(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-13
(45)【発行日】2023-11-21
(54)【発明の名称】無線リソース管理測定方法、端末機器とネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20231114BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231114BHJP
H04W 68/02 20090101ALI20231114BHJP
H04W 76/28 20180101ALI20231114BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W24/10
H04W68/02
H04W76/28
(21)【出願番号】P 2022564375
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(86)【国際出願番号】 CN2021088610
(87)【国際公開番号】W WO2021213423
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】202010334418.1
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲ヤン▼良
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
(72)【発明者】
【氏名】魏 旭昇
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-523426(JP,A)
【文献】国際公開第2019/199391(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0360537(US,A1)
【文献】国際公開第2016/136958(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リソース管理RRM測定方法であって、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を取得することと、
前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、拡張不連続受信eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信することとを含む、無線リソース管理RRM測定方法。
【請求項2】
eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信することは、
前記eDRX周期が到来する前に前記同一周波数セルのRRM測定を開始し、在圏セルを発見することと、
前記eDRX周期が到来した時に、前記在圏セルが一つのページングモニタリング時間ウィンドウPTW内に送信したPagingを受信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報は、システム情報によって指示され、前記指示情報は、次回eDRX周期が到来する前の前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記指示情報がシステム情報によって指示されることは、
前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
前記システム情報における、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するための第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示することと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記指示情報は、非アクセス層NASメッセージによって指示され、
前記NASメッセージには、一つの追跡領域内の各セル内の前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するためのセルリストが運ばれている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記セルリストには一つ又は複数のセルの識別子情報が含まれ、そのうち、
前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入る前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は、
前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、前記第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記指示情報が前記第二種類のRRM測定行為を指示する場合、システム情報におけるDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことをさらに含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことは、
前記DRXパラメータにより指示されるPaging周期に従い、RRM測定を行うこと、又は
前記システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータにより指示されるDRX周期が第一の値以下である場合、第二の値に従ってRRM測定を行うこと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の値は、1.28sであり、前記第二の値は、0.32sである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
RRM測定指示方法であって、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信すること
と、
前記指示情報を送信することにより、前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、端末機器が、拡張不連続受信eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信するようにすることと、を含む、RRM測定指示方法。
【請求項11】
指示情報を送信することは、
システム情報を送信し、前記システム情報によって前記指示情報を指示することを含み、そのうち、前記指示情報は、次回eDRX周期が到来する前の端末機器のRRM測定行為タイプを指示し、
前記システム情報によって前記指示情報を指示することは、
前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
前記システム情報における、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するための第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示することと、のうちの少なくとも一つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
指示情報を送信することは、
前記指示情報を指示するためのNASメッセージを送信することを含み、
前記NASメッセージには、セルリストが運ばれ、前記セルリストは、一つの追跡領域内の各セル内における前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記セルリストには一つ又は複数のセルの識別子情報が含まれ、そのうち、
前記セルリストは、前記端末機器が前記一つ又は複数のセルに入る前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は
前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、前記第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
RRM測定装置であって、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するためのネットワークの指示情報を取得するための取得モジュールと、
前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信するための測定モジュールとを含む、RRM測定装置。
【請求項15】
