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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】リソース割り当てシグナリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20231114BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231114BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20231114BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
H04W72/232
H04W72/1268
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021164895
(22)【出願日】2021-10-06
(62)【分割の表示】P 2019553049の分割
【原出願日】2017-03-31
(65)【公開番号】P2022008908
(43)【公開日】2022-01-14
【審査請求日】2021-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パルクヴァル, ステファン
(72)【発明者】
【氏名】バルデマイアー, ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】チェン ラーション, ダニエル
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-030251(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0087331(US,A1)
【文献】Ericsson,On Resource Allocation Schemes[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88bis R1-1706154,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1706154.zip>,2018年04月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセス・ネットワークにおいて割当て無線ノード(10)を動作させる方法であって、
マッピング情報を含むBビットのビットマップを有する割当て情報構造を有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを送信することであって、周波数リソースは、アップリンク・データを送信するための周波数領域のN個のリソース・ブロックの帯域幅内にあり、前記帯域幅は、ユーザ機器(UEに構成されたキャリア帯域幅の特定の部分であり、前記マッピング情報は、前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連する、ことを有し、
周波数領域におけるリソース・ブロック・グループ(RBG)サイズRは,前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連付けられ、Rは、RBG内のリソース・ブロック数を表し、Rは、前記UEに構成された前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に依存し、Rは、2のべき乗の値を有し、Rは、構成されたスキームに従って前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連付けられ、Rは、RBGサイズの集合の要素であり、前記集合の前記RBGサイズは、2のべき乗に従って互いに関連し、
前記ビットマップの前記Bビットの各ビットは、送信のための周波数リソースとして前記RBGが割り当てられるか否かを示すように、異なるサイズRのRBGにマッピングされる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、異なるDCIメッセージに異なるRの値が関連付けられる、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、Rは、ダウンリンク通信の受信のための周波数リソースの割り当てに使用されるRBGのサイズとは異なる、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記割当て情報構造は、Mビットのヘッダ情報を含むヘッダを有し、前記ヘッダ情報は、前記マッピング情報が関連する前記キャリア帯域幅の前記特定の部分を示す、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記ヘッダは、Rを暗黙的に示す、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記キャリア帯域幅の特定の部分の集合の前記キャリア帯域幅の各特定の部分は、前記ヘッダの取りうるビット組み合わせによって表される、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、Rは、前記ヘッダのビット組み合わせに暗黙的にリンクされる、方法。
【請求項8】
無線アクセス・ネットワークのための割当て無線ノード(10)であって、処理回路及び無線回路を備え、前記処理回路及び前記無線回路を利用して、
マッピング情報を含むBビットのビットマップを有する割当て情報構造を有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを送信することであって、周波数リソースは、アップリンク・データを送信するための周波数領域のN個のリソース・ブロックの帯域幅内にあり、前記帯域幅は、ユーザ機器(UEに構成されたキャリア帯域幅の特定の部分であり、前記マッピング情報は、前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連する、ことを行うように構成され、
周波数領域におけるリソース・ブロック・グループ(RBG)サイズRは,前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連付けられ、Rは、RBG内のリソース・ブロック数を表し、Rは、前記UEに構成された前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に依存し、Rは、2のべき乗の値を有し、Rは、構成されたスキームに従って前記キャリア帯域幅の前記特定の部分に関連付けられ、Rは、RBGサイズの集合の要素であり、前記集合の前記RBGサイズは、2のべき乗に従って互いに関連し、
前記ビットマップの前記Bビットの各ビットは、送信のための周波数リソースとして前記RBGが割り当てられるか否かを示すように、異なるサイズRのRBGにマッピングされる、割当て無線ノード
【請求項9】
請求項8に記載の割当て無線ノードであって、異なるDCIメッセージに異なるRの値が関連付けられる、割当て無線ノード
【請求項10】
請求項8に記載の割当て無線ノードであって、Rは、ダウンリンク通信の受信のための周波数リソースの割り当てに使用されるRBGのサイズとは異なる、割当て無線ノード
【請求項11】
請求項8に記載の割当て無線ノードであって、前記割当て情報構造は、Mビットのヘッダ情報を含むヘッダを有し、前記ヘッダ情報は、前記マッピング情報が関連する前記キャリア帯域幅の前記特定の部分を示す、割当て無線ノード
【請求項12】
請求項11に記載の割当て無線ノードであって、前記ヘッダは、Rを暗黙的に示す、割当て無線ノード
【請求項13】
請求項12に記載の割当て無線ノードであって、前記キャリア帯域幅の特定の部分の集合の前記キャリア帯域幅の各特定の部分は、前記ヘッダの取りうるビット組み合わせによって表される、割当て無線ノード
【請求項14】
請求項13に記載の割当て無線ノードであって、Rは、前記ヘッダのビット組み合わせに暗黙的にリンクされる、割当て無線ノード
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示はワイヤレス通信技術に関し、特に、例えばニュー・ラジオ(NR)のような3GPP第5世代(5G)標準のための無線アクセス・ネットワーク(RAN)の文脈におけるものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばNRによる最新のワイヤレス電気通信システムは、通信のために広い周波数範囲を使用できる。このようなシステムを利用して通信するデバイスは、リソース割り当て(又はスケジュールされたリソース)に従って送信及び受信するために周波数範囲の一部を使用する。このような割り当ては、通常、制御シグナリングでシグナリングされる。許容可能なレベルのシグナリング・オーバーヘッドを有しつつ、広い周波数範囲を柔軟にカバーできる一貫した制御シグナリングを規定することは難しい。
【発明の概要】
【0003】
本開示の目的は、特に様々な割り当てサイズを考慮して、広範囲の周波数にわたる限られたオーバヘッドを有し、これと同時にリソースの柔軟な割り当てを可能にする一貫した割り当てシグナリングを利用するアプローチを記載することである。本書で記載されるアプローチは、NR無線アクセス技術/ネットワーク(NR RAT/RAN)のコンテキストにおいて特に有用である。したがって、割り当て無線ノード又はネットワーク・ノードは特に、gNB(又は場合によってはeNB)であってもよい。
【0004】
したがって、無線アクセス・ネットワークにおいて無線ノードを動作させる方法が開示される。本方法は、メッセージ内で受信された割り当て情報に基づいて周波数リソースを利用して通信することを有し、メッセージは、割り当て情報を含む割り当て情報構造を有する。
【0005】
