(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】電気エネルギー機械エネルギー変換機
(51)【国際特許分類】
H02K 3/22 20060101AFI20231116BHJP
H02K 9/19 20060101ALI20231116BHJP
H02K 3/24 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
H02K3/22
H02K9/19 A
H02K3/24 Z
(21)【出願番号】P 2023126263
(22)【出願日】2023-08-02
【審査請求日】2023-08-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】322000867
【氏名又は名称】株式会社ELEMEC
(74)【代理人】
【識別番号】100120178
【氏名又は名称】三田 康成
(72)【発明者】
【氏名】水谷 祐太
【審査官】尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-135386(JP,A)
【文献】特開平7-231591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/22
H02K 9/19
H02K 3/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のU相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の他端側に接続されるU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のV相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のV相導電管の他端側に接続されるV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のW相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のW相導電管の他端側に接続されるW相コネクターと、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の一端側及び前記第2のV相導電管の一端側及び前記第2のW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項2】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクターと、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクターと、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクターと、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項3】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクターと、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側にも他端側にも前記U相コネクターが接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクターと、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側にも他端側にも前記V相コネクターが接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクターと、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側にも他端側にも前記W相コネクターが接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項4】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のU相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の他端側に接続されるU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のV相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のV相導電管の他端側に接続されるV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のW相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の他端側及び前記ステーターコアから突出した前記第2のW相導電管の他端側に接続されるW相コネクターと、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の一端側及び前記第2のV相導電管の一端側及び前記第2のW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項5】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクターと、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクターと、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクターと、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項6】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクターと、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側にも他端側にも前記U相コネクターが接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクターと、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側にも他端側にも前記V相コネクターが接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクターと、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側にも他端側にも前記W相コネクターが接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの他方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材には、熱媒体が通流する一方の通流管が接続され、
前記他方の熱媒体通流部材には、熱媒体が通流する他方の通流管が接続される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項8】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材は、一対の仕切り部によって内部が2つに区画されており、一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管が接続され、他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管が接続され、前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項9】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材は、
第1本体部と、
前記第1本体部の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第1本体部に固設される第2本体部と、
前記第2本体部の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第2本体部に固設される蓋部と、
を備え、
第1本体部側の一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管が接続され、
第2本体部側の他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管が接続され、
前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、
残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項10】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のU相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の他端に接続されるU相コネクター管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のV相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のV相導電管の他端に接続されるV相コネクター管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のW相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のW相導電管の他端に接続されるW相コネクター管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の一端側及び前記第2のV相導電管の一端側及び前記第2のW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項11】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項12】
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側には前記U相コネクターが接続されており他端には前記U相コネクター管が接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側には前記V相コネクターが接続されており他端には前記V相コネクター管が接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側には前記W相コネクターが接続されており他端には前記W相コネクター管が接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項13】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のU相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のU相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の他端に接続されるU相コネクター管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のV相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のV相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のV相導電管の他端に接続されるV相コネクター管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第1のW相導電管と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する第2のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記第1のW相導電管の他端及び前記ステーターコアから突出した前記第2のW相導電管の他端に接続されるW相コネクター管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記第2のU相導電管の一端側及び前記第2のV相導電管の一端側及び前記第2のW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記第1のU相導電管及び前記第2のU相導電管及び前記第1のV相導電管及び前記第2のV相導電管及び前記第1のW相導電管及び前記第2のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項14】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項15】
ステーターコアと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のU相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のU相導電管の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち一端側には前記U相コネクターが接続されており他端には前記U相コネクター管が接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のV相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のV相導電管の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のV相導電管のうち一端側には前記V相コネクターが接続されており他端には前記V相コネクター管が接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアに配置され、ステーターコアの厚さよりも長くステーターコアの両側に突出する複数のW相導電管と、
導電性であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクターと、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアから突出した前記複数のW相導電管の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管と、
導電性であって、前記複数のW相導電管のうち一端側には前記W相コネクターが接続されており他端には前記W相コネクター管が接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線と、
導電性であって、前記複数のU相導電管のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコアの一方側に配置され、ステーターコアに対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管及び前記複数のV相導電管及び前記複数のW相導電管のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項16】
請求項10から請求項15までのいずれか1項に記載の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記熱媒体通流部材は、一対の仕切り部によって内部が2つに区画されており、一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管が接続され、他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管が接続され、前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【請求項17】
請求項10から請求項15までのいずれか1項に記載の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記の熱媒体通流部材は、
第1本体部と、
前記第1本体部の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第1本体部に固設される第2本体部と、
前記第2本体部の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第2本体部に固設される蓋部と、
を備え、
第1本体部側の一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管が接続され、
第2本体部側の他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管が接続され、
前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、
残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気エネルギーを機械エネルギーに又は機械エネルギーを電気エネルギーに変換する変換機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気エネルギーを機械エネルギーに又は機械エネルギーを電気エネルギーに変換する変換機としては、電動機又は発電機として機能する回転電機や、リニアモーターなどがある。これらの変換機では、温度上昇を抑えることが重要である。
【0003】
特許文献1には、1本の中空導線を途中で折り返すことで二重にしてステーターコアに巻回してステーターコイルを構成し、その中空導線に熱媒体を流すことで、温度上昇を抑える電気機械が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した従来の電気機械は、中空導線を巻き回してコイル状にする必要があり、生産性が悪かった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、冷却性能が高く、高出力であって、小型・軽量で、生産性にも優れる電気エネルギー機械エネルギー変換機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を括弧書きするが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
【0008】
第1の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のU相導電管(111)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のU相導電管(112)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の他端側に接続されるU相コネクター(210)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のV相導電管(121)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のV相導電管(122)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のV相導電管(122)の他端側に接続されるV相コネクター(220)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のW相導電管(131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のW相導電管(132)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のW相導電管(132)の他端側に接続されるW相コネクター(230)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の一端側及び前記第2のV相導電管(122)の一端側及び前記第2のW相導電管(132)の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0009】
