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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-10
(45)【発行日】2023-11-20
(54)【発明の名称】複素環化合物及びその用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20231113BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20231113BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20231113BHJP
   A01N 47/02 20060101ALI20231113BHJP
   A01N 47/40 20060101ALI20231113BHJP
   A01N 57/18 20060101ALI20231113BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
C07D471/04 108Q
C07D471/04 CSP
C07D487/04 144
A01N43/90 103
A01N47/02
A01N47/40 Z
A01N57/18 Z
A01N43/90 104
A01P7/04
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2023511692
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2022016390
(87)【国際公開番号】W WO2022210999
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】P 2021063247
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000169
【氏名又は名称】クミアイ化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】有末 芳
(72)【発明者】
【氏名】野城 和貴
(72)【発明者】
【氏名】小池 周佑
(72)【発明者】
【氏名】増井 昇
【審査官】伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-024859(JP,A)
【文献】特開2020-079324(JP,A)
【文献】特開2020-105188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01N
A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式[I]
[式中、
m及びnは、各々独立して0、1又は2の整数を示し、m及びnの和は0~2の整数の範囲であり、
は、水素原子、シアノ基又は無置換の若しくはハロゲン原子で置換されたC~Cアシル基を示し、
は、C~Cアルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基を示し、
は窒素原子を示し、
は炭素原子を示し、又は
は炭素原子を示し、
は窒素原子を示し、
、結合を示し、
は、窒素原子又はR で置換された炭素原子を示し、
は、窒素原子又はR で置換された炭素原子を示し、
、A、A、A、A及びAは、各々独立して窒素原子、又はそれぞれR、R、R、R、R及びRで置換された炭素原子を示し、
、R、R、R、R、R、R、R及びRは、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、アジド基、シアノ基、ニトロ基、C~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、ヒドロキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~Cアルケニル基、C~Cアルキニル基、C~Cシクロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、ヒドロキシC~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~Cシクロアルケニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルケニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキニル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリール基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリール基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基、C~Cハロアルコキシ基、シアノC~Cアルコキシ基、ヒドロキシC~Cアルコキシ基、C~CハロアルコキシC~Cアルコキシ基、C~CアルコキシC~Cハロアルコキシ基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、C~CシクロアルキルC~Cアルコキシ基、C~Cハロシクロアルキルオキシ基、シアノC~Cシクロアルキルオキシ基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルコキシ基、(シアノC~Cシクロアルキル)C~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルチオC~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルスルフィニルC~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルスルホニルC~Cアルコキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキルオキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキルオキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリールオキシ基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリールオキシ基、スルファニル基、ペンタハロスルファニル基、C~Cアルキルチオ基、C~Cアルキルスルフィニル基、C~Cアルキルスルホニル基、C~Cハロアルキルチオ基、C~Cハロアルキルスルフィニル基、C~Cハロアルキルスルホニル基、C~Cシクロアルキルチオ基、C~Cシクロアルキルスルフィニル基、C~Cシクロアルキルスルホニル基、C~Cハロシクロアルキルチオ基、C~Cハロシクロアルキルスルフィニル基、C~Cハロシクロアルキルスルホニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルチオ基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルチオ基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基、基-S(R12)=NH、基-S(R12)=NC≡N、基-S(R12)=NC(=O)R13、基-S(R12)(=O)=NH、基-S(R12)(=O)=NC≡N、基-S(R12)(=O)=NC(=O)R13、C~C12アリールチオ基、C~C12アリールスルフィニル基、C~C12アリールスルホニル基、C~C12ヘテロアリールチオ基、C~C12ヘテロアリールスルフィニル基、C~C12ヘテロアリールスルホニル基、アミノ基、モノ(C~Cアルキル)アミノ基、ジ(C~Cアルキル)アミノ基、(ジ(C~Cアルキル)スルフィニリデン)アミノ基、ジ(C~Cアルキル)ホスホリル基、C~Cアシル基、C~Cハロアシル基、ヒドロキシイミノC~Cアルキル基、ヒドロキシイミノ(アミノ)C~Cアルキル基、C~CアルコキシイミノC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシイミノC~Cアルキル基、カルボキシル基、C~Cアルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、モノ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~Cハロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(シアノC~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~CアルコキシイミノC~Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノメチリデンアミノカルボニル基、アミノチオカルボニル基、モノ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基、又はN-(C~Cアルコキシ)-N-(C~Cアルキル)アミノカルボニル基を示し、
10は、水素原子、C~C12アルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~C12ハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cアルケニル基、C~Cハロアルケニル基、C~Cアルキニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキニル基、C~Cハロアルキニル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリルC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリール基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリール基を示し、
11は、ハロゲン原子、アジド基、シアノ基、ニトロ基、C~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cハロアルコキシ基、C~Cシクロアルキル基、ペンタハロスルファニル基、C~Cアルキルチオ基、C~Cアルキルスルフィニル基、C~Cアルキルスルホニル基、C~Cハロアルキルチオ基、C~Cハロアルキルスルフィニル基、C~Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C~Cアルキル)アミノ基、又はジ(C~Cアルキル)アミノ基を示し、
12及びR13は、各々独立してC~Cアルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基を示す]で表される化合物又はその塩。
【請求項2】
は、窒素原子を示し、
及びAは、それぞれR及びRで置換された炭素原子を示す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
及びAは、それぞれ窒素原子を示し、
は、窒素原子を示し、
は、炭素原子を示し、
、A、A、A、A及びAは、それぞれR、R、R、R、R及びRで置換された炭素原子を示す、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
、R、R、R、R及びRは、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、C~Cハロアルコキシ基又はシアノC~Cアルコキシ基を示す、請求項3に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
は、C~Cアルキル基を示す、請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
10は、C~C12ハロアルキル基を示す、請求項1~5のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
一般式[I]で表される化合物が、一般式[Ia]
(式中、A、A、A、A、A、A、A、A、m、n、R、R及びR10は、請求項1と同じ意味を示す。)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
一般式[I]で表される化合物が、一般式(A)
(式中、n、R、R、R、R及びR10は、請求項1と同じ意味を示す。)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
nが2であり、R、R及びRがそれぞれ水素原子であり、RがC~Cハロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、C~Cハロアルコキシ基又はシアノC~Cアルコキシ基であり、R10が、C~C12ハロアルキル基である、請求項8に記載の化合物又はその塩。
【請求項10】
一般式[I]で表される化合物が、一般式(B)
(式中、R、R、R及びR10は、請求項1と同じ意味を示す。)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
一般式[I]で表される化合物が、一般式(C)
(式中、m、n、R、R、R及びR10は、請求項1と同じ意味を示す。)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項12】
一般式[I]で表される化合物が、一般式(D)
(式中、A、A、A、A、A及びR10は、請求項1と同じ意味を示す。)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項13】
、A及びAは、各々独立して窒素原子、又はそれぞれR、R及びRで置換された炭素原子を示す、請求項12に記載の化合物又はその塩。
【請求項14】
請求項1~13のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物。
【請求項15】
農薬組成物が、さらに界面活性剤を含有する、請求項14に記載の農薬組成物。
【請求項16】
請求項1~13のいずれかに記載の化合物又はその塩を活性成分として含有する有害生物防除剤。
【請求項17】
有害生物防除剤が、殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤である、請求項16に記載の有害生物防除剤。
【請求項18】
農園芸用植物を栽培する水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場における有害生物に対して、防除効力を有する、請求項17に記載の有害生物防除剤。
【請求項19】
農園芸用植物が、育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物である、請求項18に記載の有害生物防除剤。
【請求項20】
請求項1~13のいずれかに記載の化合物又はその塩の有効成分量を使用する有害生物の防除方法。
【請求項21】
請求項1~13のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物を、農園芸用作物または農園芸用作物を生育させようとする若しくは生育している場所に対して、同時に又は分割して作用させることによる、有害生物の防除方法。
【請求項22】
有害生物防除剤を施用する場所が、水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場である、請求項20又は21に記載の有害生物の防除方法。
【請求項23】
請求項1~13のいずれかに記載の化合物又はその塩を殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤として使用する請求項20~22のいずれかに記載の有害生物の防除方法。
【請求項24】
請求項16~19のいずれかに記載の有害生物防除剤を、農園芸用作物に対する有害生物の防除に使用する、有害生物防除剤の使用。
【請求項25】
前記一般式[I]において、R10が水素原子である、請求項1に記載の一般式[I]で表される化合物又はその塩。
【請求項26】
請求項25に記載の化合物又はその塩を原料とすることを特徴とする、請求項1に記載の一般式[I]で表される化合物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な複素環化合物又はその塩、該誘導体又はその塩を有効成分として含有する有害生物防除剤及び製造中間体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、殺虫活性を有する化合物が記載されている。
【0003】
特許文献2には、殺虫活性を有し、単環式の基と結合した化合物が記載されている。
【0004】
特許文献3には、殺虫活性を有し、単環式の基と窒素-炭素結合で結合した化合物が記載されている。
【0005】
特許文献4には、殺虫活性を有するジアリールアゾール化合物が記載されている。
【0006】
特許文献5には、殺虫活性を有するアルコキシピラゾール化合物が記載されている。
【0007】
特許文献6には、窒素-炭素結合で結合した含窒素五員環の隣接位に含硫黄置換基が結合した縮合環化合物が記載されているが、殺虫活性に関する記載はない。
上記の特許文献中には、本発明である複素環化合物は一切開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】国際公開第2017/061497号
【文献】国際公開第2018/052119号
【文献】国際公開第2019/124548号
【文献】国際公開第2016/204270号
【文献】特開2021-024859号公報
【文献】国際公開第03/048081号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
有用作物に対して使用される有害生物防除剤は、土壌又は茎葉に施用し、低薬量で十分な有害生物防除効果を示す薬剤であることが望まれている。又、化学物質の安全性、環境に対する影響への要求が高まってきており、より安全な有害生物防除剤の開発が望まれている。更に、近年、殺虫剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤等の有害生物防除剤を長年にわたって使用する事により、その有害生物防除剤に対して抵抗性を獲得した有害生物が出現してきており、そのため、有害生物を完全に防除することが困難になっている。又、人畜毒性の高い有害生物防除剤の使用についても、作業者に対する安全性等の面で問題となっている。
【0010】
本発明の課題は、このような事情の中、従来の有害生物防除剤が有していた前記の如き問題点を解決し、更に、安全性、防除効果、残効性等に優れた有害生物防除剤、及びそのための新規な化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、前記した好ましい特性を有する有害生物防除剤を開発するために、種々の複素環化合物を合成し、その生理活性について鋭意検討を行った。その結果、下記の一般式[I]で示される複素環化合物(以下、本発明の化合物ともいう。)が種々の有害生物に対して優れた防除効果を有することを見出し、更に研究を続けて本発明を完成したものである。
【0012】
即ち、本発明は、下記を特徴とする要旨を有するものである。
(1)一般式[I]
【0013】
【化1】
【0014】
[式中、
m及びnは、各々独立して0、1又は2の整数を示し、m及びnの和は0~2の整数の範囲であり、
は、水素原子、シアノ基又は無置換の若しくはハロゲン原子で置換されたC~Cアシル基を示し、
は、C~Cアルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基を示し、
は窒素原子を示し、
は炭素原子を示し、又は
は炭素原子を示し、
は窒素原子を示し、
は、窒素原子、Rで置換された炭素原子又は結合を示し、
は、窒素原子、Rで置換された炭素原子又は結合を示し、
は、窒素原子、Rで置換された炭素原子又は結合を示し、
、A又はAのいずれか一つが結合であり、
、A、A、A、A及びAは、各々独立して窒素原子、又はそれぞれR、R、R、R、R及びRで置換された炭素原子を示し、
、R、R、R、R、R、R、R及びRは、各々独立して水素原子、ハロゲン原子、アジド基、シアノ基、ニトロ基、C~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、ヒドロキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~Cアルケニル基、C~Cアルキニル基、C~Cシクロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、ヒドロキシC~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~Cシクロアルケニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルケニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキニル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリール基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリール基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基、ヒドロキシ基、C~Cアルコキシ基、C~Cハロアルコキシ基、シアノC~Cアルコキシ基、ヒドロキシC~Cアルコキシ基、C~CハロアルコキシC~Cアルコキシ基、C~CアルコキシC~Cハロアルコキシ基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルコキシ基、C~Cシクロアルキルオキシ基、C~CシクロアルキルC~Cアルコキシ基、C~Cハロシクロアルキルオキシ基、シアノC~Cシクロアルキルオキシ基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルコキシ基、(シアノC~Cシクロアルキル)C~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルチオC~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルスルフィニルC~Cアルコキシ基、C~CハロアルキルスルホニルC~Cアルコキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキルオキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキルオキシ基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリールオキシ基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリールオキシ基、スルファニル基、ペンタハロスルファニル基、C~Cアルキルチオ基、C~Cアルキルスルフィニル基、C~Cアルキルスルホニル基、C~Cハロアルキルチオ基、C~Cハロアルキルスルフィニル基、C~Cハロアルキルスルホニル基、C~Cシクロアルキルチオ基、C~Cシクロアルキルスルフィニル基、C~Cシクロアルキルスルホニル基、C~Cハロシクロアルキルチオ基、C~Cハロシクロアルキルスルフィニル基、C~Cハロシクロアルキルスルホニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルチオ基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルチオ基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基、基-S(R12)=NH、基-S(R12)=N-C≡N、基-S(R12)=N-C(=O)R13、基-S(R12)(=O)=NH、基-S(R12)(=O)=N-C≡N、基-S(R12)(=O)=N-C(=O)R13、C~C12アリールチオ基、C~C12アリールスルフィニル基、C~C12アリールスルホニル基、C~C12ヘテロアリールチオ基、C~C12ヘテロアリールスルフィニル基、C~C12ヘテロアリールスルホニル基、アミノ基、モノ(C~Cアルキル)アミノ基、ジ(C~Cアルキル)アミノ基、(ジ(C~Cアルキル)スルフィニリデン)アミノ基、ジ(C~Cアルキル)ホスホリル基、C~Cアシル基、C~Cハロアシル基、ヒドロキシイミノC~Cアルキル基、ヒドロキシイミノ(アミノ)C~Cアルキル基、C~CアルコキシイミノC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシイミノC~Cアルキル基、カルボキシル基、C~Cアルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、モノ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~Cハロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(シアノC~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基、モノ(C~CアルコキシイミノC~Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノメチリデンアミノカルボニル基、アミノチオカルボニル基、モノ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基、ジ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基、又はN-(C~Cアルコキシ)-N-(C~Cアルキル)アミノカルボニル基を示し、
10は、水素原子、C~C12アルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~C12ハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cアルケニル基、C~Cハロアルケニル基、C~Cアルキニル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキニル基、C~Cハロアルキニル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリルC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリール基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリール基を示し、
11は、ハロゲン原子、アジド基、シアノ基、ニトロ基、C~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~Cアルコキシ基、C~Cハロアルコキシ基、C~Cシクロアルキル基、ペンタハロスルファニル基、C~Cアルキルチオ基、C~Cアルキルスルフィニル基、C~Cアルキルスルホニル基、C~Cハロアルキルチオ基、C~Cハロアルキルスルフィニル基、C~Cハロアルキルスルホニル基、アミノ基、モノ(C~Cアルキル)アミノ基、又はジ(C~Cアルキル)アミノ基を示し、
12及びR13は、各々独立してC~Cアルキル基、C~CアルコキシC~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、C~CアルコキシC~Cハロアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cアルキル基、C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基、C~Cシクロアルキル基、C~Cハロシクロアルキル基、C~CシクロアルキルC~Cアルキル基、C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基、シアノC~Cアルキル基、無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基、又は無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基を示す]で表される化合物又はその塩。
(2)Aは、窒素原子を示し、
及びAは、それぞれR及びRで置換された炭素原子を示す、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(3)Aは、結合を示し、
及びAは、それぞれ窒素原子を示し、
は、窒素原子を示し、
は、炭素原子を示し、
、A、A、A、A及びAは、それぞれR、R、R、R、R及びRで置換された炭素原子を示す、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(4)R、R、R、R、R及びRは、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、C~Cアルキル基、C~Cハロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、C~Cハロアルコキシ基又はシアノC~Cアルコキシ基を示す、前記(3)に記載の化合物又はその塩。
(5)Rは、C~Cアルキル基を示す、前記(1)~(4)のいずれかに記載の化合物又はその塩。
(6)R10は、C~C12ハロアルキル基を示す、前記(1)~(5)のいずれかに記載の化合物又はその塩。
(7)一般式[I]で表される化合物が、一般式[Ia]
【0015】
【化2】
(式中、A、A、A、A、A、A、A、A、m、n、R、R及びR10は、前記(1)と同じ意味を示す。)で表される化合物である、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(8)一般式[I]で表される化合物が、一般式(A)
【0016】
【化3】
【0017】
(式中、n、R、R、R、R及びR10は、前記(1)と同じ意味を示す。)で表される化合物である、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(9)nが、2であり、R、R及びRが、それぞれ水素原子であり、Rが、C~Cハロアルキル基、シアノC~Cシクロアルキル基、C~Cハロアルコキシ基又はシアノC~Cアルコキシ基であり、R10が、C~C12ハロアルキル基である、前記(8)に記載の化合物又はその塩。
(10)一般式[I]で表される化合物が、一般式(B)
【0018】
【化4】
【0019】
(式中、R、R、R及びR10は、前記(1)と同じ意味を示す。)で表される化合物である、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(11)一般式[I]で表される化合物が、一般式(C)
【0020】
【化5】
【0021】
(式中、m、n、R、R、R及びR10は、前記(1)と同じ意味を示す。)で表される化合物である、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(12)一般式[I]で表される化合物が、一般式(D)
【0022】
【化6】
【0023】
(式中、A、A、A、A、A及びR10は、前記(1)と同じ意味を示す。)で表される化合物である、前記(1)に記載の化合物又はその塩。
(13)Aは、窒素原子又はRで置換された炭素原子を示し、Aは、窒素原子又はRで置換された炭素原子を示し、A、A及びAは、各々独立して窒素原子、又はそれぞれR、R及びRで置換された炭素原子を示す、前記(12)に記載の化合物又はその塩。
(14)前記(1)~(13)のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物。
(15)農薬組成物が、さらに界面活性剤を含有する、前記(14)に記載の農薬組成物。
(16)前記(1)~(13)のいずれかに記載の化合物又はその塩を活性成分として含有する有害生物防除剤。
(17)有害生物防除剤が、殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤である、前記(16)に記載の有害生物防除剤。
(18)農園芸用植物を栽培する水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場における有害生物に対して、防除効力を有する、前記(17)に記載の有害生物防除剤。
(19)農園芸用植物が、育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物である、前記(18)に記載の有害生物防除剤。
(20)前記(1)~(13)のいずれかに記載の化合物又はその塩の有効成分量を使用する有害生物の防除方法。
(21)前記(1)~(13)のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物を、農園芸用作物または農園芸用作物を生育させようとする若しくは生育している場所に対して、同時に又は分割して作用させることによる、有害生物の防除方法。
(22)有害生物防除剤を施用する場所が、水田、畑地、芝地、果樹園、非農耕地、温室、育苗施設、植物工場である、前記(20)又は(21)に記載の有害生物の防除方法。
(23)前記(1)~(13)のいずれかに記載の化合物又はその塩を殺虫剤、殺センチュウ剤及び殺ダニ剤として使用する前記(20)~(22)のいずれかに記載の有害生物の防除方法。
(24)前記(16)~(19)のいずれかに記載の有害生物防除剤を、農園芸用作物に対する有害生物の防除に使用する、有害生物防除剤の使用。
(25)前記一般式[I]において、R10が水素原子である、前記(1)に記載の一般式[I]で表される化合物又はその塩。
(26)前記(25)に記載の化合物又はその塩を原料とすることを特徴とする、前記(1)に記載の一般式[I]で表される化合物の製造方法。
【発明の効果】
【0024】
本発明の化合物を含有する有害生物防除剤は、カメムシ目害虫、チョウ目害虫、コウチュウ目害虫、ハエ目害虫、ハチ目害虫、バッタ目害虫、ゴキブリ目害虫、アザミウマ目害虫、ダニ目害虫、植物寄生性線虫類等の広範囲の有害生物に対して優れた防除効果を示し、又、薬剤抵抗性を獲得した有害生物をも防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書に記載された記号及び用語について説明する。
【0026】
本発明において、「有害生物防除剤」とは、農園芸分野、家畜及びペット等の動物、家庭用或いは防疫用の殺虫剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤等を意味する。
【0027】
本発明において、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。
【0028】
本発明において、「C~C」等の表記は、元素記号に続く数字が炭素数を表し、例えば、この場合では炭素数が1~6個の範囲のいずれかでよいことを示している。
【0029】
本発明において、「C~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が1~2の直鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル又はエチル等の基を挙げることができる。
【0030】
本発明において、「C~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が1~6の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えば、前記「C~Cアルキル基」における例示に加え、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1-エチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ネオペンチル、n-へキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル又は1-エチル-2-メチルプロピル等の基を挙げることができる。
【0031】
本発明において、「C~C12アルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が1~12の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えば、前記「C~Cアルキル基」における例示に加え、へプチル基、1-メチルヘキシル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メチルヘキシル基、イソへプチル基、1,1-ジメチルペンチル基、2,2-ジメチルペンチル基、4,4-ジメチルペンチル基、1-エチルペンチル基、2-エチルペンチル基、1,1,3-トリメチルブチル基、1,2,2-トリメチルブチル基、1,3,3-トリメチルブチル基、2,2,3-トリメチルブチル基、2,3,3-トリメチルブチル基、1-プロピルブチル基、1,1,2,2-テトラメチルプロピル基、オクチル基、1-メチルヘプチル基、3-メチルヘプチル基、イソオクチル基、2-エチルヘキシル基、5,5-ジメチルヘキシル基、2,4,4-トリメチルペンチル基、1-エチル-1-メチルペンチル基、1-プロピルペンチル基、ノニル基、1-メチルオクチル基、2-メチルオクチル基、3-メチルオクチル基、イソノニル基、1-エチルヘプチル基、1,1-ジメチルヘプチル基、6,6-ジメチルヘプチル基、デシル基、1-メチルノニル基、2-メチルノニル基、6-メチルノニル基、イソデシル基、1-エチルオクチル基、1-プロピルヘプチル基、ウンデシル基、1-メチルデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、1-メチルウンデシル基、イソドデシル基等の基を挙げることができる。
【0032】
