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特許7386078人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/18 20060101AFI20231116BHJP
【FI】
H02K1/18 E
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019238272
(22)【出願日】2019-12-27
(65)【公開番号】P2021106486
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】藤原 岳志
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-177841(JP,A)
【文献】特開2019-206315(JP,A)
【文献】国際公開第2017/141361(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/121590(WO,A1)
【文献】特開2003-061278(JP,A)
【文献】特開2008-131827(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0232143(US,A1)
【文献】特開2019-161871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/18
H02K 5/04
B62M 6/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人力駆動車用のドライブユニットであって、
ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、
前記樹脂部材は、
前記ロータの軸方向と平行な方向から見た場合、前記ステータの径方向において、少なくとも一部が前記ステータの外周面よりも前記ステータの径方向の内側に設けられ、前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部を含み、
前記第1規制部は、前記ハウジングの内周部の凹部と、前記ステータの外周部の凹部との間に設けられ、前記出力軸の軸方向に延び、かつ、前記出力軸の軸方向の一方から他方に向かうにつれて、前記出力軸の軸心まわりの幅が細くなる形状を有する、ドライブユニット。
【請求項2】
前記第1規制部は、前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、および、前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のドライブユニット。
【請求項3】
人力駆動車用のドライブユニットであって、
ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、
前記樹脂部材は、前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、および、前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つを含み、前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部を含み、
前記第1規制部の少なくとも一部は、前記ハウジングの内周部の凹部と、前記ステータの外周部の凹部との間に設けられ、前記出力軸の軸方向に延び、かつ、前記出力軸の軸方向の一方から他方に向かうにつれて、前記出力軸の軸心まわりの幅が細くなる形状を有する、ドライブユニット。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1凸部は、前記複数の第1凸部を含み、
前記少なくとも1つの第1凹部は、前記複数の第1凹部を含み、
前記複数の第1凸部、および、前記複数の第1凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される、請求項2または3に記載のドライブユニット。
【請求項5】
前記ハウジングは、
前記ステータの少なくとも一部を収容する第1部分と、
単一部材として前記第1部分と一体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸を支持する第2部分と、を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項6】
前記ハウジングは、
前記ステータを収容する第1部分と、
前記第1部分と別体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸を支持する第2部分と、を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項7】
人力駆動車用のドライブユニットであって、
ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、
前記ハウジングは、
前記ステータの少なくとも一部を収容する第1部分と、
人力駆動力が入力される入力軸を支持し、単一部材として前記第1部分と一体に形成される第2部分と、を含み、
前記樹脂部材は、
前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部、および、
前記出力軸の軸心に平行な方向において、前記ステータと前記ハウジングとの相対移動を規制する第2規制部、の少なくとも1つを含み、
前記第2規制部の少なくとも一部は、前記ハウジングの内周部の凹部と、前記ステータの外周部の凹部との間に設けられ、前記出力軸の軸方向に延び、かつ、前記出力軸の軸方向の一方から他方に向かうにつれて、前記出力軸の軸心まわりの幅が細くなる形状を有する、ドライブユニット。
【請求項8】
前記第1規制部は、
前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、
前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部、
前記出力軸の径方向に突出する少なくとも1つの第2凸部、および、
前記出力軸の径方向に凹む少なくとも1つの第2凹部、の少なくとも1つを含む、請求項7に記載のドライブユニット。
【請求項9】
前記第2規制部は、
前記少なくとも1つの第2凸部、および、前記少なくとも1つの第2凹部、の少なくとも1つを含む、請求項8に記載のドライブユニット。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1凸部は、前記複数の第1凸部を含み、
前記少なくとも1つの第1凹部は、前記複数の第1凹部を含み、
前記少なくとも1つの第2凸部は、前記複数の第2凸部を含み、
前記少なくとも1つの第2凹部は、前記複数の第2凹部を含み、
前記複数の第1凸部、前記複数の第1凹部、前記複数の第2凸部、および、前記複数の第2凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される、請求項7から9のいずれか1項に記載のドライブユニット。
【請求項11】
前記第2規制部は、
前記出力軸の径方向に突出する少なくとも1つの第3凸部、および、
前記出力軸の径方向に凹む少なくとも1つの第3凹部、の少なくとも1つを含む、請求項7から10のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第3凸部は、複数の第3凸部を含み、
前記少なくとも1つの第3凹部は、複数の第3凹部を含み、
