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特許7384652移動体、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】移動体、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231114BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20231114BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q10/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019219024
(22)【出願日】2019-12-03
(65)【公開番号】P2021089527
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2021-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】砂田 洋尚
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英男
(72)【発明者】
【氏名】近藤 直美
(72)【発明者】
【氏名】汐見 隆
(72)【発明者】
【氏名】三ヶ島 和哉
(72)【発明者】
【氏名】宇佐見 潤
(72)【発明者】
【氏名】福住 泰彦
(72)【発明者】
【氏名】石川 さやか
(72)【発明者】
【氏名】山内 克仁
(72)【発明者】
【氏名】久野 祐功
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-107827(JP,A)
【文献】特開2005-275233(JP,A)
【文献】特開2003-316307(JP,A)
【文献】特開2002-230124(JP,A)
【文献】特開2019-131360(JP,A)
【文献】国際公開第2019/130056(WO,A1)
【文献】特開2004-184752(JP,A)
【文献】特開2018-190207(JP,A)
【文献】特開2010-09220(JP,A)
【文献】特開2011-227550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を提供する施設にユーザを送り届けるとともに、前記施設の前記商品の広告を提供するように構成された移動体であって、
前記広告を前記移動体で提供するための広告データを取得することと、
前記移動体で前記取得した広告データに基づく広告を提供することと、
前記施設での前記商品に関連するプロモーションであって、前記商品の画像と、前記ユーザの画像とを重畳して、前記ユーザが前記商品を利用するときのシミュレーション画像を含むプロモーションを前記移動体内で提供するためのプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得したプロモーションデータに基づくプロモーションを提供することと
を実行する制御部を備え、
前記施設は第1の施設と第2の施設を含み、
前記制御部は、
前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記ユーザを所定の場所で所定の時刻に前記移動体に乗車させる運行指令であって前記ユーザの年齢、性別、職業および前記施設での商品の利用履歴のうち少なくとも1つを含むユーザ情報を含む運行指令および前記第1の施設での商品に関連する第1の広告を前記移動体内で提供するための第1の広告データを取得することと、
前記運行指令に基づき、前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記所定の場所で前記所定の時刻に前記ユーザを前記移動体に乗車させることと、
前記第1の施設での商品に関連する第1のプロモーションを前記移動体内で提供するための第1のプロモーションデータであって、前記ユーザ情報に応じた第1のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第1の広告データおよび第1のプロモーションデータに基づく第1の広告および前記第1の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第1の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第1のプロモーションを提供することと、
前記第1の広告および前記第1のプロモーションを提供しているときであって、前記第1のプロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から前記第1の施設の予約情報を取得したとき、前記移動体による前記第1の施設への到着予定時間に前記第1の施設に空きがないと判定される場合に、前記第1の施設と異なる第2の施設に関する第2の施設データを取得することと、
前記取得した運行指令に含まれる前記ユーザ情報に基づいて、前記第2の施設データから前記第2の施設を選択することと、
前記選択された第2の施設での商品に関連する第2の広告および第2のプロモーションを前記移動体内で提供するための第2の広告データおよび第2のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第2の広告データおよび第2のプロモーションデータに基づく第2の広告および前記第2の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第2の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第2のプロモーションを提供することと、
を更に実行する、
移動体。
【請求項2】
前記制御部は、
前記プロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から予約情報を取得したとき、前記施設の予約を行うこと
を更に実行する、請求項1に記載の移動体。
【請求項3】
前記プロモーションを提供することは、前記施設での前記商品に関する疑似体験を提供することである、
請求項1又は2に記載の移動体。
【請求項4】
前記移動体は、駆動部を有し、
該駆動部は、前記プロモーションを提供する提供部と分離可能にドッキングされ、
前記移動体は、前記施設において、前記駆動部から前記提供部を分離する、
請求項1からのいずれか一項に記載の移動体。
【請求項5】
商品を提供する施設にユーザを送り届けるとともに、前記施設の前記商品の広告を提供するように構成された移動体を制御する少なくとも1つのコンピュータが、
前記広告を前記移動体で提供するための広告データを取得することと、
前記移動体で前記取得した広告データに基づく広告を提供することと、
前記施設での前記商品に関連するプロモーションであって、前記商品の画像と、前記ユーザの画像とを重畳して、前記ユーザが前記商品を利用するときのシミュレーション画像を含むプロモーションを前記移動体内で提供するためのプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得したプロモーションデータに基づくプロモーションを提供することと
を実行し、
前記施設は第1の施設と第2の施設を含み、
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記ユーザを所定の場所で所定の時刻に前記移動体に乗車させる運行指令であって前記ユーザの年齢、性別、職業および前記施設での商品の利用履歴のうち少なくとも1つを含むユーザ情報を含む運行指令および前記第1の施設での商品に関連する第1の広告を前記移動体内で提供するための第1の広告データを取得することと、
前記運行指令に基づき、前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記所定の場所で前記
