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特許7383821アトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】アトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用組成物
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/105 20160101AFI20231113BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20231113BHJP
   A61K 35/644 20150101ALI20231113BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20231113BHJP
   A61K 36/282 20060101ALI20231113BHJP
   A61K 36/31 20060101ALI20231113BHJP
   A61K 36/43 20060101ALI20231113BHJP
   A61K 36/725 20060101ALI20231113BHJP
   A61K 36/79 20060101ALI20231113BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20231113BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20231113BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231113BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
A23L33/105
A61K8/9789
A61K35/644
A61K36/185
A61K36/282
A61K36/31
A61K36/43
A61K36/725
A61K36/79
A61P17/00
A61P37/08
A61P43/00 121
A61Q19/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022535233
(86)(22)【出願日】2021-03-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-08
(86)【国際出願番号】 KR2021002796
(87)【国際公開番号】W WO2021235659
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0060273
(32)【優先日】2020-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518410847
【氏名又は名称】ナム ジョン ヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ナム ジョン ヒョン
【審査官】川崎 良平
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2007-0121333(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0097336(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1874462(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0046605(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 33/00-33/29
A61K 8/00- 8/99
A61K 36/00-36/9068
A61Q 1/00-90/00
FSTA/CAplus/AGRICOLA/BIOSIS/MEDLINE/EMBASE(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
白いインパチェンス抽出物、クソニンジン抽出物、及びダイコン抽出物を有効成分とする、アトピー皮膚炎疾患の改善用組成物。
【請求項2】
前記白いインパチェンス抽出物は、白いインパチェンスの水抽出物、エタノール抽出物、あるいは水及びエタノールの混合溶媒の抽出物であり、前記クソニンジン抽出物は、クソニンジンの水抽出物、エタノール抽出物、あるいは水及びエタノールの混合溶媒の抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記白いインパチェンス抽出物が第1原料として用いられ、前記クソニンジン抽出物及び前記ダイコン抽出物が第2原料として用いられ、前記第1原料および前記第2原料の抽出物は、1:0.2~1.5の重量比で混合されることを特徴とする請求項に記載の組成物。
【請求項4】
ナツメ、ゴミシ、クコシ、ハンノキ、トシシおよびイワベンケイのうち少なくともいずれか一つの抽出物をさらに含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
