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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】換気装置のマウントシステム
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/10 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
A61G5/10 703
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019567642
(86)(22)【出願日】2018-07-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 EP2018067735
(87)【国際公開番号】W WO2019002618
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2021-05-18
(31)【優先権主張番号】62/527,071
(32)【優先日】2017-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】ホイサン ダフィト
【審査官】瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-138920(JP,A)
【文献】特開2001-104411(JP,A)
【文献】米国特許第06196504(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0123625(US,A1)
【文献】実公昭62-043190(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 5/00- 5/14
A61G 7/05
F16M 11/04
F16M 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウント、
スタンドにより担持されるように構成され、前記換気装置のマウントが取り付けられるとき前記換気装置のマウントに向いている第1の面と、前記第1の面の反対側にある第2の面とを有する、プラットフォーム、
前記プラットフォームの第1の面上において、互いに対しある角度で配される一対のフランジ、及び
前記換気装置のマウントを前記プラットフォームに固定するように構成される解除可能なロックアセンブリ
を有する換気装置のマウントシステムにおいて、
前記ロックアセンブリは、少なくとも前記ロックアセンブリの一部が前記プラットフォームの第1の面から外側に延在しているロック位置と、前記ロックアセンブリの一部が前記プラットフォームの第1の面から外側に延在していない解除位置との間を移動するように構成され、前記換気装置のマウントは、前記ロックアセンブリが前記ロック位置から前記解除位置に移動するとき、前記プラットフォームから解除可能である、換気装置のマウントシステム。
【請求項2】
前記ロックアセンブリは、前記プラットフォームの第2の面上に配されるバネ付きプランジャを有する、請求項1に記載の換気装置のマウントシステム。
【請求項3】
前記プラットフォームに対し略垂直の力が前記プランジャに加えられるのに応じて、前記プランジャは、前記ロック位置から前記解除位置に移動するように構成される、請求項2に記載の換気装置のマウントシステム。
【請求項4】
前記換気装置のマウントは、第1の側と、前記第1の側の反対側にある第2の側とを有し、前記換気装置のマウントの表面は、前記第1の側及び前記第2の側の上に、窪み部を有し、並びに前記窪み部は、前記換気装置のマウントが前記プラットフォームに固定されるように、前記フランジと係合する、請求項1に記載の換気装置のマウントシステム。
【請求項5】
前記プラットフォームは、1つ以上のネジ穴を有し、前記プラットフォームは、前記プラットフォームの1つ以上のネジ穴から解除可能なように突出するように構成される1つ以上のネジによって前記スタンドと解除可能なように結合されるように構成され、前記換気装置のマウントは、1つ以上のネジ穴を有し、及び前記換気装置のマウントは、前記換気装置のマウントのネジ穴から解除可能なように突出している1つ以上のネジによって前記換気装置に解除可能なように結合されるように構成される、請求項1に記載の換気装置のマウントシステム。
【請求項6】
前記ロックアセンブリは、ロックを解除するために、前記ロック位置から解除位置に手動で動かされる手動のアクチュエータを有する、請求項1に記載の換気装置のマウントシステム。
【請求項7】
スタンドの上に換気装置を取り付けることを容易にする方法において、前記方法は、
その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウントを設けるステップ、
スタンドにより担持されるように構成され、前記換気装置のマウントが取り付けられるとき前記換気装置のマウントに向いている第1の面と、前記第1の面の反対側にある第2の面とを有する、プラットフォームを設けるステップ、及び
一対のフランジ及び解除可能なロックアセンブリによって、前記換気装置のマウントを前記プラットフォームに固定するステップ
を有し、
前記一対のフランジは、第1の面上において、互いにある角度で配され、
