(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】高安全性の新エネルギー自動車充電ガン及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
B60S 5/02 20060101AFI20231114BHJP
【FI】
B60S5/02
(21)【出願番号】P 2023003982
(22)【出願日】2023-01-13
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202210551295.6
(32)【優先日】2022-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523015895
【氏名又は名称】重慶交通職業学院
【氏名又は名称原語表記】Chongqing Vocational College of Transportation
【住所又は居所原語表記】No. 69, Xuefu Avenue, Shuangfu New District, Jiangjin District, Chongqing, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】盧 佳園
(72)【発明者】
【氏名】程 鵬
(72)【発明者】
【氏名】陳 龍
(72)【発明者】
【氏名】魯 守卿
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-521927(JP,A)
【文献】特開2004-289953(JP,A)
【文献】国際公開第2012/53221(WO,A1)
【文献】特開2022-039492(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0210410(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高安全性の新エネルギー自動車充電ガンであって、
ガン本体(100)、充電ヘッド(200)及び緊急分離機構(300)を含み、
前記ガン本体(100)はハウジング本体(101)及び中空ハンドル(102)を含み、前記中空ハンドル(102)はハウジング本体(101)の下側に設けられ、その内部には充電モジュールが設けられ、前記ハウジング本体(101)の後端には負圧固定機構が設けられ、前記ハウジング本体(101)の内室の先端にはプラグ用ソケット(105)が設けられ、
前記充電ヘッド(200)は充電プラグ(201)及び接続ブロック(204)を含み、前記充電プラグ(201)は新エネルギー自動車充電口にマッチングし、接続ブロック(204)はハウジング本体(101)の先端に挿着され、前記充電プラグ(201)は接続ブロック(204)を介してプラグ用ソケット(105)と接して通電し、
前記緊急分離機構(300)はプラグ用ソケット(105)の中央に埋設されるとともに、接続ブロック(204)と接していることを特徴とする高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項2】
前記緊急分離機構(300)は分離ベース(301)、爆発性ガス発生剤(302)、起爆装置(303)及び異常監視装置(304)を含み、前記分離ベース(301)はプラグ用ソケット(105)の前側円形スロットの最先端に設けられ、前記分離ベース(301)の後端キャビティ内には爆発性ガス発生剤(302)が充填され、分離ベース(301)の後端には排気孔が設けられ、前記分離ベース(301)の後端キャビティの先端には起爆装置(303)が設けられ、分離ベース(301)の先端の中央には、起爆装置(303)に電気接続される異常監視装置(304)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項3】
前記分離ベース(301)の後端には膨張式エアバッグ(305)が固定されて接続され、前記分離ベース(301)の後端の排気孔は膨張式エアバッグ(305)の内室に連通していることを特徴とする請求項2に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項4】
前記異常監視装置(304)は温度センサー、浸水センサー及びボタン電池を含むことを特徴とする請求項2に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項5】
前記充電モジュールは充電回路基板(103)及び漏電保護装置(104)を含み、前記充電回路基板(103)は中空ハンドル(102)の下端のリード線によって電源に接続され、前記プラグ用ソケット(105)の先端には複数のガン本体接触導電ブロック(106)が埋設され、充電回路基板(103)の出力端は漏電保護装置(104)によって、プラグ用ソケット(105)内の複数のガン本体接触導電ブロック(106)に電気接続されることを特徴とする請求項1に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項6】