RRM測定指示装置であって、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信するための送信モジュールを含
み、
前記送信モジュールは、前記指示情報を送信することにより、前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、端末機器が、拡張不連続受信eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信するようにする、RRM測定指示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年04月24日に中国特許局に提出され、出願番号が202010334418.1であり、発明名称が「無線リソース管理測定方法、端末機器とネットワーク機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願の内容の全ては、参照によって本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信分野に関し、特に無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)測定方法、端末機器とネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)に対し、ネットワーク側は、システムメッセージ内でDRXの周期(paging Cycle)を配置する。例えば、ネットワーク側は、ページング制御チャネル(Paging Control Channel、PCCH)の配置(PUCCH-config)において、現在のページング(paging)周期、即ちDRX周期をユーザ端末(UE)に指示する。UEは、DRX周期ごとにウエイクアップし、サービングセルを測定し、pagingをモニタリングする。各セルエッジで、サービングセル信号品質がある閾値よりも低い場合、UEは、RRM測定をオンにして隣接セルを発見する。
【0004】
高速鉄道シナリオでは、セルの切り替えが比較的に速いことにより、ユーザ端末(UE)がセルエッジで比較的に密のRRM測定が必要であるため、単一周波数ネットワーク(SFN、single frequency network)の導入により、セル切り替えの頻度が減少したが、UEの消費電力は、一般的なシナリオと比べて、減少していないだけでなく、若干向上しており、なんらかの軽量化(light)UEに特に不利であり、これらのUE、例えば、ウェアラブルデバイス(wearable UE)及びハンディ端末(handheld UE)の待機時間を大いに短縮した。
【0005】
また、ウェアラブルデバイスのアンテナ数は、一般的に1Rxであり、一般的なハンディ端末2Rxに比べて比較的に大きい性能損失がある。リンク予算の観点から、ウェアラブルデバイスのアンテナ利得が比較的に小さいため、性能損失をもたらす。そのため、RRM測定において、ウェアラブルデバイスの測定精度性能を確保するために、それに応じて物理層のサンプル点数を増やす可能性がある。そのため、ウェアラブルデバイスの消費電力をさらに増やす。
【0006】
本出願を実現する過程で、発明者は、従来技術において、高速鉄道のような高速移動シナリオで、関連技術におけるRRM測定において、UEの消費電力が比較的に大きいという問題が少なくとも存在すると発見した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の実施例の目的は、無線リソース管理(RRM)測定方法、端末機器とネットワーク機器を提供し、RRM測定における端末機器の消費電力が比較的に大きいという問題を解決することができることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一の方面によれば、本出願の実施例は、RRM測定方法を提供する。前記RRM測定方法は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するためのネットワークの指示情報を取得することと、前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、拡張不連続受信(extended Discontinuous Reception、eDRX)周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページング(Paging)を受信することとを含む。
【0009】
第二の方面によれば、本出願の実施例は、RRM測定指示方法を提供する。前記RRM測定指示方法は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信することを含む。
【0010】
第三の方面によれば、本出願の実施例は、RRM測定装置を提供する。前記RRM測定装置は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するためのネットワークの指示情報を取得するための取得モジュールと、前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信するための測定モジュールとを含む。
【0011】
第四の方面によれば、本出願の実施例は、RRM測定指示装置を提供する。前記RRM測定指示装置は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信するための送信モジュールを含む。
【0012】
第五の方面によれば、端末機器を提供する。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行されると、第一の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第六の方面によれば、ネットワーク機器を提供する。前記ネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行されると、第二の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第七の方面によれば、可読記憶媒体を提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、第一の方面又は第二の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第八の方面によれば、本出願の実施例は、チップを提供する。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、第一の方面又は第二の方面に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0016】
本出願の実施例では、端末機器の高速シナリオにおけるRRM測定行為タイプを指示する指示情報を取得し、前記指示情報が第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングを受信する。本出願の実施例による技術案によって、UEは、指示情報に基づき、第一種類のRRM測定行為を行い、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングを受信し、端末機器の消費電力を節約し、light UE又は比較的に強い省電力需要がある他のUEが、高速シナリオにおいても、省電力効果を達成することができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここに説明される図面は、本発明に対するさらなる理解を提供するために用いられ、本発明の一部を構成し、本発明の例示的な実施例及びその説明は、本発明を解釈するために用いられ、本発明に対する不適切な限定を構成しない。図面において、
【
図1】本出願の実施例によるRRM測定方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例によるRRM測定指示方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例によるRRM測定指示方法の別のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例による応用シナリオ概略図である。
【
図5】本出願の実施例によるRRM測定装置の構造概略図である。
【
図6】本出願の実施例によるRRM測定指示装置の構造概略図である。
【
図7】本出願の実施例による別の端末機器の構造概略図である。
【
図8】本出願の実施例による別のネットワーク機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
