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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-14
(45)【発行日】2023-11-22
(54)【発明の名称】電子膨張弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/04 20060101AFI20231115BHJP
   F16K 1/00 20060101ALI20231115BHJP
   F16K 31/50 20060101ALI20231115BHJP
   F25B 41/35 20210101ALI20231115BHJP
【FI】
F16K31/04 Z
F16K1/00 E
F16K31/50 A
F25B41/35
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021556963
(86)(22)【出願日】2020-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-25
(86)【国際出願番号】 CN2020098381
(87)【国際公開番号】W WO2020259657
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-09-22
(31)【優先権主張番号】201910575526.5
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517149748
【氏名又は名称】浙江三花智能控制股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang Sanhua Intelligent Controls CO., Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ、 シャンラン
【審査官】藤森 一真
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108317259(CN,A)
【文献】国際公開第2006/064865(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第105626876(CN,A)
【文献】特開2009-287913(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108361385(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0121951(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/00 - 31/05
F25B 41/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁ニードルスクリューユニット(1)を含み、前記弁ニードルスクリューユニット(1)は、ワッシャー部材(13)、バネ(14)及びスクリューユニット(15)を含み、
前記スクリューユニット(15)は、スクリュー(151)を含み、
前記バネ(14)は、前記スクリュー(151)に外嵌され、
前記スクリューユニット(15)は、下ストッパー部(153)及び上ストッパー部(155)を含み、
前記下ストッパー部(153)は、前記ワッシャー部材(13)に当接可能であり、
前記上ストッパー部(155)は、前記バネ(14)に当接され、
前記バネ(14)の下端は、前記ワッシャー部材(13)に当接され、
前記弁ニードルスクリューユニット(1)は、弁ニードル(11)及び弁ニードルスリーブ(12)を含み、
前記弁ニードル(11)は、前記弁ニードルスリーブ(12)に固定接続され、
前記弁ニードルスリーブ(12)は、周壁部(122)と係合部(121)とを含み、
前記係合部(121)の内径は、前記周壁部(122)の内径より小さく、
前記弁ニードル(11)及び弁ニードルスリーブ(12)は、前記スクリューユニット(15)に対して位置規制されるように接続され、
前記スクリューユニット(15)は、軸スリーブ部材(156)を含み、
前記軸スリーブ部材(156)は、前記スクリュー(151)を挿入するための接続孔部(1561)、本体部(1562)及び吊り下げ係止部(1563)を含み、
前記下ストッパー部(153)は、前記ワッシャー部材(13)に当接可能である前記本体部(1562)であり、
前記吊り下げ係止部(1563)は、前記本体部(1562)の周方向に沿って延在し、
前記スクリューユニット(15)は、弁ニードル支持部(154)を含み、
前記弁ニードル支持部(154)は、前記弁ニードルスリーブ(12)の係合部(121)に当接可能である前記吊り下げ係止部(1563)を含み、
前記吊り下げ係止部(1563)と前記ワッシャー部材(13)との間の距離は、D1であり、
前記吊り下げ係止部(1563)と前記係合部(121)の上端との間の距離は、D2であり、且つ、D1>D2であることを特徴とする電子膨張弁。
【請求項2】
前記上ストッパー部(155)は、上フランジ部(1551)を含み、
前記上フランジ部(1551)は、前記スクリュー(151)の周方向に沿って延在し、前記スクリュー(151)に一体成形され又は固定接続され、
