(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】自立型の合掌貼り包装袋
(51)【国際特許分類】
B65D 30/16 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
B65D30/16 F
(21)【出願番号】P 2019178743
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000148162
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】中澤 健太
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-072771(JP,A)
【文献】特開2019-018481(JP,A)
【文献】登録実用新案第3124754(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 30/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦接合部と、前記縦接合部の延在方向の両端に設けられた一対の横接合部とを備え、
前記一対の横接合部の間に位置するフィルムの箇所により
商品が収容される商品収容部が構成され、
前記縦接合部の延在方向に沿った長さL1と、前記横接合部の延在方向に沿った幅W1とを有し、
前記幅W1方向の両端に位置して前記長さL1方向に延在する前記商品収容部を構成するフィルムの箇所は、
前記商品収容部に商品が収容された状態でそれぞれ前記幅W1方向外側に凸状に湾曲された湾曲部
となり、
前記縦接合部は前記商品収容部の外側に位置
し、
前記縦接合部が位置する前記商品収容部の箇所が背面とされ、前記縦接合部が位置しない前記商品収容部の箇所が正面とされる合掌貼り包装袋であって、
前記縦接合部は、その延在方向の全長にわたって前記合掌貼り包装袋の幅W1方向の端部
寄りの箇所に設けられ、
前記合掌貼り包装袋は、前記縦接合部が位置する前記合掌貼り包装袋の幅W1方向の端部に設けられた一対の脚部により自立可能であり、
前記一対の脚部のうちの一方の脚部をなす第1脚部は、前記縦接合部により構成され、
前記一対の脚部のうちの他方の脚部をなす第2脚部は、前記一対の横接合部の延在方向の両端の端部のうち前記縦接合部が位置する側の前記一対の横接合部の端部と、この一対の横接合部の端部の間に位置する前記湾曲部を含む前記商品収容部の箇所とにより
構成され、
前記一対の脚部により前記合掌貼り包装袋が自立した状態で、前記合掌貼り包装袋の幅W1方向において前記一対の脚部と反対に位置する前記合掌貼り包装袋の箇所が前記合掌貼り包装袋の上部となり、
前記一対の横接合部のうちの一方の横接合部の上端寄りの箇所に開封用ノッチが設けられ、
前記第1脚部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W2は、前記第2脚部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W3よりも小さい寸法で形成され、前記正面が斜め上方に向いた状態で合掌貼り包装袋は自立する、
ことを特徴とする自立型の合掌貼り包装袋。
【請求項2】
前記第1脚部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W2は、20mm以上125mm以下で形成され
ている、
ことを特徴とする請求項1記載の自立型の合掌貼り包装袋。
【請求項3】
前記第1脚部は、前記縦接合部が前記一対の横接合部および前記商品収容部に接続する基端と、前記縦接合部の延在方向と直交する方向において前記基端から離れた先端とを有し、
前記第1脚部の前記合掌貼り包装袋の幅方向に沿った幅W2は、前記基端と前記先端間の寸法であり、
前記第2脚部を構成する前記一対の横接合部の端部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W3-1は、前記基端と、前記一対の横接合部の延在方向の先端までの寸法であり、
前記幅W2は、前記幅W3-1に比べ10mm以下の寸法で短く形成されている、
ことを特徴とする請求項
1記載の自立型の合掌貼り包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自立型の合掌貼り包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、自立型の合掌貼り包装袋を既に提案しており、この自立型の合掌貼り包装袋によれば、何ら支持手段を要せずそれ自体で棚などに陳列することができるため、販売現場において、商品陳列のレイアウトの自由度を増大する上で有利となっている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、先の自立型の合掌貼り包装袋では、従来の製袋充填包装装置にヘム形成手段などを追加する必要があり、そのため製袋充填包装装置を初めから作り直す必要があり、コストが嵩む不具合があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであり、本発明の目的は、従来の製袋充填包装装置に何ら手段を追加することなく、従来の製袋充填包装装置を用いて高速で製作できる自立型の合掌貼り包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するため本発明は、縦接合部と、前記縦接合部の延在方向の両端に設けられた一対の横接合部とを備え、前記一対の横接合部の間に位置するフィルムの箇所により商品収容部が構成され、前記縦接合部の延在方向に沿った長さL1と、前記横接合部の延在方向に沿った幅W1とを有し、前記幅W1方向の両端に位置して前記長さL1方向に延在する前記商品収容部を構成するフィルムの箇所は、それぞれ前記幅W1方向外側に凸状に湾曲された湾曲部として形成され、前記縦接合部は前記商品収容部の外側に位置する合掌貼り包装袋であって、前記縦接合部は、その延在方向の全長にわたって前記合掌貼り包装袋の幅W1方向の端部を含む箇所に設けられ、前記合掌貼り包装袋は、前記縦接合部が位置する前記合掌貼り包装袋の幅W1方向の端部に設けられた一対の脚部により自立可能であり、前記一対の脚部のうちの一方の脚部をなす第1脚部は、前記縦接合部により構成され、前記一対の脚部のうちの他方の脚部をなす第2脚部は、前記一対の横接合部の延在方向の両端の端部のうち前記縦接合部が位置する側の前記一対の横接合部の端部と、この一対の横接合部の端部の間に位置する前記湾曲部を含む前記商品収容部の箇所とにより構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1脚部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W2は、20mm以上125mm以下で形成され、前記第2脚部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W3は、前記第1脚部の幅W2に対応した寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1脚部は、前記縦接合部が前記一対の横接合部および前記商品収容部に接続する基端と、前記縦接合部の延在方向と直交する方向において前記基端から離れた先端とを有し、前記第1脚部の前記合掌貼り包装袋の幅方向に沿った幅W2は、前記基端と前記先端間の寸法であり、前記第2脚部を構成する前記一対の横接合部の端部の前記合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W3-1は、前記基端と、前記一対の横接合部の延在方向の先端までの寸法であり、前記幅W2は、前記幅W3-1に比べ10mm以下の寸法で短く形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、縦接合部を第1脚部として利用し、合掌貼り包装袋の一対の横接合部の端部と商品収容部の湾曲部とを第2脚部として利用しており、従来の合掌貼り包装袋の横接合部の延在方向に対する縦接合部の位置を変えたのみであり、従来の合掌貼り包装袋に新たな構造を何ら付加していない。
そのため、従来の製袋充填包装装置に何ら手段を追加することなく、言い換えると、従来の製袋充填包装工程に何ら工程を追加することなく、従来の製袋充填包装装置を用いて自立型の合掌貼り包装袋を高速で製作できる。
また、本発明によれば、第1脚部の幅W2は、20mm以上125mm以下で形成され、第2脚部の幅W3は第1脚部の幅W2に対応した寸法で形成されているので、合掌貼り包装袋をより安定した状態で自立させる上で有利となり、したがって、合掌貼り包装袋の棚上などへの陳列を効率良く行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、第1脚部の幅W2は、第2脚部を構成する一対の横接合部の端部の合掌貼り包装袋の幅W1方向に沿った幅W3-1に比べ、10mm以下の寸法で短く形成されているので、正面が斜め上方に向いた状態で合掌貼り包装袋を自立させることができ、したがって、購入者が合掌貼り包装袋の正面を見やすくなり、商品の売り上げの増大を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態の合掌貼り包装袋が自立した状態の正面の斜視図である。
【
図2】実施の形態の合掌貼り包装袋が自立した状態の背面の斜視図である。
【
図3】(A)は
図1のA―A線断面図、(B)は
図1のB―B線断面図、(C)は
図1のC―C線断面図、(D)は
図1のD―D線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態はピロー型で自立型の合掌貼り包装袋10であり、合掌貼り包装袋10はフィルム12で構成されている。
合掌貼り包装袋10は、縦接合部14、一対の横接合部16、商品が収容される商品収容部18、一対の脚部20とを備え、縦接合部14は商品収容部18の外側に位置している。
フィルム12は、単体フィルムであってもよく、複合フィルムであってもよく、あるいは透明性を有するフィルムや有さないフィルムであってもよく、従来公知の様々な材料が使用可能である。
