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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】半導体レーザ素子
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/22 20060101AFI20231114BHJP
【FI】
H01S5/22
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020069287
(22)【出願日】2020-04-07
(65)【公開番号】P2021166255
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-01-19
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成28年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 「高輝度・高効率次世代レーザー技術開発/次々世代加工に向けた新規光源・要素技術開発/高効率加工用GaN系高出力・高ビーム品質半導体レーザーの開発」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】萩野 裕幸
【審査官】村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-106694(JP,A)
【文献】特開2007-243019(JP,A)
【文献】特開平11-186659(JP,A)
【文献】特開2003-133649(JP,A)
【文献】特開2021-019033(JP,A)
【文献】特開2021-019040(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0323580(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103972791(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00-5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上方に配置された第1半導体層と、
前記第1半導体層の上方に配置された発光層と、
前記発光層の上方に配置された第2半導体層と、
前記第1半導体層より屈折率が低い低屈折率部と、を備え、
前記第2半導体層は、前記発光層で生じたレーザ光を導くためのリッジ部を有し、
前記リッジ部の幅は、前記リッジ部の導波方向の位置に応じて周期的に変化し、
前記リッジ部の側面と前記導波方向とのなす角は、前記リッジ部の内側および前記リッジ部の外側の有効屈折率で既定される限界角度より大きく、
前記低屈折率部は、前記発光層の活性層と前記基板との間で、且つ、少なくとも前記リッジ部の幅が小さくなった前記側面の外側に配置される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部は、前記第1半導体層中に形成される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部は、上面視において、前記リッジ部の前記側面の外側に前記側面に沿って配置される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部の直上に配置される前記発光層の欠陥密度は、前記低屈折率部の直上以外の前記発光層の欠陥密度よりも大きい、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部は、上方に向かうにつれて幅が小さくなるよう構成される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか一項に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部の直上に配置される前記発光層は、前記低屈折率部の直上以外の前記発光層よりも上方に変位するよう形成される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の半導体レーザ素子において、
前記低屈折率部は、シリコン酸化膜により構成される、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【請求項8】
請求項1ないし7の何れか一項に記載の半導体レーザ素子において、
前記限界角度は、前記レーザ光が前記側面において全反射する角度の最大値である、
ことを特徴とする半導体レーザ素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザ素子に関し、たとえば、製品の加工等に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体レーザ素子が、様々な製品の加工に用いられている。このような半導体レーザ素子においては、加工品質を高めるために、半導体レーザ素子から出射される光が、高出力であること、および、高次モードがなるべくカットされて基本モードの割合が高められることが好ましい。
【0003】
以下の特許文献1には、導波方向中央においてストライプ状リッジ部の両側壁に設けられた粗面光導波機構と、導波方向両端部に設けられた平行滑面光導波機構と、を備えた半導体レーザ素子が記載されている。粗面光導波機構により、高次モードが損失を受け、基本モードの割合が高められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平9-246664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、垂直FFP(Far-Field Pattern)にリップル(乱れ)が生じる場合がある。この場合、出射光の形状が理想的なガウシアン形状から大きくずれるため、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光の品質が低下するといった問題が生じる。
【0006】
かかる課題に鑑み、本発明は、垂直FFPにおけるリップルを抑制し、基本モードの割合を高めることが可能な半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の主たる態様は、半導体レーザ素子に関する。本態様に係る半導体レーザ素子は、基板と、前記基板の上方に配置された第1半導体層と、前記第1半導体層の上方に配置された発光層と、前記発光層の上方に配置された第2半導体層と、前記第1半導体層より屈折率が低い低屈折率部と、を備える。前記第2半導体層は、前記発光層で生じたレーザ光を導くためのリッジ部を有し、前記リッジ部の幅は、前記リッジ部の導波方向の位置に応じて周期的に変化し、前記リッジ部の側面と前記導波方向とのなす角は、前記リッジ部の内側および前記リッジ部の外側の有効屈折率で既定される限界角度より大きく、前記低屈折率部は、前記発光層の活性層と前記基板との間で、且つ、少なくとも前記リッジ部の幅が小さくなった前記側面の外側に配置される。
【0008】
