0038】
実施形態(例えば、請求項9を参照)によれば、UEは、グループ化をアクティブ化または非アクティブ化するパラメータで構成されるべきである。
【0039】
実施形態(例えば、請求項10を参照)によれば、UEは、グループ化を使用して、検索領域からのUEの制御情報の復号を調整し、復号は、ブラインド復号を含み得る。
【0040】
実施形態(例えば、請求項11を参照)によれば、UEは、CORESETまたはグループの検索領域を連結または結合し、それによって、仮想CORESETまたは仮想検索領域が規定される。
【0041】
実施形態(例えば、請求項12を参照)によれば、UEは、仮想検索領域または仮想CORESET内で、1つもしくは複数の特定の制御パラメータ、例えば、サービングセルごとに1つのDL割り当て、またはサービングセルごとに1つのULグラントより多くを期待しない。
【0042】
実施形態によれば(例えば、請求項13を参照)、UEは、グループのデフォルトのCORESET構成を受け取り、デフォルトのCORESET構成に従って、グループの残りのCORESETを構成する。
【0043】
実施形態(例えば、請求項14を参照)によれば、1つまたは複数のCORESETを構成するために、UEは、デフォルトCORESETの検索領域構成の少なくとも一部を同じグループのその他のCORESETに適用する。
【0044】
実施形態(例えば、請求項15を参照)によれば、デフォルトのCORESET構成は、
・明示的に、例えばBSによって示されている、または
・暗黙的に、例えば、最初に受信したCORESET構成によって、もしくは特定のCORESET ID、例えば、最小もしくは最大のIDを有するCORESET構成によって示されている。
【0045】
実施形態(例えば、請求項16を参照)によれば、UEは、デフォルトのCORESET構成に関連するサブバンドとは異なる1つまたは複数のサブバンドにおけるさらなる周波数ドメイン監視場所のために、デフォルトのCORESET構成を複製する。
【0046】
実施形態(例えば、請求項17を参照)によれば、UEが、特定の集約レベル(AL)を有する現在のCORESETにおいて、制御情報、例えば、DCIを正常に検出する場合、UEは、別のALを有するCORESETにおいてDCIなどの自身のための制御情報を期待せず、または、UEが、特定の集約レベル(AL)を有する現在の検索領域において、制御情報、例えば、DCIを正常に検出する場合、UEは、別のALを有する検索領域においてDCIなどの自身のための制御情報を期待しない。
【0047】
実施形態(例えば、請求項18を参照)によれば、UEは、少なくとも正常に復号されたDCI形式について、現在および同じCORESETグループ/検索領域グループのその他のCORESET/検索領域において特定のALのみを検索し続ける。
【0048】
実施形態(例えば、請求項19を参照)によれば、UEが現在のCORESETにおいてDCIなどの制御情報を正常に検出した場合、UEは別のCORESETにおいてDCIなどの自身のための制御情報を期待しない。
【0049】
実施形態(例えば、請求項20を参照)によれば、UEがCORESETにおいて1つのPDCCHを正常に復号すると、UEはCORESETグループの他のCORESETにおいてブラインド復号を停止または非アクティブ化する。
【0050】
実施形態(例えば、請求項21を参照)によれば、特定のサブバンド、例えば周波数ドメイン監視場所の1つ、つまりCORESETグループのCORESETで、時間枠、例えば、COT期間または中断のないDLバースト内のPDCCHを正常に検出したことに応答して、UEは、周波数ドメイン監視場所、つまり、検出されたPDCCHに関連付けられた検索領域、またはCORESETグループに関連付けられた事前構成されたサブセットもしくはすべての検索領域においてPDCCHが検出されたCORESETグループのCORSET内でのみブラインド復号を続行する。
【0051】
実施形態(例えば、請求項22を参照)によれば、特定のグループのCORESETまたは検索領域は、優先順位付けまたはランク付けされ、UEは、その優先順位付けまたはランク付けに従って、特定のグループのCORESETまたは検索領域をブラインド復号する。
【0052】
実施形態(例えば、請求項23を参照)によれば、UEは、例えば、CORESETまたは検索領域構成を受信したときに、CORESETまたは特定のグループの検索領域の優先順位付けまたはランク付けの指示をBSから受信する。
【0053】
実施形態(例えば、請求項24を参照)によれば、CORESETからのまたはグループの検索領域からのDCIなどの制御情報の復号に応答して、UEは、その前にUEがDL割り当てまたはUL許可を受け入れないタイミングを適用し、選択されるタイミングは、CORESETまたは検索領域の優先度またはランクに依存し、タイミングは優先順位またはランクの増加とともに減少し得る。
【0054】
実施形態(例えば、請求項25を参照)によれば、一部またはすべてのCORSETの制御情報は、UEのCORESETグループ制御情報のうちのどのCORSETが存在するかを示す。
【0055】
本発明は、無線通信システム用のユーザデバイス(UE)(例えば、請求項26を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEの制御情報(例えば、DCI)を搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、CORSETの一部またはすべての制御情報は、UEのどのCORSET制御情報に存在するかを示す。
【0056】
実施形態(例えば、請求項27を参照)によれば、CORSETは、UEの制御情報を含むCORSETを指すかまたは示すDCIを含む。
【0057】
本発明は、無線通信システム用のユーザデバイス(UE)(例えば、請求項28を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために複数の周波数帯域を使用し、複数の周波数帯域のいくつかの、例えば、2つ以上、またはすべては、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、UEは、CORSETの1つまたは複数からの制御情報、例えば、DCIを復号し、1つまたは複数の隣接する周波数帯域では、CORESETの1つまたは複数が、両方の隣接する周波数帯域に広がる所定の連続周波数範囲内に配置される。
【0058】
実施形態(例えば、請求項29を参照)によれば、UEは、少なくともCORESETの期間中、連続周波数範囲のみを監視するように構成される。
【0059】
実施形態(例えば、請求項30を参照)によれば、UEは、CORESETの終了時に開始するタイマを備え、タイマの期限が切れた後、UEは1つまたは複数の隣接する周波数帯域全体にあるUL許可またはDL割り当てを受信する。
【0060】
実施形態(例えば、請求項31を参照)によれば、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべてが認可されていないサブバンドであり、
・ 1つまたは複数の認可されていないサブバンドのListen-Before-Talk(LBT)が成功した後、特定の送信時間(COT)の間、使用可能な認可されていないサブバンドでの通信が許可され、
・ 1つまたは複数の認可されていないサブバンドのListen-Before-Talk(LBT)が失敗した後、使用できない認可されていないサブバンドでの通信は許可されず、UEは使用できない認可されていないサブバンドで通信を実行しない。
【0061】
実施形態(例えば、請求項32を参照)によれば、UEの制御情報を搬送する1つまたは複数のCORESETは、特定の送信時間(COT)の間に1回または数回送信される。
【0062】
実施形態(例えば、請求項33を参照)によれば、UEは、LBTが失敗した認可されていないサブバンドにおける検索領域またはCORESETのブラインド復号を停止または非アクティブ化する。
【0063】
本発明は、無線通信システム用のユーザデバイス(UE)(例えば、請求項34を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯の1つもしくは複数またはすべては、制御情報、例えば、UEのDCI、を伝送する1つまたは複数のCORESETを含み、1つまたは複数のバックアップCORESETは、周波数帯域の1つまたは複数で提供される。
【0064】
実施形態(例えば、請求項35を参照)によれば、UEは、1つまたは複数の周波数帯域における1つまたは複数のバックアップCORESETの場所で構成または事前構成されている。
【0065】
実施形態(例えば、請求項36を参照)によれば、UEは、
・ UEが、UEにサービスを提供する基地局が周波数帯域で送信しないことを検出したことに応答して、例えば、LBT障害についての基地局による指示もしくは基地局がCORESETを送信しないという指示に応答して、および/または
・ UEが、バックアップCORESETにリンクされた複数のCORESETの少なくとも1つもしくはすべてで任意の有効な制御情報を復号できないことに応答して、
バックアップCORESETを使用する。
【0066】
実施形態(例えば、請求項37を参照)によれば、複数の周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、成功したListen-Before-Talk(LBT)に応答して、特定の送信時間(COT)内に、通信が許可される認可されていないサブバンドであり、特定の認可されていないサブバンドの失敗したgNB LBTに続いて、UEは、特定の送信時間(COT)内に、LBTが成功した認可されていないサブバンドの1つまたは複数において、例えばデフォルトの認可されていないサブバンド以外の1つまたは複数の認可されていないサブバンドなどにおいて1つまたは複数のバックアップCORESETを使用する。
【0067】
実施形態(例えば、請求項38を参照)によれば、UEは、CORESETもしくは検索領域の優先順位付けに従って、および/またはどのCORESETが送信されるように示されるか、もしくはUEのための情報を含むように示されるかの指示に基づいて、制御情報、例えば、DCIに対してブラインド復号を実行する。
【0068】
実施形態(例えば、請求項39を参照)によれば、UEは、ブラインド復号試行の数をCORESETおよび/または検索領域全体に均等にまたは不均等に分配する。
【0069】
実施形態(例えば、請求項40を参照)によれば、UEは、送信されない、またはUEのために意図されていないことが示されるCORESETおよび/または検索領域をスキップする。
【0070】
実施形態(例えば、請求項41を参照)によれば、UEは、同じグループの他の検索領域が送信されていないか、UEに関連していないことを検出したことに応答して、式に基づいて検索領域グループ内の検索領域ごとのブラインド復号の数を増加させる。
【0071】
