(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】テープフィーダ
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20231114BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2022513720
(86)(22)【出願日】2020-04-06
(86)【国際出願番号】 JP2020015545
(87)【国際公開番号】W WO2021205514
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100162237
【氏名又は名称】深津 泰隆
(74)【代理人】
【識別番号】100191433
【氏名又は名称】片岡 友希
(72)【発明者】
【氏名】向原 崇二
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 祐輔
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-117820(JP,A)
【文献】国際公開第2019/198140(WO,A1)
【文献】再公表特許第2018/229892(JP,A1)
【文献】特開2019-083263(JP,A)
【文献】特開2013-162104(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品装着装置の装着台に着脱可能に位置決めして配設されているテープフィーダであって、
作業者によってリード部品がテーピングされたテープ化リード部品が挿入され、前記テープ化リード部品を供給位置まで送り出すための経路と、
前記経路において前記テープ化リード部品に係合して直線的にスライドすることで前記テープ化リード部品を前記供給位置まで送出する爪部材を備え
る第2送出装置と、
前記経路において前記テープ化リード部品に係合して直線的にスライドすることで前記テープ化リード部品を前記第2送出装置に向って送出する爪部材を備える第1送出装置と、
前記経路に配設され、前記テープ化リード部品に向かって光を照射してその有無を検出する
ものであり、前記経路において前記第1送出装置により前記第2送出装置に向って送出が可能な位置にあるテープ化リード部品であって前記第1送出装置が備える爪部材に係合した位置にあるテープ化リード部品を検出する光学センサと、
前記電子部品装着装置の装着台に位置決めして装着された場合においても、前記電子部品装着装置の外部に位置している表示ランプと、
前記表示ランプ
を点灯、消灯、あるいは点滅して報知する報知装置と
を備え、
所定の位置に位置決めされ停止している前記第1送出装置は、
前記経路に挿入されたテープ化リード部品が前記光学センサによって検出されて前記報知装置
が報知
した場合に、前記
経路に挿入されたテープ化リード部品を
位置決めされ停止している第2送出装置
が備える爪部材に係合する位置まで送出するテープフィーダ。
【請求項2】
前記テープフィーダは作業者が操作するボタンを備え、
前記第1送出装置は、
前記報知装置によって報知がされて作業者が前記ボタンを操作した場合に、前記
経路に挿入されたテープ化リード部品を前記第2送出装置に向って送出する請求項1に記載のテープフィーダ。
【請求項3】
前記第1送出装置は
、
前記
経路に挿入されたテープ化リード部品を前記第2送出装置が備える爪部材に係合する位置まで送出し、送出した前記テープ化リード部品が前記第2送出装置が備える爪部材に係合すると、前記第2送出装置は前記第2送出装置が備える爪部材に係合した前記テープ化リード部品を前記供給位置に向かって送出する請求項
1または請求項2に記載のテープフィーダ。
【請求項4】
前記第2送出装置は、
前記テープ化リード部品を前記供給位置に到着する位置まで送出すると、前記テープ化リード部品の送出を停止する請求項1ないし
請求項3のいずれか1項に記載のテープフィーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リード部品がテーピングされたテープ化リード部品を用いて部品を供給するテープフィーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テープフィーダには、下記特許文献に記載されているように、部品がテーピングされたテープ化部品を用いて部品を供給するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部品がテーピングされたテープ化部品、特に、リード部品がテーピングされたテープ化リード部品を用いて好適に部品を供給することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本明細書は、電子部品装着装置の装着台に着脱可能に位置決めして配設されているテープフィーダであって、作業者によってリード部品がテーピングされたテープ化リード部品が挿入され、前記テープ化リード部品を供給位置まで送り出すための経路と、前記経路において前記テープ化リード部品に係合して直線的にスライドすることで前記テープ化リード部品を前記供給位置まで送出する爪部材を備える第2送出装置と、前記経路において前記テープ化リード部品に係合して直線的にスライドすることで前記テープ化リード部品を前記第2送出装置に向って送出する爪部材を備える第1送出装置と、前記経路に配設され、前記テープ化リード部品に向かって光を照射してその有無を検出するものであり、前記経路において前記第1送出装置により前記第2送出装置に向って送出が可能な位置にあるテープ化リード部品であって前記第1送出装置が備える爪部材に係合した位置にあるテープ化リード部品を検出する光学センサと、前記電子部品装着装置の装着台に位置決めして装着された場合においても、前記電子部品装着装置の外部に位置している表示ランプと、前記表示ランプを点灯、消灯、あるいは点滅して報知する報知装置とを備え、所定の位置に位置決めされ停止している前記第1送出装置は、前記経路に挿入されたテープ化リード部品が前記光学センサによって検出されて前記報知装置が報知した場合に、前記経路に挿入されたテープ化リード部品を位置決めされ停止している第2送出装置が備える爪部材に係合する位置まで送出するテープフィーダを開示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、テープ化リード部品を供給位置まで送り出すための経路にセンサが配設されており、そのセンサによりテープ化リード部品が検出された場合にテープ化リード部品の検出が報知される。これにより、経路におけるテープ化リード部品の位置を認識することで、テープ化リード部品を用いて好適に部品を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】フィーダ本体を上方からの視点で示す平面図である。
【
図8】選択ボタン,AUTOボタン,表示ランプを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0009】
図1に、電子部品装着装置10を示す。電子部品装着装置10は、2台の電子部品装着機(以下、「装着機」と略す場合がある)14によって構成されている。各装着機14は、主に、装着機本体20、搬送装置22、移動装置24、装着ヘッド26、供給装置28を備えている。
【0010】
装着機本体20は、フレーム32と、そのフレーム32に上架されたビーム34とによって構成されている。搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。それら2つのコンベア装置40,42の各々は、各コンベア装置40,42に支持される回路基板を搬送する。なお、以下の説明において、回路基板の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。