前記充電プラグ(201)の先端には複数の電気接続溝(202)が開けられ、各電気接続溝(202)内には何れも電気接続ロッド(203)が設けられ、前記充電プラグ(201)の後端には接続ブロック(204)が設けられ、前記接続ブロック(204)の後側には複数の充電ヘッド接触導電ブロック(205)が設けられ、複数の前記充電ヘッド接触導電ブロック(205)は複数の前記電気接続ロッド(203)に一々対応するように電気接続されるとともに、ガン本体接触導電ブロック(106)に一々対応するように接して導電することを特徴とする請求項5に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項7】
前記負圧固定機構は負圧ピストン(108)、抽気弁(109)及び抽気ノズル(110)を含み、前記負圧ピストン(108)はハウジング本体(101)の内室の後端に摺動するように接続され、抽気弁(109)及び抽気ノズル(110)はハウジング本体(101)の後端の中央に設けられることを特徴とする請求項1に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項8】
前記充電プラグ(201)の、ハウジング本体(101)に向かう側の縁には充電ヘッド磁気吸着ブロック(206)が設けられ、ハウジング本体(101)の、充電プラグ(201)に向かう側の縁にはガン本体磁気吸着ブロック(107)が係止されて固定され、前記充電ヘッド磁気吸着ブロック(206)はガン本体磁気吸着ブロック(107)の位置に対応して、且つガン本体磁気吸着ブロック(107)との対向側の磁極が反対していることを特徴とする請求項1に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項9】
前記ハウジング本体(101)の、充電プラグ(201)に向かう側には接触ガスケット(111)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の高安全性の新エネルギー自動車充電ガン。
【請求項10】
高安全性の新エネルギー自動車充電ガンの使用方法であって、
新エネルギー自動車の充電口の型番に対応する充電ヘッド(200)を選択して、充電ヘッド(200)を自動車充電口に差し込むステップS1と、
ガン本体(100)と充電ヘッド(200)とを突き合わせて固定するステップS2と、
負圧固定機構によってハウジング本体(101)の後端キャビティを負圧引きすることで、負圧ピストン(108)を後ろに移動させて、ハウジング本体(101)の内室の前側を負圧状態に保持するステップS3と、
起動して充電モジュールを電源に接続することで、ガン本体(100)と充電ヘッド(200)とが協働するように、電流を充電口に入力して新エネルギー自動車を充電するステップS4と、
充電過程には異常状况がない場合、完了するまで、正常に充電した後、逆操作を行って、ガン本体(100)及び充電ヘッド(200)を取り外して戻すステップS5と、
新エネルギー自動車の充電口に過負荷又は浸水が生じた場合、漏電保護装置(104)が感知して電源を切断し、電源供給機器は警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS6と、
漏電保護装置(104)が切断されて無効になったため、充電口の電流の過負荷が持続している場合、ガン本体接触導電ブロック(106)と充電ヘッド接触導電ブロック(205)との接触箇所に大量の熱が生じて、異常監視装置(304)が高温を感知した後、起爆装置(303)をトリガさせるように駆動し、爆発性ガス発生剤(302)を起爆し、膨張式エアバッグ(305)に空気を注入して膨張させ、分離ベース(301)を押し出し、接続ブロック(204)を動かせて、充電ヘッド(200)とガン本体(100)とを分離させ、電源を徹底的に切断して、新エネルギー自動車及び充電機器への保護を完成し、事故の拡大を回避し、ガン本体(100)と充電ヘッド(200)とが物理的に切断された場合、電源供給機器が警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS7と、を含むことを特徴とする高安全性の新エネルギー自動車充電ガンの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新エネルギー自動車充電の技術分野に関し、具体的には、高安全性の新エネルギー自動車充電ガン及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー消費及び環境汚染に連れて、ますます多くの新エネルギー自動車は道に現れて、伝統のガソリン車に対して、新エネルギー自動車はガソリンを燃やす必要がなく、排出物もなく、且つ電気エネルギーは多くの再生可能なクリーンエネルギーから取得されることができるため、新エネルギー自動車はより環境にやさしく、新エネルギー自動車にとって、電気エネルギーは欠かせないエネルギーであり、充電ガンによって、走行のための電気エネルギーを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術において、安全問題は充電ガンの設計過程における重要な配慮事項であり、充電ガンは過電圧/低電圧保護、雷保護、出力短絡保護、漏電保護及び過電流保護などの保護装置を具備して、且つその内部には漏電保護装置が設けられ、待機又は充電過程で漏電状況があれば、即時にトリップし、ユーザーの安全を保護する。ところが、漏電保護装置の保護作用は有限であるため、充電ガンと自動車充電口とを即時に切断できず、一定の安全リスクが存在し、漏電保護装置が故障し又は充電ガンの防水リングが無効になったため、浸水を招致すると、過負荷電流はオンの状況が維持され、自動車の回路が焼かれ、さらに、火災事故に繋がって、非常に危険であり、そのため、高安全性の新エネルギー自動車充電ガン及び使用方法を提出する。
【0004】
本発明は、異常状態での自動切断を実現でき、新エネルギー自動車充電の安全性を保障する高安全性の新エネルギー自動車充電ガンを提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、上記充電ガンの使用方法を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解决するために、本発明は以下の技術的解決策を採用し、
高安全性の新エネルギー自動車充電ガンであって、
ガン本体、充電ヘッド及び緊急分離機構を含み、
前記ガン本体はハウジング本体及び中空ハンドルを含み、前記中空ハンドルはハウジング本体の下側に設けられ、その内部には充電モジュールが設けられ、前記ハウジング本体の後端には負圧固定機構が設けられ、前記ハウジング本体の内室の先端にはプラグ用ソケットが設けられ、
前記充電ヘッドは充電プラグ及び接続ブロックを含み、前記充電プラグは新エネルギー自動車充電口にマッチングし、接続ブロックはハウジング本体の先端に挿着され、前記充電プラグは接続ブロックを介してプラグ用ソケットと接して通電し、
前記緊急分離機構はプラグ用ソケットの中央に埋設されるとともに、接続ブロックと接している。
【0007】
本発明の好適な解決策として、前記緊急分離機構は分離ベース、爆発性ガス発生剤、起爆装置及び異常監視装置を含み、前記分離ベースはプラグ用ソケットの前側円形スロットの最先端に設けられ、前記分離ベースの後端キャビティ内には爆発性ガス発生剤が充填され、分離ベースの後端には排気孔が設けられ、前記分離ベースの後端キャビティの先端には起爆装置が設けられ、且つ分離ベースの先端の中央には、起爆装置に電気接続される異常監視装置が設けられる。
【0008】
本発明の好適な解決策として、前記分離ベースの後端には膨張式エアバッグが固定されて接続され、前記分離ベースの後端の排気孔は膨張式エアバッグの内室に連通している。
【0009】
本発明の好適な解決策として、前記異常監視装置は温度センサー、浸水センサー及びボタン電池を含む。
【0010】
本発明の好適な解決策として、前記充電モジュールは充電回路基板及び漏電保護装置を含み、前記充電回路基板は中空ハンドルの下端のリード線によって電源に接続され、前記プラグ用ソケットの先端には複数のガン本体接触導電ブロックが埋設され、充電回路基板の出力端は漏電保護装置によって、プラグ用ソケット内の複数のガン本体接触導電ブロックに電気接続される。
【0011】
本発明の好適な解決策として、前記充電プラグの先端には複数の電気接続溝が開けられ、各電気接続溝内には何れも電気接続ロッドが設けられ、前記充電プラグの後端には接続ブロックが設けられ、前記接続ブロックの後側には複数の充電ヘッド接触導電ブロックが設けられ、複数の前記充電ヘッド接触導電ブロックは複数の前記電気接続ロッドに一々対応するように電気接続されるとともに、ガン本体接触導電ブロックに一々対応するように接して導電する。
【0012】
本発明の好適な解決策として、前記負圧固定機構は負圧ピストン、抽気弁及び抽気ノズルを含み、前記負圧ピストンはハウジング本体の内室の後端に摺動するように接続され、抽気弁及び抽気ノズルはハウジング本体の後端の中央に設けられる。
【0013】
本発明の好適な解決策として、前記充電プラグの、ハウジング本体に向かう側の縁には充電ヘッド磁気吸着ブロックが設けられ、ハウジング本体の、充電プラグに向かう側の縁にはガン本体磁気吸着ブロックが係止されて固定され、前記充電ヘッド磁気吸着ブロックはガン本体磁気吸着ブロックの位置に対応して、且つガン本体磁気吸着ブロックとの対向側の磁極が反対している。