所定の時刻に前記ユーザを前記移動体に乗車させることと、
前記第1の施設での商品に関連する第1のプロモーションを前記移動体内で提供するための第1のプロモーションデータであって、前記ユーザ情報に応じた第1のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第1の広告データおよび第1のプロモーションデータに基づく第1の広告および前記第1の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第1の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第1のプロモーションを提供することと、
前記第1の広告および前記第1のプロモーションを提供しているときであって、前記第1のプロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から前記第1の施設の予約情報を取得したとき、前記移動体による前記第1の施設への到着予定時間に前記第1の施設に空きがないと判定される場合に、前記第1の施設と異なる第2の施設に関する第2の施設データを取得することと、
前記取得した運行指令に含まれる前記ユーザ情報に基づいて、前記第2の施設データから前記第2の施設を選択することと、
前記選択された第2の施設での商品に関連する第2の広告および第2のプロモーションを前記移動体内で提供するための第2の広告データおよび第2のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第2の広告データおよび第2のプロモーションデータに基づく第2の広告および前記第2の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第2の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第2のプロモーションを提供することと、
を更に実行する、
情報処理方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記プロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から予約情報を取得したとき、前記施設の予約を行うこと
を更に実行する、請求項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記プロモーションを提供することは、前記施設での前記商品に関する疑似体験を提供することである、
請求項5又は6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
商品を提供する施設にユーザを送り届けるとともに、前記施設の前記商品の広告を提供するように構成された移動体を制御する少なくとも1つのコンピュータに、
前記広告を前記移動体で提供するための広告データを取得することと、
前記移動体で前記取得した広告データに基づく広告を提供することと、
前記施設での前記商品に関連するプロモーションであって、前記商品の画像と、前記ユーザの画像とを重畳して、前記ユーザが前記商品を利用するときのシミュレーション画像を含むプロモーションを前記移動体内で提供するためのプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得したプロモーションデータに基づくプロモーションを提供することと、
を実行させ、
前記施設は第1の施設と第2の施設を含み、
前記少なくとも1つのコンピュータに、
前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記ユーザを所定の場所で所定の時刻に前記移動体に乗車させる運行指令であって前記ユーザの年齢、性別、職業および前記施設での商品の利用履歴のうち少なくとも1つを含むユーザ情報を含む運行指令および前記第1の施
設での商品に関連する第1の広告を前記移動体内で提供するための第1の広告データを取得することと、
前記運行指令に基づき、前記移動体を前記第1の施設へ走行させ前記所定の場所で前記所定の時刻に前記ユーザを前記移動体に乗車させることと、
前記第1の施設での商品に関連する第1のプロモーションを前記移動体内で提供するための第1のプロモーションデータであって、前記ユーザ情報に応じた第1のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第1の広告データおよび第1のプロモーションデータに基づく第1の広告および前記第1の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第1の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第1のプロモーションを提供することと、
前記第1の広告および前記第1のプロモーションを提供しているときであって、前記第1のプロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から前記第1の施設の予約情報を取得したとき、前記移動体による前記第1の施設への到着予定時間に前記第1の施設に空きがないと判定される場合に、前記第1の施設と異なる第2の施設に関する第2の施設データを取得することと、
前記取得した運行指令に含まれる前記ユーザ情報に基づいて、前記第2の施設データから前記第2の施設を選択することと、
前記選択された第2の施設での商品に関連する第2の広告および第2のプロモーションを前記移動体内で提供するための第2の広告データおよび第2のプロモーションデータを取得することと、
前記移動体内で前記取得した第2の広告データおよび第2のプロモーションデータに基づく第2の広告および前記第2の施設での商品の画像と前記ユーザの画像とを重畳した、前記ユーザが前記第2の施設での商品を利用するときのシミュレーション画像を含む第2のプロモーションを提供することと、
を更に実行させる、
プログラム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのコンピュータに、
前記プロモーションを提供された前記移動体内のユーザのユーザ装置から予約情報を取得したとき、前記施設の予約を行うことを
更に実行させる、請求項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プロモーションを提供することは、前記施設での前記商品に関する疑似体験を提供することである、
請求項8又は9に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、巡回送迎サービスに関する種々のシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。一方、利用者に様々なサービスあるいは商品を提供する利用者向けの業態では、集客を図るため、提供されるサービスあるいは商品を宣伝し、広告する活動が行われている。そして、前記活動のため、広告用の車両が運行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-56134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、サービスあるいは商品の提供において、前記提供を受ける利用者の利便性をさらに高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施の形態の一側面は、サービス又は商品を提供する施設にユーザを送り届けるとともに、前記施設の前記サービス又は前記商品の宣伝活動を行うように構成された移動体であって、制御部を備える移動体によって例示される。本制御部は、前記施設での前記サービス又は前記商品に関連するプロモーションを前記移動体内で提供するためのデータを取得することと、前記移動体内で前記取得したデータに基づくプロモーションを提供することとを実行する。本発明の他の側面は、上記移動体の少なくとも1つのコンピュータにおける情報処理方法によっても例示される。さらにまた、本発明の他の側面は、上記移動体の少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのプログラムによっても例示される。