本出願の明細書と請求項における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解できるように、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それによって、本出願の実施例は、ここに図示されまたは記載されたもの以外の順序で実施することができる。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続されている対象の少なくともそのうちの一つを表し、キャラクタである「/」は一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0020】
本発明の技術案は、様々な通信システム、例えば、グローバル移動通信システム(GSM(登録商標)、Global System of Mobile communication)、符号分割多重接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多重接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)、汎用パケット無線業務(GPRS、General Packet Radio Service)、長期的進化(LTE、Long Term Evolution)/拡張型長期的進化(LTE-A、Long Term Evolution Advanced)、NR(New Radio)などに用いられてもよい。
【0021】
ユーザ機器(UE、User Equipment)は、端末機器、移動端末(Mobile Terminal)、移動ユーザ機器などと呼ばれてもよく、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、ユーザ機器は、移動端末、例えば移動電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってもよく、ウェアラブルデバイス(例えばブレスレット、メガネ、イヤホンなど)などの移動装置であってもよい。それらは、無線アクセスネットワークとボイス及び/又はデータを交換する。
【0022】
基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAにおける基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(eNB又はe-NodeB、evolutional Node B)及び5G基地局(gNB)であってもよく、本発明は、限定されない。しかし、記述の便宜上、以下の実施例は、gNBを例にして説明する。
【0023】
以下、図面を結び付けながら、本発明の各実施例による技術案を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本出願の実施例において提供されるRRM測定方法のフローチャートである。
図1に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0025】
S110、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を取得する。
【0026】
本出願の実施例では、高速シナリオとは、端末機器が比較的に速い速度で移動(例えば、速度は、350kM/h又は500kM/hに達する)するシナリオ、又は端末機器が頻繁にセル切り替えを行い、又は端末が頻繁にRRM測定を行うシナリオ、例えば、高速鉄道シナリオなどである。
【0027】
eDRXに対し、ネットワーク側は、eDRXの周期とページングモニタリング時間窓(PTW、paging time window)の配置を指示することができ、UEは、eDRX周期が過ぎた一つ又は複数のPTW内で隣接セル検出又は測定を行い、pagingモニタリングするだけでよい。eDRX下でUEが満たす必要があるRRM指標は、比較的に大きな緩和がある。eDRX下で、新しいセルの発見時間は、若干のeDRX周期(eDRXcycle)の長さであってもよい。
【0028】
本出願の実施例では、ある追跡領域(tracking area)内で、ネットワーク側は、全てのセルでUEにpagingメッセージを送信し、アイドル状態においてUEにセル再選定が発生し、且つ再選定された後のセルが別の追跡領域に属する場合、UEは、追跡領域情報更新(Tracking area update、TAU)情報をネットワークに送信し、追跡領域が変化したことをネットワークに通知し、配置をさらに実行するようにネットワークをトリガーし、pagingにより送信されるセルを変更する必要がある。
【0029】
本出願の実施例では、前記指示情報は、ネットワーク側によって配置され、例えば、ネットワーク側は、システム情報によって指示してもよい。そのため、一つの可能な実現の形態において、前記指示情報は、システム情報によって指示され、前記指示情報は、次回eDRX周期が到来する前の端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。つまり、この可能な実現の形態において、各セルは、ブロードキャストされるシステム情報に指示され、次回eDRX周期が到来する前に、UEのRRM測定行為タイプは、このシステム情報をブロードキャストするセルのUEに入り、このシステム情報を受信する前に、この指示情報を取得し、第一種類のRRM測定行為を実行するか、それとも第二種類のRRM測定行為を実行するかを決定する。
【0030】
上記可能な実現の形態では、前記指示情報が、システム情報によって指示されることは、以下の少なくとも一つを含む。
【0031】
(1)前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示する。即ち第一の情報指示ビットは、UEが高速シナリオにおいて、第一種類のRRM測定行為を実行するか、それとも第二種類のRRM測定行為を実行するかを指示することができる。例えば、第一の情報指示ビットがイネーブルである場合、UEの高速シナリオにおけるRRM測定行為が第二種類の測定行為であることを指示し、イネーブルではない場合、UEの高速シナリオにおけるRRM測定行為が第一種類の測定行為であることを指示する。
【0032】
また、前記システム情報には、第二の情報指示ビットがさらに含まれてもよく、第二の情報指示ビットは、高速シナリオにおけるRRM情報を指示する。第一の情報指示ビットと第二の情報指示ビットは、独立して動作することができる。例えば、第二の情報指示ビットがイネーブルである場合、現在のシナリオが高速シナリオであることを指示し、通常のUEの場合、第三種類のRRM測定行為を実行することができ、light UEの場合、第一の情報指示ビットがイネーブルである場合、第二種類のRRM測定行為を実行し、第一の情報指示ビットがイネーブルではない場合、第一種類のRRM測定行為を実行する。第二の情報指示ビットがイネーブルではない場合、通常のUEは、第四種類のRRM測定行為を実行することができる。light UEについては、第二の情報指示ビットがイネーブルではなく、第一の情報指示ビットが、イネーブルとして指示される場合、light UEは、第六類RRM測定行為を実行することができる。light UEについては、第二の情報指示ビットがイネーブルではなく、且つ第一の情報指示ビットもイネーブルではない場合、light UEの行為は、関連技術に一致し、第五種類のRRM測定行為を実行し、即ち関連技術にeDRXが配置された測定行為を実行する。
【0033】
(2)前記システム情報における第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示し、そのうち、前記第二の情報指示ビットはさらに、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するために用いられる。即ちシステム情報における高速シナリオのRRM情報ビットを多重化して前記指示情報を指示する。この可能な実現の形態において、第二の情報指示ビットは、現在のシナリオが高速シナリオであるか否かを指示するために用いられるほか、前記指示情報を指示するためにさらに用いられる。例えば、第二の情報ビットがイネーブルである場合、現在のシナリオが高速シナリオであることを指示し、第一種類の測定行為を実行するようUEに指示する。つまり、高速シナリオ(例えば、高速鉄道シナリオ)においてのみ第一種類のRRM測定行為を実行する。第二の情報ビットがイネーブルではない場合、UEは、第五種類のRRM測定行為を実行し、即ち関連技術にeDRXが配置された測定行為を実行する。
【0034】
