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特許7385183流体伝送のガイド/制御装置及びその応用システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】流体伝送のガイド/制御装置及びその応用システム
(51)【国際特許分類】
   F16K 5/12 20060101AFI20231115BHJP
   F16K 5/04 20060101ALI20231115BHJP
   F16K 11/085 20060101ALI20231115BHJP
   F16K 27/06 20060101ALI20231115BHJP
   F16K 47/02 20060101ALI20231115BHJP
【FI】
F16K5/12
F16K5/04 Z
F16K11/085 Z
F16K27/06 B
F16K47/02 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021560281
(86)(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2019079861
(87)【国際公開番号】W WO2020191656
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】522045796
【氏名又は名称】金徳創新技術股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】章睿承
【審査官】藤森 一真
(56)【参考文献】
【文献】特表2004-534177(JP,A)
【文献】特開2018-040454(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0097188(US,A1)
【文献】中国実用新案第206669024(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 5/00 - 5/22
F16K 11/00 - 11/24
F16K 27/00 - 27/12
F16K 39/00 - 51/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体伝送のガイド/制御装置であって、
動力伝送/配電ユニット及び切り換え部材を有し、
前記動力伝送/配電ユニットは、第一チャンバー及び第二チャンバーを有し、
前記第一チャンバー中には、複数のバイパス流路を設置し、
前記第二チャンバー内には、バイパス流路と同じ数のストップ部を有し、各ストップ部はすべて、位置が対応するバイパス流路を有し、
前記ストップ部に隣接して流通口を設置し、
前記流通口と前記動力伝送/配電ユニットの外部は連通し、
前記切り換え部材は、前記動力伝送/配電ユニットの内部に設置され、
前記切り換え部材周辺には、第一フローガイド口及び第二フローガイド口を有し、
前記第一フローガイド口は前記第一チャンバーの範囲内に位置し、前記第二フローガイド口は前記第二チャンバーの範囲内に位置し、これにより前記第一フローガイド口は、バイパス流路間で連通を切り換えられ、前記第二フローガイド口は、ストップ部間で位置を切り換えられ、
前記切り換え部材の内部には、ガイド流通路を有し、
前記ガイド流通路と前記第一フローガイド口及び第二フローガイド口はすべて連通し、
前記切り換え部材が位置を切り換える時、前記第一フローガイド口及第二フローガイド口は、前記切り換え部材に同期して、位置切り換えを行うことができ、これにより前記第一フローガイド口はもともと連通していたバイパス流路から、もう一つのバイパス流路へと連通し、同時に、前記第二フローガイド口は、もとのバイパス流路が対応するストップ部から、もう一つのバイパス流路が対応するストップ部へと移動し、途中でストップ部間の流通口を通る時、一部の前記ガイド流通路中の流体は前記流通口を通過し前記動力伝送/配電ユニット外部へと排出され、伝送ルート変化切り換え過程で生じる圧力の瞬間的変化の衝撃を和らげられることを特徴とする、
流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項2】
前記第一チャンバー内には、前記動力伝送/配電ユニット外部へと連通する循環サーキュレーション流路を別に設置し、前記循環サーキュレーション流路と第二チャンバーの各前記流通口とは相互に連通し、各前記流通口はすべて循環サーキュレーションパイプラインと相互に連通し、前記循環サーキュレーションパイプラインは、各前記ストップ部周辺に設置され、前記循環サーキュレーションパイプラインは、循環サーキュレーション連通を通して前記循環サーキュレーション流路と相互に連通することを特徴とする、請求項1に記載の流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項3】
前記動力伝送/配電ユニットは、シート体と蓋体に組み合わせ構成され、前記シート体中央には、前記切り換え部材を収容する中央パイプラインを設置し、各前記バイパス流路は、放射状を呈して、前記第一チャンバーの中央パイプライン周辺に並んで分布し、前記中央パイプラインの一端には、メイン流路を形成し、前記メイン流路と前記切り換え部材内のガイド流通路は、相互に連通し、前記蓋体は前記シート体の一端に蓋をして封鎖し、前記蓋体中央には、中央貫通孔を設置し、前記切り換え部材端面中央には、軸方向に延伸する駆動軸ロッドを設置し、前記駆動軸ロッドは、前記中央貫通孔を貫通し、前記動力伝送/配電ユニットの外に伸び出す、ことを特徴とする、請求項1に記載の流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項4】
前記切り換え部材の周辺には、駆動軸ロッドの端面から離れ、駆動軸ロッドへ向かう方向に、順番に第一環状槽、第二環状槽、第三環状槽を設置し、これにより前記第一フローガイド口は、前記第一環状槽と第二環状槽の間に位置し、前記第二フローガイド口は、前記第二環状槽と第三環状槽の間に位置し、前記第一環状槽、第二環状槽、第三環状槽内には、順番に第一リング、第二リング、第三リングを設置し、前記第一リング、第二リング、第三リングを利用し、前記切り換え部材と中央パイプラインの内壁の間をそれぞれ圧迫し、第フローガイド口及び第二フローガイド口に対して区画密封を形成することを特徴とする、請求項3に記載の流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項5】
前記切り換え部材の周辺には、前記第一フローガイド口の両側に、前記第一環状槽と前記第二環状槽に連通する第一縦槽を設置し、前記第二フローガイド口の両側に、前記第二環状槽と前記第三環状槽に連通する第二縦槽を設置し、前記第一リングと前記第二リングの間には、2個の第一縦方向封鎖片を設置し、前記第二リングと前記第三リングの間に、2個の第二縦方向封鎖片を設置し、前記第一縦方向封鎖片は、前記第一縦槽内に嵌入され、前記第二縦方向封鎖片は、前記第二縦槽内に嵌入され、前記第一縦方向封鎖片両端と第一リング及び第二リングは相互に連なり、前記第二縦方向封鎖片両端と第二リング及び第三リングは相互に連なり、これにより縦方向封鎖片とリングは一体を形成し、こうして前記第一フローガイド口及び第二フローガイド口の周辺と前記中央パイプラインの内壁の間は好ましい密封効果を形成することを特徴とする、請求項4に記載の流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項6】
前記切り換え部材は円柱体で、前記第一フローガイド口は、前記円柱体上の円周長で、隣り合う2個のバイパス流路の、前記円柱体上の最近間隔距離の円周長より大きいことを特徴とする、請求項1に記載の流体伝送のガイド/制御装置。
【請求項7】