前記バネ(14)は、前記上フランジ部(1551)に当接されていることを特徴とする請求項1に記載の電子膨張弁。
【請求項3】
前記上ストッパー部(155)は、上側止め輪(1552)を含み、
前記スクリュー(151)のバネ上側環状凹溝(1514)は、前記上側止め輪(1552)に対して位置規制されるように接続され又は固定接続され、
前記バネ(14)は、前記上側止め輪(1552)に当接されていることを特徴とする請求項1に記載の電子膨張弁。
【請求項4】
前記上ストッパー部(155)は、上フランジ部(1551)と上側止め輪(1552)とを含み、
前記上フランジ部(1551)は、前記スクリュー(151)の周方向に沿って延在し、前記スクリュー(151)に一体成形され又は固定接続され、
前記上側止め輪(1552)は、前記バネ(14)と前記上フランジ部(1551)との間にあり、
前記バネ(14)は、直接的に前記上側止め輪(1552)に当接され、間接的に前記上フランジ部(1551)に当接されていることを特徴とする請求項1に記載の電子膨張弁。
【請求項5】
前記スクリューユニット(15)は、弁ニードル支持部(154)を含み、
前記弁ニードル支持部(154)は、前記吊り下げ係止部(1563)に支持される軸スリーブワッシャー(157)を含み、
前記軸スリーブワッシャー(157)は、前記弁ニードルスリーブ(12)の係合部(121)に当接可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子膨張弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年06月28日にて、中国特許庁に提出され、出願番号が201910575526.5であり、発明名称が「電子膨張弁」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は、援用されることで、本出願に結合される。
【0002】
本発明は、冷凍制御である技術分野に関わり、特に、電子膨張弁に関わる。
【背景技術】
【0003】
図1は、電子膨張弁の弁ニードルユニットの構成を示し、この電子膨張弁の弁ニードルユニットは、スクリュー16’を備え、スクリュー16’と弁ニードル5’とは、スリーブ25’を介して浮動接続を実現し、弁ニードル5’とスリーブ25’との間には、ガスケット27’が設けられる。
スリーブ25’内には、上端がスクリュー16’の下端のブッシュに当接され、下端面が軸受24’に当接される圧縮バネ8’が装着されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当業者は、バネが歪められにくい、別の弁ニードルスクリューユニットを提供できる。
【0005】
本発明は、バネが歪められにくい電子膨張弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、以下の電子膨張弁であって、弁ニードルスクリューユニットを含み、前記弁ニードルスクリューユニットは、ワッシャー部材、バネ及びスクリューユニットを含み、前記スクリューユニットは、前記バネが外嵌されたスクリューを含み、前記スクリューユニットは、下ストッパー部及び上ストッパー部を含み、前記下ストッパー部は、下フランジ部または本体部を含み、前記下ストッパー部又は前記本体部は、前記ワッシャー部材に当接可能であることを特徴とする電子膨張弁。
【0007】
前記上ストッパー部は、前記バネに当接される上フランジ部及び/または上側止め輪を含み、前記バネの下端は、前記ワッシャー部材に当接される。
【0008】
本発明の電子膨張弁におけるバネは、スクリューに外嵌され、その上端が、上ストッパー部に当接され、その下端が、下ストッパー部に当接され、バネは、スクリューユニットと協力して、この弁ニードルスクリューユニットのバネは、歪められにくい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電子膨張弁の弁ニードルユニット構成である。
図2】本発明の第1施例である電子膨張弁の全閉状態を示す断面図である。
図3】本発明の第1施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図4】本発明の第1施例である電子膨張弁の弁ニードルと弁口封止部とが接触した直後の部分断面図である。
図5】本発明の第1施例である電子膨張弁のバネはまださらに圧縮されていない臨界点の場合の部分断面図である。
図6】本発明の第1施例である電子膨張弁の全閉状態を示す部分断面図である。
図7図2における弁ニードルスクリューユニットの断面図である。
図8図7における弁ニードルスクリューユニットの分解図である。
図9】本発明の第2実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図10】本発明の第3実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図11】本発明の第4実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図12】本発明の第5実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図13】本発明の第6実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図14】本発明の第7実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図15】本発明の第8実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
