(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
F04F 5/20 20060101AFI20231117BHJP
F04F 5/16 20060101ALI20231117BHJP
【FI】
F04F5/20 C
F04F5/16
(21)【出願番号】P 2019142646
(22)【出願日】2019-08-02
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】脇山 雄多
(72)【発明者】
【氏名】小田 一平
(72)【発明者】
【氏名】杉本 泰世
【審査官】藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109198925(CN,A)
【文献】特開平03-168562(JP,A)
【文献】特開2014-020693(JP,A)
【文献】特開2002-357351(JP,A)
【文献】実開平05-046088(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04F 5/20
F04F 5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
机の背面側に設けられ、前記机の天板の上面に気流を送風する送風装置であって、
空気を取り入れる吸込口と、
前記吸込口から取り入れた空気を高圧空気にする高圧空気発生手段と、
前記机の天板の上面に対して所定の仰角となる方向に、前記高圧空気を吹出気流として吹き出す吹出手段と、
を備え、
前記吹出手段は、前記机の天板の上面に沿った方向に並設された複数の吹出口とともに、隣接する二つの前記吹出口の間に位置し、且つ、隣接する二つの前記吹出口から吹き出される二つの吹出気流の間に、前記机の天板の上方から前記机の天板の上面の負圧領域に向かって空気が誘引される誘引領域を形成する壁部を有して構成されていることを特徴とする送風装置。
【請求項2】
前記壁部の高さは、前記吹出口の高さよりも高いことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記吹出口の開口は、前記机の天板の上面の法線方向に縦長であり、隣接する二つの前記吹出口の間隔となる前記壁部の幅は、前記吹出口の開口幅よりも広いことを特徴とする請求項1
または2に記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、机の背面側に設けられ、机の天板に沿って気流の送風を行う送風装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の送風装置として、例えば、机の背面側に設けたパーティションに吹出口を設け、パーティションの吹出口から空調された気流を机の天板上に吹き出すように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の送風装置において、机の天板側の低い位置に設けた吹出口から、机を利用する利用者の頭部に向けて気流の送風を行う場合には、吹き出された気流(吹出気流)と天板との間に負圧領域が発生し、吹出気流が負圧領域側に誘引される作用が生じる(コアンダ効果による誘引現象)。コアンダ効果による誘引現象は、吹出口からの吹出気流の強さに比例して大きくなり、結果として、設定された吹出方向(利用者の頭部に向けた送風方向)からずれて机の天板表面に沿った方向に吹出気流が流れることになる。つまり、机の背面側に設けた吹出口から利用者に向けて吹出気流を送風する際には、吹出口が机の天板近傍に位置すると、設定された吹出方向に吹き出すことが難しいという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、机の天板に沿って吹出気流を送風する際、吹出口からの吹出気流の送風に起因して生じるコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制することが可能な送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、この目的を達成するために、本発明に係る送風装置は、机の背面側に設けられ、机の天板の上面に気流を送風する送風装置である。送風装置は、空気を取り入れる吸込口と、吸込口から取り入れた空気を高圧空気にする高圧空気発生手段と、机の天板の上面に対して所定の仰角となる吹出方向に、高圧空気を吹出気流として吹き出す吹出手段とを
備える。そして、吹出手段は、机の天板の上面に沿った方向に並設された複数の吹出口とともに、隣接する二つの吹出口の間に位置し、且つ、隣接する二つの吹出口から吹き出される二つの吹出気流の間に、机の天板の上方から机の天板の上面の負圧領域に向かって空気が誘引される誘引領域を形成する壁部を有して構成されていることを特徴とする。これにより、所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、机の天板に沿って吹出気流を送風する際、吹出口からの吹出気流の送風に起因して生じるコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制することが可能な送風装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態1に係る送風装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態1に係る送風装置の正面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態1に係る送風装置の断面図である。
