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特許7384273半導体装置、リザバーコンピューティングシステム及び半導体装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】半導体装置、リザバーコンピューティングシステム及び半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/861 20060101AFI20231114BHJP
   H01L 29/868 20060101ALI20231114BHJP
   H01L 21/329 20060101ALI20231114BHJP
   H01L 29/88 20060101ALI20231114BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
H01L29/91 L
H01L29/91 F
H01L29/88 Z
H01L29/06 601N
H01L29/91 C
H01L29/91 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022514920
(86)(22)【出願日】2020-04-15
(86)【国際出願番号】 JP2020016567
(87)【国際公開番号】W WO2021210095
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】河口 研一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 剛
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-508966(JP,A)
【文献】特表2016-510943(JP,A)
【文献】特表2008-511985(JP,A)
【文献】Ganjipour et al.,High Current Density Esaki Tunnel Diodes Based on GaSb-InAsSb Heterostructure Nanowires,NANO LETTERS,11,米国,American Chemical Society,2011年09月06日,pp.4222-4226,dx.doi.org/10.1021/nl202180b
【文献】HU et al.,MultilayerRTD-memristor-basedcellularneuralnetworksforcolor imageprocessing,Neurocomputing,ND,ELSEVIER,2015年05月04日,Vol.162,pp.150-162,dx.doi.org/10.1016/j.neucom.2015.03.057
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/06
H01L 29/88
H01L 21/329
H01L 29/861
H01L 29/868
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が、第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられ、ナノワイヤの形状を有する第2導電型の第2半導体領域とを備えた複数のトンネルダイオードと、
前記第2半導体領域の側面を覆う絶縁膜と、
各々が前記第1半導体領域に接続された複数の第1電極と、
各々が前記第2半導体領域に接続された複数の第2電極と、
を有し、
前記第2電極は、前記絶縁膜を間に挟んで前記第2半導体領域の側面に対向する第1面を有し、
前記第2電極の前記第1面の下端は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面よりも上方に位置し、
前記複数のトンネルダイオードの間で前記第2半導体領域の直径が相違することを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第2半導体領域の上面における直径をd(cm)、前記第2半導体領域に含まれる第2導電型の不純物の濃度をρ(cm-3)としたとき、式(1)の関係が成り立つことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
1.8×10≦d×ρ≦2×10 ・・・式(1)
【請求項3】
前記絶縁膜の厚さは、10nm以上30nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記複数の第1電極の一部が、他の第1電極又は前記複数の第2電極のいずれかに接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記複数の第2電極の一部が、他の第2電極又は前記複数の第1電極のいずれかに接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