【0014】
本発明の好適な解決策として、前記ハウジング本体の、充電プラグに向かう側には接触ガスケットが設けられる。
【0015】
上記高安全性の新エネルギー自動車充電ガンの使用方法であって、
新エネルギー自動車の充電口の型番に対応する充電ヘッドを選択して、充電ヘッドを自動車充電口に差し込むステップS1と、
ガン本体と充電ヘッドとを突き合わせて固定するステップS2と、
負圧固定機構によってハウジング本体の後端キャビティを負圧引きすることで、負圧ピストンを後ろに移動させて、ハウジング本体の内室の前側を負圧状態に保持するステップS3と、
起動して充電モジュールを電源に接続することで、ガン本体と充電ヘッドとが協働するように、電流を充電口に入力して新エネルギー自動車を充電するステップS4と、
充電過程には異常状况がない場合、完了するまで、正常に充電した後、逆操作を行って、ガン本体及び充電ヘッドを取り外して戻すステップS5と、
新エネルギー自動車の充電口に過負荷又は浸水が生じた場合、漏電保護装置が感知して電源を切断し、電源供給機器は警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS6と、
漏電保護装置が切断されて無効になったため、充電口の電流の過負荷が持続している場合、ガン本体接触導電ブロックと充電ヘッド接触導電ブロックとの接触箇所に大量の熱が生じて、異常監視装置が高温を感知した後、起爆装置をトリガさせるように駆動し、爆発性ガス発生剤を起爆し、膨張式エアバッグに空気を注入して膨張させ、分離ベースを押し出して、接続ブロックを動かせて、充電ヘッドとガン本体とを分離させ、電源を徹底的に切断して、新エネルギー自動車及び充電機器への保護を完成し、事故の拡大を回避し、ガン本体と充電ヘッドとが物理的に切断された場合、電源供給機器は警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS7と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
従来技術に比べると、本発明の利点は以下の通り、即ち、
本解決策において、ガン本体及び充電ヘッドが配置され、ガン本体と充電ヘッドとは別体構造になって、これによって、ニーズに応じて、異なる型番のコネクタを有する充電ヘッドを便利に交換し、充電ガンの適用範囲を拡大して、ガン本体と充電ヘッドとは負圧によって吸着されて固定され、固定構造がより堅牢になって、また、内部の電気接続箇所の負圧環境は酸素を遮断し、火災の発生確率を効果的に低減させ、内部素子の劣化速度を低下させ、緊急分離機構が配置され、過負荷高温又は浸水などの故障が生じた場合、緊急分離機構がトリガされ、起爆装置が爆発性ガス発生剤を起爆して分離ベースを押し出して、ガン本体と充電ヘッドとを分離させるという機能を実現し、充電ガンが故障した場合、電源と新エネルギー自動車との間の回路を即時且つ効果的に切断して、事故の拡大を回避し、人的及び経済的損失を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図4】本発明の、プラグ用ソケットの中央の対応する断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例の図面を結合して本発明の実施例の技術的解決策を明らか且つ完全に記載する。明らかに、記載された実施例は全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例のみであり、本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本発明の保護範囲に属している。
【0019】
本発明の記載において、「上」、「下」、「内」、「外」、「頂/底端」などの用語で指示された方位又は位置関係は図面による方位又は位置関係であり、指された装置又は素子が特定の方位を備え、特定の方位で構造されて操作されなければならないと指示又は暗示していなく、ただ、本発明を便利に記載して記載を簡略化するためのものであるので、本発明を限定していない。また、用語である「第1」、「第2」は相対重要性を指示又は暗示していなく、ただ記載のためのものである。
【0020】
本発明の記載において、特に明示的に規定及び限定がない限り、「装着」、「配置」、「外插/外嵌」、「接続」などの用語を広義で理解すべきであり、例えば、「接続」は固定接続、取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよく、機械接続、電気接続であってもよく、直接的な連結、中間媒体による間接的な連結、さらに2つの素子内部の連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の、本発明における具体的な意味を理解すればよい。