さらに、無線アクセス・ネットワークのための無線ノードが検討されてもよい。無線ノードは、メッセージ内で受信された割り当て情報に基づいて周波数リソースを利用して通信するように適合されてもよく、メッセージは、割り当て情報を含む割り当て情報構造を有する。無線ノードは特に、別の(割り当てる)無線ノードによって割り当てられた(構成された)リソースを得てもよい、ユーザ機器又は端末、又はより一般的に割り当てられた無線ノードであってもよい。このような割り当てられた無線ノードは例えば、中継ノード、又は、例えば、二重接続及び/又は異種ネットワーク構成におけるブースタ・ノード又は二次ノードであってもよい。無線ノード又は割り当てられた無線ノードは、メッセージを通信及び/又は受信するために、処理回路及び/又は無線回路、特に送信機及び/又は受信機及び/又は送受信機を備えてもよく、及び/又はこれらの利用するように適合されてもよい。これに替えて又はこれに加えて、無線ノードは、メッセージを通信するための通信モジュール及び/又はメッセージを受信するための受信モジュールを備えてもよい。
【0006】
また、無線アクセス・ネットワークにおいて割り当て無線ノードを動作させる方法が記載される。本方法は、割り当て情報を含むメッセージを送信することを有し、メッセージは、割り当て情報を含む割り当て情報構造を有する。本方法はまた、例えば1つ以上の(割り当てられた)無線ノードをスケジュールすることに基づいて、及び/又はスケジュールする文脈で、割り当て情報を決定することを有してもよく、これは、割り当てる無線ノード又は別のノードによって実行されてもよい。
【0007】
一般に、スケジューリングは、リソースが無線ノード及び/又は(無線ノードに関連付けられてもよい)データ・ストリームのために分散されるプロセスと見なされてもよい。本書で説明される文脈で、割り当てることは、例えば、割り当て情報を含むメッセージを送信することによって、そのためにスケジュールされたリソースについて無線ノードに通知することに関係してもよい。
【0008】
無線アクセス・ネットワークのための割り当て無線ノードが検討されてもよい。割り当て無線ノードは、割り当て情報を含むメッセージを送信するように適合され、メッセージは、割り当て情報を含む割り当て情報構造を有する。割り当て無線ノードは、メッセージを送信し及び/又は割り当て情報を決定するための処理回路及び/又は無線回路、特に送信機及び/又は送受信機を有するか及び/又はこれらを利用するように適合されてもよい。これに替えて又はこれに加えて、割り当て無線ノードは、メッセージを送信するための送信モジュール及び/又はメッセージを決定するための決定モジュールを備えてもよい。割り当て無線ノードは、特にネットワーク・ノードであってもよい。
【0009】
割り当て情報は一般に、制御情報の形成であると考えられてもよい。メッセージは、制御情報メッセージであってもよく、及び/又は制御シグナリングを表してもよい。特に、メッセージは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージとして実装されてもよく、これは特にNRのための制御情報を含むダウンリンク・メッセージを表すと考えられてもよい。割り当て情報は例えば、単一の割り当て発生のために、単一のメッセージに含まれてもよい。いくつかの変形で、メッセージがシステムメッセージ(例えば、ランダム・アクセス又はサイドリンク・リソース割り当てのコンテキストにおけるブロードキャスト又はマルチキャスト)、又はRRC又はMAC(媒体アクセス制御)層メッセージであると考えられてもよい。サイドリンク・リソース割り当てのコンテキストで、割り当ては、1つ以上のプール、例えば、発見プール及び/又は通信プールのために利用可能な周波数リソースを示してもよい。
【0010】
割り当て情報構造は一般に、割り当て情報を表す情報の配置を、例えばビットの形成で示してもよい。当該構造は、割り当て情報を提供又は読み出すための意味及び/又はビットをどのように解釈及び/又は復号するかを示してもよい。
【0011】
割り当て情報構造は、ヘッダ情報を含むヘッダと、マッピング情報を含むビットマップとを含むと考えられてもよい。ヘッダ情報及びマッピング情報は、割り当て情報と考えられてもよい。
【0012】
ヘッダ情報は、割り当てのために使用されるリソース・グルーピングのタイプ、及び/又は割り当て情報、特にマッピング情報が関係する帯域幅又は帯域幅表現内の位置を示してもよい。ヘッダ情報は、例えば正しい符号化又は復号を容易にするために、マッピング情報を導いてもよい。しかし、無線ノード及び/又は割り当て無線ノードに対して順序が規定され既知である(例えば、事前規定され、及び/又は構成される)ことを考慮して、メッセージ内のヘッダ情報及びマッピング情報の任意の順序又は分散が使用されてもよい。
【0013】
位置は特定のサイズの帯域幅の一部を示してもよく、いくつかの変形では、周波数が連続的であってもよいし、又は不連続(周波数が分割されている)であってもよい。サイズは、全帯域幅のW番目の部分/その表現(帯域幅の1/W)に対応してもよい。Wは、割り当てに使用される(例えば、ヘッダ情報によって示される)リソース・グルーピング・タイプのサイズによって除算された、考えられる最大のリソース・グルーピング・タイプのサイズに対応してもよい。リソース・グルーピング・タイプ及び最大リソース・グルーピング・タイプは、リソース・グルーピング・タイプの集合の要素であってもよい。
【0014】
位置に関する割り当て情報は、位置内のヘッダ情報に示されるタイプのうちどのリソース・グルーピングが無線ノードについて通信するために割り当てられる(又は割り当てられない)かを示す情報であると考えられてもよい。グルーピングは、例えば、マッピング情報、例えば、ビットマップに従って割り当てられてもよい。具体的に、ビットマップの各ビットは、リソース・グルーピング内のリソースが割り当てられているかどうかを示す、位置内のグルーピングのうちの(例えば、異なる)1つにマッピングされてもよい。
【0015】
本書で説明するアプローチによれば、単一のメッセージで割り当て可能な帯域幅の部分は、対処された(address)リソース・グルーピングのサイズに応じてスケーリングしてもよいが、粒度は同じスケールで(解像度の減少に対応して)増加してもよい。
【0016】
ヘッダ情報は一般に、例えば、位置及びタイプを関連付ける所定の(例えば、事前に規定された、又は構成された、又はデフォルトの)スキームに従って、位置及び関連付けられたリソース・グルーピング・タイプの組み合わせを示すと考えられてもよい。このようなスキームは例えば、表1と同様の表のような表で表されてもよい。リソース・グルーピング・タイプに複数の位置が関連付けられてもよく、特にW個の位置が1つのタイプに関連付けられてもよい(Wは様々なサイズのタイプに対して変化する)。リソース・グルーピング・タイプの集合は、位置の集合によって表され、位置の集合は特に、集合に関連付けられたリソース・グルーピング・タイプによって割り当て可能及び/又は対処可能なすべての位置(帯域幅の一部)を表してもよいと考えられてもよい。集合の各位置は、ヘッダのビット組み合わせによって表されてもよい。タイプは、位置のビット組み合わせ又は順序に暗黙的にリンクされてもよい。ヘッダ情報のビット組み合わせに対する表マッピング位置(及び暗黙的又は明示的タイプ)が考慮されてもよい。表は例えば、割り当て情報を決定又は復号するために、無線ノード又は割り当て無線ノード(それぞれの回路)について利用可能、例えば、予め規定され又は構成され、及び/又はメモリに格納されてもよい。
【0017】
さらに、ヘッダ情報は、割り当て情報が帯域幅表現(例えば、1ビット)に関連するかどうか及び/又はどの帯域幅表現(例えば、複数ビット)に関連するか、及び/又は表現を(物理的)帯域幅にマッピングするためにどのマッピングが使用されるべきかを示す表現インジケーションを含んでもよいと考えられてもよい。
【0018】
周波数リソースは一般に、キャリア帯域幅及び/又はシステム帯域幅及び/又はユーザ機器帯域幅であってもよい帯域幅に含まれてもよい。キャリア帯域幅は、通信のために使用されるキャリアの帯域幅であってもよく、これはアップリンク・キャリア又はダウンリンク・キャリアであってもよい。システム帯域幅は、割り当て無線ノード及び/又はRAN)が利用してもよいか、利用するための適合又は構成されてもよい(例えば、キャリア上の)の帯域幅であってもよい。ユーザ機器(UE)帯域幅(又は、より一般的には無線ノード帯域幅)は、無線ノード/ユーザ機器が例えば、自身の無線回路及び/又は構成に従って使用するように適合及び/又は構成される帯域幅であってもよい。いくつかの変形におけるUE帯域幅は例えば、UEの回路上の制限に起因して、システム帯域幅及び/又はキャリア帯域幅よりも小さくてもよい。同様に、キャリア帯域幅は例えば、回路上の制限及び/又は動作条件に起因して、システム帯域幅とは異なってもよい。帯域幅は一般に、通信のために割り当てられた帯域幅であってもよく、全帯域幅と呼ばれてもよい。これは、全帯域幅が1つの無線ノードに、又は2つ以上の無線ノードにさえ割り当てられることを必ずしも意味するわけではなく、帯域幅内の周波数リソースが割り当てられることに留意されたい。帯域幅は、関連するキャリア上で通信するために、及び/又はシステム及び/又はUE又は無線ノードのために利用可能な帯域幅を表してもよい。帯域幅タイプの差は、制御シグナリング、特に割り当て情報において、例えば、無線ノード又はUEに利用可能でない特定のリソースを割り当てないことによって、訂正されてもよい。
【0019】
一般に、周波数リソースは、帯域幅に含まれてもよく、帯域幅はL個の帯域幅要素からなる(Lは1よりも大きくてもよく、例えば、100以上であってもよい)。帯域幅要素は中心周波数の周りの周波数間隔をカバーしてもよく、及び/又は特定の周波数及び/又はサブキャリアに関連付けられてもよい。帯域幅要素は非重複及び/又は連続的であってもよい(両方とも、物理帯域幅について考慮されてもよく、仮想表現について帯域幅要素は少なくとも非重複であってもよい)。周波数リソース及び/又は帯域幅は一般に、アップリンク送信、又は(無線ノードによって受信される)ダウンリンク送信、又はサイドリンク通信のために割り当てられてもよい。一部の場合に、リソース及び/又は帯域幅は、例えば、いくつかの時分割複信(TDD)の場合、又は周波数分割複信(FDD)のために大きな帯域幅を共有する場合に、2方向通信のために割り当てられてもよい。