前記ロックアセンブリは、少なくとも前記ロックアセンブリの一部が前記プラットフォームの第1の面から外側に延在しているロック位置と、前記ロックアセンブリの一部が前記プラットフォームの第1の面から外側に延在していない解除位置との間を移動するように構成され、前記換気装置のマウントは、前記ロックアセンブリが前記ロック位置から前記解除位置に移動するとき、前記プラットフォームから解除可能である、方法。
【請求項8】
前記ロックアセンブリは、前記プラットフォームの第2の面上に配されるバネ付きプランジャを有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プラットフォームに対し略垂直の力が前記プランジャに加えられるのに応じて、前記プランジャは、前記ロック位置から前記解除位置に移動するように構成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記換気装置のマウントは、第1の端部と、前記第1の端部の反対側にある第2の端部とを有し、前記換気装置のマウントは、前記第1の端部に配される少なくとも1つの穴を有し、及び前記換気装置のマウントが前記フランジに係合されるのに応じて、前記バネ付きプランジャが、前記換気装置のマウントを前記プラットフォームに固定するために、前記少なくとも1つの穴と解除可能なように結合されるように構成される、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記プラットフォームは、1つ以上のネジ穴を有し、前記プラットフォームは、前記プラットフォームの1つ以上のネジ穴から解除可能なように突出するように構成される1つ以上のネジによって前記スタンドと解除可能なように結合されるように構成され、前記換気装置のマウントは、1つ以上のネジ穴を有し、及び前記換気装置のマウントは、前記換気装置のマウントのネジ穴から解除可能なように突出している1つ以上のネジによって前記換気装置に解除可能なように結合されるように構成される、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、米国特許法第119条の下、2017年6月30日に出願された米国仮特許出願第62/527,071号の優先権を主張し、その内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、換気装置のマウントシステムに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
病院又は家の中における治療の移動性を助けるために、換気装置がロールスタンド上にしばしば取り付けられることがよく知られている。換気装置は、異なる取り付け方法を含み、各取り付け方法は、特定のロールスタンドのために特に設計されている。現在の取り付け方法は、十分な安定性を与えていない、又はロールスタンドの上に換気装置を取り付けるのを難しいものにする。これらの及び他の欠点が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
それ故に、本開示の1つ以上の態様は、換気装置のマウントシステムに関する。このシステムは、その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウントを有する。このシステムは、スタンドにより担持されるように構成されるプラットフォームを有する。このシステムは、前記換気装置のマウントをプラットフォームに固定するように構成される解除可能なロックアセンブリを有する。このロックアセンブリは、ロック位置と解除位置との間を移動するように構成される。換気装置のマウントは、このロックアセンブリがロック位置から解除位置に移動するとき、プラットフォームから解除可能である。
【0005】
本開示のさらにもう1つの態様は、スタンドの上に換気装置を取り付けることを容易にするための方法に関する。この方法は、その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウントを設けるステップを有する。この方法は、スタンドにより担持されるように構成されるプラットフォームを設けるステップを有する。前記方法は、解除可能なロックアセンブリを用いて前記換気装置のマウントをプラットフォームに固定するステップを有する。ロックアセンブリは、ロック位置と解除位置との間を移動するように構成される。この換気装置のマウントは、ロックアセンブリがロック位置から解除位置に移動するとき、プラットフォームから解除可能である。
【0006】
本開示のさらにもう1つの態様は、スタンドの上に換気装置を取り付けることを容易にするためのシステムに関する。このシステムは、その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウント手段を有する。このシステムは、スタンドにより担持されるように構成されるプラットフォーム手段を有する。このシステムは、換気装置のマウントをプラットフォームに固定するように構成される解除可能なロック手段を有する。換気装置のマウント手段は、ロック手段がロック位置から解除位置に移動するとき、プラットフォーム手段から解除可能である。
【0007】