入力回路と、
出力回路と、
前記入力回路と前記出力回路との間に接続されたリザバー回路と、
を有し、
前記リザバー回路は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置を含むことを特徴とするリザバーコンピューティングシステム。
【請求項7】
前記リザバー回路はアナログメモリを有し、
前記アナログメモリに教師データを入力する学習データ回路を有することを特徴とする請求項に記載のリザバーコンピューティングシステム。
【請求項8】
各々が、第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられ、ナノワイヤの形状を有する第2導電型の第2半導体領域とを備えた複数のトンネルダイオードを形成する工程と、
前記第2半導体領域の側面を覆う絶縁膜を形成する工程と、
各々が前記第1半導体領域に接続される複数の第1電極を形成する工程と、
各々が前記第2半導体領域に接続される複数の第2電極を形成する工程と、
を有し、
前記複数のトンネルダイオードを形成する工程は、
基板の上方に、直径が相違する複数の開口部を備えた成長マスクを形成する工程と、
前記複数の開口部を通じて複数の前記第1半導体領域を成長させる工程と、
前記第1半導体領域の各々の上に前記第2半導体領域を成長させる工程と、
を有し、
前記第2電極は、前記絶縁膜を間に挟んで前記第2半導体領域の側面に対向する第1面を有し、
前記第2電極の前記第1面の下端は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面よりも上方に位置し、
前記複数のトンネルダイオードの間で前記第2半導体領域の直径が相違することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置、リザバーコンピューティングシステム及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人工知能(artificial intelligence)を活用した高度な情報処理サービスを提供するために、AI向けのコンピューティングシステムの開発が進められている。そのようなシステムを、生体の神経モデルに着想を得たニューロモーフィックコンピューティングを採用することで実現しようという動きが開発化している。その中で、リザバーコンピューティングは、時系列情報処理が可能であるため、動画認識や予測などのAIを高度化する技術として期待されている。リザバーコンピューティングシステムには、リザバー回路とよばれる、非線形特性が相違する複数の非線形素子を含んだネットワーク型の回路が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平8-213561号公報
【文献】特開2011-238909号公報
【文献】特表2015-529006号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】Extended Abstracts of the 2019 International Conference on Solid State Devices and Materials, Nagoya, 2019, pp195-196
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非線形特性が相違する複数の非線形素子を高い集積度で配置することは困難である。
【0006】
本開示の目的は、非線形特性が相違する複数の非線形素子を高い集積度で配置することができる半導体装置、リザバーコンピューティングシステム及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一形態によれば、各々が、第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられ、ナノワイヤの形状を有する第2導電型の第2半導体領域とを備えた複数のトンネルダイオードと、前記第2半導体領域の側面を覆う絶縁膜と、各々が前記第1半導体領域に接続された複数の第1電極と、各々が前記第2半導体領域に接続された複数の第2電極と、を有し、前記第2電極は、前記絶縁膜を間に挟んで前記第2半導体領域の側面に対向する第1面を有し、前記第2電極の前記第1面の下端は、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面よりも上方に位置し、前記複数のトンネルダイオードの間で前記第2半導体領域の直径が相違する半導体装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、非線形特性が相違する複数の非線形素子を高い集積度で配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図2】動作時の第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図3】ナノワイヤの電圧-電流特性を示す図である。