前記複数の第3凸部、および、前記複数の第3凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される、請求項11に記載のドライブユニット。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第3凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第3凹部のうちの少なくとも1つは、前記出力軸の周方向において前記樹脂部材の全周わたって連続するように設けられる、請求項11に記載のドライブユニット。
【請求項14】
前記少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第2凹部のうちの少なくとも1つは、前記出力軸の周方向において前記樹脂部材の全周にわたって連続するように設けられる、請求項8から13のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項15】
前記少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第2凹部の少なくとも1つは、前記出力軸の前記軸方向の長さが、前記ステータの長さの1/3以上である、請求項8から14のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項16】
前記出力軸の前記軸方向において、前記ステータの一方側に配置され、前記出力軸に設けられる歯車を含み、
前記少なくとも1つの第1凸部、および、前記少なくとも1つの第1凹部は、前記出力軸の前記軸方向において、前記ステータの他方側に配置される、請求項2から4、および、7から15のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項17】
前記モータと電気的に接続されるバスバーを支持するバスバーホルダをさらに備え、
前記樹脂部材は、前記バスバーホルダをモールドする、請求項1から16のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項18】
前記ハウジングは、金属材料を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載のドライブユニット。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載の人力駆動車用のドライブユニットの製造方法であって、
前記ハウジングに前記ステータが配置される第1工程と、
前記ハウジング、前記ステータ、および、前記樹脂部材をインサート成形する第2工程と、を含む、ドライブユニットの製造方法。
【請求項20】
前記第1工程の後かつ前記第2工程の前に行われ、前記ステータの前記ハウジングに対する前記ステータの周方向の位置決めを行う位置決め部材を取り付ける第3工程をさらに含む、請求項19に記載のドライブユニットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されている人力駆動車用のドライブユニットは、ステータを含むモータと、モータを支持するハウジングとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-24700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の1つは、ステータがハウジングに好適に支持される人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従うドライブユニットは、人力駆動車用のドライブユニットであって、ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、前記モータを収容するハウジングと、前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、前記樹脂部材は、前記ロータの軸方向と平行な方向から見た場合、前記ステータの径方向において、少なくとも一部が前記ステータの外周面よりも前記ステータの径方向の内側に設けられ、前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部を含む。
第1側面のドライブユニットによれば、第1規制部によって出力軸の軸心回りにおけるステータとハウジングとの相対回転が規制されるため、ステータがハウジングに好適に支持される。第1側面のドライブユニットによれば、ロータの軸方向と平行な方向から見た場合、ステータの径方向において、第1規制部の少なくとも一部がステータの外周面よりもステータの径方向の内側に設けられるため、ステータの径方向のサイズの大型化を抑制できる。
【0006】
本開示の第1側面に従う第2側面のドライブユニットにおいて、前記第1規制部は、前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、および、前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つを含む。
第2側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第1凸、および、少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つによって出力軸の軸心回りにおけるステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0007】
本開示の第3側面に従うドライブユニットは、人力駆動車用のドライブユニットであって、ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、前記モータを収容するハウジングと、前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、前記樹脂部材は、前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、および、前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つを含み、前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部を含む。
第3側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第1凸、および、少なくとも1つの第1凹部の少なくとも1つを含む第1規制部によって出力軸の軸心回りにおけるステータとハウジングとの相対回転が規制されるため、ステータがハウジングに好適に支持される。
【0008】
本開示の第2または第3側面に従う第4側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第1凸部は、前記複数の第1凸部を含み、前記少なくとも1つの第1凹部は、前記複数の第1凹部を含み、前記複数の第1凸部、および、前記複数の第1凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される。
第4側面のドライブユニットによれば、出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される複数の第1凸部および複数の第1凹部の少なくとも1つによって出力軸の軸心回りにおけるステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0009】
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第5側面のドライブユニットは、前記ハウジングは、前記ステータの少なくとも一部を収容する第1部分と、単一部材として前記第1部分と一体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸を支持する第2部分と、を含む。