【発明の効果】
【0006】
本移動体によれば、サービスあるいは商品の提供において、前記提供を受ける利用者の利便性をさらに高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施の形態に係る送迎システムの概念図である。
図2図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特に自律走行車両の構成を示した図である。
図3図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にサーバ装置の構成を示した図である。
図4図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にユーザ装置の構成を示した図である。
図5図1のシステムにおける、一例としての処理の流れを表したタイムチャートである。
図6図1のシステムにおける、一例としての別の処理の流れを表したタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る移動体の情報処理装置、その情報処理装置での情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
【0009】
図1に、本発明の一実施の形態に係る送迎のためのシステムSを概念的に示す。システムSは、自律走行車両100(100A、・・・)と、サーバ装置200とを備える。システムSは、更にユーザ装置300(300A、・・・)を有する。
【0010】
自律走行車両100は、システムSの送迎サービスの他、送迎先の施設F(F1、F2、・・・)で提供されるサービス、または商品の宣伝活動を行うように構成された移動体の一例である。サーバ装置200は、情報処理装置であり、ネットワークN上のコンピュータである。サーバ装置200は、ネットワークNを介して、自律走行車両100の情報処理装置102の各々と通信可能に構成されていて、自律走行車両100の情報処理装置102とネットワークNを介して連携する。なお、図1では、複数の自律走行車両100(100A、・・・)のうち自律走行車両100A、100B、100Cのみを例示する。しかし、これは自律走行車両100の数等を限定するものではなく、それは幾つであってもよい。サーバ装置200は、車両100と通信し、車両100での処理に利用されるデータを車両100に送信するので、移動体を制御する少なくとも1つのコンピュータの一例ということができる。
【0011】
サーバ装置200は、他のサーバ装置等ともネットワークNを介して通信可能である。サーバ装置200は、自律走行車両100の各々と通信可能に構成されていることに加えて、ネットワークNを介して、ユーザ装置300の各々とも通信可能に構成されている。
【0012】
ユーザ装置300はネットワークNを介してサーバ装置200と通信可能に構成されている。また、ユーザ装置300はネットワークNを介して自律走行車両100とも通信可能に構成されている。ここでは、特に、ユーザ装置300は関係付けられた自律走行車両100と、例えば自律走行車両100内に位置する場合にはその自律走行車両100と直接的に通信可能に構成されている。ここでは、ユーザ装置300は、ユーザ一人一人と関係づけられているが、複数人のユーザと関係づけられていてもよい。なお、図1では、複数のユーザ装置300(300A、・・・)のうちユーザ装置300Aのみを例示する。しかし、これはユーザ装置300の数等を限定するものではなく、それは幾つであってもよい。
【0013】
自律走行車両100は、Electric Vehicle(EV)パレットとも呼ばれる。自律走行車両100は、自動運転及び無人運転可能な移動体であり、様々な寸法のものが存在する。例えば、1人の乗車のみが可能な小型のものから、数十人が乗車できる大型のものまで、様々なサイズの自律走行車両100が利用可能である。
【0014】
自律走行車両100は、それ自体の制御のための制御機能及び通信機能を有している。自律走行車両100は、ネットワークN上のサーバ装置と連携して、自律走行車両100単独で実行可能な処理に加えて、ネットワークN上のサーバ装置によって付加される機能及びサービスをユーザに提供することができる。なお、自律走行車両100は、必ずしも無人車両である必要はない。例えば、営業要員、接客要員、または保安要員などが乗車していてもよい。例えば、自律走行車両100が提供するサービスが飲食サービスであるとき、料理人、ウエイターなどが乗車し得る。また、自律走行車両100が提供するサービスが保育サービスであるとき保育士などが乗車し得る。また、自律走行車両100は、必ずしも完全なる自律走行が可能な車両でなくてもよい。例えば、状況に応じて人が運転ないし運転の補助を行う車両であってもよい。なお、本実施の形態では、移動体として自律走行車両100を採用するが、システムSにおける移動体は、自律走行が不可能な車両、つまりドライバによる運転操作が必要不可欠な車両を含んでもよい。
【0015】
自律走行車両100は、それぞれ、駆動部110と、乗車部111とを備える。ここでは、駆動部110の上部に乗車部111が分離可能に設けられる。したがって、自律走行車両100は、上下分離車両である。駆動部110は、動力源及び車輪等を備え、ここでは情報処理装置102を備える。また、乗車部111は、ユーザの乗降が可能な内部空間を有するとともに、ユーザに施設F(F1、F2、・・・)のサービス又は商品に関連するプロモーションを提供する。よって、乗車部111は、駆動部110と分離可能であってそのプロモーションを提供可能な提供部に相当する。なお、後で説明する図2では、駆動部110と乗車部111と別の構成として情報処理装置102を表している。これは、情報処理装置102は、駆動部110にも搭載可能であり、乗車部111にも搭載可能であることを意図する。本実施の形態では、情報処理装置102は、駆動部110に搭載されている。なお、以下では、自律走行車両100というとき、駆動部110及び情報処理装置102を備え、乗車部111のみのものは除かれる。
【0016】
また、上述のように、自律走行車両100は、ユーザ装置300(300A、・・・)ともネットワークNを介して通信可能に構成されている。ユーザ装置300は、ユーザからの入力及びそれに準じる操作を受け付け、サーバ装置200に対してのみならず、ネットワークNを介して自律走行車両100とも通信することができる。
【0017】
サーバ装置200は、自律走行車両100に対して運行を指令する装置である。例えば、サーバ装置200は、施設Fでのサービスを希望するユーザ等の乗車希望者をいつ、どこで乗車させるのかについての走行計画を含む運行指令を、自律走行車両100に送信する。また、サーバ装置200は、施設Fでの商品又はサービスに関する宣伝活動(例えば広告)、またはプロモーションの提供用の各種データを自律走行車両100に提供する。
【0018】
図1のシステムSにおける各構成要素について、以下、詳しく説明する。図2は、自律走行車両100、サーバ装置200、及び、ユーザ装置300を含むシステムSの構成を概略的に示したブロック図であり、特に自律走行車両100Aの構成を示した図である。図2では、自律走行車両100の一例として自律走行車両100Aの構成を示す。他の自律走行車両100B、100C等は、自律走行車両100Aと同様の構成を備える。
【0019】