本態様に係る半導体レーザ素子によれば、リッジ部の側面と導波方向とのなす角が限界角度より大きく設定されることにより、高次モードのレーザ光がカットされ、基本モードのレーザ光の割合が高められる。また、低屈折率部が、発光層の活性層と基板との間で、且つ、少なくともリッジ部の幅が小さくなった側面の外側に配置される。これにより、リッジ部(導波路)を伝搬するレーザ光の分布位置が下方向に移動しにくくなるため、垂直FFPにおけるリップルが抑制される。よって、垂直FFPにおけるリップルを抑制しつつ、基本モードの割合を高めることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のとおり、本発明によれば、垂直FFPにおけるリップルを抑制し、基本モードの割合を高めることが可能な半導体レーザ素子を提供できる。
【0010】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。
図2図2は、実施形態に係る、半導体レーザ素子のA-A’断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。
図3図3(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図4図4(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図5図5(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図6図6(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図7図7(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図8図8(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図9図9(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図10図10(a)、(b)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。
図11図11は、実施形態に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。
図12図12は、実施形態に係る、リッジ部の側面の各サイズを模式的に示す上面図である。
図13図13(a)は、実施形態に係る、リッジ部の内外の屈折率差と限界角度との関係を示すグラフである。図13(b)は、実施形態に係る、Y軸方向における側面の所定の距離とX軸方向における側面の幅の極小値との関係を示すグラフである。
図14図14(a)は、比較例1に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。図14(b)、(c)は、それぞれ、比較例1に係る、半導体レーザのA11-A12断面およびA21-A22断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。
図15図15は、比較例2に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。
図16図16は、比較例1、2に係る、半導体レーザ素子の各リッジ部の構造を変えた場合の垂直FFPの実験結果を示すグラフである。
図17図17(a)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。図17(b)、(c)は、それぞれ、実施形態に係る、半導体レーザのA31-A32断面およびA41-A42断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。
図18図18(a)は、変更例1に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。図18(b)は、変更例2に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。
図19図19(a)は、変更例3に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。図19(b)は、変更例4に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。
図20図20は、変更例5に係る、半導体レーザ装置の構成を模式的に示す断面図である。
図21図21は、変更例6に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。
図22図22は、変更例7に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。便宜上、各図には、互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。X軸方向は、リッジ部の幅方向であり、Y軸方向は、リッジ部における光の伝搬方向(共振器長方向)である。Z軸方向は、半導体レーザ素子を構成する各層の積層方向であり、Z軸正方向は、上方向である。
【0013】
図1は、半導体レーザ素子1の構成を模式的に示す上面図である。
【0014】
半導体レーザ素子1には、X軸方向の中央付近に、Y軸方向に直線状に延びたリッジ部40aが設けられている。リッジ部40aは、レーザ光を導波する導波路WGを形成する。リッジ部40aは、発光層30(図2参照)で生じ半導体レーザ素子1内で発振するレーザ光を、リッジ部40aに沿って伝搬させる。リッジ部40aのX軸正側およびX軸負側の端部には、それぞれ側面40bが設けられている。上面視において、側面40bがY-Z平面に対して角度θaまたは角度θbをなすことにより、リッジ部40aの幅が、リッジ部40aの導波方向(Y軸方向)に応じて周期的に変化している。
【0015】
リッジ部40aのX軸方向の幅が狭い部分の外側には、低屈折率部70が設けられている。低屈折率部70は、上面視において三角形形状を有し、低屈折率部70のX軸方向の幅は、Y軸方向の位置によって異なる。リッジ部40aのX軸方向の幅が小さくなるY軸方向の位置において、低屈折率部70のX軸方向の幅が大きくなる。低屈折率部70のZ軸方向における位置については、追って図2を参照して説明し、低屈折率部70による効果については、追って図17(a)~(c)を参照して説明する。
【0016】
端面1aは、Y軸正側に位置するリッジ部40aの端面であり、半導体レーザ素子1の出射側の端面である。端面1bは、Y軸負側に位置するリッジ部40aの端面であり、半導体レーザ素子1の反射側の端面である。端面1a、1bには、端面コート膜が形成される。端面1b側から端面1aへと向かう光(前進波)が端面1aに到達すると、前進波の一部は出射光として端面1aからY軸正方向に出射され、前進波の一部は端面1aで反射されて、端面1a側から端面1bへと向かう光(後退波)となる。後退波は、リッジ部40aを通ってY軸負方向に進み、端面1bに到達すると、後退波の大部分は端面1bで反射し前進波となる。こうして、半導体レーザ素子1内で生じた光は、端面1aと端面1bとの間で増幅され、端面1aから出射される。
【0017】
図2は、図1に示した半導体レーザ素子1のA-A’断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。