蜂蜜をさらに含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1からのいずれか1項に記載の組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防または改善用健康機能食品。
【請求項7】
前記健康機能食品が天然のお茶組成物であることを特徴とする請求項に記載の健康機能食品。
【請求項8】
請求項1からのいずれか1項に記載の組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用薬学的組成物。
【請求項9】
請求項1からのいずれか1項に記載の組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防または改善用化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、アトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用組成物に関し、また、これを含む機能性食品および薬学組成物に関する。
[背景技術]
【0002】
アトピー皮膚炎は、再発性慢性皮膚疾患であって、乳幼児期で頻繁に発生するが、成人までも持続したり、成人になって新しく発病することもあり、最近、その有病率が増加している傾向にある(Kor J Pharmacogn.,43:59-65,2012)。アトピー皮膚炎は、掻痒感、皮膚乾燥症、毛嚢周囲こう進、口脣炎、苔蘚化、濕疹樣病変などの症状を特徴的に示す(Korean J Invest Dermatol.,14:67-72,2007)。
【0003】
アトピー皮膚炎の原因は、まだ明確に糾明されていないが、IgEの異常増加、細胞免疫の中枢的役割を担当するT細胞の数的減少と機能低下、単核球とマクロファージの浸潤、肥満細胞と好酸球の数的増加、CD4+Tリンパ球などの数的増加などの免疫学的要因が報告されており(J Invest Dermatol.,96:523-526,1991;J Invest Dermatol.,97:389-394,1991;Immunol.,11:81-88,1999;Curr Drug Targets Inflamm Allergy.,2:199-120,2003;J Allergy Clin Immunol.,107:871-877,2001;Adv Immunol.,78:57,2001;International Immunology,14(7):767-773,2002;Pediatr Allergy Immunol.,19:605-613,2008)、特にTh1細胞と比べてTh2細胞の数的増加によるTh1/Th2不均衡が重要な要因と知られている(Kor J Pharmacogn,43:59-65,2012)。
【0004】
最近、アトピー皮膚炎患者においてTARCとMDCの血清濃度が顕著に増加するという報告があり(J Allergy Clin Immunol.,113(2):334-340)、アトピー皮膚炎動物モデルにおいてTARCとMDCの皮膚発現が増加するという報告があり、アトピー皮膚炎の治療物質として使用されるシクロスポリンAやコルチコステロイドをアトピー皮膚炎患者に投与した場合、MDCおよびTARCの血清濃度が減少するという報告がある(J Dermatol Sci.,34:201-208,2004)。また、試験管内実験でヒト角質形成細胞株HaCaT細胞にINF-γやTNF-αを処理した場合、MDCおよびTARCが多量発現し、このような発現を抑制できる物質は、アトピー皮膚炎治療剤として使用できることが提示されたことがある(Int Immunol.,14(7):767-773,2002)。
【0005】
現在、アトピー性皮膚炎の治療剤として炎症反応とサイトカイン(cytokine)の生産を抑制するステロイド剤が主に用いられているが、長期間投与する場合、皮膚の萎縮や成長遅延可能性などの色々な副作用を招いて、最近では、非ステロイド剤の使用が増加している。しかしながら、非ステロイド剤も、紅斑、かゆみ、浮腫、浸軟および苔蘚化などの症状と免疫力弱化などの多様な副作用を有していて、根本的なアトピー性皮膚炎の治療が難しいのが現状である(Arellano FM et al.,J Invest Dermatol.2007 Apr;127(4):808-16.)。したがって、相対的に安全性の高い天然物から治療効果に優れた物質を探すための研究が必要である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
【0006】
本発明の目的は、副作用がなく、摂取に拒否感がなくて、疾患が発病する前に容易に予防でき、発病後にも持続的な摂取によって疾患を改善または治療できる組成物を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、容易に摂取可能で、老若男女誰でも容易に摂取し、日常生活で便利に利用できるので、疾患の発病前に容易に疾患を予防でき、発病後にも持続的な摂取によって疾患を改善させることができる健康機能食品を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、副作用がなく、摂取に拒否感がなくて、疾患が発病する前に容易に予防でき、発病後にも持続的な摂取によって疾患を改善または治療できる薬学組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