構成物の関連する要素の動作方法及び機能、並びに製造部品と製造の経済性との組み合わせと同じく、本開示のこれら及び他の目的、特徴並びに特性は、付随する図面を参照して、以下の説明及び添付の請求項を考慮するとより明白となり、これらの全てが本明細書を形成している。様々な図面において、同様の参照番号は対応する部品を示している。しかしながら、これら図面は単に例証及び説明を目的とするものであり、本発明の境界を規定するものとは意図されないことは明白に理解されるべきである。明細書及び請求項に用いられるように、文脈上明白に他の意味で述べている場合を除き、複数あることを述べなくとも、それらが複数あることも含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】1つ以上の実施例に従う、換気装置のマウントシステムの斜視図を示す。
図2】1つ以上の実施例に従う、1つ以上のねじを用いて換気装置のマウントに解除可能で結合されている換気装置を示す。
図3】1つ以上の実施例に従う、スタンドにより担持されているプラットフォームを示す。
図4】1つ以上の実施例に従う、車椅子と結合されるように構成されるプラットフォームを示す。
図5】1つ以上の実施例に従う、車椅子と結合されるプラットフォームを示す。
図6】1つ以上の実施例に従う、フランジのアンダーカットと係合されている換気装置のマウントのマウントの窪み部を示す。
図7】1つ以上の実施例に従う、ロールスタンドの上に取り付けられている換気装置を示す。
図8】1つ以上の実施例に従う、車椅子に取り付けられている換気装置を示す。
図9】1つ以上の実施例に従う、スタンドの上に換気装置を取り付けることを容易にするための方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
明細書において、特に文脈上はっきりと述べていない限り、複数あると述べていなくても、それらが複数あることを含む。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が"結合される"と述べることは、連動している限り、これらの部品が直接又は間接的、すなわち1つ以上の中間部品若しくは構成要素を介しての何れかにより接合される又は共に動作することを意味している。明細書において、"直接結合される"は、2つの要素が互いに直に接していることを意味している。明細書において、"固定して結合される"又は"固定される"は、2つの構成要素が互いに対し一定方向を維持している間、1つとして移動するように結合されることを意味している。
【0010】
明細書において、"ユニタリ(unitary)"という言葉は、構成要素が単一ピース又は単一ユニットとして作られることを意味している。すなわち、別々に作られ、その後ユニットとして連結される部分を含んでいる構成要素は、"ユニタリ"な構成要素又は本体ではない。明細書において、2つ以上の部品又は構成要素が互いに"係合する"と述べることは、これらの部品が互いに直接的又は1つ以上の中間部品若しくは構成要素を介して間接的にの何れかにより力を及ぼし合うことを意味している。明細書において、"数字"は、1若しくは1よりも大きい整数(すなわち複数)を意味する。
【0011】
明細書において、例であり限定ではない方向の表現は、頂部、底部、左側、右側、上方、下方、前方、後方及びそれらの派生語は、図面に示される要素の方位に関連し、特に明瞭に言わない限り、請求項を制限しない。
【0012】
現在の取り付け方法は、換気装置のマウントがその間をスライドする、プレート上に配される一対の平行なフランジを含む。そのようなマウントシステムは、取り付け工程中に十分な視認性をユーザに与えない。そのようなものとして、これらのシステムは、フランジと換気装置のマウントとの正確な両手による位置合わせ(アライメント)を必要とする。他の取り付け方法は、プラットフォームから突出している1つ以上のピンの上に直接換気装置を置くことを含む。これらの取り付けシステムは、換気装置の垂直方向における分離を起こしやすい。
【0013】
図1は、1つ以上の実施例に従う、換気装置のマウントシステム10の斜視図を示す。換気装置のマウントシステム10は、換気装置のマウント20、プラットフォーム30、一対のフランジ40及びバネ付きプランジャ50を含むロックアセンブリ、及び/又は他の構成要素を有する。換気装置のマウントシステム10は、(i)換気装置のマウント20をフランジ40とスライド自在に係合する、及び(ii)バネ付きプランジャ50によってマウント20をプラットフォーム30に解除可能なように固定することにより、スタンド60の上への換気装置の便利な取り付けを容易にする。
【0014】
幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、その上に換気装置22を取り付けるように構成される。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、1つ以上のネジ穴24を有する。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、換気装置のマウントのネジ穴24から解除可能なように突出している1つ以上のネジ26によって換気装置22に解除可能なように結合されるように構成される。限定ではない例として、図2は、1つ以上の実施例に従って、1つ以上のネジ26によって換気装置のマウント20に解除可能なように結合されている換気装置22を示す。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、熱可塑性(例えばポリオキシメチレン(Polyoxymethylene)及び/又は他の材料を有する。幾つかの実施例において、熱可塑性材料は、デルリン(Delrin)及び/又は他のポリマー及び材料を含む。
