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特許7386303プログラム、情報処理装置、方法、及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20231116BHJP
   A63F 13/52 20140101ALI20231116BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20231116BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20231116BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/52
A63F13/69
A63F13/792
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022155456
(22)【出願日】2022-09-28
【審査請求日】2023-02-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】床枝 健文
(72)【発明者】
【氏名】松村 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】堀野 泰▲徳▼
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特許第7129378(JP,B2)
【文献】特開2022-57093(JP,A)
【文献】「スペシャル キャラ交換ガチャセット」期間限定で販売開始![2022/08/16(火) 15:40 追記],プリンセス コネクト Re:Dive[online],2022年08月16日,https://priconne-redive.jp/news/information/19139/,[2023年04月17日検索]
【文献】[白猫]ジュエルの入手方法と使い道,2020年10月27日,https://gamewith.jp/shironeko/article/show/25881
【文献】消費者庁、ガチャ確率の有利度誤認で『KOF98 UMOL』に措置命令,GameCast [online],2018年01月26日,http://www.gamecast-blog.com/archives/65911579.html,[2023年09月08日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
G06F 3/01, 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームのプログラムであって、
コンピュータに、
前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段と、
前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段と、
前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段と、
前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を、前記第1入力受付部に対応する位置に表示させる表示制御手段として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記購入ゲーム媒体は、前記第1アイテムと、前記第1アイテムとは異なる前記ゲーム内で使用可能な他のゲーム媒体とを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記ゲーム画面から前記購入ゲーム媒体を購入するための購入画面に直接に遷移させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含む選択画面を表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記選択画面は、前記購入ゲーム媒体を購入するための第4入力受付部を更に含む、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1入力受付部は、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含み、
前記表示制御手段は、前記ゲーム画面内に前記第2入力受付部及び前記第3入力受付部を含んで表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第1入力受付部の操作に基づいて、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持しているか否かを判定し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していない場合に前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に、前記ゲーム画面内に、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していることを示す所持表示を表示させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
次の構成[2]~[8]の少なくとも1つ以上を有する、
請求項1に記載のプログラム。
[2] 前記購入ゲーム媒体は、前記第1アイテムと、前記第1アイテムとは異なる前記ゲーム内で使用可能な他のゲーム媒体とを含む。
[3] 前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記ゲーム画面から前記購入ゲーム媒体を購入するための購入画面に直接に遷移させる。
[4] 前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含む選択画面を表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する。
[5]前記構成[4]において、
前記選択画面は、前記購入ゲーム媒体を購入するための第4入力受付部を更に含む。
[6] 前記第1入力受付部は、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含み、
前記表示制御手段は、前記ゲーム画面内に前記第2入力受付部及び前記第3入力受付部を含んで表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する。
[7] 前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第1入力受付部の操作に基づいて、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持しているか否かを判定し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していない場合に前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行する。
[8] 前記表示制御手段は、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に、前記ゲーム画面内に、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していることを示す所持表示を表示させる。
【請求項10】
ゲームを実行する情報処理装置であって、
前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段と、
前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段と、
前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段と、
前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を、前記第1入力受付部に対応する位置に表示させる表示制御手段と、
を備えた情報処理装置。
【請求項11】
ゲームの方法であって、
情報処理装置により、前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行ステップと、
情報処理装置により、前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行ステップと、
情報処理装置により、前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定ステップと、
情報処理装置により、前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を、前記第1入力受付部に対応する位置に表示させる表示制御ステップと、
を含む方法。
【請求項12】
ゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を、前記第1入力受付部に対応する位置に表示させる表示制御手段として機能する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム等に関するものであり、特に、ゲームに含まれる第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する、ゲームのプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゲームにおいては、第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行可能な第1ゲームが含まれる場合がある。すなわち、プレイヤは、第1アイテム、所定通貨の何れを用いても第1ゲームを実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6676207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなゲームにおいては、第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を販売する施策が広く行われている。この施策の情報は、ゲーム内で通知されたり、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などを通じて拡散されたりするが、プレイヤに認知されない場合があった。そのため、未購入の購入ゲーム媒体があることにプレイヤが気付かず、プレイヤのゲーム体験を向上させることが難しい場合があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、プレイヤのゲーム体験を向上させることのできるプログラム、情報処理装置、方法、及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様としてのプログラムは、ゲームのプログラムであって、