【0009】
本発明の目的を達成するために、本発明は、白いインパチェンス抽出物を有効成分とする、アトピー皮膚炎疾患改善用組成物を提供することにある。
【0010】
一実施例によれば、前記抽出物は、水、エタノールまたはこれらの混合溶媒の抽出物であることが好ましい。
【0011】
一実施例によれば、クソニンジン抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0012】
一実施例によれば、第1原料としては、白いインパチェンス抽出物であり、第2原料としては、ダイコン、ナシおよびクソニンジンよりなる群から選ばれた1種以上の抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0013】
一実施例によれば、前記第1原料および第2原料の抽出物は、1:0.2~1.5の重量比で混合されることが好ましい。
【0014】
一実施例によれば、ナツメ、五味子、クコシ、ハンノキ、兎糸子およびイワベンケイのうち少なくともいずれか一つの抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0015】
一実施例によれば、蜂蜜をさらに含むことが好ましい。
【0016】
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明による組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防または改善用健康機能食品を提供する。
【0017】
一実施例によれば、前記健康機能食品が天然のお茶組成物であることが好ましい。
【0018】
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明は、本発明による組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用薬学的組成物を提供する。
【0019】
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明は、本発明による組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防、改善用化粧料組成物を提供する。
[発明の効果]
【0020】
したがって、本発明の組成物は、アトピー皮膚炎疾患患者の気管支平滑筋細胞の増殖を有意的に抑制できるので、アトピー皮膚炎疾患の予防、改善または治療用組成物として効果的である。
【0021】
また、天然物質を利用したものであって、副作用がなく、飲用が容易で、持続的に飲用できるので、水を飲むと同じように日常生活で飲用して、アトピー皮膚炎疾患を予防できる。
[発明を実施するための最良の形態]
【0022】
以下、本発明をより詳細に説明する。
【0023】
本発明は、白いインパチェンス抽出物を有効成分とする、アトピー皮膚炎疾患改善用組成物を提供する。
【0024】
白いインパチェンス(Impatiens arguta)は、ツリフネソウ科(Balsaminaceae)に属するものであり、インド、マレーシア、中国などに分布する一年生植物であり、リウマチ性関節炎などに効能がある。茎、葉、種子および花を利用することができる。
【0025】
本明細書において、「抽出物」とは、抽出対象である植物の茎、葉、実、花、根、これらの混合物などを水、炭素数1~4の低級アルコール(メタノール、エタノール、ブタノールなど)、メチレンクロリド、エチレン、アセトン、ヘキサン、エーテル、クロロホルム、エチルアセテート、ブチルアセテート、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルスルホキシド(DMSO)、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコールまたはこれらの混合溶媒を使って浸出して得られた抽出物、二酸化炭素、ペンタンなど超臨界抽出溶媒を使って得られた抽出物またはその抽出物を分画して得られた分画物を意味し、抽出方法は、活性物質の極性、抽出程度、保存程度を考慮して、冷浸、還流、加温、超音波放射、超臨界抽出など任意の方法を適用することができる。分画された抽出物の場合、抽出物を特定溶媒に懸濁させた後、極性の異なる溶媒と混合・静置させて得られた分画物、前記粗抽出物をシリカゲルなどが充填されたカラムに吸着させた後、疎水性溶媒、親水性溶媒またはこれらの混合溶媒を移動相として得られた分画物を含む意味である。また、前記抽出物の意味には、凍結乾燥、真空乾燥、熱風乾燥、噴霧乾燥などの方式で抽出溶媒が除去された濃縮された液状の抽出物または固形状の抽出物が含まれる。好ましくは、抽出溶媒として水、エタノールまたはこれらの混合溶媒を使って得られた抽出物、さらに好ましくは、抽出溶媒として水とエタノールの混合溶媒を使って得られた抽出物を意味する。
【0026】
本明細書において「有効成分」とは、単独で目的とする活性を示したり、またはそれ自体で活性がない担体とともに活性を示すことができる成分を意味する。