【0020】
一般に、割当て情報構造はヘッダ情報のためのヘッダを含んでもよく、ヘッダ情報は、割当てられるべき少なくとも1つのリソース・グルーピング・タイプを示す。ヘッダ情報は、ちょうど1つのリソース・グルーピング・タイプを示してもよい。割り当ては、示されたサイズのグルーピングで周波数リソースが割り当てられるようなものであってもよい。これに替えて又はこれに加えて、ヘッダ情報は、周波数領域及び/又は帯域幅又は帯域幅表現内の、示されたリソース・グルーピング又はリソース・グルーピング・タイプの位置を示してもよい。これは、リソース・グルーピングがカバーしてもよい帯域幅又は表現の一部に関連してもよい。位置は、割り当てられたリソース・グルーピングのサイズに対応する周波数間隔を表してもよい。所与のタイプのリソース・グルーピングのための位置(取りうる位置)は、周波数領域において重複しなくてもよい。例えば、帯域幅表現の4分の1をカバーするリソース・グルーピングについて、4つの取りうる位置が考慮されてもよく、これらの位置は重複しないように(例えば、仮にあったとしても、周波数境界で接触するだけである)、周波数領域において連続的に配置されてもよい。
【0021】
一般に、ヘッダは、割り当てられるべき割り当てサイズ(例えば、リソース、例えば要素又はブロックの総サイズ又は総数)、及び/又は動作条件、及び/又は割り当てられるべきチャネルに基づいて決定されてもよい。割り当て情報を決定することは、本書で説明されるように、ヘッダ情報を決定すること、及び/又はビットマップを決定することを含んでもよい。リソースをスケジューリングすることの詳細は、割り当て無線ノード又はスケジューラにおける実装のために残されてもよい。
【0022】
様々なリソース・グルーピングは一般に、特に周波数領域において、様々なサイズ(例えば、Rと呼ばれる)を有してもよい。リソース・グルーピング(及び/又はその関連タイプ)の(周波数領域における)サイズは、関連する周波数間隔によって、及び/又はそれが含む帯域幅要素及び/又はサブキャリア及び/又はリソース要素によって示されてもよい。
【0023】
帯域幅要素、帯域幅ブロック及び1つ以上の帯域幅ブロック・グループのうちの2つ以上を含んでもよいリソース・グルーピング又はリソース・グルーピング・タイプの集合が考慮されてもよい。集合は例えば、標準に従って予め規定されてもよく、及び/又は、例えば、割り当て無線ノード又は別のネットワーク・ノードによって構成されてもよい。いくつかの変形で、集合は、例えば異なる時間に、異なる集合がリソース割り当て情報の基礎となるように構成可能であってもよい。
【0024】
割り当て情報は、特定のリソース・グルーピング・タイプのリソース・グルーピングにグループ化された周波数リソースに関係してもよく、当該タイプは、帯域幅要素と、複数の帯域幅要素を含む帯域幅ブロックと、複数の帯域幅ブロックを含む帯域幅ブロック・グループとのうちの1つである。
【0025】
ヘッダ情報は、リソース・グルーピング・タイプの集合から1つのグルーピング・タイプを選択及び/又は示してもよい。ヘッダは、(ビット単位の)サイズを有してもよく、サイズは、リソース・グルーピングの集合の要素の数、及び/又は集合内のグルーピングの(帯域幅/周波数領域内の)取りうる位置の数を表すために必要とされる最小ビット数に基づいて判定され、及び/又はこれらによって規定され、及び/又は少なくともこれらであってもよい。集合の最大のリソース・グルーピングのサイズは、Rmaxと呼ばれてもよい。一部の場合に、集合の最大のリソース・グルーピングは、(周波数における)(全)帯域幅をカバーしてもよい。集合の最小のリソース・グルーピングのサイズは、Rminと呼ばれてもよい。最小のリソース・グルーピングは、ブロック、特にリソース・ブロックを表してもよい。しかし、いくつかの変形で、最小のリソース・グルーピングは、帯域幅要素を表してもよい。Rmaxより小さいサイズを有する任意のリソース・グルーピングは、特にRminよりも大きいサイズを有するならば、サブグループと呼ばれてもよい。割り当てのサイズは、例えばメッセージによって、無線ノードに通信するために割り当てられた帯域幅又はリソース要素によって表されてもよい。ユースケースに依存して、特にNRのための割り当てサイズは、いくつかの大きさにわたって変わってもよい。
【0026】
様々なサイズで様々な(帯域幅)ブロック・グループ・タイプが規定されてもよいことに留意されたい。帯域幅ブロック・グループのサイズは、それが備える帯域幅要素の数及び/又は帯域幅ブロックの数によって示されてもよい。帯域幅要素は、サブキャリア及び/又はリソース要素によって表されてもよい。帯域幅ブロックは、サブキャリアのブロック及び/又はリソース・ブロックによって表されてもよい。
【0027】
ブロックは一般に、複数の要素(例えば、帯域幅ブロック、帯域幅要素、リソース・ブロック、リソース要素)を備えてもよい。ブロック・グループは一般に、複数のブロックを備えてもよく、例えば、リソース・ブロック・グループは、複数のリソース・ブロックを備えてもよい)。(例えば、ブロック内の要素に関して)ブロックのサイズは例えば、標準及び/又はデフォルト設定に従って事前に規定されてもよく、及び/又は、例えば、無線ノード、特にネットワーク・ノードによって、構成可能及び/又は構成されてもよい。
【0028】
グルーピング又はグルーピング・タイプの集合内のグルーピングにおける様々なタイプは、例えばKのような冪乗則に従って互いに関連するサイズを有してもよく、K及びPは整数であってもよい。Kは、特に2であってもよい。Pは、帯域幅要素については0であり、他のグルーピング/グルーピング・タイプについては0より大きくてもよい。しかし、グルーピングの集合内の最小のタイプのグルーピングがA個の帯域幅要素、例えば、ブロックの(固定及び/又は構成可能な)サイズを有する場合が考慮されてもよい。様々なブロック・グループは本書で示されるように冪乗則に従ってもよく、Kは、その後、グループ内の帯域幅要素及び/又はブロックの数に関係してもよい。いくつかの変形で、異なるブロック・グループに対して異なるK値を有する冪乗則が存在してもよい。グルーピングの集合は、サイズによって順序付けられてもよく、又は順序付け可能であってもよい。そのような視点で、グルーピングの設定は、最大サイズ・ブロック・グループのサイズと最小サイズ・グルーピング、例えば、帯域幅要素又は帯域幅ブロックとの間のサイズを有する冪乗則に従うすべての取りうるタイプのグルーピングを含んでもよい。しかし、冪乗則に従ったすべての取りうるサイズが集合に存在するわけではない変形が存在してもよい。一般に、リソース・グルーピングのサイズは、関連するタイプのグルーピングのサイズと同じであると考えられてもよい。リソース・グルーピング又はタイプの集合は、層から層への冪乗則によって決定される様々なサイズの層をそれらが形成するように決定されてもよい(層はサイズによって順序付けられる)。
【0029】
いくつかの変形で、割り当て情報構造は、マッピング情報のためのビットマップを含んでもよく、マッピング情報は、1つ以上のリソース・グルーピングを帯域幅表現にマッピングする。1つ以上のリソース・グルーピングは、例えばメッセージ内に含まれるヘッダ情報によって示されるような、グルーピングの集合のリソース・グルーピング・タイプであってもよい。
【0030】
帯域幅表現は、物理帯域幅、又は物理帯域幅の仮想表現を表してもよい。この後者の場合、周波数リソースを利用することは、帯域幅表現を物理帯域幅にマッピングすることに基づいてもよい。適切な帯域幅表現を用いて、周波数ダイバーシティ及び/又はホッピングが構成されてもよい。帯域幅表現は、構成され又は構成可能であってもよく、及び/又は時間依存であってもよい。情報をマッピングするためのビットマップは、本書で説明されるようなヘッダに加えたものであってもよく、及び/又はそのようなヘッダの後に続いてもよい。
【0031】
割り当て情報、特にビットマップは、どのグルーピングが通信のために割り当てられるか、及び/又は割り当てられないかを示してもよい。ビットマップは、シール(N/R)によって規定してもよいサイズB(ビット単位)を有してもよい。一般に、各割り当て可能及び/又は対処可能なグルーピングについて、グルーピングが割り当てられているかどうかを示してもよい1つのビットが関連付けられてもよい。Nは、(全)帯域幅をカバー及び/又は規定するために必要なグルーピング・タイプの集合の(例えば、帯域幅ブロック又はリソース・ブロック又は要素のためのサイズRminの)最小のグルーピング・タイプのグルーピングの数であってもよい。Rは、集合のRmaxであってもよい。ビットマップは、最大のグルーピング・タイプのサイズの1/Wを有するグルーピング・タイプについて帯域幅の1/W部分をマッピングすると考えられてもよい(ここで、Wは特に、2の冪乗、又はより一般的にはKの冪乗であってもよい)。
【0032】
割り当て情報構造は、Mビットを有するヘッダ及び/又はBビットを有するビットマップを含んでもよいと考えられてもよい。Mは、取りうるグルーピングの数を表すように、及び/又は表すために少なくとも十分な(又はちょうど十分な)ビットを備えるように、及び/又は本書で説明されるような割り当てシグナリングのために使用されるリソース・グルーピングの集合のすべてのグループの取りうる位置の数を表すように、及び/又は表すために少なくとも十分な(又はちょうど十分である)ビットを備えるように、又はいくつかの変形で両方を独立して表すように、選択されてもよい。Bは、割り当てられた帯域幅をカバーするために必要な最大サイズを有するタイプのグルーピングの(例えば、最小の)数を表すのに少なくとも十分なビットを備えるように選択されてもよい。
【0033】
