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特許7385571無線通信の方法、端末装置、及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】無線通信の方法、端末装置、及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/02 20090101AFI20231115BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20231115BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20231115BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231115BHJP
【FI】
H04W40/02
H04W4/46
H04W48/16 130
H04W92/18
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020535219
(86)(22)【出願日】2017-12-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2017119560
(87)【国際公開番号】W WO2019127266
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-06-25
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
(72)【発明者】
【氏名】リン、フエイ-ミン
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】齋藤 哲
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-050853(JP,A)
【文献】3GPP; TSG SA; Study on enhancement of 3GPP Support for 5G V2X Services (Release 15)[online],3GPP TR 22.886 V2.0.0,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/22_series/22.886/22886-200.zip>,2016年02月07日,p.33
【文献】Intel Corporation,On Carrier Aggregation for LTE V2V Sidelink Communication[online],3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1705446,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705446.zip>,2017年04月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、端末から端末への通信に適用され、
端末装置が設定情報を取得し、前記設定情報はサービスの識別子と少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)との対応関係を示し、前記少なくとも1つのRATはアクセス層パラメータを含むことと、
前記端末装置が前記設定情報に基づいて、第1サービスを伝送する、少なくとも1つのアクセス層パラメータを含むRATを決定し、前記第1サービスは前記サービスに属することと、
前記端末装置が前記少なくとも1つのアクセス層パラメータを使用して前記第1サービスのデータを送信し、前記アクセス層パラメータは、変調に直交振幅変調(64QAM)を使用するかどうかを示すものであることと、を含み、
前記少なくとも1つのRATは第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、第2タイプのキャリアに対するRATであり、前記第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、前記第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられることを特徴とする無線通信の方法。
【請求項2】
前記サービスの識別子は、サービスプロバイダ識別子(PSID)又はインテリジェント伝送システムアプリケーション識別子(ITS-AID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定情報は具体的に、前記サービスのデータパケット優先順位(PPPP)と前記少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末装置が前記設定情報に基づいて前記第1サービスを伝送する前記少なくとも1つのアクセス層パラメータを決定する前に、前記方法は更に、
前記端末装置がネットワーク装置から前記設定情報を受信することを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
端末装置であって、端末から端末への通信に適用され、設定情報を取得することに用いられ、前記設定情報はサービスの識別子と少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)との対応関係を示し、前記少なくとも1つのRATはアクセス層パラメータを含む処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは更に、前記設定情報に基づいて、第1サービスを伝送する、少なくとも1つのアクセス層パラメータを含むRATを決定し、前記第1サービスは前記サービスに属することに用いられ、
前記処理ユニットは更に、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータを使用して前記第1サービスのデータを送信し、前記アクセス層パラメータは、変調に直交振幅変調(64QAM)を使用するかどうかを示すものであることに用いられ
前記少なくとも1つのRATは第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、第2タイプのキャリアに対するRATであり、前記第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、前記第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記サービスの識別子は、サービスプロバイダ識別子(PSID)又はインテリジェント伝送システムアプリケーション識別子(ITS-AID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記設定情報は具体的に、前記サービスのデータパケット優先順位(PPPP)と前記少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記処理ユニットが前記設定情報に基づいて前記第1サービスを伝送する前記少なくとも1つのアクセス層パラメータを決定する前に、前記端末装置は更に、