第2の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクター(211,2121,2122)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクター(221,2221,2222)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクター(231,2321,2322)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線(11)も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線(12)も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線(13)も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0010】
第3の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクター(211,2121,2122)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記U相コネクターが接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクター(221,2221,2222)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記V相コネクターが接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記複数のティースの間の複数の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクター(231,2321,2322)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記W相コネクターが接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0011】
第4の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のU相導電管(111)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のU相導電管(112)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の他端側に接続されるU相コネクター(210)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のV相導電管(121)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のV相導電管(122)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のV相導電管(122)の他端側に接続されるV相コネクター(220)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のW相導電管(131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のW相導電管(132)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の他端側及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のW相導電管(132)の他端側に接続されるW相コネクター(230)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の一端側及び前記第2のV相導電管(122)の一端側及び前記第2のW相導電管(132)の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0012】
第5の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクター(211,2121,2122)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクターが接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクター(221,2221,2222)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクターが接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクター(231,2321,2322)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクターが接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線(11)も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線(12)も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線(13)も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0013】
第6の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のU相コネクター(211,2121,2122)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記U相コネクターが接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のV相コネクター(221,2221,2222)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記V相コネクターが接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士又は他端側同士に接続される複数のW相コネクター(231,2321,2322)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側にも他端側にも前記W相コネクターが接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入一方孔を備え、それぞれの導電管挿入一方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される一方の熱媒体通流部材(310)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の他方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入他方孔を備え、それぞれの導電管挿入他方孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの他端が挿入される他方の熱媒体通流部材(320)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0014】
第7の態様は、第1から第6までのいずれかの態様の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材(310)には、熱媒体が通流する一方の通流管(331)が接続され、
前記他方の熱媒体通流部材(320)には、熱媒体が通流する他方の通流管(332)が接続される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0015】
第8の態様は、第1から第6までのいずれかの態様の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材(310)は、一対の仕切り部(3100)によって内部が2つに区画されており、一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管(331)が接続され、他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管(332)が接続され、前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0016】
第9の態様は、第1から第6までのいずれかの態様の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記一方の熱媒体通流部材(310)は、
第1本体部(3111)と、
前記第1本体部(3111)の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第1本体部(3111)に固設される第2本体部(3112)と、
前記第2本体部(3112)の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第2本体部(3112)に固設される蓋部(312)と、
を備え、
第1本体部側の一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管(331)が接続され、
第2本体部側の他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管(332)が接続され、
前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、
残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0017】
第10の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のU相導電管(111)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のU相導電管(112)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の他端に接続されるU相コネクター管(2131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のV相導電管(121)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のV相導電管(122)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)
の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のV相導電管(122)の他端に接続されるV相コネクター管(2231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のW相導電管(131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のW相導電管(132)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のW相導電管(132)の他端に接続されるW相コネクター管(2331)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の一端側及び前記第2のV相導電管(122)の一端側及び前記第2のW相導電管(132)の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0018】
第11の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクター(211)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管(2131,2132)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクター(211)が接続されていないひとつのU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクター(221)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管(2231,2232)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクター(221)が接続されていないひとつのV相導電管(121)の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクター(231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管(2331,2332)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクター(231)が接続されていないひとつのW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクターが接続されておらずかつ前記U相線(11)も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクターが接続されておらずかつ前記V相線(12)も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクターが接続されておらずかつ前記W相線(13)も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0019】
第12の態様は、
ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクター(211)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管(2131,2132)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側には前記U相コネクター(211)が接続されており他端には前記U相コネクター管(2131)が接続されているひとつのU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクター(221)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管(2231,2232)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側には前記V相コネクター(221)が接続されており他端には前記V相コネクター管(2231)が接続されているひとつのV相導電管(121)の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ティースの間の異なる空間に配置され、前記ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクター(231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管(2331,2332)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側には前記W相コネクター(231)が接続されており他端には前記W相コネクター管(2331)が接続されているひとつのW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0020】
第13の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のU相導電管(111)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のU相導電管(112)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のU相導電管(111)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の他端に接続されるU相コネクター管(2131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のV相導電管(121)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のV相導電管(122)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のV相導電管(121)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のV相導電管(122)の他端に接続されるV相コネクター管(2231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第1のW相導電管(131)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する第2のW相導電管(132)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第1のW相導電管(131)の他端及び前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のW相導電管(132)の他端に接続されるW相コネクター管(2331)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記第2のU相導電管(112)の一端側及び前記第2のV相導電管(122)の一端側及び前記第2のW相導電管(132)の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記第1のU相導電管(111)及び前記第2のU相導電管(112)及び前記第1のV相導電管(121)及び前記第2のV相導電管(122)及び前記第1のW相導電管(131)及び前記第2のW相導電管(132)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0021】
第14の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクター(211)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管(2131,2132)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクター(211)が接続されていないひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクター(221)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管(2231,2232)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクター(221)が接続されていないひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクター(231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管(2331,2332)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクター(231)が接続されていないひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側に前記U相コネクター(211)が接続されておらずかつ前記U相線(11)も接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側に前記V相コネクター(221)が接続されておらずかつ前記V相線(12)も接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側に前記W相コネクター(231)が接続されておらずかつ前記W相線(13)も接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0022】
第15の態様は、