(3)システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示する。この可能な実現の形態において、前記第二の情報指示ビットは、現在のシナリオが高速シナリオであるか否かを指示するが、第一の情報指示ビットは、RRM測定行為タイプ(第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為)を指示し、そのうち、前記第一の情報ビットにより指示される情報は、前記第二の情報ビットがイネーブルである場合のみ発効してもよく、又は前記第一の情報ビットは、前記第二の情報ビットがイネーブルである場合のみ存在する。第二の情報指示ビットがイネーブルではない場合、light UEの行為は、関連技術に一致し、第五種類のRRM測定行為を実行する。
【0035】
上記可能な実現の形態では、第一の情報指示ビット又は第二の情報指示ビットのある情報指示ビットがイネーブルであるか否かは、システム情報におけるこの情報指示ビット値が所定値であることであってもよく、例えば、この情報指示ビットが1ビットである場合、「1」が、イネーブルであることを代表し、「0」が、イネーブルではないことを代表することを予め約束することができる。又は、受信されたシステム情報にこの情報指示ビットが含まれるか否かによってこの情報指示ビットがイネーブルであるか否かを指示することができ、例えば、予め約束することができ、受信されたシステム情報にこの情報指示ビットが含まれる場合、この情報指示ビットがイネーブルであることを指示し、受信されたシステム情報にはこの情報指示ビットが含まれない場合、この情報指示ビットがイネーブルではないことを指示する。具体的に、本出願の実施例において限定されない。
【0036】
又は、前記指示情報は、ネットワーク側によって非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージを介して配置されてもよい。つまり、別の可能な実現の形態において、前記指示情報は、NASメッセージによって指示される。
【0037】
上記可能な実現の形態では、選択的に、NASメッセージにセルリストが運ばれてもよく、前記セルリストは、一つの追跡領域内の各セル内の前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。
【0038】
高速シナリオにおいて、UEが一つの追跡領域のほとんどのセルでRRM測定緩和を実行する必要があるため、シグナリングオーバヘッドを節約するために、選択的に、NASメッセージにおいて運ばれるセルリストは、一つ又は複数のセルの識別子情報(cell id)を含んでもよく、そのうち、前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入る前に、第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は、前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる。例えば、リストにあるcell idにより指示されるセルを検出する前に、UEは、第一種類のRRM測定行為を実行する。リストにあるcell idを検出した後、ネットワークがNASメッセージによって新たなcell idリストを送信するまで、第二種類のRRM測定行為を実行する。この可能な実現の形態において、セルリストにおけるcell idに対応するセルは、高速鉄道のシナリオに属してもよく、即ちこのセル識別子に対応するセルのシステム情報には、上記第一の情報指示ビットが存在する。
【0039】
S112、前記指示情報が第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページング(Paging)を受信し、そのうち、前記同一周波数セルは、サービングセル、と前記サービングセルと同じである周波数の隣接セルとのうちの少なくともの一つを含む。
【0040】
つまり、本出願の実施例では、第一種類のRRM測定行為とは、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページング(Paging)を受信することである。
【0041】
本出願の実施例では、前記指示情報が第一種類のRRM測定行為を指示する場合、UEは、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングを受信する。同一周波数セルのRRM測定を行うことによって、UEは、在圏セルを発見することができ、それによってeDRX周期が到来した時に、在圏セルにより送信されるページングを受信することができる。つまり、本出願の実施例において、UEは、ネットワークの指示情報に基づき、第一種類のRRM測定行為、即ちRRM測定緩和の行為と決定し、緩和後、UEが、少なくともeDRX周期が到来する前にサービングセル及び/又は同一周波数の隣接セルのRRM探索と測定、及びpagingの受信を行う必要があるだけである。
【0042】
一つの可能な実現の形態では、S112は、前記eDRX周期が到来する前に前記同一周波数セルのRRM測定を開始し、在圏セルを発見することと、前記eDRX周期が到来した時に、前記在圏セルが一つのPTW内に送信するPagingを受信することとを含んでもよい。この可能な実現の形態において、UEはeDRX周期が到来する前に前記同一周波数セルのRRM測定を開始し、RRM測定後に行われるセル再選定が、在圏セルを発見してそれに再選定し、PTW内のページングの受信を確保できればよい。具体的に、eDRX周期が到来する前のどのぐらいの時間でRRM測定を開始するかは、本出願の実施例において制限されない。
【0043】
一つの可能な実現の形態では、前記方法は、前記指示情報が第二種類のRRM測定行為を指示する場合、システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことをさらに含む。つまり、前記指示情報に基づき、UEにより確認された行為が第二種類のRRM測定行為である場合、システム情報内の一般的なDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、少なくともこの周期でサービングセル及び/又は同一周波数の隣接セルのRRM測定を行う必要がある。即ち第二種類のRRM測定行為とは、システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことを指す。
【0044】
上記可能な実現の形態では、選択的に、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことは、前記DRXパラメータにより指示されるPaging周期に従ってRRM測定を行うことを含んでもよい。この可能な実現の形態において、前記eDRX周期に基づいてPagingの受信を行うことができる。つまり、この可能な実現の形態において、隣接セル検出と測定される周期は、一般的なDRXにより指示されるpagingの周期であるが、UEによるpagingの受信は、依然としてeDRXを周期とする。
【0045】
上記可能な実現の形態では、選択的に、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことは、前記システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータにより指示されるDRX周期が第一の値以下である場合、第二の値に従ってRRM測定を行うことを含んでもよい。つまり、DRXパラメータにより指示されるDRX周期が第一の値以下である場合、DRXパラメータにより指示されるDRX周期が具体的にどのぐらいであるかに関わらず、いずれも第二の値に従ってRRM測定を行う。そのうち、第一の値と第二の値は、実際の応用に応じて決定されてもよく、例えば、前記第一の値は、1.28sであり、前記第二の値は、0.32sである。
【0046】
本出願の実施例による技術案によって、UEは、指示情報の指示に基づき、現在のRRM測定行為タイプを決定し、第一種類のRRM測定行為の実行を決定した場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングを受信することによって、ネットワーク側は、各セルの位置に基づき、各セルのUEによるRRM測定行為を決定することができ、それによってUEがRRM測定を実行する消費電力を節約し、UEの待機時間を向上させることができる。
【0047】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるRRM測定方法では、実行主体は、RRM測定装置、又はRRM測定方法のロードを実行するための、このRRM測定装置における制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、RRM測定装置がRRM測定方法のロードを実行することを例にして、本出願の実施例によるRRM測定方法を説明する。