図16】本発明の第9実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明をよりよく理解するために、以下は、図面及び実施例を結合して本発明をさらに詳しく説明する。
【0011】
図2図8を参照し、図2は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全閉状態を示す断面図であり、図3は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図であり、図4は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の弁ニードルと弁口封止部とが接触した直後の部分断面図であり、図5は、本発明の第1実施例である電子膨張弁のバネがまださらに圧縮されていない臨界点の場合の部分断面図であり、図6は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全閉状態を示す部分断面図であり、図7は、図2における弁ニードルスクリューユニットの断面図であり、図8は、図7における弁ニードルスクリューユニットの分解図である。
【0012】
図2は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全閉状態を示す断面図であり、実施例において、本発明の電子膨張弁は、弁ボディ20とステータコイル30とを含む。
弁ボディ20は、弁ニードルスクリューユニット1、弁座ユニット2、ナットユニット3、ロータユニット4及びハウジング5を含む。
電子膨張弁のステータコイル30は、駆動コントローラに接続され、駆動コントローラは通電された場合、ステータコイル30にパルス駆動信号を送信し、ステータコイル30は、周期的に変化する磁界を発生させ、これによって、電子膨張弁のロータユニット4を正方向または逆方向に回転させるように駆動し、ロータユニット4は、弁ニードルスクリューユニット1のスクリュー151に固定接続され、回転する際、スクリュー151を同期に回転させる。
弁ニードルスクリューユニット1のスクリュー151には、雄ねじが設けられ、ナットユニット3のナット31の内孔部位には、雌ねじが設けられ、スクリュー151とナット31とがねじ係合され、ロータユニット4が回転運動を行うと同時に、スクリュー151は、軸方向に沿って変位運動を行って、これによって、弁ニードルスクリューユニット1を、弁口211に対して近づけたり遠ざけたりする。
【0013】
図2を参照すると、本実施例における弁座ユニット2は、弁座21、第1接続管部22、第2接続管部23、案内座24及び接続座25を含み、第1接続管部22、第2接続管部23、案内座24及び接続座25は、固定されるように、弁座21に組み立てられる。
電子膨張弁の流体媒体の流入または流出通路として、第1接続管部22及び第2接続管部23は、一般的に、空調などの冷凍、加熱システムに装着される場合、システム管路に接続される。
弁座21は、第2接続管部23の略中心位置には弁口211が設けられ、さらに、この弁口211の上側縁には弁口封止部2111が設けられる。
【0014】
弁座ユニット2の案内座24の中心内孔の位置には、弁ニードルスクリューユニットの外壁に係合する内孔案内部241が設けられ、電子膨張弁が開閉動作を行う際、内孔案内部241は、弁ニードルスクリューユニットに案内校正の作用を提供する。
【0015】
弁座ユニット2の上側には、同軸心的にナットユニット3が設けられ、ナットユニット3は、ナット31、ナット接続体32、スリップリング33及び螺旋レール34を含む。
そして、このナット31は、ナット接続体32を介して、溶接などの方式で、弁座ユニット3に固定接続される。
また、このナット31の上側寄りの外縁には、スリップリング33及び螺旋レール34が設けられ、スリップリング33は、螺旋レール34に沿って、上側、下側の限定されたストローク範囲内で螺旋回動を行って、前記スリップリング33及び螺旋レール34は、ロータユニット4と協力して、電子膨張弁の全開から全閉までの間のストローク制御を実現する。
【0016】
図2を参照すると、ロータユニット4は、ロータ磁石41、ロータ接続部42、及び、ロータ制動部43を含む(ロータ制動部43とロータ磁石41とは、一体成形されてもよく、本実施例において別体で組み立てられる)。
そして、ロータユニット4は、ロータ接続体部42を介して弁ニードルスクリューユニット1のスクリュー151に固定接続され(例えば、溶接接続を採用してもよい)、ステータコイル60の駆動により、ロータユニット4は、スクリュー151を同期に回動させる。
ロータユニット4の内側には、ロータ制動部43が設けられ、ロータ制動部43は、ナット31のスリップリング33及び螺旋レール34と協力して、ロータユニット4を所定のストローク範囲内に回動させるように制限する。
【0017】
