(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】情報表示装置
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
A63F5/04 683
(21)【出願番号】P 2022087110
(22)【出願日】2022-05-27
(62)【分割の表示】P 2020151339の分割
【原出願日】2016-10-05
【審査請求日】2022-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】520302936
【氏名又は名称】株式会社SUNTAC
(74)【代理人】
【識別番号】100122622
【氏名又は名称】森 徳久
(72)【発明者】
【氏名】直井 丈也
(72)【発明者】
【氏名】安藤 将史
【審査官】佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-255056(JP,A)
【文献】特開2004-229740(JP,A)
【文献】特開2005-211583(JP,A)
【文献】特開2007-082727(JP,A)
【文献】[パチスロの稼ぎ方4]データカウンターの見方(超初心者向け),YouTube [online][video],2016年09月06日,https://www.youtube.com/watch?v=_MxuU90a2dM,主に6:34~8:20を参照。,[2023年2月21日検索]
【文献】デー太郎ランプ888[スロット実機・パチンコ実機オプション]A-SLOT/A-PACHINKO,YouTube [online][video],2015年08月05日,https://www.youtube.com/watch?v=qx2S7hOGI5c,主に0:00~0:13を参照。,[2023年2月21日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示装置であって、
遊技機における遊技に関連する各種情報を表示するための表示部と、
制御部と、
前記表示部とは別個に設けられており、ユーザが操作可能な選択ボタンと、を備えており、
前記制御部は、
前記遊技機を含むデバイスの稼働状況に関係するデバイスデータを取得する取得部と、
取得された前記デバイスデータに基づいて、N種類(Nは2以上の整数)のデータ表示画面を生成する生成部と、
前記情報表示装置にメニュー表示指示が入力される場合に、M個(Mは
2以上N以下の整数)のサムネイル画像を含むメニュー画面を前記表示部に表示させる第1の表示制御部であって、前記M個のサムネイル画像のそれぞれは、前記N種類のデータ表示画面のうちのM種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像で
あり、前記M個のサムネイル画像はいずれも選択可能であり、いずれのサムネイル画像を選択した場合であっても、選択されたサムネイル画像に対応するデータ表示画面が前記表示部に表示され、選択されなかったサムネイル画像に対応する情報は前記表示部に表示されない、前記第1の表示制御部と、
前記メニュー画面が前記表示部に表示されている間に、
前記ユーザが前記選択ボタンを操作することに応じて、前記M個のサムネイル画像のうちの
1個である特定のサムネイル画像を選択するための選択指示が入力される場合に、前記M種類のデータ表示画面のうち、
選択された前記
特定のサムネイル画像に対応する
特定のデータ表示画面を前記表示部に表示させ
、選択されなかったサムネイル画像に対応する情報を前記表示部に表示させない、第2の表示制御部と、
を備える、
情報表示装置。
【請求項2】
前記メニュー画面には、前記M個のサムネイル画像のうち現在選択中のサムネイル画像を示すカーソルが表示されており、前記特定のサムネイル画像の選択は、前記カーソルが前記特定のサムネイル画像を選択している状態で前記選択指示が入力されることによって行われる、
請求項1に記載の情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、遊技機における遊技内容に関係する情報を表示するための情報表示装置が開示されている。この情報表示装置は、各種情報を表示するための表示部と制御部とを備えている。制御部は、遊技機における遊技内容に関するデータを取得し、取得されたデータに基づいて複数種類のデータ表示画面(例えば、過去の所定期間の当該遊技機の遊技内容を示す画面、過去の所定期間の当該遊技機の勝率・出玉数等の各種データを紹介する画面、過去の所定期間の当該遊技機の大当回数を表わす画面、今後の出玉状況の予想情報を表わす画面等)を生成し、ユーザの指示に応じてそれらを選択的に表示部に表示させる。
【0003】
特許文献1の情報表示装置では、所定のメニュー画面において、複数種類のデータ表示画面のそれぞれの名称(例えば「台マップ」、「出玉予想」等)が表示される。ユーザによって1つのデータ表示画面に対応する名称が選択されると、制御部は、選択された名称に対応するデータ表示画面を表示部に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の情報表示装置では、ユーザが、メニュー画面に表示されている各名称を見た場合に、どの名称がどのようなデータ表示画面に対応するのか(即ち、どの名称を選択すればどのような情報を見ることができるのか)を適切に把握することが困難な場合がある。その場合、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部に表示させられない事態が発生するおそれがある。
【0006】