図2の自律走行車両100Aは、情報処理装置102を備え、その機能を実質的に担う制御部104を有する。自律走行車両100Aは、サーバ装置200から取得した運行指令に従って走行などをすることができる。具体的には、自律走行車両100Aは、ネットワークNを介して取得した運行指令に基づいて、車両の周辺をセンシングしながら適切な方法で走行する。そして、この走行に際し、自律走行車両100Aは、各種ユーザにサービス等を提供することができる。情報処理装置102は、移動体を制御する少なくとも1つのコンピュータの一例ということができる。
【0020】
前述の駆動部110及び前述の乗車部111を有する自律走行車両100Aは、さらに、センサ106、位置情報取得部108、広告表示部109A、プロモーション表示部109B、通信部112、記憶部114を含んで構成される。自律走行車両100Aは、バッテリから供給される電力で動作する。
【0021】
センサ106は、車両周辺のセンシングを行う手段である。センサ106は、典型的にはステレオカメラ、レーザスキャナ、Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging(LIDAR)、レーダなどを含む。センサ106が取得した情報は、制御部104に送信される。センサ106は、自車両が自律走行を行うためのセンサを含む。センサ106は、自律走行車両100Aの車体に設けられたカメラを含む。例えば、カメラは、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-Oxide-Semiconductor(MOS
)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサ
を用いた撮影装置で有り得る。
【0022】
位置情報取得部108は、車両の現在位置を取得する手段であり、典型的にはGlobal Positioning System(GPS)受信器などを含む。位置情報取得部108が取得した情報
は、制御部104に送信される。衛星信号受信器としてのGPS受信器は、複数のGPS衛星からの信号を受信する。各GPS衛星は、地球の周囲を周回する人工衛星である。衛星測位システムつまりNavigation Satellite System(NSS)はGPSに限られない。
種々の衛星測位システムからの信号に基づいて、位置情報が検出されてもよい。NSSは、全地球航法衛星システムに限定されず、準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite
System)を含み得、例えば、欧州の“ガリレオ”、またはGPSと一体運用される日本
国の“みちびき”を含み得る。
【0023】
制御部104は、センサ106、位置情報取得部108等から取得した情報に基づいて、自律走行車両100Aの制御を行うコンピュータである。制御部104は、サーバ装置200からの運行指令を受けて、移動体である自律走行車両100Aの走行、各種ユーザの乗降作業を制御する制御手段の一例である。
【0024】
制御部104は、CPUと、主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。CPUはプロセッサともいう。制御部104の主記憶部は主記憶装置の一例である。制御部104におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部104における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム、及びデータ等を記憶する。制御部104における主記憶部は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRA
M)、Read Only Memory(ROM)等である。
【0025】
制御部104は、記憶部114と接続されている。記憶部114は、所謂外部記憶部であり、制御部104の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部104のCPUが実行するコンピュータプログラム、及びデータ等を記憶する。記憶部114は、ハードディスクドライブ、Solid State drive(SSD)等である。
【0026】
制御部104は、機能モジュールとして、情報取得部1041、計画生成部1042、環境検出部1043、タスク制御部1044、広告提供部1045、プロモーション提供部1046、予約部1047、切替部1048、情報提供部1049を有している。各機能モジュールは、主記憶部または記憶部114に記憶されたプログラムを制御部104つまりそのうちのCPUによって実行することで実現される。
【0027】
情報取得部1041は、サーバ装置200から運行指令の情報を取得する。運行指令は、その自律走行車両100Aが提供する送迎サービスの利用を希望するユーザ又は乗車希望者に関する乗車位置(乗車場所)、降車位置(降車場所)、乗車時刻及び降車時刻の情報を含み得る。更に、運行指令は、そのユーザのユーザ情報(例えばユーザID又は、ユーザに対応付けられているユーザ装置300の端末情報)を含み得る。情報取得部1041は、定期的に又は不定期に、自車両の情報を取得し、例えばユーザの乗車状況を取得し、記憶部114の自車両情報データベース1141に記憶させる。情報取得部1041は、ユーザ装置300からも情報を取得する。例えば、ユーザ装置300から施設の予約指示の情報つまり予約情報を取得したとき、情報取得部1041は、予約部1047に送信する。
【0028】
更に、情報取得部1041は、サーバ装置200から宣伝活動用の広告データD1を取得する。この広告データD1は、広告提供部1045に送信されて、記憶部114の自車
両情報データベース1141に記憶されるとともに、広告表示部109Aへの広告の表示に利用される。また、情報取得部1041は、サーバ装置200からプロモーションデータD2を取得する。このプロモーションデータD2は、プロモーション提供部1046に送信されて、記憶部114の自車両情報データベース1141に記憶されるとともに、プロモーション表示部109Bへのプロモーションの表示に利用される。なお、これら広告データD1及びプロモーションデータD2は、それぞれ商品又はサービスを提供する施設Fに関し、ここでは同一の施設に関する。ただし、ここでは、これら広告データD1及びプロモーションデータD2は、それぞれ新たなデータを取得したとき消去されるが、所定条件が満たされるまで記憶されてもよい。所定条件としては、例えば、記憶する広告データD1、プロモーションデータD2の容量が所定容量に達するまで、をあげることができる。
【0029】
計画生成部1042は、サーバ装置200から取得した運行指令に基づいて、特にそこに含まれる走行計画の情報に基づいて、自車両の運行計画を生成する。なお、計画生成部1042が生成した運行計画は、後述するタスク制御部1044へ送信される。本実施の形態において、運行計画とは、自律走行車両100Aが走行するルートと、ルートの一部または全部において自律走行車両100Aが行うべき処理を規定したデータである。運行計画に含まれるデータの例として、例えば、以下のようなものが挙げられる。
【0030】
(1)自車両が走行するルートを道路リンクの集合によって表したデータ
自車両が走行するルートは、例えば、記憶部114に記憶された地図データを参照し、運行指令に含まれる走行計画の情報をベースにしつつ、与えられた出発地と目的地に基づいて自動的に生成してもよい。また、ルートは、外部のサービスを利用して生成してもよい。
【0031】
(2)ルート上の地点において自車両が行うべき処理を表したデータ
ルート上において自車両が行うべき処理には、例えば、「ユーザの乗車」、「ユーザの降車」、「提供するサービス」といったものがあるが、これらに限られない。
【0032】
