(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-15
(45)【発行日】2023-11-24
(54)【発明の名称】凍結保存用途のためのキャニスターキャップ
(51)【国際特許分類】
F25D 3/10 20060101AFI20231116BHJP
B65D 81/18 20060101ALI20231116BHJP
F25D 25/00 20060101ALI20231116BHJP
A01N 1/02 20060101ALN20231116BHJP
【FI】
F25D3/10 Z
B65D81/18 D
F25D25/00 Z
A01N1/02
(21)【出願番号】P 2023504188
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(86)【国際出願番号】 US2021042814
(87)【国際公開番号】W WO2022020618
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-03-07
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510236656
【氏名又は名称】クーパーサージカル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CooperSurgical, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】バダリアン ニコール
(72)【発明者】
【氏名】ロード ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ゾレティク シドニー
(72)【発明者】
【氏名】タンティロ クレア
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/003786(WO,A1)
【文献】特開2018-054420(JP,A)
【文献】特開2018-088992(JP,A)
【文献】特開2007-302567(JP,A)
【文献】特開平01-104163(JP,A)
【文献】実開昭58-120964(JP,U)
【文献】国際公開第2019/165348(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102014104330(DE,A1)
【文献】中国実用新案第208739994(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 3/10
F25D 25/00
B65D 81/18,81/20,81/38
A01N 1/02
G01N 1/00-1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の試料の凍結保存用のキャニスターを閉じるためのキャップであって、
底壁と、
該底壁から上向きに延在しており、かつ該キャニスターのボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁と
を具備するレセプタクル;および
該レセプタクルから上向きに延在しており、かつ該キャニスターのフックのそれぞれを受けるように構成されている垂直スロットを規定している、ハンドル
を具備する、キャップ。
【請求項2】
レセプタクルが三角形の形状を有する、請求項1記載のキャップ。
【請求項3】
前記1つまたは複数の壁が、3つの側壁を具備する、請求項2記載のキャップ。
【請求項4】
レセプタクルが円柱形の形状を有する、請求項1記載のキャップ。
【請求項5】
ハンドルが逆U字の形状を有する、請求項1記載のキャップ。
【請求項6】
ハンドルが、前記1つまたは複数の壁の対向する壁からそれぞれ延在している2つの垂直部材を具備する、請求項1記載のキャップ。
【請求項7】
前記2つの垂直部材がそれぞれ垂直スロットを規定している、請求項6記載のキャップ。
【請求項8】
ハンドルが、前記2つの垂直部材の間に延在している水平部材をさらに具備する、請求項7記載のキャップ。
【請求項9】
水平部材が、ユーザーの手によって把持されるように構成されている、請求項8記載のキャップ。
【請求項10】
前記垂直スロットが、約3 cm~約5 cmの距離で水平部材から間隔が空けられている、請求項8記載のキャップ。
【請求項11】
ハンドルが約24 cm~約37 cmの長さを有する、請求項1記載のキャップ。
【請求項12】
試料を貯蔵するためのボディと、周囲のハウジングに係合するために該ボディから延在しているフックとを具備する、
1つまたは複数の試料の凍結保存用のキャニスター;および
該キャニスターを閉じるためのキャップであって、
底壁と、
該底壁から上向きに延在しており、かつ該キャニスターの該ボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁と
を具備するレセプタクルと、
該レセプタクルから上向きに延在しており、かつ該キャニスターの該フックがその中にポジショニングされる垂直スロットを規定している、ハンドルと
を具備するキャップ
を具備する、キャニスターアセンブリ。