本発明において、「C~Cハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1~13のハロゲン原子で置換されている炭素数が1~6の直鎖又は分岐鎖状のハロアルキル基を示し、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、トリブロモメチル、ヨードメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、1-クロロエチル、2-クロロエチル、1,1-ジクロロエチル、2,2-ジクロロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、1,1,2,2-テトラクロロエチル、ペンタクロロエチル、1-ブロモエチル、2-ブロモエチル、2,2,2-トリブロモエチル、1-ヨードエチル、2-ヨードエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2-トリクロロエチル、1-フルオロプロピル、2-フルオロプロピル、3-フルオロプロピル、1,1-ジフルオロプロピル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1-フルオロプロパン-2-イル、2-フルオロプロパン-2-イル、1,1-ジフルオロプロパン-2-イル、1,2-ジフルオロプロパン-2-イル、1,3-ジフルオロプロパン-2-イル、1,2,3-トリフルオロプロパン-2-イル、1,1,3,3-テトラフルオロプロパン-2-イル、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル、ヘプタフルオロプロパン-2-イル、1-クロロプロピル、2-クロロプロピル、3-クロロプロピル、1,1-ジクロロプロピル、2,2-ジクロロプロピル、3,3-ジクロロプロピル、3,3,3-トリクロロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタクロロプロピル、ヘプタクロロプロピル、1-クロロプロパン-2-イル、2-クロロプロパン-2-イル、1,1-ジクロロプロパン-2-イル、1,2-ジクロロプロパン-2-イル、1,3-ジクロロプロパン-2-イル、1,2,3-トリクロロプロパン-2-イル、1,1,3,3-テトラクロロプロパン-2-イル、1,1,1,3,3,3-ヘキサクロロプロパン-2-イル、ヘプタクロロプロパン-2-イル、1-ブロモプロピル、2-ブロモプロピル、3-ブロモプロピル、1-ブロモプロパン-2-イル、2-ブロモプロパン-2-イル、1-ヨードプロピル、2-ヨードプロピル、3-ヨードプロピル、1-ヨードプロパン-2-イル、2-ヨードプロパン-2-イル、1-フルオロブチル、2-フルオロブチル、3-フルオロブチル、4-フルオロブチル、4,4-ジフルオロブチル、4,4,4-トリフルオロブチル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル、ノナフルオロブチル、1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル、4,4,4-トリフルオロブタン-2-イル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブタン-2-イル、ノナフルオロブタン-2-イル、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-(トリフルオロメチル)プロパン-2-イル、1-クロロブチル、2-クロロブチル、3-クロロブチル、4-クロロブチル、4,4-ジクロロブチル、4,4,4-トリクロロブチル、ノナクロロブチル、1,1,1-トリクロロブタン-2-イル、4,4,4-トリクロロブタン-2-イル、ノナクロロブタン-2-イル、1-ブロモブチル、2-ブロモブチル、3-ブロモブチル、4-ブロモブチル、1-ヨードブチル、2-ヨードブチル、3-ヨードブチル、4-ヨードブチル、4-クロロ-1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブチル、4-ブロモ-1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブチル、1-フルオロペンチル、2-フルオロペンチル、3-フルオロペンチル、4-フルオロペンチル、5-フルオロペンチル、5,5,5-トリフルオロペンチル、4,4,5,5,5-ペンタフルオロペンチル、3,3,4,4,5,5,5-ヘプタフルオロペンチル、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオロペンチル、ウンデカフルオロペンチル、1-クロロペンチル、2-クロロペンチル、3-クロロペンチル、4-クロロペンチル、5-クロロペンチル、5,5,5-トリクロロペンチル、4,4,5,5,5-ペンタクロロペンチル、3,3,4,4,5,5,5-ヘプタクロロペンチル、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナクロロペンチル、ウンデカクロロペンチル、1-ブロモペンチル、2-ブロモペンチル、3-ブロモペンチル、4-ブロモペンチル、5-ブロモペンチル、5-ヨードペンチル、1-フルオロヘキシル、2-フルオロヘキシル、3-フルオロヘキシル、4-フルオロヘキシル、5-フルオロヘキシル、6-フルオロヘキシル、6,6,6-トリフルオロヘキシル、5,5,6,6,6-ペンタフルオロヘキシル、4,4,5,5,6,6,6-ヘプタフルオロヘキシル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6-ウンデカフルオロヘキシル、トリデカフルオロヘキシル、1-クロロヘキシル、2-クロロヘキシル、3-クロロヘキシル、4-クロロヘキシル、5-クロロヘキシル、6-クロロヘキシル、5-ブロモヘキシル、6-ブロモヘキシル、5-ヨードヘキシル又は6-ヨードヘキシル等の基を挙げることができる。
【0033】
本発明において、「C~C12ハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なるハロゲン原子1から25で置換されている炭素数1から12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、例えば、前記「C~Cハロアルキル基」における例示に加え、2,2,3,4,4,6,6,6-オクタフルオロ-3,5,5-トリス(トリフルオロメチル)ヘキシル、1H,1H-パーフルオロヘプチル、1H,1H,2H,2H-パーフルオロヘプチル、1H,1H,2H,2H,3H,3H-パーフルオロヘプチル,1H,1H,7H-パーフルオロヘプチル,パーフルオロヘプチル,2-(パーフルオロ-3-メチルブチル)エチル、1H,1H-パーフルオロオクチル、1H,1H,2H,2H-パーフルオロオクチル、1H,1H,2H,2H,3H,3H-パーフルオロオクチル、6-(パーフルオロヘキシル)エチル、1H,1H,8H-パーフルオロオクチル、パーフルオロオクチル、1H,1H-パーフルオロノニル、1H,1H,2H,2H-パーフルオロノニル、1H,1H,2H,2H,3H,3H-パーフルオロノニル、6-(パーフルオロ-1-メチルエチル)ヘキシル、1H,1H,9H-パーフルオロノニル、パーフルオロノニル、1H,1H-パーフルオロデシル、1H,1H,2H,2H-パーフルオロデシル、1H,1H,2H,2H,3H,3H-パーフルオロデシル、6-(パーフルオロブチル)ヘキシル、1H,1H,9H-パーフルオロデシル又はパーフルオロデシル等を挙げることができる。
【0034】
本発明において、「C~Cシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が3~6のシクロアルキル基を示し、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
【0035】
本発明において、「C~Cハロシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1~11のハロゲン原子で置換されている炭素数が3~6のシクロアルキル基を示し、例えば1-フルオロシクロプロピル、2-フルオロシクロプロピル、2,2-ジフルオロシクロプロピル、2,2,3,3-テトラフルオロシクロプロピル、1-クロロシクロプロピル、2-クロロシクロプロピル、2,2-ジクロロシクロプロピル、2,2,3,3-テトラクロロシクロプロピル、2,2-ジブロモシクロプロピル、2,2-ジヨードシクロプロピル、1-フルオロシクロブチル、2-フルオロシクロブチル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、ヘプタフルオロシクロブチル、2-クロロシクロブチル、3-クロロシクロブチル、3,3-ジクロロシクロブチル、3,3-ジブロモシクロブチル、3,3-ジヨードシクロブチル、1-フルオロシクロペンチル、2-フルオロシクロペンチル、3-フルオロシクロペンチル、2,2-ジフルオロシクロペンチル、3,3-ジフルオロシクロペンチル、ノナフルオロシクロペンチル、2,2-ジクロロシクロペンチル、3,3-ジクロロシクロペンチル、2,2-ジブロモシクロペンチル、3,3-ジブロモシクロペンチル、2,2-ジヨードシクロペンチル、3,3-ジヨードシクロペンチル、1-フルオロシクロヘキシル、2-フルオロシクロヘキシル、3-フルオロシクロヘキシル、4-フルオロシクロヘキシル、2,2-ジフルオロシクロヘキシル、3,3-ジフルオロシクロヘキシル、4,4-ジフルオロシクロヘキシル、1-クロロシクロヘキシル、2-クロロシクロヘキシル、3-クロロシクロヘキシル、4-クロロシクロヘキシル、2,2-ジクロロシクロヘキシル、3,3-ジクロロシクロヘキシル、4,4-ジクロロシクロヘキシル、3,3-ジブロモシクロヘキシル、4,4-ジブロモシクロヘキシル、3,3-ジヨードシクロヘキシル、4,4-ジヨードシクロヘキシル又はパーフルオロシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
【0036】
本発明において、「C~Cアルケニル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が2~6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えばビニル、1-プロペニル、イソプロペニル、2-プロペニル、1-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-ブテニル、1-メチル-2-プロペニル、3-ブテニル、2-メチル-1-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1,3-ブタジエニル、1-ペンテニル、1-エチル-2-プロペニル、2-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、3-ペンテニル、1-メチル-2-ブテニル、4-ペンテニル、1-メチル-3-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,3-ペンタジエニル、1-ビニル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、1-プロピル-2-プロペニル、2-へキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、1-エチル-2-ブテニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-4-ペンテニル、1-エチル-3-ブテニル、1-(イソブチル)ビニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-2-プロペニル、1-(イソプロピル)-2-プロペニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1,5-ヘキサジエニル、1-ビニル-3-ブテニル、2,4-ヘキサジエニル又は3,3-ジメチル-1-ブテニル等の基を挙げることができる。
【0037】
本発明において、「C~Cハロアルケニル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1~11のハロゲン原子で置換されている炭素数が2~6の直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えば1-フルオロビニル、2-フルオロビニル、1,2-ジフルオロビニル、2,2-ジフルオロビニル、トリフルオロビニル、1-クロロビニル、2-クロロビニル、1,2-ジクロロビニル、2,2-ジクロロビニル、トリクロロビニル、1,2-ジブロモビニル、2,2-ジブロモビニル、トリブロモビニル、1,2-ジヨードモビニル、2,2-ジヨードビニル、トリヨードビニル、1-フルオロ-2-プロペニル、2-フルオロ-2-プロペニル、3-フルオロ-2-プロペニル、2,3-ジフルオロ-2-プロペニル、3,3-ジフルオロ-2-プロペニル、3,3-ジフルオロ-1-プロペニル、2,3,3-トリフルオロ-2-プロペニル、3,3,3-トリフルオロ-1-プロペニル、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペニル、1,2,3,3,3-ペンタフルオロ-1-プロペニル、1-クロロ-2-プロペニル、2-クロロ-2-プロペニル、3-クロロ-2-プロペニル、2,3-ジクロロ-2-プロペニル、3,3-ジクロロ-2-プロペニル、3,3-ジクロロ-1-プロペニル、2,3,3-トリクロロ-2-プロペニル、3,3,3-トリクロロ-1-プロペニル、3-ブロモ-2-プロペニル、3,3-ジブロモ-2-プロペニル、3,3-ジヨード-2-プロペニル、2,2-ジフルオロ-1-プロペン-2-イル、3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン-2-イル、3,3,3-トリクロロ-1-プロペン-2-イル、4-フルオロ-3-ブテニル、4,4-ジフルオロ-3-ブテニル、4,4-ジフルオロ-3-ブテン-2-イル、4,4,4-トリフルオロ-2-ブテニル、3,4,4-トリフルオロ-3-ブテニル、2-トリフルオロメチル-2-プロペニル、2-トリフルオロメチル-3,3-ジフルオロ-2-プロペニル、4,4,4-トリフルオロ-3-クロロ-2-ブテニル、4,4-ジクロロ-3-ブテニル、4,4,4-トリクロロ-2-ブテニル、2-トリクロロメチル-2-プロペニル、5,5-ジフルオロ-4-ペンテニル、4,5,5-トリフルオロ-4-ペンテニル、5,5,5-トリフルオロ-3-ペンテニル、4,4,4-トリフルオロ-3-メチル-2-ブテニル、4,4,4-トリフルオロ-3-トリフルオロメチル-2-ブテニル、5,5-ジクロロ-4-ペンテニル、4,4,4-トリクロロ-3-メチル-2-ブテニル、6,6-ジフルオロ-5-ヘキセニル、5,6,6-トリフルオロ-5-ペンテニル、6,6,6-トリフルオロ-4-ペンテニル、5,5,5-トリフルオロ-4-メチル-3-ペンテニル、5,5,5-トリフルオロ-4-トリフルオロメチル-3-ペンテニル、6,6-ジクロロ-5-ヘキセニル又は5,5,5-トリクロロ-4-メチル-3-ペンテニル等の基を挙げることができる。
【0038】
本発明において、「C~Cシクロアルケニル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が3~6のシクロアルケニル基を示し、例えば1-シクロプロペン-1-イル、1-シクロブテン-1-イル、1-シクロペンテン-1-イル又は1-シクロヘキセン-1-イル等の基を挙げることができる。
【0039】
本発明において、「C~Cアルキニル基」とは、特に限定しない限り、炭素数が2~6の直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-ペンチニル、1-エチル-2-プロピニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、4-ペンチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、1-ヘキシニル、1-(n-プロピル)-2-プロピニル、2-ヘキシニル、1-エチル-2-ブチニル、3-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、5-ヘキシニル、1-エチル-3-ブチニル、1-エチル-1-メチル-2-プロピニル、1-(イソプロピル)-2-プロピニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル又は3,3-ジメチル-1-ブチニル等の基を挙げることができる。
【0040】
本発明において、「C~Cハロアルキニル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なる1~9のハロゲン原子で置換されている炭素数が2~6の直鎖又は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えばフルオロエチニル、クロロエチニル、ブロモエチニル、ヨードエチニル、3-フルオロ-2-プロピニル、3-クロロ-2-プロピニル、3-ブロモ-2-プロピニル、3-ヨード-2-プロピニル、4-フルオロ-3-ブチニル、4-クロロ-3-ブチニル、4-ブロモ-3-ブチニル、4-ヨード-3-ブチニル、4,4-ジフルオロ-2-ブチニル、4,4-ジクロロ-2-ブチニル、4,4,4-トリフルオロ-2-ブチニル、4,4,4-トリクロロ-2-ブチニル、3-フルオロ-1-メチル-2-プロピニル、3-クロロ-1-メチル-2-プロピニル、5-フルオロ-4-ペンチニル、5-クロロ-4-ペンチニル、5,5,5-トリフルオロ-3-ペンチニル、5,5,5-トリクロロ-3-ペンチニル、4-フルオロ-2-メチル-3-ブチニル、4-クロロ-2-メチル-3-ブチニル、6-フルオロ-5-ヘキシニル、6-クロロ-5-ヘキシニル、6,6,6-トリフルオロ-4-ヘキシニル、6,6,6-トリクロロ-4-ヘキシニル、5-フルオロ-3-メチル-4-ペンチニル又は5-クロロ-3-メチル-4-ペンチニル等の基を挙げることができる。
【0041】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルキニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルキニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルキニル部分は上記の意味であり、例えばシクロプロピルエチニル、シクロブチルエチニル、シクロペンチルエチニル、シクロヘキシルエチニル、3-シクロプロピル-1-プロピニル、1-シクロプロピル-2-プロピニル、3-シクロプロピル-2-プロピニル、3-シクロプロピル-1,1-ジメチル-2-プロピニル、4-シクロプロピル-1,1-ジメチル-2-ブチニル等の基を挙げることができる。
【0042】
本発明において、「C~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-O-基を示し、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、n-ペントキシ、1-メチルブトキシ、2-メチルブトキシ、3-メチルブトキシ、1-エチルプロポキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ又はn-へキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0043】
本発明において、「C~Cハロアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキル)-O-基を示し、例えばジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、ブロモジフルオロメトキシ、2-フルオロエトキシ、1-クロロエトキシ、2-クロロエトキシ、1-ブロモエトキシ、2-ブロモエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、1,2-ジクロロエトキシ、2,2-ジクロロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2-ブロモ-2-クロロエトキシ、2-クロロ-1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ、1-クロロ-1,2,2,2-テトラフルオロエトキシ、1-クロロプロポキシ、2-クロロプロポキシ、3-クロロプロポキシ、2-ブロモプロポキシ、3-ブロモプロポキシ、2-ブロモ-1-メチルエトキシ、3-ヨードプロポキシ、2,3-ジクロロプロポキシ、2,3-ジブロモプロポキシ、3,3,3-トリフルオロプロポキシ、3,3,3-トリフルオロ-2-プロポキシ、3,3,3-トリクロロプロポキシ、3-ブロモ-3,3-ジフルオロプロポキシ、2,2-ジフルオロプロポキシ、3,3-ジクロロ-3-フルオロプロポキシ、2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ、1-ブロモ-3,3,3-トリフルオロプロポキシ、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロポキシ、2,2,2-トリフルオロ-1-トリフルオロメチルエトキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロ-2-プロポキシ、1,2,2,2-テトラフルオロ-1-トリフルオロメチルエトキシ、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ、2-クロロブトキシ、3-クロロブトキシ、4-クロロブトキシ、2-クロロ-1,1-ジメチルエトキシ、4-ブロモブトキシ、3-ブロモ-2-メチルプロポキシ、2-ブロモ-1,1-ジメチルエトキシ、2,2-ジクロロ-1,1-ジメチルエトキシ、2-クロロ-1-クロロメチル-2-メチルエトキシ、4,4,4-トリフルオロブトキシ、3,3,3-トリフルオロ-1-メチルプロポキシ、3,3,3-トリフルオロ-2-メチルプロポキシ、2,3,4-トリクロロブトキシ、2,2,2-トリクロロ-1,1-ジメチルエトキシ、4-クロロ-4,4-ジフルオロブトキシ、4,4-ジクロロ-4-フルオロブトキシ、4-ブロモ-4,4-ジフルオロブトキシ、2,4-ジブロモ-4,4-ジフルオロブトキシ、3,4-ジクロロ-3,4,4-トリフルオロブトキシ、3,3-ジクロロ-4,4,4-トリフルオロブトキシ、4-ブロモ-3,3,4,4-テトラフルオロブトキシ、4-ブロモ-3-クロロ-3,4,4-トリフルオロブトキシ、2,2,3,3,4,4-ヘキサフルオロブトキシ、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブトキシ、2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-1-トリフルオロメチルエトキシ、3,3,3-トリフルオロ-2-トリフルオロメチルプロポキシ、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ、3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-2-ブトキシ、2,3,3,3-テトラフルオロ-2-トリフルオロメチルプロポキシ、1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブトキシ、ノナフルオロブトキシ、パーフルオロ-tert-ブトキシ、4-クロロ-1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロブトキシ、5,5,5-トリフルオロペントキシ、4,4,5,5,5-ペンタフルオロペントキシ、3,3,4,4,5,5,5-ヘプタフルオロペントキシ、3,3,4,4,5,5,5-ヘプタフルオロ-2-ペントキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオロペントキシ、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペントキシ、パーフルオロペントキシ、4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-2-ブトキシ、2,2-ビス(トリフルロメチル)プロポキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6-ウンデカフルオロヘキシルオキシ、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシルオキシ、4,4,5,5,6,6,6-ヘプタフルオロヘキシルオキシ、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-デカフルオロヘキシルオキシ、4,4,4-トリフルオロ-3,3-ビス(トリフルオロメチル)ブチルオキシ、パーフルオロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0044】
本発明において、「C~CアルコキシC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cアルコキシ基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルコキシ部分及びアルキル部分は上記の意味であり、例えばメトキシメチル、エトキシメチル、n-プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、tert-ブトキシメチル、1-メトキシエチル、1-メトキシ-1-メチルエチル、2-メトキシエチル、1-エトキシエチル、2-エトキシエチル、2-イソプロポキシエチル、3-メトキシプロピル、2-メトキシプロピル、3-エトキシプロピル、4-メトキシブチル又は4-エトキシブチル等の基を挙げることができる。
【0045】
本発明において、「C~CアルコキシC~Cハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cアルコキシ基でC~Cハロアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルコキシ部分及びハロアルキル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cアルコキシ基」及び「C~Cハロアルキル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0046】
本発明において、「C~CハロアルコキシC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルコキシ基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルコキシ部分及びアルキル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cハロアルコキシ基」及び「C~Cアルキル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0047】
本発明において、「C~CハロアルコキシC~Cハロアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルコキシ基でC~Cハロアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルコキシ部分及びハロアルキル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cハロアルコキシ基」及び「C~Cハロアルキル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0048】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルキル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cシクロアルキル基」及び「C~Cアルキル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0049】
本発明において、「C~CハロシクロアルキルC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロシクロアルキル基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロシクロアルキル部分及びアルキル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cハロシクロアルキル基」及び「C~Cアルキル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0050】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルケニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルケニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルケニル部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cシクロアルキル基」及び「C~Cアルケニル基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0051】
本発明において、「C~CハロアルコキシC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルコキシ基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルコキシ部分及びアルコキシ部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cハロアルコキシ基」及び「C~Cアルコキシ基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0052】
本発明において、「C~CアルコキシC~Cハロアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cアルコキシ基でC~Cハロアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルコキシ部分及びハロアルコキシ部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cアルコキシ基」及び「C~Cハロアルコキシ基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。
【0053】
本発明において、「C~CハロアルコキシC~Cハロアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルコキシ基でC~Cハロアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルコキシ部分は上記の意味であり、例えば前記「C~Cハロアルコキシ基」で例示されたものの任意の組み合わせを挙げることができる。それぞれのC~Cハロアルコキシ基は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0054】
本発明において、「C~Cシクロアルキルオキシ基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cシクロアルキル)-O-基を示し、例えばシクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ又はシクロへキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0055】
本発明において、「C~Cハロシクロアルキルオキシ基」とは、特に限定しない限り、ハロシクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロシクロアルキル)-O-基を示し、例えば2,2-ジフルオロシクロプロポキシ、2,2-ジクロロシクロプロポキシ、3,3-ジフルオロシクロブトキシ、3,3-ジクロロシクロブトキシ、3-フルオロシクロペンチルオキシ、3,3-ジフルオロシクロペンチルオキシ、ノナフルオロシクロペンチルオキシ、3,3-ジクロロシクロペンチルオキシ、4,4-ジフルオロシクロヘキシルオキシ又は4,4-ジクロロシクロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0056】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルコキシ部分は上記の意味であり、例えばシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ又はシクロへキシルメトキシ等の基を挙げることができる。
【0057】
本発明において、「C~CハロシクロアルキルC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロシクロアルキル基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロシクロアルキル部分及びアルコキシ部分は上記の意味であり、例えば1-フルオロシクロプロピルメトキシ、1-クロロシクロプロピルメトキシ、1-ブロモシクロプロピルメトキシ、1-フルオロシクロブチルメトキシ、1-クロロシクロブチルメトキシ、1-ブロモシクロブチルメトキシ、2,2-ジフルオロシクロプロピルメトキシ、2,2-ジクロロシクロプロピルメトキシ、3,3-ジフルオロシクロブチルメトキシ等の基を挙げることができる。
【0058】
本発明において、「C~C12アリール基」とは、特に限定しない限り、6~12個の炭素原子を有するアリール基を示し、例えばフェニル基、1-ナフチル基、および2-ナフチル基等の基を挙げることができる。1-ナフチル基はナフタレン-1-イル基とも言う。2-ナフチル基はナフタレン-2-イル基とも言う。
【0059】
本発明において、「C~C12アリールオキシ基」とは、特に限定しない限り、(C~C12アリール)-O-基を示し、例えばフェノキシ基、ナフタレン-1-イルオキシ基、ナフタレン-2-イルオキシ基等の基を挙げることができる。
【0060】
本発明において、「C~C14アラルキル基」とは、特に限定しない限り、7~14個の炭素原子を有する、アリール基により置換されているアルキル基を示し、例えばC~C12アリールC~Cアルキル基、フェニルC~Cアルキル基等の基を挙げることができる。C~C14アラルキル基の具体例は、ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基、3-フェニルプロピル基、4-フェニルブチル基、ナフタレン-1-イルメチル基、ナフタレン-2-イルメチル基等の基を挙げることができる。またアラルキル基はアリールアルキル基とも言う。
【0061】
本発明において、「C~C14アラルキルオキシ基」とは、特に限定しない限り、アラルキル部分が上記の意味である(C~C14アラルキル)-O-基を示し、例えばベンジルオキシ基、1-フェニルエチルオキシ基、2-フェニルエチルオキシ基、3-フェニルプロピルオキシ基、4-フェニルブチルオキシ基、ナフタレン-1-イルメチルオキシ基、ナフタレン-2-イルメチルオキシ基等の基を挙げることができる。
【0062】
本発明において、「C~C12ヘテロアリール基」とは、O、SおよびNから選択される1個以上のヘテロ原子を環員として含有し、環構造は、5~12個の環員原子を含有する単環式または縮合二環式環構造を意味する。ヘテロ原子を含めることにより、6員環と同様に5員環における芳香族性が可能となる。典型的なヘテロ原子系としては、単環式C~C芳香族基、例えばピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリルまたはテトラゾリルなどの基、これらの単環式の基のうちの1つとフェニル環とを、またはヘテロ芳香族単環式の基のいずれかとを、C~C10二環式の基を形成するように縮合させることによって形成された縮合二環式部分、例えばインドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、イソキノリニル、キノリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイソオキサゾリル、ピラゾロピリジル、キナゾリニル、キノキサリニル又はシンノリニルなどの基、およびこれらに類する基が挙げられる。
【0063】
ここで、置換位置は特に限定されない。すなわち、ヘテロアリール基は、全てのその位置異性体を包含する。例えば、ヘテロアリール基がピリジル基であるとき、ピリジル基として2-ピリジル基、3-ピリジル基又は4-ピリジル基が挙げられる。
【0064】
本発明において、「C~C12ヘテロアリールオキシ基」とは、特に限定しない限り、ヘテロアリール部分が上記の意味である(C~C12ヘテロアリール)-O-基を示す。
【0065】
本発明において、「C~C14ヘテロアラルキル基」とは、特に限定しない限り、6~14個の炭素原子を有するC~C12ヘテロアリールC~C12ヘテロアリール基でC~Cアルキル基等ヘテロアリール基によりの任意の位置が置換されているアルキル基を意味し、ここでヘテロアリール部分は上記の意味であり、C~Cアルキル部分はメチル基又はエチル基を示し、例えばピリジルメチル基、ピリジルエチル基、インドリルメチル基、フリルメチル基、チエニルメチル基、ピロリルメチル基等の基を挙げることができる。
【0066】
本発明において、「C~C14ヘテロアラルキルオキシ基」とは、特に限定しない限り、ヘテロアラルキル部分が上記の意味である(C~C14ヘテロアラルキル)-O-基を示し、例えばピリジルメチルオキシ基、ピリジルエチルオキシ基、インドリルメチルオキシ基、フリルメチルオキシ基、チエニルメチルオキシ基、ピロリルメチル基ピロリルメチルオキシ基等の基を挙げることができる。
【0067】
本発明において、「ペンタハロスルファニル基」とは、特に限定しない限り、同一又は相異なるハロゲン原子5個で置換されているλ-スルファニル基を示し、例えばクロロテトラフルオロスルファニル又はペンタフルオロスルファニル等の基を挙げることができる。
【0068】
本発明において、「C~Cアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-S-基を示し、例えばメチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチルチオ又はヘキシルチオ等の基を挙げることができる。
【0069】
本発明において、「C~Cアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n-プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニル、tert-ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル又はヘキシルスルフィニル等の基を挙げることができる。
【0070】
本発明において、「C~Cアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニル、tert-ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル又はヘキシルスルホニル等の基を挙げることができる。
【0071】
本発明において、「C~Cハロアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキル)-S-基を示し、例えばフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、2,2,2-トリフルオロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2,2,2-トリクロロエチルチオ、3,3,3-トリフルオロプロピルチオ、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピルチオ、ヘプタフルオロプロピルチオ、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イルチオ、ヘプタフルオロプロパン-2-イルチオ又は4,4,4-トリフルオロブチルチオ等の基を挙げることができる。
【0072】