【0018】
図2に示すように、半導体レーザ素子1は、基板10と、第1半導体層20と、発光層30と、第2半導体層40と、電極部材50と、誘電体層60と、低屈折率部70と、n側電極80と、を備える。
【0019】
第1半導体層20は、基板10の上方に配置されている。第1半導体層20は、n側クラッド層である。第1半導体層20は、第1のn側半導体層20aおよび第2のn側半導体層20b(図5(b)参照)が積層されることにより形成される。
【0020】
発光層30は、第1半導体層20の上方に配置されている。発光層30は、下から順に、n側光ガイド層31と、活性層32と、p側光ガイド層33とが積層された積層構造を有する。半導体レーザ素子1に電圧が印加されると、発光層30において光が発生および伝搬する。
【0021】
第2半導体層40は、発光層30の上方に配置されている。第2半導体層40は、下から順に、電子障壁層41と、p側クラッド層42と、p側コンタクト層43とが積層された積層構造を有する。
【0022】
第2半導体層40の上部には、X軸方向の中央付近に、リッジ部40aが形成されている。リッジ部40aは、Z軸正方向に突出した形状を有し、Y軸方向に延びたリッジ形状(突条形状)を有する。リッジ部40aが形成されることにより、リッジ部40aのX軸方向の範囲に対応して導波路WGが形成される。また、リッジ部40aが形成されることにより、リッジ部40aのX軸正側の端部およびX軸負側の端部に、それぞれ側面40bが形成される。また、第2半導体層40の上部には、リッジ部40aの根元からX軸方向に広がる平坦部40cが形成されている。
【0023】
電極部材50は、第2半導体層40の上方に配置されている。電極部材50は、電圧を印加するためのp側電極51と、p側電極51の上方に配置されたパッド電極52と、を備える。p側電極51は、リッジ部40aの上面に配置される。p側電極51は、p側コンタクト層43の上方において、p側コンタクト層43とオーミック接触するオーミック電極である。パッド電極52は、リッジ部40aよりもX軸方向に長い形状であり、p側電極51および誘電体層60と接触している。
【0024】
誘電体層60は、リッジ部40aに光を閉じ込めるために、リッジ部40aのX軸方向の外側においてp側クラッド層42の上方に配置されている。具体的には、誘電体層60は、側面40bから平坦部40cにわたって連続的に形成されている。誘電体層60は、リッジ部40aより屈折率が低い絶縁膜により構成される。
【0025】
低屈折率部70は、Z軸方向において第1半導体層20内に配置され、X軸方向においてリッジ部40aの外側に配置される。低屈折率部70は、第1半導体層20、発光層30、および第2半導体層40より屈折率が低い材料により構成される。本実施形態では、低屈折率部70は、シリコン酸化膜からなる誘電体材料により構成される。低屈折率部70によれば、図17(a)~(c)を参照して後述するように、垂直FFPにリップル(乱れ)が生じることを抑制できる。また、本実施形態では、低屈折率部70の断面は長方形形状であるため、低屈折率部70のX軸方向の内側端部および外側端部がZ軸方向に平行となる。これにより、内側端部の位置P1付近および外側端部の位置P2付近において、破線で示すように各層に界面が生じ、この界面により高次モードのレーザ光が散乱される。
【0026】
n側電極80は、基板10の下方に配置されており、基板10とオーミック接触するオーミック電極である。
【0027】
次に、図3(a)~図10(b)を参照して、半導体レーザ素子1の製造方法について説明する。図3(a)~図10(b)は、図2と同様の断面図である。
【0028】
以下、各層の成長において、Ga、AlおよびInを含む有機金属原料には、それぞれ、たとえば、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアンモニウム(TMA)およびトリメチルインジウム(TMI)を用いる。また、窒素原料には、アンモニア(NH)を用いる。リソグラフィー法としては、短波長光源を利用したフォトリソグラフィー法や、電子線で直接描画する電子線リソグラフィー法、ナノインプリント法などを用いることができる。エッチング法としては、たとえば、CFなどのフッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)によるドライエッチング、または、1:10程度に希釈した弗化水素酸(HF)などを用いたウェットエッチングを用いることができる。
【0029】
図3(a)に示すように、主面が(0001)面であるn型六方晶GaN基板である基板10上に、有機金属気層成長法(Metalorganic Chemical Vapor Deposition:MOCVD法)により、第1のn側半導体層20aを成膜する。具体的には、厚さ400μmの基板10上に、第1のn側半導体層20aとしてn型AlGaNからなるn側クラッド層を3μm成長させる。
【0030】
次に、図3(b)に示すように、第1のn側半導体層20a上に、低屈折率部70を成膜する。具体的には、第1のn側半導体層20aの上に、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、低屈折率部70として、シリコン酸化膜(SiO)を100nm成膜する。なお、低屈折率部70の成膜方法は、プラズマCVD法に限るものではなく、たとえば、熱CVD法、スパッタ法、真空蒸着法、またはパルスレーザー成膜法など、公知の成膜方法を用いることができる。続いて、低屈折率部70の上に、フォトレジストからなる第1保護膜91を成膜する。
【0031】
次に、図4(a)に示すように、フォトリソグラフィー法を用いて、第1保護膜91が所望の場所のみに残るようにパターニングする。すなわち、第1保護膜91が所定形状に残るように、第1保護膜91を選択的に除去する。当該所定形状とは、図1に示す低屈折率部70の上面視における形状である。
【0032】
次に、図4(b)に示すように、第1保護膜91をマスクとして、低屈折率部70をエッチングする。
【0033】
次に、図5(a)に示すように、第1保護膜91を除去する。第1保護膜91の除去には、アセトンなどの有機溶剤を用いることができる。
【0034】
次に、図5(b)に示すように、第1のn側半導体層20aおよび低屈折率部70上に、第2のn側半導体層20bを成膜する。具体的には、第2のn側半導体層20bとして、n型AlGaNからなるn側クラッド層を0.2μm成長させる。これにより、第1半導体層20の形成が完了し、第1半導体層20内に、低屈折率部70が位置付けられる。
【0035】
ここで、第2のn側半導体層20bの成長条件によって、低屈折率部70上への結晶成長状態を制御できる。たとえば、成長温度を高温にすることで、原料の拡散が起こりやすくなり横方向(X軸方向)への結晶成長が促進され、低屈折率部70上にも、窒化物半導体層を比較的平坦に形成することができる。
【0036】
第2のn側半導体層20bが形成される際、低屈折率部70の左右(X軸方向)から成長してきた結晶同士が、低屈折率部70を覆うように成長し、低屈折率部70の上で接合する。この接合により、低屈折率部70の直上に位置する第2のn側半導体層20bで界面が生じ、この界面において欠陥が導入される。これにより、低屈折率部70の直上に配置される第2のn側半導体層20bの欠陥密度は、低屈折率部70の直上以外の第2のn側半導体層20bの欠陥密度よりも大きくなる。