【0011】
移動装置24は、XYロボット型の移動装置であり、スライダ50を任意の位置に移動させる。そして、スライダ50に、装着ヘッド26が取り付けられることで、装着ヘッド26は、フレーム32上の任意の位置に移動させられる。装着ヘッド26は、下端面に設けられた吸着ノズル60を有している。吸着ノズル60は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。
【0012】
装着ヘッド26は、回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド26の下端面には、吸着ノズル60が設けられている。吸着ノズル60は、負圧エア,正圧エア通路を介して、正負圧供給装置(図示省略)に通じている。これにより、吸着ノズル60は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。また、装着ヘッド26は、吸着ノズル60を昇降させるノズル昇降装置(図示省略)を有しており、保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。
【0013】
供給装置28は、複数のテープフィーダ68によって構成されている。それら複数のテープフィーダ68の各々は、
図2に示すように、2台のフィーダ本体70と、2本のフィーダ本体70の各々の内部にテープ化部品72をガイドするためのガイドユニット74とを備えている。フィーダ本体70は、
図3に示すように、本体ケース78を含み、その本体ケース78において、電子部品装着装置10のフレーム32の端部に設けられた装着台(
図1参照)80にワンタッチで着脱可能に位置決めして配設されている。フィーダ本体70は、テープ化部品72からラジアルリード部品82を取り外し、取り外したラジアルリード部品82を供給する装置である。
【0014】
テープ化部品72は、
図4に示すように、複数のラジアルリード部品82とキャリアテープ84とから構成されている。ラジアルリード部品82は、概して円柱状の本体86と、その本体86の底面から同じ方向に延び出す2本のリード88とを含む。そして、ラジアルリード部品82の2本のリード88が、下端部において、キャリアテープ84にテーピングされている。また、キャリアテープ84には、複数の送り穴90が等ピッチで形成されている。そして、複数のラジアルリード部品82は、送り穴90の形成ピッチと同ピッチで、キャリアテープ84にテーピングされている。
【0015】
また、フィーダ本体70は、搬送経路100と送出装置102とリード切断装置104とを有しており、それら搬送経路100と送出装置102とリード切断装置104とは、本体ケース78の内部に配設されている。なお、以下の説明において、リード切断装置104が配設されている側を前方側と記載し、その前方側と反対側を後方側と記載する場合がある。
【0016】
搬送経路100は、1対のガイドレール110により区画されている。それら1対のガイドレール110は、本体ケース78の上端面において、対向した状態で前後方向に延びるように、配設されており、1対のガイドレール110の対向する側面の間が、搬送経路100とされている。そして、1対のガイドレール110の対向する側面の間、つまり、搬送経路100に、テープ化部品72のキャリアテープ84が、キャリアテープ84の幅方向が上下方向に延びた状態、つまり、立設した状態で挿入されている。なお、キャリアテープ84が立設した状態は、キャリアテープ84とフィーダ本体70の上面とが概して直角に交差する状態であり、キャリアテープ84にテーピングされたリード88が上下方向に延びる状態である。そして、キャリアテープ84に保持されたラジアルリード部品82は、1対のガイドレール110の間から上方に延び出している。なお、搬送経路100は、フィーダ本体70の後端に開口(
図3参照)111を有しており、その開口111から搬送経路100にテープ化部品72が挿入される。
【0017】
また、送出装置102は、
図5に示すように、スライダ112と第1送出用爪部材114と第2送出用爪部材116と第1戻り防止用爪部材118と第2戻り防止用爪部材120とを含む。なお、
図5は、ガイドレール110を取り外した状態の本体ケース78を上方からの視点において示す図である。
【0018】
スライダ112は、本体ケース78の上端部において、前後方向に延びるように配設されており、本体ケース78により前後方向にスライド可能に保持されている。なお、スライダ112は、エアシリンダ113の駆動により制御可能にスライドする。また、第1送出用爪部材114と第2送出用爪部材116とは、同じ形状とされており、概してL字型をなしている。第1送出用爪部材114と第2送出用爪部材116との各々は、本体122と、本体122に対して約90度に屈曲された屈曲部124とにより構成されている。第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116は、本体122を前後方向に延ばして、屈曲部124を前方に向けた姿勢で、スライダ112に配設されている。なお、第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116は、前後方向に並んでスライダ112に配設されており、第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116の屈曲部124の先端は、同じ方向を向き、搬送経路100の内部に進入している。ちなみに、第2送出用爪部材116が、第1送出用爪部材114の前方側に配設されている。つまり、第2送出用爪部材116が前方側に配設されており、第1送出用爪部材114が後方側に配設されている。なお、第1送出用爪部材114と第2送出用爪部材116との配設ピッチは、テープ化部品72の送り穴90が形成されたピッチの整数倍である。
【0019】
また、第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116は、本体122の後方側の端部において、スライダ112により左右方向(搬送経路100の内部に屈曲部124が出入りする方向)に揺動可能に保持されている。そして、第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によって搬送経路100の内部に向って屈曲部124が入り込む方向に付勢されている。なお、屈曲部124の前方側の面は、本体122と直行する面であるが、屈曲部124の後方側の面は、本体122に近づくほど後方に向かうテーパ面である。このため、屈曲部124の前方側の面を直行面130と記載し、屈曲部124の後方側の面をテーパ面132と記載する。なお、以下の説明において、第1送出用爪部材114と第2送出用爪部材116とを纏めて、送出用爪部材114,116と記載する場合がある。
【0020】
また、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120は、送出用爪部材114,116と略同形状とされており、送出用爪部材114,116と同様に、本体136と屈曲部138とにより構成されている。第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120は、本体136を前後方向に延ばし、屈曲部138を前方に向けた姿勢で、本体ケース78の上面に配設されている。なお、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120は、搬送経路100を挟んで、送出用爪部材114,116の反対側に、前後方向に並んだ状態で配設されている。そして、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120の屈曲部138の先端は、同じ方向を向き、搬送経路100の内部に進入している。