位置は一般に、リソース・グルーピングが割り当てられる帯域幅/表現の特定の部分を表すと考えられてもよい。したがって、位置は、連続的であっても非連続的であってもよい(例えば、分割されて、周波数にギャップを有する)周波数空間の一部を表してもよい。この部分は、より小さいサイズのグルーピングのための帯域幅のより小さい部分に対して、最大サイズのグルーピング・タイプのための全帯域幅であってもよい。各取りうる位置(それぞれビット表現に関連する)に、特定のサイズのグルーピングのタイプ及び/又はグルーピング・タイプが関連付けられてもよい。ビットマップ内のBビットを用いて、位置内のB個のリソース・グルーピングが対処され又は割り当てられてもよく、その結果、ヘッダ情報によって示されるグルーピングのサイズに依存して、帯域幅又は帯域幅表現の特定の部分をカバーする位置が割り当てられてもよい。
【0034】
リソース・グルーピングの集合、及び/又はどのグルーピングが集合内にあるか、及び/又は集合内のグルーピング・タイプ又はグルーピングの最大サイズ(Rmax)、及び/又は集合内のグルーピングの最小サイズ(Rmin)及び/又は個数は、帯域幅及び/又は関連するキャリア周波数及び/又は数学及び/又は間隔、及び/又は通信の方向及び/又は通信のタイプ(例えば、波形、特にOFDM又はSC‐FDM)、及び/又は割り当てサイズに基づいて決定されてもよい。これらの集合関連(又はグルーピング関連)パラメータの任意の1つ又は任意の組み合わせは、例えば、標準に従って事前規定されてもよく、及び/又は(例えば、事前規定されたオプション内で)構成され又は構成可能であってもよい。したがって、無線ノード及び/又は割り当て無線ノード(それぞれ、スケジューラ又はスケジューリング・ネットワーク・ノード)は、利用可能な通信パラメータに基づいて、そのようなパラメータを決定及び/又は検出してもよく、その結果、例えば、明示的な制御シグナリングが必要でなくてもよく、及び/又は例えば、RRC層(無線リソース制御層)上のより高レベル制御シグナリング、及び/又はランダム・アクセス中の制御シグナリングが十分であってもよく、これは通常、特定のDCIメッセージよりも低い頻度で送信される。
【0035】
割り当て情報は、所与の時間間隔、例えば、送信時間間隔のスロット及び/又はサブフレーム及び/又はミニスロット及び/又は物理的表現に対して有効であってもよい。(無線ノードによる受信を意味する)ダウンリンクのためのリソースの割り当てを示す割り当て情報は、割り当てられたリソースを含む時間間隔内にあってもよい。いくつかの変形で、これはアップリンク割り当てにも有効であってもよいが、多くの場合、アップリンク割り当ては、割り当て情報が受信された時間間隔の後の時間間隔に関係してもよい。
【0036】
一般に、割り当て情報は、通信のために帯域幅の周波数リソースを無線ノードに割り当てるために考慮されてもよい。通信することは、割り当て情報に従って、送信すること(例えば、アップリンク又はサイドリンク)及び/又は受信すること(例えば、ダウンリンク又はサイドリンク)を備えてもよい。周波数リソースを利用して通信することは、送信するために割り当てられた周波数リソース上で送信すること、及び/又は受信するために割り当てられた周波数リソース上で受信すること(及び/又は受信することを期待すること)を備えてもよい。なお、割り当ては、本書では特に扱わないが、時間領域成分を備えてもいが、割り当て情報及び/又はメッセージに示されてもよい。通信することは、割り当て情報を受信及び/又は復号すること、及び/又は割り当てられた周波数リソースを識別することに基づいてもよい。
【0037】
本書で説明される方法のいずれか1つを処理回路に制御及び/又は実行させる命令を備えるプログラム製品も開示される。
【0038】
さらに、本書で開示されるようなプログラム製品を搬送及び/又は記憶するキャリア媒体装置が開示される。
【0039】
割り当て情報は一般に、本書で説明される例のうちの1つに示されるような構造を有してもよい。
【0040】
帯域幅表現は一般に、仮想又は物理(周波数)帯域幅を表してもよい。仮想帯域幅は例えば、構成され又は構成可能であってもよい帯域幅表現マップに基づいて、曖昧でない及び/又は一意の及び/又は明確に規定された方法で、物理帯域幅にマッピングされ又はマッピング可能であってもよい。帯域幅表現は、特に、そのすべての周波数が表されるように、例えば周波数間隔(例えば、そのような間隔に関連する特定のグルーピング)が(周波数領域において)同じサイズの物理間隔を表すように、物理帯域幅を十分に表してもよい。表現と物理帯域幅との間のマッピングは、特に(例えば、周波数に従って順番に配置された帯域幅要素を含む)1つの連続した周波数間隔から別の連続した周波数間隔、(物理)帯域幅まで連続的であってもよい。しかし、マッピングは、表現の(少なくともいくつかの)連続した周波数間隔及び/又は(それらの間にギャップを有さない)隣接するグルーピングが物理帯域幅の分散された及び/又は非連続的な及び/又は隣接しないグルーピングにマッピングされてもよいように、非連続的であってもよい。物理帯域幅は、それ自体の表現であり、及び/又は(トポロジカル・ホールなしであってもよい)同形の連続したマッピングに基づいて表現されてもよいことに留意されたい。
【0041】
割り当て情報によって示されるようなリソース・グルーピングは、特定の周波数範囲に、規定されたより低い及び/又はより高い周波数境界を用いて、及び/又は少なくとも帯域幅に関して及び/又は帯域幅内で(例えば、周波数に特に関連しないならば、帯域幅の下端及び/又は帯域幅の上端に関して)関連付けられてもよく、一方、リソース・グルーピング・タイプは一般に、所与のサイズ(周波数領域におけるもの、例えば、幅又は範囲)を有する周波数間隔を指してもよいことに留意されたい。
【0042】
周波数リソースを利用して通信することは、一般に、割り当て情報を物理周波数にマッピングすることを含んでもよい。
【0043】
利用される周波数リソースは、割り当てられたリソースと考えられてもよい。周波数リソースは一般に、リソース・グルーピングによって表されてもよい。
【0044】
本書で説明されるアプローチは、割り当て情報構造に対する一貫したアプローチを用いて、広範囲の帯域幅にわたって、(割り当てられたグループ・タイプのサイズに依存する)スケーラブルな粒度で、リソース割り当てを可能にする。
【0045】
帯域幅要素は、(周波数)帯域幅又は周波数スペクトル、それぞれの一部を表してもよい。帯域幅要素は、周波数領域において連続的であってもよく、例えば、周波数間隔、例えば、特定のサイズの間隔を表す。一般に、帯域幅要素は一般に、周波数スペクトルの任意の部分における帯域幅を表すものと考えられてもよい。しかし、帯域幅要素は、周波数又はキャリアに関連付けられてもよく、例えば、周波数又はキャリアは、帯域幅要素を含む帯域幅の中心周波数又は代表周波数を表してもよい。帯域幅は、1つ以上の帯域幅要素を備え、及び/又は1つ以上の帯域幅要素から構成されてもよい。一般に、帯域幅要素は、例えば、リソースとして使用するために対処可能であり、及び/又はシグナリングのために対処可能な帯域幅の最小の対処可能な周波数間隔と考えられてもよい。異なる帯域幅要素は、(周波数において)異なる幅を有してもよい。帯域幅要素の幅はそれに関連するキャリア又は周波数、及び/又は帯域幅間隔(例えば、サブキャリア間隔)、及び/又は関連する周波数又は帯域幅に使用されるヌメロロジに依存してもよい。いくつかの変形で、所与の周波数又はキャリア(又はヌメロロジ又は間隔)、それぞれ関連する帯域幅について、その中に含まれる、又はそれに関連する帯域幅要素は、同じ幅を有してもよい。帯域幅要素は、サブキャリア又はリソース要素(それぞれ、サブキャリアに対応してもよい、その周波数領域成分)によって表されてもよい。
【0046】
本書では、いくつかのタイプの(帯域幅)グルーピングについて説明される。グルーピングは、単一の要素(例えば、帯域幅又はリソース要素)、又はブロック、例えば、要素のブロックを指してもよく、ブロックは、複数の要素、または複数のブル多くを備えるブロック・グループに対応する周波数範囲又は間隔をカバーしてもよい。ここで、ブロック・グループは、複数のブロック、それぞれ関連する要素に対応する周波数範囲又は間隔をカバーしてもよい。これらのグルーピングの各々によってカバーされる周波数間隔は、一部の場合に、特に帯域幅表現に関連して、連続的であってもよい。しかし、帯域幅表現が(物理)帯域幅へのグルーピングの非連続マッピングに対応する場合、間隔は、帯域幅内で不連続/分散されてもよい。
【0047】
割り当て情報を含むメッセージは、割り当てシグナリング(又は制御シグナリング)の形式と考えられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図面は、本書で説明される概念及びアプローチを例示するために提供され、これらの範囲を限定することを意図しない。図面は、以下のものを含む:
図1】R=4及びB=2に対するRB割り当ての例を示す。
図2】R=4及びB=2に対するRB割り当ての別の例を示す。
図3】例示的な無線ノードを示す。
図4】例示的な割り当て無線ノードを示す。
図5】無線ノードを動作させる例示的な方法のアルゴリズム図を示す。
図6】例示的な無線ノードを示す。
図7】割り当て無線ノードを動作させる例示的な方法のアルゴリズム図を示す。
図8】例示的な割り当て無線ノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0049】
リソース・グルーピングを割り当てるためのビットマップの解像度を割り当てサイズ(グルーピングのサイズ)に結合するアプローチが記載されており、小さな割り当てに対して、RB(又はRE)のような個別のブロック(又は要素でさえも)を示すことが可能であり、一方、大きな割り当てに対して、ビットマップは、ブロック・グループ、例えばRBGのような大きなグルーピングを参照する。したがって、限られたDCIリソースの効率的な使用が提供され、シグナリングを割り当てることの一貫した使用が容易にされてもよい。
【0050】
以下の想定を用いて例が記載される。
‐ N個のリソース・ブロック(RB)の(UEが受信又は送信することが可能であるか、又は、受信又は送信するように構成されている)全帯域幅が提供される。