【0037】
上記のように、低屈折率部70の直上に位置する第2のn側半導体層20bの界面において欠陥が導入されると、同様に、第1半導体層20の上方に積層される各層においても、低屈折率部70の直上において界面が生じ、この界面において欠陥が導入される。これにより、第1半導体層20の上方の各層において、低屈折率部70の直上の欠陥密度が、低屈折率部70の直上以外の欠陥密度よりも大きくなる。特に、低屈折率部70の直上の発光層30において欠陥が導入されると、低屈折率部70の直上の発光層30付近に分布する不要な高次モードの光を弱めることができる。
【0038】
次に、図6(a)に示すように、第1半導体層20上に、発光層30および第2半導体層40を、有機金属気層成長法を用いて順次成膜する。具体的には、n型GaNからなるn側光ガイド層31を0.2μm成長させる。続いて、InGaNからなるバリア層とInGaN量子井戸層との2周期からなる活性層32を成長させる。続いて、p型GaNからなるp側光ガイド層33を0.1μm成長させる。続いて、AlGaNからなる電子障壁層41を10nm成長させる。続いて、膜厚1.5nmのp型AlGaN層と膜厚1.5nmのp型GaN層とを220周期繰り返して形成した厚さ0.66μmの歪超格子からなるp側クラッド層42を成長させる。続いて、p型GaNからなるp側コンタクト層43を0.05μm成長させる。
【0039】
次に、図6(b)に示すように、第2半導体層40上に、第2保護膜92を成膜する。具体的には、第2半導体層40上に、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD法によって、第2保護膜92として、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜する。第2保護膜92の成膜材料は、上記のものに限るものではなく、たとえば、誘電体や金属など、後述する第2半導体層40のエッチングに対して、選択性のある材料であればよい。
【0040】
次に、図7(a)に示すように、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いて、第2保護膜92が所定形状に残るように、第2保護膜92を選択的に除去する。当該所定形状とは、図1に示すリッジ部40aの上面視における形状である。すなわち、当該所定形状は、上面視において、幅がY軸方向(共振器長方向)の位置に対して変化する帯状の形状である。
【0041】
次に、図7(b)に示すように、所定形状に形成された第2保護膜92をマスクとして、p側コンタクト層43およびp側クラッド層42をエッチングすることで、第2半導体層40にリッジ部40aおよび平坦部40cを形成する。
【0042】
具体的には、X軸方向の中央に位置する第2保護膜92の下方に、リッジ部40aが形成される。リッジ部40aは、Z軸正方向に突出したp側クラッド層42の凸部と、この凸部上のp側コンタクト層43とにより構成される。また、第2保護膜92が形成されていない領域のp側コンタクト層43およびp側クラッド層42がエッチングされることで平坦部40cが形成される。p側コンタクト層43およびp側クラッド層42のエッチングとしては、Clなどの塩素系ガスを用いたRIE法によるドライエッチングを用いてもよい。
【0043】
リッジ部40aのZ軸方向の高さは、特に限定されないが、一例として、100nm以上1μm以下である。半導体レーザ素子1を高い光出力(たとえばワットクラス)で動作させるには、リッジ部40aの高さを、300nm以上800nm以下にしてもよい。本実施形態では、リッジ部40aの高さは、650nmである。
【0044】
リッジ部40aは、所定形状に形成された第2保護膜92をマスクとして形成されるため、図1の上面図に示すように、リッジ部40aの側面40bは、X軸方向の幅がY軸方向(共振器長方向)の位置に対して変化する帯状の形状となる。
【0045】
次に、図8(a)に示すように、第2保護膜92を、弗化水素酸などを用いたウェットエッチングによって除去する。
【0046】
次に、図8(b)に示すように、p側コンタクト層43およびp側クラッド層42を覆うように、誘電体層60を成膜する。これにより、リッジ部40aおよび平坦部40cの上に誘電体層60が形成される。誘電体層60としては、たとえば、シラン(SiH)を用いたプラズマCVD法によって、シリコン酸化膜(SiO)を300nm成膜する。
【0047】
次に、図8(b)に示した誘電体層60上に、フォトレジストからなる第3保護膜93を成膜する。続いて、第3保護膜93が平坦部40c上にのみ残るように、第3保護膜93を選択的に除去する。続いて、図9(a)に示すように、第3保護膜93をマスクとして、弗化水素酸を用いたウェットエッチングとにより、リッジ部40a上の誘電体層60のみを除去して、p側コンタクト層43の上面を露出させる。続いて、第3保護膜93を除去する。第3保護膜93の除去には、アセトンなどの有機溶剤を用いることができる。
【0048】
次に、図9(b)に示すように、真空蒸着法およびリフトオフ法を用いて、リッジ部40a上のみにPd/Ptからなるp側電極51を形成する。具体的には、誘電体層60から露出させたp側コンタクト層43の上にp側電極51を形成する。なお、p側電極51の成膜方法は、真空蒸着法に限るものではなく、スパッタ法またはパルスレーザー成膜法などであってもよい。また、p側電極51の電極材料は、Ni/Au系、Pt系など、第2半導体層40(p側コンタクト層43)とオーミック接触する材料であればよい。
【0049】
次に、図10(a)に示すように、p側電極51および誘電体層60を覆うようにパッド電極52を形成する。具体的には、フォトリソグラフィー法などによって、形成したい部分以外にネガ型レジストをパターニングし、基板10の上方の全面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるパッド電極52を形成し、リフトオフ法を用いて不要な部分の電極を除去する。これにより、p側電極51および誘電体層60の上に所定形状のパッド電極52を形成できる。こうして、p側電極51およびパッド電極52からなる電極部材50が形成される。続いて、基板10の下面をダイヤモンドスラリーにより研磨して、基板10の厚さが100μm程度になるまで薄膜化する。
【0050】
次に、図10(b)に示すように、基板10の下面(第1半導体層20などが配置された主面の裏側の主面)にn側電極80を形成する。具体的には、基板10の下面に真空蒸着法などによってTi/Pt/Auからなるn側電極80を形成し、フォトリソグラフィー法およびエッチング法を用いてパターニングすることで、所定形状のn側電極80を形成する。
【0051】
次に、図10(b)までの製造工程を終えた半導体レーザ素子を、m軸方向の長さがたとえば2000μmとなるようにm面に沿って劈開(1次劈開)する。続いて、たとえば電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ法を用いて、レーザ光を出射する劈開面に対してフロントコート膜を形成して端面1aを形成し、反対側の劈開面に対してリアコート膜を形成して端面1bを形成する。端面1a、1bの反射率は、コート膜の材料、構成、膜厚などの調整により設定される。ここでは、高効率なレーザ特性を得るために、フロント側の端面1aの反射率を5%とし、リア側の端面1bの反射率を95%とした。なお、端面1aの反射率は0.1%~18%程度に設定され、端面1bの反射率は90%以上に設定されるのが好ましい。