【0048】
図2は、本出願の実施例によるRRM測定指示方法のフローチャートであり、この方法200は、方法100に対応する。
図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0049】
S210、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信する。
【0050】
一つの可能な実現の形態では、方法100に対応して、指示情報を送信することは、システム情報を送信し、前記システム情報によって次回eDRX周期が到来する前の端末機器のRRM測定行為タイプを指示するための前記指示情報を指示することを含んでもよい。つまり、この可能な実現の形態において、前記指示情報は、システム情報によって指示される。この可能な実現の形態を採用することで、各セルにより送信されるシステム情報において端末機器のRRM測定行為タイプを指示することができる。
【0051】
上記可能な実現の形態では、前記システム情報によって前記指示情報を指示することは、
前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
前記システム情報における、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するための第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示することと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0052】
別の可能な実現の形態では、指示情報を送信することは、前記指示情報を指示するためのNASメッセージを送信することを含んでもよい。即ちこの可能な実現の形態において、NASメッセージによって前記指示情報を送信する。この可能な実現の形態を採用することで、UEに前記指示情報を早めに送信することができる。
【0053】
上記可能な実現の形態では、前記NASメッセージには、セルリストが運ばれてもよく、前記セルリストは、一つの追跡領域内の各セル内において、UEのRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。即ちこの可能な実現の形態において、NASメッセージは、UEの各セルにおけるRRM測定行為タイプを指示するためのセル識別子リストを記録してもよい。
【0054】
選択的に、前記セルリストには一つ又は複数のセルの識別子情報が含まれ、そのうち、前記セルリストは、前記端末機器が前記一つ又は複数のセルに入る前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は、前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、前記第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる。
【0055】
例えば、高速シナリオにおいて、非アクセス層(Non Access Stratum、NASとして略称される)メッセージによって、UEにcell idのリストを指示する。その後、UEがリストにあるセル識別子に対応するセルを検出する前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行し、即ちサービングセル及び/又は同一周波数の隣接セルのRRM測定緩和を実行する。リストにあるセル識別子に対応するセルを検出した後、UEは、前記第二種類のRRM測定行為を実行し、即ち、ネットワーク側がNASメッセージによって新たなcell idリストを送信するまで、サービングセル及び/又は同一周波数の隣接セルのRRM測定緩和を行わない。この可能な実現の形態において、セル識別子に対応するセルは、高速シナリオにおける専用ネットワークに属してもよく、即ちセル識別子に対応するセルのシステム情報には、高速シナリオにおけるRRM情報指示が存在する。
【0056】
方法200における他の詳細は、方法100に該当する方式を採用して実現されてもよく、具体的に、これ以上記述しない。
【0057】
本出願の実施例では、ネットワーク側は、前記指示情報によって、端末機器のRRM測定行為タイプを指示することによって、セルの位置などの情報に基づいて端末機器のRRM測定行為タイプを決定し、端末機器の消費電力を節約し、端末機器の待機時間を向上させることができる。
【0058】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるRRM測定指示方法では、実行主体は、RRM測定指示装置、又はこのRRM測定指示装置におけるRRM測定指示方法のロードを実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、RRM測定指示装置がRRM測定指示方法のロードを実行することを例にして、本出願の実施例によるRRM測定指示方法を説明する。
【0059】
図3は、本出願の実施例によるRRM測定指示方法の別のフローチャートであり、この方法300は、ネットワーク機器と端末機器によって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、ネットワーク機器と端末機器に取り付けられるソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図3に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0060】
S310、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信する。
【0061】
このステップは、方法200におけるS210と同じであり、具体的に、方法200におけるS210の記述を参照すればよい。
【0062】
本出願の実施例では、ネットワーク機器は、セルの位置に基づき、UEがどれらのセルで第一種類のRRM測定行為を実行するかを決定して、UEの消費電力を節約することができる。
【0063】
例えば、
図4に示される高速鉄道シナリオにおいて、UEが左から右へ移動する過程で、9個のセル、即ちセル1からセル9を順に経験する。車速500Km/hとすると、一つのeDRX周期内でUEが、追跡領域1に属するセル3から追跡領域2に属するセル6に直接到来する可能性がないため、一番目の追跡エリアに対し、ネットワーク機器は、セル1、2と3で第一種類のRRM測定行為を実行するようUEに指示することができるが、セル4と5で、UEは、追跡領域エッジに到来し、UEが追跡領域エッジでTAUをタイムリーに開始することができることを確保するために、ネットワーク機器は、セル4と5で第二種類のRRM測定行為を実行するようUEに指示し、一般的なDRX周期に従って少なくとも測定される必要のあるサンプル点数を決定することができる。
【0064】
一つの可能な実現の形態では、ネットワーク機器は、システム情報によって前記指示情報を送信することができ、例えば、
図4において、各セルは、ブロードキャストされるシステム情報で情報ビットを設定し、次回eDRX周期が到来する前のRRM測定行為タイプをUEに指示することができる。
【0065】
一つの可能な実現の形態では、上記情報ビットは、高速シナリオにおけるRRM情報指示ビットであってもよい。つまり、UEが、現在の高速シナリオが同一の追跡領域に属すると考え、現在の高速シナリオにおいて、eDRXが配置されたUEはいずれも、測定緩和を実行し、即ち第一種類のRRM測定行為を実行することができる。UEが比較的に低い速度で高速シナリオから退出しない限り、例えば車両が低速で到来するなどの状況が発生した場合、UEは、eDRX周期が到来した時に、高速シナリオにおける専用ネットワークの周波数点ではなく、他の周波数点のセルに再選定し、UEは、TAU更新によって、高速追跡領域から退出するようにネットワークに通知する。その後、UEは、一般的なネットワークで定義されるeDRX測定指標に従い、サービングセルと同一周波数又は異周波数隣接セルのRRM測定を行う。注意すべきこととして、非高速シナリオのUEの場合、測定する必要のある周波数点数は高速シナリオよりも多いが、移動性への要求は、大いに緩和される。
【0066】
上記可能な実現の形態では、前記ネットワーク機器は、システム情報で第二の情報指示ビットを設定し、第一種類のRRM測定行為を実行するか否かをeDRXが配置されたUEに指示し、第一の情報指示ビットが発効する場合のみ、この第二の情報指示ビットは、発効し、又はこの指示ビットにより指示される値は、発効する。このように、高速鉄道沿線は、複数の追跡領域を含む可能性があり、省を跨ぐ高速鉄道のような状況をサポートするのに比較的に適している。