‐ R(Rmax)が2の冪乗であるR(Rmax)の(最大)リソース・ブロック・グループ(RBG)サイズ(これは例えば、UE又はシステム帯域幅又はキャリア帯域幅から導出されてもよい)。この文脈において、想定される帯域幅の値が、UEが構成されるもの(例えば、UE帯域幅)に基づいて導出されるならば、Rの値は値の構成に基づいて変化してもよいことに留意されたい。さらに、すべてのメッセージが、UEが割り当てられうる十分なBWを潜在的に対処できるわけではないので、UEは、異なるDCIメッセージを用いてRの異なる値を想定することもできる。また、値は、UL及びDLにおいて異なりうることにも留意されたい。これは、さらに、どの波形が使用されるかに基づいて、すなわち、CP‐OFDM又はSC‐FDMが利用されるならば、ULにおいて異なりうる。
‐ Mビットの「ヘッダ」
‐ Bビットのビットマップ
【0051】
すべてのリソース・グルーピング、例えば、RBGであるリソース・ブロックを対処できるようにするために、ビットマップB=シール(N/R)が提供され、特に、各リソース・ブロック、グルーピング又はグループに対して1ビットが存在する。この例で、リソース要素ベースの割り当ては無視される。説明されるリソース・ブロックの周波数成分は、帯域幅リソース・ブロックを表すことに留意されたい。
【0052】
リソース割り当ては、サイズMのヘッダと、それに続くサイズBのビットマップとを使用して、全部でM+Bビットで、UEにシグナリングされる。リソース割り当ては、メッセージ、例えばDCIメッセージで送信される。
【0053】
以下では、これをRB及びRBGと呼ぶ。しかし、これらの用語は単に、帯域幅ブロック及びリソース・ブロック・グループのようなグルーピングを表すことを意図しており、対応して相互交換されてもよい。
【0054】
リソース割り当てメッセージの意味/復号は、以下の行に沿って構築される表を使用して説明されてもよい。
1.サイズBのビットマップがサイズRmaxのRBGを参照する1つのエントリ(すべてが割り当てられているならば、全帯域幅をカバーすると想定されてもよい)。
2.サイズBのビットマップがサイズRmax/2のRBGを参照する2つのエントリ。
a.ビットマップは、全帯域幅の半分でRB又はRBGを対処でき、したがって、全帯域幅の半分ごとに1つ(2つの取りうる位置がある)で、2つのエントリが必要である。
3.サイズBのビットマップが(4つの可能な位置を有する)サイズR/4のRBGを参照する。
a.ビットマップは、全帯域幅の4分の1でRBを対処できる。
4.サイズBのビットマップがサイズR/8のRBGを参照する8つのエントリ。
5.(…など…)
6.サイズBのビットマップがサイズR/RのRBG、すなわち個別のRBを参照するR個のエントリ。
【0055】
上記のステップは一般的なアルゴリズムとして、例えば、以下のように容易に説明されうる。
1.n=0とする。
2.表に2行を追加する。ここで、2行のそれぞれについて、ビットマップはサイズR/2nのRBGを参照し、行は、RBGの異なる(重複しない)サブグループに関連する。
3.n=n+1とする。
4.R/2≧1ならば、2に遷移する(例えば、R/2≧2又はR/2≧4のように、個別のRBやRBのペアをサポートする必要がないならば、アルゴリズムはより早く停止しうる)。
【0056】
ステップ2で、サブグループは以下のようになる。
‐ n=0について、すべてのRBG。
‐ n=1について、左半分及び右半分である。これに替えて、偶数及び奇数のRB又はRBG(不連続位置を表す)である。
‐ n=2について、RBGの第1四半分、第2四半分、第3四半分、第4四半分。これに替えて、オフセット0、1、2及び3を有する4つの異なる組み合わせ4(これも不連続な位置を表す。他の変形が考えられてもよい。位置(又は位置及びタイプ)をビットの組み合わせにマッピングする表は、これに従って決定及び/又は規定及び/又は表現されてもよい。表は、ヘッダ情報によってインデックス付け及び/又はマッピングされてもよい。
【0057】
Rmax=8の例を表1に示す。図1では、Rmax=4、B=2についての例が与えられる。N=100及びRmax=8のLTEのような例では、ビットマップはサイズ13であり、サイズ4のヘッダであり、すなわち全部で17ビットである。このセットアップは、単一のRBから全部で100個のRBへの割り当てを可能にする。
【0058】
(異なるサイズのグループであってもよい)RBサブグループは、周波数において連続的(contiguous)又は連続的(continuous)であってもよく、例えば、2つの隣接するリソース・ブロック又はグループが物理周波数領域において互いに隣り合って配置されてもよい(これは位置、又はいくつかの場合には少なくとも物理周波数領域を指してもよい)。いくつかの変形で、例えば、いくつかのより小さな割り当てのために、周波数ダイバーシティの量を改善することが有用であってもよい。これは、例えば、周波数が分割された位置を使用することによって達成されてもよい。
【0059】
上記の説明におけるRBG又はRBは仮想リソース・ブロック又はグループを指すことができ、仮想対物理マッピング関数が、物理位置を記述するために使用されてもよい。一般に、割り当て情報によって示される周波数リソース、それぞれのグルーピングは、仮想表現であってもよい帯域幅表現に関係してもよいと考えられてもよい。ヘッダ内のビットは、RB割り当てが物理リソース・ブロックを指すのか、仮想リソース・ブロック(又は一般的な場合に、複数の仮想対物理RBマッピングを記述するための複数のビット)を指すのかを示してもよい。これに替えて、マッピングは、例えば、RRCシグナリング又はMACシグナリングのような上位層シグナリングを用いて、別々に構成されてもよい。
【0060】
これに加えて又はこれに替えて、グルーピング、少なくとも選択されたサイズ及び/又は位置のグルーピングは、図2に示されるように、非連続(又は非連続)であってもよい。この場合、ヘッダ情報は、RBGのように連続/連続(図1)のグルーピングが想定されるか非連続/非連続(図2)なグルーピングが想定されるかを示すために、1つ以上の追加ビットを備えてもよい。そのような追加ビットが提供されないならば、標準(事前規定された)の仕様及び/又は構成(例えば、RRC又はMACのような上位層構成)は、サブグループが仮想RB又はグルーピング、及び/又は局所化された物理RB(図1)、及び/又は分散された物理RB(図2)を示すかどうかを示してもよい。
【0061】
上記の擬似コードにおいて、終了基準「R/2>1ならば」が「R/2>2ならば」に置き換えられる場合、最低のRB粒度は2であり、1ではない。これに替えて、粒度は、帯域幅要素を(ブロックの代わりに)最小グルーピングと呼んでもよい。さらなる代替で、ブロックサイズ(最小のグルーピング)は、大きな柔軟性を提供するように構成され及び/又は構成可能であってもよい。
【0062】
PRB粒度が2の形式であると想定して、上記のアルゴリズムを説明する。しかし、RBGサイズが別の冪乗Kに基づく場合、このアルゴリズムが適用されうる。
【0063】
表1:R=8についてヘッダ・サイズの例
【0064】
割り当て情報(ビットマップ)の解像度は、使用されるグルーピングのサイズによって規定されてもよく、これはビットマップの各ビットに割り当てられたサイズを表すと考えられてもよい。
【0065】
gNB又はenBのような割り当て無線ノードを動作させる方法は、各UEが、割り当てられたBW部分内の最大RBGサイズ(集合の最大グルーピングのサイズ)のRBGサイズに基づいて、自身の割り当てられた帯域幅(BW)の整列された開始位置を有するように、1つ以上の無線ノード(特に、UE)を構成することを備えてもよく、及び/又はこのようなノードは、このように構成するように適合されてもよい。
【0066】
UEのような無線ノードがどのBW上で動作していることができるかをセットアップするためのシグナリング(例えば、UE帯域幅を示すアップリンク・シグナリング、及び/又はキャリア及び/又はシステム帯域幅及び/又はUE帯域幅を構成する制御シグナリング)は、例えばシステム帯域幅エッジ又はBW内のサブキャリアのうちの1つ、特にシステムBWから利用される、最大RBGサイズ(一般に、最大グルーピングのRmax)に基づいてもよい。サブキャリアは例えば、SSブロックによって与えられうる。
【0067】
図3は、特にUE(ユーザ機器)として実装されてもよい無線ノード又は端末又はワイヤレス・デバイス10を概略的に示す。無線ノード10は、メモリに接続されたコントローラを含んでもよい処理回路(制御回路とも呼ばれてもよい)20を含む。無線ノード10の任意のモジュール、例えば、送信モジュール又は受信モジュールは、特にコントローラ内のモジュールとして、処理回路20内に実装され、及び/又は処理回路20によって実行可能であってもよい。無線ノード10はまた、受信機能及び送信機能又は送受信機能(例えば、1つ以上の送信機及び/又は受信機及び/又は送受信機)を提供する無線回路22を備え、無線回路22は処理回路に接続され又は接続可能である。無線ノード10のアンテナ回路24は、信号を収集又は送信及び/又は増幅するために、無線回路22に接続され又は接続可能である。無線回路22及びそれを制御する処理回路20は、ネットワーク、例えば、本書で説明されるようなRANとのセルラ通信のために構成される。無線ノード10は一般に、本書で開示される端末又はUEのような無線ノードを動作させる方法のいずれかを実行するように適合されてもよく、特に、これは、対応する回路、例えば、処理回路及び/又はモジュールを備えてもよい。
【0068】