【0052】
続いて、1次劈開された半導体発光素子を、たとえばY軸方向の長さが400μmピッチとなるように劈開(2次劈開)する。こうして、図1、2に示した半導体レーザ素子1が完成する。
【0053】
図11は、半導体レーザ素子1が実装された半導体レーザ装置2の構成を模式的に示す断面図である。図11では、図2の半導体レーザ素子1が上下反転された状態(Z軸正方向が下方向とされた状態)が図示されている。
【0054】
半導体レーザ装置2は、半導体レーザ素子1とサブマウント100を備え、たとえば、製品の加工に用いられる。サブマウント100は、基台101と、第1電極102aと、第2電極102bと、第1接着層103aと、第2接着層103bと、を有する。
【0055】
基台101は、半導体レーザ素子1の基板10のZ軸正側に配置されており、ヒートシンクとして機能する。基台101の材料は、特に限定されるものではないが、アルミナイトライド(AlN)、シリコンカーバイト(SiC)などのセラミック、CVDで成膜されたダイヤモンド(C)、Cu、Alなどの金属単体、または、CuWなどの合金など、半導体レーザ素子1と比べて熱伝導率が同等かそれ以上の材料で構成されてもよい。
【0056】
第1電極102aは、基台101のZ軸負側の面に配置され、第2電極102bは、基台101のZ軸正側の面に配置される。第1電極102aおよび第2電極102bは、たとえば、膜厚0.1μmのTi、膜厚0.2μmのPt、および膜厚0.2μmのAuの、3つの金属膜からなる積層膜である。
【0057】
第1接着層103aは、第1電極102aのZ軸負側の面に配置され、第2接着層103bは、第2電極102bのZ軸正側の面に配置される。第1接着層103aおよび第2接着層103bは、たとえば、AuおよびSnがそれぞれ70%および30%の含有率で含まれる金スズ合金からなる共晶半田である。
【0058】
半導体レーザ素子1は、半導体レーザ素子1のp側(電極部材50側)がサブマウント100に接続されるよう、サブマウント100に実装される。すなわち、図11の実装形態は、ジャンクションダウン実装であり、半導体レーザ素子1のパッド電極52がサブマウント100の第1接着層103aに接続される。
【0059】
また、半導体レーザ素子1のn側電極80およびサブマウント100の第1電極102aには、それぞれ、ワイヤボンディングによってワイヤ110が接続される。これにより、ワイヤ110を介して半導体レーザ素子1に電圧を印加できる。
【0060】
なお、図11に示す半導体レーザ装置2は、半導体レーザ素子1のp側(電極部材50側)がサブマウント100に接続される形態(ジャンクションダウン実装)であるが、これに限らず、半導体レーザ素子1のn側電極80がサブマウント100に接続される形態(ジャンクションアップ実装)であってもよい。また、半導体レーザ装置2は、電極部材50とn側電極80の両方に別々のサブマウントが接続される形態でもよい。
【0061】
次に、図12図13(b)を参照して、リッジ部40aの側面40bの形状について説明する。
【0062】
図12は、リッジ部40aの側面40bの各サイズを示す模式図である。図12は、図1と同様、半導体レーザ素子1の構成を模式的に示す上面図である。
【0063】
リッジ部40aのX軸方向の幅(以下、単に「幅」という)は、Y軸方向(導波方向)に位置に応じて連続的かつ周期的に変化しており、幅の広い部分と幅の狭い部分とが、Y軸方向において交互に配置される。
【0064】
ここで、リッジ部40aの幅の極大値をWaとし、リッジ部40aの幅の極小値をWbとする。リッジ部40aの幅が極大値Waとなる位置から、リッジ部40aの幅が極小値Wbとなる位置のうちY軸正側に隣り合う位置までのY軸方向の距離をLaとする。リッジ部40aの幅が極大値Waとなる位置から、リッジ部40aの幅が極小値Wbとなる位置のうちY軸負側に隣り合う位置までのY軸方向の距離をLbとする。リッジ部40aの幅が極大値Waとなる位置から、リッジ部40aの幅が極小値Wbとなる位置まで延びる側面40bは、上面視において直線形状である。リッジ部40aの幅が極大値Waとなる位置からY軸正側に向かって延びる側面40bと、Y軸方向とのなす角をθaとする。リッジ部40aの幅が極大値Waとなる位置からY軸負側に向かって延びる側面40bと、Y軸方向とのなす角をθbとする。
【0065】
θa、θb、Wa、Wb、La、Lbの関係は、以下の式(1)、(2)により表される。
【0066】
θa=arctan{(Wa-Wb)/(2×La)} …(1)
θb=arctan{(Wa-Wb)/(2×Lb)} …(2)
【0067】
本実施形態では、角度θa、θbは、いずれも限界角度θcより大きくなるように設定される。限界角度θcは、レーザ光がリッジ部40aの側面40bにおいて全反射する角度の最大値である。すなわち、角度θa、θbは、以下の式(3)を満たすように設定される。
【0068】
θa>θc、かつ、θb>θc …(3)
【0069】
角度θa、θbが限界角度θcより大きくなるように設定されると、図14(a)を参照して後述するように、高次モードの光を低減させ基本モードの光の割合を高めることができる。
【0070】
次に、Wa、Wb、La、Lb、θa、θbの設定例について説明する。
【0071】
たとえば、リッジ部40aの幅は1μm以上100μm以下である。半導体レーザ素子1を高い光出力(たとえばワットクラス)で動作させるために、リッジ部40aの幅の極大値Waを10μm以上50μm以下に設定してもよい。リッジ部40aの幅の極小値Wbが小さいほど高次モード成分を低減できるが、小さくなり過ぎると、基本モード成分(基本横モード成分)も損失を受けて低減されてしまう。一方、リッジ部40aの幅の極小値Wbを大きくすると、高次モード成分の低減効果が小さくなる。基本モードの強度を維持しつつ高次モード成分を効率よく抑制するために、リッジ部40aの幅の極小値Wbは、幅の極大値Waのおよそ1/4以上、3/4以下に設定してもよい。
【0072】
また、距離La、Lbを小さくすると、角度θa、θbが大きくなるため、上記式(3)が満たされやすくなる。一方、距離La、Lbを大きくし過ぎると、半導体レーザ素子1のY軸方向における長さの範囲内で、リッジ部40aの幅が狭くなる部分の数が減るため、高次モードの抑制効果が小さくなる。本実施形態では、Wa=16μm、Wb=10μm、La=Lb=30μmである。このとき、θa=θb=5.7°となる。
【0073】
また、上記式(1)、(2)の条件を満たせば、La≠Lbであってもよい。La≠Lbとすると、光が共振器内をY軸方向に往復する中で、往路と復路とで高次モードへの損失を異ならせることができる。たとえば、La>Lbとすると、光が端面1bから端面1aへ進行する際の高次モードへの損失を高めることができる。
【0074】
また、上述のとおり、リッジ部40aの側面40bの外側には、シリコン酸化膜からなる低屈折率部70が配置されている。ここで、リッジ部40aと低屈折率部70とが、リッジ部40aの幅方向(X軸方向)に一定の距離Ddだけ離れているとすると、低屈折率部70がリッジ部40aの外側を伝搬する光に効果を与えるには、以下の式(4)を満たす必要がある。