また、本実施例の電子膨張弁は、さらに、一端が開口しており、ロータユニット4の外部に外嵌められるハウジング5を含み、ハウジング5の開口は、弁座ユニット2の上側の接続座25に溶接封止され、密閉の収容室を形成する。
【0018】
弁ニードルスクリューユニット1は、主に、弁ニードル11、弁ニードルスリーブ12、ワッシャー部材13、バネ14及びスクリューユニット15を含み、具体的に、図7及び図8を参照し、図7は、弁ニードルスクリューユニットの断面図である。
図8は、弁ニードルスクリューユニットの分解図である。
弁ニードル11と弁ニードルスリーブ12とは、溶接などの方式で固定接続され、弁ニードル11の一端は、弁口封止部2111に係合することで、弁口211の閉鎖を実現するための弁ニードル封止部111を含み、弁ニードルスリーブ12は、その外周にある周壁部122、及び、この周壁部122と一体成形された係合部121を含み、周壁部122と係合部121とは、溶接、係着などの方式で固定接続されてもよく、周壁部122の内径は、係合部121の内径より大きい。
弁ニードル11と弁ニードルスリーブ12とは、固定接続された後、収容室Aを形成するため、弁ニードル11と弁ニードルスリーブ12とは、収容室Aを規定する。
【0019】
本実施例におけるワッシャー部材13に対して、開口止め輪とワッシャーとの組み合わせを採用してもよく、即ち、本実施例において、ワッシャー部材13は、同時に、開口止め輪とワッシャーとを含み、本発明の機能原理から見れば、本実施例におけるワッシャー部材13の開口止め輪は、図面のC状の開口止め輪に限定されず、他の形状の開口止め輪を代わりとしてもよく、同じように、本実施例のワッシャーも、図面の円環状のワッシャーに限定されず、同じ作用を有する他の止め輪、例えば、開口止め輪を代わりとしてもよい。
【0020】
本実施例において、弁ニードル11に固定接続される弁ニードルスリーブ12とスクリュー151とが相対回転すると、その回転摩擦係合面は、主に、開口止め輪の上面、下面、または、ワッシャーの上面、下面にあり、その相対回転の摩擦抵抗をさらに小さくするために、好ましくは、その表面に、潤滑耐摩耗機能を有するコーテイング(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、または、石墨、或いは二硫化モリブデン成分を含むコーテイングである)を塗装し、またはメッキすることで、電子膨張弁の使用寿命を向上させる。
【0021】
前述したスクリューユニット15は、ワッシャー部材13に当接される下ストッパー部153を含み、具体的に、本実施例において、スクリュー151は、スクリュー151の表面に沿って凹むように形成されるバネ下側凹溝部1511を含み、この場合、スクリューユニット15は、下フランジ部1531を形成し、本実施例において、下ストッパー部153は、下フランジ部1531である。
【0022】
バネ下側凹溝部1511には、ワッシャー部材13が設けられ、この場合、ワッシャー部材13は、バネ下側凹溝部1511に対して位置規制されるように接続される。
【0023】
ここで、下フランジ部1531に対して、異なる成形方式を採用してもよく、例えば、スクリュー151は、バネ下側凹溝部1511を含まなく、下フランジ部1531は、スクリュー151の下端からその表面に沿って周方向に延在するように形成され、この場合、下フランジ部1531は、依然として、ワッシャー部材13に当接される。
【0024】
また、スクリューユニット15は、さらに、バネ14に当接される上ストッパー部155を含み、このスクリューユニット15は、スクリュー151の表面に沿って周方向に延在する上フランジ部1551を含み、上フランジ部1551及びスクリュー151に対して、一体成形、或いは溶接などの方式で固定接続されてもよく、本実施例において、上ストッパー部155は、上フランジ部1551である。
【0025】
また、バネ14は、スクリュー151に外嵌され、具体的に、バネ14の一端は、上フランジ部1551に当接され、他端は、ワッシャー部材13に当接され、バネ14の作用で、ワッシャー部材13は、下フランジ部1531に当接される。
ここで、バネ14の一端は上フランジ部1551に当接されることは、バネ14の一端が直接的に上フランジ部1551に当接される場合、及び、バネ14の一端が間接的に上フランジ部1551に当接され、例えば、バネ14と上フランジ部1551との間には、止め輪または他の部材が設けられる場合も含む。
【0026】
ワッシャー部材13は、バネ下側凹溝部152に対して位置規制されるように接続されるため、この場合、バネ14のワッシャー部材13に対する影響により、ワッシャー部材13は、下フランジ部1531に当接される。
【0027】
したがって、本実施例の電子膨張弁におけるバネ14は、スクリュー151に外嵌され、その上端が、上ストッパー部155に当接され、その下端が、ワッシャー部材13によって下ストッパー部153に当接可能であり、バネ14は、スクリューユニット15と協力して、バネ14の歪めという状況を低減させ、偏心摩耗を減少させる。
【0028】
また、本実施例における弁ニードルスクリューユニット1は、係合部121に当接される弁ニードル支持部154を含み、そして、このスクリューユニット15は、軸スリーブ部材156を含み、この軸スリーブ部材156は、接続孔部1561、本体部1562及び吊り下げ係止部1563を含み、接続孔部1561は、貫通孔であってもよいし、盲孔であってもよく、スクリュー151の一端は、溶接、締まり嵌めなどの方式で、接続孔部1561に固定接続される。