図4は特に、ネットワーク・ノード100、例えば、eNB又はgNB又はNRのための同様のものとして実装されてもよい割り当て無線ノード100を概略的に示す。割り当て無線ノード100は、メモリに接続されたコントローラを含んでもよい処理回路(制御回路とも呼ばれてもよい)120を含む。任意のモジュール、例えば、ノード100の送信モジュール及び/又は受信モジュール及び/又は構成モジュールは、処理回路120内に実装されてもよく、及び/又は処理回路120によって実行可能であってもよい。処理回路120は、ノード100の無線回路122を制御するように接続され、これは受信機及び送信機及び/又は送受信機機能(例えば、1つ以上の送信機及び/又は受信機及び/又は送受信機を備える)を提供する。アンテナ回路124は、信号の受信又は送信及び/又は増幅のために、無線回路122に接続され又は接続可能であってもよい。ノード100は、本書で開示される割り当て無線ノードを動作させるための方法のいずれかを実行するように適合されてもよく、特に、これは、対応する回路、例えば、処理回路及び/又はモジュールを備えてもよい。アンテナ124回路は、アンテナ・アレイに接続されてもよく、及び/又はアンテナ・アレイを備えてもよい。ノード100、それぞれの回路は、本書で説明されるように、構成データを送信するように、及び/又は端末又はUEのような無線ノードを構成するように適合されてもよい。
【0069】
図5は、本書で説明される(割り当てられる)無線ノードの何れかであってもよい無線ノードを動作させる例示的な方法のアルゴリズム図を示す。本方法は本書で説明するように、周波数リソースを利用して通信する動作TS10を備えてもよい。
【0070】
図6は、本書で説明される(割り当てられる)無線ノードの何れかであってもよい例示的な無線ノードを示す。無線ノードは、動作TS10を実行するための通信モジュールTM10を備える。
【0071】
図7は、本書で説明される割り当て無線ノードの何れかであってもよい割り当て無線ノードを動作させる例示的な方法のアルゴリズム図を示す。本方法は、本書で説明されるような割り当て情報を備えるメッセージを送信する動作NS10を備えてもよい。
【0072】
図8は、本書で説明される割り当て無線ノードの何れかであってもよい例示的な割り当て無線ノードを示す。無線ノードは、動作NS10を実行するための送信モジュールNM10を備える。
【0073】
一般に、特に処理及び/又は制御回路で実行された場合に、処理及び/又は制御回路に、本書で説明される任意の方法を実行及び/又は制御させるように適合された命令を備えるプログラム製品が考慮される。また、本書で説明されるようなプログラム製品を搬送及び/又は記憶するキャリア媒体装置が考慮される。
【0074】
キャリア媒体装置は、1つ以上のキャリア媒体を含んでもよい。一般に、キャリア媒体は、処理又は制御回路によってアクセス可能及び/又は読み取り可能及び/又は受信可能であってもよい。データ及び/又はプログラム製品及び/又はコードを記憶することは、データ及び/又はプログラム製品及び/又はコードを搬送することの一部とみなすことができる。キャリア媒体は一般に、案内/搬送媒体及び/又は記憶媒体を含んでもよい。案内/搬送媒体は、信号、特に電磁信号及び/又は電気信号及び/又は磁気信号及び/又は光信号を搬送及び/又は搬送及び/又は記憶するように適合されてもよい。キャリア媒体、特に案内/搬送媒体は、そのような信号を案内して搬送するように適合されてもよい。キャリア媒体、特に案内/搬送媒体は、電磁場、例えば電波又はマイクロ波、及び/又は光学的に透過性の材料、例えばガラス・ファイバ、及び/又はケーブルを含んでもよい。記憶媒体は、揮発性又は不揮発性であってもよいメモリ、バッファ、キャッシュ、光ディスク、磁気メモリ、フラッシュ・メモリなどのうちの少なくとも1つを備えてもよい。
【0075】
一般に、ヌメロロジ及び/又はサブキャリア間隔は、キャリアのサブキャリアの(周波数領域における)帯域幅、及び/又はキャリアにおけるサブキャリアの数、及び/又はキャリアにおけるサブキャリアの番号付けを示してもよい。異なるヌメロロジは特に、サブキャリアの帯域幅において異なってもよい。いくつかの変形で、キャリア内のすべてのサブキャリアが、それらに関連付けられた同じ帯域幅を有する。ヌメロロジ及び/又はサブキャリア間隔は、特にサブキャリア帯域幅に関して、キャリア間で異なっていてもよい。キャリアに関係するタイミング構造のシンボル時間長及び/又は時間長は、キャリア周波数及び/又はサブキャリア間隔に依存してもよい。
【0076】
シグナリングは一般に、1つ以上のシンボル及び/又は信号及び/又はメッセージを備えてもよい。信号は、1つ以上のビットを含んでもよい。インジケーションは、シグナリングを表してもよく、及び/又は信号として、又は複数の信号として実装されてもよい。1つ以上の信号は、メッセージに含まれ、及び/又はメッセージによって表されてもよい。シグナリング、特に肯定応答シグナリングは、複数の信号及び/又はメッセージを含んでもよく、これらは、異なるキャリア上で送信され、及び/又は、例えば、1つ以上のこのようなプロセスを表し及び/又はそれに関係する、異なる肯定応答シグナリング・プロセスに関連付けられてもよい。インジケーションは、シグナリング及び/又は複数の信号及び/又はメッセージを含んでもよく、及び/又はその中に含まれてもよく、それらは異なるキャリア上で送信されてもよく、及び/又は例えば、1つ以上のそのようなプロセスを表し及び/又はそれに関係する、異なる肯定応答シグナリング・プロセスに関連付けられてもよい。
【0077】
インジケーションは、一般に、それが表す及び/又は示す情報を明示的及び/又は暗黙的に示してもよい。暗黙的インジケーションは、例えば、送信のために使用される位置及び/又はリソースに基づいてもよい。明示的インジケーションは、例えば、1つ以上のパラメータ、及び/又は1つ以上のインデックス、及び/又は情報を表す1つ以上のビット・パターンを用いたパラメータ化に基づいてもよい。ヘッダ情報及び/又はマッピング情報は、明示的インジケーションの例と考えられてもよい。
【0078】
無線ノードは一般に、ワイヤレス及び/又は無線(及び/又はマイクロ波)周波数通信のために、及び/又は、例えば、通信規格に従って、エア・インタフェースを利用する通信のために適合されたデバイス又はノードと考えられてもよい。
【0079】
無線ノードは、ネットワーク・ノード、又はユーザ機器又は端末であってもよい。ネットワーク・ノードは、ワイヤレス通信ネットワークの任意の無線ノード、例えば、基地局及び/又はgノードB(gNB)及び/又は中継ノード及び/又はマイクロ/ナノ/ピコ/フェムト・ノード及び/又は他のノード、特に本書で説明されるRANのためのものであってもよい。
【0080】
ワイヤレス・デバイス、ユーザ機器(UE)及び端末という用語は、本開示の文脈において交換可能であると考えられてもよい。ワイヤレス・デバイス、ユーザ機器、又は端末は、ワイヤレス通信ネットワークを利用する通信のためのエンド・デバイスを表してもよく、及び/又は規格に従ってユーザ機器として実装されてもよい。ユーザ機器の例は、スマートフォンのような電話、パーソナル通信デバイス、モバイル電話又は端末、コンピュータ、特にラップトップ、無線機能を有する(及び/又はエア・インタフェースに適合された)センサ又は機械、特にMTC(マシン型通信、時にはM2M、マシン・ツー・マシンとも呼ばれる)、又はワイヤレス通信に適合された車両を含んでもよい。ユーザ機器又は端末は、モバイルであっても固定であってもよい。
【0081】
無線ノードは一般に、処理回路及び/又は無線回路を備えてもよい。回路は、集積回路を含んでもよい。処理回路は、1つ以上のプロセッサ及び/又はコントローラ(例えば、マイクロコントローラ)、及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)及び/又はFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)などを備えてもよい。処理回路は、1つ以上のメモリ又はメモリ装置を備え、及び/又はこれに(動作可能に)接続され又は接続可能であると考えられてもよい。メモリ装置は、1つ以上のメモリを備えてもよい。メモリは、デジタル情報を記憶するように適合されてもよい。メモリの例は、揮発性及び不揮発性メモリ、及び/又はランダム・アクセス・メモリ(RAM)、及び/又はリード・オンリ・メモリ(ROM)、及び/又は磁気及び/又は光メモリ、及び/又はフラッシュ・メモリ、及び/又はハード・ディスク・メモリ、及び/又はEPROM又はEEPROM(消去可能プログラマブルROM又は電気的消去可能プログラマブルROM)を含む。無線回路は、1つ以上の送信機及び/又は受信機及び/又は送受信機を備えてもよく(送受信機は、送信機及び受信機として動作してもよく、及び/又は例えば、1つのパッケージ又はハウジング内で受信及び送信するための結合又は分離された回路を備えてもよく)、及び/又は1つ以上の増幅器及び/又は発振器及び/又はフィルタを備えてもよく、及び/又はアンテナ回路及び/又は1つ以上のアンテナを備えてもよく及び/又はこれらに接続され又は接続可能であってもよい。
【0082】
本書で開示されるモジュールのうちの任意の1つ又はすべては、ソフトウェア及び/又はファームウェア及び/又はハードウェアで実装されてもよい。異なるモジュールは無線ノードの異なる構成要素、例えば、異なる回路又は回路の異なる部分に関連付けられてもよい。モジュールは、異なる構成要素及び/又は回路にわたって分散されると考えられてもよい。
【0083】
無線アクセス・ネットワークは、ワイヤレス通信ネットワーク、及び/又は特に通信規格に従う無線アクセス・ネットワーク(RAN)であってもよい。通信規格は特に、3GPP及び/又は5Gによる規格、例えば、NR又はLTE、特にLTEエボリューションに従う規格であってもよい。
【0084】
ワイヤレス通信ネットワークは、無線アクセス・ネットワーク(RAN)であってもよく、及び/又はこれを備えてもよく、無線アクセス・ネットワーク(RAN)はコア・ネットワークに接続され又は接続可能であってもよい、任意の種類のセルラ及び/又はワイヤレス・ネットワークであってもよく、及び/又はこれを備えてもよい。本書で説明されるアプローチは、5Gネットワーク、例えば、LTEエボリューション及び/又はNR(ニュー・ラジオ)、それぞれの後継に特に適している。RANは、1つ以上のネットワーク・ノードを備えてもよい。ネットワーク・ノードは特に、1つ以上の端末との無線及び/又はワイヤレス及び/又はセルラ通信に適合された無線ノードであってもよい。端末は、RANとの又はRAN内の無線及び/又はワイヤレス及び/又はセルラ通信に適合された任意のデバイス、例えば、ユーザ機器(UE)、携帯電話、スマートフォン、コンピューティング・デバイス、又は車両通信デバイス、又はマシン・タイプ通信(MTC)のためのデバイスなどであってもよい。端末は、モバイルであってもよく、一部の場合に、静止していてもよい。