本明細書では、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部に表示させられない事態の発生を抑制することができる情報表示装置を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書が開示する情報表示装置は、各種情報を表示するための表示部と、制御部と、を備えている。制御部は、デバイスの稼働状況に関係するデバイスデータを取得する取得部と、取得されたデバイスデータに基づいて、N種類(Nは2以上の整数)のデータ表示画面を生成する生成部と、情報表示装置にメニュー表示指示が入力される場合に、M個(Mは1以上N以下の整数)のサムネイル画像を含むメニュー画面を表示部に表示させる第1の表示制御部であって、M個のサムネイル画像のそれぞれは、N種類のデータ表示画面のうちのM種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像である、第1の表示制御部と、メニュー画面が表示部に表示されている間に、M個のサムネイル画像のうちの第1のサムネイル画像を選択するための選択指示が入力される場合に、M種類のデータ表示画面のうち、第1のサムネイル画像に対応する第1のデータ表示画面を表示部に表示させる、第2の表示制御部と、を備える。
【0008】
ここで、「当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像」とは、例えば、当該データ表示画面と表示レイアウト(即ち、表示されるデータの配置関係等)が共通する画面の画像を含む。そのような画面の画像は、対応するデータ表示画面と共通の表示形式を有していれば、当該画面中に表示される具体的なデータの内容(例えば数値等)が、データ表示画面に含まれるものと共通していても異なっていてもよい。
【0009】
上記の情報表示表置では、メニュー画面には、M個のサムネイル画像が表示される。M個のサムネイル画像のそれぞれは、M種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像である。そのため、ユーザは、メニュー画面のM個のサムネイル画像を見ることで、どのサムネイル画像を選択すればどのような情報(即ちデータ表示画面)を見ることができるのかを把握できる。そして、制御部は、第1のサムネイル画像を選択するための選択指示が入力される場合に、メニュー画面に代えて、第1のサムネイル画像に対応する第1のデータ表示画面を表示部に表示する。従って、上記の情報表示装置によると、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部に表示させられない事態の発生を抑制することができる。
【0010】
M個のサムネイル画像のそれぞれは、N種類のデータ表示画面のうち、ユーザによって選択されたM種類のデータ表示画面のそれぞれに対応していてもよい。
【0011】
この構成によると、メニュー画面において、ユーザが表示を希望するサムネイル画像を表示させることができる。ユーザが所望のデータ表示画面を表示部に表示させ易くなる。ここで言う「ユーザ」は、デバイスのユーザを意味し、デバイスを利用する者の他に、デバイスを管理する者を含んでもよい。
【0012】
制御部は、特定の条件が成立する場合に、メニュー画面において、N種類のデータ表示画面のうちの当該特定の条件に関連する第2のデータ表示画面に対応する第2のサムネイル画像を、メニュー画面中の他のサムネイル画像と区別して表示させる、第3の表示制御部をさらに備えてもよい。
【0013】
この構成によると、情報表示装置は、ユーザに、特定の条件に関連する第2のデータ表示画面を表示部に表示させることを促すことができる。
【0014】
情報表示装置は、表示部とは別個に設けられ、ユーザが操作可能な操作部であって、報知手段を有する操作部をさらに備えてもよい。制御部は、特定の条件が成立する場合に、操作部の報知手段に報知動作を行わせる報知制御部をさらに備えてもよい。
【0015】
この構成によると、情報表示装置は、ユーザに、特定の条件が成立したことを報知することができる。
【0016】
なお、上記の情報表示装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1実施例の遊技システム2の概要図を示す。
【
図2】メニュー画面100を表示中の呼出ランプ40を示す。
【
図3】マルチデータ画面150を表示中の呼出ランプ40を示す。
【
図5】設定画面160を表示中の呼出ランプ40を示す。
【
図6】第2実施例のエネルギー管理システム200の概要図を示す。
【
図7】メニュー画面300を表示中の管理装置220を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施例)
(遊技システム2の構成;
図1)
図1に示す遊技システム2は、パチンコ店等の遊技店内に配置されるシステムであって、ユーザが遊技機を利用した遊技を行うとともに、遊技店の管理者がユーザの遊技状況を管理するためのシステムである。遊技システム2は、遊技関連装置4と、台ユニット(
図1の「DU」)90と、島ユニット(
図1の「SU」)92と、ホールコンピュータ(
図1の「HC」)94と、を備える。遊技関連装置4は、台ユニット90及び島ユニット92を介してホールコンピュータ94と通信可能に接続されている。
図1の例では、一台の遊技関連装置4のみを図示しているが、実際の遊技店内には、
図1の遊技関連装置4と同様の構成を備える遊技関連装置が複数台設置されている。同様に、遊技店内には、台ユニット90及び島ユニット92も複数台設置されている。また、図示しないが、遊技店内には、各デバイス4、90、92と通信可能に接続されている他の装置(例えば、カードユニット、POS、計数機等)も設置されている。遊技店内の複数の遊技関連装置は、他装置(例えば、台ユニット90、島ユニット92、ホールコンピュータ94等、カードユニット、POS、計数機等のうちの少なくとも一つ)を介して互いに通信可能に接続されている。他の例では、遊技店内の複数の遊技関連装置は、互いに通信可能に接続されていてもよい。
【0019】
以下、遊技関連装置4の構成を詳しく説明する。遊技関連装置4は、遊技機10と、アウトメータ20と、サンド30と、呼出ランプ40と、を備えている。
図1に示すように、遊技機10、アウトメータ20、サンド30、及び、呼出ランプ40は、いずれも、台ユニット90と通信可能に接続されている。また、遊技機10と呼出ランプ40は相互に通信可能に接続されている。
【0020】
遊技機10は、メダルを遊技媒体とするスロットマシンである。遊技機10は、自機の遊技状態を示す各種信号(例えば、セーフ信号、特賞信号等)を、対応する呼出ランプ40に送信する。セーフ信号、特賞信号は遊技機10が送信する信号のあくまで一例であり、遊技機10が送信する信号はこれらの3種類に限られない。また、変形例では、遊技機10は、上記の各種信号を、他装置(例えば、台ユニット90)経由で呼出ランプ40に送信してもよい。