コンピュータに、
前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段と、
前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段と、
前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段と、
前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を表示させる表示制御手段として機能させること、を特徴とする。
【0007】
本発明の一態様としてのプログラムは、次の構成[2]~[8]の少なくとも1つ以上を有していても良い。
【0008】
[2] 前記購入ゲーム媒体は、前記第1アイテムと、前記第1アイテムとは異なる前記ゲーム内で使用可能な他のゲーム媒体とを含む。
[3] 前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記ゲーム画面から前記購入ゲーム媒体を購入するための購入画面に直接に遷移させる。
[4] 前記表示制御手段は、前記プレイヤの所定の操作に基づいて、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含む選択画面を表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する。
[5]前記構成[4]において、
前記選択画面は、前記購入ゲーム媒体を購入するための第4入力受付部を更に含む。
[6] 前記第1入力受付部は、前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行するための第2入力受付部と、前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行するための第3入力受付部と、を含み、
前記表示制御手段は、前記ゲーム画面内に前記第2入力受付部及び前記第3入力受付部を含んで表示させ、
前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第2入力受付部又は前記第3入力受付部の選択に基づいて、前記第1ゲームを実行する。
[7] 前記第1ゲーム実行手段は、前記プレイヤによる前記第1入力受付部の操作に基づいて、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持しているか否かを判定し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に前記第1アイテムと引き替えに前記第1ゲームを実行し、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していない場合に前記所定通貨と引き替えに前記第1ゲームを実行する。
[8] 前記表示制御手段は、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持している場合に、前記ゲーム画面内に、前記プレイヤが前記第1アイテムを所持していることを示す所持表示を表示させる。
【0009】
本発明の一態様としての情報処理装置は、ゲームを実行する情報処理装置であって、
前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段と、
前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段と、
前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段と、
前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を表示させる表示制御手段と、
を備えたこと、を特徴とする。
【0010】
本発明の一態様としての方法は、ゲームの方法であって、
前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行ステップと、
前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行ステップと、
前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定ステップと、
前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を表示させる表示制御ステップと、
を含むこと、を特徴とする。
【0011】
本発明の一態様としてのシステムは、ゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部への操作に基づいて、前記第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記所定通貨と引き替えに、前記第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと前記購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記購入ゲーム媒体の前記プレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、前記プレイヤが前記購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、前記第1入力受付部を含むゲーム画面内に前記購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示を表示させる表示制御手段として機能すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図の一例である。
図3】本発明の一実施形態に係るゲーム制御部の機能ブロック図の一例である。
図4】本発明の一実施形態に係る第1ゲーム画面の一例である。
図5】本発明の一実施形態に係る選択画面の一例である。
図6】本発明の一実施形態に係る第1アイテム選択画面の一例である。
図7】本発明の一実施形態に係る購入画面の一例であり、第1切替部が選択された場合の一例である。
図8】本発明の一実施形態に係る購入確認画面の一例である。
図9】本発明の一実施形態に係る購入結果画面の一例である。
図10】本発明の一実施形態に係る購入画面の一例であり、第2切替部が選択された場合の一例である。
図11】本発明の一実施形態に係る購入確認画面の他の一例である。
図12】本発明の一実施形態に係る購入結果画面の他の一例である。
図13】本発明の一実施形態に係る購入画面の一例であり、第3切替部が選択された場合の一例である。
図14】本発明の一実施形態に係る購入確認画面の他の一例である。
図15】本発明の一実施形態に係る購入結果画面の他の一例である。
図16】本発明の一実施形態に係る購入画面の一例であり、第3切替部が選択された場合の一例である。
図17】本発明の一実施形態に係る購入確認画面の他の一例である。
図18】本発明の一実施形態に係る購入結果画面の他の一例である。
図19】本発明の一実施形態に係る第1ゲーム画面の他の一例である。
図20】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の動作フローチャートの一例である。
図21】本発明の一実施形態の変形例に係る選択画面の一例である。
図22】本発明の一実施形態の変形例に係る第1ゲーム画面の一例である。
図23】本発明の一実施形態の変形例に係る第1ゲーム画面の他の一例である。
図24】本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、本発明の実施形態に係るゲームシステムについて説明する。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
【0015】
本ゲームシステムは、ネットワークを介して複数の情報処理装置が接続されるシステムによって実現することができるが、一台の情報処理装置によっても実現することができる。まず、一台の情報処理装置で実現する実施形態を説明し、次に、ネットワークに接続されたシステムについて説明する。
【0016】
[情報処理装置により実現される実施形態]
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、プロセッサ11、入力装置12、出力装置13、記憶装置14及び通信装置15を備える。各構成11~15はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成11~15との間には必要に応じてインターフェースが介在していても良い。本実施形態において、情報処理装置10は、スマートフォンである。但し、情報処理装置10は、上記の構成を備えるものであれば、タブレット型コンピュータ、タッチパッドなどの接触型入力装置を備えるコンピュータなどの端末とすることができる。
【0017】
プロセッサ11は、情報処理装置10全体の動作を制御するものであり、例えばCPU、MPU等の電子回路である。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラム、データを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。1つの例では、プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成される。
【0018】
入力装置12は、情報処理装置10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード又はマウスである。本実施形態の情報処理装置10はスマートフォンであるため、情報処理装置10はタッチパネルを備え、このタッチパネルは入力装置12としても出力装置13としても機能する。入力装置12と出力装置13は、別の位置に配置される別個の形態であっても良い。
【0019】
出力装置13は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などを情報処理装置10のユーザ、すなわちプレイヤに表示する。出力装置13としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、音を発するスピーカ、プリンタなどを用いることができる。
【0020】
記憶装置14は、メインメモリ、バッファメモリ及びストレージを含み、揮発性メモリであるRAM及び不揮発性メモリであるeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリを用いた記憶装置及び磁気記憶装置等の一般的なスマートフォン又はコンピュータが備える記憶装置である。記憶装置14は外部メモリを含むことができる。記憶装置14は、例えば、ゲームアプリケーションを記憶する。ゲームアプリケーションは、ゲームを実行するためのゲームプログラム及び当該ゲームプログラム実行時に参照する各種データ、各種テーブルを含む。ゲームプログラムは、情報処理装置10に対するユーザの操作に応じて起動され、情報処理装置10に予め実装されるオペレーティングシステム(OS)上で実行される。