【請求項13】
キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々が、三角形の形状を有する、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項14】
キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々が、円柱形の形状を有する、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項15】
ハンドルが逆U字の形状を有する、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項16】
ハンドルが、前記1つまたは複数の壁の対向する側面からそれぞれ延在している2つの垂直部材を具備する、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項17】
前記2つの垂直部材がそれぞれ垂直スロットを規定している、請求項16記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項18】
ハンドルが、
前記2つの垂直部材の間に延在しており、かつユーザーの手によって把持されるように構成されている、水平部材
をさらに具備する、請求項17記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項19】
キャニスターのフックが、キャップの垂直スロット内でスライド可能である、請求項17記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項20】
垂直スロットが約5 cm~約8 cmの長さを有する、請求項19記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項21】
キャップのレセプタクルが、キャニスターのボディを入れ子配置で受けるように構成されている、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項22】
キャニスターのボディが、前記ボディとキャップのレセプタクルとの間の流体の通過を可能にするための複数の通し穴を規定している底壁を具備する、請求項12記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項23】
前記複数の通し穴の各通し穴が、約1 mm~約4 mmの範囲の直径を有する、請求項22記載のキャニスターアセンブリ。
【請求項24】
1つまたは複数の試料の凍結保存用のキャニスターを取り扱う方法であって、
キャップのハンドルを上向きに引く段階であって、それによって、該ハンドルのスロットが、該スロット内にポジショニングされかつ周囲のハウジングに確実に固定された該キャニスターのフックに対して、上向きに動き、ハンドルがキャップのレセプタクルから上向きに延在している、段階;および
該キャップのレセプタクルを該キャニスターのボディに隣接させて該キャニスターを上向きに動かし、それによって該キャニスターの該フックを該周囲のハウジングから係合解除する段階
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年7月23日に提出された米国特許仮出願第63/055,477号に対する優先権を主張する。本出願の全内容が参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
技術分野
本開示は、凍結保存用のコンテナおよびデバイスを極低温物質中で貯蔵するキャニスターを閉じるためのキャップに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
極低温貯蔵用デュワーは、極低温物質(例えば液体窒素)を安全に貯蔵するために使用される、専用の真空コンテナである。試料貯蔵用デバイスは典型的に、大きな極低温貯蔵用デュワーとともに使用され、そしてこれらの試料貯蔵用デバイスには、極低温貯蔵用デュワー内に吊るされるハンギングラックまたはハンギングキャニスターが含まれ得る。試料貯蔵用デバイスは、凍結保存用の極低温物質中で、試料(例えば、哺乳類細胞などの生物学的試料)を貯蔵および整理するために使用され得る。
【発明の概要】
【0004】
概要
概して、本開示は、生物学的試料を含有している凍結保存用デバイスを貯蔵するキャニスターを閉じるためのキャップに関する。そうしたキャニスターは、極低温貯蔵用コンテナ(例えばデュワー)内部の極低温物質(例えば液体窒素および/または窒素蒸気)中で貯蔵される。
【0005】
1つの局面において、キャニスターを閉じるためのキャップは、底壁と、底壁から上向きに延在しており、かつキャニスターのボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁とを含むレセプタクル;および、レセプタクルから上向きに延在しており、かつキャニスターのフックのそれぞれを受けるように構成されている垂直スロットを規定している、ハンドル;を含む。
【0006】
諸態様は、以下の特徴のうち1つまたは複数を含む可能性がある。
【0007】
