(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】マイクロヒータ、マイクロヒータの製造方法、および該製造方法に用いられるマイクロヒータ用シースケーブル
(51)【国際特許分類】
H05B 3/48 20060101AFI20231115BHJP
H05B 3/02 20060101ALI20231115BHJP
H05B 3/18 20060101ALI20231115BHJP
【FI】
H05B3/48
H05B3/02 A
H05B3/18
(21)【出願番号】P 2019193432
(22)【出願日】2019-10-24
【審査請求日】2022-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】390007744
【氏名又は名称】山里産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100163577
【氏名又は名称】中川 正人
(72)【発明者】
【氏名】岡村 幸治
(72)【発明者】
【氏名】林 義貴
(72)【発明者】
【氏名】日浦 寛雄
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-333666(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0279417(US,A1)
【文献】米国特許第05864941(US,A)
【文献】特開2007-220325(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0341987(US,A1)
【文献】実公昭51-030682(JP,Y1)
【文献】特開平06-096845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 3/48
H05B 3/02
H05B 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属シース内に発熱線と非発熱線とが収納されるとともに耐熱性絶縁材が隙間に充填されており、軸方向に沿って発熱部と非発熱部とが形成されるマイクロヒータであって、
前記発熱線と前記非発熱線とが、各々、前記発熱部と非発熱部との境界領域を除
いた略全長にわたって前記軸方向に連続的に延び、且つ互いに間隔をあけて平行に配置されており、
前記境界領域では、前記非発熱線が途中で切断されているとともに、切断されている非発熱線のうち非発熱部側に延びている非発熱線の当該切断されている境界側の端部が、少なくとも前記発熱部側に延びている前記発熱線
に向けて屈曲し、該発熱線に接続されていることを特徴とするマイクロヒータ。
【請求項2】
前記境界領域では、前記発熱線も途中で切断されており、前記非発熱線の境界側の前記端部が、前記切断されている発熱線のうち発熱部側に延びている発熱線の当該切断されている境界側の端部
に向けて屈曲し、該端部に接続されている、請求項1記載のマイクロヒータ。
【請求項3】
前記金属シースの前記境界領域には、前記発熱線と非発熱線の双方から等距離にある位置に、前記接続の作業のための封止穴が設けられている請求項1又は2記載のマイクロヒータ。
【請求項4】
金属シース内に発熱線と非発熱線とが収納されるとともに耐熱性絶縁材が隙間に充填されており、軸方向に沿って発熱部と非発熱部とが形成されるマイクロヒータの製造方法であって、
金属シース内に発熱線と非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置され、隙間に前記耐熱性絶縁材が充填されたシースケーブルを設け、
該シースケーブルの軸方向に沿った所定の位置にて、前記金属シースの周壁に作業用の穴をあけ、
該穴を通じて作業することにより、前記非発熱線の途中を切断するとともに、
切断した非発熱線のうち一方の非発熱線の当該切断側の端部を、少なくとも他方の非発熱線が存在する側に延びている前記発熱線に接続し、
これにより、当該穴が存在する領域を境界領域として、これよりも前記一方の非発熱線が存在する側に前記非発熱部が形成され、前記他方の非発熱線が存在する側に前記発熱部が形成されることを特徴とするマイクロヒータの製造方法。
【請求項5】
前記穴を通じて作業することにより、前記非発熱線を切断するとともに前記発熱線も切断し、
前記一方の非発熱線の切断側の端部を、前記切断した発熱線のうち前記他方の非発熱線が存在する側に延びている前記発熱線の切断側の端部に接続し、
これにより、同じく当該穴が存在する領域を境界領域として、これよりも前記一方の非発熱線が存在する側に前記非発熱部が形成され、前記他方の非発熱線が存在する側に前記発熱部が形成されることを特徴とする、請求項4記載のマイクロヒータの製造方法。
【請求項6】
前記穴を、前記発熱線と非発熱線の双方から等距離にある位置に設けてなる、請求項4又は5記載のマイクロヒータの製造方法。
【請求項7】
請求項4~6の何れか1項に記載のマイクロヒータの製造方法に用いるシースケーブルであって、