図4】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。
図5】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。
図6】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。
図7】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。
図8】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。
図9】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。
図10】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。
図11】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その8)である。
図12】第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その9)である。
図13】直径が相違する種々の第2半導体領域を備えたナノワイヤの電圧-電流特性を示す図である。
図14】ドーピング濃度が相違する種々の第2半導体領域を備えたナノワイヤの電圧-電流特性を示す図である。
図15】第2実施形態に係るリザバー回路を示す回路図である。
図16】第2実施形態に係るリザバー回路を示す断面図である。
図17】第2実施形態の変形例に係るリザバー回路を示す回路図である。
図18】第3実施形態に係るリザバー回路を示す回路図である。
図19】第3実施形態に係るリザバー回路を示す断面図である。
図20】第4実施形態に係るリザバーコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
【0011】
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。第1実施形態は、ナノワイヤの形状を有する半導体領域を備えた半導体装置に関する。図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【0012】
図1に示すように、第1実施形態に係る半導体装置100では、基板101の上にn型半導体層102が形成され、n型半導体層102の上に絶縁膜103が形成されている。絶縁膜103には、n型半導体層102に達する開口部21及び22が形成されている。例えば、基板101は半絶縁性(semi-insulating:SI)-GaAs(111)B基板であり、n型半導体層102は、厚さが100nm~300nmのn型GaAs層である。例えば、絶縁膜103は、厚さが40nm~60nmのシリコン窒化膜であり、開口部21及び22の直径は40nm~200nmである。開口部21の直径が開口部22の直径よりも大きい。
【0013】
半導体装置100は、開口部21を通じて基板101の上方に成長した第1ナノワイヤ11と、開口部22を通じて基板101の上方に成長した第2ナノワイヤ12とを有する。例えば、第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の直径は40nm~200nmである。第1ナノワイヤ11が第2ナノワイヤ12よりも太い。n型半導体層102は、素子分離溝109により、第1ナノワイヤ11に接続される領域と、第2ナノワイヤ12に接続される領域とに分離されている。
【0014】
第1ナノワイヤ11は、n型の第1半導体領域111と、p型の第2半導体領域112とを有する。第1半導体領域111はn型半導体層102上に設けられ、上方に延びる。第2半導体領域112は第1半導体領域111上に設けられ、上方に延びる。第2半導体領域112上に金属膜31が形成されている。金属膜31は、例えば直径が40nm~200nmの金(Au)膜である。
【0015】
第2ナノワイヤ12は、n型の第1半導体領域121と、p型の第2半導体領域122とを有する。第1半導体領域121はn型半導体層102上に設けられ、上方に延びる。第2半導体領域122は第1半導体領域121上に設けられ、上方に延びる。第2半導体領域122上に金属膜32が形成されている。金属膜32は、例えば直径が40nm~200nmの金(Au)膜である。
【0016】
第2半導体領域112及び122がナノワイヤの形状を有する。第1半導体領域111及び121も、ナノワイヤの形状を有してよい。例えば、第1半導体領域111及び121はn型InAsのナノワイヤであり、第2半導体領域112及び122はp型GaAs1-xSbのナノワイヤである。GaAs1-xSbのSb組成比xは、0.8以上であることが好ましく、Sb組成比xが1.0であってもよい。n型の第1半導体領域111とp型の第2半導体領域112とが互いにトンネル接合し、n型の第1半導体領域121とp型の第2半導体領域122とが互いにトンネル接合している。第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12はトンネルダイオードの一例である。
