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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】ワーク供給ハンド装置及び工作機械
(51)【国際特許分類】
   B23B 15/00 20060101AFI20231115BHJP
   B23Q 7/04 20060101ALI20231115BHJP
【FI】
B23B15/00 A
B23Q7/04 L
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020077027
(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公開番号】P2021171870
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000133593
【氏名又は名称】株式会社ツガミ
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】坂爪 美里
(72)【発明者】
【氏名】高橋 由行
【審査官】野口 絢子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-111581(JP,U)
【文献】特開2012-121077(JP,A)
【文献】特開平01-188201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23B 1/00-25/06
B23B27/00-29/34
B23B31/00-33/00
B23Q 7/00- 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸にワークを供給するワーク供給ハンド装置であって、
工具を装着可能なタレットに固定され、ワークを把持可能に構成され、前記タレットの回転に伴いワークを受け取り可能な受け取り位置とワークを前記主軸に受け渡し可能な受け渡し位置の間で移動するワーク把持部を備え
前記ワーク把持部は、
ワークの外周面に付勢する第1付勢部と、
ワークの端面に付勢し、ワークを前記ワーク把持部から外出させる方向に押す第2付勢部と、を備え、
前記ワーク把持部がワークを把持した状態で、前記第1付勢部が前記ワークを押す力は、前記第2付勢部が前記ワークを押す力よりも大きく設定され、
前記ワーク把持部によりワークの一端が把持され、かつ、前記主軸により前記ワークの他端が把持された状態で、前記主軸と前記ワーク把持部が離間することにより前記第1付勢部は前記ワークに付勢しない位置に前記ワークに対して相対的に移動し、
前記第2付勢部は、前記第1付勢部が前記ワークに付勢しない位置に到達すると、前記ワークの把持が解除された前記主軸内に前記ワークを押し込む、
ワーク供給ハンド装置。
【請求項2】
請求項1に記載のワーク供給ハンド装置と、
前記主軸と、
前記主軸により把持されたワークを加工する前記工具、及び前記ワーク供給ハンド装置が固定される前記タレットと、を備える、
工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク供給ハンド装置及び工作機械に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の工作機械は、ワークを搬送し主軸にワークの受け渡しを行うワーク搬送機構を備える。この工作機械内の空間が、シャッターを介して、主軸が配置された加工空間と、ワーク搬送機構がワークを搬送する搬送空間とに仕切られており、このワーク搬送機構は、ワークを保持するワーク保持部と、このワーク保持部を移動させる移動機構とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-198927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の構成においては、工具が装着されたタレットとは別にワーク保持部を移動させる移動機構が必要となるため、主軸にワークを供給するための構成が複雑となっていた。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、構成を簡易化することができるワーク供給ハンド装置及び工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るワーク供給ハンド装置は、主軸にワークを供給するワーク供給ハンド装置であって、工具を装着可能なタレットに固定され、ワークを把持可能に構成され、前記タレットの回転に伴いワークを受け取り可能な受け取り位置とワークを前記主軸に受け渡し可能な受け渡し位置の間で移動するワーク把持部を備え、前記ワーク把持部は、ワークの外周面に付勢する第1付勢部と、ワークの端面に付勢し、ワークを前記ワーク把持部から外出させる方向に押す第2付勢部と、を備え、前記ワーク把持部がワークを把持した状態で、前記第1付勢部が前記ワークを押す力は、前記第2付勢部が前記ワークを押す力よりも大きく設定され、前記ワーク把持部によりワークの一端が把持され、かつ、前記主軸により前記ワークの他端が把持された状態で、前記主軸と前記ワーク把持部が離間することにより前記第1付勢部は前記ワークに付勢しない位置に前記ワークに対して相対的に移動し、前記第2付勢部は、前記第1付勢部が前記ワークに付勢しない位置に到達すると、前記ワークの把持が解除された前記主軸内に前記ワークを押し込む
