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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-16
(45)【発行日】2023-11-27
(54)【発明の名称】脱穀装置
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/22 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
A01F12/22 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021196370
(22)【出願日】2021-12-02
(65)【公開番号】P2023082533
(43)【公開日】2023-06-14
【審査請求日】2022-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】二神 伸
(72)【発明者】
【氏名】渡部 寛樹
(72)【発明者】
【氏名】上加 郁朗
(72)【発明者】
【氏名】内山 龍介
(72)【発明者】
【氏名】黒木 慎
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-018263(JP,U)
【文献】実公昭44-004115(JP,Y1)
【文献】実開昭58-143525(JP,U)
【文献】特開2012-231681(JP,A)
【文献】特開2016-187309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01F 12/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扱室(51)内に扱胴(53)を扱胴軸(57)にて軸装した脱穀装置において、
該扱胴(53)は、前側部材(54)と後側部材(55)と複数のフレーム(56)と備え、
複数のフレーム(56)は、前側部材および後側部材(54,55)の周部に等間隔に連結され、扱胴軸(57)方向へ延伸し、
該複数のフレーム(56)を連結する扱歯(52)を設けた扱歯支持部材(58)を扱胴軸(57)方向に所定間隔で設け
扱歯支持部材(58)が複数のフレーム(56)の内側に配置され、
扱歯支持部材(58)の扱歯(52)を、扱歯支持部材(58)とフレーム(56)との連結位置近傍に設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
扱歯支持部材(58)が複数のフレーム(56)に連結した円形状または多角形状の環状体であることを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
【請求項3】
扱歯支持部材(58)が複数に分割された分割部材(58a,58b,58c)からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置。
【請求項4】
扱歯(52)が処理物を後方に移送する後方に向けた螺旋配置であることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の脱穀装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱穀装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、脱穀装置の扱室に軸装した扱胴は、前後端部のフランジ状の取付部材を扱歯が複数設けられた扱歯支持部材を互いに周方向に所定間隔を置いて配置して連結し、更に、扱歯支持部材の内側に断面多角形状のドラム部にて連結して構成されていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-187327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
扱歯支持部材の内側にドラム部を配置して前後端部の取付部材を連結して扱胴の剛性を向上していたが、未だ剛性に課題があった。また、扱歯は、前後方向に設けた扱歯支持部材に設ける構成であり、扱歯の配置構成の自由度が低いものであった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、剛性を向上すると共に扱歯の配置構成の自由度を高めた脱穀装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明は、扱室(51)内に扱胴(53)を扱胴軸(57)にて軸装した脱穀装置において、
該扱胴(53)は、前側部材(54)と後側部材(55)と複数のフレーム(56)とを備え、
複数のフレーム(56)は、前側部材および後側部材(54,55)の周部に等間隔に連結され、扱胴軸(57)方向へ延伸し、
該複数のフレーム(56)を連結する、扱歯(52)を設けた扱歯支持部材(58)を、扱胴軸(57)方向に所定間隔で設け、
扱歯支持部材(58)が複数のフレーム(56)の内側に配置され、