【0021】
また、第2戻り防止用爪部材120が、第1戻り防止用爪部材118の前方側の固定的な位置に配設されており、第2送出用爪部材116よりも前方側に配設されている。つまり、第2戻り防止用爪部材120は、第2送出用爪部材116よりも前方側において、搬送経路100を挟んで、第2送出用爪部材116の反対側に配設されている。また、第1戻り防止用爪部材118は、第1送出用爪部材114よりも僅かに後方側において、搬送経路100を挟んで、第1送出用爪部材114と対向した状態で固定的な位置に配設されている。なお、第1送出用爪部材114と第1戻り防止用爪部材118との配設ピッチは、テープ化部品72の送り穴90の形成ピッチの整数倍とされており、第2送出用爪部材116と第2戻り防止用爪部材120との配設ピッチも、テープ化部品72の送り穴90の形成ピッチの整数倍とされている。
【0022】
また、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120は、本体136の後方側の端部において、本体ケース78の上面方向からの視点において左右方向(搬送経路100の内部に屈曲部138が出入りする方向)に揺動可能に保持されている。そして、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によって搬送経路100の内部に向って屈曲部が入り込む方向に付勢されている。また、第1戻り防止用爪部材118及び第2戻り防止用爪部材120においても、第1送出用爪部材114及び第2送出用爪部材116と同様に、屈曲部138の前方側の面を直行面140と記載し、屈曲部138の後方側の面をテーパ面142と記載する。なお、以下の説明において、第1戻り防止用爪部材118と第2戻り防止用爪部材120とを纏めて、戻り防止用爪部材118,120と記載する場合がある。
【0023】
このような構造により、送出装置102では、スライダ112が前後方向にスライドすることで、テープ化部品72が前方に向って送出される。詳しくは、スライダ112に配設されている送出用爪部材114,116の搬送経路に進入している屈曲部124が、搬送経路に挿入しているテープ化部品72の送り穴90に係合する。そして、スライダ112がエアシリンダ113の駆動により、前方に向かって直線的にスライドすることで、スライダ112に配設されている送出用爪部材114,116も、スライダ112とともに前方に向ってスライドする。なお、スライダ112のスライド量は、テープ化部品72の送り穴90の形成ピッチの整数倍に相当する量とされている。この際、テープ化部品72は、送り穴90に係合している屈曲部124の直行面130によって、その送り穴が前方に向かって押されることで送り穴のピッチの量が送られる。直行面130は、テープ化部品72に対して直行しているため、直行面130によって前方に向かって押される力がテープ化部品72に伝達し、テープ化部品72が前方に向かって送り出される。
【0024】
なお、搬送経路100に挿入されているテープ化部品72の送り穴90には、搬送経路100において戻り防止用爪部材118,120の屈曲部138も係合しているが、テープ化部品72が送り出される際に、その戻り防止用爪部材118,120の係合は解除される。つまり、テープ化部品72が前方に向って送り出される際に、送り穴90に係合している戻り防止用爪部材118,120の屈曲部138は、テーパ面142において、送り穴90を区画する縁部により前方に向かって押される。テーパ面142は、テープ化部品72と直行しておらず、屈曲部138の基端部、つまり、本体136に近づくほど後方に向かって傾斜している。このため、テーパ面142を前方に向かって押す力が、屈曲部138をテープ化部品72から離間させる方向の力に変換され、戻り防止用爪部材118,120がテープ化部品72から離間する方向に揺動する。これにより、テープ化部品72が前方に向ってスライドがスライドする量、前方へ送り出される際には、戻り防止用爪部材118,120のテープ化部品72の送り穴への係合が解除され、その解除された状態でテープ化部品は送られる。そして、テープ化部品の前方へのスライド量の送り出しが完了したときに、各戻り防止用爪部材は、テープ化部品の送り穴に再度係合する。
【0025】
そして、テープ化部品72の前方への送出が完了した後に、エアシリンダ113の駆動により、スライダ112は、テープ化部品を前方に送ったときのスライド量と同様の距離、後方に向かって直線的にスライドし、スライダ112に取り付けられた送出用爪部材114,116も後方にスライドする。この際、テープ化部品72は、戻り防止用爪部材118,120によって、送出方向と反対方向への戻りが防止されるとともに、送出用爪部材114,116の送り穴90への係合が解除される。
【0026】
つまり、送出用爪部材114,116が後方にスライドする際に、テープ化部品の送り穴90に係合している送出用爪部材114,116の屈曲部124は、そのテーパ面132において、送り穴90を区画する縁部を後方に向かって押す。このため、テープ化部品72には、送出方向と反対方向に戻そうとする力が伝達される。しかし各送出用爪部材が後方にスライドする際には、テープ化部品72の送り穴90には戻り防止用爪部材118,120の屈曲部138が係合しており、その屈曲部138の直行面140が、送り穴90を区画する縁部によって後方に向かって押される。このテープ化部品72の送り穴に係合している戻り防止用爪部材の直行面140は搬送経路内に挿入されているテープ化部品72の長手方向と直行した角度であるため、直行面140を押す力は左右方向に分散されない為、戻り防止用爪部材118,120は揺動しない。このため、戻り防止用爪部材118,120の送り穴90への係合は維持され、各送出用爪部材が後方にスライドするときのテープ化部品72の送出方向とは反対の方向への移動が防止される。
【0027】
また、送出用爪部材114,116の屈曲部124のテーパ面132は、本体122に近づくほど後方に向かって傾斜している。このため、搬送経路内に挿入されているテープ化部品のテープ送り穴に係合している送出用爪部材114,116が後方にスライドする際にテーパ面132が送り穴90を区画する縁部を押す力の反力が、屈曲部124をテープ化部品72から離間させる方向にも変換される。この力によって、送出用爪部材114,116がテープ化部品72から離間する方向に揺動し、送出用爪部材114,116のテープ化部品72への係合が解除される。そして、送出用爪部材114,116が後方にスライドし、テープ化部品72の送出前の位置に戻り、前方に送出した後のテープ化部品72の送り穴90に再度係合する。
【0028】
これらの構成により、テープ化部品72の送出方向とは反対の方向へ移動する戻りが防止されつつ、送出用爪部材114,116は、テープ化部品72を送出する前の位置に戻る。そして再度、エアシリンダ113が作動してスライダ112およびテープ化部品の送り穴に係合した送出用爪部材が前方にスライドすることで、テープ化部品72が前方に向って送出される。このように、エアシリンダ113の作動により、スライダ112が前後方向に、順次、スライドする毎に、テープ化部品72が、送り穴90の形成ピッチ、つまり、ラジアルリード部品82の配設ピッチに相当する量、送り出される。
【0029】
また、送出装置102によりテープ化部品72が送り出される方向であり、送出装置102の前方には、リード切断装置104が配設されている。リード切断装置104は、固定部材150と揺動部材152とを含む。固定部材150と揺動部材152とは、送出装置102の前方側において、送出装置102により送り出されたテープ化部品72のキャリアテープ84を挟んだ位置に配設されている。固定部材150は、上下方向に延びる姿勢で固定的に配設されており、固定部材の上面には固定側カッタ154が配設されている。また、揺動部材152は、キャリアテープ84を挟み、固定部材150と対向した位置に、上下方向に延びる姿勢で配設されており、揺動部材152の上面には揺動側カッタ155が配設されている。
