IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 技嘉科技股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図1
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図2
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図3
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図4
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図5A
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図5B
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図6
  • 特許-顔認識装置及び顔認識方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】顔認識装置及び顔認識方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20231114BHJP
   G06V 40/16 20220101ALI20231114BHJP
   G06V 40/40 20220101ALI20231114BHJP
【FI】
G06T7/00 510F
G06T7/00 300E
G06T7/00 660A
G06V40/16 A
G06V40/40
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020159668
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2021174504
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-11-09
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-21
(31)【優先権主張番号】109112931
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】502361706
【氏名又は名称】技嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Giga-Byte Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.6,Bau-Chiang Road, Hsin-Tien Dist. New Taipei City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(72)【発明者】
【氏名】▲チェン▼ 凱 ▲クン▼
(72)【発明者】
【氏名】孫 培 華
(72)【発明者】
【氏名】張 燕 雲
【合議体】
【審判長】五十嵐 努
【審判官】板垣 有紀
【審判官】高橋 宣博
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-506694(JP,A)
【文献】特開2017-049867(JP,A)
【文献】国際公開第2018/003336(WO,A1)
【文献】特開2019-159982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00
G06V 40/40
G06V 40/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
認識対象の第1の画像を取得し、前記認識対象の第2の画像を取得するように構成されたカメラモジュールと、
前記カメラモジュールに結合され、前記認識対象が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を前記第1の画像が満たすかどうかを解析するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合され、顔データベースを格納するように構成されたメモリと、
前記プロセッサに結合され、輝度が異なる第1の照明光と第2の照明光を発する赤外線発光モジュールと、を備えた顔認識装置であって、
前記プロセッサが、前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断した場合に、前記第2の画像中の複数の顔特徴を解析し、前記プロセッサが、前記第2の画像が前記顔データベースの顔登録データに一致するかどうかを前記顔特徴に照らして比較して、前記第2の画像が認識をパスするかどうかを判断し、
前記カメラモジュールが赤外線カメラを含み、前記赤外線カメラが前記第1の画像及び前記第2の画像を非同時に取得するように構成され、
前記赤外線カメラが前記第1の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールが前記認識対象に前記第1の照明光を発し、前記赤外線カメラが前記第2の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールが前記認識対象に前記第2の照明光を発
前記画像条件が、前記第1の画像の第1の顔特徴量が第1の閾値よりも小さい場合に、前記プロセッサが前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、顔認識装置。
【請求項2】
前記第1の照明光の輝度が前記第2の照明光の輝度よりも高い、請求項1に記載の顔認識装置。
【請求項3】
前記画像条件が、前記第1の画像の第1の顔特徴量と前記第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合に、前記プロセッサが前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、請求項1に記載の顔認識装置。