いくつかの態様において、レセプタクルは三角形の形状を有する。
【0008】
ある一定の態様において、前記複数の側壁は、1つまたは複数の壁を含む。
【0009】
いくつかの態様において、レセプタクルは円柱形の形状を有する。
【0010】
いくつかの態様において、ハンドルは逆U字の形状を有する。
【0011】
ある一定の態様において、ハンドルは、前記1つまたは複数の壁の、対向する壁からそれぞれ延在している、2つの垂直部材を含む。
【0012】
いくつかの態様において、前記2つの垂直部材はそれぞれ垂直スロットを規定している。
【0013】
ある一定の態様において、ハンドルは、前記2つの垂直部材の間に延在する水平部材をさらに具備する。
【0014】
いくつかの態様において、水平部材は、ユーザーの手によって把持されるように構成されている。
【0015】
ある一定の態様において、スロットは、約3 cm~約5 cmの距離で水平部材から間隔が空けられている。
【0016】
ある一定の態様において、ハンドルは約24 cm~約37 cmの長さを有する。
【0017】
別の局面において、キャニスターアセンブリは、試料を貯蔵するためのボディと、周囲のハウジングに係合するためにボディから延在しているフックとを具備するキャニスター;および、キャニスターを閉じるためのキャップ;を含む。キャップは、底壁と、底壁から上向きに延在しており、かつキャニスターのボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁とを含むレセプタクル;および、レセプタクルから上向きに延在しており、かつキャニスターのフックがその中にポジショニングされる垂直スロットを規定している、ハンドル;を含む。
【0018】
ある一定の態様において、キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々は、三角形の形状を有する。
【0019】
いくつかの態様において、キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々は、円柱形の形状を有する。
【0020】
いくつかの態様において、ハンドルは逆U字の形状を有する。
【0021】
ある一定の態様において、ハンドルは、前記1つまたは複数の壁の、対向する壁からそれぞれ延在する、2つの垂直部材を具備する。
【0022】
いくつかの態様において、前記2つの垂直部材はそれぞれ垂直スロットを規定している。
【0023】
ある一定の態様において、前記2つの垂直部材の間に延在し、かつユーザーの手によって把持されるように構成されている、水平部材を、ハンドルがさらに具備する。
【0024】
いくつかの態様において、キャニスターのフックは、キャップの垂直スロット内でスライド可能である。
【0025】
ある一定の態様において、スロットは約5 cm~約8 cmの長さを有する。
【0026】
いくつかの態様において、キャップのレセプタクルは、キャニスターのボディを入れ子配置で受けるように構成されている。
【0027】
ある一定の態様において、キャニスターのボディは、ボディとキャップのレセプタクルとの間の流体の通過を可能にするための複数の通し穴を規定している底壁を具備する。
【0028】
いくつかの態様において、前記複数の通し穴の各通し穴は、約1 mm~約4 mmの範囲の直径を有する。
【0029】
別の局面において、キャニスターを取り扱う方法は、以下の段階を含む:キャップのハンドルを上向きに引く段階であって、それによって、ハンドルのスロットが、スロット内にポジショニングされかつ周囲のハウジングに確実に固定されたキャニスターのフックに対して、上向きに動き、ハンドルはキャップのレセプタクルから上向きに延在している、段階;および、キャップのレセプタクルをキャニスターのボディに隣接させてキャニスターを上向きに動かして、それによってキャニスターのフックを周囲のハウジングから係合解除する段階。
【0030】
諸態様は、以下の利点のうち1つまたは複数を提供する可能性がある。
【0031】
いくつかの態様において、キャニスターアセンブリは、ホルダーが極低温貯蔵用デュワー内に係合されている間、キャニスター内に貯蔵された試料の適切な冷却を提供する。キャニスター内に貯蔵された試料の適切な冷却は、キャニスターの底壁における複数の穴を出入りする極低温物質(例えば液体窒素および/または窒素蒸気)の自由な流れによって促される可能性がある。
【0032】
さらに、キャニスターアセンブリは、従来の極低温貯蔵デバイスと比較して、正しい試料をキャニスターアセンブリから正しく識別および/または回収するためのさらなる時間をユーザー(例えば臨床医または科学者)に提供する可能性がある。典型的に、凍結剤の存在下で約-196℃で凍結保存および貯蔵されている生物学的試料(例えば哺乳類細胞または胚)は、温度の変動に対して極めて感受性が高い。試料が極低温環境(すなわち約-196℃)から取り出されている時間が増大するにつれて、加温および/または解凍によって試料が損傷するリスクもまた増大する。例えば、凍結保存された胚試料が、不可逆的な損傷が生じ得るまでに有する時間は、気温で約60秒未満である。本ホルダーは、キャニスターアセンブリがデュワーから係合解除され引き出された時に、いくらかの量の極低温物質がキャニスター内にトラップされることを可能にする。したがって、試料は液体窒素および/または窒素蒸気と接触しつづけることができ、それは、ユーザーが試料を極低温環境から一時的に取り出した時の、キャニスター内の試料の加温および/または解凍を防ぎかつ/または遅らせる。