【0085】
ダウンリンクでの送信は、ネットワーク又はネットワーク・ノードから端末への送信に関係してもよい。アップリンクでの送信は、端末からネットワーク又はネットワーク・ノードへの送信に関係してもよい。サイドリンクでの送信は、端末から他の端末への送信に関係してもよい。アップリンク、ダウンリンク及びサイドリンク(例えば、サイドリンク送信及び受信)は、通信方向を考慮してもよい。
【0086】
シグナリングは一般に、1つ以上の信号及び/又は1つ以上のシンボルを備えてもよい。基準シグナリングは、1つ以上の基準信号又はシンボルを備えてもよい。
【0087】
制御情報又は制御情報メッセージ又は対応するシグナリング(制御シグナリング)は、制御チャネル、例えば、ダウンリンク・チャネル(又は、いくつかの場合に、サイドリンク・チャネル、例えば、別のUEをスケジューリングする1つのUE)であってもよい物理制御チャネル上で送信されてもよい。例えば、制御情報/割り当て情報は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)及び/又はPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)及び/又はHARQ固有チャネル上でネットワーク・ノードによってシグナリングされてもよい。例えばアップリンク制御情報の形式としての肯定応答シグナリングは、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)及び/又はPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)及び/又はHARQ固有チャネル上で端末によって送信されてもよい。複数のチャネルは、マルチコンポーネント/マルチキャリア・インジケーション又はシグナリングに適用されてもよい。
【0088】
制御情報は特に、リソース、例えば、リソース(そのうちの1つ以上)を示す情報に関係してもよく、これは、端末又はUEのような、制御情報のターゲットとして意図されたデバイスに特に割り当てられるか又はスケジュールされる、割り当てられる又はスケジュールされるリソースであってもよい。このような制御情報は、割り当て情報とも呼ばれてもよい。リソースは特に、例えばアップリンク及び/又はダウンリンク及び/又はサイドリンクのための周波数リソース、及び/又は時間領域リソース、及び/又は(例えば、電力制御、特に送信電力制御の文脈において)電力リソース及び/又は符号リソースを含んでもよい。制御情報は例えば、受信されるべき送信の復号を可能にするために、及び/又は、例えば、アップリンク又はサイドリンク送信のために、制御情報を受信する装置による送信のために使用するために、送信のために使用される変調及び/又は符号化スキーム(MCS)を示してもよい。ダウンリンク制御情報は特に、UE又は端末のようなターゲット(例えば、無線ノード)のためのリソース、特に、ダウンリンク通信(ダウンリンク送信又はデータの受信)及び/又はアップリンク通信(アップリンク送信又はデータの送信)及び/又はサイドリンク通信(サイドリンク送信又はデータの送信及び/又は受信)のためのリソースを割り当ててもよい。
【0089】
異なる通信方向におけるリソースの割り当てのために、異なるメッセージ、特に、異なるダウンリンク制御メッセージが使用されてもよい。しかし、1つのメッセージが、少なくとも2つの方向、例えば、アップリンク及びダウンリンク、又はサイドリンク送信及び受信などのためのリソースの割り当てを示す場合が考慮されてもよい。同じメッセージに割り当てられた異なるリソース・グルーピングは、異なる方向に割り当てられてもよい。メッセージは、(例えば、特定の位置又は帯域幅の一部における)リソース・グルーピングが割り当てられ、及び/又は無線ノードによって通信するためのリソースを備えることを示すならば、リソース・グルーピングを割り当てると考えられてもよい。
【0090】
リソース要素は一般に、最小の個別に使用可能及び/又は符号化可能及び/又は復号可能及び/又は変調可能及び/又は復調可能な時間周波数リソースを記述してもよく、及び/又は、時間におけるシンボル時間長及び周波数におけるサブキャリアをカバーする時間周波数リソースを記述してもよい。信号は、リソース要素に割り当て可能及び/又は割り当てられてもよい。サブキャリアは、例えば、規格によって規定されるようなキャリアのサブバンドであってもよい。キャリアは、送信及び/又は受信のための周波数及び/又は周波数帯域を規定してもよい。いくつかの変形で、(一緒に符号化/変調された)信号が2つ以上のリソース要素をカバーしてもよい。リソース要素は一般に、対応する規格、例えば、NR又はLTEによって規定されるものであってもよい。シンボル時間長及び/又はサブキャリア間隔(及び/又はヌメロロジ)は、異なるシンボル及び/又はサブキャリア間で異なってもよいので、異なるリソース要素は、時間及び/又は周波数領域において、特に、異なるキャリアに関係するリソース要素において、異なる拡張(長さ/幅)を有してもよい。
【0091】
割り当て情報は例えば、直接的に、又は帯域幅表現及び/又は仮想対物理マッピングのコンテキストにおいて、特定の帯域幅及び/又はキャリア及び/又はキャリア・アグリゲーションに関係してもよい。帯域幅は、アグリゲーションのキャリアに関係してもよい。
【0092】
リソースは一般に、時間‐周波数リソースを表してもよく、当該リソース上で、例えば、特定のフォーマットに従って、シグナリングが通信され、例えば、送信及び/又は受信され、及び/又は、送信及び/又は受信が意図されてもよい。
【0093】
無線ノード、特に端末又はユーザ機器を構成することは、無線ノードが、構成に従って動作するように適合されるか、動作させられるか、又は動作するように設定されることを指してもよい。構成は、別のデバイス、例えば、ネットワーク・ノード(例えば、基地局又はeノードBのようなネットワークの無線ノード)又はネットワークによって行われてもよく、その場合、構成されるべき無線ノードに構成データを送信することを備えてもよい。このような構成データは、構成されるべき構成を表してもよく、及び/又は、構成に関係する1つ以上の命令、例えば、割り当てられたリソース、特に周波数リソース上で送信及び/又は受信するための構成を備えてもよい。無線ノードは例えば、ネットワーク又はネットワーク・ノードから受信された構成データに基づいて、自身を構成してもよい。ネットワーク・ノードは構成するために自身の回路を利用し、及び/又は利用するように適合されてもよい。割り当て情報は、構成データの形成と考えられてもよい。
【0094】
一般に、構成することは、構成を表す構成データを決定することと、それを1つ以上の他のノードに(並列及び/又は順次に)提供することとを含んでもよく、これは、それを無線ノード(又は無線デバイスに到達するまで繰り返すことができる別のノード)にさらに送信してもよい。これに替えて又はこれに加えて、例えば、ネットワーク・ノード又は他のデバイスによって無線ノードを構成することは、構成データ及び/又は構成データに関連するデータを、例えばネットワーク・ノードのような、ネットワークのより高いレベルのノードであってもよい別のノードから受信すること、及び/又は受信した構成データを無線ノードに送信することを含んでもよい。したがって、構成を決定し、構成データを無線ノードに送信することは、異なるネットワーク・ノード又はエンティティによって実行されてもよく、これは適切なインタフェース、例えば、LTEの場合にはX2インタフェース、又はNRについて対応するインタフェースを介して通信することが可能であってもよい。端末を構成することは、端末のためのダウンリンク及び/又はアップリンク送信、例えば、ダウンリンク・データ及び/又はダウンリンク制御シグナリング及び/又はDCI及び/又はアップリンク・シグナリング、特に肯定応答シグナリングをスケジューリングすること、及び/又はリソース及び/又はそのためのリソース・プールを構成することを備えてもよい。
【0095】
キャリアは一般に、周波数範囲又は帯域を表してもよく、及び/又は中心周波数及び関連する周波数間隔に関係してもよい。キャリアは、複数のサブキャリアを含むと考えられてもよい。キャリアは例えば、1つ以上のサブキャリアによって表される中心周波数又は中心周波数間隔をそれに割り当ててもよい(各サブキャリアには、一般に、周波数帯域幅又は間隔が割り当てられてもよい)。異なるキャリアは重複しなくてもよく、及び/又は周波数領域において隣接してもよい。
【0096】
本開示における「無線」という用語は、一般に無線通信に関係すると考えられてもよく、マイクロ波及び/又はミリメートル及び/又は他の周波数、特に100MHz又は1GHzと100GHz又は20又は10GHzとの間を利用するワイヤレス通信を含んでもよいことに留意されたい。そのような通信は、1つ以上のキャリアを利用してもよい。
【0097】
無線ノード、特にネットワーク・ノード又は端末は一般に、特に少なくとも1つのキャリア上で、無線及び/又はワイヤレス信号及び/又はデータ、特に通信データを送信及び/又は受信するように適合された任意のデバイスであってもよい。少なくとも1つのキャリアは、LBT手続き(LBTキャリアと呼ばれてもよい)に基づいてアクセスされるキャリア、例えば、免許不要キャリアを備えてもよい。キャリアは、キャリア・アグリゲートの一部であると考えられてもよい。
【0098】
セル又はキャリア上での受信又は送信は、セル又はキャリアに関連する周波数(帯域)又はスペクトルを利用して受信又は送信することを指してもよい。セルは一般に、1つ以上のキャリア、特に、UL通信/送信のための少なくとも1つのキャリア(ULキャリアと呼ばれる)と、DL通信/送信のための少なくとも1つのキャリア(DLキャリアと呼ばれる)とを備えてもよく、及び/又は、それらによって規定されてもよい。セルは、異なる数のULキャリアとDLキャリアとを備えると考えられてもよい。これに替えて又はこれに加えて、セルは例えば、TDDベースのアプローチにおいて、UL通信/送信及びDL通信/送信のための少なくとも1つのキャリアを備えてもよい。