【0021】
実施例1:
図1~4を参照して、高安全性の新エネルギー自動車充電ガンはガン本体100、充電ヘッド200及び緊急分離機構300を含み、前記ガン本体100はハウジング本体101及び中空ハンドル102を含み、前記中空ハンドル102はハウジング本体101の下側に設けられ、その内部には充電モジュールが設けられ、前記充電モジュールは充電回路基板103及び漏電保護装置104を含み、前記充電回路基板103は中空ハンドル102の下端のリード線によって電源に電気接続され、その出力端は漏電保護装置104によってプラグ用ソケット105内の複数のガン本体接触導電ブロック106に電気接続され、充電回路基板103及び漏電保護装置104は従来技術の充電ガンにおける充電機能モジュールと同様であるため、従来技術の電気デバイスによって製造されることができる。
【0022】
前記ハウジング本体101内にはプラグ用ソケット105が設けられ、前記プラグ用ソケット105の先端には複数のガン本体接触導電ブロック106が埋設され、複数のガン本体接触導電ブロック106は環状アレイに配置され、前記ハウジング本体101の後端には負圧固定機構が設けられ、前記負圧固定機構は負圧ピストン108、抽気弁109及び抽気ノズル110を含み、前記負圧ピストン108はハウジング本体101の内室の後端に摺動するように接続され、抽気弁109及び抽気ノズル110はハウジング本体101の後端の中央に設けられ、前記抽気弁109の先端はハウジング本体101の内室の後端に連通し、抽気ノズル110は抽気弁109の後端に連通し、抽気ポンプが抽気ノズル110に接続されることで、ハウジング本体101の内室の後端のガスを迅速に抽出し、抽気弁109に対してバルブコア構造のようなバルブを採用してもよく、抽気弁109は抽気を完成した後、密封のままになって、これによって、抽気ポンプは長時間に動作し続ける必要がなく、使用が完了した後、直接的に抽気弁109を起動させて排気でき、取り外しに便利である。
【0023】
前記充電ヘッド200は充電プラグ201及び接続ブロック204を含み、前記充電プラグ201の先端には複数の電気接続溝202が開けられ、各電気接続溝202内には何れも電気接続ロッド203が設けられ、前記充電プラグ201の後端には接続ブロック204が設けられ、前記接続ブロック204の後側には複数の充電ヘッド接触導電ブロック205が設けられ、複数の前記充電ヘッド接触導電ブロック205は複数の前記電気接続ロッド203に一々対応するように電気接続され、前記接続ブロック204はハウジング本体101の先端に挿着され、複数の充電ヘッド接触導電ブロック205は対応するガン本体接触導電ブロック106と接し導電し、充電プラグ201の先端の異なる形状に合うように、異なる位置及び数の電気接続溝202を配置することで、異なる新エネルギー自動車の充電口にマッチングし、充電ガンの適用範囲を拡大して、ガン本体接触導電ブロック106の数は、充電ガンリード線の最大数に対応して配置され、異なる型番の充電ヘッド200はニーズに応じて対応の数のガン本体接触導電ブロック106を選択して接して通電し、ガン本体接触導電ブロック106の、異なる型番の充電ヘッド200に対する出力を実現する。
【0024】
前記緊急分離機構300はプラグ用ソケット105の中央に埋設され、緊急分離機構300に対応するように、プラグ用ソケット105の前側の中央には円形スロットが設けられ、前記緊急分離機構300は分離ベース301、爆発性ガス発生剤302、起爆装置303、異常監視装置304及び膨張式エアバッグ305を含み、前記分離ベース301はプラグ用ソケット105の前側円形スロットの最先端に設けられ、その後端には膨張式エアバッグ305が固定接続され、前記分離ベース301の後端には空気注入室が設けられ、膨張式エアバッグ305に対応するように、空気注入室の後端には連通孔が設けられ、前記分離ベース301の後端キャビティ内には爆発性ガス発生剤302が充填され、分離ベース301の後端キャビティの先端には起爆装置303が設けられ、前記分離ベース301の先端の中央には、起爆装置303に電気接続される異常監視装置304が設けられ、起爆装置303は、給電蓄電池が内蔵される電子起爆装置であり、異常監視装置304は温度センサー、浸水センサー及びボタン電池を含み、ボタン電池によって給電することで、温度異常及び浸水を感知した後、トリガされて、電気信号を送信し、起爆装置303を点火させるように駆動し、爆発性ガス発生剤302を起爆し、起爆による大量のガスは分離ベース301の内側から噴出され、膨張式エアバッグ305に空気を注入して、膨張式エアバッグ305を膨張させ、分離ベース301を押し出し、分離ベース301と充電ヘッド200とが接することで、充電ヘッド200を押して、爆発による窒素は一定の保護効果を具備するため、過熱による充電ガン内部の発火をさらに回避する。
【0025】