【請求項4】
認識対象の第1の画像を取得し、前記認識対象の第2の画像を取得するように構成されたカメラモジュールと、
前記カメラモジュールに結合され、前記認識対象が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を前記第1の画像が満たすかどうかを解析するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合され、顔データベースを格納するように構成されたメモリと、
前記プロセッサに結合され、輝度が異なる第1の照明光と第2の照明光を発する赤外線発光モジュールと、を備えた顔認識装置であって、
前記プロセッサが、前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断した場合に、前記第2の画像中の複数の顔特徴を解析し、前記プロセッサが、前記第2の画像が前記顔データベースの顔登録データに一致するかどうかを前記顔特徴に照らして比較して、前記第2の画像が認識をパスするかどうかを判断し、
前記カメラモジュールが赤外線カメラを含み、前記赤外線カメラが前記第1の画像及び前記第2の画像を非同時に取得するように構成され、
前記赤外線カメラが前記第1の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールが前記認識対象に前記第1の照明光を発し、前記赤外線カメラが前記第2の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールが前記認識対象に前記第2の照明光を発し、
前記画像条件が、前記第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きい場合に、前記プロセッサが前記第1の画像が前記画像条件を満たさないと判断することを含む、顔認識装置。
【請求項5】
前記第1の照明光の輝度が前記第2の照明光の輝度よりも高い、請求項4に記載の顔認識装置。
【請求項6】
前記画像条件が、前記第1の画像の第1の顔特徴量と前記第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合に、前記プロセッサが前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、請求項4に記載の顔認識装置。
【請求項7】
カメラモジュールが赤外線カメラを含み、前記赤外線カメラによって非同時に認識対象の第1の画像を取得し、前記認識対象の第2の画像を取得すること、
赤外線発光モジュールによって輝度が異なる第1の照明光と第2の照明光を発すること、
前記認識対象が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を前記第1の画像が満たすかどうかを解析すること、
前記第1の画像が前記画像条件を満たす場合に、前記第2の画像中の複数の顔特徴を解析し、前記第2の画像が顔データベースの顔登録データに一致するかどうかを前記顔特徴に照らして比較して前記第2の画像が認識をパスするかどうかを判断すること、
前記赤外線カメラが前記第1の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールによって前記第1の照明光を前記認識対象に発すること、及び
前記赤外線カメラが前記第2の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールによって前記第2の照明光を前記認識対象に発することを含み、
前記第1の画像が前記画像条件を満たすかどうかを判断するステップが、
前記第1の画像の第1の顔特徴量が第1の閾値よりも小さい場合に、前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、顔認識方法。
【請求項8】
前記第1の照明光の輝度が前記第2の照明光の輝度よりも高い、請求項に記載の顔認識方法。
【請求項9】
前記第1の画像が前記画像条件を満たすかどうかを判断するステップが、
前記第1の画像の第1の顔特徴量と前記第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合に、前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、請求項に記載の顔認識方法。
【請求項10】
カメラモジュールが赤外線カメラを含み、前記赤外線カメラによって非同時に認識対象の第1の画像を取得し、前記認識対象の第2の画像を取得すること、
赤外線発光モジュールによって輝度が異なる第1の照明光と第2の照明光を発すること、
前記認識対象が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を前記第1の画像が満たすかどうかを解析すること、
前記第1の画像が前記画像条件を満たす場合に、前記第2の画像中の複数の顔特徴を解析し、前記第2の画像が顔データベースの顔登録データに一致するかどうかを前記顔特徴に照らして比較して前記第2の画像が認識をパスするかどうかを判断すること、
前記赤外線カメラが前記第1の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールによって前記第1の照明光を前記認識対象に発すること、及び
前記赤外線カメラが前記第2の画像を取得するのと同時に、前記赤外線発光モジュールによって前記第2の照明光を前記認識対象に発することを含み、
前記第1の画像が前記画像条件を満たすかどうかを判断するステップが、
前記第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きい場合に、前記第1の画像が前記画像条件を満たさないと判断することを含む、顔認識方法。
【請求項11】
前記第1の照明光の輝度が前記第2の照明光の輝度よりも高い、請求項10に記載の顔認識方法。