【0021】
1つの例では、記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。補助記憶装置は、様々なプログラム及び各プログラムの実行に際してプログラムが使用するデータを格納する。補助記憶装置は、例えばSSD、ハードディスク装置であるが、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであっても良く、着脱可能なものであっても良い。補助記憶装置は、例えばオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア、アプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に伴って参照され得る各種データなどを格納する。
【0022】
通信装置15は、ネットワークを介してサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行う。例えば通信装置15は、移動体通信、無線LANなどの無線通信を行い、ネットワークへ接続する。1つの例では、情報処理装置10は、通信装置15によって、プログラムをサーバからダウンロードして、記憶装置14に格納する。但し、通信装置15は、イーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信を行っても良い。他のコンピュータとの間でデータの送受信を行わない場合、情報処理装置10は通信装置15を備えなくても良い。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10の機能ブロック図の一例である。情報処理装置10は、入力部21、出力部22、記憶部23、通信部24、及びゲーム制御部25を備える。本実施形態においては、プロセッサ11がプログラムを実行することによりこれらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されている又は通信装置15を介して受信したゲームプログラムである。このように、各種機能がプログラム読み込みにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していても良い。各種機能は、プログラムの実行により各手段として実現される。各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってこれらの機能を実現しても良い。
【0024】
入力部21は、入力装置12を用いて構成され、情報処理装置10に対するユーザからの入力を受け付ける。出力部22は、出力装置13を用いて構成され、情報処理装置10に対するユーザに提示するためにゲームに関する情報を提示する。記憶部23は、記憶装置14を用いて構成され、各種のゲームに関する情報及びプログラムを記憶する。通信部24は、通信装置15を用いて構成され、他の情報処理装置10などの外部装置との情報を送受信するインターフェースとして機能する。通信部24は、入力部21が受け付けたユーザからの入力情報を、ネットワークを介して他の情報処理装置10などの外部装置に送信しても良い。また、通信部24は、他の情報処理装置10などの外部装置からの情報を受信し、当該情報を各部に伝達しても良い。
【0025】
ゲーム制御部25は、本実施形態のゲームを実行するにあたっての基本制御を行う。ゲーム制御部25は、プロセッサ11を含み構成され、ゲームを実行し、ゲームに関する画面を出力装置13に表示させる。ゲーム制御部25によるゲームの実行には、当該実行に必要な情報を記憶装置14から取得すること、入力装置12、通信装置15及び/又はネットワークを介してプレイヤの操作情報を取得すること、当該必要な情報に基づいてゲームの情報処理をすること、当該情報処理に基づいて、出力装置13に表示させる画面の表示に必要な情報を生成及び/又は取得することを含むことができる。
【0026】
次に、本実施形態のゲーム及びゲーム制御部25について、詳細に説明する。本実施形態のゲームは、複数のゲームを含む。
【0027】
まず、本実施形態のゲームは、プレイヤが選択したゲーム媒体を用いてプレイするゲームを含み、ゲーム制御部25により実行することができる。当該ゲームは、プレイ中に体力、ヒットポイント、ライフなどの所定パラメータを消費し得る、開始から終了までの一纏まりのゲームである。本実施形態は、プレイヤが選択したゲーム媒体を用いてプレイするゲームであれば、リズムゲーム(音楽ゲームともいう)、育成ゲーム、ロールプレイングゲーム(RPG)、対戦ゲーム、アクションゲームなどの種々のゲームに適用することができる。本実施形態のゲームは、特に断りがなければ、リズムゲームである。リズムゲームでは、プレイヤが複数の曲からプレイする曲を選択し、当該曲で用いるゲーム媒体を複数のゲーム媒体から選択する。出力装置13(例えばスピーカ)からの選択した曲の音が出力されるとともに、出力装置13(表示装置)において表示されるゲーム画面において、ノーツと称されるゲーム画面上を動くリズムアイコンが、選択したゲーム媒体のアイコンに向かって移動し、リズムアイコンがゲーム媒体のアイコンに重なる瞬間などのタイミングでプレイヤがゲーム媒体のアイコンをタップしたり、フリックしたりするなど操作を行うことでスコアを獲得する。より具体的には、リズムゲームは、複数のゲーム媒体(例えばアイドル)から構成されるグループにより、選択された曲が歌唱及び/又は演奏されるライブ形式のリズムゲームである。スピーカから選択された曲の音が出力されるとともに、ゲーム画面では、選択されたゲーム媒体(アイドル)がライブする様子と、リズムアイコン及びゲーム媒体のアイコンとが表示され、タイミングを合わせてプレイヤが操作することにより、スコアやゲーム媒体の能力などのパラメータを変更する。
【0028】
次に、本実施形態のゲームは、第1ゲームを含む。第1ゲームは、第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行可能なゲームである。第1ゲームは、抽選ゲーム、クエストなど任意のゲームとすることができる。第1ゲームは、プレイヤIDに対して、ゲーム媒体、パラメータ、パラメータの変更などの報酬が関連付けられるゲームとすることができる。本実施形態の第1ゲームは、抽選ゲームである。抽選ゲームは、抽選により、ゲーム内で使用可能なゲーム媒体がプレイヤに付与されるゲームである。ゲーム媒体は、キャラクタ、武器、アイテム、カード等の装備アイテムなどのゲームで用いられる電子データである。ゲーム媒体には、例えば、ランク又はレア度などが各々関連付けられ、ランク又はレア度に応じて付与される確率を設定することができる。
【0029】
第1アイテム及び所定通貨は、プレイヤに関連付けられるゲーム媒体である。例えば、第1アイテム、所定通貨は、プレイヤを一意に識別するプレイヤIDと関連付けられる。第1アイテムは、第1ゲームの実行と引き替え可能なゲーム媒体である。第1アイテムは、第1ゲーム実行用のチケットとすることができる。第1アイテムは、第1ゲームを1回実行可能なチケット、第1ゲームを複数回(例えば、10回)実行可能なチケットとすることができる。所定通貨は、ゲーム内で使用可能なゲーム内通貨であり、第1ゲームの実行だけでなく、ゲーム内で使用可能なゲーム媒体であれば、任意のゲーム媒体と引き替え可能なゲーム媒体である。所定通貨は、現金等による購入でのみ獲得できる所定通貨(以下、「有償所定通貨」ともいう。)であっても良いし、ミッションクリアなど、現金等による購入以外で獲得できる所定通貨(以下、「無償所定通貨」ともいう。)であっても良い。本実施形態の所定通貨は、有償所定通貨である。所定通貨は、ゲーム内外で使用可能な通貨としても良い。すなわち、所定通貨は、ゲーム内通貨以外の通貨としても良い。ゲーム内通貨以外の通貨とは、例えば、現金、電子マネーなどその他のゲーム外でも利用可能な通貨である。
【0030】
(ゲーム制御部)
図3は、ゲーム制御部の機能ブロック図の一例である。図3に示すように、ゲーム制御部25は、第1ゲーム実行部251、購入実行部252、判定部253、表示制御部254を備える。
【0031】
第1ゲーム実行部251は、プロセッサ11を含み構成され、第1ゲームを実行するための後述する第1入力受付部41(図4参照)への操作に基づいて、第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する。例えば、第1ゲーム実行部251は、第1アイテムが第1ゲームを所定回数(例えば、1回又は10回)実行可能なチケットである場合は、第1ゲームを所定回数(例えば、1回又は10回)実行する。第1ゲーム実行部251は、第1ゲームの所定回数(例えば、1回又は10回)分の所定通貨と引き替えに、所定回数(例えば、1回又は10回)第1ゲームを実行する。
【0032】
第1ゲーム実行部251は、第1ゲームの実行に伴って、プレイヤに関連付けられた第1アイテム又は所定通貨の数量を変更することができる。具体的には、第1ゲーム実行部251は、引き替えにした第1アイテムの数量を、プレイヤに関連付けられた第1アイテムの数量から減算し、減算後の数量をプレイヤに関連付けて記憶装置14に記憶させることができる。また、第1ゲーム実行部251は、引き替えにした所定通貨の数量を、プレイヤに関連付けられた所定通貨の数量から減算し、減算後の数量をプレイヤに関連付けて記憶装置14に記憶させることができる。
【0033】
第1ゲーム実行部251は、第1ゲーム(抽選ゲーム)の実行に伴って、抽選により決定されたゲーム媒体をプレイヤに関連付けて記憶装置14に記憶させることができる。これにより、プレイヤは抽選により獲得したゲーム媒体をゲーム内で使用することができる。
【0034】
購入実行部252は、プロセッサ11を含み構成され、所定通貨と引き替えに、購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと、当該購入ゲーム媒体とを関連付ける。1つの例では、購入実行部252は、プレイヤが指定する購入ゲーム媒体を、当該購入ゲーム媒体と等価な所定通貨の数量と引き替えに、当該プレイヤIDに関連付ける。これにより、プレイヤは、購入ゲーム媒体を入手することができる。
【0035】
購入ゲーム媒体は、少なくとも第1アイテムを含む。購入ゲーム媒体は、第1アイテムのみであっても良いが、本実施形態の購入ゲーム媒体は、第1アイテムと、第1アイテムとは異なるゲーム内で使用可能な他のゲーム媒体と、を含む。他のゲーム媒体は、1つの例では、各種チケット、投票券、リズムゲームで用いるゲーム媒体(例えば、キャラクタ)の衣装、アイテムその他のゲーム媒体である。各種チケットは、プレイヤが所望する任意のゲーム媒体(例えば、キャラクタ)又は所定のゲーム媒体(例えば、キャラクタ、アイテム)と引替可能な特殊チケットを含むことができる。投票券は、リズムゲームで用いられるキャラクタ(例えば、アイドルキャラクタ)の総選挙において当該キャラクタに対して投票することのできる券である。総選挙は、例えば1年に1回など、適宜ゲーム内で実施される。衣装は、リズムゲームにおいて表示されるオブジェクトであり、ゲーム媒体(例えば、キャラクタ)に対して着用可能な私服、リズムゲームで使用するゲーム媒体(例えば、キャラクタ)に対してステージで着用可能なドレス、ステージ衣装を含むことができる。このように、本実施形態の購入ゲーム媒体は、第1アイテムと他のゲーム媒体とのセットで販売される。