具体的に、前記充電プラグ201の、ハウジング本体101に向かう側の縁には充電ヘッド磁気吸着ブロック206が設けられ、ハウジング本体101の、充電プラグ201に向かう側の縁にはガン本体磁気吸着ブロック107が係止されて固定され、前記充電ヘッド磁気吸着ブロック206はガン本体磁気吸着ブロック107の位置に対応し、且つガン本体磁気吸着ブロック107との対向側の磁極が反対し、前記ハウジング本体101の、充電プラグ201に向かう側には接触ガスケット111が設けられ、充電ヘッド磁気吸着ブロック206とガン本体磁気吸着ブロック107との予備吸着によって、ガン本体100と充電ヘッド200との固定、及びハウジング本体101と充電プラグ201との接触面の整合・密封を保持し、後続、負圧駆動機構を容易に操作し、接触ガスケット111を配置することで、ハウジング本体101と充電プラグ201との接触面の密封効果を保証する。
【0026】
図5を参照して、当該高安全性の新エネルギー自動車充電ガンの使用方法であって、
:新エネルギー自動車の充電口の型番に対応する充電ヘッド200を選択して、充電ヘッド200を自動車充電口に差し込むステップS1と、
ガン本体100と充電ヘッド200とを突き合わせて固定するステップS2と、
負圧固定機構によってハウジング本体101の後端キャビティを負圧引きすることで、負圧ピストン108を後ろに移動させて、ハウジング本体101の内室の前側を負圧状態に保持するステップS3と、
起動して充電モジュールを電源に接続することで、ガン本体100と充電ヘッド200とは協働するように、電流を充電口に入力して新エネルギー自動車を充電するステップS4と、
充電過程には異常状况がない場合、完了するまで、正常に充電した後、逆操作を行って、ガン本体100及び充電ヘッド200を取り外して戻すステップS5と、
新エネルギー自動車の充電口に過負荷又は浸水が生じた場合、漏電保護装置104は感知して電源を切断し、電源供給機器は警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS6と、
漏電保護装置104が切断されて無効になったため、充電口の電流の過負荷が持続している場合、ガン本体接触導電ブロック106と充電ヘッド接触導電ブロック205との接触箇所に大量の熱が生じて、異常監視装置304は高温を感知した後、起爆装置303をトリガさせるように駆動し、爆発性ガス発生剤302を起爆し、膨張式エアバッグ305に空気を注入して膨張させ、分離ベース301を押し出し、接続ブロック204を動かせて、充電ヘッド200とガン本体100とを分離させ、電源を徹底的に切断して、新エネルギー自動車及び充電機器への保護を完成し、事故の拡大を回避し、ガン本体100と充電ヘッド200とが物理的に切断された場合、電源供給機器は警報信号を送信して、作業員は警報信号を受信して処理するステップS7と、を含むことを特徴とする。
【0027】
動作原理:ガン本体100及び充電ヘッド200が配置され、ガン本体100と充電ヘッド200とは別体構造になって、これによって、ニーズに応じて、異なる型番のコネクタを有する充電ヘッド200を便利に交換し、充電ガンの適用範囲を拡大して、ガン本体100と充電ヘッド200とは負圧によって吸着されて固定され、固定構造がより堅牢になって、また、内部の電気接続箇所の負圧環境は酸素を遮断し、火災の発生確率を効果的に低減させ、内部素子の劣化速度を低下させ、緊急分離機構300が配置され、過負荷高温又は浸水などの故障が生じた場合、緊急分離機構300はトリガされ、起爆装置303は爆発性ガス発生剤302を起爆して分離ベース301を押し出して、ガン本体100と充電ヘッド200とを分離させるという機能を実現し、充電ガンが故障した場合、電源と新エネルギー自動車との間の回路を即時且つ効果的に切断して、事故の拡大を回避し、人的及び経済的損失を減少させる。
【0028】
以上は本発明の好適な具体的実施形態のみであり、本発明の保護範囲はこれに限定されず、本発明が開示した技術範囲内で、当業者が本発明の技術的解決策及びその改良構想に基づいて完成した等価置換及び変更は、何れも本発明の保護範囲内に該当すべきである。
【符号の説明】
【0029】
100 ガン本体、
101 ハウジング本体、
102 中空ハンドル、
103 充電回路基板、
104 漏電保護装置、
105 プラグ用ソケット、
106 ガン本体接触導電ブロック、
107 ガン本体磁気吸着ブロック、
108 負圧ピストン、
109 抽気弁、
110 抽気ノズル、
111 接触ガスケット、
200 充電ヘッド、
201 充電プラグ、
202 電気接続溝、
203 電気接続ロッド、
204 接続ブロック、
205 充電ヘッド接触導電ブロック、
206 充電ヘッド磁気吸着ブロック、
300 緊急分離機構、
301 分離ベース、
302 爆発性ガス発生剤、
303 起爆装置、
304 異常監視装置、
305 膨張式エアバッグ。