【0067】
さらに別の可能な実施の形態では、前記ネットワーク機器は、システム情報で第一の情報指示ビットを設定し、eDRXが配置されたUEが、第一種類のRRM測定行為を実行することができるか否かを指示し、この第一の情報指示ビットは、高速シナリオで発効するだけでなく、一般的なシナリオでも発効することができる。しかし、高速シナリオ以外の一般的なシナリオにおいて、第一の情報指示ビットは、第一種類のRRM測定行為を実行するようUEに指示することができ、例えば、UEは、非セルエッジにあり、又はUEは、低速状態にある。前記非セルエッジ又は低速状態の判断は、関連するプロトコルで定義される閾値を採用する。
【0068】
又は、別の可能な実現の形態では、前記指示情報は、NASメッセージであってもよい。選択的に、前記NASメッセージは、UEのRRM測定タイプを指示するほか、セル識別子(cell id)のリストも指示した。リストにあるcell idの前に、第一種類のRRM測定行為を実行し、即ちサービングセル及び/又は同一周波数隣接セルのRRM測定緩和を実行し、リストにあるcell idの後に、第二種類のRRM測定行為を実行し、即ちサービングセル及び/又は同一周波数隣接セルのRRM測定緩和を行わないようUEに指示する。そのうち、前記NASメッセージは、TAU受け入れ(accept)情報であってもよい。
【0069】
それに応じて、cell idに対応するセルは、高速シナリオにおける専用ネットワークに属し、即ちそのシステム情報内には、高速シナリオにおけるRRM情報指示が存在してもよい。
【0070】
S312、端末機器は、前記指示情報を取得する。
【0071】
このステップは、方法100におけるS110と同じであり、具体的に、S110における記述を参照すればよい。
【0072】
S314、前記指示情報が第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページング(Paging)を受信し、そのうち、前記同一周波数セルは、サービングセル、と前記サービングセルと同じである周波数の隣接セルとのうちの少なくともの一つを含む。前記指示情報が第二種類のRRM測定行為を指示する場合、システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、前記RRM測定周期で前記同一周波数セルのRRM測定を行う。
【0073】
本出願の実施例による技術案によって、UEの消費電力を節約し、UEの待機時間を向上させることができる。
【0074】
例えば、
図4では、ネットワークがeDRXを配置していなく、即ち、一般的なDRX状態にあるとすると、UEは、各セルエッジで隣接セル検出と更新を行う必要がある。隣接セル信号が条件を満たす場合、セル再選定を完了し、新たなセルでページングメッセージを受信する。追跡領域エッジでセル再選定を送信し、即ち図において、セル5からセル6に切り替えた場合、セル6でアクセスし、TAU情報を送信する必要がある。このとき、送信及び/又は受信性能が比較的に低いいくつかのlight UEにとって、統一的な測定精度要求に達するために、測定される必要のある同期リファレンス信号ブロック(sync signal block、SSB)サンプル点数は、相対的に多くなる。
【0075】
例えば、従来のプロトコルでは、0.32sのDRX長さが定義された場合、UE測定サンプル点数が、少なくとも8個であり、即ち再選定を完了するには8個のDRX周期が必要であり、すると、light UEの場合、同期信号ブロックを複数回測定して統合する必要があるため、必要なサンプル点数が3から4倍程度に増加する可能性があり、即ち測定精度を確保するには24個から32個のサンプル点が必要である。
【0076】
そのため、UEは、ネットワークにより配置されるDRX周期長さに基づいて測定時間を決定する。可能な実施オプションは、ネットワークがそれぞれ0.32s、0.64sと1.28sのDRX周期を配置する場合、light UEが少なくとも測定する必要のあるサンプル点数は、通常のUEと異なり、例えばそれぞれ24個、12個と7個であり、即ちlight UEが少なくとも満たす必要のある検出と測定完了時間は、0.32x24又は0.64x12又は1.28x7である。別の可能な実施オプションは、ネットワークがどのようにDRX周期を配置しても、UEは、常に0.32sのDRX周期に従ってウエイクアップと隣接セル測定を行い、このとき、light UEは、少なくとも測定される必要のあるサンプル点数がK回で一定であり、即ちlight UEが少なくとも満たす必要のある検出と測定完了時間がKx0.32sであると考える。このことから、ネットワークがeDRXを配置しなければ、light UEの消費電力量が、ひいてはnormal UEよりも高いことが分かる。
【0077】
ネットワークがeDRXを配置すると、UEは、各PTW内でウエイクアップした後にpagingの受信に成功したことを確保する必要がある。ネットワークが、システム情報に一つの指示ビットをさらに配置した場合、第一種類のRRM測定行為を行うことができるようにUEに指示し、即ちUEが、少なくともextended DRXがウエイクアップする前にサービングセル及び/又は隣接セルのRRM探索と測定を行って、pagingの受信を満たす必要があるだけである。eDRXの周期が相対的に、比較的に長いため、高速環境において、ほとんどのeDRX周期がウエイクアップする時、UEは、必然的にサービングセルの変化が発生し、同一周波数セルを再検出し、再選定を完了する必要がある。例えば、UE上の一つのサービングセルがセル1であるとすると、あるeDRX周期が経過した後、UEが、セル4でウエイクアップする可能性があり、このときUEが、セル再選定を行い、セル4に再選定してpagingを受信する必要がある。
【0078】
注意すべきこととして、UEは、自体の実現需要に応じて、セルの測定と再選定を行う必要があり、具体的な行為特徴、例えばどのぐらいの時間の長さ内でセル再選定を完了するかは、本出願の実施例で限定されない。UEは、pagingメッセージの受信成功を確保するだけでよい。例えば、UEの送受信性能が比較的に悪い場合、一般的には、セル検出とセル再選定を事前により多く行い、一定時間を維持する必要があると考えるが、具体的に、どのぐらいを早める必要があるかは、本出願の実施例で限定されない。
【0079】
例えば、車速500Km/hで、一つのeDRX周期内にUEが、追跡領域1に属するセル3から追跡領域2に属するセル6に直接到来する可能性がないとすると、UEは、ネットワークの指示に基づき、セル1、2と3で第一種類のRRM測定行為を行うが、セル4と5で、UEが、一般的なDRX周期に従って少なくとも測定される必要のあるサンプル点数を決定し、満たさなければならない測定時間の長さ、即ち第二種類のRRM測定行為を行う必要がある。これによって、UEは、追跡領域エッジでTAUをタイムリーに開始し、pagingを失わないことを確保することができる。
【0080】
図5は、本出願の実施例によるRRM測定装置の構造概略図である。
図5に示すように、このRRM測定装置500は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するためのネットワークの指示情報を取得するための取得モジュール510と、前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングを受信するための測定モジュール520とを含む。
【0081】
そのうち、前記同一周波数セルは、サービングセルと、同一周波数隣接セルとのうちの少なくともの一つを含む。
【0082】
一つの可能な実現の形態では、前記測定モジュールが、eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページングPagingを受信することは、前記eDRX周期が到来する前に前記同一周波数セルのRRM測定を開始し、在圏セルを発見することと、前記eDRX周期が到来した時に、前記在圏セルが一つのPTW内に送信するPagingを受信することとを含む。
【0083】
一つの可能な実現の形態では、前記指示情報は、システム情報によって指示され、前記指示情報は、次回eDRX周期が到来する前の前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。
【0084】
一つの可能な実現の形態では、前記指示情報が、システム情報によって指示されることは、