ステーターコア(20)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のU相導電管(111,112,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのU相コネクター(211)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のU相導電管(111,112,・・・)の他端同士を連通させる複数のU相コネクター管(2131,2132)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち一端側には前記U相コネクターが接続されており他端には前記U相コネクター管が接続されているひとつのU相導電管の一端側に接続されるU相線(11)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のV相導電管(121,122,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのV相コネクター(221)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のV相導電管(121,122,・・・)の他端同士を連通させる複数のV相コネクター管(2231,2232)と、
導電性であって、前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち一端側には前記V相コネクターが接続されており他端には前記V相コネクター管が接続されているひとつのV相導電管の一端側に接続されるV相線(12)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)に配置され、ステーターコア(20)の厚さよりも長くステーターコア(20)の両側に突出する複数のW相導電管(131,132,・・・)と、
導電性であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の一端側同士に接続される少なくともひとつのW相コネクター(231)と、
導電性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)から突出した前記複数のW相導電管(131,132,・・・)の他端同士を連通させる複数のW相コネクター管(2331,2332)と、
導電性であって、前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち一端側には前記W相コネクターが接続されており他端には前記W相コネクター管が接続されているひとつのW相導電管の一端側に接続されるW相線(13)と、
導電性であって、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)のうち他端側にしか前記U相コネクターが接続されていないU相導電管の一端側及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)のうち他端側にしか前記V相コネクターが接続されていないV相導電管の一端側及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうち他端側にしか前記W相コネクターが接続されていないW相導電管の一端側に接続される中性線(240)と、
絶縁性であるとともに熱媒体が通流可能であって、前記ステーターコア(20)の一方側に配置され、ステーターコア(20)に対向する面に形成される複数の導電管挿入孔を備え、それぞれの導電管挿入孔には、前記複数のU相導電管(111,112,・・・)及び前記複数のV相導電管(121,122,・・・)及び前記複数のW相導電管(131,132,・・・)のうちいずれかひとつの一端が挿入される熱媒体通流部材(310)と、
を有する電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0023】
第16の態様は、第10から第15までのいずれかの態様の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記熱媒体通流部材(310)は、一対の仕切り部(3100)によって内部が2つに区画されており、一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管(331)が接続され、他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管(332)が接続され、前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【0024】
第17の態様は、第10から第15までのいずれかの態様の電気エネルギー機械エネルギー変換機において、
前記熱媒体通流部材(310)は、
第1本体部(3111)と、
前記第1本体部(3111)の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第1本体部(3111)に固設される第2本体部(3112)と、
前記第2本体部(3112)の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に前記第2本体部(3112)に固設される蓋部(312)と、
を備え、
第1本体部側の一方の区画には熱媒体が通流する一方の通流管(331)が接続され、
第2本体部側の他方の区画には熱媒体が通流する他方の通流管(332)が接続され、
前記複数の導電管挿入一方孔のうち一部が一方の区画側に形成され、
残りが他方の区画側に形成される、
電気エネルギー機械エネルギー変換機である。
【発明の効果】
【0025】
この態様によれば、高い冷却性能を得ることができるとともに生産性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、今回試作した電気エネルギー機械エネルギー変換機のステーターを示す図である。
【
図4】
図4は、ステーターを側方から見た図である。
【
図5】
図5は、ステーターを斜め上方から見た図である。
【
図6】
図6は、ステーターコアの上方に配置される熱媒体通流部材の付近を拡大して斜め上方から見た図である。
【
図7】
図7は、回転電機の一例を示す分解図である。
【
図8】
図8は、
図7に示された回転電機のアッセンブリー図である。
【
図9】
図9は、
図7に示された回転電機をモデル化した展開図である。
【
図10】
図10は、
図9に示されたモデル展開図における熱媒体の流れを説明する図である。
【
図11】
図11は、
図9に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図12】
図12は、
図9に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図13】
図13は、
図9に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図14】
図14は、回転電機の第2実施形態を示す分解図である。
【
図17】
図17は、回転電機の第3実施形態を示す分解図である。
【
図21】
図21は、
図19に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図22】
図22は、
図19に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図23】
図23は、
図19に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図24】
図24は、回転電機の第3実施形態を示す分解図である。
【
図27】
図27は、第5実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図28】
図28は、
図27に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図29】
図29は、
図27に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図30】
図30は、第6実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図31】
図31は、
図30に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図32】
図32は、
図30に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図33】
図33は、
図30に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図34】
図34は、第7実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図35】
図35は、
図34に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図36】
図36は、
図34に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図37】
図37は、
図34に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図38】
図38は、第8実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図39】
図39は、
図38に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図40】
図40は、
図38に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図41】
図41は、
図38に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図42】
図42は、第9実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図43】
図43は、
図42に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図44】
図44は、
図42に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図45】
図45は、
図42に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図46】
図46は、第10実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図47】
図47は、
図46に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図48】
図48は、
図46に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図49】
図49は、
図46に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図50】
図50は、第11実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【
図51】
図51は、
図50に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。
【
図52】
図52は、
図50に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。
【
図53】
図53は、
図50に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。
【
図54】
図54は、スロットレスタイプの回転電機(電気エネルギー機械エネルギー変換機)のステーターの一例を示す図である。
【
図55】
図55は、熱媒体通流部材の本体部をモーターハウジングと兼用した回転電機の分解図である
【
図57】
図57は、円筒状タイプの導電管の一例を示す図である。
【
図58】
図58は、第2実施形態に用いられた一方の熱媒体通流部材及び他方の熱媒体通流部材を第5実施形態に適用した例を示す図である。
【
図59】
図59は、第4実施形態に用いられた熱媒体通流部材を第3実施形態に適用した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0028】
(第1実施形態)
図1は、今回試作した電気エネルギー機械エネルギー変換機のステーターを示す図である。
【0029】
なお、以下の説明では、特に断らなければ、電気エネルギー機械エネルギー変換機として、電動機又は発電機として機能する回転電機を挙げて説明する。
【0030】
図1は、本実施形態の回転電機の特徴的な構成であるステーターコアを示している。なお
図1は、インナーロータータイプの回転電機に使用するステーターコアを示しているが、これは一例である。本発明の要旨は、アウターロータータイプの回転電機に適用されてもよい。
【0031】
図1に示されるように、ステーターコア20は、円筒状であって、ベース部の内周壁から複数のティース2001,2002,・・・が凸設された構造である。
図1では、192個のティースが凸設されている。ステーターコア20は、薄板状の電磁鋼板が積層されることで形成される。
【0032】
【0033】
導電管100は、導電性であるとともに熱媒体が通流可能である。表面には絶縁ワニスなどによる絶縁処理が施されている。また内周側を熱媒体が通流するが、この内周面にも絶縁ワニスなどによる絶縁処理が施されていてもよい。
図2には導電管100の一例として扁平形状のものが示されているが、円筒状であってもよい。
【0034】
導電管100は、ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に配置される。なお、導電管100は、ステーターコア20の厚さよりも長いので、ステーターコア20のスロットに配置されたときに、ステーターコア20の両側に突出する。
【0035】
図3は、コネクターの一例を示す図である。
上述のように、導電管100は、ステーターコア20の厚さよりも長いので、ステーターコア20のスロットに配置されたときに、ステーターコア20の両側に突出する。コネクターは、この突出した部分に接続されて、特定の導電管同士を通電可能にする。
図3に示されたコネクター200は、ステーターコア20の外周側に配置されるものであり、外周側から導電管100に接続される。しかしながら、これは一例に過ぎない。ステーターコア20の内周側に配置されて、内周側から導電管100に接続されてもよい。
【0036】
【0037】
ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に導電管100が配置され、ステーターコア20の両側から突出した部分にコネクター200が接続される。具体的な接続箇所等については後述する。
【0038】
【0039】
上述のように、ステーターコア20の両側から突出している導電管100に対して、コネクター200が接続される。ステーターコア20の上方及び下方には、樹脂製(絶縁性)の熱媒体通流部材300(310,320)が配置されている。
【0040】
図6は、ステーターコアの上方に配置される熱媒体通流部材の付近を拡大して斜め上方から見た図である。
【0041】
熱媒体通流部材310の底面には、導電管100と同様の形状の孔が形成されており、この孔に導電管100が挿入される。導電管100の孔への挿入部分は液密となっており、熱媒体が漏出しないようになっている。また
図5及び
図6には省略されているが、熱媒体通流部材310には蓋部があり、熱媒体通流部材310から外部へ熱媒体が漏出しないようになっている。
【0042】
【0043】
なお、
図1~
図6では、ステーターコア20に192個のティースが凸設され、そのティースの間の空間(スロット)に192本の導電管が配置されたものを例示して説明したが、構造が非常に複雑である。そこで、以下では、理解を容易にするために、構造の簡素化されたものを挙げて説明する。ただし、これらは、単なるモデルではない。これらも、もちろん作動する。
【0044】
図7に示された回転電機1は、ステーターコア20に12個のティースが凸設され、そのティースの間の空間(スロット)に12本の導電管が配置された構造である。ローター50は4極タイプあり、
図7の回転電機は、12N4Pタイプである。
【0045】
ステーターコア20は、薄板状の電磁鋼板が積層されて形成されている。ステーターコア20は、ベース部の内周壁から12個のティースが凸設されている。そして、ティースの間の空間(スロット)に12本の導電管111,112,・・・が配置される。導電管は、ステーターコア20の厚さよりも長いので、ステーターコア20のスロットに配置されたときに、ステーターコア20の両側に突出する。この突出した部分にコネクター211,221,・・・・が接続されて、特定の導電管同士を通電可能にする。詳細については後述する。
【0046】
また、ステーターコア20の両側には、熱媒体通流部材310,320が配置される。これらの熱媒体通流部材310,320の孔に導電管111,112,・・・が挿入される。
【0047】
熱媒体通流部材310は、本体部311と蓋部312とを含む。本体部311には、熱媒体が通流する流路が形成されている。その流路は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。蓋部312は、本体部311の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に本体部311に固設される。
【0048】
熱媒体通流部材320は、本体部321と蓋部322とを含む。本体部321には、熱媒体が通流する流路が形成されている。蓋部322は、本体部321の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に本体部321に固設される。
【0049】
12本の導電管のなかのU相導電管のひとつにU相線11が接続される。12本の導電管のなかのV相導電管のひとつにV相線12が接続される。12本の導電管のなかのW相導電管のひとつにW相線13が接続される。
【0050】
図8は、
図7に示された回転電機のアッセンブリー図であり、
図8(A)は左斜めから見た図、
図8(B)は右斜めから見た図である。
図8(A)及び
図8(B)を見ると、ステーターコア20の両側には、熱媒体通流部材310,320が配置されていることが分かる。また
図8(B)を見ると、熱媒体通流部材310には、第1熱媒体通流管331及び第2熱媒体通流管332が設けられていることが分かる。また、U相線11及びV相線12及びW相線13が突き出ていることが分かる。
【0051】
図9は、
図7に示された回転電機をモデル化した展開図である。
【0052】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図9では、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003,第4ティース2004,第5ティース2005,第6ティース2006,第7ティース2007,第8ティース2008,第9ティース2009,第10ティース2010,第11ティース2011,第12ティース2012である。
【0053】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第1導電管111が配置されている。第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第4導電管124が配置されている。第3ティース2003と第4ティース2004との間の空間(スロット)には、W相第3導電管133が配置されている。第4ティース2004と第5ティース2005との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112が配置されている。第5ティース2005と第6ティース2006との間の空間(スロット)には、V相第1導電管121が配置されている。第6ティース2006と第7ティース2007との間の空間(スロット)には、W相第4導電管134が配置されている。第7ティース2007と第8ティース2008との間の空間(スロット)には、U相第3導電管113が配置されている。第8ティース2008と第9ティース2009との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122が配置されている。第9ティース2009と第10ティース2010との間の空間(スロット)には、W相第1導電管131が配置されている。第10ティース2010と第11ティース2011との間の空間(スロット)には、U相第4導電管114が配置されている。第11ティース2011と第12ティース2012との間の空間(スロット)には、V相第3導電管123が配置されている。第12ティース2012と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132が配置されている。