【0033】
いくつかの態様において、キャニスターアセンブリは、さまざまな形状(例えば三角形または円柱形)を有するように改変されてもよく、それによってさまざまな極低温貯蔵デバイスとの適合が可能になる。さらに、キャニスターアセンブリの形状は、極低温コンテナ内への複数のキャニスターアセンブリの充填効率を向上させる可能性があり、それは収容能力(carrier capacity)を増大させ、さらに、貯蔵される試料1つあたりに用いられるクリニックの床面積の低減につながる可能性がある。ゆえに、本キャニスターアセンブリは、試料の維持コストの低減を助ける可能性がある。加えて、本キャニスターアセンブリの形状は、充填されたキャニスター間に提供される空き面積が旧来の極低温貯蔵デバイスと比較して小さくなることによって、識別および/または回収中の(すなわち極低温コンテナが開いている間の)、キャニスターアセンブリ内に貯蔵されている試料の熱効率を向上させる可能性がある。
【0034】
他の局面、特徴、および利点は、本明細書の説明、添付の図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
[本発明1001]
キャニスターを閉じるためのキャップであって、
底壁と、
該底壁から上向きに延在しており、かつ該キャニスターのボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁と
を具備するレセプタクル;および
該レセプタクルから上向きに延在しており、かつ該キャニスターのフックのそれぞれを受けるように構成されている垂直スロットを規定している、ハンドル
を具備する、キャップ。
[本発明1002]
レセプタクルが三角形の形状を有する、本発明1001のキャップ。
[本発明1003]
前記1つまたは複数の壁が、3つの側壁を具備する、本発明1002のキャップ。
[本発明1004]
レセプタクルが円柱形の形状を有する、本発明1001のキャップ。
[本発明1005]
ハンドルが逆U字の形状を有する、本発明1001のキャップ。
[本発明1006]
ハンドルが、前記1つまたは複数の壁の対向する壁からそれぞれ延在している2つの垂直部材を具備する、本発明1001のキャップ。
[本発明1007]
前記2つの垂直部材がそれぞれ垂直スロットを規定している、本発明1006のキャップ。
[本発明1008]
ハンドルが、前記2つの垂直部材の間に延在している水平部材をさらに具備する、本発明1007のキャップ。
[本発明1009]
水平部材が、ユーザーの手によって把持されるように構成されている、本発明1008のキャップ。
[本発明1010]
スロットが、約3 cm~約5 cmの距離で水平部材から間隔が空けられている、本発明1008のキャップ。
[本発明1011]
ハンドルが約24 cm~約37 cmの長さを有する、本発明1001のキャップ。
[本発明1012]
試料を貯蔵するためのボディと、周囲のハウジングに係合するために該ボディから延在しているフックとを具備する、キャニスター;および
該キャニスターを閉じるためのキャップであって、
底壁と、
該底壁から上向きに延在しており、かつ該キャニスターの該ボディを受けるように構成されているレセプタクル開口部を規定している、1つまたは複数の壁と
を具備するレセプタクルと、
該レセプタクルから上向きに延在しており、かつ該キャニスターの該フックがその中にポジショニングされる垂直スロットを規定している、ハンドルと
を具備するキャップ
を具備する、キャニスターアセンブリ。
[本発明1013]
キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々が、三角形の形状を有する、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1014]
キャップのレセプタクルおよびキャニスターのボディの各々が、円柱形の形状を有する、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1015]
ハンドルが逆U字の形状を有する、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1016]
ハンドルが、前記1つまたは複数の壁の対向する側面からそれぞれ延在している2つの垂直部材を具備する、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1017]
前記2つの垂直部材がそれぞれ垂直スロットを規定している、本発明1016のキャニスターアセンブリ。
[本発明1018]
ハンドルが、
前記2つの垂直部材の間に延在しており、かつユーザーの手によって把持されるように構成されている、水平部材
をさらに具備する、本発明1017のキャニスターアセンブリ。
[本発明1019]
キャニスターのフックが、キャップの垂直スロット内でスライド可能である、本発明1017のキャニスターアセンブリ。