【0030】
さらに揺動部材152は、上端を固定部材150に向かって接近・離間させるように揺動可能である。そして揺動部材152が、上端を固定部材150に接近させるように揺動することで、揺動部材152と固定部材150との間に位置するリード88が揺動側カッタ155と固定側カッタ154とにより切断される。この際、ラジアルリード部品82が、キャリアテープ84から分離し、その分離したラジアルリード部品82のリード88が、揺動部材152と固定部材150とによって挟持される。これにより、フィーダ本体70では、リード88が揺動部材152と固定部材150とによって挟持された状態で、ラジアルリード部品82が供給される。つまり、フィーダ本体70では、リード切断装置104の上端が部品供給位置となっている。また、送出装置102の爪部材のうちの最下流側に位置する防止用爪部材120、つまり、供給位置に最も近い位置にある防止用爪部材120は、リード切断装置104より後方、つまり、上流側に配設されている。このため、供給位置のテープ化部品72と送出装置102とは係合しておらず、供給位置におけるテープ化部品72は、後方から送出装置に押し出されて送り出されている。
【0031】
なお、部品供給位置、つまり、固定部材150と揺動部材152とによってテープ化部品72のリード88が切断される位置に、テープ化部品72を検出するための検出センサ156が配設されている。検出センサ156は、透過式の光学センサであり、投光部157と受光部158とにより構成されている。投光部157と受光部158とは、搬送経路100を挟んで対向した状態で配設されている。このため、搬送経路100にテープ化部品72が無い場合には、投光部157から照射された光が、受光部158により受光される。一方、搬送経路100にテープ化部品72がある場合には、テープ化部品72に、投光部157から照射された光が遮られることで、検出センサ156により、投光部157と受光部158との間にテープ化部品72が存在することが検出される。これにより、検出センサ156は、供給位置にテープ化部品72があるか否か、つまり、供給位置までテープ化部品72が送り出されているか否かを検出することが可能とされている。
【0032】
また、ガイドユニット74は、
図6に示すように、2台のガイド機構160を備えた構成であり、それら2台のガイド機構160は、Y方向に延びる姿勢で、X方向に並んで配設されている。1台のガイド機構160は、1台のフィーダ本体70に対応しており、対応するフィーダ本体70に供給するテープ化部品72をガイドするユニットである。つまり、1台のガイドユニット74が、2台のフィーダ本体70の後端部に作業者が工具を用いることなくワンタッチで固定的に位置決めされ連結される。なお、ガイドユニット74のフィーダ本体70に連結される側を、前方側と記載し、その前方側と反対側を後方側と記載する。
【0033】
各ガイド機構160は、
図7に示すように、ガイドフレーム162と、送出機構164とを有している。ガイドフレーム162は、1対の側壁170,172と、底板176とにより構成されている。1対の側壁170,172は、立設した状態で、所定の寸法(テープ化部品のキャリアテープとキャリアテープに貼着されたリードがガイドされる数mm程度)を隔てて対向しており、Y方向に延びる姿勢で配設されている。そして、1対の側壁170,172の間が、下端部において底板176により塞がれている。
【0034】
なお、2台のガイド機構160のガイドフレーム162は、
図6に示すように、前端部において、ブラケット178によって一体化されている。そして、ブラケット178が、2台のフィーダ本体70の後端部のボルトに連結用のダルマ穴を、位置決めピンに位置決め溝を嵌合させ、嵌合させたボルトを締めることで、ガイドユニット74が2台のフィーダ本体70の後端部に連結される。また、ガイドユニット74が2台のフィーダ本体70の後端部に位置決めされ連結されると、ガイド機構160のガイドフレーム162の先端部が、そのガイド機構160に対応するフィーダ本体70の後端の開口111と向かい合う。
【0035】
また、送出機構164は、
図7に示すように、固定ブラケット180と、スライドブラケット182と、戻り防止用爪部材184と、送出用爪部材186とを含む。固定ブラケット180は、1対の側壁170,172の一方の側壁170に、Y方向に延びる姿勢で固定されている。一方、スライドブラケット182は、1対の側壁170,172の他方の側壁172に、Y方向に延びる姿勢で、Y方向にスライド可能に配設されている。そして、スライドブラケット182の後端部には、上方に向かって延び出す送出用ハンドル188が固定されており、作業者が送出用ハンドル188を前後方向に移動させることで、スライドブラケット182が側壁172に沿って直線的にスライドする。なお、スライドブラケット182は、固定ブラケット180と対向する位置から前方側を前端とし、固定ブラケット180と対向する位置から後方側を後端とする範囲でスライドする。
【0036】
また、戻り防止用爪部材184は、概してL字型をなし、本体190と、本体190に対して約90度に屈曲された屈曲部192とにより構成されている。戻り防止用爪部材184は、本体190を前後方向に延ばして、屈曲部192を前方に向けた姿勢で、固定ブラケット180に配設されている。なお、戻り防止用爪部材184は、屈曲部192の先端が側壁170に向いている。
【0037】
また、戻り防止用爪部材184は、本体190の後方側の端部において、固定ブラケット180により左右方向(ガイドフレーム162の内部に屈曲部192が出入りする方向)に揺動可能に保持されており、圧縮コイルスプリング194によって側壁170に接近する方向に付勢されている。そして、側壁170には、戻り防止用爪部材184の屈曲部192と対向する位置に、スリット195が形成されており、圧縮コイルスプリング194により付勢された戻り防止用爪部材184の屈曲部192が、スリット195を介して、ガイドフレーム162の内部、つまり、1対の側壁170,172の間に進入している。
【0038】
なお、ガイドフレーム162の内部に進入する戻り防止用爪部材184の屈曲部192の前方側の面は、本体190とは直行した面であるが、屈曲部192の後方側の面は、本体190に近づくほど後方に向かうテーパ面である。このため、屈曲部192の前方側の面を直行面196と記載し、屈曲部192の後方側の面をテーパ面198と記載する。
【0039】
また、送出用爪部材186は、戻り防止用爪部材184と略同形状とされており、戻り防止用爪部材184と同様に、本体200と屈曲部202とにより構成されている。送出用爪部材186は、本体200を前後方向に延ばし、屈曲部202を前方に向けた姿勢で、スライドブラケット182に配設されている。なお、送出用爪部材186は、屈曲部202の先端が側壁172に向いている。また、送出用爪部材186は、防止用爪部材184の後方側に配設されており、送出用爪部材186と防止用爪部材184との配設ピッチは、テープ化部品72に形成された送り穴90のピッチと同じにされている。
【0040】
また、送出用爪部材186は、本体200の後方側の端部において、スライドブラケット182に左右方向(ガイドフレーム162の内部に屈曲部202が出入りする方向)に揺動可能に取り付けられているとともに、圧縮コイルスプリング204によって側壁172に接近する方向に付勢されている。そして、側壁172には、送出用爪部材186の屈曲部202と対向する位置に、スリット205が形成されており、圧縮コイルスプリング204により付勢された送出用爪部材186の屈曲部202が、スリット205を介して、ガイドフレーム162の内部に進入している。