ネットワーク装置から前記設定情報を受信することに用いられる受信ユニットを備えることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な命令が1つの又は複数のプロセッサにより実行される時、1つの又は複数のプロセッサに操作を実行させ、前記操作は、
設定情報を取得し、前記設定情報はサービスの識別子と少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)との対応関係を示し、前記少なくとも1つのRATはアクセス層パラメータを含むことと、
前記設定情報に基づいて、第1サービスを伝送する、少なくとも1つのアクセス層パラメータを含むRATを決定し、前記第1サービスは前記サービスに属することと、
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータを使用して前記第1サービスのデータを送信し、前記アクセス層パラメータは、変調に直交振幅変調(64QAM)を使用するかどうかを示すものであることと、を含み、
前記少なくとも1つのRATは第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、第2タイプのキャリアに対するRATであり、前記第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、前記第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられることを特徴とする不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、より具体的に、無線通信の方法、端末装置、及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末から端末へ(D2D、Device to Device)通信システムでは、端末装置(例えば、車載端末)は、アップリンク(Uplink)においてUuキャリアを介してネットワーク装置とデータ伝送を行うこと、及びサイドリンク(Sidelink)においてPC5キャリアを介して他の端末とデータ伝送を行うことができる。
【0003】
データ伝送を確保するために、端末装置は更にデータ伝送の無線アクセス技術(RAT、Radio Access Technology)を決定する必要がある。しかし、端末装置がデータ伝送のRATをどのように決定するかについてはまだ明確な案がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願実施例は無線通信の方法、端末装置、及びネットワーク装置を提供し、D2D通信システムにおいて、端末装置はデータ伝送のRATを決定でき、これにより、データの確実な伝送を確保する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本願実施例は無線通信の方法を提供し、該方法は端末から端末への通信システムに適用され、該方法は、
端末装置が設定情報に基づいて第1サービスを伝送する無線アクセス技術(RAT)を決定し、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属することを含む。
【0006】
従って、本願実施例の無線通信の方法では、端末装置は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示す設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定でき、これにより、第1サービスのデータの確実な伝送を確保する。
【0007】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0008】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該少なくとも1つのサービスの識別子は、サービスプロバイダ識別子(PSID、Provider Service Identifier)又はインテリジェント伝送システムアプリケーション識別子(ITS-AID、Intelligent Transportation System Application Identifier)である。
【0009】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのデータパケット優先順位(PPPP、ProSe Per-Packet Priority)と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0010】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0011】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に64直交振幅変調(64QAM、64 Quadrature Amplitude Modulation)を使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0012】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該端末装置は該端末装置のアクセス層であり、該端末装置が該設定情報に基づいて該第1サービスを伝送する該RATを決定する前に、該方法は更に、
該端末装置のアクセス層が該端末装置の上位層から該設定情報を受信することを含む。
【0013】
選択肢として、第1態様の1つの実現方式では、該端末装置が該設定情報に基づいて該第1サービスを伝送する該RATを決定する前に、該方法は更に、
該端末装置がネットワーク装置から該設定情報を受信することを含む。
【0014】
第2態様では、本願実施例は無線通信の方法を提供し、該方法は端末から端末への通信に適用され、該方法は、
ネットワーク装置が端末装置に設定情報を送信して、該端末装置が該設定情報に基づいて第1サービスを伝送する無線アクセス技術(RAT)を決定するようにし、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属することを含む。
【0015】
従って、本願実施例の無線通信の方法では、ネットワーク装置は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示す設定情報を端末装置に設定し、これにより、端末装置は設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定でき、それによって、第1サービスのデータの確実な伝送を確保する。
【0016】
選択肢として、第2態様の1つの実現方式では、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0017】
選択肢として、第2態様の1つの実現方式では、該少なくとも1つのサービスの識別子はPSID又はITS-AIDである。
【0018】
選択肢として、第2態様の1つの実現方式では、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのPPPPと該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0019】