第5側面のドライブユニットによれば、第1部分と第2部分とが一体に形成されるハウジングを有するドライブユニットにおいて、ステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0010】
本開示の第1から第4側面のいずれか1つに従う第6側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングは、前記ステータを収容する第1部分と、前記第1部分と別体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸を支持する第2部分と、を含む。
第6側面のドライブユニットによれば、第1部分と第2部分とが別体に形成されるハウジングを有するドライブユニットにおいて、ステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0011】
本開示の第7側面に従うドライブユニットは、人力駆動車用のドライブユニットであって、ステータ、ロータ、および、前記ロータに結合される出力軸を含むモータと、前記モータを収容するハウジングと、前記ステータをモールドする樹脂部材と、を備え、前記ハウジングは、前記ステータの少なくとも一部を収容する第1部分と、人力駆動力が入力される入力軸を支持し、単一部材として前記第1部分と一体に形成される第2部分と、を含み、前記樹脂部材は、前記出力軸の軸心まわりにおける前記ステータと前記ハウジングとの相対回転を規制する第1規制部、および、前記出力軸の軸心に平行な方向において、前記ステータと前記ハウジングとの相対移動を規制する第2規制部、の少なくとも1つを含む。
第7側面のドライブユニットによれば、第1部分と第2部分とが一体に形成されるハウジングを有するドライブユニットにおいて、第1規制部および第2規制部の少なくとも1つによって、ステータとハウジングとの相対回転および出力軸の軸心に平行な方向におけるステータとハウジングとの相対移動の少なくとも1つを好適に規制できる。このため、ステータがハウジングに好適に支持される。
【0012】
本開示の第7側面に従う第8側面のドライブユニットにおいて、前記第1規制部は、前記出力軸の軸方向に突出する少なくとも1つの第1凸部、前記出力軸の軸方向に凹む少なくとも1つの第1凹部、前記出力軸の径方向に突出する少なくとも1つの第2凸部、および、前記出力軸の径方向に凹む少なくとも1つの第2凹部、の少なくとも1つを含む。
第8側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第1凸、少なくとも1つの第1凹部、少なくとも1つの第2凸、および、少なくとも1つの第2凹部の少なくとも1つを含む第1規制部によって出力軸の軸心回りにおけるステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0013】
本開示の第8側面に従う第9側面のドライブユニットにおいて、前記第2規制部は、前記少なくとも1つの第2凸部、および、前記少なくとも1つの第2凹部、の少なくとも1つを含む。
第9側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第2凸、および、少なくとも1つの第2凹部の少なくとも1つを含む第2規制部によって、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0014】
本開示の第7から第9側面のいずれか1つに従う第10側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第1凸部は、前記複数の第1凸部を含み、前記少なくとも1つの第1凹部は、前記複数の第1凹部を含み、前記少なくとも1つの第2凸部は、前記複数の第2凸部を含み、前記少なくとも1つの第2凹部は、前記複数の第2凹部を含み、前記複数の第1凸部、前記複数の第1凹部、前記複数の第2凸部、および、前記複数の第2凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される。
第10側面のドライブユニットによれば、出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される複数の第1凸部、複数の第1凹部、複数の第2凸部、および、複数の第2凹部の少なくとも1つによって、ステータとハウジングとの相対回転および出力軸の軸心に平行な方向におけるステータとハウジングとの相対移動の少なくとも1つを好適に規制できる。
【0015】
本開示の第7から第10側面のいずれか1つに従う第11側面のドライブユニットにおいて、前記第2規制部は、前記出力軸の径方向に突出する少なくとも1つの第3凸部、および、前記出力軸の径方向に凹む少なくとも1つの第3凹部、の少なくとも1つを含む。
第11側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第3凸部および少なくとも1つの第3凹部、の少なくとも1つによって、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0016】
本開示の第11側面に従う第12側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第3凸部は、複数の第3凸部を含み、前記少なくとも1つの第3凹部は、複数の第3凹部を含み、前記複数の第3凸部、および、前記複数の第3凹部は、それぞれ前記出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される。
第12側面のドライブユニットによれば、出力軸の軸心まわりに間隔をあけて配置される複数の第3凸部および複数の第3凹部によって、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0017】
本開示の第11側面に従う第13側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第3凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第3凹部のうちの少なくとも1つは、前記出力軸の周方向において前記樹脂部材の全周わたって連続するように設けられる。
第13側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第3凸部および少なくとも1つの第3凹部によって、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0018】
本開示の第8から第13側面のいずれか1つに従う第14側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第2凹部のうちの少なくとも1つは、前記出力軸の周方向において前記樹脂部材の全周にわたって連続するように設けられる。
第14側面のドライブユニットによれば、出力軸の周方向において樹脂部材の全周にわたって連続するように設けられる少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部のうちの少なくとも1つによって、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0019】
本開示の第8から第14側面のいずれか1つに従う第15側面のドライブユニットにおいて、前記少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、前記少なくとも1つの第2凹部の少なくとも1つは、前記出力軸の前記軸方向の長さが、前記ステータの長さの1/3以上である。