【0075】
Wb+2×Dd<Wa …(4)
【0076】
ここで、距離Ddが小さすぎると、基本モード成分のうち低屈折率部70の影響を受ける割合が多くなり、基本モードの損失が増加する。したがって、距離Ddはある程度大きくする必要がある。発明者らの検討の結果、距離Ddが1μm以上で基本モード成分の損失を抑制できる。また、X軸方向において、低屈折率部70のリッジ部40aと反対側の端部は、幅が極大値Waとなるリッジ部40aの側面40bの位置と同じか、それよりも外側であってもよい。本実施形態では、Dd=2μmとし、X軸方向において、低屈折率部70のリッジ部40aと反対側の端部は、幅が極大値Waとなるリッジ部40aの側面40bの位置と同じである。
【0077】
次に、限界角度θcの求め方について説明する。
【0078】
以下の手法では、等価屈折率法を用いて、3次元のリッジ部40aの構造が2次元スラブ導波路構造で近似される。リッジ部40aのX軸方向の中央位置において、各層の厚みと屈折率を用いて、この位置における等価屈折率niが算出される。同様に、低屈折率部70のX軸方向の中央位置において、各層の厚みと屈折率を用いて、この位置における等価屈折率noが算出される。等価屈折率niは、リッジ部40aの内側の有効屈折率であり、等価屈折率noは、リッジ部40aの外側の有効屈折率である。なお、本実施形態では、リッジ部40aの形成により、常にni>noが満たされる。
【0079】
次に、スネルの法則を用いて、全反射条件を満たすときの角度の最大値、すなわち限界角度θcが算出される。限界角度θcは、以下の式(4)により算出される。
【0080】
θc=90°-arcsin(no/ni) …(5)
【0081】
たとえば、ni=2.535、no=2.527とすると、上記式(5)に基づいて、θc=4.6°が算出される。このようにして算出されるθcを用いて、上記式(1)~(3)が満たされるよう、Wa、Wb、La、Lbが設定される。
【0082】
次に、各設定値を実際に決定する手順例について説明する。
【0083】
図13(a)は、リッジ部40aの内外の屈折率差(ni-no)と、限界角度θcとの関係を示すグラフである。図13(a)において、横軸は、屈折率差(ni-no)を示し、縦軸は、限界角度θcを示す。図13(a)のグラフは、上記式(5)に基づいて作成される。
【0084】
上記のように、各層の厚みと屈折率を用いて等価屈折率ni、noが算出されると、上記式(5)または図13(a)のグラフに基づいて、限界角度θcを算出できる。
【0085】
図13(b)は、極大値Waを16μmに固定し、限界角度θcが2.6°、3.6°、4.6°、5.6°、6.6°である場合に、上記式(3)を満たす距離Laと極小値Wbとの関係を示すグラフである。図13(b)において、横軸は、距離Laを示し、縦軸は、極小値Wbを示す。
【0086】
図13(b)中の各直線よりも下の領域で、上記式(3)の条件が満たされる。したがって、限界角度θcに対応する直線よりも下の領域に含まれるよう極小値Wbおよび距離Laを設定することにより、角度θaを限界角度θcより大きく設定できる。また、距離Lbについても同様に、限界角度θcに対応する直線よりも下の領域に含まれるように極小値Wbおよび距離Lbを設定することにより、角度θbを限界角度θcより大きく設定できる。
【0087】
このように、リッジ部40aの内外の等価屈折率ni、noに基づいて限界角度θcを算出し、算出したθcに基づいて、極大値Wa、極小値Wb、距離La、Lbを設定できる。これにより、上記式(3)が満たされるため、高次モードの光を低減させることができる。
【0088】
次に、図14(a)~(c)に示す比較例1と、図15に示す比較例2とを参照して、比較例1、2のメリットおよびデメリットについて説明する。
【0089】
図14(a)は、比較例1に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。図14(a)の下側には、X軸方向における基本モードおよび高次モードの光分布の一例を模式的に示すグラフが付記されている。
【0090】
比較例1では、上記実施形態と比較して、低屈折率部70が省略されている。比較例1の半導体レーザ素子においては、レーザ発振時において光がリッジ部40a内をY軸方向へと伝搬する。このとき、リッジ部40a内外で全反射条件が満たされないため(上記式(3)が満たされるため)、リッジ部40aの幅が狭い部分が存在しても、光は概ねY軸方向へと伝搬する。図14(a)では、光の伝搬の様子が破線矢印で示されている。リッジ部40aの幅が狭くなる部分では、光はリッジ部40a内外の屈折率差の影響でわずかに内側に進行するが、全反射条件を満たさないので、大部分の光はリッジ部40aの外を通りながらY軸方向へと進行する。
【0091】
ここで、リッジ部40aを伝搬する光は、図14(a)の下側のグラフに示す基本モードおよび高次モードの光を含む。比較例1のように、上記式(3)が満たされる場合、リッジ部40aの側面40bによって、高次モードの光成分が損失を受け、基本モードの割合を高めることができる。
【0092】
図14(b)、(c)は、それぞれ、図14(a)に示した比較例1の半導体レーザのA11-A12断面およびA21-A22断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。図14(b)、(c)には、便宜上、基板10、第1半導体層20、活性層32、および第2半導体層40のみが示されている。
【0093】
図14(b)に示すように、リッジ部40aの幅が広い位置において、基本モードの光分布DL1に示すように、リッジ部40a内を伝搬する光が活性層32近傍に閉じ込められるよう、半導体レーザ素子が構成されている。この場合、リッジ部40a内を伝搬する光は、基板10にかかりにくくなる。
【0094】
しかしながら、図14(c)に示すように、リッジ部40aの幅が狭い位置では、基本モードの光分布DL2に示すように、リッジ部40aの外側を伝搬する光は、リッジ部40aの外側のp側クラッド層42の厚さが薄いため、基板10側へと押し下げられる。このため、活性層32から第1半導体層20までの間、および、第1半導体層20から基板10までの間で、基板モードと呼ばれる垂直方向の高次モードが励振される。この基板モードが生じると、垂直FFPにリップルが生じる。このようなリップルは、特に、リッジ部40aの外側に光強度のピークをもつ高次モードによって増加する。
【0095】
図15は、比較例2に係る、半導体レーザ素子の構成を模式的に示す上面図である。図15には、X軸方向における基本モードおよび高次モードの光分布の一例を模式的に示すグラフが付記されている。
【0096】
比較例2では、上記実施形態と比較して、低屈折率部70が省略され、第2半導体層40の上部にリッジ部40aに代えてリッジ部200が形成されている。また、比較例2では、リッジ部200の内外で全反射条件が満たされる。すなわち、比較例2では、上記式(3)に代えて、θa<θcおよびθb<θcが満たされる。
【0097】
比較例2では、上記式(3)が満たされないため、比較例1のような形態で高次モードの光を低減させることができない。しかしながら、比較例2では、比較例1の場合に生じた垂直FFPにおけるリップルを抑制できる。