本発明において、「C~Cハロアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、トリクロロメチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリクロロエチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、3,3,3-トリフルオロプロピルスルフィニル、ヘプタフルオロプロピルスルフィニル又はヘプタフルオロ-2-プロピルスルフィニル等の基を挙げることができる。
【0073】
本発明において、「C~Cハロアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリクロロメチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニル、ヘプタフルオロプロピルスルホニル、ヘプタフルオロ-2-プロピルスルホニル又はノナフルオロブチルスルホニル等の基を挙げることができる。
【0074】
本発明において、「C~Cシクロアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cシクロアルキル)-S-基を示し、例えばシクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ又はシクロへキシルチオ等の基を挙げることができる。
【0075】
本発明において、「C~Cシクロアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cシクロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばシクロプロピルスルフィニル、シクロブチルスルフィニル、シクロペンチルスルフィニル又はシクロへキシルスルフィニル等の基を挙げることができる。
【0076】
本発明において、「C~Cシクロアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cシクロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えばシクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル又はシクロへキシルスルホニル等の基を挙げることができる。
【0077】
本発明において、「C~Cハロシクロアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、ハロシクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロシクロアルキル)-S-基を示し、例えば2,2-ジフルオロシクロプロピルチオ、2,2-ジクロロシクロプロピルチオ、3,3-ジフルオロシクロブチルチオ、3,3-ジクロロシクロブチルチオ、3-フルオロシクロペンチルチオ、3,3-ジフルオロシクロペンチルチオ、ノナフルオロシクロペンチルチオ、3,3-ジクロロシクロペンチルチオ、4,4-ジフルオロシクロヘキシルチオ又は4,4-ジクロロシクロヘキシルチオ等の基を挙げることができる。
【0078】
本発明において、「C~Cハロシクロアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、ハロシクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロシクロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えば2,2-ジフルオロシクロプロピルスルフィニル、2,2-ジクロロシクロプロピルスルフィニル、3,3-ジフルオロシクロブチルスルフィニル、3,3-ジクロロシクロブチルスルフィニル、3-フルオロシクロペンチルスルフィニル、3,3-ジフルオロシクロペンチルスルフィニル、ノナフルオロシクロペンチルスルフィニル、3,3-ジクロロシクロペンチルスルフィニル、4,4-ジフルオロシクロヘキシルスルフィニル又は4,4-ジクロロシクロヘキシルスルフィニル等の基を挙げることができる。
【0079】
本発明において、「C~Cハロシクロアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、ハロシクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロシクロアルキル)-S(=O)-基を示し、例えば2,2-ジフルオロシクロプロピルスルホニル、2,2-ジクロロシクロプロピルスルホニル、3,3-ジフルオロシクロブチルスルホニル、3,3-ジクロロシクロブチルスルホニル、3-フルオロシクロペンチルスルホニル、3,3-ジフルオロシクロペンチルスルホニル、ノナフルオロシクロペンチルスルホニル、3,3-ジクロロシクロペンチルスルホニル、4,4-ジフルオロシクロヘキシルスルホニル又は4,4-ジクロロシクロヘキシルスルホニル等の基を挙げることができる。
【0080】
本発明において、「C~Cアルキルスルホニルオキシ基」とは、特に限定しない限り、アルキルスルホニル部分が上記の意味である(C~Cアルキルスルホニル)-O-基を示し、例えばメチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、n-プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、n-ブチルスルホニルオキシ、イソブチルスルホニルオキシ、sec-ブチルスルホニルオキシ、tert-ブチルスルホニルオキシ、ペンチルスルホニルオキシ又はヘキシルスルホニルオキシ等の基を挙げることができる。
【0081】
本発明において、「C~Cハロアルキルスルホニルオキシ基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキルスルホニル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキルスルホニル)-O-基を示し、例えばジフルオロメチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリクロロメチルスルホニルオキシ、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチルスルホニルオキシ、3,3,3-トリフルオロプロピルスルホニルオキシ、ヘプタフルオロプロピルスルホニルオキシ、ヘプタフルオロ-2-プロピルスルホニルオキシ又はノナフルオロブチルスルホニルオキシ等の基を挙げることができる。
【0082】
本発明において、「C~C12アリールチオ基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12アリール)-S-基を示し、例えばフェニルチオ基、1-ナフチルチオ基、および2-ナフチルチオ基等の基を挙げることができる。
【0083】
本発明において、「C~C12アリールスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12アリール)-S(=O)-基を示し、例えばフェニルスルフィニル基、1-ナフチルスルフィニル基、および2-ナフチルスルフィニル基等の基を挙げることができる。
【0084】
本発明において、「C~C12アリールスルホニル基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12アリール)-S(=O)-基を示し、例えばフェニルスルホニル基、1-ナフチルスルホニル基、および2-ナフチルスルホニル基等の基を挙げることができる。
【0085】
本発明において、「C~C12ヘテロアリールチオ基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12ヘテロアリール)-S-基を示し、例えばピリジン-2-イルチオ、ピリジン-3-イルチオ、ピリジン-4-イルチオ、ピラジン-2-イルチオ、ピリダジン-3-イルチオ、ピリダジン-4-イルチオ、ピリミジン-2-イルチオ、ピリミジン-4-イルチオ、ピリミジン-5-イルチオ、チアゾール-2-イルチオ、チアゾール-4-イルチオ又はチアゾール-5-イルチオ等の基を挙げることができる。
【0086】
本発明において、「C~C12ヘテロアリールスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12ヘテロアリール)-S(=O)-基を示し、例えばピリジン-2-イルスルフィニル、ピリジン-3-イルスルフィニル、ピリジン-4-イルスルフィニル、ピラジン-2-イルスルフィニル、ピリダジン-3-イルスルフィニル、ピリダジン-4-イルスルフィニル、ピリミジン-2-イルスルフィニル、ピリミジン-4-イルスルフィニル、ピリミジン-5-イルスルフィニル、チアゾール-2-イルスルフィニル、チアゾール-4-イルスルフィニル又はチアゾール-5-イルスルフィニル等の基を挙げることができる。
【0087】
本発明において、「C~C12ヘテロアリールスルホニル基」とは、特に限定しない限り、アリール部分が上記の意味である(C~C12ヘテロアリール)-S(=O)-基を示し、例えばピリジン-2-イルスルホニル、ピリジン-3-イルスルホニル、ピリジン-4-イルスルホニル、ピラジン-2-イルスルホニル、ピリダジン-3-イルスルホニル、ピリダジン-4-イルスルホニル、ピリミジン-2-イルスルホニル、ピリミジン-4-イルスルホニル、ピリミジン-5-イルスルホニル、チアゾール-2-イルスルホニル、チアゾール-4-イルスルホニル又はチアゾール-5-イルスルホニル等の基を挙げることができる。
【0088】
本発明において、「C~C12アリールスルホニルオキシ基」とは、特に限定しない限り、アリールスルホニル部分が上記の意味である(C~C12アリールスルホニル)-O-基を示し、例えばフェニルスルホニルオキシ基、1-ナフチルスルホニルオキシ基、および2-ナフチルスルホニルオキシ基等の基を挙げることができる。
【0089】
本発明において、「C~CハロアルキルチオC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルキルチオ基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルキルチオ部分及びアルコキシ部分は上記の意味である。
【0090】
本発明において、「C~CハロアルキルスルフィニルC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルキルスルフィニル基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルキルスルフィニル及びアルコキシ部分は上記の意味である。
【0091】
本発明において、「C~CハロアルキルスルホニルC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロアルキルスルホニル基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロアルキルスルホニル及びアルコキシ部分は上記の意味である。
【0092】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルキルチオ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルキルチオ部分は上記の意味である。
【0093】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルキルスルフィニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルキルスルフィニル部分は上記の意味である。
【0094】
本発明において、「C~CシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cシクロアルキル基でC~Cアルキルスルホニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分及びアルキルスルホニル部分は上記の意味である。
【0095】
本発明において、「C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルチオ基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロシクロアルキル基でC~Cアルキルチオ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロシクロアルキル部分及びアルキルチオ部分は上記の意味である。
【0096】
本発明において、「C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルフィニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロシクロアルキル基でC~Cアルキルスルフィニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロシクロアルキル部分及びアルキルスルフィニル部分は上記の意味である。
【0097】
本発明において、「C~CハロシクロアルキルC~Cアルキルスルホニル基」とは、特に限定しない限り、C~Cハロシクロアルキル基でC~Cアルキルスルホニル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでハロシクロアルキル部分及びアルキルスルホニル部分は上記の意味である。
【0098】
本発明において、「ヒドロキシC~Cアルコキシ基」とは、「HO-」でアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0099】
本発明において、「ヒドロキシC~Cシクロアルキルオキシ基」とは、「HO-」でシクロアルキルオキシ基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0100】
本発明において、「ヒドロキシイミノC~Cアルキル基」とは、「HO-N=」でアルキル基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0101】
本発明において、「C~CアルコキシイミノC~Cアルキル基」とは、「(C~Cアルコキシ)-N=」でアルキル基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0102】
本発明において、「C~CハロアルコキシイミノC~Cアルキル基」とは、「(C~Cハロアルコキシ)-N=」でアルキル基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0103】
本発明において、「シアノC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、シアノ基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルキル部分は上記の意味であり、例えばシアノメチル、1-シアノエチル、2-シアノエチル、3-シアノプロピル、2-シアノプロパン-2-イル、1-シアノブチル、4-シアノブチル、5-シアノペンチル又は6-シアノヘキシル等の基を挙げることができる。
【0104】
本発明において、「シアノC~Cシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、シアノ基でC~Cシクロアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分は上記の意味であり、例えば1-シアノシクロプロピル、2-シアノシクロプロピル、1-シアノシクロブチル、2-シアノシクロブチル、3-シアノシクロブチル、1-シアノシクロペンチル、3-シアノシクロペンチル、1-シアノシクロヘキシル又は4-シアノシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
【0105】
本発明において、「ヒドロキシC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ヒドロキシ基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルキル部分は上記の意味であり、例えばヒドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロパン-2-イル、1-ヒドロキシブチル、4-ヒドロキシブチル、5-ヒドロキシペンチル又は6-ヒドロキシヘキシル等の基を挙げることができる。
【0106】
本発明において、「ヒドロキシC~Cシクロアルキル基」とは、特に限定しない限り、ヒドロキシ基でシクロアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキル部分は上記の意味であり、例えば1-ヒドロキシシクロプロピル、2-ヒドロキシシクロプロピル、1-ヒドロキシシクロブチル、2-ヒドロキシシクロブチル、3-ヒドロキシシクロブチル、1-ヒドロキシシクロペンチル、3-ヒドロキシシクロペンチル、1-ヒドロキシシクロヘキシル又は4-ヒドロキシシクロヘキシル等の基を挙げることができる。
【0107】
本発明において、「シアノC~Cシクロアルキルオキシ基」とは、特に限定しない限り、シアノ基でC~Cシクロアルキルオキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシクロアルキルオキシ部分は上記の意味であり、例えば1-シアノシクロプロポキシ、2-シアノシクロプロポキシ、1-シアノシクロブトキシ、2-シアノシクロブトキシ、3-シアノシクロブトキシ、1-シアノシクロペンチルオキシ、3-シアノシクロペンチルオキシ、1-シアノシクロヘキシルオキシ又は4-シアノシクロヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0108】
本発明において、「シアノC~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、シアノ基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでアルコキシ部分は上記の意味であり、例えばシアノメトキシ、1-シアノエトキシ、2-シアノエトキシ、1-シアノプロポキシ、3-シアノプロポキシ、2-シアノ-2-プロポキシ、1-シアノブトキシ、4-シアノブトキシ、5-シアノペンチルオキシ又は6-シアノヘキシルオキシ等の基を挙げることができる。
【0109】
本発明において、「(シアノC~Cシクロアルキル)C~Cアルコキシ基」とは、特に限定しない限り、シアノC~Cシクロアルキル基でC~Cアルコキシ基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでシアノC~Cシクロアルキル部分及びアルコキシ部分は上記の意味であり、例えば(1-シアノシクロプロピル)メトキシ、(2-シアノシクロプロピル)メトキシ、(1-シアノシクロブチル)メトキシ、(2-シアノシクロブチル)メトキシ、(3-シアノシクロブチル)メトキシ、(1-シアノシクロペンチル)メトキシ、(3-シアノシクロペンチル)メトキシ、(1-シアノシクロへキシル)メトキシ又は(4-シアノシクロへキシル)メトキシ等の基を挙げることができる。
【0110】
本発明において、「モノ(C~Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-NH-基を示し、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノ、n-プロピルアミノ又はtert-ブチルアミノ等の基を挙げることができる。
【0111】
本発明において、「ジ(C~Cアルキル)アミノ基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-N-基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよく、例えばジメチルアミノ、メチルエチルアミノ又はメチル-n-プロピルアミノ等の基を挙げることができる。
【0112】
本発明において、「(ジ(C~Cアルキル)スルフィニリデン)アミノ基」とは、O=S(C~Cアルキル)=N-基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよく、例えば(S,S-ジメチルスルフィニリデン)アミノ、(S,S-ジエチルスルフィニリデン)アミノ、(S-エチル-S-メチルスルフィニリデン)アミノ等の基を挙げることができる。
【0113】
本発明において、「ジ(C~Cアルキル)ホスホリル基」とは、O=P(C~Cアルキル)基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよく、例えばジメチルホスホリル、ジエチルホスホリル、エチルメチルホスホリル等の基を挙げることができる。
【0114】
本発明において、「C~Cアシル基」とは、特に限定しない限り、H-C(=O)-基又は(C~Cアルキル)-C(=O)-基を示し、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、イソブチリル又はピバロイル等の基を挙げることができる。
「無置換の若しくはハロゲン原子で置換されたC~Cアシル基」におけるハロゲン原子は、C~Cアシル基の置換可能な位置に1~10個、好ましくは1~5個有していてもよく、ハロゲン原子の数が2個以上の場合は各ハロゲン原子が同一又は異なっていてもよい。
【0115】
本発明において、「C~Cアシルオキシ基」とは、特に限定しない限り、アシル部分が上記の意味である(C~Cアシル)-O-基を示し、例えばホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、イソブチリルオキシ又はピバロイルオキシ等の基を挙げることができる。
【0116】
本発明において、「C~Cハロアシル基」とは、特に限定しない限り、ハロゲンで置換されたホルミル基又は(C~Cハロアルキル)-C(=O)-基を示し、例えばクロロホルミル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、2-クロロプロピオニル、2-クロロイソブチリル、2-ブロモイソブチリル又は3-クロロピバロイル等の基を挙げることができる。
【0117】
本発明において、「ヒドロキシイミノ(アミノ)C~Cアルキル基」とは、(HN)C(=NOH)-基又は「(HN)C(=NOH)-」でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味する。
【0118】
本発明において、「カルボキシル基」とは、HO-C(=O)-基を示す。
【0119】
本発明において、「C~Cアルコキシカルボニル基」とは、(C~Cアルコキシ)-C(=O)-基を示す。
【0120】
本発明において、「N-(C~Cアルコキシ)-N-(C~Cアルキル)アミノカルボニル基」とは、(C~Cアルコキシ)(C~Cアルキル)N-C(=O)-基を示す。
【0121】
本発明において、「アミノカルボニル基」とは、NH-C(=O)-基を示す。
【0122】
本発明において、「アミノチオカルボニル基」とは、NH-C(=S)-基を示す。
【0123】
本発明において、「モノ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-NH-C(=O)-基を示し、例えばメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル又はtert-ブチルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0124】
本発明において、「モノ(シアノC~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、シアノC~Cシクロアルキル部分が上記の意味である(シアノC~Cシクロアルキル)-NH-C(=O)-基を示し、例えば1-シアノシクロプロピルアミノカルボニル、2-シアノシクロプロピルアミノカルボニル、1-シアノシクロブチルアミノカルボニル、2-シアノシクロブチルアミノカルボニル、3-シアノシクロブチルアミノカルボニル、1-シアノシクロペンチルアミノカルボニル、3-シアノシクロペンチルアミノカルボニル、1-シアノシクロヘキシルアミノカルボニル又は4-シアノシクロヘキシルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0125】
本発明において、「モノ(C~CアルコキシイミノC~Cアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、C~CアルコキシイミノC~Cアルキル部分が上記の意味である(C~CアルコキシイミノC~Cアルキル)-NH-C(=O)-基を示し、例えばメトキシイミノメチルアミノカルボニル、エトキシイミノメチルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0126】
本発明において、「ジ(C~Cアルキル)アミノメチリデンアミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-N-C=N-C(=O)-基を示し、例えばジメチルアミノメチリデンアミノカルボニル、ジエチルアミノメチリデンアミノカルボニル又はジイソプロピルアミノメチリデンアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0127】
本発明において、「モノ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-NH-C(=S)-基を示す。
【0128】
本発明において、「ジ(C~Cアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-N-C(=O)-基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよく、例えばジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル又はジイソプロピルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0129】
本発明において、「ジ(C~Cアルキル)アミノチオカルボニル基」とは、特に限定しない限り、アルキル部分が上記の意味である(C~Cアルキル)-N-C(=S)-基を示し、2個のアルキル基は互いに異なっていてもよい。
【0130】
本発明において、「モノ(C~Cハロアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、ハロアルキル部分が上記の意味である(C~Cハロアルキル)-NH-C(=O)-基を示し、例えば2-フルオロエチルアミノカルボニル、2,2-ジフルオロエチルアミノカルボニル、2,2,2-トリフルオロエチルアミノカルボニル、2,2,2-トリクロロエチルアミノカルボニル又は1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロピルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0131】
本発明において、「モノ(C~Cシクロアルキル)アミノカルボニル基」とは、特に限定しない限り、シクロアルキル部分が上記の意味である(C~Cシクロアルキル)-NH-C(=O)-基を示し、例えばシクロプロピルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニル等の基を挙げることができる。
【0132】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリール基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたアリール基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。アリール基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0133】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリール基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロアリール基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロアリール基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0134】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキル基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたアラルキル基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。アラルキル基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0135】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキル基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロアラルキル基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロアラルキル基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0136】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12アリールオキシ基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたアリールオキシ基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。アリールオキシ基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0137】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C12ヘテロアリールオキシ基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロアリールオキシ基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロアリールオキシ基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0138】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14アラルキルオキシ基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたアラルキルオキシ基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。アラルキルオキシ基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0139】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたC~C14ヘテロアラルキルオキシ基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロアラルキルオキシ基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロアラルキルオキシ基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0140】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリル基」の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロシクリル基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロシクリル基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0141】
本発明において、ヘテロシクリル基とは、1個以上の炭素原子の代わりに、1個以上の同一または異なったヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子)を有する、非芳香族の、単環式または多環式の環式基を意味する。
【0142】
本発明において、ヘテロシクリル基の例は、1~13個の炭素原子、ならびに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有し、非芳香族の、単環式、二環式または三環式の、3~14員(好ましくは4~14員、より好ましくは5~14員)のヘテロシクリル基を含むが、これに限定されるものではない。
【0143】
本発明において、ヘテロシクリル基の例は、1~9個の炭素原子、ならびに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有し、非芳香族の、単環式または二環式の、3~10員(好ましくは4~10員、より好ましくは5~10員、さらに好ましくは5~7員)のヘテロシクリル基を含むが、これに限定されるものではない。
【0144】
さらに本発明において、ヘテロシクリル基の例は、1~5個の炭素原子、ならびに窒素原子、酸素原子および硫黄原子から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を有する、非芳香族の、単環式3~8員(好ましくは5~6員)のヘテロシクリル基を含むが、これに限定されるものではない。
【0145】
単環式のヘテロシクリル基の具体例は、イソオキサゾリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼチジニル、アジリジニル、モルホリニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフリル、オキセタニル、オキシラニル、ジオキサニル(例えば、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル等)、ジオキソラニル(例えば、1,3-ジオキソラニル等)、チアニル、テトラヒドロチエニル、チエタニル、チイラニル等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0146】
二環式のヘテロシクリル基の具体例は、インドリニル、イソインドリニル、クロマニル、イソクロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾテトラヒドロフリル、ベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾテトラヒドロフリル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾイソキサジニル、ジヒドロベンゾイソチアジニル、1-オキシドテトラヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、ジヒドロクマリニル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリノニル、キノリジジニル、インドリジジニル、トロパニル、ノルトロパニル、キヌクリジニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0147】
ここで、置換位置は特に限定されない。すなわち、ヘテロシクリル基は、全てのその位置異性体を包含する。例えば、ヘテロシクリル基がピペリジニルであるとき、ピペリジニルは1-ピペリジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル及び4-ピペリジニルを含む。
【0148】
上記で定義または例示した通りのヘテロシクリル基は、可能であれば、非縮合環式(例えば、単環式またはスピロ環式)および縮合環式の環式基を包含してもよい。
【0149】
上記で定義または例示した通りのヘテロシクリル基は、可能であれば、不飽和、部分飽和または飽和のいずれでもよい。
【0150】
上記で定義または例示した通りのヘテロシクリル基のヘテロ原子が窒素原子のときは、窒素原子はN-オキシドでもよい。
【0151】
上記で定義または例示した通りのヘテロシクリル基のヘテロ原子が硫黄原子のときは、硫黄原子はスルフィニル(-SO-)またはスルホニル(-SO-)でもよい。
【0152】
本発明において、「ヘテロシクリルC~Cアルキル基」とは、特に限定しない限り、ヘテロシクリル基でC~Cアルキル基の任意の位置が置換された基を意味し、ここでヘテロシクリル部分及びアルキル部分は上記の意味であり、例えば(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル等の基を挙げることができる。
【0153】
本発明において、「無置換の若しくはR11によって任意に置換されたヘテロシクリルC~Cアルキル基」等の表記は、炭素原子に結合した水素原子が任意のR11によって、置換されたヘテロシクリルC~Cアルキル基を表し、置換されるR11の数は各々の指定の炭素原子数の範囲で任意に選択されるが、1~10個、好ましくは1~5個を例示できる。ヘテロシクリルC~Cアルキル基上の置換基R11が2個以上存在するとき、それぞれのR11は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。
【0154】
本発明において、塩、又は農業上許容される塩とは、一般式[I]で表される本発明化合物において、水酸基、カルボキシル基、アミノ基若しくはピリジン環等の窒素原子等がその構造中に存在する場合に、これらと金属若しくは有機塩基とから成る塩又は鉱酸若しくは有機酸とから成る塩であり、金属としてはナトリウム若しくはカリウム等のアルカリ金属或いはマグネシウム若しくはカルシウム等のアルカリ土類金属を挙げることができ、有機塩基としてはトリエチルアミン若しくはジイソプロピルアミン等を挙げることができ、鉱酸としてはりん酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、ほう酸、若しくは硫酸等を挙げることができ、又、有機酸としては、ギ酸、酢酸、乳酸、アスコルビン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、酒石酸、メタンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸等を挙げることができる。
【0155】
次に、一般式[I]で表される本発明の複素環化合物に包含される化合物の代表的な化合物例を表1から表24に示す。しかしながら、本発明の複素環化合物に包含される化合物は、これらに限定されるものではない。又、表中の化合物番号は以後の記載において参照される。
【0156】
尚、本発明の複素環化合物に包含される化合物には、置換基の種類によってはE-体及びZ-体の幾何異性体が存在する場合があるが、本発明はこれらE-体、Z-体又はE-体及びZ-体を任意の割合で含む混合物を包含する。又、本発明に包含される化合物は、1個又は2個以上の不斉炭素原子及び不斉硫黄原子の存在に起因する光学異性体が存在する場合があるが、本発明は全ての光学活性体、ラセミ体又はジアステレオマーを包含する。