【0036】
購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は、第1ゲームの実行のための所定通貨の数量以下とすることができる。1つの例では、第1ゲームを1回実行するための所定通貨の数量が300である場合、第1ゲームを1回実行可能な第1アイテムと他のゲーム媒体とからなるセットである購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は300以下である。別の例では、第1ゲームを10回実行するための所定通貨の数量が3000である場合、第1ゲームを10回実行可能な第1アイテムと他のゲーム媒体とからなるセットである購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は3000以下である。購入ゲーム媒体の所定通貨の数量とは、購入ゲーム媒体を購入するために必要な所定通貨の数量である。
【0037】
購入実行部252は、引き替えにした所定通貨の数量を、プレイヤに関連付けられた所定通貨の数量から減算し、減算後の数量をプレイヤに関連付けて記憶装置14に記憶させることができる。
【0038】
判定部253は、プロセッサ11を含み構成され、購入ゲーム媒体の購入可否情報に基づいて、プレイヤが購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する。購入可否情報は、各プレイヤに対して購入ゲーム媒体毎に関連付けられている。例えば、購入可否情報は、0又は1のデータであり、あるプレイヤに対してある購入ゲーム媒体が購入可能である場合は0、当該あるプレイヤに対して当該ある購入ゲーム媒体が購入できない場合は1とすることができる。プレイヤが既に1度購入した購入ゲーム媒体の購入可否情報は、購入不可のデータ(例えば、1)とすることができる。購入実行部252により購入された購入ゲーム媒体の購入可否情報は、購入実行部252により更新することができる。1つの例では、購入実行部252は、ゲーム媒体の購入回数が所定回数に達すると、当該ゲーム媒体の購入可否情報を変更する。例えば、購入実行部252は、1回購入された購入ゲーム媒体の購入可否情報を、購入可能であることを示す情報(例えば0のデータ)から購入不可を示す情報(例えば1のデータ)に変更する。別の例では、購入実行部252は、現実時間又はゲーム内時間におけるゲーム媒体の購入可能時期が購入不可能時期に変化すると(例えば、ゲームを開始して1週間だけ購入可能などの場合)、当該ゲーム媒体の購入可否情報を購入可能であることを示す情報(例えば0のデータ)から購入不可を示す情報(例えば1のデータ)に変更する。また、購入実行部252は、現実時間又はゲーム内時間におけるゲーム媒体の購入不可能時期が購入可能時期に変化すると、当該ゲーム媒体の購入可否情報を購入不可能であることを示す情報(例えば1のデータ)から購入可能を示す情報(例えば0のデータ)に変更する。他の例では、購入実行部252は、所定期間経過後、又は所定時間になった場合に、購入不可能なゲーム媒体の購入可否情報を、購入可能であることを示す情報に変更することができる。例えば、購入実行部252は、キャンペーン期間開始前に、購入不可能なゲーム媒体の購入可否情報をリセットし、購入可能であることを示す情報に変更する。
【0039】
表示制御部254は、プロセッサ11を含み構成され、出力装置13(以下、表示の形で出力する出力装置を表示装置13と称する。)を制御する。表示制御部254は、プレイヤの所定の操作に基づいて、表示装置13に所定の画面を表示させる。プレイヤの所定の操作は、例えば、プレイヤによる第1ゲームボタン33(図4参照)、第1入力受付部41(図4参照)、第2入力受付部42(図5参照)、第3入力受付部43(図5参照)、又は第4入力受付部44(図5参照)の入力操作を含むことができる。所定の画面は、例えば、第1ゲーム画面G1(図4図19参照)、選択画面G2(図5参照)、第1アイテム選択画面G3(図6参照)、購入画面G4(図7図10図13図16参照)を含むことができる。
【0040】
表示制御部254は、購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、第1入力受付部41を含むゲーム画面(例えば、図4の第1ゲーム画面G1)内に当該購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示(例えば、図4の符号51参照)を表示させる。また、表示制御部254は、第1入力受付部41を含むゲーム画面(例えば、図4の第1ゲーム画面G1)内の第1入力受付部41上に購入可能表示の少なくとも一部を重畳させて表示させることができる(例えば、図4参照)。購入可能表示の少なくとも一部を第1入力受付部41上に重畳させるとは、第1入力受付部41に対応する位置、第1入力受付部41の近傍、周囲、周辺に購入可能表示を設けることを含むことができる。購入可能表示(例えば、図4の符号51参照)は、購入ゲーム媒体が購入可能であることを示すマーク、アイコン等の表示である。購入可能表示は、マーク、アイコンに限らず、各入力受付部41~44の何れかに係る文字、図形、記号等の表示の色、大きさの表示態様の変更、各入力受付部41~44の何れかに対するマーク、アイコンなどの付加表示を含むことができる。
【0041】
表示制御部254は、プレイヤの所定の操作に基づいて、第1入力受付部41を含むゲーム画面(第1ゲーム画面G1)から購入ゲーム媒体を購入するための購入画面(例えば、図6の購入画面G4)を直接に遷移させることができる。なお、「直接に遷移させる」とは、第1ゲーム画面G1から購入画面G4に完全に画面が切り替わることと、後述するように、第1ゲーム画面G1を表示装置13に表示した状態で第1ゲーム画面G1上に購入画面G4を重畳表示させるポップアップ表示を含むことができる。プレイヤの所定の操作は、例えば、プレイヤによる第1入力受付部41の入力操作である。
【0042】
各画面G1~G4について詳細に説明する。
【0043】
図4は、第1ゲーム画面G1の一例である。第1ゲーム画面G1は、後述の第1ゲームボタン33に対するプレイヤの入力操作に基づいて、表示制御部254が表示装置13に表示させる画面である。
【0044】
図4に示すように、第1ゲーム画面G1は、モード切替部30と、1又は複数の第1入力受付部41とを含む。モード切替部30は、プレイヤの入力操作に基づいてゲームモードを切り替える。すなわち、本実施形態のゲームは、複数のゲームを含むことから、複数のゲームモードを有する。モード切替部30は、各ゲームモードの画面において表示することができ、ゲームモードの切り替え操作を受け付けることができる。図4に示す例では、モード切替部30は、第1ゲーム画面G1の下部に表示されている。
【0045】
モード切替部30は、ホームボタン31、リズムゲームボタン32、第1ゲームボタン33、編成ボタン34を含む。ホームボタン31は、表示されている画面(図4では、第1ゲーム画面G1)から図示しないホーム画面に遷移するためのボタンである。リズムゲームボタン32は、リズムゲームモードに切り替えて、リズムゲームを実行するためのボタンである。リズムゲームボタン32がプレイヤにより入力操作されることにより、リズムゲームで用いるゲーム媒体(例えば、キャラクタ)や編成、曲のプレイヤによる選択などを行ってリズムゲームを実行することができる。第1ゲームボタン33は、第1ゲームを実行するためのモードに切り替えるボタンである。第1ゲーム画面G1は、ホーム画面上の第1ゲームボタン33がプレイヤにより入力操作されたことにより、表示制御部254によって表示された画面である。編成ボタン34は、図示しない編成画面を表示するためのボタンである。編成画面は、リズムゲームで用いるキャラクタグループ(例えば、アイドルグループ)を編成するための画面である。キャラクタグループは、複数のキャラクタで構成される。編成したキャラクタグループは、例えばゲーム制御部25により記憶装置14に記憶させることにより登録することができる。
【0046】
第1入力受付部41は、第1ゲームを実行するための部位であり、プレイヤによる入力操作を受け付ける入力受付部(例えば、ボタン)である。本実施形態の第1入力受付部41は、複数の第1入力受付部41a~41cを有する。第1入力受付部41aは、第1アイテム又は所定通貨と引き替えに、第1ゲームを1回実行するための入力受付部である。第1入力受付部41bは、第1アイテム又は所定通貨と引き替えに、第1ゲームを複数回(ここでは、10回)実行するための入力受付部である。第1入力受付部41cは、第1アイテム又は所定通貨と引き替えに、第1所定期間内で所定回数第1ゲームを実行するための入力受付部である。図4に示す例では、第1所定期間は1日であり、所定回数は1である。第1入力受付部41cにより第1ゲームを実行可能とする期間は、第2所定期間とすることができる。第2所定期間は、キャンペーン期間であり、例えば数日間、数週間、1か月、数カ月などの期間とすることができる。
【0047】
第1ゲーム画面G1は、購入可能表示51を含むことができる。購入可能表示51は、購入ゲーム媒体が購入可能であることを示すマーク、アイコン等の表示である。ここでは、購入可能表示51は、バッグ等のアイテムのマーク又はアイコンである。購入可能表示51は、第1ゲーム画面G1内に表示することができ、ここでは、第1ゲーム画面G1内の第1入力受付部41上に少なくとも一部が重畳して表示されている。なお、購入可能表示51は、マーク、アイコンに限らず、各入力受付部41~44の何れかに係る文字、図形、記号等の表示の色、大きさの表示態様の変更としても良い。
【0048】
第1入力受付部41a~41cの何れかがプレイヤにより入力操作されると、表示制御部254は、表示装置13に選択画面G2を表示させる。
【0049】
図5は、選択画面G2の一例である。選択画面G2は、第1入力受付部41がプレイヤの入力操作を受け付けた場合に表示される画面である。ここでは、選択画面G2は、第1入力受付部41aがプレイヤにより選択された場合の選択画面である。選択画面G2は、第1ゲーム画面G1上に重畳表示されるポップアップ表示である。但し、選択画面G2は、第1ゲーム画面G1から画面遷移して表示されても良い。
【0050】
選択画面G2は、第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行するための第2入力受付部42、所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行するための第3入力受付部43を含み、購入ゲーム媒体を購入するための第4入力受付部44、キャンセル受付部45、確認表示領域46を更に含むことができる。
【0051】