【0098】
比較例2の半導体レーザ素子では、リッジ部200内外の屈折率差が全反射条件を満たすため、図15の破線矢印で示したように、リッジ部200内の光は、リッジ部200の一方の側面201で反射され、反射された光は、リッジ部200の他方の側面201を透過してリッジ部200外へと放射される。すなわち、レーザ光として半導体レーザ素子の外部に出射される光はリッジ部200の外側を伝搬しないため、比較例1で生じた基板モードは、比較例2のリッジ部200の構造では抑制される。よって、比較例2の半導体レーザ素子によれば、垂直FFPにおけるリップルを抑制できる。
【0099】
図16は、比較例1、2に係る、半導体レーザ素子の各リッジ部の構造を変えた場合の垂直FFPの実験結果を示すグラフである。
【0100】
各部のサイズを示す図12を参照して、本実験では、La=Lb、Wa=16μmで固定し、距離Laを15μmから90μmまでの範囲で、15μm間隔で変化させた。また、幅の極小値Wbを4μmから10μmまでの範囲で、2μm間隔で変化させた。また、本実験では、比較例1、2と同様、低屈折率部70は設けなかった。
【0101】
図16には、これらの各構造を有する半導体レーザ素子における、光出力が1Wのときの垂直FFPが示されている。図16の各グラフにおいて、縦軸は最大値で規格化された光強度を示しており、横軸は規格化された角度を示している。また、図16には、上記式(3)の関係を満たす比較例1の半導体レーザ素子に基づく垂直FFPのグラフと、上記式(3)の関係を満たさない比較例2の半導体レーザ素子に基づく垂直FFPのグラフとが、破線で分画されている。
【0102】
破線の左側のグラフに示すように、θa>θcおよびθb>θcを満たす半導体レーザ素子(比較例1)では、垂直FFPにリップル(乱れ)が生じていることが分かる。一方、破線の右側のグラフに示すように、θa<θcおよびθb<θcを満たす半導体レーザ素子(比較例2)では、垂直FFPにリップルが生じていないことが分かる。また、リップルの強度は、幅の極小値Wbが小さいほど、大きくなることが分かる。これは、幅の極小値Wbが小さい程、リッジ部の外側を通過する光の割合が大きくなるためである。また、破線の左側のグラフにおいて、θa<θcおよびθb<θcの関係を満たす構造に近くなるほど、リップルが小さくなることが分かる。これは、θa<θcおよびθb<θcの条件、すなわち全反射条件を満たす光の割合が増えていくためである。
【0103】
以上のように、上記式(3)の関係を満たす比較例1の半導体レーザ素子では、垂直FFPにリップルが生じる。一方、上記式(3)の関係を満たさない比較例2の半導体レーザ素子では、垂直FFPにリップルが生じにくいものの、図15を参照して説明したように、高次モードの光を低減させることが困難である。これに対し、本実施形態に係る半導体レーザ素子1は、上記式(3)の関係を満たしつつ、且つ、垂直FFPにおけるリップルを抑制するために低屈折率部70を備える。
【0104】
図17(a)~(c)を参照して、本実施形態に係る半導体レーザ素子1の低屈折率部70の作用効果について説明する。
【0105】
図17(a)は、実施形態に係る、半導体レーザ素子1の構成を模式的に示す上面図である。図17(a)の下側には、X軸方向における基本モードおよび高次モードの光分布の一例を模式的に示すグラフが付記されている。
【0106】
実施形態では、上記比較例1と同様、破線矢印で示すように、光は概ねY軸方向へと伝搬する。このとき、リッジ部40aを伝搬する光は、図17(a)の下側のグラフに示す基本モードおよび高次モードの光を含む。実施形態では、比較例1と同様、上記式(3)が満たされるため、リッジ部40aの側面40bによって、高次モードの光成分が損失を受け、基本モードの割合を高めることができる。
【0107】
図17(b)、(c)は、それぞれ、図17(a)に示した実施形態の半導体レーザ素子1のA31-A32断面およびA41-A42断面をY軸正方向に見た場合の構成を模式的に示す断面図である。図17(b)、(c)には、便宜上、基板10、第1半導体層20、活性層32、および第2半導体層40のみが示されている。
【0108】
図17(b)に示すように、リッジ部40aの幅が広い位置において、比較例1と同様、基本モードの光分布DL3に示すように、リッジ部40a内を伝搬する光は、基板10にかかりにくくなる。
【0109】
また、図17(c)に示すように、リッジ部40aの幅が狭い位置では、リッジ部40aの外側に低屈折率部70が形成されており、リッジ部40aの外側を通過する光は低屈折率部70の直上を通過する。
【0110】
ここで、低屈折率部70は、上述したようにシリコン酸化膜で形成されているため、第1半導体層20と比べて屈折率が低い。このように、屈折率が低い低屈折率部70が光通過領域の下方(活性層32に対して第1半導体層20側に)に形成されると、光の下方への移動が規制される。すなわち、リッジ部40aの外側を伝搬し低屈折率部70の直上に到達した光の下方への移動が抑制される。このため、図17(c)に示すように、本実施形態に係るレーザ光の基本モードの光分布DL4は、低屈折率部70を備えない場合(比較例1)のレーザ光の基本モードの光分布DL2と比較して、上方に位置することになる。これにより、基板10へ移動する光を低減できるため、基板モードを低減できる。よって、本実施形態に係る半導体レーザ素子1によれば、垂直FFPにおけるリップルを抑制できる。
【0111】
<実施形態の効果>
実施形態によれば、以下の効果が奏される。
【0112】
リッジ部40aの側面40bと導波方向(Y軸方向)とのなす角θa、θbが、限界角度θcより大きく設定されることにより、高次モードのレーザ光がカットされ、基本モードのレーザ光の割合が高められる。また、低屈折率部70が、発光層30の活性層32と基板10との間で、且つ、少なくともリッジ部40aの幅が小さくなった側面40bの外側に配置される。これにより、図17(c)を参照して説明したように、リッジ部40a(導波路WG)を伝搬するレーザ光の分布位置が下方向に移動しにくくなるため、垂直FFPにおけるリップルが抑制される。よって、垂直FFPにおけるリップルを抑制しつつ、基本モードの割合を高めることができる。
【0113】
低屈折率部70は、第1半導体層20中に形成される。これにより、リッジ部40a(導波路WG)を伝搬するレーザ光の分布位置を発光層30に留めつつ、レーザ光の分布位置が下方向に移動することを効果的に抑制できる。
【0114】
低屈折率部70は、上面視において、リッジ部40aの側面40bの外側に側面40bに沿って配置される。具体的には、低屈折率部70は、側面40bに対して、幅方向に距離Dd(図12参照)だけ離れて平行に配置されている。これにより、最小限の低屈折率部70の配置によって、リッジ部40a(導波路WG)を伝搬するレーザ光の分布位置が下方向に移動することを、効果的に抑制できる。
【0115】
低屈折率部70の直上に配置される発光層30の欠陥密度は、低屈折率部70の直上以外の発光層30の欠陥密度よりも大きい。この場合、低屈折率部70の直上の発光層30において形成される界面により、低屈折率部70の直上の発光層30付近に分布する不要な高次モードのレーザ光を吸収し、高次モードの成分を低減できる。
【0116】