【0157】
本明細書における表中の次の表記は、例えば下記の通りそれぞれ該当する基を表す。
Me :メチル、
Et :エチル、
nPr :ノルマルプロピル、
iPr :イソプロピル、
cPr :シクロプロピル、
nBu :ノルマルブチル、
sBu :セカンダリーブチル、
iBu :イソブチル、
tBu :ターシャリーブチル、
cBu :シクロブチル、
nPen:ノルマルペンチル、
cPen:シクロペンチル、
nHex:ノルマルヘキシル、
cHex:シクロヘキシル、
(1-CN)cPr:1-シアノシクロプロピル
(2,2-F)cPr:2,2-ジフルオロシクロプロピル
Ph :フェニル、
(4-CF)Ph:4-トリフルオロメチルフェニル
【0158】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【0159】
<製造方法>
一方、一般式[I]で表される本発明化合物は、以下に示す製造法に従って製造することができるが、これらの方法に限定されるものではない。尚、以下、例えば「一般式[I]で表される化合物」、「式[I]で表される化合物」及び「化合物[I]」は同意とする。
【0160】
<製造方法1>
本発明化合物のうち、一般式[I]で表される化合物は、例えば下記に例示する反応式からなる方法に従い製造することができる。
【0161】
【化7】
【0162】
(式中、Xはハロゲン原子、C~Cアルキルスルホニル基、C~Cハロアルキルスルホニル基、置換されていてもよいC~C12アリールスルホニル基、C~Cアルキルスルホニルオキシ基、C~Cハロアルキルスルホニルオキシ基、置換されていてもよいC~C12アリールスルホニルオキシ基、C~Cアシルオキシ基を示し、W、W、m、n、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I]で表される化合物は、一般式[II]で表される化合物と一般式[III]で表される化合物とを、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。さらに、本反応は適当な触媒の存在下で反応させることもできる。
【0163】
本反応で使用する化合物[III]の使用量は、化合物[II]1モルに対して通常1~100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~5モルである。
【0164】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[II]1モルに対して0~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1~2モルである。
【0165】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[II]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0166】
本反応で触媒を使用する場合、使用できる触媒としては、金属又は金属塩と配位子としての化合物を含む。こうした触媒は、後述の金属又は金属塩と配位子としての化合物から、反応系内で(その場で(in situ))調製してもよく、反応系外で予め調製して反応系内へ投入してもよい。触媒は、金属、金属塩及び配位子としての化合物以外の成分を含んでいてもよい。金属又は金属塩としては、例えば金属銅、酢酸銅(1価)、酢酸銅(2価)、酸化銅(1価)、酸化銅(2価)、塩化銅(1価)、ヨウ化銅(1価)等の銅化合物;パラジウム-炭素、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(卜リフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド、テトラキス(卜リフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物等を挙げることができる。配位子としては、エチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、2,2’-ビピリジン、1,10-フェナントロリン、ネオクプロイン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、2,9-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、トリフェニルホスフィン、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等及びそれらの塩等を挙げることができる。金属又は金属塩と配位子との組み合わせは、金属又は金属塩1モルに対して配位子としての化合物0.1~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~4モルである。尚、触媒の使用量は、化合物[II]1モルに対して金属又は金属塩として0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01~5モルである。
【0167】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃~180℃の範囲で行うのがよい。
【0168】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~48時間である。
【0169】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I]を単離することができる。単離した化合物[I]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0170】
<製造方法2>
本発明化合物のうち、一般式[I]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することができる。
【0171】
【化8】
【0172】
(式中、X、W、W、m、n、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I]で表される化合物は、一般式[IV]で表される化合物と一般式[V]で表される化合物とを、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。さらに、本反応は適当な触媒の存在下で反応させることもできる。
【0173】
本反応で使用する化合物[V]の使用量は、化合物[IV]1モルに対して通常1~100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~5モルである。
【0174】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[IV]1モルに対して0~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1~2モルである。
【0175】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[IV]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0176】
本反応で触媒を使用する場合、使用できる触媒としては、金属又は金属塩と配位子としての化合物を含む。こうした触媒は、後述の金属又は金属塩と配位子としての化合物から、反応系内で(その場で(in situ))調製してもよく、反応系外で予め調製して反応系内へ投入してもよい。触媒は、金属、金属塩及び配位子としての化合物以外の成分を含んでいてもよい。金属又は金属塩としては、例えば金属銅、酢酸銅(1価)、酢酸銅(2価)、酸化銅(1価)、酸化銅(2価)、塩化銅(1価)、ヨウ化銅(1価)等の銅化合物;パラジウム-炭素、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(卜リフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド、テトラキス(卜リフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物等を挙げることができる。配位子としては、エチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、2,2’-ビピリジン、1,10-フェナントロリン、ネオクプロイン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、2,9-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、トリフェニルホスフィン、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等及びそれらの塩等を挙げることができる。金属又は金属塩と配位子との組み合わせは、金属又は金属塩1モルに対して配位子としての化合物0.1~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~4モルである。尚、触媒の使用量は、化合物[IV]1モルに対して金属又は金属塩として0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01~5モルである。
【0177】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃~180℃の範囲で行うのがよい。
【0178】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~48時間である。
【0179】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I]を単離することができる。単離した化合物[I]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0180】
<製造方法3>
本発明化合物のうち、一般式[IX]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することもできる。
【0181】
【化9】
【0182】
(式中、R14は水素原子、ハロゲン原子、C~Cハロアルキル基、C~Cハロアルコキシ基を示し、R10’はR10のうち水素原子以外の置換基を示し、X、W、W、m、n、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A及びAは前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[IX]で表される化合物は、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、一般式[VI]で表される化合物を化合物[VII]又は化合物[VIII]と反応させることにより製造することができる。
【0183】
本反応で使用する化合物[VII]又は化合物[VIII]の使用量は、化合物[VI]1モルに対して通常1~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~2モルである。
【0184】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類;フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコールの金属塩類;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[VI]1モルに対して0~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0~5モルである。
【0185】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[VI]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0186】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃~100℃の範囲で行うのがよい。
【0187】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~24時間である。
【0188】
反応終了後は、反応混合物を水に注加する又は濃縮する等の操作の後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[IX]を単離することができる。単離した化合物[IX]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0189】
<製造方法4>
本発明化合物のうち、一般式[I]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することもできる。
【0190】
【化10】
【0191】
(式中、X、W、W、m、n、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[I]で表される化合物は、一般式[X]で表される化合物と一般式[XI]で表される化合物とを、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。さらに、本反応は適当な触媒の存在下で反応させることもできる。
【0192】
本反応で使用する化合物[XI]の使用量は、化合物[X]1モルに対して通常1~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~1.5モルである。
【0193】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類;フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコールの金属塩類;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[X]1モルに対して0~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.1~2モルである。
【0194】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[X]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0195】
本反応で触媒を使用する場合、使用できる触媒としては、金属又は金属塩と配位子としての化合物を含む。こうした触媒は、後述の金属又は金属塩と配位子としての化合物から、反応系内で(その場で(in situ))調製してもよく、反応系外で予め調製して反応系内へ投入してもよい。触媒は、金属、金属塩及び配位子としての化合物以外の成分を含んでいてもよい。金属又は金属塩としては、例えば金属銅、酢酸銅(1価)、酢酸銅(2価)、酸化銅(1価)、酸化銅(2価)、塩化銅(1価)、ヨウ化銅(1価)等の銅化合物;パラジウム-炭素、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(卜リフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド、テトラキス(卜リフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物等を挙げることができる。配位子としては、エチレンジアミン、N,N-ジメチルエチレンジアミン、N,N’-ジメチルエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、2,2’-ビピリジン、1,10-フェナントロリン、ネオクプロイン、3,4,7,8-テトラメチル-1,10-フェナントロリン、2,9-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、トリフェニルホスフィン、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等及びそれらの塩等を挙げることができる。金属又は金属塩と配位子との組み合わせは、金属又は金属塩1モルに対して配位子としての化合物0.1~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~4モルである。尚、触媒の使用量は、化合物[X]1モルに対して金属又は金属塩として0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01~5モルである。
【0196】
本反応の反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは20℃~180℃の範囲で行うのがよい。
【0197】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~24時間である。
【0198】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[I]を単離することができる。単離した化合物[I]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0199】
<製造方法5>
本発明化合物のうち、一般式[XIV]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することができる。
【0200】
【化11】
【0201】
(式中、W、W、m、n、R、R、A、A、A、A、A、A、R、R及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[XIV]で表される化合物は、一般式[XII]で表される化合物と一般式[XIII]で表される化合物とを、適当な溶媒中、適当な塩基又は適当な酸の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。
【0202】
本反応で使用する化合物[XIII]の使用量は、化合物[XII]1モルに対して通常1~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~2モルである。
【0203】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコールの金属塩類;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[XII]1モルに対して0~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0~2モルである。
【0204】
本反応で酸を使用する場合、使用できる酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸類、酢酸又はトリフルオロ酢酸等のカルボン酸類等が挙げられる。尚、酸の使用量は、化合物[XII]1モルに対して0~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0~2モルである。
【0205】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[XII]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0206】
本反応の反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは20℃~100℃の範囲で行うのがよい。
【0207】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~24時間である。
【0208】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[XIV]を単離することができる。単離した化合物[XIV]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0209】
<製造方法6>
本発明化合物のうち、一般式[XVI]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することができる。
【0210】
【化12】
【0211】
(式中、m’は0又は1を示し、n’’は1又は2を示し、m’及びn’’の和は1又は2であり、W、W、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[XVI]で表される化合物は、一般式[XV]で表される化合物と適当な酸化剤とを、適当な触媒の存在下又は非存在下、適当な溶媒中で反応させることにより製造することができる。
【0212】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、水又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[XV]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0213】
本反応で使用できる酸化剤としては、例えば、m-クロロ過安息香酸、過ギ酸、過酢酸又はトリフルオロ過酢酸等の有機過酸化物;過酸化水素、過マンガン酸カリウム、オキソン(登録商標)(イー・アイ・デュ ポン社商品名、ペルオキソ硫酸水素カリウム含有物)等の無機過酸化物;過ヨウ素酸ナトリウム又は次亜塩素酸ナトリウム等のハロゲン酸塩類等が挙げられる。尚、酸化剤の使用量は、化合物[XV]1モルに対して0.5~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.9~3モルである。
【0214】
本反応で使用できる触媒としては、例えば、塩化ルテニウム(III)及びその水和物、五酸化バナジウム、メタバナジン酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム等が挙げられる。尚、触媒の使用量は、化合物[XV]1モルに対して0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01~1モルである。
【0215】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは-10℃~100℃の範囲で行うのがよい。
【0216】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~24時間である。
【0217】
反応終了後は、反応混合物を水に注加する又は濃縮する等の操作の後、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[XVI]を単離することができる。単離した化合物[XVI]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0218】
<製造方法7>
本発明化合物のうち、一般式[XIX]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することができる。
【0219】
【化13】
【0220】
(式中、n’は0又は1を示し、W、W、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[XIX]で表される化合物は、化合物[XVIII]若しくはその塩、化合物[XVII]、及び適当な酸化剤を、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。さらに、本反応は適当な触媒の存在下で行うこともできる。
【0221】
本反応で使用する化合物[XVIII]の使用量は、化合物[XVII]1モルに対して通常1~100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~5モルである。
【0222】
本反応で使用できる酸化剤としては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素、クロラミン、N-クロロスクシンイミド(NCS)、N-ブロモスクシンイミド(NBS)、N-ヨードスクシンイミド(NIS)、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(DCH)、1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(DBH)、1-ブロモ-3-クロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(BCDMH)等のハロゲン化剤;(ジクロロヨード)ベンゼン、(ジアセトキシヨード)ベンゼン、(ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード)ベンゼン、ヨードシルベンゼン、ヨードキシベンゼン、2-ヨードキシ安息香酸(IBX)、Dess-Martinペルヨージナン(DMP)、2-ヨードキシベンゼンスルホン酸(IBS)等の超原子価ヨウ素化合物等が挙げられる。尚、酸化剤の使用量は、化合物[XVII]1モルに対して0.5~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.9~3モルである。
【0223】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類;フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物;リン酸三カリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコールの金属塩類;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[XVII]1モルに対して0~20モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0~10モルである。
【0224】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[XVII]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0225】
本反応で使用できる触媒としては、例えば、酢酸ロジウム(II)、トリフルオロ酢酸ロジウム(II)、トリフェニル酢酸ロジウム(II)、ピバル酸ロジウム(II)、オクタン酸ロジウム(II)、ビス[ロジウム(α,α,α’,α’-テトラメチル-1,3-ベンゼンジプロピオン酸)]、ロジウム(II)アセトアミデート等が挙げられる。尚、触媒の使用量は、化合物[XVII]1モルに対して0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.005~1モルである。
【0226】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃~100℃の範囲で行うのがよい。
【0227】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~48時間である。
【0228】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[XIX]を単離することができる。単離した化合物[XIX]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0229】
<製造方法8>
本発明化合物のうち、一般式[XXI]で表される化合物は、例えば以下の方法に従い製造することができる。
【0230】
【化14】
【0231】
(式中、W、W、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A、A及びR10は前記と同じ意味を示す。)
即ち、一般式[XXI]で表される化合物は、化合物[XVIII]若しくはその塩、化合物[XX]、及び適当な酸化剤を、適当な溶媒中、適当な塩基の存在下又は非存在下、反応させることにより製造することができる。さらに、本反応は適当な触媒の存在下で行うこともできる。
【0232】
本反応で使用する化合物[XVIII]の使用量は、化合物[XX]1モルに対して通常1~100モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1~5モルである。
【0233】
本反応で使用できる酸化剤としては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素、クロラミン、N-クロロスクシンイミド(NCS)、N-ブロモスクシンイミド(NBS)、N-ヨードスクシンイミド(NIS)、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(DCH)、1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン(DBH)、1-ブロモ-3-クロロ-5,5-ジメチルヒダントイン(BCDMH)等のハロゲン化剤;(ジクロロヨード)ベンゼン、(ジアセトキシヨード)ベンゼン、(ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード)ベンゼン、ヨードシルベンゼン、ヨードキシベンゼン、2-ヨードキシ安息香酸(IBX)、Dess-Martinペルヨージナン(DMP)、2-ヨードキシベンゼンスルホン酸(IBS)等の超原子価ヨウ素化合物等が挙げられる。尚、酸化剤の使用量は、化合物[XX]1モルに対して0.5~5モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.9~3モルである。
【0234】
本反応で塩基を使用する場合、使用できる塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類;フッ化ナトリウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物又はリン酸三カリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の無機塩基類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert-ブトキシド等のアルコールの金属塩類;又はトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、2,6-ルチジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基類等を挙げることができる。尚、塩基の使用量は、化合物[XX]1モルに対して0~20モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0~10モルである。
【0235】
本反応で使用できる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モノグリム等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒類;メタノール、エタノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、メチルセロソルブ等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジン類;トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。尚、溶媒の使用量は、化合物[XX]1モルに対して0.1~1000リットルであり、好ましくは0.2~100リットルである。
【0236】
本反応で使用できる触媒としては、例えば、酢酸ロジウム(II)、トリフルオロ酢酸ロジウム(II)、トリフェニル酢酸ロジウム(II)、ピバル酸ロジウム(II)、オクタン酸ロジウム(II)、ビス[ロジウム(α,α,α’,α’-テトラメチル-1,3-ベンゼンジプロピオン酸)]、ロジウム(II)アセトアミデート等が挙げられる。尚、触媒の使用量は、化合物[XX]1モルに対して0.001~10モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01~5モルである。
【0237】
本反応の反応温度は、-78℃から反応系における還流温度までの任意の温度の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃~100℃の範囲で行うのがよい。
【0238】
本反応の反応時間は、反応温度、反応基質、反応量等により異なるが、通常10分~48時間である。
【0239】
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、析出した固体を濾取する又は有機溶媒にて抽出してから濃縮する等の操作を行うことにより、化合物[XXI]を単離することができる。単離した化合物[XXI]は、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶、蒸留等により更に精製することもできる。
【0240】
本発明の一般式[II]及び一般式[IV]で表される複素環化合物は、本発明の一般式[I]で表される複素環化合物又はその農業上許容される塩を製造する際の中間体として有用な化合物である。
【0241】
本発明の農薬組成物は、本発明の一般式[I]で表される複素環化合物又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する。
【0242】
本発明の農薬組成物は、必要に応じ、農薬製剤に通常用いられる添加成分(担体)を含有することができる。
本発明の有害生物防除剤は、本発明の一般式[I]で表される複素環化合物又はその農業上許容される塩を有効成分として含有する。本発明の有害生物防除剤は、代表的には殺虫剤、殺ダニ剤及び殺センチュウ剤である。
【0243】
本発明の有害生物防除剤は、必要に応じ、農薬製剤に通常用いられる添加成分(担体)を含有することができる。
【0244】
この添加成分としては、固体担体又は液体担体等の担体、界面活性剤、結合剤や粘着付与剤、増粘剤、着色剤、拡展剤、展着剤、凍結防止剤、固結防止剤、崩壊剤、分解防止剤等が挙げられ、その他必要に応じ、防腐剤や、植物片等を添加成分に用いてもよい。又、これらの添加成分は1種用いてもよいし、又、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0245】
固体担体としては、例えば、パイロフィライトクレー、カオリンクレー、硅石クレー、タルク、珪藻土、ゼオライト、ベントナイト、酸性白土、活性白土、アタパルガスクレー、バーミキュライト、パーライト、軽石、ホワイトカーボン(合成ケイ酸、合成ケイ酸塩等)、二酸化チタン等の鉱物系担体;木質粉、トウモロコシ茎、クルミ殻、果実核、モミガラ、オガクズ、フスマ、大豆粉、粉末セルロース、デンプン、デキストリン、糖類等の植物性担体;炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類担体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、尿素-アルデヒド樹脂等の高分子担体等を挙げることができる。
【0246】
液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール等の一価アルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;プロピレン系グリコールエーテル等の多価アルコール誘導体類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類;ジエチルエーテル、1,4-ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ノルマルパラフィン、ナフテン、イソパラフィン、ケロシン、鉱油等の脂肪族炭化水素類;トルエン、C-C10アルキルベンゼン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン、高沸点芳香族炭化水素等の芳香族炭化水素類;1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、アジピン酸ジメチル等のエステル類;γ-ブチロラクトン等のラクトン類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類;アセトニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類;大豆油、ナタネ油、綿実油、ヤシ油、ヒマシ油等の植物油、前記植物油由来の脂肪酸の低級アルキルエステル;水等を挙げることができる。
【0247】
界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキルポリオキシエチレンポリプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ビスフェニルエーテル、ポリアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル、アセチレンジオール、ポリオキシアルキレン付加アセチレンジオール、ポリオキシエチレンエーテル型シリコーン、エステル型シリコーン、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、脂肪酸塩、ポリカルボン酸塩、N-メチル-脂肪酸サルコシネート、樹脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤;ラウリルアミン塩酸塩、ステアリルアミン塩酸塩、オレイルアミン塩酸塩、ステアリルアミン酢酸塩、ステアリルアミノプロピルアミン酢酸塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンザルコニウムクロライド等のアルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤;ジアルキルジアミノエチルベタイン、アルキルジメチルベンジルベタイン等のベタイン型、ジアルキルアミノエチルグリシン、アルキルジメチルベンジルグリシン等アミノ酸型等の両性界面活性剤等を挙げることができる。
結合剤や粘着付与剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロースやその塩、デキストリン、水溶性デンプン、キサンタンガム、グアーガム、蔗糖、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、天然燐脂質(例えばセファリン酸、レシチン等)等を挙げることができる。
【0248】
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル系ポリマー、デンプン誘導体、多糖類のような水溶性高分子;高純度ベントナイト、ホワイトカーボンのような無機微粉、有機ベントナイト等の有機微粉等を挙げることができる。
【0249】
着色剤としては、例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルーのような無機顔料;アリザリン染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料のような有機染料等を挙げることができる。
【0250】