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工作機械は、前記ワーク供給ハンド装置と、前記主軸と、前記主軸により把持されたワークを加工する前記工具、及び前記ワーク供給ハンド装置が固定される前記タレットと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ワーク供給ハンド装置及び工作機械において、構成を簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る工作機械の概略正面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る工作機械の概略側面図である。
図3図2の一部を拡大した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る一部を断面で示すマガジン式ワーク供給装置及びワーク供給ハンド装置の概略正面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る一部を断面で示すマガジン式ワーク供給装置及びワーク供給ハンド装置の概略正面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る一部を断面で示す主軸及びワーク供給ハンド装置の概略正面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る一部を断面で示す主軸及びワーク供給ハンド装置の概略正面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る加工処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態に係るワーク供給ハンド装置及び工作機械について図面を参照して説明する。
図1に示すように、工作機械1は、ワークWを加工するNC(Numerical Control)旋盤である。詳しくは、工作機械1は、工作機械1の各構成を支持する台であるベッドSと、主軸ユニット10と、マガジン式ワーク供給装置20と、タレット装置30と、ワーク供給ハンド装置40と、制御部300と、を備える。
【0011】
(主軸ユニット10)
図1に示すように、主軸ユニット10は、ワークWを把持し、把持したワークWをZ軸方向に沿う回転軸を中心に軸回転させる。主軸ユニット10は、ワークWを把持可能な主軸11と、主軸11を軸回転可能に支持する主軸台15と、を備える。主軸台15はベッドSの上面に固定されている。
図6に示すように、主軸11は、コレット11aと、チャックナット11bと、回転部11cと、コレットスリーブ11dと、ストッパ11eと、主軸内プッシャ11fと、を備える。
回転部11cは、円筒状をなし、主軸台15(図1参照)に内蔵される図示しないワーク回転用モータの駆動力により軸回転する。回転部11cの先端側の外周面には、チャックナット11bが螺合する。
コレット11aは、回転部11c内に位置し、ワークWの外周面を把持可能に、周方向に沿って複数に分割された円筒状をなす。コレット11aの外周面には、コレット11aの先端に向かうにつれて拡径するように傾斜する傾斜面11a1が形成されている。
【0012】
コレットスリーブ11dは、回転部11cとコレット11aの間に位置し、円筒状をなす。コレットスリーブ11dは、制御部300による制御のもと、図示しない流体シリンダ等の駆動源により、主軸11の中心軸に沿うZ軸方向に移動する。コレットスリーブ11dは、コレット11aの先端側に移動することにより、コレット11aの傾斜面11a1を介して、コレット11aを縮径させる。コレット11aは縮径することによりコレット11a内のワークWを把持する。
ストッパ11eはZ軸方向に延びる筒状に形成され、コレット11a内に位置する。ストッパ11eは、ストッパ11eの先端がワークWの後端に接触することによりワークWを位置決めする。主軸内プッシャ11fは、ストッパ11e内に位置し、制御部300による制御のもと、図示しない流体シリンダ等の駆動源により進退可能に構成される。主軸内プッシャ11fは、コレット11aの先端に向けて移動することにより、ストッパ11eに接触するワークWを押して主軸11の外部に排出する。主軸内プッシャ11fは、例えば、Z軸方向に延びる円筒状に形成される。
なお、例えば、主軸内プッシャ11f内には図示しないエア供給源からエアが供給されて、主軸内プッシャ11fの先端からワークWにエアが吐出されてもよい。これにより、主軸内プッシャ11fの先端からのエアで切り粉やクーラント液を吹き飛ばすことができる。