第2入力受付部42は、第1アイテムによって第1ゲームを実行するための入力受付部(例えば、ボタン)とすることができる。具体的には、第2入力受付部42がプレイヤに入力操作されることにより、表示制御部254は、選択画面G2に代えて又は選択画面G2上に第1アイテム選択画面G3を表示させる。第1アイテム選択画面G3は、プレイヤが所持する第1アイテムのうちから第1ゲーム実行と引き替えにする第1アイテムを選択することができる画面であり、詳細は後述する。第2入力受付部42は、プレイヤが第1アイテムを所持していない場合、例えば表示制御部254により、グレーアウトすることができる。この場合、第2入力受付部42は、プレイヤの入力操作を受け付けない。
【0052】
第3入力受付部43は、所定通貨によって第1ゲームを実行するための入力受付部(例えば、ボタン)とすることができる。具体的には、第3入力受付部43がプレイヤに入力操作されることにより、表示制御部254は、選択画面G2に代えて又は選択画面G2上に図示しない第1ゲーム実行画面を表示させる。第1ゲーム実行画面は、第1ゲーム実行中に表示される画面であり、抽選中、抽選結果の表示などを含むことができる。なお、第3入力受付部43がプレイヤに入力操作されることにより、第1ゲーム実行部251は、所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行する。第3入力受付部43は、プレイヤが所持する所定通貨が不足する場合、例えば表示制御部254により、グレーアウトすることができる。この場合、第3入力受付部43は、プレイヤの入力操作を受け付けない。
【0053】
第4入力受付部44は、購入ゲーム媒体を購入するための入力受付部(例えば、ボタン)とすることができる。具体的には、第4入力受付部44がプレイヤに入力操作されることにより、表示制御部254は、選択画面G2に代えて又は選択画面G2上に購入画面G4を表示させる。購入画面G4は、購入ゲーム媒体を購入することができる画面であり、詳細は後述する。第4入力受付部44は、未購入の購入ゲーム媒体がない場合、例えば表示制御部254により、グレーアウトすることができる。この場合、第4入力受付部44は、プレイヤの入力操作を受け付けない。
【0054】
キャンセル受付部45は、第1ゲーム画面G1に戻るためのボタンとすることができる。すなわち、表示制御部254は、キャンセル受付部45に対するプレイヤの入力操作に基づいて、選択画面G2に代えて第1ゲーム画面G1を表示させる。
【0055】
確認表示領域46は、第1ゲームの実行と引き替えにする所定通貨の数量、プレイヤの現在所持している所定通貨の数量、第1ゲーム実行後のプレイヤの所定通貨の残量を含み表示する領域である。選択画面G2により、第1ゲーム実行のために引き替えになる所定通貨の数量を確認することができるとともに、第1ゲーム実行のために第1アイテムを引き替えにするのか、所定通貨を引き替えにするのかをプレイヤが選択することができる。
【0056】
図6は、第1アイテム選択画面G3の一例である。第1アイテム選択画面G3は、第2入力受付部42がプレイヤの入力操作を受け付けた場合に表示装置13に表示される画面である。ここでは、第1アイテム選択画面G3は、第1ゲーム画面G1又は選択画面G2上に重畳表示されるポップアップ表示である。但し、第1アイテム選択画面G3は、選択画面G2から画面遷移して表示されても良い。
【0057】
第1アイテム選択画面G3は、プレイヤが所持する第1アイテムのうちから第1ゲーム実行と引き替えにする第1アイテムを選択することができる画面である。第1アイテム選択画面G3は、第1アイテム情報表示領域61と、第1アイテム使用受付部62と、キャンセル受付部63とを含んで表示する。第1アイテム情報表示領域61は、プレイヤに関連付けられた第1アイテムの情報(すなわち、プレイヤが所持する第1アイテムの情報)を表示する。当該情報は、第1アイテムの名称、所持数を含むことができる。
【0058】
第1アイテム使用受付部62は、プレイヤに関連付けられた第1アイテムを使用して第1ゲームを実行するためのボタンとすることができる。具体的には、第1アイテム使用受付部62は、プレイヤに関連付けられた第1アイテムと対応付けられており、第1アイテム使用受付部62に対するプレイヤの入力操作に基づいて、第1ゲーム実行部251が、対応する第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行する。
【0059】
キャンセル受付部63は、選択画面G2に戻るためのボタンとすることができる。すなわち、表示制御部254は、キャンセル受付部63に対するプレイヤの入力操作に基づいて、第1アイテム選択画面G3に代えて選択画面G2を表示させる。
【0060】
図7は、購入画面G4の一例である。購入画面G4は、第4入力受付部44がプレイヤの入力操作を受け付けた場合に表示装置13に表示される画面である。ここでは、購入画面G4は、第1ゲーム画面G1又は選択画面G2上に重畳表示されるポップアップ表示である。但し、購入画面G4は、選択画面G2から画面遷移して表示されても良い。
【0061】
購入画面G4は、プレイヤが購入ゲーム媒体を購入するための画面である。購入画面G4は、切替部71、購入ゲーム媒体表示領域72、選択受付部選択受付部73、詳細表示受付部74、閉画面受付部75を含んで表示される。
【0062】
切替部71は、購入画面G4に表示させる購入ゲーム媒体の種類又はカテゴリの切り替えを受け付けるためのタブ又はボタンとすることができる。1つの例では、切替部71は、購入ゲーム媒体に含まれる、第1アイテム以外の他のゲーム媒体の種類又はカテゴリ毎に設けることができる。そのため、プレイヤは、所望の切替部71を選択することにより、種類又はカテゴリ毎に表示させる購入ゲーム媒体を切り替えることができる。
【0063】
ここでは、切替部71は、第1切替部71a、第2切替部71b、第3切替部71c、第4切替部71dを有する。第1切替部71aは、第1アイテムと特殊チケットとを含む購入ゲーム媒体の種類又はカテゴリに切り替える。第2切替部71bは、第1アイテムと私服とを含む購入ゲーム媒体の種類又はカテゴリに切り替える。第3切替部71cは、第1アイテムとステージ衣装とを含む購入ゲーム媒体の種類又はカテゴリに切り替える。第4切替部71dは、第1アイテムと投票券とを含む購入ゲーム媒体の種類又はカテゴリに切り替える。図7に示す例では、第1切替部71aが選択されている。
【0064】
図10図13図16は、それぞれ第2切替部71b、第3切替部71c、第4切替部71dが選択された購入画面G4であり、これら各図の購入画面G4をそれぞれ購入画面G4b、G4c、G4dとも称する。これに倣い、図7の購入画面G4は、購入画面G4aとも称する。
【0065】
図7図10図13図16に示すように、各切替部71に対応付けて購入可能表示51を表示しても良い。1つの例では、判定部253により、未購入の購入ゲーム媒体があると判定された場合、表示制御部254は、当該購入ゲーム媒体が特殊チケット、私服、ステージ衣装、投票券の何れかを含むとき、購入可能表示51の少なくとも一部を、特殊チケット、私服、ステージ衣装、又は投票券が含まれる購入ゲーム媒体に対応した切替部71a~71d上に重畳表示することができる。これにより、購入ゲーム媒体の各々の種類又はカテゴリで未購入のゲーム媒体があることをプレイヤに知らせることができる。
【0066】
図7図10図13図16を参照する。購入ゲーム媒体表示領域72は、選択された切替部71に対応する種類又はカテゴリの購入ゲーム媒体を表示する領域である。購入ゲーム媒体表示領域72は、選択された切替部71に対応する種類又はカテゴリの購入ゲーム媒体の情報を表示する購入ゲーム媒体情報表示721を一又は複数含むことができる。図7に示す例では、2つの購入ゲーム媒体情報表示721が購入ゲーム媒体表示領域72内に表示されている。購入ゲーム媒体情報表示721は、購入ゲーム媒体に含まれる第1アイテム及び他のゲーム媒体の名称、当該他のゲーム媒体の画像、購入ゲーム媒体の購入と引き替えにする所定通貨の数量を含むことができる。
【0067】
図7に示す購入ゲーム媒体情報表示721の購入ゲーム媒体は、他のゲーム媒体としての特殊チケットAと、第1アイテムとしての第1ゲーム10回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体、他のゲーム媒体としての特殊チケットBと、第1アイテムとしての第1ゲーム2回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体である。第1ゲームを1回実行するための所定通貨の数量が300である場合、これらの購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は、第1ゲームの実行のための所定通貨の数量以下とすることができる。
【0068】
図10に示す購入ゲーム媒体情報表示721の購入ゲーム媒体は、他のゲーム媒体としての私服Aと、第1アイテムとしての第1ゲーム10回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体、他のゲーム媒体としての私服Bと、第1アイテムとしての第1ゲーム2回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体である。第1ゲームを1回実行するための所定通貨の数量が300である場合、これらの購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は、第1ゲームの実行のための所定通貨の数量以下とすることができる。なお、私服A、Bは、リズムゲームにおいて表示されるオブジェクトであり、キャラクタなどのゲーム媒体に対して着用可能な衣装である。
【0069】
図13に示す購入ゲーム媒体情報表示721の購入ゲーム媒体は、他のゲーム媒体としてのステージ衣装Aと、第1アイテムとしての第1ゲーム10回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体、他のゲーム媒体としてのステージ衣装Bと、第1アイテムとしての第1ゲーム2回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体、他のゲーム媒体としてのドレスCと、第1アイテムとしての第1ゲーム10回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体である。第1ゲームを1回実行するための所定通貨の数量が300である場合、これらの購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は、第1ゲームの実行のための所定通貨の数量以下とすることができる。なお、ステージ衣装A、Bは、リズムゲームにおいて表示されるオブジェクトであり、キャラクタなどのゲーム媒体に対して着用可能な衣装である。
【0070】
図16に示す購入ゲーム媒体情報表示721の購入ゲーム媒体は、他のゲーム媒体としての投票券と、第1アイテムとしての第1ゲーム10回分チケットとをセットとする購入ゲーム媒体である。第1ゲームを1回実行するための所定通貨の数量が300である場合、これらの購入ゲーム媒体の所定通貨の数量は、第1ゲームの実行のための所定通貨の数量以下とすることができる。