合掌貼り包装袋10は、
図1に示すように、商品名などが記載される正面10Aと、
図2に示すように、製造場所などが記載される背面10Bとを有している。
合掌貼り包装袋10は、縦接合部14の延在方向に沿った長さL1と、横接合部16の延在方向に沿った幅W1とを有している。
合掌貼り包装袋10は自立型であり、合掌貼り包装袋10が自立した状態で幅W1方向の一方の端部が下部となり、幅W1方向の他方の端部が上部となる。
【0009】
縦接合部14はフィルム12の互いに直交する2方向のうちの一方の方向の両端が重ね合わされて接合された箇所であり、縦接合部14を設けることによりフィルム12は筒状のフィルム筒状体となる。
図2、
図3(A)~(C)に示すように、縦接合部14は、その延在方向の全長にわたって背面10Bの幅W1方向の端部を含む箇所、言い換えると、背面10Bの下部を含む箇所に設けられている。
縦接合部14は合掌貼り包装袋10の幅W1方向に沿った均一の幅W2を有している。
【0010】
一対の横接合部16は、縦接合部14により形成されたフィルム筒状体の軸心方向の両端においてそれぞれフィルム12の互いに対向する箇所が重ね合わされ接合された箇所である。
一対の横接合部16は、縦接合部14の延在方向の両端に位置し縦接合部14に直交しており、言い換えると、合掌貼り包装袋10の長さL1方向の両端に位置し、本実施の形態では、合掌貼り包装袋10が自立した状態で幅W1方向の一方の端部が下部となり、幅W1方向の他方の端部が上部となることから高さ方向に沿って延在している。
【0011】
一対の横接合部16のうちの少なくとも一方の横接合部16で上端寄りの箇所に開封用ノッチ22が設けられている。
開封用ノッチ22の形状は、例えば、I字状、V字状などの従来公知の様々な形状が採用可能である。
なお、本実施の形態では、開封用ノッチ22を上端寄りの横接合部16の箇所に設けているが、例えば、下端寄りの横接合部16の箇所に設けるなど、開封用ノッチを設ける箇所は任意である。ただし、開封用ノッチ22を上端寄りの横接合部16の箇所に設けると、開封用ノッチ22から合掌貼り包装袋10を開封した際に、開口された箇所を上にして合掌貼り包装袋10を自立させることができ、商品収容部18に収容される商品が食品である場合、商品収容部18に収容された食品全てをこぼすことなく摘まみだす上で有利となる。
【0012】
商品収容部18は、一対の横接合部16で挟まれたフィルム12の箇所により形成されている。
製袋充填包装装置では、縦接合部14によりフィルム筒状体が形成された後、一対の横接合部16のうちの一方の横接合部16が形成され、その後、フィルム筒状体の内部に商品が投入され、その後、一対の横接合部16のうちの他方の横接合部16が形成され、商品収容部18が形成される。
縦接合部14は、多くの場合、一対の横接合部16の延在方向の中央部間に延在している場合が多いが、この縦接合部14の位置の如何に拘らず、
図3(B)、(C)に示すように、幅W1方向の両端に位置して長さL1方向に延在する商品収容部18を構成するフィルム12の箇所は、それぞれ幅W1方向外側に凸状に湾曲された湾曲部10Cとして形成されている。
また、湾曲部10Cの曲率半径は、
図3(B)に示すように、横接合部16に隣接した商品収容部18の箇所では小さく、また、
図3(C)に示すように、合掌貼り包装袋10の長さL1方向の中央では大きく形成されている。なお、本発明において湾曲部10Cは、幅W1方向外側に凸状に屈曲された屈曲部を含む。
【0013】
一対の脚部20は、合掌貼り包装袋10の幅W1方向の一方の端部に設けられ、合掌貼り包装袋10は一対の脚部20により自立可能である。
図2、
図3(A)~(C)に示すように、一対の脚部20のうちの一方の脚部20をなす第1脚部20Aは、縦接合部14により構成されている。
また、一対の脚部20のうちの他方の脚部20をなす第2脚部20Bは、
図1、
図3(A)に示すように、一対の横接合部16の延在方向の両端の端部のうち縦接合部14が位置する側の一対の横接合部16の端部16Aと、
図1、
図3(B)、(C)に示すように、この一対の横接合部16の端部16Aの間に位置する湾曲部10Cを含む商品収容部18の箇所18Aとにより構成されている。
【0014】
図2に示すように、第1脚部20Aは、合掌貼り包装袋10の幅W1方向に沿った縦接合部14の幅W2と同一の幅W2を有し、この幅W2は、縦接合部14の延在方向に沿って均一である。
図2、
図3(A)、(B)、(C)に示すように、第1脚部20Aは、縦接合部14が一対の横接合部16および商品収容部18に接続する基端2002と、縦接合部14の延在方向と直交する方向において基端2002から離れた先端2004とを有しており、第1脚部20Aの幅W2はこの基端2002と先端2004間の寸法である。
図2に示すように、第2脚部20Bを構成する一対の横接合部16の端部16Aの合掌貼り包装袋10の幅W1方向に沿った幅W3-1は、基端2002と、一対の横接合部16の延在方向の先端2014までの寸法であり、この幅W3-1は、合掌貼り包装袋10の幅W1方向に沿った第2脚部20Bの幅W3でもある。
【0015】