【0029】
また、吊り下げ係止部1563は、本体部1562の周方向に沿って延在し、この場合、吊り下げ係止部1563の外径は、本体部1562の外径より大きく、本実施例において、弁ニードル支持部154は、吊り下げ係止部1563であり、この場合、吊り下げ係止部1563の外径は、係合部121の内径より大きい。
【0030】
また、弁口211が完全に開放されたなどの場合、吊り下げ係止部1563と第1止め輪13との間の距離D1は、吊り下げ係止部1563と係合部121の上端との距離D2の以上である。
【0031】
この場合、弁ニードル11は、弁ニードルスリーブ12を介して吊り下げ係止部1563に吊り下げられ、弁ニードル11は、弁ニードルスリーブ12を介して吊り下げ係止部1563に吊り下げられるため、弁ニードル11は、バネ14から生じた弾性荷重を受けることがない。
【0032】
つぎに、図3は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図であり、電子膨張弁が全開状態にある場合、弁ニードル11から弁口211までのストロークは、Lであり、この場合、弁ニードルスクリューユニット1は、そのストロークの最上端にあり、バネ14は、その初期圧縮状態にあり、弁ニードルスクリューユニット1に設けられるスリップ可能なワッシャー部材13は、下フランジ部1531の上面に当接され、弁ニードル11は、バネ14から生じた弾性荷重を受けることがない。
弁ニードル11は、弁ニードルスリーブ12を介して、吊り下げ係止部1563に吊り下げられ、ワッシャー部材13の下面は、下フランジ部1531の上面に当接され、この場合、ワッシャー部材13の下面と係合部121の上面とは、一定量の隙間D1-D2を有するため、弁ニードル11は、前記バネ14から生じた弾性荷重を受けることがなく、この場合、弁ニードル11は、軸スリーブ部材156の吊り下げ係止部1563により、吊り下げられるように支持される。
【0033】
また、ロータユニット4の回動に連れて、スクリュー151は、軸方向に沿って変位運動を行って、弁ニードル11の弁ニードル封止部111の、弁口211の弁口封止部2111に対する距離も変化する。
【0034】
図4は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の弁ニードルと弁口封止部とが接触した直後の部分断面図であり、この場合、電子膨張弁は、全開状態から、弁ニードル封止部111が弁口封止部2111に接触した直後状態になり、この際、弁ニードル11の下へ移動の変位量は、Lであり、このような過程で、バネ14は、常に、初期圧縮状態にあり、スクリュー151に設けられる下ストッパー部153は、常に、スクリューユニット15の下フランジ部1531に当接され、当該状態でも、弁ニードル11は、前記圧縮バネ11から生じた弾性荷重を受けることがなく、この場合、ワッシャー部材13の下面と弁ニードルスリーブ12の係合部121の上面とは、依然として、一定量の隙間D1-D2を保持する。
【0035】
図5は、本発明の第1実施例である電子膨張弁のバネがまださらに圧縮されていない臨界点の場合の部分断面図である。
図4の状態に比べると、図5のスクリュー151は、引き続いてD1-D2の変位量だけ、下に移動し、この場合、ワッシャー部材13の下面と弁ニードルスリーブ12の係合部121の上端とは、ちょうど接触する臨界点にあり、この場合、バネ14は、さらに圧縮される臨界点にあることに相当し、弁ニードル11と弁ニードルスリーブ12とは、さらに圧縮されるバネ14の弾性荷重を受ける臨界点にあることも相当する。
【0036】
図6は、本発明の第1実施例である電子膨張弁の全閉状態を示す部分断面図である。
図5の状態に比べると、図6のスクリュー151は、αの変位量だけ、下に移動し、この場合、止め輪部材からなるワッシャー部材13の下面は、既に、弁ニードルスリーブ12の係合部121にしっかりと当接され、バネ14は、さらに圧縮され、弁ニードルスクリューユニット1の弁ニードル封止部111は、弁座部材2の弁口封止部2111に当接圧着され、スクリュー151に設けられるワッシャー部材13は、弁ニードルスリーブ12の係合部121の上面に当接され、弁ニードル11にさらに圧縮されたバネ14から生じた弾力が作用している。
この場合、電子膨張弁は、全閉状態にあり、スクリュー151は、そのストロークの最下端の位置にあり、スクリュー151の、全開状態から全閉状態までの、下向きのストロークは、L+α+D1-D2である。
【0037】
図9は、本発明の第2実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第2実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0038】
本実施例におけるスクリューユニット15は、ワッシャー部材13に当接可能である下ストッパー部153を含み、具体的に、スクリューユニット15は、軸スリーブ部材156を含み、軸スリーブ部材156は、接続孔部1561、本体部1562及び吊り下げ係止部1563を含み、接続孔部1561は、貫通孔であってもよいし、盲孔であってもよく、スクリュー151の一端は、溶接、締まり嵌めなどの方式で接続孔部1561に固定接続される。
【0039】