【0071】
図7図10図13図16を参照する。選択受付部73は、購入ゲーム媒体表示領域72内の購入ゲーム媒体と対応付けられており、対応する購入ゲーム媒体の選択を受け付けるためのボタンとすることができる。所定通貨具体的には、表示制御部254は、選択受付部73に対するプレイヤの入力操作に基づいて、購入確認画面G5を表示させる。この表示はポップアップ表示とすることができる。購入確認画面G5は、選択受付部73に対応付けられた購入ゲーム媒体を購入する前にプレイヤに確認を求める画面である。
【0072】
図7図10図13図16を参照する。詳細表示受付部74は、購入ゲーム媒体の詳細情報を表示するための受付部である。詳細表示受付部74がプレイヤに入力操作されることにより、当該詳細表示受付部74に対応する購入ゲーム媒体の詳細情報を表示制御部254により表示させることができる。この詳細情報は、当該購入ゲーム媒体の内訳、購入ゲーム媒体に含まれる第1アイテム、他のゲーム媒体の詳細な説明を含むことができる。他のゲーム媒体が私服、ドレス、ステージ衣装である場合は、当該他のゲーム媒体をゲーム媒体(例えば、キャラクタ)に着用した場合の表示を含むことができる。詳細表示受付部74により、購入ゲーム媒体の購入を検討し易くすることができる。詳細表示部74は、各購入画面G4a~G4dに表示される購入ゲーム媒体に対応付けてそれぞれ表示される。
【0073】
図7図10図13図16を参照する。閉画面受付部75は、第1ゲーム画面G1に戻るためのボタンとすることができる。すなわち、表示制御部254は、閉画面受付部75に対するプレイヤの入力操作に基づいて、購入画面G4に代えて第1ゲーム画面G1を表示させる。閉画面受付部75は、選択画面G2に戻るためのボタンとしても良い。
【0074】
図8図11図14図17は、それぞれ、図7図10図13図16の選択受付部73に対する入力操作により表示される購入確認画面G5であり、各々の購入確認画面G5を購入確認画面G5a~G5dとも称する。これらの購入確認画面G5は、購入ゲーム媒体情報表示76、閉画面受付部77、購入受付部78を含み表示される。購入ゲーム媒体情報表示76は、入力操作された選択受付部73に対応する購入ゲーム媒体の内訳と、プレイヤの現在所持している所定通貨の数量と、当該購入ゲーム媒体の購入後のプレイヤの所定通貨の数量と、購入するか否かの質問を含むことができる。購入ゲーム媒体の内訳には、購入ゲーム媒体に含まれる第1アイテム、他のゲーム媒体の名称、画像、使用期限などの説明を含むことができる。閉画面受付部77は、購入画面G4に戻るためのボタンとすることができる。すなわち、表示制御部254は、閉画面受付部77に対するプレイヤの入力操作に基づいて、購入確認画面G5を閉じ、購入画面G4を表示させる。購入受付部78は、選択受付部73に対応する購入ゲーム媒体を購入するための受付部である。具体的には、購入受付部78がプレイヤに入力操作されることにより、購入実行部252は、当該購入ゲーム媒体と当該プレイヤとを関連付ける。
【0075】
図9図12図15図18は、それぞれ、図8図11図14図17の購入受付部78へのプレイヤの入力操作により購入ゲーム媒体の購入が完了したことを示す購入結果画面G6であり、各々の購入結果画面G6を購入結果画面G6a~G6dとも称する。これらの購入結果画面G6は、購入済みゲーム媒体情報表示79、閉画面受付部80、遷移受付部81を含み表示される。購入済みゲーム媒体情報表示79は、購入した購入ゲーム媒体の詳細情報を含む。この詳細情報は、第1アイテム、他のゲーム媒体の名称、数量、画像、説明、使用制限を含むことができる。閉画面受付部80は、購入結果画面G6を閉じるためのボタンとすることができる。具体的には、表示制御部254は、閉画面受付部80に対するプレイヤの入力操作により、購入結果画面G6を閉じて購入画面G4を表示させる。遷移受付部81は、購入結果画面G6を閉じて第1ゲーム画面G1に戻るためのボタンとすることができる。具体的には、表示制御部254は、遷移受付部81に対するプレイヤの入力操作により、購入結果画面G6を閉じて第1ゲーム画面G1を表示させる。
【0076】
購入結果画面G6b、G6cは、編成受付部82を含むことができる。編成受付部82は、図示しない編成画面を表示させるためのボタンとすることができる。具体的には、表示制御部254は、編成受付部82に対するプレイヤの入力操作に基づいて、編成画面を表示させる。編成画面では、購入した購入ゲーム媒体に含まれる他のゲーム媒体(例えば、購入した私服、ドレス、ステージ衣装などの衣装)を、プレイヤが編成するキャラクタグループ(例えば、アイドルグループ)の各構成員に使用し、グループの編成を登録することができる。これにより、購入した他のゲーム媒体をすぐに使用することができるので、プレイヤの利便性を向上させることができる。編成画面は、編成ボタン34に対する入力操作によっても表示される画面である。
【0077】
購入結果画面G6dは、投票画面遷移受付部83を含むことができる。投票画面遷移受付部83は、図示しない投票画面を表示させるためのボタンとすることができる。具体的には、表示制御部254は、投票画面に対するプレイヤの入力操作に基づいて、投票画面を表示させる。投票画面は、ゲーム内の総選挙において、ゲームで使用可能な複数のゲーム媒体(例えば、キャラクタ)のうち、プレイヤが選択したゲーム媒体に対して、当該プレイヤが所持する投票券と引き替えに投票するための画面である。投票の結果、上位のキャラクタには、音声を発するようにしたり、ステージ上で歌唱する曲が付いたりするなどの特典を設けることができる。
【0078】
図19は、第1ゲーム画面G1の他の一例である。図19に示す第1ゲーム画面G1は、プレイヤが第1アイテムを所持していることを示す所持表示91を含むことができる。所持表示91は、第1ゲーム画面G1内に表示されていれば良いが、図8に示すように、第1入力受付部41上に少なくとも一部が重畳して表示されていても良い。所持表示91の少なくとも一部を第1入力受付部41上に重畳させるとは、第1入力受付部41に対応する位置、第1入力受付部41の近傍、周囲、周辺に所持表示91を設けることを含むことができる。
【0079】
具体的には、表示制御部254は、プレイヤが第1アイテムを所持している場合に、第1ゲーム画面G1内に所持表示91を表示させることができる。より詳細には、表示制御部254は、第1ゲームボタン33がプレイヤにより入力操作されたことに基づいて第1ゲーム画面G1を表示装置13に表示させる際、当該プレイヤに関連付けられた第1アイテムの数量が1以上であるか否かを判定する。当該数量が1以上である場合には、第1ゲーム画面G1内に所持表示91を表示させることができる。なお、当該数量が0であり、判定部253によりプレイヤが購入可能な購入ゲーム媒体がある場合には、表示制御部254は、所持表示91ではなく購入可能表示51を第1ゲーム画面G1内に表示させることができる。所持表示91は、第1入力受付部41aに対応するものを所持表示91aとし、第1入力受付部41bに対応するものを所持表示91bとすることができる。すなわち、所持表示91aは、第1ゲームを1回実行可能な第1アイテムをプレイヤが所持していることを示し、所持表示91bは、第1ゲームを複数回実行可能な第1アイテムをプレイヤが所持していることを示す。
【0080】
[動作]
図20は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10の動作フローチャートの一例である。図20の動作フローチャートは、第1ゲームの実行についてのものであり、初期状態として、表示装置13には切替部30を含むホーム画面が表示されているものとする。
【0081】
まず、情報処理装置10は、第1ゲームボタン33に対するプレイヤの入力操作を受け付けると、表示制御部254により、プレイヤが第1アイテムを所持しているか否かを判定する(S11)。具体的には、表示制御部254は、当該プレイヤに関連付けられた第1アイテムの数量が1以上であるかを判定する。当該数量が1以上である場合、表示制御部254は、プレイヤが第1アイテムを所持していると判定し(S11のYES)、表示装置13に第1ゲーム画面G1と第1ゲーム画面G1内に所持表示91とを表示させる(S12)。この所持表示91により、プレイヤは第1アイテムを所持していることを把握することができる。
【0082】
情報処理装置10は、第1入力受付部41に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S13)、表示制御部254により選択画面G2を表示させる(S14)。そして、情報処理装置10は、第2入力受付部42に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S15)、表示制御部254により第1アイテム選択画面G3を表示させる(S16)。この第1アイテム選択画面G3には、プレイヤが所持する第1アイテムの一覧が表示される。情報処理装置10は、何れかの第1アイテムに対応する第1アイテム使用受付部62へのプレイヤの入力操作を受け付ける。これにより、第1ゲーム実行部251は、当該第1アイテムを決定し(S17)、当該第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行する(S18)。この実行に伴い、第1ゲーム実行部251は、プレイヤに関連付けられた第1アイテムの数量の変更、抽選により得られたゲーム媒体の当該プレイヤへの関連付けを行うことができる。なお、第1ゲーム実行後は、ホーム画面又は第1ゲーム画面G1に戻ることができる。
【0083】
一方、プレイヤに関連付けられた第1アイテムの数量が0である場合(S11のNO)、判定部253は、当該プレイヤに関連付けられた、購入ゲーム媒体の購入可否情報に基づいて、当該プレイヤが購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する(S21)。具体的には、複数の購入ゲーム媒体に対して当該プレイヤと購入可否情報が関連付けられていることから、判定部253は、プレイヤに関連付けられた購入可否情報のそれぞれが、購入可能のデータであるか、購入不可のデータであるかを判定する。
【0084】
少なくとも何れかの購入ゲーム媒体の購入可否情報が購入可のデータである場合、判定部253は、未購入の購入ゲーム媒体が存在すると判定し(S21のYES)、その判定結果を表示制御部254に出力する。そして、表示制御部254は、第1入力受付部41を含む第1ゲーム画面G1を表示装置13に表示させるとともに、当該第1ゲーム画面G1内に購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示51を表示させる(S22)。
【0085】