金属シース内に発熱線と非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置され、隙間に耐熱性絶縁材が充填された、マイクロヒータ用シースケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属シース内に発熱線と非発熱線とが収納されるとともに耐熱性絶縁材が隙間に充填され、軸方向に沿って発熱部と非発熱部とが形成されるマイクロヒータに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のマイクロヒータは、例えば、発熱線と非発熱線とをあらかじめ接続し、該接続した線を金属シース内に収納して隙間に耐熱性絶縁材を充填したうえ、ダイス引きやスエージングにより縮径して製造されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなマイクロヒータは、金属シース外周面のうち内側に発熱線が存在している領域が発熱部となり、非発熱線が存在している領域が非発熱部となる。
【0003】
発熱部は、加熱対象に配されて加熱対象を加熱する部分であり、非発熱部は、加熱対象以外の場所を這わすため、さらには端子部を設けるための部分である。したがって、発熱部および非発熱部のそれぞれの長さは、加熱対象の種類や、同じ加熱対象であってもその設置する位置、端子部が接続される装置本体側の位置などによって、さまざまな組み合わせが求められる。このような多くの寸法違いのマイクロヒータを、発熱線と非発熱線の長さをそれぞれ調整のうえ、上記の如く一から作製していたのではコストや時間が嵩んでしまう。また、ダイス引きやスエージングにより発熱線と非発熱線の接続部が軸方向に移動するため、設定どおりの長さになっているか確認することが難しいうえ、当該加工の過程で接続部に負担がかかるといった課題がある。
【0004】
これに対し、金属シース内に発熱線が収納され、隙間に耐熱性絶縁材が充填された発熱部用シースケーブルと、金属シース内に非発熱線が収納され、隙間に耐熱性絶縁材が充填された非発熱部用シースケーブルを設け、これらを必要長さ切断し、発熱線と非発熱線とを接続するとともに、金属シース同士を連結スリーブで連結してマイクロヒータとするものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、このような連結スリーブは金属シース外面から突出する突出部となり、マイクロヒータを引き回して加熱対象に設置する際に引っ掛かりが生じる原因となり、使い勝手が悪くなるといった課題がある。また、連結スリーブ内に充填する耐熱性絶縁材を密着されるべく、連結スリーブを加圧減径させる必要があり、その過程で発熱線と非発熱線の接続部に負担がかかるといった課題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-114445号公報
【文献】特開2007-220325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、金属シースの途中部外面に、引き回し時の引っ掛かりの原因となる突出部が形成されず、良好な作業性を維持できるとともに、発熱部および非発熱部のそれぞれの長さの異なるさまざまな組み合わせを低コストに効率よく提供することができ、また、発熱部/非発熱部の長さが設定どおりの長さになっているか容易に確認でき、さらには、発熱線と非発熱線の接続部への負担もかからず、信頼性の高いマイクロヒータ、及びその製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 金属シース内に発熱線と非発熱線とが収納されるとともに耐熱性絶縁材が隙間に充填されており、軸方向に沿って発熱部と非発熱部とが形成されるマイクロヒータであって、前記発熱部と非発熱部との境界領域を除き、前記発熱線と前記非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置されており、前記境界領域では、前記非発熱線が途中で切断されているとともに、切断されている非発熱線のうち非発熱部側に延びている非発熱線の当該切断されている境界側の端部が、少なくとも前記発熱部側に延びている前記発熱線に接続されていることを特徴とするマイクロヒータ。
【0008】
(2) 前記境界領域では、前記発熱線も途中で切断されており、前記非発熱線の境界側の前記端部が、前記切断されている発熱線のうち発熱部側に延びている発熱線の当該切断されている境界側の端部に接続されている、(1)記載のマイクロヒータ。
【0009】
(3) 前記金属シースの前記境界領域には、前記発熱線と非発熱線の双方から等距離にある位置に、前記接続の作業のための封止穴が設けられている(1)又は(2)記載のマイクロヒータ。
【0010】