請求項1に記載の流体伝送のガイド/制御装置からなる応用システムであって、
主動端装置、受動端装置、複数のガイド/制御装置を有し、
複数の前記ガイド/制御装置を、主、受動端のアウトプット及びインプット制御装置として使用し、
前記主動端装置は、流体を流出させる主動流体アウトプット端、及び流体を流入させる主動流体インプット端を有し、
前記受動端装置は、流体を流出させる受動流体アウトプット端及び流体を流入させる受動流体インプット端を有し、
前記主動端装置の前記主動流体アウトプット端には、少なくとも1個の主動アウトプット制御装置を連結し、
前記受動端装置の前記受動流体アウトプット端には、少なくとも1個の受動アウトプット制御装置を連結し、
前記主動端装置の前記主動流体インプット端には、少なくとも1個の主動インプット制御装置を連結し、
前記受動端装置の前記受動流体インプット端には、少なくとも1個の受動インプット制御装置を連結することを特徴とする、
応用システム。
【請求項8】
前記主動端装置の前記主動流体アウトプット端に連結する前記主動アウトプット制御装置と、前記主動端装置の前記主動流体インプット端に連結する前記主動インプット制御装置の間は、第一パイプラインを通して、接続して連通し、前記受動端装置の前記受動流体アウトプット端に連結する前記受動アウトプット制御装置と、前記受動端装置の前記受動流体インプット端に連結する前記受動インプット制御装置の間は、第二パイプラインを通して、接続して連通することを特徴とする、請求項7に記載の応用システム。
【請求項9】
前記応用システムは、ガイド/制御装置の切り換え部材により切り換えられ、これにより前記主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と、前記主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置の間は、第三パイプラインを通して流体循環路を形成し、前記受動端装置に連結する流体循環路は封鎖を形成することを特徴とする、請求項7に記載の応用システム。
【請求項10】
前記主動端装置の前記主動流体アウトプット端に連結する前記主動アウトプット制御装置と、前記受動端装置の前記受動流体インプット端に連結する前記受動インプット制御装置の間は、第四パイプラインを通して、接続して連通し、前記主動端装置の前記主動流体インプット端に連結する前記主動インプット制御装置と、前記受動端装置の前記受動流体アウトプット端に連結する前記受動アウトプット制御装置の間は、第五パイプラインを通して、接続して連通することを特徴とする、請求項7に記載の応用システム。
【請求項11】
前記第四パイプライン及び前記第五パイプラインの少なくとも一つは、ロード装置に接続して連通することを特徴とする、請求項10に記載の応用システム。
【請求項12】
前記主動端装置の前記主動流体アウトプット端に連結する前記主動アウトプット制御装置と、前記受動端装置の前記受動流体アウトプット端に連結する前記受動アウトプット制御装置の間は、第六パイプラインを通して、接続して連通し、前記主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置、と前記受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第七パイプラインを通して、接続して連通することを特徴とする、請求項7に記載の応用システム。
【請求項13】
前記第六パイプライン及び前記第七パイプラインの少なくとも一つは、ロード装置に接続して連通することを特徴とする、請求項12に記載の応用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体伝送のガイド/制御装置及びその応用システムに関し、特に流体伝送ルートにおいて切り換えを行う過程で、流体伝送が妨げを受けることで生じる圧力の瞬間的増減変化現象を効果的に減らし、さらに複数のガイド/制御装置を連結することで、より広い範囲に適用可能な流体伝送ガイド/制御装置及びその応用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の流体伝送方向制御(切り換え)バルブ構造は、シート体内部にボールソケット或いは位置切り換えバルブシートを設置し、これに円球体バルブ芯或いは変位バルブ芯を収容し、シート体周囲にはボールソケット或いは位置切り換えバルブシートにそれぞれ連通する複数の流路を設置する。
円球体バルブ芯或いは変位バルブ芯の内部には、少なくとも1個の貫通孔を設置し、円球体バルブ芯の回転動或いは変位バルブ芯の位置変化により、貫通孔の位置を変え、異なる流路にそれぞれ連通させ、異なる流路に連通する効果を達成する。
【0003】
特許文献1に示す実用新案は、ウォーターサーバーの切り換えバルブ構造を開示する。
それは、バルブシート本体、切り換え芯軸、ダイヤル部材を有する。
バルブシート本体は中空で、収容室を有し、収容室の前側、後側には、組合せ接続部及び貫通出口をそれぞれ貫通するように形成する。
組合せ接続部には、出水コネクターを対応させて組み付け、バルブシート本体の上端、下端と収容室は連通し、進水口及び第一出水口をそれぞれ形成する。
進水口及び第一出水口箇所には、バルブシート本体外周から延伸して、接続部及び組合せ設置部を別に設置する。
さらに、接続部及び組合せ接続部には、ツイストロックリング及び出水カバー体をそれぞれ組合せて設置する。
切り換え芯軸は、バルブシート本体の収容室内に収容して設置され、切り換え芯軸外周には、少なくとも180度囲む第一流路を設置する。
第一流路底部は、第一出水口に相対し、変位槽道を別に拡張して形成し、切り換え芯軸の外周のもう一つの側辺には、L状を呈する第二流路を内向きに設置し、切り換え芯軸前側の出水頭端へと貫通し、第二出水口を形成する。
さらに、切り換え芯軸の後端には、組合せ接続セクションを突出するように設置し、バルブシート本体の貫通出口を通して、組合せ接続セクションの末端には、非円形状の係合凸部を別に形成する。
ダイヤル部材の前側には、通嵌孔を貫通状に設置し、内部には非円槽状の係合凹部を形成する。
さらに、係合凹部と切り換え芯軸の係合凸部は組み合わさり、固定する。
この種の設計構造により、円球体バルブ芯を備える、上述の切り換えバルブの応用上の欠点を改善する。
【0004】
しかし、上述の従来の切り換えバルブ構造は、使用時、異なる流路に切り換える過程において、流体パイプラインの開口断面積が徐々に縮減し、これにより流体パイプライン内の流動抵抗及び圧力が増加する。
そのため、操作過程が急速であると、上述のパイプライン内で過度で激しい圧力変化が起き、切り換え過程全体のスムーズ性に影響を及ぼすばかりか、長時間の運用過程による圧力衝撃を受けて内部部品が損壊してしまい、さらには漏れや切り換えができない等の故障が発生し得る。
よって、いかにして流路切り換え過程において生じる流体圧力の激しい変化を低減し、切り換え過程のスムーズ性を確保し、内部部品の損壊を回避するかが、業界共通の課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】台湾特許公告第M427489号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記の先行技術には、操作過程が急速であると、パイプライン内で過度で激しい圧力変化が起き、切り換え過程全体のスムーズ性に影響を及ぼすばかりか、長時間の運用過程による圧力衝撃を受けて内部部品が損壊してしまい、さらには漏れや切り換えができない等の故障が発生し得るという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は従来の流体切り換えバルブの構造上の欠点を改善できる流体伝送のガイド/制御装置及びその応用システムに関する。
【0008】
本発明による流体伝送のガイド/制御装置は、動力伝送/配電ユニット及び切り換え部材を有する。