【0021】
セーフ信号は、遊技機10から遊技媒体が払い出されたことを示す信号である。特賞信号は、遊技機10が特賞状態(即ちビッグボーナス状態(BIG)、レギュラーボーナス状態(REG)、アシストリプレイタイム状態(ART)のうちの一つ)に移行したこと又は遊技機10の特賞状態が終了したことを示す信号である。
【0022】
アウトメータ20は、遊技機10の下方に備えられている装置である。アウトメータ20は、対応する遊技機10に遊技媒体が投入される場合に、いわゆるアウト信号を、対応する呼出ランプ40に送信する。変形例では、アウトメータ20は、アウト信号を、他装置(例えば、台ユニット90)経由で呼出ランプ40に送信してもよい。
【0023】
サンド30は、遊技機10の側方であって、遊技機10と図示しないもう一台の遊技機との間に備えられている装置である。サンド30は、遊技媒体の貸出し、カード処理等、ユーザに様々なサービスを提供するための端末装置である。サンド30は、タッチパネル、紙幣投入口、カード処理部、メダル貸し部等を備える。タッチパネルは、様々な情報を表示するためのディスプレイと、ユーザがディスプレイに触れることによって様々な指示をサンド30に入力できる操作部とを一体的に備える。紙幣投入口は、ユーザが投入した紙幣を受け付ける。カード処理部は、カードに関係するカード処理(カードの発行、読み取り、排出、回収等を含む)を実行する。メダル貸し部は、ユーザの操作に従って、ユーザに遊技媒体(即ちメダル)の貸出しを行う。
【0024】
(呼出ランプ40の構成;
図2)
呼出ランプ40は、遊技機10の上方に備えられている装置である。以下、
図2を参照して、呼出ランプ40の構成を詳しく説明する。
図2は、呼出ランプ40を正面視した様子を模式的に示す。呼出ランプ40は、筐体42と、表示部44と、スピーカ46と、発光部50と、操作部60と、制御部80と、を備えている。
【0025】
筐体42は、呼出ランプ40の本体を構成するケースである。表示部44は、様々な情報を表示するためのディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)である。例えば、表示部44には、遊技機10で行われている遊技の状況を示す情報や、遊技機10の過去の所定期間における遊技結果の情報等を示すグラフや表を表示することができる。表示部44は、筐体42の正面部(即ち、遊技機10の正面と平行な面)の表面に設けられている。スピーカ46は、音声を出力するための音声出力部である。スピーカ46は、筐体42を正面視した場合において、筐体42の表面のうちの表示部44の右側側方に設けられている。
【0026】
発光部50は、複数種類のLEDのそれぞれを複数個内蔵しており、制御部80からの指示に従って複数種類の態様で発光することができる部分である。発光部50は、筐体42の表面に設けられている。ここで、「複数種類の態様」とは、複数種類の色(発光色)、発光パターン(点灯、点滅、インターバル点灯など)、またはこれらの組合せ等を含む。本実施例では、発光部50は、第1のエリア52と、第2のエリア54と、の2つのエリアを有する。筐体42を正面から見た場合、第1のエリア52は、内側(即ち、表示部44の周囲)に設けられ、第2のエリア54は、第1のエリア52の外側であって、筐体42の外周縁部に沿って設けられている。
【0027】
第2のエリア54は、筐体42のうち、右側縁部42R(即ち、遊技機10の右側面と平行な右側面部を含む部分)と、左側縁部42L(即ち、遊技機10の右側面と平行な左側面部を含む部分)と、上側縁部42Uと、に亘って設けられている。第2のエリア54は、複数種類のLEDのそれぞれを複数個内蔵しており、制御部80からの指示に従って複数種類の態様(即ち、複数種類の色(発光色)、発光パターン(点灯、点滅、インターバル点灯など)、またはこれらの組合せ等)で発光することができる。
【0028】
第1のエリア52は、筐体42の正面部のうち、第2のエリア54と表示部44との間の部分に設けられている。即ち、第1のエリア52は、筐体42のうち、右側縁部42Rと表示部44の間の部分、左側縁部42Lと表示部44の間の部分、及び、上側縁部42Uと表示部44の間の部分の表面に設けられている。第1のエリア52も、複数種類のLEDのそれぞれを複数個内蔵しており、制御部80からの指示に従って複数種類の態様(即ち、複数種類の色(発光色)、発光パターン(点灯、点滅、インターバル点灯など)、またはこれらの組合せ等)で発光することができる。第1のエリア52に内蔵されているLEDの種類及び数は、第2のエリア54に内蔵されているLEDの種類及び数よりも多くてもよい。
【0029】
操作部60は、通常呼出ボタン62、サービス呼出ボタン64、メニュー表示ボタン66、及び、選択ボタン68、70を含む複数のボタンを備える。遊技機10で遊技を行うユーザは、ボタンを操作することで様々な指示を呼出ランプ40に入力することができる。通常呼出ボタン62は、遊技機10で遊技中のユーザが、遊技に関係する原因(例えば、玉切れや遊技機10のトラブル等)で遊技店の係員を呼び出すために操作するボタンである。サービス呼出ボタン64は、遊技機10で遊技中のユーザが、遊技とは無関係のサービス(例えば、飲み物やおしぼり等)のために遊技店の係員を呼び出すために操作するボタンである。メニュー表示ボタン66は、表示部44に所定のメニュー画面(
図2中の符号100参照)を表示させるためのボタンである。選択ボタン68、70は、メニュー画面中に表示されるサムネイル画像(
図2中の符号110~120参照)を選択するためのボタンである。本実施例では、操作部60の各ボタンにはLEDが内蔵されている。本実施例では、制御部80からの指示に従って各ボタンのLEDが発光することにより、各ボタンが発光している視覚効果を発揮することができる。
【0030】
制御部80は、表示部44、スピーカ46、発光部50、操作部60と電気的に接続されており、これらの各要素を制御するコントローラである。制御部80は、予め記憶されたプログラムに従って、様々な処理を実行する。
図2に示すように、制御部80は、筐体42に内蔵されている。