拡展剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤、セルロース粉末、デキストリン、加工デンプン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、架橋ポリビニルピロリドン、マレイン酸/スチレン共重合体、メタアクリル酸共重合体、多価アルコールのポリマーとジカルボン酸無水物とのハーフエステル、ポリスチレンスルホン酸の水溶性塩、ポリオキシエチレンアルカンジオール類、ポリオキシエチレンアルキンジオール類、アルキンジオール類等を挙げることができる。
【0251】
展着剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の種々の界面活性剤;パラフィン、テルペン、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸塩、ポリオキシエチレン、ワックス、ポリビニルアルキルエーテル、アルキルフェノールホルマリン縮合物、合成樹脂エマルション等を挙げることができる。
【0252】
凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等を挙げることができる。
【0253】
固結防止剤としては、例えば、デンプン、アルギン酸、マンノース、ガラクトース等の多糖類;ポリビニルピロリドン、ホワイトカーボン、エステルガム、石油樹脂等を挙げることができる。
【0254】
崩壊剤としては、例えば、トリポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ステアリン酸金属塩、セルロース粉末、デキストリン、メタクリル酸エステルの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアミノカルボン酸キレート化合物、スルホン化スチレン・イソブチレン・無水マレイン酸共重合体、デンプン・ポリアクリロニトリルグラフト共重合体等を挙げることができる。
【0255】
分解防止剤としては、例えば、ゼオライト、生石灰、酸化マグネシウムのような乾燥剤;フェノール系、アミン系、硫黄系、リン酸系等の酸化防止剤;サリチル酸系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤等を挙げることができる。
【0256】
防腐剤としては、例えば、ソルビン酸カリウム、1,2-ベンゾチアゾール-3(2H)-オン等があげられる。
【0257】
植物片としては、例えば、おがくず、やしがら、トウモロコシ穂軸、タバコ茎等があげられる。
【0258】
一方、本発明の有害生物防除剤において、上記添加成分を含有させる場合、その含有割合については、質量基準で、固体担体又は液体担体等の担体では通常5~95%、好ましくは20~90%の範囲で選ばれ、界面活性剤では通常0.1%~30%、好ましくは0.5~10%の範囲で選ばれ、その他の添加剤は0.1~30%、好ましくは0.5~10%の範囲で選ばれる。
【0259】
本発明の有害生物防除剤は、粉剤、粉粒剤、粒剤、水和剤、水溶剤、顆粒水和剤、錠剤、ジャンボ剤、乳剤、油剤、液剤、フロアブル剤、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、サスポエマルジョン剤、微量散布剤、マイクロカプセル剤、くん煙剤、エアロゾル剤、ベイト剤、ペースト剤等の任意の剤型に製剤化して使用される。
【0260】
これらの製剤の実際の使用に際しては、そのまま使用するか、又は、水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。本発明の化合物を含有する種々の製剤又はその希釈物の施用は、通常一般に行われている施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティング、アトマイジング、散粉、散粒、水面施用、箱施用等)、土壌施用(例えば、混入、潅注等)、表面施用(例えば、塗布、粉衣、被覆等)、種子処理(例えば、塗沫、粉衣処理等)、浸漬、毒餌、くん煙施用等により行うことができる。又、家畜に対して前記有効成分を飼料に混合して与え、その排泄物での有害虫、特に有害昆虫の発生、成育を防除することも可能である。
【0261】
本発明の有害生物の防除方法は、前記した施用方法で本発明の一般式[I]で表される複素環化合物又はその農業上許容される塩の有効成分量を使用することにより行うことができる。
【0262】
本発明の有害生物防除剤における有効成分の配合割合(質量%)については、必要に応じて適宜選ばれる。例えば、粉剤、粉粒剤、微粒剤等とする場合は0.01~20%、好ましくは0.05~10%の範囲から適宜選ぶのがよく、粒剤等とする場合は0.1~30%、好ましくは0.5~20%の範囲から適宜選ぶのがよく、水和剤、顆粒水和剤等とする場合は1~70%、好ましくは5~50%の範囲から適宜選ぶのがよく、水溶剤、液剤等とする場合は1~95%、好ましくは10~80%の範囲から適宜選ぶのがよく、乳剤等とする場合は5~90%、好ましくは10~80%の範囲から適宜選ぶのがよく、油剤等とする場合は1~50%、好ましくは5~30%の範囲から適宜選ぶのがよく、フロアブル剤等とする場合は5~60%、好ましくは10~50%の範囲から適宜選ぶのがよく、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、サスポエマルジョン剤等とする場合は5~70%、好ましくは10~60%の範囲から適宜選ぶのがよく、錠剤、ベイト剤、ペースト剤等とする場合は、1~80%、好ましくは5~50%の範囲から適宜選ぶのがよく、くん煙剤等とする場合は、0.1~50%、好ましくは1~30%の範囲から適宜選ぶのがよく、エアロゾル剤等とする場合は、0.05~20%、好ましくは0.1~10%の範囲から適宜選ぶのがよい。
【0263】
これらの製剤は、適当な濃度に希釈して散布するか、又は、直接施用する。
【0264】
本発明の有害生物防除剤の施用は、希釈剤で希釈して使用する場合には、一般に0.1~5000ppmの有効成分濃度で行う。製剤をそのまま使用する場合の単位面積あたりの施用量は、有効成分化合物として1ha当り0.1~5000gで使用されるが、これらに限定されるものではない。
【0265】
尚、本発明の有害生物防除剤は、本発明の化合物を単独で有効成分としても十分有効であることはいうまでもないが、必要に応じて他の肥料、農薬、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、共力剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、誘引剤、除草剤、植物生長調整剤などと混用、併用することができ、この場合に一層優れた効果を示すこともある。
【0266】
次に、混用又は併用してもよい公知の殺虫剤(殺虫活性成分)、殺ダニ剤(殺ダニ活性成分)、殺線虫剤(殺線虫活性成分)、共力剤化合物(共力活性成分)を以下に例示する。
【0267】
殺虫活性成分、殺ダニ活性成分、殺線虫活性成分、共力活性成分:
アクリナトリン(acrinathrin)、アザジラクチン(azadirachtin)、アザメチホス(azamethiphos)、アシノナピル(acynonapyr)、アジンホス・エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス・メチル(azinphos-methyl)、アセキノシル(acequinocyl)、アセタミプリド(acetamiprid)、アセトプロール(acetoprole)、アセフェート(acephate)、アゾシクロチン(azocyclotin)、アバメクチン(abamectin)、アフィドピロペン(afidopyropen)、アフォキソレイナー(afoxolaner)、アミドフルメット(amidoflumet)、アミトラズ(amitraz)、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アルドキシカルブ(aldoxycarb)、アレスリン(allethrin)[d-cis-trans-体、d-trans-体を含む]、イサゾホス(isazophos)、イサミドホス(isamidofos)、イソカルボホス(isocarbophos)、イソキサチオン(isoxathion)、イソシクロセラム(isocycloseram)、イソフェンホス・メチル(isofenphos-methyl)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イプシロン-メトフルトリン(epsilon-metofluthrin)、イプシロン-モムフルオロスリン(epsilon-momfluorothrin)、イベルメクチン(ivermectin)、イミシアホス(imicyafos)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イミプロトリン(imiprothrin)、インダザピロキサメト(indazapyroxamet)インドキサカルブ(indoxacarb)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチオン(ethion)、エチプロール(ethiprole)、エチレンジブロミド(ethylene dibromide)、エトキサゾール(etoxazole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、エマメクチン(emamectin)、エマメクチンベンゾエート(emamectin benzoate)、エンドスルファン(endosulfan)、エンペントリン(empenthrin)、オキサゾスルフィル(oxazosulfyl)、オキサミル(oxamyl)、オキシジメトン・メチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、オメトエート(omethoate)、核多角体病ウィルス(Nuclear polyhedrosis virus)、カズサホス(cadusafos)、カッパ-テフルトリン(kappa-tefluthrin)、カッパ-ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、カランジン(karanjin)、カルタップ(cartap)、顆粒病ウィルス(Granulosis virus)、カルバリル(carbaryl)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルボフラン(carbofuran)、ガンマ-BHC(gamma-BHC)、キシリルカルブ(xylylcarb)、キナルホス(quinalphos)、キノプレン(kinoprene)、キノメチオネート(chinomethionat)、急性麻痺病ウィルス(Entero virus)、クマホス(coumaphos)、クリオライト(cryolite)、クロチアニジン(clothianidin)、クロフェンテジン(clofentezine)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルデン(chlordane)、クロルピクリン(chloropicrin)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホス・メチル(chlorpyrifos-methyl)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロルメホス(chlormephos)、クロロプラレスリン(chloroprallethrin)、昆虫ポックスウィルス(Entomopoxi virus)、虹色ウィルス(Irido virus)、シアジピル(cyazypyr)、シアノホス(cyanophos)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジアミダホス(diamidafos)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シエトピラフェン(cyetpyrafen)、ジエノクロル(dienochlor)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ジオフェノラン(diofenolan)、シグマウィルス(Sigma virus)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、シクロキサプリド(cycloxaprid)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、シクロブトリフルラム(cyclobutrifluram)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、ジコホル(dicofol)、ジシクラニル(dicyclanil)、ジスルホトン(disulfoton)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジノブトン(dinobuton)、シハロジアミド(cyhalodiamide)、シハロトリン(cyhalothrin)[gamma-体,lambda-体を含む]、シフェノトリン(cyphenothrin)[(1R)-trans-体を含む]、シフルトリン(cyfluthrin)[beta-体を含む]、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ジフロビダジン(diflovidazin)、シプロフラニリド(cyproflanilide)、シヘキサチン(cyhexatin)、シペルメトリン(cypermethrin)[alpha-体,beta-体,theta-体,zeta-体を含む]、ジムプロピリダッツ(dimpropyridaz)、ジメチル-2,2,2-トリクロロ-1-ヒドロキシエチルホスホネート(DEP)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメフルスリン(dimefluthrin)、ジャスモン(jasmone)、シス-ジャスモン(cis-jasmone)、ジャスモン酸(jasmonic acid)、ジャスモン酸メチル(methyl jasmonate)、シラフルオフェン(silafluofen)、シロマジン(cyromazine)、スタイナーネマ カーポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、スタイナーネマ クシダイ(Steinernema kushidai)、スタイナーネマ グラセライ(Steinernema glaseri)、スピドキサマト(spidoxamat)、スピネトラム(spinetoram)、スピノサド(spinosad)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロテトラマト(spirotetramat)、スピロピジオン(spiropidion)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルコフロン・ナトリウム塩(sulcofuron-sodium)、スルフルラミド(sulfluramid)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)、スルホテップ(sulfotep)、ダイアジノン(diazinon)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオキサザフェン(tioxazafen)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ(thiosultap)、チオナジン(thionazin)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、チクロピラゾフロール(tyclopyrazoflor)、テトラクロラントラニリプロール(tetrachlorantraniliprole)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、テトラジホン(tetradifon)、テトラニリプロール(tetraniliprole)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テブフェノジド(tebufenozide)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テフルトリン(tefluthrin)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、デメトン・S・メチル(demeton-S-methyl)、テメホス(temephos)、デルタメトリン(deltamethrin)、テルブホス(terbufos)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、トリアザメート(triazamate)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリコデルマ アスペレラム(Trichoderma asperellum)、トリコデルマ パエキロマイセス(Trichoderma paecilomyces)、トリコデルマ ハルチアナム(Trichoderma harzianum)、トリフルムロン(triflumuron)、トリフルエンフロネート(trifluenfuronate)、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、トリメタカルブ(trimethacarb)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ナレッド(naled)、ニコチン(nicotine)、ニコフルプロール(nicofluprole)、ニテンピラム(nitenpyram)、ネマデクチン(nemadectin)、濃核病ウィルス(Denso virus)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、パイセロマイセス リラシナス(paecilomyces lilacinus)、バークホルデリア セパシア(Barkholderia cepacia)、バークホルデリア リノジェンシス(Barkholderia rinojensis)、バーティシリウム レカニ(Verticillium lecanii)、ハイドロプレン(hydroprene)、パスツーリア ニシザワイ(Pasteuria nishizawae)、パスツーリア ペネトランス(Pasteuria penetrans)、バチルス アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス フィルムス(Bacillus firmus)、バチルス スフェリカス(Bacillus sphaericus)、バチルス ズブチリス(Bacillus subtillis)、バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の生産する昆虫毒素、バチルス チューリンゲンシス 亜種 アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai)、バシチルス チューリンゲンシス 亜種 イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp. Israelensis)、バチルス チューリンゲンシス 亜種 クルスターキ(Bacillus thuringiens
is subsp. Kurstaki)、バシチルス チューリンゲンシス 亜種 テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis)、バチルス ポピリエ(Bacillus popilliae)、バチルス リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バミドチオン(vamidothion)、パラチオン(parathion)、パラチオン・メチル(parathion-methyl)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ハロフェノジド(halofenozide)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオアレスリンS-シクロペンテニル(bioallethrin S-cyclopentenyl)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、ビス-(2-クロロ-1-メチルエチル)エーテル(DCIP)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、ビフェナゼート(bifenazate)、ビフェントリン(bifenthrin)、ピフルブミド(pyflubumide)、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、ピリダベン(pyridaben)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)、ピリプロール(pyriprole)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ピリミカルブ(pirimicarb)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、ピリミホス・メチル(pirimiphos-methyl)、ピレトリン(pyrethrine)、ファムフル(famphur)、フィプロニル(fipronil)、フェナザキン(fenazaquin)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノトリン(phenothrin)[(1R)-trans-体を含む]、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェンチオン(fenthion)、フェントエート(phenthoate)、フェンバレレート(fenvalerate)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェンブタンチン・オキシド(fenbutatin oxide)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンメゾジチアズ(fenmezoditiaz)、フォノホス(fonofos)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、ブプロフェジン(buprofezin)、フラチオカルブ(furathiocarb)、プラレトリン(prallethrin)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルアザインドリジン(fluazaindolizine)、フルアズロン(fluazuron)、フルエンスルホン(fluensulfone)、フルオピラム(fluopyram)、フルオロ酢酸ナトリウム塩(sodium fluoroacetate)、フルキサメタミド(fluxametamide)、フルクロジニリプロール(fluchlordiniliprole)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトリン(fluthrin)、フルバリネート(fluvalinate)[tau-体を含む]、フルピラジフロン(flupyradifurone)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、フルピリミン(flupyrimin)、フルフィプロール(flufiprole)、フルフェネリム(flufenerim)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、フルヘキサフォン(fluhexafon)、フルベンジアミド(flubendiamide)、フルペンチオフェノックス(flupentiofenox)、フルメトリン(flumethrin)、フルララナル(fluralaner)、フルリムフェン(flurimfen)、プロチオホス(prothiofos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、フロニカミド(flonicamid)、プロパホス(propaphos)、プロパルギット(propargite)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、プロフェノホス(profenofos)、ブロフラニリド(broflanilide)、プロフルトリン(profluthrin)、プロペタムホス(propetamphos)、プロポキスル(propoxur)、フロメトキン(flometoquin)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ヘキサチアゾクス(hexythiazox)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ペキロマイセス テヌイペス(Pacilimyces tenuipes)、ペキロマイセス フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroceus)、ペキロマイセス リラキナス(Paecilomyces lilacinus)、ヘプタフルスリン(heptafluthrin)、ヘプテノホス(heptenophos)、ペルメトリン(permethrin)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)、ベンスルタップ(bensultap)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ポコニア クラミドスプリア(Pochonia chlamydosporia)、ボーベリア テネーラ(Beauveria tenella)、ボーベリア バッシアーナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ホキシム(phoxim)、ホサロン(phosalone)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホスチエタン(fosthietan)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホスメット(phosmet)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ホルメタネート(formetanate)、ホレート(phorate)、マシン油(machine oil)、マラチオン(malathion)、ミルベメクチン(milbemectin)、メカルバム(mecarbam)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メソミル(methomyl)、メタアルデヒド(metaldehyde)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メタミドホス(methamidophos)、メタム(metham)、メチオカルブ(methiocarb)、メチダチオン(methidathion)、メチルイソチオシアネート(methyl isothiocyanate)、メチルブロマイド(methyl bromide)、メトキシクロル(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、メトトリン(methothrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、メトプレン(methoprene)、メトルカルブ(metolcarb)、メビンホス(mevinphos)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、モナクロスポリウム フィマトパガム(Monacrosporium phymatophagum)、モノクロスポリウム フィマトパガム(Monacrosporium phymatophagum)、モノクロトホス(monocrotophos)、モムフルオロスリン(momfluorothrin)、トリコデルマ ハルチアナム(Trichoderma harzianum)、リトルアA(litlure-A)、リトルアB(litlure-B)、りん化アルミニウム(aluminium phosphide)、りん化亜鉛(zinc phosphide)、りん化水素(phosphine)、ルフェヌロン(lufenuron)、レスカルレ(rescalure)、レスメトリン(resmethrin)、レピメクチン(lepimectin)、ロテノン(rotenone)、細胞質核多角体病ウィルス包埋体(Cytoplasmic polyhedrosis virus)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、石灰窒素(calcium cyanide)、有機スズ化合物(organotins)、硫酸ニコチン(nicotine-sulfate)、(Z)-11-テトラデセニル=アセタート、(Z)-11-ヘキサデセナール、(Z)-11-ヘキサデセニル=アセタート、(Z)-9,12-テトラデカジエニル=アセタート、(Z)-9-テトラデセン-1-オール、(Z,E)-9,11-テトラデカジエニル=アセタート、(Z,E)-9,12-テトラデカジエニル=アセタート、1,1,1-トリクロロ-2,2-ビス(4-クロロフェニル)エタン(DDT)、1,3-ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、4,6-ジニトロ-o-クレゾール(DNOC)、Btタンパク質(Cry1Ab,Cry1Ac,Cry1Fa,Cry2Ab,mCry3A,Cry3Ab,Cry3Bb,Cry34/35Ab1)、メチルオイゲノール、4-(p-アセトオキシフェニル)-2-ブタノン、(Z)-10-テトラデセニル=アセタート、(E,Z)-4,10-テトラデカジニエル=アセタート、(Z)-8-ドデセニル=アセタート、(Z)-11-テトラデセニル=アセタート、(Z)-13-イコセン-10-オン、14-メチル-1-オクタデセン、AKD-1193(コード番号)、BCS-AA10147(コード番号)、CL900167(コード番号)、O,O-ジエチル-O-[4-(ジメチルスルファモイル)フェニル]-ホスホロチオネート(DSP)、O-エチル-O-4-(ニトロフェニル)フェニルホスホノチオエート(EPN)、RU15525(コード番号)、XMC(XMC)、Z-13-イコセン-10-オン、ZXI8901(コード番号)、F4260(コード番号)。
【0268】
次に、混用又は併用してもよい公知の除草剤化合物、除草活性成分又は植物生長調節剤化合物を以下に例示するが、これらの例に限定されるものではない。
【0269】
除草剤化合物又は除草活性成分:
アイオキシニル(ioxynil)(リチウム塩、ナトリウム塩、オクタノン酸などとの塩を含む)、アクロニフェン(aclonifen)、アクロレイン(acrolein)、アザフェニジン(azafenidin)、アシフルオルフェン(acifluorfen)(ナトリウムなどとの塩を含む)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、アシュラム(asulam)、アセトクロ-ル(acetochlor)、アトラジン(atrazine)、アニロホス(anilofos)、アミカルバゾン(amicarbazone)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アミトロール(amitrole)、アミノシクロピラクロル(aminocyclopyrachlor)、アミノピラリド(aminopyralid)、アミプロホス・メチル(amiprofos-methyl)、アメトリン(ametryn)、アラウジア モザイク ウィルス(Araujia Mosaic Virus)、アラクロール(alachlor)、アルタナリア デストルエンス(Alternaria destruens)、アロキシジム(alloxydim)(ナトリウムなどとの塩を含む)、アンシミドール(ancymidol)、イソウロン(isouron)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサベン(isoxaben)、イソデシルアルコールエトキシレート(Isodecylalkoholethoxylate)、イソプロツロン(isoproturon)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イマザキン(imazaquin)、イマザピク(imazapic)(アミン等との塩を含む)、イマザピル(imazapyr)(イソプロピルアミン等の塩を含む)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザメタベンズ・メチル(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、インダジフラム(indaziflam)、インダノファン(indanofan)、エグリナジン・エチル(eglinazine-ethyl)、エスプロカルブ(esprocarb)、エタメトスルフロン・メチル(ethametsulfuron-methyl)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、エチジムロン(ethidimuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、エトキシフェン(ethoxyfen)、エトキシフェン・エチル(ethoxyfen-ethyl)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、エピリフェナシル(epyrifenacil)、エンドタール二ナトリウム塩(endothal-disodium)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、オリザリン(oryzalin)、オビューダ ペッパー ウィルス(Obuda Pepper Virus)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オルベンカルブ(orbencarb)、オレイン酸(oleic acid)、カフェンストロール(cafenstrole)、カプリル酸(caprylic acid)、カプリン酸(capric acid)、カルフェントラゾン・エチル(carfentrazone-ethyl)、カルブチレート(karbutilate)、カルベタミド(carbetamide)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ・エチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップ・P・エチル(quizalofop-P-ethyl)、キザロホップ・P・テフリル(quizalofop-P-tefuryl)、キサントモナス カンプストリス(Xanthomonas campestris)、キノクラミン(quinoclamine)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、クエン酸(citric acid)、クミルロン(cumyluron)、クラシホス(clacyfos)、グリホサート(glyphosate)(ナトリウム、カリウム、アミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、アンモニウム、イソプロピルアンモニウム、グアニジン、モノエタノールアミン、コリン、BAPMA(N,N-ビス-(アミノプロピル)メチルアミン)、ジメチルアミン又はトリメシウム等の塩を含む)、グルホシネート(glufosinate)(アミン又はナトリウム等の塩を含む)、グルホシネート・P(glufosinate-P)、グルホシネート・P・ナトリウム塩(glufosinate-P-sodium)、クレトジム(clethodim)、クロジナホップ(clodinafop)、クロジナホップ・プロパルギル(clodinafop-propargyl)、クロピラリド(clopyralid)(モノエタノールアミン塩を含む)、クロマゾン(clomazone)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、クロメプロップ(clomeprop)、クロランスラム・メチル(cloransulam-methyl)、クロランベン(chloramben)、クロリダゾン(chloridazon)、クロリムロン(chlorimuron)、クロリムロン・エチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロルタル・ジメチル(chlorthal-dimethyl)、クロルチアミド(chlorthiamid)、クロルフタリム(chlorphthalim)、クロルフルレノール・メチル(chlorflurenol-methyl)、クロルプロファム(chlorpropham)、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロロクスロン(chloroxuron)、クロロトルロン(chlorotoluron)、ケトスピラドックス(ketospiradox)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、コレトトリカム オルビキュラレ(Colletotrichum orbiculare)、コレトトリカム グロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリカム トランケイタム(Colletotrichum truncatum)、コンドロステルカム パープレアム(Chondrostercum purpureum)、サフルフェナシル(saflufenacil)、サルメンチン(sarmentine)、シアナジン(cyanazine)、シアナミド(cyanamide)、ジウロン(diuron)、ジエタチル・エチル(diethatyl-ethyl)、ジオキソピリトリオン(dioxopyritrione)、ジカンバ(dicamba)(アミン、ジエチルアミン、イソプロピルアミン、ジグリコールアミン、ジメチルアンモニウム、ジオールアミン、イソプロピルアンモニウム、オーラミン、カリウム、トロールアミン、BAPMA(N,N-ビス-(アミノプロピル)メチルアミン)、コリン、ナトリウム又はリチウム等の塩、又はメチルエステル等のエステルを含む)、シクロエート(cycloate)、シクロキシジム(cycloxydim)、ジクロスラム(diclosulam)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シクロピラニル(cyclopyranil)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、ジクロベニル(dichlobenil)、ジクロホップ(diclofop)、ジクロホップ・P・メチル(diclofop-P-methyl)、ジクロホップ・メチル(diclofop-methyl)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップ-P(dichlorprop-P)(ジメチルアンモニウム、カリウム、ナトリウム、コリン等の塩、又はブトチルエステル、2-エチルヘキシルエステル、イソクチルエステル、メチルエステル等のエステルを含む)、ジクワット(diquat)、ジクワット・ジブロマイド(diquat dibromide)、ジチオピル(dithiopyr)、シデュロン(siduron)、ジニトラミン(dinitramine)、シニドン・エチル(cinidon-ethyl)、シノスルフロン(cinosulfuron)、ジノゼブ(dinoseb)(酢酸塩を含む)、ジノテルブ(dinoterb)、シハロホップ(cyhalofop)、シハロホップ・ブチル(cyhalofop-butyl)、シピラフルオン(cypyrafluone)、ジフェナミド(diphenamid)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、シマジン(simazine)、ジメスルファゼット(dimesulfazet)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミド・P(dimethenamid-P)、シメトリン(simetryn)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメフロン(dimefuron)、シュードモナス フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens)、シンメチリン(cinmethylin)、スエップ(swep)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、スルホサート(sulfosate)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、セトキシジム(sethoxydim)、セレロチニア マイナー(Scelerothinia minor)、ターバシル(terbacil)、ダイムロン(daimuron)、タキストミン・A(thaxtomin A)、タバコ マイルド グリーン モザイク トバモウィルス(Tobacco Mild Green Mosaic Tobamovirus)、タバコ ラトル ウィルス(Tobacco Rattle Virus)、ダラポン(dalapon)、チアゾピル(thiazopyr)、チアフェナシル(tiafenacil)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)(ナトリウム塩、メチルエステル等を含む)、チオカルバジル(tiocarbazil)、チオベンカルブ(thiobencarb)、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン(thidiazuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、チフェンスルフロン・メチル(thifensulfuron-methyl)、デスメディファム(desmedipham)、デスメトリン(desmetryne)、テトフルピロリメット(tetflupyrolimet)、テニルクロール(thenylchlor)、テブタム(tebutam)、テブチウロン(tebuthiuron)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、テルブメトン(terbumeton)、テンボトリオン(tembotrione)、トプラメゾン(topramezone)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、トリアジフラム(triaziflam)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリアファモン(triafamone)、トリアレート(tri-allate)、トリエタジン(trietazine)、トリク