【0027】
また、本明細書において、「アトピー皮膚炎」は、発生の直接・間接的な原因を問わず、過敏免疫反応を伴って当業界においてアトピー皮膚炎に分類されるすべての疾患を含むものと定義される。通常、アトピー皮膚炎は、発病時期または発病対象によって乳児型アトピー皮膚炎、小児型アトピー皮膚炎、成人型アトピー皮膚炎、および妊婦アトピー皮膚炎に分類されるが、本明細書においてアトピー皮膚炎は、このようなすべての類型のアトピー皮膚炎を含む。
【0028】
また、本明細書において、「改善」は、アトピー皮膚炎の治療、予防および改善(症状の軽減)を含む意味である。
【0029】
本発明の組成物は、有効成分を用途、剤形、配合目的などに応じて治療を意図するアトピー皮膚炎の改善活性を示すことができる限り、任意の量(有効量)で含んでもよいが、通常の有効量は、組成物の全体重量を基準として、0.001重量%~15重量%の範囲内で決定される。ここで、「有効量」とは、適用対象である哺乳動物、好ましくは、ヒトに医療専門家などの提言による投与期間中に本発明の組成物が投与される場合、アトピー皮膚炎の改善効果など意図する医療的・薬理学的効果を示すことができる、本発明の組成物に含まれる有効成分の量をいう。このような有効量は、当業者の通常の能力範囲内で実験的に決定することができる。
【0030】
本発明の組成物は、その有効成分以外に、アトピー皮膚炎の改善効果の上昇・補強などのために、または、皮膚保護活性(紫外線による皮膚損傷抑制、皮膚保湿など)など類似活性の付加を通した服用や摂取の便利性を増進させるために、当業界においてすでに安全性が検証され、当該活性を有するものと公知となった任意の化合物や天然抽出物をさらに含んでもよい。
【0031】
このような化合物または抽出物には、各国薬典(韓国では「大韓民国薬典」)、各国健康機能食品公典(韓国では、食薬処告示である「健康機能食品基準および規格」)などの公定書に載っている化合物または抽出物、医薬品の製造・販売を規律する各国の法律(韓国では、「薬事法」)によって品目許可を受けた化合物または抽出物、健康機能食品の製造・販売を規律する各国法律(韓国では、「健康機能食品に関する法律」)によって機能性が認定された化合物または抽出物が含まれる。例えば、韓国の「健康機能食品に関する法律」によって「過敏免疫反応緩和」によって個別的に機能性を認定されたEnterococcus faecalis加熱処理乾燥粉末、グァバ葉抽出物などの複合物、サルナシ抽出物、小葉抽出物、ピカオプレト粉末などの複合物、PLAG(1-palmitoyl-2-linoleoyl-3-acetyl-rac-glycerol)などと、「過敏皮膚状態改善」によって個別的に機能性を認定されたL.sakei Probio 65、ガンマリノレン酸含有油脂、果菜由来乳酸菌であるL.plantarum CJLP133、プロバイオティクスATPなどがこのような化合物または抽出物に該当する。
【0032】
このような化合物または天然抽出物は、本発明の組成物にその有効成分と共に一つ以上含んでもよい。
【0033】
本発明の組成物は、具体的な様態において、食品組成物として把握することができる。本発明の組成物が食品組成物として把握される場合、その用途は、皮膚過敏反応抑制と理解することができる。
【0034】
本発明の食品組成物は、いかなる形態でも製造でき、例えば、お茶、ジュース、炭酸飲料、イオン飲料などの飲料類、牛乳、ヨーグルトなどの加工乳類、ガム類、モチ、韓菓、パン、菓子、麺などの食品類、錠剤、カプセル、丸剤、顆粒、液状、粉末、片状、ペースト状、シロップ、ゲル、ジェリー、バーなどの健康機能食品製剤類などに製造することができる。本発明の食品組成物は、法律上・機能上の区分において製造・流通時点の施行法規に符合する限り、任意の製品区分を有することができる。例えば、韓国の「健康機能食品に関する法律」による健康機能食品であるか、韓国の「食品衛生法」の食品公典(食薬処告示「食品の基準および規格」)の各食品類型による菓子類、豆類、茶類、飲料類、特殊用途食品などでありうる。
【0035】
本発明の食品組成物には、その有効成分以外に、食品添加物が含んでもよい。食品添加物は、一般的に、食品を製造、加工または保存するに際して、食品に添加されて混合されたり、浸潤される物質として理解することができ、食品と共に毎日、そして長期間摂取されるので、安全性が保障されなければならない。食品の製造・流通を規律する各国法律(韓国では「食品衛生法」である)による食品添加物公典には、安全性が保障された食品添加物が成分面または機能面において限定的に規定されている。韓国の食品添加物公典(食薬処告示「食品添加物基準および規格」)では、食品添加物が成分面において化学的合成品、天然添加物および混合製剤類に区分されて規定されているが、このような食品添加物は、機能面においては、甘味剤、風味剤、保存剤、乳化剤、酸味料、増粘剤などに区分される。
【0036】
甘味剤は、食品に適当な甘味を付与するために使用されるもので、天然のものや合成されたものを全部本発明の組成物に使用することができる。好ましくは、天然甘味剤を使用する場合であり、天然甘味剤としては、とうもろこしシロップ固形物、蜜、スクロース、フルクトース、ラクトース、マルトースなどの糖甘味剤が挙げられる。
【0037】