選択肢として、第2態様の1つの実現方式では、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンク及び/又はダウンリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0020】
選択肢として、第2態様の1つの実現方式では、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に64QAMを使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0021】
第3態様では、本願実施例は端末装置を提供し、第1態様又は第1態様のいずれか1つの選択可能な実現方式における方法のモジュール又はユニットを実行できる。
【0022】
第4態様では、本願実施例はネットワーク装置を提供し、第2態様又は第2態様のいずれか1つの選択可能な実現方式における方法のモジュール又はユニットを実行できる。
【0023】
第5態様では、端末装置を提供し、該端末装置はプロセッサ、メモリ、及び通信インタフェースを備える。プロセッサはメモリ及び通信インタフェースに接続する。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インタフェースはプロセッサの制御によって他のネットワーク要素と通信を行うことに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行する時、該実行によって、該プロセッサは第1態様又は第1態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行する。
【0024】
第6態様では、ネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置はプロセッサ、メモリ、及び通信インタフェースを備える。プロセッサはメモリ及び通信インタフェースに接続する。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インタフェースはプロセッサの制御によって他のネットワーク要素と通信を行うことに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行する時、該実行によって、該プロセッサは第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行する。
【0025】
第7態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にプログラムコードが記憶され、該プログラムコードはコンピュータを指示して上記各態様に記載の方法の命令を実行させることに用いられる。
【0026】
第8態様では、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、該コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは上記各態様に記載の方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は本願実施例の1つの応用シーンの模式図である。
図2図2は本願実施例の他の1つの応用シーンの模式図である。
図3図3は本願の1つの実施例による無線通信の方法の模式的なフローチャートである。
図4図4は本願の他の1つの実施例による無線通信の方法の模式的なフローチャートである。
図5図5は本願実施例による端末装置の模式的なブロック図である。
図6図6は本願実施例によるネットワーク装置の模式的なブロック図である。
図7図7は本願実施例によるシステムチップの模式的な構造図である。
図8図8は本願実施例の提供する無線通信装置の模式的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下は、本願実施例の図面を参照しながら、本願実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。
【0029】
理解されるように、本願実施例の技術案はデバイス間(D2D、Device to Device)通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)に基づいてD2D通信を行う車両のインターネットシステムに適用できる。従来のLTEシステムにおける、端末間の通信データがネットワーク装置(例えば、基地局)を介して受信又は送信されるという方式と違って、車両のインターネットシステムは端末から端末へ直接通信という方式を採用し、従って、より高いスペクトル効率とより低い伝送遅延を有する。
【0030】
選択肢として、車両のインターネットシステムの基づく通信システムは、グローバル移動体通信(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、LTEシステム、LTE周波数分割二重接続(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割二重(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波アクセスの世界的相互運用性(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5Gの新しいエアインタフェース(NR、New Radio)システム等であってもよい。
【0031】
本願実施例における端末装置はD2D通信を実現できる端末装置であってもよい。例えば、車載端末装置であってよく、5Gネットワークにおける端末装置又は将来進化する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)における端末装置等であってもよく、本願はこれを限定しない。
【0032】
図1及び図2は本願実施例の1つの応用シーンの模式図である。図1は1つのネットワーク装置と2つの端末装置を例示的に示しているが、選択肢として、本願実施例における無線通信システムは複数のネットワーク装置を備えてもよく、そして各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0033】
選択肢として、該無線通信システムは更に、移動管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、サービングゲートウェイ(S-GW、Serving Gateway)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW、Packet Data Network Gateway)等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、又は、該無線通信システムは更に、セッション管理機能(SMF、Session Management Function)、統合データ管理(UDM、Unified Data Management)、認証サーバ機能(AUSF、Authentication Server Function)等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願実施例はこれを限定しない。
【0034】