【請求項12】
前記第1の画像が前記画像条件を満たすかどうかを判断するステップが、
前記第1の画像の第1の顔特徴量と前記第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合に、前記第1の画像が前記画像条件を満たすと判断することを含む、請求項10に記載の顔認識方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は認識技術に係り、具体的には顔認識装置及び顔認識方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の顔認識技術では、赤外線カメラを使用して認識用顔画像を得る過程において、未登録ユーザが、赤外線カメラが撮影する登録済みの顔画像を含む赤外線写真を使用する場合に、顔認識装置は、認識対象が本物の顔であるのかそれとも赤外線写真であるのかを判断することができなくなる。結果として、顔認識装置は赤外線写真の撮影結果に基づいて顔認識を行う可能性がある。換言すれば、未登録ユーザは、登録済みの顔画像を含む赤外線写真を使用して顔認識をクラックする可能性がある。このことを踏まえ、以下の実施形態では、顔認識が耐クラッキング機構を備えることを可能にするいくつかの解決策が提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、耐クラッキング機構を有する顔認識装置及び顔認識方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の顔認識装置は、カメラモジュールと、プロセッサと、メモリとを備える。カメラモジュールは、認識対象の第1の画像を取得し、認識対象の第2の画像を取得するように構成される。プロセッサはカメラモジュールに結合され、認識対象が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を第1の画像が満たすかどうかを解析するように構成される。メモリはプロセッサに結合され、顔データベースを格納するように構成される。プロセッサは、第1の画像が画像条件を満たすと判断した場合、第2の画像中の複数の顔特徴を解析し、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかを顔特徴に照らして比較して、第2の画像が認識をパスするかどうかを判断する。
【0005】
本発明のある実施形態では、顔認識装置はさらに赤外線発光モジュールを備える。赤外線発光モジュールはプロセッサに結合される。カメラモジュールは赤外線カメラを含む。赤外線カメラは第1の画像と第2の画像を非同時に取得するように構成される。赤外線カメラが第1の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュールは第1の照明光を認識対象に発する。赤外線カメラが第2の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュールは第2の照明光を認識対象に発する。
【0006】
本発明のある実施形態では、第1の照明光の輝度は第2の照明光の輝度よりも高い。
【0007】
本発明のある実施形態では、画像条件は、第1の画像の第1の顔特徴量が第1の閾値よりも小さい場合に、プロセッサが第1の画像が画像条件を満たすと判断することを含む。
【0008】
本発明のある実施形態では、画像条件は、第1の画像の第1の顔特徴量と第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合に、プロセッサが第1の画像が画像条件を満たすと判断することを含む。
【0009】
本発明のある実施形態では、画像条件は、第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きい場合に、プロセッサが第1の画像が画像条件を満たさないと判断することを含む。
【0010】
本発明のある実施形態では、顔認識装置はさらに赤外線発光モジュールを備える。赤外線発光モジュールはプロセッサに結合される。カメラモジュールはカラーカメラ及び赤外線カメラを含む。カラーカメラは第1の画像を取得するように構成される。赤外線カメラは第2の画像を取得するように構成される。赤外線カメラが第2の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュールは赤外照明光を認識対象に発する。
【0011】
本発明のある実施形態では、画像条件は、第1の画像がカラー画像であるかどうかを判断することを含む。
【0012】
本発明のある実施形態では、顔認識装置はさらにディスプレイを備える。ディスプレイはプロセッサに結合される。ディスプレイはカラーカメラにより撮影された動画像を表示する。
【0013】
本発明のある実施形態では、第1の画像と第2の画像は同時に取得される。
【0014】
本発明の顔認識方法は以下のステップを含む。認識対象の第1の画像及び認識対象の第2の画像はカメラモジュールによって取得される。第1の画像が画像条件を満たすかどうかを解析して、認識対象が本物の顔であるかどうかを判断する。第1の画像が画像条件を満たす場合は、第2の画像中の複数の顔特徴が解析され、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかが顔特徴に照らして比較されて、第2の画像が認識をパスするかどうかを判断する。
【発明の効果】
【0015】
上記に基づいて、本発明の顔認識装置及び顔認識方法は、2つの顔画像を撮影し、第1の顔画像を解析することによって認識対象が本物の顔であるかどうかを判断した後、第2の画像中の顔特徴を使用することによって顔認識を行うことができる。
【0016】
上述したことをより分かりやすくするために、図面を伴ういくつかの実施形態が以下のように詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のある実施形態に係る顔認識装置の模式図。
図2】本発明のある実施形態に係る顔認識方法のフローチャート。