【0013】
(タレット装置30)
図1及び図2に示すように、タレット装置30は、タレット31と、本体部32と、タレット移動機構33,34と、を備える。
タレット31は多角形、本例では、正8角形の板状で形成されている。タレット31には複数の工具Tl及びワーク供給ハンド装置40が固定されている。ワーク供給ハンド装置40は、タレット31の複数(本例では8つ)の外側面のうち工具Tlが装着されていない一つの外側面に固定されている。工具Tlはバイト又はドリル等であり、タレット31に着脱可能である。本体部32は、タレット31の中心を通る回転軸Axを中心にタレット31を回転可能に支持する。回転軸AxはZ軸方向に沿って延びる。本体部32には、制御部300により制御され、回転軸Axを中心にタレット31を回転させるタレット回転用モータ32aが内蔵されている。
【0014】
タレット移動機構33は、制御部300による制御のもと、タレット移動機構34及び本体部32とともにタレット31をZ軸方向に移動させる。
図2に示すように、タレット移動機構34は、制御部300による制御のもと、本体部32をタレット31とともにX軸方向及びY軸方向の両方向に対して傾斜した傾斜方向Iに移動させる。傾斜方向Iは、例えば、X軸方向に対して約30°に設定されている。タレット31は傾斜方向Iに沿って主軸ユニット10に向かうにつれてベッドSに近づく。
タレット移動機構34は、傾斜方向Iに沿って延びるボールねじ34aと、ボールねじ34aに螺合するナット34bと、制御部300による制御のもとボールねじ34aを軸回転させるモータ34cと、を備える。モータ34cが駆動されることで、ナット34bはタレット装置30の本体部32と一体的にボールねじ34aに沿って移動する。タレット移動機構33は、タレット移動機構34と同様に、Z軸方向に延びるボールねじ、ナット及びモータを備える。
【0015】
(ワーク供給ハンド装置40)
図1及び図2に示すように、ワーク供給ハンド装置40は、タレット装置30のタレット31に固定され、タレット31とともに回転軸Axを中心に回転可能に設けられ、マガジン式ワーク供給装置20から受け取ったワークWを主軸11に受け渡し可能に構成される。ワーク供給ハンド装置40は、エアシリンダ等の駆動源を用いることなく、メカニカルな構成のみでワークWを受け取ったりワークWを受け渡したりすることが可能である。
ワーク供給ハンド装置40は、タレット装置30のタレット31とともに回転軸Axを中心に回転し、Z軸方向及び傾斜方向Iに移動することにより、マガジン式ワーク供給装置20からワークWを受け取り可能な受け取り位置P1と受け取ったワークWを主軸11に受け渡し可能な受け渡し位置P2の間で移動する。受け取り位置P1は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向において受け渡し位置P2と異なる位置に設けられている。例えば、図1に示すように、受け取り位置P1と受け渡し位置P2がZ軸方向に異なる位置に設定されることにより、ワーク供給ハンド装置40が受け取り位置P1から回転軸Axを中心に回転したときに主軸11に衝突することが回避される。また、図2に示すように、受け取り位置P1と受け渡し位置P2がX軸方向及びY軸方向に異なる位置に設定されることにより、ワーク供給ハンド装置40が受け取り位置P1から回転軸Axを中心に回転したときに受け渡し位置P2に近い位置となり、ワーク供給ハンド装置40のワークWの授受が迅速に行える。
受け取り位置P1と受け渡し位置P2は、回転軸Axを中心に角度αだけ離れた位置に設定される。角度αは、例えば、80°~100°に設定される。ワーク供給ハンド装置40は、タレット移動機構33,34により、タレット装置30のタレット31とともにZ軸方向及び傾斜方向Iに移動可能に構成される。
【0016】
図7に示すように、ワーク供給ハンド装置40は、ワーク把持部46と、連結部材49と、被検出部48aと、検出センサ48bと、センサ支持部48cと、を備える。
ワーク把持部46は、ワークWを外周から把持し、略円筒状をなす。連結部材49は、タレット31とワーク把持部46の間を連結する。詳しくは、連結部材49は、ボルト49aによりタレット31の外側面に固定される。また、連結部材49は、ワーク把持部46(正確にはワーク把持部46の第2収容部47)をその外周から囲む筒状をなす。ワーク把持部46は、ボルト49bにより連結部材49に対して固定される。
ワーク把持部46は、ワークWの外周面に付勢する第1付勢部41と、第1付勢部41が収容される第1収容部43と、ワークWの端面に付勢する第2付勢部44と、第2付勢部44が収容される第2収容部47と、を備える。第1付勢部41は、ワーク把持部46内にワークWを保持するために設けられる。第2付勢部44は、ワーク把持部46内のワークWを主軸11に向けて押すために設けられる。
第1付勢部41は、クランパ41aと、第1弾性部材41bと、を備える。第2付勢部44は、第2プッシャ44aと、第2弾性部材44bと、を備える。