[本発明1020]
垂直スロットが約5 cm~約8 cmの長さを有する、本発明1019のキャニスターアセンブリ。
[本発明1021]
キャップのレセプタクルが、キャニスターのボディを入れ子配置で受けるように構成されている、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1022]
キャニスターのボディが、前記ボディとキャップのレセプタクルとの間の流体の通過を可能にするための複数の通し穴を規定している底壁を具備する、本発明1012のキャニスターアセンブリ。
[本発明1023]
前記複数の通し穴の各通し穴が、約1 mm~約4 mmの範囲の直径を有する、本発明1022のキャニスターアセンブリ。
[本発明1024]
キャニスターを取り扱う方法であって、
キャップのハンドルを上向きに引く段階であって、それによって、該ハンドルのスロットが、該スロット内にポジショニングされかつ周囲のハウジングに確実に固定された該キャニスターのフックに対して、上向きに動き、ハンドルがキャップのレセプタクルから上向きに延在している、段階;および
該キャップのレセプタクルを該キャニスターのボディに隣接させて該キャニスターを上向きに動かし、それによって該キャニスターの該フックを該周囲のハウジングから係合解除する段階
を含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】試料を極低温環境中で貯蔵するために使用できる例示的なキャニスターアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1のキャニスターアセンブリの側面図である。
【
図3】
図1のキャニスターアセンブリの上面図である。
【
図4】
図1のキャニスターアセンブリのキャニスターの斜視図である。
【
図6】
図1のキャニスターアセンブリのホルダーの斜視図である。
【
図8】「開」状態にある
図1のキャニスターアセンブリの側面斜視図である。
【
図9】「閉」状態にある
図1のキャニスターアセンブリの側面斜視図である。
【
図10】複数の
図1のキャニスターアセンブリを含有している極低温貯蔵用コンテナの上面断面図である。
【
図11】試料を極低温環境中で貯蔵するために使用できる例示的なキャニスターアセンブリの斜視図である。
【
図14】複数の
図11のキャニスターアセンブリを含有している極低温貯蔵用コンテナの上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
詳細な説明
図1~3に、極低温貯蔵用コンテナ(例えば極低温貯蔵用デュワー)内で試料(例えば生物学的試料)を貯蔵するために使用できるキャニスターアセンブリ100を図示する。キャニスターアセンブリ100は、試料を貯蔵できる内部空間を規定するキャニスター102と、キャニスター102を受けるように形成されたホルダー104とを含む、分離可能なアセンブリである。キャニスター102は、ボディ114と、ボディ114の上縁部122から延在している1対のフック106とを含む。
【0037】
図4~5を参照すると、ボディ114は、底壁144と、底壁144から上向きに延在している3つの側壁116とを含む。底壁144は、極低温物質(例えば液体および/または蒸気の窒素)が自由に通って流れることを可能にする複数の穴112を規定する。3つの側壁116は、ともに縁部122を規定し、かつ、一体的に接続されて三角形のプリズム形状を形成する。ゆえに、ボディ114は実質的に三角形のボディである。ボディ114は縁部122にてキャニスター開口部118を規定する。フック106は、対向する側壁116に沿って縁部122から延在している。各フックは、実質的に垂直な部分152と、実質的に水平な部分154とを含む(
図2を参照)。フック106の水平部分および垂直部分154、152が側方および垂直方向に延在していることは、フック106が極低温貯蔵用コンテナの特徴(例えば、デュワーのリップ上のくぼみ、またはデュワーの内壁上のノッチ)と係合することを可能にし、それによって、キャニスター102のボディ114が極低温貯蔵用コンテナの内部空間内でぶら下がることを可能にする。
【0038】
キャニスター102のボディ114は典型的に、約20 cm~約36 cm(例えば約28 cm)の高さhを有する。ボディ114の各側壁116は、底壁144が正三角形の形状を有するように、典型的に約4 cm~約12 cm(例えば約8.1 cm)の長さlを有し、かつ約1 mm~約7 mm(例えば約4 mm)の壁厚を有する。ボディ114の底壁144は典型的に、約6 mm~約14 mm(例えば約10 mm)の壁厚を有する。底壁114によって規定される各穴112は典型的に、約1 mm~約4 mm(例えば約2.5 mm)の直径を有する。各フック106は典型的に、約3 mm~約7 mm(例えば約5 mm)の幅を有する。フック106は典型的に、約1.5 cm~約4.5 cm(例えば約2.8 cm)の高さh'と、約1 cm~約3 cm(例えば約1.9 cm)の突起長さpとを有する。突起長さpと高さh'とは、約90度である角度142を形成する。キャニスター102の底壁144の上面は典型的に、約10 cm2~約24 cm2(例えば約16.7 cm2)の表面積を有し、キャニスター102の底壁144の下面は典型的に、約20 cm2~約31 cm2(例えば約25.7 cm2)の表面積を有する。