(4) 金属シース内に発熱線と非発熱線とが収納されるとともに耐熱性絶縁材が隙間に充填されており、軸方向に沿って発熱部と非発熱部とが形成されるマイクロヒータの製造方法であって、金属シース内に発熱線と非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置され、隙間に前記耐熱性絶縁材が充填されたシースケーブルを設け、該シースケーブルの軸方向に沿った所定の位置にて、前記金属シースの周壁に作業用の穴をあけ、該穴を通じて作業することにより、前記非発熱線を切断するとともに、切断した非発熱線のうち一方の非発熱線の当該切断側の端部を、少なくとも他方の非発熱線が存在する側に延びている前記発熱線に接続し、これにより、当該穴が存在する領域を境界領域として、これよりも前記一方の非発熱線が存在する側に前記非発熱部が形成され、前記他方の非発熱線が存在する側に前記発熱部が形成されることを特徴とするマイクロヒータの製造方法。
【0011】
(5) 前記穴を通じて作業することにより、前記非発熱線を切断するとともに前記発熱線も切断し、前記一方の非発熱線の切断側の端部を、前記切断した発熱線のうち前記他方の非発熱線が存在する側に延びている前記発熱線の切断側の端部に接続し、これにより、同じく当該穴が存在する領域を境界領域として、これよりも前記一方の非発熱線が存在する側に前記非発熱部が形成され、前記他方の非発熱線が存在する側に前記発熱部が形成されることを特徴とする、(4)記載のマイクロヒータの製造方法。
【0012】
(6) 前記穴を、前記発熱線と非発熱線の双方から等距離にある位置に設けてなる、(4)又は(5)記載のマイクロヒータの製造方法。
【0013】
(7) (4)~(6)の何れかに記載のマイクロヒータの製造方法に用いるシースケーブルであって、金属シース内に発熱線と非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置され、隙間に耐熱性絶縁材が充填された、マイクロヒータ用シースケーブル。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる本願発明によれば、連結スリーブで金属シース同士を連結するものではなく、金属シース内部で互いに平行に配置された発熱線と非発熱線とが、発熱部と非発熱部の境界領域において上記切断及び接続されている構造であるため、金属シースの途中部外面に、引き回し時の引っ掛かりの原因となる突出部が形成されず、良好な作業性が維持される。
【0015】
また、このような切断・接続は、金属シースの周壁部に穴をあけて絶縁材を取り除く等して容易に加工することができ、発熱線と前記非発熱線とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置されたシースケーブルを用意すれば、発熱部および非発熱部のそれぞれの長さの異なるさまざまな組み合わせをユーザの要望に応じて効率よく低コストで提供することができるし、また、発熱部/非発熱部の長さが設定どおりの長さになっているか、穴の埋戻しの位置で容易に確認することができる。さらに、ダイス引きやスエージング、加圧縮径加工などは必要なく、発熱線と非発熱線の接続部への負担も避けることができ、信頼性の高いマイクロヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】(a)は本発明の代表的実施形態にかかるマイクロヒータを示す縦断面図、(b)は境界領域の横断面図。
【
図2】(a)は本発明のマイクロヒータの製造に用いられるマイクロヒータ用シースケーブルを示す縦断面図、(b)は横断面図。
【
図3】同じくマイクロヒータの製造手順を示す説明図。
【
図4】同じくマイクロヒータの変形例を示す縦断面図。
【
図5】同じく変形例のマイクロヒータの製造手順を示す説明図。
【
図6】発熱線と非発熱線の対を複数対設けたマイクロヒータの変形例を示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
本発明のマイクロヒータ1は、
図1に示すように、金属シース2内に発熱線3(3A,3B)と非発熱線4(4A,4B)とが収納されるとともに耐熱性絶縁材5が隙間に充填されたものであり、軸方向に沿って、発熱部11の領域と非発熱部12の領域とが形成されている。従来と同様、発熱部11は加熱対象に配されて加熱対象を加熱する部分であり、非発熱部12は加熱対象以外の場所を這わすための部分であってその端部に端子部を設けるための部分である。
【0019】
とくに本発明では、発熱部11と非発熱部12との境界領域R1を除き、発熱線3と非発熱線4とが、金属シース2内部に全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置されており、境界領域R1では、非発熱線4が途中で切断されているとともに、切断されている非発熱線4A,4Bのうち非発熱部12側に延びている非発熱線4Aの当該切断されている境界側の端部40が、少なくとも前記発熱部11側に延びている発熱線3(3B)に溶接等で接続されていることを特徴としている。
【0020】
