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特許7385825動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20231116BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20231116BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20231116BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20231116BHJP
【FI】
G06Q10/0639
A61B5/11 230
G05B19/418 Z
G06Q50/04
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019202602
(22)【出願日】2019-11-07
(65)【公開番号】P2021077034
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-09-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 雅
(72)【発明者】
【氏名】和田 洋貴
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-010277(JP,A)
【文献】特開2011-034234(JP,A)
【文献】特開2002-310617(JP,A)
【文献】特開2019-159885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A61B 5/11
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部と、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部と、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部と、
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部と、
を備え
前記生成部は、前記短縮された動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成する、
動作分析装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データ及び基準となる複数の要素動作を表す基準動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項1に記載の動作分析装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記作業者が行った前記作業に関する複数種類の時系列データを取得し、
前記解析部は、前記複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、
前記生成部は、前記複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、
前記表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項1又は2に記載の動作分析装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記追加して短縮された動作データを表示部に表示するように制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の動作分析装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記作業者が行った前記作業に関する複数種類の時系列データを取得し、
前記解析部は、前記複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、
前記生成部は、前記複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、前記短縮された複数の動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間のうち前記短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された複数の動作データを生成し、
前記表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記追加して短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項4に記載の動作分析装置。
【請求項6】
一又は複数のコンピュータが、
作業者が行った作業に関する時系列データを取得することと、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成することと、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成することと、
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御することと、
を含み、
前記生成することは、前記短縮された動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成する、
動作分析方法。
【請求項7】
動作分析装置が備える演算部を、
作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部、及び
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部、
として機能させ
前記生成部は、前記短縮された動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成する、
動作分析プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業者の動作データを測定するモーションセンサや、作業者が動作する様子を撮影した動画を解析して動作データを生成する技術が用いられている。動作データは、作業者が適切な動作をしているか否かを評価するために用いられることがある。
【0003】