該動力伝送/配電ユニットは、第一チャンバー及び第二チャンバーを有し、該第一チャンバー中には、少なくとも1個のバイパス流路を設置し、該第二チャンバーは、ストップ部を有し、さらにストップ部の配置は、該バイパス流路に対応し、該ストップ部に隣接し、流通口を設置し、流通口と動力伝送/配電ユニットの外部は連通する。
該切り換え部材の内部には、該第一チャンバー内及び該第二チャンバー内に連通するように配置するガイド流通路を有し、さらに切り換え部材上には、該ガイド流通路にそれぞれ連通する第一フローガイド口及び第二フローガイド口を有し、該第一フローガイド口と第二フローガイド口は、該切り換え部材に同期に従い、位置切り換えを行うことができ、該第一フローガイド口は、位置切り換え過程において、バイパス流路の連通に対して、切り換えを行い、該第二フローガイド口は、位置切り換え過程において、ストップ部に対応する位置から、相互に隣接する流通口に対応して連通する位置へと徐々に移動する。
これにより、ガイド流通路の流体の一部は、該第二フローガイド口及び対応する該流通口を通過し、動力伝送/配電ユニットの外部へ向かい排出される。
【0009】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該第一チャンバー中には、複数のバイパス流路を設置し、第二チャンバー中には、複数のストップ部を設置し、さらに少なくともストップ部一部の配置は、複数の該バイパス流路に対応し、各該ストップ部の間に、流通口を設置し、これにより該第一フローガイド口は、位置切り換え過程において、各バイパス流路と切り換え連通し、さらに該第二フローガイド口は、位置の切り換え中に、ストップ部から相互に隣接する流通口へと徐々に対応して連通する。
【0010】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該第一チャンバー内には、動力伝送/配電ユニットの外部へと連通する循環サーキュレーション流路をさらに設置し、該循環サーキュレーション流路と各該流通口とは相互に連通する。
【0011】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該循環サーキュレーション流路と各該バイパス流路とは相互に間隔を開け、さらに該第一フローガイド口は該循環サーキュレーション流路とバイパス流路との間で、選択的対応連通を行うことができる。
【0012】
該流体伝送のガイド/制御装置において、各該流通口は、循環サーキュレーションパイプラインを通して相互に連通し、さらに該循環サーキュレーションパイプラインと該循環サーキュレーション流路との間は、循環サーキュレーション連通路を通して、相互に連通する。
【0013】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該動力伝送/配電ユニットは、シート体と蓋体を相互に組み合わせ構成され、該シート体中央には、該切り換え部材を収容する中央パイプラインを設置し、各該バイパス流路は、放射状を呈して、該第一チャンバー中央パイプラインの周辺に並んで分布し、該中央パイプラインの一端には、メイン流路を形成し、該メイン流路と該ガイド流通路は、相互に連通し、各該ストップ部及び流通口は、各該バイパス流路の分布位置に基づき、該第二チャンバー中に対応して設置される。
【0014】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該中央パイプラインの一端内周縁には、ストップ環状ハブを設置し、該メイン流路は、該ストップ環状ハブの中央に設置し、該蓋体は、該シート体の、該ストップ環状ハブから離れた一端に蓋をして封鎖し、該蓋体の中央には、中央貫通孔を設置し、該切り換え部材の端面中央には、軸方向に延伸する駆動シャフトロッドを設置し、該駆動シャフトロッドは、該中央貫通孔を貫通し、該動力伝送/配電ユニットの外に伸び出し、さらに該切り換え部材の、該蓋体から離れた一端面から、該切り換え部材の内部へ向かい、該ガイド流通路を形成する。
【0015】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該駆動シャフトロッドの外へと延伸する端面には、該第一フローガイド口の方向と第二フローガイド口の方向を示す標示部を設置する。
【0016】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該切り換え部材の外周辺には、該ガイド流通路を形成する一端から反対端へ向かい、第一環状槽、第二環状槽、第三環状槽を順番に設置し、該第一環状槽内、該第二環状槽内、該第三環状槽内には、第一リング、第二リング、第三リングをそれぞれ設置し、該第一リング、第二リング、第三リングにより、該切り換え部材の外側と中央パイプラインの内壁の間をそれぞれ圧迫し、さらに該切り換え部材の、該第二環状槽から第一環状槽へ向かう方向が形成する部分は、該第一チャンバー中に定義され、該第二環状槽から第三環状槽へ向かう方向が形成する部分は、該第二チャンバー中に定義される。
【0017】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該切り換え部材の外周辺は、該第一フローガイド口の両側に、第一環状槽と第二環状槽に連通する第一縦槽を設置し、該第二フローガイド口の両側には、第二環状槽と第三環状槽に連通する第二縦槽を設置し、さらに第一リングと第二リングの間には、2個の第一縦方向封鎖片を設置し、第二リングと第三リングの間に、2個の第二縦方向封鎖片を設置し、さらに第一縦方向封鎖片と第二縦方向封鎖片は、第一縦槽内と第二縦槽内にそれぞれ嵌入され、該第一フローガイド口の周辺、第二フローガイド口の周辺と該中央パイプラインの内壁の間は、密封を形成する。
【0018】
該流体伝送のガイド/制御装置において、第一リングと第一縦方向封鎖片の間、第二リングと第一縦方向封鎖片の間、該第二リングと第二縦方向封鎖片の間、及び第三リングと第二縦方向封鎖片の間の少なくとも一部は、連結して一体を形成する。
【0019】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該第一フローガイド口の、該切り換え部材に相対する幅は、相互に隣接する2個の該バイパス流路の間の、最も近い辺縁の間の距離より大きく、さらに該ストップ部の、該中央パイプラインに相対する幅は、該第二フローガイド口の幅より小さくない。
【0020】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該第一フローガイド口の、該切り換え部材に相対する円周長は、相互に隣接する2個の該バイパス流路の間の、最も近い辺縁の間の円周長より大きく、さらに該ストップ部の、該中央パイプラインに相対する円周長は、該第二フローガイド口の円周長より小さくない。
【0021】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該第一フローガイド口の、該切り換え部材に相対する弧度は、相互に隣接する2個の該バイパス流路の間の最も近い辺縁の間の弧度より大きく、さらに該ストップ部の、該中央パイプラインに相対する弧度は、該第二フローガイド口の弧度より小さくない。
【0022】
該流体伝送のガイド/制御装置において、該循環サーキュレーションパイプラインは、各該ストップ部の外周辺に環状に設置される。
【0023】
該流体伝送のガイド/制御装置において、少なくとも1個のバイパス流路は、封鎖状を呈する。
【0024】
前述の流体伝送のガイド/制御装置からなる応用システムは、主動端装置、受動端装置、複数のガイド/制御装置を有する。
主動端装置は、流体を流出させる主動流体アウトプット端、及び流体を流入させる主動流体インプット端を有し、受動端装置は、流体を流出させる受動流体アウトプット端、及び流体を流入させる受動流体インプット端を有する。