図2に示したように、低屈折率部70の断面は長方形形状であるため、低屈折率部70のX軸方向の内側端部および外側端部がZ軸方向に平行となる。これにより、内側端部の位置P1付近および外側端部の位置P2付近において、各層に界面が生じる。位置P1、P2において各層に界面が生じることにより、高次モードのレーザ光を散乱できるため、高次モードの成分を低減できる。
【0117】
リッジ部40aの側面40bと導波方向(Y軸方向)とのなす角θa、θbが、限界角度θcより大きく設定される。この場合、限界角度θcは、レーザ光が側面40bにおいて全反射する角度の最大値である。こうすると、リッジ部40aの側面40bによって、リッジ部40aを伝搬する高次モードの成分を低減でき、基本モードの割合を高めることができる。
【0118】
<変更例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能である。
【0119】
たとえば、上記実施形態では、A-A’断面において、低屈折率部70の形状は長方形形状とされたが、これに限らず、円形状や楕円形状など他の形状でもよい。たとえば、低屈折率部70の形状は、図18(a)、(b)の変更例1、2に示す形状であってもよく、低屈折率部70は、図19(a)、(b)の変更例3、4に示すように複数に分割されてもよい。
【0120】
図18(a)に示す変更例1および図18(b)に示す変更例2では、低屈折率部70は、上方に向かうにつれてX軸方向の幅が小さくなるよう構成されている。具体的には、図18(a)の変更例1では、A-A’断面における低屈折率部70の形状は、台形形状である。図18(b)の変更例2では、A-A’断面における低屈折率部70の形状は、曲線形状である。このように、低屈折率部70の幅が上方に向かうにつれて小さくなると、図2に示した長方形の形状に比べて、低屈折率部70を容易に形成できる。
【0121】
図19(a)に示す変更例3では、上記実施形態と比較して、1つの低屈折率部70に代えて、上下方向(Z軸方向)に並んだ2つの低屈折率部71が形成される。図19(b)に示す変更例4では、上記実施形態と比較して、1つの低屈折率部70に代えて、幅方向(X軸方向)に並んだ4つの低屈折率部72が形成される。図19(b)に示すように、リッジ部40aの外側において複数の低屈折率部72が幅方向に並んで配置されると、成膜工程において、第1のn側半導体層20a(図5(b)参照)が上方に露出した部分が多くなるため、第2のn側半導体層20b(図5(b)参照)の結晶成長により、低屈折率部70の埋め込みが容易になる。また、図19(b)の場合、複数の低屈折率部72の直上において複数の界面が形成されるため、これらの界面によって高次モードの光をさらに低減させることができる。
【0122】
また、上記実施形態では、上下方向に積層する各層はX-Y平面に平行に形成されたが、図20の変更例5に示すように、低屈折率部70の直上に配置される各層が、低屈折率部70の直上以外の各層よりも上方に変位するよう形成されてもよい。この場合、図20に示すように、低屈折率部70の形状が反映されたまま、低屈折率部70の上方の各層が形成され、低屈折率部70の上方の各層には、低屈折率部70の内側端部の位置P1付近および外側端部の位置P2付近において段差が生じる。これにより、低屈折率部70の幅方向(X軸方向)において、低屈折率部70の直上の領域と、低屈折率部70の直上以外の領域との間(位置P1、P2付近)に界面が生じる。よって、この界面により、高次モードのレーザ光を散乱できるため、高次モードの成分を低減できる。
【0123】
また、上記実施形態では、図1に示したように、低屈折率部70は、リッジ部40aの幅が極小値となった側面40bの外側に配置され、リッジ部40aの幅が極大値となった側面40bの外側には配置されなかった。しかしながら、これに限らず、図21の変更例6に示すように、低屈折率部70は、リッジ部40aの側面40bの外側全体にわたって配置されてもよい。
【0124】
図21に示す変更例6では、低屈折率部70が、側面40bの外側に、側面40bと一定の間隔を開けて配置されている。低屈折率部70の内側端部は、側面40bの幅方向の周期的な変化に対応して側面40bと平行である。低屈折率部70の外側端部は、Y軸方向に平行である。なお、図21に示す変更例6において、低屈折率部70の外側端部も、側面40bの幅方向の周期的な変化に対応して側面40bと平行であってもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、図1に示したように、側面40bは、上面視において、Y軸方向に対して角度θa、θbをなす方向に傾いていたが、図1に示すように斜め方向に延びることに限らない。たとえば、図22の変更例7に示すように、側面40bは、Y軸方向に平行な部分と、X軸方向に平行な部分とにより構成されてもよい。
【0126】
図22に示す変更例7では、リッジ部40aの幅が極小値である側面40bの部分と、リッジ部40aの幅が極大値である側面40bの部分とが、それぞれY軸方向に延び、幅が極小値の側面40bの部分と、幅が極大値の側面40bの部分とが、X軸方向に平行な側面40bの部分により接続されている。この場合も、リッジ部40aの幅は、リッジ部40aの導波方向(Y軸方向)の位置に応じて周期的に変化する。また、リッジ部40aの側面40bと導波方向(Y軸方向)とのなす角、すなわち、X軸方向に平行な側面40bの部分と導波方向(Y軸方向)とのなす角は、限界角度θcより大きい。また、低屈折率部70は、上面視において長方形形状であり、リッジ部40aの幅が極小値である側面40bの部分の外側に配置される。したがって、変更例7においても、垂直FFPにおけるリップルを抑制しつつ、基本モードの割合を高めることができる。
【0127】
また、上記実施形態では、リッジ部40aの側面40bは、上面視において直線状の形状とされたが、上記式(3)の条件が満たされれば、側面40bは、上面視において曲線状であってもよい。
【0128】
また、上記実施形態では、低屈折率部70は、第1半導体層20中に形成されたが、これに限らず、n側光ガイド層31中に形成されてもよく、n側光ガイド層31と第1半導体層20に跨がるように形成されてもよい。
【0129】
また、上記実施形態では、低屈折率部70は、シリコン酸化膜(SiO)により構成されたが、これに限らず、第1半導体層20よりも屈折率が低い材料であればよい。この場合も、上記実施形態と同様、垂直FFPにリップルが生じることを抑制できる。低屈折率部70の材料としては、たとえば、SiN(屈折率:2.07)、Al(屈折率:1.79)、AlN(屈折率:2.19)、ITO(屈折率:2.12)などが挙げられる。低屈折率部70がITOにより構成される場合、高次モードの光をより抑制することができる。
【0130】
また、上記実施形態において、半導体レーザ素子1および半導体レーザ装置2は、製品の加工に限らず、他の用途に用いられてもよい。
【0131】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0132】
1 半導体レーザ素子
10 基板
20 第1半導体層
30 発光層
32 活性層
40 第2半導体層
40a リッジ部
40b 側面
70、71、72 低屈折率部
図1
図2
図3
図4
図5
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図22