前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
前記システム情報における、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するための第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示することと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0085】
一つの可能な実現の形態では、前記指示情報は、非アクセス層NASメッセージによって指示される。
【0086】
一つの可能な実現の形態では、前記NASメッセージには、セルリストが運ばれ、前記セルリストは、一つの追跡領域内の各セル内における、前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。
【0087】
一つの可能な実現の形態では、前記セルリストには一つ又は複数のセルの識別子情報が含まれ、そのうち、前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入る前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は、前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、前記第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる。
【0088】
一つの可能な実現の形態では、測定モジュール520はさらに、前記指示情報が前記第二種類のRRM測定行為を指示する場合、システム情報におけるDRXパラメータに基づき、RRM測定周期を決定し、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うために用いられる。
【0089】
一つの可能な実現の形態では、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことは、前記DRXパラメータにより指示されるPaging周期に従ってRRM測定を行うことを含む。
【0090】
一つの可能な実現の形態では、前記RRM測定周期に基づいて前記同一周波数セルのRRM測定を行うことは、前記システム情報においてブロードキャストされるDRXパラメータにより指示されるDRX周期が第一の値以下である場合、第二の値に従ってRRM測定を行うことを含む。
【0091】
一つの可能な実現の形態では、前記第一の値は、1.28sであり、前記第二の値は、0.32sである。
【0092】
本出願の実施例におけるRRM測定装置は、装置であってもよく、端末における部品、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器はサーバ、ネットワーク付属メモリ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、現金自動預け払い機又はセルフサービス装置などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0093】
本出願の実施例におけるRRM測定装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよい。本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0094】
本出願の実施例によるRRM測定装置は、
図1から
図4の方法の実施例においてRRM測定装置によって実現された各プロセスを実現し、且つ同じ効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0095】
図6は、本出願の実施例によるRRM測定指示装置の構造概略図である。
図6に示すように、このネットワーク機器600は、端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信するための送信モジュール610を含む。
【0096】
一つの可能な実現の形態では、送信モジュール610が指示情報を送信することは、システム情報を送信し、前記システム情報によって前記指示情報を指示することを含み、そのうち、前記指示情報は、次回eDRX周期が到来する前の端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。
【0097】
一つの可能な実現の形態では、前記システム情報によって前記指示情報を指示することは、
前記システム情報における第一の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
前記システム情報における、高速シナリオにおけるRRM情報を指示するための第二の情報指示ビットによって前記指示情報を指示することと、
システム情報における前記第一の情報指示ビットと前記第二の情報指示ビットによって連携して前記指示情報を指示することと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0098】
一つの可能な実現の形態では、指示情報を送信することは、前記指示情報を指示するためのNASメッセージを送信することを含む。
【0099】
一つの可能な実現の形態では、前記NASメッセージには、セルリストが運ばれ、前記セルリストは、一つの追跡領域内の各セル内における、前記端末機器のRRM測定行為タイプを指示するために用いられる。
【0100】
一つの可能な実現の形態では、前記セルリストには一つ又は複数のセルの識別子情報が含まれ、そのうち、前記セルリストは、前記端末機器が前記一つ又は複数のセルに入る前に、前記第一種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられ、及び/又は前記セルリストは、前記一つ又は複数のセルに入った後、前記第二種類のRRM測定行為を実行するよう指示するために用いられる。
【0101】
本出願の実施例におけるRRM測定指示装置は、装置であってもよく、ネットワーク機器における部品、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、基地局であってもよく、コアネットワーク機器であってもよい。
【0102】
本出願の実施例におけるRRM測定指示装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよい。本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0103】
本出願の実施例によるRRM測定指示装置は、
図1から
図4の方法の実施例においてRRM測定指示装置によって実現された各プロセスを実現し、且つ同じ効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0104】
図7は、本出願の実施例による端末機器のブロック図である。
図7に示す端末機器700は、少なくとも一つのプロセッサ701と、メモリ702と、少なくとも一つのネットワークインターフェース704と、ユーザインターフェース703とを含む。端末機器700における各コンポーネントは、バスシステム705によって結合される。理解できるように、バスシステム705は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられる。バスシステム705は、データバスに加えて、電源バスと、制御バスと、状態信号バスとをさらに含む。ただし、明瞭に説明するために、
図7において様々なバスがバスシステム705として表記される。
【0105】
そのうち、ユーザインターフェース703は、ディスプレイ、キーボード又はクリックデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含んでもよい。
【0106】
理解できるように、本出願の実施例におけるメモリ702は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と非揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく、例示的な説明によって、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch Link DRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)は、利用可能である。本出願の実施例に記述されたシステムと方法のメモリ702は、これらと他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0107】