実施形態(例えば、請求項42を参照)によれば、検索領域グループごとのブラインド復号の総数は同じままである。
【0072】
実施形態(例えば、請求項43を参照)によれば、UEは、例えば、RRC構成または再構成メッセージに応答して、UEについて、例えば、DCIなどの制御情報を搬送するCORESETのサブセットのみを監視する。
【0073】
実施形態(例えば、請求項44を参照)によれば、監視するCORESETのサブセットは、CORESETグループから実際に送信されたCORESETを検出することに基づいて選択される。
【0074】
実施形態(例えば、請求項45を参照)によれば、監視されるCORESETは、周波数帯域の2つ以上にわたってUEの必要な分散を達成するように、例えば、負荷分散を達成するように選択される。
【0075】
実施形態(例えば、請求項46を参照)によれば、UEは、実際に送信されたCORESETの数を組み込んだgNBによって示される式に基づいて、CORESETグループのサブセットとして監視されるCORESETを判定する。
【0076】
実施形態(例えば、請求項47を参照)によれば、UEはUE IDで構成され、実際に送信されたCORESETから監視されるCORESETのインデックスを判定するために、UEは(UE ID)%(実際に送信されたCORESETの数)を計算し、%はモジュロ演算を示す。
【0077】
基地局
本発明は、無線通信システムのための基地局(BS)(例えば、請求項48を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、無線通信システム内の1つまたは複数のUEとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、1つまたは複数のUEの制御情報を伝送する1つまたは複数のCORESETを含み、BSは、例えばRRCシグナリングを使用して、1つまたは複数のグループIDを持つ1つまたは複数のUEを構成し、各グループIDは、1つもしくは複数の他のCORESETまたは1つもしくは複数の検索領域のグループを指しているか示しており、CORESETグループは、特定の時間枠内のいくつかまたはすべてのCORESETを含み、検索領域グループは、特定の時間枠内のいくつかまたはすべての検索領域を含む。
【0078】
実施形態(例えば、請求項49を参照)によれば、BSは、特定のUEのCORESETグループ制御情報のうちのどのCORSETが存在するかを示す指示を、CORSETの一部またはすべてに含める。
【0079】
本発明は、無線通信システムのための基地局(BS)(例えば、請求項50を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、無線通信システム内の1つまたは複数のUEとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEの制御情報(例えば、DCI)を伝送する1つまたは複数のCORESETを含み、CORSETのいくつかまたはすべての制御情報は、受信UEのための周波数帯域制御情報の他の周波数帯域制御情報の1つまたは複数に、どのCORSETが存在するかを示す。
【0080】
本発明は、無線通信システムのための基地局(BS)(例えば、請求項51を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、1つまたは複数のUEとの通信のために複数の周波数帯域を使用し、いくつかの、例えば、複数の周波数帯域の2つ以上、またはすべては、1つまたは複数のUEについての制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、BSは、両方の隣接周波数帯域に広がる所定の連続周波数範囲内の1つまたは複数の隣接周波数帯域のCORESETを送信する。
【0081】
本発明は、無線通信システムのための基地局(BS)(例えば、請求項52を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、無線通信システム内の1つまたは複数のUEとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEの制御情報(例えば、DCI)を搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、BSは、1つまたは複数の周波数帯域において1つまたは複数のバックアップCORESETを使用して1つまたは複数のUEを構成する。
【0082】
本発明は、無線通信システムのための基地局(BS)(例えば、請求項53を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、無線通信システム内の1つまたは複数のUEとの通信のために複数の周波数帯域を使用し、複数の周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、複数の周波数帯域の一部またはすべては、成功したListen-Before-Talk、LBTに応答して、特定の送信時間(COT)の間通信が許可される認可されていない周波数帯域であり、認可されていない周波数帯域の1つまたは複数での成功しないまたは失敗したLBTに応答して、BSは、1つまたは複数のUEの制御情報を、通信に利用可能な1つまたは複数の周波数帯域間に、例えば、LBTを通過した1つまたは複数の周波数帯域間に分配する。
【0083】
実施形態(例えば、請求項54を参照)によれば、BSがサービスを提供する1つまたは複数のUEは、UE IDで構成され、BSは、実際に送信されたCORESETのうち、1つまたは複数のサービス対象UEによって監視されるCORESETのインデックスを示し、BSは(UE ID)%(実際に送信されたCORESETの数)を計算し、%はモジュロ演算を示す。
【0084】
実施形態(例えば、請求項55を参照)によれば、BSは、CORESETまたは検索領域の優先順位付けに従って、および/またはどのCORESETが送信されるか、もしくは特定のUEの情報を含めるかという指示に基づいて、制御情報(DCIなど)を再配布する。
【0085】
システム
本発明は、本発明による1つまたは複数のUEと、本発明による1つまたは複数のBSとを含む無線通信システム(例えば、請求項56を参照)を提供する。
【0086】
実施形態(例えば、請求項57を参照)によれば、UEは、モバイル端末、または固定端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダー(GL)UE、IoTもしくは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、またはWiFi非アクセスポイントステーション(非AP STA)、例えば、802.11axもしくは802.11be、または地上ベースの車両、または空中車両、またはドローン、または移動する基地局、または道路側ユニット、または建物、またはアイテム/デバイスが無線通信ネットワークを使用して通信することを可能にするネットワーク接続を備えたその他の任意のアイテムもしくはデバイス、例えば、センサもしくはアクチュエータ、の1つまたは複数を含み、および/あるいは、BSは、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または道路側ユニット、またはUE、またはグループリーダー(GL)、またはリレー、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティングエンティティ、またはNRもしくは5Gコアコンテキストのようなネットワークスライス、またはWiFi AP STA、例えば、802.11axもしくは802.11be、またはアイテムもしくはデバイスが無線通信ネットワークを使用して通信できるようにする任意の送受信ポイント(TRP)の1つまたは複数を含み、アイテムまたはデバイスは、無線通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続が提供される。
【0087】
方法
本発明は、無線通信システムを操作するための方法(例えば、請求項58を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システム内の他のUEまたは他のgNBなどの1つまたは複数のエンティティとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては1つまたは複数のCORESETを含み、各CORESETは、UEのための制御情報(例えば、DCI)を搬送する1つまたは複数の検索領域を含み、方法は、CORESETのいくつかまたはすべてをそれぞれのCORESETグループにグループ化するステップ、または検索領域のいくつかまたはすべてをそれぞれの検索領域グループにグループ化するステップを含み、
CORESETグループは、特定の時間枠内のいくつかまたはすべてのCORESETを含み、検索領域グループは、特定の時間枠内のいくつかまたはすべての検索領域を含み、
グループ化は、
・ UEが構成されている1つもしくは複数のグループIDであって、各グループIDがCORESETグループもしくは検索領域グループを指している、もしくは示している、1つまたは複数のグループID、および/または
・ CORESETまたは検索領域が同じ時間枠内にあるとの判定
に応答する。
【0088】
本発明は、無線通信システムを操作するための方法(例えば、請求項59を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEの制御情報(例えば、DCI)を搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、方法は、UEの制御情報が存在するCORSETのうちいくつかまたはすべての制御情報を示すステップを含む。
【0089】
本発明は、無線通信システムを操作するための方法(例えば、請求項60を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために複数の周波数帯域を使用し、いくつかの、例えば、複数の周波数帯域のうちの2つ以上、またはすべては、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、UEは、CORSETの1つまたは複数からの制御情報、例えば、DCIを復号し、方法は、1つまたは複数の隣接する周波数帯域に、両方の隣接する周波数帯域に延びる所定の連続周波数範囲内のCORESETの1つまたは複数を配置するステップを含む。
【0090】
本発明は、無線通信システムを操作するための方法(例えば、請求項61を参照)を提供し、UEは、基地局によってサービスされ、無線通信システムにおいて、1つまたは複数のエンティティ、例えば、他のUEまたは他のgNBとの通信のために1つまたは複数の周波数帯域を使用し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、制御情報、例えばUEのDCI、を搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、方法は、周波数帯域の1つまたは複数で1つまたは複数のバックアップCORESETを提供するステップを含む。