【0031】
(制御部80の処理及び表示部44の表示内容;
図2~
図5)
続いて、
図2~
図5を参照して、様々な状況における制御部80の処理及び表示部44の表示内容について説明する。
【0032】
(通常時)
上記の通り、遊技機10及びアウトメータ20は、遊技機10の稼働状況に関係する各種信号を呼出ランプ40に送信している。呼出ランプ40の制御部80は、受信された各種信号に基づいて、遊技機10の稼働状況に関係するデータを表示するための複数種類のデータ表示画面を生成する。複数種類のデータ表示画面は、例えば、マルチデータ画面(
図3の符号150参照)、スランプグラフ画面、大当履歴画面、狙い目ゾーン画面、データ一覧画面、持ちメダル画面等、各種の画面を含む。マルチデータ画面は、遊技機10の稼働状況の概要を示す画面である。スランプグラフ画面は、出玉(即ちメダルの払い出し状況)の変動をグラフで示した画面である。大当履歴画面は、過去に発生した特賞状態(即ち大当り)の時刻やゲーム数や獲得メダル枚数等、大当りに関係するデータを示す画面である。狙い目ゾーン画面は、ゲーム数の範囲(例えば「1~100」等)毎の大当りの発生回数、発生率等を示す画面である。データ一覧画面は、遊技機10における過去の遊技内容を詳細に分析した各種データを一覧表示する画面である。持ちメダル画面は、現在払い出されたメダルの枚数と、獲得メダルを収容する箱の数を示す画面である。制御部80は、各種信号が受信される毎に、上記の各データ表示画面の表示内容(即ちデータ)を更新する。
【0033】
(メニュー画面100;
図2)
ユーザによって呼出ランプ40のメニュー表示ボタン66が押されると、制御部80は、
図2に示すメニュー画面100を表示部44に表示させる。
図2に示すように、メニュー画面100は、6個のサムネイル画像110~120を含む。6個のサムネイル画像110~120のそれぞれは、制御部80が生成する6種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像である。ここで、「当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像」とは、例えば、当該データ表示画面と表示レイアウト(即ち、表示されるデータの配置関係等)が共通する画面の画像のことである。例えば、サムネイル画像110は、マルチデータ画面(
図3の符号150参照)に対応する。サムネイル画像110は、マルチデータ画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。即ち、モデル画面の表示レイアウトはマルチデータ画面と共通するが、モデル画面中に表示される具体的なデータの内容(例えば数値等)は、実際のマルチデータ画面に含まれるものと異なっている。同様に、サムネイル画像112、114、116、118、120は、それぞれ、スランプグラフ画面、大当履歴画面、狙い目ゾーン画面、データ一覧画面、持ちメダル画面に対応しており、各画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。後で説明するように、メニュー画面100に表示される各サムネイル画像110~120は、ユーザ(又は管理者)によって事前に選択されたものである。さらに、メニュー画面100には、現在選択中のサムネイル画像を示すカーソル130が表示されている。ユーザが選択ボタン68、70を押すと、カーソル130の位置が変わる。カーソル130が所望のサムネイル画像(例えば110)を選択した状態で、ユーザが所定の選択操作(例えばメニュー表示ボタン66を押す操作)を行うと、制御部80は、メニュー画面100に代えて、カーソル130で選択されているサムネイル画像に対応するデータ表示画面(例えばマルチデータ画面150)を表示部44に表示させる。
【0034】
本実施例では、各サムネイル画像110~120は、対応するデータ表示画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。これに限られず、他の例では、各サムネイル画像110~120は、対応するデータ表示画面が最後に表示部44に表示された際のキャプチャ画像を縮小した画像であってもよい。また、さらに他の例では、各サムネイル画像110~120は、メニュー画面100の表示時点において制御部80が生成している各データ表示画面(即ち、リアルタイムのデータ表示画面)を縮小した画像であってもよい。これらの画像も、「当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像」の一例である。
【0035】
(マルチデータ画面150;
図3)
上記のメニュー画面100(
図2)が表示部44に表示されている間に、ユーザが、サムネイル画像110を選択するための選択操作を行うと、制御部80は、
図2のメニュー画面100に代えて、選択されたサムネイル画像110に対応するマルチデータ画面150(
図3参照)を表示部44に表示させる。
図3に示すように、マルチデータ画面150は、データ表示領域152と、スランプグラフ表示領域154と、獲得枚数グラフ表示領域156を含む。データ表示領域152においては、BIG(ビッグボーナス)回数、前日最終ゲーム数、累計ゲーム数、当日のREG(レギュラーボーナス)回数、ART(アシストリプレイタイム)回数等、各種データが数値で表される。スランプグラフ表示領域154においては、2日前、1日前、当日の出玉の推移を示すグラフ(いわゆるスランプグラフ)が表示される。獲得枚数グラフ表示領域156においては、時間帯毎の獲得枚数を示すグラフが表示される。もっとも、
図3のマルチデータ画面150は一例に過ぎず、これら以外のデータが表示されてもよい。
【0036】
(報知状態;
図4)
呼出ランプ40の制御部80は、受信される各種信号に基づいて、予め設定された特定の報知条件が満たされることを監視している。ここで、特定の報知条件とは、例えば、遊技機10におけるゲーム数(即ち、前回の特賞状態発生からのゲーム数)が、次の特賞状態の発生確率の高いゲーム数の範囲に入ること、持ちメダル枚数が8000枚を超えたこと、等である。制御部80は、遊技機10におけるゲーム数が、次の特賞状態の発生確率の高いゲーム数の範囲に入ったと判断すると、