【0015】
図1に戻り、プラットフォーム30は、スタンド60により担持されるように構成される。幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、1つ以上のネジ穴32を有する。幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、1つ以上のプラットフォームのネジ穴32から解除可能なように突出する1つ以上のネジによってスタンド60と解除可能なように結合されるように構成される。幾つかの実施例において、1つ以上のネジ穴32は、プラットフォーム30の重心に配される。限定ではない例として、図3は、1つ以上の実施例に従って、スタンド60により担持されるプラットフォーム30を示す。幾つかの実施例において、スタンド60はロールスタンド及び/又は他のスタンドを有する。幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、アルミニウム及び/又は他の材料を有する。
【0016】
幾つかの実施例において、スタンド60は、車椅子を有する、幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、車椅子の一部と係合するように構成される留め具面(stop surface)36を有する。限定ではない例として、図4は、1つ以上の実施例に従って、車椅子と結合されるように構成されるプラットフォーム30を示す。幾つかの実施例において、留め具面36は、プラットフォーム30に対し略垂直である。幾つかの実施例において、1つ以上のネジ穴32は、プラットフォーム30が1つ以上のネジ穴32から解除可能なように突出するように構成される1つ以上のネジ34によって車椅子と解除可能なように結合されるように、留め具面上に配される。限定ではない例として、図5は、1つ以上の実施例に従って、車椅子70と結合されるプラットフォーム30を示す。幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、プラットフォーム30と留め具面36との間に配される1つ以上のブラケット38を有する。1つ以上のブラケット38は、留め具面36をプラットフォーム30に固定するように構成される。幾つかの実施例において、1つ以上のブラケット38は、換気装置がプラットフォーム30の上に取り付けられるに応じて、留め具面36とプラットフォーム30との間の角度を一定に保つように構成される。
【0017】
図1に戻り、システム10は、換気装置のマウント20をプラットフォーム30に固定するように構成される解除可能なロックアセンブリを有する。幾つかの実施例において、このロックアセンブリは、ロックを解除するために、ロック位置から解除位置に手動で動かされる手動のアクチュエータを有する。幾つかの実施例において、このアクチュエータは、ロックアセンブリが解除されるのを容易にする手動で係合可能及び移動可能な構造を有する。幾つかの実施例において、手動のアクチュエータは、バネ付きプランジャ50を有する。幾つかの実施例において、プラットフォーム30は、第1の面(例えば上面)及びこの第1の面の反対側にある第2の面(例えば底面)を持つ。幾つかの実施例において、プランジャ50は、第2の面上に配される。幾つかの実施例において、プランジャ50は、ロック位置と解除位置との間を移動するように構成される。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、プランジャ50がロック位置から解除位置に移動するとき、プラットフォーム30から解除可能である。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、第1の端部及びこの第1の端部の反対側にある第2の端部を有する。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、第1の端部に配される少なくとも1つの穴28を有する(図2参照)。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20が(以下に説明される)フランジ40と係合するのに応じて、バネ付きプランジャ50は、換気装置のマウント20をプラットフォーム30に固定するために、少なくとも1つの穴28と解除可能なように結合するように構成される。幾つかの実施例において、プラットフォーム30に対し略垂直な力がプランジャ50に加えられるのに応じて、プランジャ50は、ロック位置から解除位置に移動するように構成される。図3を参照すると、プラットフォーム30と係合している間、換気装置のマウント20がさらに中に又は外にスライドするのを防ぐために、緩和した状態(例えば閉じた位置)のプランジャ50がプラットフォーム30から突出する。この例において、プランジャ50がけん引力により伸ばされた状態となるのに応じて、換気装置のマウント20は、プラットフォーム30との係合が解かれる。幾つかの実施例において、プランジャ50は、ステンレス鋼及び/又は他の材料から構成される。
【0018】