さらに、該主動端装置の該主動流体アウトプット端には、少なくとも1個の主動アウトプット制御装置を連結し、該受動端装置の受動流体アウトプット端には、少なくとも1個の受動アウトプット制御装置を連結し、該主動端装置の主動流体インプット端には、少なくとも1個の主動インプット制御装置を連結し、該受動端装置の受動流体インプット端には、少なくとも1個の受動インプット制御装置を連結する。
【0025】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置の間は、第一パイプラインを通して、接続して連通する。
【0026】
上記の応用システムにおいて、該受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置と該受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第二パイプラインを通して、接続して連通する。
【0027】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第四パイプラインを通して、接続して連通する。
【0028】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、該第四パイプラインを通して、ロード装置を接続して連通し、さらに該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、第五パイプラインを通して、接続して連通する。
【0029】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、第五パイプラインを通して、接続して連通する。
【0030】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第四パイプラインを通して、接続して連通し、さらに該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、該第五パイプラインを通して、ロード装置に接続して連通する。
【0031】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と、受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、第六パイプラインを通して、接続して連通する。
【0032】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と、受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、該第六パイプラインを通して、ロード装置に接続して連通する。
さらに、該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と、受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第七パイプラインを通して、接続して連通する。
【0033】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と、受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、第七パイプラインを通して、接続して連通する。
【0034】
上記の応用システムにおいて、該主動端装置の主動流体アウトプット端に連結する主動アウトプット制御装置と、受動端装置の受動流体アウトプット端に連結する受動アウトプット制御装置の間は、第六パイプラインを通して、接続して連通する。
さらに、該主動端装置の主動流体インプット端に連結する主動インプット制御装置と、受動端装置の受動流体インプット端に連結する受動インプット制御装置の間は、該第七パイプラインを通して、ロード装置に接続して連通する。
【0035】
上記の応用システムにおいて、各該流体伝送ガイド/制御装置の各バイパス流路の少なくとも一部は、封鎖状を呈し、さらに各バイパス流路間は相互に独立する。
【0036】
上記の応用システムにおいて、主動端装置の各該流体伝送ガイド/制御装置に連結する循環サーキュレーション流路間は、相互に連通する。
【0037】
従来の技術と比較すると、上述の技術方案を採用する本発明は以下の具体的な長所を備える。
1.本発明において、上述の切り換え部材の第一フローガイド口は、バイパス流路、或いは循環サーキュレーション流路に相対し切り換えを行うことができ、流体流動ルートを変える過程において、該第二フローガイド口は相互に対応する流通口に同期に徐々に連通する。これにより一部のガイド流通路の流体は、該流通口を通過し外へと流出し、もともとの流動ルートが徐々に遮断されることで、該ガイド流通路及びバイパス流路内で生じる流体圧力の瞬間的増減変化と衝撃を効果的に低下させ、流体伝送ルート切り換え過程のスムーズ性を高めることができる。
2.本発明において、該循環サーキュレーション流路は流体の出所である装置に直接連通することで、流体が外へと作用しない回路を形成できる。
3.本発明の流通口は、循環サーキュレーションパイプライン及び循環サーキュレーション連通路により、該循環サーキュレーション流路と連通することで、シンプルなセルフガイド流通路を形成できる。
4.本発明が提供する流体伝送のガイド/制御応用システムは、異なるパイプラインを複数のガイド/制御装置の各バイパス流路の間に接続でき、各切り換え部材により各ガイド/制御装置の第一フローガイド口が対応連通するバイパス流路に選択的に切り換えることで、流体を制御し、主動端装置及び受動端装置の間或いは他のロード装置を有する流動ルート中で、各種異なる動力伝送機能を形成でき、こうして幅広い応用の条件を備える。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本発明による流体伝送のガイド/制御装置の立体構造分解図である。
図2】本発明による流体伝送のガイド/制御装置の上視組合せ外観図である。
図3】本発明による流体伝送のガイド/制御装置の下視組合せ外観図である。
図4】本発明による流体伝送のガイド/制御装置の立体断面図である。
図5図4に示す流体伝送のガイド/制御装置の平面断面図である。
図6図5に示す第一フローガイド口の位置模式図である。
図7図5に示す第二フローガイド口の位置模式図である。
図8】本発明による流体伝送のガイド/制御装置が、第一フローガイド口で異なるバイパス流路に切り換える動作模式図である。
図9図8に示す第二フローガイド口の位置模式図である。
図10】本発明による流体伝送のガイド/制御装置が、第一フローガイド口で異なるバイパス流路に切り換えを完成した後の状態の模式図である。
図11図10に示す第二フローガイド口の位置模式図である。
図12】本発明の第一フローガイド口が循環サーキュレーション流路に切り換えて対応する状態の模式図である。
図13】本発明の第一種応用状態を示す実施形態図である。
図14】本発明の第二種応用状態を示す実施形態図である。
図15】本発明の第三種応用状態を示す実施形態図である。
図16】本発明の第四種応用状態を示す実施形態図である。
図17】本発明の第五種応用状態を示す実施形態図である。
図18】本発明の第六種応用状態を示す実施形態図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(一実施形態)
図1図3に示す通り、本発明のガイド/制御装置Aの構造は、動力伝送/配電ユニット1、切り換え部材2を有する。
動力伝送/配電ユニット1は、少なくとも第一チャンバー101及び第二チャンバー102を有する。
第一チャンバー101及び第二チャンバー102の中には、連通した中央パイプライン111を設置する。
【0040】
図に示す実施形態では、動力伝送/配電ユニット1は、シート体11及び蓋体12を相互に組合せて構成される。