第2収容部47はZ軸方向に延びる貫通孔を有する円筒状をなす。第2プッシャ44aは、Z軸方向に沿って延びる円柱状をなし、第2収容部47内にZ軸方向に移動可能に位置する。第2収容部47の内部には、互いに径の異なる大径孔部47a及び小径孔部47bが形成される。大径孔部47a及び小径孔部47bはZ軸方向に並び、段差を持って連結されている。大径孔部47aは、第2収容部47の先端側(第2収容部47における主軸11に近い側)に位置し、小径孔部47bは第2収容部47の後端側(第2収容部47における本体部32に近い側)に位置する。第2プッシャ44aは第2プッシャ44aの外周面に円環状に形成される鍔部44cを備える。鍔部44cは、第2プッシャ44aの先端側に位置する。鍔部44cは大径孔部47a内に位置し、鍔部44cの外周面は大径孔部47aの周面に接触する。鍔部44cが大径孔部47a及び小径孔部47bの間を連結する段差に接触することにより第2プッシャ44aの後端側への移動が制限される。
第2弾性部材44bは、第2プッシャ44aの先端側に向けて第2プッシャ44aを付勢する。第2弾性部材44bは、例えば、金属製のコイルバネであり、第2プッシャ44aの外周に位置する。第2弾性部材44bの一端は鍔部44cの側面に接触し、第2弾性部材44bの他端は小径孔部47bの後端側に接触する。第2弾性部材44bは、ワークWにより押された第2プッシャ44aが後端側に移動することにより圧縮する。第2弾性部材44bによる第2プッシャ44aの先端側への移動は、図4に示すように、被検出部48aが第2収容部47の後端に接触することにより規制される。
【0017】
図7に示すように、被検出部48aは、第2収容部47とタレット装置30の本体部32の間に位置するように第2プッシャ44aの後端に固定される。被検出部48aは、鉄等の金属により、第2プッシャ44aを中心とした円板状に形成される。
検出センサ48bは、被検出部48aの位置、ひいては第2プッシャ44aの位置を検出し、その検出結果を制御部300に出力する。検出センサ48bは、例えば、磁気型、電波型等の近接センサであり、ワークWが主軸11のストッパ11eに到達する位置まで第2プッシャ44aが前進したときに被検出部48aが近づいたことを検出する。
検出センサ48bは、ワーク供給ハンド装置40が主軸11に対向して位置するときに被検出部48aの径方向外側に位置する。センサ支持部48cは、L字状の金具であり、タレット装置30の本体部32の側面に固定され、検出センサ48bを支持する。
【0018】
図7に示すように、第1収容部43は、第2収容部47の先端側にボルト43dにより固定され、ワーク把持部46により把持されるワークWの周囲に位置する。第1収容部43には、把持されるワークWの径方向に沿って延びるクランパ収容孔43aが形成される。クランパ収容孔43aは、第1収容部43において把持されるワークWの上側に位置する。クランパ収容孔43aにはクランパ41a及び第1弾性部材41bが収容される。第1収容部43は、クランパ収容孔43aを閉じる蓋部43bを備える。蓋部43bは、クランパ収容孔43aの上端に位置し、第1収容部43のクランパ収容孔43aの周縁に固定される。作業者は、蓋部43bを開閉することにより、クランパ収容孔43a内のクランパ41a及び第1弾性部材41bを交換可能となる。
クランパ41aは、第1弾性部材41bからの弾性力を受けて第1収容部43内に位置するワークWの外周面を押す。クランパ41aは径が異なる2つの円柱部がワークWの径方向に連結された形状をなし、2つの円柱部のうち小径の円柱部の先端がワークWの外周面に接触する。クランパ収容孔43aにおけるワークW側の端部には、クランパ41aがクランパ収容孔43a内から抜け出ることを抑制するため、クランパ41aの小径の円柱部の外周を囲む縁部43eが形成されている。
第1弾性部材41bは、ワーク把持部46により把持されるワークWとの間でクランパ41aを挟み込むように位置し、クランパ41aをワークWの外周面に向けて押す。第1弾性部材41bは例えばコイルバネからなる。ワークWがワーク把持部46により把持された状態で、クランパ41aが第1弾性部材41bからの付勢力を受けてワークWの外周面を押す力は、第2プッシャ44aが第2弾性部材44bからの付勢力を受けてワークWの端面を押す力よりも大きく設定される。
また、第1収容部43は、クランパ収容孔43a内の第1弾性部材41bの上端に位置する押圧板43cと、蓋部43bに螺合され、押圧板43cの位置を調整するねじ軸部43dと、を備える。ねじ軸部43dが作業者により回転させられることにより押圧板43cが第1弾性部材41bの圧縮方向に移動し、この押圧板43cの移動により第1弾性部材41bの圧縮状態、ひいては、クランパ41aがワークWを押す力を調整することができる。
【0019】
(マガジン式ワーク供給装置20)
図1及び図2に示すように、マガジン式ワーク供給装置20は、主軸11の上側に位置し、複数の未加工のワークWを収容し、収容された複数の未加工のワークWを1つずつワーク供給ハンド装置40に供給する。