環境検出部1043は、センサ106が取得したデータに基づいて、車両周辺の環境を検出する。検出の対象は、例えば、車線の数、位置、自車両の周辺に存在する車両の数、その位置、自車両の周辺に存在する障害物(例えば歩行者、自転車、構造物、建築物など)の数、その位置、道路の構造、及び道路標識などであるが、これらに限られない。自律的な走行を行うために必要なものであれば、検出の対象はどのようなものであってもよい。また、環境検出部1043は、検出した物体をトラッキングしてもよい。例えば、1ステップ前に検出した物体の座標と、現在の物体の座標との差分から、当該物体の相対速度を求めてもよい。環境検出部1043が検出した、環境に関するデータ(以下、環境データ)は、後述するタスク制御部1044へ送信される。
【0033】
タスク制御部1044は、計画生成部1042が生成した運行計画と、環境検出部1043が生成した環境データ、ならびに、位置情報取得部108が取得した自車両の位置情報に基づいて、移動体である自車両の運行つまり走行を制御する。例えば、所定のルートに沿って走行し、かつ、自車両を中心とする所定の安全領域内に障害物が進入しないように自車両を走行させる。車両を自律走行させる方法については、公知の方法を採用することができる。また、タスク制御部1044は、計画生成部1042が生成した運行計画に基づいて、走行以外のタスクも実行する。タスクとしては、ユーザの乗降、受領証、または預り証の発行等を例示できる。
【0034】
広告提供部1045は、自律走行車両100が関わっている又は送迎対象としている施設Fの商品又はサービスの宣伝活動として広告を提供する。ここでは、宣伝活動として、
広告表示部109Aでの広告の表示が行われる。広告表示部109Aは、図1に示すように乗車部111の外面に設けられているが、駆動部110に設けられてもよい。しかし、広告表示部109Aに表示されるものは、静止画でも動画であってもよい。また、宣伝活動として音声または音楽等の音の発信が行われてもよい。したがって、ここでは、宣伝活動部として広告表示部109Aを例示するが、例えば、宣伝活動部は、動画表示部、スピーカ等の音声発信部であってもよい。広告提供部1045は、広告を提供することで、ユーザを自律走行車両100まで勧誘する役割を有する。そして、自律走行車両100まで勧誘されたユーザは、自律走行車両100に搭乗することで以下のようなプロモーション提供部1046による処理を受ける。
【0035】
プロモーション提供部1046は、自律走行車両100が関わっている又は送迎対象としている施設Fの商品又はサービスのプロモーションを提供する。プロモーションとしては、商品又はサービスの提供の疑似体験、商品等の購買意欲を高めるための静止画又は動画の提供などがある。ここでは、プロモーションとして、乗車部111の車内のプロモーション表示部109Bへの画像の表示が行われる。例えば、ここでは施設Fは多数の漫画本を閲覧可能にする漫画施設F1である。この場合、プロモーション提供部1046は、そのうちの1つ又は複数の漫画の電子書籍の画像をプロモーションデータとして取得して、プロモーション表示部109Bに表示する。すなわち、プロモーション提供部1046は、漫画施設F1での漫画本(実物)の閲覧を希望するユーザに、電子書籍の画像による疑似体験をさせることができる。また、施設Fが学習塾の場合、プロモーション提供部1046は、ユーザに、学習塾での学習内容の予習または復習となるコンテンツをディスプレイとスピーカから提供すればよい。さらにまた、施設Fが商品を販売する販売店の場合、プロモーション提供部1046は、当該商品の画像と、ユーザの画像とを重畳して、ユーザが当該商品を利用するときのシミュレーション画像を提供できる。例えば、当該商品が服飾品の場合に、プロモーション提供部1046は、当該商品の画像と、ユーザの画像とを重畳することで、ユーザまたはユーザの家族などに当該服飾品が似合うかどうかを判断することを支援できる。すなわち、本実施の形態で、プロモーションとは、単なる宣伝活動以外に、実体験そのもの、または、実体験に近い疑似体験により、ユーザの利便性を向上し、ユーザに施設Fでのサービスを受けること、または、商品の購入することをさらに促進する行為を含む。
【0036】
予約部1047は、プロモーション提供部1046で提供するプロモーションに対するユーザ装置300からの予約指示の情報を情報取得部1041を介して取得したとき作動する。予約部1047は、そのプロモーションに関する施設F或いはその施設Fの商品又はサービス(以下、施設等)を予約する。この予約に際しては、予約部1047は、予約指示の情報をサーバ装置200との間で送受信し、自律走行車両100Aの施設Fへの到着予定時間を考慮して施設等を予約する。そして、例えば施設Fの混雑状況または時間帯により施設Fの予約をできないときには、予約部1047は、切替部1048に切り替え指示を送信する。
【0037】
切替部1048は、プロモーション提供部1046で提供するプロモーションに関する施設を別の施設にするように、切替作業を行う。切替部1048は、予約部1047から切り替え指示を取得したとき、ユーザ情報、時間帯などの情報に基づいて切替先の施設を選択及び抽出する。このための施設一覧とそこで提供されるサービス又は商品の一覧を記したデータベースがサーバ装置200の施設情報データベースから提供される。例えば、第1の施設としての上記漫画施設F1に空きがなかったとき、切替部1048は、切替指示を受けて、ユーザの年齢及び時間帯に基づいて第2の施設を選択する。例えば、ユーザが成人であり夜の時間帯であるとき、データベースを参照して、切替部1048は第2の施設としてバー施設を選択することができる。このとき、切替部1048は、サーバ装置200と通信して、第2の施設に空きがあることを確認するとよい。そして、切替部10
48は、第2の施設の商品又はサービスに関連する広告データ及びプロモーションデータを情報取得部1041を介してサーバ装置200から取得する。これにより、第2の施設の広告データに基づく宣伝活動及びその第2の施設のプロモーションデータに基づくプロモーションの提供を可能にする。
【0038】
情報提供部1049は、定期的に又は不定期に、自車両情報データベース1141内の自車両の情報をサーバ装置200に提供する。例えば、情報提供部1049は、広告データD1に基づく宣伝活動及びプロモーションデータD2に基づくプロモーションがどの施設であるのかを示す情報をサーバ装置200に送る。これにより、サーバ装置200の施設情報データベースに自律走行車両100Aの現状を反映させることができる。
【0039】
広告表示部109Aは、自律走行車両100Aの車外に向けたモニタである。ここでは、広告表示部109Aは、自律走行車両100Aの乗車部111に設けられている。例えば、図1の自律走行車両100Aの広告表示部109Aには、漫画施設F1に関する「MANGA」が広告データD1に基づいて表示されている。
【0040】
プロモーション表示部109Bは、車内に乗車するユーザにプロモーションを提供するモニタである。ここでは、プロモーション表示部109Bは、自律走行車両100Aの乗車部111に設けられていて、車内の全ユーザに対するモニタである。しかし、プロモーション表示部109Bは、車内のユーザ各々に対するモニタであってもよい。プロモーション表示部109Bは、乗車するユーザのユーザ装置300と通信可能な装置であってもよくユーザ装置300にプロモーションを表示可能にしてもよい。
【0041】
駆動部110は、前述の通りであり、タスク制御部1044が生成した指令に基づいて、自律走行車両100Aを走行させる手段である。駆動部110は、例えば、車輪を駆動するためのモータ、インバータ、ブレーキ、ステアリング機構、および二次電池等を少なくとも1つ含んで構成される。
【0042】
通信部112は、自律走行車両100AをネットワークNに接続するための通信手段を有する。本実施の形態では、自律走行車両100Aは、ネットワークN経由で他の装置、例えばサーバ装置200及びユーザ装置300と通信を行うことができる。なお、通信部112は、自車両である自律走行車両100Aが他の自律走行車両100(100B、・・・)と車々間通信を行うための通信手段をさらに有していてもよい。
【0043】