【0039】
キャニスター102は典型的に、約-150~-273℃(例えば約-196℃)まで低い温度などの低温に耐えられる、1つまたは複数の剛性材料で作られる。キャニスター102が作られてもよい例示的な材料には、アルミニウム、ステンレス鋼、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、およびスチレンアクリルコポリマーが含まれる。キャニスター102は典型的に、押出し、キャスティング、およびモールディングなど、1つまたは複数の製造技法を介して製造される。
【0040】
図6~7を参照すると、ホルダー104は逆さキャップとして提供され、レセプタクル124と、レセプタクル124から上向きに延在しているハンドル108とを含む。レセプタクル124は、キャニスター102のボディ114の底壁144を受けるように形成される。例えば、ホルダー104は、入れ子配置でキャニスター102をしっかりと保持するように形成される。ホルダー104は、底壁126と、底壁126から上向きに延在している3つの側壁146とを含む。キャニスター102と入れ子配置になることを可能にするため、底壁126の上面の表面積は、キャニスター102のボディ114の底壁144の下面の表面積よりやや大きい。ホルダー104の底壁126の表面積がより大きいことは、レセプタクル124内にキャニスター102をポジショニングするうえでいくらかの遊びまたはスラックをもたらす。側壁146は一体的に接続されて、キャニスター102のボディ114の形状と同様の三角形のプリズム形状を形成する。ゆえに、レセプタクル124は実質的に三角形のレセプタクルである。3つの壁146は、ともにレセプタクル124の上縁部132を形成し、かつ、キャニスター102のボディ114を受けるように形成される開口部128を規定する。
【0041】
ハンドル108は、レセプタクル124の上縁部132から延在しておりかつ反対側の端部で横部材134によって接続された、1対の平行な脚部130(例えば垂直部材)を含む。ゆえに、ハンドル108は逆U字の形状を有する。レセプタクル124の各脚部130は、横部材134から間隔が空けられたスロット136を規定する。スロット136は、キャニスター102のフック106のそれぞれを受けるように形成される。スロット136は、キャニスターアセンブリ100が組み付け状態にあり、ハンドル108によって上向きに持ち上げられた時に、フック106の動きを方向付けるガイドまたは機構として役立つ。例えば、フック106はスロット136内で垂直に移動してもよい。スロット136は細長く、かつ上部および下部の曲線端部138、140を含む。
【0042】
ホルダー104は典型的に、約30 cm~約50 cm(例えば約41 cm)の全高h''を有する。レセプタクル104の3つの側壁146は、底面126が正三角形の形状を有するように、典型的に約6 cm~約13 cm(例えば約9.5 cm)の長さl'を有する。ホルダー104のレセプタクル124は典型的に、約2 mm~約4 mm(例えば約3 mm)の壁厚を有する。スロット136は典型的に、約5 cm~約8 cm(例えば約6.6 cm)の長さl''と、約4 mm~約8 mm(例えば約6 mm)の幅wとを有する。各スロット136は典型的に、横部材134から約3 cm~約5 cm(例えば約4.2 cm)の間隔が空けられる。ホルダー104の底壁126は典型的に、キャニスター102のボディ114と入れ子配置で接合するために、約20 cm2~約40 cm2(例えば約31.3 cm2)の、上部の使用可能面積を有する。
【0043】
ホルダー104は典型的に、約-150~-273℃(例えば約-196℃)まで低い温度などの低温に耐えられる、1つまたは複数の剛性材料で作られる。ホルダー104が典型的に作られる例示的な材料には、アルミニウム、ステンレス鋼、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、およびスチレンアクリルコポリマーが含まれる。ホルダー104は典型的に、押出し、キャスティング、およびモールディングなど、1つまたは複数の製造技法を介して製造される。
【0044】
図8~9を参照すると、アセンブリされたキャニスターアセンブリ100が、それぞれ「開」および「閉」状態で示されている。キャニスターアセンブリ100が極低温貯蔵用コンテナ(例えば極低温貯蔵用デュワー)内で使用および貯蔵されている間、キャニスター102のフック106が極低温貯蔵用コンテナに係合してもよい。例えば、
図8に示すように、フック106は、極低温コンテナのリップ上の1つもしくは複数のくぼみ、または極低温貯蔵用コンテナの内壁上の1つもしくは複数のノッチに係合してもよく、それによって、ホルダー104がキャニスター102の下にぶら下がることを可能にする。ゆえに、キャニスター102は「キャップされていない」か、または「開」状態にあり、極低温物質(例えば液体窒素および/または窒素蒸気)が穴112を出入りしてキャニスター102のボディ114の底壁144を通って自由に流れることができ、それはキャニスター102内に貯蔵された試料の適切な冷却を可能にする。「開」状態において、各フック106の水平部分154は各スロット110の曲線端部138に隣接する。さらに、「開」状態において、キャニスター102のボディ114の底壁144はレセプタクル124の底壁126に接触しない。すなわち、キャニスター102はホルダー104から間隔が空けられる。