【0091】
本発明は、無線通信システムを操作するための方法(例えば、請求項62を参照)を提供し、BSは、1つまたは複数のUEにサービスを提供し、無線通信システム内の1つまたは複数のUEとの通信のために複数の周波数帯域を使用し、複数の周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、複数の周波数帯域の一部またはすべては、成功したListen-Before-Talk(LBT)に応答して特定の送信時間(COT)の間通信が許可される認可されていない周波数帯域であり、方法は、認可されていない周波数帯域の1つまたは複数における成功しないまたは失敗したLBTに応答して、BSによって、1つまたは複数のUEの制御情報を、通信に利用可能な1つまたは複数の周波数帯域間に、例えば、LBTを通過した1つまたは複数の周波数帯域間に分配するステップを含む。
【0092】
コンピュータプログラム製品
本発明は、プログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに本発明による1つまたは複数の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0093】
本発明は、1つまたは複数の周波数帯域を使用して無線通信システムで通信するUEのエネルギー効率を改善または拡張するための実施形態を提供し、周波数帯域の1つもしくは複数またはすべては、UEの制御情報を含み、UEは、1つまたは複数の周波数帯域において複数の制御領域、例えば、CORESETで制御情報をスキャンする。
【0094】
図3aは、基地局とUEとの間、または他の実施形態によれば、受信UEのためのそれぞれの制御情報を含む2つのUE間の単一バンド送信を概略的に示す。周波数帯域SBを介した通信は、複数の時間枠またはスロットを含む。
図3aは、通信の4つのスロット、つまりスロット0、スロット1、スロット2、およびスロット3を示す。図示の実施形態では、スロットのそれぞれは、例えば、基地局によってサービスされる1つまたは複数のUEについての制御情報、例えば、DCIを含む。制御情報は、それぞれの制御リソースセットであるCORESETで提供される。
図3aの実施形態では、スロット0において、3つのCORESET C1~C12が送信される。各CORESETは、1つまたは複数のUE、例えば、基地局のセル内にあるUE、すなわち、基地局によってサービスされるUEのための制御情報を含む。他の実施形態によれば、異なるUEは、送信UEがサイドリンクを介して通信を実行する1つまたは複数のUEであり得る。本発明は、
図3aに示されるような制御情報送信の特定の構成に限定されず、むしろ、異なる数のCORESETがそれぞれのスロットで送信され得る。
【0095】
図3bは、基地局とUEとの間、または他の実施形態によれば、受信UEのためのそれぞれの制御情報を含む2つのUE間のマルチバンド送信を概略的に示す。
図3bの実施形態では、マルチバンド送信は、認可されたスペクトルおよび/または認可されていないスペクトルで、4つのすぐに連続する周波数帯域SB0~SB3を使用すると想定される。周波数帯域SB0~SB3は同じ帯域幅を有し得るが、本発明の本発明のアプローチはそのような実施形態に限定されず、むしろ、周波数帯域のいくつかまたは複数が異なる帯域幅を有し得る。また、本発明のアプローチは、直接連続する周波数帯域に限定されず、むしろ、他の実施形態によれば、周波数帯域のいくつかまたはすべてが、周波数ドメインで分離され得る、すなわち直接隣接されない可能性がある。複数の周波数帯域での通信は、複数の時間枠またはスロットで構成され、
図3bは、通信の4つのスロット、つまりスロット0、スロット1、スロット2、およびスロット3を示す。図示の実施形態では、スロットのそれぞれは、例えば、基地局によってサービスされる1つまたは複数のUEについての制御情報、例えば、DCIを含む。制御情報は、それぞれの制御リソースセット(CORESET)で提供される。
図3の実施形態では、スロット0において、1つが周波数帯域SB0で、1つが周波数帯域SB1で、もう1つが周波数帯域SB2で、3つのCORESET C1~C3が送信される。スロット1では、CORESET C4~C6が周波数帯域SB0、SB2、およびSB3で送信される。スロット2および3では、CORESET C7~C12は、示されているようにそれぞれの周波数帯域で送信される。各CORESETは、1つまたは複数のUE、例えば、基地局のセル内にあるUE、すなわち、基地局によってサービスされるUEのための制御情報を含む。他の実施形態によれば、異なるUEは、送信UEがサイドリンクを介して通信を実行する1つまたは複数のUEであり得る。本発明は、
図3bに示されるような制御情報送信の特定の構成に限定されず、むしろ、異なる数のCORESETがそれぞれのスロットで送信され得る。NR-Uの場合、周波数帯域はサブバンドとも呼ばれる。
【0096】
各CORESETは、実際の制御情報が送信される1つまたは複数の検索領域SSを含む。
図3の実施形態では、一部のCORESETは2つの検索領域SS0、SS1(CORESET C1、C3~C5、C7、C9~C11を参照)を有し、その他のCORESETは単一の検索領域SS0またはSS1(CORESET C2、C3、C6、C8およびC12を参照)のみを有する。当然、他の実施形態によれば、CORESET内に3つ以上の検索領域が提供され得る。
図3に示すような複数の帯域を含む、基地局や別のUEなどの送信機からの通信を受信するUEは、それぞれのCORESETでブラインド復号を実行して、この特定のUEの制御情報を搬送する検索領域を見つける。検索領域は、UEの制御情報のための可能な場所であり、可能な場所のそれぞれは、PDCCH候補とも呼ばれる。
【0097】
上に示したように、CORESETのすべてに対するブラインド復号は、エネルギー効率などの点で効率的ではない可能性があり、その結果、本発明の実施形態によれば、UEは、例えば、1つの周波数帯域または異なる周波数帯域全体で異なるCORESETに対して一貫性のある構成に基づいて、CORESETまたは検索領域のグループ化を実行し得る。
【0098】
実施形態によれば、グループ化は、例えば基地局のような送信機またはサイドリンク通信における送信UEからUEによって受信されるグループIDを含み、CORESETグループまたは検索領域グループを形成する1つまたは複数のCORESETまたは検索領域を示す明示的なグループ化と呼ばれ得る。他の実施形態によれば、グループ化は、送信機からのさらなる情報またはシグナリングなしにUEで実行され得、これは暗示的なグループ化とも呼ばれる。暗示的なグループ化の場合、UEは、1つまたは複数の周波数帯域で一貫した構成を有するCORESETまたは検索グループを判定し、それらをグループにグループ化する。いずれの場合も、共通の時間枠を共有するCORESETまたは検索領域、例えば、スロット内で同じスロットまたは特定の期間を共有するか、スロット内で多数の連続する記号を共有するCORESETまたは検索領域などは、グループを形成すると考えられる。連続する記号の数は、例えば、1つまたは複数の参照記号によって分離された、複数の直接連続する記号または連続する記号を含み得る。
【0099】
図4は、検索領域グループ化が適用される実施形態を示している。
図4aは、
図3aと同様の単一バンド通信を示している。この実施形態によれば、所定の時間枠内にあるそれぞれのCORESETの検索空間は、
図4aの例では、いくつかの所定の連続する記号にまたがって、一緒にグループ化される。
図4bは、
図3bと同様のマルチバンド通信を示している。この実施形態によれば、所定の時間枠内にあるそれぞれのCORESETの検索領域は、
図4の例では、いくつかの所定の連続する記号にまたがって、一緒にグループ化される。
図4aおよび
図4bに示すように、スロット0では、CORESET C1、C2、およびC3のそれぞれの検索領域SS0は、共通または重複する時間枠内にあり、検索領域グループIに一緒にグループ化される。スロット1において、少なくとも重複する時間枠内に提供されるそれぞれのCORESET C4、C5およびC6の検索領域SS1は、この例においてもスロット1内の同じ連続する記号を使用して、検索領域グループIIに一緒にグループ化される。
【0100】
グループ化は、例えば、gNBまたはUEに向けて情報を送信する別のUEのような送信機によって、明示的にUEにシグナリングすることができる。より具体的には、検索グループが特定のグループインデックスまたはグループIDを割り当てている場合があり、UEは、例えば、以下に示すようにRRCシグナリングを使用して、送信機によって構成され得、それぞれのグループIDは、共通のグループに属するそれぞれのCORESET内のそれらの検索領域を示す。以下に、SearchSpace構成にCORESETグループ構成を含むRRCメッセージの例を示す。
-- ASN1START
-- TAG-SEARCHSPACE-START
SearchSpace ::= SEQUENCE {
searchSpaceId SearchSpaceId,
controlResourceSetId ControlResourceSetId OPTIONAL, -- Cond SetupOnly
controlResouceSetGroup SEQUENCE{
groupIndex GroupId, INTEGER/BIT STRING/ENUMERATED{...}
controlResourceId(s) ControlResourceseId(s)
}
monitoringSlotPeriodicityAndOffset CHOICE {
s11 NULL,
s12 INTEGER (0..1),
s14 INTEGER (0..3),
s15 INTEGER (0..4),
s18 INTEGER (0..7),
s110 INTEGER (0..9),
s116 INTEGER (0..15),
s120 INTEGER (0..19),
s140 INTEGER (0..39),
s180 INTEGER (0..79),
s1160 INTEGER (0..159),
s1320 INTEGER (0..319),
s1640 INTEGER (0..639),
s11280 INTEGER (0..1279),
s12560 INTEGER (0..2559)
【0101】
上記のRRCメッセージは、CORESETグループ構成をさらに含む既存のリリース15検索領域構成(TS 38.311)であり得る。CORESETグループ構成は、グループインデックスと、任意選択でこのグループの一部である対応するCORESET IDを含む。
【0102】