シート体11中央には、中央パイプライン111を設置し、中央パイプライン111は、第一チャンバー101に相対する一端の内周縁に、ストップ環状ハブ1121を通して、流体を導入できるメイン流路112を形成する。
第一チャンバー101に位置する中央パイプライン111周辺には、少なくとも1個(多数)のバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114をそれぞれ設置する。
中央パイプライン111は、第二チャンバー102に相対する一端部に、(各)バイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114に対応する少なくとも1個(多数)のストップ部1150(ストップ部1151、ストップ部1152、ストップ部1153)を設置する。
(各)ストップ部1150(ストップ部1151、ストップ部1152、ストップ部1153)の外周辺には、相互に連通する循環サーキュレーションパイプライン117を環状に設置する。
さらに、(各)ストップ部1150(ストップ部1151、ストップ部1152、ストップ部1153)の間には、流通口116をそれぞれ設置し、循環サーキュレーションパイプライン117に連通する。
循環サーキュレーション流路114と循環サーキュレーションパイプライン117の間は、循環サーキュレーション連通路1140を通して連通する。
【0041】
図に示す実施形態中では、バイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114は、放射状に、等円周長間隔(等角度)を呈して、中央パイプライン111周辺に排列される。
ただし、実際の応用時には、少なくとも1個のバイパス流路1130(或いは他のバイパス流路1131、バイパス流路1132の内の1個)は封鎖の構造とできる。
さらに、複数のバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)の数及びその排列方式も、設計の違いに応じて変えて、各種ニーズに対応できる。
【0042】
蓋体12は、シート体11の、メイン流路112から離れた側に蓋をし、蓋体12の中央には、中央貫通孔121を設置する。
【0043】
切り換え部材2は、メイン流路112の一端面上に相対し、開口が内向きにガイド流通路21を設置する。
切り換え部材2は別に、中央貫通孔121に相対する一端の端面中央に、軸方向に延伸する駆動シャフトロッド22を設置する。
切り換え部材2の外周辺には、ガイド流通路21の開口に近い一端から、反対端へ向かい、第一環状槽23、第二環状槽24、第三環状槽25を順番に設置する。
第一環状槽23と第二環状槽24の間には、第一フローガイド口26を設置する。
第二環状槽24と第三環状槽25の間には、第二フローガイド口27を設置し、さらに第一フローガイド口26と第二フローガイド口27は、ガイド流通路21にそれぞれ連通する。
駆動シャフトロッド22の端面には、必要に応じて、標示部221を設置し、第一フローガイド口26、第二フローガイド口27の方向を標示する。
別に第一フローガイド口26の両側には、第一環状槽23、第二環状槽24に連通する2個の第一縦槽240を設置する。
第二フローガイド口27の両側には、第二環状槽24、第三環状槽25に連通する2個の第二縦槽250を設置する。
【0044】
切り換え部材2の外表側には、第一環状槽23、第二環状槽24、第三環状槽25内に、第一リング231、第二リング241、第三リング251をそれぞれ設置する。
第一リング231、第二リング241の間には、2個の第一縦方向封鎖片242を設置する。
第二リング241、第三リング251の間には、2個の第二縦方向封鎖片252を設置する。
さらに、第一縦方向封鎖片242、第二縦方向封鎖片252は、第一縦槽240、第二縦槽250内にそれぞれ嵌入され、
第一フローガイド口26、第二フローガイド口27の周辺と中央パイプライン111の内壁の間は、優れた弾性封鎖効果を形成する。
こうして、第一リング231、第二リング241と第一縦方向封鎖片242の結合により、第一フローガイド口26の周囲と中央パイプライン111の内壁の間には、完全なフルブロッキング作用を形成し、第二リング241、第三リング251と第二縦方向封鎖片252の結合により、第二フローガイド口27の周囲と中央パイプライン111の内壁の間には、完全なフルブロッキング作用を形成する。
【0045】
組み立て時には、切り換え部材2は、中央パイプライン111内に設置し、ストップ環状ハブ1121は、切り換え部材2のガイド流通路21の開口を備える端面上に接触し、蓋体12によりシート体11の、メイン流路112から離れ、さらに第二チャンバー102に対応する一側に蓋をして封鎖する。
これにより、駆動シャフトロッド22は、中央貫通孔121を通して、外へと伸び出し、切り換え部材2は、動力伝送/配電ユニット1内に動きを制限される。
【0046】
この時、ガイド流通路21は、メイン流路112に連通し、さらに第一リング231、第二リング241、第三リング251は、切り換え部材2の外周と中央パイプライン111の内壁の間にそれぞれ圧迫される。
これにより、中央パイプライン111は、2部分に分割される。
一つは、第一チャンバー101に対応し、さらに少なくとも1個(多数)のバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)、及び循環サーキュレーション流路114を有する。
もう一つは、第二チャンバー102に対応し、さらに少なくとも1個(多数)のストップ部1150(ストップ部1151、ストップ部1152、ストップ部1153)、流通口116及び循環サーキュレーションパイプライン117を有する。
さらに、第一縦方向封鎖片242、第二縦方向封鎖片252が対応し、それぞれ第一フローガイド口26、第二フローガイド口27の周辺と中央パイプライン111の内壁の間の間隙に対して、上述のフルブロッキング作用を形成する。
【0047】
図4図7に示す図は、本発明によるガイド/制御装置Aの組み立て後の初期状態である。
この時、切り換え部材2のガイド流通路21は、メイン流路112に連通し、第一フローガイド口26は、バイパス流路1131の一つに連通し、さらに第二フローガイド口27は、同じ(マッチした)方向(方向と角度に対応)のストップ部1151に対応し、封鎖を形成する。
この時、外部動力源(エネルギーを有する)の流体は、メイン流路112(或いは第一フローガイド口26が連通するバイパス流路1131)から導入され、ガイド流通路21を通して第一導流26が連通するバイパス流路1131(或いはメイン流路112)から流出する。
【0048】
図8図11に示す通り、本発明によるガイド/制御装置Aは、駆動シャフトロッド22が外力により駆動され、これにより切り換え部材2が別の角度(図8図9参照)位置まで回転すると、第一フローガイド口26ともともと相互に連通していたバイパス流路1131の対応が、徐々に偏移し、バイパス流路1131と第一フローガイド口26の間の、流体を通過させられる対応断面積は徐々に縮減する。
流動パイプラインの断面積が徐々に減少することで、ガイド流通路21を流れる流体圧力は、徐々に上昇する。
この時、第二フローガイド口27は、同期して、ストップ部1151の完全ブロッキングの状態を受け、徐々に転移し、隣り合う流通口116と連通を生じる。
これにより、ガイド流通路21内の流体の一部は、第二フローガイド口27を通して、徐々に連通する流通口116を通過し、循環サーキュレーションパイプライン117に流入し、さらに循環サーキュレーション連通路1140及び循環サーキュレーション流路114を通して外へと排出される。