扱歯支持部材(58)の扱歯(52)を、扱歯支持部材(58)とフレーム(56)との連結位置近傍に設けたことを特徴とする脱穀装置である。
第2の本発明は、扱歯支持部材(58)が複数のフレーム(56)に連結した円形状または多角形状の環状体であることを特徴とする第1の本発明の脱穀装置である。
第3の本発明は、扱歯支持部材(58)が複数に分割された分割部材(58a,58b,58c)からなることを特徴とする第1または第2の本発明の脱穀装置である。
第4の本発明は、扱歯(52)が処理物を後方に移送する後方に向けた螺旋配置であることを特徴とする第1~第3のいずれかの本発明の脱穀装置である。
本発明に関連する第1の発明は、扱室51内に扱胴53を扱胴軸57にて軸装した脱穀装置において、該扱胴53は、前側部材54と後側部材55を前側部材および後側部材54,55の周部に等間隔に配置した扱胴軸57方向の複数のフレーム56にて連結し、該複数のフレーム56を連結する扱歯52を設けた扱歯支持部材58を扱胴軸57方向に所定間隔で設けた脱穀装置である。
【0007】
本発明に関連する第1の発明によれば、扱胴53は、前側部材54と後側部材55を両部材54,55の周部に等間隔に配置した扱胴軸57方向の複数のフレーム56にて連結し、該複数のフレーム56を連結する扱歯52を設けた扱歯支持部材58を扱胴軸57方向に所定間隔で設けたので、全体が強固な枠体となり剛性が向上する。
【0008】
また、複数のフレーム56を連結する複数の扱歯52を設けた扱歯支持部材58を扱胴軸57方向に所定間隔で設けたので、扱歯52の配置構成の自由度を高めることができる。
【0009】
本発明に関連する第2の発明は、扱歯支持部材58が複数のフレーム56に連結した円形状または多角形状の環状体である本発明に関連する第1の発明の脱穀装置である。
【0010】
本発明に関連する第3の発明は、扱歯支持部材58が複数のフレーム56の外側または内側に配置された本発明に関連する第1または第2の発明の脱穀装置である。
【0011】
本発明に関連する第4の発明は、扱歯支持部材58が複数に分割された分割部材58a,58b,58cからなる本発明に関連する第1~第3のいずれかの発明の脱穀装置である。
【0012】
本発明に関連する第5の発明は、扱歯支持部材58の扱歯52をフレーム56との連結位置近傍に設けた本発明に関連する第1~第4のいずれかの発明の脱穀装置である。
【0013】
本発明に関連する第6の発明は、扱歯52が処理物を後方に移送する後方に向けた螺旋配置である本発明に関連する第1~第5のいずれかの発明の脱穀装置である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明における実施形態を示すコンバインの側面図である。
図2】本発明における実施形態を示す脱穀装置の側断面図である。
図3】本発明における実施形態を示す脱穀装置の正断面図である。
図4】本発明における実施形態を示す扱胴の側面図である。
図5】本発明における実施形態を示す扱胴の正断面図である。
図6】本発明における実施形態を示す扱胴の分解正断面図である。
図7】本発明における他の実施形態を示す扱胴の正断面図である。
図8】本発明における他の実施形態を示す扱胴の正断面図である。
図9】本発明における他の実施形態を示す扱胴の側面図である。
図10】本発明における他の実施形態を示す扱胴の正断面図である。
図11】本発明における他の実施形態を示す扱胴の分解正断面図である。
図12】本発明における他の実施形態を示す扱胴の正断面図である。
図13】本発明における他の実施形態を示す扱胴の分解正断面図である。
図14】本発明における他の実施形態を示す扱胴の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を全稈投入型の汎用コンバインに適用した例を図面に基づいて説明する。
【0016】
はじめに、図1~6を参照しながら、実施形態1を示すコンバインについて具体的に説明する。
【0017】
<コンバインの全体構成>
汎用コンバインは、稲や麦などを収穫するものであって、機体フレーム1と、機体を支持する左右一対のクローラ式の走行装置2と、機体フレーム1の前部に上下揺動可能に支持されたエレベータ3と、エレベータ3の前端に連結された刈取部4と、機体フレーム1の左側に配設された脱穀装置5と、脱穀装置5の右横側に配設されたグレンタンクと、エレベータ3及び脱穀装置5の右側かつグレンタンクの前側に配設された運転部6とを備えている。なお、走行装置2やエレベータ3や刈取部4や脱穀装置5やグレンタンクの穀粒移送装置等は、機体フレーム1に搭載された原動機(エンジン)にて駆動される。
【0018】
運転部6には、操縦座席6a、原動機の始動スイッチ6b、走行装置2への駆動を前後進に切り換えると共に無断変速する静油圧式無段変速装置を操作するHSTレバー6c、左右走行装置2の左右駆動を入り切りして機体を操向操作すると共に刈取部4を手動上下動操作する操向レバー6d、刈取脱穀クラッチレバー6e、各部構成部材を制御する制御装置6f、モニタ6g、警報ブザー6h等が設けられている。
【0019】