例えば下記特許文献1には、ヒトの身体の任意の部位についての繰り返し運動を表示し、その繰り返し運動に倣って被験者が行う運動を検知して、被験者が行う運動に基づく評価対象データと、被験者が行う運動を評価するのに用いられる基準データと、を比較して、被験者が行う運動を評価する協調運動評価装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-87420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、例えば図6に示されているように、横軸に時間を示し、縦軸に検知量を示して、被験者が行う運動に基づく評価対象データのグラフを表示している。しかしながら、動作データには作業者が動作を行っていない期間に対応するデータが含まれることがあり、このような表示を行うと、停止期間に対応する無駄なデータまで表示されることとなり、表示領域を圧迫してしまう。
【0006】
そこで、本発明は、表示領域をより効率的に用いることができる動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る動作分析装置は、作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部と、時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部と、動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部と、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部と、を備える。
【0008】
この態様によれば、動作データから作業者の停止期間に対応するデータを除外した短縮された動作データを表示部に表示させることで、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0009】
上記態様において、表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データ及び基準となる複数の要素動作を表す基準動作データを並べて表示部に表示するように制御してもよい。
【0010】
この態様によれば、基準動作データを動作データと並べて表示することで、実行すべき動作を作業者が容易に把握できるようになる。
【0011】
上記態様において、取得部は、作業者が行った作業に関する複数種類の時系列データを取得し、解析部は、複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、生成部は、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御してもよい。
【0012】
この態様によれば、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを並べて表示することで、時系列データの種類が多い場合であっても、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0013】
上記態様において、生成部は、短縮された動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成し、表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、追加して短縮された動作データを表示部に表示するように制御してもよい。
【0014】
この態様によれば、単位動作が繰り返し実行される場合に、単位動作間の停止期間に対応するデータの表示を省略し、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0015】
上記態様において、取得部は、作業者が行った作業に関する複数種類の時系列データを取得し、解析部は、複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、生成部は、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、短縮された複数の動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの作業者の停止期間のうち短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された複数の動作データを生成し、表示制御部は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、追加して短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御してもよい。
【0016】
この態様によれば、単位動作が繰り返し実行される場合に、単位動作間の停止期間のうち短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータの表示を省略し、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0017】
本開示の他の態様に係る動作分析方法は、作業者が行った作業に関する時系列データを取得することと、時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成することと、動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成することと、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示部に表示するよう制御することと、を含む。
【0018】
この態様によれば、動作データから作業者の停止期間に対応するデータを除外した短縮された動作データを表示部に表示させることで、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0019】
本開示の他の態様に係る動作分析プログラムは、動作分析装置が備える演算部を、作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部、時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部、動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部、及び異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部、として機能させる。
【0020】
この態様によれば、動作データから作業者の停止期間に対応するデータを除外した短縮された動作データを表示部に表示させることで、表示領域をより効率的に用いることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、表示領域をより効率的に用いることができる動作分析装置、動作分析方法及び動作分析プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る動作分析システムの概要を示す図である。
図2】本実施形態に係る動作分析装置の機能ブロックを示す図である。