これにより、ガイド流通路21中の流体は、切り換え部材2を利用し、バイパス流路1130、バイパス流路1131、バイパス流路1132或いは循環サーキュレーション流路114などの異なる流路へと流入する過程において、中央パイプライン111の内壁の阻害を受けることで、スムーズかつ十分に、ガイド流通路21内の一部の流体を排出し、流体伝送ルート変化の過程における、流体伝送圧力の突然の増減を効果的に緩め、こうして流体制御伝送のスムーズ性を高め、流体圧力が突然かつ過大に変化することによる内部部品損壊の可能性を低下させることができる。
【0049】
切り換え部材2が回転動を続けると、第一フローガイド口26は、もう一つのバイパス流路1132へと移り、完全に対応して連通する(図10図11参照)。
その後、第二フローガイド口27は、相対方向(同じ対応角度)のもう一つのストップ部1152に対応し封鎖を形成する。
この時、外部動力源(エネルギーを有する)の流体は、メイン流路112(或いはバイパス流路1132)から導入され、ガイド流通路21を通って、バイパス流路1132(或いはメイン流路112)から流出する。
こうして、流体の流路は制御され、異なるバイパス流路1132への切り換えは完成される。
【0050】
図12に示す具体的な実施方式では、切り換え部材2が回転し、第一フローガイド口26が完全に循環サーキュレーション流路114の位置に対応すると、外部動力源(エネルギーを有する)の流体は、メイン流路112(或いは循環サーキュレーション流路114)から導入され、ガイド流通路21を通って、循環サーキュレーション流路114(或いはメイン流路112)から外部動力源へと直接流れ戻る。
こうして、動力を外へ出力しない流動制御を形成する。
【0051】
図に示す実施形態中では、第一フローガイド口26の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)は、(各)バイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114の間の間隔幅(或いは対応する円周長或いは弧度)或いは流通口116の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)より大きいか等しい。
さらに、第一フローガイド口26の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)は、第二フローガイド口27の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)より大きい。
これにより、操作において、第一フローガイド口26の、バイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114に対する選択的な切り換えの過程において、隣り合うバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114は一部が同時に連通する状態を備える。
さらに、ストップ部1150(ストップ部1151、ストップ部1152、ストップ部1153)の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)は、第二フローガイド口27の幅(或いは対応する円周長或いは弧度)より小さくない。
これにより、切り換え部材2の第一フローガイド口26が、異なるバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)及び(或いは)循環サーキュレーション流路114に対応を転換する過程において、動力出力がない状態の動力中断期の発生を回避でき、さらに効果的に転換接続のスムーズ性を提供できる。
【0052】
図13に示す通り、上述の構造を実際に応用する場合には、異なる数のガイド/制御装置Aの組合せを通して、より幅広い応用を実現する。
例えば、主動アウトプット制御装置A1及び主動インプット制御装置A2は、それぞれ主動端装置Cと相互に組合せ、別に受動アウトプット制御装置A3及び受動インプット制御装置A4は、受動端装置Dとそれぞれ相互に組合せる。
主動端装置C、受動端装置Dは、それぞれ主動流体アウトプット端C1、受動流体アウトプット端D1、主動流体インプット端C2、受動流体インプット端D2を有する。
主動アウトプット制御装置A1は、メイン流路112により、主動アウトプットパイプラインC11を通して、主動流体アウトプット端C1に連通する。
主動インプット制御装置A2は、メイン流路112により、主動インプットパイプラインC21を通して、主動流体インプット端C2に連通する。
受動アウトプット制御装置A3は、メイン流路112により、受動アウトプットパイプラインD11を通して、受動流体アウトプット端D1に連通する。
受動インプット制御装置A4は、メイン流路112により、受動インプットパイプラインD21を通して、受動流体インプット端D2に連通する。
こうして、以下に示す各応用実施形態の基本構造を組成する。
【0053】
図13に示す通り、本発明の第一種応用状態実施形態は、上述の基本構造において、操作者が主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26とバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2の各循環サーキュレーション流路114の間は、第一パイプラインE1により相互に連通し、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の各循環サーキュレーション流路114の間は、第二パイプラインE2により、相互に連通する。
【0054】
操作時には、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2の各切り換え部材2がそれぞれ回転し、各第一フローガイド口26が各循環サーキュレーション流路114に連通し、さらに受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2がそれぞれ回転する。各第一フローガイド口26が各循環サーキュレーション流路114に連通すると、主動端装置Cから流出した流体は、主動流体アウトプット端C1から流出し、主動アウトプットパイプラインC11を通過し、主動アウトプット制御装置A1を通り、さらに第一パイプラインE1を経て、主動インプット制御装置A2へと流れ、最後に主動インプットパイプラインC21を通過し、主動流体インプット端C2を通り、主動端装置Cへと流れ戻る。
受動端装置Dから流出した流体は、受動流体アウトプット端D1から流出し、受動アウトプットパイプラインD11を通過し、受動アウトプット制御装置A3を通り、さらに第二パイプラインE2を経て、受動インプット制御装置A4へと流れ、最後に受動インプットパイプラインD21を通過し、受動流体インプット端D2を通り、受動端装置Dへと流れ戻る。
【0055】
この種の組合せ形態は、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2が主動流体アウトプット端C1及び主動流体インプット端C2に直接連通するため、主動端装置Cの主動流体アウトプット端C1を通過し流出した流体は、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2をそのまま通過し、主動流体インプット端C2より主動端装置Cへと流れ戻る。
さらに、受動端装置Dの受動流体アウトプット端D1を通過して流出する流体も、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4を直接通過し、受動流体インプット端D2より受動端装置Dへと流れ戻る。
こうして、外へと作用しない流体循環をそれぞれ形成する。
主動端装置Cを、駆動力を出力できる機構(例えば、自動車エンジン)と見なし、受動端装置Dを、動力を受け取る機構(例えば、伝動システム)と見なせば、その制御機能全体は(車両ギアボックス)のニュートラル(N)の状態に類似する。
【0056】