具体的に、端末装置20と端末装置30とはD2D通信モードで通信でき、D2D通信を行う時、端末装置20と端末装置30はD2Dリンク、即ちサイドリンク(SL、Sidelink)を介して直接に通信を行う。例えば、図1又は図2に示すように、端末装置20と端末装置30とはサイドリンクを介して直接に通信を行う。図1では、端末装置20と端末装置30とはサイドリンクを介して通信し、その伝送リソースはネットワーク装置によって割り当てられたものであり、図2では、端末装置20と端末装置30とはサイドリンクを介して通信し、その伝送リソースは、ネットワーク装置による伝送リソース割り当てを必要とせずに、端末装置によって自主的に選択されたものである。
【0035】
D2D通信は車両間(Vehicle to Vehicle、「V2V」と略称される)通信又は車両から他の装置へ(V2X、Vehicle to Everything)の通信を指してもよい。V2X通信では、Xは、無線受信及び送信能力を有する任意の装置を一般的に指してもよく、例えば、低速で移動する無線装置、高速で移動する車載装置、又は無線送受信能力を有するネットワーク制御ノード等を含むが、これらには限らない。理解されるように、本願実施例は主にV2X通信のシーンに適用されるが、他の任意のD2D通信シーンにも適用されてもよく、本願実施例はこれについて何も限定しない。
【0036】
車両のインターネットシステムにおいては、2つのタイプの端末装置、即ち、センシング能力を有する端末装置、例えば、車載端末(VUE、Vehicle User Equipment)又は歩行者携帯端末(PUE、Pedestrian User Equipment)、及びセンシング能力を有しない端末装置、例えばPUEが存在することができる。VUEはより高い処理能力を有し、そして通常は車内のバッテリーによって電力供給され、一方、PUEは処理能力が比較的に低く、消費電力の低減もPUEの場合の考慮必要な主要要素である。従って、現在の車両のインターネットシステムでは、VUEは完全な受信能力とセンシング能力を有すると見なされ、PUEは受信とセンシング能力を一部有する又は有しないと見なされる。PUEが一部のセンシング能力を有する場合、そのリソースの選択ではVUEと類似するセンシング方法を採用して、センシング可能なリソース部分において利用可能なリソースの選択を行ってもよく、PUEがセンシング能力を有しない場合、PUEはリソースプールにおいてランダムに伝送リソースを選択する。
【0037】
尚、本願の各態様又は特徴は、方法、装置又は標準プログラミング及び/又は工程技術を使用した製品として実現できる。本願において使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読ディバイス、キャリア又は媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを含む。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク又は磁気テープ等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD、Compact Disc)、デジタル汎用ディスク(DVD、Digital Versatile Disc)等)、スマートカード、フラッシュメモリ装置(例えば、書き換え可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、カード、スティック又はキードライブ等)を含んでもよいが、それらに限らない。尚、本明細書に記載の各種記憶媒体は情報を記憶するための、1つ又は複数の装置及び/又は他のディバイス可読媒体を表す。「ディバイス可読媒体」という用語は、命令及び/又はデータを格納、包含、及び/又は搬送できる各種の媒体を含むが、それらには限らない。
【0038】
理解されるように、本明細書における「システム」と「ネットワーク」という用語は、本明細書においてしばしば交換可能に使用される。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトの関連関係を説明するだけのものであり、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBという場合、Aが単独に存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独に存在する、という3つの状況を表すことができる。また、本明細書における「/」という文字は、一般的に前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを表す。
【0039】
図3は本願実施例による無線通信の方法200の模式的なフローチャートである。図3に示すように、該方法200は端末から端末への通信に適用され、該方法200は端末装置によって実行でき、該端末装置は図1又は図2に示す端末装置であってもよく、該方法200は以下の210の内容を含む。
【0040】
210、端末装置は設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定し、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属する。
【0041】
例えば、第1サービスを伝送するRATは第5世代移動通信技術の新しいエアインタフェース(5G NR、5-Generation New Radio)通信ネットワークに対するRATである。
【0042】
また例えば、第1サービスを伝送するRATはLTE通信ネットワークに対するRATである。
【0043】
選択肢として、該設定情報は第1サービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を設定する。
【0044】
例えば、該設定情報は第1サービスがRAT 1に対応することを示す。
【0045】
また例えば、該設定情報は第1サービスがRAT 1及びRAT 2に対応することを示す。
【0046】
選択肢として、該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を設定する。
【0047】
例えば、表1に示すように、第1サービスはサービスbであり、そのサービスbはRAT 1に対応する。
【表1】
【0048】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0049】
例えば、サービスの識別子はAであり、該設定情報は、サービスAがRAT 1に対応することを示す。
【0050】
選択肢として、該少なくとも1つのサービスの識別子はPSID又はITS-AIDである。
【0051】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのPPPPと該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0052】
例えば、該設定情報は、サービスPSID A、PPPP 3のデータがRAT 1に対応し、サービスPSID A、PPPP 2のデータがRAT 2に対応することを示す。
【0053】
選択肢として、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0054】