【0041】
なお、ガイドフレーム162の内部に進入する送出用爪部材186の屈曲部202の前方側の面は、本体200とは直行した面であるが、屈曲部202の後方側の面は、本体200に近づくほど後方に向かうテーパ面である。このため、屈曲部202の前方側の面を直行面206と記載し、屈曲部202の後方側の面をテーパ面208と記載する。
【0042】
また、ガイドユニット74の下方には、
図2に示すように、ストッカー220が配設されている。ストッカー220は、概して細長形状の箱型をなし、上面が開口している。ストッカー220の内部には、2本のテープ化部品72が折り畳まれた状態で収納されており、そのひとつのストッカー220からテープ化部品72それぞれの一端が引っ張り出され、それら一端がそれぞれのガイド機構160のガイドフレーム162の内部、つまり、1対の側壁170,172の間に挿入される。そして、1対の側壁170,172の間において、テープ化部品72のキャリアテープ84が、立設した姿勢で収容される。この収容されたキャリアテープ84にテーピングされたラジアルリード部品82は、側壁170,172の上端から上方に向かって延び出した状態である。なお、テープ化部品72が立設した状態とは、キャリアテープ84がガイドフレーム162の底板176に対して直交する方向に立設した状態であり、キャリアテープ84にテーピングされたリード88は上下方向に延び出した状態である。また、1対の側壁170,172の間に収容されたテープ化部品72の送り穴90には、送出用爪部材186及び戻り防止用爪部材184が係合する。そして作業者が、送出用ハンドル188を保持して送出用爪部材186を前後方向にスライドさせることで、1対の側壁の間に収容されたテープ化部品72がフィーダ本体70の内部に向かって送り出され、フィーダ本体70にセットされる。
【0043】
詳しくは、1対の側壁170,172の間に挿入されたテープ化部品72のキャリアテープ84の送り穴90に、スリット205を介して送出用爪部材186の屈曲部202の先端が係合する。また、送出用爪部材186が係合している送り穴90の前方側に位置する送り穴90に、スリット195を介して戻り防止用爪部材184の屈曲部192の先端が係合する。つまり、テープ化部品72の2つの送り穴90に、送出用爪部材186及び戻り防止用爪部材184が係合する。
【0044】
そして、テープ化部品72の2つの送り穴90に送出用爪部材186及び戻り防止用爪部材184が係合した状態で、作業者が送出用ハンドル188を前方へスライドさせると、スライドブラケット182が前方に向かって直線的にスライドする。したがってスライドブラケット182に配設されている送出用爪部材186も、前方に向かって直線的にスライドすることで、テープ化部品72は、送出用爪部材186の屈曲部192の直行面196によって前方に向かって押される。直行面196は、1対の側壁に収容されたテープ化部品72の長手方向に対して直行しているため、直行面196によって前方に向かって押される力がテープ化部品72に作用することで、テープ化部品72は前方に向かって送り出される。
【0045】
なお、送出用爪部材186のスライドによって前方に向かって送り出されるテープ化部品72の送り穴90には、戻り防止用爪部材184も係合しているが、テープ化部品72が送出用爪部材によって送り出される際には、戻り防止用爪部材184の係合は解除される。詳しくは、テープ化部品72が送出用爪部材によって送り出される際には、送り穴90に係合している戻り防止用爪部材184の屈曲部192のテーパ面19は、係合した送り穴90を区画する縁部により前方に向かって押される。テーパ面198は、1対の側壁の間に収容されたテープ化部品72とは直行しておらず、屈曲部192の基端部、つまり、本体190に近づくほど後方に向かって傾斜している。したがって、テープ化部品の移動するときに、係合した送り穴を区画する縁部がテーパ面198を前方に向かって押す力が、屈曲部192をテープ化部品72から離間させる方向の力に作用することで、戻り防止用爪部材184は、圧縮コイルスプリング194の弾性力に抗して、テープ化部品72から離間する方向に揺動する。これにより、テープ化部品72が送出用爪部材186のスライドにより前方に向かって送り出される際に、戻り防止用爪部材184のテープ化部品72への係合は解除される。
【0046】
このように、作業者が送出用ハンドル188を操作することで、スライドブラケット182が前方に向かってスライドし、テープ化部品72がガイドフレーム162の内部において前方に向かって送り出される。そして、スライドブラケット182をスライド可能な範囲の前端であるキャリアテープの送り穴のピッチの距離だけスライドさせ、その位置でテープ化部品72の送り出しを停止させる。この際に、送り出しが停止したテープ化部品72の次の送り穴90と、戻り防止用爪部材184の屈曲部192の先端とが対向する。このため、送り出しが停止したテープ化部品72のその送り穴90に、戻り防止用爪部材184の屈曲部192が、圧縮コイルスプリング194の弾性力によって係合する。つまり、送出用爪部材186のスライドによるテープ化部品72の所定の距離の送り出しが完了すると、テープ化部品72の2つの送り穴90に、送出用爪部材186及び戻り防止用爪部材184が係合した状態となる。
【0047】
続いて、スライドブラケット182をスライド可能な範囲の前端までスライドさせた後に、作業者が、送出用ハンドル188を後方へ操作して、スライドブラケット182を後方に向かって直線的にスライドさせる。この際、テープ化部品72は、戻り防止用爪部材184によって、送出方向とは反対の方向に移動することなく、送出用爪部材186の送り穴90への係合は解除される。
【0048】
詳しくは、送出用爪部材186が後方に向かってスライドする際に、キャリアテープの送り穴90に係合している送出用爪部材186の屈曲部202のテーパ面208が、送り穴90を区画する縁部を後方に向かって押す。このため、テープ化部品72には、その送出方向とは反対の方向に移動させようとする力が伝達される。
【0049】
この際、戻り防止用爪部材184の屈曲部192はキャリアテープの送り穴90に係合しており、その屈曲部192の直行面196が、送り穴90を区画する縁部によって後方に向かって押される。しかしながら、直行面196は1対の側壁の間に収容されたテープ化部品72の送り方向とは直行しており、直行面196を押す力が左右方向には分散されない為に、戻り防止用爪部材184は揺動しない。このため、送出用爪部材186を後方に向かってスライドさせる時にも、戻り防止用爪部材184のキャリアテープの送り穴90への係合は維持される為に、テープ化部品72が、その送出方向とは反対の方向へ移動することは防止される。
【0050】
また、送出用爪部材186の屈曲部202のテーパ面208は、本体200に近づくほど後方に向かって傾斜している。このために、送出用爪部材186が後方にスライドするときにテーパ面208が送り穴90を区画する縁部を押す力は、屈曲部202をテープ化部品72から離間させる方向に作用する。この力によって、送出用爪部材186はテープ化部品72から離間する方向に揺動することで、送出用爪部材186の送り穴90への係合が解除される。そして、送出用爪部材186がスライド可能な範囲の後端であるキャリアテープの送り穴のピッチの距離だけスライドすることで、送出後のテープ化部品72の送り穴90に再度、係合する。
【0051】
このように、テープ化部品72を、その送出する方向とは反対の方向へ移動することが防止されつつ、送出用爪部材186は、テープ化部品72を送出する前の位置に戻される。そして、再度、送出用ハンドル188が、上記手順と同様に前方向に操作されることで、テープ化部品72が前方に向かって送り出される。このように、送出用ハンドル188が、前後方向に一往復、操作される毎に、テープ化部品72が、スライドブラケット182の前方向にスライドする量、送り出される。これにより、作業者は、送出用ハンドル188を前後方向に操作することで、フィーダ本体70の開口111から、テープ化部品72を搬送経路100の内部に進入させ、フィーダ本体70の内部に送り出すことができる。