図14に示す通り、本発明の第二種応用状態実施形態は、上述の基本構造において、操作者が主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26とバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2の内の一つのバイパス流路1130の間は、第三パイプラインE3により相互に連通し、さらに受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の内の一つのバイパス流路1130は、ブロッキングを形成する。
【0057】
操作時には、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2の各切り換え部材2が、それぞれ回転し、各第一フローガイド口26が、第三パイプラインE3により連通したバイパス流路1130に連通すると、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2はそれぞれ回転し、各第一フローガイド口26は、封鎖された各バイパス流路1130に連通し、主動端装置Cが流出する流体は、主動流体アウトプット端C1より主動アウトプット制御装置A1を経由し、さらに第三パイプラインE3を経由し、主動インプット制御装置A2へと流れ、最後に主動流体インプット端C2を通過し、主動端装置Cへと流れ戻る。
しかし、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の各第一フローガイド口26は、すでに封鎖された各バイパス流路1130のブロッキングを受けるため、受動端装置Dから流出する流体は、受動流体アウトプット端D1から流出できず、当然、一切の流体は、受動流体インプット端D2を通過して受動端装置Dへと戻ることはない。
【0058】
この種の組合せ形態は、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4に連接する受動流体アウトプット端D1及び受動流体インプット端D2は連通していないため、流体回路を形成することはできない。
主動端装置Cを、駆動力を出力できる機構(例えば、自動車エンジン)と見なし、受動端装置Dを、動力を受け取る機構(例えば、伝動システム)と見なせば、主動端装置Cは、外へと作用しない流体循環ニュートラル(N)状態にあり、受動端装置Dは、動作できないロック状態にあり、その制御機能全体は(車両ギアボックス)のパーキング(P)の状態に類似する。
【0059】
図15に示す通り、本発明の第三種応用状態実施形態は、上述の基本構造において、操作者が、主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26とバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、第四パイプラインE4により、主動アウトプット制御装置A1と受動インプット制御装置A4のバイパス流路1131(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1132の内の1個)を連通し、別に第五パイプラインE5により、主動インプット制御装置A2と受動アウトプット制御装置A3のバイパス流路1131(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1132の内の1個)を連通する。
【0060】
操作時には、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2が回転し、各第一フローガイド口26が各第四パイプラインE4、第五パイプラインE5に連接するのバイパス流路1131(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1132の内の1個)に連通すると、主動端装置Cから流出する流体は、主動流体アウトプット端C1より流出し、主動アウトプットパイプラインC11を通過し、主動アウトプット制御装置A1を通過し、さらに第四パイプラインE4を経由し、受動インプット制御装置A4へと流れ、別に受動インプットパイプラインD21を通過し、受動流体インプット端D2を通過し受動端装置Dへと流れる。
受動端装置Dから流出する流体は、受動流体アウトプット端D1から流出し、受動アウトプットパイプラインD11を通過し、受動アウトプット制御装置A3を通過し、さらに第五パイプラインE5を経由し、主動インプット制御装置A2へと流れ、別に主動インプットパイプラインC21を通過し、主動流体インプット端C2を通過し、主動端装置Cへと流れる。
【0061】
この種の組合せの実際の応用時には、主動端装置Cが加力設備(自動車エンジンなどの駆動力を提供する機構と見なすことができる)なら、受動端装置Dは受力設備(動力を受け取るトランスミッション装置と見なすことができる)である。
加力する主動端装置Cと受力する受動端装置Dの運転方向は同一である。
そのため、加力する主動端装置Cは動力を提供し、受力する受動端装置Dを駆動し、作用する流体回路を形成でき、その機能は(車両ギアボックス)のドライブ(D)状態に類似する。
【0062】
図16に示す通り、本発明の第四種応用状態を示す実施形態は、前述の第三種応用を示す実施形態の組合せ応用形態に類似する。
上述の基本構造において、操作者が主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26と各バイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、図15に示す実施形態中の第五パイプラインE5には、ロード装置Lを組み付けられる。
【0063】
上述のこの種の組合せ構造は、主に以下の場合に応用される。
主動端装置C、受動端装置Dが共に加力設備(主動端装置Cはハイブリット車のガソリンエンジンなどの駆動力を提供する機構と見なし、受動端装置Dはハイブリット車の電動モーターなどのもう一つの駆動力を提供する機構と見なすことができる)である場合、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2が回転し、これにより各第一フローガイド口26が第四パイプラインE4及び第五パイプラインE5に連接する各バイパス流路1131(或いは他のバイパス流路1130、1132の内の1個)に連通すると、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の統合後に形成される回路を通して、ロード装置Lを通過する流体の運動エネルギーは、主動端装置Cと受動端装置Dが出力する運動エネルギーの和で、さらに主動端装置Cと受動端装置Dの出力のバランスを保持できる。
上記のように、第五パイプラインE5とロード装置L(受力の伝動機構を見なすことができる)を通して形成される駆動機能は、ハイブリット車のガソリンエンジンと電動モーターが同時に出力する自動車伝動機構の状態に類似する。
【0064】
同一原理の応用によれば、ロード装置Lは、主動アウトプット制御装置A1及び受動インプット制御装置A4の間に連通する第四パイプラインE4上にも設置できる。
これにより、図16に相似の駆動機能を達成し、ロード装置Lは主動端装置C、受動端装置D統合後の回路の流体運動エネルギーにより駆動される。
【0065】
図17に示す通り、本発明の第五種応用状態実施形態は、上述の基本構造において、操作者が主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26とバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、第六パイプラインE6により、主、受動アウトプット制御装置A1、A3のバイパス流路1132(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1131の内の1個)に連通し、別に第七パイプラインE7により、主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4のバイパス流路1132(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1131の内の1個)に連通する。