【0045】
キャニスター102を極低温貯蔵用コンテナの内部空間から取り出す準備ができたら、ユーザー(例えば臨床医または科学者)は、ホルダー104のハンドル108を横部材134のところで把持して、ハンドル108を上向きに引く。ハンドル108を引くと、ホルダー104のレセプタクル124がキャニスター102のボディ114の底壁144に隣接するまで、ハンドル108内のスロット110がキャニスター102のフック106に対して上向きに動く。レセプタクル124が底壁144に接触したら、引き続きハンドル108を引くとキャニスター102もまた上向きに動き、それによってフック106が上向きに動いて極低温貯蔵用コンテナから係合解除される。ゆえに、ハンドル108を引くと、レセプタクル124がキャニスター102のボディ114を受けて、
図9に示すようにキャニスターアセンブリ100が入れ子配置かつ「閉」状態になる。
【0046】
「閉」状態にある間、スロット110とフック106とは互いに対して効果的にスライドするが、フック106はスロット110の下部の曲線端部140には接触しない。さらに、キャニスター102のボディ114がホルダー104のレセプタクル124内に受けられている間、少量の極低温物質がキャニスター102内にトラップされたままとなり、それによってキャニスター102内の試料を極低温に維持することを助ける;それは、望ましくない急速な凍結解除による試料の損傷を伴うことなく、試料(例えば生物学的試料)を正しく識別および/または回収するためのさらなる時間をユーザーに提供する。
【0047】
図10を参照すると、キャニスターアセンブリ100は、極低温貯蔵用コンテナ148(例えば、極低温貯蔵用デュワーなど、キャニスターアセンブリ100を囲むハウジング)内の収容能力を最大化するように設計される。例えば、キャニスターアセンブリ100の三角形の形状は、
図10に示すように、極低温貯蔵用コンテナ148内に複数のキャニスターアセンブリ100を効率的に充填することを可能にする。具体的には、キャニスターアセンブリ100の三角形の形状は六方充填を可能にし、それは貯蔵能力を増大させる可能性がある。キャニスターアセンブリ100の形状はまた、旧来の極低温貯蔵デバイスと比較して複数のキャニスター102間の空き面積が小さくかつ周囲温度への側壁116の曝露が少ないことにより、凍結保存された試料を極低温物質で満たされた極低温コンテナ内のキャニスター102から識別および回収する間の熱効率も向上させる可能性がある。極低温貯蔵用コンテナ148は、
図10においてページ外にある中心軸Yの周りで回転できる、中心で回転可能な支持構造150をさらに含んでもよい。支持構造150は、例えば手動クランクでギヤーを介して回転可能であってもよい。ユーザーは、支持構造150を回転させて、前記1つまたは複数のキャニスターアセンブリ100を(例えばラベルの閲覧によって)識別することによって、キャニスターアセンブリ100の選択に要する時間を最短にしてもよい。
【0048】
上述のキャニスターアセンブリ100および極低温貯蔵用コンテナ148は、ある一定の寸法、形状、配置、構成、材料調合物、および方法に関して説明および図示されているが、いくつかの態様において、キャニスターアセンブリ100もしくは極低温貯蔵用コンテナ148と構築様式および機能において他の点では実質的に同様であるキャニスターアセンブリもしくは極低温貯蔵用コンテナ148が、上述したものと異なる1つもしくは複数の寸法、形状、配置、構成、および/もしくは材料調合物を含んでもよく、または、上述した方法と比較して改変された方法に関して使用されてもよい。例えば、キャニスターアセンブリ100は、実質的に三角形の形状を備えたキャニスター102とホルダー104とを含むものとして説明および図示されているが、いくつかの態様において、キャニスターアセンブリ100と構築様式および機能において他の点では実質的に同様であるキャニスターアセンブリが、実質的に円柱形の形状を有する(例えば円形の断面形状を備えた)、ボディおよびレセプタクルをそれぞれ伴う、協同的なキャニスターおよびホルダーを代替的に含んでもよい。
【0049】
図11~14に、キャニスターアセンブリ100または極低温貯蔵用コンテナ148と構築様式および機能において他の点では実質的に同様であるが、上述したものと異なる1つもしくは複数の寸法、形状、配置、および/または構成を含む可能性がある、キャニスターアセンブリ200および極低温貯蔵用コンテナ248の例を図示する。例えば、キャニスターアセンブリ200は、実質的に円柱形の形状を有する(例えば円形の断面形状を備えた)、ボディ214およびレセプタクル224をそれぞれ伴う、協同的なキャニスター202およびホルダー204を含む。
【0050】