検索領域グループの明示的なシグナリングの他の実施形態によれば、前述のもの以外に、グループIDのみを含む以下のRRC構成要素を使用し得る。
-- ASN1START
-- TAG-SEARCHSPACE-START
SearchSpace ::= SEQUENCE {
searchSpaceId SearchSpaceId,
controlResourceSetId ControlResourceSetId OPTIONAL, -- Cond SetupOnly
groupIndex GroupId, INTEGER/BIT STRING/ENUMERATED {...}
monitoringSlotPeriodicityAndOffset CHOICE {
s11 NULL,
s12 INTEGER (0..1),
s14 INTEGER (0..3),
s15 INTEGER (0..4),
s18 INTEGER (0..7),
s110 INTEGER (0..9),
s116 INTEGER (0..15),
s120 INTEGER (0..19),
s140 INTEGER (0..39)
s180 INTEGER (0..79),
s1160 INTEGER (0..159),
s1320 INTEGER (0..319),
s1640 INTEGER (0..639),
s11280 INTEGER (0..1279),
s12560 INTEGER (0..2559)
} OPTIONAL, -- Cond SetupOnly
duration INTEGER (2..2559) OPTIONAL, -- Need R
【0103】
上記のRRCメッセージは、グループインデックスをさらに含む既存のリリース15検索領域構成(TS 38.311)であり得る。
【0104】
上記のどちらの場合も、
図4に示すような検索領域のグループ化は明示的に通知され、検索領域グループは、共通の時間枠内に提供される検索領域を含む。さらなる実施形態によれば、検索領域は、監視周期性、スロット内で監視される記号、および検索領域IEのそれぞれのフィールドに記載された他の値に基づいてさらにグループ化され得る。
【0105】
他の実施形態によれば、グループ化は、検索領域の構成からの情報を使用して、UEによって暗示的に行われ得る。例えば、UEは、受信された構成情報から、重複するまたは同じ時間枠を有するそれらの検索領域を認識し得る。例えば、
図4に示すように、特定のスロット内の同じ数のOFDM記号に、少なくとも部分的にまたがる検索領域は、特定のスロット内の共通グループに属するとUEによって見なされる。
【0106】
本発明のアプローチの他の実施形態によれば、上記のように、検索領域グループを提供する代わりに、またはそれに加えて、CORESETグループが提供され得る。
図5は、CORESETグループ化の本発明のアプローチを概略的に示している。
図4と同様に、
図5aは、gNBやUEなどの送信機から受信UEへの送信にそれぞれのスロット0~5を使用する単一周波数帯域SBを含む通信を示している。
図5bは、複数の周波数帯域SB0~SB3、例えば、NR-Uの場合のサブバンドを含み、gNBまたはUEなどの送信機から受信UEへの送信のためにそれぞれのスロット0~5を使用する通信を示す。それぞれのスロットには、関連する検索領域においてそれぞれの制御情報を搬送するCORESETが示されている。この実施形態によれば、特定の時間枠内にある、例えば、同じスロットに配置されている、または重複する時間にスロット内に配置されている、例えば、重複するOFDM記号を使用するCORESETは、CORESETグループにグループ化される。
図5は、CORESETグループIを形成するスロット0のCORESET C1~C4を概略的に示している。また、他のスロットのCORSETの1つまたは複数は、それぞれのCORSETグループを規定し得る。CORESETのグループ化は、明示的または暗示的に実行され得る。
【0107】
明示的なCORESETグループ化の場合、UEは、CORESETを規定するために必要なそれぞれのフィールドに加えて、特定のCORESETグループを形成するそれらのCORESETを示すグループインデックスも示す構成を送信機から受信し得る。実施形態によれば、明示的なCORESETグループシグナリングは、例えば、以下に示されるような既存のリリース15CORESET構成の一部において、RRCメッセージにCORESETグループインデックス情報要素を含み得る。
-- ASN1START
-- TAG-CONTROLRESOURCESET-START
ControlResourceSet ::= SEQUENCE {
controlResourceSetId ControlResourceSetId,
groupIndex GroupId, INTEGER/BIT STRING/ENUMERATED{...},
frequencyDomainResources BIT STRING (SIZE (45)),
duration INTEGER (1..maxCoReSetDuration),
cce-REG-MappingType CHOICE {
interleaved SEQUENCE {
reg-Bundlesize ENUMERATED {n2, n3, n6},
interleaverSize ENUMERATED {n2, n3, n6},
shiftIndex INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)
OPTIONAL -- Need S
},
nonInterleaved NULL
},
precoderGranularity ENUMERATED (sameAsREG-bundle, allContiguousRBs),
tci-StatesPDCCH-ToAddList SEQUENCE(SIZE (1..maxNrofTCI-StatesPDCCH)) OF TCI-StateId
OPTIONAL, -- Cond NotSIB1-initialBWP
tci-StatesPDCCH-ToReleaseList SEQUENCE(SIZE (1..maxNrofTCI-StatesPDCCH)) OF TCI-StateId
OPTIONAL, -- Cond NotSIB1-initialBWP
tci-PresentInDCI ENUMERATED {enabled}
OPTIONAL, -- Need S
pdcch-DMRS-ScramblingID INTEGER (0..65535)
OPTIONAL, -- Need S
...
}
-- TAG-CONTROLRESOURCESET-STOP
-- ASN1STOP
【0108】
明示的なグループIDを受信するのではなく、暗示的なグループ化の場合、受信UEは、受信した構成情報から、特定の時間枠を共有し、判定されたCORESETの一部またはすべてを共通グループに関連付けるCORESETを判定する。
【0109】
本発明のアプローチは、特定のスロット内のすべてのCORESETまたはすべての検索領域をグループ化し、特定の所定の時間枠内にあるという要件を共通のグループに満たすことに限定されないことに留意されたい。むしろ、グループ化の要件を満たすCORESETまたは検索領域は、追加のパラメータに応じて、さらなるグループにさらにグループ化され得る。例えば、特定の時間枠内にある検索領域は、それらの監視周期性、スロット内で監視される記号などに応じてさらにグループ化され得る。また、CORESETは、スロットなどの同じ時間枠にあるCORESETインスタンス、またはCORESETが割り当てられている検索領域構成またはサブバンドの監視周期とオフセットなどのさらなるパラメータに応じてグループ化され得る。
図6は、NR-UシステムにおけるCORESETグループ化に関して、特定の時間枠内にあるという要件を満たすCORESETが、上記のさらなるパラメータの1つまたは複数に依存する異なるグループにさらに分離される実施形態を示す。
図6に示すように、スロット0に提供され、特定の時間枠内にあると見なされるCORESET C1~C4は、それぞれCORESET C1、C2およびC3、C4を含むCORESETグループIおよびIIにさらに分離される。
図6の実施形態は、認可されたスペクトルの単一バンド動作またはマルチバンド動作に等しく適用できる。
【0110】
CORESETのグループ化に関して、本発明は、
図4に示すような構造を有するCORESETのグループ化、すなわち同じ検索領域構成を有するCORESETに限定されないことに留意されたい。さらなる実施形態によれば、CORESETグループ化は、
図3bと同様の方法で、第1の検索領域構成を有するスロット0のCORESET C1およびC2がCORESETグループIにグループ化され、スロット3で異なる検索領域構成を有するCORESET C3およびC4がCORESETグループIIにグループ化される、送信機と受信UEとの間のマルチバンド通信を示す
図7に示すように、異なる検索領域構成でCORESETをグループ化できる。
図7の実施形態は、認可されたスペクトルの単一バンド動作またはマルチバンド動作に等しく適用できる。
【0111】
さらに、本発明のアプローチは、CORESETグループ化または検索領域グループ化を実行することに限定されず、むしろ、さらなる実施形態によれば、CORESETグループ化は、検索領域グループ化の柔軟性と組み合わせることができることに留意されたい。
図8は、CORESETグループ化と検索領域グループ化とを組み合わせた実施形態を示している。
図5bと同様に、スロット0のCORESET C1~C4は、CORESETグループIを形成し、さらに、CORESETグループIのCORESET C1~C4の検索領域SS0は、第1の検索領域グループIを形成し、一方、スロット1のCORESET C5~C8の検索領域SS1は、第2の検索領域グループIIを形成する。
図8の実施形態は、認可されたスペクトルの単一バンド動作またはマルチバンド動作に等しく適用できる。
【0112】
上記のように、検索領域およびCORESETグループ化の実施形態によれば、グループ化は、特定の時間枠内のそれぞれのCORESETまたは検索領域の場所に基づく。2つ以上のCORESETまたは検索領域は、共通の時間枠に該当する場合に備えて、共通のグループにグループ化され得る。グループ化は、それぞれ検索領域またはCORESET RRC構成で直前に述べた同様の構成に基づき得る。さらに、グループ化は、すべての通信ではなく、特定の要件を満たす必要がある特定のタイプの通信にのみ役立ち得る。特に、信頼性の高い通信をサポートするために多数のCORESETを構成する場合、例えば、認可されていない帯域もしくはマルチTRP、またはURLLCにおける運用で、超低レイテンシを実現する必要がある場合、CORESETまたは検索領域のグループ化により、レイテンシと信頼性とを犠牲にすることなく、UEのブラインド復号の労力を大幅に削減できる。
【0113】