第15側面のドライブユニットによれば、少なくとも1つの第2凸部のうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部のうちの少なくとも1つの出力軸の軸方向の長さが、ステータの長さの1/3以上であるため、出力軸の軸心に平行な方向において、ステータとハウジングとの相対移動を好適に規制できる。
【0020】
本開示の第2から第4、および、第7から第15側面のいずれか1つに従う第16側面のドライブユニットにおいて、前記出力軸の前記軸方向において、前記ステータの一方側に配置され、前記出力軸に設けられる歯車を含み、前記少なくとも1つの第1凸部、および、前記少なくとも1つの第1凹部は、前記出力軸の前記軸方向において、前記ステータの他方側に配置される。
第16側面のドライブユニットによれば、ステータの他方側に配置される少なくとも1つの第1凸部、および、少なくとも1つの第1凹部によって、ステータとハウジングとの相対回転を好適に規制できる。
【0021】
本開示の第1から第16側面のいずれか1つに従う第17側面のドライブユニットにおいて、前記モータと電気的に接続されるバスバーを支持するバスバーホルダをさらに備え、前記樹脂部材は、前記バスバーホルダをモールドする。
第17側面のドライブユニットによれば、樹脂部材によってバスホルダーを支持できる。
【0022】
本開示の第1から第17側面のいずれか1つに従う第18側面のドライブユニットにおいて、前記ハウジングは、金属材料を含む。
第18側面のドライブユニットによれば、金属材料を含むハウジングを含むドライブユニットにおいて、ステータがハウジングに好適に支持される。
【0023】
本開示の第19側面に従うドライブユニットの製造方法は、第1から第18側面のいずれか1つに記載の人力駆動車用のドライブユニットの製造方法であって、前記ハウジングに前記ステータが配置される第1工程と、前記ハウジング、前記ステータ、および、前記樹脂部材をインサート成形する第2工程と、を含む。
第19側面のドライブユニットの製造方法によれば、第1工程および第2工程によって形成される樹脂部材によって、ステータがハウジングに好適に支持される。
【0024】
本開示の第19側面に従う第20側面のドライブユニットの製造方法において、前記第1工程の後かつ前記第2工程の前に行われ、前記ステータの前記ハウジングに対する前記ステータの周方向の位置決めを行う位置決め部材を取り付ける第3工程をさらに含む。
第20側面のドライブユニットの製造方法によれば、第3工程によってステータのハウジングに対するステータの周方向の位置を好適な位置にできる。
【発明の効果】
【0025】
本開示の人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法は、ステータがハウジングに好適に支持される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態の人力駆動車用のドライブユニットを含む人力駆動車の側面図。
図2】実施形態の人力駆動車用のドライブユニットの斜視図。
図3図2の第1ハウジングおよびモータの斜視図。
図4図2の第1ハウジングの斜視図。
図5図3のステータ、樹脂部材、および、バスバーホルダをモータの出力軸の軸方向において、ステータ48の一方側から見た斜視図。
図6図3のステータ、樹脂部材、および、バスバーホルダをモータの出力軸の軸方向において、ステータ48の他方側から見た斜視図。
図7】モータの出力軸に垂直な平面における第1ハウジングの一部とステータとの断面を示し、図3のD7-D7線に沿う断面図。
図8図7のD8-D8線に沿う断面図。
図9】実施形態のドライブユニットの製造方法を示すフローチャート。
図10】変形例のステータ、樹脂部材、および、バスバーホルダをモータの出力軸の軸方向において、ステータ48の一方側から見た斜視図。
図11】変形例の人力駆動車用のドライブユニットの斜視図。
図12図11の人力駆動車用のハウジングの第1部分と、ステータ、樹脂部材、および、バスバーホルダと、を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<実施形態>
図1から図9を参照して、実施形態の人力駆動車用のドライブユニット40および人力駆動車用のドライブユニット40の製造方法について説明する。人力駆動車10は、少なくとも1つの車輪を有し、少なくとも人力駆動力によって駆動できる乗り物である。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、ハンドバイク、リカンベントなど種々の種類の自転車を含む。人力駆動車10が有する車輪の数は限定されない。人力駆動車10は、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する乗り物も含む。人力駆動車10は、人力駆動力のみによって駆動できる乗り物に限定されない。人力駆動車10は、人力駆動力だけではなく、電気モータの駆動力を推進に利用するイーバイク(E-bike)を含む。イーバイクは、電気モータによって推進が補助される電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、電動アシスト自転車として説明する。
【0028】
人力駆動車10は、人力駆動力が入力されるクランク12を備える。人力駆動車10は、車輪14と、車体16と、を、さらに備える。車輪14は、後輪14Aと、前輪14Bと、を含む。車体16は、フレーム18を含む。クランク12は、フレーム18に対して回転可能な入力軸12Aと、入力軸12Aの軸方向の端部にそれぞれ設けられる一対のクランクアーム12Bとを含む。各クランクアーム12Bには、一対のペダル20がそれぞれ連結される。後輪14Aは、クランク12が回転することによって駆動される。後輪14Aは、フレーム18に支持される。クランク12と後輪14Aとは、駆動機構22によって連結される。駆動機構22は、入力軸12Aに連結される第1回転体24を含む。第1回転体24は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構22は、第2回転体26と、連結部材28とをさらに含む。連結部材28は、第1回転体24の回転力を第2回転体26に伝達する。連結部材28は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
【0029】
第2回転体26は、後輪14Aに連結される。第2回転体26は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体26と後輪14Aとの間には、好ましくは、ワンウェイクラッチが設けられている。ワンウェイクラッチは、第2回転体26が前転した場合に、後輪14Aを前転させ、第2回転体26が後転した場合に、第2回転体26と後輪14Aとの相対回転を許容するように構成される。
【0030】
フレーム18には、フロントフォーク30を介して前輪14Bが取り付けられている。フロントフォーク30には、ハンドルバー34がステム32を介して連結されている。本実施形態では、後輪14Aが駆動機構22によってクランク12に連結されるが、後輪14Aおよび前輪14Bの少なくとも1つが、駆動機構22によってクランク12に連結されてもよい。
【0031】
ドライブユニット40は、モータ42と、ハウジング44と、樹脂部材46と、を備える。モータ42は、ステータ48、ロータ50、および、ロータ50に結合される出力軸52を含む。モータ42は、例えば、ブラシレスモータを含む。モータ42は、例えば、インナロータ型のモータを含む。好ましくは、ステータ48は、ステータコア48Aを含む。ステータコア48Aは、複数の分割コア48Bを含む。複数の分割コア48Bは、それぞれコイル49が巻き付けられる1つのティースを構成する。ステータ48は、複数の分割コア48Bが出力軸52のまわりに環状に配置されて形成される。ステータコア48Aは、複数の分割コア48Bによって形成されるのではなく、単一部材のコアによって形成されてもよく、複数の積層板を重ねることによって形成されてもよい。