次に、サーバ装置200について説明する。サーバ装置200は、複数の自律走行車両100のそれぞれに、施設Fの商品又はサービスに関する情報、予約状況、施設利用状況など、種々の情報を提供する装置であり、上記運行指令も提供する装置である。
【0044】
サーバ装置200は、情報処理装置であり、図3に示すように、通信部202、制御部204、記憶部206を有して構成される。通信部202は、通信部112と同様であり、サーバ装置200をネットワークNに接続するための通信機能を有する。そして、サーバ装置200の通信部202は、ネットワークN経由で自律走行車両100及びユーザ装置300と通信を行うための通信インタフェースである。制御部204は、制御部104と同様にCPUと主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。もちろん、このCPUもプロセッサであり、制御部204の主記憶部も主記憶装置の一例である。制御部204におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部204における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及びデータ等を記憶する。制御部204における主記憶部は、DRAM、SRAM、ROM等である。
【0045】
制御部204は、記憶部206と接続されている。記憶部206は、外部記憶部であり、制御部204の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部204のCPUが実行するコンピュータプログラム及びデータ等を記憶する。記憶部206は、ハードディスクドライブ、SSD等である。
【0046】
制御部204は、サーバ装置200の制御を司る手段である。制御部204は、図3に示すように、機能モジュールとして、情報取得部2041、車両管理部2042、施設管理部2043、送迎管理部2044、情報提供部2045を有している。これらの各機能モジュールは、主記憶部または記憶部206に記憶されたプログラムを制御部204のCPUによって実行することで実現される。
【0047】
情報取得部2041は、自律走行車両100またはユーザ装置300から各種情報を取得する。情報取得部2041は、自律走行車両100から位置情報、自車両情報データベース1141の情報などを例えば定期的に取得し、車両管理部2042に送信する。更に、情報取得部2041は、各種施設Fから情報を、例えばその施設で提供する商品又はサービスに関する情報を取得し、施設管理部2043に送信する。その情報の中には、商品又はサービスに関する広告データD1、及び、その商品又はサービスに関するプロモーションデータD2がある。更に、その情報の中には、各種施設Fにおける商品又はサービスの提供の予約状況または施設利用状況の情報がある。これら広告データ及びプロモーションデータは、ここでは施設Fの情報処理装置から取得するが、別のサーバ装置などから取得してもよい。更に、情報取得部2041は、ユーザ装置300からの乗車希望の情報を取得すると、送迎管理部2044に送信する。
【0048】
車両管理部2042は、管理下にある複数の自律走行車両100の情報を管理する。具体的には、車両管理部2042は、例えば所定の周期ごとに、複数の自律走行車両100から、自律走行車両100に関するデータ等の情報を情報取得部2041を介して受信し、記憶部206の車両情報データベース2061に記憶させる。自律走行車両100に関する情報として、位置情報と車両情報を用いる。車両情報は、例えば、自律走行車両100の識別子、用途・種別、待機地点(車庫または営業所)に関する情報、扉タイプ、車体サイズ、荷室サイズ、積載量、満充電時における走行可能距離、現時点における走行可能距離、現在のステータスなどである。ただし、車両情報は、これ以外であってもよい。現在のステータスは、ユーザの乗車状況、サービスの提供状況などの情報を含む。
【0049】
施設管理部2043は、情報取得部2041を介して取得した施設Fの予約状況、施設利用状況の情報のみならず、上記広告データD1及びプロモーションデータD2も、記憶部206の施設情報データベース2062に記憶する。そして、これらの情報を記憶するとき、種々の情報を施設ごとに検索可能にする。
【0050】
送迎管理部2044は、情報取得部2041が取得した情報に基づいて、ユーザ装置300に関連付けられているユーザの自律走行車両100への乗車の予定を生成して、自律走行車両100に対する運行指令を生成する。この予定の生成は、送迎ルート及びその通過予定時間といった予定情報の作成を含む。この送迎ルートなどの生成のために、送迎管理部2044は、記憶部206の地図情報データベースを参照する。さらに、送迎管理部2044は、自律走行車両100における、宣伝活動及びプロモーションの提供を管理し、そのための広告データD1の提供及び上記プロモーションデータD2の提供を、情報提供部2045を介して実行する。なお、送迎管理部2044は、ユーザ装置300からの乗車希望の情報がないときなどにおいては、所定の運行計画にしたがって、自律走行車両100を施設Fに対して走行させるように自律走行車両100に対する上記運行指令を生成する。この運行指令は、自律走行車両100に提供される。このとき、自律走行車両100による送迎先である施設Fの広告データDが自律走行車両100に提供される。これ
により、自律走行車両100は、施設Fへの送迎サービスのとき、その施設Fのサービス又は商品の宣伝活動を行うことができる。
【0051】
情報提供部2045は、記憶する施設Fに関する情報を、自律走行車両100に提供する。例えば、送迎管理部2044からの指示に基づき漫画施設F1に関する情報が要求されたとき、漫画施設F1の広告データD1及びプロモーションデータD2を自律走行車両100に提供する。また、情報提供部2045は、自律走行車両100へのユーザの乗車が可能なとき、そのユーザのユーザ装置300に乗車時間、乗車場所に関する情報など運行情報を提供する。
【0052】
次に、ユーザ装置300について説明する。ユーザ装置300は、例えば、携帯端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。一例としての図4のユーザ装置300Aは、通信部302と、制御部304と、記憶部306とを有する。ユーザ装置300Aの通信部302及び記憶部306は、サーバ装置200の通信部202及び記憶部206のそれぞれと同様である。さらに、ユーザ装置300Aは、表示部308と、操作部310とを有する。表示部308は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。操作部310は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であってもよい。より具体的には、本実施の形態では、操作部310はタッチパネルを含み、実質的に表示部308と一体化されている。
【0053】
制御部304は、サーバ装置200の制御部204と同様に、CPUと主記憶部とを有する。制御部304のCPUは、記憶部306に記憶されたアプリケーションプログラム(以下、アプリケーション)3061を実行する。アプリケーション3061は、ウェブブラウザあるいはサーバ装置200から配信される情報にアクセスするためのアプリケーションプログラムである。アプリケーション3061は、GUIを有し、ユーザによる入力、例えば、アクセスを受け付け、ネットワークNを介して自律走行車両100またはサーバ装置200に送信する。ユーザ装置300を介して、ユーザは、利用することを希望する送迎サービス等のサービスを選択して入力し、サーバ装置200及び自律走行車両100と通信することができる。
【0054】