したがって、さらなる実施形態によれば、グループオン/オフアプローチは、例えば、通信のために満たされるべき特定の要件に応じて、グループ化を有効または無効にすることができるように提供される。言い換えれば、UEに提供される構成は、例えば、真または偽に設定されたグループ化フィールドを提供することによって、グループ化がアクティブ化または非アクティブ化されることを示す表示またはパラメータを含み得る。グループ化が1つまたは複数のCORESETに対して非アクティブ化されていることが示されている場合、このようなCORESETは、グループの一部ではない場合があり、つまり、グループ化プロセスは、明示的プロセスまたは暗示的プロセスのいずれにおいても、グループ化が無効になっているCORESETまたは検索領域を考慮しない。他方、グループIDが提供されるか、またはグループ化がUEによって暗示的に決定され、グループ化が有効にされるCORESETまたは検索領域は、UEが、そのようなCORESETまたは検索領域を1つまたは複数のそれぞれのグループにグループ化し得る。
図9は、CORESETグループ化に関してこの実施形態を概略的に示している。
図9に示される実施形態では、送信機からUEに提供されるそれぞれのCORESETの構成の中で、一部の構成は、グループ化に関する表示、すなわち、それがアクティブであるか非アクティブであるか、を含み、そのような構成は、グループ化表示がアクティブ化された場合に、それぞれのグループを形成するために使用され得ることが想定される。
図9の実施例では、スロット0のCORESET C1およびC2のCORESET構成、またはCORESET C1およびC2に関連付けられたそれぞれの検索領域構成には、グループ化表示が提供されていないと想定され、そのため、UEは、これらのCORESETまたはそれに関連するそれぞれの検索領域をグループを形成するための候補と見なさない。一方、スロット1のCORESET C3~C5は、CORESET構成またはグループ化表示を含む検索領域構成であると想定され、そのため、グループ化表示がオンまたは真に設定されている場合、UEは、暗示的または明示的に、CORESET C3~C5をグループにグループ化するか、それぞれの検索領域SS0、SS1を異なる検索領域グループにグループ化し得る。スロット2および4のCORESET C7、C8、C12、およびC13は、グループ化に関して、スロット0のCORESET C1およびC2と同様の構成を持っていると想定される。スロット3および5のCORESET C9~C11およびC14~C16は、グループ化に関して、スロット1のCORESET C3~C5と同様の構成であると想定され、つまり、グループ化がアクティブになっている場合は、それぞれのCORESET C9~C11およびC14~C16がそれぞれのCORESETにグループ化され得、または、対応する検索領域SS0、SS1がそれぞれの検索領域グループにグループ化され得る。
図9の実施形態は、認可されたおよび/または認可されていないスペクトルにおける単一バンド動作またはマルチバンド動作に等しく適用できる。
【0114】
実施形態によれば、それぞれのCORESETのためのグループ化は、UEが、構成されたCORESETからのUEのための制御情報の復号を調整することを可能にし得る。UEは、CORESETグループのCORESETの検索領域を結合または連結することにより、仮想検索領域を作成し得る。
図10は、UEが、グループ検索領域とも呼ばれる仮想検索領域を作成する実施形態を概略的に示す。
図10は、3つのサブバンドSB0~SB3を使用したNR-U送信を想定した、特定のUEの制御情報場所のシグナリングを示している。サブバンドは、CORESETグループを形成するCORESET C1~C4を含む。CORESETは、CORESET C1~C4の異なる陰影の付いた長方形の部分で示されているそれぞれの検索領域SS0~SS4を含む。
図10の右側に示されているように、CORESET C1~C4のそれぞれの検索領域SS0~SS4を結合または連結することによって、グループ検索領域は、検索領域SS0をCORESET C1~C4に連結することによって形成された検索領域SS0'、検索領域SS1をCORESET C1~C4に連結することによって形成された検索領域SS1'、検索領域SS2をCORESET C1~C4に連結することによって形成された検索領域SS2'、検索領域SS3をCORESET C1~C4に連結することによって形成された検索領域SS3'、および、検索領域SS4をCORESET C1~C4に連結することによって形成された検索領域SS4'を含めて規定される。さらに、スロットのように同じ時間枠にあるCORESETグループのCORESETは、グループCORESETを形成し得る。
図10の実施形態は、認可されたスペクトルの単一バンド動作またはマルチバンド動作に等しく適用できる。
【0115】
さらなる実施形態によれば、グループ検索領域を提供することは、UEが、グループ検索領域またはグループCORESETとも呼ばれる仮想検索領域または仮想CORESET内で1つまたは複数の特定の制御パラメータ(例えば、サービングセルごとに1つのDL割り当て、サービングセルごとに1つのUL許可)を越えて期待しない場合があるため、有利な場合がある。したがって、UEは、1つまたは複数のDCIを正常に復号した後、ブラインド復号を停止することができる。例えば、UEは、サービングセルごとに、単一のDL割り当てなど、特定の数の制御パラメータのみを受信することを期待でき、そのため、特定のサービングセルのDL割り当てが見つかると、その特定のDCIフォーマットのブラインド復号を停止することができ、つまり、グループ検索領域またはグループCORESETの残りのすべての検索領域はそれ以上検索されない。言い換えれば、実施形態によれば、UEが1つのサブバンドのCORESETにおいて1つのPDCCHを正常に復号すると、複数のサブバンドが使用される場合、UEはブラインド復号を停止または非アクティブ化する。実施形態によれば、ブラインド復号(BD)労力を低減するために、UEは、例えば、特定の時間枠、例えば、COT期間または中断のないDLバーストの周波数場所の1つにおいて正常に検出されたPDCCHに関連付けられた検索領域、または所定のもしくは予め構成されたサブセット、またはCORESETグループもしくは検索領域グループに関連付けられた検索領域のすべてのPDCCHを正常に検出することに応答して、ブラインド復号に周波数ドメイン監視場所、つまり、サブバンド内に限定されたCORESET内でのみブラインド復号に固執し得る、つまりブラインド復号を続行し得る。これにより、最初のPDCCH監視の場合にのみ、UEがBDの労力を増やす必要があるため、PDCCHが検出された後のBDの労力が削減される。実施形態によれば、UEが最初に特定の検索領域構成で開始し、周波数ドメイン監視場所にわたって関連するBDを実行する場合、すなわち、それぞれがLBTサブバンド内に限定される複数のCORESETを実行する場合、PDCCHが検出された後のBDの労力が低減または最小化され得る。この場合、gNBは、この検索領域内の対応するUEのPDCCHをスケジュールして、UEが使用する周波数ドメインの監視場所を検出できるようにする。
【0116】
他の実施形態によれば、さらなるブラインド復号は、検索領域グループまたはCORESETグループの検索領域またはCORESETにおける特定の集約レベルのような特定の構成に制限され得る。
図11は、
図11aが、
図10を参照して上で説明したようなCORESETの構成を示す実施形態を示している。
図11は、認可されたスペクトル、認可されていないスペクトル、または認可された/認可されていないスペクトルのいずれかにおける広帯域動作を想定している。例えば、グループのCORESET C1~C4の検索領域SS0~SS4のそれぞれは、それぞれの集約レベルALの多数のPDCCH候補に関連付けられ得る。集約レベルはPDCCHのプロパティである。CORESETは、異なるALを有するPDCCHを含み得る。検索領域構成は、特定のAL、例えばSS1: (AL-1: 0、AL-2: 4、AL-4: 2)を有するPDCCH候補の数を探すようにUEに指示する。この場合、UEはこのSSで0個のAL-1、4個のAL-2、および2個のAL-4を探す。CORESETグループ化または検索領域グループ化を適用する場合、およびUEが特定の集約レベルALを有するPDCCHを正常に検出した場合、UEは別のALを有するグループのCORESETにおいて自身の制御情報を期待しない。言い換えると、UEは、少なくともこの特定のDCI形式について、同じグループ内のこのALと同じグループの他のCORESETのみを探し続ける。
図11の実施形態は、単一バンド動作にも同様に適用できる。
【0117】
しかしながら、この実施形態は、CORESETグループ化に限定されず、むしろ、検索領域グループ化を適用するときに使用され得る。この場合、UEが検索領域においてPDCCHを正常に検出した場合、UEは別のALを使用した検索領域において自身の制御情報を期待しない。言い換えると、UEは、この検索領域と、同じグループに関連付けられている他の検索領域とにおいて同じALのみを検索し続ける。
【0118】
認可されていないバンドを使用する場合、
図11aは、認可されていないスペクトルにある各サブバンドに対してLBT手順が成功したことを示している。
図11aのシナリオでは、UEがサブバンドSB0のSS3においてPDCCHを正常に復号した場合、UEは他のサブバンドの対応する場所または検索領域SS1でのみPDCCHを復号する。これにより、検索領域が削減され、ブラインド復号の試行回数が削減されるため、消費電力が削減され、UEでのエネルギー効率が向上する。
【0119】
認可されていないバンドを使用する場合、
図11bは、LBT手順がサブバンドSB0およびサブバンドSB2でのみ成功し、サブバンドSB1およびSB3では成功しなかったことを示している。したがって、
図11bに示す状況では、サブバンドSB0およびSB2のCORESET C1およびC3のみが送信される。サブバンドSB1およびSB3が情報を搬送していないため、UEがCORESET C01のサブバンドSB0のSS3のPDCCHを正常に復号した場合、CORESET C21のサブバンドSB2の対応する場所または検索領域SS3のみが復号される。
【0120】
上記のように、実施形態によれば、広帯域動作は、認可されていないスペクトルにおいて少なくとも部分的にNR-U広帯域動作であり得、そのため、認可されていないスペクトルの各サブバンドは、サブバンドでの送信が可能かどうかを確認するために、LBT手順が実行される。送信が可能である場合、送信は、チャネル占有時間(COT: channel occupancy time)の間にgNBによって実行され得る。
図12は、
図10および
図11を参照して上で説明したのと同じ構成を想定しており、実施形態によれば、
図10および
図11を参照して前述したようにサブバンド全体において構成の一貫性があるだけでなく、サブバンドのLBT結果に応じて、時間全体または時間と周波数の組み合わせにおいても構成の一貫性がある。