風味剤は、味や匂いを良くするために使用することができ、天然のものと合成されたものを全部使用することができる。好ましくは、天然のものを使用する場合である。天然のものを使用する場合、風味以外に栄養強化の目的も併行することができる。天然風味剤としては、リンゴ、レモン、ミカン、ブドウ、イチゴ、モモなどから得られたものであるか、茶葉、アマドコロ、竹葉、ケイヒ、菊葉、ジャスミンなどから得られたものであってもよい。また、高麗人参(紅参)、竹の子、アロエベラ、銀杏などから得られたものを使用することができる。天然風味剤は、液状の濃縮液または固形状の抽出物であってもよい。場合によって、合成風味剤が使用でき、合成風味剤は、エステル、アルコール、アルデヒド、テルペンなどが用いられる。
【0038】
保存剤としては、ソルビン酸カルシウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、EDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)などが使用でき、また、乳化剤としては、アカシアガム、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、ペクチンなどが挙げられ、酸味料としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸などが使用できる。酸味料は、味を増進させる目的以外に、微生物の増殖を抑制する目的で食品組成物が適正酸度となるように添加することができる。
【0039】
増粘剤としては、懸濁化剤、沈降剤、ゲル化剤、膨化剤などが使用できる。
【0040】
本発明の食品組成物は、前述したような食品添加物以外に、機能性と栄養性を補充、補強する目的で当業界において公知となっており、食品添加物として安定性が保証された生理活性物質やミネラル類を含むことができる。
【0041】
このような生理活性物質としては、緑茶などに含まれたカテキン類、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB12などのビタミン類、トコフェロール、ジベンゾイルチアミンなどが挙げられ、ミネラル類としては、クエン酸カルシウムなどのカルシウム製剤、ステアリン酸マグネシウムなどのマグネシウム製剤、クエン酸鉄など鉄製剤、塩化クロム、ヨードカリウム、セレニウム、ゲルマニウム、バナジウム、亜鉛などが挙げられる。
【0042】
本発明の食品組成物には、前述したような食品添加物が製品類型によってその添加目的を達成できる適量で含んでもよい。
【0043】
本発明の食品組成物に含んでもよいその他の食品添加物と関連しては、各国食品公典や食品添加物公典を参照することができる。
【0044】
本発明の組成物は、他の具体的な様態においては、薬剤学的組成物として把握することができる。
【0045】
本発明の薬剤学的組成物は、有効成分以外に、薬剤学的に許容される担体を含んで当業界において公知となった通常の方法で投与経路によって経口用剤形または非経口用剤形に製造することができる。ここで、投与経路は、局所経路、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、および粘膜組織を通した直接吸収を含む任意の適切な経路であってもよく、二つ以上の経路を組み合わせて使用することもできる。二つ以上の経路の組み合わせの例は、投与経路による二つ以上の剤形の薬物が組合わせられた場合であって、例えば、一次にいずれか一つの薬物は、静脈内経路に投与し、2次に他の薬物は、局所経路に投与する場合である。
【0046】
薬学的に許容される担体は、投与経路や剤形によって当業界に周知となっており、具体的には、「大韓民国薬典」を含む各国の薬典を参照することができる。
【0047】
本発明の薬剤学的組成物が経口用剤形に製造される場合、好適な担体とともに当業界において公知となった方法によって粉末、顆粒、錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、懸濁液、ウェハーなどの剤形に製造することができる。この際、好適な担体の例としては、ラクトース、グルコース、スクロース、デキストロース、ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどの糖類、とうもろこしデンプン、ジャガイモデンプン、小麦デンプンなどのデンプン類、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース類、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾアート、プロピルヒドロキシベンゾアート、マグネシウムステアレート、鉱物油、麦芽、ゼラチン、タルク、ポリオール、植物性油、エタノール、グリセロールなどが挙げられる。製剤化する場合、必要に応じて適切な結合剤、潤滑剤、崩解剤、着色剤、希釈剤などを含んでもよい。適切な結合剤としては、デンプン、マグネシウムアルミニウムシリケート、デンプン糊、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、グルコース、とうもろこし甘味剤、ソジウムアルギネート、ポリエチレングリコール、ワックスなどが挙げられ、潤滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、シリカ、タルクム、ステアリン酸、そのマグネシウム塩とカルシウム塩、ポリエチレングリコール、グリコールなどが挙げられ、崩解剤としては、デンプン、メチルセルロース、アガ(agar)、ベントナイト、キサンタンガム、アルギン酸またはそのナトリウム塩などが挙げられる。また、希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、グリシンなどが挙げられる。