アプリケーション3061の実行によりユーザ装置300Aの表示部308の画面には、施設の情報など各種機能ボタンが表示される。ここでは、施設の情報として、ユーザ装置300Aの位置情報に基づいてそのユーザ装置300Aが位置する領域の施設が提供する商品又はサービスの情報が表示される。特に、ユーザ装置300Aの位置情報に近いルートを通る予定の自律走行車両100の提供する商品又はサービスの情報を表示する。ユーザは、その表示を見て、行きたい施設を選択し、サーバ装置200にその施設に行くための自律走行車両100への乗車希望の情報を入力することができる。
【0055】
また、アプリケーション3061の実行によりユーザ装置300Aの表示部308の画面には、施設に送迎する自律走行車両でのプロモーションの提供によるユーザの予約指示又は切替指示の情報を入力する入力部が表示される。
【0056】
なお、図2図3及び図4では、自律走行車両100とサーバ装置200とユーザ装置300が同一のネットワークNで接続されている。ただし、この接続は複数のネットワークで実現されてもよい。例えば、自律走行車両100とサーバ装置200とを接続するネットワークと、サーバ装置200とユーザ装置300とを接続するネットワークと、自律走行車両100とユーザ装置300とを接続するネットワークとは異なるネットワークであってもよい。
【0057】
上記構成を有するシステムSにおける処理について、以下説明する。まず、図1に表す
状況を説明する。図1では、施設Fの一例として、漫画施設F1及びバー施設F2が表されている。これらの漫画施設F1、バー施設F2はそれぞれ複数のドッキング部DPを有している。図1ではこれらの漫画施設F1、バー施設F2のそれぞれにおいて、2つのドッキング部DPのみを表すが、これはドッキング部DPの数を限定するものではない。各ドッキング部DPには、自律走行車両100の乗車部111のみがドッキング可能つまり連結可能である。自律走行車両100における駆動部110はそこに乗車部111が分離可能にドッキングされているとき、乗車部111に電力供給を行う。一方、乗車部111が駆動部110を離れてドッキング部DPにドッキングしたとき、乗車部111への給電はドッキング部DPから行われる。
【0058】
図1では、漫画施設F1の図示するドッキング部DPのうち一方に乗車部111がドッキングされている。これにより、乗車部111に乗車していた1人又は複数人のユーザ等は漫画施設F1内で目的の漫画商品又は漫画サービスの提供を受けることができる。これは、バー施設F2においても同じである。なお、施設の予約時に、施設Fで提供を希望するサービスまたは商品も予約するとよい。これにより、施設に着いたときのユーザの期待度を高めることが可能になる。
【0059】
図1では、自律走行車両100A、100Bはそれぞれ乗車部111を備えていて、ユーザ等の乗車が可能である。一方、自律走行車両100Cは乗車部111を分離していて有しておらず、何れかの施設F等にある乗車部111とドッキングつまり連結可能である。
【0060】
更に、図1では、ユーザ装置として、ユーザUのユーザ装置300Aが表されている。ユーザ装置300Aと、自律走行車両100A及びサーバ装置200との間での処理例を図5及び図6に基づいて説明する。まず、図5のタイムチャートに基づいて、それらの間での処理を説明する。なお、図5のタイムチャートは、図中上側から下側に向けて時間が経過する。
【0061】
サーバ装置200は、所定時刻であるなど所定の条件が満たされたとき、所定領域にあるユーザ装置300に漫画施設F1への送迎サービス中である運行情報を配信する(図5のステップS501)。これにより、ユーザ装置300(300A、・・・)では、その運行情報を取得して(図5のステップS501A)、それをユーザに閲覧可能にする。
【0062】
一方、サーバ装置200は、漫画施設F1への送迎サービスを行う運行指令を自律走行車両100Aに送信し、その漫画施設F1のサービス又は商品に関する広告データD1も自律走行車両100Aに送信する(図5のステップS503)。この運行指令及び広告データD1は自律走行車両100Aの情報取得部1041で取得される(図5のステップS503A)。取得した自律走行車両100Aの計画生成部1042は運行計画を生成し、よって自律走行車両100Aは漫画施設F1に向けて走行する。一方で、自律走行車両100Aの広告提供部1045は、サーバ装置200から提供されて取得した広告データに基づく広告「MANGA」を広告表示部109Aに表示する(図5のステップS505)。この広告表示部109Aへの広告の表示状態の自律走行車両100Aを図1に示している。
【0063】
ユーザ装置300Aで運行情報を見たユーザUが漫画施設F1へ行きたいと思ったとき、ユーザUは漫画施設F1への送迎サービスの自律走行車両100Aへの乗車希望つまり乗車予約の入力ボタンをユーザ装置300Aにおいて押す(ステップS507)。これにより、サーバ装置200の送迎管理部2044は、その乗車希望の情報を取得し(図5のステップS507A)、ユーザUを所定の場所で所定の時刻に乗車させる運行指令を自律走行車両100Aに送信する(図5のステップS509)。この運行指令を受け取った自
律走行車両100Aは、所定の時刻及び所定の場所で、ユーザUを乗車させることができる(図5のステップS511)。このユーザUの乗車時、自律走行車両100Aの情報処理装置102は、ユーザUのユーザ装置300Aとの通信によりユーザ確認等を行い、ユーザUの乗車情報をサーバ装置200に送信し、サーバ装置200はそれを受信する(図5のステップS511A)。
【0064】
ユーザUの乗車を確認すると、サーバ装置200の送迎管理部2044は、ユーザUのユーザ情報に基づきユーザ情報データベース2063を検索する。そして、送迎管理部2044は、そのユーザの特性(例えば年齢)に応じた漫画施設F1に関するプロモーションデータD2を、施設情報データベース2062を検索することで抽出する。送迎管理部2044は、抽出したプロモーションデータD2を、情報提供部2045を介して自律走行車両100Aに送信する(図5のステップS513)。自律走行車両100Aは、そのプロモーションデータD2を取得して(図5のステップS513A)、それをプロモーション提供部1046に送信する。プロモーション提供部1046は、その取得したプロモーションデータD2に基づいてプロモーションを提供するようにプロモーションデータD2に基づくプロモーション画像をプロモーション表示部109Bに表示する(図5のステップS515)。S515の処理は、データに基づくプロモーションを提供することの一例と言える。S515の処理は、データに基づく第1のプロモーションを提供することの一例とも言える。
【0065】
ここでは、漫画施設F1が提供するサービス又は商品は漫画に関するものである。ユーザは、漫画施設F1において、多くの漫画本から好みの本を自由に選び、読むことができる。これに対して、ここでは、ユーザUの特性に合わせて、漫画施設F1に関するプロモーションとして特定の漫画、ここでは希少な漫画本の一部の画像が提供される。したがって、ユーザUは、自律走行車両100A内で、漫画施設F1での漫画本の読書の疑似体験をすることができる。この疑似体験をより好適に提供するために、プロモーションデータの抽出に際して、ユーザ情報データベース2063が参照される。ユーザ情報データベース2063には、ユーザUの年齢、性別の他、職業、及び過去の漫画施設F1での漫画本の利用履歴等の少なくとも1つが記録されているとよい。
【0066】
ユーザUは、提供を受けた漫画施設F1のプロモーションが好みに合わないとき、ユーザ装置300Aのプロモーションの切替ボタンを押すことで、自律走行車両100Aに切替依頼をすることができる。この場合、自律走行車両100Aのプロモーション提供部1046は、サーバ装置200との通信により、漫画施設F1に関する別のプロモーションデータを取得することができる。これにより、ユーザUには、別のプロモーション画像が提供される。
【0067】