【
図4】
図4(a)は、送風装置の天板に対して水平な断面において、二つの吹出気流領域の間に形成される誘引領域および誘引気流の流れを示した図であり、
図4(b)は、送風装置の天板に垂直な断面において、二つの吹出気流領域の間に形成される誘引領域および誘引気流の流れを示した図である。
【
図5】
図5(a)は、隣接する吹出口の間に壁部を設けた場合における吹出口からの吹出気流(吹出気流の流速分布)を示したシミュレーション結果の図であり、
図5(b)は、壁部を設けていない場合における吹出口からの吹出気流(吹出気流の流速分布)を示したシミュレーション結果の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る送風装置は、机の背面側に設けられ、机の天板の上面に気流を送風する送風装置である。送風装置は、空気を取り入れる吸込口と、吸込口から取り入れた空気を高圧空気にする高圧空気発生手段と、机の天板の上面に対して所定の仰角となる吹出方向に、高圧空気を吹出気流として吹き出す吹出手段とを備える。そして、吹出手段は、机の天板の上面に沿った方向に並設された複数の吹出口とともに、隣接する二つの吹出口の間に位置し、且つ、隣接する二つの吹出口から吹き出される二つの吹出気流の間に、机の天板の上方から机の天板の上面の負圧領域に向かって空気が誘引される誘引領域を形成する壁部を有して構成されている。
【0010】
このようにすることで、机の背面側に設けた吹出口から、机を利用する利用者に向けて気流を送風する場合には、吹出気流と机の天板との間に生じる負圧領域に対して、壁部によって形成される誘引領域を介して空気が流れ込むようになるので、従来の送風装置と比較して負圧領域の発生を抑制することができる。つまり、机の天板に沿って吹出気流を送風する際、吹出口からの吹出気流の送風に起因して生じるコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制することが可能な送風装置とすることができる。
【0011】
また、本発明に係る送風装置では、吹出口の開口は、机の天板の上面の法線方向に縦長であり、隣接する二つの吹出口の間隔となる壁部の幅は、吹出口の開口幅よりも広いことが好ましい。このようにすることで、隣接する二つの吹出口から送風される二つの吹出気流の間に形成される誘引領域を確実に形成することができる。
【0012】
また、本発明に係る送風装置では、壁部は、複数それぞれの吹出口が同一面となるように設けられていることができることが好ましい。このようにすることで、吹出口から吹き出される吹出気流が面気流(面的な広がりを有する気流)となり、送風装置は、利用者に対して広範囲に略均一な風速の気流を送風することが可能となる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
まず、
図1及び
図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る送風装置10について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る送風装置10の斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る送風装置10の正面図である。
【0015】
送風装置10は、
図1に示すように、カウンター机11の天板11aの上面に、送風部12が一体的に設置された構成を有する。そして、送風装置10は、カウンター机11を利用する利用者(気流の送風対象となる人物)の頭部に向けて、送風部12から気流の送風を行う。なお、送風部12は、請求項の「吹出手段」に相当する。
【0016】
カウンター机11は、利用者が作業を行う天板11aと、送風装置10の前面側(利用者側)に位置する前板11bと、前板11bとは反対側に位置する背板11c(
図3参照)と、前板11bと背板11cとを連結する二つの側板11dとを有して構成される。前板11bと背板11cと側板11dとで、天板11aを支える台座(脚部)を構成する。なお、カウンター机11の内部は、中空構造となっている。
【0017】
天板11aの上面には、カウンター机11の背面側(背板11c側)の位置において、送風部12の一部が天板11aの上面から突出するように形成されている。
【0018】
側板11dの少なくとも一方には、空気を取り入れるスリット状の吸込口15が複数設けられている。
【0019】
吸込口15は、カウンター机11の外部から空気を内部に取り入れるための開口である。また、吸込口15には、取り入れる空気を浄化する空気浄化フィルタ(図示せず)を装着するようにしてもよい。空気浄化フィルタとして、既知の集塵フィルタあるいは活性炭などの脱臭フィルタを用いることで、取り入れる空気を、塵埃、花粉、アレルギー物質などが取り除かれた浄化空気とすることができる。