【0048】
本発明の薬剤学的組成物が非経口用剤形に製造される場合、好適な担体とともに当業界において公知となった方法によって注射剤、経皮投与剤、鼻腔吸入剤および坐剤の形態に製剤化することができる。注射剤に製剤化する場合、好適な担体としては、水性等張溶液または懸濁液を使用でき、具体的には、トリエタノールアミンが含有されたPBS(phosphate buffered saline)や注射用滅菌水、5%デキストロースのような等張溶液などを使用することができる。経皮投与剤に製剤化する場合、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、外用液剤、パスタ剤、リニメント剤、エアロール剤などの形態に製剤化することができる。鼻腔吸入剤の場合、ジクロロフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素などの好適な推進剤を使ってエアロゾルスプレー形態に製剤化することができ、坐剤に製剤化する場合、担体としては、ウィテップゾール(witepsol)、ツイン(tween)61、ポリエチレングリコール類、カカオ脂、ラウリン脂、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンステアレート類、ソルビタン脂肪酸エステル類などを使用することができる。
【0049】
薬剤学的組成物の具体的な製剤化と関連しては、当業界において公知となっており、例えば文献[Remington’s Pharmaceutical Sciences(19th ed.,1995)]などを参照することができる。前記文献は、本明細書の一部として見なされる。
【0050】
本発明の薬剤学的組成物の好ましい投与量は、患者の状態、体重、性別、年齢、患者の重症度、投与経路によって1日に0.001mg/kg~10g/kgの範囲、好ましくは、0.001mg/kg~1g/kgの範囲であってもよい。投与は、1日に1回または数回に分けて行うことができる。このような投与量は、いかなる側面にも本発明の範囲を制限すると解されるべきではない。
【0051】
本発明の組成物は、さらに他の具体的な様態において、化粧料組成物として把握することができる。本発明の組成物が化粧品組成物として把握される場合、その用途は、皮膚過敏免疫または異常免疫による紅斑、乾燥、苔蘚化、浸軟、乾燥、出血などの皮膚トラブル抑制などの用途と理解することができる。
【0052】
本発明の組成物が化粧料組成物として把握される場合にも、当該化粧料組成物は、その用途上、法律上、任意の製品区分を有することができ、具体的には、皮膚トラブルの改善、アトピー皮膚炎の改善などの用途を有する機能性化粧品、非機能性一般化粧品などであってもよい。製品形態においても、任意の製品形態を有することができ、具体的に溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、せっけん、界面活性剤含有クレンジング、オイル、粉末ファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション、スプレーなどの製品形態を有することができる。具体的な製品形態においては、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、パック、スプレーまたはパウダーの剤形などであってもよい。
【0053】
本発明の化粧料組成物は、その有効成分以外に、化粧料組成物に通常的に用いられる成分、例えば、安定化剤、溶解化剤、界面活性剤、ビタミン、色素および香料のような通常の補助剤、および担体を含んでもよい。
【0054】
本発明の剤形がペースト、クリームまたはゲルである場合には、担体成分として動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルクまたは酸化亜鉛などが用いられる。
【0055】
本発明の剤形がパウダーまたはスプレーである場合には、担体成分としてラクトース、タルク、シリカ、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムシリケートまたはポリアミドパウダーが用いられ、特にスプレーである場合には、さらに、ハイドロクロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルのような推進体を含んでもよい。
【0056】
本発明の剤形が溶液または乳濁液である場合には、担体成分として溶媒、溶解化剤または乳濁化剤が用いられ、具体的に水、エタノール、イソプロパノール、エチルカーボネート、エチルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、プロピレングリコール、1,3-ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコール、ソルビタンの脂肪酸エステルなどが用いられる。