【0054】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0055】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、12個の孔が形成されている。6個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの6個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0056】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,V相第4導電管124,W相第3導電管133,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第4導電管134の一端が挿入される。
【0057】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、U相第3導電管113,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第4導電管114,V相第3導電管123,W相第2導電管132の一端が挿入される。
【0058】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、12個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,V相第4導電管124,W相第3導電管133,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第4導電管134,U相第3導電管113,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第4導電管114,V相第3導電管123,W相第2導電管132の他端が挿入される。
【0059】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0060】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側コネクター211が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0061】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0062】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0063】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側コネクター221が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0064】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0065】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0066】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側コネクター231が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0067】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0068】
そして、U相第4導電管114の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第4導電管114及びV相第4導電管124及びW相第4導電管134が導通されている。
【0069】
図10は、
図9に示されたモデル展開図における熱媒体の流れを説明する図である。なお矢印が熱媒体の流れる方向を示す。
【0070】
第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,V相第4導電管124,W相第3導電管133,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第4導電管134のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、U相第3導電管113,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第4導電管114,V相第3導電管123,W相第2導電管132のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0071】
次に、電気の流れについて説明する。
図11は、
図9に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0072】
はじめに、U相線11からV相線12に電気が流れる場合で説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→U相一端側コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側コネクター221→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0073】
図12は、
図9に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0074】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→V相一端側コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0075】
図13は、
図9に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0076】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→W相一端側コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側コネクター211→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0077】
以上説明した本実施形態によれば、各導電管の内部を熱媒体が流れるので、冷却性能に優れる。
【0078】
また、ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に各導電管を配置し、それらの導電管の一端を一方の熱媒体通流部材310に形成されている孔に挿入するとともに、他端を他方の熱媒体通流部材320に形成されている孔に挿入することで、それらの導電管を保持するようにした。このようにしたので、一般的な回転電機のように、ティースに導線を巻き回すことが不要であるため、生産性に優れる。
【0079】
さらに、熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310に設けられた第1熱媒体通流管331から供給され、第1熱媒体通流区画3101からいずれかの導電管を流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達し、別の導電管を流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達して第2熱媒体通流管332から排出される。このように、熱媒体の供給箇所も排出箇所も一方の熱媒体通流部材310に設けられているので、本実施形態の回転電機を機器に取り付ける場合の搭載性に優れる。
【0080】
(第2実施形態)
図14は、回転電機の第2実施形態を示す分解図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
【0081】
この第2実施形態は、一方の熱媒体通流部材310及び他方の熱媒体通流部材320の形状が第1実施形態と異なる。
すなわち、第1実施形態の一方の熱媒体通流部材310は、内部が一対の仕切り部3100によって2つに区画されていたが、この第2実施形態の一方の熱媒体通流部材310には、仕切り部がない。そして、第2実施形態の一方の熱媒体通流部材310には、熱媒体が通流する第1熱媒体通流管331が接続されているが、熱媒体が通流する第2熱媒体通流管332は接続されていない。
【0082】
そして、第2熱媒体通流管332は、他方の熱媒体通流部材320に接続されている。
【0083】
図15は、
図14に示された回転電機のアッセンブリー図であり、
図15(A)は左斜めから見た図、
図15(B)は右斜めから見た図である。
図15(A)を見ると、他方の熱媒体通流部材320には、第2熱媒体通流管332が設けられていることが分かる。また
図15(B)を見ると、一方の熱媒体通流部材310には、第1熱媒体通流管331が設けられていることが分かる。
【0084】
図16は、
図14に示された回転電機をモデル化した展開図である。なお矢印は熱媒体の流れる方向を示す。
【0085】
ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。これらのティース及び導電管の並び順や、コネクターの接続構成などは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0086】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310には、熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の熱媒体通流部材320には、熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0087】
第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310から、U相第1導電管111,V相第4導電管124,W相第3導電管133,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第4導電管134,U相第3導電管113,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第4導電管114,V相第3導電管123,W相第2導電管132のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0088】
以上説明したように、この第2実施形態によっても、各導電管の内部を熱媒体が流れるので、冷却性能に優れる。特に、この第2実施形態では、熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310に設けられた第1熱媒体通流管331から供給され、第1熱媒体通流区画3101からいずれかの導電管を流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達して第2熱媒体通流管332から排出される。このように、熱媒体の通流距離が短いので、第1実施形態と比較しても、さらに冷却性能に優れる。
【0089】
また、すべての熱媒体が一方向(
図16であれば上から下)に流れるので、熱媒体の通流抵抗が小さく、ポンプなどの熱媒体供給機器の出力を低く抑えることができる。
【0090】
(第3実施形態)
図17は、回転電機の第3実施形態を示す分解図である。
【0091】
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、ステーターコア20の両側に一方の熱媒体通流部材310及び他方の熱媒体通流部材320が配置されていた。これに対して、この第3実施形態では、ステーターコア20の一方側にのみ熱媒体通流部材310が配置され、他方側には熱媒体通流部材が配置されていない。各導電管の他端は、コネクター管によって連結されている。
【0092】
熱媒体通流部材310は、第1本体部3111と第2本体部3112と蓋部312とを含む。第1本体部3111及び第2本体部3112には、熱媒体が通流する流路が形成されている。第1本体部3111には、熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。第2本体部3112には、熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。第2本体部3112は、第1本体部3111の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に第1本体部3111に固設される。蓋部312は、第2本体部3112の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に第2本体部3112に固設される。
【0093】
図18は、
図17に示された回転電機のアッセンブリー図であり、
図18(A)は左斜めから見た図、
図18(B)は右斜めから見た図である。
図18(A)を見ると、各導電管の他端は、コネクター管2131,2132,・・・
によって連結されていることが分かる。
図18(B)を見ると、熱媒体通流部材310には、第1熱媒体通流管331及び第2熱媒体通流管332が設けられていることが分かる。詳細については後述する。
【0094】
図19は、
図17に示された回転電機をモデル化した展開図である。
【0095】
ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。これらのティース及び導電管の並び順は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0096】
ステーターコア20の上方(一端側)には、熱媒体通流部材310が配置される。熱媒体通流部材310は、第1本体部3111と第2本体部3112と蓋部312とを含む。第2本体部3112は、第1本体部3111の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に第1本体部3111に固設される。蓋部312は、第2本体部3112の流路を流れる熱媒体が外部へ漏出しないように、液密に第2本体部3112に固設される。このような構造によって、熱媒体通流部材310の内部に形成された熱媒体が通流する流路は、上下2段に区画されている。第1本体部3111側の一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。第2本体部3112側の他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0097】
第1本体部3111の底面には、12個の孔が形成されている。第2本体部3112には、6個の孔が形成されている。
【0098】
U相第1導電管111,W相第3導電管133,V相第1導電管121,U相第3導電管113,W相第1導電管131,V相第3導電管123の一端は、第1本体部3111の底面に形成された孔に挿入される。
【0099】
V相第4導電管124,U相第2導電管112,W相第4導電管134,V相第2導電管122,U相第4導電管114,W相第2導電管132の一端は、第1本体部3111の底面に形成された孔に挿入されるとともに、さらに第2本体部3112に形成された孔に挿入される。
【0100】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端及びU相第2導電管112の他端には、U相他端側第1コネクター管2131が接続される。このような構成であるので、U相第1導電管111及びU相第2導電管112は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0101】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相コネクター211が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0102】
U相第3導電管113の他端及びU相第4導電管114の他端には、U相他端側第2コネクター管2132が接続される。このような構成であるので、U相第3導電管113及びU相第4導電管114は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0103】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端及びV相第2導電管122の他端には、V相他端側第1コネクター管2231が接続される。このような構成であるので、V相第1導電管121及びV相第2導電管122は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0104】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相コネクター221が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0105】
V相第3導電管123の他端及びV相第4導電管124の他端には、V相他端側第2コネクター管2232が接続される。このような構成であるので、V相第3導電管123及びV相第4導電管124は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0106】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端及びW相第2導電管132の他端には、W相他端側第1コネクター管2331が接続される。このような構成であるので、W相第1導電管131及びW相第2導電管132は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0107】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相コネクター231が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0108】
W相第3導電管133の他端及びW相第4導電管134の他端には、W相他端側第2コネクター管2332が接続される。このような構成であるので、W相第3導電管133及びW相第4導電管134は、電気的に導通可能であるとともに、熱媒体を通流可能である。
【0109】
そして、U相第4導電管114の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第4導電管114及びV相第4導電管124及びW相第4導電管134が導通されている。
【0110】
図20は、
図19に示されたモデル展開図における熱媒体の流れを説明する図である。
【0111】
第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、第1熱媒体通流区画3101から、第1の流れとして、U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター管2131→U相第2導電管112、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0112】
第2の流れとして、U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター管2132→U相第4導電管114、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0113】