したがって、本実施例の電子膨張弁におけるバネ14は、スクリュー151に外嵌され、その上端が、上ストッパー部155に当接され、その下端が、下ストッパー部153に当接され、バネ14は、スクリューユニット15と協力して、バネ14の歪めという状況を低減させ、偏心摩耗を減少させる。
【0040】
吊り下げ係止部1563は、本体部1562の周方向に沿って延在し、この場合、吊り下げ係止部1563の外径は、本体部1562の外径より大きく、本実施例において、弁ニードル支持部154は、吊り下げ係止部1563であり、この場合、吊り下げ係止部1563の外径は、係合部121の内径より大きいため、吊り下げ係止部1563は、弁ニードルスリーブ12の係合部121に当接可能である。
【0041】
また、第1実施例との相違点は、以下の通り、本実施例の下ストッパー部153は、下フランジ部1531ではなく、この場合、下ストッパー部153は、軸スリーブ部材156の本体部1562であり、即ち、本実施例において、本体部1562は、ワッシャー部材13に当接可能である。
【0042】
ここで、本発明に記載の「可能」ということは、電子膨張弁が全ての動作状態にあることではなく、特定の状態にあることを指し、例えば、本実施例において、本体部1562がワッシャー部材13に当接可能であるということは、弁口211が完全に開放されたなどの状態にあることを指す。
【0043】
この場合、吊り下げ係止部1563と第1止め輪部材からなるワッシャー部材13との間の距離D1と、吊り下げ係止部1563と係合部121の上端との距離D2とは、依然として、D1≧D2という関係を満たす。
【0044】
図10は、本発明の第3実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
【0045】
本実施例を便利に記載するために、本実施例の、第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第3実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0046】
本実施例におけるスクリューユニット15は、上面が弁ニードルスリーブ12の係合部121に当接可能である弁ニードル支持部154を含み、具体的に、スクリューユニット15は、弁ニードル支持ワッシャー1541を含み、また、スクリュー151には、さらに弁ニードル支持凹溝部1512及び弁ニードル支持フランジ部1513が設けられ、弁ニードル支持凹溝部1512がスクリュー151の表面に沿って凹むため、弁ニードル支持凹溝部1512の下方にある弁ニードル支持フランジ部1513は、弁ニードル支持凹溝部1512の周方向に対して突出し、弁ニードル支持ワッシャー1541は、弁ニードル支持凹溝部1512に組み付けられ、具体的に、弁ニードル支持ワッシャー1541は、弁ニードル支持凹溝部1512に固定接続され、または、位置規制されるように接続される。
【0047】
ここで、弁ニードル支持フランジ部1513の成形方式に対して、他の形式を採用してもよく、例えば、スクリュー151は、弁ニードル支持凹溝部1512が設けられておらず、弁ニードル支持フランジ部1513は、スクリュー151の下端寄りの位置から、その表面に沿って周方向に延在するように形成され、この場合、弁ニードル支持フランジ部1513は、依然として、弁ニードル支持ワッシャー1541に当接可能である。
【0048】
したがって、本実施例の電子膨張弁におけるバネ14は、スクリュー151に外嵌され、その上端が、上ストッパー部155に当接され、その下端が、下ストッパー部153に当接され、バネ14は、スクリューユニット15と協力して、バネ14の歪めという状況を低減させ、偏心摩耗を減少させる。
【0049】
この場合、弁ニードル支持部154は、弁ニードル支持ワッシャー1541であり、弁ニードル支持ワッシャー1541の上面は、弁ニードルスリーブ12の係合部121に当接可能であり、弁口211が開放されたなどの場合、弁ニードル11は、固定接続される弁ニードルスリーブ12により、弁ニードル支持ワッシャー1541に支持される。
【0050】
第1実施例との相違点は、以下の通り、本実施例の弁ニードル支持部154は、吊り下げ係止部1563ではなく、弁ニードル支持ワッシャー1541であり、即ち、本実施例において、係合部121は、弁ニードル支持ワッシャー1541に当接可能である。
【0051】
ここで、本発明に記載の「可能」ということは、電子膨張弁が全ての状態にあることではなく、特定の状態にあることを指し、例えば、本実施例において、係合部121が弁ニードル支持ワッシャー1541に当接可能であるということは、弁口211が完全に開放されたなどの状態にあることを指す。
【0052】
この場合、弁ニードル支持ワッシャー1541と第1止め輪13との間の距離D1と、弁ニードル支持ワッシャー1541と係合部121の上端との距離D2とは、依然として、D1≧D2という関係を満たす。
【0053】
したがって、係合部121の、スクリュー151に対する回転摩擦抵抗をさらに減少させるために、弁ニードル支持ワッシャー1541の表面に、潤滑耐摩耗機能を有するコーテイング(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、または、石墨、或いは、二硫化モリブデン成分を含むコーテイングである)を塗装し、または、メッキすることで、電子膨張弁の使用寿命を向上させる。