【0057】
本発明の剤形が懸濁液である場合には、担体成分として、水、エタノールまたはプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、ポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガなどが用いられる。
【0058】
本発明の剤形が界面活性剤含有クレンジングである場合には、担体成分として、脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、スルホコハク酸モノエステル、イセチオネート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体またはエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどが用いられる。
【0059】
本発明の化粧料組成物は、アトピー皮膚炎の改善活性または皮膚免疫過敏反応抑制活性を示す有効成分を含むことを除いて、当業界において通常的に行われる化粧料組成物の製造方法によって製造することできる。
【0060】
一実施例によれば、クソニンジン抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0061】
クソニンジンは、地上部のものであり、茎は円柱形であり、上部に分岐し、長さ30~80cm、直径0.2~0.6cmである。表面は黄緑色~黄褐色であり、縦稜線がある。質は丈夫であり、よく切断され、切断面の中間には髄がある。葉は互生し、濃い緑色~緑茶色であり、つぶれやすい。完全なものは、展開すると、3回羽状に深く裂け、裂片および小裂片は円形または長い楕円形であり、両面には微細な毛で覆われている。特有な匂いがあり、味は若干苦い。解熱剤、止血剤、皮膚病治療剤に用いられ、その他、抗菌、抗ウイルスおよび抗酸化作用なども知られていて、最近では、乳がん細胞に対する抗がん効果が立証されている。
【0062】
白いインパチェンスとクソニンジン抽出物は、1:0.05~2.0重量比で混合されることが好ましい。
【0063】
一実施例によれば、第1原料としては、白いインパチェンス抽出物であり、第2原料としては、ダイコン、ナシおよびクソニンジンよりなる群から選ばれた1種以上の抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0064】
一実施例によれば、前記ダイコン抽出物は、ダイコンの粉砕物から液状成分をダイコン抽出物として回収する段階を経てダイコン抽出物を準備することが好ましい。
【0065】
一実施例によれば、前記第1原料および第2原料の抽出物は、1:0.2~1.5の重量比で混合されることが好ましい。
【0066】
一実施例によれば、ナツメ、五味子、クコシ、ハンノキ、トシシおよびイワベンケイのうち少なくともいずれか一つの抽出物をさらに含むことが好ましい。
【0067】
より好ましくは、前記抽出物は、乳酸菌発酵産物として使用される。
【0068】
本発明において使用される乳酸菌は、Lactobacillus casei,Lactobacillus acidophillus,Lactobacillus plantarum,Lactobacillus amylophillus,Lactobacillus fermentum,Lactobacillus curvatus,Lactobacillus bulgaricus,Lactobacillus delbrueckii subsp.lactis,Bifidobacterium breve,Lactobacillus gasseriなどが使用できる。その中でも、ラクトバチルス・カルバタス(Lactobacillus curvatus)が好ましく、より好ましくは、アミロフィルス(Lactobacillus amylophilus)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)またはこれら2種の混合菌がさらに有利に使用できる。このように本発明において使用される乳酸菌は、全部通常的に容易に入手可能な広く知られた公知の菌であるか、市販の菌であるから、その乳酸菌の入手には何の困難がない。
【0069】
一実施例によれば、蜂蜜をさらに含むことが好ましい。
【0070】
本発明のさらに他の目的を達成するために、本発明による組成物を含むアトピー皮膚炎疾患の予防または改善用健康機能食品を提供する。
【0071】
一実施例によれば、前記健康機能食品が天然のお茶組成物であることが好ましい。
[発明を実施するための形態]
【0072】
以下、本発明を実施例および実験例を参照して説明する。しかしながら、本発明の範囲がこのような実施例および実験例に限定されるものではない。
【0073】
製造例1:試料の準備
白いインパチェンス(抽出部位:葉)の抽出物を製造して、アトピー皮膚炎疾患の改善活性を確認した。抽出物は、白いインパチェンス葉の乾燥粉末に10倍重量の70%エタノールを加えて、50℃で6時間ずつ2回反復抽出してろ過した後、減圧濃縮および凍結乾燥して、粉末状を得た。