第3の流れとして、V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター管2231→V相第2導電管122、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0114】
第4の流れとして、V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター管2232→V相第4導電管124、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0115】
第5の流れとして、W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター管2331→W相第2導電管132、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0116】
第6の流れとして、W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター管2332→W相第4導電管134、と流れて、第2熱媒体通流区画3102に到達する。
【0117】
熱媒体は、このようにして第2熱媒体通流区画3102に到達して、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0118】
次に、電気の流れについて説明する。
図21は、
図19に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0119】
はじめに、U相線11からV相線12に電気が流れる場合で説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター管2131→U相第2導電管112→U相コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター管2132→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター管2232→V相第3導電管123→V相コネクター221→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター管2231→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0120】
図22は、
図19に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0121】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター管2231→V相第2導電管122→V相コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター管2232→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター管2332→W相第3導電管133→W相コネクター231→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター管2331→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0122】
図23は、
図19に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0123】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター管2331→W相第2導電管132→W相コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター管2332→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター管2132→U相第3導電管113→U相コネクター211→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター管2131→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0124】
以上説明したように、この第3実施形態によっても、各導電管の内部を熱媒体が流れるので、冷却性能に優れる。
【0125】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ステーターコア20の両側に一方の熱媒体通流部材310及び他方の熱媒体通流部材320が配置されていた。これに対して、この第3実施形態では、ステーターコア20の一方側にのみ熱媒体通流部材が配置され、他方側には熱媒体通流部材が配置されていない。このような構成であるので、サイズがコンパクトである。
【0126】
さらに、熱媒体の供給箇所も排出箇所も熱媒体通流部材に設けられているので、本実施形態の回転電機を機器に取り付ける場合の搭載性に優れる。
【0127】
さらにまた、第1実施形態では、第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、いずれかの導電管を通って、他方の熱媒体通流部材320に到達し、いずれかの導電管を通って、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達した。このとき、他方の熱媒体通流部材320では、熱媒体の流れが干渉し合い、スムーズに流れない可能性がある。
これに対して、この第3実施形態では、熱媒体がコネクター管内を一方向に流れるので、熱媒体の通流抵抗が小さく、ポンプなどの熱媒体供給機器の出力を低く抑えることができる。
【0128】
(第4実施形態)
図24は、回転電機の第3実施形態を示す分解図である。
上述した各実施形態では、各コネクターは、ステーターコア20から突出している導電管に接続されていた。そして、導電管の端部が、熱媒体通流部材の底面に形成された孔に挿入されていた。すなわち、各コネクターは、ステーターコア20と熱媒体通流部材との間に配置されていた。
【0129】
これに対して、この第4実施形態では、各コネクターは、熱媒体通流部材の内部に配置される。
すなわち、熱媒体通流部材310は、カバー311と底板312とを含む。そして、底板312には、12個の孔が形成されている。また、一対の仕切り部3100が形成されている。導電管の端部は、底板312の孔に挿入され、底板312から突出している導電管に、各コネクターが接続される。そして、カバー311が底板312に固設される。
【0130】
図25は、
図24に示された回転電機のアッセンブリー図であり、
図25(A)は左斜めから見た図、
図25(B)は右斜めから見た図である。
【0131】
図25(A)及び
図25(B)を見ると、ステーターコア20の両側に、熱媒体通流部材が配置されており、各コネクターが見えないことが分かる。また
図25(B)を見ると、熱媒体通流部材には、第1熱媒体通流管331及び第2熱媒体通流管332が設けられていることが分かる。
【0132】
図26は、
図24に示された回転電機をモデル化した展開図である。なお矢印は熱媒体の流れる方向を示す。
【0133】
ステーターコア20のティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。導電管の一端は、一方の熱媒体通流部材310の底板312に形成された孔に挿入される。そして、底板312から突出している導電管に、各コネクターが接続される。そして、カバー311が底板312に固着される。また、導電管の他端は、他方の熱媒体通流部材320の底板322に形成された孔に挿入される。そして、底板322から突出している導電管に、各コネクターが接続される。そして、カバー321が底板322に固着される。
なお、これらのティース及び導電管の並び順や、コネクターの接続構成などは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0134】
矢印で示されているように、第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101に流れ込む。ここで熱媒体は、第1熱媒体通流区画3101にある各コネクターを冷却する。そして、U相第1導電管111,V相第4導電管124,W相第3導電管133,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第4導電管134のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。ここで熱媒体は、他方の熱媒体通流部材320にある各コネクターを冷却する。そして、U相第3導電管113,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第4導電管114,V相第3導電管123,W相第2導電管132のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達する。ここで熱媒体は、第2熱媒体通流区画3102にある各コネクターを冷却する。そして、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0135】
電気の流れについては、基本的には第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0136】
以上説明したこの第4実施形態によれば、各コネクターは、熱媒体通流部材の内部に配置されるので、熱媒体通流部材を流れる熱媒体によって冷やされるため、冷却性能に優れる。
【0137】
また、各コネクターは、熱媒体通流部材の内部に配置され、表出しないので、各コネクター間に異物が入り込むような事態を回避することができ、メンテナンス性に優れる。
【0138】
(第5実施形態)
図27は、第5実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0139】
この第5実施形態の回転電機は、第1実施形態の回転電機に対して、コネクターによる導電管の接続が異なる。ティース及び導電管の並び順は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。また、熱媒体通流部材の構成や、熱媒体の流れ方なども、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0140】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。またU相第1導電管111の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側コネクター211が接続され、U相第1導電管111及びU相第3導電管113が導通されている。
【0141】
U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0142】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0143】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。またV相第1導電管121の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側コネクター221が接続され、V相第1導電管121及びV相第3導電管123が導通されている。
【0144】
V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0145】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0146】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。またW相第1導電管131の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側コネクター231が接続され、W相第1導電管131及びW相第3導電管133が導通されている。
【0147】
W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0148】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0149】
そして、U相第2導電管112の一端側及びU相第4導電管114の一端側及びV相第2導電管122の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第2導電管132の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第2導電管112及びU相第4導電管114及びV相第2導電管122及びV相第4導電管124及びW相第2導電管132及びW相第4導電管134が導通されている。
【0150】
次に、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
U相線11から入った電気は、2つに分岐する。第1実施形態などは、電気は分岐することなくU相線からV相線へ流れるタイプであり、直列接続タイプである。これに対して、この第5実施形態では、電気が分岐した後、合流するタイプであり、並列接続タイプである。
【0151】
分岐した1つの流れは、U相一端側コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0152】
もう1つの流れは、U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→中性線コネクター240と流れ、2つに分岐する。
そして、ひとつは、V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
もうひとつは、V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側コネクター221→V相線12、と流れる。
【0153】
図28は、
図27に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0154】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、2つに分岐する。
1つの流れは、V相一端側コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相線13、と流れる。
【0155】
もう1つの流れは、V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→中性線コネクター240と流れ、2つに分岐する。
そして、ひとつは、W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
もうひとつは、W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相線13、と流れる。
【0156】
図29は、
図27に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0157】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、2つに分岐する。
1つの流れは、W相一端側コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0158】
もう1つの流れは、W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→中性線コネクター240と流れ、2つに分岐する。
そして、ひとつは、U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
もうひとつは、U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側コネクター211→U相線11、と流れる。
【0159】
以上説明したこの第5実施形態によっても、各導電管の内部を熱媒体が流れるので、冷却性能に優れる。
【0160】
同じ電流値であれば、この第5実施形態のタイプ(並列接続タイプ)は、第1実施形態のような直列接続タイプに比べて、発熱量は1/4になる。同電圧、同出力とする場合、並列接続タイプは、直列接続タイプに対して回転数が2倍になるので、同回転数にするにはモーター長を2倍にしなければならず、実際は約1/2の発熱量となる。仮に直列接続タイプと比較して2倍の回転数でも許容できる場合は、同電圧・同出力およびモーター長で発熱量は1/4となる。このように、発熱量を低く抑えることができる。なお、このことは、逆に言うと、同モーターサイズ・重量で、回転数は2倍になるが、2倍の電流を流せるとも言える。
【0161】
(第6実施形態)
図30は、第6実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0162】
上述した各実施形態の回転電機は、いずれも、ティースの間の空間(スロット)に12本の導電管が配置され、4極タイプのローターを使用する12N4Pタイプの回転電機であった。
【0163】
これに対して、この第6実施形態の回転電機は、ティースの間の空間(スロット)に12本の導電管が配置され、8極タイプのローターを使用する12N8Pタイプの回転電機である。具体的な構成としては、第1実施形態の回転電機に対して、導電管の並び順が異なるとともに、コネクターによる導電管の接続が異なる。
【0164】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図30に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003,第4ティース2004,第5ティース2005,第6ティース2006,第7ティース2007,第8ティース2008,第9ティース2009,第10ティース2010,第11ティース2011,第12ティース2012である。
【0165】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。
第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第1導電管111が配置されている。第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112が配置されている。第3ティース2003と第4ティース2004との間の空間(スロット)には、V相第3導電管123が配置されている。第4ティース2004と第5ティース2005との間の空間(スロット)には、V相第4導電管124が配置されている。第5ティース2005と第6ティース2006との間の空間(スロット)には、W相第1導電管131が配置されている。第6ティース2006と第7ティース2007との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132が配置されている。第7ティース2007と第8ティース2008との間の空間(スロット)には、U相第3導電管113が配置されている。第8ティース2008と第9ティース2009との間の空間(スロット)には、U相第4導電管114が配置されている。第9ティース2009と第10ティース2010との間の空間(スロット)には、V相第1導電管121が配置されている。第10ティース2010と第11ティース2011との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122が配置されている。第11ティース2011と第12ティース2012との間の空間(スロット)には、W相第3導電管133が配置されている。第12ティース2012と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第4導電管134が配置されている。
【0166】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0167】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、12個の孔が形成されている。6個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの6個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0168】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第3導電管123,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第2導電管132の一端が挿入される。