図3】本実施形態に係る動作分析装置の物理的構成を示す図である。
図4】本実施形態に係る動作分析装置により生成される動作データを示す図である。
図5】従来の動作データの表示例を示す図である。
図6】本実施形態に係る動作分析装置により表示制御される動作データの表示例を示す図である。
図7】本実施形態に係る動作分析装置により実行される表示制御処理の第1例のフローチャートである。
図8】本実施形態に係る動作分析装置により実行される表示制御処理の第2例のフローチャートである。
図9】本実施形態に係る動作分析装置により実行される表示制御処理の第3例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0024】
§1 適用例
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る動作分析システム100の概要を示す図である。本実施形態に係る動作分析システム100は、作業領域Rにおいて実行される作業者の動作に関する動画を撮影するカメラ20と、作業者の手が所定の領域に出入りしたことを検出する光電センサ21と、所定の領域に加えられた圧力を測定する圧力センサ22とを備える。ここで、カメラ20により撮影される動画、光電センサ21により測定される信号及び圧力センサ22により測定される信号は、それぞれ本発明の時系列データの例である。本例の作業領域Rは、製造ライン全体を含む領域であるが、作業領域Rは、任意の領域であってよく、例えば所定の工程が行われる領域であったり、所定の要素動作が行われる領域であったりしてよい。ここで、要素動作とは、作業者により実行される一単位の動作であり、例えば、部品の把持、部品の運搬、部品の組み立て及び調整、組み立てた製品の収納といった動作を含む。
【0025】
本例では、第1作業者A1及び第2作業者A2が、作業領域Rにおいて、予め定められた作業を行う場合について説明する。以下では、第1作業者A1及び第2作業者A2を総称して作業者Aと記載する。
【0026】
動作分析システム100は、動作分析装置10を含む。動作分析装置10は、動画等の作業者Aの複数の部位の動作に関する時系列データを取得し、時系列データを解析して、要素動作の種類及び要素動作の開始時から終了時までの実行時間を表す動作データを生成する。また、動作分析装置10は、動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する。そして、動作分析装置10は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示部10fに表示するよう制御する。
【0027】
表示部10fは、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示する。また、表示部10fは、基準となる複数の要素動作を表す基準動作データを表示してもよい。さらに、表示部10fは、作業者Aの動作に関する動画を、複数の要素動作毎に再生してもよい。
【0028】
本実施形態に係る動作分析装置10によれば、動作データから作業者の停止期間に対応するデータを除外した短縮された動作データを表示部10fに表示させることで、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0029】
§2 構成例
[機能構成]
図2は、本実施形態に係る動作分析装置10の機能ブロックを示す図である。動作分析装置10は、取得部11、解析部12、記憶部13、生成部14及び表示制御部15を備える。
【0030】
<取得部>
取得部11は、作業者Aが行った作業に関し、作業者Aの複数の部位の動作に関する時系列データを取得する。時系列データは、カメラ20で撮影した動画、光電センサ21で測定した信号及び圧力センサ22で測定した信号を含む。
【0031】
<解析部>
解析部12は、時系列データを解析し、要素動作の種類及び要素動作の開始時から終了時までの実行時間を表す動作データを生成する。要素動作の種類は、例えば、部品の把持、運搬、調整及び収納であるが、これら以外の種類の動作を含んでもよい。また、要素動作は、任意に設定されてよい。要素動作の開始時及び終了時は、時刻によって表されてもよいし、時系列データの開始時点からの経過時間で表されてもよい。
【0032】
<記憶部>
記憶部13は、解析部12により生成された動作データ13aを記憶する。記憶部13は、時系列データを記憶してもよい。
【0033】
<生成部>
生成部14は、動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する。
【0034】
<表示制御部>
表示制御部15は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データを表示部10fに表示するよう制御する。異なる要素動作に対応する期間を区別することは、異なる要素動作に対応する期間を異なる表示態様で表示させることを含む。
【0035】
表示制御部15は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された動作データ及び基準となる複数の要素動作を表す基準動作データを並べて表示部10fに表示するように制御する。ここで、基準となる複数の要素動作を表す基準動作データは、作業者Aが作業を行う場合の見本となる動作データであり、複数の要素動作の実行順序と、実行時間とを示すデータである。なお、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が繰り返し実行される場合、表示制御部15は、動作データ及び基準動作データを並べて表示部10fに繰り返し表示してよい。その場合、繰り返し動作の開始タイミングに合わせて基準動作データを表示させてよい。このように、基準動作データを動作データと並べて表示することで、実行すべき動作を作業者Aが容易に把握できるようになる。
【0036】
取得部11は、作業者Aが行った作業に関する複数種類の時系列データを取得してもよい。ここで、複数種類の時系列データは、作業者Aの複数の部位の動作に関する時系列データであってよく、例えば、作業者Aの両手の動作に関する時系列データであってよい。この場合、解析部12は、複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、生成部14は、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成する。そして、表示制御部15は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、短縮された複数の動作データを並べて表示部10fに表示するように制御する。このように、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを並べて表示することで、時系列データの種類が多い場合であっても、表示領域をより効率的に用いることができる。