【0074】
クソニンジンは、白いインパチェンス抽出物と同じ方法で製造して粉末状を得た。
【0075】
ダイコンとナシ抽出物は、ミキサーで粉砕した3Mフィルターでろ過し、液状抽出物と固形成分を分離した。液状成分を120℃で1.5気圧で15分間加圧滅菌し、常温で冷却して、pH6.2~6.6で滴定し、4℃で保管した。
【0076】
ナツメ、ゴミシ、クコシ、ハンノキ、トシシおよびイワベンケイの抽出物を白いインパチェンス葉と同じ方法でして粉末状をそれぞれ得た。
【0077】
蜂蜜は、市中で販売する智異山の天然蜂蜜(智異山モヒャンゴル農場)を使用した。
【0078】
実施例:
前記抽出物を利用して下記表1のように組成物を得た。
【0079】
【表1】
【0080】
<製造例>アトピー皮膚炎動物モデルの製造
アトピー皮膚炎に効果があるかを動物モデルで確認するために、アトピー皮膚炎が誘発された動物モデルを製作した。具体的に、5~6週齢のNc/Ngaマウス(Japanese fancy mice,Nishiki-Nezumi,Japan)の背中部位をきれいに除毛し、除毛済みの皮膚の微細傷が治るように24時間の間放置した後、1%DNCB溶液(アセトン:オリーブオイル=3:1)200ulを背中部位に塗布して、皮膚炎を起こした。4日後、1週間に2~3回ずつ0.2%DNCB溶液150ulを背中部位に4~5週塗布して、皮膚炎が十分に誘発されて、背中部位の痂皮が全部剥がれて、治療薬物の透過が容易になり、新しい皮膚炎が形成されることで掻く行動が深刻化されると、DNCB処理を中断し、アトピー皮膚炎動物モデルとして製造した。
【0081】
<実験例1>アトピー動物モデルで抽出物の抗アトピー効果
<1>官能評価
実施例および比較例組成物の抗アトピー効果をアトピー動物モデルで確認するために、アトピー皮膚炎が誘導された動物モデルに抽出物を処理し、臨床的目視評価法を利用して官能評価を行った。具体的に、アトピー皮膚炎が誘導された製造例1の動物モデルで実施例および比較例組成物処理を終了した10日後から、対照群は30%1,3-ブチレングリコール(1,3-butylene glycol)を、実験群は前記実施例および比較例の組成物を200ulずつ1日に2回、8週間原液塗布して、2週間隔で臨床的目視評価法を利用して官能評価を行った。目視評価の結果は、紅斑(erythema)、かゆみと乾燥皮膚(Pruritus & Dry Skin)、浮腫と血腫(Edema & escoriation)、浸軟(Erosion)、そして苔蘚化(Lichenification)に分けられる5つの評価項目をそれぞれ評価した点数の総和で示した。それぞれの項目は、なし(0)、弱い(1)、重症度(2)、ひどい(3)で採点されて、最小0点から最高15点までの点数を得ることができ、一般的に、DNCBを利用して皮膚炎を誘発する場合、約12~13点なら、皮膚炎が最高潮に達したと判断することができる。
【0082】
その結果、無処理群およびブチレングリコールのみを単独処理した対照群または比較例の組成物と比べて、本発明による実施例の組成物全部においてアトピー状態を好転させる傾向を示した。したがって、本発明による組成物がアトピー動物モデルでその症状を好転させるのに顕著な効果を示すことを確認した。
【0083】
<製造例1>薬学的製剤の製造
<1-1>散剤の製造
実施例1の組成物 20mg
乳糖 20mg
【0084】
前記の成分を混合した後、気密袋に充填して、散剤を製造した。
【0085】
<1-2>錠剤の製造
実施例1の組成物 10mg
トウモロコシデンプン 100mg
乳糖 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
【0086】
前記の成分を混合した後、通常の錠剤の製造方法によって打錠して、錠剤を製造した。
【0087】
<製造例2>食品の製造
本発明の実施例1の組成物を含む食品を次のように製造した。
【0088】
<健康飲料の製造>
実施例1の組成物 100mg
クエン酸 100mg
オリゴ糖 100mg
梅の実濃縮液 2mg
タウリン 100mg
精製水を加えて 全体500ml
【0089】
通常の健康飲料の製造方法によって前記の成分を混合した後、約1時間の間85℃で撹拌加熱した後、作られた溶液をろ過して、滅菌された1L容器に取得して、密封滅菌した後、冷蔵保管した後、本発明の健康飲料組成物の製造に使用する。
【0090】
前記組成比は、比較的嗜好飲料に適合した成分を好ましい実施例で混合組成したが、需要階層、需要国家、使用用途など地域的、民族的嗜好度によってその配合比を任意に変形実施しても構わない。
【0091】
<製造例3>化粧品の製造
<柔軟化粧水(スキン)>
本発明の実施例1の組成物を含むアトピー皮膚用柔軟化粧水を製造するために、下記のように配合して、通常の化粧品分野における製造方法によって製造することができる。
【0092】
実施例1の組成物 20重量%
1,3-ブチレングリコール 3.0重量%
グリセリン 5.0重量%
ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油 0.2重量%
エタノール 8.0重量%
クエン酸 0.02重量%
クエン酸ナトリウム 0.06重量%
防腐剤 微量
香料 微量
精製水 To 100