【0020】
送風部12は、カウンター机11の背板11c側に設けられ、天板11aの上面から鉛直方向に突出するように形成されている。つまり、送風部12は、天板11aの上面の突出部分において、側面12a(天板11aの上面に対して起立した面)を有して構成されている。そして、送風部12は、側面12aに設けた複数の吹出口13から、カウンター机11の天板11aの上面に対して所定の仰角θ(
図3参照)となる吹出方向に気流(吹出気流30:
図3参照)を吹き出すように構成されている。
【0021】
送風部12について詳細に説明する。
【0022】
送風部12は、
図2に示すように、送風部12の側面12aに、複数の吹出口13と、隣接する二つの吹出口13の間に位置する壁部14とを有して構成される。
【0023】
吹出口13は、後述する高圧空気発生手段18で発生した高圧空気を吹出気流30として吹き出すための開口であり、送風装置10の鉛直方向(本実施の形態では、カウンター机11の天板11aの法線方向と同じ方向)に縦長となるスリット状に形成されている。具体的には、吹出口13は、スリットの短辺に対応する開口幅W1と、スリットの長辺に対応する高さH1とを有している。そして、複数の吹出口13は、カウンター机11の天板11aの表面に沿って一列に並設されている。
【0024】
壁部14は、隣接する二つの吹出口13の間に位置して設けられる。具体的には、壁部14は、隣接する二つの吹出口13の間隔となる壁幅W2と高さH2とを有している。本実施の形態では、18個の吹出口13に対して、壁部14が17ヶ所設けられている。なお、壁部14の高さH2は、送風部12の天板11aの上面からの突出量に相当する。
【0025】
ここで、壁部14の壁幅W2は、吹出口13の開口幅W1よりも広い幅を有しており、例えば、開口幅W1の3倍程度に設定されている。また、壁部14は、複数それぞれの吹出口13が同一面となるように形成されている。
【0026】
壁部14は、高圧空気発生手段18で発生した高圧空気を吹出気流30として吹き出すのを遮蔽する役割を有する。そして、壁部14は、送風装置10の動作時において、隣接する二つの吹出口13から吹き出される二つの吹出気流30の間に、カウンター机11の上方からカウンター机11の天板11aの上面に形成される負圧領域23に向かって空気を誘引させる誘引領域22を形成する。詳細は後述する。
【0027】
次に、
図3を参照して、送風装置10の内部構造について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る送風装置10の断面図である。
【0028】
図3に示すように、送風装置10は、カウンター机11の内部に、吸込口15(
図1参照)から取り入れた空気を高圧空気に生成する送風ファン(遠心ファン)16と、送風ファン16を駆動するモータ17とで構成される高圧空気発生手段18を備える。そして、高圧空気発生手段18で発生した高圧空気は、通風路19と送風前室20の順に流通して吹出口13から吹出気流30として吹き出される。
【0029】
通風路19は、高圧空気発生手段18と送風前室20との間を連通するダクトで構成される。
【0030】
送風前室20は、送風部12と連通され、通風路19を流通した高圧空気を送風部12に供給する。ここで、送風前室20は、香り発生装置あるいは空気清浄装置を収納可能な空間であり、例えば、送風前室20に香り発生装置を設置する場合には、流通する高圧空気に対して香りを付与することが可能となる。
【0031】
送風部12の複数の吹出口13は、カウンター机11の天板11aの上面(水平面)を基準として所定の仰角θとなる吹出方向に吹出気流を吹き出すように構成されている。本実施の形態では、所定の仰角θは、利用者の頭部に吹出気流30が送風されるように予め設定される値であり、例えば、約30°に設定される。
【0032】
次に、
図4を参照して、送風部12の壁部14によって形成される誘引領域22について説明する。
図4(a)は、送風装置10の天板11aに対して水平な断面において、二つの吹出気流領域21の間に形成される誘引領域22および誘引気流31の流れを示した図である。一方、
図4(b)は、送風装置10の天板11aに垂直な断面において、二つの吹出気流領域21の間に形成される誘引領域22および誘引気流31の流れを示した図である。
【0033】
送風部12では、
図4(a)に示すように、複数の吹出口13から吹出気流30がそれぞれ吹き出されると、吹出口13の開口幅W1(および高さH1)よりも広がって吹出気流領域21が形成される。そして、吹出口13からある程度離れると吹出気流領域21は重なり合う。つまり、吹出口13から吹き出される吹出気流30は、送風部12(吹出口13)からある程度離れると、隣接する吹出口13から吹き出される吹出気流30と混ざりあって送風されるようになる。複数それぞれの吹出口13は、同一面となるように形成されているので、吹出口から吹き出される吹出気流30が面気流(面的な広がりを有する気流)となり、広範囲に略均一な風速の気流となる。
【0034】