情報処理装置10は、第1入力受付部41に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S23)、表示制御部254により選択画面G2を表示させる(S24)。そして、情報処理装置10は、第4入力受付部44に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S25)、表示制御部254により購入画面G4を表示させる(S26)。購入画面G4には、プレイヤが未購入の購入ゲーム媒体が種類又はカテゴリ毎(例えば、切替部71a~71d毎)に表示される。表示制御部254は、未購入の購入ゲーム媒体がある切替部71上に、購入可能表示51の少なくとも一部を重畳表示させることができる(図7図10図13図16参照)。情報処理装置10は、プレイヤから何れかの購入ゲーム媒体に対応する選択受付部73に対するプレイヤの入力操作を受け付け、表示制御部254により、購入確認画面G5を表示する。そして、購入確認画面G5で購入受付部78に対するプレイヤの入力を受け付け、購入実行部252により、所定通貨と引き替えに当該購入ゲーム媒体を当該プレイヤに関連付ける(S27)。その際、購入実行部252は、当該購入ゲーム媒体を当該プレイヤに関連付けて記憶装置14に記憶させ、当該購入ゲーム媒体に相当する所定通貨をプレイヤの所定通貨から減算し、減算後の所定通貨を当該プレイヤと関連付けて記憶装置14に記憶させる。このように、プレイヤは、所定通貨と引き替えに、第1アイテムと、第1アイテム以外の他のゲーム媒体(例えば、特殊チケット、私服、ドレス、ステージ衣装、投票券)とを購入することができる。この引き替えにする所定通貨の数量は、第1アイテムを購入するために必要な所定通貨の数量以下である。したがって、他のゲーム媒体の分、第1アイテムのみを購入するよりもプレイヤのゲーム体験を向上させることができる。
【0086】
S27の後、表示制御部254は、購入結果画面G6を表示装置13に表示させる(S28)。その後、表示制御部254は、遷移受付部80に対するプレイヤの入力操作に基づき、第1ゲーム画面G1を表示させる。このとき、表示制御部254は、第1ゲーム画面G1の第1入力受付部41上に所持表示91の少なくとも一部を重畳表示させることができる。その後、S15に進み、S15~S18を実行する。なお、S16において第1アイテム選択画面G3で表示される第1アイテム及びS17において決定される第1アイテムは、S27で購入した購入ゲーム媒体に含まれる第1アイテムである。
【0087】
何れの購入ゲーム媒体の購入可否情報も購入不可のデータである場合、判定部253は、未購入の購入ゲーム媒体が存在しないと判定し(S21のNO)、その判定結果を表示制御部254に出力する。そして、表示制御部254は、第1入力受付部41を含む第1ゲーム画面G1を表示装置13に表示させる(S31)。この第1ゲーム画面G1には、所持表示91も購入可能表示51も表示されない。
【0088】
情報処理装置10は、第1入力受付部41に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S32)、表示制御部254により選択画面G2を表示させる(S33)。そして、情報処理装置10は、第3入力受付部43に対するプレイヤの入力操作を受け付け(S34)、第1ゲーム実行部251により、所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行する(S35)。なお、第1ゲーム実行後は、ホーム画面又は第1ゲーム画面G1に戻ることができる。
【0089】
[作用・効果]
(1)本実施形態の情報処理装置10は、ゲームを実行する情報処理装置であって、ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部41への操作に基づいて、第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行部251と、所定通貨と引き替えに、第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行部252と、購入ゲーム媒体のプレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、プレイヤが購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定部253と、購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、第1入力受付部41を含む第1ゲーム画面G1内に購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示51を表示させる表示制御部254と、を備えるようにした。
【0090】
これにより、プレイヤに第1アイテムを含む購入ゲーム媒体が購入可能であることを知らせることができるので、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。すなわち、購入可能表示51がない場合は、プレイヤは未購入の購入ゲーム媒体に気付かずに所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行することになり得るが、購入可能表示51があることにより、第1ゲームを所定通貨と引き替えに実行するのか、第1アイテムを含む購入ゲーム媒体を先に購入して当該第1アイテムをと引き替えに第1ゲームを実行するのかを、プレイヤに選択させるように促すことができる。
【0091】
(2)購入ゲーム媒体は、第1アイテムと、第1アイテムとは異なるゲーム内で使用可能な他のゲーム媒体とを含むようにした。
【0092】
これにより、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。例えば、購入可能表示51を表示させたことにより、第1ゲームを所定通貨と引き替えに実行する前に、第1ゲームを実行可能にする第1アイテムを含む購入ゲーム媒体をプレイヤが購入し、当該購入した第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行することで、同じ第1ゲームの実行に対して、所定通貨を引き替えに第1ゲームを実行するよりも、購入ゲーム媒体の購入後、第1アイテムを引き替えに第1ゲームを実行する方が、他のゲーム媒体を入手できる分、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。
【0093】
(3)表示制御部254は、第1ゲーム画面G1内の第1入力受付部41上に購入可能表示51の少なくとも一部を重畳させて表示させるようにした。これにより、第1ゲームを実行しようとするプレイヤに未購入の購入ゲーム媒体があることを気付かせ易くすることができる。
【0094】
(4)表示制御部254は、プレイヤの所定の操作に基づいて、第1ゲーム画面G1から購入ゲーム媒体を購入するための購入画面に直接に遷移させるようにした。
【0095】
これにより、購入ゲーム媒体の購入をプレイヤに誘導することができるので、プレイヤの利便性を向上させることができる。なお、「直接に遷移させる」とは、第1ゲーム画面G1から購入画面G4に完全に画面が切り替わることと、実施形態で説明したように、第1ゲーム画面G1を表示装置13に表示した状態で第1ゲーム画面G1上に購入画面G4を重畳表示させるポップアップ表示とを含むことができる。
【0096】
(5)表示制御部254は、プレイヤの所定の操作に基づいて、第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行するための第2入力受付部42と、所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行するための第3入力受付部43と、を含む選択画面G2を表示させ、第1ゲーム実行部251は、プレイヤによる第2入力受付部42又は第3入力受付部43の選択に基づいて、第1ゲームを実行するようにした。
【0097】
これにより、第1ゲームを実行するために第1アイテムか所定通貨かどちらを引き替えにするのかをプレイヤに選択させることができる。
【0098】
(6)選択画面G2は、購入ゲーム媒体を購入するための第4入力受付部44を更に含むようにした。
【0099】
これにより、第1ゲームを実行するために第1アイテムか所定通貨かどちらを引き替えにするのかをプレイヤに選択させることができる。その上で、第1アイテムを引き替えにする場合、第4入力受付部44により、第1アイテムを含む購入ゲーム媒体の購入に誘導することができる。
【0100】
(7)表示制御部254は、プレイヤが第1アイテムを所持している場合に、第1ゲーム画面G1内に、プレイヤが第1アイテムを所持していることを示す所持表示91を表示させるようにした。
【0101】
これにより、プレイヤに、第1ゲームを実行する際、所定通貨の引き替えよりも第1アイテムの引き替えを促すことができ、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。すなわち、第1アイテムは第1ゲームの実行にのみ使用でき、所定通貨が第1ゲームの実行以外にも他のゲーム媒体との引き替えにも使用できることから、第1ゲームの実行の際、プレイヤが第1アイテムを所持している場合には第1アイテムを優先的に使用することで所定通貨を残すことができるので、所定通貨を他の用途に使用することができる。その結果、プレイヤのゲーム体験を多様にすることができる。
【0102】
[変形例]
上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を適宜省略し、上記実施形態と異なる点を説明する。
【0103】
(1)図21は、実施形態の変形例に係る選択画面G2の一例である。選択画面G2内には、所持表示91及び/又は購入可能表示51を表示するようにしても良い。これにより、第1ゲームを実行する前に第1アイテムを所持していること、及び/又は、第1ゲームを実行する前に未購入の購入ゲーム媒体があることをプレイヤに知らせることができ、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。
【0104】
特に、図21に示すように、表示制御部254は、選択画面G2内の第2入力受付部42又は第3入力受付部43上に所持表示91の少なくとも一部を重畳させて表示させても良いし、これとともに又はこれに代えて、選択画面G2内の第3入力受付部43又は第4入力受付部44上に購入可能表示51の少なくとも一部を重畳させて表示させても良い。このような構成を有することにより、第1ゲームを実行しようとするプレイヤに第1アイテムがあることを気付かせ易くすることができるとともに、当該第1アイテムの使用に誘導することができる。その結果、プレイヤの利便性を向上させることができる。また、第1ゲームを実行しようとするプレイヤに未購入の購入ゲーム媒体があることを気付かせ易くすることができるとともに、当該未購入の購入ゲーム媒体の購入に誘導することができる。その結果、プレイヤの利便性を向上させることができる。
【0105】
例えば、所持表示91を、図20のS14、S28における選択画面G2に表示しても良いし、購入可能表示51を、図20のS14、S24における選択画面G2に表示しても良い。特に、所持表示91を第2入力受付部42及び/又は第3入力受付部43の少なくとも一部と重複するように表示しても良いし、購入可能表示51を第4入力受付部44及び/又は第3入力受付部43の少なくとも一部と重複するように表示しても良い。