図4に示すメニュー画面100を表示部44に表示させる。
図4のメニュー画面100は、基本的な表示内容は
図2のメニュー画面100と共通しているが、各サムネイル画像110~120の配置及び大きさが
図2の例とは異なる。
図4のメニュー画面100では、遊技機10におけるゲーム数が、次の特賞状態の発生確率の高いゲーム数の範囲に入ったことに関係する狙い目ゾーン画面に対応するサムネイル画像116が、画面中の左上に、他のサムネイル画像よりも目立つように大きく表示されている。
【0037】
さらに、制御部80は、メニュー表示ボタン66に内蔵されているLEDを発光させることができる。これにより、メニュー表示ボタン66が発光している視覚効果を発揮することができ、ユーザがサムネイル画像116を選択するための選択操作を行うことを促すことができる。
【0038】
(設定画面160;
図5)
ユーザが操作部60において所定の設定画面表示操作を行うと、制御部80は、
図5に示す設定画面160を表示部44に表示させる。
図5の設定画面160は、ユーザが、メニュー画面100(
図2、
図4)に表示させるサムネイル画像を選択するための画面である。
図5に示すように、設定画面160には、複数個のサムネイル画像162~176が表示されている。
図5中のサムネイル画像162、164、166、168、170、172、174、176のそれぞれは、マルチデータ画面、スランプグラフ画面、大当履歴画面、3日間データ画面(即ち、遊技機10の過去3日間の状況を示す画面)、狙い目ゾーン画面、データ一覧画面、持メダル画面、マルチ履歴画面(即ち、過去1週間のBIG、REG等の発生回数等を示す画面)のそれぞれに対応する。即ち、設定画面160に表示されている複数個のサムネイル画像のそれぞれは、制御部80が、受信される各種信号に基づいて生成している複数種類のデータ表示画面のそれぞれに対応している。また、設定画面160には、現在選択中のサムネイル画像を示すカーソル180が表示されている。ユーザは、設定画面160中の各サムネイル画像162~176のうち、メニュー画面100に表示させることを希望するサムネイル画像を最大6個まで選択することができる。
図5に示すように、選択済みのサムネイル画像162、164の上には網掛け表示が行われ、選択された順番を示す数字が表される。この設定画面160において選択された各サムネイル画像が、メニュー画面100(
図2、
図4)において表示される。
【0039】
なお、上記の例では、ユーザが操作部60において所定の設定画面表示操作を行った場合の例について説明したが、他の例では、遊技店の管理者がホールコンピュータ300を操作して同様の設定画面表示操作を行うことにより、同様の設定を行ってもよい。その場合、ホールコンピュータ300に上記の設定画面160と同様の画面が表示されてもよい。ホールコンピュータ300は、管理者による選択結果を示す情報を呼出ランプ40の制御部80に送信してもよい。制御部80は、ホールコンピュータ300から受信した選択結果を示す情報に基づいて、メニュー画面100(
図2、
図4)において表示されるサムネイル画像を選択してもよい。
【0040】
以上、本実施例の遊技システム2について説明した。上記の通り、本実施例の呼出ランプ40では、メニュー画面100には、6個のサムネイル画像110~120が表示される。6個のサムネイル画像110~120のそれぞれは、制御部80が生成する6種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像である。そのため、ユーザは、メニュー画面100の6個のサムネイル画像110~120を見ることで、どのサムネイル画像を選択すればどのような情報(即ちデータ表示画面)を見ることができるのかを把握できる。そして、制御部80は、サムネイル画像110を選択するための選択指示が入力される場合に、メニュー画面100に代えて、サムネイル画像110に対応するマルチデータ画面150を表示部44に表示する。従って、本実施例の呼出ランプ40によると、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部44に表示させられない事態の発生を抑制することができる。
【0041】
また、メニュー画面100に表示される6個のサムネイル画像110~120のそれぞれは、設定画面160において、ユーザによって選択される。そのため、メニュー画面100において、ユーザが表示を希望するサムネイル画像を表示させることができる。この結果、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部44に表示させ易くなる。
【0042】
また、制御部80は、特定の報知条件が満たされる場合(例えば、遊技機10におけるゲーム数が、次の特賞状態の発生確率の高いゲーム数の範囲に入った場合)、
図4に示すメニュー画面100を表示部44に表示させる。
図4のメニュー画面100では、狙い目ゾーン画面に対応するサムネイル画像116が、画面中の左上に、他のサムネイル画像よりも目立つように大きく表示されている。そのため、呼出ランプ40は、ユーザに、特定の報知条件が満たされたことに関連する狙い目データ画面を表示部44に表示させることを促すことができる。
【0043】
さらに、制御部80は、特定の報知条件が満たされる場合に、メニュー表示ボタン66に内蔵されているLEDを発光させることができる。これにより、メニュー表示ボタン66が発光している視覚効果を発揮することができ、ユーザがサムネイル画像116を選択するための選択操作を行うことを促すことができる。
【0044】
本実施例と請求項との対応関係を説明しておく。呼出ランプ40が「情報表示装置」の一例である。遊技機10及びアウトメータ20が「デバイス」の一例である。制御部80が受信する各種信号(セーフ信号、特賞信号、アウト信号等)が「デバイスデータ」の一例である。
図2のサムネイル画像110が、「第1のサムネイル画像」の一例であり、
図3のマルチデータ画面150が「第1のデータ表示画面」の一例である。
図4のサムネイル画像116が「第2のサムネイル画像」の一例であり、狙い目ゾーン画面が「第2のデータ表示画面」の一例である。操作部60の各ボタンに内蔵されたLEDが「報知手段」の一例である。制御部80がメニュー表示ボタン66内のLEDを発光させる動作が「報知動作」の一例である。