【0052】
そして、送り出されたテープ化部品72のキャリアテープの送り穴が、フィーダ本体70の搬送経路100における第1送出用爪部材114及び第1戻り防止用爪部材118に係合させる位置まで送り出せれば、送出装置のエアシリンダ113により第1送出用爪部材114及び第1戻り防止用爪部材118に係合したテープ化部品72を供給位置まで搬送することができる。このため、
図5に示すように、フィーダ本体70の上端面には、第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118の前方側に矢印マーク230が記されている。矢印マーク230は、第1送出用爪部材114及び第1戻り防止用爪部材118がテープ化部品72の送り穴90に係合することが可能となる搬送経路におけるテープ化部品72の挿入位置の目安であり、矢印マーク230は、テープ化部品を供給位置に送る前であって、位置決めされ停止した第1送出用爪部材114が備える屈曲部124の前端の位置から前方側に僅かな距離、例えば、少なくともキャリアテープに形成された送り穴の1ピッチ程度、離れた位置に記されている。そして、その矢印マーク230を目印として、作業者は、ガイドユニット74の送出用ハンドル188を操作する。つまり、作業者は送出用ハンドル188を操作して、テープ化部品72をフィーダ本体70の搬送経路100の内部に送り出すと、搬送経路100の上端部から露出しているラジアルリード部品82を目視にて確認しながら、送出用ハンドル188を継続して操作する。そして、先頭のラジアルリード部品82が矢印マーク230に到達したタイミングで、作業者は送出用ハンドル188の操作を止める。この時、テープ化部品72は少なくとも矢印マーク230まで送り出されており、そのキャリアテープは第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118を通過していることから、送り出されたテープ化部品72の送り穴90には、第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118が係合する。
【0053】
また、フィーダ本体70の後端部には、
図2及び
図3に示すように、フィーダ本体70を把持するためのハンドル240が設けられており、そのハンドル240の上面側には、
図8に示すように、AUTOボタン250が配設されている。AUTOボタン250は、送出装置102を作動させるためのボタンであり、AUTOボタン250に触れることで送出装置102のエアシリンダ113が作動し、テープ化部品72が自動で供給位置まで送り出される。つまり、AUTOボタン250が操作されると、エアシリンダ113が作動し、スライダ112およびスライダ112に配設されている送出用爪部材114,116が前後方向にスライドし、上述したように、テープ化部品72が供給位置に向って送り出される。また、供給位置には、検出センサ156が配設されており、供給位置に到着したテープ化部品72が検出される。供給位置まで送り出されたテープ化部品72が検出センサ156によって検出されると、送出装置102の作動が停止することでテープ化部品72の送り出しが停止する。そして供給位置でテープ化部品72が検出されると、リード切断装置104が作動し、供給位置においてキャリアテープから切り離されたラジアルリード部品82が供給される。
【0054】
このように、作業者はテープフィーダにテープ化リード部品をセットするために、まず、ガイドユニット74の送出用ハンドル188を作動させながら、搬送経路100のテープ化部品72を目視で確認しつつ、テープ化部品72を矢印マーク230まで送り出す。そして作業者が、搬送経路の矢印マークまでテープ化部品が達したことを確認したのちに、AUTOボタン250を操作することで、そのテープ化部品72は送出装置102の作動により供給位置まで搬送され、搬送されたテープ化部品からラジアルリード部品82が供給位置で電子部品装着装置の作業ヘッドに供給される。ただし、フィーダ本体70に記されている矢印マーク230は、フィーダ本体70が電子部品装着装置10の装着台80の所定位置に位置決めして装着されると、電子部品装着装置10が備えるカバーの内部に入り込んだ位置にくるため、作業者は矢印マーク230を目視にて非常に確認し難い。
【0055】
このため、送出用ハンドル188の操作によりテープ化部品72が搬送経路100の内部に送り出すときに、テープ化部品72が矢印マーク230の位置まで送り出されていないにも拘わらず、作業者は、送出用ハンドル188の操作を止めて、AUTOボタン250を操作してしまう場合がある。つまり、作業者は矢印マーク230の確認がし難いため、テープ化部品72が矢印マーク230の位置まで送り出されていないにも拘わらず、テープ化部品72が矢印マーク230まで送り出されたと誤認して、AUTOボタン250を操作してしまう場合がある。このような場合には、テープ化部品72のキャリアテープの送り穴90には、第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118は係合してはいない場合があり、このような場合には、AUTOボタン250を操作して送出装置102を作動させても、テープ化部品72は供給位置に向って送り出されることがない。
【0056】
一方で、送出用ハンドル188の操作によりテープ化部品72が搬送経路100の内部に送り出すときに、テープ化部品72が矢印マーク230の位置まで送り出されているにも拘わらず、作業者が送出用ハンドル188の操作を止めず、継続して送出用ハンドル188を操作してしまう場合がある。つまり、作業者は矢印マーク230の確認がし難いため、テープ化部品72が矢印マーク230の位置まで送り出されているにも拘わらず、テープ化部品72が矢印マーク230まで送り出されていないと誤認して、更にテープ化部品72を搬送経路100の内部に送り出そうとする場合がある。このような場合には、矢印マーク230まで送り出されたテープ化部品72の送り穴90に第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118が係合した状態から、更に作業者が送出用ハンドル188を操作することで、テープ化部品72が搬送経路100の更に内部に送り出される。この際、送出装置102は作動してはいないため、停止している第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118に係合しているテープ化部品72が更に後方から送り出されることで、搬送経路100の内部において詰まる虞がある。
【0057】
このような課題を鑑みて、フィーダ本体70には、テープ化部品72が、送出装置102の第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118に係合した位置まで送られたことを検出するための検出センサ260が設けられている。詳しくは、送出用ハンドル188を操作して送出したテープ化部品のキャリアテープの送り穴が、第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118に係合した位置であることを示す矢印マーク230と同じ位置に、検出センサ260が配設されている。検出センサ260は、検出センサ156と同様に、透過式の光学センサであり、投光部262と受光部264とにより構成されている。投光部262と受光部264とは、矢印マーク230の下方において、搬送経路100を挟んで対向した状態で配設されている。このため、搬送経路100における矢印マークが示した位置にテープ化部品72が無い場合には、投光部262から照射された光が、受光部264により受光される。一方、搬送経路100における矢印マークが示した位置にテープ化部品72がある場合には、そのテープ化部品72によって、投光部262から照射された光が遮られることで、検出センサ260によってテープ化部品72が存在することが検出される。これにより、検出センサ260は、矢印マーク230が示す位置までテープ化部品72が送り出されているか否か、つまり、送出用ハンドル188を操作して送出されたテープ化部品72が送出装置102の第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118に係合しているか否かを検出することができる。