一方、送風部12の近傍には、隣接する吹出口13との間に位置する壁部14によって、隣接する吹出気流領域21が重なり合わない領域(誘引領域22)が形成されている。
【0035】
誘引領域22は、
図4(b)に示すように、吹出気流領域21(吹き出された吹出気流30)を貫通する流路として機能する領域であり、吹出気流領域21と天板11aとの間に負圧領域23が発生した場合には、誘引作用によって天板11aの上方の空気を負圧領域23に向かって流れ込ませることができる。この結果、送風装置10では、コアンダ効果による誘引現象を生じさせる負圧領域23の発生が抑制され、天板11aの上面に対して所定の仰角θとなる吹出方向に吹出気流30を吹き出すことができる。
【0036】
次に、吹出口13からの吹出気流30(流速分布)を示したシミュレーション結果を示す。
図5(a)は、隣接する吹出口13の間に壁部14を設けた場合における吹出口13から吹き出す吹出気流30(吹出気流30の流速分布)を示したシミュレーション結果の図である。一方、
図5(b)は、壁部14を設けていない場合における吹出口13からの吹出気流30(吹出気流30の流速分布)を示したシミュレーション結果の図である。
【0037】
従来の送風装置10aに相当する壁部14を設けていない場合には、
図5(b)に示すように、コアンダ効果による誘引現象の発生によって、従来の送風装置10aの天板11aの上面に沿った方向に吹出気流30が流れている。これに対して、送風装置10に相当する壁部14を設けた場合には、
図5(a)に示すように、コアンダ効果による誘引現象の発生が抑制され、送風装置10の天板11aの上面から離れる方向(所定の仰角方向)に吹出気流30が流れている。
【0038】
以上のことから、送風装置10では、壁部14によって形成される誘引領域22を介して負圧領域23に空気が流れ込むように構成したことで、従来の送風装置10aと比較してコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制できることがわかる。
【0039】
以上のように、本実施の形態1に係る送風装置10によれば、以下の効果を享受することができる。
【0040】
(1)複数の吹出口13を有する送風部12に対して、隣接する二つの吹出口13の間に位置し、且つ、隣接する二つの吹出口13から吹き出される二つの吹出気流30の間に、カウンター机11の天板11aの上方から天板11aの上面の負圧領域23に向かって空気を誘引させる誘引領域22を形成する壁部14を設けた。このようにしたことで、カウンター机11の背板11c側に設けた吹出口13から、カウンター机11を利用する利用者に向けて気流を送風する場合には、吹出気流30と天板11aとの間に生じる負圧領域23に対して、壁部14によって形成される誘引領域22を介して空気が流れ込むようになるので、従来の送風装置と比較して負圧領域23の発生を抑制することができる。つまり、カウンター机11の背板11c側に設けた吹出口13から利用者に向けて吹出気流30を送風する際、吹出口13からの吹出気流30の送風に起因して生じるコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制することが可能な送風装置10とすることができる。
【0041】
(2)吹出口13の開口は、カウンター机11の天板11aの上面の法線方向に縦長であり、隣接する二つの吹出口13の間隔となる壁部14の壁幅W2は、吹出口13の開口幅W1よりも広く形成した。このようにしたことで、隣接する二つの吹出口13から送風される二つの吹出気流30の間に形成される誘引領域22を確実に形成することができる。
【0042】
(3)壁部14は、複数それぞれの吹出口13が同一面となるように設けた。このようにしたことで、吹出口13から吹き出される吹出気流30が面気流となり、送風装置10は、利用者に対して広範囲に略均一な風速の気流を送風することが可能となる。
【0043】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
【0044】
本実施の形態1に係る送風装置10では、カウンター机11と送風部12とを一体的に構成したものを用いたが、これに限られない。例えば、カウンター机11と送風部12とを別体で構成してもよい。これにより、送風装置10の設計自由度を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本実施の形態に係る送風装置は、机の天板に沿って気流の送風を行う際に、吹出気流の送風に起因して生じるコアンダ効果による誘引現象の発生を抑制可能とするものであって、パーソナル送風機としても有用である。また、温調(冷房、暖房)機能を有する送風装置あるいは送風機能付き机に対しても適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 送風装置
10a 従来の送風装置
11 カウンター机
11a 天板
11b 前板
11c 背板
11d 側板
12 送風部
13 吹出口
14 壁部
15 吸込口
16 送風ファン
17 モータ
18 高圧空気発生手段
19 通風路
20 送風前室
21 吹出気流領域
22 誘引領域
23 負圧領域
30 吹出気流
31 誘引気流