【0066】
操作時には、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2が回転し、各第一フローガイド口26が、各バイパス流路1132(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1131の内の1個)に連通すると、主動端装置Cから流出する流体は、主動流体アウトプット端C1より流出し、主動アウトプットパイプラインC11を通過し、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3を通過し、受動流体アウトプット端D1へと流れる。
受動端装置Dから流出する流体は、受動流体アウトプット端D1から流出し、受動アウトプットパイプラインD11を通過し、受動アウトプット制御装置A3、主動アウトプット制御装置A1を通過し、主動流体アウトプット端C1へと流れる。
よって、主動端装置Cから流出する流体と受動端装置Dから流出する流体は、衝突する。
【0067】
この時、主動端装置Cから流出する流体の圧力が、受動端装置Dから流出する流体の圧力より大きいなら、主動端装置Cから流出する流体の圧力は、受動端装置Dから流出する流体の圧力を克服できる。
これにより、流体は受動端装置Dへと流れ、次に主動端装置Cへと流れ戻る。
受動端装置Dから流出する流体の圧力が、主動端装置Cから流出する流体の圧力より大きいなら、受動端装置Dから流出する流体の圧力は、主動端装置Cから流出する流体の圧力を克服できる。
これにより、流体は主動端装置Cへと流れ、次に受動端装置Dへと流れ戻る。
【0068】
この種の組合せの実際の応用時には、流体圧力が大きい方の主動端装置C(或いは受動端装置D)は加力設備(自動車エンジンなどの前進駆動力を提供する機構と見なすことができる)で、流体圧力が小さい方の受動端装置D(或いは主動端装置C)は受力設備(動力を受け取るトランスミッション装置と見なすことができる)である。
即ち、加力する主動端装置C(或いは受動端装置D)により、動力を提供し、受動端装置D(或いは主動端装置C)が生じる動力を克服し、受力する受動端装置D(或いは主動端装置C)の後退運転を駆動し、その機能は(車両ギアボックス)がバック(R)にある状態に類似する。
【0069】
図18に示す通り、本発明の第六種応用状態を示す実施形態は、前述の第五実施形態の組合せ応用形態に類似する。
上述の基本構造において、操作者が主動アウトプット制御装置A1、主動インプット制御装置A2、受動アウトプット制御装置A3、受動インプット制御装置A4の切り換え部材2を利用し、各第一フローガイド口26とバイパス流路1130(バイパス流路1131、バイパス流路1132)或いは循環サーキュレーション流路114間の対応関係を調節すると、図17に示す実施形態の第七パイプラインE7上に、ロード装置Lが連接される。
【0070】
上述のこの種の組合せ構造は、主に主動端装置C、受動端装置Dが共に加力設備である場合に応用される。
主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の各切り換え部材2が回転し、各第一フローガイド口26が、第六パイプラインE6及び第七パイプラインE7とそれぞれ連通するバイパス流路1132(或いは他のバイパス流路1130、バイパス流路1131の内の1個)に連通すると、流体は、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3及び主動インプット制御装置A2、受動インプット制御装置A4の統合後に形成される回路を通して、ロード装置Lに流体駆動力を提供できる。
これは、主動端装置C、受動端装置Dが出力する駆動力を引き算した後の余剰駆動力である。
【0071】
主動端装置Cが生じる駆動力が、受動端装置Dが生じる駆動力より大きいなら、主動端装置Cが生じる駆動力は、受動端装置Dが生じる駆動力(或いは静抵抗)を克服できる。
反対に、受動端装置Dが生じる駆動力が、主動端装置Cが生じる駆動力より大きいなら、受動端装置Dが生じる駆動力は、主動端装置Cが生じる駆動力を克服できる。
【0072】
実際の応用時には、流体圧力が大きい方の主動端装置C(或いは受動端装置D)は、前進駆動力を提供する機構(例えば、自動車エンジン)と見なすことができ、流体圧力が小さい方の受動端装置D(或いは主動端装置C)は、後退駆動力を提供する機構(例えば、減速モーター(発電機)或いは減速発電設備)と見なすことができ、ロード装置Lは、動力を受け取るトランスミッション装置(例えば、トランスミッションケース)である。
すると、前進駆動の主動端装置C(或いは受動端装置D)は動力を提供し、受動端装置D(或いは主動端装置C)が生じる後退抵抗を克服でき、ロード装置Lの継続動作を駆動する。
その機能は、自動車エンジン(前進)が減速モーター(発電機)に連結し、(後退抵抗)操作し、トランスミッション装置(トランスミッションケース)の速度を減速する操作に類似している。
【0073】
実際の応用時には、ロード装置Lは、主動アウトプット制御装置A1、受動アウトプット制御装置A3に連通する第六パイプラインE6上にも設置でき、主動端装置C、受動端装置Dの駆動を受けるのと同様の効果を達成する。
【0074】
上記を総合すると、本発明による流体伝送のガイド/制御装置及びその応用システムは、切り換え過程の流体圧力が突然増減変化する現象を効果的に減らし、しかもより広い範囲に適用可能である。
本領域に属する技術の分野における通常の知識を有する者が、本発明の考え方と原則に基づいて容易に成し得る同等の変化と修正も本発明の保護の範囲に含まれる。
本発明により保護される範囲は後述される特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0075】
1 動力伝送/配電ユニット
11 シート体
111 中央パイプライン
101 第一チャンバー
102 第二チャンバー
112 メイン流路
1121 ストップ環状ハブ
1130、1131、1132 バイパス流路
114 循環サーキュレーション流路
1140 循環サーキュレーション連通路
1150、1151、1152、1153 ストップ部
116 流通口
117 循環サーキュレーションパイプライン
12 蓋体
121 中央貫通孔
2 切り換え部材
21 ガイド流通路
22 駆動シャフトロッド
221 標示部
23 第一環状槽
231 第一リング
24 第二環状槽
240 第一縦槽
241 第二リング
242 第一縦方向封鎖片
25 第三環状槽
250 第二縦槽
251 第三リング
252 第二縦方向封鎖片
26 第一フローガイド口
27 第二フローガイド口
A ガイド/制御装置
A1 主動アウトプット制御装置
A2 主動インプット制御装置
A3 受動アウトプット制御装置
A4 受動インプット制御装置
C 主動端装置
C1 主動流体アウトプット端
C11 主動アウトプットパイプライン
C2 主動流体インプット端
C21 主動インプットパイプライン
D 受動端装置
D1 受動流体アウトプット端
D11 受動アウトプットパイプライン
D2 受動流体インプット端
D21 受動インプットパイプライン
E1 第一パイプライン
E2 第二パイプライン
E3 第三パイプライン
E4 第四パイプライン
E5 第五パイプライン
E6 第六パイプライン
E7 第七パイプライン
L ロード装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18