【0017】
第1半導体領域111及び121の高さ(長さ)は、例えば0.5μm~0.7μmであり、第1半導体領域111の高さと第1半導体領域121の高さとが等しくてもよい。第2半導体領域112及び122の高さ(長さ)は、例えば1.0μm~1.5μmであり、第2半導体領域112の高さと第2半導体領域122の高さとが等しくてもよい。第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の高さ(長さ)は、例えば1.5μm~2.0μmであり、第1ナノワイヤ11の高さと第2ナノワイヤ12の高さとが等しくてもよい。
【0018】
第1ナノワイヤ11の側面及び第2ナノワイヤ12の側面を覆う絶縁膜104が形成されている。絶縁膜104は、例えば、厚さが10nm~30nmのアルミニウム酸化膜又はハフニウム酸化膜である。ここでいう厚さは、第2半導体領域112、122の側面112A、122Aに垂直な方向における厚さである。絶縁膜104は絶縁膜103上にも形成されている。
【0019】
絶縁膜104の上に有機絶縁膜105が形成されている。有機絶縁膜105は、例えばベンゾシクロブテン(BCB)の膜である。有機絶縁膜105の上面は、第1半導体領域111と第2半導体領域112との接合界面113及び第1半導体領域121と第2半導体領域122との接合界面123よりも上方にある。
【0020】
有機絶縁膜105上に、金属膜31に接触する金属膜41と、金属膜32に接触する金属膜42とが形成されている。金属膜41及び42は、例えば、白金(Pt)膜と、その上の金(Au)膜との積層膜である。金属膜41は、絶縁膜104を間に挟んで第2半導体領域112の側面112Aと対向する面41Aを有する。金属膜42は、絶縁膜104を間に挟んで第2半導体領域122の側面122Aと対向する面42Aを有する。例えば、金属膜41の下面41B及び金属膜42の下面42Bは、第1半導体領域111と第2半導体領域112との接合界面113及び第1半導体領域121と第2半導体領域122との接合界面123よりも上方にある。金属膜31及び41がアノード電極51に含まれ、アノード電極51は第2半導体領域112にオーミック接触している。金属膜32及び42がアノード電極52に含まれ、アノード電極52は第2半導体領域122にオーミック接触している。アノード電極51及び52は、第2電極の一例である。面41A及び42Aは、第1面の一例である。
【0021】
有機絶縁膜105、絶縁膜104及び絶縁膜103に、n型半導体層102の第1半導体領域111に接続される領域に達する開口部71と、n型半導体層102の第1半導体領域121に接続される領域に達する開口部72とが形成されている。有機絶縁膜105上に、開口部71を通じてn型半導体層102に接触するカソード電極61と、開口部72を通じてn型半導体層102に接触するカソード電極62とが形成されている。金属膜41及び42は、例えば、金ゲルマニウム(AuGe)膜と、その上の金(Au)膜との積層膜である。カソード電極61及び62は、第1電極の一例である。
【0022】
ここで、半導体装置100の作用について説明する。図2は、動作時の第1実施形態に係る半導体装置100を示す断面図である。図3は、第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の電圧-電流特性を示す図である。
【0023】
アノード電極51とカソード電極61との間に順方向の電圧が印加されると、図2に示すように、第2半導体領域112の側面112Aの近傍に、金属膜41からの電界の影響により空乏層114が形成される。同様に、アノード電極52とカソード電極62との間に順方向の電圧が印加されると、図2に示すように、第2半導体領域122の側面122Aの近傍に、金属膜42からの電界の影響により空乏層124が形成される。順方向の電圧の大きさが同程度であれば、空乏層114及び124の厚さは同程度となる。半導体装置100では、第2半導体領域112の直径が第2半導体領域122の直径よりも大きい。このため、空乏層114及び124の厚さが同程度であると、空乏層114が径方向で第2半導体領域112を占める割合は、空乏層124が径方向で第2半導体領域122を占める割合よりも小さくなる。従って、図3にように、第1ナノワイヤ11の電圧-電流特性と第2ナノワイヤ12の電圧-電流特性とが相違する。つまり、第1ナノワイヤ11と第2ナノワイヤ12との間で非線形特性が相違する。例えば、第1ナノワイヤ11はエサキダイオードとして機能し、負性抵抗成分を含むS字特性を示すのに対し、第2ナノワイヤ12は単純な整流特性を示す。
【0024】
絶縁膜104の厚さは、好ましくは10nm以上30nm以下であり、より好ましくは10nm以上20nm以下である。絶縁膜104が薄すぎる場合、第2半導体領域112と金属膜41との間の絶縁性及び第2半導体領域122と金属膜42との間の絶縁性を十分に確保できないおそれがある。絶縁膜104が厚すぎる場合、空乏層114及び124が十分に形成されない恐れがある。