【0032】
好ましくは、モータ42は、人力駆動車10に推進力を付与するように構成される。モータ42は、1または複数の電気モータを含む。モータ42は、ペダル20から後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路、および、前輪14Bの少なくとも1つに回転を伝達するように構成される。ペダル20から後輪14Aまでの人力駆動力の動力伝達経路には、後輪14Aも含まれる。本実施形態では、モータ42は、人力駆動車10のフレーム18に設けられ、第1回転体24に回転を伝達するように構成される。
【0033】
好ましくは、ハウジング44は、金属材料を含む。金属材料は、例えば、マグネシウム合金、および、アルミニウム合金の少なくとも1つを含む。
【0034】
好ましくは、ドライブユニット40は、入力軸12Aをさらに含む。好ましくは、ドライブユニット40は、入力軸12Aに接続される出力部54をさらに含む。出力部54には、第1回転体24が取り付けられる。好ましくは、ハウジング44は、第1ハウジング44Aおよび第2ハウジング44Bを備える。第1ハウジング44Aは、入力軸12Aの軸方向と平行な方向におけるハウジング44の一方の端部を含み、第2ハウジング44Bは、入力軸12Aの軸方向と平行な方向におけるハウジング44の他方の端部を含む。第1ハウジング44Aおよび第2ハウジング44Bは、例えば、ボルトによって互いに取り付けられる。
【0035】
ハウジング44には、第1孔44Cおよび第2孔44Dが形成される。第1孔44Cおよび第2孔44Dには、入力軸12Aが挿入される。入力軸12Aの軸方向は両端部それぞれ、ハウジングから突出する。第1孔44Cは、第1ハウジング44Aに形成され、第2孔44Dは、第2ハウジング44Bに形成される。出力部54の回転軸心と入力軸12Aの回転軸心とは実質的に一致する。出力部54は、入力軸12Aの径方向外方に設けられる。出力部54は、一方の端部が第1孔44Cから露出するようにハウジング44に設けられる。入力軸12Aは、出力部54の内周部を通過して、出力部54の一方の端部よりもハウジング44から遠い位置まで突出する。第2孔44Dにおいて、入力軸12Aは、第2孔44Dを定義するハウジング44の内周部と入力軸12Aの外周部との間に配置される第1軸受を介してハウジング44に回転可能に支持される。第1孔44Cにおいて、出力部54は、第1孔44Cを定義するハウジング44の内周部と出力部54の外周部との間に配置される第2軸受を介してハウジング44に回転可能に支持される。出力部54と入力軸12Aとが、相対回転可能に連結される場合、第1孔44Cにおいて、入力軸12Aは、入力軸12Aの外周部と出力部54との間に配置される第3軸受を介して出力部54に回転可能に支持される。出力部54と入力軸12Aとが、相対回転不能に連結される場合、第1孔44Cにおいて、入力軸12Aは、出力部54の内周部に直接、またはスリーブを介して間接的に支持される。第1孔44Cにおいて、入力軸12Aは、出力部54を介して、ハウジング44に対して回転可能に支持される。第1、第2および第3軸受は、例えば、玉軸受であってもよく、ころ軸受であってもよく、すべり軸受であってもよい。
【0036】
ハウジング44の外周部には、ドライブユニット40をフレーム18に取り付けるための取付部44Eが設けられる。取付部44Eは、例えば、貫通孔および雌ねじ部の一方を含む。フレーム18には貫通孔および雌ねじ部の他方が形成される。取付部44Eの貫通孔および雌ねじ部の一方と、フレーム18の貫通孔および雌ねじ部の他方と、ボルトとが結合することによって、ドライブユニット40がフレーム18に取り付けられる。取付部44Eおよびフレーム18のそれぞれに貫通孔が形成され、ボルトとナットとによって、取付部44Eおよびフレーム18とを連結してもよい。
【0037】
ハウジング44は、モータ42を収容する。好ましくは、ハウジング44は、第1部分56と、第2部分58と、を含む。第1部分56は、ステータ48の少なくとも一部を収容する。第2部分58は、単一部材として第1部分56と一体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸12Aを支持する。本実施形態では、第1部分56および第2部分58は、第1ハウジング44Aに設けられる。第1部分56は、第1ハウジング44Aの凹部44Fに設けられる。好ましくは、第1部分56は、ステータ48の全体を収容する。第1部分56のうちの凹部44Fの底部と対応する部分には、出力軸52の軸方向Xにおけるステータ48の第端部48が配置される。
【0038】
好ましくは、ドライブユニット40は、出力軸52の軸方向Xにおいて、ステータ48の一方X1側に配置され、出力軸52に設けられる歯車52Aを含む。好ましくは、ステータ48の一方X1は、第1ハウジング44Aから第2ハウジング44Bに向かう方向である。好ましくは、歯車52Aは、減速機を介して出力部54に接続される。減速機は、例えば、複数の歯車を含む。減速機は、出力軸52の回転を減速して出力部54に伝達する。好ましくは、モータ42から出力部54までのモータ42の動力伝達経路には、ワンウェイクラッチが設けられる。
【0039】
ドライブユニット40は、バスバーホルダ60をさらに備える。バスバーホルダ60は、モータ42と電気的に接続されるバスバー62を支持する。バスバーホルダ60は、省略されてもよい。バスバー62は、ハウジング44に設けられるインバータ回路と、ステータ48に設けられるコイル49とを電気的に接続する。バスバーホルダ60は、出力軸52の軸方向Xにおけるステータ48の第端部48に配置される。バスバーホルダ60は、絶縁性を有する。バスバーホルダ60は、例えば、樹脂材料を含む。好ましくは、バスバーホルダ60は、複数のバスバー62を樹脂材料によってモールドする。
【0040】
樹脂部材46は、ステータ48をモールドする。好ましくは、樹脂部材46は、バスバーホルダ60をモールドする。樹脂部材46は、バスバーホルダ60をモールドしなくてもよい。好ましくは、樹脂部材46はステータ48の全体をモールドする。好ましくは、樹脂部材46は、バスバーホルダ60のうちの出力軸52の軸方向Xにおける一方X1側の端部が露出するようにバスバーホルダ60をモールドする。
【0041】
好ましくは、樹脂部材46は、第1規制部64および第2規制部66の少なくとも1つを含む。第1規制部64および第2規制部66の少なくとも1つは、省略されてもよい。第1規制部64は、出力軸52の軸心C1まわりにおけるステータ48とハウジング44との相対回転を規制する。第2規制部66は、出力軸52の軸心C1に平行な方向において、ステータ48とハウジング44との相対移動を規制する。
【0042】
好ましくは、樹脂部材46は、第1規制部64を含む。好ましくは、第1規制部64は、ロータ50の軸方向Xと平行な方向から見た場合、ステータ48の径方向Yにおいて、少なくとも一部がステータ48の外周面48Dよりもステータ48の径方向Yの内側に設けられる。
【0043】
好ましくは、第1規制部64は、少なくとも1つの第1凸部68A、少なくとも1つの第1凹部68B、少なくとも1つの第2凸部70A、および、少なくとも1つの第2凹部70Bの少なくとも1つを含む。好ましくは、第2規制部66は、少なくとも1つの第2凸部70A、および、少なくとも1つの第2凹部70B、の少なくとも1つを含む。少なくとも1つの第1凸部68Aは、出力軸52の軸方向Xに突出する。少なくとも1つの第1凹部68Bは、出力軸52の軸方向Xに凹む。少なくとも1つの第2凸部70Aは、出力軸52の径方向に突出する。少なくとも1つの第2凹部70Bは、出力軸52の径方向に凹む。