図3】本発明の第1の実施形態に係る顔認識装置の模式図。
図4】本発明の第1の実施形態に係る顔認識方法のフローチャート。
図5A】本発明のある実施形態に係る顔写真を撮影することにより生成された画像の模式図。
図5B】本発明のある実施形態に係る本物の顔を撮影することにより生成された画像の模式図。
図6】本発明の第2の実施形態に係る顔認識装置の模式図。
図7】本発明の第2の実施形態に係る顔認識方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の内容をより分かりやすくするために、実施形態が本発明を実際に実現できることを証明する例として以下で説明される。また、同じ参照番号が付された要素/コンポーネント/ステップは、図面及び実施形態中の同じ又は類似の部分を表す。
【0019】
図1は、本発明のある実施形態に係る顔認識装置の模式図である。図1を参照すると、顔認識装置100がプロセッサ110、カメラモジュール120及びメモリ130を備える。プロセッサ110はカメラモジュール120及びメモリ130に結合される。メモリ130は顔データベースを格納することができる。この実施形態では、カメラモジュール120は、認識対象200の第1の画像及び第2の画像を同時に又は非同時に取得することができる。この実施形態では、プロセッサ110は、認識対象200が本物の顔であるかどうかを判断する画像条件を第1の画像が満たすかどうかを解析することができる。さらに、プロセッサ110は、第1の画像が画像条件を満たすと判断した場合に、第2の画像中の複数の顔特徴の解析を続けて行うことができる。プロセッサ110は、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかを顔特徴に照らして比較して、第2の画像が認識をパスするかどうかを判断することができる。
【0020】
この実施形態では、プロセッサ110は、例えば、中央処理ユニット(CPU)若しくはマイクロプロセッサやデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用あるいは専用の他のプログラマブルデバイス、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、他の類似の処理デバイス又はこれらのデバイスの組み合わせであってよい。メモリ130はさらに、カメラモジュール120により撮影された画像、プロセッサ110により読み取り及び実行可能な関連画像解析プログラム又は顔認識プログラムを格納することができる。
【0021】
この実施形態では、カメラモジュール120は1つ以上のカメラを含んでよく、カメラは、例えばカラーカメラ(RGBカメラ)又は赤外線カメラであってよい。本発明の特定の実施形態では、カメラモジュール120は、顔認識用の顔画像を取得するのに使用される少なくとも1つの赤外線カメラを含む。この実施形態では、カメラモジュール120は第1の画像と第2の画像を同時に又は比較的短い時間で取得することができ、第1の画像は、顔認識に第2の画像を続けて使用するかどうかを判断するために、プロセッサ110によって使用されて認識対象200が本物の顔であるかどうかを判断することができる。具体的には、本実施形態のプロセッサ110は、第1の画像が本物の顔から取得されたかどうかを判断するための特定の画像条件をあらかじめ設定することができる。そして、プロセッサ110は、第1の画像が本物の顔であると判断した場合にのみ顔特徴解析及び認識を実行し続けることになる。また、この実施形態に記載された画像条件は、例えば顔特徴量又は色度であってよい。
【0022】
図2は、本発明のある実施形態に係る顔認識方法のフローチャートである。図1及び図2を参照すると、本実施形態の顔認識方法は、顔認識装置100がステップS210~S230を実行できるように図1の実施形態の顔認識装置100に適合している。ステップS210において、顔認識装置100はカメラモジュール120によって認識対象200の第1の画像を取得し、認識対象200の第2の画像を取得する。ステップS220において、プロセッサ110は、認識対象200が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件を第1の画像が満たすかどうかを解析することができる。条件を満たさない場合は、プロセッサ110はステップS210を再実行して第1の画像及び第2の画像を再撮影する。条件を満たす場合は、プロセッサ110はステップS230を実行する。ステップS230において、第1の画像が画像条件を満たす場合に、プロセッサ110は第2の画像中の顔特徴を解析し、プロセッサ110は、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかを顔特徴に照らして比較して第2の画像が認識をパスするかどうかを判断する。このようにして、本実施形態の顔認識方法は耐クラッキング顔認識機能を提供することができる。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る顔認識装置の模式図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る顔認識方法のフローチャートである。図3を参照すると、顔認識装置300が、プロセッサ310、赤外線カメラ320(すなわち、図1の実施形態におけるカメラモジュール120はさらに赤外線カメラを含むことができる)、メモリ330、赤外線発光モジュール340及びディスプレイ350を備える。プロセッサ310は、赤外線カメラ320、メモリ330、赤外線発光モジュール340及びディスプレイ350に結合される。メモリ330は顔データベースを格納することができる。この実施形態では、赤外線カメラ320が認識対象400を撮影して第1の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュール340は認識対象400に第1の照明光を発して認識対象400を照明することができる。同様に、赤外線カメラ320が認識対象400を撮影して第2の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュール340は認識対象400に第2の照明光を発して認識対象400を照明することができる。換言すれば、この実施形態の赤外線カメラ320は、輝度(又は露出度)が異なる、異なる時間における2つの画像を取得することができる。ただし、本発明は第1の画像及び第2の画像を取得する順序を制限しない。