【0025】
次に、半導体装置100の製造方法について説明する。図4図12は、第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法を示す断面図である。
【0026】
まず、図4に示すように、基板101上にn型半導体層102を形成する。n型半導体層102は、例えば有機金属化学気相成長(metal organic chemical vapor deposition:MOCVD)法により成長させることができる。次いで、n型半導体層102の上に絶縁膜103を形成する。
【0027】
その後、図5に示すように、絶縁膜103に開口部21及び22を形成する。開口部21及び22は、例えば、リソグラフィによるマスクの形成と、マスクを用いた絶縁膜103のエッチングとにより形成することができる。開口部21及び22の直径は40nm~200nmとし、開口部21の直径は開口部22の直径よりも大きくする。続いて、ナノワイヤの触媒として、開口部21内に、例えば円板状の金属膜31を形成し、開口部22内に、例えば円板状の金属膜32を形成する。金属膜31及び32の材料としては、例えば金(Au)を用いる。このようにして、基板101、n型半導体層102、絶縁膜103、金属膜31及び金属膜32を備えた結晶成長用の基板が得られる。開口部21及び22が形成された絶縁膜103は、成長マスクの一例である。
【0028】
次いで、図6に示すように、n型のGaAsから構成され、ナノワイヤの形状を有する第1半導体領域111及び121を基板101の上方に成長させる。第1半導体領域111は開口部21の内側から成長させ、第1半導体領域121は開口部22の内側から成長させる。第1半導体領域111及び121は、例えばMOCVD法により成長させることができる。例えば、成長温度は400℃~450℃とし、第1半導体領域111及び121の高さ(長さ)は0.5μm~0.7μmとする。例えば、Gaの原料にトリエチルガリウム(TEGa)を用い、Asの原料にアルシン(AsH)を用いる。また、n型不純物の原料に硫化水素(HS)を用い、n型不純物として硫黄(S)をドーピングする。S濃度は、例えば1×1018cm-3~1×1020cm-3とする。第1半導体領域111及び121の組成は互いに等しく、第1半導体領域111及び121に含まれるn型不純物の濃度も互いに等しい。
【0029】
更に、同じく図6に示すように、p型のGaAsSbから構成され、ナノワイヤの形状を有する第2半導体領域112及び122を基板101の上方に成長させる。第2半導体領域112は第1半導体領域111上に成長させ、第2半導体領域122は第1半導体領域121上に成長させる。第2半導体領域112及び122は、第1半導体領域111及び121と同じくMOCVD法により成長させることができる。例えば、成長温度は400℃~450℃とし、第2半導体領域112及び122の高さ(長さ)は1.0μm~1.5μmとする。例えば、Gaの原料にトリエチルガリウム(TEGa)を用い、Asの原料にアルシン(AsH)を用い、Sbの原料にトリメチルアンチモン(TMSb)を用いる。また、p型不純物の原料にジエチル亜鉛(DEZn)を用い、p型不純物としてZnをドーピングする。Zn濃度は、例えば1×1018cm-3~1×1020cm-3とする。第2半導体領域112及び122の組成は互いに等しく、第2半導体領域112及び122に含まれるp型不純物の濃度も互いに等しい。
【0030】
この結果、第1半導体領域111及び第2半導体領域112を備えた第1ナノワイヤ11と、第1半導体領域121及び第2半導体領域122を備えた第2ナノワイヤ12が得られる。第1ナノワイヤ11の直径は第2ナノワイヤ12の直径よりも大きい。
【0031】
次いで、図7に示すように、第1ナノワイヤ11、第2ナノワイヤ12及び絶縁膜103を覆う絶縁膜104を形成する。絶縁膜104としては、例えば厚さが10nm~30nm、好ましくは10nm~20nmのアルミニウム酸化膜又はハフニウム酸化膜を形成する。絶縁膜104は、例えば原子層堆積(atomic layer deposition:ALD)法により形成することができる。
【0032】
その後、図8に示すように、絶縁膜104、絶縁膜103及びn型半導体層102に素子分離溝109を形成する。素子分離溝109は、n型半導体層102を、第1ナノワイヤ11に接続される領域と、第2ナノワイヤ12に接続される領域とに分離するように形成する。素子分離溝109は、例えば、リソグラフィによるマスクの形成と、マスクを用いた絶縁膜104、絶縁膜103及びn型半導体層102のエッチングとによって形成することができる。
【0033】
続いて、図9に示すように、素子分離溝109を埋めながら、絶縁膜104の上に、有機絶縁膜105を形成する。有機絶縁膜105は、その上面の全体が金属膜31及び32の頂部よりも上方に位置する程度の厚さで形成することが好ましい。有機絶縁膜105としては、例えばBCB膜を形成する。