<刈取部4>
刈取部4は、左右一対の分草杆7と、プラットホーム8と、収穫物掻き込み用の回転リール9と、プラットホーム8の前端において左右の分草杆7に亘って配設されたバリカン型の切断装置10と、プラットホーム8の上に配設され、左右方向向きの軸芯回りに回転するオーガ11とを備えている。
【0020】
機体フレーム1とエレベータ3との間に油圧シリンダを配備し、エレベータ3が左右方向の軸芯回りに脱穀装置5に対して上下に揺動操作可能にもうけられている。エレベータ3が上下揺動操作されると、刈取部4は、プラットホーム8が地面近くに下降した作業状態と、プラットホーム8が地面から高く上昇した非作業状態とになる。
【0021】
回転リール9は、刈取部4に対して揺動軸芯P回りに上下揺動可能に支持されたリールアーム12に回転自在に支持され、該リールアーム12に支持される回転体13に常に下方を向くように支持され、植立穀稈を掻き込む複数のタイン14を備えている。
【0022】
刈取部4を下降させた作業状態で、コンバインを前進走行させると、植立穀稈が分草杆7によって刈取り対象と非刈取り対象とに分草され、回転リール9の回転駆動によって刈取り対象の植立穀稈がプラットホーム8に掻き込まれながらバリカン型の切断装置10で刈取られる。プラットホーム8に掻き込まれた刈取穀稈は、オーガ11によってエレベータ3の前方に横送りされ、さらにエレベータ3に掻き込まれる。刈取穀稈はエレベータ3によって後方に搬送され、刈取穀稈の株元から穂先までの全体が脱穀装置5に投入される。
【0023】
<オーガ>
オーガ11は、エレベータ3前部の右側部分と左側部分に螺旋である左右スパイラを備え、エレベータ3の前方まで刈取穀稈を横送りし、掻き込み杆によってエレベータ3前部内に掻き込む。
【0024】
<エレベータ>
エレベータ3は、矩形筒形状の前端開口と後端開口とを有するエレベータケース体30と、エレベータケース体30に内装され刈取穀稈を後方の脱穀装置5に搬送するコンベヤとを備えている。
【0025】
<脱穀装置>
脱穀装置5は、上部に扱胴カバー50にて形成される円筒状の扱室51内に扱歯52を有する扱胴53を機体前後方向に向けて軸装している。
【0026】
扱胴53は、先端部に後側が大径となる円錐状のテーパー部54aに後方に刈取穀稈を搬送する螺旋54bを溶接した処理物移送方向の前側部材である前側送り部54を設け、後端部に円板よりなる処理物移送方向の後側部材である後板55を設け、該前側送り部54と後板55を後板55の円周部に等間隔に配置した前後方向の6つのフレーム56にて連結し、中心に貫通して設けた駆動回転される扱胴軸57を機枠50aに軸架している。
【0027】
そして、6つのフレーム56の外側に扱歯52を複数設けたパイプ材よりなる円形の扱歯支持部材58を扱胴軸57方向に等間隔でボルトにて固定している。
【0028】
扱歯支持部材58は、3つの分割部材である円弧部材58a,58b,58cをその端部に設けたボス58dで連結して円形にし、且つ、6つのフレーム56にボルトにて固定している。
【0029】
従って、扱胴53は、前側送り部54と後板55を後板55の円周部に等間隔に配置した前後方向の6つのフレーム56にて連結し、該6つのフレーム56が扱歯52を設けたパイプ材よりなる円形の扱歯支持部材58にてフレーム56の前後方向に等間隔でボルトにて固定された構成であるから、全体が強固な枠体となり剛性が向上する。
【0030】
従来は、フレーム56の内部に前側送り部54と後板55を連結する円筒を設けていたが、上記のように剛性が向上するので、該円筒が不要となり、部品点数を減らして安価な構成となる。
【0031】
そして、円形の扱歯支持部材58は、複数の分割した円弧部材58a,58b,58cを結合して円形としているので、組立て及びメンテナンスが容易である。また、円弧部材58a,58b,58cの結合は、円弧部材58a,58b,58c端部に設けたボス58dで連結しているので、円弧部材58a,58b,58cの結合部にずれが生じることが無く、脱穀処理が適切に行える。
【0032】
扱歯52は、扱歯支持部材58に設けた貫通孔に基部を差し込んで溶接固定し、扱歯支持部材58から突出した先部は扱胴53の回転方向に対して後退角を持たせるように折り曲げているので、扱胴53が扱室51内で回転して脱穀している際に、高い応力が発生せずに処理でき、変形がなく脱穀負荷の低減にも寄与できる。
【0033】
また、扱歯支持部材58をフレーム56にボルトにて組付けた状態で、脱穀応力がかかる扱歯52がフレーム56の近傍に位置する構成にしているので、扱歯52の変形を防止して適切な脱穀処理が行える。
【0034】
また、前側送り部54の外径R1よりもフレーム56の外径R2が小さいので、前側送り部54から後方に処理物が抵抗少なく移送されて、脱穀負荷が少なく適切な脱穀処理が行える。
【0035】
更に、前側送り部54の外径R1よりも扱歯支持部材58の外径R3が小さいので、前側送り部54から後方に処理物が抵抗少なく移送されて、脱穀負荷が少なく適切な脱穀処理が行える。
【0036】