マガジン式ワーク供給装置20は、図3に示すように、マガジン21と、ストッパ22と、マガジン支持部23と、ワーク有無確認センサ24と、図4に示すように、プッシャ駆動ユニット25と、ブッシュ28a,28bと、ブッシュ支持部29と、を備える。
図3に示すように、マガジン21は、複数の未加工のワークWを1列に並んだ状態で収容する収容ケースである。マガジン21は、X軸方向に傾斜した方向であって、マガジン21の先端に近づくにつれてY軸方向においてベッドS(図2参照)に近づくように傾斜する。マガジン21は、マガジン支持部23を介してベッドSに固定されるフレーム8に固定される。マガジン21内に収容される複数のワークWは、それぞれZ軸方向に沿う向きに設けられ、ワークWの径方向に沿って並べられている。
【0020】
図4に示すように、マガジン21の先端(マガジン21の受け取り位置P1に対向する端部)にはストッパ22が位置している。ストッパ22は、平板状に形成され、マガジン21内に収容される複数のワークWのうち最も下側に位置するワークWに接触する。
マガジン21の2つの側壁21s,21tには、ストッパ22に接触するワークWの長手方向に沿って貫通する貫通孔21a,21bが形成される。2つの側壁21s,21tは、Z軸方向に沿って並べられ、互いに対面する。2つの側壁21s,21tのうち受け取り位置P1に近い側壁21sには貫通孔21bが形成され、2つの側壁21s,21tのうち受け取り位置P1から遠い側壁21tには貫通孔21aが形成される。貫通孔21b内にはワークWの滑りを円滑とする円環状のブッシュ28bが設けられる。ブッシュ28bの内周面には、マガジン21内からワーク供給ハンド装置40に向けてプッシャ駆動ユニット25により押し出されるワークWが摺動する。
図3に示すように、ワーク有無確認センサ24は、マガジン21の先端側に設けられ、ストッパ22に接触する位置にワークWが存在するか否かを検出し、この検出結果を制御部300に出力する。ワーク有無確認センサ24は、ワークWの近接を検出する例えば、磁気型、電波型等の近接センサである。
【0021】
図4に示すように、ブッシュ支持部29は円筒状に形成され、マガジン21の外部であって、マガジン21の側壁21tにおける貫通孔21aの周囲に固定される。ブッシュ支持部29のZ軸方向に延びる貫通孔はマガジン21の貫通孔21aにZ軸方向に連続する。ブッシュ支持部29内にはワークWの滑りを円滑とする円筒状のブッシュ28aが設けられる。ブッシュ支持部29は、ブッシュ28aを介してプッシャ駆動ユニット25の後述する第1プッシャ25dを移動可能に支持する。ブッシュ28aは、ブッシュ28bよりもZ軸方向の長さが長く形成されている。ブッシュ28a,28bは、第1プッシャ25d又はワークWとの間で作用する摩擦力が小さくなるように、マガジン21の側壁21s,21tよりも動摩擦係数が小さく設定されている。
【0022】
プッシャ駆動ユニット25は、マガジン21内のワークWをワーク供給ハンド装置40に向けて押し出す。プッシャ駆動ユニット25は、シリンダ部25aと、ロッド25bと、連結部25cと、第1プッシャ25dと、支持部25eと、を備える。
シリンダ部25a及びロッド25bは、制御部300により制御される流体シリンダ、例えば、エアシリンダである。シリンダ部25aは、ブッシュ支持部29及びマガジン21の下方に位置する。シリンダ部25aはロッド25bを進退可能に支持する。
支持部25eは、シリンダ部25aをブッシュ支持部29に対して支持する。支持部25eは、X軸方向及びY軸方向に沿う板状をなし、支持部25eの上部はブッシュ支持部29における貫通孔21aとは反対側の端部に固定され、支持部25eの下部はシリンダ部25aの端部に固定される。ロッド25bはZ軸方向に長い柱状に形成されている。ロッド25b及び第1プッシャ25dは平行をなすように配置される。連結部25cは、ロッド25b及び第1プッシャ25dのそれぞれの後端(ロッド25b及び第1プッシャ25dにおけるマガジン21とは反対側の端部)を連結する。よって、連結部25c、ロッド25b及び第1プッシャ25dは一体で移動する。第1プッシャ25dは、円柱状に形成され、支持部25eに形成される貫通孔25f及びブッシュ28aの内部を通過する。
【0023】
(制御部300)
図1に示すように、制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御する。制御部300は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる。制御部300は、数値制御によって、主軸ユニット10、マガジン式ワーク供給装置20及びタレット装置30を制御する。
【0024】
次に、図8のフローチャートを参照しつつ、制御部300により実行される加工処理について説明する。制御部300は、予め設定されたNCプログラムに沿ってこの加工処理を実行する。