例えばユーザUが提供されたプロモーションを気に入ったら、ユーザUはユーザ装置300Aの施設予約の入力ボタンを押すことができる(図5のステップS517)。これにより、自律走行車両100Aはその施設予約の情報を取得する(図5のステップS517A)。この施設予約の情報は自律走行車両100Aの予約部1047に送信される。予約部1047は、サーバ装置200との間での通信により、漫画施設F1をユーザUのために予約することができる(ステップS519)。この予約のとき、サーバ装置200は漫画施設F1の情報処理装置と更に通信し、漫画施設F1の混雑状況などを考慮することができる。なお、このとき、予約部1047は、自律走行車両100Aの漫画施設F1への到着予定時間を考慮し、予約を行うとよい。
【0068】
そして、自律走行車両100Aは、当初の予定通り、漫画施設F1に向かい、漫画施設F1の空いているドッキング部DPに連結する。この連結のとき、自律走行車両100Aのうちの乗車部111はドッキング部DPに連結し、ドッキング部DPから給電されるよ
うになる。これにより、自律走行車両100Aは乗車部111を切り離す(図5のステップS521)。このとき、自律走行車両100Aの現在のステータスを示す情報は、サーバ装置200に送信される。
【0069】
サーバ装置200では、情報取得部2041を介して、送迎管理部2044は、各種施設でドッキング状態の乗車部111又はそれに関係付けられているユーザ装置300から移動要求の情報を取得することができる。その移動要求の情報を取得したとき、送迎管理部2044は、その乗車部111を迎えに自律走行車両100Aが向かうように、運行指令の情報を送信する(図5のステップS523)。この情報は自律走行車両100Aの計画生成部1042に送られて運行計画が生成される。これにより、自律走行車両100Aは、その乗車部111の元に移動する。
【0070】
次に、図6に基づいて、漫画施設F1の予約ができなかったときについて説明する。以下では、図6のタイムチャートのステップS601~ステップS617、ステップS627~ステップS633は、それぞれ、図5のタイムチャートのステップS501~ステップS517、ステップS519~ステップS525に相当する。そこで、それらの説明は省略する。
【0071】
図6のステップS617で、ユーザUが提供されたプロモーションを気に入ったので、ユーザ装置300Aの施設予約の入力ボタンを押すと、自律走行車両100Aはその施設予約の情報を取得する(図6のステップS617A)。この施設予約の情報は自律走行車両100Aの予約部1047に送信される。予約部1047は、サーバ装置200との間での通信により、漫画施設F1をユーザUのために予約することができる。しかし、自律走行車両100Aの到着予定時間において漫画施設F1に空き状態のドッキング部DPがないとき、漫画施設F1の予約ができない(図6のステップS619で予約不可)。例えば、漫画施設F1への送迎サービスを同様に行っている自律走行車両100B側で先に残りの空いているドッキング部DPが予約されたとき、漫画施設F1の予約はできない。このとき、自律走行車両100Aの制御部104の予約部1047は切替部1048を作動させる。
【0072】
切替部1048は、それまでの漫画施設F1を第1の施設としたとき、プロモーション提供部1046で提供するプロモーションに関する施設を別の施設つまり第2の施設にするように、切替作業を行う。切替部1048は、予約部1047から切り替え指示を取得したとき、ユーザ情報、時間帯などの情報に基づいて切替先の施設を選択する。このための施設一覧とそこで提供されるサービス又は商品の一覧を記したデータベースがサーバ装置200の記憶部206の施設情報データベース2062から提供される。ここでは、切替部1048は、切替指示を受けて、ユーザの年齢及び時間帯に基づいて第2の施設を選択する。ユーザが成人であり夜の時間帯であるので、データベースを参照して、第2の施設としてバー施設F2を選択することができる。このとき、切替部1048は、サーバ装置200と通信して、第2の施設であるバー施設F2に空きがあることを確認する。このように、ここでは、送迎先の施設Fを切り替えるための所定の切替条件として、第1の施設の混雑状況に基づいて第1の施設を予約できないこと、及び、時間帯に応じた第2の施設に空きがあること、が定められている。しかし、所定の切替条件は、第1の施設の混雑状況又はそのときの時間帯に関連付けて任意に定められてもよい。
【0073】
そして、切替部1048は、第2の施設にバー施設F2を定めたとき、バー施設F2に関する広告データD1、プロモーションデータD2をサーバ装置200に要求する。サーバ装置200の送迎管理部2044は、バー施設F2に関する広告データD1、プロモーションデータD2を自律走行車両100Aに提供する(図6のステップS621)。自律走行車両100Aはそれらの広告データD1、プロモーションデータD2を取得する(図
6のステップS621A)。これにより、自律走行車両100Aの制御部104の広告提供部1045は広告データD1に基づく広告を広告表示部109Aに表示する。また、自律走行車両100Aのプロモーション提供部1046はプロモーションデータD2に基づくプロモーションをプロモーション表示部109Bに表示する(図6のステップS623)。S623の処理は、第2のデータに基づく第2のプロモーションを提供することと言える。
【0074】
この結果、例えばユーザUが提供されたプロモーションを気に入ったとき、ユーザUはユーザ装置300Aを介してバー施設F2の予約を入力することができる(図6のステップS625)。以下の処理は、図5のステップS517以降の処理と同じである。
【0075】
以上説明したように、上記システムSでの自律走行車両100Aの情報処理装置102の制御部104での処理により、ユーザUは、漫画施設F1、バー施設F2のサービス又は商品に関連するプロモーションの提供を受ける。そして、ユーザUは、プロモーションの提供を受けている状態で漫画施設F1、バー施設F2に送り届けられる。したがって、施設Fでのサービス又は商品の提供において、その提供を受けるユーザつまり利用者の利便性をさらに高めることができる。
【0076】
なお、上記実施形態では、利用者は、ユーザ装置300のユーザとしたが、それ以外を含んでもよい。例えば、送迎サービス中の自律走行車両に手を振ることで、自律走行車両100の情報処理装置102の処理により手を振った人間が利用者と判定されて、乗車可能にされてもよい。これは、自律走行車両100に設けられたカメラで撮影した画像を解析することで行うことができる。
【0077】
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。本開示において説明した処理及び手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0078】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、情報処理装置であるサーバ装置200または自律走行車両100の情報処理装置102は1つのコンピュータである必要はなく、複数のコンピュータを備えるシステムとして構成されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0079】
本開示は、上記の実施の形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスクヲ含む。また、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0080】
S システム
100、100A、100B、100C 自律走行車両
102 情報処理装置
104 制御部
106 センサ
108 位置情報取得部
109A 広告表示部
109B プロモーション表示部
110 駆動部
111 乗車部
112 通信部
114 記憶部
200 サーバ装置
202 通信部
204 制御部
206 記憶部
300、300A ユーザ装置
302 通信部
304 制御部
306 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6