【0024】
図3図4を併せて参照すると、図3の顔認識装置300は、図4のステップS410~S460を実行することによって耐クラッキング顔認識機能を実現することができる。ステップS410において、顔認識装置300は、赤外線発光モジュール340によって認識対象400に第1の照明光を発し、赤外線カメラ320によって認識対象400の第1の画像を取得することができる。ステップS420において、顔認識装置300は、赤外線発光モジュール340によって認識対象400に第2の照明光を発し、赤外線カメラ320によって認識対象400の第2の画像を取得することができる。ステップS410及びS420を実行する順序は変更可能であり、図4の順序に制限されないことに注目すべきである。さらに、この実施形態では、認識対象400を照明するために赤外線発光モジュール340により使用される第1の照明光の輝度は第2の照明光の輝度よりも高い。赤外線発光モジュール340は、2つの発光ユニットを使用することによって第1の照明光及び第2の照明光をそれぞれ提供するか、又は同じ発光ユニットの輝度設定を調整することによって第1の照明光及び第2の照明光を提供することができる。
【0025】
図5Aは、本発明のある実施形態に係る顔写真を撮影することにより生成された画像の模式図である。図5Bは、本発明のある実施形態に係る本物の顔を撮影することにより生成された画像の模式図である。まず図5A及び図5Bを参照すると、認識対象400が本物の顔ではなく赤外線写真である場合は、赤外線写真が高輝度赤外線によって照明されていても、赤外線カメラ320により取得される第1の画像は、高輝度赤外線照明に起因する露出オーバーになりにくい又はなることはなく、図5Aに示された(すなわち、オリジナルの赤外線写真に近い)画像510を示すことになることに留意すべきである。画像510は複数の顔特徴510_1~510_Mを含み、Mは正の整数である。
【0026】
逆に、認識対象400が本物の顔である場合、本物の顔が高輝度赤外線照明によって照射された後、図5Bに示す画像520によって示されるように、本物の顔の特定の領域に露出オーバーが存在する可能性がある。画像520は複数の顔特徴520_1~520_Nを含み、Nは正の整数である。また、画像520中の顔画像は露出オーバー領域521及び522も含む。露出オーバー領域521及び522と重なる顔特徴は露出オーバー領域521及び522によって覆われ、プロセッサ310によって認識することができないため、本物の顔を撮影することにより生成された画像520中の顔特徴量は、本物の顔上の顔特徴量よりも小さく、顔写真を撮影することにより生成された画像510の顔特徴量よりも小さくなる。
【0027】
図3及び図4を参照すると、ステップS430において、プロセッサ310は、第1の画像の第1の顔特徴量が、認識対象400が本物の顔であるかどうかを判断するための第1の閾値を下回るかどうかを判断することができる。下回らない場合は、認識対象400が本物の顔でないことを意味するため、プロセッサ310はステップS410を再実行する。下回る場合は、認識対象400が本物の顔であることを意味するため、プロセッサ310はステップS440を実行する。ステップS440において、プロセッサ310は第2の画像中の顔特徴を解析して、顔特徴の複数の特徴値を取得する。ステップS450において、プロセッサ310は、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかを顔特徴の特徴値に照らして比較する。顔データベースはメモリ330に格納され、プロセッサ310によって読み取られ実行される。一致しない場合、プロセッサ310は顔認識を終了させるか又はステップS410を再実行する。一致する場合、プロセッサ310はステップS460を実行する。ステップS460において、ディスプレイ350は認識成功画面を表示することができる。したがって、この実施形態の顔認識装置300及び顔認識方法は、赤外線カメラ320が撮影する本物の顔ではなく赤外線写真を使用することによって、他人がプロセッサ310を騙し顔認識の検証にパスするのを効果的に防ぐことができる。
【0028】
ただし、プロセッサ310により使用される、認識対象400が本物の顔であるかどうかを判断するための画像条件は上記のステップS430に制限されない。一実施形態では、プロセッサ310は、第1の画像の第1の顔特徴量と第2の画像の第2の顔特徴量が異なるかどうかを判断することによって、認識対象400が本物の顔であるかどうかを判断することができる。この点について、第1の画像の第1の顔特徴量と第2の画像の第2の顔特徴量が異なる場合は、第1の画像が画像露出オーバーを有することを示すため、プロセッサ310は認識対象400が本物の顔であると判断することができる。逆に、第1の画像の第1の顔特徴量と第2の画像の第2の顔特徴量が同じである場合は、第1の画像が画像露出オーバーを有しないことを示すため、プロセッサ310は認識対象400が本物の顔でない(赤外線写真かもしれない)と判断することができる。
【0029】