【0106】
所持表示91を第2入力受付部42、第3入力受付部43の少なくとも一部と重畳するとは、第2入力受付部42、第3入力受付部43に対応する位置、第2入力受付部42、第3入力受付部43の近傍、周囲、周辺に所持表示91を設けることを含むことができる。購入可能表示51を第4入力受付部44、第3入力受付部43の少なくとも一部と重畳するとは、第4入力受付部44、第3入力受付部43に対応する位置、第4入力受付部44、第3入力受付部43の近傍、周囲、周辺に購入可能表示51を設けることを含むことができる。
【0107】
(2)図22は、実施形態の変形例に係る第1ゲーム画面G1の一例である。表示制御部254は、第1ゲーム画面G1、選択画面G2を表示させることに代えて、図22に示すような第1ゲーム画面G1を表示させるようにしても良い。すなわち、変形例に係る第1ゲーム画面G1は、第2入力受付部42、第3入力受付部43、第4入力受付部44を含む。第2入力受付部42、第3入力受付部43は、共に第1ゲームを実行するためのものであるから、第1ゲームを実行するための第1入力受付部41の一種とすることができる。第2入力受付部42、第3入力受付部43は、各々複数第1ゲーム画面G1に表示することができる。
【0108】
すなわち、図22の第2入力受付部42aは、第1アイテムと引き替えに第1ゲームを1回実行するための入力受付部である。図22の第2入力受付部42bは、第1アイテムと引き替えに第1ゲームを10回実行するための入力受付部である。なお、前者の第1アイテムは、第1ゲーム1回分のアイテム(例えばチケット)であり、後者の第1アイテムは、第1ゲーム10回分のアイテム(例えばチケット)である。
【0109】
図22の第3入力受付部43aは、第1ゲーム1回分の所定通貨と引き替えに第1ゲームを1回実行するための受付部である。図22の第2入力受付部42bは、第1ゲーム10回分の所定通貨と引き替えに第1ゲームを10回実行するための受付部である。
【0110】
第2入力受付部42の少なくとも一部に、所持表示91が重畳するように表示されていても良い。第3入力受付部43の少なくとも一部に、所持表示91及び/又は購入可能表示51が重畳するように表示されていても良い。第4入力受付部44の少なくとも一部に、購入可能表示51が重畳するように表示されていても良い。
【0111】
なお、第1アイテム選択画面G3のキャンセル受付部63、購入画面G4のキャンセル受付部75がプレイヤにより選択された場合は、選択画面G2ではなく、図22に示すような第1ゲーム画面G1に戻る。
【0112】
本変形例では、第1入力受付部41は、第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行するための第2入力受付部42と、所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行するための第3入力受付部43と、を含み、表示制御部254は、第1ゲーム画面G1内に第2入力受付部42及び第3入力受付部43を含んで表示させ、第1ゲーム実行部251は、プレイヤによる第2入力受付部42又は第3入力受付部43の選択に基づいて、第1ゲームを実行するようにした。
【0113】
これにより、第1ゲームを実行するために第1アイテムか所定通貨かどちらを引き替えにするのかをプレイヤに選択させることができる。
【0114】
また、所持表示91及び/又は購入可能表示51を第1ゲーム画面G1内に表示するようにしたので、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。
【0115】
(3)図23は、実施形態の変形例に係る第1ゲーム画面G1の他の一例である。表示制御部254は、第1ゲーム画面G1、選択画面G2を表示させることに代えて、図23に示すような第1ゲーム画面G1を表示させるようにしても良い。すなわち、変形例に係る第1ゲーム画面G1は、第1入力受付部41、第4入力受付部44を含む。第1入力受付部41は、ここでは1つである。第1ゲーム実行部251は、プレイヤによる第1入力受付部41の操作に基づいて、プレイヤが第1アイテムを所持しているか否かを判定することができる。第1ゲーム実行部251は、プレイヤが第1アイテムを所持している場合に第1アイテムと引き替えに第1ゲームを実行する。第1ゲーム実行部251は、プレイヤが第1アイテムを所持していない場合に所定通貨と引き替えに第1ゲームを実行する。
【0116】
このような構成により、引き替え自由度の高い所定通貨よりも引き替え自由度の低い第1アイテムを優先して使用することができるので、プレイヤのゲーム体験を向上させることができる。すなわち、第1アイテムは第1ゲームの実行にのみ使用でき、所定通貨が第1ゲームの実行以外にも他のゲーム媒体との引き替えにも使用できることから、第1ゲームの実行の際、プレイヤが第1アイテムを所持している場合には第1アイテムを優先的に使用することで所定通貨を残すことができるので、所定通貨を他の用途に使用することができる。その結果、プレイヤのゲーム体験を多様にすることができる。
【0117】
プレイヤに関連付けられた購入可否情報であって、購入可能のデータの購入可否情報に対応する未購入の購入ゲーム媒体がある場合は、表示制御部254によって、購入可能表示51を第1ゲーム画面G1内に表示させても良い。また、第4入力受付部44の少なくとも一部に、購入可能表示51が重畳表示されていても良い。
【0118】
なお、購入画面G4のキャンセル受付部75がプレイヤにより選択された場合は、選択画面G2ではなく、図23に示すような第1ゲーム画面G1に戻る。
【0119】
[システムにより実現される実施形態]
図24は、本発明の一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示す図である。図24に示すように、ゲームシステム1は、複数の情報処理装置10を備える。複数の情報処理装置10のうち、少なくとも1つはサーバ10Aであり、他の情報処理装置10は、各プレイヤが使用する端末装置10Bである。サーバ10Aと端末装置10Bとは、インターネットなどのネットワークNと互いに通信可能に接続されている。なお、本実施形態のゲームシステム1は、サーバ-クライアントシステムを想定して説明するが、PtoPのようなサーバ10Aを備えないシステムで構成することもできる。
【0120】
端末装置10B及びサーバ10Aは、図1に示すものと同様のハードウェア構成を備え、端末装置10Bは、本実施形態においてもスマートフォンとする。サーバ10Aは、端末装置10Bにおいて実行可能なゲームを提供するサーバ装置であり、1又は複数のコンピュータから構成される。
【0121】
サーバ10Aは、オンラインゲームの進行を制御するための制御用プログラム等の様々なプログラム及びゲームにおいて用いられる各種データを記憶する。
【0122】
1つの例では、サーバ10Aは、端末装置10Bにおいて実行可能なゲームアプリケーションを、端末装置10Bに提供できるように構成される。端末装置10Bは、ダウンロードしたゲームアプリケーションを実行すると、定期的に、又は必要に応じてサーバ10Aとデータの送受信を行い、ゲームを進行する。例えば、サーバ10Aは、端末装置10Bにおいて実行されたゲームに必要な各種設定情報及び履歴情報などを記憶する。この場合、端末装置10Bが、各部21~25及びゲーム制御部25内の各機能部の機能を有する。
【0123】
他の例では、サーバ10Aはウェブサーバであり、端末装置10Bに対してゲームサービスを提供する。端末装置10Bは、ウェブページを表示するためのHTMLデータをサーバ10Aから取得し、取得したHTMLデータを解析して当該ウェブページを表示する。この場合、端末装置10Bと通信するサーバ10Aが、ゲーム制御部25の全部又は一部の機能を有する。例えば、端末装置10Bは、入力部21(入力装置12)を介してプレイヤによる入力受付部41~44の選択を受け付け、当該選択をサーバ10Aに送信する。サーバ10Aは、これらの選択に基づいて、サーバ10Aの各部251~254により、各種判定、端末装置10Bの表示装置13の表示制御、購入ゲーム媒体の購入、第1ゲームの実行を行う。ゲーム制御部25の全部又は一部の機能がサーバ10A、端末装置10Bに分散されていても良い。
【0124】
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシンとすることもできる。
【0125】
以上に説明した処理又は動作において、あるステップにおいて、そのステップではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。また以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0126】
1 ゲームシステム
10 情報処理装置
10A 端末装置
10B サーバ
11 プロセッサ
12 入力装置
13 出力装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
21 入力部
22 出力部
23 記憶部
24 通信部
25 ゲーム制御部
251 第1ゲーム実行部
252 購入実行部
253 判定部
254 表示制御部
G1 第1ゲーム画面
30 モード切替部
31 ホームボタン
32 リズムゲームボタン
33 第1ゲームボタン
34 編成ボタン
41 第1入力受付部
G2 選択画面
42 第2入力受付部
43 第3入力受付部
44 第4入力受付部
45 キャンセル受付部
46 確認表示領域
G3 第1アイテム選択画面
61 第1アイテム情報表示領域
62 第1アイテム使用受付部
63 キャンセル受付部
G4 購入画面
71 切替部
72 購入ゲーム媒体表示領域
721 購入ゲーム媒体情報表示
73 選択受付部
74 詳細表示受付部
75 閉画面受付部
76 購入ゲーム媒体情報表示
77 閉画面受付部
78 購入受付部
79 購入済みゲーム媒体情報表示
80 閉画面受付部
81 遷移受付部
82 編成受付部
83 投票画面遷移受付部
91 所持表示
N ネットワーク
【要約】
【課題】プレイヤのゲーム体験を向上させることのできるプログラム、情報処理装置、方法、及びシステムを提供する。
【解決手段】情報処理装置10は、ゲームを実行する情報処理装置であって、ゲームに含まれる第1ゲームを実行するための第1入力受付部41への操作に基づいて、第1ゲームを第1アイテム又は所定通貨と引き替えに実行する第1ゲーム実行部251と、所定通貨と引き替えに、第1アイテムを少なくとも含む購入ゲーム媒体を購入するプレイヤと購入ゲーム媒体とを関連付ける購入実行部252と、購入ゲーム媒体のプレイヤと関連付けられた購入可否情報に基づいて、プレイヤが購入ゲーム媒体を購入可能であるかを判定する判定部253と、購入ゲーム媒体が購入可能であると判定された場合、第1入力受付部41を含むゲーム画面内に購入ゲーム媒体が購入可能であることを示す購入可能表示51を表示させる表示制御部254と、を備える。
【選択図】図4
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