【0169】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、U相第3導電管113,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第2導電管122,W相第3導電管133,W相第4導電管134の一端が挿入される。
【0170】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、12個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第3導電管123,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第2導電管132,U相第3導電管113,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第2導電管122,W相第3導電管133,W相第4導電管134の他端が挿入される。
【0171】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0172】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側コネクター211が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0173】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0174】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0175】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側コネクター221が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0176】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0177】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0178】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側コネクター231が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0179】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0180】
そして、U相第4導電管114の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第4導電管114及びV相第4導電管124及びW相第4導電管134が導通されている。
【0181】
(熱媒体の流れ)
図30では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第3導電管123,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第2導電管132のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。
【0182】
そして、U相第3導電管113,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第2導電管122,W相第3導電管133,W相第4導電管134のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0183】
次に、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
図31は、
図30に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→U相一端側コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側コネクター221→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0184】
図32は、
図30に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0185】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→V相一端側コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0186】
図33は、
図30に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0187】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→W相一端側コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側コネクター211→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0188】
以上説明した本実施形態のように構成することで、12N8Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0189】
(第7実施形態)
図34は、第7実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0190】
この第7実施形態の回転電機は、ティースの間の空間(スロット)に6本の導電管が配置され、2極タイプのローターを使用する6N2Pタイプの回転電機である。
【0191】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図34に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003,第4ティース2004,第5ティース2005,第6ティース2006である。
【0192】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第1導電管111が配置されている。第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122が配置されている。第3ティース2003と第4ティース2004との間の空間(スロット)には、W相第1導電管131が配置されている。第4ティース2004と第5ティース2005との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112が配置されている。第5ティース2005と第6ティース2006との間の空間(スロット)には、V相第1導電管121が配置されている。第6ティース2006と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132が配置されている。
【0193】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0194】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、6個の孔が形成されている。3個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの3個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0195】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,V相第2導電管122,W相第1導電管131の一端が挿入される。
【0196】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第2導電管132の一端が挿入される。
【0197】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、6個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,V相第2導電管122,W相第1導電管131,U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第2導電管132の他端が挿入される。
【0198】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相コネクター210が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0199】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相コネクター220が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0200】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相コネクター230が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0201】
そして、U相第2導電管112の一端側及びV相第2導電管122の一端側及びW相第2導電管132の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第2導電管112及びV相第2導電管122及びW相第2導電管132が導通されている。
【0202】
(熱媒体の流れ)
図34では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,V相第2導電管122,W相第1導電管131のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、U相第2導電管112,V相第1導電管121,W相第2導電管132のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0203】
次に、電気の流れについて説明する。
図35は、
図34に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
はじめに、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相コネクター210→U相第2導電管112→中性線コネクター240→V相第2導電管122→V相コネクター220→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0204】
図36は、
図34に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0205】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相コネクター220→V相第2導電管122→中性線コネクター240→W相第2導電管132→W相コネクター230→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0206】
図37は、
図34に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0207】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相コネクター230→W相第2導電管132→中性線コネクター240→U相第2導電管112→U相コネクター210→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0208】
以上説明した本実施形態のように構成することで、6N2Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0209】
(第8実施形態)
図38は、第8実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0210】
この第8実施形態の回転電機は、3つのティースの間の空間(スロット)に導電管が配置され、2極タイプのローターを使用する3N2Pタイプの回転電機である。
【0211】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図38に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003である。
【0212】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。
第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112及びV相第1導電管121が配置されている。なお、
図38では、第1ティース2001側にU相第2導電管112が配置されているとともに、第2ティース2002側にV相第1導電管121が配置されているが、逆に、第1ティース2001側にV相第1導電管121が配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第2導電管112が配置されていてもよい。ただし、効率の面から考えると、
図38のように、第1ティース2001側にU相第2導電管112が配置されているとともに、第2ティース2002側にV相第1導電管121が配置されていることが望ましい。以下も同様である。
第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122及びW相第1導電管131が配置されている。
第3ティース2003と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132及びU相第1導電管111が配置されている。
【0213】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0214】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、6個の孔が形成されている。3個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの3個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0215】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第1導電管121の一端が挿入される。
【0216】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、V相第2導電管122,W相第1導電管131,W相第2導電管132の一端が挿入される。
【0217】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、6個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第1導電管121,V相第2導電管122,W相第1導電管131,W相第2導電管132の他端が挿入される。
【0218】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相コネクター210が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0219】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相コネクター220が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0220】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相コネクター230が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0221】
そして、U相第2導電管112の一端側及びV相第2導電管122の一端側及びW相第2導電管132の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第2導電管112及びV相第2導電管122及びW相第2導電管132が導通されている。
【0222】
(熱媒体の流れ)
図38では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,U相第2導電管112,V相第1導電管121のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、V相第2導電管122,W相第1導電管131,W相第2導電管132のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0223】
次に、電気の流れについて説明する。
図39は、
図38に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
はじめに、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相コネクター210→U相第2導電管112→中性線コネクター240→V相第2導電管122→V相コネクター220→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0224】
図40は、
図38に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0225】
次に、V相線12からW相線13に電気が流れる場合で説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相コネクター220→V相第2導電管122→中性線コネクター240→W相第2導電管132→W相コネクター230→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0226】
図41は、
図38に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
【0227】
次に、W相線13からU相線11に電気が流れる場合で説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相コネクター230→W相第2導電管132→中性線コネクター240→U相第2導電管112→U相コネクター210→U相第1導電管111→
U相線11、と流れる。
【0228】
以上説明した本実施形態のように構成することで、3N2Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0229】
(第9実施形態)
図42は、第9実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0230】
この第9実施形態の回転電機は、12のティースの間の空間(スロット)に導電管が配置され、4極タイプのローターを使用する12N4Pタイプの回転電機である。また上記各実施形態は、電気がティースの回りを1周のみする1ターンタイプであったが、この第9実施形態は、電気がティースの回りを2周する2ターンタイプである。
【0231】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。図*41に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003,第4ティース2004,第5ティース2005,第6ティース2006,第7ティース2007,第8ティース2008,第9ティース2009,第10ティース2010,第11ティース2011,第12ティース2012である。
【0232】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第1導電管111及びU相第3導電管113が配置されている。なお、