【0045】
(第2実施例)
第1実施例の技術は、住宅の各種エネルギーに関する情報を管理するためのシステムにも適用することができる。
【0046】
(エネルギー管理システム200の構成;
図6)
図6に示すエネルギー管理システム200は、住宅201に設置されるシステムであって、太陽光発電器210で発電された発電電力量、エアコン212や照明器具214等によって使用された使用電力量、貯湯式給湯器216で生成された貯湯量、住宅201で使用された温水量、電気料金等、住宅201の各種エネルギーに関する情報を管理するためのシステムである。
図6に示すように、エネルギー管理システム200は、太陽光発電器210と、エアコン212と、照明器具214と、貯湯式給湯器216と、これらの各デバイス210~216とインターネットを介して通信可能に接続されている管理装置220と、を備えている。
【0047】
太陽光発電器210は、太陽光を用いて発電するための発電器210である。太陽光発電器210は、所定時間毎の発電量を示すデータを管理装置220に送信する。エアコン212は、電力を消費して室内を冷房又は暖房する。照明器具214は、電力を消費して室内を照明する。エアコン212及び照明器具214は、所定時間毎の電力使用量を示すデータを管理装置220に送信する。貯湯式給湯器216は、電力を消費して水を加熱して温水を作り、その温水をタンクに貯めて給湯箇所に供給する。貯湯式給湯器216は、所定時間毎の電力使用量を示すデータ、貯湯量を示すデータ、温水使用量を示すデータ等を管理装置220に送信する。以下では、各デバイス210~216が管理装置220に送信する上記の各データのことをまとめて「デバイスデータ」と呼ぶ場合がある。
【0048】
(管理装置220の構成;
図7)
管理装置220は、住宅201内に備えられている装置である。以下、
図7を参照して、管理装置220の構成を詳しく説明する。
図7に示すように、管理装置220は、筐体222と、表示部230と、操作部240と、制御部250と、を備えている。
【0049】
筐体222は、管理装置220の本体を構成するケースである。表示部230は、様々な情報を表示するためのディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)である。例えば、表示部230には、各デバイス210~216の月別の合計電力使用量を示す情報や、住宅201の月別の電気料金を示す情報等を表示することができる。
【0050】
操作部240は、メニュー表示ボタン242及び選択ボタン244、246を含む。住宅201の管理者(例えば住人)は、ボタンを操作することで様々な指示を管理装置220に入力することができる。メニュー表示ボタン242は、表示部230に所定のメニュー画面(
図2中の符号300参照)を表示させるためのボタンである。選択ボタン244、246は、メニュー画面中に表示されるサムネイル画像(
図2中の符号302~310参照)を選択するためのボタンである。本実施例でも、操作部240の各ボタンにはLEDが内蔵されている。本実施例でも、制御部250からの指示に従って各ボタンのLEDが発光することにより、各ボタンが発光している視覚効果を発揮することができる。
【0051】
制御部250は、表示部230、操作部240と電気的に接続されており、これらの各要素を制御するコントローラである。また、上記の通り、制御部250は、インターネットを介して、住宅201内の各デバイス210~216と通信可能に接続されている。制御部250は、予め記憶されたプログラムに従って、様々な処理を実行する。
図2に示すように、制御部250は、筐体222に内蔵されている。
【0052】
続いて、様々な状況における制御部250の処理及び表示部230の表示内容について説明する。
【0053】
(通常時)
上記の通り、各デバイス210~216は、所定時間毎に、自身の稼働状況に関係するデバイスデータ(所定時間毎の電力使用量を示すデータ、発電量を示すデータ、貯湯量を示すデータ、温水使用量を示すデータ等)を、インターネットを介して管理装置220に送信する。管理装置220の制御部250は、各デバイス210~216から送信されるデバイスデータを受信すると、受信された各デバイスデータに基づいて、複数種類のデータ表示画面を生成する。複数種類のデータ表示画面は、例えば、当月消費電力画面、月別消費電力画面、当月発電量画面、当月温水使用量画面、月別電気料金画面等、各種の画面を含む。当月消費電力画面は、住宅201における当月の消費電力量を示す画面である。月別消費電力画面は、住宅201における月ごとの消費電力量を示す画面である。当月発電量画面は、当月の太陽光発電器210による発電量を示す画面である。当月温水使用量画面は、住宅201における当月の温水使用量を示す画面である。月別電気料金画面は、住宅201における月ごとの電気料金を示す画面である。制御部250は、デバイスデータが受信される毎に、上記の各データ表示画面の表示内容(即ちデータ)を更新する。
【0054】
(メニュー画面;
図7)
ユーザによって管理装置220のメニュー表示ボタン242が押されると、制御部250は、
図7に示すメニュー画面300を表示部230に表示させる。
図7に示すように、メニュー画面300は、5個のサムネイル画像302~310を含む。5個のサムネイル画像302~310のそれぞれは、制御部250が生成する5種類のデータ表示画面のそれぞれに対応しており、当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像である。本実施例でも、「当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像」とは、例えば、当該データ表示画面と表示レイアウト(即ち、表示されるデータの配置関係等)が共通する画面の画像のことである。例えば、サムネイル画像302は、当月消費電力画面に対応する。サムネイル画像302は、当月消費電力画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。即ち、モデル画面の表示レイアウトは当月消費電力画面と共通するが、モデル画面中に表示される具体的なデータの内容(例えば数値等)は、実際の当月消費電力画面に含まれるものと異なっている。同様に、サムネイル画像304、306、308、310は、それぞれ、月別消費電力画面、当月発電量画面、当月温水使用量画面、月別電気料金画面に対応しており、各画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。