【0099】
チャネルは一般に、論理チャネル、トランスポート・チャネル又は物理チャネルであってもよい。チャネルは、1つ以上のキャリア、特に複数のサブキャリアを備えてもよく、及び/又は、これらに配置されてもよい。
【0100】
一般に、シンボルは、関連するキャリアのキャリア及び/又はサブキャリア間隔及び/又はヌメロロジに依存してもよいシンボル時間長を表し、及び/又はこれに関連付けられてもよい。したがって、シンボルは、周波数領域に対してシンボル時間長を有する時間間隔を示すと考えられてもよい。シンボル時間長は、シンボルのキャリア周波数及び/又は帯域幅及び/又はヌメロロジ及び/又はサブキャリア間隔に依存してもよく、又はシンボルに関連してもよい。したがって、異なるシンボルは、異なるシンボル時間長を有してもよい。
【0101】
サイドリンクは一般に、2つのUE及び/又は端末間の通信チャネル(又はチャネル構造)を表してもよく、データは通信チャネルを介して、例えば、直接に、及び/又はネットワーク・ノードを介して中継されることなく、参加者(UE及び/又は端末)間で送信される。サイドリンクは参加者のエア・インタフェースを介してのみ、及び/又は直接に確立されてもよく、サイドリンク通信チャネルを介して直接にリンクされてもよい。いくつかの変形で、サイドリンク通信は、ネットワーク・ノードによる対話なしに、例えば、固定的に規定されたリソース上で、及び/又は参加者間でネゴシエートされたリソース上で実行されてもよい。これに替えて又はこれに加えて、ネットワーク・ノードは例えば、サイドリンク通信のためにリソース、特に1つ以上のリソース・プールを構成することによって、及び/又は、例えば、課金目的のためにサイドリンクを監視することによって、何らかの制御機能を提供すると考えられてもよい。
【0102】
サイドリンク通信はまた、例えばLTEのコンテキストにおいて、デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信、及び/又は一部の場合にProSe(近接サービス)通信と呼ばれてもよい。サイドリンクはV2x通信(車両対インフラ)、例えば、V2V(車両対車両)、V2I(車両対インフラ)、及び/又はV2P(車両対人間)のコンテキストで実装されてもよい。サイドリンク通信に適合された任意のデバイスは、ユーザ機器又は端末であると考えられてもよい。
【0103】
サイドリンク通信チャネル(又は構造)は、1つ以上の(例えば、物理又は論理)チャネル、例えば、肯定応答位置インジケーションなどの制御情報を搬送してもよいPSCCH(物理サイドリンク制御チャネル、及び/又は、例えば、データ及び/又は肯定応答シグナリングを搬送してもよいPSSCH(物理サイドリンク共有チャネル)を備えてもよい。サイドリンク通信チャネル(又は構造)は、例えば特定のライセンス及び/又は規格に従って、セルラ通信に関連する、及び/又はセルラ通信によって使用されている、1つ以上のキャリア及び/又は周波数範囲に関連する、及び/又は使用されると考えられてもよい。参加者は、(物理)チャネル及び/又はリソースを、特に周波数領域において、及び/又はサイドリンクのキャリアのような周波数リソースに関連して共有してもよく、その結果、2以上の参加者が例えば、同時に、及び/又は時間シフトされて、その上で送信することができ、及び/又は特定の参加者に関連する特定のチャネル及び/又はリソースが存在してもよく、その結果、例えば、1の参加者のみが、特定のチャネル上で、又は特定のリソース上で、例えば、周波数領域において、及び/又は1つ以上のキャリア又はサブキャリアに関連して送信してもよい。
【0104】
サイドリンクは特定の規格、例えば、LTEベースの規格及び/又はNRに準拠し、及び/又はそれに従って実装されてもよい。サイドリンクは例えば、ネットワーク・ノードによって構成され、及び/又は参加者間で事前に構成され、及び/又はネゴシエートされるような、TDD(時分割複信)及び/又はFDD(周波数分割複信)技術を利用してもよい。ユーザ機器は、それ、及び/又はその無線回路及び/又は処理回路が、例えば1つ以上の周波数範囲及び/又はキャリア上で、及び/又は特に特定の規格に従って1つ以上のフォーマットでサイドリンクを利用するように適合されているならば、サイドリンク通信に適合されていると考えられてもよい。一般に、無線アクセス・ネットワークは、サイドリンク通信の2の参加者によって規定されると考えられてもよい。これに替えて又はこれに加えて、無線アクセス・ネットワークは、ネットワーク・ノード及び/又はそのようなノードとの通信で表され、及び/又は規定され、及び/又はこれらに関連付けられてもよい。
【0105】
通信又は通信することは一般に、シグナリングを送信及び/又は受信することを含んでもよい。サイドリンクでの通信(又はサイドリンク・シグナリング)は、通信のために(シグナリングのために)サイドリンクを利用することを含んでもよい。サイドリンク送信及び/又はサイドリンク上で送信することは、サイドリンク、例えば、関連するリソース及び/又は送信フォーマット及び/又は回路及び/又はエア・インタフェースを利用する送信を備えると考えられてもよい。サイドリンク受信及び/又はサイドリンクで受信することは、サイドリンク、例えば、関連するリソース及び/又は送信フォーマット及び/又は回路及び/又はエア・インタフェースを利用する受信を備えると考えられてもよい。サイドリンク制御情報(例えば、SCI)は一般に、サイドリンクを利用して送信される制御情報を含むと考えられてもよい。
【0106】
一般に、キャリア・アグリゲーション(CA)は、無線及び/又はセルラ通信ネットワーク及び/又はネットワーク・ノードと端末との間の、又は、少なくとも1つの送信方向(例えば、DL及び/又はUL)のための複数のキャリアを備えるサイドリンク上の、無線接続及び/又は通信リンクの概念、ならびにキャリアのアグリゲーションを指してもよい。対応する通信リンクは、キャリア・アグリゲートされた通信リンク又はCA通信リンクと呼ばれてもよく、キャリア・アグリゲーションにおけるキャリアは、コンポーネント・キャリア(CC)と呼ばれてもよい。そのようなリンクで、データは、キャリア・アグリゲーションのキャリアのうちの2つ以上及び/又はすべてのキャリア(キャリアのアグリゲーション)を介して送信されてもよい。キャリア・アグリゲーションは、制御情報が送信されてもよい1つ(又は複数)の専用制御キャリア及び/又は一次キャリア(例えば、一次コンポーネント・キャリア又はPCCと呼ばれてもよい)を備えてもよく、制御情報は、一次キャリア、及び二次キャリア(又は二次コンポーネント・キャリア、SCC)と呼ばれてもよい他のキャリアを指してもよい。しかし、いくつかのアプローチで、制御情報は、アグリゲートの2つ以上のキャリア、例えば、1つ以上のPCC及び1つ以上のPCC及び1つ以上のSCCを介して送信されてもよい。
【0107】
本開示では、限定ではなく説明の目的で、本書で提示される技術の完全な理解を提供するために、特定の詳細(特定のネットワーク機能、プロセス、及びシグナリング・ステップなど)が記載される。本概念及び態様は他の変形及びこれらの特定の詳細から逸脱する変形で実施されてもよいことが、当業者には明らかであろう。
【0108】
例えば、概念及び変形はロング・ターム・エボリューション(LTE)又はLTEアドバンスト(LTE‐A)又はニュー・ラジオ移動体又はワイヤレス通信技術の文脈で部分的に説明されるが、これはグローバル移動体通信システム(GSM)などの追加又は代替の移動体通信技術に関連する本概念及び態様の使用を除外しない。以下の変形は第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)の特定の技術仕様(TS)に関して部分的に説明されるが、本概念及び態様は異なる性能管理(PM)仕様に関連して実現されてもよいことが理解されるだろう。
【0109】
さらに、本書で説明されるサービス、機能、及びステップは、プログラムされたマイクロプロセッサと共に機能するソフトウェアを使用して、又は特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又は汎用コンピュータを使用して実施されてもよいことを当業者は理解するだろう。本書で説明される変形は方法及びデバイスのコンテキストで説明されるが、本書で提示される概念及び態様は制御回路、例えば、コンピュータ・プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備えるシステムで実施されてもよく、メモリは本書で開示されるサービス、機能、及びステップを実行する1つ以上のプログラム又はプログラム製品で符号化されることも理解されよう。
【0110】
本書で提示される態様及び変形の利点は、前述の説明から完全に理解されると考えられ、本書で説明される概念及び態様の範囲から逸脱することなく、又はその有利な効果のすべてを犠牲にすることなく、その例示的な態様の形態、構成、及び装置に様々な変更を行うことができることが明らかだろう。本書で提示される態様は、多くの方法で変更されてもよい。
【0111】
いくつかの有用な略語は以下を含む。
略語 説明
ACK 確認応答
ARI ACK/NACKリソース・インジケータ
CCE 制御チャネル要素
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DTX 間欠送信
HARQ ハイブリッド自動再送要求
MIMO 多入力多出力
NACK 否定応答
OFDM 直交周波数多重方式
PAPR ピーク対平均電力比
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
RE リソース要素
RB リソース・ブロック
RBG リソース・ブロック・グループ
RRC 無線リソース制御
SC‐FDM シングルキャリア周波数分割多重
Sl サイドリンク
UL アップリンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8