【0034】
次いで、図10に示すように、有機絶縁膜105を、その上面が第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の頂部よりも300nm程度下方に位置する程度の厚さになるまでドライエッチングする。ドライエッチングには、例えば四フッ化炭素(CF)と酸素(O)との混合ガスを用いることができる。有機絶縁膜105と絶縁膜104との間のエッチングレートの差を利用して、絶縁膜104の金属膜31及び32を覆っている部分も除去する。有機絶縁膜105のドライエッチングの際に絶縁膜104の金属膜31及び32を覆っている部分を十分に除去できない場合は、有機絶縁膜105のドライエッチングの後に絶縁膜104の金属膜31及び32を覆っている部分を、例えばアルゴン(Ar)イオンを用いたイオンスパッタリングにより除去してもよい。
【0035】
その後、図11に示すように、有機絶縁膜105の上に、金属膜31に接触する金属膜41と、金属膜32に接触する金属膜42とを形成する。金属膜31及び32としては、例えば白金(Pt)膜、その上の金(Au)膜との積層膜を形成する。金属膜31及び41がアノード電極51に含まれ、金属膜32及び42がアノード電極52に含まれる。
【0036】
続いて、図12に示すように、有機絶縁膜105、絶縁膜104及び絶縁膜103に、n型半導体層102の第1半導体領域111に接続される領域に達する開口部71と、n型半導体層102の第1半導体領域121に接続される領域に達する開口部72とを形成する。開口部71及び72は、例えば、リソグラフィによるマスクの形成と、マスクを用いた有機絶縁膜105、絶縁膜104及び絶縁膜103のエッチングとによって形成することができる。絶縁膜104及び絶縁膜103は、例えばアルゴン(Ar)イオンを用いたイオンスパッタリングにより除去してもよい。開口部71及び72の形成後、有機絶縁膜105上に、開口部71を通じてn型半導体層102に接触するカソード電極61と、開口部72を通じてn型半導体層102に接触するカソード電極62とを形成する。金属膜41及び42としては、例えば、金ゲルマニウム(AuGe)膜と、その上の金(Au)膜との積層膜を形成する。
【0037】
このようにして、第1実施形態に係る半導体装置100を製造することができる。
【0038】
この方法によれば、電圧-電流特性が相違する複数のナノワイヤ(第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12)が高集積度で配置された半導体装置100を簡便に製造することができる。従って、非線形特性が相違する複数の非線形素子を高集積度で配置することができる。
【0039】
第1実施形態では、基板101の上方に第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12のみが設けられているが、より多数のナノワイヤが設けられていてもよい。
【0040】
第1半導体領域111及び121はナノワイヤの形状を有している必要はないが、第1半導体領域111及び121がナノワイヤの形状を有している方がナノワイヤの形状を有する第2半導体領域112及び122を形成しやすい。
【0041】
上述のように、第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の電圧-電流特性は、第2半導体領域112及び122の直径に応じて変化する。ここで、第2半導体領域の直径と電圧-電流特性との関係について説明する。図13は、直径が相違する種々の第2半導体領域を備えたナノワイヤの電圧-電流特性を示す図である。図13には、p型不純物が5×1017cm-3の濃度でドーピングされ、20nm~200nmの直径dを備えた第2半導体領域を有するナノワイヤの電圧-電流特性を示してある。順方向電流がマイクロアンペアオーダーからナノアンペアオーダーに遷移する直径領域を使うことで、順方向トンネル電流を大きく変化させることができ、多様な非線形性素子をまとめて用意することができる。この観点から、図13に示す例では、直径は60nm~200nm程度であることが好ましい。
【0042】
第1ナノワイヤ11及び第2ナノワイヤ12の電圧-電流特性は、第2半導体領域112及び122の直径だけでなく、第2半導体領域112及び122に含まれるp型不純物のドーピング濃度(以下、ドーピング濃度ということがある)に応じても変化する。ここで、ドーピング濃度と電圧-電流特性との関係について説明する。図14は、ドーピング濃度が相違する種々の第2半導体領域を備えたナノワイヤの電圧-電流特性を示す図である。図14には、直径が60nmで、1×1017cm-3~5×1018cm-3のドーピング濃度ρを備えた第2半導体領域を有するナノワイヤの電圧-電流特性を示してある。上述のように、順方向電流がマイクロアンペアオーダーからナノアンペアオーダーに遷移する直径領域を使うことで、順方向トンネル電流を大きく変化させることができ、多様な非線形性素子をまとめて用意することができる。この観点から、図14に示す例では、ドーピング濃度は5×1017cm-3~5×1018cm-3程度であることが好ましい。