【0044】
好ましくは、第1規制部64は、少なくとも1つの第1凸部68A、および、少なくとも1つの第1凹部68Bの少なくとも1つを含む。
【0045】
好ましくは、少なくとも1つの第1凸部68A、および、少なくとも1つの第1凹部68Bは、出力軸52の軸方向Xにおいて、ステータ48の他方X2側に配置される。好ましくは、少なくとも1つの第1凸部68A、および、少なくとも1つの第1凹部68Bは、出力軸52の軸方向Xにおいて、コイル49よりもステータ48の他方X2側に配置される。好ましくは、少なくとも1つの第1凸部68A、および、少なくとも1つの第1凹部68Bは、出力軸52の軸方向Xにおいて、樹脂部材46のうちのステータ48の他方X2側の第2端部48Yに設けられる。
【0046】
好ましくは、少なくとも1つの第1凸部68Aは、複数の第1凸部68Aを含む。好ましくは、少なくとも1つの第1凹部68Bは、複数の第1凹部68Bを含む。例えば、少なくとも1つの第1凸部68Aは、12個の第1凸部68Aを含む。例えば、少なくとも1つの第1凹部68Bは、12個の第1凹部68Bを含む。好ましくは、複数の第1凸部68A、および、複数の第1凹部68Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第1凸部68Aは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第1凹部68Bは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。複数の第1凹部68Bのそれぞれは、複数の第1凸部68Aのうちの隣り合う2つの第1凸部68Aの間に配置される。例えば、複数の第1凸部68Aは、ステータ48の径方向において、中心から外周部に向かうにつれて幅が広くなる形状を有する。数の第1凸部68Aは、ステータ48の径方向において、中心から外周部にまでにわたって同一の幅を有していてもよい。例えば、複数の第1凹部68Bは、ステータ48の径方向において、中心から外周部までにわたって同一の幅を有する。複数の第1凹部68Bは、ステータ48の径方向において、中心から外周部に向かうにつれて幅が広くなる形状を有していてもよい。
【0047】
好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aは、少なくとも1つの第4凸部72Aおよび少なくとも1つの第5凸部74Aを含む。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部70Bは、少なくとも1つの第4凹部72Bを含む。少なくとも1つの第4凸部72Aおよび少なくとも1つの第4凹部72Bは、第1規制部64および第2規制部66の両方の機能を有する。
【0048】
好ましくは、第2規制部66は、少なくとも1つの第3凸部76A、および、少なくとも1つの第3凹部76B、の少なくとも1つを含む。少なくとも1つの第3凸部76Aは、出力軸52の径方向に突出する。少なくとも1つの第3凹部76Bは、出力軸52の径方向に凹む。好ましくは、少なくとも1つの第3凸部76Aは、少なくとも1つの第6凸部78Aおよび少なくとも1つの第7凸部80Aを含む。好ましくは、少なくとも1つの第3凹部76Bは、少なくとも1つの第6凹部78Bを含む。少なくとも1つの第4凸部72Aと、少なくとも1つの第6凸部78Aは、単一部材として一体に形成される。少なくとも1つの第5凸部74Aと、少なくとも1つの第7凸部80Aは、単一部材として一体に形成される。少なくとも1つの第4凹部72Bと、少なくとも1つの第6凹部78Bは、単一部材として一体に形成される。
【0049】
好ましくは、少なくとも1つの第4凸部72A、および、少なくとも1つの第4凹部72Bは、樹脂部材46の外周部に設けられる。好ましくは、少なくとも1つの第4凸部72A、および、少なくとも1つの第4凹部72Bは、出力軸52の軸方向Xに平行な方向に延びる。好ましくは、少なくとも1つの第4凸部72A、および、少なくとも1つの第4凹部72Bは、出力軸52の軸方向Xにおいて、ステータ48の中央よりもステータ48の一方X1側寄りに配置される。好ましくは、少なくとも1つの第4凸部72Aのうちステータ48の一方X1側の端部と、少なくとも1つの第4凹部72Bのうちステータ48の一方X1側の端部とは、樹脂部材46のステータ48の一方X1側の第1端部48Xと実質的に一致する。
【0050】
好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部70Bの少なくとも1つは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの1/3以上である。少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部70Bの少なくとも1つは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの1/3未満であってもよい。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第4凸部72Aは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの1/3以上である。好ましくは、第4凸部72Aは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの半分以上である。好ましくは、第4凸部72Aは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さ以下である。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第4凸部72Aは、出力軸52の軸方向Xの一方X1から他方X2に向かうにつれて、出力軸52の軸回まわりの幅が細くなる形状を有する。
【0051】
好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aは、複数の第2凸部70Aを含む。少なくとも1つの第2凸部70Aは、1つの第2凸部70Aのみを含んでいてもよい。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部70Bは、複数の第2凹部70Bを含む。少なくとも1つの第2凹部70Bは、1つの第2凹部70Bのみを含んでいてもよい。好ましくは、複数の第2凸部70A、および、複数の第2凹部70Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。例えば、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第4凸部72Aは、12個の第4凸部72Aを含む。例えば、少なくとも1つの第2凹部70Bのうちの第4凹部72Bは、12個の第4凹部72Bを含む。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの複数の第4凸部72A、および、少なくとも1つの第2凹部70Bのうちの複数の第4凹部72Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第4凸部72Aは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第4凹部72Bは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。
【0052】