【0055】
さらに、メニュー画面300には、現在選択中のサムネイル画像を示すカーソル320が表示されている。ユーザが選択ボタン244、246を押すと、カーソル320の位置が変わる。カーソル320が所望のサムネイル画像(例えば302)を選択した状態で、ユーザが所定の選択操作(例えばメニュー表示ボタン242を押す操作)を行うと、制御部250は、メニュー画面300に代えて、カーソル320で選択されているサムネイル画像に対応するデータ表示画面(例えば当月消費電力画面(図示省略))を表示部230に表示させる。詳しく図示しないが、当月消費電力画面では、当月の住宅201における消費電力の値が、グラフと数値によって表される。
【0056】
また、本実施例においても、メニュー画面300にどのサムネイル画像を表示させるのかは、第1実施例の場合と同様に、所定の設定画面(図示省略)において、ユーザ(又は管理者)によって事前に選択されている。
【0057】
本実施例でも、各サムネイル画像302~310は、対応するデータ表示画面と共通の表示形式を有するモデル画面を縮小した画像である。これに限られず、他の例では、各サムネイル画像302~310は、対応するデータ表示画面が最後に表示部230に表示された際のキャプチャ画像を縮小した画像であってもよい。また、さらに他の例では、各サムネイル画像302~310は、メニュー画面300の表示時点において制御部250が生成している各データ表示画面(即ち、リアルタイムのデータ表示画面)を縮小した画像であってもよい。これらの画像も、「当該データ表示画面と共通の表示形式を有する画面の画像に基づく画像」の一例である。
【0058】
(報知状態)
また、本実施例でも、管理装置220の制御部250は、受信される各種デバイスデータに基づいて、予め設定された特定の報知条件が満たされることを監視している。本実施例における特定の報知条件とは、例えば、当月の発電量が前月を上回ったこと、当月の電気料金が前月を上回ったこと、等である。制御部250は、当月の発電量が前月を上回ったと判断すると、メニュー画面300を表示部230に表示させる。ただし、この場合のメニュー画面300では、当月の発電量に関係する当月発電量画面に対応するサムネイル画像(
図7の符号306)が、画面中の左上に、他のサムネイル画像よりも目立つように大きく表示される。
【0059】
さらに、制御部250は、メニュー表示ボタン242に内蔵されているLEDを発光させることができる。これにより、メニュー表示ボタン242が発光している視覚効果を発揮することができ、ユーザがサムネイル画像306を選択するための選択操作を行うことを促すことができる。
【0060】
以上、本実施例のエネルギー管理システム200について説明した。本実施例でも、第1実施例と同様に、ユーザは、メニュー画面300の5個のサムネイル画像302~310を見ることで、どのサムネイル画像を選択すればどのような情報(即ちデータ表示画面)を見ることができるのかを把握できる。そして、制御部250は、サムネイル画像302を選択するための選択指示が入力される場合に、メニュー画面300に代えて、サムネイル画像302に対応する当月消費電力画面を表示部230に表示する。従って、本実施例の管理装置220によると、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部230に表示させられない事態の発生を抑制することができる。
【0061】
また、本実施例でも、メニュー画面300に表示される5個のサムネイル画像302~310のそれぞれは、所定の設定画面(図示省略)において、ユーザによって選択される。そのため、メニュー画面300において、ユーザが表示を希望するサムネイル画像を表示させることができる。この結果、ユーザが所望のデータ表示画面を表示部230に表示させ易くなる。
【0062】
また、制御部250は、特定の報知条件が満たされる場合(例えば、当月の発電量が前月を上回った場合)、当月発電量画面に対応するサムネイル画像306が他のサムネイル画像よりも目立つように大きく表示されたメニュー画面300を表示部230に表示させる。そのため、管理装置220は、ユーザに、特定の報知条件が満たされたことに関連する当月発電量画面を表示部230に表示させることを促すことができる。
【0063】
さらに、制御部250は、特定の報知条件が満たされる場合に、メニュー表示ボタン242に内蔵されているLEDを発光させることができる。これにより、メニュー表示ボタン242が発光している視覚効果を発揮することができ、ユーザがサムネイル画像306を選択するための選択操作を行うことを促すことができる。
【0064】
本実施例と請求項との対応関係を説明しておく。管理装置220が「情報表示装置」の一例である。太陽光発電器210、エアコン212、照明器具214、及び、貯湯式給湯器216が、「デバイス」の一例である。
【0065】
以上、本実施例で開示する技術の実施例を詳細に説明したが、上記の実施例は例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を採用してもよい。
【0066】
(変形例1)上記の第1実施例では、遊技機10がスロットマシンである例を説明したが、遊技機は、パチンコ玉を遊技媒体とするパチンコ機等他の遊技機であってもよい。
【0067】
(変形例2)上記の第1実施例では、メニュー画面100には、現在選択中のサムネイル画像を示すカーソル130が表示される。これに限られず、メニュー画面100において、現在選択中のサムネイル画像を別の手法で示してもよい。例えば、選択中のサムネイル画像を他のサムネイル画像よりも大きく表示したり、選択中のサムネイル画像のみをカラー表示し、その他のサムネイル画像をモノクロ表示したりしてもよい。また、本変形例の構成を、第2実施例のメニュー画面300に適用してもよい。
【0068】