まず、制御部300は、ワーク有無確認センサ24からの検出結果に基づきマガジン21内にワークWが存在するか否かを判別する(ステップS101)。
制御部300は、マガジン21内にワークWが存在しない旨判別したとき(ステップS101;NO)、ステップS102以降の処理を行うことなく、加工処理を終了する。なお、この際、制御部300は、図示しないディスプレイへの表示又は図示しないスピーカーからの音声を通じて、作業者にマガジン21内にワークWが存在しないことを通知してもよい。
一方、制御部300は、マガジン21内にワークWが存在する旨判別したとき(ステップS101;YES)、ワーク供給ハンド装置40を受け取り位置P1に移動させる(ステップS102)。詳しくは、このステップS102において、制御部300は、図1及び図2に示すように、タレット装置30のタレット回転用モータ32aを通じてタレット31を回転軸Axに回動させ、かつ、タレット移動機構33,34を通じてタレット31をZ軸方向及び傾斜方向Iに移動させることにより、ワーク供給ハンド装置40を受け取り位置P1に移動させる。
【0025】
そして、制御部300は、プッシャ駆動ユニット25を通じて第1プッシャ25dを移動させて、第1プッシャ25dにてマガジン21内のワークWをワーク供給ハンド装置40に押し出す(ステップS103)。詳しくは、このステップS103において、制御部300は、図4及び図5に示すように、第1プッシャ25dがマガジン21内のワークWに向けて移動するようにロッド25bをシリンダ部25aに近づく方向に移動させる。これにより、図5に示すように、第1プッシャ25dの先端がワークWの後端を押し、ワークWがブッシュ28b内を通過して、ワークWの先端がワーク供給ハンド装置40のワーク把持部46内に進入する。ワークWの先端がワーク把持部46内に進入すると、ワークWの外周面には第1弾性部材41bの付勢力によりクランパ41aが押し当てられ、ワークWの先端は第2プッシャ44aの先端に接触し、第2弾性部材44bの付勢力に抗して第2プッシャ44aを後退させる。この際、クランパ41aを含む第1付勢部41がワークWを押す力は、第2プッシャ44aを含む第2付勢部44がワークWを押す力よりも大きくなる。このため、第1付勢部41がワークWの外周面を押す力によりワークWがワーク把持部46内に保持される。また、第2プッシャ44aが後退することにより第2弾性部材44bが圧縮され、第2弾性部材44bには圧縮力が蓄えられる。この圧縮力は、後でワーク把持部46から主軸11にワークWを挿入する際に使用される。
【0026】
次に、制御部300は、ワーク供給ハンド装置40を受け渡し位置P2に移動させる(ステップS104)。詳しくは、このステップS104において、制御部300は、タレット移動機構33を介してワークWを把持するワーク供給ハンド装置40を図5の矢印B1に示すようにマガジン21から離れる方向にZ軸方向に移動させ、ワーク供給ハンド装置40により把持されたワークWをマガジン21内から抜き出す。そして、制御部300は、図1及び図3に示すように、タレット回転用モータ32aを通じて回転軸Axを中心にタレット31を角度αだけワーク供給ハンド装置40が主軸11に近づくように回転させる。そして、制御部300は、図2の矢印B2に示すように、ワーク供給ハンド装置40を傾斜方向Iに沿って移動させ、X軸方向及びY軸方向においてワーク供給ハンド装置40を主軸11に一致させる。この後で、図6に示すように、ワーク供給ハンド装置40が把持するワークWを主軸11のコレット11a内に挿入させるようにワーク供給ハンド装置40をZ軸方向に移動させる。
【0027】
次に、制御部300は、ワーク供給ハンド装置40によりワークWの一端が把持された状態で、ワークWの他端を主軸11のコレット11a内で把持することによりワークWを主軸11に仮固定する(ステップS105)。そして、制御部300は、ワークWを主軸11に仮固定した状態でタレット移動機構33を介してワーク供給ハンド装置40を予め設定される退避量だけ主軸11に対してZ軸方向に後退させる(ステップS106)。図7に示すように、ワーク供給ハンド装置40がこの退避量だけ退避することにより、クランパ41aがワークWの先端の小径部Wsに到達する。クランパ41aがワークWの小径部Wsに到達すると、ワークWは第1付勢部41から受ける力から解放される。これにより、第1付勢部41がワークWを押す力は第2付勢部44がワークWを押す力よりも小さくなるものの、ワークWが主軸11に仮固定されている状態では、第2付勢部44からの力を受けたワークWの移動は規制される。
なお、ワークWが小径部Wsを有せずに長手方向に同一の径を有する形状であってもよい。この場合には、ワーク供給ハンド装置40が上記退避量だけ退避することにより、クランパ41aがワークWから外れる。これにより、第1付勢部41がワークWを押す力は第2付勢部44がワークWを押す力よりも小さくなる。
【0028】