また、6つのフレーム56の外周部に設けた扱歯支持部材58に扱歯52を設けた構成であるから、扱歯支持部材58をフレーム56にボルトにて組付けた状態で扱歯52の配置を自由に設定できる。
【0037】
例えば、扱歯支持部材58をフレーム56にボルトにて組付けた状態で、扱歯52の配置を処理物が後方に移送される後方に向けた螺旋配置にすると、扱胴53の駆動回転により、扱歯52が脱穀処理をしながら処理物を後方に向けて移送する機能を有するので、処理物の滞留を防止して脱穀負荷が少なく、適切な脱穀処理が行える。
【0038】
扱胴カバー50にて形成される扱室51の下部には、一般的な唐箕59a、揺動選別棚59b、移送棚部59c、シーブ59d、ストローラック59e、一番コンベア59f、二番コンベア59gを設けている。
【0039】
また、脱穀装置5の後部には、脱穀装置5から排出されるワラ屑類等を切断するスプレッダ式の切断処理装置60を設け、切断処理装置60には、排稈等を切断する回転刃(チョッパ)61と、切断処理装置60の前部の下部に起立・倒伏可能な切刃62を設けて構成する。
【0040】
従って、脱穀装置5にエレベータ3から刈取穀稈が供給されると、脱穀装置5の扱室51内で扱胴53が矢印イ方向に回転して脱穀処理する。その時、扱胴53が矢印イ方向に回転することにより、刈取穀稈は脱穀処理されながら、扱室51の出口50d側に移送され、脱穀された脱穀物は、受け網50bより揺動選別棚59b上に落下し、揺動選別棚59bの揺動と唐箕59aからの送風により選別され、揺動選別棚59bから落下した穀粒が一番コンベア59fに回収され、グレンタンクに送られる。藁は、出口50dから切断処理装置60に送られて、細断後に機外に放出される。
【0041】
なお、脱穀処理された穀粒は、グレンタンクに送られて一旦貯留され、随時、排出用オーガ15にてグレンタンクから排出される。
【0042】
扱胴カバー50は、脱穀装置5の機枠50aに固定された穀粒等が下方に落下する網状に形成された受け網50bと、受け網50bに対して機体左右方向内方側が回動自在に枢支され外方側がロック装置に閉状態にロックされる上方に開く板体にて形成された上部扱胴カバー50cとで構成されている。
【0043】
なお、上記の実施形態1では、フレーム56を6つ用いた例を示したが、4つでも5つでも7つでも必要に応じて個数は増減して良い。
【0044】
つぎに、図7~14を主として参照しながら、実施形態2~6を示すコンバインについて具体的に説明する。
【0045】
<別実施形態>
(1)図7は、実施形態2を示し、扱歯支持部材58を1つの円形にしたパイプ材で形成し、直線状の扱歯52を扱歯支持部材58に斜めに溶接して後退角を設けた例である。
【0046】
(2)図8は、実施形態3を示し、直線状の扱歯52を扱歯支持部材58に後退角を設けずに溶接した例である。
【0047】
(3)図9は、実施形態4を示し、フレーム56の前後方向の中間部に中間支持板63を設けた例である。
【0048】
即ち、板体で形成した筒状体の中間支持板63を6つのフレーム56の内部に入れた状態で、中間支持板63外周面の連結体63aを各フレーム56に連結している。なお、中間支持板63は、扱胴軸57にも連結しても良い。
【0049】
従って、扱胴53は、前側送り部54と後板55を後板55の円周部に等間隔に配置した前後方向の6つのフレーム56にて連結し、該6つのフレーム56が扱歯52を設けたパイプ材よりなる円形の扱歯支持部材58にてフレーム56の前後方向に等間隔でボルトにて固定され、且つ、6つのフレーム56の中間部分が中間支持板63で連結補強された構成であるから、更に全体が強固な枠体となり剛性が向上する。
【0050】
(4)図10及び図11は、実施形態5を示し、扱歯支持部材58を六角形にした例を示す。
【0051】
即ち、扱歯支持部材58は、3つの分割部材58a,58b,58cをその端部に設けたボスで連結して六角形にし、且つ、6つのフレーム56にボルトにて固定している。
【0052】
なお、扱歯支持部材58は、1つの六角形の部材で構成しても良い。
【0053】
また、各部材の寸法や構成は、実施形態1と同様である。
【0054】
また、実施形態1の変形例と同様の変形例を適用しても良い。
【0055】
(5)図12図14は、実施形態6を示し、扱歯支持部材58を6つのフレーム56の内側に設けた例を示す。
【0056】
即ち、扱歯支持部材58は、3つの円弧部材58a,58b,58cをその端部に設けたボスで連結して円形にし、且つ、6つのフレーム56の内側にボルトにて固定している。
【0057】
なお、扱歯支持部材58は、1つの円形の部材で構成しても良い。
【0058】
また、各部材の寸法や構成は、実施形態1と同様である。
【0059】
また、実施形態1の変形例と同様の変形例を適用しても良い。
【符号の説明】
【0060】
51 扱室
52 扱歯
53 扱胴
54 前側部材(前側送り部)
55 後側部材(後板)
56 フレーム
57 扱胴軸
58 扱歯支持部材
58a 分割部材(円弧部材)
58b 分割部材(円弧部材)
58c 分割部材(円弧部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14