ロピル(triclopyr)、トリクロピル-ブトティル(triclopyr-butotyl)、トリクロピル・トリエチルアンモニウム(triclopyr-triethylammonium)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、トリピラスルフォン(tripyrasulfone)、トリフルジモキサジン(trifludimoxazin)、トリフルスルフロン・メチル(triflusulfuron-methyl)、トリフルラリン(trifluralin)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)(ナトリウム等の塩を含む)、トリベニュロン・メチル(tribenuron-methyl)、トルピラレート(tolpyralate)、ナプタラム(naptalam)(ナトリウム等との塩を含む)、ナプロアニリド(naproanilide)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパミド-M(napropamide-M)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、乳酸(lactic acid)、ネブロン(neburon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、バークホルデリア リノジェンシス(Barkholderia rinojensis)、バーナレート(vernolate)、パラコート(paraquat)、パラコート・ジクロライド(paraquat dichloride)、ハルキシフェン(halauxifen)、ハルキシフェン・ベンジル(halauxifen-benzyl)、ハルキシフェン・メチル(halauxifen-methyl)、バーコルデリア リノジェンシス(Burkholderia rinojensis)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップ・P(haloxyfop-P)、ハロキシホップ・エトティル(haloxyfop-etotyl)、ハロキシホップ・P・メチル(haloxyfop-P-methyl)、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン・メチル(halosulfuron-methyl)、ビクスロゾン(bixlozone)、ピクロラム(picloram)(ジクロロアンモニウム、トロールアミン等との塩を含む)、ピコリナフェン(picolinafen)、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、ビスピリバック・ナトリウム塩(bispyribac-sodium)、ピノキサデン(pinoxaden)、ビピラゾン(bipyrazone)、ビフェノックス(bifenox)、ピペロホス(piperophos)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾスルフロン・エチル(pyrazosulfuron-ethyl)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ビラナホス(bilanafos)、ピラフルフェン(pyraflufen)、ピラフルフェン・エチル(pyraflufen-ethyl)、ピリダフォル(pyridafol)、ピリチオバック・ナトリウム塩(pyrithiobac-sodium)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリミノバック・メチル(pyriminobac-methyl)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロクススラム(pyroxsulam)、ファイトプソラ パルミボラ(Phytophthora palmivora)、フェニソファム(phenisopham)、フェニュロン(fenuron)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フェノキサプロップ・P(fenoxaprop-P)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フェンキノトリオン(fenquinotrione)、フェンチアプロップ・エチル(fenthiaprop-ethyl)、フェントラザミド(fentrazamide)、フェンピラゾン(fenpyrazone)、フェンメディファム(phenmedipham)、フォーマ ケノポディコーラ(Phoma chenopodicola)、フォーマ ヘルバラム(Phoma herbarum)、フォーマ・マクロストマ(Phoma macrostoma)、ブタクロール(butachlor)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、ブチレート(butylate)、プッチニア カナリキュラータ(Puccinia canaliculata)、プッチニア スラスペオス(Puccinia thlaspeos)、ブテナクロール(butenachlor)、ブトラリン(butralin)、ブトロキシジム(butroxydim)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フラムプロップ(flamprop)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、フラムプロップ・M(flamprop-M)(メチル、エチル、イソプロピルエステルを含む)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プリミスルフロン・メチル(primisulfuron-methyl)、フルアジホップ・ブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップ・P(fluazifop-P)、フルアジホップ・P・ブチル(fluazifop-P-butyl)、フルアゾレート(fluazolate)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオログリコフェン・エチル(fluoroglycofen-ethyl)、フルカルバゾン・ナトリウム塩(flucarbazone-sodium)、フルクロラリン(fluchloralin)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルチアセット・メチル(fluthiacet-methyl)、フルピルスルフロン・メチル(flupyrsulfuron-methyl)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェンピル・エチル(flufenpyr-ethyl)、フルプロパネート(flupropanate)(ナトリウム塩を含む)、フルポキサム(flupoxame)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミクロラック・ペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルメツラム(flumetsulam)、フルリドン(fluridone)、フルルタモン(flurtamone)、フルロキシピル(fluroxypyr)(ブトメチル、メプチル等のエステル体、又はナトリウム、カルシウム、アンモニアなどの塩を含む)、フルロクロリドン(flurochloridone)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロカルバゾン(procarbazone)(ナトリウム等との塩を含む)、プロジアミン(prodiamine)、プロスルフロン(prosulfuron)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、プロパキザホップ(propaquizafop)、プロパクロール(propachlor)、プロパジン(propazine)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、プロピソクロール(propisochlor)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、プロファム(propham)、プロフルアゾール(profluazol)、プロヘキサジオン・カルシウム塩(prohexadione-calcium)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩(propoxycarbazone-sodium)、プロホキシジム(profoxydim)、ブロマシル(bromacil)、ブロムピラゾン(brompyrazon)、プロメトリン(prometryn)、プロメトン(prometon)、ブロモキシニル(bromoxynil)(酪酸、オクタン酸又はヘプタン酸等のエステル体を含む)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモブチド(bromobutide)、フロラスラム(florasulam)、フロルピラキシフェン(florpyrauxifen)、フロルピラウキシフェン・ベンジル(florpyrauxifen-benzyl)、ヘキサジノン(hexazinone)、ペトキサミド(pethoxamid)、ベナゾリン(benazolin)、ベナゾリン・エチル(benazolin-ethyl)、ペノキススラム(penoxsulam)、ペピノ モザイク ウィルス(Pepino Mosaic Virus)、ヘプタマロキシログルカン(heptamaloxyloglucan)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベフルブタミド-M(beflubutamid-M)、ペブレート(pebulate)、ペラルゴン酸(pelargonic acid)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンキトリオン(benquitrione)ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンスリド(bensulide)、ベンスルフロン(bensulfuron)、ベンスルフロン・メチル(bensulfuron-methyl)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンタゾン(bentazone)、ペンタノクロール(pentanochlor)、ペンディメタリン(pendimethalin)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ベンフルラリン(benfluralin)、ベンフレセート(benfuresate)、ホサミン(fosamine)、ホメサフェン(fomesafen)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、メコプロップ(mecoprop)(ナトリウム、カリウム、イソプロピルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジオールアミン、トロールアミン、コリン等の塩、又はエタジルエステル、2-エチルヘキシルエステル、イソクチルエステル、メチルエステル等のエステルを含む)、メコプロップ・P・カリウム塩(mecoprop-P-potassium)、メソスルフロン(mesosulfuron)(メチル等のエステル体含む)、メソトリオン(mesotrione)、メタザクロール(metazachlor)、メタゾスルフロン(metazosulfuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、メタミトロン(metamitron)、メタミホップ(metamifop)、メタム(metam)(ナトリウム等の塩を含む)、メタンアルソン酸二ナトリウム(DSMA)、メチオゾリン(methiozolin)、メチルダイムロン(methyldymuron)、メトキスロン(metoxuron)、メトスラム(metosulam)、メトスルフロン・メチル(metsulfuron-methyl)、メトブロムロン(metobromuron)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトラクロール(metolachlor)、メトリブジン(metribuzin)、メピコート・クロリド(mepiquat chloride)、メフェナセット(mefenacet)、モノスルフロン(monosulfuron)(メチル、エチル、イソプロピルエステル含む)、モノリニュロン(monolinuron)、モリネート(molinate)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム塩(iodosulfulon-methyl-sodium)、ヨーフェンスルフロン(iofensulfuron)、ヨーフェンスルフロン・ナトリウム塩(iofensulfuro
n-sodium)、ラクトフェン(lactofen)、ランコトリオン(lancotrione)、リニュロン(linuron)、リミソキサフェン(rimisoxafen)、リムスルフロン(rimsulfuron)、レナシル(lenacil)、2,2,2-トリクロロ酢酸(TCA)(ナトリウム、カルシウム又はアンモニアなどの塩を含む)、2,3,6-トリクロロ安息香酸(2,3,6-TBA)、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)(アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、イソプロピルアミン、ジメチルアンモニウム、ジオールアミン、ドデシルアンモニウム、ヘプチルアンモニウム、テトラデシルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム、トロールアミン、コリン、ナトリウム又はリチウムなどの塩、又はブトチルエステル、2-ブトキシプロピルエステル、2-エチルヘキシルエステル、メチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、オクチルエステル、ペンチルエステル、プロピルエステル、イソクチルエステル、イソプロピルエステル、メプチルエステル、テフリルエステル、などのエステルを含む)、2,4-ジクロロフェノキシ酪酸(2,4-DB)(アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、イソプロピルアミン、ジメチルアンモニウム、コリン、ナトリウム又はリチウムなどの塩、又はイソクチルエステルなどのエステルを含む)、2-アミノ-3-クロロ-1,4-ナフトキノン(ACN)、2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸(MCPA)(ナトリウム、ジメチルアンモニウム、コリン等の塩、又は2-エチルヘキシルエステル、イソクチルエステル、エチルエステル等のエステル等を含む)、2-メチル-4-クロロフェノキシ酪酸(MCPB)(ナトリウム塩、エチルエステルなどを含む)、4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB)、4,6-ジニトロ-O-クレゾール(DNOC)(アミン又はナトリウムなどの塩を含む)、(5S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-[rel-(3R,5R)-5-(トリフルオロメチルスルホニルカルバモイル)テロラヒドロフラン-3-イル]-5-ビニル-4H-イソキサゾール-5-カルボキシアミド((5S)-3-(3,5-difluorophenyl)-N-[rel-(3R,5R)-5-(trifluoromethylsulfonylcarbamoyl)tetrahydrofuran-3-yl]-5-vinyl-4H-isoxazole-5-carboxamid)(化学名、CAS登録番号:2266183-40-6)(国際公開第2018/228986号公報、国際公開第2020/114934号公報)、N4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-(1-フルオロ-1-メチルエチル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(N4-(2,6-difluorophenyl)-6-(1-fluoro-1-methylethyl)-1,3,5-triazine-2,4-diamine)(化学名、CAS登録番号:1606999-43-2)(国際公開第2014/064094号公報、国際公開第2015/162164号公報)、(5S)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-[(3R)-5-(メチルスルホニルカルバモイル)-2,3-ジヒドロフラン-3-イル]-5-ビニル-4H-イソキサゾール-5-カルボキシアミド((5S)-3-(3,5-difluorophenyl)-N-[(3R)-5-(methylsulfonylcarbamoyl)-2,3-dihydrofuran-3-yl]-5-vinyl-4H-isoxazole-5-carboxamid)(化学名、CAS登録番号:2266190-06-9)(国際公開第2018/228986号公報、国際公開第2020/114934号公報)、(5R)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-N-[rel-(3R,5R)-5-(メチルスルホニルカルバモイル)テトラヒドロフラン-3-イル]-4H-イソキサゾール-5-カルボキシアミド((5R)-3-(3,5-difluorophenyl)-5-methyl-N-[rel-(3R,5R)-5-(methylsulfonylcarbamoyl)tetrahydrofuran-3-yl]-4H-isoxazole-5-carboxamid)(化学名、CAS登録番号:2266164-36-5)(国際公開第2018/228986号公報、国際公開第2020/114934号公報)、(5R)-3-(3,5-ジフルオロフェニル)-N-[(3R)-5-(メトキシカルバモイル)-2,3-ジヒドロフラン-3-イル]-5-メチル-4H-イソキサゾール-5-カルボキシアミド((5R)-3-(3,5-difluorophenyl)-N-[(3R)-5-(methoxycarbamoyl)-2,3-dihydrofuran-3-yl]-5-methyl-4H-isoxazole-5-carboxamid)(化学名、CAS登録番号:2266170-31-2)(国際公開第2018/228986号公報、国際公開第2020/114934号公報)、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(4-hydroxy-1-methyl-3-[4-(trifluoromethyl)-2-pyridyl]imidazolidin-2-one)(化学名、CAS登録番号:1708087-22-2)(国際公開第2015/059262号公報、国際公開第2018/015476号公報)、6-(1-フルオロシクロペンチル)-N4-(2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(6-(1-fluorocyclopentyl)-N4-(2,3,5,6-tetrafluorophenyl)-1,3,5-triazine-2,4-diamine)(化学名、CAS登録番号:1820807-75-7)(国際公開第2015/162164号公報)、6-(1-フルオロ-1-メチルエチル)-N4-(2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(6-(1-fluoro-1-methylethyl)-N4-(2,3,5,6-tetrafluorophenyl)-1,3,5-triazine-2,4-diamine)(化学名、CAS登録番号:1606999-21-6)(国際公開第2014/064094号公報、国際公開第2015/162164号公報)、(5S)-3-(3-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-[rel-(3R,5R)-5-(メトキシカルバモイル)テトラヒドロフラン-3-イル]-5-ビニル-4H-イソキサゾール-5-カルボキシアミド((5S)-3-(3-fluoro-5-methylphenyl)-N-[rel-(3R,5R)-5-(methoxycarbamoyl)tetrahydrofuran-3-yl]-5-vinyl-4H-isoxazole-5-carboxamid)(化学名、CAS登録番号:2266292-43-5)(国際公開第2018/228986号公報、国際公開第2020/114934号公報)、6-(1-メチルシクロブチル)-N4-(2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(6-(1-methylcyclobutyl)-N4-(2,3,5,6-tetrafluorophenyl)-1,3,5-triazine-4,4-diamine)(化学名、CAS登録番号:1607001-97-7)(国際公開第2014/064094号公報、国際公開第2015/162164号公報)、AE-F-150944(コード番号)、IR-6396(コード番号)、MCPA・チオエチル(MCPA-thioethyl)、SYP-298(コード番号)、SYP-300(コード番号)、S-エチルジプロピルチオカーバメート(EPTC)、S-メトラクロール(S-metolachlor)、S-9750(コード番号)、MSMA(MSMA)、HW-02(コード番号)。
【0270】
植物生長調節剤:
1-ナフチルアセトアミド(1-naphthylacetamide)、1-メチルシクロプロペン(1-methylcyclopropene)、1,3-ジフェニルウレア(1,3-diphenylurea)、2,3,5-トリヨード安息香酸(2,3,5-triiodobenzoic acid)、2-メチル-4-クロロフェノキシ酪酸(MCPB)[ナトリウム塩、エチルエステルなどを含む]、2-(ナフタレン-1-イル)アセトアミド(2-(naphthalene-1-yl)acetamide)、2,6-ジイソプロピルナフタレン(2,6-diisopropylnaphthalene)、3-[(6-クロロ-4-フェニルキナゾリン-2-イル)アミノ]プロパン-1-オール(3-[(6-chloro-4-phenylquinazoline-2-yl)amino]propane-1-ol)、4-オキソ-4-(2-フェニルエチル)アミノ酪酸(化学名、CAS登録番号:1083-55-2)、4-クロロフェノキシ酢酸(4-CPA)、5-アミノレブリン酸塩酸塩(5-aminolevulinic acid hydrochloride)、5-(トリフルオロメチル)ベンゾ[b]チオフェン-2-カルボン酸メチル(Methyl 5-(trifluoromethyl)benzo[b]thiofen-2-carboxylate)、AVG(aminoethoxyvinylglycine)、n-デシルアルコール(n-decanol)、アニシフルプリン(anisiflupurin)、アビグリシン(aviglycine)、アンシミドール(ancymidol)、アブシジン酸(abscisic acid)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イナベンフィド(inabenfide)、インドール酢酸(indole acetic acid)、インドール酪酸(indole butyric acid)、ウニコナゾール(uniconazole)、ウニコナゾール-P(uniconazole-P)、エコリスト(Ecolyst)、エチクロゼート(ethychlozate)、エテホン(ethephon)、エポコレオン(epocholeone)、塩化カルシウム(calcium chloride)、塩化コリン(choline chloride)、オキシン硫酸塩(oxine-sulfate)、カイネチン(kinetin)、過酸化カルシウム(calcium peroxide)、カルボネ(carvone)、ギ酸カルシウム(calcium formate)、クロキシホナック(cloxyfonac)、クロキシホナック・カリウム塩(cloxyfonac-potassium)、クロプロップ(cloprop)、クロルメコート(chlormequat)、クロルメコート・クロリド(chlormequat-chloride)、クロロプロファム(chlorpropham)、コリン(choline)、サイトカイニン(cytokinins)、酸化型グルタチオン(oxydized glutathione)、シアナミド(cyanamide)、シアン酸ナトリウム(sodium cyanate)、シクラニリド(cyclanilide)、ジクロルプロップ(dichlorprop)(ジメチルアンモニウム、カリウム、ナトリウム、コリン等の塩、又はブトチルエステル、2-エチルヘキシルエステル、イソクチルエステル、メチルエステル等のエステルを含む)、ジクロルプロップ-P(dichlorprop-P)(ナトリウム、カリウム、ジメチルアンモニウム等の塩、又は2-エチルヘキシルエステルを含む)、ジクワット(diquat)、ジクワット・ジブロマイド(diquat dibromide)、ジケグラック(dikegulac)、ジベレリン酸(gibberellinic acid)、ジベレリンA4(gibberellin A4)、ジベレリンA7(gibberellin A7)、ジメチピン(dimethipin)、シントフェン(sintofen)、ジャスモン(jasmone)、シス-ジャスモン(cis-jasmone)、ジャスモン酸(jasmonic acid)、ジャスモン酸メチル(methyl jasmonate)、ストレプトマイシン(streptomycin)、石灰硫黄(calcium polysulfide)、ダミノジット(daminozide)、炭酸カルシウム(calcium carbonate)、チジアズロン(thidiazuron)、デカン-1-オール(decan-1-ol)、トリアコンタノール(triacontanol)、トリアペンテノール(triapenthenol)、トリネキサパック・エチル(trinexapac-ethyl)、トリブフォス(tribufos)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、パラフィン(paraffin)、ビスピリバック・ナトリウム塩(bispyribac-sodium)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ブトルアリン(butralin)、フルチアセット・メチル(fluthiacet-methyl)、ピラフルフェン・エチル(pyraflufen-ethyl)、フルメトラリン(flumetralin)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルレノール(flurenol)、プロニトリジン(pronitridine)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、プロヘキサジオン・カルシウム塩(prohexadione-calcium)、ヘプタマロキシログルカン(heptamaloxyloglucan)、6-ベンジルアミノプリン(6-benzylaminopurine)、ペンディメタリン(pendimethalin)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、ホルモノネチン(formononetin)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、メピコート・クロリド(mepiquat chloride)、メフルイジド(mefluidide)、リポキトオリゴ糖(lipochitooligosaccharides、例えば、lipochitooligosaccharides SP104)、硫化カルシウム(calcium sulfate)。
【0271】
次に、混用又は併用してもよい公知の薬害軽減化合物を以下に例示する。
【0272】
薬害軽減化合物:
イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェン・エチル(isoxadifen-ethyl)、オキサベトリニル(oxabetrinil)、オクタン-1,8-ジアミン(octane-1,8-diamine)、クロキントセット(cloquintocet)、クロキントセット-メキシル(cloquintcet-mexyl)、ジエトレート(dietholate)、シオメトリニル(cyometrinil)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonone)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ダイムロン(daimuron)、ナフタル酸無水物(1,8-Naphthalic Anhydride)、フェンクロラゾール(fenchlorazole)、フェンクロラゾール-エチル(fenchlorazole-O-ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、フリラゾール(furilazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、フルラゾール(flurazole)、ベノキサコル(benoxacor)、メトカミフェン(metcamifen)、メフェネート(mephenate)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルエチル(mefenpyr-ethyl)、メフェンピル-ジエチル(mefenpyr-diethyl)、低級アルキル置換安息香酸、2,2-ジクロロ-N-(1,3-ジオキソラン-2-イルメチル)-N-(2-プロペニル)アセトアミド(PPG-1292)、2-ジクロロメチル-2-メチル-1,3-ジオキサン(MG-191)、3-ジクロロアセチル-2,2,5-トリメチル-1,3-オキサゾリジン(R-29148)、4-ジクロロアセチル-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(AD-67)、4-カルボキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-酢酸(CL-304415、コード番号)、MON4660(コード番号)、メトカミフェン(metcamifen)、N1,N2-ジアリル-N2-ジクロロアセチルグリシンアミド(DKA-24、コード番号)、1-ブロモ-4-[(クロロメチル)スルホニル]ベンゼン(CSB)、2-プロペニル 1-オキサ-4-アザスピロ[4,5]デカン-4-カルボジチオエート(MG-838、コード番号)、3-(ジクロロアセチル)-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン(R-28725、コード番号)、R-29148(コード番号)、1-(ジクロロアセチル)アゼパン(TI-35、コード番号)。
【0273】
次に、混用又は併用してもよい公知の殺菌剤(殺菌活性成分)又は病害防除剤化合物を以下に例示する。
【0274】
殺菌活性成分又は病害防除剤化合物:
アグロバクテリウム ラジオバクター(Agrobacterim radiobacter)、アザコナゾール(azaconazole)、アシベンゾラル・S・メチル(acibenzolar-S-methyl)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、アニラジン(anilazine)、アミスルブロム(amisulbrom)、アミノピリフェン(aminopyrifen)、アメトクトラジン(ametoctradin)、アルジモルフ(aldimorph)、イソチアニル(isotianil)、イソピラザム(isopyrazam)、イソフェタミド(isofetamid)、イソフルシプラム(isoflucypram)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプコナゾール(ipconazole)、イプフルフェノキン(ipflufenoquin)、イプフェントリフルコナゾール(ipfentrifluconazole)、イプロジオン(iprodione)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イプロベンホス(iprobenfos)、イマザリル(imazalil)、イミノクタジン・アルベシル酸塩(iminoctadine-albesilate)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine-triacetate)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、インピルフルキサム(inpyrfluxam)、インプリマチンA(imprimatin A)、インプリマチンB(imprimatin B)、エジフェンホス(edifenphos)、エタコナゾ-ル(etaconazole)、エタボキサム(ethaboxam)、エチリモル(ethirimol)、エトキシキン(ethoxyquin)、エトリジアゾール(etridiazole)、エネストロブリン(enestroburin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、オーガニックオイル(organic oils)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキサジニラゾール(oxazinylazole)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、オキシキノリン銅(oxine-copper)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole-fumarate)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、オクタン酸銅(copper dioctanoate)、オクチリノン(octhilinone)、オフラセ(ofurace)、オリサストロビン(orysastrobin)、オルソフェニルフェノール(o-phenylphenol)、カスガマイシン(kasugamycin)、カプタホール(captafol)、カルプロパミド(carpropamid)、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルボネ(carvone)、カンジダ オレオフィラ(Candida oleophila)、カンジダ サイトアナ(Candida saitoana)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キノフメリン(quinofumelin)、キノメチオネート(chinomethionat)、キャプタン(captan)、キンコナゾール(quinconazole)、キントゼン(quintozene)、グアザチン(guazatine)、クフラネブ(cufraneb)、クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、グリオクラディウム カテヌラタム(Gliocradium catenulatum)、クリプトコッカス アルビダス(Cryptococcus albidus)、クレソキシム・メチル(kresoxim-methyl)、クロジラコン(clozylacon)、クロノスタキス ロゼア(Clonostachys rosea)、クロゾリネート(chlozolinate)、クロロインコナジド(chloroinconazide)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロロネブ(chloroneb)、ケトミウム クプレウム(Chaetomium cupreum)、コニオシリウム ミニタンス(Coniothyrium minitans)、シアゾファミド(cyazofamid)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジチアノン(dithianon)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール・M(diniconazole-M)、ジネブ(zineb)、ジノカップ(dinocap)、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、ジフルメトリム(diflumetorim)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、シメコナゾール(simeconazole)、ジメチリモル(dimethirimol)、ジメチルジスルフィド(dimethyl disulfide)、ジメトモルフ(dimethomorph)、シモキサニル(cymoxanil)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、シュードザイマ フロクローサ(Pseudozyma flocculosa)、シュードモナス オーレオファシエンス(Pseudomonas aureofaciens)、シュードモナス クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)、シュードモナス シリンガエ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス フルオレセンス(Pseudomonas flurorescens)、シュードモナス・ロデシア(Pseudomonas rhodesiae)、ジラム(ziram)、シルチオファム(silthiofam)、ズッキーニ黄斑モザイクウィルス弱毒株(Zucchini yellow mosaic virus)、ストレプトマイシン(streptomycin)、ストレプトマイセス グリセオビリジス(Streptomyces griseoviridis)、ストレプトマイセス リジカス(Streptomyces lygicus)、スピロキサミン(spiroxamine)、セダキサン(sedaxane)、セボクチラミン(seboctylamine)、ゾキサミド(zoxamide)、ソラテノール(solatenol)、ダゾメット(dazomet)、タラロマイセス フラバス(Talaromyces flavus)、チアジニル(tiadinil)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チウラム(thiram)、チオファネート(thiophanate)、チオファネート・メチル(thiophanate-methyl)、チフルザミド(thifluzamide)、チラム(thiram)、テクナゼン(tecnazene)、テクロフタラム(tecloftalam)、テトラコナゾール(tetraconazole)、デバカルブ(debacarb)、テブコナゾール(tebuconazole)、テブフロキン(tebufloquin)、テルビナフィン(terbinafine)、ドジン(dodine)、ドデモルフ(dodemorph)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリコデルマ アスペレラム(Trichoderma asperellum)、トリコデルマ アトロビリデ(Trichoderma atroviride)、トリコデルマ ガムシイ(Trichoderma gamsii)、トリコデルマ・ストロマチカム(Trichoderma stromaticum)、トリコデルマ パエキロマイセス(Trichoderma paecilomyces)、トリコデルマ ハルジアナム(Trichoderma harzianum)、トリコデルマ ビリデ(Trichoderma viride)、トリコデルマ ビレンス(Trichoderma virens)、トリコデルマ ポリスポラム(Trichoderma polysporum)、トリコデルマ ハルジアナム リファイ(Trichoderma harzianum rifai)、トリコデルマ リグノラン(Trichoderma lignorum)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリチコナゾール(triticonazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリホリン(triforine)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トルクロホス・メチル(tolclofos-methyl)、トルニファニド(tolnifanide)、トルプロカルブ(tolprocarb)、ナーバム(nabam)、ナタマイシン(natamycin)、ナフティフィン(naftifine)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ニトロタル・イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、ノニルフェノールスルホン酸銅(copper nonyl phenol sulphonate)、パエニバチルス ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)、バークホルデリア セパシア(Barkholderia cepacia)、バチルス アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス シンプレクス(Bacillus simplex)、バチルス ズブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス マイコイデス(Bacillus mycoides)、バチルス リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、ハーピンタンパク(harpin protein)、バリオボラックス パラドクス(Variovorax paradoxus)、バリダマイシン(validamycin)、バリフェナレート(valifenalate)、パントエア アグロメランス(Pantoea agglomerans)、ピカルブトラゾックス(picarbutrazox)、ビキサフェン(bixafen)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピシウム オリガンドラム(Pythium oligandrum)、ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)、ビテルタノール(bitertanol)、ビナパクリル(binapacryl)、ヒノキチオール(hinokitiol)、非病原性エルビニア カロトボーラ(Erwinia carotovora)、非病原性リゾビウム・ビティス(Rhizobium vitis)、ビフェニル(biphenyl)、ピペラリン(piperalin)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピラプロポイン(pyrapropoyne)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピリオフェノ
ン(pyriofenone)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、ピリダクロメチル(pyridachlometyl)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ファーバム(ferbam)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、フェナミドン(fenamidone)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フェナリモル(fenarimol)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェリムゾン(ferimzone)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンピコキサミド(fenpicoxamid)、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フォルペット(folpet)、フサライド(phthalide)、フザリウム オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、ブピリメート(bupirimate)、フベリダゾール(fuberidazole)、ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、フラメトピル(furametpyr)、フララキシル(furalaxyl)、フランカルボン酸(furancarboxylic acid)、フルアジナム(fluazinam)、フルインダピル(fluindapyr)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)、フルオキシチオコナゾール(fluoxytioconazole)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピモミド(fluopimomide)、フルオピラム(fluopyram)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazole -cis)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルチアニル(flutianil)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアホール(flutriafol)、フルフェノキサジアザム(flufenoxadiazam)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルベネテラム(flubeneteram)、フルメチルスルホリム(flumetylsulforim)、フルメトベル(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、フレビオプシス ギガンテア(Phlebiopsis gigantea)、プロキナジド(proquinazid)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ブロノポール(bronopol)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb-hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、プロベナゾール(probenazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、フロメトキン(flometoquin)、フロリルピコキサミド(florylpicoxamid)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル・M(benalaxyl-M)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンチアバリカルブ・イソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ペンフルフェン(penflufen)、ボスカリド(boscalid)、ホセチル(fosetyl)(アルミニウム、カルシウム、ナトリウム等の塩を含む)、ポリオキシン(polyoxin)、ポリカーバメート(polycarbamate)、ボルドー液(Bordeaux mixture)、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マンジプロパミド(mandipropamid)、マンデストロビン(mandestrobin)、マンネブ(maneb)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ミネラルオイル(mineral oils)、ミルディオマイシン(mildiomycin)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メタム(metam)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル・M(metalaxyl-M)、メタリルピコキサミド(metarylpicoxamid)、メチラム(metiram)、メチルテトラプロール(metyltetraprole)、メトコナゾール(metconazole)、メトミノストロビン(metominostrobin)、メトラフェノン(metrafenone)、メパニピリム(mepanipyrim)、メフェントリフルコナゾール(mefentrifluconazole)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メプロニル(mepronil)、ヨードカルブ(iodocarb)、ラミナリン(laminarin)、亜リン酸及び塩(phosphorous acid and salts)、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、銀(silver)、酢酸銅(copper(II) sulfate)、酸化第一銅(cuprous oxide)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、炭酸水素カリウム(potassium bicarbonate)、炭酸水素ナトリウム(sodium bicarbonate)、硫黄(sulfur)、硫酸オキシキノリン(oxyquinoline sulfate)、硫酸銅(copper sulfate)、UK-2A(コード番号)、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩[II](DBEDC)、酢酸トリフェニルスズ(TPTA)、トリフェニルチンクロライド(TPTC)、水酸化トリフェニルスズ(TPTH)。
【0275】
次に、混用又は併用してもよい公知の生物農薬を以下に例示する。
【0276】
生物農薬:
アカメガシワクダアザミウマ(Haplothrips brevitubus)、アリガタシマアザミウマ(Franklinothrips vespiformis)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea) 、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、 ククメリスカブリダニ(Amblyseius cucumeris) 、クワコナコバチ(Pseudaphycus malinus)、ケナガカブリダニ(Amblyseius womersleyi)、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani) 、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza) スワルスキーカブリダニ(Amblyseius swirskii)、タイリクヒメハナカメムシ(Orius strigicollis)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、デジェネランスカブリダニ(Amblyseius degenerans)、トモノカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、ナミヒメハナカメムシ(Orius sauteri)、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、ミヤコカブリダニ(Amblyseius californicus)、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla nipponensis)、ルビーアカヤドリコバチ(Anicetus beneficus)。
【0277】
次に、混用又は併用してもよい公知の農業資材を例示する。
【0278】
農業資材:
エチレン、次亜塩素酸水(塩酸又は塩化カリウム水溶液を電気分解して得られたものに限る。)、重曹、食酢、腐植質、腐植酸、フルボ酸、海藻抽出物、多糖類、アミノ酸、微生物資材、動植物由来機能性成分、微生物代謝物、微生物活性化資材、土壌展着剤、土壌浸透性調節資材、土壌保水資材などや、バイオスティミュラント。
【0279】
次に、混用又は併用してもよい公知の農業用肥料成分を以下に例示する。肥料には、無機質肥料と有機質肥料などがある。
【0280】
農業用肥料成分:
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、硝酸尿素アンモニウム、尿素、石灰窒素、硝酸カリウム、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、リン酸二水素カリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、炭酸カリウム、ケイ酸カリウム、亜リン酸カリウム、油粕、魚粉、米ぬか、バットグアノ、発酵鶏糞。
【0281】
以上のように構成される本発明の有害生物防除剤は、バッタ目害虫、アザミウマ目害虫、カメムシ目害虫、コウチュウ目害虫、ハエ目害虫、チョウ目害虫、ハチ目害虫、トビムシ目害虫、シミ目害虫、ゴキブリ目害虫、チャタテムシ目害虫、ハジラミ目害虫、シラミ目害虫、植物寄生性ダニ類、植物寄生性線虫類、植物寄生性軟体動物、その他の有害動物、不快動物、衛生害虫、寄生虫等の有害生物に対して、優れた防除効果を示す。そのような有害生物としては、以下のような生物種を例示することができる。
【0282】
バッタ目害虫としては、例えば、キリギリス科のクサキリ(Ruspolia lineosa)等、コオロギ科のエンマコオロギ(Teleogryllus emma)、アオマツムシ(Truljalia hibinonis)等、ケラ科のケラ(Gryllotalpa orientalis)、バッタ科のコバネイナゴ(Oxya hyla intricate)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、マイグラトリーグラスホッパー(Melanoplus sanguinipes)、ディファレンシャルグラスホッパー(Melanoplus differentialis)、レッドレッグドグラスホッパー(Melanoplus femurrubrum)等、オンブバッタ科のオンブバッタ(Atractomorpha lata)、マツムシ科のカヤコオロギ(Euscyrtus japonicus)、ノミバッタ科のノミバッタ(Xya japonicus)等を挙げることができる。
【0283】
アザミウマ目害虫としては、例えば、アザミウマ科のヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ダイズウスイロアザミウマ(Thrips setosus)、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、イネアザミウマ(Stenchaetothrips biformis)等、クダアザミウマ科のカキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)、ワサビクダアザミウマ(Liothrips wasabiae)、イネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)等を挙げることができる。
【0284】
カメムシ目害虫としては、例えば、セミ科のイワサキクサゼミ(Mogannia minuta)等、アワフキムシ科のシロオビアワフキ(Aphrophora intermedia)、シュガーケーンスピットルバグ(Mahanarva fimbriolata)等、ツノゼミ科のトビイロツノゼミ(Machaerotypus sibiricus)等、ヨコバイ科のフタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、マラヤツマグロヨコバイ(Nephotettix malayanus)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、クロスジツマグロヨコバイ(Nephotettix nigropictus)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、オクラリーフホッパー(Amrasca biguttula)、マンゴーリーフホッパー(Idioscopus nitidulus、Idioscopus clypealis、Amritodus atkinsoni)、ポテトリーフホッパー(Empoasca fabae)、コーンリーフホッパー(Dalbulus maidis)等、ヒシウンカ科のヒシウンカ(Pentastiridius apicalis)等、ウンカ科のヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)等、シマウンカ科のシマウンカ(Nisia nervosa)等、ハネナガウンカ科のサトウマダラウンカ(Kamendaka saccharivora)等、コガラシウンカ科のレッドファンガスバック(Achilus flammeus)等、ハゴロモ科のベッコウハゴロモ(Orosanga japonicus)等、アオバハゴロモ科のトビイロハゴロモ(Mimophantia maritima)等、キジラミ科のナシキジラミ(Cacopsylla pyrisuga)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)等、ヒメキジラミ科のマンゴーキジラミ(Calophya mangiferae)等、フィロキセラ科のブドウネアブラムシ(Daktulosphaira vitifoliae)等、カサアブラムシ科のカラマツカサアブラムシ(Adelges laricis)、ハリモミヒノカサアブラムシ(Adelges tsugae)等、アブラムシ科のエンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurautii)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、キュラントレタスアフィッド(Nasonovia ribisnigri)、イングリッシュグレインアフィッド(Sitobion avenae)、ソイビーンアフィッド(Aphis glycines)等、コナジラミ科のチャトゲコナジラミ(Aleurocanthus camelliae)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)等、ワタフキカイガラムシ科のオオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi)等、コナカイガラムシ科のパイナップルコナカイガラムシ(Dysmicoccus brevipes)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)等、カタカイガラムシ科のツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)等、カタカイガラモドキ科のカンシャカタカイガラモドキ(Aclerda takahashii)等、マルカイガラムシ科のアカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Diaspidiotus perniciosus)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagoa)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)等、カスミカメムシ科のターニッシュドプラントバグ(Lygus lineolaris)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)、コアオカスミカメ(Apolygus lucorum)、タバコカスミカメ(Nesidiocoris tenuis)、ガーデンフレアホッパー(Halticus bractatus)等、グンバイムシ科のツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)等、カメムシ科のナガメ(Eurydema rugosa)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、イネカメムシ(Lagynotomus elongatus)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、スティンクバグ(Eushistus heros)、レッドバンデッドスティンクバグ(Piezodorus guildini)、ライススティンクバグ(Tibraca limbativentris)、グリーンベリースティンクバグ(Dichelops furcatus)等、マルカメムシ科のタイワンマルカメムシ(Megacopta cribraria)等、クヌギカメムシ科のナシカメムシ(Urochela luteovoria)等、ナガカメムシ科のカンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)等、メダカナガカメムシ科のオオメダカナガカメムシ(Malcus japonicus)等、ホシカメムシ科のアカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus)等、ホソヘリカメムシ科のホソクモヘリカメムシ(Leptocorisa acuta)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)等、ヘリカメムシ科のオオクモヘリカメムシ(Anacanthocoris striicornis)等、ヒメヘリカメムシ科のアカヒメヘリカメムシ(Rhopalus maculatus)等、ツチカメムシ科のバロワーブラウンスティンクバグ(Scaptocoris castanea)等、トコジラミ科のトコジラミ(Cimex lectularis)等を挙げることができる。
【0285】
コウチュウ目害虫としては、例えば、コガネムシ科のドウガネブイブイ(Anomara cuprea)、ヒメコガネ(Anomara rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、コアオハナムグリ(Oxycetonia jucunda)、サクラコガネ(Anomala geniculata)、サイカブトムシ(Oryctes rhinoceros)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、フィロファガクヤバナ(Phyllophaga cuyabana)等、コメツキムシ科のトビイロムナボソコメツキ(Agriotes ogurae)、アグリオテスリネアツス(Agriotes lineatus)、アグリオテスオブスクルス(Agriotes obscurus)、オキナワカンシャクシコメツキ(Melanotus okinawensis)、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)等、カツオブシムシ科のヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)等、ナガシンクイムシ科のオオナガシンクイムシ(Heterobostrychus hamatipennis)等、シバンムシ科のジンサンシバンムシ(Stegobium paniceum)等、ヒョウホンムシ科のヒメヒョウホンムシ(Pitinus clavipes)等、コクヌスト科のコクヌスト(Tenebroides mauritanicus)等、カッコウムシ科のアカアシホシカムシ(Necrobia rufipes)、ケシキスイ科のクリヤケシキスイ(Carpophilus hemipterus)、ポーレンビートル(Meligethes aeneus)等、ホソヒラタムシ科のカブコブホソヒラタムシ(Ahasverus advena)等、チビヒラタムシ科のサビカクムネヒラタムシ(Cryptolestes ferrugineus)等、テントウムシ科のインゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)等、ゴミムシダマシ科のチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等、ツチハンミョウ科のマメハンミョウ(Epicauta gorhami)等、カミキリムシ科のツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、ソイビーンステムボーラー(Dectes texanus)等、マメゾウムシ科のアズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)等、ハムシ科のコロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、ダイコンハムシ(Phaedon brassicae)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、メキシカンビートル(Epilachna varivestis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、マダラカサハラハムシ(Demotina fasciculata)、キャベッジステムフレアビートル(Psylliodes chrysocephala)、ビーンリーフビートル(Cerotoma trifurcate)、グレープコラスピス(Colaspis brunnea)、アイオワコラスピス(Colaspis crinnicornis)、ソイビーンリーフマイナー(Odontota horni)、コーンフレアビートル(Chaetocnema pulicaria)、バンデッドキューカンバービートル(Diabrotica balteata)等、ミツギリゾウムシ科のアリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)等、ゾウムシ科のアルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、ヤサイゾウムシ(Listroderes costirostris)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、クリシギゾウムシ(Curculio sikkimensis)、ワタミハナゾウムシ(Anthonomus grandis)、ソイビーンストークウィービル(Sternechus subsignatus)等、イネゾウムシ科のイネゾウムシ(Echinocnemus bipunctatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、サウスアメリカンライスウォーターウィービル(Oryzophagus oryzae)等、オサゾウムシ科のコクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、シバオサゾウムシ(Sphenophrus venatus)、シュガーケーンウィービル(Sphenophorus levis)等、キクイムシ科のマツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等、ナガキクイムシ科のヤチダモノナガキクイムシ(Crossotarsus niponicus)等、ヒラタキクイムシ科のヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)等を挙げることができる。
【0286】
ハエ目害虫としては、例えば、ガガンボ科のキリウジガガンボ(Tipula aino)等、ケバエ科のラブバッグ(Plecia nearctica)等、キノコバエ科のシイタケトンボキノコバエ(Exechia shiitakevora)等、クロバネキノコバエ科のジャガイモクロバネキノコバエ(Pnyxia scabiei)、チビクロバネキノコバエ(Bradysia agrestis)等、タマバエ科のダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、ブルーベリータマバエ(Dasineura oxycoccana)等、カ科のネッタイシマカ(Aedes aegypti)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)等、ブユ科のウシブユ(Simulium takahashii)等、ユスリカ科のイネユスリカ(Chironomus oryzae)等、アブ科のキンメアブ(Chrysops suavis)、ウシアブ(Tabanus trigonus)等、ハナアブ科のハイジマハナアブ(Eumerus strigatus)等、ミバエ科のミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis)、オウトウハマダラミバエ(Euphranta japonica)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等、ハモグリバエ科のマメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、ネギハモグリバエ(Liriomyza chinensis)等、キモグリバエ科のムギキモグリバエ(Meromyza nigriventris)等、ショウジョウバエ科のオウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)等、ミギワバエ科のイネミギワバエ(Hydrellia griseola)等、シラミバエ科のウマシラミバエ(Hippobosca equina)等、フンバエ科のササカワフンバエ(Parallelpmma sasakawae)等、ハナバエ科のタマネギバエ(Delia antiqua)、タネバエ(Delia platura)等、ヒメイエバエ科のヒメイエバエ(Fannia canicularis)等、イエバエ科のイエバエ(Musca domestica)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)等、ニクバエ科のセンチニクバエ(Sarcophaga peregrina)等、ウマバエ科のウマバエ(Gasterophilus intestinalis)等、ウシバエ科のウシバエ(Hypoderma lineatum)等、ヒツジバエ科のヒツジバエ(Oestrus ovis)等を挙げることができる。
【0287】
チョウ目害虫としては、例えば、コウモリガ科のコウモリガ(Endoclita excrescens)等、ツヤコガ科のブドウツヤコガ(Antispila ampelopsia)等、ボクトウガ科のゴマフボクトウ(Zeuzera leuconotum)、ヒメボクトウ(Cossus insularis)等、ハマキガ科のミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、チャハマキ(Homona magnanima)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ヨーロピアングレープバインモス(Lobesia botrana)等、ホソハマキ科のブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)等、ミノガ科のクロツヤミノガ(Bambalina sp.)、チャミノガ(Eumeta minuscula)等、ヒロズコガ科のコクガ(Nemapogon granella)、イガ(Tinea translucens)等、チビガ科のナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella)等、ハモグリガ科のモモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetiaprunifoliella malinella)等、ホソガ科のチャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)等、コハモグリガ科のミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)等、アトヒゲコガ科のネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)等、コナガ科ののコナガ(Plutella xylostella)、スガ科のリンゴスガ(Yponomeuta orientalis)等、メムシガ科のリンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)等、スカシバガ科のブドウスカシバ(Nokona regalis)、コスカシバ(Synanthedin hector)等、キバガ科のジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、バクガ(Sitotroga cerealella)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella)、トマトリーフマイナー(Tuta absoluta)等、シンクイガ科のモモシンクイガ(Carposina sasakii)等、マダラガ科のリンゴハマキクロバ(Illiberis pruni)等、イラガ科のイラガ(Monema flavescens)等、ツトガ科のツトガ(Ancylolomia japonica)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellulla undalis)、モモゴマダラメイガ(Conogethes punctiferlis)、ワタヘリクロノメイガ(Diaphania indica)、シバツトガ(Parapediasia teterrella)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)等、シュガーケーンボーラー(Diatraea saccharalis)、メイガ科のスジマダラメイガ(Cadra cautella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)等、トリバガ科のブドウトリバ(Nippoptilia vitis)等、アゲハチョウ科のナミアゲハ(Papilio xuthus)等、シロチョウ科のモンシロチョウ(Pieris rapae)等、セセリチョウ科のイチモンジセセリ(Parnara guttata)等、シャクガ科のヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)等、カレハガ科のマツカレハ(Dendrolimus spectabilis)、オビカレハ(Malacosoma neustrium testaceum)等、スズメガ科のエビガラスズメ(Agrius convolvuli)等、ドクガ科のチャドクガ(Arna pseudoconspersa)、ヒメシロモンドクガ(Orygia recens approximans)、マイマイガ(Lymantria dispar)等、ヒトリガ科のアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等、ヤガ科のタマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、コーンイヤーワーム(Helicoverpa zea)、タバコバドワーム(Heliothis virescens)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ソイビーンルーパー(Chrysodeixis includens)、フォールアーミーワーム(Spodoptera frugiperda)ブロンズドカットワーム(Nephelodes minians)等を挙げることができる。