そして、制御部300は、主軸11のコレット11a内でワークWを把持した状態を解除する(ステップS107)。これにより、コレット11a内でワークWが移動可能となり、図7の矢印A1に示すように、第2プッシャ44aは、第2弾性部材44bに蓄えられた圧縮力が解放されることによりワークWを主軸11内のストッパ11eに向けて押し、ワークWをストッパ11eに当接させる。
【0029】
そして、制御部300は、検出センサ48bからの検出結果に基づきワークWがストッパ11eに到達するまで第2プッシャ44aが前進したと判別すると、ワークWを主軸11のコレット11a内で把持し、タレット31をZ軸方向に主軸11に対して退避させる(ステップS108)。これにより、ワーク供給ハンド装置40が主軸11に把持されたワークWから離れて、ワーク供給ハンド装置40から主軸11へのワークWの受け渡しが完了する。
【0030】
次に、制御部300は、タレット回転用モータ32aを通じて回転軸Axを中心にタレット31を回転させることにより、タレット31に装着される工具Tlを主軸11に把持されたワークWが加工可能な位置に移動させる(ステップS109)。そして、制御部300は、工具Tlで主軸11に把持されたワークWを加工する(ステップS110)。例えば、制御部300は、ワークWの加工の際、主軸11を通じてワークWを軸回転させた状態で、工具Tlの刃先をワークWに接触させるようにZ軸方向にタレット31を移動させる。
制御部300は、ワークWの加工が完了すると、主軸11のコレット11a内でワークWを把持した状態を解除し、主軸11の主軸内プッシャ11fを図7の矢印A2に示すように、ワークWに向けて前進させることによりワークWを主軸11の前方へ排出する(ステップS111)。図示しないワークキャッチャーは、主軸11から排出されたワークWを受け取り、受け取ったワークWを図示しないワークコンベアに設置する。このワークコンベアは、ワークWを機外へ排出する。なお、これに限らず、ワーク供給ハンド装置40が主軸11から加工済みのワークWを受け取ってもよい。
以上で、加工処理が終了となる。マガジン21内に収容されるワークW毎に加工処理が繰り返し実行される。
【0031】
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)主軸11にワークWを供給するワーク供給ハンド装置40は、工具Tlを装着可能なタレット31に固定され、ワークWを把持可能に構成され、タレット31の回転軸Axを中心とした回転に伴いワークWをマガジン式ワーク供給装置20から受け取り可能な受け取り位置P1とワークWを主軸11に受け渡し可能な受け渡し位置P2の間で移動するワーク把持部46を備える。
この構成によれば、ワーク把持部46がタレット31に固定されるため、ワーク把持部46を移動可能とする機構を新たに設ける必要がなく、構成を簡易化することができる。また、ワークWを受け取る受け取り位置P1と工具TlによるワークWの加工位置が同一の空間内に位置するため、上記特許文献1に記載のシャッターが不要となる。これによっても構成を簡易化することができる。さらに、構成が簡易化されることにより、コストを抑えることができる。また、シャッターの開閉に係る制御が不要となり、制御を簡易化できる。
【0032】
(2)ワーク把持部46は、ワークWの外周面に付勢する第1付勢部41と、ワークWの端面に付勢し、ワークWをワーク把持部46から外出させる方向に押す第2付勢部44と、を備える。ワーク把持部46がワークWを把持した状態で、第1付勢部41がワークWを押す力は、第2付勢部44がワークWを押す力よりも大きく設定される。
この構成によれば、ワーク把持部46は、流体シリンダ等の駆動源を用いずにメカニカルな構成のみで、ワークWを把持することが可能となる。よって、この駆動源及びこの駆動源への接続線が不要となり、構成を簡易化することができる。また、制御部300がワーク把持部46の把持に係る制御を行う必要がないため、制御を簡易化できる。さらに、この駆動源の動作に係る時間を短縮できるため、ワークWの1個あたりの加工時間、いわゆるサイクルタイムを短縮することができる。
【0033】
(3)ワーク把持部46によりワークWの一端(図6の右端)が把持され、かつ、主軸11によりワークWの他端(図6の左端)が把持された状態で、主軸11とワーク把持部46がZ軸方向に離間することにより第1付勢部41はワークWに付勢しない位置(図7に示す位置)にワークWに対して相対的に移動する。第2付勢部44は、第1付勢部41がワークWに付勢しない位置に到達すると、ワークWの把持が解除された主軸11内にワークWを押し込む。
この構成によれば、ワーク把持部46は、流体シリンダ等の駆動源を用いずにメカニカルな構成のみで、ワークWを主軸11内に挿入することができる。よって、構成及び制御の簡易化を図ることができる。
【0034】
(4)工作機械1は、ワーク供給ハンド装置40と、主軸11と、主軸11により把持されたワークWを加工する工具Tl、及びワーク供給ハンド装置40が固定されるタレット31と、を備える。
この構成によれば、上述したように工作機械1における構成及び制御を簡易化することができる。
【0035】