図12は、CORESETまたは検索領域構成がgNB COT全体で一貫し得る実施形態を示しており、
図12に示されているように、図示されたgNB COT内にあるそれぞれのインスタンスt0、t1、t2、およびt3において、UEの制御情報を搬送する1つまたは複数のCORESETは、COT中に1回または数回送信される。この実施形態によれば、UEが時間t0においてサブバンドSB1のSS1でそのPDCCHを正常に復号する場合、そのPDCCHは、時間t1、t2、およびt3において同じ場所または検索領域SS1で受信される。
【0121】
ただし、時間t1、t2、およびt3に示されているように、LBT手順がサブバンドの1つまたは複数に失敗する場合があるため、時間t1、t2、およびt3でのgNB COT中に、それぞれサブバンドSB0、SB2、SB1、SB3、およびSB0でのみ送信が発生する。このような場合、LBT手順がそれぞれのサブバンドで失敗すると、UEは別のサブバンドの対応する場所または検索領域を調べ得る。例えば、
図12では、UEがサブバンドSB1の検索領域SS4のt0においてPDCCHの復号に成功すると、UEは同じ場所または同じサブバンドの検索領域において後続の時間のスケジューリングを受信し続け得る。ただし、t1に示されているように、サブバンドSB1のLBT手順は失敗し、この場合、UEは、それぞれのCORESETについて有するグループ情報を考慮して、LBT手順が成功したサブバンドSB0のC1のSS4およびサブバンドSB2のSS4からスケジューリング情報または制御情報を導出し得る。
【0122】
さらなる実施形態によれば、グループのCORESET間の明示的な関係が提供され得る。例えば、送信機は、例えば、初期またはデフォルトのCORESETから開始して、それぞれのCORESETに、他の周波数帯域においておよび/または後に送信される他のCORESETを示すさらなる情報であって、受信UEの制御情報を伝送する検索領域を含む情報を含み得る。言い換えれば、送信デバイスによるグループの明示的なシグナリングを採用する場合、グループの別のCORESET内の対応する制御情報の場所は、例えば、DCI情報の形式で含まれ得、その結果、UEは、他のCORESETにおける制御情報を期待しない。UEは、そのための情報、例えば、制御情報またはPDCCH候補を含まないグループ内のそれらの検索領域をスキップし得る。
図13は、特定のUEの制御情報場所のシグナリングを概略的に示している。
図13に示されるように、実施形態によればCORESETグループを形成するCORESET C1~C4を含む3つのサブバンドSB0~SB3を使用するNR-U送信を想定する場合、CORESET C1~C4の異なる陰影が付けられた長方形部分によって示される検索領域の1つまたは複数は、受信UEのPDCCH候補に加えて、例えばDCIにおいて他のサブバンドにあるCORESETグループの他のCORESETの検索領域を指す追加情報も含み得る。
【0123】
言い換えれば、UEは、サブセットとも呼ばれるグループが同じ時間枠、例えば、同じスロットに分類される一連のCORESETで構成され得る。通常、UEは、このスロット内のこのサブセット内のCORSETのすべてでブラインド復号する。しかしながら、一部またはCORSETのすべてに存在し得るこの実施形態による制御情報は、セットまたはサブセットからのCORSETのどれに、またはサブバンドのどれに、このスロット内のその特定のUE(受信UE)に対して有効な制御情報が存在するかを示す。したがって、UEは、示されていないCORSETを使用して構成されていても、それらをスキップし得る。
【0124】
図13では、時間t0において、他のサブバンドの追加のPDCCH情報の明示的な表示が示されている。CORESET C1、C2のいずれかまたは両方に、受信UEの追加のPDCCH候補が見つかる場所、
図13の例では、検索領域SS1およびSS2を指すそれぞれのDCI情報を含めることができるように、CORESETグループを形成するCORESET C1~C4のうち、CORESET C1およびC2の検索領域SS1およびSS2のみが受信UEの情報を保持していると想定される。当然、同じまたは異なるCORESET内の他の検索領域にも信号が送られ得る。
【0125】
図13からもわかるように、受信UEのさらなるPDCCH候補が他のCORESET内にある場合に追加情報を使用する場合、異なる検索領域構成も使用できる。
【0126】
実施形態によれば、例えばDCIで提供される情報は、受信UEが他のPDCCHを復号するために、
図13に示されるようなサブバンド内の正確な時間周波数リソースを指し示し得る。他の実施形態によれば、他のPDCCHが復号に利用可能である検索領域内のそれぞれの時間周波数リソースのように、他のサブバンド内の時間周波数リソースを明示的に指すのではなく、ポインティングは、追加情報を保持しているCORESETのみを指し得る。CORESETがサブバンド全体で同じ検索領域構成を有している場合、UEは、第1のCORESETの時間周波数リソースにおいて復号された制御情報が、UEがさらなるPDCCH候補に向けられるCORESETの対応する時間周波数リソースで見出され得ると想定し得る。これにより、受信UEの追加のPDCCH情報が検出される可能性のある場所に信号を送るために送信されるビット数が削減される。例えば、サブバンドまたはCORESETのビットマップを提供できる。例えば、5つのサブバンドの場合、5ビットがDCIに追加され得、最下位ビットが最下位サブバンドを指し、最上位ビットが最高サブバンドを指す場合があり、またはその逆も同様である。
【0127】
さらなる実施形態によれば、本発明は、グループのCORESET間の明示的な関係に限定されず、むしろ、CORESET/検索領域のグループ化が使用されない場合、CORESET間の明示的な関係のシグナリングも適用され得る。そのような実施形態によれば、gNBによってサービスされるUEは、無線通信システムにおいて、他のUEまたは他のgNBのような1つまたは複数のエンティティとの通信のために複数のサブバンドを使用する。いくつかの、例えば、複数のサブバンドの1つもしくは複数またはすべては、UEのための制御情報、例えば、DCIを搬送する1つまたは複数のCORESETを含み、また、CORSETのいくつかのまたはすべては、それぞれのUEの制御情報がどのCORSETに存在するかを示す。
【0128】
図13の実施形態は、認可されたスペクトルの単一バンド操作またはマルチバンド操作に等しく適用できる。
【0129】
図13は、マルチサブバンド動作または広帯域動作のために認可されていないスペクトル内の1つまたは複数のバンドを使用する場合に、gNB COT内の複数のサブバンドSB0~SB3にわたるCORESETの送信を示す実施形態をさらに示す。それぞれのサブバンドの通信を許可するためのLBT手順が失敗し、特定のサブバンドが通信に使用されない場合がある。
図13では、時間t1、t2、およびt3の状況が示されており、この状況では、LBT手順が失敗するため、2番目と4番目のサブバンドSB1、SB3、1番目と3番目のサブバンドSB0、SB2、および最後の2つのサブバンドSB2およびSB3がそれぞれ使用されない場合がある。サブバンドSB0、SB2、サブバンドSB1、SB3、およびサブバンドSB0、SB1のみが、それぞれ時間t1、t2、およびt3でそれぞれ使用可能である。また、そのような状況では、異なるサブバンドに配置されているグループのCORESET内の他の検索領域を指すために追加情報が使用され得る。例えば、
図13で時間t1で、サブバンドSB0のCORESET C1の検索領域SS1から検索領域SS2に向かうそれぞれの矢印によって示されているように、SS1では、SB2のSS2が同じグループのCORESET C3の受信UEのPDCCH候補を保持していることが示されている。同様の状況が時間t3に示されており、CORESET C1の検索領域SS1の場合、受信UEのさらなるPDCCH候補が、同じCORESETグループのCORESET C2のサブバンドSB1の検索領域SS2で見つかり得ることが示されている。
【0130】
さらなる実施形態によれば、グループのCORESETまたは検索領域は、CORESETまたは検索領域構成で受信UEを構成するときに、gNBや送信UEなどの送信機によって示され得る明示的または暗示的な優先順位付けまたはランク付けに関連付けられ得る。UEは、グループのCORESETまたは検索領域の優先順位付け/ランク付けの順序でブラインド復号を実行し得る。実施形態によれば、優先順位付け/ランク付けを適用することにより、高ランクのCORESETまたは検索領域におけるレイテンシが重要な割り当てまたは許可が可能になり、PDCCHの検出が高速化される。例えば、優先度/ランクフィールドは、例えば、CORESETまたは検索領域構成の上記のフィールドにおいて、CORESETまたは検索領域シグナリングに追加され得る。
【0131】
例えば、CORESETまたは検索領域のランク付けを検討する場合、CORESETまたは検索領域での復号の順序により、一部のDCIが他のDCIよりも早く復号され得る。実施形態によれば、割り当て/許可をスケジューリングするための異なるタイミング機能は、それらが送信されるCORESETに基づいて導入される。例えば、PUSCH準備時間は、PDCCHを正常に復号するために必要な最大時間と、L2準備などの追加の準備で構成される。PDCCHを正常に復号するために必要な最大時間は、最初に復号されるCORESETである最高ランクのCORESETの場合に短縮され得、したがって、次のCORESETのアップリンク許可と比較した場合、これらのアップリンク許可のPUSCH準備時間は短いと見なすことができる。
【0132】
受信UEのための有効な制御情報の明示的なシグナリングに関する上記の実施形態は、CORESETまたは探索領域のグループ化に限定され得ず、むしろ、他の任意の単一バンドまたはマルチバンド通信においても同様に使用され得る。例えば、グループ化を適用しなくても、DCIは、周波数(単一バンド動作の場合)または複数の周波数帯域のうちの1つもしくは複数(マルチバンドの場合)における受信UEのDCIの存在または不在を示すために使用され得る。グループ化せずに、追加のビットまたは情報をDCIに配置する必要があり得る。グループ化すると、DCIの追加情報量が少なくなり得る。
【0133】
実施形態によれば、ブラインド復号の試行は、以下の表に示すように(例えば、TS 38.213、V15.5.0、表10.1-2のように)、サービングセルごとのスロットごとのサブキャリア間隔に基づいて、例えばリリース15で定義されているブラインド復号の試行回数の制限を考慮して、グループの周波数帯域もしくはCORESETまたはグループの検索領域間で均等または不均等に分散される。
【0134】
【0135】
例えば、等分布を適用する場合、許可されるブラインド復号試行の総数が44であり、4つの周波数帯域が使用可能な場合、周波数帯域ごとに11回のブラインド復号試行が実行される。