【0054】
図11は、本発明の第4実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第4実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0055】
本実施例におけるスクリューユニット15は、バネ14に当接される上ストッパー部155を含み、このスクリューユニット15には、上側止め輪1552が組み付けられ、また、スクリュー151には、スクリュー151の表面に沿って凹むバネ上側環状凹溝1514が設けられ、上側止め輪1552は、バネ上側環状凹溝1514に組み付けられ、具体的に、上側止め輪1552は、バネ上側環状凹溝1514に固定接続され、または、位置規制されるように接続され、即ち、バネ上側環状凹溝1514内に噛み込まれることで、位置規制される。
上フランジ部1551と上側止め輪1552とを同時に配置してもよく、バネ14は、直接的に上側止め輪1552に当接され、間接的に上フランジ部1551に当接される。
【0056】
第1実施例との相違点は、以下の通り、本実施例の上ストッパー部155は、上フランジ部1551ではなく、上側止め輪1552であり、即ち、本実施例において、上側止め輪1552は、バネ14に当接される。
【0057】
この場合、バネ14は、スクリュー151の軸に外嵌められ、その上端部は、上側止め輪1552の下端面に当接される。
ここで、本発明は、上側止め輪1552における止め輪の数を限定していなく、具体的に、スクリュー151のバネ上側環状凹溝1514に設けられる上側止め輪1552は、一つの開口止め輪から構成されてもよいし、開口止め輪の下側に1つまたは複数の止め輪に追加することで、重畳構成されてもよい。
【0058】
この場合、吊り下げ係止部1563と下フランジ部1531との間の距離は、D1であり、吊り下げ係止部1563と係合部121の上端との距離は、D2であり、依然として、D1≧D2という関係を満たす。
【0059】
したがって、本実施例において、弁ニードル11とスクリュー151とが相対回転すると、その回転摩擦面は、バネ14の上端と上側止め輪1552との間にも生じる可能性があり、その相対回転の摩擦抵抗をさらに小さくするために、上側止め輪1552の表面に、潤滑耐摩耗機能を有するコーテイング(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、または、石墨、或いは二硫化モリブデン成分を含むコーテイングである)を塗装し、または、メッキすることで、電子膨張弁の使用寿命を向上させる。
【0060】
図12は、本発明の第5実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第5実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0061】
第1実施例との相違点は、以下の通り、本実施例において、ワッシャー部材13の数は、1つであり、ここで、本発明において、ワッシャー部材13におけるワッシャーの数を限定していない。
【0062】
この場合、吊り下げ係止部1563とワッシャー部材13との間の距離は、D1であり、吊り下げ係止部1563と係合部121の上端との距離は、D2であり、依然として、D1≧D2という関係を満たす。
【0063】
図13は、本発明の第6実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は同じように、第6実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0064】
本実施例において、軸スリーブ部材156と弁ニードルスリーブ12との間に、軸スリーブワッシャー157を追加している。
弁ニードル11が前記バネ14から生じた弾性荷重を受けていない期間、弁ニードル11と弁ニードルスリーブ12との間に介在された軸スリーブワッシャー157は、軸スリーブ部材156の吊り下げ係止部1563に吊り下げられる。
【0065】
この場合、弁ニードル支持部154は、上面が弁ニードルスリーブ12の係合部121の下面に当接可能である軸スリーブワッシャー157である。
【0066】
ここで、本発明において、吊り下げ係止部1542の上端は、弁ニードルスリーブ12の係合部121に当接可能であり、両者が直接的に当接されるように限定されず、両者の間接的な当接も含む。
【0067】
この場合、軸スリーブワッシャー157とワッシャー部材13との間の距離は、D1であり、軸スリーブワッシャー157と係合部121の上端との距離は、D2であり、依然として、D1≧D2という関係を満たす。
【0068】
図14は、本発明の第7実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
ここで、本発明は、主に、電子膨張弁のスクリュー弁ニードルユニット1を改良することを目的とし、電子膨張弁の、磁気ロータユニット、ナットユニット、制動装置などのような他の部材に対して、いずれも汎用の技術を採用してもよいし、同じ機能を実現できる他の電子膨張弁構成を採用してもよい。
【0069】
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は同じように、第7実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0070】