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
【0036】
上記実施形態においては、主軸ユニット10は、ベッドSに対して移動不能に設けられていたが、これに限らず、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の少なくとも何れかに移動可能に設けられていてもよい。
【0037】
上記実施形態においては、第1弾性部材41b及び第2弾性部材44bはそれぞれ金属製のコイルバネであるが、これに限らず、コイルバネ以外の板バネ等の各種バネ又はゴム等の弾性体であってもよい。
【0038】
上記実施形態においては、タレット31の回転軸AxはZ軸方向に沿って延びていたが、これに限らず、X軸方向又はY軸方向に沿って延びていてもよいし、X軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に傾斜する方向に延びていてもよい。
【0039】
上記実施形態においては、ワーク把持部46は、流体シリンダ等の駆動源を有せずにメカニカルな構成のみからなっていたが、これに限らず、主軸11と同様に、流体シリンダ等の駆動源からの駆動力を受けてワークWを把持する構成であってもよい。
上記実施形態における第1付勢部41はワークWの周囲に複数設けられていてもよい。
上記実施形態におけるタレット移動機構33,34が省略され、タレット装置30がベッドSに対して移動不能に設けられていてもよい。この場合、主軸ユニット10及びマガジン式ワーク供給装置20がタレット装置30に対して移動可能に構成されてもよい。
上記実施形態におけるマガジン式ワーク供給装置20の構成は、ワーク供給ハンド装置40にワークWを供給可能であれば、マガジン式に限らず、適宜変更可能である。例えば、ワーク供給装置20は、ワークWをワーク供給ハンド装置40に挿入するロボットハンドを有していてもよい。
上記実施形態においては、受け取り位置P1は、受け渡し位置P2よりも上側に位置していたが、受け渡し位置P2よりも下側に位置していてもよい。
上記実施形態においては、ワーク供給ハンド装置40は、タレット移動機構33,34により、タレット31とともにZ軸方向及び傾斜方向Iに移動可能に構成されていたが、これに限らず、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸方向に移動可能に構成されていてもよい。
【0040】
上記実施形態においては、ワーク供給ハンド装置40は、タレット装置30のタレット31に固定されていたが、タレット31とは別に独立して設けられていてもよい。この場合、工作機械1は、ワーク供給ハンド装置40を移動させる移動機構を備えていてもよい。この変形例には、少なくとも、以下の付記1に記載の技術的思想が含まれている。なお、付記1は、本発明を何ら限定的に解釈するものではない。
(付記1)
ワークを把持可能に構成されるワーク把持部を備え、
前記ワーク把持部は、
ワークの外周面に付勢する第1付勢部と、
ワークの端面に付勢し、ワークを前記ワーク把持部から外出させる方向に押す第2付勢部と、を備え、
前記ワーク把持部がワークを把持した状態で、前記第1付勢部が前記ワークを押す力は、前記第2付勢部が前記ワークを押す力よりも大きく設定される、
ワーク供給ハンド装置。
この構成によれば、ワーク把持部は、流体シリンダ等の駆動源を用いずにメカニカルな構成のみで、ワークを把持及び授受することが可能となり、構成の簡易化を図ることができる。
【符号の説明】
【0041】
1…工作機械、8…フレーム、10…主軸ユニット、11…主軸、11a…コレット、11b…チャックナット、11a1…傾斜面、11c…回転部、11d…コレットスリーブ、11e…ストッパ、11f…主軸内プッシャ、15…主軸台、20…マガジン式ワーク供給装置、21…マガジン、21a,21b,25f…貫通孔、21s,21t…側壁、22…ストッパ、23…マガジン支持部、24…ワーク有無確認センサ、25…プッシャ駆動ユニット、25a…シリンダ部、25b…ロッド、25c…連結部、25d…第1プッシャ、25e…支持部、28a,28b…ブッシュ、29…ブッシュ支持部、30…タレット装置、31…タレット、32…本体部、32a…タレット回転用モータ、33,34…タレット移動機構、34a…ボールねじ、34b…ナット、34c…モータ、40…ワーク供給ハンド装置、41…第1付勢部、41a…クランパ、41b…第1弾性部材、43…第1収容部、43a…クランパ収容孔、43b…蓋部、44…第2付勢部、44a…第2プッシャ、44b…第2弾性部材、44c…鍔部、46…ワーク把持部、47…第2収容部、47a…大径孔部、47b…小径孔部、48a…被検出部、48b…検出センサ、48c…センサ支持部、49…連結部材、300…制御部、α…角度、I…傾斜方向、P1…受け取り位置、P2…受け渡し位置、S…ベッド、W…ワーク、Ax…回転軸、Tl…工具、Ws…小径部
図1
図2
図3
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図8