(変形例3)上記の第1実施例では、制御部80は、遊技機10におけるゲーム数が、次の特賞状態の発生確率の高いゲーム数の範囲に入った場合(即ち、特定の報知条件が満たされる場合)、狙い目ゾーン画面に対応するサムネイル画像116が、画面中の左上に、他のサムネイル画像よりも目立つように大きく表示されているメニュー画面100(
図4)を表示部44に表示させる。これに限られず、制御部80は、特定の報知条件が満たされる場合に、その特定の報知条件に関連するデータ表示画面に対応するサムネイル画像を、他のサムネイル画像と区別して表示させれば、任意の手法で各サムネイル画像を表示してもよい。従って、例えば、制御部80は、特定の報知条件に関連するデータ表示画面に対応するサムネイル画像のみをカラー表示し、その他のサムネイル画像をモノクロ表示したりしてもよい。また、本変形例の構成を、第2実施例において特定の報知条件が満たされる場合に適用してもよい。
【0069】
(変形例4)上記の第1実施例では、制御部80は、特定の報知条件が満たされる場合に、メニュー表示ボタン66に内蔵されているLEDを発光させる。これに限られず、制御部80は、特定の報知条件が満たされる場合に、メニュー表示ボタン66に内蔵されているLEDを発光させるとともに、スピーカ46から報知音を出力する等、任意の報知動作を行ってもよい。また、本変形例の構成を、第2実施例において特定の報知条件が満たされる場合に適用してもよい。
【0070】
(変形例5)上記の第1実施例では、呼出ランプ40の表示部44と操作部60とが別個に設けられている(
図2参照)。これに代えて、表示部と操作部とがタッチパネルとして一体に設けられていてもよい。本変形例の構成を、第2実施例の管理装置220に適用してもよい。
【0071】
(変形例6)上記の第1実施例において、呼出ランプ40は、遊技機10の上方に限られず、遊技機10の側方に設けられていてもよい。
【0072】
(変形例7)上記の第1実施例では、呼出ランプ40が、表示部44、発光部50、操作部60、及び、制御部80を備える例を説明した。これに代えて、サンド30が、表示部、発光部、操作部、及び、制御部を備え、サンドの制御部が表示部にメニュー画面等を表示するようにしてもよい。この変形例では、サンド30が、「情報表示装置」の一例である。
【0073】
(変形例8)上記の第1実施例では、ユーザが操作部60を操作することに応じて、制御部80が、各種画面(即ちメニュー画面100、データ表示画面(例えばマルチデータ画面150)、設定画面160等)を表示部44に表示させている。これに限られず、制御部80には、操作部60を介さずに、上記の各種指示が入力されてもよい。従って、例えば、他の装置から、有線通信又は無線通信によって、各種指示(例えば、メニュー画面表示指示、サムネイル画像の選択指示等)が制御部80に入力されてもよい。また、本変形例の構成を、第2実施例の管理装置220に適用してもよい。この変形例の構成も、各種指示の「入力」の一例である。
【0074】
(変形例9)上記の第1実施例では、制御部80は、メニュー画面100を表示部44に表示させる際に、表示部44の全面にメニュー画面100を表示(いわゆる全画面表示)している。これに限られず、制御部80は、メニュー画面100を表示部44に表示させる際に、表示部44の一部にメニュー画面100を表示させるようにしてもよい。本変形例の構成を、第2実施例の管理装置220に適用してもよい。
【0075】
(変形例10)上記の第1実施例では、制御部80は、表示部44にメニュー画面100が表示されている間に、サムネイル画像110を選択するための選択操作が行われると、メニュー画面100に代えて、選択されたサムネイル画像110に対応するマルチデータ画面150(
図3参照)を表示部44に表示させる。これに限られず、制御部80は、表示部44にメニュー画面100が表示されている間に、サムネイル画像110を選択するための選択操作が行われる場合に、メニュー画面100と、選択されたサムネイル画像110に対応するマルチデータ画面150と、をともに表示部44に表示させるようにしてもよい(例えば、メニュー画面100とマルチデータ画面150を重ねて表示させるようにしてもよい)。本変形例の構成を、第2実施例の管理装置220に適用してもよい。
【0076】
(変形例11)上記の第1実施例において、遊技機10、アウトメータ20、サンド30、呼出ランプ40、台ユニット90、島ユニット92、ホールコンピュータ94、及び、その他の遊技店内の機器の相互の接続構成、及び、各種信号・情報の通信経路は、上記実施例で説明したもの(
図1参照)に限られない。第1実施例における各機器相互の接続構成や、各種信号・情報の通信経路はあくまで一例にすぎず、遊技店内の各機器相互の接続構成、及び、各種信号・情報の通信経路としては他の任意の構成及び経路を採用してもよい。
【0077】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0078】
2:遊技システム
4:遊技関連装置
10:遊技機
20:アウトメータ
30:サンド
40:呼出ランプ
42:筐体
42L:左側縁部
42R:右側縁部
42U:上側縁部
44:表示部
46:スピーカ
50:発光部
52:第1のエリア
54:第2のエリア
60:操作部
62:通常呼出ボタン
64:サービス呼出ボタン
66:メニュー表示ボタン
68:選択ボタン
70:選択ボタン
80:制御部
90:台ユニット
92:島ユニット
94:ホールコンピュータ
100:メニュー画面
110、112、114、116、118、120:サムネイル画像
130:カーソル
150:マルチデータ画面
152:データ表示領域
154:スランプグラフ表示領域
156:獲得枚数グラフ表示領域
160:設定画面
162、164、166、168、170、172、174、176:サムネイル画像
180:カーソル
200:エネルギー管理システム
201:住宅
210:太陽光発電器
212:エアコン
214:照明器具
216:貯湯式給湯器
220:管理装置
222:筐体
230:表示部
240:操作部
242:メニュー表示ボタン
244:選択ボタン
246:選択ボタン
250:制御部
300:メニュー画面
302、304、306、308、310:サムネイル画像
320:カーソル