選択肢として、該第1タイプのキャリアはUuキャリアであってもよく、該第2タイプのキャリアはPC5キャリアであってもよい。
【0055】
選択肢として、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に64QAMを使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0056】
選択肢として、該端末装置のアクセス層は該端末装置の上位層から該設定情報を受信する。
【0057】
選択肢として、該設定情報は、該端末装置の上位層に事前設定したものであってもよく、ネットワーク装置が該端末装置の上位層に動的に設定したものであってもよい。
【0058】
選択肢として、該端末装置はネットワーク装置から該設定情報を受信する。
【0059】
従って、本願実施例の無線通信の方法では、端末装置は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示す設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定でき、これにより、第1サービスのデータの確実な伝送を確保する。
【0060】
図4は本願実施例による無線通信の方法300の模式的なフローチャートである。図4に示すように、該方法300は端末から端末への通信に適用され、該方法300はネットワーク装置によって実行でき、該ネットワーク装置は図1に示すネットワーク装置であってもよく、該方法300は以下の310の内容を含む。
【0061】
310、ネットワーク装置は端末装置に設定情報を送信して、該端末装置が該設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定するようにし、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属する。
【0062】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0063】
選択肢として、該少なくとも1つのサービスの識別子はPSID又はITS-AIDである。
【0064】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのPPPPと該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0065】
選択肢として、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンク及び/又はダウンリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0066】
選択肢として、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に64QAMを使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0067】
理解されるように、無線通信の方法300におけるステップについては、無線通信の方法200における対応するステップの記載を参照でき、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0068】
従って、本願実施例の無線通信の方法では、ネットワーク装置は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示す設定情報を端末装置に設定し、これにより、端末装置は設定情報に基づいて第1サービスを伝送するRATを決定でき、それによって、第1サービスのデータの確実な伝送を確保する。
【0069】
図5は本願実施例による端末装置400の模式的なブロック図である。図5に示すように、該端末装置400は端末から端末への通信に適用され、該端末装置400は、
設定情報に基づいて第1サービスを伝送する無線アクセス技術(RAT)を決定し、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属することに用いられる処理ユニット410を備える。
【0070】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0071】
選択肢として、該少なくとも1つのサービスの識別子は、サービスプロバイダ識別子(PSID)又はインテリジェント伝送システムアプリケーション識別子(ITS-AID)である。
【0072】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのデータパケット優先順位(PPPP)と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0073】
選択肢として、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0074】
選択肢として、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に直交振幅変調(64QAM)を使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0075】
選択肢として、該端末装置は該端末装置のアクセス層であり、該処理ユニット410が該設定情報に基づいて該第1サービスを伝送する該RATを決定する前に、該端末装置400は更に、
該端末装置の上位層から該設定情報を受信することに用いられる受信ユニット420を備える。
【0076】
選択肢として、該処理ユニット410が該設定情報に基づいて該第1サービスを伝送する該RATを決定する前に、該端末装置400は更に、
ネットワーク装置から該設定情報を受信することに用いられる受信ユニット420を備える。
【0077】
理解されるように、該端末装置400は方法実施例における端末装置に対応でき、方法実施例における端末装置の実現する相応の操作を実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0078】
図6は本願実施例によるネットワーク装置500の模式的なブロック図である。図6に示すように、該ネットワーク装置500は端末から端末への通信に適用され、該ネットワーク装置500は、
端末装置に設定情報を送信して、該端末装置が該設定情報に基づいて第1サービスを伝送する無線アクセス技術(RAT)を決定するようにし、
該設定情報は少なくとも1つのサービスと少なくとも1つのRATとの対応関係を示し、該第1サービスは該少なくとも1つのサービスに属することに用いられる送信ユニット510を備える。
【0079】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスの識別子と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0080】
選択肢として、該少なくとも1つのサービスの識別子は、サービスプロバイダ識別子(PSID)又はインテリジェント伝送システムアプリケーション識別子(ITS-AID)である。
【0081】
選択肢として、該設定情報は具体的に、該少なくとも1つのサービスのデータパケット優先順位(PPPP)と該少なくとも1つのRATとの対応関係を示すことに用いられる。
【0082】