好ましくは、少なくとも1つの第3凸部76Aは、複数の第3凸部76Aを含む。少なくとも1つの第3凸部76Aは、1つの第3凸部76Aのみを含んでいてもよい。好ましくは、少なくとも1つの第3凹部76Bは、複数の第3凹部76Bを含む。少なくとも1つの第3凹部76Bは、1つの第3凹部76Bのみを含んでいてもよい。例えば、少なくとも1つの第3凸部76Aは、12個の第3凸部76Aを含む。例えば、少なくとも1つの第3凹部76Bは、12個の第3凹部76Bを含む。複数の第3凸部76A、および、複数の第3凹部76Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの複数の第6凸部78A、および、少なくとも1つの第3凹部76Bのうちの複数の第6凹部78Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第6凸部78Aは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第6凹部78Bは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。
【0053】
好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部70Bのうちの少なくとも1つは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる。少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2凹部70Bのうちの少なくとも1つは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続しなくてもよい。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第5凸部74Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる。少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第5凸部74Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続しなくてもよい。本実施形態では、少なくとも1つの第2凸部70Aのうちの第5凸部74Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられるが、第5凸部74Aに代えてまたは加えて、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる少なくとも1つの第2凹部を設けてもよい。図10は、第5凸部74Aに代えて、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる少なくとも1つの第2凹部70Bを示す。
【0054】
好ましくは、少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第3凹部76Bのうちの少なくとも1つは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周わたって連続するように設けられる。少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第3凹部76Bのうちの少なくとも1つは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周わたって連続しなくてもよい。好ましくは、少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの第7凸部80Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる。少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの第7凸部80Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続しなくてもよい。本実施形態では、少なくとも1つの第3凸部76Aのうちの第7凸部80Aは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられるが、第7凸部80Aに代えてまたは加えて、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる少なくとも1つの第3凹部を設けてもよい。図10は、第7凸部80Aに代えて、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる少なくとも1つの第3凹部76Bを示す。
【0055】
好ましくは、第7凸部80Aは、出力軸52の軸方向Xと平行な方向において、樹脂部材46の外周部の中間部分に設けられる。
【0056】
好ましくは、ハウジング44の第1部分56の内周部は、第1規制部64と対応する形状を有する。好ましくは、ハウジング44の第1部分56は、少なくとも1つの第1凹部56A、少なくとも1つの第1凸部56B、少なくとも1つの第2凹部56C、および、少なくとも1つの第2凸部56Dの少なくとも1つを含む。
【0057】
好ましくは、ハウジング44の第1部分56の内周部は、第2規制部66と対応する形状を有する。好ましくは、ハウジング44の第1部分56は、少なくとも1つの第2凹部56C、および、少なくとも1つの第2凸部56D、および、少なくとも1つの第3凹部56Eの少なくとも1つを含む。
【0058】
好ましくは、少なくとも1つの第1凹部56Aは、少なくとも1つの第1凸部68Aと対応する形状を有する。少なくとも1つの第1凹部56Aと、少なくとも1つの第1凸部68Aとは、相補的な形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第1凸部56Bは、少なくとも1つの第1凹部68Bと対応する形状を有する。少なくとも1つの第1凸部56Bと、少なくとも1つの第1凹部68Bとは、相補的な形状を有する。
【0059】
少なくとも1つの第1凹部56Aは、出力軸52の軸方向Xに凹む。少なくとも1つの第1凸部56Bは、出力軸52の軸方向Xに突出する。少なくとも1つの第2凹部56Cは、出力軸52の径方向に凹む。少なくとも1つの第2凸部56Dは、出力軸52の径方向に突出する。
【0060】
好ましくは、少なくとも1つの第1凹部56A、および、少なくとも1つの第1凸部56Bは、出力軸52の軸方向Xにおいて、第1部分56のうちのステータ48の他方X2側と対応する部分に配置される。
【0061】
好ましくは、少なくとも1つの第1凹部56Aは、複数の第1凹部56Aを含む。好ましくは、少なくとも1つの第1凸部56Bは、複数の第1凸部56Bを含む。好ましくは、複数の第1凹部56A、および、複数の第1凸部56Bは、それぞれ出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第1凹部56Aは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。好ましくは、複数の第1凸部56Bは、出力軸52の軸心C1まわりに間隔をあけて配置される。複数の第1凸部56Bのそれぞれは、複数の第1凹部56Aのうちの隣り合う2つの第1凹部56Aの間に配置される。例えば、複数の第1凹部56Aは、ステータ48の径方向において、中心から外周部に向かうにつれて幅が広くなる形状を有する。複数の第1凹部56Aは、ステータ48の径方向において、中心から外周部までにわたって同一の幅を有していてもよい。例えば、複数の第1凸部56Bは、ステータ48の径方向において、中心から外周部までにわたって同一の幅を有する。複数の第1凸部56Bは、ステータ48の径方向において、中心から外周部に向かうにつれて幅が広くなる形状を有していてもよい。