いくつかの実施の形態では、メモリ702には、オペレーティングシステム7021とアプリケーションプログラム7022のエレメント、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットが記憶されている。
【0108】
そのうち、オペレーティングシステム7021は、様々なシステムプログラム、例えばフレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライブレイヤなどを含み、様々なベーシックサービスの実現、及びハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム7022は、様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)などを含み、様々なアプリケーションサービスを実現するために用いられる。本出願の実施例を実現する方法のプログラムは、アプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0109】
本出願の実施例では、端末機器700は、メモリ702に記憶され、且つプロセッサ701上で運行できるプログラム又は命令をさらに含み、プログラム又は命令がプロセッサ701によって実行されると、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を取得するステップと、
前記指示情報が前記第一種類のRRM測定行為を指示する場合、拡張不連続受信eDRX周期が到来する前に、同一周波数セルのRRM測定を開始し、eDRX周期が到来した時にページング(Paging)を受信するステップとを実現する。
【0110】
上記本出願の実施例で掲示された方法は、プロセッサ701に用いられてもよく、又はプロセッサ701によって実現されてもよい。プロセッサ701は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の過程において、上記方法の各ステップは、プロセッサ701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完了されてもよい。上記のプロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施例における開示の各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、このプロセッサは、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例を結び付けながら開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって実行して完了され、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されると具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど、当分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体に位置してもよい。このコンピュータ可読記憶媒体は、メモリ702に位置し、プロセッサ701は、メモリ702内の情報を読み取り、そのハードウェアを結び付けて上記方法のステップを完了させる。具体的には、このコンピュータ可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、プログラム又は命令は、プロセッサ701によって実行されると、上記方法100における各ステップを実現する。
【0111】
理解できるように、本出願の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェア実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセサ(Digital Signal Processing、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本発明に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。
【0112】
ソフトウェア実現に対して、本出願の実施例に記載の機能のモジュール(例えばプロセス、関数など)を実行することで本出願の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0113】
端末機器700は、前記方法100における各プロセスを実現し、且つ同じ効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0114】
図8を参照すると、
図8は、本出願の実施例に適用されるネットワーク機器の構造図であり、方法200における各詳細を実現し、且つ同じ効果を達することができる。
図8に示すように、ネットワーク機器800は、プロセッサ801と、送受信機802と、メモリ803と、ユーザインターフェース804と、バスインターフェースとを含み、そのうち、
本出願の実施例では、ネットワーク機器800は、メモリ803に記憶され、且つプロセッサ801上で運行できるプログラム又は命令をさらに含み、プログラム又は命令がプロセッサ801によって実行されると、
端末機器の高速シナリオにおける、第一種類のRRM測定行為又は第二種類のRRM測定行為を含むRRM測定行為タイプを指示するための指示情報を送信するステップを実現する。
【0115】
図8では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジとを含んでもよく、具体的には、プロセッサ801によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ803によって代表されるメモリの各種の回路で接続されてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路を接続してもよい。これらは、全て当分野でよく知っているものであるため、本明細書において、それをさらに記述しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機802は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェース804は、必要な機器に外部接続や内部接続することができるインターフェースであってもよい。接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0116】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ803は、プロセッサ801の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0117】
ネットワーク機器800は、前記方法100、方法200又は300においてネットワーク機器によって実現された各プロセスを実現し、且つ同じ効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、上記方法100、方法200と方法300における各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記の可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0119】
本出願の実施例は、チップをさらに提供した。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、上記RRM測定方法及びRRM測定指示方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及するチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップチップなどと呼ばれてもよい。
【0121】
説明すべきこととして、本明細書では、「包括」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0122】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0123】
以上は、図面を結び付けながら、本発明の実施例について記述したが、本発明は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆で、本発明の趣旨と請求項に保護される範囲から逸脱しない場合、多くの形式を行うこともでき、いずれも本発明の保護内に属する。