【0037】
また、生成部14は、短縮された動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成してよい。この場合、表示制御部15は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、追加して短縮された動作データを表示部10fに表示するように制御する。このように、単位動作が繰り返し実行される場合に、単位動作間の停止期間に対応するデータの表示を省略し、表示領域をより効率的に用いることができる。なお、単位動作が終了してから次の単位動作が行われるまでの期間に対応するデータを除外するか否かは、ユーザにより選択可能であってよい。
【0038】
取得部11は、作業者Aが行った作業に関する複数種類の時系列データを取得してよく、解析部12は、複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成してよい。その場合、生成部14は、複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、短縮された複数の動作データのうち、複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間のうち短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された複数の動作データを生成する。そして、表示制御部15は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、追加して短縮された複数の動作データを並べて表示部10fに表示するように制御する。このように、単位動作が繰り返し実行される場合に、単位動作間の停止期間のうち短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータの表示を省略し、表示領域をより効率的に用いることができる。なお、単位動作が終了してから次の単位動作が行われるまでの期間に対応するデータを除外するか否かは、ユーザにより選択可能であってよい。
【0039】
[ハードウェア構成]
図3は、本実施形態に係る動作分析装置10の物理的構成を示す図である。動作分析装置10は、演算部に相当するCPU(Central Processing Unit)10aと、記憶部に相当するRAM(Random Access Memory)10bと、記憶部に相当するROM(Read only Memory)10cと、通信部10dと、入力部10eと、表示部10fと、を有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例では動作分析装置10が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、動作分析装置10は、複数のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。また、図3で示す構成は一例であり、動作分析装置10はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。
【0040】
CPU10aは、RAM10b又はROM10cに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。CPU10aは、作業者が行った作業に関する時系列データを解析して動作データを生成し、短縮された動作データを表示部に表示するように制御するプログラム(動作分析プログラム)を実行する演算部である。CPU10aは、入力部10eや通信部10dから種々のデータを受け取り、データの演算結果を表示部10fに表示したり、RAM10bに格納したりする。
【0041】
RAM10bは、記憶部のうちデータの書き換えが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成されてよい。RAM10bは、CPU10aが実行するプログラム、動作データといったデータを記憶してよい。なお、これらは例示であって、RAM10bには、これら以外のデータが記憶されていてもよいし、これらの一部が記憶されていなくてもよい。
【0042】
ROM10cは、記憶部のうちデータの読み出しが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成されてよい。ROM10cは、例えば動作分析プログラムや、書き換えが行われないデータを記憶してよい。
【0043】
通信部10dは、動作分析装置10を他の機器に接続するインターフェースである。通信部10dは、インターネット等の通信ネットワークに接続されてよい。
【0044】
入力部10eは、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード及びタッチパネルを含んでよい。
【0045】
表示部10fは、CPU10aによる演算結果を視覚的に表示するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されてよい。表示部10fは、短縮された動作データを表示してよい。
【0046】
動作分析プログラムは、RAM10bやROM10c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部10dにより接続される通信ネットワークを介して提供されてもよい。動作分析装置10では、CPU10aが動作分析プログラムを実行することにより、図2を用いて説明した様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、動作分析装置10は、CPU10aとRAM10bやROM10cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
【0047】
§3 動作例
図4は、本実施形態に係る動作分析装置10により生成される動作データを示す図である。同図では、左手の動作データD1及び右手の動作データD2の一例を示している。同図に記載したt0~t11という文字は、時系列順に並んだ時刻を示している。
【0048】
左手の動作データD1及び右手の動作データD2は、要素動作の種類を示す「要素動作」の列と、要素動作の開始時を示す「開始時」の列と、要素動作の終了時を示す「終了時」の列とを含む。
【0049】
例えば、左手の動作データD1について、開始時が「t0」であり、終了時が「t3」である「要素動作」は、「停止」である。また、左手の動作データD1について、開始時が「t3」であり、終了時が「t4」である「要素動作」は、「把持」である。また、右手の動作データD2について、開始時が「t0」であり、終了時が「t1」である「要素動作」は、「停止」である。さらに、右手の動作データD2について、開始時が「t1」であり、終了時が「t2」である「要素動作」は、「把持」である。この場合、時刻t0からt1までの間、左手及び右手は停止しており、その後、右手で把持の動作が開始され、続いて、左手で把持の動作が開始されて、右手の把持が終了し、左手の把持が終了したことを表している。