【0058】
またハンドル240の上面には、
図8に示すように、AUTOボタン250の隣に、表示ランプ252が配設されている。表示ランプ252は、検出センサ260によりテープ化部品72が検出されていない場合には消灯しており、検出センサ260によりテープ化部品72が検出された場合には、点灯する。つまり表示ランプは検出センサ260がテープ化部品72を検出すると点灯する。つまり表示ランプ252は、テープ化部品72が矢印マーク230まで送り出されていない場合には消灯しており、テープ化部品72が矢印マーク230まで送り出された場合には、検出センサ260から信号が出力され点灯する。また、フィーダ本体70のハンドル240は、フィーダ本体70が電子部品装着装置10の装着台80に位置決めして装着された場合においても、電子部品装着装置10が備えるカバーの外部に位置するため、そのハンドル240の上面に配設された表示ランプ252も同様に、作業者の視認は容易である。このため、作業者は、電子部品装着装置10が備えるカバーの内部に位置して目視が難しい矢印マーク230の代わりに、電子部品装着装置10の外部に位置している表示ランプ252を確認しつつ送出用ハンドル188を作動させることが出来、テープ化部品72を適切に矢印マーク230が示す適切な送り出し位置まで送り出すことができる。
【0059】
つまり作業者は、送出用ハンドル188を操作してテープ化部品72をフィーダ本体70の搬送経路100の内部に送り出す場合に、表示ランプ252を目視しながら、送出用ハンドル188を操作する。そして表示ランプ252が点灯したタイミングで、作業者は、送出用ハンドル188の操作を中止してテープ化部品の送り出しを止める。この状態における矢印マーク230が示す適切な送り出し位置まで送り出され停止したテープ化部品72の送り穴90には、第1送出用爪部材114及び防止用爪部材118が係合する。そして、作業者が、表示ランプが点灯しテープ化部品の送りを停止したのちに、AUTOボタン250を操作することで、送出装置102が作動して停止していたテープ化部品72が供給位置まで送り出される。このように、テープフィーダ68は、矢印マーク230が示す適切な送り出し位置までテープ化部品72が送り出されたことを検出する検出センサ260と、検出センサ260のテープ化部品72の検出を報知する表示ランプ252とを備えることで、テープ化部品72を適切に部品供給位置まで送り出すことができる。
【0060】
またテープフィーダ68は、作業者が送出用ハンドル188を操作することでテープ化部品72を矢印マーク230が示す適切な送り出し位置まで送り出した後に、作業者が、AUTOボタン250を操作することなく、送出装置102を自動で作動させ、テープ化部品72を供給位置まで送り出すことが可能である。詳しくは、フィーダ本体70のハンドル240の上面には、
図8に示すように、AUTOボタン250及び表示ランプ252と並んで選択ボタン254も配置されている。選択ボタン254は、全自動送出モードと半自動送出モードとの何れかのモードを選択するボタンであり、例えば、選択ボタン254を1回押下することで、半自動送出モードが選択され、更に選択ボタン254を1回押下することで、全自動送出モードが選択できる。
【0061】
半自動送出モードは、作業者が送出用ハンドル188を操作しテープ化部品72を送り、表示ランプ252が点灯したことを確認してAUTOボタン250を操作すると送出装置102が作動し、テープ化部品72を供給位置まで送り出す送出モードである。つまり、選択ボタン254で半自動送出モードが選択されると、作業者は、表示ランプ252が点灯するまで送出用ハンドル188を操作し、表示ランプ252が点灯した場合に、作業者は送出用ハンドル188の操作を中止してAUTOボタン250を操作する。これら操作により、テープ化部品72は供給位置まで送り出される。
【0062】
一方で全自動送出モードは、作業者が送出用ハンドル188を操作しテープ化部品72を矢印マークが示す適切な送り出し位置まで送ると、作業者のAUTOボタン250の操作がなくとも送出装置102が自動で作動して、テープ化部品72を供給位置まで送り出す送出モードである。つまり、選択ボタン254で全自動送出モードが選択されると、半自動送出モードが選択されている場合と同様に、作業者は、表示ランプ252が点灯するまで送出用ハンドル188を操作してテープ化部品を送出し、表示ランプ252が点灯した場合に、送出用ハンドル188の操作を中止する。この全自動送出モードが選択されている場合には、検出センサ260は、テープ化部品72を検出して表示ランプ252を点灯させるための信号だけではなく、送出装置102を作動させるための信号をも出力する。この信号により、表示ランプ252が点灯した場合にAUTOボタン250が操作されなくとも、送出装置102は検出センサが検出したテープ化部品72を供給位置まで送り出す。
【0063】
また全自動送出モードにおいても、テープ化部品72が矢印マーク230が示す適切な送り出し位置まで送り出されたタイミングで、表示ランプ252は点灯する。つまり、送出装置102が自動で作動してテープ化部品72を供給位置まで送る前に、表示ランプ252は点灯する。よって作業者は、送出装置102が自動で作動する前に、表示ランプ252が点灯することでテープ化部品が送出装置102により送り出されることを視認することができるため、作業者自らの安全を担保することができる。
【0064】
なお、テープフィーダ68は、テープフィーダの一例である。テープ化部品72は、テープ化リード部品の一例である。ラジアルリード部品82は、リード部品の一例である。搬送経路100は、経路の一例である。送出装置102は、第1送出装置の一例である。表示ランプ252は、報知装置の一例である。検出センサ260は、センサの一例である。
【0065】
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、テープフィーダ68、つまり、ラジアルフィーダに本発明が採用されているが、ラジアルフィーダ以外のテープフィーダを採用することが可能である。具体的には、例えば、アキシャルリード部品がテーピングされたテープ化部品を用いて部品を供給するアキシャルフィーダなどに本発明を採用することもできる。
【0066】
また上記実施例では、作業者が、ガイドユニット74の送出用ハンドル188を操作することで、検出センサ260がテープ化部品を検出する位置までテープ化部品72を送り出しているが、ガイドユニット74等を用いることなく、作業者が、検出センサ260がテープ化部品を検出する位置までテープ化部品72を挿入してもよい。つまり作業者が、フィーダ本体70の開口111からテープ化部品72を挿入して、そのテープ化部品72を検出センサ260がテープ化部品を検出する位置までテープ化部品72を挿入してもよい。
【0067】