【0136】
さらに別の実施形態によれば、検索領域構成は、CORESETグループ内に複製され得る。周波数帯域ごとに1つのCORESETを構成する構成オーバーヘッドを削減するために、検索領域構成はグループに対して1回だけ構成され得る。したがって、デフォルトのCORESETの検索領域構成(またはその一部)は、同じCORESETグループの他のCORESETにも適用され得る。デフォルトのCORESETの表示は、例えばgNBによって明示的に、または、CORESETの構成順序によって暗示的に行われ得、例えば、そのグループの最初に構成されたCORESETの検索領域構成、または最小または最大のCORESET IDを有するCORESETの検索領域構成を使用して複製され得る。言い換えれば、実施形態によれば、1つまたは複数のCORESET構成は、LBTサブバンドのようにサブバンド内に限定され得、同じパターンまたは構成が、他のLBTサブバンドのように、異なるサブバンドのさらなる周波数ドメイン監視位置に複製される。より一般的に言えば、1つのサブバンドに対して受信されたデフォルトのCORSET構成は、1つまたは複数の他のサブバンドで使用され得る。例えば、別のサブバンドで使用するには、デフォルト構成で周波数情報のみを変更する必要がある。
【0137】
さらに別の実施形態によれば、UEは、CORESETの復号を、実際に送信され、受信UEのための制御情報を搬送するものに制限し得る。CORESETのグループ化に加えて、受信UEの検索領域を絞り込むために、UEは、例えばRRC構成または再構成を介して、PDCCHチャネルの周波数帯域のサブセットのみを監視するようにも構成され得る。例えば、UEは、少なくともCORESETの期間中、連続周波数範囲のみを監視するように構成され得る。他の例によれば、CORESETの終了時に開始するタイマが提供され得る。タイマが通過した後、UEは、1つまたは複数の隣接周波数帯域全体に配置されたUL許可またはDL割り当てを受信し得る。実際に監視される周波数帯域のサブセットを示すには、受信UEに提供される検索領域構成またはCORESET構成は、例えば、制御リソースセットIDを使用してそれらを指定することによって、監視される実際のCORESETを示す制御レストセットID監視フィールドを含み得る。CORESETの監視は、RRCメッセージのCORESET構成の一部であり得、そのようなRRCメッセージの例を以下に示す。
-- ASN1START
-- TAG-SEARCHSPACE-START
SearchSpace ::= SEQUENCE {
searchSpaceId SearchSpaceId, OPTIONAL, -- Cond SetupOnly
controlResourceSetId ControlResourceSetId
controlResSetIdMonitor ControlResourceseId(s), INTEGER/BIT STRING ENUMERATED {...}
monitoringSlotPeriodicityAndOffSet CHOICE {
s11 NULL,
s12 INTEGER (0..1),
s14 INTEGER (0..3),
s15 INTEGER (0..4),
s18 INTEGER (0..7),
s110 INTEGER (0..9),
s116 INTEGER (0..15),
s120 INTEGER (0..19),
s140 INTEGER (0..39),
s180 INTEGER (0..79),
s1160 INTEGER (0..159),
s1320 INTEGER (0..319),
s1640 INTEGER (0..639),
s11280 INTEGER (0..1279),
s12560 INTEGER (0..2559)
} OPTIONAL, -- Cond Setup
duration INTEGER (2..2559) OPTIONAL, -- Need R
【0138】
他の実施形態によれば、CORESET(複数可)の監視は、RRCメッセージの検索領域構成の一部であり得、そのようなRRCメッセージの例を以下に示す。
-- ASN1START
-- TAG-CONTROLRESOURCESET-START
ControlResourceSet ::= SEQUENCE {
controlResourceSetId ControlResourceSetId,
controlResSetIdMonitor ControlResourceseId(s), INTEGER/BIT STRING ENUMERATED (...)
frequencyDomainResources BIT STRING (SIZE (45)),
duration INTEGER (1..maxCoReSetDuration),
cce-REG-MappingType CHOICE {
interleaved SEQUENCE {
reg-BundleSize ENUMERATED {n2, n3, n6},
interleaverSize ENUMERATED {n2, n3, n6},
shiftIndex INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)
OPTIONAL -- Need S
),
nonInterleaved NULL
),
precoderGranularity ENUMERATED (sameAsREG-bundle, allContiguousRBs),
tci-StatesPDCCH-ToAddList SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofTCI-StatesPDCCH)) OF TCI-StateId
OPTIONAL, -- Cond NotSIB1-initialBWP
tci-StatesPDCCH-ToReleaseList SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofTCI-StatesPDCCH)) OF TCI-StateId
OPTIONAL, -- Cond NotSIB1-initialBWP
tci-PresentInDCI ENUMERATED {enabled}
OPTIONAL, -- Need S
pdcch-DMRS-ScramblingID INTEGER (0..65535)
OPTIONAL, -- Need S
...
}
-- TAG-CONTROLRESOURCESET-STOP
-- ASN1STOP
【0139】
CORESETの復号を制限する利点は、送信機がgNBのように受信UEに制御情報を提供しなかったCORESETの検索領域が回避されるため、UEの検索領域が絞り込まれることである。例えば、
図13を検討する場合、UEは2つのCORESET C1、C3でセットアップまたは構成でき、つまり、UEはCORESET C1、C3においてブラインド復号を実行する。さらに、サブバンド全体のCORESET C1、C3の構成は同じであるため、最初のPDCCHデコードが成功した場合、2番目のPDCCHの位置が暗黙的にわかっているため、UEはこれらのCORESET C1、C3の1つだけでブラインド復号を実行する。認可されていないバンドを使用する場合、および1つのサブバンドのLBTが失敗した場合、UEは、最初に、例えばDMRS非相関を介して、LBTの結果をチェックするため、このサブバンドでCORESETのブラインド復号または検出を実行しない。言い換えれば、実施形態によれば、LBTが失敗したサブバンドにおける検索領域またはCORESETのブラインド復号は非アクティブ化される。
【0140】
例えば、RRCメッセージを介して、監視するCORESETは、gNBによる所定の周波数帯域にわたる1つまたは複数の異なるUEのCORESETの望ましい分散の取得を許可するため、例えば、負荷分散を実現し得る。CORESET IDを使用して各CORESETを割り当てると、UE、つまり送信機がサービスを提供するUEを受信するUEを、特定のCORESET IDのセットのみを監視するように設定できる。LBTの結果に基づいて、CORESET IDとアクティブな周波数帯域の数N_ASBとの単純な関係は、成功した周波数帯域全体にUEを再配布するのに役立ち得る。例えば、4つの利用可能な周波数帯域に分散されている合計4X個のUEを想定している場合、および等しい分散を想定している場合、各周波数帯域がX個のUEに使用される。場合によっては、LBTの失敗により、4つの周波数帯域のうち2つだけが使用可能、つまり、N_ASB = 2であり、次いで、モジュロ演算、すなわち、CORESET_ID%N_ASBを実行して、2X個のUEが1つの周波数帯域にあり、2X個のUEが別の周波数帯域にあるように、UEを再分配することができる。
【0141】
さらに別の実施形態によれば、検索領域候補は再分配され得る。例えば、認可されていないスペクトルで1つまたは複数の帯域を使用する場合、検索領域の候補は、LBT結果を通過した利用可能なサブバンド間で分散または再分散され得る。これにより、gNBのスケジューリングがより柔軟になり、LBTの結果によりよく適応できるようになる。検索領域の配布/再配布は、gNBに配布または再配布を実行するのに十分な時間を与えるために、初期またはデフォルトのCORESETを除くすべてのCORESETに対して有効であり得る。
【0142】
配信/再配信は、LBTを通過したサブバンドの数に応じて候補の数を示したり修正したりするRRC構成に基づき得る。他の実施形態によれば、式ベースのアプローチを採用することができ、それに従って、UEは、LBTを通過したサブバンド内の候補の数を計算し得る。以下に、LBTの結果に基づいて構成が固定されたRRC構成の例、つまり使用可能なCORESETの数を示す。
duration INTEGER (2..2559)
OPTIONAL, -- Need R
monitoringSymbolsWithinSlot BIT STRING (SIZE (14))
OPTIONAL, -- Cond Setup
controlResourceId(s) SEQUENCE {
ControlResourceseId BIT STRING {
nrofCandidates SEQUENCE {
aggregationLevel1 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel2 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel4 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel8 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel16 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8}
}
}
.
.
.