図42では、第1ティース2001側にU相第1導電管111が配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第3導電管113が配置されているが、逆に、第1ティース2001側にU相第3導電管113が配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第1導電管111が配置されていてもよい。また、U相第1導電管111及びU相第3導電管113が前後に重なるように配置されてもよい。以下も同様である。第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第6導電管126及びV相第8導電管128が配置されている。第3ティース2003と第4ティース2004との間の空間(スロット)には、W相第5導電管135及びW相第7導電管137が配置されている。第4ティース2004と第5ティース2005との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112及びU相第4導電管114が配置されている。第5ティース2005と第6ティース2006との間の空間(スロット)には、V相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されている。第6ティース2006と第7ティース2007との間の空間(スロット)には、W相第6導電管136及びW相第8導電管138が配置されている。第7ティース2007と第8ティース2008との間の空間(スロット)には、U相第5導電管115及びU相第7導電管117が配置されている。第8ティース2008と第9ティース2009との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122及びV相第4導電管124が配置されている。第9ティース2009と第10ティース2010との間の空間(スロット)には、W相第1導電管131及びW相第3導電管133が配置されている。第10ティース2010と第11ティース2011との間の空間(スロット)には、U相第6導電管116及びU相第8導電管118が配置されている。第11ティース2011と第12ティース2012との間の空間(スロット)には、V相第5導電管125及びV相第7導電管127が配置されている。第12ティース2012と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132及びW相第4導電管134が配置されている。
【0233】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0234】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、24個の孔が形成されている。12個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの12個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0235】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第6導電管126,V相第8導電管128,W相第5導電管135,W相第7導電管137,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第6導電管136,W相第8導電管138の一端が挿入される。
【0236】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、U相第5導電管115,U相第7導電管117,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,U相第6導電管116,U相第8導電管118,V相第5導電管125,V相第7導電管127,W相第2導電管132,W相第4導電管134の一端が挿入される。
【0237】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、24個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第6導電管126,V相第8導電管128,W相第5導電管135,W相第7導電管137,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第6導電管136,W相第8導電管138,U相第5導電管115,U相第7導電管117,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,U相第6導電管116,U相第8導電管118,V相第5導電管125,V相第7導電管127,W相第2導電管132,W相第4導電管134の他端が挿入される。
【0238】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0239】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側第1コネクター2111が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0240】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0241】
U相第4導電管114の一端側及びU相第5導電管115の一端側には、U相一端側第2コネクター2112が接続され、U相第4導電管114及びU相第5導電管115が導通されている。
【0242】
U相第5導電管115の他端側及びU相第6導電管116の他端側には、U相他端側第3コネクター2123が接続され、U相第5導電管115及びU相第6導電管116が導通されている。
【0243】
U相第6導電管116の一端側及びU相第7導電管117の一端側には、U相一端側第3コネクター2113が接続され、U相第6導電管116及びU相第7導電管117が導通されている。
【0244】
U相第7導電管117の他端側及びU相第8導電管118の他端側には、U相他端側第4コネクター2124が接続され、U相第7導電管117及びU相第8導電管118が導通されている。
【0245】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0246】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側第1コネクター2211が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0247】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0248】
V相第4導電管124の一端側及びV相第5導電管125の一端側には、V相一端側第2コネクター2212が接続され、V相第4導電管124及びV相第5導電管125が導通されている。
【0249】
V相第5導電管125の他端側及びV相第6導電管126の他端側には、V相他端側第3コネクター2223が接続され、V相第5導電管125及びV相第6導電管126が導通されている。
【0250】
V相第6導電管126の一端側及びV相第7導電管127の一端側には、V相一端側第3コネクター2213が接続され、V相第6導電管126及びV相第7導電管127が導通されている。
【0251】
V相第7導電管127の他端側及びV相第8導電管128の他端側には、V相他端側第4コネクター2224が接続され、V相第7導電管127及びV相第8導電管128が導通されている。
【0252】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0253】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側第1コネクター2311が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0254】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0255】
W相第4導電管134の一端側及びW相第5導電管135の一端側には、W相一端側第2コネクター2312が接続され、W相第4導電管134及びW相第5導電管135が導通されている。
【0256】
W相第5導電管135の他端側及びW相第6導電管136の他端側には、W相他端側第3コネクター2323が接続され、W相第5導電管135及びW相第6導電管136が導通されている。
【0257】
W相第6導電管136の一端側及びW相第7導電管137の一端側には、W相一端側第3コネクター2313が接続され、W相第6導電管136及びW相第7導電管137が導通されている。
【0258】
W相第7導電管137の他端側及びW相第8導電管138の他端側には、W相他端側第4コネクター2324が接続され、W相第7導電管137及びW相第8導電管138が導通されている。
【0259】
そして、U相第8導電管118の一端側及びV相第8導電管128の一端側及びW相第8導電管138の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第8導電管118及びV相第8導電管128及びW相第8導電管138が導通されている。
【0260】
(熱媒体の流れ)
図42では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第6導電管126,V相第8導電管128,W相第5導電管135,W相第7導電管137,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第6導電管136,W相第8導電管138のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、U相第5導電管115,U相第7導電管117,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,U相第6導電管116,U相第8導電管118,V相第5導電管125,V相第7導電管127,W相第2導電管132,W相第4導電管134のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0261】
次に、電気の流れについて説明する。
図43は、
図42に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
はじめに、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
U相線11から入った電気は、
U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→U相一端側第1コネクター2111→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→U相一端側第2コネクター2112→U相第5導電管115→U相他端側第3コネクター2123→U相第6導電管116→U相一端側第3コネクター2113→U相第7導電管117→U相他端側第4コネクター2124→U相第8導電管118→中性線コネクター240→V相第8導電管128→V相他端側第4コネクター2224→V相第7導電管127→V相一端側第3コネクター2213→V相第6導電管126→V相他端側第3コネクター2223→V相第5導電管125→V相一端側第2コネクター2212→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側第1コネクター2211→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0262】
図44は、
図42に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、V相線からW相線への電気の流れについて説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→V相一端側第1コネクター2211→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→V相一端側第2コネクター2212→V相第5導電管125→V相他端側第3コネクター2223→V相第6導電管126→V相一端側第3コネクター2213→V相第7導電管127→V相他端側第4コネクター2224→V相第8導電管128→中性線コネクター240→W相第8導電管138→W相他端側第4コネクター2324→W相第7導電管137→W相一端側第3コネクター2313→W相第6導電管136→W相他端側第3コネクター2323→W相第5導電管135→W相一端側第2コネクター2312→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側第1コネクター2311→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0263】
図45は、
図42に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、W相線からU相線への電気の流れについて説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→W相一端側第1コネクター2311→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→W相一端側第2コネクター2312→W相第5導電管135→W相他端側第3コネクター2323→W相第6導電管136→W相一端側第3コネクター2313→W相第7導電管137→W相他端側第4コネクター2324→W相第8導電管138→中性線コネクター240→U相第8導電管118→U相他端側第4コネクター2124→U相第7導電管117→U相一端側第3コネクター2113→U相第6導電管116→U相他端側第3コネクター2123→U相第5導電管115→U相一端側第2コネクター2112→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側第1コネクター2111→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0264】
以上説明した本実施形態のように構成することで、2ターンタイプの12N4Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0265】
また、2ターンタイプとすることで、出力を高くすることが可能である。
【0266】
なお、本実施形態の説明においては、説明の煩雑を防ぐために2ターンタイプで説明したが、ティースの間の空間(スロット)に配置する導電管の数を増やすことで、3ターンタイプやそれ以上のターン数のタイプとすることも可能である。
【0267】
(第10実施形態)
図46は、第10実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0268】
この第10実施形態の回転電機は、6つのティースの間の空間(スロット)に導電管が配置され、2極タイプのローターを使用する6N2Pタイプの回転電機である。また第7実施形態は、電気がティースの回りを1周のみする1ターンタイプであったが、この第10実施形態は、電気がティースの回りを2周する2ターンタイプである。
【0269】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図46に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003,第4ティース2004,第5ティース2005,第6ティース2006である。
【0270】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第1導電管111及びU相第3導電管113が配置されている。なお、
図46では、第1ティース2001側にU相第1導電管111が配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第3導電管113が配置されているが、逆に、第1ティース2001側にU相第3導電管113配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第2導電管112が配置されていてもよい。また、U相第1導電管111及びU相第3導電管113が前後に重なるように配置されてもよい。以下も同様である。第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122及びV相第4導電管124が配置されている。第3ティース2003と第4ティース2004との間の空間(スロット)には、W相第1導電管131及びW相第3導電管133が配置されている。第4ティース2004と第5ティース2005との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112及びU相第4導電管114が配置されている。第5ティース2005と第6ティース2006との間の空間(スロット)には、V相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されている。第6ティース2006と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132及びW相第4導電管134が配置されている。
【0271】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0272】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、12個の孔が形成されている。6個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの6個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0273】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133の一端が挿入される。
【0274】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第2導電管132,W相第4導電管134の一端が挿入される。
【0275】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、12個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第2導電管132,W相第4導電管134の他端が挿入される。
【0276】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0277】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側コネクター211が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0278】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0279】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0280】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側コネクター221が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0281】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0282】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0283】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側コネクター231が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0284】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0285】