【0050】
また、右手の動作データD2について、開始時が「t3」であり、終了時が「t5」である「要素動作」は、「NA」であり、作業に関する動作が行われていないことを示している。なお、「要素動作」が「NA」であることは、作業者Aが停止していることや所定の要素動作と関係しない動作を行っていることを含む。
【0051】
図5は、従来の動作データの表示例を示す図である。本例は、図4に示す左手の動作データD1及び右手の動作データD2を時系列順に左詰めで表示した例である。また、同図では、「手順」と示された基準動作データを併せて表示している。
【0052】
本例では、時刻t0からt1までの左手及び右手は停止している期間について、空白が表示されており、表示領域を圧迫してしまっている。実際に意味のある動作データは、時刻t1以降のものであり、時刻t1からt2まで右手で把持の動作が行われ、時刻t2からt3まで右手で運搬の動作が行われ、時刻t3からt4まで左手で把持の動作が行われ、時刻t4からt5まで左手で運搬の動作が行われていることが、グラフによって表示されている。
【0053】
また、時刻t6からt7まで、右手及び左手がいずれも作業に関する動作をしていないことが空白によって示されている。換言すると、時刻t6からt7までの動作データは、右手及び左手がいずれもNAである。
【0054】
図6は、本実施形態に係る動作分析装置10により表示制御される動作データの表示例を示す図である。本例は、図4に示す左手の動作データD1及び右手の動作データD2を時系列順に左詰めで表示した例である。また、同図では、「手順」と示された基準動作データを併せて表示している。
【0055】
動作分析装置10は、左手の動作データD1及び右手の動作データD2から、最初の要素動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成して、表示部10fに表示させる。本例では、時刻t0からt1までの期間が除外され、時刻t1からt2まで右手で把持の動作が行われ、時刻t2からt3まで右手で運搬の動作が行われ、時刻t3からt4まで左手で把持の動作が行われ、時刻t4からt5まで左手で運搬の動作が行われていることが、グラフによって表示されている。
【0056】
また、時刻t6からt7まで、右手及び左手がいずれも作業に関する動作をしていないことが空白によって示されている。このような期間は、作業者Aが適切に動作しておらず、改善の余地があることを示すものである。そのため、動作分析装置10は、このような期間を除外せずに残す。
【0057】
図7は、本実施形態に係る動作分析装置10により実行される表示制御処理の第1例のフローチャートである。表示制御処理の第1例は、手順データを表示部10fに表示するよう制御する処理の例である。なお、手順データとは、本発明の基準動作データであり、作業者Aの作業の見本となる動作データである。
【0058】
はじめに、動作分析装置10は、手順データを記憶部13から読み込む(S10)。ここで、手順データは、作業者Aの作業に関する理想的な手順を示した動作データである。手順データは、記憶部13から読み込まれてよいが、外部記憶装置から読み込まれてもよい。
【0059】
次に、動作分析装置10は、手順データの終端まで、以下の処理S111及びS112を繰り返し実行する(S11)。動作分析装置10は、要素動作の開始時から終了時までの実行時間に応じて、表示幅を設定し(S111)、異なる要素動作に対応する期間を区別して、左詰めでデータを表示する(S112)。
【0060】
表示制御処理の第1例が実行されることで、手順データが、時系列順に、実行時間に応じた幅で表示部10fに表示される。
【0061】
図8は、本実施形態に係る動作分析装置10により実行される表示制御処理の第2例のフローチャートである。表示制御処理の第2例は、表示制御処理の第1例の後に実行される処理であり、右手及び左手の動作データを表示するよう制御する処理の例である。
【0062】
動作分析装置10は、右手の動作データを読み込む(S12)。なお、本例では、右手の動作データに関する処理を先に実行する場合について説明するが、右手の動作データに関する処理と、左手の動作データに関する処理とを実行する順序は、どちらが先でもよい。
【0063】
次に、動作分析装置10は、動作データの終端まで、以下の処理S131~S133を繰り返し実行する(S13)。動作分析装置10は、最初の停止期間に対応するデータを除外する(S131)。そして、動作分析装置10は、要素動作の開始時から終了時までの実行時間に応じて、表示幅を設定し(S132)、異なる要素動作に対応する期間を区別して、左詰めでデータを表示する(S133)。
【0064】
次に、動作分析装置10は、左手の動作データを読み込む(S14)。動作分析装置10は、動作データの終端まで、以下の処理S151~S153を繰り返し実行する(S15)。動作分析装置10は、最初の停止期間に対応するデータを除外する(S151)。そして、動作分析装置10は、要素動作の開始時から終了時までの実行時間に応じて、表示幅を設定し(S152)、異なる要素動作に対応する期間を区別して、左詰めでデータを表示する(S153)。
【0065】
なお、動作分析装置10は、右手の動作データに含まれる最初の停止期間及び右手の動作データに含まれる最初の停止期間にわたって重複する期間に対応するデータを、右手の動作データ及び左手の動作データから除外してよい。
【0066】
表示制御処理の第2例が実行されることで、右手及び左手の動作について、停止期間に対応するデータが除外されて表示部10fに表示され、表示領域を効率的に用いることができる。
【0067】
図9は、本実施形態に係る動作分析装置10により実行される表示制御処理の第3例のフローチャートである。表示制御処理の第3例は、表示制御処理の第1例の後に実行される処理であり、右手及び左手の動作データを表示するよう制御する処理の例である。
【0068】
動作分析装置10は、右手の動作データを読み込む(S12)。なお、本例では、右手の動作データに関する処理を先に実行する場合について説明するが、右手の動作データに関する処理と、左手の動作データに関する処理とを実行する順序は、どちらが先でもよい。
【0069】
次に、動作分析装置10は、動作データの終端まで、以下の処理S131a~S133を繰り返し実行する(S13)。動作分析装置10は、最初の停止期間に対応するデータ及び単位動作間の停止期間に対応するデータを除外する(S131a)。そして、動作分析装置10は、要素動作の開始時から終了時までの実行時間に応じて、表示幅を設定し(S132)、異なる要素動作に対応する期間を区別して、左詰めでデータを表示する(S133)。