【0043】
本願発明者らは、図13及び図14に示す関係をより一般化させるべく鋭意検討を行った。この結果、第2半導体領域の直径d(cm)及びドーピング濃度ρ(cm-3)が下記の式(1)を満たす場合に、直径が相違する第2半導体領域を備えた複数のナノワイヤを用いて、効率的に多様な非線形素子が得られることが判明した。
1.8×10≦d×ρ≦ 2×10 ・・・式(1)
【0044】
なお、第2半導体領域の直径が高さ方向で変化する場合、例えば第2半導体領域の直径が基板側ほど大きい場合、式(1)における直径dは、第2半導体領域の上面における直径である。
【0045】
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、非線形特性が相違する複数のナノワイヤを備えたリザバー回路に関する。リザバー回路は半導体装置の一例である。図15及び図16は、第2実施形態に係るリザバー回路を示す図である。図15は、複数のナノワイヤの接続関係を示す回路図であり、図16は、複数のナノワイヤの接続関係を示す断面図である。図16では、絶縁膜等の一部の構成を省略してある。
【0046】
図16に示すように、第2実施形態に係るリザバー回路200は、基板101と、n型半導体層102と、複数のナノワイヤ20と、配線233と、配線234と、配線235と、配線236と、入力端子231と、出力端子232とを有する。
【0047】
ナノワイヤ20は、n型の第1半導体領域201と、p型の第2半導体領域202とを有する。第1半導体領域201はn型半導体層102上に設けられ、上方に延びる。第2半導体領域202は第1半導体領域201上に設けられ、上方に延びる。複数のナノワイヤ20の間で直径が相違している。すべてのナノワイヤ20の間で直径が相違している必要はなく、直径が等しいナノワイヤ20が含まれていてもよい。n型半導体層102は、ナノワイヤ20毎に素子分離されている。
【0048】
図15に示すように、例えば、複数のナノワイヤ20は、互いに直交する2方向(X方向、Y方向)に等間隔で配置されている。すなわち、複数のナノワイヤ20は、基板101の上方に、平面視で格子状に配置されている。例えば、入力端子231及び出力端子232は、X方向に並ぶ複数のナノワイヤ20からなる行の数と同数設けられている。配線233は、入力端子231と、X方向に並ぶ複数のナノワイヤ20のうち一方の端に位置するナノワイヤ20の第2半導体領域202とを接続する。配線234は、出力端子232と、X方向に並ぶ複数のナノワイヤ20のうち他方の端に位置するナノワイヤ20の第1半導体領域201に接続されたn型半導体層102とを接続する。配線235は、X方向で隣り合う2個のナノワイヤ20の間で、一方の第1半導体領域201に接続されたn型半導体層102と、他方の第2半導体領域202とを接続する。配線236は、Y方向で隣り合う2個のナノワイヤ20の間で、一方の第2半導体領域202と、他方の第2半導体領域202とを接続する。
【0049】
配線233の一部及び配線236の一部はアノード電極として機能し、配線234の一部はカソード電極として機能する。配線235の一部はアノード電極として機能し、他の一部はカソード電極として機能する。配線233、235及び236のアノード電極として機能する部分は、第1実施形態における金属膜41及び42と同様に、絶縁膜204を間に挟んで第2半導体領域202の側面と対向する面を有するように構成されている。
【0050】
第2実施形態によれば、非線形特性が相違する複数のナノワイヤ20がネットワーク状に接続されている。従って、多様な非線形特性を備えた複数の非線形素子を高い集積度で含むリザバー回路200が得られる。また、複数のナノワイヤ20の間で、材料及び組成が同一であっても直径が相違していれば非線形特性が相違するため、複雑な処理を要せずに製造することができる。
【0051】
図15には6×6の36個のナノワイヤ20が図示されているが、より多数のナノワイヤ20が設けられていることが好ましい。
【0052】
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の変形例について説明する。変形例は、複数のナノワイヤ20の間の接続関係の点で第2実施形態と相違する。図17は、第2実施形態の変形例に係るリザバー回路を示す図である。図17は、複数のナノワイヤの接続関係を示す回路図である。
【0053】
図17に示すように、変形例に係るリザバー回路200Aでは、X方向で隣り合うナノワイヤ20の対の一部において、配線235が設けられていない。また、Y方向で隣り合うナノワイヤ20の対の一部において、配線236が設けられていない。
【0054】
他の構成は第2実施形態と同様である。
【0055】
変形例に係るリザバー回路200Aによれば、第2実施形態に係るリザバー回路200よりも非線形素子のネットワークの不規則性を高くすることができる。
【0056】