なお、多くの場合、幅W1方向の中央部における商品収容部18の正面10Aと背面10Bとを結ぶ方向である商品収容部18の厚さTは、
図3(B)、(D)に示すように、横接合部16に隣接した商品収容部18の箇所では小さく、また、
図3(C)、(D)に示すように、合掌貼り包装袋10の長さL1方向の中央では大きく形成されている。
したがって、理論上は、合掌貼り包装袋10の幅W1は、長さL1方向の両端に位置する横接合部16の箇所が最も大きく、長さL1方向の中央部の商品収容部18の箇所が最も小さい。
したがって、第2脚部20Bの幅W3も、横接合部16の箇所が最も大きく、長さL1方向の中央部の商品収容部18の箇所が最も小さい。
すなわち、一対の脚部20により合掌貼り包装袋10を自立させた状態で、理論上は、長さL1方向の中央部に位置する第2脚部20Bの箇所は棚から浮くことになるが、実際には合掌貼り包装袋10は一対の脚部20により安定した状態で自立する。
【0016】
合掌貼り包装袋10の大きさにもよるが、合掌貼り包装袋10をより安定した状態で自立させる観点から、第1脚部20Aの幅W2は、20mm以上125mm以下で形成され、また、第2脚部20Bの合掌貼り包装袋10の幅W1方向に沿った幅W3は第1脚部20Aの幅W2に対応した幅で形成されていることが好ましい。
これにより合掌貼り包装袋10をより安定した状態で自立させることができ、店頭での販売時に、合掌貼り包装袋10の棚上などへの陳列を効率良く行なう上で有利となる。
【0017】
また、本実施の形態では、正面10Aが斜め上方に向いた状態で合掌貼り包装袋10が自立するように、第1脚部20Aの基端2002から先端2004までの寸法(幅W2)は、第2脚部20Bを構成する一対の横接合部16の端部16Aの基端2002から先端2014までの寸法(幅W3-1)に比べ、10mm以下の寸法で短く形成されている。言い換えると、第1脚部20Aの幅W2は、第2脚部20Bを構成する一対の横接合部16の端部16Aの幅W3-1に比べ、10mm以下の寸法で短く形成されている。
第1脚部20Aは2枚のフィルム12が接合された縦接合部14で構成され、2枚のフィルム12が接合された一対の横接合部16と同様に1枚のフィルム12からなる商品収容部18の箇所に比べて腰が強い。
そのため、正面10Aが斜め上方に向いた状態で合掌貼り包装袋10を自立させるため、縦接合部14の延在方向の両端をパートコートするなどの何ら補強処理を施す必要はなく、第1脚部20Aが商品収容部18の背もたれとして機能するスタンド式の合掌貼り包装袋10となり、正面10Aが斜め上方に向いた合掌貼り包装袋10が安定した状態で自立することができる。
これにより、購入者は棚などに自立状態で陳列された合掌貼り包装袋10の正面10Aを見やすくなり、商品の売り上げの増大を図る上で有利となる。
【0018】
本実施の形態の合掌貼り包装袋10は一対の脚部20により自立可能であり、販売現場において、商品陳列のレイアウトの自由度を増大する上で有利となる。
また、縦接合部14を第1脚部20Aとして利用し、合掌貼り包装袋10の一対の横接合部16の端部16Aと商品収容部18の湾曲部10Cとを第2脚部20Bとして利用しており、従来の合掌貼り包装袋10の横接合部16の延在方向に対する縦接合部14の位置を変えたのみであり、従来の合掌貼り包装袋10に新たな構造を何ら付加していない。
そのため、従来の製袋充填包装装置に何ら手段を何ら追加することなく、言い換えると、従来の製袋充填包装工程に何ら工程を追加することなく、従来の縦型や横型の製袋充填包装装置を用いて自立型の合掌貼り包装袋10を高速で製作できる。
詳細には、従来の製袋充填包装装置において、商品を投入する投入筒体に対してフィルムを筒状に変形させるフォーマを旋回させると共に、縦接合部14を形成する縦シール部を投入筒体に対して旋回させればよく、あるいは、フォーマ及び縦シール部を旋回させず横接合部16を形成する横シール部を投入筒体に旋回させればよい。
したがって、従来の製袋充填包装装置に手段を何ら追加する必要がなく、言い換えると、従来の製袋充填包装工程に何ら工程を追加する必要がないため、従来の製袋充填包装装置を用いて自立型の合掌貼り包装袋10を高速でしかも確実に製作できる。
【0019】
なお、本実施の形態では、縦接合部14を商品収容部18の背面10Bに設けた場合について説明したが、縦接合部14が位置する商品収容部18の面を正面10Aとしてもよいことは無論のことである。この場合に正面10Aを斜め上方に向けて自立させるためには、第1脚部20Aの幅W2を、第2脚部20Bを構成する一対の横接合部16の端部16Aの幅W3-1に比べ長く形成すればよい。
【符号の説明】
【0020】
10 自立型の合掌貼り包装袋
10A 正面
10B 背面
10C 湾曲部
12 フィルム
14 縦接合部
16 横接合部
16A 第2脚部を構成する一対の横接合部の端部
18 商品収容部
18A 第2脚部を構成する湾曲部を含む商品収容部の箇所
20 一対の脚部
20A 第1脚部
20B 第2脚部
22 開封用ノッチ
L1 合掌貼り包装袋の長さ
W1 合掌貼り包装袋の幅
W2 縦接合部の幅(第1脚部の幅)
W3 第2の脚部の幅
W3-1 第2脚部を構成する一対の横接合部の端部の幅
T 商品収容部の厚さ