ControlResourceseId BIT STRING {
nrofCandidates SEQUENCE {
aggregationLevel1 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel2 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel4 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel8 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8},
aggregationLevel16 ENUMERATED {n0, n1, n2, n3, n4, n5, n6, n8}
}
}
}
【0143】
さらなる実施形態によれば、いわゆるバックアップCORESETが提供され得る。
図14は、gNB COT内で使用されるバックアップCORESETを提供するための実施形態を示している。認可されていない帯域の使用を想定する場合、帯域のいくつかのまたは複数がLBT手順に合格しない可能性があるため、gNBや別のUEなどの送信エンティティが受信UEに向けて制御情報を送信するために使用できない。実施形態によれば、バックアップCORESETは、送信されるサブバンドのいくつかまたはすべてに提供され得る。例えば、
図14に示すように、CORESET C1~C4のそれぞれについて、それぞれのバックアップCORESET C1'~C4'が異なるサブバンドで提供される。したがって、バックアップCORESETは、LBTに失敗したサブバンドのLBT結果が成功するサブバンドのgNB COT内に提供される。バックアップの場所の表示は、DCIのように、物理的なシグナリングまたは送信に基づいてアクティブ化/非アクティブ化するRRCメッセージで予め構成されているか、DCIで動的に割り当てられて通信される。これにより、gNBはLBTの成功したサブバンド上でより多くのUEをスケジュールできるようになり、遅延の削減に役立つ。
【0144】
図14は、バックアップCORESETの使用例を示しており、時間t0で、サブバンドSB1とサブバンドSB3とのLBT結果が失敗すると、時間t0:bkupでサブバンドSB0とSB2とにリソースが割り当てられる。したがって、サブバンドSB1およびSB3に送信がなかったことを認識する受信UEは、その事前構成から、またはCORESET C1およびCORESET C3の受信制御情報のシグナリングから、さらなるPDCCHのようなさらなる制御情報がバックアップCORESETから復号されるように、バックアップCORESETが示された位置でサブバンドSB0、SB2に見出され得ることを認識し得る。時間t1では、同様の状況が想定されるが、サブバンドSB0およびSB2に障害が発生すると、サブバンドSB1およびSB3にバックアップCORESET C1'およびC3'が提供される。
【0145】
実施形態によれば、UEは、例えば、LBT障害のため、またはgNBがCORESETを送信しないため、および/またはUEがサブバンドのいずれかからも制御情報を復号しないために、サブバンド内のCORESETの存在を検出しないUEに応答する1つまたは複数のバックアップCORESETを使用することができる。
【0146】
上記の実施形態は、認可されていないスペクトルのサブバンドと組み合わせて説明されるが、UEが1つまたは複数のCORESETからの制御情報を正常に復号しない場合に制御情報を復号できるように、バックアップCORESETを認可されたスペクトルに提供することもできる。そのような状況では、UEは、復号が成功する異なる周波数リソースおよび/または時間リソースでバックアップCORESETを使用し得る。異なる周波数リソースおよび/または時間リソースは、同じ周波数帯域内または異なる周波数帯域内にあり得る。
【0147】
本発明のさらに他の実施形態によれば、CORESETは、隣接する周波数帯域間の境界、例えば、NR-Uの場合のサブバンド境界に制限され得る。このアプローチは、CORESETまたは検索領域のグループ化を使用しないアプローチと、CORESETまたは検索領域のグループ化を使用するアプローチとに等しく適用される。いくつかのまたはすべての周波数帯域が認可されていないスペクトルに含まれ得る。
図15は、検索領域を周波数帯域の境界に制限する実施形態を概略的に示している。例えば、検索領域は20MHzにまたがり得、
図15には、周波数帯域SB1およびSB2の境界にあるそれぞれの周波数帯域SB1およびSB2のリソースに配置された検索領域00~11が示されており、検索領域00、10および検索領域01、11は、それぞれ、両方の周波数帯域の連続する周波数範囲にまたがっている。
図15に示される実施形態では、他の検索領域は、上記の実施形態のように、周波数帯域内の他の場所に提供され得る。
図15は、周波数帯域SB3およびSB4の境界にあるリソースに配置された検索領域21~31が示されていることをさらに示している。周波数帯域間の検索領域を周波数帯域境界で所定の周波数範囲に制限することにより、複数の周波数帯域を復号するUEは、
図15に示す20MHzのように、限られた帯域幅でのみブラインド復号を実行する。2つの周波数帯域SB1およびSB2の全帯域幅を復号する代わりに、例えば、40MHzの帯域幅を復号する代わりに、より小さな帯域幅のみが考慮される。上記のような検索領域の配置は、UEが、UEのRF能力に応じて、2つまたは4つ以上の隣接する周波数帯域で同時に常にブラインド復号を実行できるように、事前に構成され得る。さらに、UEは、コア帯域幅のみを監視するように構成され得、少なくともCORESETの期間中または事前設定されたタイマの期間中、CORESET帯域幅外の任意のPDCCH情報を受信することを期待しない。
全体
【0148】
本発明の実施形態は上で詳細に説明されており、それぞれの実施形態および態様は、個別に実施することができ、または2つ以上の実施形態または態様を組み合わせて実施することができる。
【0149】
本発明の様々な態様の上記の実施形態に関して、それらは、通信がgNBまたはUEのような送信機と、UEおよびgNBのような受信機との間で行われる環境で説明されていることに留意されたい。しかしながら、本発明はそのような通信に限定されず、むしろ、上記の原理は、D2D、V2V、V2X通信のようなデバイス間通信にも等しく適用され得る。このようなシナリオでは、通信はそれぞれのデバイス間のサイドリンクを介して行われる。送信機は第1のUEであり、受信機はサイドリンクリソースを使用して通信する第2のUEである。
【0150】
実施形態によれば、無線通信システムは、地上ネットワーク、または非地上ネットワーク、あるいは受信機として航空機もしくは宇宙船、またはそれらの組み合わせを使用するネットワークまたはネットワークのセグメントを含み得る。
【0151】
実施形態によれば、UEは、移動端末もしくは固定端末、IoTデバイス、地上車両、航空機、ドローン、建物、または、センサやアクチュエータなどの無線通信システム、もしくはWifi非AP STA(AP =アクセスポイント、STA =ステーション)、例えば、802.11axもしくは802.11beを使用してアイテム/デバイスが通信できるようにするネットワーク接続を備えたその他のアイテムもしくはデバイス、のうちの1つまたは複数を含み得る。実施形態によれば、基地局は、マクロセル基地局もしくはスモールセル基地局、または衛星や宇宙のような宇宙船、もしくは無人航空機システム(UAS)のような航空機、例えば、テザーUAS、空気より軽いUAS(LTA: lighter than air)、空気より重いUAS(HTA: heavier than air)、高高度UASプラットフォーム(HAP: high altitude UAS platforms)、あるいは、ネットワーク接続を備えたアイテムもしくはデバイスが無線通信システムもしくはWifi AP STA、802.11axもしくは802.11beを使用して通信できるようにする送信/受信ポイント(TRP)、の1つまたは複数を含み得る。
【0152】
説明された概念のいくつかの態様は、装置の文脈で説明されてきたが、これらの態様は、対応する方法の説明も表すことは明らかであり、ブロックまたはデバイスは、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈で説明される態様はまた、対応するブロックもしくはアイテム、または対応する装置の特徴の説明を表す。
【0153】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログおよび/もしくはデジタル回路を使用するハードウェア、ソフトウェア、1つもしくは複数の汎用もしくは特殊目的のプロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実装され得る。例えば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境で実施され得る。
図16は、コンピュータシステム500の例を示している。ユニットまたはモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つまたは複数のコンピュータシステム500上で実行され得る。コンピュータシステム500は、特殊目的または汎用デジタル信号プロセッサのような1つまたは複数のプロセッサ502を含む。プロセッサ502は、バスまたはネットワークのような通信インフラストラクチャ504に接続されている。コンピュータシステム500は、メインメモリ506、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および二次メモリ508、例えば、ハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブを含む。二次メモリ508は、コンピュータプログラムまたは他の命令をコンピュータシステム500にロードすることを可能にし得る。コンピュータシステム500は、ソフトウェアおよびデータがコンピュータシステム500と外部デバイスとの間で転送されることを可能にするために、通信インターフェース510をさらに含み得る。通信は、通信インターフェースによって処理することができる電子、電磁気、光、または他の信号からのものであり得る。通信は、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル512を使用し得る。
【0154】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般に、リムーバブルストレージユニットまたはハードディスクドライブにインストールされたハードディスクなどの有形の記憶媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム500にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、メインメモリ506および/または二次メモリ508に格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース510を介して受信され得る。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム500が本発明を実施することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ502が、本明細書に記載の方法のいずれかなど、本発明のプロセスを実施することを可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表し得る。開示がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、通信インターフェース510のようなインターフェースであるリムーバブルストレージドライブを使用してコンピュータシステム500にロードされ得る。
【0155】
ハードウェアまたはソフトウェアでの実装は、それぞれの方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協調する(または協調することができる)電子的に読み取り可能な制御信号が格納された、クラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどのデジタルストレージ媒体を使用して実行され得る。したがって、デジタルストレージ媒体はコンピュータで読み取り可能であり得る。
【0156】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協調することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0157】
概して、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えたコンピュータプログラム製品として実施することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに方法の1つを実行するために動作可能である。プログラムコードは、例えば、機械可読キャリアに格納され得る。
【0158】
他の実施形態は、機械可読キャリアに格納された、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。言い換えれば、本発明の方法の実施形態は、したがって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0159】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムをその上に記録して備えるデータキャリア(またはデジタルストレージ媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、データ通信接続を介して、例えばインターネットを介して転送されるように構成され得る。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するように構成または適合された処理手段、例えば、コンピュータ、またはプログラマブル論理デバイスを含む。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能のいくつかまたはすべてを実行することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協調し得る。概して、これらの方法は、任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
【0161】
上記の実施形態は、本発明の原理の単なる例示である。本明細書に記載の配置および詳細の修正および変形は、当業者には明らかであることが理解される。したがって、本明細書の実施形態の説明および説明として提示された特定の詳細によってではなく、この後に記載の特許請求の範囲によってのみ制限されることが意図されている。
【符号の説明】
【0162】
BS 基地局
CBR チャネルビジー率
D2D デバイス間
EN 緊急通知
eNB 進化したノードB(基地局)
FDM 周波数分割多重
LTE 長期的進化
PC5 D2D通信にサイドリンクチャネルを使用するインターフェース
PPPP パケット優先度ごとのProSe
PRB 物理リソースブロック
ProSe 近接サービス
RA 資源の配分
SCI サイドリンク制御情報
SL サイドリンク
sTTI 短い送信時間間隔
TDM 時分割多重
TDMA 時分割多元接続
TPC 送信電力制御/送信電力コマンド
UE ユーザエンティティ(ユーザ端末)
URLLC 超信頼性の低レイテンシ通信
V2V 車両車両間
V2I 車両からインフラストラクチャへ
V2P 車両から歩行者へ
V2N 車両からネットワークへ
V2X 車両からすべて、つまりV2V、V2I、V2P、V2N