より詳しくは、境界領域R1では、発熱線3も途中で切断されており、非発熱線4Aの境界側の前記端部40が、切断されている発熱線3のうち発熱部11側に延びている発熱線3Bの当該切断されている境界側の端部30に溶接等により接続されている。符号70はこの溶接等による接続部を示している。境界領域R1には、発熱線3と非発熱線4の双方から等距離にある位置に上記接続の作業のための封止穴6が設けられている。
【0021】
封止穴6は、境界領域R1における上記非発熱線4の切断された状態の形成、発熱線3Bへの接続等の作業を行うために形成される穴であり、後述するように耐熱性絶縁材5を除去して切断・接続作業を行い、耐熱性絶縁材を埋め戻して金属等で溶接封止された穴である。本例では、発熱部11の両端側に上記境界領域R1を介してそれぞれ非発熱部12を形成した形態とされており、このようなマイクロヒータ1は、一端側の非発熱部12の非発熱線4A,発熱部11の発熱線3B、および他端側の非発熱部12の非発熱線4Aに通電されることで、発熱部11のみ発熱するように機能させることができる。
【0022】
金属シース2、発熱線3、非発熱線4、耐熱性絶縁材5の各素材は、従来から公知のマイクロヒータと同様のものを用いることができ、たとえば発熱線11には電気抵抗値が大きく通電によりジュール熱を生じるニクロム線等が好適であり、非発熱線12には電気抵抗値の小さいニッケルや銅等が好適である。
【0023】
次に、本実施形態のマイクロヒータ1の製造手順を、
図2及び
図3に基づき説明する。
【0024】
まず、
図2に示すように、金属シース2内に発熱線3と非発熱線4とが全長にわたって互いに間隔をあけて平行に配置され、隙間に耐熱性絶縁材5が充填されたシースケーブル10を設ける。次に、
図3(a)、(b)に示すように、該シースケーブル10の軸方向に沿った所定の位置にて、金属シース2の周壁に作業用の穴6をあけ(たとえば穴繰り加工)、該穴6を通じて穴直下の耐熱性絶縁材5を除去して発熱線3および非発熱線4を露出させる。
【0025】
穴6は、作業効率上、発熱線3と非発熱線4の双方から等距離にある位置に設けられることが好ましい。次に、
図3(c)に示すように、該穴6を通じて、発熱線3および非発熱線4をそれぞれ所定の位置で切断する。符号32、42は切断部を示している。
【0026】
そして、
図3(d)、(e)に示すように、切断された非発熱線のうち一方の非発熱線4Aの当該切断側の端部40を、他方の非発熱線4Bが存在する側に延びている切断された発熱線3Bの切断側の端部30に溶接等で接続し、耐熱性絶縁材5を埋戻し、穴6を溶接等で金属封止する。これにより、当該穴6が存在する領域を境界領域R1として、これよりも前記一方の非発熱線4Aが存在する側に非発熱部12が形成され、他方の非発熱線4Bが存在する側、すなわち発熱線3Bが存在する側に、発熱部11が形成される。
【0027】
以上の代表的実施形態では、境界領域R1において、非発熱線4と発熱線3の双方が途中で切断され、非発熱線4Aの境界側の端部40が、発熱線3の発熱部11側に延びている発熱線3Bの当該切断されている境界側の端部30に溶接等により接続されているものについて説明したが、本発明の他の例としては、
図4に示すように、
同じく境界領域R1において、非発熱線4のみ途中で切断されており、非発熱線4Aの境界側の端部40が、発熱線3の途中部31に溶接等により接続されているものでもよい。
【0028】
図5は、この変形例の製造手順を示しているが、上述した代表的実施形態の製造手順との違いは、
図5(c)に示すように穴6からの作業で非発熱線4のみ切断し(切断部42)、発熱線3は切断しない点、
図5(d)に示すように切断された非発熱線4Aの端部40を発熱線3の途中部31に溶接等により接続している点のみであり、他は同じである。
【0029】
この変形例に係るマイクロヒータ1Aについても、発熱部11の両端側に上記境界領域R1を介してそれぞれ非発熱部12を形成した形態とされている。そして、一端側の非発熱部12の非発熱線4A,発熱部11の発熱線3(発熱線3のうち境界領域R1間の領域)、および他端側の非発熱部12の非発熱線4Aに通電されることで、発熱部11のみ発熱するように機能させることができる。
【0030】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
たとえば、以上の実施形態では発熱線3と非発熱線4をそれぞれ1本ずつ設け、従来の一芯型のマイクロヒータと同じように両端子型として使用できるものを例示しているが、本発明はこれに限らず、
図6に示すように発熱線3を複数本平行に設け、各発熱線3と対を為す非発熱線4も設け、従来の多芯型のマイクロヒータと同じように両端子タイプ/片端子タイプとして使用できるものとして構成することも勿論できる(図示のものは従来の2芯型と同じように使用できる。)。
【符号の説明】
【0031】
1,1A マイクロヒータ
2 金属シース
3、3A,3B 発熱線
4、4A,4B 非発熱線
5 耐熱性絶縁材
6 穴
10 シースケーブル
11 発熱部
12 非発熱部
30 端部
31 途中部
32 切断部
40 端部
42 切断部
70 接続部