【0288】
ハチ目害虫としては、例えば、ミフシハバチ科のチュウレンジハバチ(Arge pagana)等、ハバチ科のクリハバチ(Apethymus kuri)、カブラハバチ(Athalia rosae ruficornis)等、タマバチ科のクリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus)等、スズメバチ科のキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)等、アリ科のヒアリ(Solenopsis invicta)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)等、ハキリバチ科のバラハキリバチ(Megachile nipponica)等を挙げることができる。
【0289】
トビムシ目害虫としては、例えば、マルトビムシ科のキボシマルトビムシ(Bourletiella hortensis)等を挙げることができる。
【0290】
シミ目害虫としては、例えば、シミ科のセイヨウシミ(Lepisma saccharina)、ヤマトシミ(Ctenolepisma villosa)等を挙げることができる。
【0291】
ゴキブリ目害虫としては、例えば、ゴキブリ科のワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ科のチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、シロアリ科のタイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、レイビシロアリ科のアメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、ミゾガラシロアリ科のイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)等を挙げることができる。
【0292】
チャタテムシ目害虫としては、例えば、コチャタテ科のコチャタテ(Trogium pulsatorium)等、コナチャタテ科のウスグロチャタテ(Liposcelis corrodens)等を挙げることができる。
【0293】
ハサミムシ目害虫としては、例えば、オオハサミムシ科のオオハサミムシ(Labodura riparia)等を挙げることができる。
【0294】
ハジラミ目害虫としては、例えば、トリハジラミ科のニワトリナガハジラミ(Lipeurus caponis)等、ケモノハジラミ科のウシハジラミ(Damalinia bovis)等を挙げることができる。
【0295】
シラミ目害虫としては、例えば、ケモノジラミ科のブタジラミ(Haematopinus suis)等、ヒトジラミ科のヒトジラミ(Pediculus humanus)等、ケモノホソジラミ科のイヌジラミ(Linognathus setosus)等、ケジラミ科のケジラミ(Pthirus pubis)等を挙げることができる。
【0296】
ダニ目害虫としては、例えば、ハシリダニ科のムギダニ(Penthaleus major)等、ホコリダニ科のシクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等、シラミダニ科のシラミダニの一種(Siteroptes sp.)等、ヒメハダニ科のブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)等、ケナガハダニ科のナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)等、ハダニ科のアンズアケハダニ(Eotetranychus boreus)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)等、ナガクダフシダニ科のマツフシダニ(Trisetacus pini)等、フシダニ科のミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、シトラスラストマイト(Phyllocoptruta oleivora)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)等、ハリナガフシダニ科のイヌツゲフシダニ(Diptacus crenatae)等、コナダニ科のムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)、ヘギイタダニ科のミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)等、ワクモ科のワクモ(Dermanyssus gallinae)等、オオサシダニ科のトリサシダニ(Ornithonyssus sylviarum)等、マダニ科のオウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)等、ヒゼンダニ科のヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等を挙げることができる。
【0297】
植物寄生性線虫類としては、例えば、ロンギドルス科のブドウオオハリセンチュウ(Xiphinema index)等、トリコドルス科のヒメユミハリセンチュウ(Paratrichodorus minor)等、ラブディティス科の一種(Rhabditella sp.)等、ティレンクス科の一種(Aglenchus sp.)等、ティロドルス科の一種(Cephalenchus sp.)等、アングイナ科のイチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)等、ホプロライムス科のニセフクロセンチュウ(Rotylenchulus reniformis)、ナミラセンセンチュウ(Helicotylenchus dihystera)等、パラティレンクス科のチャピンセンチュウ(Paratylenchus curvitatus)等、メロイドギネ科のサツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、コロンビアネコブセンチュウ(Meloidogyne chitwoodi),ニセコロンビアネコブセンチュウ(Meloidogyne fallax)等、ヘテロデラ科のジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera Schachtii)等、テロティレンクス科のナミイシュクセンチュウ(Tylenchorhynchus claytoni)等、プシレンクス科のラセンセンチュウの一種(Psilenchus sp.)等、クリコネマ科のワセンチュウ類の一種(Criconemoides sp.)等、ティレンクルス科のミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)等、スフェロネマ科のツバキマルセンチュウ(Sphaeronema camelliae)等、プラティレンクス科のカンキツネモグリセンチュウ(Radopholus citrophilus)、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ニセネコブセンチュウ(Nacobbus aberrans)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、モロコシネグサレセンチュウ(Pratylenchus zeae)、パイナップルネグサレセンチュウ(Pratylenchus brachyurus)等、イオトンキウム科のヒラタケヒダコブセンチュウ(Iotonchium ungulatum)等、アフェレンクス科のニセネグサレセンチュウ(Aphelenchus avenae)等、アフェレンコイデス科のイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴセンチュウ(Aphelenchoides fragariae)等、パラシタフェレンクス科のマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)等を挙げることができる。
【0298】
植物寄生性軟体動物としては、例えば、タニシモドキ科のスクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)等、アシヒダナメクジ科のアシヒダナメクジ(Leavicaulis alte)等、アフリカマイマイ科のアフリカマイマイ(Achatina fulica)等、ナメクジ科のフタスジナメクジ(Meghimatium bilineatum)等、オカモノアラガイ科のオカモノアラガイ(Succinea lauta)等、パツラマイマイ科のパツラマイマイ(Discus pauper)等、コハクガイ科のエゾコハクガイ(Zonitoides yessoensis)等、コウラナメクジ科のコウラナメクジ(Limax flavus)、チャコウラナメクジ(Lehmannia valentiana)、ノハラナメクジ(Deroceras reticulatum)等、ベッコウマイマイ科のハリマキビ(Parakaliella harimensis)等、オナジマイマイ科のウスカワマイマイ(Acusta despecta sieboldiana)、オナジマイマイ(Bradybaena similaris)等を挙げることができる。
【0299】
その他の有害動物、不快動物、衛生害虫、家畜害虫、寄生虫等の有害生物としては、例えば、エビ目アメリカザリガニ科のアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)等、ワラジムシ目のワラジムシ科のワラジムシ(Porcellio scaber)等、ダンゴムシ科のオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等、ゲジ目ゲジ科のゲジ(Thereuonema tuberculata)やオオムカデ目トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等のムカデ網害虫、オビヤスデ目ヤケヤスデ科のヤケヤスデ(Oxidus gracilis)等のヤスデ網害虫、クモ目ヒメグモ科のセアカゴケグモ(Theridiidae hasseltii)等、クモ目フクログモ科のカバキコマチグモ(Cheiracanthium japonicum)等、サソリ目のアフガンデスストーカー(Androctonus crassicauda)等、線形動物内部寄生虫である回虫類(Ascaris lumbricoides)等、ぎょう虫類(Syphacia sp.)等、フィラリア類(Wuchereria bancrofti)等、扁形動物内部寄生虫でsある肝臓ジストマ(Distomum sp.)、肺臓ジストマ(Paragonimus westermanii)、横川吸虫(Metagonimus yokokawai)、日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)、有鉤条虫(Taenia solium)、無鉤条虫(Taeniarhynchus saginatus)、エキノコックス(Echinococcus sp.)、広節裂頭条虫(Diphyllobothrium latum)等を挙げることができる。
【0300】
本発明の有害生物防除剤は、既存の有害生物防除剤に抵抗性を獲得した、前記に例示した有害生物等にも防除効果を示す。又、本発明の有害生物防除剤は、遺伝子組換え、人工交配等で害虫耐性、病害耐性、除草剤耐性等の特性を獲得した植物に使用することもできる。
【0301】
本発明の「育種法又は遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物」とは、古典的な品種交配による耐性付与、遺伝子組み換え技術による耐性付与だけでなく、これまでの交配技術に分子生物学的な手法を組み合わせた新育種技術(New Plant Breeding Techniques, NBTs)により耐性付与された植物も含む。新育種技術(NBTs)は書籍「新しい植物育種技術を理解しよう」(国際文献社、大澤良、江面浩 著)、レビュー記事「Genome Editing Tools in Plants」(Genes 2017,8, 399、Tapan Kumar Mohanta、Tufail Bashir、Abeer Hashem、Elsayed Fathi Abd_Allah and Hanhong Bae 著)等に記載されている。
【実施例
【0302】
次に、本発明化合物の製造方法、製剤方法並びに用途を下記の実施例で詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。尚、本発明化合物の物性値である融点は、ヤナコ製MP-500V微量融点測定装置にて測定した。屈折率は、アタゴ製アッベ屈折計を用いて測定した。H NMRスペクトラムは、日本電子製JNM-ECS300(300 MHz)を用いて、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準とし測定した。
【0303】
又、本発明化合物の製造中間体の製造法も併せて記載する。
【実施例1】
【0304】
1-[3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(本発明化合物番号:A-0479)の製造
【0305】
1)2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
【0306】
国際公開第2019/124548号明細書の記載に従って合成した2-ブロモ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.0g、3.8mmol)、4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール(0.66g、3.8mmol)、ヨウ化銅(I)(0.36g、1.9mmol)、N,N’-ジメチルエチレンジアミン(0.17g、1.9mmol)及び三リン酸カリウムn水和物(1.6g、無水物として7.5mmol)をN-メチル-2-ピロリドン(7.5mL)に順次加え、更に封管中140℃にて8時間撹拌した。反応溶液を希アンモニア水に注ぎ、酢酸エチルを加え、セライトを通じて濾過した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.40g、収率:30%)を得た。
【0307】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 5.03(2H,s),7.31-7.46(6H,m),7.53(1H,s),7.64(1H,d),7.88(1H,s),8.02(1H,s),8.49(1H,br s)
【0308】
2)2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-3-ヨード-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
【0309】
2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.40g、1.1mmol)をアセトニトリル(11mL)に溶解した。この混合物にN-ヨードスクシンイミド(0.30g、1.3mmol)を加え、更に室温にて終夜撹拌した。反応溶液をチオ硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を炭酸カリウム水溶液及びチオ硫酸ナトリウム水溶液で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-3-ヨード-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.46g、収率:85%)を得た。
【0310】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 5.04(2H,s),7.32-7.48(6H,m),7.63(1H,d),7.64(1H,d),8.03(1H,d),8.62-8.63(1H,m)
【0311】
3)1-[3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(本発明化合物番号:A-0479)
【0312】
2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-3-ヨード-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.46g、0.95mmol)、エタンチオール(0.69mL、9.6mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.15g、1.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.043g、0.047mmol)及びキサントホス(0.055g、0.095mmol)を1,4-ジオキサン(9.5mL)に順次加え、更に加熱還流下にて3時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンを得た。得られた2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンをニトロメタン(9.5mL)に溶解した。この混合物に塩化アルミニウム(0.29g、2.2mmol)を加え、更に室温にて1時間撹拌した。反応溶液を希塩酸に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をヘキサン/ジイソプロピルエーテル(1:1)の混合溶媒で洗浄し、1-[3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(0.27g、収率:86%)を得た。
【0313】
H-NMRデータ(300MHz,DMSO-d/TMS δ(ppm)): 1.06(3H,t),2.91(2H,q),7.52(1H,d),7.71(1H,dd),7.85(1H,d),7.90(1H,d),8.97(1H,br s),9.08(1H,s)
【0314】
融点 199-202℃
【実施例2】
【0315】
3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(本発明化合物番号:A-0046)の製造
【0316】
1-[3-(エチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(0.27g、0.82mmol)、炭酸カリウム(0.17g、1.2mmol)及びノナフルオロブタンスルホン酸2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル(0.44g、0.91mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(8.2mL)に順次加え、更に室温にて終夜撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、3-(エチルチオ)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンを得た。得られた3-(エチルチオ)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンをジクロロメタン(7.3mL)に溶解した。この混合物にm-クロロ過安息香酸(含量:77%、0.35g、1.6mmol)を加え、更に室温にて3時間撹拌した。反応溶液を炭酸カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(0.26g、収率:66%)を得た。
【0317】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 1.42(3H,t),3.91(2H,q),4.44(2H,tt),7.66(1H,dd),7.67(1H,d),7.77(1H,d),8.06(1H,d),9.63-9.65(1H,m)
【0318】
融点 134-136℃
【実施例3】
【0319】
2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(本発明化合物番号:A-0612)の製造
【0320】
1)6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルチオ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
【0321】
国際公開第2009/144395号明細書の記載に従って合成した6-ブロモ-2-クロロイミダゾ[1,2-a]ピリジン(3.50g、15mmol)、ジエチルジスルフィド(2.77g、23mmol)、ヨードベンゼンジアセタート(7.31g、23mmol)をアセトニトリル(30mL)に順次加え、更に加熱還流下にて4時間撹拌した。反応溶液をチオ硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルチオ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(3.81g、収率:86%)を得た。
【0322】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 1.23(3H,t),2.75(2H,q),7.37(1H,dd),7.47(1H,dd),8.51(1H,d)
【0323】
2)6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン
6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルチオ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(3.81g、13mmol)をクロロホルム(65mL)に溶解した。氷冷下にてこの混合物にm-クロロ過安息香酸(含量:70%、8.05g、33mmol)を加え、更に室温にて3時間撹拌した。反応溶液を炭酸カリウム水溶液に注ぎ、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を炭酸カリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(4.20g、収率:99%)を得た。
【0324】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 1.36(3H,t),3.37(2H,q),7.58(2H,m),9.16(1H,d)
【0325】
3)2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(本発明化合物番号:A-0612)
【0326】
6-ブロモ-2-クロロ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(4.13g、13mmol)、4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール(2.45g、14mmol)、炭酸セシウム(6.24g、19mmol)をジメチルスルホキシド(26mL)に順次加え、更に100℃にて8時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をアセトン/ジイソプロピルエーテル(1:1)の混合溶媒で洗浄し、2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.68g、収率:46%)を得た。
【0327】
H-NMRデータ(300MHz,DMSO-d6/TMS δ(ppm)): 1.30(3H,t),3.90(2H,q),5.09(2H,s),7.32-7.49(5H,m),7.78-7.87(3H,m),8.16(1H,d),9.17(1H,d)
【実施例4】
【0328】
1-[6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(本発明化合物番号:A-0476)の製造
【0329】
2-[4-(ベンジルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]-6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.68g、5.8mmol)をニトロメタン(29mL)及びジクロロメタン(29mL)に溶解した。この混合物に塩化アルミニウム(1.55g、12mmol)を加え、更に室温にて1時間撹拌した。反応溶液に希塩酸を注ぎ、ジイソプロピルエーテルを加えて粗結晶を析出させた。粗結晶ををジイソプロピルエーテルで洗浄し、1-[6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(1.72g、収率:80%)を得た。
【0330】
H-NMRデータ(300MHz,DMSO-d6/TMS δ(ppm)): 1.29(3H,t),3.90(2H,q),7.54(1H,d),7.77-7.85(3H,m),9.17(1H,d),9.17(1H,br s)
【実施例5】
【0331】
6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(本発明化合物番号:A-0039)の製造
【0332】
1-[6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-オール(1.58g、4.3mmol)、炭酸カリウム(0.88g、6.4mmol)及びノナフルオロブタンスルホン酸2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル(2.26g、4.7mmol)をアセトニトリル(21mL)に順次加え、更に80℃にて4時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.13g、収率:90%)を得た。
【0333】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 1.40(3H,t),3.87(2H,q),4.43(2H,tt),7.53-7.65(3H,m),8.01(1H,d),9.38(1H,d)
【0334】
融点 171-174℃
【実施例6】
【0335】
6-シクロプロピル-3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(本発明化合物番号:A-0049)の製造
【0336】
6-ブロモ-3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(4.25g、7.7mmol)、シクロプロピルボロン酸(1.32g、15mmol)、リン酸三カリウムn水和物(4.89g、無水物として23mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.086g、0.38mmol)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル(0.32g、0.78mmol)を1,4-ジオキサン(40mL)及び水(4mL)に順次加え、更に加熱還流下にて6時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、6-シクロプロピル-3-(エチルスルホニル)-2-[4-(2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブトキシ)-1H-ピラゾール-1-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.02g、収率:52%)を得た。
【0337】
H-NMRデータ(300MHz,CDCl/TMS δ(ppm)): 0.76(2H,m),1.06(2H,m),1.39(3H,t),1.99(1H,m),3.81(2H,q),4.42(2H,tt),7.21(1H,dd),7.55(1H,dd),7.62(1H,d),7.98(1H,d),9.01(1H,d)
【0338】
融点 117-120℃
【0339】
前記実施例に準じて合成した本発明化合物[I]の物性値を前記実施例における値を含め以下の表25~表30に示す。尚、表中の化合物番号及び記号は、前記と同様の意味を表す。
【0340】
【表25】
【表26】

【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【0341】
次に、以上のようにして製造された本発明の複素環化合物又はその農業上許容される塩を使用した、本発明の有害生物防除剤の製剤例について具体的に説明する。但し、化合物、添加剤の種類及び配合比率は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能である。又、以下の説明において「部」は質量部を意味する。
【0342】
[製剤例1] 乳剤
表1~表24に記載の各化合物 10部
シクロヘキサノン 30部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 11部
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム 4部
メチルナフタリン 45部
以上を均一に溶解して乳剤とした。
【0343】
[製剤例2] 水和剤
表1~表24に記載の各化合物 10部
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩 0.5部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 0.5部
珪藻土 24部
クレー 65部
以上を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0344】
[製剤例3] 粉剤
表1~表24に記載の各化合物 2部
珪藻土 5部
クレー 93部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0345】
[製剤例4] 粒剤
表1~表24に記載の各化合物 5部
ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩 2部
リグニンスルホン酸ナトリウム 5部
カルボキシメチルセルロース 2部
クレー 86部
以上を均一に混合粉砕した。この混合物に水20部相当量を加えて練り合せ、押出式造粒機を用いて14~32メッシュの粒状に加工した後、乾燥して粒剤とした。
【0346】
[製剤例5] フロアブル剤
表1~表24に記載の各化合物 20部
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩 4部
エチレングリコール 7部
シリコーンAF-118N(旭化成工業株式会社製) 0.02部
水 68.98部
以上を高速攪拌機にて30分間混合した後、湿式粉砕機にて粉砕しフロアブル剤とした。
【0347】
[製剤例6] 顆粒水和剤
表1~表24に記載の各化合物 10部
リグニンスルホン酸ナトリウム 5部
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 1部
ポリカルボン酸ナトリウム 3部
ホワイトカーボン 5部
α化デンプン 1部
炭酸カルシウム 65部
水 10部
以上を混合練り押し造粒した。得られた粒状物を流動層乾燥機で乾燥し、顆粒水和剤を得た。
【0348】
次に本発明の有害生物防除剤の奏する効果について、試験例をもって説明する。
[試験例1]コナガ殺虫活性試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液にキャベツ葉を浸漬し、風乾後、プラスチックカップに入れた。その中にコナガ2齢幼虫10頭を放ち、蓋をした。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
【0349】
【数1】
【0350】
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A-0003、A-0005、A-0006、A-0038、A-0039、A-0042、A-0044、A-0045、A-0046、A-0047、A-0049、A-0050、A-0056、A-0058、A-0060、A-0068、A-0075、A-0162、A-0164、A-0183、A-0184、A-0185、A-0189、A-0191、A-0192、A-0193、A-0195、A-0199、A-0207、A-0209、A-0210、A-0213、A-0218、A-0256、A-0259、A-0274、A-0423、A-0426、A-0458、A-0579、A-0580、A-0581、A-0582、A-0583、A-0584、A-0585、A-0587、A-0589、A-0590、A-0591、A-0592、A-0593、A-0594、A-0595、A-0596、A-0597、A-0598、A-0599、A-0600、A-0602、A-0603、A-0604、A-0605、A-0606、A-0607、A-0608、A-0610、A-0611、A-0613、A-0614、A-0615、B-0002、C-0030、D-0006、D-0021
【0351】
[試験例2]オオタバコガ殺虫活性試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液にキャベツ葉を浸漬し、風乾後、プラスチックカップに入れた。その中にオオタバコガ孵化幼虫5頭を放ち、蓋をした。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は2連制で行った。
【0352】
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A-0003、A-0005、A-0006、A-0038、A-0039、A-0044、A-0046、A-0049、A-0058、A-0183、A-0207、A-0209、A-0210、A-0213、A-0218、A-0259、A-0274、A-0423、A-0426、A-0458、A-0583、A-0584、A-0587、A-0589、A-0591、D-0006、D-0021
【0353】
[試験例3]トビイロウンカ殺虫活性試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。その薬液に、イネの芽出し籾を浸漬し、プラスチックカップに入れた。このプラスチックカップにトビイロウンカ2齢幼虫を10頭放ち、蓋をした。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
【0354】
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A-0003、A-0005、A-0006、A-0038、A-0039、A-0044、A-0045、A-0046、A-0049、A-0050、A-0056、A-0058、A-0162、A-0164、A-0183、A-0184、A-0210、A-0213、A-0218、A-0579、A-0580、A-0584、A-0592、A-0593、A-0594、A-0595、A-0600、A-0605、A-0611、A-0613、A-0614、C-0026
【0355】
[試験例4]ワタアブラムシ防除効果試験
製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分として500ppmの濃度に水で希釈した。この薬液に、予めワタアブラムシ幼虫を接種しておいたキュウリ苗を浸漬し、風乾した。処理後のキュウリ苗は25℃の恒温室に置き、3日後に生存虫数を数え、数1の計算式により死虫率を求めた。試験は1連制で行った。
【0356】
この試験により死虫率90%以上を示す化合物の化合物番号を以下に挙げる。
A-0003、A-0005、A-0006、A-0038、A-0039、A-0042、A-0044、A-0045、A-0046、A-0047、A-0049、A-0050、A-0056、A-0058、A-0162、A-0164、A-0183、A-0184、A-0185、A-0189、A-0191、A-0195、A-0199、A-0207、A-0210、A-0213、A-0218、A-0259、A-0274、A-0423、A-0426、A-0579、A-0580、A-0581、A-0582、A-0584、A-0585、A-0589、A-0590、A-0591、A-0592、A-0593、A-0594、A-0595、A-0596、A-0597、A-0598、A-0599、A-0600、A-0603、A-0604、A-0605、A-0607、A-0608、A-0610、A-0611、A-0614、C-0026、D-0006、D-0021
【産業上の利用可能性】
【0357】
本発明は、優れた殺虫活性を有する新規な化合物、その製造中間体及びそれを有効成分として含有する有害生物防除剤を提供するものであり、農薬分野、農業分野において有用であり、産業上の利用の可能性を有する。