別の実施形態では、プロセッサ310は、第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きいかどうかを判断することによって、認識対象400が本物の顔であるかどうかを判断することができる。この点について、第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きい場合は、第1の画像が画像露出オーバーを有しないことを示すため、プロセッサ310は認識対象400が本物の顔でない(赤外線写真かもしれない)と判断することができる。逆に、第1の画像の第1の顔特徴量が第2の閾値よりも大きくない場合は、第1の画像が画像露出オーバーを有することを示すため、プロセッサ310は認識対象400が本物の顔であると判断することができる。さらに別の実施形態では、プロセッサ310はまた、上記の3つの画像条件のうちの少なくとも2つが同時に満たされるかどうかを判断することによって、認識対象400が本物の顔であるかどうかをより厳密に判断できることに留意すべきである。
【0030】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る顔認識装置の模式図である。図7は、本発明の第2の実施形態に係る顔認識方法のフローチャートである。図6を参照すると、顔認識装置600が、プロセッサ610、カラーカメラ621、赤外線カメラ622(すなわち、図1の実施形態におけるカメラモジュール120はさらにカラーカメラ及び赤外線カメラを含むことができる)、メモリ630、赤外線発光モジュール640及びディスプレイ650を備える。プロセッサ610は、カラーカメラ621、赤外線カメラ622、メモリ630、赤外線発光モジュール640及びディスプレイ650に結合される。メモリ630は顔データベースを格納することができる。この実施形態では、カラーカメラ621は認識対象700を撮影して第1の画像を取得するように構成される。また、赤外線カメラ622が認識対象700を撮影して第2の画像を取得するのと同時に、赤外線発光モジュール640は認識対象700に赤外照明光を発して認識対象700を照明することができる。換言すれば、本実施形態のカラーカメラ621及び赤外線カメラ622は、第1の画像及び第2の画像を異なる時間に又は同時に取得することができる。ただし、本発明は第1の画像及び第2の画像を取得する順序を制限しない。
【0031】
図6図7を併せて参照すると、図6の顔認識装置600は、図7のステップS710~S760を実行することによって耐クラッキング顔認識機能を実現することができる。ステップS710において、顔認識装置600は、カラーカメラ621によって認識対象700の第1の画像を取得することができる。ステップS720において、顔認識装置600は、赤外線発光モジュール640によって認識対象700に赤外照明光を発し、赤外線カメラ622によって認識対象700の第2の画像を取得することができる。ステップS710及びS720を実行する順序は変更されても同時であってもよく、図6の順序に制限されないことに注目すべきである。
【0032】
認識対象700が本物の顔ではなく赤外線写真である場合、カラーカメラ621は色なしの第1の画像(例えば、グレースケール画像である可能性がある)を取得することになることに留意すべきである。逆に、認識対象700が本物の顔である場合、カラーカメラ621は色付きの第1の画像を取得することができる。したがって、ステップS730において、プロセッサは第1の画像がカラー画像であるかどうかを判断することができる。カラー画像でない場合は、認識対象700が本物の顔でないことを意味するため、プロセッサ610はステップS710を再実行する。カラー画像である場合は、認識対象700が本物の顔であることを意味するため、プロセッサ610はステップS740を実行する。ステップS740において、プロセッサ610は第2の画像中の顔特徴を解析して顔特徴の複数の特徴値を取得する。ステップS750において、プロセッサ610は、第2の画像が顔データベースの顔登録データと一致するかどうかを顔特徴の特徴値に照らして比較する。顔データベースはメモリ630に格納され、プロセッサ610によって読み取られ実行される。一致しない場合、プロセッサ610は顔認識を終了させるか又はステップS710を再実行する。一致する場合、プロセッサ610はステップS760を実行する。ステップS760において、ディスプレイ650は認識成功画面を表示することができる。したがって、この実施形態の顔認識装置600及び顔認識方法は、赤外線カメラ622が撮影する本物の顔ではなく赤外線写真を使用することによって、他人がプロセッサ610を騙し顔認識の検証にパスするのを効果的に防ぐことができる。
【0033】
また、この実施形態では、ユーザが顔認識装置600を動作させて顔認識を実行するとき、ディスプレイ650は、ユーザがカラーカメラ621及び赤外線カメラ622が顔を効果的に撮影できるように顔の位置を適切に調整できるように、カラーカメラ621により撮影された動画像を表示することができる。
【0034】
要約すれば、本発明の顔認識装置及び顔認識方法に従えば、耐クラッキング機能を実現するために、顔認識の過程において2つの顔画像を取得し、認識対象が本物の顔であるかどうかを判断し、顔認識を実行するのに使用することができる。
【0035】
上記の実施形態を参照して本開示を説明してきたが、説明した実施形態に対する修正を本開示の趣旨から逸脱することなく行うことができることは当業者に明らかであろう。したがって、本開示の範囲は上記の詳細な説明ではなく添付の請求項によって規定されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の顔認識装置及び顔認識方法は、顔認識の分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
100、300、600:顔認識装置
110、310、610:プロセッサ
120:カメラモジュール
130、330、630:メモリ
200、400、700:認識対象
340、640:赤外線発光モジュール
350、650:ディスプレイ
510、520:画像
510_1~510_M、520_1~520_N:顔特徴
521、522:露出オーバー領域
621:カラーカメラ
622:赤外カメラ
S210~S230、S410~S460、S710~S760:ステップ
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7