選択肢として、該RATは該第1タイプのキャリアに対するRAT、及び/又は、該第2タイプのキャリアに対するRATであり、該第1タイプのキャリアはアップリンク及び/又はダウンリンクにおけるデータを伝送することに用いられ、該第2タイプのキャリアはサイドリンクにおけるデータを伝送することに用いられる。
【0083】
選択肢として、該RATはアクセス層パラメータを含み、該アクセス層パラメータは、
変調に直交振幅変調(64QAM)を使用するかどうか、伝送に送信ダイバーシティを使用するかどうか、伝送にキャリアアグリゲーションを使用するかどうか、のうちの少なくとも1つである。
【0084】
理解されるように、該ネットワーク装置500は方法実施例におけるネットワーク装置に対応でき、方法実施例におけるネットワーク装置の実現する相応の操作を実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0085】
図7は本願実施例のシステムチップ600の模式的な構造図である。図7のシステムチップ600は、入力インタフェース601、出力インタフェース602、プロセッサ603、メモリ604を備え、前記入力インタフェース601、出力インタフェース602、プロセッサ603、及びメモリ604の間は内部通信接続回路で接続されてもよく、前記プロセッサ603は前記メモリ604におけるコードを実行することに用いられる。
【0086】
選択肢として、前記コードが実行される時、前記プロセッサ603は方法実施例における、端末装置によって実行される方法を実現する。簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0087】
選択肢として、前記コードが実行される時、前記プロセッサ603は方法実施例における、ネットワーク装置によって実行される方法を実現する。簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0088】
図8は本願実施例による無線通信装置700の模式的なブロック図である。図8に示すように、該通信装置700はプロセッサ710及びメモリ720を備える。該メモリ720にプログラムコードが記憶されてもよく、該プロセッサ710は該メモリ720に記憶されるプログラムコードを実行してもよい。
【0089】
選択肢として、図8に示すように、該無線通信装置700は送受信機730を備えてもよく、プロセッサ710は送受信機730の対外通信を制御してもよい。
【0090】
選択肢として、該プロセッサ710はメモリ720に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例における端末装置の相応の操作を実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0091】
選択肢として、該プロセッサ710はメモリ720に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例におけるネットワーク装置の相応の操作を実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返し説明しない。
【0092】
理解されるように、本願実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップであり得る。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で遂行できる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素であってもよい。本願実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは更に如何なる通常のプロセッサ等であってもよい。本願実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサがメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。
【0093】
理解できるように、本願実施例において、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。制限的ではなく、例示的な説明によれば、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意されるべきように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0094】
当業者が意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に応じて異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0095】
当業者が明確に理解できるように、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応する過程を参照でき、ここでは詳細な説明は省略する。
【0096】
本願に係る幾つかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、上記の装置実施例は単に模式的なものであり、例えば、説明したユニットの区分は論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では他の区分方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わせられてもよく、又は他のシステムに統合されてもよく、又は幾つかの特徴が省略されても、又は実行されなくてもよい。尚、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0097】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離したものであってもでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理ユニットであってもでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じてその一部又は全部のユニットを選択して、本実施例案の目的を実現してもよい。
【0098】
また、本願の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0099】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、そして独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、そして該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0100】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内において容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の実施例の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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