またガイドユニット74に、検出センサ260と同じ構造の検出センサを配設してもよい。例えば、ガイドユニット74における送出機構164の防止用爪部材184及び送出用爪部材186の配設位置、若しくは、その配設位置より前方側であり、ガイドユニットにおける送出機構の各爪部材が係合した状態であるテープ化部品の先端が検出可能な位置に、検出センサを配設してもよい。そして、配設した検出センサがテープ化部品72を検出した場合には、表示ランプ252を点灯させる。これにより、ガイドユニット74に挿入されたテープ化部品72に防止用爪部材184及び送出用爪部材186が係合していること、延いては当該テープ化部品が送出機構で前方に送出できる状態であることを好適に認識することができる。
【0068】
また、上記実施例では、テープ化部品72のキャリアテープに送出用爪部材を係合させて、テープ化部品72を送出しているが、テープ化部品にテーピングされたリード部品のリード,あるいはリード部品の本体等に、送出用爪部材を係合させて、テープ化部品72を送出してもよい。また、送出用爪部材114等の形状が爪形状には限定されず、他の形状の部材でテープ化部品72が送り出されてもよい。例えば、1対のローラ等でテープ化部品72を挟持させ、それらのローラを回転させてテープ化部品72を送り出してもよい。
【0069】
また上記実施例では、投光部262と受光部264で構成される検出センサ260、所謂、透過式の光センサを採用しているが、他の方式のセンサ、例えば、限定反射式の光センサや電磁式センサ等を採用してもよい。また上記実施例では、矢印マーク230が示す適切な送り出し位置に一対の検出センサ260を配設しているが、矢印マーク230の周囲に複数の検出センサを配設してテープ化部品を検出してもよい。このように、複数の検出センサを矢印マーク230の近傍に所定の間隔を空けて配設した場合には、それら複数の検出センサの全ての検出結果に基づいて、テープ化部品72が矢印マーク230が示す適切な送り出し位置に有るか無いかを検出してもよく、複数の検出センサのうちの任意の検出センサの検出結果に基づいて、それら位置におけるテープ化部品72の有無を検出してもよい。また上記実施例では、1台のフィーダ本体70に1対の検出センサ260を配設しているが、複数台のフィーダ本体70に1対の検出センサ260を配設してもよい。この場合には、複数のフィーダ本体70の各々が並列に位置決めして着脱可能に配設されていれば、1対の検出センサによって各々のフィーダ本体70におけるテープ化部品72の有無を検出することができる。
【0070】
また上記実施例では、検出センサ260によってテープ化部品72が検出された場合には、表示ランプ252が点灯して報知されているが、表示ランプ252が消灯,あるいは点滅することでテープ化部品72の検出を報知してもよい。また、光による報知にも限定することなく、音,振動,画面表示などにより、テープ化部品72の検出を報知してもよい。さらに言えば、テープ化部品72を検出した信号が、検出センサ260から、テープフィーダ68とは異なる装置,例えば、電子部品装着装置10,電子部品装着装置10の制御装置,電子部品装着装置10を含む複数の装置を統括的に管理する管理装置等に出力されることで、それらの装置がテープ化部品72の検出を報知してもよい。
【0071】
また上記実施例では、検出センサ260が、テープ化部品を供給位置まで送る前の所定位置に位置決めされ停止している第1送出用爪部材114の位置まで送り出されたテープ化部品72を検出しているが、テープ化部品を供給位置まで送る前の所定位置とは異なる所定の位置まで送り出されたテープ化部品72を検出してもよい。ただし、このような場合には、第1送出用爪部材114が、その異なる所定の位置まで移動する必要がある。例えば、第1送出用爪部材114がテープ化部品を供給位置まで送る前の所定位置に位置決めされ停止していない場合には、その異なる所定の位置まで送り出されたテープ化部品72を供給位置まで送るために、その異なる所定の位置まで第1送出用爪部材114を移動させキャリアテープの送り穴に係合させて、第1送出用爪部材114が供給位置の方向に係合したテープ化部品72を送り出してもよい。
【0072】
また上記実施例では、送出装置102を作動させ、テープ化部品72を供給位置まで送り出すためのAUTOボタン250はフィーダ本体70が備えているが、ガイドユニット74,電子部品装着装置10,携帯端末などがAUTOボタン250を備え、そのボタンを操作することでテープフィーダが備える送出装置を操作してもよい。
【0073】
また上記実施例では、手動でガイドユニット74の送出用ハンドル188を操作してテープ化部品72を送り出しているが、自動でテープ化部品72を送り出すように構成されてもよい。つまり、テープ化部品のオートローディング機能を有するガイドユニットを採用してもよい。例えば、ガイドユニット74の送出機構164のスライドブラケット182を電磁モータやシリンダなどの駆動源を用いて自動で作動するようにする。そして、送出機構164の戻り防止用爪部材184及び送出用爪部材186の配設位置、若しくは、その配設位置より僅かに前方側の位置に、フィーダ本体に配設された検出センサ260と同じように検出センサを配設する。つまり、テープ化部品72がガイドフレームの防止用爪部材184及び送出用爪部材186によって送出が可能な位置に挿入されたことを検出できるように、検出センサを追加して配設する。そして、作業者がガイドユニット74のガイドフレーム162にテープ化部品72を挿入した場合に、追加した検出センサがテープ化部品72を検出すると表示ランプ252が点灯する。そして作業者がAUTOボタン250を操作すると、スライドブラケット182が駆動源の作動によってスライドし、ガイドフレームに挿入したテープ化部品72はフィーダ本体70の内部に向って送り出される。そして、フィーダ本体70の内部に向って送り出されたテープ化部品72が、送出装置102の作動により供給位置まで送り出される。このように、ガイドユニット74のスライドブラケット182を作動させる駆動源と、テープ化部品72が送出用爪部材186が送出可能な位置まで挿入されたことを検出するための検出装置を配設することで、オートローディング機能を有するテープフィーダとなる。なおオートローディング機能とは、テープ化部品の一端をテープフィーダに所定の長さ挿入すると、テープフィーダが部品を供給する供給位置まで、その挿入したテープ化部品を自動で送り出す機能である。テープフィーダに挿入するテープ化部品の所定の長さとは、検出センサが検出できる距離であればよく、更には、挿入したテープ化部品がテープフィーダから抜け落ちない距離であれば良い。ちなみに、このように構成されたテープフィーダでは、ガイドユニット74の送出機構164が第1送出装置の一例として機能し、フィーダ本体70の送出装置102が第2送出装置の一例として機能する。つまり、ガイドユニット74の送出機構164がテープ化部品72を送出装置102に向って送り出す装置として機能し、フィーダ本体70の送出装置102がテープ化部品72を供給位置まで送り出す装置として機能する。また上記実施例のように、2つのテープフィーダに対してテープ化部品を供給するためのガイドユニットはひとつであっても良いし、それぞれのテープフィーダにあっても良い。また上記実施例のように、フィーダ本体とガイドユニットは着脱可能で別体であっても良いし、ひとつのテープフィーダとして、一体的に構成されたものであっても良い。また、送出機構164の駆動源と送出装置102の駆動源とは同じであってもよく、異なっていてもよい。更には、送出機構あるいは送出装置のいずれかを省略して、ひとつのテープ化部品を送るための機構で、テープフィーダに挿入されたテープ化部品を供給位置まで送出するものであっても良い。
【符号の説明】
【0074】
70:テープフィーダ 72:テープ化部品(テープ化リード部品) 82:ラジアルリード部品(リード部品) 100:搬送経路(経路) 102:送出装置(第1送出装置)(第2送出装置) 164:送出機構(第1送出装置) 252:表示ランプ(報知装置) 260:検出センサ(センサ)