【0062】
好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cは、少なくとも1つの第4凸部72Aおよび少なくとも1つの第6凸部78Aと対応する形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cと、少なくとも1つの第4凸部72Aおよび少なくとも1つの第6凸部78Aとは、相補的な形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部56Dは、少なくとも1つの第4凹部72Bおよび少なくとも1つの第6凹部78Bと対応する形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第2凸部56Dと、少なくとも1つの第4凹部72Bおよび少なくとも1つの第6凹部78Bとは、相補的な形状を有する。
【0063】
好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56C、および、少なくとも1つの第2凸部56Dは、ハウジング44の凹部44Fの内周部に設けられる。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56C、および、少なくとも1つの第2凸部56Dは、出力軸52の軸方向Xに平行な方向に延びる。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56C、および、少なくとも1つの第2凸部56Dは、出力軸52の軸方向Xにおいて、ステータ48の一方X1側寄りに配置される。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cのうちステータ48の一方X1側の端部と、少なくとも1つの第2凸部56Dのうちステータ48の一方X1側の端部とは、ハウジング44の凹部44Fのステータ48の一方X1側の端部と実質的に一致する。
【0064】
好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cのうちの少なくとも1つは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの1/3以上である。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さの半分以上である。好ましくは、少なくとも1つの第2凹部56Cは、出力軸52の軸方向Xの長さが、ステータ48の長さ以下である。例えば、少なくとも1つの第2凹部56Cは、出力軸52の軸方向Xの一方X1から他方X2に向かうにつれて、幅が細くなる形状を有する。少なくとも1つの第2凹部56Cは、出力軸52の軸方向Xの一方X1から他方X2まで、同一の幅を有していてもよい。
【0065】
好ましくは、少なくとも1つの第3凹部56Eは、少なくとも1つの第3凹部76Bおよび少なくとも1つの第7凸部80Aと対応する形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第3凹部56Eと、少なくとも1つの第3凹部76Bおよび少なくとも1つの第7凸部80Aとは、相補的な形状を有する。好ましくは、少なくとも1つの第3凹部56Eは、出力軸52の周方向において樹脂部材46の全周にわたって連続するように設けられる。
【0066】
樹脂部材46は、ハウジング44の第1部分56にステータ48が配置された状態において、第1部分56に樹脂部材の材料が供給されることによって形成される。好ましくは、ドライブユニット40は、位置決め部材82をさらに含む。位置決め部材82は、例えば、ピンである。位置決め部材82は、第1部分56の内周部において、1つの第2凹部56Cと、ステータ48の外周部に設けられる凹部48Cとの間に配置される。好ましくは、凹部48Cは、出力軸52の軸方向Xと平行な方向に延びる。第2凹部56Cのうちの位置決め部材82が配置される部分には、樹脂部材46は設けられない。位置決め部材82の少なくとも一部は、樹脂部材46によってモールドされてもよい。
【0067】
図9を参照して、ドライブユニット40の製造方法について説明する。ドライブユニット40の製造方法は、第1工程と、第2工程と、を含む。好ましくは、ドライブユニット40の製造方法は、第1工程の後かつ第2工程の前に行われる第3工程をさらに含む。
【0068】
第1工程は、ハウジング44にステータ48が配置される工程を含む。好ましくは、ステータコア48Aにコイル49が配置された状態のステータ48がハウジング44の第1部分56に配置される。好ましくは、バスバーホルダ60が接続された状態のステータ48がハウジング44の第1部分56に配置される。好ましくは、バスバーホルダ60には、コイル49とバスバー62とが接続されている。
【0069】
第3工程は、ステータ48のハウジング44に対するステータ48の周方向の位置決めを行う位置決め部材82を取り付ける工程を含む。第3工程において、第凹部56と凹部48Cとが対向するようにステータ48のハウジング44に対する位置が調整され、第凹部56と凹部48Cとの間に形成される空間に位置決め部材82が挿入される。
【0070】
第2工程は、ハウジング44、ステータ48、および、樹脂部材46をインサート成形する工程を含む。第2工程では、樹脂部材46の材料がハウジング44の第1部分56の内部に供給され、ステータ48をモールドする樹脂部材46が成形される。第2工程では、ロータ50および出力軸52が設けられる部分に、樹脂部材46の材料の侵入を阻止する金型が配置された後、樹脂部材46の材料が金型と第1ハウジング44Aの第1部分56との間の領域に供給される。樹脂部材46の材料が固まった後、金型が取り除かれる。
【0071】
位置決め部材82は、省略されてもよい。位置決め部材82が、省略される場合、第2工程において、ハウジング44の第1部分56と、ステータ48とを、例えば治具によって位置決めし、第3工程を省略する。
【0072】
<変形例>
実施形態に関する説明は、本開示に従う人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に従う人力駆動車用のドライブユニットおよび人力駆動車用のドライブユニットの製造方法は、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0073】
図11および図12に示すように、ハウジング44は、ステータ48を収容する第1部分56と、第1部分56と別体に形成され、人力駆動力が入力される入力軸12Aを支持する第2部分58と、を含んでいてもよい。図11および図12に示すドライブユニット40において、第1部分56は、第2ハウジング44Bに設けられるが、第1部分56は、第1ハウジング44Aに設けられてもよい。第1部分56は、例えばボルトによって、第1ハウジング44Aまたは第2ハウジング44Bに固定される。
【0074】
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
【符号の説明】
【0075】
10…人力駆動車、12A…入力軸、40…ドライブユニット、42…モータ、48…ステータ、48D…外周面、50…ロータ、52…出力軸、52A…歯車、44…ハウジング、56…第1部分、56A…第1凹部、56B…第1凸部、56C…第2凹部、56D…第2凸部、56E…第3凹部、58…第2部分、46…樹脂部材、64…第1規制部、66…第2規制部、68A…第1凸部、68B…第1凹部、70A…第2凸部、70B…第2凹部、76A…第3凸部、76B…第3凹部、60…バスバーホルダ、62…バスバー、82…位置決め部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12