図1に戻り、解除可能なロックアセンブリは、プラットフォーム30の第1の面上に配される一対のフランジ40を有する。幾つかの実施例において、フランジ40は、換気装置のマウント20とフランジ40との間におけるスライド自在な係合が容易であるように互いに離間されている。幾つかの実施例において、フランジ40は、プラットフォーム30の第1の側(例えば右側)及びこの第1の側の反対側にある第2の側(例えば左側)に配される。幾つかの実施例において、プラットフォーム30と係合している間、換気装置のマウント20がさらに中にスライドするのを防ぐために、フランジ40は互いにある角度(例えば平行ではない)で配される。幾つかの実施例において、前記対のフランジ40の個々のフランジは、金属の固体片から構成される。幾つかの実施例において、前記対のフランジ40の個々のフランジは、連続する及び/又は断続的に互いに離間される複数の金属片から構成される。幾つかの実施例において、フランジ40は、アルミニウム及び/又は他の材料から構成される。
【0019】
幾つかの実施例において、換気装置のマウント20は、第1の側(例えば右側)及びこの第1の側の反対側にある第2の側(例えば左側)を有する。幾つかの実施例において、換気装置のマウント20の表面は、第1の側及び第2の側の上に窪み部分を有する。幾つかの実施例において、前記対のフランジ40の個々のフランジは、プラットフォーム30の中心を向いたアンダーカット(例えば窪み部分)を有する。幾つかの実施例において、換気装置のマウントの窪み部分は、換気装置のマウント20がプラットフォーム30に固定されるように、フランジのアンダーカットと係合する。限定ではない例として、図6は、1つ以上の実施例に従う、フランジ40のアンダーカットと係合されている換気装置のマウント20の窪み部分を示す。図6に示されるように、換気装置のマウント20は、フランジ40のアンダーカット部640内に収容されている換気装置のマウント20の窪み部分620によってフランジ40とスライド自在に係合するように構成される。
【0020】
図7は、1つ以上の実施例に従う、ロールスタンドの上に取り付けられている換気装置22を示す。図7に示されるように、換気装置22は、換気装置のマウント20の上に取り付けられる、プラットフォーム30は、ロールスタンドのポールの上に取り付けられる及び換気装置のマウント20はプラットフォーム30に固定される。
【0021】
図8は、1つ以上の実施例に従う、車椅子に取り付けられている換気装置22を示す。図8に示されるように、換気装置は、換気装置のマウント20の上に取り付けられる、留め具面36は、車椅子の背面に取り付けられる、及び換気装置のマウント20はプラットフォーム30に固定される。
【0022】
図9は、1つ以上の実施例に従う、スタンドの上に換気装置を取り付けるのを容易にする方法900を示す。以下に示される方法900の動作は例示的である。幾つかの実施例において、方法900は、記載されていない1つ以上の追加の動作を用いて、及び/又は説明した動作の1つ以上を用いずに達成されてよい。加えて、図9に示される及び以下に記載される方法900の動作の順番は、限定を意図しない。
【0023】
動作902において、その上に換気装置を取り付けるように構成される換気装置のマウントが設けられる。幾つかの実施例において、動作902は、(図1に示される及び本明細書に記載される)換気装置のマウント20と同じ又は類似の換気装置のマウントにより行われる。
【0024】
動作904において、スタンドにより担持されるように構成されるプラットフォームが設けられる。幾つかの実施例において、動作904は、(図1に示される及び本明細書に記載される)プラットフォーム30と同じ又は類似のプラットフォームにより行われる。
【0025】
動作906において、解除可能なロックアセンブリを用いて、換気装置のマウントがプラットフォームに固定される。幾つかの実施例において、ロックアセンブリは、ロック位置と解除位置との間を移動する。幾つかの実施例において、換気装置のマウントは、ロックアセンブリがロック位置から解除位置に移動するとき、プラットフォームから解除可能である。幾つかの実施例において、動作906は、(図1に示される及び本明細書に記載される)フランジ40及びプランジャ50と同じ又は類似のロックアセンブリにより行われる。
【0026】
請求項において、括弧の中に置かれる如何なる参照符号も、その請求項を限定するとは考えない。"有する"又は"含む"という言葉は、請求項に挙げられる以外の要素又はステップの存在を排除しない。幾つかの手段を列挙している装置の請求項において、これらの手段の幾つかが、ハードウェアの同一アイテムにより具現化されてもよい。要素が複数あることを述べなくても、その要素が複数あることを排除しない。幾つかの手段を列挙している如何なる装置の請求項において、これらの手段の幾つかがハードウェアの同一アイテムにより具現化されてもよい。幾つかの要素が互いに異なる従属請求項に挙げられているという単なる事実は、それらの要素が組み合わされて使用されないことを示していない。
【0027】
本発明は、最も実用的及び好ましい実施例であると現在考えられるものに基づいて、例示を目的に詳細に記載されていたとしても、そのような詳細は単に例示が目的であること、及び本発明は開示される実施例に限定されるのではなく、それどことか付随する請求項の主旨及び範囲内にある修正案及び等価な配列にも及んでいると意図されると理解されるべきである。例えば、本発明は、可能な限り、何れかの実施例の1つ以上の特徴が他の何れかの実施例の1つ以上の特徴と組み合わされることも考慮していると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9