【0070】
次に、動作分析装置10は、左手の動作データを読み込む(S14)。動作分析装置10は、動作データの終端まで、以下の処理S151a~S153を繰り返し実行する(S15)。動作分析装置10は、最初の停止期間に対応するデータ及び単位動作間の停止期間に対応するデータを除外する(S151a)。そして、動作分析装置10は、要素動作の開始時から終了時までの実行時間に応じて、表示幅を設定し(S152)、異なる要素動作に対応する期間を区別して、左詰めでデータを表示する(S153)。
【0071】
なお、動作分析装置10は、右手の動作データに含まれる最初の停止期間及び右手の動作データに含まれる最初の停止期間にわたって重複する期間に対応するデータを、右手の動作データ及び左手の動作データから除外してよい。また、動作分析装置10は、単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの作業者Aの停止期間のうち右手の動作データ及び左手の動作データにわたって重複する期間に対応するデータを除外してよい。
【0072】
表示制御処理の第3例が実行されることで、右手及び左手の動作について、動作データの冒頭及び単位動作間の停止期間に対応するデータが除外されて表示部10fに表示され、表示領域を効率的に用いることができる。
【0073】
本発明の実施形態は、以下の付記のようにも記載され得る。ただし、本発明の実施形態
は、以下の付記に記載した形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、付記間の記
載を置換したり、組み合わせたりした形態であってもよい。
【0074】
[付記1]
作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部(11)と、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部(12)と、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部(14)と、
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部(15)と、
を備える動作分析装置(10)。
【0075】
[付記2]
前記表示制御部(15)は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データ及び基準となる複数の要素動作を表す基準動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項1に記載の動作分析装置(10)。
【0076】
[付記3]
前記取得部(11)は、前記作業者が行った前記作業に関する複数種類の時系列データを取得し、
前記解析部(12)は、前記複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、
前記生成部(14)は、前記複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、
前記表示制御部(15)は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項1又は2に記載の動作分析装置(10)。
【0077】
[付記4]
前記生成部(14)は、前記短縮された動作データのうち、前記複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された動作データを生成し、
前記表示制御部(15)は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記追加して短縮された動作データを表示部に表示するように制御する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の動作分析装置(10)。
【0078】
[付記5]
前記取得部(11)は、前記作業者が行った前記作業に関する複数種類の時系列データを取得し、
前記解析部(12)は、前記複数種類の時系列データをそれぞれ解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す複数種類の動作データを生成し、
前記生成部(14)は、前記複数種類の動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータをそれぞれ除外し、短縮された複数の動作データを生成し、前記短縮された複数の動作データのうち、前記複数の要素動作が一単位となって構成される単位動作が終了してから、次の単位動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間のうち前記短縮された複数の動作データにわたって重複する期間に対応するデータを除外し、追加して短縮された複数の動作データを生成し、
前記表示制御部(15)は、異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記追加して短縮された複数の動作データを並べて表示部に表示するように制御する、
請求項4に記載の動作分析装置(10)。
【0079】
[付記6]
作業者が行った作業に関する時系列データを取得することと、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成することと、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成することと、
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御することと、
を含む動作分析方法。
【0080】
[付記7]
動作分析装置(10)が備える演算部を、
作業者が行った作業に関する時系列データを取得する取得部(11)、
前記時系列データを解析し、要素動作の種類及び実行時間を表す動作データを生成する解析部(12)、
前記動作データから、最初の要素動作が開始されるまでの前記作業者の停止期間に対応するデータを除外し、短縮された動作データを生成する生成部(14)、及び
異なる要素動作に対応する期間を区別して、前記短縮された動作データを表示部に表示するよう制御する表示制御部(15)、
として機能させる動作分析プログラム。
【符号の説明】
【0081】
10…動作分析装置、10a…CPU、10b…RAM、10c…ROM、10d…通信部、10e…入力部、10f…表示部、11…取得部、12…解析部、13…記憶部、13a…動作データ、14…生成部、15…表示制御部、20…カメラ、21…光電センサ、22…圧力センサ、100…動作分析システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9