図11~13に、極低温貯蔵用コンテナ(例えば極低温貯蔵用デュワー)内で試料(例えば生物学的試料)を貯蔵するために使用できるキャニスターアセンブリ200を図示する。キャニスターアセンブリ200は、試料を貯蔵できる内部空間を規定するキャニスター202と、キャニスター202を受けるように形成されたホルダー204とを含む、分離可能なアセンブリである。キャニスター202は、ボディ214と、ボディ214の上縁部222から延在している1対のフック206とを含む。ボディ214は縁部222にてキャニスター開口部218を規定する。ボディ214は、底壁244と、底壁244から上向きに延在している壁216とを含む。底壁244は、極低温物質(例えば液体および/または蒸気の窒素)が自由に通って流れることを可能にする複数の穴212を規定する。フック206は、壁216の対向する側面に沿って縁部222から延在している。各フック206は、実質的に垂直な部分252と、実質的に水平な部分254とを含む(
図12を参照)。「開」状態において、各フック206の水平部分254は各スロット210の曲線端部238に隣接する。さらに、「開」状態において、キャニスター102のボディ114の底壁144はレセプタクル124の底壁126に接触しない。すなわち、キャニスター102はホルダー104から間隔が空けられる。
【0051】
ホルダー204は逆さキャップとして提供され、レセプタクル224と、レセプタクル224から上向きに延在しているハンドル208とを含む。レセプタクル224は、キャニスター202のボディ214の底壁244を受けるように形成される。例えば、ホルダー204は、入れ子配置でキャニスター202をしっかりと保持するように形成される。ホルダー204は、底壁226と、底壁226から上向きに延在しているレセプタクル壁246とを含む。レセプタクル壁246は、平行な脚部230(例えば垂直部材)と一体的に接続される。レセプタクル壁246は、キャニスター202のボディ214の形状と同様の円柱形の形状を有する。ゆえに、レセプタクル224は実質的に円柱形のレセプタクルである。レセプタクル壁246は、レセプタクル224の上縁部232を形成し、かつ、キャニスター202のボディ214を受けるように形成される開口部228を規定する。
【0052】
図14を参照すると、キャニスターアセンブリ200は、極低温貯蔵用コンテナ248(例えば、極低温貯蔵用デュワーなど、キャニスターアセンブリ200を囲むハウジング)内の収容能力を増大(例えば最大化)するように設計される。極低温貯蔵用コンテナ248は、極低温貯蔵用コンテナ248から遠ざかって水平方向に(すなわちX軸の方向に)突出しているハンドル256を含む。ユーザー(例えば臨床医または科学者)は、極低温貯蔵用コンテナ248を上向きに引いて、極低温貯蔵用コンテナ248を受けている、より大きい極低温貯蔵用コンテナの内部から取り出すために、極低温貯蔵用コンテナ248のハンドル256を把持してもよく、またはユーザーは、極低温貯蔵用コンテナ248を操作する(例えば回転させる)ためにハンドル256を把持してもよい。キャニスターアセンブリ200の円柱形の形状は、極低温貯蔵用コンテナ248内に複数の極低温貯蔵チューブ258を効率的に充填することを可能にする。
【0053】
図14に示すように、キャニスターアセンブリ200は、六角形の形状を有する複数の極低温貯蔵チューブ258を受けてもよい;しかし、いくつかの態様において、キャニスターアセンブリ200は、非限定的に円柱形の形状、三角形の形状、または他の任意の好適な形状を有する極低温貯蔵チューブなど、さまざまなサイズおよび形状の複数の極低温貯蔵チューブを受けてもよい。キャニスターアセンブリ200の形状はまた、旧来の極低温貯蔵デバイスと比較して複数のキャニスター202間の空き面積が小さくかつ周囲温度への壁216の曝露が少ないことにより、凍結保存された試料を極低温物質で満たされた極低温コンテナ内のキャニスター202から識別および回収する間の熱効率も向上させる可能性がある。いくつかの態様において、極低温貯蔵用コンテナ248は、
図14においてページ外にある中心軸Yの周りで回転できる、中心で回転可能な支持構造をさらに含んでもよい。支持構造は、例えば手動クランクでギヤーを介して回転可能であってもよい。ユーザーは、支持構造を回転させて、前記1つまたは複数のキャニスターアセンブリ200を(例えばラベルの閲覧によって)識別することによって、キャニスターアセンブリ200の選択に要する時間を最短にしてもよい。
【0054】
キャニスター102、202は、実質的に90度の屈曲部を有するフック106、206を含むものとして説明および図示されているが、いくつかの態様において、キャニスター102、202と構築様式および機能において他の点では実質的に同様であるキャニスターが、異なる角度の屈曲を有するフック、または曲線状の屈曲部を有するフックを含んでいてもよい。
【0055】
ホルダー104、204は、概して長方形(例えば逆U字の形状)を伴うハンドル108、208を含むものとして説明および図示されているが、いくつかの態様において、ホルダー104、204と構築様式および機能において他の点では実質的に同様であるホルダーが、曲線状の形状または丸みを帯びた形状など、異なる形状を有するハンドルを含んでいてもよい。
【0056】
他の態様もまた添付の特許請求の範囲内に入る。