そして、U相第4導電管114の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第4導電管114及びV相第4導電管124及びW相第4導電管134が導通されている。
【0286】
(熱媒体の流れ)
図46では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。
第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,U相第3導電管113,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,W相第2導電管132,W相第4導電管134のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0287】
次に、電気の流れについて説明する。
図47は、
図46に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
はじめに、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→U相一端側コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側コネクター221→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0288】
図48は、
図46に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、V相線からW相線への電気の流れについて説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→V相一端側コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0289】
図49は、
図46に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、W相線からU相線への電気の流れについて説明する。
W相線13から入った電気は、W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→W相一端側コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側コネクター211→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0290】
以上説明した本実施形態のように構成することで、2ターンタイプの6N2Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0291】
また、2ターンタイプとすることで、出力を高くすることが可能である。
【0292】
なお、本実施形態の説明においては、説明の煩雑を防ぐために2ターンタイプで説明したが、ティースの間の空間(スロット)に配置する導電管の数を増やすことで、3ターンタイプやそれ以上のターン数のタイプとすることも可能である。
【0293】
(第11実施形態)
図50は、第11実施形態の回転電機をモデル化した展開図である。
【0294】
この第11実施形態の回転電機は、3つのティースの間の空間(スロット)に導電管が配置され、2極タイプのローターを使用する3N2Pタイプの回転電機である。また第8実施形態は、電気がティースの回りを1周のみする1ターンタイプであったが、この第11実施形態は、電気がティースの回りを2周する2ターンタイプである。
【0295】
ステーターコア20のベース部の内周壁から複数のティースが凸設されている。
図50に示されているように、左から、第1ティース2001,第2ティース2002,第3ティース2003である。
【0296】
各ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置されている。
第1ティース2001と第2ティース2002との間の空間(スロット)には、U相第2導電管112及びU相第4導電管114及びV相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されている。なお、
図50では、第1ティース2001側にU相第2導電管112及びU相第4導電管114が配置されているとともに、第2ティース2002側にV相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されているが、逆に、第1ティース2001側にV相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されているとともに、第2ティース2002側にU相第2導電管112及びU相第4導電管114が配置されていてもよい。ただし、効率の面から考えると、
図50のように、第1ティース2001側にU相第2導電管112及びU相第4導電管114が配置されているとともに、第2ティース2002側にV相第1導電管121及びV相第3導電管123が配置されていることが望ましい。以下も同様である。
第2ティース2002と第3ティース2003との間の空間(スロット)には、V相第2導電管122及びV相第4導電管124及びW相第1導電管131及びW相第3導電管133が配置されている。
第3ティース2003と第1ティース2001との間の空間(スロット)には、W相第2導電管132及びW相第4導電管134及びU相第1導電管111及びU相第3導電管113が配置されている。
【0297】
ステーターコア20の上方(一端側)には、一方の熱媒体通流部材310が配置される。一方の熱媒体通流部材310の内部は、一対の仕切り部3100によって、2つに区画されている。一方の区画(第1熱媒体通流区画3101)には熱媒体を供給又は排出するための第1熱媒体通流管331が接続される。他方の区画(第2熱媒体通流区画3102)には熱媒体を排出又は供給するための第2熱媒体通流管332が接続される。
【0298】
一方の熱媒体通流部材310の底面には、12個の孔が形成されている。6個の孔は、第1熱媒体通流区画3101に形成される。残りの6個の孔は、第2熱媒体通流区画3102に形成される。
【0299】
第1熱媒体通流区画3101に形成された孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123の一端が挿入される。
【0300】
第2熱媒体通流区画3102に形成された孔には、V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,W相第2導電管132,W相第2導電管134の一端が挿入される。
【0301】
ステーターコア20の下方(他端側)には、他方の熱媒体通流部材320が配置される。他方の熱媒体通流部材320の底面には、6個の孔が形成されている。これらの孔には、U相第1導電管111,U相第3導電管113,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123,V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,W相第2導電管132,W相第2導電管134の他端が挿入される。
【0302】
U相第1導電管111の一端側には、U相線11が接続される。U相線11は中実導線である。U相第1導電管111の他端側及びU相第2導電管112の他端側には、U相他端側第1コネクター2121が接続され、U相第1導電管111及びU相第2導電管112が導通されている。
【0303】
U相第2導電管112の一端側及びU相第3導電管113の一端側には、U相一端側コネクター211が接続され、U相第2導電管112及びU相第3導電管113が導通されている。
【0304】
U相第3導電管113の他端側及びU相第4導電管114の他端側には、U相他端側第2コネクター2122が接続され、U相第3導電管113及びU相第4導電管114が導通されている。
【0305】
V相第1導電管121の一端側には、V相線12が接続される。V相線12は中実導線である。V相第1導電管121の他端側及びV相第2導電管122の他端側には、V相他端側第1コネクター2221が接続され、V相第1導電管121及びV相第2導電管122が導通されている。
【0306】
V相第2導電管122の一端側及びV相第3導電管123の一端側には、V相一端側コネクター221が接続され、V相第2導電管122及びV相第3導電管123が導通されている。
【0307】
V相第3導電管123の他端側及びV相第4導電管124の他端側には、V相他端側第2コネクター2222が接続され、V相第3導電管123及びV相第4導電管124が導通されている。
【0308】
W相第1導電管131の一端側には、W相線13が接続される。W相線13は中実導線である。W相第1導電管131の他端側及びW相第2導電管132の他端側には、W相他端側第1コネクター2321が接続され、W相第1導電管131及びW相第2導電管132が導通されている。
【0309】
W相第2導電管132の一端側及びW相第3導電管133の一端側には、W相一端側コネクター231が接続され、W相第2導電管132及びW相第3導電管133が導通されている。
【0310】
W相第3導電管133の他端側及びW相第4導電管134の他端側には、W相他端側第2コネクター2322が接続され、W相第3導電管133及びW相第4導電管134が導通されている。
【0311】
そして、U相第4導電管114の一端側及びV相第4導電管124の一端側及びW相第4導電管134の一端側には、中性線コネクター240が接続され、U相第4導電管114及びV相第4導電管124及びW相第4導電管134が導通されている。
【0312】
(熱媒体の流れ)
図50では、矢印は熱媒体の流れる方向を示す。
第1熱媒体通流管331から供給された熱媒体は、一方の熱媒体通流部材310の第1熱媒体通流区画3101から、U相第1導電管111,U相第3導電管113,U相第2導電管112,U相第4導電管114,V相第1導電管121,V相第3導電管123のいずれかを流れて、他方の熱媒体通流部材320に到達する。そして、V相第2導電管122,V相第4導電管124,W相第1導電管131,W相第3導電管133,W相第2導電管132,W相第4導電管134のいずれかを流れて、一方の熱媒体通流部材310の第2熱媒体通流区画3102に到達し、第2熱媒体通流管332から排出される。なお、本実施形態では、熱媒体は、第1熱媒体通流管331から供給されて第2熱媒体通流管332から排出されるというパターンで説明されているが、第2熱媒体通流管332から供給されて第1熱媒体通流管331から排出されるというパターンであってもよい。
【0313】
次に、電気の流れについて説明する。
図51は、
図50に示されたモデル展開図においてU相線からV相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
はじめに、U相線からV相線への電気の流れについて説明する。
U相線11から入った電気は、U相線11→U相第1導電管111→U相他端側第1コネクター2121→U相第2導電管112→U相一端側コネクター211→U相第3導電管113→U相他端側第2コネクター2122→U相第4導電管114→中性線コネクター240→V相第4導電管124→V相他端側第2コネクター2222→V相第3導電管123→V相一端側コネクター221→V相第2導電管122→V相他端側第1コネクター2221→V相第1導電管121→V相線12、と流れる。
【0314】
図52は、
図50に示されたモデル展開図においてV相線からW相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、V相線からW相線への電気の流れについて説明する。
V相線12から入った電気は、V相線12→V相第1導電管121→V相他端側第1コネクター2221→V相第2導電管122→V相一端側コネクター221→V相第3導電管123→V相他端側第2コネクター2222→V相第4導電管124→中性線コネクター240→W相第4導電管134→W相他端側第2コネクター2322→W相第3導電管133→W相一端側コネクター231→W相第2導電管132→W相他端側第1コネクター2321→W相第1導電管131→W相線13、と流れる。
【0315】
図53は、
図50に示されたモデル展開図においてW相線からU相線への電気の流れを説明する図である。なお矢印は電気の流れる方向を示す。
次に、W相線からU相線への電気の流れについて説明する。
W相線13から入った電気は、
W相線13→W相第1導電管131→W相他端側第1コネクター2321→W相第2導電管132→W相一端側コネクター231→W相第3導電管133→W相他端側第2コネクター2322→W相第4導電管134→中性線コネクター240→U相第4導電管114→U相他端側第2コネクター2122→U相第3導電管113→U相一端側コネクター211→U相第2導電管112→U相他端側第1コネクター2121→U相第1導電管111→U相線11、と流れる。
【0316】
以上説明した本実施形態のように構成することで、2ターンタイプの3N2Pタイプの回転電機においても、各導電管の内部を熱媒体が流れるようにすることができ、冷却性能に優れる。
【0317】
また、2ターンタイプとすることで、出力を高くすることが可能である。
【0318】
なお、本実施形態の説明においては、説明の煩雑を防ぐために2ターンタイプで説明したが、ティースの間の空間(スロット)に配置する導電管の数を増やすことで、3ターンタイプやそれ以上のターン数のタイプとすることも可能である。
【0319】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0320】
たとえば、上記各実施形態では、ステーターコアは、円筒状であって、ベース部の内周壁から複数のティースが凸設され、ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置される構造であった。
しかしながら、ステーターコアは、円筒状ではなく、平板状であってもよい。そして、ベース部となる底面から複数のティースが凸設され、ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置される構造であってもよい。このようにすることで、本発明をリニアモーターに適用することができる。
【0321】
また、上記各実施形態では、ステーターコアのベース部から複数のティースが凸設され、ティースの間の空間(スロット)に導電管が配置される構造であった。
しかしながら、特開2002-101591号公報にもあるように、ティース及びスロットを有しないステーターコアの内周面に、空心状のコイルが配設されたスロットレスタイプの回転電機(電気エネルギー機械エネルギー変換機)が知られている。
【0322】
このような回転電機のステーターの一例を挙げると
図54のようになる。
図54はスロットレスタイプの回転電機のステーターを示す斜視図であり、ステーターコアの一部を切り欠いて示している。
【0323】
スロットレスタイプの回転電機のステーター2は、絶縁シート201を介してステーターコア21の内側に配設されたコイル23が、さらに内側の保護層202でも保持されて、固定された構成の一例である。なお、
図54では、図面の煩雑を避けるために、コイル23は、1回しか巻かれていないが、実際は必要に応じて複数回巻かれている。また、絶縁シートや保護層は適宜別の手段で代替することや使用しない構造も可能である。スロットレスタイプの回転電機は、コギングトルクや磁石損・鉄損・漂游損などが低減可能である。
【0324】
本発明の電気エネルギー機械エネルギー変換機(回転電機/リニアモーター)としては、このようなスロットレス・コアレスタイプであってもよい。
【0325】
さらに、上記各実施形態では、熱媒体通流部材は、本体部及び蓋部の二体構造であったが、本体部をモーターハウジングと兼用してもよい。たとえば、第3実施形態では、熱媒体通流部材310は、カバー(本体部)311と底板(蓋部)312との二体構造であった。しかしながら、
図55に示されるように、カバー(本体部)311をモーターハウジングと兼用して、
図56に示されるように、ボルト締めする構造としてもよい。
【0326】
さらに、上記各実施形態では、導電管100として扁平形状のものを例示して説明したが、
図57に示されるように、円筒状であってもよい。
【0327】
さらに、回転電機の種類についても問わない。例えば、アキシャルフラックス型回転電機や、SR回転電機、誘導回転電機、同期回転電機などにも応用可能である。
たとえば、熱媒体を液体窒素や液体ヘリウムにすることで、超電導回転電機とすることができる。
【0328】
また、使用する熱媒体としては、絶縁性熱媒体および空気などの気体はもちろんのこと、それ以外に、不凍液、液化フロン・ハロン類、液化炭化水素類、シリコーン油類、液化アンモニア、液化窒素、液化水素、液化希ガス類、液化炭酸ガスなどであってもよい。水などの熱媒体は、伝導度が非常に低い純水を用い適宜腐食防止などの添加剤などを混合しても良い。
【0329】
さらに、導電管内部を絶縁被膜でコーティングすることで、導電性のある熱媒体、例えば水系の液体を使用することも可能となる。
【0330】
熱媒体を液体窒素や液体ヘリウムなどの極低温熱媒体にし、超電導素材を導電管とすることで、超電導回転電機とすることができる。
【0331】
さらに、熱媒体経路上に、イオン交換樹脂フィルターを設置してもよい。このようにすることで、熱媒体中のイオンを除去して熱媒体の電気伝導度を低下させ絶縁性を高めておくことができ、万一伝導性のある熱媒体が漏洩した際にも漏電などを最小限に抑えることが可能となる。
【0332】
熱媒体を供給する方法として、冷却用の熱媒体を循環させる際のポンプなどで動力を使用する方法以外にも、ヒートパイプのように、ポンプなどを使用せず重力などを利用した自然循環式としてもよい。
【0333】
モーターの巻き線方式では、集中巻・分布巻・単層巻・2層巻・全節巻・短節巻・重ね巻・同心巻・波巻など各種あるが、それらは設計時に各方法を組み合わせて適宜選択する。
【0334】
ステータースロットティース部が閉じているタイプ(コイル端部熱媒体流路接続部品なし)でも製造可能である。
【0335】
また、コネクターは、
図3では中実タイプのものが一例として挙げられていたが、熱媒体が先端から内部を通って他端に流れるように流路が形成された中空タイプであってもよい。
【0336】
さらに、適宜、ステータコア外部からの冷却も併せて行うことも可能である。
【0337】
なお上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
たとえば、第2実施形態に用いられた一方の熱媒体通流部材310及び他方の熱媒体通流部材320を第5実施形態に適用してもよい。この場合、
図58に示されるようになる。
【0338】
また、第4実施形態に用いられた熱媒体通流部材を第3実施形態に適用した場合は、
図59に示されるようになる。
【0339】
このように、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
【符号の説明】
【0340】
1 電気エネルギー機械エネルギー変換機(回転電機/リニアモーター)
11 U相線
111,112,・・・ U相導電管
210,211,2121,2122 U相コネクター
12 V相線
121,122,・・・ V相導電管
220,221,2221,2222 V相コネクター
13 W相線
131,132,・・・ W相導電管
230,231,2321,2322 W相コネクター
20 ステーターコア
310,320 熱媒体通流部材
【要約】
【課題】冷却性能が高く、高出力であって、小型・軽量で、生産性にも優れる電気エネルギー機械エネルギー変換機を提供する。
【解決手段】ベース部から複数のティースが凸設されたステーターコア20と、ティースの間の空間に配置されるU相導電管111,112,・・・及びV相導電管121,122,・・・及びW相導電管131,132,・・・と、ステーターコア20の一方側に配置され、U相導電管111,112,・・・及びV相導電管121,122,・・・及びW相導電管131,132,・・・の一端が挿入される一方の熱媒体通流部材310と、ステーターコア20の他方側に配置され、U相導電管111,112,・・・及びV相導電管121,122,・・・及びW相導電管131,132,・・・の他端が挿入される他方の熱媒体通流部材320とを有する。
【選択図】
図7