例えば、本実施例において、その弁座ユニット2の構造は、少し違っている。
弁座ユニット2は、弁座21、第1接続管部22、第2接続管部23及び案内座24を含む。
本実施例のナット31は、ナット接続体32を介して弁座ユニット2の上側に固定接続され(具体的に、弁座21の上側に接続される)、その固定接続の方式について、好ましくは、溶接による固定接続の方式を採用してもよい。
【0071】
本実施例における案内座24は、弁ニードルスクリューユニット1に係合し、案内座24は、弁ニードルスクリューユニット1に対して案内作用を有する。
【0072】
図15を参照し、図15は、本発明の第8実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第8実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0073】
本実施例における弁座ユニット2は、弁座21、第1接続管部12、及び第2接続管部13を含む。
弁座ユニット2の弁座21の中心内孔の位置には、弁ニードルスクリューユニット1に係合する内孔案内部212が設けられ、電子膨張弁が開閉動作を行う際、弁座21の内孔案内部212は、弁ニードルスクリューユニット1に案内校正作用を提供し、具体的に、弁座21の内孔案内部212は、弁ニードル11の外縁及び/または弁ニードルスリーブ12の周壁部122に係合し、弁ニードルスクリューユニット1に案内を提供する。
【0074】
図16は、本発明の第9実施例である電子膨張弁の全開状態を示す部分断面図である。
本実施例を便利に記載するために、本発明の第1実施例と同じ構成、且つ、同じ作用を有する部材に対して、同一の参照符号を利用して、第1実施例における各部材に対する記載は、同じように、第9実施例に適用され、以下は、第1実施例との相違点に対して詳しく記載する。
【0075】
本実施例における弁座ユニット2は、弁座21、第1接続管部22、第2接続管部23、及び接続座25を含み、第1接続管部22は、接続座17に固定接続され、第2接続管部23は、弁座21に固定接続される。
本実施例の内孔案内部212は、弁座21の弁口211の上側の内孔壁に設けられ、該弁座ユニット2の内孔案内部212は、弁ニードルスクリューユニット1に案内校正作用を提供する。
電子膨張弁が開閉動作を行う際、弁ニードルスクリューユニット1は、弁座部材の内孔案内部212に係合し、弁ニードル部に対する案内校正作用を実現する。
具体的に、弁座21の内孔案内部212は、弁ニードル11の外縁及び/または弁ニードルスリーブ12の周壁部122に係合し、弁ニードルスクリューユニット1に案内を提供する。
【0076】
したがって、本実施例の電子膨張弁におけるバネ14は、スクリュー151に外嵌され、その上端が、上ストッパー部155に当接され、その下端が、下ストッパー部153に当接され、バネ14は、スクリューユニット15と協力して、バネ14の歪めという状況を低減させ、偏心摩耗を減少させる。
【0077】
ここで、本実施例に言及された上、下、左、右などの方位名詞は、いずれも図面を基準とし、記載のために導入されたものであり、及び、部材名称における「第1」、「第2」などの序数詞も部材のいかなる順次を限定していなく、記載のために導入されたものである。
【0078】
以上は、本発明の電子膨張弁を詳しく紹介する。
本明細書は、具体的な例示を利用して、本発明の原理及び実施形態を記載し、以上の実施例に対する説明は、本発明の核心思想を理解するためのものである。
指摘すべきなのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提で、本発明に対していくつかの改良及び修飾を行ってもよく、これらの改良及び修飾も、本発明の請求項の保護範囲に該当する。
【符号の説明】
【0079】
1・・・弁ニードルスクリューユニット
11・・・弁ニードル
111・・・弁ニードル封止部
12・・・弁ニードルスリーブ
121・・・係合部
122・・・周壁部
13・・・ワッシャー部材
14・・・バネ
15・・・スクリューユニット
151・・・スクリュー
1511・・・バネ下側凹溝部
1512・・・弁ニードル支持凹溝部
1513・・・弁ニードル支持フランジ部
1514・・・バネ上側環状凹溝
153・・・下ストッパー部
1531・・・下フランジ部
154・・・弁ニードル支持部
1541・・・弁ニードル支持ワッシャー
155・・・上ストッパー部
1551・・・上フランジ部
1552・・・上側止め輪
156・・・軸スリーブ部材
1561・・・構造孔部
1562・・・本体部
1563・・・吊り下げ係止部
20・・・弁ボディ
2・・・弁座ユニット
21・・・弁座
211・・・弁口
2111・・・弁口封止部
212・・・内部制御案内部
22・・・第1接続管部
23・・・第2接続管部
24・・・案内座
241・・・内孔案内部
25・・・接続座
3・・・ナットユニット
31・・・ナット
32・・・ナット接続部
33・・・スリップリング
4・・・ロータユニット
41・・・ロータ磁石
42・・・ロータ接続部
43・・・ロータ制動部
5・・・ハウジング
30・・・ステータコイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16