第2実施形態又はその変形例では、配線を介して、複数の第2半導体領域が接続されたり、第1半導体領域と第2半導体領域とが接続されたりしているが、配線を介して、複数の第1半導体領域が接続されてもよい。
【0057】
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、非線形特性が相違する複数のナノワイヤを備え、可変重み付け回路を含むリザバー回路に関する。リザバー回路は半導体装置の一例である。図18及び図19は、第3実施形態に係るリザバー回路を示す図である。図18は、複数のナノワイヤの接続関係を示す回路図であり、図19は、複数のナノワイヤの接続関係を示す断面図である。図19では、絶縁膜等の一部の構成を省略してある。
【0058】
図19に示すように、第3実施形態に係るリザバー回路300は、基板101と、n型半導体層102と、複数のナノワイヤ20と、配線233と、配線234と、配線235と、配線236と、配線237と、可変重み付け回路238と、入力端子231と、出力端子232とを有する。基板101、n型半導体層102、複数のナノワイヤ20、配線233、配線235及び配線236は第2実施形態と同様に構成されている。
【0059】
可変重み付け回路238は、X方向に並ぶ複数のナノワイヤ20からなる行毎に設けられた酸化物メモリスタ239を含む。配線234は、酸化物メモリスタ239の一方の端部と、X方向に並ぶ複数のナノワイヤ20のうち他方の端に位置するナノワイヤ20の第1半導体領域201に接続されたn型半導体層102とを接続する。配線237は、出力端子232と、酸化物メモリスタ239の他方の端部が接続されたn型半導体層102とを接続する。酸化物メモリスタ239は、アナログメモリの一例である。
【0060】
他の構成は第2実施形態と同様である。
【0061】
第3実施形態に係るリザバー回路300では、配線234を通じて複数のナノワイヤ20から出力された電流(信号の強度)に応じて酸化物メモリスタ239の抵抗が変化し、可変重み付け回路238に重み情報が保持される。第3実施形態に係るリザバー回路300は、リザバーコンピューティングシステムにおける線形読み出しまでを集積したデバイスに相当する。
【0062】
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、リザバー回路を備えたリザバーコンピューティングシステムに関する。図20は、第4実施形態に係るリザバーコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【0063】
図20に示すように、第4実施形態に係るリザバーコンピューティングシステム400は、入力回路401と、リザバー回路402と、出力回路403とを有する。リザバー回路402は、読み出し重み付け部404を含む。リザバーコンピューティングシステム400が、学習データ回路405を更に有してもよい。リザバー回路402として、リザバー回路200又は300が用いられてもよい。
【0064】
リザバーコンピューティングシステム400の学習時には、学習データ回路405から読み出し重み付け部404に学習データ(教師データ)が入力され、適切な重み付けがなされるように読み出し重み付け部404が調整される。読み出し重み付け部404は、アナログメモリの一例である。
【0065】
リザバーコンピューティングシステム400の利用時には、リザバー回路402から学習データ回路405が切り離される。そして、入力回路401からリザバー回路402にデータが入力され、リザバー回路402において、入力されたデータに対する読み出し重み付け部404による重み付け等の演算処理が行われる。リザバー回路402での演算処理の結果が出力回路403から出力される。
【0066】
第4実施形態によれば、リザバーコンピューティングシステム400に含まれる複数の非線形素子たるナノワイヤを高い集積度で配置することができる。
【0067】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0068】
11、12、20:ナノワイヤ
21、22:開口部
31、32、41、42:金属膜
41A、42A:面
51、52:アノード電極
61、62:カソード電極
100:半導体装置
103、104、204:絶縁膜
111、112、121、122、201、202:半導体領域
112A、122A:側面
113、123:接合界面
114、124:空乏層
200、200A、300:リザバー回路
231:入力端子
232:出力端子
233、234、235、236、237:配線
238:可変重み付け回路
239:酸化物メモリスタ
400:リザバーコンピューティングシステム
401:入力回路
402:リザバー回路
403:出力回路
404:読み出し重み付け部
405:学習データ回路
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図10
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